JP6653191B2 - 潤滑構造 - Google Patents

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Description

本発明は、回転軸内の油路に潤滑油を供給する潤滑構造に関するものである。
例えば変速機には種々の回転軸が装備され、回転軸を支持するベアリングや、回転軸に固定されたギヤなどの回転要素には、潤滑油を供給する必要がある。
従来技術として、回転軸内に設けた油路(軸内油路)に潤滑油を供給し、回転軸の端面に開口した開口部(軸内油路の出口)から潤滑油を流出させる潤滑構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
上述の潤滑構造は、軸内油路を通じて回転軸の一端側から他端側へと潤滑油を流下させ、回転軸の回転により生じる遠心力を利用して、軸内油路の出口から潤滑油を流出させるものである。通常、軸内油路には、その入口でノズルから吐出された潤滑油が供給される。
特開2012-233537号公報
自動変速機において、オイルポンプが供給する油の総流量は、オイルポンプの回転数に応じて変化する。また、オイルポンプは一般に車両のエンジンで駆動されるため、オイルポンプの回転数はエンジンの作動状態に応じて変化する。このオイルポンプが供給する油の一部は、自動変速機の変速に必要な油圧を発生させるために用いられる。また、自動変速機の変速に必要な流量を上回る油は排出され、その一部が潤滑油として用いられる。オイルポンプが供給する油の総流量及び自動変速機の変速に必要な油の流量は車両の運転状況により増減するので、潤滑油量は車両の運転状況によって増減することになる。
そして、上述の軸内油路に供給される潤滑油量が低流量の場合、ノズルの吐出圧が低下することにより、潤滑油が、ノズルの吐出口から滴下して軸内油路を逆流したり、ノズルの表面を伝ってノズルの外周に回り込んで逆流し、軸内油路の入口から流出したりする虞がある。
潤滑油が逆流すると、軸内油路の出口から潤滑油が適切に流出しなくなるため、軸内油路の出口側で潤滑不足が生じる虞がある。
本件は、上述のような課題に鑑み創案されたものであり、潤滑油の逆流を抑制することができるようにした潤滑構造を提供することを目的の一つとする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の潤滑構造は、回転軸を有し、前記回転軸内に軸方向に沿って延設され、前記回転軸の一端から他端へ向かう方向に潤滑油を供給する軸内油路を有し、前記回転軸の一端から他端へ向かう方向に前記軸内油路へ潤滑油を供給するノズルを有し、前記軸内油路は、大径部と、前記大径部よりも前記回転軸の一端側に位置し且つ前記大径部よりも直径が小さい小径部と、を有する段付き構造であり、前記ノズルの一部は、前記小径部に囲まれており、前記ノズルは、前記小径部に向かう方向に前記ノズルの外周面を伝う潤滑油を前記大径部に滴下する滴下部を有することを特徴としている。
(2)前記滴下部は、環状の凹部又は環状の凸部として構成されていることが好ましい。
(3)前記滴下部は、前記ノズルの下部に設けられた、非環状の凹部又は非環状の凸部として構成されていることが好ましい。
(4)前記軸内油路は、前記大径部と前記小径部との間に、前記回転軸の他端側に向かうほど直径が増加するテーパ部を有することが好ましい。
(5)前記回転軸の一端側を支持する上流側ベアリングを有し、前記回転軸の外部に、前記上流側ベアリングに潤滑油を供給する供給口を有することが好ましい。
(6)前記回転軸の他端側を支持するとともに前記軸内油路から潤滑油が供給される下流側ベアリングを有することが好ましい。
本発明の潤滑構造によれば、軸内油路が大径部よりも回転軸の一端側に小径部を有する段付き構造であるため、軸内油路に供給された潤滑油が大径部を逆流したとしても、小径部よりも下流側で潤滑油を堰き止めることができる。また、ノズルの一部が小径部に囲まれているため、ノズルと回転軸との間の隙間を小さくすることができ、潤滑油がノズルを伝って逆流したとしても小径部を通過しにくくすることができる。したがって、潤滑油の逆流を抑制することができる。
一実施形態に係る潤滑構造の模式的な断面図である。 図1の潤滑構造の要部を拡大した図である。 図1の潤滑構造が適用された変速機の模式的な構成図である。 (a),(b)はそれぞれ一変形例に係るノズルが適用された場合の図2に対応する図である。 (a),(b)はそれぞれ一変形例に係る軸内油路が適用された場合の図2に対応する図である。
