JP6631970B2 - Ctc駅装置およびctc装置ならびにctc復旧・更新方法 - Google Patents

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Description

この発明は、鉄道のCTC(Centralized Traffic Control)に関し、詳しくは、それをCTC中央装置とCTC回線(伝送回線)とCTC駅装置との連携システムとして具体化したCTC装置(列車集中制御装置,CTCシステム)と、それに含まれるCTC駅装置(ユニット)と、CTC回線の障害時にCTC装置の機能を回復させるCTC復旧方法と、既設のCTC装置を新設のCTC装置で置き換えるCTC更新方法とに関する。
CTC装置は(例えば特許文献1,2参照)、対象の線区内を走行する列車を管理する列車指令システムの近代化に貢献しているものであり、CTCセンタに設置された基本的には一台のCTC中央装置と、線区内の各駅に配設された多数のCTC駅装置と、それらが接続されたCTC回線(伝送回線)と具備していて、CTC中央装置がCTC回線を介して各CTC駅装置に対する指令送信とデータ収集を行うようになっている。そして、各CTC駅装置に設置先駅の連動装置が接続されていると、列車指令の出した制御情報(指令)がCTC中央装置からCTC回線とCTC駅装置とを介して該当する連動装置に届けられ、それに応じて連動装置が転てつ機や信号機を作動させるとともに、該当する駅の軌道回路による列車在線状態や信号機の現示情報その他の状態報告などの表示情報(データ)が連動装置とCTC駅装置とCTC回線とを介してCTC中央装置に収集される。
基本的なCTC駅装置は、CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、設置先駅の現場機器(信号機など)からデータ(表示情報など)を取得する手段と、そのデータを保持する第1駅データ(記憶領域)と、前記第1通信回路を介して指令(制御情報)の受信と前記第1駅データの送信とを行う送受信手段とを備えている。
また(特許文献1参照)、CTC装置を旧形から新形へ更新する作業(CTC更新方法)を容易にするため、更に、他のCTC回線(他回線)に接続される第2通信回路をも具備したうえで、前記送受信手段を改造することにより、前記第1通信回路と前記第2通信回路とのうち何れか一方を操作に応じて選択するとともに選択した通信回路を介して指令の受信と前記第1駅データの送信とを行うようになったCTC駅装置がある。
さらに(特許文献2参照)、既設の旧形CTC装置を新設の新形CTC装置で置き換えるCTC更新について作業の容易化を図るために、旧形CTC回線と新形CTC回線との双方に接続されて伝文形式を変換するCTC更新用装置も開発されている。
また、CTC回線には、設置コスト等に応じて、CTC中央装置から各CTC駅装置に至る伝送経路を二方向のものから選択できる二重系の伝送回線と、迂回経路の無い一重系の伝送回線との何れかが採用されている。
特開2005−29008号公報 特開2009−234428号公報
[第1課題:コストの削減]
このような従来のCTC装置では、旧形であれ新形であれ規格に則って、CTC中央装置がCTC回線を介して各CTC駅装置に呼び掛けるとともに、呼び掛けられたCTC駅装置がCTC回線を介してCTC中央装置に応答するようになっている。
このため、どの駅についても、制御情報の受信と表示情報の送信という二機能を発揮する通常のCTC駅装置が設置されていた。そして、ポイントも側線も無くて制御情報の不要な棒線駅にも、通常駅と同じく、通常のCTC駅装置が設置されていた。
しかしながら、制御情報の不要な棒線駅にも通常駅と同じく表示情報に加えて制御情報も処理するCTC駅装置を設置するのは、設備費に絞って見れば、過剰なコストが掛かっていたと言える。
そこで、そのような過剰コストを削減するために、CTC装置の規格を逸脱することなく且つ必要な機能は発揮するように装置を改良することが第1課題となる。
[第2課題:障害からの迅速な復旧]
また、CTC回線が多重系でなく一重系にとどまっている設備状況では、CTC回線に切断等の障害が発生すると、その先のCTC駅装置の復旧に時間が掛かっていた。
すなわち、一重系のCTC回線の一部に伝送を妨げる断線などの障害が発生すると、CTC回線のうちCTC中央装置寄りの部分は、CTC中央装置とCTC駅装置との通信機能が維持されるので、伝送可能部分となるが、CTC回線のうちCTC中央装置から離れた部分は、迂回伝送ができず、CTC中央装置とCTC駅装置との通信が不能になるので、伝送不能部分となる。そして、伝送不能部分に接続されているCTC駅装置は、CTC回線の障害が無くなってCTC回線が完全復旧するまで、機能不全の状態になる。
そこで、CTC回線の復旧前でも伝送不能部分のCTC駅装置がCTC中央装置と通信できるように改良することが第2課題となる。
[第3課題:設備更新の作業性向上]
さらに、CTC更新に際して、新たなCTC駅装置の設置やモニタランは部分的に進めることができたが、運用切替は一斉に行わざるを得なかった。
すなわち、既設CTC装置を新設CTC装置で置き換えるCTC更新に際して既設CTC回線に接続される第1通信回路と新設CTC回線に接続される第2通信回路とを具備したCTC駅装置を用いる場合(特許文献1参照)、運用切替前は、営業運転までにCTC駅装置を総て既設CTC回線に接続させ、営業運転時間外にCTC駅装置を新設CTC回線に接続させて試験を行い、全試験が完了してから運用を切り替えていた。
また、両CTC回線の間で伝文形式を変換するCTC更新用装置を用いる場合でも(特許文献2参照)、CTC更新の完了を待たなくても新設PRC(自動進路制御装置)等の試験ができるように、新設装置のモニタランに必要な情報を収集可能にはなったが、CTC装置の運用切替は総てのCTC駅装置について一斉に行わざるを得なかった。
そこで、設備更新の作業性の更なる向上を図るために、より具体的には能率向上や負担軽減などに資する工程変更の柔軟性を高めるために、CTC更新に際して運用切替までも部分的に進めることが可能なように改良することが第3課題となる。
本発明のCTC駅装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先駅の現場機器から表示情報を取得する手段と、その表示情報を保持する設置先駅データと、前記第1通信回路と前記第2通信回路とのうち何れか一方を介して制御情報の電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う送受信手段とを備えたCTC駅装置において、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データを設けるとともに、前記送受信手段に代えて、前記第1通信回路を介して設置先駅の機器に係る電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う標準通信手段と、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して受信した電文の表示情報を前記設置外駅データに保持させる第2拡張通信手段とを設けたことを特徴とする。
すなわち、本発明のCTC駅装置は(解決手段1)、CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先駅の現場機器から表示情報を取得する手段と、その表示情報を保持する設置先駅データと、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先駅の機器に係る電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う標準通信手段と、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して受信した電文の表示情報を前記設置外駅データに保持させる第2拡張通信手段とを備えたものである。
また、本発明のCTC装置は(解決手段2)、一部のCTC駅装置に上記解決手段1のCTC駅装置を組み込んだ全体システムであり、具体的には、
線区内の各駅に配設された多数のCTC駅装置と、各CTC駅装置に接続されたCTC回線と、このCTC回線を介して各CTC駅装置に対する電文の送信と各CTC駅装置からの電文の受信とを行うCTC中央装置とを備えたCTC装置において、前記多数のCTC駅装置のうち何れか一つ以上のものが解決手段1のCTC駅装置になっており、更に、解決手段1のCTC駅装置の設置先以外の駅の現場機器からデータを取得する情報取得駅装置と、前記他回線を介して前記情報取得駅装置の取得データを解決手段1のCTC駅装置に集める情報収集手段とが設けられていることを特徴とする。
さらに、本発明のCTC駅装置は(解決手段3)、上記解決手段1のCTC駅装置であって、前記第2拡張通信手段が、前記第2通信回路を介して電文の送信も行うものであって、前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送するようになっていることを特徴とする。
