JP6626746B2 - 潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸内の油路から流出した潤滑油をベアリングに供給する潤滑構造に関するものである。
例えば変速機には種々の回転軸が装備され、回転軸を支持するベアリングには潤滑油を供給する必要がある。
従来技術として、回転軸内に設けた油路(軸内油路)を通じて潤滑油をベアリングに供給する潤滑構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
上述の潤滑構造は、ベアリングが回転軸の端部の径方向外側に位置していることに着目し、潤滑油を軸内油路の端部から流出させ、流出した潤滑油を回転軸の回転により生じる遠心力を利用してベアリングに供給するものである。
特開2012-233537号公報
しかしながら、上述の潤滑構造では、潤滑油が遠心力により拡散するため、潤滑油の供給量が多いと多量の潤滑油がベアリングに向かって広範囲に飛散し、回転するベアリングに作用する攪拌抵抗が増大する虞がある。
一方、潤滑油の供給量を抑えるとベアリングが十分に潤滑されなくなる虞があるため、潤滑油の供給量を適切に確保する必要がある。
本件は、上述のような課題に鑑み創案されたものであり、ベアリングに作用する攪拌抵抗を低減することができるようにした潤滑構造を提供することを目的の一つとする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の第一の潤滑構造は、回転軸を有し、前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、前記出口を囲繞するように前記壁部から前記回転軸に向かって突出するとともに、貫通穴を備えた環状壁を有し、前記環状壁の内周面のうち最も上部に位置する部分は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも上側に位置することを特徴としている。
(2)上記目的を達成するために、本発明の第二の潤滑構造は、回転軸を有し、前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、前記出口を囲繞するとともに前記軸端と前記ベアリングとの間の空間を内周側と外周側とに区画するように前記壁部から前記回転軸に向かって環状に突出した環状壁を有し、前記環状壁の外周側と内周側とを連通する貫通穴を有することを特徴としている。
(4)上記目的を達成するために、本発明の第三の潤滑構造は、回転軸を有し、前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、前記出口を囲繞するように前記壁部から前記回転軸に向かって突出するとともに、貫通穴を備えた環状壁を有し、前記環状壁から前記回転軸の径方向外側に向かって延設された遮蔽壁を有し、前記遮蔽壁は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも下側であって前記軸心を通る鉛直線よりも前記回転軸の回転方向の下流側である領域に位置することを特徴としている。
)前記環状壁は、前記回転軸の径方向における前記出口と前記ベアリングとの間に
向かって突設されており、前記出口の外周の前記軸端に対向した先端部を有することが好
ましい。
)前記貫通穴は、前記環状壁の中心よりも下側に形成されていることが好ましい。
上記(1)又は(2)において、前記環状壁から前記回転軸の径方向外側に向かって延設された遮蔽壁を有し、前記遮蔽壁は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも下側であって前記軸心を通る鉛直線よりも前記回転軸の回転方向の下流側である領域に位置することが好ましい。
(5)前記遮蔽壁は、前記貫通穴の前記回転方向の下流側に隣接して設けられていることが好ましい。
(6)前記ケースは、前記領域内において、前記ベアリングの最下転動位置よりも上側であって前記遮蔽壁よりも前記回転方向の上流側に位置する排出口を有することが好ましい。
(7)前記環状壁及び前記遮蔽壁は、前記ケースと一体であることが好ましい。
本発明の潤滑構造によれば、軸内油路の出口に対向する壁部からこの出口を囲繞するように回転軸に向かって突出した環状壁により、軸内油路の出口から飛散する潤滑油の飛散範囲が限定される。このため、軸内油路の出口から多量の潤滑油が供給されても、潤滑油がベアリングに向かって広範囲に飛散することを防止することができ、ベアリングに作用する撹拌抵抗を低減することができる。