以下、図面を参照して実施形態としての潤滑構造について説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
以下の説明において、下方は重力の方向であり、上方は重力の方向と逆の方向である。
[1.構成]
(変速機)
まず、図3を参照して、本実施形態に係る潤滑構造が適用された変速機1の構成を説明する。
この変速機1は、車両に搭載され、エンジン2の動力を図示しない駆動輪に伝達するものである。以下、変速機1を搭載した車両が水平な路面上にあるものとして説明する。
図3に示すように、変速機1は、トルクコンバータ10,前後進切替機構20及び変速機構30を有する。変速機1の出力回転は、減速機構40及び差動機構50を経て図示しない駆動輪に伝達される。
トルクコンバータ10は、トルク増大機能を持つ発進要素であり、エンジン2の出力軸2aの回転を、流体を介してタービン軸11に出力する。また、トルクコンバータ10は、図示しないロックアップ機構を有し、トルクを増大させる必要が無い場合には、エンジン2の出力軸2aの回転を、流体を介さずにそのままタービン軸11に出力する。
前後進切替機構20は、タービン軸11から変速機構30の入力軸31に入力される回転の方向を、正転方向と逆転方向とに切り替えるものであり、これによって車両の進行方向が前進方向と後進方向とに切り替えられる。
変速機構30は、入力軸31と、入力軸31と平行な出力軸32とを有し、入力軸31の回転数と出力軸32の回転数との比である変速比を変化させるものである。本実施形態では、変速比を無段階に変化させる無段変速機構30を例示する。
無段変速機構30は、入力軸(プライマリ軸)31上に設けられたプライマリ(駆動側)プーリ33と、出力軸(セカンダリ軸)32上に設けられたセカンダリ(従動側)プーリ34と、これらのプーリ33,34に巻回されて動力を伝達するベルト又はチェーン35(以下、略してベルト35という)とを有する。
プライマリプーリ33は、入力軸31に固定された固定シーブ33aと、入力軸31の軸方向にスライド可能に設けられた可動シーブ33bとで構成され、これらのシーブ33a,33b間がV字状の溝をなす。
同様に、セカンダリプーリ34は、出力軸32に固定された固定シーブ34aと、出力軸32の軸方向にスライド可能に設けられた可動シーブ34bとで構成され、これらのシーブ34a,34b間がV字状の溝をなす。
ベルト35は、各プーリ33,34のV字状の溝に掛け渡されている。ベルト35の各プーリ33,34に対する巻付き半径が、油圧により可動プーリ33b,34bのスライド位置が制御されることで変更され、これにより変速比が変化する。
減速機構40は、出力軸32の回転を減速して差動機構50へ伝達するものであり、二組のギヤ対40A,40Bを有する。
第一のギヤ対40Aは、出力軸32上に設けられた第一ギヤ41と、出力軸32と平行なカウンタ軸(回転軸)44上に設けられた第二ギヤ42とが噛合して構成される。
第二のギヤ対40Bは、カウンタ軸44上に設けられた第三ギヤ43と、差動機構50のファイナルギヤ51とが噛合して構成される。
第一のギヤ対40Aは、出力軸32の回転を減速してカウンタ軸44に伝達する。また、第二のギヤ対40Bは、カウンタ軸44の回転を減速して差動機構50へ伝達する。
差動機構50は、ファイナルギヤ51に伝達された回転を、駆動軸52,52を介して車両左右の駆動輪に伝達する。
本実施形態の入力軸31,出力軸32及びカウンタ軸44は、それぞれの軸方向が水平又は略水平となるように配置されている。なお、カウンタ軸44の軸方向は水平又は略水平でなくてもよい。カウンタ軸44は、少なくとも、その軸方向が鉛直方向と交差する方向に配置されていればよい。
変速機1は、ケース60に収容されている。本実施形態では、ケース60がメインケース60Aとサブケース60Bとで構成される場合を例示する。なお、ケース60の構成はこれに限定されない。
メインケース60Aは一側面が開放された箱部材であり、サイドケース60Bはメインケース60Aの開放された一側面を覆う蓋部材である。メインケース60Aとサイドケース60Bとは、ボルト及びナット等で互いに締結固定されている。
無段変速機構30の入力軸31及び出力軸32は、それぞれの軸方向の一端側(図3中の右側)をメインケース60Aによって支持され、他端側(図3中の左側)をサイドケース60Bによって支持されている。また、カウンタ軸44は、軸方向の両側をメインケース60Aによって支持されている。
