JP6633895B2 - 輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙および印刷物製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、輪転方式の産業用インクジェット印刷機に使用する産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙、およびその産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙を使用する印刷物製造方法に関する。
多数枚の商業印刷物や新聞を製造するための産業用または商業用の印刷機に、インクジェット記録方式を使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機が公知である(例えば、特許文献1参照)。輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、例えば、大日本スクリーン製造社のTruepressJet、ミヤコシ社のMJPシリーズ、コダック社のProsperおよびVERSAMARK、HP社のInkjetWebPress、東京機械製作所社のJetLeaderなどの名称で販売されている。
このような輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、印刷諸条件に依存するものの一般家庭向けおよびSOHO向けインクジェットプリンター、並びに大判インクジェットプリンターに比べてカラー印刷速度が数十倍以上と速く、印刷速度が60m/分以上である。特に新聞印刷ではより高速であり、新聞印刷用途の輪転方式の産業用インクジェット印刷機では印刷速度が100m/分を超え、150〜200m/分になる。このため、輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、一般家庭向けおよびSOHO向けインクジェットプリンターおよび大判インクジェットプリンターと区別される。
輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、可変情報を取り扱うことができるためにオンデマンド印刷に適応することができる。印刷業者は、固定情報をオフセット輪転印刷機など従来からの印刷機で印刷し、可変情報を輪転方式の産業用インクジェット印刷機で印刷する形態を採用する場合が多い。特に、従来からの印刷機には、印刷画質や製造コストの点からオフセット輪転印刷機の使用が多い。
従って、オフセット輪転印刷機など従来からの印刷機による印刷および輪転方式の産業用インクジェット印刷機による印刷の両方に印刷適性を有する必要がある。これらの印刷適性を有さなければ、これら印刷機によって商品として十分な画質を有する印刷物を製造することができない。
白紙光沢度が高く、かつ優れたインク吸収性、インク定着性、塗工層強度を有し、インクジェット商業印刷機を用いて高品質の印刷物が得られるインクジェット印刷用塗工紙として、基紙上の少なくとも一方の面に、顔料及びバインダーを含有する塗工層を有するインクジェット印刷用塗工紙において、顔料が、針状軽質炭酸カルシウムを70質量%以上含有し、前記バインダーが、ラテックスバインダーと澱粉とを含有し、前記ラテックスバインダーの質量と前記澱粉の質量との比(ラテックスバインダーの質量/澱粉の質量比)が0.3以上25以下であり、前記塗工層の前記顔料の質量と前記バインダーの質量との比(顔料の質量/バインダーの質量比)が3以上30以下であるインクジェット印刷用塗工紙が公知である(例えば、特許文献2参照)。
オフセット新聞輪転機での印刷適性を持ち、しかもインクジェット印字適性に優れたインクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙として、原紙のパルプ原料として古紙パルプを主体に含み、填料としてホワイトカーボンを含み、サイズ剤を内添せず抄紙され、表面サイズ剤によりサイジングを施したインクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙であって、(a)離解パルプの繊維組成が針葉樹クラフトパルプ15質量%以下;(b)離解パルプの長さ平均繊維長が0.7〜1.0mm;(c)離解パルプの長さ平均繊維長分布において1.2mm以上のパルプが20%以下;(d)表面サイズ剤とバインダーを含む表面処理剤が塗工されており、吸水時間が50〜170秒;(e)特定の測定方法で求めたインクジェット印字による形状係数が100以上200以下であるインクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙が公知である(例えば、特許文献3参照)。