すなわち、本発明のCTC駅装置は(解決手段3)、CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先駅の現場機器から表示情報を取得する手段と、その表示情報を保持する設置先駅データと、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先駅の機器に係る電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う標準通信手段と、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して電文の送信と受信とを行うものであって前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるとともに前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送する第2拡張通信手段とを備えたものである。
本発明のCTC駅装置は(解決手段4)、上記解決手段3のCTC駅装置の各機能のうち設置先以外の駅に係る機能を残して設置先駅に係る機能を取り去ったものであり、具体的には、
CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して電文の送信と受信とを行うものであって前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるとともに前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送する第2拡張通信手段とを備えたものである。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段5)、上記解決手段3,4のCTC駅装置であって、前記設置外駅データが、線区内の各駅に割り振られた駅識別情報に基づいて駅単位で領域が確保されるようになっており、前記第2通信回路を介して受信した表示情報の電文に含まれている駅識別情報に対応する領域が前記設置外駅データに未だ確保されていないときには該当する領域を前記設置外駅データに確保するデータ領域拡張手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段6)、上記解決手段3〜5のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して送受信される電文と前記第2通信回路を介して送受信される電文とで形式が異なっていることに対応して両電文における表示情報の対応関係を設定しうる表示情報対応データが設けられており、前記第2拡張通信手段が、前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるに際して前記表示情報対応データに基づくデータ変換を行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段7)、上記解決手段3〜6のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して送受信される電文と前記第2通信回路を介して送受信される電文とで形式が異なっていることに対応して両電文における制御情報の対応関係を設定しうる制御情報対応データが設けられており、前記第1拡張通信手段および前記第2拡張通信手段のうち何れか一方が、又は双方が協動して、前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送するに際して前記制御情報対応データに基づくデータ変換を行うようになっていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段8)、上記解決手段3〜7のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して送信されて来た各駅への問い掛けの電文も受信するようになっており、前記問い掛けが設置先以外の駅へのものであるときには前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理応答手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段9)、上記解決手段3のCTC駅装置または上記解決手段5〜7のうち上記解決手段3を直接に若しくは間接的に引用している解決手段のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して送信されて来た各駅への問い掛けの電文も受信するようになっており、前記問い掛けが設置先駅へのものであるときには前記設置先駅データの表示情報の電文の送信を前記標準通信手段に行わせる真正応答手段が設けられており、更に、前記問い掛けが設置先以外の駅へのものであるときには前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理応答手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段10)、上記解決手段3〜8のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先以外の駅へのものであるときには該制御情報の電文の転送を前記第1拡張通信手段および前記第2拡張通信手段に行わせた後に前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理制御手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明のCTC駅装置は(解決手段11)、上記解決手段3のCTC駅装置または上記解決手段5〜9のうち上記解決手段3を直接に若しくは間接的に引用している解決手段のCTC駅装置であって、前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先駅へのものであるときには該制御情報を設置先駅の現場機器へ出力する真正制御手段と、前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先以外の駅へのものであるときには該制御情報の電文の転送を前記第2拡張通信手段に行わせるとともに前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理制御手段とが設けられていることを特徴とする。
また、本発明のCTC復旧方法は(解決手段12)、上記解決手段1〜11のCTC駅装置を用いてCTC回線の障害からCTC装置を復旧させる方法であり、具体的には、
線区内の各駅に配設された多数のCTC駅装置と,それらに接続されたCTC回線と,このCTC回線を介して各CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行うCTC中央装置とを備えたCTC装置において前記CTC回線の一部に伝送を妨げる障害が発生して前記CTC回線が前記CTC中央装置に関して伝送可能部分と伝送不能部分とに分かれた後に、
上記解決手段1〜11のCTC駅装置を前記CTC回線の伝送可能部分に接続するとともに、前記CTC回線の伝送不能部分に接続されていたCTC駅装置を上記解決手段1〜11のCTC駅装置の接続先の他回線に接続する
という方法である。
また、本発明のCTC更新方法は(解決手段13)、上記解決手段1〜11のCTC駅装置を用いて既設のCTC装置を新設のCTC装置へ段階的に更新する方法であり、具体的には、
線区内の各駅に配設された多数の既設CTC駅装置と,それらに接続された既設CTC回線と,この既設CTC回線を介して各既設CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行う既設CTC中央装置とを備えた既設CTC装置が存在しているときに、上記解決手段1〜11のCTC駅装置と、前記既設CTC回線とは別の新設CTC回線と、この新設CTC回線を介して各新設CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行うための新設CTC中央装置とを追加設置するとともに、前記新設CTC回線を前記他回線として又は前記新設CTC回線を伝送される伝文が前記新設CTC中央装置によって転送される伝送回線を前記他回線として上記解決手段1〜11のCTC駅装置に接続し、
それから、線区内の各駅毎に、前記既設CTC駅装置を前記新設CTC駅装置として又は前記既設CTC駅装置とは別のCTC駅装置を前記新設CTC駅装置として前記新設CTC回線に接続する
という方法である。
このような本発明のCTC駅装置は(解決手段1)、設置先駅データと標準通信手段との協動により従来装置と同じく設置先駅に係るCTC機能を果たすとともに、新たな設置外駅データ(記憶領域)と第1拡張通信手段と第2拡張通信手段との協動により従来装置には無かった設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報(データ)の収集報告機能を代行できるようにもなっている。そして、そのようなCTC駅装置を一部の駅に導入した本発明のCTC装置にあっては(解決手段2)、棒線駅など制御情報の要らない制御不要駅に対して情報取得駅装置を導入するとともに、その取得データを解決手段1のCTC駅装置に送る情報収集手段をも導入することにより、制御不要駅にはCTC駅装置を設置しないで済むこととなる。情報取得駅装置がCTC駅装置の規格に縛られないのでCTC駅装置より簡素かつ安価にし易いうえ、情報収集手段もCTC回線の規格に縛られないので、CTC駅装置の第2拡張通信手段等の僅かな改造や、簡素で安価な装置の他回線への介挿接続などで具現化できるため、全体のコストについても従来より削減することができる。