第一実施形態に係る潤滑構造の模式的な断面図である。 図1の潤滑構造に適用されたケースの要部を軸内油路側から視た正面図である。 各実施形態に係る変速機の模式的な構成図である。 第二実施形態に係る潤滑構造の模式的な断面図である。 図4の潤滑構造に適用されたケースの要部を軸内油路側から視た正面図である。 図5と同様の図であり、遮蔽壁が設けられる領域を斜線で示している。 図5と同様の図であり、排出口が設けられる領域を斜線で示している。
以下、図面を参照して実施形態としての潤滑構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
以下の説明において、下方は重力の方向であり、上方は重力の方向と逆の方向である。
[1.第一実施形態]
[1−1.構成]
(変速機)
まず、図3を参照して、本実施形態に係る潤滑構造が適用された変速機1の構成を説明する。
この変速機1は、車両に搭載され、エンジン2の動力を図示しない駆動輪に伝達するものである。以下、変速機1を搭載した車両が水平な路面上にあるものとして説明する。
図3に示すように、変速機1は、トルクコンバータ10,前後進切替機構20及び変速機構30を有する。変速機1の出力回転は、減速機構40及び差動機構50を経て図示しない駆動輪に伝達される。
トルクコンバータ10は、トルク増大機能を持つ発進要素であり、エンジン2の出力軸2aの回転を、流体を介してタービン軸11に出力する。また、トルクコンバータ10は、図示しないロックアップ機構を有し、トルクを増大させる必要が無い場合には、エンジン2の出力軸2aの回転を、流体を介さずにそのままタービン軸11に出力する。
前後進切替機構20は、タービン軸11から変速機構30の入力軸31に入力される回転の方向を、正転方向と逆転方向とに切り替えるものであり、これによって車両の進行方向が前進方向と後進方向とに切り替えられる。
変速機構30は、入力軸31と、入力軸31と平行な出力軸32とを有し、入力軸31の回転数と出力軸32の回転数との比である変速比を変化させるものである。本実施形態では、変速比を無段階に変化させる無段変速機構30を例示する。
無段変速機構30は、入力軸(プライマリ軸)31上に設けられたプライマリ(駆動側)プーリ33と、出力軸(セカンダリ軸)32上に設けられたセカンダリ(従動側)プーリ34と、これらのプーリ33,34に巻回されて動力を伝達するベルト又はチェーン35(以下、略してベルト35という)とを有する。
プライマリプーリ33は、入力軸31に固定された固定シーブ33aと、入力軸31の軸方向にスライド可能に設けられた可動シーブ33bとで構成され、これらのシーブ33a,33b間がV字状の溝をなす。
同様に、セカンダリプーリ34は、出力軸32に固定された固定シーブ34aと、出力軸32の軸方向にスライド可能に設けられた可動シーブ34bとで構成され、これらのシーブ34a,34b間がV字状の溝をなす。
ベルト35は、各プーリ33,34のV字状の溝に掛け渡されている。ベルト35の各プーリ33,34に対する巻付き半径が、油圧により可動プーリ33b,34bのスライド位置が制御されることで変更され、これにより変速比が変化する。
減速機構40は、出力軸32の回転を減速して差動機構50へ伝達するものであり、二組のギヤ対40A,40Bを有する。
第一のギヤ対40Aは、出力軸32上に設けられた第一ギヤ41と、出力軸32と平行なカウンタ軸(回転軸)44上に設けられた第二ギヤ42とが噛合して構成される。
第二のギヤ対40Bは、カウンタ軸44上に設けられた第三ギヤ43と、差動機構50のファイナルギヤ51とが噛合して構成される。
第一のギヤ対40Aは、出力軸32の回転を減速してカウンタ軸44に伝達する。また、第二のギヤ対40Bは、カウンタ軸44の回転を減速して差動機構50へ伝達する。
差動機構50は、ファイナルギヤ51に伝達された回転を、駆動軸52,52を介して車両左右の駆動輪に伝達する。
本実施形態の入力軸31,出力軸32及びカウンタ軸44は、それぞれの軸方向が略水平となるように配置されている。なお、カウンタ軸44の軸方向は略水平でなくてもよい。カウンタ軸44は、少なくとも、その軸方向が鉛直方向と交差する方向に配置されていればよい。
変速機1は、ケース60に収容されている。本実施形態では、ケース60がメインケース60Aとサブケース60Bとで構成される場合を例示する。なお、ケース60の構成はこれに限定されない。
メインケース60Aは一側面が開放された箱部材であり、サイドケース60Bはメインケース60Aの開放された一側面を覆う蓋部材である。メインケース60Aとサイドケース60Bとは、ボルト及びナット等で互いに締結固定されている。
