JP6632539B2 - スチレン−アクリレート結合剤を含むワックスフリー齧歯動物ブロックベイト - Google Patents

スチレン−アクリレート結合剤を含むワックスフリー齧歯動物ブロックベイト Download PDF

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Description

本発明は、ワックスを含まない(ワックスフリー)殺鼠剤ベイトブロック、これを製造する方法、並びに齧歯動物、特にラット(rats)及びマウス(mice)の防除におけるその使用に関する。
齧歯動物集団、特にラット及びマウスの集団は、それらが引き起こす経済的被害のために主に防除される。ラット及びマウスは、大規模な食品/飼料の消費及び損傷の原因であり、建物に対する構造物被害や、噛んだり、掘ったりするそれらの習性から生じる別の被害を引き起こす。ラット及びマウスの蔓延は、毒物製剤の投与により防除されることが多い。ベイトブロックは、毒ベイトの拡散を避けるために使用されることが多く、一般に、ベイトブロックは、湿潤又は濡れた状態に対してより抵抗性であるためである。
殺鼠剤ブロックベイトは、従来、食餌材及び1種又は複数種の殺鼠剤を硬質又は半固体状のワックス(典型的にパラフィンワックス)結合剤中に分散することによって製造されている。その後、混合物は、適切な大きさ及び形状を有するブロックへと成型又は形成され、齧歯動物の活動の痕跡の近くではあるが、子供や標的としない動物が近づきにくい場所、又は不正開封防止付ベイトステーション中に置くことができる。
齧歯動物では、門歯が継続的に成長し、齧歯動物は、生来の習性として、硬質の材料をかじることで、これらの歯を摩耗させ、歯を短く保つ。従来のワックスベースの齧歯動物ブロックは、かじりたいという齧歯動物の生来の欲求を満たすのに十分な硬度を有していない。
従来技術では、ベイトブロックの製造において、ワックス以外の結合剤材料を使用することが提案されてきた。GB-A-2115698には、脆くて硬いポリビニルアセテート、又はビニルアセテートと、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル及び/又はアクリロニトリルとの脆くて硬い共重合体、並びに殺鼠毒で処理し、該重合体担体中に分散させた食品から本質的になる殺鼠剤ブロックベイトについて記載されている。GB-A-2115698に記載されている発明によれば、重合体成分は、ブロックベイトの4〜30重量%を構成し、明細書に記載の実施例には、20重量%のポリビニルアセテート、又はビニルアセテート/アクリル酸エステル共重合体、又はビニルアセテート/アクリロニトリル共重合体を含むベイトが記載されている。GB-A-2115698によれば、ブロックベイトは、かじるのに適した十分に脆い硬度を有し、高水準の特許性を有する。
WO-A-96/03037には、穀物ベース、抗凝血性の殺鼠剤、及び水溶性の膜形成結合剤を含む、凝集させた顆粒状の殺鼠剤ベイトが記載されている。WO-A-96/03037によれば、殺鼠剤ベイトの製造方法は、典型的に、乾燥粉末状穀物と殺鼠剤とを混合するステップ、及び、その後、混合物を、膜形成結合剤の水溶液と共に噴霧するステップを含む。湿った粒状混合物を、その後、ブロックに形成し、乾燥させてもよく、あるいは、乾燥させてから、融解した脂肪又はワックスと混合し、次いで、ブロックに成型してもよく、これを、その後、冷却させて、固める。WO-A-96/03037の明細書によれば、膜形成結合剤の例としては、セルロースエーテル、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、様々なガム、例えばグアーガム、キサンタンガム及びローカストビーンガム、並びにポリアクリレートが挙げられるが、好ましい膜形成結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロースと記載されている。
US-A-2005/0048095には、特に、デンプン及びポリアクリレートの水分散体を含む組成物から形成されたディスク形状のペレットからなる殺有害生物剤が記載されている。