このように、解決手段1のCTC駅装置については設置先駅データに加えて設置外駅データも保持したうえで設置外駅データの送受信に第1拡張通信手段と第2拡張通信手段を追加し、それを一部に導入した解決手段2のCTC装置については、制御不要駅にはCTC駅装置でなくそれより安価な情報取得駅装置を設置することにより設備費を削減するとともに、情報収集手段で収集したデータを解決手段1のCTC駅装置にてCTC規格適合データにしてCTC中央装置へ供することにより、CTC装置として必要な機能を制御不要駅についても発揮することができる。
したがって、この発明によれば、低廉でありながらもCTC装置の規格を逸脱することなく而も必要な機能は発揮するCTC駅装置やCTC装置を実現することができる。
また、本発明のCTC駅装置にあっては(解決手段3,4)、設置外駅データと第1拡張通信手段と第2拡張通信手段との協動により従来装置には無かった設置先以外の駅の現場機器に係る制御情報(指令)の受信と表示情報(データ)の収集・送信とを代行できるようにもなっている。そのため、上述した解決手段1のCTC駅装置と同様の作用効果を奏するのに加えて、他回線に係る通信規約としてCTC回線の規格に適合したものであれ適合しないものであれ任意の通信規約を採用することができるので、CTC復旧方法やCTC更新方法で使用する際など、他の機器に対して柔軟に適合させることができる。
したがって、この発明によれば、障害復旧の迅速化や設備更新の能率向上に資するCTC駅装置を実現することができる。
さらに、本発明のCTC駅装置にあっては(解決手段5)、送受信代行対象駅が複数であっても良いようにしたうえで、受信電文に含まれていた駅識別情報に基づいて送受信代行対象駅が増やせるようにもしたことにより、設置先以外の駅に係るCTC駅装置の追加や変更にも柔軟に適合することができる。
また、本発明のCTC駅装置にあっては(解決手段6,7)、表示情報対応データや制御情報対応データに基づくデータ変換によって設置外駅データのデータ形式を設置先駅データのデータ形式に合わせるようにしたことにより、電文形式の異なるCTC駅装置に係る送受信の代行も容易かつ的確に行えるものとなっている。
したがって、この発明によれば、送受信代行対象駅に係る電文形式の縛りを緩めて障害復旧の迅速化や設備更新の能率向上に資するCTC駅装置を実現することができる。
また、本発明のCTC駅装置にあっては(解決手段8〜11)、CTC中央装置から送受信代行対象駅への問い掛けに対しては表示情報の応答処理を代理応答手段にて代行するようにしたことや、CTC中央装置から送受信代行対象駅への指令に対しては制御情報の配達処理を代理制御手段にて代行するようにしたことにより、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報(データ)の収集・送信や制御情報(指令)の受信の代行内容が具体化されるので、障害復旧の迅速化や設備更新の能率向上に資するCTC駅装置の実現性を高めることができる。
また、本発明のCTC復旧方法にあっては(解決手段11)、障害の発生したCTC回線の伝送可能部分に本発明のCTC駅装置を接続するとともに、伝送不能部分に接続されていたCTC駅装置を他回線に接続することで、伝送不能部分の駅のCTC駅装置の動作に必要な伝送処理が本発明のCTC駅装置の代行によって再開されるようになる。そして、CTC回線での直接的接続か或いは他回線と本発明のCTC駅装置とCTC回線とでの間接的な接続かという接続態様の違いはあっても総てのCTC駅装置がCTC中央装置と通信できる状態になるので、障害発生から短時間でCTC全体の機能が回復する。
そして、本格的な障害復旧については、CTC全体の機能を損なうことなくCTC装置全体を稼動させた状態を保ちつつ、その稼動継続による制約を受けることもなく、CTC回線の障害箇所を修理することが可能になるため、復旧作業を容易かつ迅速に進めることができる。
したがって、この発明によれば、CTC回線の復旧前でも伝送可能部分のCTC駅装置ばかりか伝送不能部分のCTC駅装置までもが障害発生前と同じくCTC中央装置と通信することが可能になるので、障害復旧の迅速化を図ることができる。
また、本発明のCTC更新方法にあっては(解決手段12)、既設のCTC装置に先ず本発明のCTC駅装置と新設CTC回線と新設CTC中央装置とを追加設置するが、その際、本発明のCTC駅装置は新設CTC回線と既設CTC回線との双方に接続する。これにより、新設CTC回線に新設CTC駅装置が接続されると、その新設CTC駅装置と新設CTC中央装置との通信が新設CTC回線を介する直接的な態様で可能になるとともに、新設CTC駅装置と既設CTC中央装置との通信が新設CTC回線と本発明のCTC駅装置と既設CTC回線とを介在させたうえに本発明のCTC駅装置による送受信の代行を伴う間接的な態様で可能になる。そして、新設CTC駅装置が既設CTC中央装置と連携動作するようになる。なお、その連携動作を損なわないよう、新設CTC中央装置の動作状態は予め制御情報の送信を控える状態たとえばモニタラン状態にしておく。
そうすると、新設CTC回線に接続された新設CTC駅装置は、本発明のCTC駅装置によって送受信を代行されて、実稼動に参加するので、その新設CTC駅装置に設置されていた既設CTC駅装置を既設CTC回線から切り離せば、代行部分のCTC駅装置が更新された状態になる。これにより、CTC全体の機能を損なうことなく代行部分を更新することが可能になるため、CTC駅装置を一つずつ又は少数個ずつ更新してその部分だけでも運用を切り替えられるので、CTC全体の運用を一斉に切り替えるまでもなく部分的・段階的に駅装置の更新と運用の切替とを行うことができる。
したがって、この発明によれば、CTC更新に際して運用切替までもCTC駅装置単位で部分的に進めることができるので、設備更新の能率向上を図ることができる。
本発明の実施例1について、CTC駅装置(ユニット)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1について、CTC装置(システム)の構築例を示し、(a)が単純な線区における駅の配置例、(b)が対比される従来のCTC装置のブロック図、(c)が本発明のCTC装置のブロック図である。 本発明の実施例2について、CTC駅装置(ユニット)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2について、CTC復旧方法の前半部分を時系列で示しており、(a)〜(c)何れもCTC装置(システム)のブロック図である。 本発明の実施例2について、CTC復旧方法の後半部分を時系列で示しており、(a),(b)何れもCTC装置(システム)のブロック図である。 本発明の実施例3について、CTC復旧方法の他の具体例を時系列で示しており、(a)〜(c)何れもCTC装置(システム)のブロック図である。 本発明の実施例4について、CTC駅装置(ユニット)の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例4について、CTC更新方法の前半部分を時系列で示しており、(a)〜(d)何れもCTC装置(システム)のブロック図である。 本発明の実施例4について、CTC更新方法の後半部分を時系列で示しており、(a)〜(d)何れもCTC装置(システム)のブロック図である。
このような本発明のCTC駅装置およびCTC装置ならびにCTC復旧方法およびCTC更新方法について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜4により説明する。
図1〜図2に示した実施例1は、上述した解決手段1,2,5,6,9(出願当初の請求項1,2,5,6,9)を具現化したものであり、図3〜図5に示した実施例2は、上述した解決手段3,5,6,7,9,11,12(出願当初の請求項3,5,6,7,9,11,12)を具現化したものであり、図6に示した実施例3は、その変形例であり、図7〜図9に示した実施例4は、上述した解決手段4〜8,10,13(出願当初の請求項4〜8,10,13)を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、機構部や回路部などの詳細図を割愛して、ブロック図を用いた。また、CTC装置に組み込まれたCTC駅装置の図示に際しては、ブロック内に設置先駅の記号を括弧付きで記入するとともに、設置先以外の駅の機能を代理するものについては、@と代理駅の記号との結合文字を括弧付きで記入した。
本発明のCTC駅装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、CTC駅装置20の構成を示すブロック図である。同図において、一点鎖線の矢印は、データの参照や取得を明示するためのものである。また、同図において、破線のブロックは、CTC駅装置20ではないが、CTC駅装置20と密に関連する周辺部であり、CTC駅装置20を含んだCTC装置(CTCシステム)のうち、電気通信回線や信号ケーブル等でCTC駅装置20と通信等可能に接続される部分を示している。
CTC中央装置11とCTC回線12と現場機器14は従来品で良いので、何れも簡潔に説明する。CTC中央装置11は、CTCセンタに設置されていて、自動で定期的に又は手動操作等で不定期にCTC回線12経由で制御情報(指令)の電文や問い掛け(指令)の電文を送信したり、CTC回線12経由で送られてきた表示情報(応答)の電文を受信したり、それらの情報に基づいて図示しない列車集中制御および表示制御盤の処理を行い、更にPRC(自動進路制御)等の上位装置が接続されていればそれとの交信処理なども行うようになっている。