図1に示すように、カウンタ軸44には、カウンタ軸44の軸方向の一端側(図1中の右側)を回転可能に支持する上流側ベアリング4と、カウンタ軸44の軸方向の他端側(図1中の左側)を回転可能に支持する下流側ベアリング3とが外嵌されている。
以下、カウンタ軸44の一端側の端面を入口側端部44bといい、カウンタ軸44の他端側の端面を出口側端部44aという。また、下流側ベアリング3を「第一ベアリング3」といい、上流側ベアリング4を「第二ベアリング4」という。
これらのベアリング3,4は、カウンタ軸44とともにケース60に収容されている。本実施形態では、各ベアリング3,4が円錐ころ軸受である場合を例示する。
第一ベアリング3は、内輪3A及び外輪3Bと、これらの間に配置された複数の転動体3Cと、各転動体3Cを回転自在に保持する保持器3Dとを有する。
同様に、第二ベアリング4は、内輪4A及び外輪4Bと、これらの間に配置された複数の転動体4Cと、各転動体4Cを回転自在に保持する保持器4Dとを有する。
各内輪3A,4Aは、カウンタ軸44に外嵌され、カウンタ軸44と一体的に回転する。一方、各外輪3B,4Bは、メインケース60Aに固定されている。なお、第二ベアリング4の内輪4Aは、カウンタ軸44の入口側端部44bに固定されたナット45と第二ギヤ42とに挟持されている。
本実施形態では、各ベアリング3,4が円錐ころ軸受であるため、各転動体3C,4Cは円錐台形状であって、各内輪3A,4Aの外周面及び各外輪3B,4Bの内周面は円錐面形状である。これらの内輪3A,4A及び外輪3B,4Bの各円錐面形状は、軸端側に向かって縮径するように設けられている。
メインケース60Aは、カウンタ軸44の出口側端部44aに対向する出口側壁部61と、この出口側壁部61からカウンタ軸44側に突設されて第一ベアリング3の外輪3Bを保持する出口側保持部62とを有する。本実施形態の出口側壁部61は、カウンタ軸44の軸方向と直交する方向に立設されている。
出口側保持部62は、第一ベアリング3の外輪3Bの外周面に当接する内周面である第一保持面62aと、外輪3Bの軸端側の端面に予圧調整用のシム46を介して当接する平面状の第二保持面62bと、第二保持面62bと出口側壁部61との間に介在する内周面62cとを有する。
出口側保持部62の第一保持面62a及び内周面62cは、円筒面形状であり、カウンタ軸44と略平行に延在している。出口側保持部62の内周面62cの直径は、第一ベアリング3の外輪3Bの最小内径と略等しくされている。
また、メインケース60Aは、カウンタ軸44の入口側端部44bに対向する入口側壁部63と、この入口側壁部63からカウンタ軸44側に突設されて第二ベアリング4の外輪4Bを保持する入口側保持部64とを有する。
入口側保持部64は、上述の出口側保持部62と同様に、第二ベアリング4の外輪4Bの外周面に当接する内周面である第一保持面64aと、外輪4Bの軸端側の端面に当接する平面状の第二保持面64bと、第二保持面64bと入口側壁部63との間に介在する内周面64cとを有する。
入口側保持部64の第一保持面64a及び内周面64cは、円筒面形状であり、カウンタ軸44と略平行に延在している。入口側保持部64の内周面64cの直径は、第二ベアリング4の外輪4Bの最小内径と略等しくされている。
以下、出口側保持部62の内周面62cで囲まれる空間S1を出口側空間S1といい、入口側保持部64の内周面64cで囲まれる空間S2を入口側空間S2という。出口側空間S1は、出口側壁部61と、カウンタ軸44の出口側端部44a及び第一ベアリング3との間の空間でもあり、入口側空間S2は、入口側壁部63と、カウンタ軸44の入口側端部44b及び第二ベアリング4との間の空間でもある。
(潤滑構造)
本実施形態に係る潤滑構造は、入口側壁部63内に設けられたケース内油路65を通じて第二ベアリング4に潤滑油を供給するとともに、このケース内油路65とカウンタ軸44内に設けられた軸内油路5とを通じて第一ベアリング3に潤滑油を供給するものである。
本実施形態に係る潤滑構造は、ケース内油路65を流れた潤滑油を第二ベアリング4に向けて噴出する外部ノズル6と、ケース内油路65を流れた潤滑油を軸内油路5に噴出する内部ノズル(ノズル)7とを有する。本実施形態では、これらのノズル6,7が何れもメインケース60Aと一体に形成されている。
外部ノズル6は、カウンタ軸44の外部上方に設けられている。外部ノズル6は、入口側空間S2の第二ベアリング4に対向する位置に開口して第二ベアリング4へ潤滑油を供給する供給口6aを有する。
内部ノズル7は、その先端部分が軸内油路5に入り込んだ状態に設けられる。内部ノズル7は、軸内油路5において開口して軸内油路5に潤滑油を供給する吐出口7aを有する。内部ノズル7は、カウンタ軸44の入口側端部44bから出口側端部44aへ向かう方向に軸内油路5へ潤滑油を供給する。