無段変速機構30の入力軸31及び出力軸32は、それぞれの軸方向の一端側(図3中の左側)をサイドケース60Bによって支持され、他端側(図3中の右側)をメインケース60Aによって支持されている。また、カウンタ軸44は、軸方向の両側をメインケース60Aによって支持されている。
図1に示すように、カウンタ軸44には、カウンタ軸44の軸方向の一端側(図1中の左側)を回転可能に支持する第一ベアリング3と、カウンタ軸44の軸方向の他端側(図1中の右側)を回転可能に支持する第二ベアリング4とが外嵌されている。
以下、カウンタ軸44の一端側の端面(一方の軸端)を出口側端部44aといい、カウンタ軸44の他端側の端面(他方の軸端)を入口側端部44bという。
これらのベアリング3,4は、カウンタ軸44とともにケース60に収容されている。本実施形態では、各ベアリング3,4が円錐ころ軸受である場合を例示する。
第一ベアリング3は、内輪3A及び外輪3Bと、これらの間に配置された複数の転動体3Cと、各転動体3Cを回転自在に保持する保持器3Dとを有する。
同様に、第二ベアリング4は、内輪4A及び外輪4Bと、これらの間に配置された複数の転動体4Cと、各転動体4Cを回転自在に保持する保持器4Dとを有する。
各内輪3A,4Aは、カウンタ軸44に外嵌され、カウンタ軸44と一体的に回転する。一方、各外輪3B,4Bは、メインケース60Aに固定されている。なお、第二ベアリング4の内輪4Aは、カウンタ軸44の入口側端部44bに固定されたナット45と第二ギヤ42とに挟持されている。
本実施形態では、各ベアリング3,4が円錐ころ軸受であるため、各転動体3C,4Cは円錐台形状であって、各内輪3A,4Aの外周面及び各外輪3B,4Bの内周面は円錐面形状である。これらの内輪3A,4A及び外輪3B,4Bの各円錐面形状は、軸端側に向かって縮径するように設けられている。
メインケース60Aは、カウンタ軸44の出口側端部44aに対向する出口側壁部(壁部)61と、この出口側壁部61からカウンタ軸44側に突設されて第一ベアリング3の外輪3Bを保持する出口側保持部62とを有する。本実施形態の出口側壁部61は、カウンタ軸44の軸方向と直交する方向に立設されている。
出口側保持部62は、第一ベアリング3の外輪3Bの外周面に当接する内周面である第一保持面62aと、外輪3Bの軸端側の端面に当接する平面状の第二保持面62bと、第二保持面62bと出口側壁部61との間に介在する内周面62cとを有する。
出口側保持部62の第一保持面62a及び内周面62cは、円筒面形状であり、カウンタ軸44と略平行に延在している。出口側保持部62の内周面62cの直径は、第一ベアリング3の外輪3Bの最小内径と略等しくされている。
また、メインケース60Aは、カウンタ軸44の入口側端部44bに対向する入口側壁部63と、この入口側壁部63からカウンタ軸44側に突設されて第二ベアリング4の外輪4Bを保持する入口側保持部64とを有する。
入口側保持部64は、上述の出口側保持部62と同様に、第二ベアリング4の外輪4Bの外周面に当接する内周面である第一保持面64aと、外輪4Bの軸端側の端面に当接する平面状の第二保持面64bと、第二保持面64bと入口側壁部63との間に介在する内周面64cとを有する。
入口側保持部64の第一保持面64a及び内周面64cは、円筒面形状であり、カウンタ軸44と略平行に延在している。入口側保持部64の内周面64cの直径は、第二ベアリング4の外輪4Bの最小内径と略等しくされている。
以下、出口側保持部62の内周面62cで囲まれる空間S1を出口側空間S1といい、入口側保持部64の内周面64cで囲まれる空間S2を入口側空間S2という。出口側空間S1は、出口側壁部61と、カウンタ軸44の出口側端部44a及び第一ベアリング3との間の空間でもあり、入口側空間S2は、入口側壁部63と、カウンタ軸44の入口側端部44b及び第二ベアリング4との間の空間でもある。
(潤滑構造)
本実施形態に係る潤滑構造は、入口側壁部63内に設けられたケース内油路65を通じて第二ベアリング4に潤滑油を供給するとともに、このケース内油路65とカウンタ軸44内に設けられた軸内油路5とを通じて第一ベアリング3に潤滑油を供給するものである。
ケース内油路65は、主流部65cと、この主流部65cから分岐した二つの供給部65a,65bとを有する。第一供給部65aは軸内油路5に潤滑油を供給するノズルであり、第二供給部65bは第二ベアリング4に潤滑油を供給するノズルである。
本実施形態の第一供給部65aは、カウンタ軸44の軸線の延長線上(カウンタ軸44と同軸上)に延設され、軸内油路5の入口5bに対向して開口している。また、第二供給部65bは、カウンタ軸44よりも上方に設けられ、入口側空間S2の第二ベアリング4に対向する位置に開口している。
