JP6631931B2 - 認知症情報出力システム及び制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、認知症情報を出力する認知症情報出力システム等に関する。
従来、見守りセンサユニットのスイッチの操作状況に基づいて、日常の操作傾向と異なる操作を発見することで認知症を見極める認知症初期段階見極めシステムが知られている(特許文献1参照)。
特開2014−018341号公報
特許文献1に係る認知症初期段階見極めシステムでは、対象者(ユーザ)の日常の作業に対する追加の作業に基づいて、認知症か否かが判別される。例えば、毎日起床時に見守りセンサユニットのスイッチを操作するという追加の作業に基づいて、追加の作業をし忘れるか否かにより認知症か否かが判別される。
本発明は、日常の作業に対する追加の作業を必要とせずに軽度認知症等の可能性を示す認知症情報を出力し得る認知症情報出力システムを提供することを目的とする。また、本発明は、その認知症情報出力システムにおいて用いられる制御プログラム(コンピュータ用のプログラム)を提供することを目的とする。
なお、「軽度認知症等」は、軽度認知症と、その前段階である軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とを包括する概念を意味する語として用いる。ここでは、軽度認知症等を単に認知症又は軽度認知症と呼ぶ場合がある。軽度認知症等は、健常な状態と区別される。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る認知症情報出力システムは、ユーザの体動量を取得する取得部と、前記体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、前記ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を判定する判定部と、前記判定部で判定された前記可能性を示す認知症情報を出力する出力部とを備える。
また、本発明の一態様に係る制御プログラムは、マイクロプロセッサを備える装置に、認知症情報出力処理を実行させるための制御プログラムであって、前記認知症情報出力処理は、ユーザの体動量を取得する取得ステップと、前記体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、前記ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を判定する判定ステップと、前記判定ステップで判定された前記可能性を示す認知症情報を出力する出力ステップとを含む。
本発明の一態様に係る認知症情報出力システム等は、日常の作業に対する追加の作業が行われなくても、軽度認知症等の可能性を判定することができる。
図1は、実施の形態1に係る認知症情報出力システムの構成の一例を示す概略構成図である。 図2は、実施の形態1に係る認知症判定装置等の構成を示すブロック図である。 図3Aは、健常者の1日の各時間帯の体動量を示すグラフである。 図3Bは、健常者の別の日の各時間帯の体動量を示すグラフである。 図4Aは、認知症者の1日の各時間帯の体動量を示すグラフである。 図4Bは、認知症者の別の日の各時間帯の体動量を示すグラフである。 図5は、実施の形態1に係る認知症情報出力処理を示すフローチャートである。 図6は、実施の形態1に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。 図7は、体動量の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図8は、体動量及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図9は、各時間帯の体動量に基づく異変頻度を示す模式図である。 図10は、実施の形態2に係る認知症判定装置等の構成を示すブロック図である。 図11は、健常者の複数の日における各時間帯の体動量の平均値及び標準偏差を示すグラフである。 図12は、認知症者の複数の日における各時間帯の体動量の平均値及び標準偏差を示すグラフである。 図13は、実施の形態2に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。 図14は、統合変動係数の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図15は、統合変動係数及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図16は、実施の形態3に係る認知症判定装置等の構成を示すブロック図である。 図17は、IV値を説明するためのグラフである。 図18は、実施の形態3に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。 図19は、IV値の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図20は、IV値及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。 図21は、IV値に基づく異変頻度を示す模式図である。 図22は、健常日のIV値の出現率と異変日のIV値の出現率とを示すグラフである。 図23は、他の実施の形態に係る認知症情報出力システムの構成の一例を示す概略構成図である。
(発明に至る知見)
高齢化社会において、認知症高齢者の問題が顕在化すると想定される。特に、最近、認知症高齢者が運転する車が高速道路を逆走したり歩道を走行したりすること等に伴う事故が報道でも盛んに取り上げられ、認知症に関連するテレビ番組が頻繁に放映されている。
認知症には、軽度から重度まで様々なレベルがある。認知症になる前の軽度認知障害の段階で異変が発見された場合、運動トレーニングなどによって認知症の発症が抑えられる可能性がある。そのため、軽度認知障害の段階で異変を早期に発見することが注目されている。異変を早期に発見する方法として、対象者自身が異変に気づく方法、及び、対象者の周囲の人が異変に気づく方法がある。
更に、対象者の周囲の人が異変に気づく方法には、対象者の周囲の人が対象者の話し方の異変に気づく方法、及び、対象者の周囲の人が対象者の生活行動の異変に気づく方法がある。ここでは、特に、対象者の周囲の人が対象者の生活行動の異変に気づく方法を説明する。
具体的には、対象者がアルツハイマー型認知症になれば、サーカディアン障害が発生する。例えば、対象者の日中の活動レベルが低下して昼間でも対象者がうとうとし、そのため、夜間に対象者の睡眠が浅くなると推定される。
認知症の患者は、睡眠及び覚醒等に関する生物時計の制御を司る視床下部及び脳幹に広範かつ重度の器質障害を有すると推定される。特に、アルツハイマー型認知症の患者では、1日の睡眠時間が多数に分断され、夜間の時間帯において頻繁に覚醒と睡眠とを繰り返すことが毎日のように繰り返される場合がある。
また、対象者が、健常な状態であれば、概ね同じ時刻に起床し、昼間に活発に活動し、概ね同じ時刻に就寝し、夜間に深く眠るというパターンで、ある程度安定した生活を送ると想定される。一方、対象者が、認知症になれば、昼間にうとうとし、そのため、夜間に起きる場合がある。更に、昼間の何時にうとうとするか、及び、夜間の何時に起きるかの予測が困難な状態が続き、朝の起床時刻、昼寝時間、及び、夜の就寝時刻が、ばらばらになり、1日の生活パターンが安定しなくなると想定される。
以上の知見等により、生活パターンの変動度(不安定度)に基づいて、軽度認知症等の可能性を示す認知症情報を出力することができる認知症情報出力システムに係る技術思想が創出された。以下、その認知症情報出力システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
ここで示す実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序等は、一例であって本発明を限定するものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素は、任意に付加可能な構成要素である。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されてない。特に、グラフは、正確な値を示していない場合がある。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態に係る認知症情報出力システム10について説明する。
(構成)
認知症情報出力システム10は、高齢者又は被介護者等の対象者(ユーザ)が軽度認知症等を発症している可能性(軽度認知症等を発症しているか否か等)を判定し、ユーザが軽度認知症等を発生している可能性を示す認知症情報を出力するシステムである。
例えば、認知症情報出力システム10は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。この変動度は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で安定していない度合いである不安定度に相当し、生活パターンの変動度(不安定度)に相当する。
図1は、実施の形態1に係る認知症情報出力システム10の一例を示す概略構成図である。同図に示すように、認知症情報出力システム10は、認知症判定装置100a〜100c及び報知装置200を含む。ここでは便宜上、3つの認知症判定装置100a〜100cが示されているが、認知症情報出力システム10は、1つ以上の任意の数の認知症判定装置を備え得る。