CTC回線12は、例えば4形や6形といった既定の規格に則ったメタル伝送線を用いた伝送回線であり、線区内の各駅に張り巡らされて、CTC中央装置11と各駅のCTC駅装置とが既定の通信規約に則って交信するのを支える。
各駅の現場機器14は、信号機や,転てつ機,軌道回路が代表的なものであり、信号ケーブル等で直接的にCTC駅装置20や他のCTC駅装置と接続され、あるいは連動装置が設置されていればそれを介して間接的にCTC駅装置20や他のCTC駅装置と接続されて、それとの通信によって制御情報の受け取りや表示情報の引き渡しを行うようになっている。
CTC駅装置20は(図1参照)、従来のCTC駅装置から引き継いだ第1通信回路21と標準通信プログラム22と設置先駅データ23と表示情報取得プログラム24と制御情報出力プログラム25とに加えて、新たに追加された指令受信振分プログラム31と第1拡張通信プログラム32と設置外駅データ33と表示情報対応データ34と第2拡張通信プログラム35と第2通信回路36とを具えたものであり、列車集中制御対象の線区内の何れかの駅に設置され、その設置先駅の現場機器14と直に又は間接的に接続されるとともに、上述したCTC回線12とも設置先駅の所で接続されるようになっている。
従来品踏襲部分を簡潔に説明すると、第1通信回路21は、CTC回線12に接続されて、CTC中央装置11からCTC回線12経由で送られてきた制御情報(指令)の電文や問い掛け(指令)の電文を受信するとともに、標準通信プログラム22や第1拡張通信プログラム32から引き渡された表示情報(応答)の電文をCTC回線12経由で送信するためのハードウェアである。標準通信プログラム22(標準通信手段,第1送受信手段)は、第1通信回路21と指令受信振分プログラム31とを介してCTC駅装置20設置先駅の現場機器14に係る制御情報の電文を受信すると、その制御情報を制御情報出力プログラム25に引き渡すようになっている。しかも、その制御情報を制御情報出力プログラム25がCTC駅装置20の設置先駅の現場機器14へ出力するようにもなっているので、この制御情報出力プログラム25と標準通信プログラム22と指令受信振分プログラム31との協動によって真正制御手段が具現化されるものとなっている。
また、標準通信プログラム22(標準通信手段,第1送受信手段)は、第1通信回路21と指令受信振分プログラム31とを介して設置先駅の現場機器14に係る問い掛けの電文を受信すると、それに応じて、設置先駅データ23(第1駅データ領域)に保持されている表示情報を読み出し、この表示情報の電文を第1通信回路21とCTC回線12にて送信するようになっている。設置先駅データ23は、線区内の各駅に割り振られた個別の駅番号といった駅識別情報のデータ項目と、信号機や,転てつ機,軌道回路など各種の現場機器の表示情報に係る各データ項目と、その他の適宜なデータ項目とを所定配置で纏めた複数のデータ項目の集合体であり、メモリのデータ領域の一部が割り当てられている。しかも、表示情報取得プログラム24が定期的に又は不定期でCTC駅装置20設置先駅の各現場機器14から表示情報を次々に取得してそれを設置先駅データ23の該当項目に書き込むようになっているので、この表示情報取得プログラム24と設置先駅データ23と標準通信プログラム22と指令受信振分プログラム31との協動によって真正応答手段が具現化されるものとなっている。
指令受信振分プログラム31は、標準通信プログラム22の前処理機能として従来から具備されていた指令受信選別プログラムを機能拡張したものである。
従来の指令受信選別プログラムは、振り分け機能が無く、選別機能だけのものであり、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先駅宛てのものであればそれを標準通信プログラム22に引き渡し、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先駅宛てでなければそれを無視するにようになっていたのに対し、指令受信振分プログラム31は、次のようになっている。
すなわち、指令受信振分プログラム31は、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先駅宛てのものであって而もそれが制御情報の電文や問い掛けの電文であればそれを標準通信プログラム22に引き渡すが、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先駅宛てのものであってもそれが従来は無かった代理駅追加(拡張指示)の電文であればそれを標準通信プログラム22でなく第1拡張通信プログラム32に引き渡すようになっている。
さらに、指令受信振分プログラム31は、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先駅宛てのものでなくても総てを無視するのでなく、CTC駅装置20設置先以外の駅であっても設置外駅データ33にデータ領域が既に確保されている駅に係る受信電文であれば、それを第1拡張通信プログラム32に引き渡すようになっている。
設置外駅データ33は(第2駅データ領域)、設置先駅データ23と同じデータ集合体(以下、一駅分データ領域と呼ぶ)を幾つか並べたものであり、やはりメモリのデータ領域の一部が割り当てられて、CTC駅装置20設置先以外の複数の駅について各駅の現場機器に係る表示情報を保持しうるようになっている。また、駅識別情報に基づいて駅単位で領域が確保されるものであり、各々の一駅分データについて、駅識別情報が未設定のものは該当する一駅分データ領域が未だ有効になっておらず、駅識別情報が既に設定されているものは、該当する一駅分データ領域が有効に確保されて、該当駅の現場機器に係る表示情報を保持しうるものになっている。
第1拡張通信プログラム32(第1拡張通信手段,第2送受信手段)は、第1通信回路21と指令受信振分プログラム31とを介してCTC駅装置20設置先以外の駅宛ての電文を受信すると、そして、それがCTC駅装置20設置先以外の駅の現場機器等に係る問い掛けの電文であると、それに応じて、設置外駅データ33における複数の一駅分データ領域のなかから駅識別情報の一致するものを選出し、この一駅分データ領域に保持されている表示情報を読み出し、この表示情報の電文を第1通信回路21とCTC回線12にて送信するようになっている。
また、この第1拡張通信プログラム32は、指令受信振分プログラム31から代理駅追加(拡張指示)の電文を受け取ったときには、その電文に含まれている追加対象駅の駅識別情報に対応する領域が設置外駅データ33に確保済みか否かを確認し、未だ確保されていなければ、該当する領域を設置外駅データ33に確保するために、駅識別情報が未だ設定されていない何れかの一駅分データ領域に対して、電文で指示された追加対象駅の駅識別情報を設定するようにもなっている。
第2通信回路36は、CTC回線12とは別に設けられた伝送回線である他回線41を介して電文の送受信を行うためのハードウェアである。他回線41は、CTC回線12とは改訂版の異なるCTC回線でも良く、CTC回線でない例えばイーサネット(登録商標)等でも良く、無線LANでも良い。
表示情報対応データ34は、データ形式変換時の対応関係を規定したデータテーブルであり、第1通信回路21を介して送受信される電文と第2通信回路36を介して送受信される電文とで形式が異なっているときには、そのことに対応して両電文における表示情報の対応関係たとえばデータ項目の並び順や各項目のビット数などを予め設定しておくためのものであり、通常は第2拡張通信プログラム35のインストール時に設定される。
第2拡張通信プログラム35(第2拡張通信手段,第3送受信手段・受信手段)は、第2通信回路36を介して表示情報の電文を取得すると、その取得した表示情報を設置外駅データ33に保持させるに際して、表示情報対応データ34に基づくデータ変換を行って、設置外駅データ33の各一駅分データ領域のデータ構造を設置先駅データ23のデータ構造に合わせるようになっている。
また、第2拡張通信プログラム35は、第2通信回路36を介して他回線41に接続されたCTC駅装置20設置先以外の駅の現場機器等から表示情報の電文を受信するとともに、その受信電文に含まれている表示情報を設置外駅データ33に保持させるものである。しかも、このプログラム35は、CTC駅装置20設置先以外の駅であって設置外駅データ33に一駅分データ領域確保済みの各駅について、定期的に又は不定期で、各駅の現場機器から表示情報を次々に取得してそれを設置外駅データ33の該当項目に書き込むようになっている。そのため、この第2拡張通信プログラム35と設置外駅データ33と第1拡張通信プログラム32と指令受信振分プログラム31との協動によって代理応答手段が具現化されるものとなっている。
さらに、第2拡張通信プログラム35は、他回線41と第2通信回路36とを介して受信した表示情報の電文に含まれている駅識別情報に対応する一駅分データ領域が設置外駅データ33に確保済みであるか否かを確認した際に、該当する一駅分データ領域が設置外駅データ33に未だ確保されていなかったときには、設置外駅データ33の複数の一駅分データ領域のうち駅識別情報が未だ設定されていない何れかの一駅分データ領域に対して、受信電文の表示情報の駅識別情報を設定することで、該当する一駅分データ領域を設置外駅データ33に確保するようになっている。
