JP4353360B2 - 列車集中制御装置および駅装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、CTC中央装置とCTC駅装置とを通信ケーブルで結んだ鉄道の列車集中制御装置(CTC装置)に関し、詳しくは列車集中制御装置を新形に更新する技術に関する。
鉄道の列車集中制御装置には旧いものから新しいものまで幾つかの伝送方式が規格化されている。列車集中制御装置が線区単位で設置されるので、伝送方式も線区単位で決められ、その更新には費用も工数も掛かるため、新形ばかりでなく旧形も依然として用いられている。そのため、在来線では、今だに線区単位で順次、列車集中制御装置を旧形から新形へ更新する工事が行われている。本発明は、そのような更新に好適なCTC駅装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、列車運行管理システムの概要ブロック図であり、列車集中制御装置の役割と位置づけを示している。また、図5は、4形(旧形)の列車集中制御装置のブロック図であり、図6は、6形(新形)の列車集中制御装置のブロック図であり、図7は、6形のCTC駅装置を改造した新形ベース旧形のCTC駅装置が組み込まれている4形の列車集中制御装置のブロック図であり、これらは現存して稼動している列車集中制御装置を示している。さらに、図8〜図10は、何れも、4形と6形の新旧が併存中の列車集中制御装置のブロック図であり、旧形から新形への設備更新の途中状態・過渡的状態を示している。
【0003】
鉄道の列車運行管理システムでは(図4参照)、線区単位で列車集中制御装置(CTC装置)を設置し、その情報伝送機能を基礎として、ダイヤ管理等を行う情報処理系(EDP)や、自動進路制御等を行う進路制御系(PRC)が構築されている(例えば非特許文献1の第2頁〜第5頁を参照)。列車集中制御装置は、CTCセンタに設置されたCTC中央装置と、各駅に分散して設置された多数のCTC駅装置と、CTCセンタと各駅とに亘って敷設されCTC中央装置とCTC駅装置とを情報伝送可能に繋ぐ通信ケーブルとを含むシステムである(例えば非特許文献1の第11頁〜第15頁を参照、特に第15頁の図2−7を参照)。
【0004】
列車集中制御装置の上位に位置する情報処理系や進路制御系のコンピュータと表示制御盤とシステム監視装置は、LAN(Local Area Network)等からなる中央ループを介して、CTC中央装置と通信可能に接続されている(例えば非特許文献1の第3頁の図1−3を参照)。一方、列車集中制御装置の下位に位置する信号機や電気転てつ機は、連動装置を介して、該当する駅のCTC駅装置と間接的に接続され、動作制御を受けるようになっている。軌道回路も連動装置を介してCTC駅装置と接続されており、駅等への列車の進入状況も列車集中制御装置で把握できるようになっている(例えば非特許文献1の第11頁の図2−2や第35頁の図2−30を参照)。
【0005】
このような列車集中制御装置には1形から6形まで各種の伝送方式が規格化されており(例えば非特許文献1の第8頁の表2−1を参照)、そのうち4形と6形が在来線で多く使用されている。4形は6形より旧いため線区単位で順次4形(旧形)から6形(新形)への更新が行われているが、4形の伝送方式に対応している旧形の列車集中制御装置も未だ多くが現存して稼動している。そのため、6形の伝送方式に対応している新形の列車集中制御装置に更新する工事が、線区を替えつつ、現在も行われている。
【0006】
4形の列車集中制御装置40は(図5参照)、4形の伝送方式に対応している4形CTC中央装置41と、同じ4形の伝送方式に対応している通信ケーブル42と、各駅に分散して設置された複数・多数のCTC駅装置43とを具えている。4形の通信ケーブル42には、大抵、より対線からなる伝送線が複数含まれている(図では2対の場合の例を2本の細線で示している)。また、各CTC駅装置43には、通信ケーブル42を接続するため4形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している4形コネクタ431と、通信ケーブル42を介してCTC中央装置41と通信するため4形の列車集中制御装置の伝送方式に対応しているRZ伝送回路432(旧形伝送回路)と、外部の連動装置50に対するインターフェイス部である入出力ユニット46と、CTC中央装置41から通信ケーブル42とコネクタ431とRZ伝送回路432を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット46を介して連動装置50に対する制御を行う論理回路433とが設けられている。
【0007】
論理回路433は、MOS−ICが利用できるようになった時期に4形の伝送方式が規定されたので、MOS−ICで構成されている。
RZ伝送回路432は、送受信データをRZ長短符号でコード化して2400ボーで送受する(例えば非特許文献1の第23頁〜第24頁を参照)。
連動装置50には継電連動装置や電子連動装置があるが、連動装置50は入出力ユニット46を介して受けた制御信号等に従って信号機や電気転てつ機の動作制御を行うようになっている。
【0008】
