JP3156511B2 - 無段変速機の潤滑用油路 - Google Patents

無段変速機の潤滑用油路

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JP3156511B2
JP3156511B2 JP18111894A JP18111894A JP3156511B2 JP 3156511 B2 JP3156511 B2 JP 3156511B2 JP 18111894 A JP18111894 A JP 18111894A JP 18111894 A JP18111894 A JP 18111894A JP 3156511 B2 JP3156511 B2 JP 3156511B2
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oil
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0487Friction gearings
    • F16H57/0489Friction gearings with endless flexible members, e.g. belt CVTs

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無段変速機としては、特開平1−
112077号の公報に記載されたものが知られてい
る。これはベルト式無段変速機であり、エンジンからの
回転力が入力される流体伝動装置、前後進切換機構、駆
動プーリ、従動プーリ、Vベルト、差動機構などを有し
ている。また、流体伝動装置と前後進切換装置との間に
はオイルポンプが設けられており、前後進切換作動及び
プーリの作動油の油圧を発生すると共に、潤滑油を循環
させる機能を有している。また、循環経路にはオイルフ
ィルタが設けられており潤滑油が清浄される。各々のプ
ーリは軸に固定された固定円錐部と軸に対して軸方向に
移動可能に設けられた可動円錐部とから構成されてい
る。固定円錐部と対面してV字溝間隔を形成するように
可動円錐部が設けられている。可動円錐部は一体に形成
された支持部材により軸上にボールスプラインを介して
軸方向に移動可能に支持されている。可動円錐部の外周
部の固定円錐部対面側とは反対側に、プーリシリンダ室
が設けられている。プーリシリンダ室へ供給される油圧
を調整することにより可動円錐部が軸方向に移動して、
プーリの溝間隔を変更することにより変速比を変化させ
る。シリンダ室への油圧の供給は、軸の左端部から形成
されている軸方向の油路、径方向の油路及び可動円錐部
に設けられた油路を通して行われる。
【0003】駆動プーリではプーリシリンダ室が2つ設
けられており、受圧面積が大きくなるように構成されて
いる。このため、駆動軸には径方向に第1のプーリシリ
ンダ室に連通する油路と第2のプーリシリンダ室に連通
する油路とが設けられている。ここで、軸の径方向の油
路から可動円錐部に設けられた油路へ供給される油の一
部がボールスプラインに到達することによりボールスプ
ラインが潤滑される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例で
は、 ボールスプラインに到達した油は径方向の2本の油
路の間に位置することになる。ここで、 径方向の2 本の
油路の油圧は常に互いに同一であるから、 ボールスプラ
インに到達した油はこれを通流し難い傾向となる。従っ
て、ボールスプラインに到達した油はここから再び上記
オイルポンプの吸入口に戻り難くて、当該オイルポンプ
による前記した潤滑油の循環機能を受けることが困難な
状況にある。このため、 前記オイルフィルタにより清浄
された油がボールスプラインに到達し難くなり、 ボール
スプラインに滞った油は劣化し潤滑性能が低下する可能
性がある。
【0005】本発明はボールスプラインを、プーリシリ
ンダ室よりも圧力の低い空間に連通させることにより、
ボールスプラインに到達した油がこれを通流して再びオ
イルポンプの吸入口に戻り易くし、もって当該油がボー
ルスプラインに滞ることなくオイルポンプにより確実に
循環され得るようにすることで上記の問題を解消するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的のため、 本発明
の請求項1記載の無段変速機の潤滑用油路は、軸に固定
された固定円錐部と、上記固定円錐部に対面して軸に軸
方向に移動可能にボールスプラインにより結合された可
動円錐部と、上記可動円錐部の上記固定円錐部対面側と