この実施例1のCTC駅装置20を用いて構築される廉価版のCTC装置40について、従来のCTC装置10と対比して、説明する。図2は、CTC装置(システム)の構築例を示し、(a)が単純な線区における駅の配置例、(b)が対比される従来のCTC装置10のブロック図、(c)が本発明のCTC装置40のブロック図である。
このCTC装置40は、要するに、従来のCTC装置10に属する複数・多数のCTC駅装置13のうちA駅のものをCTC駅装置20で置き換えるとともにB駅,C駅のものを何れも情報取得駅装置43で置き換えたものである。
設置対象の線区と従来のCTC装置10と本発明のCTC装置40の順で詳述するが、設置対象の線区として、簡明化のため、枝分かれの無い単純な線区を挙げる(図2(a)参照)。この線区には、A駅,B駅,C駅,…,N駅といった幾つかの駅が一列に設けられており、そのうちA駅とN駅は構内に転てつ器が設けられていて表示情報の送信だけでなく制御情報の受信も行う必要がある通常駅であるが、B駅とC駅は制御情報の不要な棒線駅である。そして、この線区にCTCを導入する際、従来は(図2(b)参照)、CTC装置10を設置していた。すなわち、CTCセンタにCTC中央装置11を設置し、A駅〜N駅の各駅に一台ずつCTC駅装置13を設置して、それらをCTC回線12に接続していた。ここで、CTC駅装置13は、概ね、CTC駅装置20から指令受信振分プログラム31の代理応答手段および関連部分(32〜36)を取り去って、真性応答手段および真性制御手段(21〜25)を残したものであり、通常駅と棒線駅との区別なく、各駅に設置される。
これに対し、本実施例では、同じ線区に対して(図2(a)参照)、CTCの導入に際してCTC装置40が設置される(図2(c)参照)。具体的には、制御情報の不要な棒線駅であるB駅とC駅には夫々情報取得駅装置43が設置され、その近くの通常駅であるA駅にはCTC駅装置20が設置され、これらのCTC駅装置20と情報取得駅装置43,43とが他回線41に接続される。図示の例では情報収集手段42が別ユニットになっていてCTC駅装置20と情報取得駅装置43との間で他回線41に介挿接続されているが、情報収集手段42は、独立している必要がなく、例えば第2拡張通信プログラム35の機能拡張等にてCTC駅装置20に組み込まれていても良い。
ここで、情報取得駅装置43は、上述したCTC駅装置20のうち表示情報取得プログラム24と設置先駅データ23と第2通信回路36との夫々に相当するものと、その表示情報取得プログラム24相当プログラムによって設置先駅の各現場機器から取得されて設置先駅データ23相当データ領域に書き込み保持されている表示情報を第2通信回路36相当回路経由で他回線41に送信する手段とを具備したものであり、CTCの規則に束縛されるCTC駅装置13よりも簡素で安価にできるものとなっている。また、情報収集手段42は、情報取得駅装置43,43から夫々の表示情報を他回線41経由で収集できるものであれば、ポーリング等の能動的手段にて表示情報を取得するものでも良く、受信のみの受動的手段にて表示情報を取得するものでも良い。さらに、他回線41は、CTCの規則や通信規約に束縛されないので、必要な信頼性を確保できれば安価な汎用品で良い。
この実施例1のCTC駅装置20及びCTC装置40の動作等を、図1,図2を引用して、説明する。
設備設置後の実稼働に先立つ初期設定時に、A駅のCTC駅装置20の設置先駅データにはA駅の駅番号といったA駅識別情報が設定され、B駅の情報取得駅装置43の設置先駅データにはB駅の駅番号といったB駅識別情報が設定され、C駅の情報取得駅装置43の設置先駅データにはC駅の駅番号といったC駅識別情報が設定され、N駅のCTC駅装置13の設置先駅データにはN駅の駅番号といったN駅識別情報が設定される。
そして、CTC装置40を稼働させると、A駅のCTC駅装置20では、表示情報取得プログラム24の処理によってA駅の現場機器14の表示情報が収集されて設置先駅データ23に保持される。また、CTC中央装置11からCTC回線12を介してA駅に宛てて問い掛けの電文や制御情報の電文が送信される。そのうち問い掛けの電文はそれがCTC駅装置20に届くと第1通信回路21と指令受信振分プログラム31と標準通信プログラム22とによって処理され、それに応じて、設置先駅データ23に保持されている表示情報がCTC回線12を介してCTC中央装置11に送られる(真正応答)。
CTC中央装置11から送信される上記電文のうち制御情報の電文については、それがCTC駅装置20に届くと第1通信回路21と指令受信振分プログラム31と標準通信プログラム22と制御情報出力プログラム25とによって処理され、それに含まれていた制御情報がCTC駅装置20からA駅の現場機器14へ出力される(真正制御)。
同様にして、CTC中央装置11からN駅のCTC駅装置13へもCTC回線12を介してN駅に宛てて問い掛けの電文や制御情報の電文が送信されるとともに、N駅のCTC駅装置13では、N駅の現場機器の表示情報の収集および保持と、CTC中央装置11からN駅に宛てた問い掛けの電文に対する表示情報の返信(真正応答)と、CTC中央装置11からN駅に宛てた制御情報の電文に基づくN駅の現場機器への制御情報の出力(真正制御)とが行われる。
B駅とC駅についても、従来のCTC装置10であれば各々のCTC駅装置13,13によって同様のことが行われるのだが、B駅,C駅に情報取得駅装置43が設置されたCTC装置40では、制御情報の送信と出力が行われず、CTC駅装置20を介した表示情報の収集が行われ(代理応答)、それに関連して代理駅追加(拡張指示)の処理も行われる。詳述すると、CTC中央装置11から例えばB駅を追加対象駅に指定した代理駅追加(拡張指示)の電文がCTC回線12を介して送信されると、CTC駅装置20では、その電文から第1通信回路21と指令受信振分プログラム31と第1拡張通信プログラム32との処理によってB駅の駅識別情報が抽出され、更に、第1拡張通信プログラム32の処理によって設置外駅データ33が調べられるとともにB駅に係る一駅分データ領域が未だ確保されていなければB駅に係る一駅分データ領域が確保される。
一方、B駅の情報取得駅装置43ではB駅の現場機器から表示情報が取得され、C駅の情報取得駅装置43ではC駅の現場機器から表示情報が取得され、それらの表示情報が、情報収集手段42により他回線41を介してCTC駅装置20の第2通信回路36に届けられる。そして、表示情報を受け取ったCTC駅装置20では、第2拡張通信プログラム35の処理によって、取得した表示情報に対して表示情報対応データ34に基づくデータ変換が施され、それから、B駅の表示情報は設置外駅データ33のうちB駅のために確保されている一駅分データ領域に保存される。一方、C駅の表示情報は、対応する一駅分データ領域が設置外駅データ33に未だ確保されていないので、対応する一駅分データ領域の確保が先に行われ、その後、C駅用に確保された一駅分データ領域に保存される。
また、CTC中央装置11からB駅かC駅に送信された問い掛けの電文は、何れに宛てた電文も、CTC駅装置20の第1通信回路21と指令受信振分プログラム31と第1拡張通信プログラム32とによって処理され、設置外駅データ33のうち問い掛けの電文の宛先の駅に該当する一駅分データ領域すなわち駅識別情報の一致する一駅分データ領域から表示情報が読み出されるとともに、その表示情報がCTC駅装置20からCTC回線12を介してCTC中央装置11に返送される(代理応答)。
こうして、設置先のA駅ばかりか設置先以外のB駅とC駅についても、現場機器の表示情報の収集とCTC中央装置11への報告が、CTC駅装置20にて的確になされる。
本発明のCTC駅装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、CTC駅装置50の構成を示すブロック図である。
このCTC駅装置50が上述した実施例1のCTC駅装置20と相違するのは、代理応答に加えて代理制御も行う機能拡張によって、指令受信振分プログラム31が指令受信振分プログラム51になった点と、第1拡張通信プログラム32が第1拡張通信プログラム52になった点と、制御情報対応データ53が追加された点と、第2拡張通信プログラム35が第2拡張通信プログラム54になった点である。
指令受信振分プログラム51は、真正応答と真正制御と代理応答の機能の起動役を担う上述の指令受信振分プログラム31を代理制御の機能も起動させるように機能拡張したものであり、指令受信振分プログラム31の処理に加え、次の処理も行う。
すなわち、指令受信振分プログラム51は、第1通信回路21の受信電文がCTC駅装置20設置先以外の駅宛てのものであって而も設置外駅データ33にデータ領域が既に確保されている駅に係る受信電文であれば、それを第1拡張通信プログラム52に引き渡すようになっている。
第1拡張通信プログラム52(第1拡張通信手段,第2送受信手段)は、代理応答の機能とデータ領域確保の機能に係る処理を上述の指令受信振分プログラム51と同様に行うのに加えて、代理制御の機能とデータ変換の機能に係る処理も行う。すなわち、第1通信回路21と指令受信振分プログラム51とを介してCTC駅装置50設置先以外の駅宛ての電文を受信すると、そして、それがCTC駅装置50設置先以外の駅の現場機器等に係る制御情報の電文であると、それに応じて、その制御情報を第2拡張通信プログラム54に引き渡すようになっている。しかも、その際、次の制御情報対応データ53を参照して制御情報のデータ形式を第2拡張通信プログラム54及び他回線41の通信規約等に適合したものに変換するようにもなっている。