従来技術のベイトブロック及びそれらの製造方法は、様々な不利益を抱えていることが認められている。例えば、GB-A-2115698では、多量の、例えば20重量%のポリマーを使用して、脆くて硬いブロックを調製する。WO-A-96/03037及びUS-A-2005/0048095には、ベイトブロックの硬度は記載されていない。ワックス又は脂肪を含むベイトブロックは、硬度の要求を満たさないばかりでなく、高温での安定性も不十分である。さらに、従来技術による多くのベイトブロックは、依然として、齧歯動物がベイトに継続的な興味を持ち続けることを確実にするほど、齧歯動物にとって十分美味しいものではない。さらに、従来技術のベイトブロックの製造方法の中には、長い乾燥時間又は硬化時間が必要なものもあり、生産工程にとって、十分に簡単なものでなく、且つ/又は十分に信頼性のあるものではない。また、ベイトブロックは、使用中に、湿潤状態又は湿気状態に曝されることもあるので、耐水性であることが望ましい。ベイトブロックの食品成分を結合するために使用する任意の結合剤は、多くの異なる基材に対して良好な接着特性を示すことが可能でなければならない。
GB-A-2115698 WO-A-96/03037 US-A-2005/0048095
本発明の目的は、従来技術の不利益を解消する、殺鼠剤ベイトブロック及びこれらの製造方法を提供することである。
特に、本発明は、少量の高分子結合剤を含むワックスフリーベイトブロックであって、良好な嗜好性及び硬度特性を有し、高温での安定性及び耐湿性を有する、前記ベイトブロックを提供する。
したがって、本発明は、食用の種子及び/又は穀物を含む齧歯動物用食糧、少なくとも1種の殺鼠剤、並びに高分子結合剤を含む殺鼠剤ベイトブロックであって、高分子結合剤が(メタ)アクリル酸エステルとスチレンとの共重合体を含む、前記殺鼠剤ベイトブロックを提供する。
一つの実施形態では、高分子結合剤は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸のエステルとスチレンとの共重合体を含む。好ましくは、エステルは、アクリル酸のC4〜C12脂肪族ヒドロカルビルエステル及び/又はメタクリル酸のC4〜C12脂肪族ヒドロカルビルエステルである。より好ましくは、エステルは、アクリル酸のC4〜C12アルキルエステル及び/又はメタクリル酸のC4〜C12アルキルエステルである。さらなる実施形態によれば、高分子結合剤は、例えば上記のようなアクリル酸及び/又はメタクリル酸のエステルと、スチレンと、さらに加えて、アクリル酸及び/又はメタクリル酸との共重合体を含む。このような高分子結合剤は、上記モノマーと、さらに加えて、別のモノマー、例えば1種又は複数種のモノエチレン性不飽和化合物との共重合体を含んでいてもよい。
本発明のベイトブロックは、通常、ワックス結合剤を含まない。したがって、ワックス結合剤を使用することにより生じる従来技術で述べられた不利益が、本発明により回避される。
驚くべきことに、本発明による殺鼠剤ベイトブロックは、齧歯動物、特にラット、に対して高い嗜好性を有しており、さらに、高分子結合剤を少量しか使用しないにもかかわらず、十分な硬度及び高い安定性を有することが見出された。
本発明の殺鼠剤ベイトブロックは、齧歯動物用食糧を含む。食糧は、食用の種子若しくは穀物、又はそれらの混合物を含む。食用の種子の例としては、ケシの種子、ヒマワリの種子、及びゴマの種子が挙げられる。「穀物」という用語は、食用の穀物又は作物の種子、一般に、イネ科(family Poaceae)のものを意味し、これらは、乾燥した穀物又は種子用に収穫される。穀物の例としては、限定するものではないが、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ソルガム、エンバク、イネ、ライムギ、キビ(millet)、及びカナリーシード(canary seed)が挙げられる。典型的に、本発明のベイトブロックは、2種以上の種子及び/又は穀物を含み、齧歯動物に対して、同じブロック中に異なる香味をもたらし得る。
ベイトブロックに使用される穀物は、全粒穀物又は全粒種子、粉末状の穀物又は種子、カット又は粉砕した穀物又は種子、及びそれらの混合物の形態であり得る。カット又は粉砕した穀物の例としては、ピンヘッドオートミール、カットコムギ(cut wheat)、コーングリッツが挙げられる。典型的に、本発明のベイトブロックは、全粒穀物又は全粒種子と、粉末状又はカットした穀物又は種子との混合物を含み、齧歯動物に対して、同じブロック中に様々な咀嚼(chew and bite)の口当たり(texture)をもたらし得る。我々は、カナリーシードと、カットコムギ穀物との混合物が、齧歯動物に対して、齧歯動物が興味を持ち続けるのに十分魅力的である香味及び口当たりの組み合わせをもたらすことを見出した。
ベイトブロック中の穀物の総含量は、典型的に50〜99重量%、好ましくは70〜98重量%、より好ましくは70〜90重量%である。