は反対側に上記可動円錐部を軸方向に移動させるよう設
けたプーリシリンダ室とで構成される、駆動側と従動側
の2つのプーリを有し、これらプーリ間にベルトを掛け
渡し、上記プーリシリンダ室に向かう作動油の一部で上
記ボールスプラインを潤滑するようにした無段変速機に
おいて、上記軸と上記可動円錐部とを結合しているボー
ルスプラインを、上記プーリシリンダ室よりも圧力の低
い空間に通じさせる潤滑油路を設けたことを特徴とする
ものである。
【0007】また、 本発明の請求項2記載の無段変速機
の潤滑用油路は、上記プーリシリンダ室よりも圧力の低
い上記空間を少なくとも上記可動円錐部の一部により画
成し、該可動円錐部の一部に上記潤滑油路を設けたこと
を特徴とするものである。更に、 本発明の請求項3記載
の無段変速機の潤滑用油路は、上記可動円錐部から遠い
上記プーリシリンダ室の側に設けられた遠心圧力補正用
の油圧補正室と、該油圧補正室へ油を供給するよう上記
軸に設けられた油圧補正油供給油路を有する無段変速機
において、該油圧補正油供給油路と上記ボールスプライ
ンとの間を通じさせるよう上記潤滑油路を上記軸に設け
たことを特徴とするものである。
【0008】また、 本発明の請求項4記載の無段変速機
の潤滑用油路は、 上記潤滑油路中にオリフイスを設けた
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記の構成によると、 本発明の請求項1記載の
無段変速機の潤滑用油路では、プーリシリンダ室に作動
油を供給する油路からボールスプラインに達した油が圧
力差の故に潤滑油路を経てプーリシリンダ室よりも圧力
の低い上記空間へ流出することになるから、 ボールスプ
ラインに到達した油がこれを通流して再びオイルポンプ
の吸入口に戻り易くなって、当該油がボールスプライン
に滞ることなくオイルポンプにより確実に循環され、潤
滑性能の低下に関する前記の問題を解消することができ
る。
【0010】また、 本発明の請求項2記載の無段変速機
の潤滑用油路では、 上記空間を少なくとも可動円錐部の
一部により画成し、該可動円錐部の一部に上記潤滑油路
を設けたため、潤滑油路を当該可動円錐部の一部に対し
て形成するだけでよいこととなり、潤滑油路の経路が短
縮されて油路の成形が容易となる。更に、 本発明の請求
項3記載の無段変速機の潤滑用油路では、 可動円錐部か
ら遠いプーリシリンダ室の側における遠心圧力補正用の
油圧補正室へ油を供給するよう前記軸に設けられた油圧
補正油供給油路とボールスプラインとの間を通じさせる
よう上記の潤滑油路を上記軸に設けたため、潤滑油路を
当該軸に対して形成するだけでよいこととなり、潤滑油
路の経路が短縮されて油路の成形が容易となる。
【0011】また、 本発明の請求項4 記載の無段変速機
の潤滑用油路では、 上記の潤滑油路にオリフイスを設け
たため、 潤滑油路の設置によってもプーリシリンダ室の
油圧が低下することがない。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は無段変速機の断面を示している。図2
は駆動プーリ付近の拡大図である。図3は従動プーリ付
近の拡大図である。本実施例の無段変速機は、トルクコ
ンバータ12、回転軸13、前後進切換機構15、Vベ
ルト式無段変速機構29、駆動ギア46、アイドラギア
48、アイドラ軸52、ピニオンギア54、ファイナル
ギア44、差動装置56などを有しており、エンジンの
出力軸10の回転を所定の変速比及び所定の回転方向で
差動装置56に伝達することができる。Vベルト式無段
変速機構29は、駆動軸14、駆動軸14に設けられた
駆動プーリ16、従動軸28、従動軸28に設けられた
従動プーリ26、などから構成されており、駆動プーリ
16と従動プーリ26とはVベルト24を介して連結さ
れている。また、トルクコンバータ12にはオイルポン
プ12pが設けられており、前後進切換作動及びプーリ
の作動油の油圧を発生すると共に、潤滑油を循環させる
機能を有している。また、潤滑油の循環経路では、オイ
ルフィルタにより油が清浄される。
【0013】次に、図2に示した駆動プーリ付近につい
て説明する。駆動軸14に一体に第1固定円錐部18が
設けられている。駆動軸14はベアリング71及び73
によってケース本体74に回転可能に支持されている。
第1固定円錐部18と対面してV字溝間隔を形成するよ
うに第1可動円錐部22が設けられている。第1可動円
錐部22は駆動軸14上にボールスプライン77を介し
て軸方向に移動可能に支持されている。