なお、内部ノズル7は、回転しない(非回転の)要素であり、カウンタ軸44とは非接触に設けられる。内部ノズル7の詳細な構成については後述する。
ケース内油路65は、主流部65cと、この主流部65cから分岐した二つの供給部65a,65bとを有する。第一供給部65aは内部ノズル7の構成要素であり、第二供給部65bは外部ノズル6の構成要素である。
本実施形態の第一供給部65aは、カウンタ軸44の軸線の延長線上(カウンタ軸44と同軸上)に延設され、その下流端が上述の吐出口7aを形成している。また、第二供給部65bは、その下流端が上述の供給口6aを形成している。
ケース内油路65の主流部65cには、エンジン2で駆動される図示しないオイルポンプが接続され、このオイルポンプから潤滑油が供給される。ケース内油路65における潤滑油の流量(オイルポンプの単位時間当りの吐出量)は、エンジン2の回転数が所定回転数未満であればエンジン2の回転数に比例して増減し、エンジン2の回転数が所定回転数以上であれば略一定の流量となる。
軸内油路5は、カウンタ軸44の軸方向(図1中の一点鎖線参照)に沿って延設され、カウンタ軸44の入口側端部44bから出口側端部44aへ向かう方向に潤滑油を供給する貫通穴であり、入口側空間S2と出口側空間S1とに開口している。すなわち、軸内油路5の入口5bはカウンタ軸44の入口側端部44bに開口し、軸内油路5の出口5aはカウンタ軸44の出口側端部44aに開口している。
ここで、軸内油路5の「入口5b」及び「出口5a」は、軸内油路5における潤滑油の流れ方向に対応している。すなわち、潤滑油は、軸内油路5を入口5b側から出口5a側に向かって流れるように、カウンタ軸44の入口側端部44bから出口側端部44aへ向かう方向に軸内油路5へ供給される。以下、この流れ方向を基準として上流及び下流を定める。
本実施形態では、軸内油路5の入口5bと出口5aとが何れも円形状であって、それらの中心が何れもカウンタ軸44の軸心C上に位置している場合を例示する。なお、軸内油路5は、少なくともカウンタ軸44の軸方向に沿って延びていればよく、その入口5b及び出口5aの各形状が円形状でなくてもよいし、カウンタ軸44の軸心Cに対して偏心して(ただし、後述するカウンタ軸44の内周面44c,44dが内部ノズル7の外周面7cに接触しない範囲で)設けられていてもよい。
以下、本実施形態に係る潤滑構造の軸内油路5及び内部ノズル7の各構成について詳述する。
軸内油路5は、大径部5Cと、この大径部5Cよりも直径が小さい小径部5Dとを有する段付き構造である。小径部5Dは、大径部5Cよりも流側に位置する。大径部5Cの直径は、カウンタ軸44の軸方向に沿って一様である。同様に、小径部5Dの直径は、カウンタ軸44の軸方向に沿って一様である。
本実施形態では、小径部5Dが軸内油路5の入口5bを含み、大径部5Cが軸内油路5の出口5aを含んでいる。本実施形態の大径部5Cと小径部5Dとは、互いに隣接して設けられている。また、本実施形態では、大径部5Cが軸内油路5のほとんどの領域を占め、残りの僅かな領域を小径部5Dが占めている。
ここで、大径部5Cと小径部5Dとの間において両者を連結する平面を段差面44eという。また、これらの大径部5C及び小径部5Dを囲むカウンタ軸44の内周面のうち、大径部5Cを囲む円筒面を大径面44cといい、小径部5Dを囲む円筒面を小径面44dという。つまり、上述の段差面44eは、大径面44cと小径面44dとの間に延びる平面である。これらの面44c〜44eは、カウンタ軸44が回転すると回転する要素である。
図2に示すように、内部ノズル7は、軸内油路5の軸心Cと略同軸上に延びる円筒形状であって、その先端面7bには上述の吐出口7aが開口している。内部ノズル7の一部は小径部5Dに囲まれている。言い換えると、カウンタ軸44の小径面44dは内部ノズル7の外周面(外面)7cの一部を囲っている。
本実施形態では、内部ノズル7の吐出口7aが大径部5Cに囲まれるように位置している。つまり、本実施形態の吐出口7aは、小径部5Dよりも下流側に位置している。
内部ノズル7の外周面7cの直径は、カウンタ軸44の小径面44dの直径よりも僅かに小さくされ、内部ノズル7の外周面7cとカウンタ軸44の小径面44dとの間にはクリアランス(微小な隙間)が確保されている。
本実施形態の内部ノズル7は、吐出口7aよりも上流側かつ小径部5Dよりも下流側に位置する外周面7cに凹部8を有する。本実施形態の凹部8は、内部ノズル7の外周面7cの全周に凹設された環状の溝であり、その断面は略U字形状である。