図1では、介護老人福祉施設又は介護療養型医療施設等といった介護保健施設(介護保険施設)20に適用した認知症情報出力システム10を例示している。認知症情報出力システム10では、介護保健施設20の介護居室22a〜22cで生活するユーザA〜Cについて、認知症判定装置100a〜100cにより軽度認知症等の判定が行われ、判定結果等を示す認知症情報が報知装置200へ送られる。
報知装置200は、例えば介護福祉士等の介護者、看護師、或いは、医師等が主に所在する管理室21に設置される。介護者等は、報知装置200により、各介護居室22a〜22cで生活する各ユーザA〜Cについての認知症情報(そのユーザが軽度認知症等を発症している可能性に関する情報)を容易に知ることができ、適切な措置等を行うことができる。
介護居室22aは、ベッド23a及びテレビ24a等を備え、ユーザAが生活する部屋であり、介護居室22aに認知症判定装置100aが設置されている。同様に、介護居室22b及び22cは、ベッド23b及び23c、テレビ24b及び24c、並びに、認知症判定装置100b及び100c等を備え、それぞれ、ユーザB及びCが生活する部屋である。
認知症判定装置100aは、ユーザAの生活パターンの変動度(不安定度)に基づいてユーザAが軽度認知症等であるか否か等を判定して判定結果を含む認知症情報を送信する情報処理装置(コンピュータ)である。認知症判定装置100aは、体動センサ101、メモリ102、通信インタフェース(通信I/F)103及びプロセッサ(マイクロプロセッサ)104を備える。
ここでは、主にユーザAの介護居室22aに設置された認知症判定装置100aを説明するが、認知症判定装置100b及び100cも、認知症判定装置100aと同様の構成を備える。
体動センサ101は、ユーザAの体動を検知するためのセンサである。体動センサ101は、ユーザAの体動を検知することができれば、いかなるセンサであってもよい。
例えば、体動センサ101は、人体の動きを測定するために電波(例えばマイクロ波等)を発信(送信)して反射波を受信する送受信回路を含む電波センサである。体動センサ101は、ユーザAの体動を測定するため、ベッド23a(例えばマットレスの下層に位置するボトムの一部等)、或いは、介護居室22aにおけるベッド23aの上方の天井部分等に設置されてもよい。
また、体動センサ101は、ベッド23aの枕元に載置され、ベッド23aの振動を検知することにより、ユーザAの体動を検知してもよい。また、体動センサ101は、ユーザAによって携帯され、ユーザAの体動に伴う振動を検知することにより、ユーザAの体動を検知してもよい。ユーザAが介護居室22aから頻繁に外出する場合、ユーザAによって携帯される体動センサ101が有効である。
また、体動センサ101は、介護居室22aに設置されるカメラを含んでいてもよい。そして、体動センサ101は、カメラから得られる映像に基づいて、ユーザAの体動を検知してもよい。
また、体動センサ101は、上記の複数の要素の組み合わせによって実装されてもよい。例えば、体動センサ101は、ユーザAによって携帯され、ユーザAの体動に伴う振動を検知することで、ユーザAの体動を検知するセンサと、カメラを含み、カメラから得られる映像に基づいて、ユーザAの体動を検知するセンサとの組み合わせであってもよい。
メモリ102は、プログラム及びデータを予め保持しているROM(Read Only Memory)、及び、プログラムの実行に際してデータ等の記憶に利用するためのRAM(Random Access Memory)等である。メモリ102は、例えば不揮発性メモリを含んでいてもよい。
通信I/F103は、報知装置200と通信するための通信回路である。認知症判定装置100aと報知装置200との通信は、無線通信であっても有線通信であってもよい。
プロセッサ104は、メモリ102に格納された制御プログラムを実行することにより通信I/F103等を制御する処理を行う。なお、認知症判定装置100aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイを含んでいてもよく、そのディスプレイに認知症情報を表示してもよい。
管理室21に設置された報知装置200は、通信I/F及びディスプレイを備えるモニター装置であり、例えばメモリ及びプロセッサを備えるコンピュータ(情報処理装置)であってもよい。
図2は、実施の形態1に係る認知症情報出力システム10における認知症判定装置100aの構成を示すブロック図である。認知症判定装置100aは、ユーザAが生活する介護居室22aに設置されている。なお、同図には、管理室21に設置された報知装置200の構成も付記されている。
図1に示されたハードウェア要素を備える認知症判定装置100aは、ユーザAの生活パターンの変動度(不安定度)に基づいて認知症情報を出力する。そのため、認知症判定装置100aは、構成要素として図2に示すように測定部110、取得部120、記憶部130、判定部140及び出力部160を備える。
測定部110は、体動センサ101、及び、制御プログラムを実行するプロセッサ104等により実現され、体動センサ101を用いてユーザAの体動を測定する測定器である。測定部110は、例えば、体動センサ101を用いて、1分毎に、体動の大きさを0(体動なし等の最小値)から9(最大値)までの10段階の値に区別した体動量を特定してもよい。
取得部120は、制御プログラムを実行するプロセッサ104等により実現され、ユーザAの体動量を取得する取得器である。例えば、取得部120は、測定部110から体動量を取得して、体動量を時間帯毎に集約することにより、各時間帯において累積された体動量を取得する。各時間帯の長さは、具体的には、12時間以下である。また、各時間帯の長さは、1時間以上である方がよいが、30分間等でもよい。
記憶部130は、メモリ102の領域等により実現され、日毎かつ時間帯毎にユーザAの体動量を記憶するための記憶器である。例えば、記憶部130には、取得部120によって取得された体動量が蓄積される。
判定部140は、メモリ102、及び、制御プログラムを実行するプロセッサ104等により実現される。判定部140は、ユーザAの体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する判定器である。この変動度は、複数の日の間でユーザAの生活パターンが変動している度合いに相当する。
図3A、図3B、図4A及び図4Bは、それぞれ、各時間帯の体動量を示すグラフである。具体的には、図3Aは、健常者(健常な状態の者)の1日の各時間帯の体動量を示し、図3Bは、健常者の別の日の各時間帯の体動量を示す。また、図4Aは、認知症者(軽度認知症等の発症者)の1日の各時間帯の体動量を示し、図4Bは、認知症者の別の日の各時間帯の体動量を示す。なお、健常者は、健常な状態のユーザAであってもよいし、認知症者は、軽度認知症等を発症している状態のユーザAであってもよい。
図3A及び図3Bのように、健常者では、昼の活動と夜の睡眠とで体動量が明確に異なる。そして、異なる2つの日において、各時間帯の体動量の変動が小さく、生活パターンが安定している。一方、図4A及び図4Bのように、認知症者では、昼の活動が少なく、夜に覚醒によって体動が発生している。そして、異なる2つの日において、各時間帯の体動量の変動が大きく、生活パターンが安定していない。
従って、判定部140は、上記の変動度が大きいほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する。
出力部160は、制御プログラムを実行するプロセッサ104、及び、通信I/F103等により実現される。出力部160は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報を出力する出力器である。この認知症情報は、判定部140によりユーザAが軽度認知症等を発症していると判定された場合にはユーザAが軽度認知症等を発症している旨を示す。なお、判定部140によりユーザAが軽度認知症等を発症していないと判定された場合に、出力部160は認知症情報を出力しなくてもよい。
また、例えば、出力部160は、認知症情報を報知装置200に送信することにより認知症情報の出力を行う。報知装置200は、通信部210により受信した認知症情報に基づいて、出力部220により、認知症情報をディスプレイ等に表示する。また、認知症判定装置100aがディスプレイを備える場合、認知症判定装置100aの出力部160は、そのディスプレイに認知症情報を表示することにより、出力してもよい。
(動作)
以下、上述の構成を備える認知症情報出力システム10における認知症判定装置100aの動作について説明する。
図5は、本実施の形態に係る認知症情報出力処理を示すフローチャートである。以下、同図に即して認知症情報出力処理を説明する。
認知症判定装置100aにおいて、測定部110は、ユーザAの体動を測定し、取得部120は、測定部110から体動の測定結果をユーザAの体動量として取得し、ユーザAの体動量を記憶部130に格納する(S11)。
その後、判定部140は、記憶部130を参照し、ユーザAの体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいてユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する(S12)。そして、出力部160は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報を出力する(S13)。