ケース内油路65の主流部65cには、エンジン2で駆動される図示しないオイルポンプが接続され、このオイルポンプから潤滑油が供給される。ケース内油路65における潤滑油の流量(オイルポンプの単位時間当りの吐出量)は、エンジン2の回転数が所定回転数未満であればエンジン2の回転数に比例して増減し、エンジン2の回転数が所定回転数以上であれば略一定の流量となる。
軸内油路5は、カウンタ軸44の軸方向(図1中の一点鎖線参照)に沿って延設された貫通穴であり、入口側空間S2と出口側空間S1とに開口している。すなわち、軸内油路5の入口5bはカウンタ軸44の入口側端部44bに開口し、軸内油路5の出口5aはカウンタ軸44の出口側端部44aに開口している。軸内油路5は、第一供給部65aから入口5bに潤滑油を供給され、出口5aから潤滑油を噴出する。
本実施形態では、軸内油路5の入口5bと出口5aとが何れも円形状であって、それらの中心が何れもカウンタ軸44の軸心C上に位置している場合を例示する。なお、軸内油路5は、少なくともカウンタ軸44の軸方向に沿って延びていればよく、その入口5b及び出口5aの各形状が円形状でなくてもよいし、カウンタ軸44の軸心Cに対して偏心して設けられていてもよい。
本実施形態に係る潤滑構造は、潤滑油が軸内油路5の出口5aから流出するときの飛散範囲を限定するための構成として、軸内油路5の出口5aに対向する出口側壁部61からカウンタ軸44に(図1中の右方に)向かって突出した環状壁6を有する。
環状壁6は、後述する貫通穴7の形成箇所を除いて、出口側空間S1を内周側と外周側とに区画する。本実施形態の環状壁6は、カウンタ軸44の径方向における軸内油路5の出口5aと第一ベアリング3との間に向かって突設されており、軸内油路5の出口5aの外周の出口側端部44aに対向した先端部6bを有する。この先端部6bは、カウンタ軸44の出口側端部44aとの間にクリアランス(微小な隙間)を存して設けられている。
環状壁6は、カウンタ軸44の軸線方向視において(環状壁6をカウンタ軸44の軸方向から視たときに)、軸内油路5の出口5aを囲繞するように設けられる。換言すると、環状壁6は、出口側空間S1において軸内油路5の出口5aとカウンタ軸44の軸方向に隣接する領域(内周側)と他の領域(外周側)とを仕切るように形成されている。また、環状壁6の内周面6aは、カウンタ軸44の軸線方向視において、軸内油路5の出口5aを包含することが好ましい。
環状壁6の具体的な形状としては、円環,楕円環,多角環などといった形状が挙げられる。ただし、環状壁6の形状は、これらに限られず、少なくとも軸内油路5を囲繞するような形状であればよい。
図2に示すように、本実施形態の環状壁6は円環状であり、その中心Oがカウンタ軸44の軸心C上に位置している。
本実施形態では、カウンタ軸44の軸線方向視において、環状壁6の全体がカウンタ軸44と重なるように環状壁6が形成されている。すなわち、本実施形態の環状壁6は、外径がカウンタ軸44の外径と略等しく、内径がカウンタ軸44の内径(軸内油路5の直径)と略等しい。
なお、環状壁6の外径及び内径は上述のものに限定されない。例えば、環状壁6は、カウンタ軸44の軸線方向視において、その一部がカウンタ軸44と重なるように外径及び内径が設定されてもよい。
環状壁6には、環状壁6の内側と外側とを連通する貫通穴(切欠き)7が設けられている。貫通穴7は、環状壁6の一部を切り欠かいて形成された部分である。なお、本実施形態では貫通穴7が切欠きである場合を例示したが、貫通孔7は環状壁6の内側と外側とを連通する穴であればどのような形状のものでもよいことは言うまでもない。
本実施形態の貫通穴7は、環状壁6の内側の潤滑油を排出するように、環状壁6の中心Oよりも下側に形成されている。本実施形態では、貫通穴7が環状壁6の下端部において下側に向かって開口している場合を例示する。
本実施形態の環状壁6は、メインケース60Aと一体に形成されている。メインケース60Aは鋳造によって形成されるため、メインケース60A用の鋳型を僅かに変更するだけで、環状壁6をメインケース60Aと一体的に形成することが可能である。
[1−2.作用]
上述の潤滑構造では、図1及び図2に太矢印で示すように、オイルポンプからケース内油路65に供給された潤滑油が、第一供給部65aから軸内油路5に供給されるとともに、第二供給部65bから入口側空間S2に供給される。
軸内油路5に供給された潤滑油は、軸内油路5を入口5b側から出口5a側に向かって流れ、軸内油路5の出口5aから出口側空間S1に流出する。このとき潤滑油は、カウンタ軸44の回転によって生じる遠心力を受けて放射状に(カウンタ軸44の径方向外側に向かって)飛散する。