6形の列車集中制御装置60は(図6参照)、6形の伝送方式に対応している6形CTC中央装置61と、同じ6形の伝送方式に対応している通信ケーブル62と、各駅に分散して設置された複数・多数のCTC駅装置63とを具えている。6形の通信ケーブル62には、より対線からなる伝送線が一つだけ含まれていることが多いが、複数含まれることもある。また、各CTC駅装置63には、通信ケーブル62を接続するため6形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している6形コネクタ631と、通信ケーブル62を介してCTC中央装置61と通信するため6形の列車集中制御装置の伝送方式に対応しているバイフェーズ伝送回路632(新形伝送回路)と、上述した入出力ユニット46と、CTC中央装置61から通信ケーブル62とコネクタ631とバイフェーズ伝送回路632を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット46を介して連動装置50に対する制御を行う論理回路633とが設けられている。
【0009】
論理回路633は、マイクロプロセッサ(MPU)が利用できるようになった時期に6形の伝送方式が規定されたので、マイクロプロセッサシステムを主体にしたデジタル回路で構成され、プログラムを記憶保持するROM(Read Only Memory)634を有することで、プログラム組込可能なものとなっている。
バイフェーズ伝送回路632は、送受信データをバイフェーズ符号でコード化して2400ボーで送受するものである(例えば非特許文献1の第24頁〜第25頁を参照)。
連動装置50と入出力ユニット46は、列車集中制御装置の伝送方式に拘束されないので、同じで良い。
【0010】
もう一つ図示した4形の列車集中制御装置49は(図7参照)、上述した列車集中制御装置40におけるCTC駅装置43をCTC駅装置73で置換したものである。CTC駅装置73は、6形のCTC駅装置63を改造して4形に仕上げた6/4並置形のもの(新形ベース旧形)であり、6形CTC駅装置63の基本回路部731に加えて、4形の列車集中制御装置の伝送方式に対応しているコネクタ431及びRZ伝送回路432も、設けられている。基本回路部731には、上述したコネクタ631とバイフェーズ伝送回路632と論理回路633と入出力ユニット46が含まれているが、4形化のため、論理回路633中のROM634は差し替えられてROM734になっている。
【0011】
論理回路633には、ROM734の他にCPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)とIOポートとバスライン635とが含まれており、それらと入出力ユニット46とがバスライン635で接続されている。バイフェーズ伝送回路632との接続はIOポートを介してなされており、RZ伝送回路432との接続は残りのIOポートを介してなされている。ROM734には、CTC中央装置41から通信ケーブル42とコネクタ431とRZ伝送回路432を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット46を介して連動装置50に対する制御を行うプログラムが記憶保持されている。
現在では、CTC駅装置43よりCTC駅装置73の方が製造し易いので、列車集中制御装置40におけるCTC駅装置43を保守作業等の際に交換するとき交換機・代替機としてCTC駅装置73が用いられることが多い。
【0012】
4形の列車集中制御装置40から6形の列車集中制御装置60への更新は次のようにして行われる(図8参照)。
すなわち、列車集中制御装置40が稼動している状態で、CTCセンタにはCTC中央装置61を追加設置し、各駅ではCTC駅装置43の近くにCTC駅装置63を設置し、さらにCTCセンタと各駅とに亘って通信ケーブル62を追加敷設し、通信ケーブル62にコネクタ631でCTC駅装置63を接続して、CTC中央装置61とCTC駅装置63との間で情報を伝送できるようにする。
【0013】
連動装置50は、CTC駅装置43に接続したままにしておき、未だCTC駅装置63には接続しない(図8(a)参照)。この状態で列車集中制御装置60のテストを行い、不都合が無ければ、営業列車の運行の無い夜間等に、テスト用車両を走行させるとともに連動装置50のケーブル51をCTC駅装置43からCTC駅装置63に付け替えて(図8(b)参照)、列車集中制御装置60の稼動テストを行う。テスト終了後は、列車集中制御装置60の稼動を継続させ、連動装置50から切り離され稼動を停止した列車集中制御装置40は、随時、取り外す。このようにして、列車集中制御装置が旧形から新形に更新される。
【0014】
また、4形の列車集中制御装置49から6形への更新は次のようにして行われる(図9参照)。
すなわち、列車集中制御装置49が稼動している状態で、CTCセンタにはCTC中央装置61を追加設置し、CTCセンタと各駅とに亘って通信ケーブル62を追加敷設するが、各駅でのCTC駅装置の追加設置は行わず、各駅では、コネクタ631でCTC駅装置73と通信ケーブル62とを接続しうるようにだけしておく。コネクタ631は未だ通信ケーブル62に接続しない(図9(a)参照)。連動装置50の付け替えも行わない。
【0015】
そして、不都合が無ければ、営業列車の運行の無い夜間等に、各駅でCTC駅装置73に対して通信ケーブル42からコネクタ431を外す一方で通信ケーブル62にコネクタ631を接続し更に4形対応のROM734を抜いてその代わりに6形対応のROM634を装着することで列車集中制御装置69を一時的に構築し、その状態で(図9(b)参照)、CTC中央装置61とCTC駅装置73との間で情報伝送が可能なことを確認する。
【0016】
さらに、列車集中制御装置69の一時的構築を重ね、その状態で、テスト用車両を走行させて列車集中制御装置69の稼動テストを行う。テスト終了後は、列車集中制御装置69の稼動を継続させ、CTC駅装置73から切り離され稼動を停止した通信ケーブル42及びCTC中央装置41は、随時、取り外す。このようにして、6/4並置形のCTC駅装置73が設置されている場合は、プログラムROMの交換は行うがCTC駅装置の大部分が再利用できるので、列車集中制御装置の更新が安価に行える。