図6は、本実施の形態に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。この認知症判定処理は、図5に示された認知症判定処理(S12)として行われる処理に相当する。以下、同図に即して認知症判定処理を説明する。
認知症判定装置100aの判定部140は、検査日の体動量に基づいて、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きいか否かを判定する(S21)。そして、判定部140は、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きい場合(S21でYes)、検査日を異変日と判定する(S22)。一方、判定部140は、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きくない場合(S21でNo)、検査日を健常日と判定する(S23)。
判定部140は、判定結果を記憶部130に反映させてもよい。つまり、判定部140は、検査日が異変日であるか否かの判定結果を記憶部130に格納してもよい。また、判定部140は、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数を示す情報を記憶部130に格納してもよい。判定部140は、複数の検査日に対して、上記の処理(S21〜S23)を繰り返す。
次に、判定部140は、異変日の発生頻度である異変頻度が基準頻度よりも大きいか否かを判定する(S24)。そして、判定部140は、異変頻度が基準頻度よりも大きい場合(S24でYes)に、異変頻度が基準頻度よりも大きくない場合(S24でNo)よりも、軽度認知症等の可能性を高く判定する(S25)。
例えば、判定部140は、異変頻度が基準頻度よりも大きい場合(S24でYes)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していると判定し、異変頻度が基準頻度よりも大きくない場合(S24でNo)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していないと判定する。
体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きいか否かを判定するための基準範囲(S21の基準範囲)は、複数の基準日における体動量に基づいて規定される。複数の基準日は、検査日よりも前の複数の日である。複数の基準日は、検査日よりも前の複数の日の中から異変日と判定された日を除いて選択されてもよい。より具体的には、複数の基準日は、検査日の1ヵ月前から検査日の前日までの複数の日のうち異変日と判定された日を除く複数の日であってもよい。
複数の日の間における体動量の変動は、検査日の体動量が、複数の基準日の体動量に基づく基準範囲に含まれるか否かに影響する。例えば、複数の日の間における体動量の変動が大きい場合、検査日の体動量が、複数の基準日の体動量に基づく基準範囲に含まれない可能性が高い。一方、複数の日の間における体動量の変動が小さい場合、検査日の体動量が、複数の基準日の体動量に基づく基準範囲に含まれる可能性が高い。
したがって、判定部140は、複数の基準日の体動量に基づく基準範囲に検査日の体動量が含まれるか否かに基づいて軽度認知症等の可能性を判定することにより、複数の日の間における体動量の変動に基づいて軽度認知症等の可能性を判定することができる。そして、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数、及び、その数に基づく異変頻度のうち、少なくとも一方は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合い(つまり、変動度)に相当する。
図7は、体動量の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。図7には、複数の基準日における各時間帯の体動量の平均値及び標準偏差が示されている。標準偏差は、統計学上の統計量であって、分散の正の平方根である。
基準範囲は、例えば、複数の基準日における体動量の平均値及び標準偏差に基づいて時間帯毎に規定される。なお、判定部140が、基準範囲を規定(決定)してもよい。基準範囲は、時間帯毎に、平均値m及び標準偏差σに基づいて、m±3σの範囲と規定されてもよい。この場合、判定部140は、検査日の各時間帯の体動量がm±3σの範囲に含まれるか否かを判定し、体動量がm±3σの範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きいか否かを判定することにより、検査日が異変日であるか否かを判定する。
m±3σの範囲は、標準偏差に基づく基準範囲の一例である。基準範囲は、m±σの範囲であってもよいし、m±2σの範囲であってもよい。また、基準範囲は、a>0を満たすaを用いて、m±aσの範囲と規定されてもよい。
図8は、体動量及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。基準範囲は、k近傍法に基づいて規定されてもよい。
例えば、判定部140は、各時間帯iについて、検査日よりも前の複数の日から、体動量が検査日に近い日を優先してk個の基準日を選択する。具体的には、例えば、判定部140は、検査日の10日前から検査日の前日までの10日間から、時間帯iの体動量が検査日に近い日を優先して5つの基準日を選択する。異変日と判定された日は、選択から除外されてもよい。
そして、判定部140は、各時間帯iについて、選択されたk個の基準日の体動量の平均値に基づいて、基準範囲を規定する。具体的には、判定部140は、平均値m及び許容誤差cに基づいて、m±cの範囲を基準範囲と規定する。これにより、判定部140は、体動量が正規分布に従っているか否かによらず、基準範囲を適切に規定することができる。
図9は、各時間帯の体動量に基づく異変頻度を示す模式図である。判定部140は、複数の検査日のそれぞれについて、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きい場合に検査日を異変日と判定する。この閾値は、総時間帯数に対する割合で定められてもよい。例えば、閾値は、総時間帯数の半分であってもよい。各時間帯の長さが1時間である場合、総時間帯数は24である。閾値は、その半分の12であってもよい。
そして、判定部140は、異変頻度が基準頻度を超えた場合、軽度認知症等の可能性を高く判定する。基準頻度は、例えば、1週間のうち5日の頻度、1週間以上の期間において70%の頻度、或いは、5日連続する頻度(つまり5日以上の期間において100%の頻度)等である。
例えば、検査日の1週間前から検査日の前日までの7日間で70%の頻度が基準頻度として規定されている場合、図9では16日に異変頻度が基準頻度を超える。従って、16日において、判定部140は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する。そして、出力部160は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報を出力する。
上記のような認知症情報出力処理により、各時間帯の体動量の変動度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が、報知装置200のディスプレイに表示される。認知症判定装置100b及び100cも、認知症判定装置100aと同様の動作を行うので、ユーザB及びCが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が管理室21に設置された報知装置200のディスプレイに表示される。
(実施の形態2)
本実施の形態における軽度認知症等の判定は、複数の日における各時間帯の体動量の変動係数に基づいている。実施の形態1における認知症情報出力システム10が部分的に変形された認知症情報出力システム11を以下に説明する。
(構成)
認知症情報出力システム11では、実施の形態1で示した認知症情報出力システム10(図1参照)の認知症判定装置100a〜100cが変形され、変動係数に基づいて、ユーザA〜Cが軽度認知症等を発症している可能性が判定される。ここでは、主に、ユーザAが生活する介護居室22aの認知症判定装置100a(図2参照)を変形した認知症判定装置1100aを説明する。
なお、認知症情報出力システム11では、認知症判定装置100b及び100cも認知症判定装置1100aと同様の構成に変形される。本実施の形態に係る認知症情報出力システム11は、ここで示さない点について、実施の形態1で示した認知症情報出力システム10と同様である。同じ構成に対して、実施の形態1と同じ符号を用い、適宜説明を省略する。また、認知症判定装置1100aのハードウェア要素は、基本的に、図1に示した認知症判定装置100aのハードウェア要素と同じである。
図10は、本実施の形態に係る認知症情報出力システム11における認知症判定装置1100aの構成を示すブロック図である。認知症判定装置1100aは、ユーザAが生活する介護居室22aに設置されている。なお、同図には、管理室21に設置された報知装置200も付記されている。
認知症判定装置1100aは、複数の日における各時間帯の体動量の変動係数に基づく認知症情報を出力する。そのため、認知症判定装置1100aは、構成要素として図10に示すように、測定部110、取得部120、記憶部130、判定部1140及び出力部160を備える。