軸内油路5の出口5aから出口側空間S1の内周側に飛散した潤滑油は、環状壁6にぶつかると重力の作用によって下方に落下する。つまり、潤滑油は、環状壁6にぶつかることによって、環状壁6の外側への飛散が制限される。
そして、潤滑油は、貫通穴7を通じて環状壁6の内側から外側へと流出すると、重力の作用によって下方へ流れ、出口側空間S1の下部に一時的に貯留されて所謂「油溜まり」を形成する。
潤滑油は、この油溜まりから第一ベアリング3の複数の転動体3Cの間を通って出口側空間S1の外部へと徐々に流出する。この過程で、潤滑油の一部が各転動体3Cの表面に供給される。これにより、第一ベアリング3が潤滑される。
なお、潤滑油は、環状壁6とカウンタ軸44の出口側端部44aとの間のクリアランスからも第一ベアリング3側へ流出するが、このクリアランスを通過する潤滑油の量は僅かである。このため、第一ベアリング3には主に環状壁6の内側から貫通穴7を通過するルートで潤滑油が供給される。
一方、第二供給部65bから入口側空間S2に供給された潤滑油は、重力の作用によって下方へ流れ、入口側空間S2の下部に油溜まりを形成する。潤滑油は、この油溜まりから第二ベアリング4の複数の転動体4Cの間を通って入口側空間S2の外部へと徐々に流出する。この過程で、潤滑油の一部が各転動体4Cの表面に供給される。これにより、第二ベアリング4が潤滑される。
[1−3.効果]
上述の潤滑構造によれば、軸内油路5の出口5aから流出した潤滑油は、軸内油路5の出口5aを囲繞するように出口側壁部61からカウンタ軸44に向かって突出した環状壁6により飛散範囲が限定され、環状壁6に設けられた貫通穴7を通じて環状壁6の内側から外側へと流出し、第一ベアリング3に供給される。
このため、軸内油路5の出口5aから多量の潤滑油が供給されたとしても、潤滑油が第一ベアリング3に向かって広範囲に飛散することを防止することができ、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗を低減することができる。したがって、攪拌抵抗を低減しながら第一ベアリング3を適切に潤滑することができる。
また、環状壁6が軸内油路5の出口5aの外周の出口側端部44aに対向した先端部6bを有するため、この先端部6bと出口側端部44aとの間のクリアランスを適当な幅とすることにより、潤滑油がこのクリアランスから環状壁6の外側へ飛散,流出することをより効果的に抑制することができる。
また、貫通穴7が環状壁6の中心Oよりも下側に形成されているため、この貫通穴7から環状壁6の外側へ流出する潤滑油を、出口側空間S1内に形成された油溜まりへと直接的に供給することができる。これにより、油溜まり以外の場所への潤滑油の飛散を抑制することができ、第一ベアリング3に作用する攪拌抵抗をより低減することができる。
また、環状壁6は、メインケース60Aを鋳造で形成するのと同時に、メインケース60Aと一体的に形成することが可能であるため、部品点数を増加させることなく本発明の効果を奏することができる。
また、本実施形態に係る潤滑構造は、エンジン2の変速機1に適用されているため、上述のように第一ベアリング3に作用する攪拌抵抗が低減されることにより、エンジン2の燃費を向上させることができる。
[2.第二実施形態]
[2−1.構成]
図4〜7を参照して、第二実施形態に係る潤滑構造について説明する。
本実施形態に係る潤滑構造は、上述の第一実施形態のものと比べてメインケース60Aにおける出口側壁部61の周辺の構成が異なっている。本実施形態では、上述の第一実施形態で説明した要素と同一または対応する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施形態に係るメインケース60Aは、上述の第一実施形態で説明した環状壁6及び貫通穴7とそれぞれやや異なる形状の環状壁16及び貫通穴17を有するとともに、遮蔽壁8及び排出口9を更に有する。なお、本実施形態に係る潤滑構造は、メインケース60Aの上述にかかる構成を除いて、上述の第一実施形態のものと同様に構成されている。
本実施形態の環状壁16は、上述の第一実施形態の環状壁6に対して貫通穴7の形成範囲を拡大したものである。換言すると、本実施形態の貫通穴17は、上述の第一実施形態の貫通穴7よりも開口面積がやや大きく形成されている。
本実施形態では、貫通穴17が環状壁16の中心Oを通る鉛直線VLに対して遮蔽壁8が位置する側に偏心して設けられている。なお、本実施形態の環状壁16も、上述の第一実施形態の環状壁6と同様に、その中心Oがカウンタ軸44の軸心C上に位置していることから、環状壁16の中心Oを通る鉛直線VL及び水平線HLは何れも、カウンタ軸44の軸心Cを通る線である。