本発明のベイトブロックは、少なくとも1種の殺鼠活性物質を含む。殺鼠活性物質は、抗凝血性の殺鼠剤、又は非抗凝血性の殺鼠剤であり得る。本発明のベイトブロックに使用することができる抗凝血性の殺鼠剤の例としては、1種又は複数種の、ジフェナコウム(difenacoum)、ブロジファコウム(brodifacoum)、フロクマフェン(flocoumafen)、ブロマジオロン(bromadiolone)、ジフェチアロン(difethialone)、ワルファリン(warfarin)、クマテトラリル(coumatetralyl)、クロロファシノン(chlorophacinone)、ジファシノン(diphacinone)、クマクロル(coumachlor)、クマフリル(coumafuryl)及びピンドン(pindone)が挙げられる。本発明での使用に好ましい抗凝血性の殺鼠剤は、ジフェナコウム又はフロクマフェンである。本発明のベイトブロックに使用することができる非抗凝血性の殺鼠剤の例としては、ビタミンD(エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)又はコレカルシフェロール(ビタミンD3)を含む)、アルファクロラロース(alphachloralose)及びノルボルミド(norbormide)が挙げられる。好ましくは、非抗凝血性の殺鼠剤は、使用する場合、エルゴカルシフェロール若しくはコレカルシフェロール又はそれらの混合物である。典型的に、本発明のベイトブロックに使用される殺鼠活性物質は、ジフェナコウム、フロクマフェン及びコレカルシフェロールから選択され得る。
典型的に、抗凝血性の殺鼠剤は、ベイトブロックの総重量に基づいて、0.001〜0.03重量%、好ましくは0.001〜0.025重量%、より好ましくは0.0025〜0.025重量%の範囲の量で、本発明において使用され得る。本発明のベイトブロックがビタミンD(コレカルシフェロール)を殺鼠活性物質として含む場合、これは、典型的に、500〜1000ppm(0.05〜0.1重量%)の量で使用され得る。使用する実際の量は、もちろん、殺鼠活性物質の性質及び標的種に依存し得る。
本発明の一つの実施形態では、殺鼠活性物質は、ベイトブロックの中、種子又は穀物の、上又は中、あるいは一部分に供給される。齧歯動物のベイトとして、ジフェナコウムなどの殺鼠剤で処理したコムギ穀物又はカットコムギ穀物を使用することは、当該技術分野において一般に知られている。したがって、このような実施形態によれば、ベイトブロック中の種子、穀物又はカット穀物は、ブロック中に組み込む前に、殺鼠活性物質で前処理される。
WO 2007/031796には、複数のベイト粒子(すなわち、殺鼠剤を含む粒子)と複数の非ベイト粒子(殺鼠剤を含まない粒子)の混合物であって、非ベイト粒子が、ベイト粒子の香味とは異なる香味を有し、非ベイト粒子が、大きさ、形状、表面の口当たり及び内部の口当たりから選択される少なくとも1つの物理的特性によりベイト粒子と区別される前記混合物を、齧歯動物に与えることによって、齧歯動物ベイトの嗜好性及び効能が増大することが示されている。この概念は、本発明のベイトブロックに利用することができる。したがって、本発明の一つの実施形態によれば、ベイトブロックは、殺鼠剤で処理した、複数のベイト粒子、例えば種子又は穀物、及び殺鼠剤を含まない、複数の非ベイト粒子、例えば種子又は穀物を含み、ここで、非ベイト粒子は、ベイト粒子の香味とは異なる香味を有し、非ベイト粒子は、大きさ、形状、表面の口当たり及び内部の口当たりから選択される少なくとも1つの物理的特性によりベイト粒子と区別される。このようなベイト粒子と非ベイト粒子との混合物を含む粒子状齧歯動物ベイトは、BASF plcから「Fortec(商標)」の名称で入手することができる。
本発明のベイトブロックでは、種子及び/又は穀物を含む食糧は、高分子結合剤により互いに結合され(固められ)る。本発明で使用する高分子結合剤は、(メタ)アクリル酸エステル及びスチレンをベースとする共重合体を含む。「(メタ)アクリル酸エステル」という用語は、アクリル酸のエステル、メタクリル酸のエステル及びそれらの混合物から選択されるエステルを意味する。
一つの実施形態では、高分子結合剤は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸のエステルと、スチレンとの共重合体を含む。好ましくは、エステルは、アクリル酸のC4〜C12脂肪族ヒドロカルビルエステル及び/又はメタクリル酸のC4〜C12脂肪族ヒドロカルビルエステルである。より好ましくは、エステルは、アクリル酸のC4〜C12アルキルエステル及び/又はメタクリル酸のC4〜C12アルキルエステルである。さらなる実施形態によれば、高分子結合剤は、例えば上記のようなアクリル酸及び/又はメタクリル酸のエステルと、スチレンと、さらに加えて、アクリル酸及び/又はメタクリル酸との共重合体を含む。このような高分子結合剤は、上記モノマーと、さらに加えて、別のモノマー、例えば1種又は複数種のモノエチレン性不飽和化合物との共重合体を含んでいてもよい。