判定部1140は、実施の形態1で示した判定部140と同じ役割を担うが、判定部140とは異なる認知症判定処理を行う。即ち、判定部1140は、複数の日における各時間帯のユーザAの体動量の変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。
ここで、複数の日は、具体的には、2日以上の期間に相当する。複数の日は、1ヵ月間に相当してもよいし、1週間に相当してもよいし、10日間に相当してもよい。また、変動係数は、統計学上の統計量であって、平均値に対する標準偏差の比率(つまり、標準偏差/平均値)である。
例えば、各時間帯の長さが1時間である場合、総時間帯数は24である。この場合、判定部1140は、24個の変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。また、判定部1140は、24個の変動係数の平均値等に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定してもよい。
複数の日における各時間帯のユーザAの体動量の変動係数は、ユーザAの体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合い(変動度)に相当し、ユーザAの生活パターンの変動度に相当する。
図11及び図12は、それぞれ、1ヵ月間における各時間帯の体動量の平均値及び標準偏差を示す図である。具体的には、図11は、複数の時間帯のそれぞれについて、健常者の1ヵ月間における体動量の平均値及び標準偏差を示し、図12は、複数の時間帯のそれぞれについて、認知症者の1ヵ月間における体動量の平均値及び標準偏差を示す。
図11のように、健常者では、各時間帯の体動量が複数の日の間で大きく異ならない。従って、複数の時間帯のそれぞれにおいて、1ヵ月間における体動量の標準偏差は、1ヵ月間における体動量の平均値に対して小さい。即ち、複数の時間帯のそれぞれにおいて、1ヵ月間における体動量の変動係数は小さい。
一方、図12のように、認知症者では、各時間帯の体動量が複数の日の間で大きく異なる。従って、複数の時間帯のそれぞれにおいて、1ヵ月間における体動量の標準偏差は、1ヵ月間における体動量の平均値に対して大きい。即ち、複数の時間帯のそれぞれにおいて、1ヵ月間における体動量の変動係数は大きい。
従って、判定部1140は、各時間帯の体動量の変動係数が大きいほど、ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する。特に、判定部1140は、複数の時間帯の複数の変動係数を統合することにより得られる統合変動係数が大きいほど、ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。統合変動係数は、複数の時間帯の複数の変動係数の合計値、平均値、重み付き平均値、中央値、最頻値、最大値、最小値又は中点値等である。
(動作)
以下、上述の構成を備える認知症情報出力システム11における認知症判定装置1100aの動作について説明する。本実施の形態に係る認知症情報出力処理は、基本的に、図5に示された実施の形態1に係る認知症情報出力処理と同じであるが、認知症判定処理(図5のS12)の内容が異なる。
図13は、本実施の形態に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。この認知症判定処理は、図5に示された認知症判定処理(S12)として行われる処理に相当する。以下、同図に即して認知症判定処理を説明する。
認知症判定装置1100aの判定部1140は、検査期間における複数の時間帯の複数の変動係数を取得し、取得された複数の変動係数を統合することにより統合変動係数を取得して、統合変動係数が基準範囲に含まれるか否かを判定する(S31)。
例えば、判定部1140は、統合変動係数の取得において、複数の変動係数の平均値を統合変動係数として取得してもよいし、複数の変動係数の合計値を統合変動係数として取得してもよい。複数の変動係数のそれぞれは、複数の時間帯のうち対応する時間帯の体動量の変動係数であり、2日以上の検査期間における体動量の変動係数である。検査期間は、1週間でもよいし、1ヵ月でもよいし、10日間でもよい。
そして、判定部1140は、統合変動係数が基準範囲に含まれない場合(S31でNo)に、統合変動係数が基準範囲に含まれる場合(S31でYes)よりも、軽度認知症等の可能性を高く判定する(S32)。例えば、判定部140は、統合変動係数が基準範囲に含まれない場合(S31でNo)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していると判定し、統合変動係数が基準範囲に含まれる場合(S31でYes)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していないと判定する。
判定部1140は、判定結果を記憶部130に反映させてもよい。つまり、判定部1140は、検査期間における統合変動係数が基準範囲に含まれるか否かの判定結果を記憶部130に格納してもよい。また、判定部1140は、検査期間における統合変動係数を示す情報を記憶部130に格納してもよい。判定部1140は、複数の検査期間に対して、上記の処理(S31及びS32)を繰り返してもよい。
また、基準範囲は、複数の期間(複数の検査期間)における複数の統合変動係数である複数の基準変動係数に基づいて規定されてもよい。複数の基準変動係数は、検査期間よりも前の複数の期間(複数の検査期間)における複数の統合変動係数である。複数の基準変動係数は、検査期間よりも前の複数の期間(複数の検査期間)における複数の統合変動係数の中から、それぞれに対して規定された基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除いて選択されてもよい。
具体的には、複数の基準変動係数は、検査月の6ヵ月前から検査月の前月までの6つの月における6つの統合変動係数のうち、それぞれに対する基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除く、複数の統合変動係数でもよい。
図14は、統合変動係数の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。図14には、統合変動係数の出現率が示されている。例えば、基準範囲は、複数の期間における複数の統合変動係数である複数の基準変動係数の平均値及び標準偏差に基づいて規定される。なお、判定部1140が、基準範囲を規定(決定)してもよい。
基準範囲は、平均値m及び標準偏差σに基づいて、m±3σの範囲と規定されてもよい。この場合、判定部1140は、検査期間における統合変動係数がm±3σの範囲に含まれるか否かを判定することにより、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。
m±3σの範囲は、標準偏差に基づく基準範囲の一例である。基準範囲は、m±σの範囲であってもよいし、m±2σの範囲であってもよい。また、基準範囲は、a>0を満たすaを用いて、m±aσの範囲と規定されてもよい。
図15は、統合変動係数及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。基準範囲は、k近傍法に基づいて規定されてもよい。
例えば、判定部1140は、検査期間よりも前の複数の期間の複数の統合変動係数から、検査期間の統合変動係数に近い統合変動係数を優先してk個の基準変動係数を選択する。具体的には、例えば、判定部1140は、検査月の10ヵ月前から検査月の前月までの10ヵ月間から、検査月の統合変動係数に近い統合変動係数を優先して5つの基準変動係数を選択する。その際、過去に基準範囲に含まれないと判定された統合変動係数は、選択から除外されてもよい。
そして、判定部1140は、選択されたk個の基準変動係数の平均値に基づいて、基準範囲を規定する。具体的には、判定部1140は、平均値m及び許容誤差cに基づいて、m±cの範囲を基準範囲と規定する。これにより、判定部1140は、統合変動係数が正規分布に従っているか否かによらず、基準範囲を適切に規定することができる。
なお、変動係数又は統合変動係数が低いほど、複数の日の間の体動量の変動が小さい。従って、基準範囲について上限のみが規定されていてもよい。或いは、基準範囲について上限及び下限の両方が規定され、検査期間の統合変動係数が基準範囲の下限よりも低い場合、判定部1140は、この統合変動係数を異常値として判定し、この統合変動係数に基づく軽度認知症等の判定を取り止めてもよい。
上記のような認知症情報出力処理により、各時間帯の体動量の変動度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が、報知装置200のディスプレイに表示される。認知症判定装置100b及び100cも、認知症判定装置1100aと同様の動作を行うので、ユーザB及びCが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が管理室21に設置された報知装置200のディスプレイに表示される。
(実施の形態3)
本実施の形態における軽度認知症等の判定は、IV(日内変動:Intradaily Variability)値に基づいている。IV値は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いではなく、体動量が複数の時間帯の間で変動している度合いに相当する。実施の形態1における認知症情報出力システム10が部分的に変形された認知症情報出力システム12を以下に説明する。