制御情報対応データ53は、上述した表示情報対応データ34と同様にデータ形式変換時の対応関係を規定したデータテーブルであるが、表示情報でなく制御情報に係るものである。すなわち、第1通信回路21を介して送受信される電文と第2通信回路36を介して送受信される電文とで形式が異なっているときには、そのことに対応して両電文における制御情報の対応関係たとえばデータ項目の並び順や各項目のビット数などを予め設定しておくためのものであり、通常は第1拡張通信プログラム52のインストール時に設定されるようになっている。
第2拡張通信プログラム54(第2拡張通信手段,第3送受信手段・受信手段)は、上述した第2拡張通信プログラム35に制御情報出力の機能を追加したものであり、具体的には、第1拡張通信プログラム52から引き渡された制御情報を含む電文を第2通信回路36を介して他回線41経由で送信するようになっている。
そして、これらのプログラム等51〜54をインストールしたCTC駅装置50は、第2拡張通信プログラム54と第1拡張通信プログラム52と指令受信振分プログラム51との協動によって代理制御手段が具現化されるものとなっている。
この実施例2のCTC駅装置50を用いたCTC復旧方法について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図4(a),(b),(c),図5(a),(b)は、何れもCTC装置(システム)のブロック図であり、CTC回線12に障害15が発生したときのCTC復旧状態を時系列で示している。
先ず(図4(a)参照)、実施例1で挙げたCTC装置10が既に設置されて正常に稼動しているものとするが、簡明化のため、A駅とB駅とC駅とにだけCTC駅装置13が設置されている簡素な構成例で、説明する。
実装済みCTC装置に組み込まれておらず直ぐ使用に供することができる予備のCTC駅装置50が、一台か複数台、存在するものとする。このCTC駅装置50は、障害発生前から準備しておくのが望ましいが、復旧作業前の存在が必須ではないので、破線で図示した。また、CTC駅装置50は、未使用のものでも、使用後に不使用となったものでも良く、CTC装置10の設置箇所の近くに置かれても遠くに置かれていても良い。
そして(図4(b)参照)、CTC装置10のCTC回線12の途中たとえばB駅とC駅との間に断線等の障害15が発生して、その障害箇所を越える伝送が妨げられると、CTC回線12が、CTC中央装置11とA駅のCTC駅装置13とB駅のCTC駅装置13とに接続されていてCTC中央装置11に関して電文を送受信しうる伝送可能部分12aと、CTC駅装置13には接続されているがCTC中央装置11に至る接続が断たれてCTC中央装置11に関して電文を送受信できない伝送不能部分12bとに分かれる。
障害15を迅速に除去できれば良いが、ここでは手間取るものとして説明を続ける。
この場合(図4(c)参照)、C駅に近いB駅では、B駅のCTC駅装置13をCTC回線12から切り離し、その代わりに予備のCTC駅装置50をB駅に設置してその第1通信回路21をCTC回線12の伝送可能部分12aに接続するとともに、CTC駅装置50に設置先のB駅に係る初期設定を行う。また、B駅とC駅とに及ぶ他回線41を敷設して、それにCTC駅装置50の第2通信回路36を接続する。さらに、C駅では、C駅のCTC駅装置13をCTC回線12の伝送不能部分12bから切り離し、CTC駅装置13を直に又は適宜なモデム等を介在させて他回線41に接続する。
また、他回線41には情報転送手段58も付設する。情報転送手段58は、上述した情報収集手段42と同様、介挿接続形の別ユニットを図示したが、独立している必要はなく、C駅のCTC駅装置13から表示情報を他回線41経由で収集できるものであれば、ポーリング等の能動的手段にて表示情報を取得するものでも良く、受信のみの受動的手段にて表示情報を取得するものでも良い。もっとも、情報転送手段58は、情報収集手段42には無かったCTC駅装置50からCTC駅装置13への送信も処理するものであり、CTC駅装置50から送信される制御情報を他回線41を介してCTC駅装置13に届けるようにもなっている。他回線41は、上述の例と同様、調達容易な汎用品でも良い。
こうして、B駅のCTC駅装置50とC駅のCTC駅装置13とが他回線41を介して伝送可能になると、CTC駅装置50の代理応答機能と代理制御機能とによりCTC中央装置11とC駅とが表示情報や制御情報の電文を送受信しあえるようになる。そのため、CTC回線12の伝送可能部分12aに接続されていて元よりCTC中央装置11と通信可能なA駅のCTC駅装置13とB駅のCTC駅装置50とに加えて、障害15の影響を受けたC駅のCTC駅装置13もCTC中央装置11と通信可能な状態になるので、障害15の両側のA駅,B駅,C駅すべてでCTCの機能が復活する。
それから(図5(a)参照)、障害15が取り除かれてCTC回線12が全線復旧すると、他回線41とC駅のCTC駅装置13との接続を断つとともに、以前のようにCTC回線12とC駅のCTC駅装置13とを接続する。この状態でも、CTC駅装置50に操作指示等で代理応答機能と代理制御機能とを停止させる機能があれば、その指示をCTC駅装置50に出すだけで簡便に、CTC駅装置50とC駅のCTC駅装置13との不所望な二重動作が回避されて、A駅,B駅,C駅すべてでCTCの機能が維持されるので、CTC回線12とCTC駅装置50との接続を断つタイミングは、C駅のCTC駅装置13の接続と同時に限られず、その後でも行うこともできる。
そこで(図5(b)参照)、適宜な時期に、CTC駅装置50をCTC回線12から切り離すとともに、一時的にCTC回線12から切り離されていたB駅のCTC駅装置13を再びCTC回線12に接続すると、CTC装置10の復旧が完了する。
そして、取り外されたCTC駅装置50と情報転送手段58が不使用状態・自由状態になるので、それらは、後で発生するかも知れない同様の障害に備え、予備品として保管されて、障害発生時には再利用される。
上述した実施例2のCTC駅装置50を用いたCTC復旧方法について、他の具体例を、図面を引用して説明する。図6(a)〜(c)は、何れも、CTC装置(システム)のブロック図であり、CTC復旧方法の他の具体例を時系列で示している。
ここでは(図6(a)参照)、線区16に沿って順にA駅とB駅とC駅とD駅とが設けられており、それら各駅に一台ずつCTC駅装置13が設置され、それらのCTC駅装置13,…,13とCTC中央装置11とがCTC回線12で接続されて通信可能になっているものとする。
そして、そのCTC装置を用いた列車集中制御によって、一の又は複数の列車17が、線区16の全域あるいは任意の部分域を走行して、A駅〜D駅を往来するようになっている。
そこに(図6(b)参照)、例えば、土砂崩れやトンネル崩壊といった事故により、B駅とC駅との間で、線区16には列車走行を妨げる障害18が発生するとともに、CTC回線12には電文伝送を妨げる障害15が発生して、CTC回線12が、CTC駅装置13がCTC中央装置11と通信できる伝送可能部分12aと、CTC駅装置13がCTC中央装置11と通信できない伝送不能部分12bとに分かれたとする。
そうすると、列車17の走行に関してはA駅・B駅の属する部分線区もC駅・D駅の属する部分線区も同等であるが、CTC装置を用いる列車集中制御に関しては同等にならない。すなわち、CTC駅装置13が伝送可能部分12aに接続されているA駅とB駅については、部分域に限定されるとはいえ、CTC装置を用いて列車集中制御を行うことができるのに対し、CTC駅装置13が伝送不能部分12bに接続されているC駅とD駅については、CTC装置を用いた列車集中制御が全く行えない。
そこで(図6(c)参照)、緊急処置として、B駅のCTC駅装置13をCTC駅装置50で代替するとともに、CTC回線12の伝送不能部分12bを情報転送手段58を介して他回線41に接続する。他回線41や情報転送手段58は上述したもので良いが、障害15,18がトンネル等に対応して長いときには、他回線41には、専用回線より公衆回線の方が使い易く、山間地などでは有線の電気通信回線より無線の電気通信回線の方が使い易い。何れにしても、B駅に設置したCTC駅装置50が、B駅に係る真正応答および真正制御を実行するとともに、C駅に係る代理応答および代理制御と、D駅に係る代理応答および代理制御も実行することにより、CTC駅装置13が伝送不能部分12bに接続されているC駅とD駅についても、やはり部分域に限定されるが、CTC装置を用いて列車集中制御を行うことができる。障害15の復旧後は元に戻す(図6(a)参照)。
本発明のCTC駅装置の実施例4について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図7は、CTC駅装置60(ユニット)の構成を示すブロック図である。
このCTC駅装置60が実施例2で図3に示したCTC駅装置50と相違するのは、標準通信プログラム22と設置先駅データ23と表示情報取得プログラム24と制御情報出力プログラム25とが省かれている点と、指令受信振分プログラム51が真正応答手段と真正制御手段とに係わる機能を省かれている点である。
すなわち、CTC駅装置60は、CTC駅装置50から設置先駅に係る機能を取り去って設置先以外の駅に係る機能を残したものであり、第1通信回路21の受信電文が設置外駅データ33にデータ領域の既に確保されている駅に係る受信電文であるか或いは設置外駅データ33にデータ領域を確保しようとする受信電文であればそれを第1拡張通信プログラム52に引き渡す指令受信振分プログラム61と、何れも上述した第1通信回路21と第1拡張通信プログラム52と制御情報対応データ53と設置外駅データ33と表示情報対応データ34と第2拡張通信プログラム54と第2通信回路36とを具えている。