特開2012−111123号公報 特開2015−013459号公報 特開2011−161720号公報
輪転方式の産業用インクジェット印刷機に使用されるインクには、大雑把に、水性染料インクと水性顔料インクとが存在するが、耐光性などの保存性や色濃度の観点から、水性顔料インクが使用される場合が多い。
水性顔料インクでは、印刷速度が速くなるにつれ印刷用紙のインク吸収性に部分的なバラツキが発生すると、印刷部分の色濃度が不均一になる場合がある。この原因は、微細なノズルからインク滴を吐出するというインクジェットの原理から、産業用インクジェット印刷機に使用されるインクはオフセット印刷機など従来からの印刷機のインクに比べて色材含有濃度が低いためである。また水性顔料インクでは、印刷速度が速くなるにつれ印刷用紙のインク吸収性が不足すると、印刷部分でドットの再現性が低下する場合がある。ドットの再現性が低下すると画質が悪化する。この原因は、印刷速度が速いことに比例して用紙搬送速度が速くなり、印刷用紙表面に付着したインク滴が、用紙表面に着弾したとき流れるためである。すなわち、用紙表面に着弾したインク滴で形成されるドットが歪な形状になって、またはドットの輪郭が不鮮明になって、画質の低下を引き起こしてしまう。
商業印刷分野のみならず、新聞印刷分野でもカラー化が進み、画質に対する要求が高くなっている。新聞用紙は、用紙の坪量が小さいためにインクの裏抜け現象が発生し易い。この原因は、産業用インクジェット印刷機に使用されるインクはオフセット印刷機など従来からの印刷機のインクに比べて色材含有濃度が低いためである。新聞用紙などの坪量が小さい用紙では、インク吸収性を高めるとインクの裏抜け現象が発生し易くなる。「インクの裏抜け」とは、インクが、印刷側の面に止まらず紙の深部まで到達し、反対面側から印刷画像が視認される現象である。商業印刷では両面印刷する場合が多く、インクの裏抜け現象は、商品としての価値を損なう。
特許文献2に記載されたインクジェット印刷用塗工紙や特許文献3に記載されたインクジェット対応オフセット印刷用新聞用紙は、印刷部分の色濃度の均一性、ドットの再現性およびインクの裏抜け抑制についてはさらなる向上が必要である。
本発明の目的は、下記の性能を有する輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙を提供することである。
1.オフセット印刷機に対する印刷適性を有すること(オフセット印刷適性)。
2.水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対する印刷部分の色濃度の均一性に優れること(色濃度均一性)。
3.水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対するインクの裏抜け抑制性に優れること(裏抜け抑制性)。
4.水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対するドットの再現性に優れること(ドット再現性)。
本発明の目的はまた、印刷部分において色濃度均一性、裏抜け抑制性、ドット再現性に優れる印刷物を製造することができる、輪転方式の産業用インクジェット印刷機を使用する印刷物製造方法を提供することである。
本発明者は上記に鑑み鋭意研究した結果、本発明の目的は、以下により達成される。
(1)原紙と、原紙の少なくとも一方の面に顔料、バインダーおよび水溶性多価陽イオン塩を含有する塗工層を1層以上とを有し、前記顔料の少なくとも1種が平均粒子径0.20μm以上1.50μm以下のカオリンであり、該カオリンの塗工層中の含有量が塗工層中の顔料100質量部に対して50質量部以上であり、前記水溶性多価陽イオン塩の塗工層中の含有量が塗工層中の顔料100質量部に対して1.0質量部以上6.0質量部以下であり、且つJIS K 6911:2006に準拠して求められる23℃、50%RHの環境下における前記塗工層を有する塗工層面側の表面抵抗率が2.0×1010Ω以上5.0×1012Ω以下である輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙。
(2)上記(1)に記載の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙を得る工程と、水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機で前記印刷用紙に印刷して印刷物を得る工程とを含む印刷物製造方法。