凹部8は、内部ノズル7の軸方向に沿って連続する外周面7cをその途中において遮断するものであり、内部ノズル7の外周面7cを伝って逆流する潤滑油を下方へ滴下させる機能を持つ。
凹部8は、円筒面状の底部8aと、互いに対向する平面状の側部8b,8cとで構成されている。本実施形態では、二つの側部8b,8cが何れも鉛直面である。また、凹部8は、その全体(すなわち、底部8a及び側部8b,8cの全て)がカウンタ軸44の段差面44eよりも下流側に位置している。
二つの側部8b,8cのうち、下流側の側部8bは、内部ノズル7の外周面7cの下部を伝って逆流した潤滑油を下方へ滴下させる滴下部8bとして機能する。この滴下部8bは、少なくとも上流側を向く面を有していればよい。例えば、滴下部8bは、上流側に行くにしたがって外形が小さくなる段差面であってもよい。
[2.作用]
上述の潤滑構造では、図1に太矢印で示すように、オイルポンプからケース内油路65に供給された潤滑油が、内部ノズル7の第一供給部65aから軸内油路5に供給されるとともに、外部ノズル6の第二供給部65bから入口側空間S2に供給される。
軸内油路5に供給された潤滑油は、軸内油路5を入口5b側から出口5a側に向かって流れ、軸内油路5の出口5aから出口側空間S1に流出すると重力の作用によって下方へ流れ、出口側空間S1の下部に一時的に貯留されて所謂「油溜まり」を形成する。潤滑油は、この油溜まりから第一ベアリング3の複数の転動体3Cの間を通って出口側空間S1の外部へと徐々に流出する。この過程で、潤滑油の一部が各転動体3Cの表面に供給されて第一ベアリング3が潤滑される。
一方、第二供給部65bの供給口6aから入口側空間S2に供給された潤滑油は、重力の作用によって下方へ流れ、入口側空間S2の下部に油溜まりを形成する。潤滑油は、この油溜まりから第二ベアリング4の複数の転動体4Cの間を通って入口側空間S2の外部へと徐々に流出する。この過程で、潤滑油の一部が各転動体4Cの表面に供給されて第二ベアリング4が潤滑される。
また、図2に太矢印で示すように、内部ノズル7から吐出される潤滑油の量が少ない(内部ノズル7の吐出圧が低い)場合は、潤滑油が重力の作用により内部ノズル7の吐出口7aから下方の大径面44c(すなわち、小径部5Dよりも下流側)へ落下する。
一方、潤滑油が内部ノズル7の吐出口7aから先端面7bを伝って下方へ流れ、表面張力により外周面7cを伝って逆流する(上流側へ流れる)と、凹部8の滴下部8bにおいてそれ以上の逆流を抑制され、下方の大径面44cへ滴下する。
そして、大径面44cに落下した潤滑油は、大径面44cを伝って逆流する(上流側へ流れる)と段差面44eにぶつかることによって堰き止められる。これにより、大径部5Cを逆流した潤滑油が小径部5Dに到達することが抑制される。
また、潤滑油が小径部5Dに到達したとしても、カウンタ軸44の小径面44dと、内部ノズル7の外周面7cとの間のクリアランス(微小な隙間)を可能な限り狭めておくことにより、潤滑油は小径部5Dよりも上流へ流れる(すなわち、入口5bから流出する)ことが抑制される。
[3.効果]
上述の潤滑構造によれば、軸内油路5が段付き構造であるため、潤滑油が大径部5Cを逆流したとしても、小径部5Dよりも下流側(すなわち段差面44e)で潤滑油を堰き止めることができる。これにより、大径部5Cを逆流した潤滑油が小径部5Dに到達することを抑制することができる。
また、内部ノズル7の一部が小径部5Dに囲まれているため、内部ノズル7の外周面7cとカウンタ軸44の小径面44dとの間のクリアランスを、大径部5C(すなわちカウンタ軸44の大径面44c)とのクリアランスに比べて小さくすることができる。
大径部5Cは、潤滑油の流通量を適度に確保する必要があるのであまり小径にすることはできないが、小径部5Dは流通量に関与しないので、この小径部5Dにおけるクリアランスを可能な限り小さくすることにより、潤滑油が内部ノズル7を伝って逆流したとしても小径部5Dを通過しにくくすることができる。このため、小径部5Dよりも上流側への潤滑油の逆流(すなわち、入口5bからの流出)を抑制することができる。
以上のことから、上述の潤滑構造によれば潤滑油の逆流を抑制することができる。このため、軸内油路5の下流側へ潤滑油を適切に供給することができる。
また、内部ノズル7が小径部5Dよりも下流側に吐出口7aを有するため、小径部5Dよりも下流側に潤滑油を供給することができる。また、吐出口7aから供給された潤滑油が軸内油路5を逆流したとしても、上述のように小径部5Dに到達することが抑制されることから、小径部5Dよりも上流側への逆流を更に確実に防止することができる。