遮蔽壁8は、第一ベアリング3の回転によって油溜まりから掻き上げられた潤滑油が上方へ飛散することを防止するためのものであり、環状壁16からカウンタ軸44の径方向(本実施形態では環状壁16の径方向でもある)外側に向かって延設されている。
本実施形態の遮蔽壁8は、環状壁16の径方向に沿って延び、出口側保持部62の内周面62cに接続している。また、本実施形態の遮蔽壁8及び環状壁16は、メインケース60Aと一体に形成されている。
図6に示すように、遮蔽壁8は、環状壁16の中心Oを通る水平線HLよりも下側であって、環状壁16の中心Oを通る鉛直線VLよりもカウンタ軸44の回転方向Dの下流側である領域A(図6中の斜線参照,以下「遮蔽領域A」という)に位置する。本実施形態の遮蔽壁8は、カウンタ軸44の回転方向Dを基準として、貫通穴17の下流側に隣接して設けられている。
上述の遮蔽領域Aの設定は、潤滑油がカウンタ軸44とともに回転する第一ベアリング3によってカウンタ軸44の回転方向Dに連れ回されることに基づいている。つまり、遮蔽領域Aでは、潤滑油が第一ベアリング3の回転によって上方へ掻き上げられるので、この潤滑油が第一ベアリング3の上部まで飛散することを防止するために、遮蔽壁8が遮蔽領域A内に設けられている。
なお、図5〜7にはカウンタ軸44の回転方向Dが図中時計回りである場合を例示するが、カウンタ軸44の回転方向Dはこれと逆回りであってもよい。その場合には、遮蔽領域Aが図5〜7中の水平線HLよりも下側かつ鉛直線VLよりも右側の領域となる。
図4に示すように、排出口9は、出口側空間S1から潤滑油を排出するために、出口側壁部61を貫通している。つまり、排出口9は、出口側空間S1と、この出口側空間S1に対して出口側壁部61で仕切られた外部空間とを連通するように設けられている。
図5〜7に示すように、本実施形態の排出口9は、出口側保持部62の第二保持面62b及び内周面62cに開口し、その貫通方向に視た開口形状が略円形状である。ただし、排出口9の開口形状はこれに限られない。
排出口9は、遮蔽領域A内において、第一ベアリング3の最下転動位置よりも上側であって、且つ、遮蔽壁8よりもカウンタ軸44の回転方向Dの上流側である領域B(図7中の斜線参照,以下「排出領域B」という)に位置する。本実施形態の排出口9は、カウンタ軸44の回転方向Dを基準として、遮蔽壁8の上流側に隣接しているとともに、遮蔽壁8よりも下側に設けられている。
ここで、第一ベアリング3の最下転動位置とは、第一ベアリング3の複数の転動体3Cのうちの最も下側に位置する転動体3Cの下端位置である。排出口9の高さ位置がこの最下転動位置よりも上側であれば、油溜まりの油面高さがこの最下転動位置よりも上側に維持されるため、転動体3Cの少なくとも一部が潤滑油に常時浸かるようになる。
ただし、本実施形態では、第一ベアリング3が円錐ころ軸受であってその外輪3Bの内周面が軸端側に向かって縮径する円錐面形状であることを考慮して、排出領域Bが外輪3Bの内周面における軸端側の縁部の下端P(図4及び図7参照)よりも上側に設定されている。
[2−2.作用及び効果]
本実施形態に係る潤滑構造によれば、潤滑油が第一ベアリング3によりカウンタ軸44の回転方向Dに連れ回されたとしても、油溜まりから掻き上げられた潤滑油は遮蔽壁8にぶつかって下方へ落下する。このため、潤滑油が第一ベアリング3の上部へ飛散することを防止することができる。この結果、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗をより低減することができる。
また、遮蔽壁8がカウンタ軸44の回転方向Dを基準として貫通穴17の下流側に隣接して設けられている。このため、貫通穴17から環状壁16の外周側へ流出した潤滑油が、第一ベアリング3によりカウンタ軸44の回転方向Dに掻き上げられたとしても、遮蔽壁8により潤滑油を受け止めて下方へ落下させることができる。
これにより、貫通穴17から流出した潤滑油が第一ベアリング3の上部へ飛散することを防止できる。この結果、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗をより低減することができる。
また、潤滑油が排出口9を通じて出口側空間S1から排出されるため、出口側空間S1に過剰な油溜まりが形成されることを防ぐことができ、油溜まりから第一ベアリング3に大きな攪拌抵抗が作用することを防止できる。