【0017】
また(図10参照)、4形の列車集中制御装置40の稼動を停止して列車集中制御装置60をテスト稼動させたときだけでなく、4形の列車集中制御装置40が稼動しているときにも、列車集中制御装置40の稼動を妨げない範囲であれば列車集中制御装置40の稼動を利用してテストを継続することが可能である。そのためには(図10(a)参照)、連動装置50を改造して、それに、信号機や列車等に関する動作状態などの報告情報を出力するモニタ出力回路52と、その出力伝送用のケーブル53とが付加される。モニタ出力回路52は、CTC駅装置63へのデータ送信は行うが、CTC駅装置63から受けた制御信号は無視するようになっている。この場合、営業列車の運行時には、ケーブル51をCTC駅装置43に接続して4形の列車集中制御装置40を実稼動させるとともに、ケーブル53をCTC駅装置63に接続して6形の列車集中制御装置60の監視機能をテストする(図10(a)参照)。また、営業列車の運行の無い夜間等には、ケーブル51をCTC駅装置63へ一時的に接続して6形の列車集中制御装置60をテスト稼動させる。
【0018】
列車集中制御装置49を更新する場合も(図10(b)参照)、連動装置50に同じ改造を施しておく。さらに、CTC駅装置73毎にCTC駅装置63を追加設置し、CTC駅装置63に連動装置50のケーブル53を接続する。ケーブル51は連動装置50とCTC駅装置73とを接続したままにしておく。そして、営業列車の運行時には、コネクタ431でCTC駅装置73を通信ケーブル42に接続した状態で4形の列車集中制御装置49を実稼動させるとともに、コネクタ631でCTC駅装置63を通信ケーブル62に接続して6形の列車集中制御装置60の監視機能をテストする。また、営業列車の運行の無い夜間等には、各駅でCTC駅装置73に対して通信ケーブル42からコネクタ431を外す一方で通信ケーブル62にコネクタ631を接続し更に4形対応のROM734を抜いてその代わりに6形対応のROM634を装着することで列車集中制御装置69を一時的に構築して、そのテスト稼動を行う。
【0019】
【非特許文献1】
「鉄道技術者のための電気概論 信号シリーズ6 CTC・PRC 三版」(社)日本鉄道電気技術協会、平成8年2月20日、p.1−73
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の列車集中制御装置では、4形の列車集中制御装置40から6形の列車集中制御装置60に更新する場合(図8参照)、旧形CTC駅装置43を破棄して新形CTC駅装置63を導入するのであるが、CTC駅装置は多数必要なので費用が嵩む。また、テスト稼動の度にケーブル51を接続し直すのであるが、ケーブル51は接続信頼性が重視されるので、その接続し直しの作業は注意して行わなければならない。このため、費用負担ばかりか作業負担も重い。
【0021】
一方、4形の列車集中制御装置49から6形の列車集中制御装置69に更新する場合(図9参照)、CTC駅装置73を破棄する必要が無く、ケーブル51を接続し直す必要も無いが、コネクタ431,631の接続し直しに加えて、ROM734,634の交換までも行わなければならない。ROMは筐体内の電子回路基板に装着されているうえ、ROM等の電子部品は静電破壊や接触不良に弱いので、その交換作業は技術者が注意深く行わなければならない。このため、費用負担が軽減されても作業負担は増すうえ人的制約まで課される。
【0022】
さらに、4形の列車集中制御装置の実稼動と並行して6形の列車集中制御装置の監視機能テストも行う場合(図10参照)、連動装置50にモニタ出力回路52追加等の改造を施すのであるが、連動装置はCTC駅装置と同じく多数必要なので、費用が嵩む。ケーブル53の接続し直し作業も必要なので、作業負担も増す。特に、6形ベース4形CTC駅装置73組込の列車集中制御装置49を更新する場合(図10(b)参照)、CTC駅装置73が6/4並置形であるにも拘わらず、監視機能テストのためだけに用いられるCTC駅装置63を各駅に追加設置しなければならない。このため、作業負担が増し、人的制約が課されるうえ、費用負担軽減の利点が失われて費用負担まで重くなる。
【0023】
そこで、列車集中制御装置を旧形から新形に更新する際に、費用負担も作業負担も軽減すべく、多数の駅での設備追加や交換作業などが要らなくなる又は少なくなるよう、装置構成に工夫を凝らすことが技術的な課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、更新容易な列車集中制御装置およびCTC駅装置を実現することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために創案された本発明のCTC駅装置および列車集中制御装置について、その構成および作用効果を以下に説明する。
【0025】
この解決手段のCTC駅装置は、出願当初の請求項1に記載の如く、旧形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している旧形コネクタ及び旧形伝送回路と、新形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している新形コネクタ及び新形伝送回路と、外部の連動装置に対するインターフェイス部と、切換操作の可能な操作部材と、前記旧形伝送回路を介して指令を受けて前記インターフェイス部を介して制御処理を行う旧形伝送方式対応の第1制御プログラムと前記新形伝送回路を介して指令を受けて前記インターフェイス部を介して制御処理を行う新形伝送方式対応の第2制御プログラムと前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれた論理回路とを備えたものである。