(構成)
認知症情報出力システム12では、実施の形態1で示した認知症情報出力システム10(図1参照)の認知症判定装置100a〜100cが変形され、IV値に基づいて、ユーザA〜Cが軽度認知症等を発症している可能性が判定される。ここでは、主に、ユーザAが生活する介護居室22aの認知症判定装置100a(図2参照)を変形した認知症判定装置2100aを説明する。
なお、認知症情報出力システム12では、認知症判定装置100b及び100cも認知症判定装置2100aと同様の構成に変形される。本実施の形態に係る認知症情報出力システム12は、ここで示さない点について、実施の形態1で示した認知症情報出力システム10と同様である。同じ構成に対して、実施の形態1と同じ符号を用い、適宜説明を省略する。また、認知症判定装置2100aのハードウェア要素は、基本的に、図1に示した認知症判定装置100aのハードウェア要素と同じである。
図16は、本実施の形態に係る認知症情報出力システム12における認知症判定装置2100aの構成を示すブロック図である。認知症判定装置2100aは、ユーザAが生活する介護居室22aに設置されている。なお、同図には、管理室21に設置された報知装置200も付記されている。
認知症判定装置2100aは、IV値に基づく認知症情報を出力する。そのため、認知症判定装置2100aは、構成要素として図16に示すように、測定部110、取得部120、記憶部130、判定部2140及び出力部160を備える。
判定部2140は、実施の形態1で示した判定部140と同じ役割を担うが、判定部140とは異なる認知症判定処理を行う。即ち、判定部2140は、複数の時間帯のユーザAの体動量から得られるIV値に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。
図17は、IV値を説明するためのグラフである。IV値は、1つの時間帯の体動量と、その1つ前の時間帯の体動量との差の二乗平均を複数の時間帯の体動量の分散で割ることにより得られる値である。つまり、IV値は、以下の式で表される。
Figure 0006631931
ここで、xは、時間帯iの体動量を示す。図4A及び図4Bのように、認知症者では、睡眠と覚醒との繰り返し頻度が高いため、1つの時間帯の体動量と、その1つ前の時間帯の体動量との差が全体として大きく、IV値が大きいと推定される。一方、健常者では、認知症者と比べて、1つの時間帯の体動量と、その1つ前の時間帯の体動量との差が全体として小さく、IV値が小さいと推定される。
従って、判定部2140は、IV値が大きいほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する。
(動作)
以下、上述の構成を備える認知症情報出力システム12における認知症判定装置2100aの動作について説明する。本実施の形態に係る認知症情報出力処理は、基本的に、図5に示された実施の形態1に係る認知症情報出力処理と同じであるが、認知症判定処理(図5のS12)の内容が異なる。
図18は、本実施の形態に係る認知症判定処理を示すフローチャートである。この認知症判定処理は、図5に示された認知症判定処理(S12)として行われる処理に相当する。以下、同図に即して認知症判定処理を説明する。
認知症判定装置2100aの判定部2140は、検査日の体動量に基づいて、IV値を取得し、IV値が基準範囲に含まれるか否かを判定する(S41)。そして、判定部2140は、検査日の体動量に基づくIV値が基準範囲に含まれない場合(S41でNo)、検査日を異変日と判定する(S42)。一方、判定部2140は、検査日の体動量に基づくIV値が基準範囲に含まれる場合(S41でYes)、検査日を健常日と判定する(S43)。
判定部2140は、判定結果を記憶部130に反映させてもよい。つまり、判定部2140は、検査日が異変日であるか否かの判定結果を記憶部130に格納してもよい。また、IV値を記憶部130に格納してもよい。判定部2140は、複数の検査日に対して、上記の処理(S41〜S43)を繰り返す。
次に、判定部2140は、異変日の発生頻度である異変頻度が基準頻度よりも大きいか否かを判定する(S44)。そして、判定部2140は、異変頻度が基準頻度よりも大きい場合(S44でYes)に、異変頻度が基準頻度よりも大きくない場合(S44でNo)よりも、軽度認知症等の可能性を高く判定する(S45)。
例えば、判定部140は、異変頻度が基準頻度よりも大きい場合(S44でYes)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していると判定し、異変頻度が基準頻度よりも大きくない場合(S44でNo)に、ユーザAが軽度認知症等を発症していないと判定する。
IV値が基準範囲に含まれるか否かを判定するための基準範囲(S41の基準範囲)は、複数の基準日におけるIV値に基づいて規定される。複数の基準日は、検査日よりも前の複数の日である。複数の基準日は、検査日よりも前の複数の日の中から異変日と判定された日を除いて選択されてもよい。より具体的には、複数の基準日は、検査日の1ヵ月前から検査日の前日までの複数の日のうち異変日と判定された日を除く複数の日であってもよい。
例えば、基準範囲は、複数の基準日における複数のIV値の平均値及び標準偏差に基づいて規定される。なお、判定部2140が、基準範囲を規定(決定)してもよい。また、IV値が基準範囲に含まれるか否かは、IV値の標準得点(標準化得点)が所定範囲に含まれるか否かに相当する。ここで、IV値の標準得点は、(IV値−平均値)/標準偏差によって得られる値である。
図19は、IV値の標準偏差に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。図19には、複数の基準日におけるIV値の標準得点の出現率が示されている。
基準範囲は、複数の基準日における複数のIV値の平均値m及び標準偏差σに基づいて、m±3σの範囲と規定されてもよい。IV値に対するm±3σの範囲は、IV値の標準得点に対する±3の範囲に相当する。そして、判定部2140は、検査日のIV値の標準得点が±3の範囲に含まれるか否かを判定することにより、検査日のIV値がm±3σの範囲に含まれるか否かを判定し、検査日が異変日であるか否かを判定してもよい。
±3の範囲は、IV値の標準得点に対する範囲の一例である。IV値の標準得点に対する範囲は、±1の範囲であってもよいし、±2の範囲であってもよい。また、IV値の標準得点に対する範囲は、a>0を満たすaを用いて、±aの範囲と規定されてもよい。
同様に、m±3σの範囲は、IV値に対する基準範囲の一例である。IV値に対する基準範囲は、m±σの範囲であってもよいし、m±2σの範囲であってもよい。また、IV値に対する基準範囲は、a>0を満たすaを用いて、m±aσの範囲と規定されてもよい。
図20は、IV値及びk近傍法に基づく基準範囲を説明するためのグラフである。基準範囲は、k近傍法に基づいて規定されてもよい。
例えば、判定部2140は、検査日よりも前の複数の日から、IV値が検査日に近い日を優先してk個の基準日を選択する。具体的には、例えば、判定部2140は、検査日の10日前から検査日の前日までの10日間から、IV値が検査日に近い日を優先して5つの基準日を選択する。異変日と判定された日は、選択から除外されてもよい。
そして、判定部2140は、選択されたk個の基準日のIV値の平均値に基づいて、基準範囲を規定する。具体的には、判定部2140は、平均値m及び許容誤差cに基づいて、m±cの範囲を基準範囲と規定する。これにより、判定部2140は、体動量が正規分布に従っているか否かによらず、基準範囲を適切に規定することができる。
図21は、IV値に基づく異変頻度を示す模式図である。判定部2140は、複数の検査日のそれぞれについて、検査日のIV値が基準範囲に含まれない場合に検査日を異変日と判定する。図21の例では、判定部2140は、検査日のIV値の標準得点が所定範囲(±3の範囲)に含まれない場合に、検査日のIV値が基準範囲に含まれないと判定し、検査日を異変日と判定する。
なお、判定部2140は、検査日のIV値が標準偏差に基づく基準範囲に含まれるか否かで検査日が異変日であるか否かを判定してもよいし、検査日のIV値がk近傍法に基づく基準範囲に含まれるか否かで検査日が異変日であるか否かを判定してもよい。
そして、判定部2140は、異変頻度が基準頻度を超えた場合、軽度認知症等の可能性を高く判定する。基準頻度は、例えば、1週間のうち5日の頻度、1週間以上の期間において70%の頻度、或いは、5日連続する頻度(つまり5日以上の期間において100%の頻度)等である。
例えば、検査日の1週間前から検査日の前日までの7日間で70%の頻度が基準頻度として規定されている場合、図21では16日に異変頻度が基準頻度を超える。従って、16日において、判定部2140は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する。そして、出力部160は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報を出力する。
図22は、健常日のIV値の出現率と異変日のIV値の出現率とを示すグラフである。健常日のIV値の出現率と、異変日のIV値の出現率とは、それぞれ正規分布に従う場合、図22のように表される。つまり、健常日のIV値の平均値及び標準偏差等は、異変日のIV値の平均値及び標準偏差等とは異なっている。判定部2140は、健常日のIV値に関する情報と、異変日のIV値に関する情報とのそれぞれを記憶部130に蓄積してもよい。