なお、設置外駅データ33にデータ領域を確保しようとする電文などCTC駅装置60宛ての電文については、CTC駅装置60が線区内の何れの駅にも割り当てられていないので、CTC駅装置60を実在の駅に係る駅番号で特定することができないが、例えば架空の駅番号や固有の装置番号などといった謂わば拡張版の駅番号をCTC駅装置60の識別情報に採用して、それを電文の駅識別情報のデータ項目に含めることで、CTC中央装置11とCTC駅装置60とが交信できるようになっている。
この実施例4のCTC駅装置を用いたCTC更新方法について、その使用態様及び装置の動作を、図面を引用して説明する。
図8(a)〜(d),図9(a)〜(d)は、何れも、CTC装置(システム)のブロック図であり、CTC更新方法の一例を時系列で示している。
この例では、上述した実施例2の旧形CTC装置10(図4(a)参照)を新形CTC装置70(図9(d)参照)に更新するものとする。
すなわち、線区内のA駅とB駅とC駅の各駅に一台ずつ設置されているCTC駅装置13,13,13とCTCセンタに設置されたCTC中央装置11とそれらが接続されたCTC回線12とが更新対象である(図8(a)参照)。
なお、新形CTC装置70と旧形CTC装置10との相違は、例えば型式の新旧に基づくものであり(特許文献1参照)、旧形のCTC装置10即ちCTC中央装置11とCTC回線12とCTC駅装置13とが4形なのに対し、新形CTC装置70即ち新形CTC中央装置71と新形CTC回線72と新形CTC駅装置74は6形であるものとする。
そうすると、CTC更新作業では、先ず(図8(b)参照)、既設のCTC回線12と同様にCTCセンタから各駅すなわちA駅とB駅を経由してC駅に至る新形CTC回線72を敷設するとともに、CTC中央装置11と同様にCTCセンタに新形CTC中央装置71(他回線41)を設置して、新形CTC中央装置71とCTC回線12とを接続する。更に、本来であればCTC中央装置とPRC(自動進路制御装置)等とを接続するための上位回線73(他回線41)をCTCセンタに導入して、その上位回線73と新形CTC中央装置71とを接続する。
それから(図8(c)参照)、上述したCTC駅装置60をCTCセンタに導入して、CTC駅装置60の第1通信回路21をCTC回線12に接続するとともに、CTC駅装置60の第2通信回路36を上位回線73に接続する。これにより、上位回線73と新形CTC回線72とがCTC駅装置60にとっての他回線41となり、新形CTC中央装置71が他回線41に介挿接続された情報転送手段となる。新形CTC中央装置71も、既存のCTC中央装置と同じく、PRC等の上位装置から上位回線73経由で送信されて来た制御情報や問い掛けの電文をそのまま又は適宜な変換を施して新形CTC回線72経由でCTC駅装置等の下位装置へ送信するとともに、下位装置から新形CTC回線72経由で送信されて来た表示情報の電文をそのまま又は適宜な変換を施して上位回線73経由で上位装置へ送信する機能(動作モード等)を具えているからである。
その後は、CTC更新対象の線区内の各駅毎に、CTC駅装置を旧形から新形へ更新する。詳述すると、A駅では(図8(d)参照)、新形CTC駅装置74を設置してから、適宜な時期に、新形CTC駅装置74を新形CTC回線72とA駅の現場機器とに接続するとともに、CTC駅装置13を停止させて問題が無ければ撤去する。そうすると、CTC駅装置60がA駅に係る電文の送受信について代理応答手段および代理制御手段として機能するので、新形CTC駅装置74がCTC中央装置11の下で適切に動作する。
B駅でも(図9(a)参照)、同様にして、CTC駅装置13の代わりに新形CTC駅装置74を導入することで、CTC駅装置60がB駅に係る電文の送受信について代理応答手段および代理制御手段として機能し、新形CTC駅装置74がCTC中央装置11の下で適切に動作する。
C駅でも(図9(b)参照)、同様にして、CTC駅装置13の代わりに新形CTC駅装置74を導入することで、CTC駅装置60がC駅に係る電文の送受信について代理応答手段および代理制御手段として機能し、新形CTC駅装置74がCTC中央装置11の下で適切に動作する。
それから(図9(c)参照)、上位回線73とCTC駅装置60との接続を断って新形CTC中央装置71をCTC駅装置60から切り離し、新形CTC中央装置71をCTC中央装置11から独立させた状態で新形CTC中央装置71を動作させるとともに、PRC等の上位装置があればそれと新形CTC中央装置71とを上位回線73にて接続する(図示せず)。そして、それら71,72,74の適正動作を確認した後、旧形のCTC中央装置11及びCTC回線12と、一時利用のCTC駅装置60とを、撤去する。
こうして(図9(d)参照)、旧形CTC装置10から新形CTC装置70へのCTC更新が各駅毎に行われる。
[変形例]
上記実施例では、一駅分データ領域を設置外駅データ33に確保する処理を第1拡張通信プログラム32,52だけでなく第2拡張通信プログラム35,54も行うようになっていたが、両方でなく何れか一方たとえば第2拡張通信プログラム35,54だけが行うようにしても良い。また、そのようなデータ領域確保処理を、第1拡張通信プログラム32,52は代理駅追加(拡張指示)の電文受信に応じて行うのに対し、第2拡張通信プログラム35,54は未だ確保されていないとき自動的に行うようになっていたが、それに限られる訳でなく、例えば第2拡張通信プログラム35,54が情報収集手段42等の外付け装置から他回線41を介して代理駅追加(拡張指示)の電文を受け取ったときにも或いはそのときだけ行うようにしても良い。データ領域確保処理を行うのを第2拡張通信プログラム35,54に行わせて第1拡張通信プログラム32,52には行わせないようにすることにより、指令受信振分プログラム31など既存部分の改修が少なくて済む。
[その他]
上記実施例では、指令受信振分プログラム31,51,61が標準通信プログラム22や第1拡張通信プログラム32,52から独立したプログラムのようになっていたが、指令受信振分プログラム31,51,61は、そのような独立したプログラムに限定される訳でなく、例えば、標準通信プログラム22と第1拡張通信プログラム32,52から呼び出されるサブルーチンや、標準通信プログラム22と第1拡張通信プログラム32,52に分散して組み込まれたものであっても良い。
上記実施例では、表示情報や制御情報に係るデータ変換を行うようになっていたが、CTC回線12経由の電文と他回線41経由の電文とで要部のデータ形式が一致していればデータ変換は不要である。
上記実施例2,3では、制御情報に係るデータ変換を制御情報対応データ53に基づいて行う処理を第1拡張通信プログラム52が単独で行うようになっていたが、その処理は、制御情報対応データ53に代わって第2拡張通信プログラム54が行うようにしても良く、第1拡張通信プログラム52と第2拡張通信プログラム54とが分担・協動して行うようにしても良い。
上記の各実施例においては、実施例1ではCTC駅装置20を使用し、実施例2,3ではCTC駅装置50を使用し、実施例4ではCTC駅装置60を使用したが、CTC駅装置50は、真正応答手段と真正制御手段と代理応答手段と代理制御手段とを総て具えているので、実施例2,3のCTC復旧方法だけでなく、真正応答手段と真正制御手段と代理応答手段とを具えることを要件とするCTC駅装置20に代えて実施例1のCTC装置40に組み込むことが可能であり、代理応答手段と代理制御手段とを具えることを要件とするCTC駅装置60に代えて実施例4のCTC更新方法に用いることも可能である。
本発明のCTC装置,CTC駅装置,CTC復旧方法,CTC更新方法の適用は、図示した一線状の線区に限られる訳でなく、分岐や結合などのある複雑な線区にも本発明は適用することができる。
また、CTCを利用してPRC(自動進路制御)やEDP(ダイヤ管理,運転整理)を稼動させているシステムにおけるCTC部分にも本発明は有用である。
10…CTC装置(CTCシステム)、11…CTC中央装置、
12…CTC回線、12a…伝送可能部分、12b…伝送不能部分、
13…CTC駅装置、14…現場機器(連動装置等)、
15…障害(回線)、16…線区、17…列車、18…障害(線路)、
20…CTC駅装置、21…第1通信回路、
22…標準通信プログラム(標準通信手段,第1送受信手段)、
23…設置先駅データ(第1駅データ領域)、
24…表示情報取得プログラム(表示情報取得手段)、
25…制御情報出力プログラム(制御情報出力手段)、
31…指令受信振分プログラム(真正応答,真正制御,代理応答手段)、
32…第1拡張通信プログラム(第1拡張通信手段,第2送受信手段)、
33…設置外駅データ(第2駅データ領域)、34…表示情報対応データ、
35…第2拡張通信プログラム(第2拡張通信手段,第3送受信手段・受信手段)、
36…第2通信回路、
40…CTC装置、
41…他回線、42…情報収集手段、43…情報取得駅装置、
50…CTC駅装置、
51…指令受信振分プログラム(真正応答,真正制御,代理応答,代理制御手段)、
52…第1拡張通信プログラム(データ領域確保手段,データ変換手段)、
53…制御情報対応データ、
54…第2拡張通信プログラム(データ領域確保手段,データ変換手段)、
58…情報転送手段、
60…CTC駅装置、