【0026】
このようなCTC駅装置にあっては、旧形通信ケーブルに接続されて旧形CTC中央装置と通信可能になり、同時に、新形通信ケーブルに接続されて新形CTC中央装置とも通信可能になる。また、連動装置と接続されて、それに対する動作制御も、具体的にはその先の信号機や電気転てつ機などに制御信号を送出する等の制御処理も、可能となる。そして、その状態で、操作部材が操作されると、第1,第2制御プログラムが選択的に実行される。
【0027】
第1制御プログラムが実行されると旧形の列車集中制御装置が稼動し、第2制御プログラムが実行されると新形の列車集中制御装置が稼動する。しかも、その切換は、操作部材の操作で行われ、ROMの交換も,ケーブルの接続し直しも,コネクタの接続し直しも,行う必要がない。さらに、新旧いずれの稼動時にも同じCTC駅装置が使えるので、CTC駅装置の廃棄や追加設置も要らない。
これにより、列車集中制御装置を旧形から新形に更新する際に、従来では行われていた各駅での設備追加や交換作業などが要らなくなる或いは少なくなるため、費用負担も作業負担も軽減されることとなる。
したがって、この発明によれば、列車集中制御装置に係る旧形から新形への更新が容易なCTC駅装置を実現することができる。
【0028】
また、出願当初の請求項2に記載のCTC駅装置は、上記CTC駅装置であって、前記インターフェイス部を介して得た情報を前記新形伝送回路経由で送信する監視プログラムが前記論理回路に組み込まれ、この監視プログラムも前記切換プログラムによる実行選択の対象に追加されている、というものである。
この場合、第1制御プログラムの選択実行にて旧形の列車集中制御装置が稼動しているときでも、それに不所望な影響を与えることなく監視プログラムも実行することが可能であり、そうすることによって、旧形の列車集中制御装置の実稼動と並行して新形の列車集中制御装置の監視機能テストも行うことができる。しかも、連動装置を改造することなく更に駅装置を追加設置することもなしに監視機能テストを行うことができる。
【0029】
さらに、出願当初の請求項3に記載のCTC駅装置は、上記CTC駅装置であって、前記旧形伝送回路の脱着を可能にする旧形脱着可能手段が設けられている、というものである。
この場合、旧形の列車集中制御装置の完全稼動停止後に不要となった旧形伝送回路は、簡単に取り外せて、別のCTC駅装置に組み込めるので、再利用が可能かつ容易である。列車集中制御装置の更新は線区単位で順に行われるので、繰り返して使用できるため、大きな費用を節約することができる。
【0030】
そして、このようなCTC駅装置を用いて列車集中制御装置を更新する過程中や更新完了時には、出願当初の請求項4〜7に記載したような列車集中制御装置ができあがる。
具体的には、列車集中制御装置の更新に備えてCTC駅装置の補修時等に各駅で本発明のCTC駅装置装置を導入して旧形動作をさせておくと良いが、その状態では、出願当初の請求項4記載の列車集中制御装置となる。すなわち、旧形の伝送方式に対応している旧形CTC中央装置と、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルと、この旧形通信ケーブルを介して前記旧形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行う第1制御プログラムが論理回路に組み込まれたCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置において、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルを接続可能な新形コネクタ及び新形伝送回路とが付設され、前記論理回路に、前記新形通信ケーブルを介して新形CTC中央装置と通信を行って前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれている、というものになっている。
【0031】
また、列車集中制御装置の更新中には、テスト等のため、新旧の通信ケーブル及びCTC中央装置が並存し、その状態では、出願当初の請求項5記載の列車集中制御装置となる。すなわち、旧形の伝送方式に対応している旧形CTC中央装置と、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルと、この旧形通信ケーブルを介して前記旧形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行う第1制御プログラムが論理回路に組み込まれたCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置において、新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、切換操作の可能な操作部材と前記新形通信ケーブルを接続可能な新形コネクタ及び新形伝送回路とが前記CTC駅装置に付設され、前記新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムも前記論理回路に組み込まれており、前記CTC駅装置が、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行するようになっている、というものになる。
【0032】