なお、IV値(又はIV値の標準得点)が低いほど、睡眠と覚醒との繰り返しが少ない。従って、基準範囲について上限のみが規定されていてもよい。或いは、基準範囲について上限及び下限の両方が規定され、IV値が基準範囲の下限よりも低い場合、判定部2140は、IV値を異常値として判定し、軽度認知症等の判定を取り止めてもよい。また、この場合、検査日は、健常日ではなく、異変日と同様に扱われてもよい。
上記のような認知症情報出力処理により、体動量が複数の時間帯の間で変動している度合いに基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が、報知装置200のディスプレイに表示される。認知症判定装置100b及び100cも、認知症判定装置2100aと同様の動作を行うので、ユーザB及びCが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報が管理室21に設置された報知装置200のディスプレイに表示される。
(他の実施の形態等)
以上、実施の形態1、2及び3に基づいて認知症情報出力システム10、11及び12を説明したが、実施の形態1、2及び3、並びに、認知症情報出力システム10、11及び12は一例に過ぎず、各種の変更、付加及び省略等が可能である。
例えば、実施の形態1、2及び3において、認知症情報出力システム10、11及び12が介護保健施設20で利用されている。しかし、認知症情報出力システム10、11及び12は、住宅(戸建て住宅、又は、集合住宅の個別住戸等)、高齢者向け集合住宅、病院、又は、その他の施設等で利用されてもよい。
また、認知症情報出力システム10、11及び12における認知症判定装置100a、1100a及び2100aがディスプレイ等の提示装置(表示装置)を備えてもよい。
また、体動センサ101を除いて、認知症判定装置100aが管理室21に設置されてもよい。そして、認知症判定装置100aは、介護居室22a〜22cに設置された体動センサ101からユーザA〜Cの体動量を取得して、体動量に基づいて軽度認知症等を判定し、ユーザA〜Cの認知症情報を出力してもよい。この場合、体動センサ101を除いて、認知症判定装置100b及び100cが設置されなくてもよい。図23は、管理室21内に認知症判定装置100aを設置した構成例を示す。
また、認知症情報出力システム10、11又は12は、ユーザAの1人のみに対して軽度認知症等の判定を行う場合、1つの認知症判定装置100a、1100a又は2100aを備えればよい。
また、認知症情報の送信先は、管理室21に設置された報知装置200に限られない。認知症判定装置100a、1100a及び2100aのそれぞれについて、通信I/F103は、例えば、電話網又はインターネット等の広域ネットワークと接続可能であってもよい。そして、報知装置200は、管理室21とは異なる場所に設置された通信装置等(具体的にはパーソナルコンピュータ等)、或いは、移動体である情報通信端末等(具体的にはスマートフォン等)であってもよい。
例えば、一人暮らしの高齢者の住宅に認知症判定装置100aを設置し、高齢者と離れて生活する家族のスマートフォンのメールアドレス等を認知症判定装置100aに記憶し、出力部160で認知症情報をそのスマートフォンへ送信することは有用である。また、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは複数の送信先に認知症情報を送信してもよい。
また、実施の形態1、2及び3では、認知症判定装置100a、1100a及び2100aが体動センサ101を備える。しかし、認知症判定装置100a、1100a及び2100aが、体動センサ101を備えず、外部の体動センサ101から体動量を取得してもよい。また、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、記録媒体に記録された情報から体動量を取得してもよい。このような場合、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、測定部110を備えなくてもよい。
また、認知症判定装置100a、1100a又は2100aと、体動センサ101とが分離している構成において、測定部110及び取得部120が体動センサ101に含まれていてもよい。
また、認知症判定装置100a、1100a又は2100aの各構成要素の役割分担は一例に過ぎず、取得部120が測定部110を含んでもよいし、出力部160が判定部140、1140又は2140を含んでもよい。
また、記憶部130は、取得部120に含まれてもよいし、判定部140、1140又は2140に含まれてもよい。認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、記憶部130を備えず、外部の記憶部130を用いてもよい。また、取得部120によって取得された体動量が、記憶部130を介さず、直接、判定部140、1140又は2140において用いられてもよい。この場合、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、記憶部130を備えなくてもよい。
また、取得部120が、時間帯毎に体動量を累積せずに体動量を取得し、判定部140、1140又は2140が、取得部120によって取得された体動量を時間帯毎に累積して、各時間帯において累積された体動量を取得してもよい。
また、実施の形態1及び3では、異変頻度が基準頻度よりも高い場合に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する動作が示されている。この動作は、異変頻度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する動作の一例であって、異変頻度が高いほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する動作の一例である。
また、実施の形態2では、統合変動係数が基準範囲に含まれない場合に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定する動作が示されている。この動作は、複数の時間帯のそれぞれの変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する動作の一例である。例えば、判定部1140は、複数の時間帯のそれぞれの変動係数(又は統合変動係数)が高いほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。
また、判定部140、1140又は2140は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する際、ユーザAが軽度認知症等を発症しているか否かを判定してもよいし、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性の高さを判定してもよい。そして、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を示す認知症情報は、ユーザAが軽度認知症等を発症しているか否かを示してもよいし、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性の高さをパーセンテージで示してもよい。
また、判定部140、1140又は2140は、異変頻度又は変動係数が高いほど、1以上の閾値に基づいて、段階的に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性が高いと判定してもよい。或いは、判定部140、1140又は2140は、異変頻度又は変動係数が高ければ高いほど、閾値によらず、無段階で連続的に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性がより高いと判定してもよい。
言い換えれば、判定部140、1140又は2140は、異変頻度又は変動係数が高くなるにつれて、軽度認知症等の可能性を段階的に高くしてもよいし、連続的に高くしてもよい。
また、実施の形態1、2及び3は、組み合わせ可能である。つまり、判定部140、1140及び2140は、組み合わされてもよい。これらが組み合わされた判定部は、実施の形態1、2及び3における3つの認知症判定処理を行い、3つの判定結果に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を最終的に判定してもよい。この判定部は、3つの判定結果を平均化してもよいし、3つの判定結果を重み付けして平均化してもよい。
また、実施の形態1、2及び3で出力部160が、認知症情報をディスプレイに表示してもよいことを示したが、表示以外の方法で認知症情報を提示してもよい。表示以外の提示方法として、例えば、認知症情報がスピーカ等から音声で再生されてもよい。
また、認知症判定装置100a、1100a及び2100a等における処理の実行順序は、図5、図6、図13又は図18等に示す実行順序に制限されない。実行順序が変更されてもよいし、処理の一部が省略されてもよい。また、図5、図6、図13又は図18等に示す処理の全部又は一部は、ソフトウェアによって実行されてもよい。
例えば、処理の全部又は一部は、認知症判定装置100a、1100a又は2100a等のプロセッサ104が、メモリ102に記憶された制御プログラムを実行することによって実行される。また、その制御プログラムは、CD−ROM等の非一時的な記録媒体に記録され、頒布されてもよい。