本発明により、オフセット印刷機に対する印刷適性を有し、水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対する色濃度均一性、裏抜け抑制性、およびドット再現性に優れた輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙を提供することができる。また、本発明により、印刷部分において色濃度均一性、裏抜け抑制性、ドット再現性に優れる印刷物を製造することができる、輪転方式の産業用インクジェット印刷機を使用する印刷物製造方法を提供することができる。
本発明の効果は、顔料として特定のカオリン、バインダーおよび水溶性多価陽イオン塩を含有する塗工層と、印刷用紙の塗工層面側の表面抵抗率を特定の領域に設定とに因る相乗効果によって得ることができる。
以下、本発明の輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙(以下、単に「印刷用紙」と記載する。)について詳細に説明する。本明細書中で使用される場合、「インクジェット印刷」とは、輪転方式の産業用インクジェット印刷機を使用して印刷することをいう。
例えば新聞において全国記事面の固定情報と地域別の記事や広告などの可変情報とを印刷する場合は、固定情報の一部または全部をグラビア印刷機、オフセット印刷機、活版印刷機、フレキソ印刷機など従来からの印刷機を使用して印刷することが好ましい。特に、印刷画質や製造コストの点でオフセット輪転印刷機が好ましい。従来からの印刷機は、輪転方式の産業用インクジェット印刷機を使用して印刷する前であっても後であっても構わない。
グラビア印刷機は、画像が彫り込まれたロール状の版胴を介してインクを被印刷体に転写する方式の印刷機である。オフセット印刷機は、インクを一度ブランケットに移してから被印刷体に再び転移する間接印刷方式の印刷機である。活版印刷機は、凸版に付与されたインクを被印刷体に押しつけるように圧をかけて印刷する凸版印刷方式の印刷機である。フレキソ印刷機は、柔軟な弾性のある樹脂版を使用する凸版印刷方式の印刷機である。
原紙は、LBKP(Leaf Bleached Kraft Pulp)、NBKP(Needle Bleached Kraft Pulp)などの化学パルプ、GP(Groundwood Pulp)、PGW(Pressure GroundWood pulp)、RMP(Refiner Mechanical Pulp)、TMP(ThermoMechanical Pulp)、CTMP(ChemiThermoMechanical Pulp)、CMP(ChemiMechanical Pulp)、CGP(ChemiGroundwood Pulp)などの機械パルプ、DIP(DeInked Pulp)などの古紙パルプから選択されるセルロースパルプを少なくとも1種と、填料と、さらに必要に応じてサイズ剤、定着剤、歩留まり剤、カチオン化剤などの各種添加剤とを含有する紙料から、酸性抄造、中性抄造、アルカリ性抄造などの従来公知の方法で抄造された紙である。
本発明において、填料として従来公知の顔料を使用することができる。顔料の例としては、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の無機顔料を挙げることができる。さらに、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料を挙げることができる。また、これらから複数種を併用することができる。
原紙は、その他の添加剤として、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、紙力増強剤などを本発明の所望の効果を損なわない範囲で、適宜含有することができる。
本発明の印刷用紙は、原紙の少なくとも一方の面に顔料、バインダーおよび水溶性多価陽イオン塩を含有する塗工層を1層以上有する。
前記顔料の少なくとも1種が平均粒子径0.20μm以上1.50μm以下のカオリンである。該カオリンの塗工層中の含有量が、塗工層中の顔料100質量部に対して50質量部以上である。塗工層中の顔料が上記条件から外れる場合、印刷用紙は、オフセット印刷適性を、または水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対する色濃度均一性若しくはドット再現性を得ることができない。
カオリンは、天然に産出されたカオリン原鉱を工業的に精製、加工したものであり、粉砕、洗浄、除鉄、分級等の工程を経て製造されるものである。また、アスペクト比を向上させるためにせん断力をかけて薄板状としたデラミネーティッドカオリンや、粒度分布がシャープになるよう調整したエンジニアードカオリン、凝集性を高めた焼成カオリンといった加工性の高いものも含まれる。