また、内部ノズル7が、吐出口7aよりも上流側かつ小径部5Dよりも下流側に位置する外周面7cに凹部8を有するため、潤滑油が内部ノズル7の先端面7bや外周面7cを伝って逆流したとしても、潤滑油が凹部8よりも上流側へ逆流することを抑制することができる。
また、凹部8で逆流を抑制された潤滑油は重力の作用により小径部5Dよりも下流側に滴下するため、この潤滑油が軸内油路5を逆流したとしても、上述のように小径部5Dに到達することが抑制されることから、小径部5Dよりも上流側への逆流を更に確実に防止することができる。
また、軸内油路5の入口5bの外周に第二ベアリング4を有し、この第二ベアリング4に潤滑油を供給する供給口6aをカウンタ軸44の外部に有する場合、軸内油路5を逆流して入口5bから潤滑油が流出すると第二ベアリング4に供給される潤滑油の量が増大し、第二ベアリング4に作用する撹拌抵抗が増加する虞がある。
これに対し、上述の潤滑構造によれば軸内油路5における潤滑油の逆流が抑制されるため、第二ベアリング4へ供給される潤滑油の量の増加を抑制でき、第二ベアリング4に作用する攪拌抵抗の増加を抑制することができる。この結果、供給口6aからの潤滑油により第二ベアリング4をより適切に潤滑することができる。
また、本実施形態に係る潤滑構造は、エンジン2の変速機1に適用されているため、上述のように第二ベアリング4に作用する攪拌抵抗が低減されることにより、エンジン2の燃費を向上させることができる。
また、軸内油路5の出口5aの外周に軸内油路5から潤滑油を供給される第一ベアリング3を有する場合、軸内油路5で潤滑油が逆流すると第一ベアリング3に供給される潤滑油の量が減少し、第一ベアリング3が適切に潤滑されない虞がある。
これに対し、上述の潤滑構造によれば軸内油路5における潤滑油の逆流が抑制されるため、第一ベアリング3に供給される潤滑油の量の減少を抑制でき、第一ベアリング3を適切に潤滑することができる。
[4.変形例]
[4−1.内部ノズル]
上述の実施形態では、内部ノズル7が断面U字形状の凹部8を有する場合を例示したが、図4(a)に示すように、内部ノズル7は上述の凹部8に代えて断面V字状の凹部18を外周面7cの全周に有していてもよい。
この凹部18は、内部ノズル7の外周面7cよりも直径が小さい環状の底部18aと、底部18aから下流側及び上流側のそれぞれに向かって次第に拡径した円錐台面形状の側部18b,18cとで構成されている。
凹部18の二つの側部18b,18cのうち、下流側の側部18bは、内部ノズル7の先端面7bの外周端と接続されて鋭角の先端を形成しており、先端面7bを伝って下方へ流れた潤滑油を滴下させる滴下部18bとして機能する。
この凹部18が適用された潤滑構造では、潤滑油が重力の作用により内部ノズル7の先端面7bを伝って下方へ流れると、凹部18の滴下部18bにおいて逆流が抑制される。このため、上述の実施形態のものと同様に、潤滑油が凹部18よりも上流側へ逆流することを抑制することができる。
また、この凹部18の滴下部18bは先端面7bとの間に鋭角の先端を形成しているため、先端面7bを伝って下方へ流れた潤滑油を即座に滴下させることができ、潤滑油の逆流をより確実に抑制することができる。
さらに、図4(b)に示すように、内部ノズル7は上述の凹部8,18に代えて凸部28を有していてもよい。
凸部28は、内部ノズル7の外周面7cの全周に亘って設けられた突起である。本変形例に係る凸部28は、断面が三角形状である。
凸部28は、小径面44dよりも直径が小さい環状の頂部28aと、頂部28aから下流側及び上流側のそれぞれに向かって次第に縮径した円錐台面形状の側部28b,28cとで構成されている。凸部28は、その全体がカウンタ軸44の段差面44eよりも下流側に位置している。
二つの側部28b,28cのうち、下流側の側部28bは内部ノズル7の先端面7bに滑らかに接続されている。また、上流側の側部28cよりも上流側の外周面7cは、小径面44dよりも僅かに小さい直径となるまで側部28cから次第に拡径している。
凸部28では、上流側の側部28cが、内部ノズル7の外周面7cの下部を伝って逆流した潤滑油を下方へ滴下させる滴下部28cとして機能する。
この凸部28が適用された潤滑構造では、潤滑油が重力の作用により内部ノズル7の先端面7bを伝って下方へ流れ、表面張力により外周面7c及び凸部28の下流側の側部28bを伝って逆流する(上流側へ流れる)と、凸部28の滴下部28cにおいてそれ以上の逆流が抑制される。このため、上述の凹部8,18が適用された場合と同様に、潤滑油が凸部28よりも上流側へ逆流することを抑制することができる。