そして、頒布された制御プログラムが、コンピュータにインストールされ、そのコンピュータのマイクロプロセッサ等によって実行されてもよい。これにより、コンピュータを認知症判定装置100a、1100a又は2100a等として動作させ、コンピュータに図5、図6、図13又は図18に示す処理の全部又は一部を実行させることが可能である。
また、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、それぞれ、図2、図9及び図16に示された要素をハードウェア要素として備えてもよい。例えば、認知症判定装置100a、1100a及び2100aは、それぞれ、図2、図9及び図16に示された要素を専用又は汎用の回路として備えてもよい。
また、上述の実施の形態で示した構成及び動作を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明の範囲に含まれる。なお、本発明の包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。以下、本発明の一態様に係る認知症情報出力システムについての構成、変形態様、及び、効果等について示す。
(1)本発明の一態様に係る認知症情報出力システム10(又は11)は、取得部120と、判定部140(又は1140)と、出力部160(又は220)とを備える。
取得部120は、ユーザAの体動量を取得する。判定部140(又は1140)は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。出力部160(又は220)は、判定部140(又は1140)で判定された可能性を示す認知症情報を出力する。
これにより、認知症情報出力システム10(又は11)は、日常の作業に対して追加の作業が行われなくても、体動量に関する変動度に基づいて、軽度認知症等の可能性を判定することができる。この変動度は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いであって、複数の日の間における生活パターンの変動度(不安定度)に相当する。
従って、認知症情報出力システム10(又は11)は、複数の日の間における生活パターンの変動度に基づいて、適切に軽度認知症等の可能性を適切に判定することができる。
(2)例えば、判定部140は、体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きい日である異変日の発生頻度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定してもよい。また、基準範囲は、複数の基準日における体動量に基づいて、規定されてもよい。
これにより、認知症情報出力システム10は、複数の基準日に基づく基準範囲と比べて体動量のパターンが外れている異変日の発生頻度に基づいて、軽度認知症等の可能性を判定することができる。
(3)例えば、判定部140は、異変日の発生頻度が高いほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。
これにより、認知症情報出力システム10は、異変日の発生頻度が低い場合に比べて、異変日の発生頻度が高い場合に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を相対的に高く判定することができる。従って、判定部140は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性をより適切に判定することができる。
(4)例えば、判定部140は、複数の検査日のそれぞれについて当該検査日が異変日であるか否かを判定することにより、異変日の発生頻度を取得し、取得された発生頻度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定してもよい。
また、検査日が異変日であるか否かを判定するための基準範囲は、複数の時間帯のそれぞれについて、複数の基準日における当該時間帯の体動量の平均値及び標準偏差に基づいて、規定されてもよい。また、複数の基準日は、検査日よりも前の複数の日の中から異変日と判定された1以上の日を除いて選択されてもよい。
これにより、基準範囲が、異変日ではない複数の基準日の体動量の平均値及び標準偏差に基づいて規定される。従って、認知症情報出力システム10は、適切な基準範囲に基づいて、検査日が異変日であるか否かを判定し、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定することができる。
(5)例えば、判定部140は、複数の検査日のそれぞれについて当該検査日が異変日であるか否かを判定することにより、異変日の発生頻度を取得し、取得された発生頻度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定してもよい。
また、検査日が異変日であるか否かを判定するための基準範囲は、複数の時間帯のそれぞれについて、複数の基準日における当該時間帯の体動量の平均値に基づいて、規定されてもよい。また、複数の基準日は、複数の時間帯のそれぞれについて、検査日よりも前の複数の日の中から、異変日と判定された1以上の日を除いて、当該時間帯の体動量が検査日と近い順に優先して選択されてもよい。
これにより、基準範囲が、検査日に体動量が近く異変日ではない複数の基準日の体動量の平均値に基づいて規定される。従って、認知症情報出力システム10は、適切な基準範囲に基づいて、検査日が異変日であるか否かを判定し、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定することができる。
(6)例えば、判定部1140は、複数の時間帯のそれぞれについて規定される変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定してもよい。具体的には、変動係数は、複数の時間帯のそれぞれについて複数の日における当該時間帯の体動量の平均値に対する複数の日における当該時間帯の体動量の標準偏差の比率として規定される。
これにより、認知症情報出力システム11は、複数の時間帯のそれぞれの変動係数に基づいて、軽度認知症等の可能性を判定することができる。この変動係数は、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いを表す。従って、認知症情報出力システム11は、変動度の適切な指標値に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定することができる。
(7)例えば、判定部1140は、複数の時間帯のそれぞれの変動係数が高いほど、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。
これにより、認知症情報出力システム11は、変動係数が低い場合に比べて、変動係数が高い場合に、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を相対的に高く判定することができる。従って、判定部1140は、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性をより適切に判定することができる。
(8)例えば、判定部1140は、それぞれが2日以上の期間である複数の検査期間のそれぞれについて、複数の変動係数を取得し、取得された複数の変動係数を統合することにより統合変動係数を取得してもよい。複数の変動係数は、検査期間における複数の時間帯の複数の変動係数であり、複数の変動係数のそれぞれが複数の時間帯のうち対応する時間帯の変動係数である。
そして、判定部1140は、検査期間の統合変動係数が、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれるか否かを判定してもよい。そして、判定部1140は、検査期間の統合変動係数が、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれないと判定された場合に、基準範囲に含まれると判定された場合よりも、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。
また、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲は、複数の基準変動係数の平均値及び標準偏差に基づいて規定されてもよい。また、複数の基準変動係数は、検査期間よりも前の複数の検査期間の複数の統合変動係数の中から、それぞれに対して規定された基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除いて選択されてもよい。
これにより、認知症情報出力システム11は、適切な複数の基準変動係数の平均値及び標準偏差に基づいて規定される基準範囲、及び、検査期間の統合変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を適切に判定することができる。
(9)例えば、判定部1140は、それぞれが2日以上の期間である複数の検査期間のそれぞれについて、複数の変動係数を取得し、取得された複数の変動係数を統合することにより統合変動係数を取得してもよい。複数の変動係数は、検査期間における複数の時間帯の複数の変動係数であり、複数の変動係数のそれぞれが複数の時間帯のうち対応する時間帯の変動係数である。