【0014】第1可動円錐部22の外周部の第1固定円
錐部18対面側とは反対側に、駆動プーリシリンダ室1
00が設けられている。駆動プーリシリンダ室100
は、第1油圧作動室100a及び第2油圧作動室100
bの2つの油圧作動室からなっており、これらは、第1
ピストン部材102と、第2ピストン部材104と、第
1シリンダ部材106と、第2シリンダ部材108、か
ら構成されている。第1ピストン部材102は、円板状
の形状をしており、これの小径部が第1可動円錐部22
の小径部端部に溶接によって一体に結合されている。第
1ピストン部材102の大径部は第1シリンダ部材10
6の円筒状部106bの内周面にはまり合っている。第
2ピストン部材104は、略円錐状の形状をしており、
これの内径部は第1可動円錐部22の大径側に一体に設
けられており、外径部が第2シリンダ部材108の円筒
状部108bの内周面にはまり合っている。第1シリン
ダ部材106は、垂直な壁部106aと、これらの外周
部から第1可動円錐部22方向に延びる円筒状部106
bと、を有している。壁部106aの内径側が駆動軸1
4と一体に回転するように連結されている。第2シリン
ダ部材106は、段付きの垂直な壁部108aと、これ
の外周部から第1可動円錐部22方向に伸びる円筒状部
108bとを、有している。第2シリンダ部材108
は、壁部108aの段差部において第1シリンダ部材1
06の円筒状部106bの外径部が接触している。壁部
108aの内径部は第1可動円錐部22の小径部とはま
り合っている。円筒状部106bの先端には、第1ピス
トン部材102の作動時に、第1ピストン部材102、
第1シリンダ部材106の円筒状部106b及び第2シ
リンダ部材108の壁部108aによって囲まれた空間
100cの油抜きを可能とする通路120が形成されて
いる。第1ピストン部材102及び第2ピストン部材1
04の外形部及び第2シリンダ部材108の内径部には
それぞれシール部材122、124及び126が設けら
れている。このような構造により、駆動軸14、第1シ
リンダ部材106及び第1ピストン部材102によって
囲まれた第1油圧作動室100aが形成され、第1可動
円錐部22、第2シリンダ部材108及び第2ピストン
部材104によっって囲まれた第2油圧作動室100b
が形成される。第1油圧作動室100aには第1可動円
錐部22に設けられた油路128及び駆動軸14に設け
られた油路130を通して、また、第2油圧作動室10
0bには第1可動円錐部22に設けられた油路132及
び駆動軸14に設けられた油路134を通して、油圧を
供給可能である。
【0015】また、可動円錐部にはボールスプライン7
7と空間100cとを連通する油路110が設けられ、
油路110にはオリフィス110aが設けられている。
次に、図3に示した従動プーリ26付近について説明す
る。従動軸28はベアリング70、72によりケース7
4に回転可能に支持されている。従動軸28に一体に固
定円錐部30が設けられている。従動プーリ26の第2
固定円錐部30と対面してV字溝間隔を形成するように
第2可動円錐部34が設けられている。第2可動円錐部
34は従動軸28上にボールスプライン76を介して軸
方向に移動可能に支持されている。第2可動円錐部34
の外周部の固定円錐部対面側とは反対側に、従動プーリ
シリンダ室32が設けられている。従動プーリシリンダ
室32は第2可動円錐部34とシリンダ部材78と固定
ピストン部材80とによって囲まれた部分によって構成
されている。シリンダ部材78の外形部端部は、第2可
動円錐部34に一体に結合されている。固定ピストン部
材80はこれの内径部が従動軸28に固着されていると
共に、外径部がシリンダ部材78の外径部の内周面には
め合わされている。従動プーリシリンダ室32への油圧
の供給は、従動軸28の左端部から形成されている軸方
向の油路98および径方向の油路101および第2可動
円錐部34に形成されている油路102を通して行われ
る。シリンダ部材78と固定ピストン部材80との間に
遠心圧力補正用の油圧補正室82が形成されている。油
圧補正室82には従動軸28の右側端部から形成されて
いる軸方向の油路84と、これと連通する径方向の油路
86と固定ピストン部材80を軸方向に拘束するための
プレート107に設けられた溝とを通して油を供給可能
である。従動軸28の右側端部に対面するようにキャッ
プ88が設けられている。キャップ88はこれの後述す
る大径部90がケース74に固定されており小径部92
が従動軸28の油路84内に挿入されている。なお、ケ