上述の作用,効果以外にも、変形例に係る凹部18又は凸部28が適用された潤滑構造によれば、上述の実施形態のものと同様の作用,効果を得ることができる。
[4−2.軸内油路]
上述の実施形態では、軸内油路5の大径部5Cと小径部5Dとが互いに隣接して設けられている場合を例示したが、図5(a),(b)にそれぞれ示すように、軸内油路5は、大径部5Cと小径部5Dとの間に、下流側に向かうほど直径が増加するテーパ部5Eを有していてもよい。
テーパ部5Eは、大径部5Cと小径部5Dとの間を、図5(a)に示すように直接的に繋いでいてもよいし、図5(b)に示すように段差面44eを介して繋いでいてもよい。
すなわち、カウンタ軸44の内周面のうち、テーパ部5Eを囲む面をテーパ面44fというと、テーパ面44fは、大径面44cと小径面44dとの間を、図5(a)に示すように直接的に繋いでいてもよいし、図5(b)に示すように段差面44eを介して繋いでいてもよい。
カウンタ軸44が回転すると、潤滑油が遠心力によりテーパ面44fに沿って下流側に案内される。このため、上述のテーパ部5Eを設けることにより、軸内油路5において潤滑油を下流側へと導くことができる。この結果、潤滑油の逆流をより確実に抑制することができる。
[4−3.その他]
上述した実施形態及び変形例に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上述した実施形態及び変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述の実施形態及び変形例では、内部ノズル7が凹部8,18又は凸部28を有する場合を示したが、凹部8,18及び凸部28は内部ノズル7に必須の構成ではなく、省略可能である。
内部ノズル7から凹部8,18及び凸部28を省略した場合、内部ノズル7の吐出口7aは小径部5Dに位置していてもよい。すなわち、内部ノズル7は、大径部5Cに位置していなくてもよい。小径部5Dの軸方向の肉厚をある程度確保して、内部ノズル7の一部が小径部5Dに囲まれるように構成すれば、上述のように内部ノズル7の外周面7aと小径面44dとの間の隙間を小さく形成することができるため、潤滑油の逆流を抑制することができる。
また、上述の凹部8,18及び凸部28を複数設けてもよい。この場合、凹部8,18と凸部28とを組み合わせてもよい。
なお、凹部8,18及び凸部28の各形状や位置は上述のものに限られない。例えば、凸部28は断面四角形状の突起であってもよい。さらに、凹部8,18及び凸部28は、少なくとも内部ノズル7の下側(鉛直下方)の部分に設けられればよく、内部ノズル7の全周に設けられていなくてもよい。
すなわち、内部ノズル7の外周面7cを伝う潤滑油はその大部分が重力の影響で内部ノズル7の下側を伝うこととなるので、凹部8,18及び凸部28は、内部ノズル7の少なくとも下側部分(下半部)に形成されていれば、その機能を充分に奏し得るものである。
また、凹部8,18は、少なくともその滴下部8b,18bが小径部5Dよりも下流側に位置していればよい。つまり、凹部8,18の底部8a,18a及び上流側の側部8c,18cは、小径部5Dに位置していてもよい。この場合であっても、滴下部8b、18bから小径部5Dよりも下流側へ潤滑油を滴下させることができるため、上述のように潤滑油の逆流を抑制することができる。
一方、凸部28は、その全体(すなわち滴下部28c)が小径部5Dよりも下流側に位置することで、上述のように滴下部28cから小径部5Dよりも下流側へ潤滑油を滴下させることができ、潤滑油の逆流を抑制することができる。
上述の軸内油路5の構成は上述のものに限られない。軸内油路5は、少なくとも大径部5Cよりも上流側に小径部5Dを有していればよく、例えば、大径部5Cよりも下流側に、大径部5Cと直径が異なる他の部位を有していてもよいし、小径部5Dよりも上流側に、小径部5Dと直径が異なる他の部位を有していてもよい。
また、小径部5Dは、カウンタ軸44の軸方向の肉厚が薄い板状のものであってもよい。この場合も、軸内油路5を逆流する潤滑油を堰き止める機能を充分に奏し得るし、上述の凹部8,18又は凸部28を併用することにより内部ノズル7を伝う逆流も抑制可能である。