特に、カウンタ軸44の軸心Cを通る水平線HLよりも下側に排出口9を設けることで、油溜まりの油面高さをこの水平線HLよりも低くすることができるため、第一ベアリング3のうち、少なくともこの水平線HLよりも上側の部分を油溜まりに浸からなくすることができる。これにより、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗を更に低減することができる。
また、第一ベアリング3の最下転動位置よりも上側に排出口9を設けることで、油溜まりの油面高さをこの最下転動位置よりも高くすることができるため、第一ベアリング3の転動体3Cの少なくとも一部を油溜まりに常時浸からせることができる。これにより、第一ベアリング3をより確実に潤滑することができる。
また、カウンタ軸44の回転方向Dを基準として、カウンタ軸44の軸心Cを通る鉛直線VLよりも下流側、且つ、遮蔽壁8よりも上流側に排出口9を設けることで、遮蔽壁8にぶつかった潤滑油を排出口9へ導くことができ、出口側空間S1から潤滑油を適切に排出することができる。このため、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗をより確実に低減することができる。
さらに、排出口9を、カウンタ軸44の回転方向Dを基準として遮蔽壁8の下流側に隣接させるとともに、遮蔽壁8よりも下側に設けることによって、遮蔽壁8にぶつかった後に落下する潤滑油をより適切に排出口9へと導くことができる。これにより、潤滑油を出口側空間S1からより適切に排出することができるため、第一ベアリング3に作用する撹拌抵抗をより確実に低減することができる。
[3.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上述した実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上述の実施形態では、貫通穴7,17が、環状壁6,16の下端部に設けられ、下側に向かって開放されている場合を例示したが、貫通穴7,17の具体的な位置や開放される方向は上述のものに限定されない。貫通穴7,17は、少なくとも環状壁6,16に設けられてその内周側と外周側とを連通するものであればよい。
また、環状壁6,16の形状及び位置は、上述の実施形態で示したものに限られない。例えば、環状壁6,16は、その中心Oがカウンタ軸44の軸心C上に位置していなくてもよいし、円環以外の環形状であってもよい。
また、上述の実施形態では各ベアリング3,4が円錐ころ軸受である場合を例示したが、ベアリング3,4は少なくともカウンタ軸44を回転可能に支持するものであればよく、その種類や形状は特に限定されない。
また、上述の第二実施形態に示した排出口9は、排出領域Bの外部に設けられていてもよい。少なくとも、出口側空間S1をその外部の空間と連通するように排出口9が設けられていれば、排出口9を通じて出口側空間S1から潤滑油を排出することができる。
ただし、上述のように、排出口9がカウンタ軸44の軸心Cを通る水平線HLよりも下側かつ第一ベアリング3の最下転動位置よりも上側に設けられていれば、油溜まりの油面を適度な高さに保持することができる。このため、出口側空間S1に過剰な油溜まりが形成されることを防ぐことができ、油溜まりから第一ベアリング3に大きな攪拌抵抗が作用することを防止することができる。
また、本潤滑構造が適用される対象は、上述のカウンタ軸44以外の回転軸であってもよい。
1 変速機
2 エンジン
2a エンジン出力軸
3 第一ベアリング
3A 内輪
3B 外輪
3C 転動体
3D 保持器
4 第二ベアリング
4A 内輪
4B 外輪
4C 転動体
4D 保持器
5 軸内油路
5a 出口
5b 入口
6,16 環状壁
6a 内周面
6b 先端部
7,17 貫通穴
8 遮蔽壁
9 排出口
10 トルクコンバータ
11 タービン軸
20 前後進切替機構
30 変速機構
31 入力軸
32 出力軸
33 プライマリプーリ
33a 固定シーブ
33b 可動シーブ
34 セカンダリプーリ
34a 固定シーブ
34b 可動シーブ
35 ベルト
40 減速機構
40A 第一のギヤ対
40B 第二のギヤ対
41 第一ギヤ
42 第二ギヤ
43 第三ギヤ
44 カウンタ軸(回転軸)
44a 出口側端部(一方の軸端)
44b 入口側端部
45 ナット
50 差動機構
51 ファイナルギヤ
52 駆動軸
60 ケース
60A メインケース
60B サイドケース
61 出口側壁部(壁部)
62 出口側保持部
62a 第一保持面
62b 第二保持面
62c 内周面
63 入口側壁部
64 入口側保持部
64a 第一保持面
64b 第二保持面
64c 内周面
65 ケース内油路
65a 第一供給部
65b 第二供給部
65c 主流部