上記高分子結合剤の共重合体では、(メタ)アクリル酸エステル成分は、(メタ)アクリル酸エステルの、好ましくは4〜12Cアルキルエステル、より好ましくは4〜10Cアルキルエステルである。本発明の特定の好ましい実施形態によれば、上記共重合体の(メタ)アクリル酸エステル成分は、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートである。
典型的に、高分子結合剤は、25〜75重量%、好ましくは40〜65重量%の(メタ)アクリル酸エステル成分、及び20〜60重量%、好ましくは30〜50重量%のスチレンを含むモノマー組成物から形成され得る。(メタ)アクリル酸もまた、モノマー組成物中に存在するという場合には、(メタ)アクリル酸は、典型的に、最大10重量%、好ましくは5重量%未満の量で使用され得る。モノマー組成物が任意の別のモノマー化合物を含むという場合には、任意の別のモノマー化合物は、典型的に、最大10重量%、好ましくは5重量%未満の量で、モノマー組成物中に存在し得る。我々は、50重量%の2-エチルヘキシルアクリレート、46重量%のスチレン、2重量%のアクリル酸、及び2重量%の別のモノマーを含むモノマー組成物から調製した高分子結合剤を使用することにより、特に良好な結果を得た。
上記の高分子結合剤は、典型的に、ベイトブロックの総重量に基づいて、1〜18重量%、好ましくは2〜10重量%、より好ましくは3〜10重量%の量で、ベイトブロック中に存在し得る。上記のように、本発明のベイトブロックの、良好な硬度、高い安定性及び耐湿性は、ほんの少量の高分子結合剤を使用することで達成することができる。
ベイトブロックはまた、1種又は複数種の成分、例えば甘味剤(例えば糖)、植物油、さらなる食品成分、顔料又は色素、香味料、防腐剤、風味妨害剤(taste deterrent)(例えば、安息香酸デナトニウム)、及び剥離剤(release agent)(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を含むこともできる。このようなさらなる成分は当業者に公知である。
本発明のベイトブロックは、種子及び/又は穀物を、殺鼠剤と、高分子結合剤の水分散体と一緒に混合するステップ、混合物をブロックに成型するステップ、及びその後、成型ブロックを乾燥するステップを含む方法により製造することができる。
上記のように、一つの実施形態では、種子又は穀物、あるいは種子又は穀物の一部分は、高分子結合剤の水分散体及び任意の他の成分と混合する前に、殺鼠活性物質で前処理してもよい。
上記のような高分子結合剤は、製造方法において、水分散体の形態で添加される。製造方法において使用する高分子結合剤の水分散体は、エチレン性不飽和化合物のラジカル開始水性乳化重合により調製することができる。水性媒体中でのエチレン性不飽和モノマーのラジカル開始乳化重合の実施は、以前に何度も記載しているので、十分に、当業者に公知である。この点について、Emulsion Polymerization in Encyclopedia of Polymer Science and Engineering、vol.8、659ページ以降(1987);D.C. Blackley、in High Polymer Lattices、vol.1、35ページ以降(1966);H. Warson、The Applications of Synthetic Resin Emulsions、chapter 5、246ページ以降(1972);D. Diederich、Chemie in unserer Zeit 24、135〜142ページ(1990);Emulsion Polymerization、Interscience Publishers、New York (1965);DE-A 40 03 422;及びDispersionen synthetischer Hochpolymerer、F. Hoelscher、Springer-Verlag、Berlin (1969)を参照することができる。エチレン性不飽和モノマーが、一般に分散補助剤、例えば乳化剤及び/又は保護コロイドを付加的に使用することによって水性媒体中に分散されて、少なくとも1種の水溶性ラジカル重合開始剤によって重合されるように、ラジカル開始水性乳化重合は、通常実施される。