JP6632365B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
また他の空気入りタイヤとして、溝内に配置した補強バーによって隣接するブロック同士を連結するようにした構成のものが公知である(例えば、特許文献2参照)。
さらに他の空気入りタイヤとして、横溝の溝底から隆起してショルダーブロック間を連結するタイバーを備えた構成のものが公知である(例えば、特許文献3参照)。
また前記特許文献2に記載の空気入りタイヤでは、ブロック同士が直接、溝底から設けた補強バーによって連結されている。したがって、この連結部分の剛性差が大きくなってしまい、ブロックの踏込側と蹴出側とで偏摩耗が発生する、いわゆるヒール・アンド・トウ摩耗を有効に阻止することができない。
さらに前記特許文献3に記載の空気入りタイヤでは、ショルダーブロック同士を細溝を有するタイバーによって連結しているが、細溝を挟んで対向するタイバーの溝底からの高さは同じである。このため、隣接するショルダーブロック間で剛性が同じになってしまい、やはりヒール・アンド・トウ摩耗を有効に阻止することができない。またこのような構成では、ショルダーブロックの変形による応力集中でクラックが発生しやすい。
特に、ショルダーブロックを傾斜させた構成とすることにより、角部に鋭角部と鈍角部が形成される場合には、隣接するショルダーブロック間で剛性の差が大きくなり、前記いずれの構成であってもヒール・アンド・トウ摩耗の抑制には有効に対応することができない。
トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、タイヤ幅方向に延びる複数の横溝とによって複数のショルダーブロックが形成されている空気入りタイヤであって、
前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の両側でタイヤ幅方向に延びるショルダー横溝は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向に向かって傾斜して形成されており、
前記ショルダー横溝の一対の横溝側壁面には、一方のショルダーブロックの鋭角側の溝壁に位置する第1補強部と、他方のショルダーブロックの鈍角側の溝壁に位置する第2補強部とがそれぞれ形成されており、
前記第1補強部及び前記第2補強部の上端面は、ショルダー横溝の中心に向かって徐々に傾斜するテーパ面で構成され、
前記テーパ面は、第1補強部に比べて第2補強部の方が深い位置に形成されている空気入りタイヤを提供する。
また、第1補強部と第2補強部の上端面はテーパ面で構成されているので、ショルダーブロックが接地して変形したときに応力が集中しにくく、クラックの発生を防止することができ、又外観も優れている。そして、ショルダーブロックが摩耗してショルダー横溝の深さが浅くなってきたとしても、ショルダー横溝の容積は徐々に変化するので、排水性が急激に悪化することもない。
前記第2補強部のテーパ面は、前記第1補強部のテーパ面に対して80%以上100%以下の傾斜角度を有するのが好ましい。
センターリブ9は、センター主溝5の間に形成され、タイヤ赤道線CLを中心としてタイヤ周方向に延びている。センターリブ9の両側部には、前記各センター横溝7の延長線上に位置する切欠溝10がそれぞれ形成されている。センターブロック11は、センター主溝5、ショルダー主溝6及びセンター横溝7によって区画されている。ショルダーブロック12は、ショルダー主溝6及びショルダー横溝8によって区画されている。
耐偏摩耗性では、12,000km走行後、ヒールアンドトゥ摩耗量(鋭角側と鈍角側の摩耗量の差)を測定した。比較例1の空気入りタイヤの場合を指数100として他の場合を指数評価した。数値が少ないほど良好であることを示す。
耐クラック性では、50,000km走行後、溝底にクラックが発生しているか否かで判断した。
排水性では、ウェット路面にて直進走行し、旋回走行し、制動させた場合のフィーリング試験で評価した。比較例1の空気入りタイヤの場合を指数100として他の場合を指数評価した。数値が大きいほど排水性に優れていることを示す。
比較例1から3及び実施例1では、ショルダー横溝8を、溝深さ6mm、溝幅3mmとした。
比較例1では、補強部13のない構成とした。
比較例2では、補強部13の上面を(溝底から3mmの均一高さの)平坦面とした。
比較例3では、補強部13の上面を傾斜面とした(一方のショルダーブロック12aで溝底から4mm、他方のショルダーブロック12bで溝底から2mmとし、両地点を傾斜面で接続した。)。
実施例1では、図3に示す構成とした(第1補強部14及び第2補強部15の溝底からテーパ面18及び19の上端までの高さを、それぞれ4.5mm及び3mmとし、各テーパ面18及び19の傾斜角度を60°とした。)。
2…主溝
3…横溝
4…陸部
5…センター主溝
6…ショルダー主溝
7…センター横溝
8…ショルダー横溝
9…センターリブ
10…切欠溝
11…センターブロック
12…ショルダーブロック
12a…第1ショルダーブロック
12b…第2ショルダーブロック
13…補強部
14…第1補強部
15…第2補強部
16…鋭角部
17…第1テーパ面
18…鈍角部
19…第2テーパ面
20…溝部
Claims (6)
- トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、タイヤ幅方向に延びる複数の横溝とによって複数のショルダーブロックが形成されている空気入りタイヤであって、
前記ショルダーブロックのタイヤ周方向の両側でタイヤ幅方向に延びるショルダー横溝は、タイヤ幅方向に対してタイヤ周方向に向かって傾斜して形成されており、
前記ショルダー横溝の一対の横溝側壁面には、一方のショルダーブロックの鋭角側の溝壁に位置する第1補強部と、他方のショルダーブロックの鈍角側の溝壁に位置する第2補強部とがそれぞれ形成されており、
前記第1補強部及び前記第2補強部の上端面は、ショルダー横溝の中心に向かって徐々に傾斜するテーパ面で構成され、
前記テーパ面は、第1補強部に比べて第2補強部の方が深い位置に形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1補強部のテーパ面は、前記ショルダーブロックの溝壁面に対して45°以上60°以下の傾斜角度を有し、
前記第2補強部のテーパ面は、前記第1補強部のテーパ面に対して80%以上100%以下の傾斜角度を有することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - 前記第1補強部と前記第2補強部との間に形成される溝部は、前記ショルダー横溝の溝幅の15%以上25%以下の溝幅とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1補強部の溝壁からの突出位置は、前記ショルダー横溝の溝底から溝深さの50%以上75%以下の範囲とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2補強部の溝壁からの突出位置は、前記ショルダー横溝の溝底から前記第1補強部の突出位置までの寸法の30%以上70%以下の範囲とされていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1補強部と前記第2補強部は、前記ショルダーブロックの側方で前記ショルダー横溝と交差するショルダー主溝によって形成される主溝側面から、前記主溝側面から接地端までの距離に対して15%以上35%以下の範囲まで設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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