ース74とキャップ88との間の空間部は潤滑用油路1
09となっている。
【0016】キャップ88はリング状の大径部90とこ
れから軸方向に突出した小径部92とから構成されてい
る。小径部92の内部には大径部90の内部空間と連通
した通路94が形成されている。小径部92の先端には
通路94よりも小径のオリフィス96が形成されてい
る。また、従動軸28には、ボールスプライン76と油
路84とを連通する油路111が設けられオリフィス1
11aが設けられている。
【0017】次に、この実施例の動作について説明す
る。駆動軸14の油路130及び第1可動円錐部22の
油路128を通して第1油圧作動室100aに油圧を作
用させ、また駆動軸14の油路134及び第1可動円錐
部22の油路132を通して第2油圧作動室100bに
油圧を作用させることにより、第1可動円錐部22に対
して図1中右方向の力を作用することができる。これに
より、第1ピストン部材102及び第2ピストン部材1
04が図中右方向に移動し、第1可動円錐部22を図1
を図1中右方向に移動させる。この第1可動円錐部22
に作用する図1中右方向の力とVベルト26から作用す
る力との釣合により第1可動円錐部22の位置が決定さ
れる。第1油圧作動室100a及び第2油圧作動室10
0bに作用させる油圧を制御することにより第1可動円
錐部22の位置を変えることができる。これにより第1
固定円錐部18と第1可動円錐部22との間のV字状溝
間隔が可変となり連続的に変速比を制御することができ
る。
【0018】また、従動プーリシリンダ室32内には従
動軸28の油路98、100および可動円錐部34の油
路102を通して油圧が供給されている。また、油圧補
正室82内にはキャップ88のオリフィス96から油路
84内に出力された油が油路86を通って供給されてい
る。従動プーリ26が回転すると従動プーリシリンダ室
32内の油に遠心力が発生し、その分だけ従動プーリシ
リンダ室32内の油圧が上昇することになる。また、こ
れと同時に、油圧補正室82内の油にも遠心力が作用し
これによって発生する油圧が従動プーリシリンダ室32
の油に遠心力が作用して発生する油圧を打ち消す方向に
作用する。これにより、従動プーリシリンダ室32に発
生する遠心力に基づく油圧が補正されることになる。油
圧補正室82内に供給される油は従動軸28端部に位置
するオリフィス96から出力される。
【0019】ここで、 駆動軸14の油路130、 134
から出力された油の一部はボールスプライン77の周辺
に流出してその潤滑に供される。油路130の油圧と油
路134の油圧とは等しく、 この油圧は、 空間100c
の圧力よりも高い。 このため、 ボールスプライン7 7 付
近に流出した油は、 第1可動円錐部2 2 に設けられた潤
滑油路1 1 0 を通って空間100cへ到達し、この空間
100cから油抜き通路120を経てオイルパンに戻さ
れ、再びオイルポンプ12pによる前記した潤滑油の循
環機能を受け得ることとなり、前記オイルフィルタによ
り清浄された油がボールスプライン77に到達し易くな
る。このため、ボールスプライン77に油が滞ることが
なくなり、滞った油が劣化してボールスプライン77の
潤滑性能を低下させるといった従来装置の前記問題を解
消することができる。なお油路110にはオリフイス1
10aが設けられているので、 油路110の設置によっ
ても駆動プーリシリンダ室1 0 0 の油圧が低下すること
はない。
【0020】また、 従動軸2 8 の油路1 0 1 から出力さ
れた油の一部及び従動プーリシリンダ室の油の一部がボ
ールスプライン7 6 付近に流出してその潤滑に供され
る。油路101の油圧と従動プーリシリンダ室32の油
圧とは等しく、 この油圧は、 油圧補正室82へ油を供給
する油圧補正油供給油路84の油圧よりも高い。 このた
め、 ボールスプライン7 6 付近に流出した油は、 従動軸
2 8 に設けられた潤滑油路111を通って油圧補正油供
給油路84へ到達することが可能であり、その後油圧補
正室8 2 を経てオイルパンに戻され、再びオイルポンプ
12pによる前記した潤滑油の循環機能を受け得ること
となり、前記オイルフィルタにより清浄された油がボー
ルスプライン76に到達し易くなる。このため、ボール
スプライン76に油が滞ることがなくなり、滞った油が
劣化してボールスプライン76の潤滑性能を低下させる
といった従来装置の前記問題を解消することができる。
なお油路111にはオリフイス111aが設けられてい