さらに、列車集中制御装置の更新後は、不要になった旧形の通信ケーブル及びCTC中央装置が取り外され、その状態では、出願当初の請求項6記載の列車集中制御装置となる。すなわち、新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、この新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行うCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置であって、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルを接続可能な旧形コネクタ及び旧形伝送回路とが付設されており、前記CTC駅装置が、プログラム組込可能な論理回路を具備したものであり、この論理回路に、前記旧形伝送回路を介して旧形伝送方式の通信を行うことが可能な第1制御プログラムと、前記新形通信ケーブルを介する前記新形CTC中央装置との通信および前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれている、というものになっている。
【0033】
また、更新後に、旧形の通信ケーブル及びCTC中央装置が列車集中制御装置から取り外されるとともにCTC駅装置から旧形伝送回路が取り外されると、出願当初の請求項7記載の列車集中制御装置となる。すなわち、新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、この新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行うCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置であって、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルを接続可能な旧形コネクタと、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形伝送回路の脱着を可能にする旧形脱着可能手段と、プログラム組込可能な論理回路とが設けられ、この論理回路に、前記旧形伝送回路が装着されていればそれを介して旧形伝送方式の通信を行うことが可能な第1制御プログラムと、前記新形通信ケーブルを介する前記新形CTC中央装置との通信および前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれている、というものになっている。
【0034】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の列車集中制御装置および駅装置について、これを実施するための具体的な形態を、図面を引用して説明する。図1は、CTC駅装置を更新した列車集中制御装置のブロック図、図2は、新旧併存中の列車集中制御装置のブロック図、図3は、更新後の列車集中制御装置のブロック図である。なお、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
【0035】
先ず本発明のCTC駅装置100の構成を説明し(図1参照)、次にそれを用いた列車集中制御装置の更新について手順を追って説明する。具体的には、4形(旧形)の列車集中制御装置におけるCTC駅装置を本発明のCTC駅装置で置き換える準備段階と(図1参照)、4形(旧形)と6形(旧形)の列車集中制御装置を併存させて新形の動作確認を行うテスト段階と(図2参照)、4形(旧形)部分を取り払って6形(旧形)専用の列車集中制御装置になった完了段階と(図3参照)を説明する。
【0036】
このCTC駅装置100が既述した6/4並置形のCTC駅装置73(図7参照)と相違するのは(図1参照)、基本回路部731が一部拡張されて拡張基本回路101になった点と、旧形脱着可能手段としてRZ伝送回路基板コネクタ102が設けられた点である。拡張基本回路101の拡張点は、操作部材である手動スイッチSW1〜SW3及びその切換状態をCPUに取り込むための入力回路103が追加された点と、論理回路633中のROM734が差し替えられてROM104になっている点である。
【0037】
このROM104には、ROM734に記憶保持されていた4形対応プログラム、すなわちCTC中央装置41から通信ケーブル42とコネクタ431とRZ伝送回路432を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット46を介して連動装置50に対する制御を行うプログラム(第1制御プログラム)が、記憶保持されている。ROM104には、ROM634に記憶保持されていた6形対応プログラムも、すなわちCTC中央装置61から通信ケーブル62とコネクタ631とバイフェーズ伝送回路632を介して指令を受けその指令に基づき入出力ユニット46を介して連動装置50に対する制御を行うプログラム(第2制御プログラム)も、記憶保持されている。
【0038】
ROM104には、入出力ユニット46(インターフェイス部)を介して連動装置50の情報や更にその先の信号機等の情報を得るとともに、その監視情報をバイフェーズ伝送回路632とコネクタ631と通信ケーブル62を介してCTC中央装置61に報告のため送信するモニタプログラム(監視プログラム)も、記憶保持されている。さらに、入力回路103を介してスイッチSW1〜SW3の切換状態を入力し、その状態に応じて上記の4形対応プログラムと6形対応プログラムとモニタプログラムを実行させたり実行させなかったりする切換プログラムも、記憶保持されている。
【0039】
切換プログラムは、操作者に分かり易いよう、例えば、スイッチSW1のオン/オフを4形対応プログラムの実行/停止に対応させ、スイッチSW2のオン/オフを6形対応プログラムの実行/停止に対応させ、スイッチSW3のオン/オフをモニタプログラムの実行/停止とともに、不所望な動作状態の選択を避けるため、例えば、スイッチSW1,SW2が共にオンされたときや、スイッチSW2,SW3が共にオンされたときには、アラームを発し、両選択を無視するか或いは何れか安全側を選択する。このようなプログラムを組み込んだ6/4切換形のCTC駅装置100は、新旧併用可能なものとなっている。