得られたポリマー水分散体では、未反応のエチレン性不飽和モノマーの残留濃度は、当業者にも同様に知られる化学的方法及び/又は物理的方法により十分に下げられ[例えば、EP-A 771328、DE-A 19624299、DE-A 19621027、DE-A 19741184、DE-A 19741187、DE-A 19805122、DE-A 19828183、DE-A 19839199、DE-A 19840586、及び19847115を参照]、ポリマー固形分は、希釈又は濃縮により望ましい濃度に調節される。典型的に、水分散体は、50〜80重量%、好ましくは50〜70重量%、より好ましくは50〜65重量%、最も好ましくは50〜60重量%の範囲の高分子結合剤含量(すなわち、固形分)を有し得る。
典型的には、最終的なブロックが、ベイトブロックの総重量に基づいて、1〜18重量%、好ましくは2〜10重量%、より好ましくは3〜10重量%、さらにより好ましくは3〜8重量%の高分子結合剤を含むような量で、水分散体が添加される。我々は、52重量%の高分子結合剤を含む水分散体を、(製剤の総重量に基づいて)7.5重量%使用することによって、良好な結果が得られることを見出した。したがって、このような製剤では、高分子結合剤の実際の量は、製剤の総重量に基づいて、4重量%未満である。
好都合なことには、高分子結合剤の水分散体を、工業的なミキサー又はブレンダー中で、ベイトブロック製剤の他の成分と混合して、結合剤分散体が混合物全体に均質に広がることを確実にすることができる。本発明で使用することができるこの種のミキサー又はブレンダーは、当業者に公知である。混合物は、調製された場合、所望の寸法の型に流し込まれるか、又は押し出されて、ブロックにカットされ得る。成型ブロック、成形ブロック、又は形成ブロックは、その後、過剰の水分を取り除く条件下で乾燥され得る。乾燥段階は、室温で実施してもよく、又は、所望される場合、熱を加えることにより促進してもよい。
本発明はさらに、齧歯動物の活動付近に、請求項1〜11のいずれか一項に記載の殺鼠剤ベイトブロックを配置することを含む、齧歯動物を防除する方法を提供する。
実施例1
水分散体の形態の高分子結合剤を、50重量%の2-エチルヘキシルアクリレート、46重量%のスチレン、2重量%のアクリル酸、及び2重量%の別のモノマーを含むモノマー組成物を使用して調製した。
撹拌機及び4つの計量装置を備えた4lのガラス製のフラスコに、20〜25℃(室温)、窒素雰囲気下で、530gの脱イオン水と、21.2gの33重量%のポリスチレンシード水分散体(平均粒子径32nm)とを仕込み、この初めの仕込み物を撹拌しながら85℃に加熱した。この温度に到達したら、10.0gの供給物2を、5分間かけて量り入れた。続いて、開始から同時に、全量の供給物1及び残りの供給物2を撹拌しながら量り入れ、上記温度を維持した。残りの供給物2は、3時間15分かけて、一定の流量で、連続して量り入れ、一方で、供給物1は、初めは2.74g/分の計量速度で量り入れ、15分かけて11g/分に上昇させて、その後は11g/分の一定の計量速度で量り入れた。
Figure 0006632539
Figure 0006632539
その後、重合混合物を、80℃で2時間、後重合させて、室温まで冷却した。25重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液を添加することで、pHを7.8に調整した。得られたポリマー水分散体は、水分散体の総重量に基づいて、51.8重量%の固形分を有していた。個数平均粒子径は、187nmであることが分かった。
一般に、固形分は、Mettler Toledo製の水分分析計HR73を使用して、所定量のポリマー水分散体(約0.8g)を、130℃の温度で、一定の重量になるまで(約2時間)乾燥させることにより測定した。それぞれの場合において、2回の測定を実施した。報告した数値は、これらの測定値の平均を示す。
一般に、ポリマー粒子の個数平均粒子径は、Malvern Instruments、England製のAutosizer IICを使用して、23℃において、0.005〜0.01重量%のポリマー水分散体の動的光散乱法により測定した。報告した数値は、測定した自己相関関数のキュムラント評価(キュムラントz平均)の平均粒径である(ISO規格13321)。
ワックスフリー殺鼠剤ベイトブロックを、上記で調製したポリマー分散体を使用して作製した。ベイトブロックの製造に使用した製剤を以下の表に示す。
Figure 0006632539