61…指令受信振分プログラム(代理応答手段,代理制御手段)、
70…新形CTC装置(CTCシステム)、
71…新形CTC中央装置、72…新形CTC回線(他回線)、
73…上位回線(他回線)、74…新形CTC駅装置

Claims (13)

  1. CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先駅の現場機器から表示情報を取得する手段と、その表示情報を保持する設置先駅データと、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先駅の機器に係る電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う標準通信手段と、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して受信した電文の表示情報を前記設置外駅データに保持させる第2拡張通信手段とを備えたCTC駅装置。
  2. 線区内の各駅に配設された多数のCTC駅装置と、各CTC駅装置に接続されたCTC回線と、このCTC回線を介して各CTC駅装置に対する電文の送信と各CTC駅装置からの電文の受信とを行うCTC中央装置とを備えたCTC装置において、前記多数のCTC駅装置のうち何れか一つ以上のものが請求項1のCTC駅装置になっており、更に、前記の請求項1のCTC駅装置の設置先以外の駅の現場機器からデータを取得する情報取得駅装置と、前記他回線を介して前記情報取得駅装置の取得データを前記の請求項1のCTC駅装置に集める情報収集手段とが設けられていることを特徴とするCTC装置。
  3. CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先駅の現場機器から表示情報を取得する手段と、その表示情報を保持する設置先駅データと、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先駅の機器に係る電文の受信と前記設置先駅データの表示情報の電文の送信とを行う標準通信手段と、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して電文の送信と受信とを行うものであって前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるとともに前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送する第2拡張通信手段とを備えたCTC駅装置。
  4. CTC中央装置に接続されたCTC回線に接続される第1通信回路と、前記CTC回線とは別に設けられた伝送回線である他回線に接続される第2通信回路と、設置先以外の駅の現場機器に係る表示情報を保持する設置外駅データと、前記第1通信回路を介して設置先以外の駅の機器に係る電文の受信と前記設置外駅データの表示情報の電文の送信とを行う第1拡張通信手段と、前記第2通信回路を介して電文の送信と受信とを行うものであって前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるとともに前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送する第2拡張通信手段とを備えたCTC駅装置。
  5. 前記設置外駅データが、線区内の各駅に割り振られた駅識別情報に基づいて駅単位で領域が確保されるようになっており、前記第2通信回路を介して受信した表示情報の電文に含まれている駅識別情報に対応する領域が前記設置外駅データに未だ確保されていないときには該当する領域を前記設置外駅データに確保するデータ領域拡張手段が設けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載されたCTC駅装置。
  6. 前記第1通信回路を介して送受信される電文と前記第2通信回路を介して送受信される電文とで形式が異なっていることに対応して両電文における表示情報の対応関係を設定しうる表示情報対応データが設けられており、前記第2拡張通信手段が、前記第2通信回路経由で取得した表示情報を前記設置外駅データに保持させるに際して前記表示情報対応データに基づくデータ変換を行うようになっていることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れかに記載されたCTC駅装置。
  7. 前記第1通信回路を介して送受信される電文と前記第2通信回路を介して送受信される電文とで形式が異なっていることに対応して両電文における制御情報の対応関係を設定しうる制御情報対応データが設けられており、前記第1拡張通信手段および前記第2拡張通信手段のうち何れか一方が、又は双方が協動して、前記第1拡張通信手段の取得した制御情報を前記第2通信回路経由で転送するに際して前記制御情報対応データに基づくデータ変換を行うようになっていることを特徴とする請求項3乃至請求項6の何れかに記載されたCTC駅装置。
  8. 前記第1通信回路を介して送信されて来た各駅への問い掛けの電文も受信するようになっており、前記問い掛けが設置先以外の駅へのものであるときには前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理応答手段が設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項7の何れかに記載されたCTC駅装置。
  9. 前記第1通信回路を介して送信されて来た各駅への問い掛けの電文も受信するようになっており、前記問い掛けが設置先駅へのものであるときには前記設置先駅データの表示情報の電文の送信を前記標準通信手段に行わせる真正応答手段が設けられており、更に、前記問い掛けが設置先以外の駅へのものであるときには前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理応答手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載のCTC駅装置または請求項5乃至請求項7のうち請求項3を直接に若しくは間接的に引用している何れか一項に記載されたCTC駅装置。
  10. 前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先以外の駅へのものであるときには該制御情報の電文の転送を前記第1拡張通信手段および前記第2拡張通信手段に行わせた後に前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理制御手段が設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項8の何れかに記載されたCTC駅装置。
  11. 前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先駅へのものであるときには該制御情報を設置先駅の現場機器へ出力する真正制御手段と、前記第1通信回路を介して受信した制御情報が設置先以外の駅へのものであるときには該制御情報の電文の転送を前記第2拡張通信手段に行わせるとともに前記設置外駅データの表示情報の電文の送信を前記第1拡張通信手段に行わせる代理制御手段とが設けられていることを特徴とする請求項3記載のCTC駅装置または請求項5乃至請求項9のうち請求項3を直接に若しくは間接的に引用している何れか一項に記載されたCTC駅装置。
  12. 線区内の各駅に配設された多数のCTC駅装置と,それらに接続されたCTC回線と,このCTC回線を介して各CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行うCTC中央装置とを備えたCTC装置において前記CTC回線の一部に伝送を妨げる障害が発生して前記CTC回線が前記CTC中央装置に関して伝送可能部分と伝送不能部分とに分かれた後に、
    請求項1乃至請求項11の何れかに記載された駅装置を前記CTC回線の伝送可能部分に接続するとともに、前記CTC回線の伝送不能部分に接続されていたCTC駅装置を前記の請求項1乃至請求項11の何れかに記載された駅装置の接続先の他回線に接続する
    CTC復旧方法。
  13. 線区内の各駅に配設された多数の既設CTC駅装置と,それらに接続された既設CTC回線と,この既設CTC回線を介して各既設CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行う既設CTC中央装置とを備えた既設CTC装置が存在しているときに、請求項1乃至請求項11のうち何れか一項に記載されたCTC駅装置と、前記既設CTC回線とは別の新設CTC回線と、この新設CTC回線を介して各新設CTC駅装置に対する制御情報の電文の送信および表示情報の電文の受信を行うための新設CTC中央装置とを追加設置するとともに、前記新設CTC回線を前記他回線として又は前記新設CTC回線を伝送される伝文が前記新設CTC中央装置によって転送される伝送回線を前記他回線として前記の請求項1乃至請求項11のうち何れか一項に記載されたCTC駅装置に接続し、
    それから、線区内の各駅毎に、前記既設CTC駅装置を前記新設CTC駅装置として又は前記既設CTC駅装置とは別のCTC駅装置を前記新設CTC駅装置として前記新設CTC回線に接続する
    CTC更新方法。
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