【0040】
RZ伝送回路432は拡張基本回路101とは別体の小さな回路基板に実装され、その基板端部には接続端子が配置される。RZ伝送回路基板コネクタ102には、RZ伝送回路432の基板端部を挿抜可能なソケットタイプのコネクタが選定される。ROM104は、PROMやEEPROMでも良い。スイッチSW1〜SW3は、一般的なトグルスイッチ等で良い。
【0041】
このようなCTC駅装置100を使用して4形の列車集中制御装置を6形の列車集中制御装置に更新する場合、先ず準備段階として、更新が予定されている既存の列車集中制御装置40,49におけるCTC駅装置43,73をCTC駅装置100で置き換えておく(図1参照)。この作業は、負担にならないよう、CTC駅装置43,73の定期保守や臨時補修の際など適宜タイミングで、一台ずつ又は適宜台数ずつ、遂行すれば良い。設置したCTC駅装置100については、コネクタ431と通信ケーブル42を接続し、入出力ユニット46とケーブル51を接続し、更にスイッチSW1〜SW3を操作して4形対応プログラムは実行を選択し6形対応プログラム及びモニタプログラムは停止を選択する。
【0042】
そうすれば、出来上がった列車集中制御装置140は、取り敢えず4形の列車集中制御装置として、駅装置交換前と同様に、稼動し続ける。具体的には、指令がCTC中央装置41から通信ケーブル42を介してCTC駅装置100に送り込まれ、CTC駅装置100がその指令をRZ伝送回路432経由で受け取るとともにこれに基づいて制御信号を生成し、この制御信号が入出力ユニット46を介して連動装置50さらにはその先の信号機等に送出される。また、CTC駅装置100が連動装置50や信号機等にアクセスして監視情報が得られると、その情報がCTC駅装置100から通信ケーブル42を介してCTC中央装置41に送信され報告される。
【0043】
4形の列車集中制御装置でCTC駅装置がCTC中央装置から受ける指令としては、例えば、信号機,線路閉鎖,駅扱い承認などの制御情報が挙げられる。
4形の列車集中制御装置でCTC駅装置がCTC中央装置に報告する監視情報としては、例えば、軌道回路による列車位置,信号機の現示状態,転てつ機の開通方向や鎖錠状態,雨量や風速状態などの表示情報が挙げられる。
【0044】
この準備段階の構成を確認すると、列車集中制御装置140には、4形の伝送方式に対応しているCTC中央装置41と、同じ4形の伝送方式に対応しており各駅に亘って敷設された通信ケーブル42と、各駅毎に設けられた上述のCTC駅装置100とが含まれている。この段階のCTC駅装置100には、RZ伝送回路基板コネクタ102にRZ伝送回路432が装着されている。もちろんスイッチSW1〜SW3やROM104も装着されている。
【0045】
準備が整って機が熟したらテスト段階に入る(図2参照)。6形の列車集中制御装置の構築に必要なCTC中央装置61と通信ケーブル62を導入して、4形と6形の列車集中制御装置を併存させる。CTC中央装置61はCTCセンタ等に設置され、通信ケーブル62は更新対象線区の各駅に亘って敷設される。6形の動作確認を行うために、各駅では、それぞれのCTC駅装置100について、通信ケーブル62とコネクタ631を接続しておく。
【0046】
こうして出来た列車集中制御装置146の構成を確認すると、これには、4形の伝送方式に対応しているCTC中央装置41と、同じ4形の伝送方式に対応しており各駅に亘って敷設された通信ケーブル42と、各駅毎に設けられた上述のCTC駅装置100と、6形の伝送方式に対応しているCTC中央装置61と、同じ6形の伝送方式に対応しており各駅に亘って敷設された通信ケーブル62とが含まれている。この段階のCTC駅装置100にもRZ伝送回路432が装着されている。
【0047】
テスト段階でも、営業列車の運行時には、4形の実稼動を維持する必要があるので、スイッチSW1〜SW3の操作にて、4形対応プログラムは実行を選択しておく。モニタプログラムは実行を選択しても良いが、6形対応プログラムは停止を選択する(図2(a)参照)。そうすれば、列車集中制御装置146は、CTC中央装置41に関しては上述した列車集中制御装置140同様4形としての稼動が継続されるとともに、CTC中央装置61に関してはCTC駅装置100からCTC中央装置61への監視情報の送信だけが行われる。具体的には、CTC駅装置100が連動装置50や信号機等にアクセスして監視情報が得られると、その情報がCTC駅装置100から通信ケーブル42を介してCTC中央装置41に報告されるとともに、通信ケーブル62を介してCTC中央装置61にも報告される。こうして、営業列車の運行時には、4形の実稼動と同時に、6形の列車集中制御装置60の監視機能がテストされる。
【0048】
一方、営業列車の運行の無い夜間等には、4形の実稼動を停止しても良いので、スイッチSW1〜SW3の操作にて、4形対応プログラムとモニタプログラムは停止を選択し、6形対応プログラムだけ実行を選択する(図2(b)参照)。そうすると、列車集中制御装置146は、CTC中央装置41に係る4形の動作を止め、CTC中央装置61と通信ケーブル62とCTC駅装置100とで上述の列車集中制御装置60,69同様6形として稼動する。具体的には、指令がCTC中央装置61から通信ケーブル62を介してCTC駅装置100に送り込まれ、CTC駅装置100がその指令をバイフェーズ伝送回路632経由で受け取るとともにこれに基づいて制御信号を生成し、この制御信号が入出力ユニット46を介して連動装置50さらにはその先の信号機等に送出される。また、CTC駅装置100が連動装置50や信号機等にアクセスして監視情報が得られると、その情報がCTC駅装置100から通信ケーブル62を介してCTC中央装置61に報告される。こうして、営業列車の運行の無い時には、テスト用車両を走行させて、6形の列車集中制御装置の全機能がテストされる。