上記製剤を十分に混合し、その後、準備した型中に圧縮した。次いで、成型した混合物を型から取り外し、乾燥させた。このようにして調製したベイトブロックは、完全な状態であり、容易に砕けたり、壊れたりしなかった。
実施例2
上記の実施例1の手順に従い、以下の表に示す製剤を使用して、ワックスフリー殺鼠剤ブロックを作製した。
Figure 0006632539
上記製剤を十分に混合し、その後、準備した型中に圧縮した。次いで、成型した混合物を型から取り外し、乾燥させた。このようにして調製したベイトブロックは、完全な状態であり、容易に砕けたり、壊れたりしなかった。

Claims (14)

  1. 食用の種子及び/又は穀物を含む齧歯動物用食糧、少なくとも1種の殺鼠剤、並びに高分子結合剤を含む殺鼠剤ベイトブロックであって、高分子結合剤が(メタ)アクリル酸エステルとスチレンとの共重合体を含み、ベイトブロックがワックス結合剤を含まない、前記殺鼠剤ベイトブロック。
  2. 高分子結合剤が、C4〜C12アルキル(メタ)アクリル酸エステルとスチレンとの共重合体を含む、請求項1に記載のベイトブロック。
  3. 高分子結合剤が、ベイトブロックの総重量に基づいて、1〜18重量%の量で存在する、請求項1又は請求項2に記載のベイトブロック。
  4. 高分子結合剤が、25〜75重量%の(メタ)アクリル酸エステル成分、及び20〜60重量%のスチレンを含むモノマー組成物から形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  5. 高分子結合剤が、モノマー組成物において、別のモノマー化合物を、最大10重量%の量で含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  6. (メタ)アクリル酸エステル成分が、C4〜C10アルキルエステルである請求項1〜5のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  7. 食糧が、カナリーシード、ケシの種子、ヒマワリの種子、及びゴマの種子から選択される1種又は複数種の食用の種子を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  8. 食糧が、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ソルガム、エンバク、イネ、ライムギ、及びキビから選択される1種又は複数種の穀物を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  9. 穀物が、全粒穀物又は全粒種子、粉末状の穀物又は種子、カット又は粉砕した穀物又は種子、又はそれらの任意の混合物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  10. ベイトブロック中の穀物の総含量が、50〜99重量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  11. 殺鼠剤を含む複数のベイト粒子と、殺鼠剤を含まない複数の非ベイト粒子とを含む請求項1〜10のいずれか一項に記載のベイトブロックであって、非ベイト粒子が、ベイト粒子の香味とは異なる香味を有し、非ベイト粒子が、大きさ、形状、表面の口当たり及び内部の口当たりから選択される少なくとも1つの物理的特性によりベイト粒子と区別される、前記ベイトブロック。
  12. 殺鼠剤が、ジフェナコウム、ブロジファコウム、フロクマフェン、ブロマジオロン、ジフェチアロン、ワルファリン、クマテトラリル、クロロファシノン、ジファシノン、クマクロル、クマフリル、ピンドン、ビタミンD、エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、アルファクロラロース、及びノルボルミドから選択される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のベイトブロック。
  13. 食用の種子及び/又は穀物を含む食糧を、殺鼠剤と、高分子結合剤の水分散体と混合するステップ、混合物を成型又は成形してブロックを形成するステップ、及びその後、ブロックを乾燥するステップを含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の殺鼠剤ベイトブロックを製造する方法。
  14. 齧歯動物の活動付近に、請求項1〜12のいずれか一項に記載の殺鼠剤ベイトブロックを配置することを含む、齧歯動物を防除する方法。
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