本発明において、平均粒子径は、単粒子の場合は単粒子の平均粒子径であり、二次粒子など凝集粒子を形成する場合は凝集粒子の平均粒子径である。カオリンの平均粒子径を、印刷用紙となった状態から求めることができる。その方法としては、例えば、エネルギー分散形X線分光器などの元素分析機能付走査型電子顕微鏡を用いて印刷用紙表面の電子顕微鏡写真を撮影し、撮影された粒子を面積が近似する球形と見なして粒子径を計算し、撮影画像内に存在する100個から粒子を測定することによって、平均粒子径を算出する方法である。
平均粒子径は、レーザー回折・散乱法または動的光散乱法を利用する測定により求めることもできる。その場合、平均粒子径とは、レーザー回折・散乱法あるいは動的光散乱法を用いた体積を基準とした粒度分布測定に基づく平均粒子径である。平均粒子径は、得られた粒度分布から算出することができる。例えば、平均粒子径は、日機装社製レーザー回折・散乱式粒度分布測定器Microtrac MT3300EXIIを用いて粒度分布を測定し、算出することができる。
塗工層は、上記カオリン以外に製紙分野で従来公知の顔料を含有することができる。従来公知の顔料の例としては、クレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の無機顔料を挙げることができる。さらに、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、スチレン−アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料を挙げることができる。
バインダーは、製紙分野で従来公知のバインダーであって、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等のアクリル酸系重合体、ポリ酢酸ビニル系、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル等の各種共重合体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、ユリアまたはメラミン等のホルマリン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン、エピクロルヒドリン等の水溶性合成物を挙げることができる。さらにバインダーは、天然植物から精製した澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉、酵素変性澱粉やそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性澱粉、デキストリン、マンナン、キトサン、アラビノガラクタン、グリコーゲン、イヌリン、ペクチン、ヒアルロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の天然多糖類またはそのオリゴマー並びにその変性体を挙げることができる。またさらにバインダーは、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、コラーゲン等の天然タンパク質およびその変性体、ポリ乳酸、ペプチド等の合成高分子やオリゴマーを挙げることができる。バインダーは、これらから選ばれる1種または2種以上組み合わせて使用することができる。またバインダーは、カチオン変性を施して使用することができる。
バインダーの塗工層中の含有量は、塗工層中の顔料100質量部に対して3質量部以上30質量部以下が好ましく、5質量部以上20質量部以下がより好ましい。バインダーの含有量が上記範囲であると、印刷用紙のインク吸収性がより良好になるからである。
水溶性多価陽イオン塩は、金属の多価陽イオンを含む水溶性塩である。好ましい多価陽イオン塩は、金属の多価陽イオンを含み、20℃の水に1質量%以上溶解することができる塩である。金属の多価陽イオンの例としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ニッケル、亜鉛、銅、鉄、コバルト、スズ、マンガンなどの二価陽イオン;アルミニウム、鉄、クロムなどの三価陽イオン;またはチタン、ジルコニウムなどの四価陽イオン;並びにそれらの錯イオンを挙げることができる。金属の多価陽イオンと塩を形成する陰イオンとしては、無機酸および有機酸のいずれでもよく、特に限定されない。無機酸の例としては、塩酸、硝酸、リン酸、硫酸、ホウ酸、フッ化水素酸などを挙げることができる。有機酸の例としては、ギ酸、酢酸、乳酸、クエン酸、シュウ酸、コハク酸、有機スルホン酸などを挙げることができる。
本発明において、水溶性多価陽イオン塩は、塩化カルシウム、ギ酸カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウム等のカルシウム塩が好ましい。この理由は、裏抜け抑制性が、より得られるからである。薬品コストの点から、塩化カルシウムまたは硝酸カルシウムが好ましい。