るため、 油路111の設置によっても従動プーリシリン
ダ室3 2 の油圧が低下することはない。
【0021】以上のように、 ボールスプライン76,7
7付近の油はそれぞれ油路110,111を通ることに
より循環されるので、 ボールスプライン付近にもオイル
フィルタにより清浄された油が到達して油の劣化が防止
され、 ボールスプライン76,77の潤滑性能が低下す
るのを防止することができる。また油路110は、第1
可動円錐部22のみにボールスプライン77と空間10
0cとを直接連通するように設けたため、 油路110の
経路が短く、 油路1 11の成形が容易である。更に油路1
11は、従動軸28のみにボールスプライン76と油路
84とを直接連通するように設けたため、 油路111の
経路が短く、 油路の成形が容易である。なお油路11
0,111にそれぞれオリフイス110a、 111a を
設けたため、 油路110,111の設置によっても駆動
プーリシリンダ室100及び従動プーリシリンダ室32
の油圧が低下することがない。
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1記載された無段変速機
の潤滑用油路によれば、 ボールスプラインに達した油が
潤滑油路を経てオイルパンに戻され、再びオイルポンプ
による潤滑油の循環機能を受け得ることとなって、オイ
ルフィルタにより清浄された油がボールスプラインに到
達し易くなり、 ボールスプラインの潤滑性能の低下が防
止できる。また、 請求項2及び請求項3記載の無段変速
機の潤滑用油路によれば、 潤滑油路の経路を短くできる
ので油路の成形が容易となる。更に、 請求項4記載の無
段変速機の潤滑用油路によれば、 潤滑油路にオリフイス
を設けたので、 潤滑油路によってもプーリシリンダ室の
油圧が低下することのないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機の断面図
【図2】駆動プーリ付近の拡大図
【図3】従動プーリ付近の拡大図
【符号の説明】
14…駆動軸、16…駆動プーリ、18…第1固定円錐
部、24…Vベルト 26…従動プーリ、28…従動軸、22…第1可動円錐
部 30…第2固定円錐部、32…従動プーリシリンダ室、
34…第2可動円錐部 82…油圧補正室、84…油路、100…駆動プーリシ
リンダ室 100c…空間、110…油路、111…油路 110a…オリフィス、111a…オリフィス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸に固定された固定円錐部と、 上記固定円錐部に対面して軸に軸方向に移動可能にボー
    ルスプラインにより結合された可動円錐部と、 上記可動円錐部の上記固定円錐部対面側とは反対側に上
    記可動円錐部を軸方向に移動させるよう設けたプーリシ
    リンダ室とで構成される、駆動側と従動側の2つのプー
    リを有し、 これらプーリ間にベルトを掛け渡し、 上記プーリシリンダ室に向かう作動油の一部で上記ボー
    ルスプラインを潤滑するようにした無段変速機におい
    て、 上記軸と上記可動円錐部とを結合しているボールスプラ
    インを、上記プーリシリンダ室よりも圧力の低い空間に
    通じさせる潤滑油路を設けたことを特徴とする無段変速
    機の潤滑用油路。
  2. 【請求項2】 上記プーリシリンダ室よりも圧力の低い
    上記空間を少なくとも上記可動円錐部の一部により画成
    し、該可動円錐部の一部に上記潤滑油路を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の無段変速機の潤滑用油路。
  3. 【請求項3】 上記無段変速機は、 上記可動円錐部から遠い上記プーリシリンダ室の側に設
    けられた遠心圧力補正用の油圧補正室と、 該油圧補正室へ油を供給するよう上記軸に設けられた油
    圧補正油供給油路を有する無段変速機であり、 該油圧補正油供給油路と上記ボールスプラインとの間を
    通じさせるよう上記潤滑油路を上記軸に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の無段変速機の潤滑用油路。
  4. 【請求項4】 上記潤滑油路中にオリフイスを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    無段変速機の潤滑用油路。
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