【0049】
6形の列車集中制御装置でCTC駅装置がCTC中央装置から受ける指令としては、例えば、信号機,線路閉鎖,駅扱い承認などの制御情報が挙げられる。
6形の列車集中制御装置でCTC駅装置がCTC中央装置に報告する監視情報としては、例えば、軌道回路による列車位置,信号機の現示状態,転てつ機の開通方向や鎖錠状態,雨量や風速状態などの表示情報が挙げられる。
【0050】
テストを終えた完了段階では(図3参照)、列車集中制御装置146から4形専用部分を取り払って、6形専用の列車集中制御装置160にする。具体的には、CTC中央装置41と通信ケーブル42を取り払う。この列車集中制御装置160の構成を確認すると、これには、6形の伝送方式に対応しているCTC中央装置61と、同じ6形の伝送方式に対応しており各駅に亘って敷設された通信ケーブル62と、各駅毎に設けられた上述のCTC駅装置100とが含まれている。この段階のCTC駅装置100では、スイッチSW1〜SW3の切換状態が4形対応プログラムとモニタプログラムは停止を選択し6形対応プログラムは実行を選択した状態に維持される。RZ伝送回路432は、装着したままでも良いが、脱着容易に装着されているので、取り外しても良い。RZ伝送回路432を取り外してもRZ伝送回路基板コネクタ102は残っている。コネクタ431も残っている。
【0051】
こうして、4形の列車集中制御装置40,49が、列車集中制御装置140,146を経て、従来より容易に、6形の列車集中制御装置160に更新される。また、CTC駅装置100から取り外したRZ伝送回路432は、将来の更新対象になっている線区に導入する予定の別のCTC駅装置100に装着されて、再利用される。
【0052】
【その他】
なお、上記の実施形態で操作部材の具体例として挙げたスイッチSW1〜SW3は、トグルスイッチや押しボタンが一般的であるが、手で操作して状態を変えられるものであれば、その他の操作部材であっても良く、カバーが付いていても良く、外付けタイプでも内蔵タイプでも良い。3個は必須でなく、2個のオンオフスイッチを組み合わせて3つの場合分けを行っても良い。ロータリスイッチのように多接点や多値であれば1個でも多数の場合分けが可能である。
また、本発明の適用は、上述した4形から6形への更新に限られるものでなく、新旧の関係があって更新可能なものであれば将来規定される規定も含めて他の形も対象となる。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の列車集中制御装置および駅装置にあっては、駅装置が新旧いずれの伝送方式にも対応できるようにするとともに、新旧が操作で簡単に切り換えられるようにもしたことにより、列車集中制御装置を旧形から新形に更新する際に各駅での設備追加や交換作業などがほとんど要らなくなって、費用負担も作業負担も軽減されるため、更新容易な列車集中制御装置およびCTC駅装置を実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の列車集中制御装置および駅装置の一実施形態について、CTC駅装置を更新した列車集中制御装置のブロック図である。
【図2】 新旧併存中の列車集中制御装置のブロック図である。
【図3】 更新後の列車集中制御装置のブロック図である。
【図4】 列車運行管理システムの概要ブロック図である。
【図5】 旧形の列車集中制御装置のブロック図である。
【図6】 新形の列車集中制御装置のブロック図である。
【図7】 駅装置を改造した旧形の列車集中制御装置のブロック図である。
【図8】 新旧併存中の列車集中制御装置のブロック図である。
【図9】 新旧併存中の列車集中制御装置のブロック図である。
【図10】 新旧併存中の列車集中制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
40 列車集中制御装置(CTC装置、4形、旧形)
41 CTC中央装置(4形、旧形)
42 通信ケーブル(伝送線、回線、4形対応、旧形対応)
43 CTC駅装置(4形、旧形)
431 コネクタ(4形対応、旧形対応)
432 RZ伝送回路(送受信部、4形、旧形)
433 論理回路(MOS−IC、4形対応、旧形対応)
46 入出力ユニット(連動装置インターフェイス)
49 列車集中制御装置(CTC装置、4形、旧形)
50 連動装置(継電連動装置、電子連動装置)
51 ケーブル
60 列車集中制御装置(CTC装置、6形、新形)
61 CTC中央装置(6形、新形)
62 通信ケーブル(伝送線、回線、6形対応、新形対応)
63 CTC駅装置(6形、新形)
631 コネクタ(6形対応、新形対応)
632 バイフェーズ伝送回路(送受信部、4形、旧形)
633 論理回路(MPU、マイクロプロセッサ組込)
634 ROM(プログラム記憶、6形対応、新形対応)
635 バスライン
69 列車集中制御装置(CTC装置、6形、新形)
73 CTC駅装置(6/4並置形、新形ベース旧形)
731 基本回路部(6形対応回路部、新形対応回路部)
734 ROM(プログラム記憶、4形対応、旧形対応)
100 CTC駅装置(6/4切換形、新旧併用可能形)
101 拡張基本回路(6形対応回路、新形対応回路部)
102 RZ伝送回路基板コネクタ(旧形脱着可能手段)
103 入力回路(基本回路拡張部、新旧切換機能追加)
104 ROM(プログラム記憶、新旧切換モニタ付き)