水溶性多価陽イオン塩の塗工層中の含有量は、塗工層中の顔料100質量部に対して1.0質量部以上6.0質量部以下である。含有量は、裏抜け抑制性とドット再現性とのバランスの点から、1.5質量部以上5.0質量部以下が好ましい。水溶性多価陽イオン塩の塗工層中の含有量が前記範囲から外れると、印刷用紙は、色濃度均一性、裏抜け抑制性またはドット再現性を得ることができない。
塗工層は、顔料、バインダーおよび水溶性多価陽イオン塩以外に、必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、発泡剤、離型剤、浸透剤、湿潤剤、熱ゲル化剤、印刷適性向上剤、染料定着剤、滑剤、染料、蛍光増白剤または耐水化剤等の製紙分野で通常使用されている従来公知の各種助剤を含有することができる。
塗工層は、塗工層塗工液を塗工・乾燥して得ることができる。塗工層塗工液を塗工する方法としては、例えば、ロッドブレードコーターなど各種ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、フィルムトランスファーコーターなどを挙げることができるが、これらに限定されない。好ましくは、高速生産性に適した各種ブレードコーターまたはフィルムトランスファーコーターであり、特に好ましくはフィルムトランスファーコーターである。
乾燥する方法としては、例えば、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアーループドライヤー、サインカーブエアーフロートドライヤー等の熱風乾燥機、赤外線加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機等の各種乾燥装置を挙げることができるが、これらに限定されない。
塗工層の塗工量は、オフセット輪転印刷機など従来からの印刷機に対する印刷適性と輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対するインク吸収性との両立の点から、片面あたり3.0g/m以上10.0g/m以下の範囲が好ましく、4.0g/m以上8.0g/m以下の範囲がより好ましい。なお、本発明において、塗工量とは片面あたりの乾燥固形分の塗工量を指す。塗工層が原紙の片面に2層以上有する場合は、塗工量はこれらの合計を意味する。
印刷用紙の表面抵抗率は、JIS K 6911に準拠して測定される23℃、50%RHの環境下における本発明の塗工層を有する塗工層面側の表面抵抗率の値である。本発明の印刷用紙の表面抵抗率は、2.0×1010Ω以上5.0×1012Ω以下である。印刷用紙の表面抵抗率が前記範囲から外れると、印刷用紙は、色濃度均一性および/またはドット再現性を得ることができない。この理由は、不明であるが、以下のように推察される。インクジェットの水性顔料インクは安定分散化のために普通電荷を帯びているから、インクジェット印刷において印刷用紙が特定の表面抵抗率を有することによってインク滴の吸収に作用し、結果として色濃度均一性およびドット再現性が得られる。
表面抵抗率は、製紙分野で従来公知の方法で調節することができる。例えば、塗工層に含有されるバインダーの種類と含有量を調整する方法、塗工層に含有される水溶性多価陽イオン塩の種類と含有量を調整する方法、塗工層中の含有水分量を調整する方法、および塗工量によって調整する方法を挙げることができる。さらに、原紙によっても表面抵抗率が幾分調節することができ、例えば、原紙に内添されるサイズ剤の種類と含有量とを調整する方法および原紙の含有水分量を調整する方法を挙げることができる。原紙に内添されるサイズ剤は、例えば、酸性紙であればロジン系サイズ剤、中性紙であればアルケニル無水コハク酸、アルキルケテンダイマー、中性ロジン系サイズ剤またはカチオン性スチレン−アクリル系サイズ剤などを挙げることができる。
印刷用紙は、原紙を抄造した後または塗工層を設けた後についてカレンダー処理を施すことができる。
印刷用紙の坪量は40g/m以上が好ましい。また新聞用紙の用途として坪量は55g/m以下が好ましい。前記坪量の範囲であると、裏抜け抑制性の効果が顕著に現れるからである。
本発明の印刷用紙は、輪転方式の産業用インクジェット印刷機に使用される。好ましい輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、印刷速度が100m/分を超える輪転方式の産業用インクジェット印刷機である。
印刷物製造方法