したがって、小径部5Dは、上述の実施形態のようにカウンタ軸44と一体的に形成されるものに限らず、例えば、軸内油路5の内周面の全周に亘って凹溝を形成し、この凹溝に、内部ノズル7の外径よりも内径が僅かに大きいワッシャ状の円板を嵌め込むことで形成されてもよい。なお、嵌め込む際に、円板を縮径する必要が生じるので、この円板には周知のスプリングワッシャのような機能を備えたものが好適である。
上述の外部ノズル6及び内部ノズル7は、メインケース60Aと別体で設けられていてもよい。ただし、内部ノズル7は、非回転要素であるため、回転するカウンタ軸44に対して非接触に設けられる。
また、上述の実施形態では各ベアリング3,4が円錐ころ軸受である場合を例示したが、ベアリング3,4は少なくともカウンタ軸44を回転可能に支持するものであればよく、その種類や形状は特に限定されない。
また、本潤滑構造が適用される対象は、上述のカウンタ軸44以外の回転軸であってもよい。
1 変速機
2 エンジン
2a エンジン出力軸
3 第一ベアリング(下流側ベアリング)
3A 内輪
3B 外輪
3C 転動体
3D 保持器
4 第二ベアリング(上流側ベアリング)
4A 内輪
4B 外輪
4C 転動体
4D 保持器
5 軸内油路
5a 出口
5b 入口
5C 大径部
5D 小径部
5E テーパ部
6 外部ノズル
6a 供給口
7 内部ノズル(ノズル)
7a 吐出口
7b 先端面
7c 外周面(外面)
8,18 凹部
8a,18a 底部
8b,18b 側部(滴下部)
8c,18c 側部
9 凸部
9a 頂部
9b 側部
9c 側部(滴下部)
10 トルクコンバータ
11 タービン軸
20 前後進切替機構
30 変速機構
31 入力軸
32 出力軸
33 プライマリプーリ
33a 固定シーブ
33b 可動シーブ
34 セカンダリプーリ
34a 固定シーブ
34b 可動シーブ
35 ベルト
40 減速機構
40A 第一のギヤ対
40B 第二のギヤ対
41 第一ギヤ
42 第二ギヤ
43 第三ギヤ
44 カウンタ軸(回転軸)
44a 出口側端部
44b 入口側端部
44c 大径面
44d 小径面
44e 段差面
44f テーパ面
45 ナット
46 シム
50 差動機構
51 ファイナルギヤ
52 駆動軸
60 ケース
60A メインケース
60B サイドケース
61 出口側壁部
62 出口側保持部
62a 第一保持面
62b 第二保持面
62c 内周面
63 入口側壁部
64 入口側保持部
64a 第一保持面
64b 第二保持面
64c 内周面
65 ケース内油路
65a 第一供給部
65b 第二供給部
65c 主流部
C カウンタ軸44の軸心
S1 出口側空間
S2 入口側空間

Claims (6)

  1. 回転軸を有し、
    前記回転軸内に軸方向に沿って延設され、前記回転軸の一端から他端へ向かう方向に潤滑油を供給する軸内油路を有し、
    前記回転軸の一端から他端へ向かう方向に前記軸内油路へ潤滑油を供給するノズルを有し、
    前記軸内油路は、大径部と、前記大径部よりも前記回転軸の一端側に位置し且つ前記大径部よりも直径が小さい小径部と、を有する段付き構造であり、
    前記ノズルの一部は、前記小径部に囲まれており、
    前記ノズルは、前記小径部に向かう方向に前記ノズルの外周面を伝う潤滑油を前記大径部に滴下する滴下部を有す
    ことを特徴とする潤滑構造。
  2. 請求項1において、
    前記滴下部は、環状の凹部又は環状の凸部として構成されている
    ことを特徴とする潤滑構造。
  3. 請求項1において、
    前記滴下部は、前記ノズルの下部に設けられた、非環状の凹部又は非環状の凸部として構成されている
    ことを特徴とする潤滑構造。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、
    前記軸内油路は、前記大径部と前記小径部との間に、前記回転軸の他端側に向かうほど直径が増加するテーパ部を有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  5. 請求項1〜4の何れか1項において、
    前記回転軸の一端側を支持する上流側ベアリングを有し、
    前記回転軸の外部に、前記上流側ベアリングに潤滑油を供給する供給口を有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
  6. 請求項1〜5の何れか1項において、
    前記回転軸の他端側を支持するとともに前記軸内油路から潤滑油が供給される下流側ベアリングを有する
    ことを特徴とする潤滑構造。
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