そして、判定部1140は、検査期間の統合変動係数が、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれるか否かを判定してもよい。そして、判定部1140は、検査期間の統合変動係数が、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれないと判定された場合に、基準範囲に含まれると判定された場合よりも、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を高く判定してもよい。
また、検査期間の統合変動係数に対して規定される基準範囲は、複数の基準変動係数の平均値に基づいて規定されてもよい。また、複数の基準変動係数は、検査期間よりも前の複数の検査期間の複数の統合変動係数の中から、それぞれに対して規定された基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除いて、検査期間の統合変動係数と近い順に優先して選択されてもよい。
これにより、認知症情報出力システム11は、適切な複数の基準変動係数の平均値に基づいて規定される基準範囲、及び、検査期間の統合変動係数に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を適切に判定することができる。
(10)例えば、出力部160(又は220)は、認知症情報を提示することにより、認知症情報を出力してもよい。これにより、認知症情報出力システム10(又は11)は、直接的に、認知症情報を通知することができる。
(11)例えば、出力部160は、認知症情報を報知装置200に送信することにより、認知症情報を出力してもよい。これにより、認知症情報出力システム10(又は11)は、報知装置200を介して、認知症情報を通知することができる。
(12)本発明の一態様に係る制御プログラムは、マイクロプロセッサ104を備える装置(認知症判定装置100a又は1100a等)に、認知症情報出力処理を実行させるための制御プログラムである。
この認知症情報出力処理は、取得ステップ(S11)と、判定ステップ(S12)と、出力ステップ(S13)とを含む。取得ステップ(S11)では、ユーザAの体動量を取得する。判定ステップ(S12)では、体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、ユーザAが軽度認知症等を発症している可能性を判定する。出力ステップ(S13)では、判定ステップ(S12)で判定された可能性を示す認知症情報を出力する。
これにより、制御プログラムを実行する装置(認知症判定装置100a又は1100a等)が、適切に軽度認知症等の可能性を適切に判定することができる。
10、11、12 認知症情報出力システム
104 プロセッサ(マイクロプロセッサ)
120 取得部
140、1140、2140 判定部
160、220 出力部
200 報知装置
A、B、C ユーザ

Claims (12)

  1. ユーザの体動量を取得する取得部と、
    前記体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、前記ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を判定する判定部と、
    前記判定部で判定された前記可能性を示す認知症情報を出力する出力部とを備える
    認知症情報出力システム。
  2. 前記判定部は、前記体動量が基準範囲に含まれない時間帯の数が閾値よりも大きい日である異変日の発生頻度に基づいて、前記可能性を判定し、
    前記基準範囲は、複数の基準日における前記体動量に基づいて、規定される
    請求項1に記載の認知症情報出力システム。
  3. 前記判定部は、前記発生頻度が高いほど、前記可能性を高く判定する
    請求項2に記載の認知症情報出力システム。
  4. 前記判定部は、複数の検査日のそれぞれについて当該検査日が前記異変日であるか否かを判定することにより、前記異変日の発生頻度を取得し、取得された前記発生頻度に基づいて前記可能性を判定し、
    前記検査日が前記異変日であるか否かを判定するための前記基準範囲は、前記複数の時間帯のそれぞれについて、前記検査日よりも前の複数の日の中から前記異変日と判定された1以上の日を除いて選択される前記複数の基準日における当該時間帯の前記体動量の平均値及び標準偏差に基づいて、規定される
    請求項2又は3に記載の認知症情報出力システム。
  5. 前記判定部は、複数の検査日のそれぞれについて当該検査日が前記異変日であるか否かを判定することにより、前記異変日の発生頻度を取得し、取得された前記発生頻度に基づいて前記可能性を判定し、
    前記検査日が前記異変日であるか否かを判定するための前記基準範囲は、前記複数の時間帯のそれぞれについて、前記検査日よりも前の複数の日の中から、前記異変日と判定された1以上の日を除いて、当該時間帯の前記体動量が前記検査日と近い順に優先して選択される前記複数の基準日における当該時間帯の前記体動量の平均値に基づいて、規定される
    請求項2又は3に記載の認知症情報出力システム。
  6. 前記判定部は、前記複数の時間帯のそれぞれについて複数の日における当該時間帯の前記体動量の平均値に対する前記複数の日における当該時間帯の前記体動量の標準偏差の比率として規定される変動係数に基づいて、前記可能性を判定する
    請求項1に記載の認知症情報出力システム。
  7. 前記判定部は、前記複数の時間帯のそれぞれの前記変動係数が高いほど、前記可能性を高く判定する
    請求項6に記載の認知症情報出力システム。
  8. 前記判定部は、
    (i)それぞれが2日以上の期間である複数の検査期間のそれぞれについて、当該検査期間における前記複数の時間帯の複数の変動係数であって、それぞれが前記複数の時間帯のうち対応する時間帯の前記変動係数である複数の変動係数を取得し、取得された前記複数の変動係数を統合することにより統合変動係数を取得し、
    (ii)前記検査期間の前記統合変動係数が前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれるか否かを判定し、
    (iii)前記検査期間の前記統合変動係数が、前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される前記基準範囲に含まれないと判定された場合に、前記基準範囲に含まれると判定された場合よりも、前記可能性を高く判定し、
    前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される前記基準範囲は、前記検査期間よりも前の複数の検査期間の複数の統合変動係数の中から、それぞれに対して規定された前記基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除いて選択される複数の基準変動係数の平均値及び標準偏差に基づいて、規定される
    請求項6又は7に記載の認知症情報出力システム。
  9. 前記判定部は、
    (i)それぞれが2日以上の期間である複数の検査期間のそれぞれについて、当該検査期間における前記複数の時間帯の複数の変動係数であって、それぞれが前記複数の時間帯のうち対応する時間帯の前記変動係数である複数の変動係数を取得し、取得された前記複数の変動係数を統合することにより統合変動係数を取得し、
    (ii)前記検査期間の前記統合変動係数が前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される基準範囲に含まれるか否かを判定し、
    (iii)前記検査期間の前記統合変動係数が、前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される前記基準範囲に含まれないと判定された場合に、前記基準範囲に含まれると判定された場合よりも、前記可能性を高く判定し、
    前記検査期間の前記統合変動係数に対して規定される前記基準範囲は、前記検査期間よりも前の複数の検査期間の複数の統合変動係数の中から、それぞれに対して規定された前記基準範囲に含まれないと判定された1以上の統合変動係数を除いて、前記検査期間の前記統合変動係数と近い順に優先して選択される複数の基準変動係数の平均値に基づいて、規定される
    請求項6又は7に記載の認知症情報出力システム。
  10. 前記出力部は、前記認知症情報を提示することにより、前記認知症情報を出力する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の認知症情報出力システム。
  11. 前記出力部は、前記認知症情報を報知装置に送信することにより、前記認知症情報を出力する
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の認知症情報出力システム。
  12. マイクロプロセッサを備える装置に、認知症情報出力処理を実行させるための制御プログラムであって、
    前記認知症情報出力処理は、
    ユーザの体動量を取得する取得ステップと、
    前記体動量が複数の時間帯のそれぞれにおいて複数の日の間で変動している度合いである変動度に基づいて、前記ユーザが軽度認知症等を発症している可能性を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで判定された前記可能性を示す認知症情報を出力する出力ステップとを含む
    制御プログラム。
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