本発明の印刷物製造方法は、上記の印刷用紙を得る工程と、輪転方式の産業用インクジェット印刷機でこの印刷用紙に印刷して印刷物を得る工程とを含む。本発明の印刷物製造方法により、印刷部分において色濃度均一性、裏抜け抑制性、ドット再現性に優れる印刷物を製造することができる。印刷用紙および輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、上記の輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙および輪転方式の産業用インクジェット印刷機と同じであり、重複する説明は記載を割愛する。
上記印刷用紙を得る工程は、印刷用紙を製造すること、または製造された印刷用紙を入手することを含む。
輪転方式の産業用インクジェット印刷機で印刷用紙に印刷して印刷物を得る工程において、得られる印刷物の耐候性の点から、輪転方式の産業用インクジェット印刷機は、水性顔料インクを使用することが好ましい。
輪転方式の産業用インクジェット印刷機で印刷用紙に印刷して印刷物を得る工程において、印刷速度は好ましくは100m/分超である。
本発明の印刷物製造方法では、輪転方式の産業用インクジェット印刷機で印刷する工程の前および/または後に、グラビア印刷機、オフセット印刷機、活版印刷機、およびフレキソ印刷機などから選択される印刷機で前記印刷用紙に印刷する工程をさらに含んでいてもよい。これにより、印刷工程において固定情報および可変情報を取り扱うことができ、得られる印刷物も商品として十分な画質を有することができる。上記印刷機のうち、製造コストと印刷品質の点でオフセット印刷機が好ましい。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその主旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。また、実施例において示す「質量部」および「質量%」は、特に明示がない限り、乾燥固形分換算あるいは実質成分の値を示す。また、塗工量は乾燥固形分換算量を示す。
<カオリンの平均粒子径の測定>
印刷用紙の表面を走査型電子顕微鏡(JSM−6490LA、日本電子社製)で写真を撮影し、撮影画像から、撮影されたカオリンの粒子を面積が近似する球形と見なして粒子径を計算し、撮影画像内に存在するカオリンの粒子100個から粒子径を測定することによって、平均粒子径を算出した。平均粒子径を表1に記載する。
各実施例および各比較例について、以下の手順により印刷用紙を作製した。
<紙料の調製>
紙料は下記の内容により調製した。
LBKP(濾水度400mlcsf) 100質量部
サイズ剤(アルキルケテンダイマー系) 配合部数は表1に記載
填料(軽質炭酸カルシウム) 20質量部
両性澱粉 0.08質量部
硫酸バンド 0.08質量部
<塗工層塗工液の調製>
塗工層塗工液は下記の内容により調製した。
カオリン 平均粒子径および配合部数は表1に記載
その他の顔料 種類および配合部数は表1に記載
リン酸エステル化澱粉 配合部数は表1に記載
エチレン−酢酸ビニル共重合体 配合部数は表1に記載
水溶性陽イオン塩 種類および配合部数は表1に記載
上記の内容で配合し、水で混合分散して濃度40質量%に調整した。
<印刷用紙の作製>
上記の紙料を長網抄紙機で抄造し、原紙を得た。引き続き、オンマシンコーターに装備したフィルムトランスファーコーターを使用して、上記の塗工層塗工液を片面あたりの塗工量7g/mになるよう両面に、塗工・乾燥した。乾燥後に、カレンダー処理を施して、坪量49g/mの印刷用紙を得た。カレンダーは、弾性ロールと金属ロールからなる装置を用いて、ニップ線圧は幅方向の厚みプロファイルが適切に得られる範囲において、線圧50kN/mで行った。また金属ロールの温度を40℃とした。
Figure 0006633895
表1に略称で示したその他の顔料は、以下の通りである。
A:重質炭酸カルシウム(WH−90、兵庫クレー社製)
B:軽質炭酸カルシウム(TP123、奥多摩工業社製)
C:合成シリカ(ニップジェルAZ−204、東ソー・シリカ社製)
表1に略称で示した水溶性陽イオン塩から選ばれる化合物は、以下の通りである。
a:塩化カルシウム
b:硝酸カルシウム
c:硫酸マグネシウム
d:塩化ナトリウム
得られた各実施例および各比較例の印刷用紙について、各項目について下記の方法で評価を行った。
<表面抵抗率>
表面抵抗率は、横河ヒューレットパッカード社製の4329A型絶縁抵抗計(HIGH RESISTANCE METER)と16008A型電極(RESITIVITY CELL)を使用し、JIS K 6911:2006に準拠して、23℃、50%RHの環境条件でチャージ電圧100V、チャージ時間30秒で測定した。
<オフセット印刷適性の評価>
三菱重工業社製オフセット輪転印刷機(リソピアBT−2−600型)で、印刷速度:150m/分、使用インク:大日本インキ社製、ウェブワールドテラスNの、黒、藍、紅、黄の各色)を使用し、6000mの印刷を行い、印刷後ブランケットパイリングの発生状況および印刷サンプルの状態について目視評価によって判定した。本発明において、3〜5の評価であれば印刷用紙はオフセット印刷適性を有するものとする。