140 列車集中制御装置(CTC装置、4形、旧形)
146 列車集中制御装置(6/4切換形、新旧併存中)
160 列車集中制御装置(CTC装置、6形、新形)
SW1,SW2,SW3 スイッチ(操作部材)
Claims (6)
- 旧形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している旧形コネクタ及び旧形伝送回路と、新形の列車集中制御装置の伝送方式に対応している新形コネクタ及び新形伝送回路と、外部の連動装置に対するインターフェイス部と、切換操作の可能な操作部材と、外部の旧形CTC中央装置から前記旧形伝送回路を介して指令を受け該指令に基づき前記インターフェイス部を介して前記連動装置に対する制御を行う旧形伝送方式対応の第1制御プログラムと外部の新形CTC中央装置から前記新形伝送回路を介して指令を受け該指令に基づき前記インターフェイス部を介して前記連動装置に対する制御を行う新形伝送方式対応の第2制御プログラムと前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれた論理回路とを備えているCTC駅装置。
- 前記旧形伝送回路の脱着を可能にする旧形脱着可能手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載のCTC駅装置。
- 旧形の伝送方式に対応している旧形CTC中央装置と、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルと、この旧形通信ケーブルを介して前記旧形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行う第1制御プログラムが論理回路に組み込まれたCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置において、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルを接続可能な新形コネクタ及び新形伝送回路とが付設され、前記論理回路に、前記新形通信ケーブルを介して新形CTC中央装置と通信を行って前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれていることを特徴とする列車集中制御装置。
- 旧形の伝送方式に対応している旧形CTC中央装置と、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルと、この旧形通信ケーブルを介して前記旧形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行う第1制御プログラムが論理回路に組み込まれたCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置において、新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、切換操作の可能な操作部材と前記新形通信ケーブルを接続可能な新形コネクタ及び新形伝送回路とが前記CTC駅装置に付設され、前記新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムも前記論理回路に組み込まれており、前記CTC駅装置が、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行するものであることを特徴とする列車集中制御装置。
- 新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、この新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行うCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置であって、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルを接続可能な旧形コネクタ及び旧形伝送回路とが付設されており、前記CTC駅装置が、プログラム組込可能な論理回路を具備したものであり、この論理回路に、前記旧形伝送回路を介して旧形伝送方式の通信を行うことが可能な第1制御プログラムと、前記新形通信ケーブルを介する前記新形CTC中央装置との通信および前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれていることを特徴とする列車集中制御装置。
- 新形の伝送方式に対応している新形CTC中央装置が設けられ、同じ新形の伝送方式に対応している新形通信ケーブルが敷設され、この新形通信ケーブルを介して前記新形CTC中央装置と通信を行って外部の連動装置に対する制御を行うCTC駅装置とを備えた列車集中制御装置であって、前記CTC駅装置に、切換操作の可能な操作部材と、旧形の伝送方式に対応している旧形通信ケーブルを接続可能な旧形コネクタと、同じ旧形の伝送方式に対応している旧形伝送回路の脱着を可能にする旧形脱着可能手段と、プログラム組込可能な論理回路とが設けられ、この論理回路に、前記旧形伝送回路が装着されていればそれを介して旧形伝送方式の通信を行うことが可能な第1制御プログラムと、前記新形通信ケーブルを介する前記新形CTC中央装置との通信および前記連動装置に対する制御を行う第2制御プログラムと、前記操作部材の切換状態に応じて前記第1制御プログラム及び前記第2制御プログラムを選択的に実行させる切換プログラムとが組み込まれていることを特徴とする列車集中制御装置。
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