A 遮蔽領域(領域)
B 排出領域
C カウンタ軸44の軸心
D カウンタ軸44の回転方向
HL 水平線
O 環状壁6,16の中心
P 外輪3Bの内周面における軸端側の縁部の下端
S1 出口側空間
S2 入口側空間
VL 鉛直線

Claims (9)

  1. 回転軸を有し、
    前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、
    前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、
    前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、
    前記出口を囲繞するように前記壁部から前記回転軸に向かって突出するとともに、貫通穴を備えた環状壁を有し、
    前記環状壁の内周面のうち最も上部に位置する部分は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも上側に位置する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  2. 回転軸を有し、
    前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、
    前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、
    前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、
    前記出口を囲繞するとともに前記軸端と前記ベアリングとの間の空間を内周側と外周側とに区画するように前記壁部から前記回転軸に向かって環状に突出た環状壁を有し、
    前記環状壁の外周側と内周側とを連通する貫通穴を有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記環状壁から前記回転軸の径方向外側に向かって延設された遮蔽壁を有し、
    前記遮蔽壁は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも下側であって前記軸心を通る鉛直線よりも前記回転軸の回転方向の下流側である領域に位置する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  4. 回転軸を有し、
    前記回転軸内に軸方向に沿って延設されるとともに、前記回転軸の一方の軸端に開口した出口から潤滑油を噴出する軸内油路を有し、
    前記回転軸の前記軸端側を支持するとともに、前記出口から噴出された潤滑油が供給されるベアリングを有し、
    前記出口に対向する壁部を備えるとともに、前記回転軸及び前記ベアリングを収容するケースを有し、
    前記出口を囲繞するように前記壁部から前記回転軸に向かって突出するとともに、貫通穴を備えた環状壁を有し、
    前記環状壁から前記回転軸の径方向外側に向かって延設された遮蔽壁を有し、
    前記遮蔽壁は、前記回転軸の軸心を通る水平線よりも下側であって前記軸心を通る鉛直線よりも前記回転軸の回転方向の下流側である領域に位置する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  5. 請求項3又は4において、
    前記遮蔽壁は、前記貫通穴の前記回転方向の下流側に隣接して設けられている
    ことを特徴とする潤滑構造。
  6. 請求項3〜5の何れか1項において、
    前記ケースは、前記領域内において、前記ベアリングの最下転動位置よりも上側であって前記遮蔽壁よりも前記回転方向の上流側に位置する排出口を有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  7. 請求項〜6の何れか1項において、
    前記環状壁及び前記遮蔽壁は、前記ケースと一体である
    ことを特徴とする潤滑構造。
  8. 請求項1〜6の何れか1項において、
    前記環状壁は、前記回転軸の径方向における前記出口と前記ベアリングとの間に向かって突設されており、前記出口の外周の前記軸端に対向した先端部を有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  9. 請求項1〜7の何れか1項において、
    前記貫通穴は、前記環状壁の中心よりも下側に形成されている
    ことを特徴とする潤滑構造。
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