5:極めて良好。
4:良好。
3:実用上問題ない範囲。
2:不良。
1:極めて不良。
<色濃度均一性の評価>
東京機械製作所製インクジェット印刷機JetLeader1500を使用し、水性顔料インクにて評価画像を105m/分で、6000m印刷した。ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各単色およびブラックを除く他の3色インクでの2重色(レッド、グリーン、ブルー)の計7色のベタパターンを、3cm×3cm四方で横一列に隙間なく並べて記録するという方法で印刷を行った。印刷部分の各色ベタ部の色濃度均一性について目視評価によって判定した。本発明において、3〜5の評価であれば印刷用紙は色濃度均一性に優れるものとする。
5:色濃度が均一である。
4:色によっては濃度が極僅かに不均一である。
3:色濃度が僅かに不均一である。
2:色濃度が部分的に不均一である。
1:印刷部分の全体に、色濃度が不均一である。
<裏抜け抑制性の評価>
東京機械製作所製インクジェット印刷機JetLeader1500を使用し、評価画像を105m/分で6000m印刷した。ブラックのベタ印刷パターンを10cm×10cm四方で記録するという方法で印刷を行った。ブラックベタ印刷部の反対面側からJIS P 8148:2001に規定された白色度測定方法を用いて白色度の測定を行い、「印刷のない白色部の白色度(光学%)」−「ブラックベタ印刷部の白色度(光学%)」を計算し、印刷用紙のインクの裏抜けを評価した。白色度の測定は、日本電色社製PF−10を使用して、標準板の上にサンプルを一枚乗せ、UVカットの条件で行った。本発明において、3〜5の評価であれば印刷用紙は裏抜け抑制性に優れるものとする。
5:10光学%未満。
4:10光学%以上、13光学%未満。
3:13光学%以上、16光学%未満。
2:16光学%以上、19光学%未満。
1:19光学%以上。
<ドット再現性の評価>
東京機械製作所製インクジェット印刷機JetLeader1500を使用し、日本規格協会発行の標準画像データ(画像ネーム:N5A)を用いた評価画像を105m/分で6000m印刷した。印刷画像を顕微鏡で観察し、着弾したドット形状が真円から崩れている程度およびドットの輪郭の鮮明さを目視評価にて判定した。本発明において、3〜5の評価であれば印刷用紙はドット再現性に優れるものとする。
5:真円で鮮明である。
4:概ね真円で鮮明である。
3:真円から若干崩れ、鮮明さに若干欠ける。ただし、実用上問題は無い。
2:真円から幾分崩れ、鮮明さに幾分欠ける。
1:真円から崩れ、鮮明さに欠ける。
表2に、各実施例および各比較例の評価結果を示す。
Figure 0006633895
表2より、本発明に相当する各実施例の印刷用紙は、オフセット印刷適性を有し、水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機に対する色濃度均一性、裏抜け抑制性、およびドット再現性に優れることがわかる。
一方、表2より、本発明の条件を満足しない各比較例では本発明の効果は得られないことがわかる。

Claims (2)

  1. 原紙と、原紙の少なくとも一方の面に顔料、バインダーおよび水溶性多価陽イオン塩を含有する塗工層(但し、バインダーとしてスチレン−ブタジエン共重合体を塗工層に含有する場合を除く)を1層以上とを有し、前記塗工層の塗工量が片面あたり4g/m以上8g/m以下であり、前記顔料の少なくとも1種が平均粒子径0.20μm以上1.50μm以下のカオリンであり、該カオリンの塗工層中の含有量が塗工層中の顔料100質量部に対して50質量部以上(但し、塗工層中の顔料100質量部に対して重質炭酸カルシウムの含有量が50質量部以上の場合を除く)であり、前記水溶性多価陽イオン塩の塗工層中の含有量が塗工層中の顔料100質量部に対して1.0質量部以上6.0質量部以下であり、且つJIS K 6911:2006に準拠して求められる23℃、50%RHの環境下における前記塗工層を有する塗工層面側の表面抵抗率が2.0×1010Ω以上5.0×1012Ω以下であり、坪量が40g/m以上55g/m以下である輪転方式の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙。
  2. 請求項1に記載の産業用インクジェット印刷機向け印刷用紙を得る工程と、水性顔料インクを使用する輪転方式の産業用インクジェット印刷機で前記印刷用紙に印刷して印刷物を得る工程とを含む印刷物製造方法。
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