JP6625385B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置および基板処理方法に関する。
半導体素子の製造工程においては、シリコン等の半導体基板(以下、単に「基板」という。)に対して、基板処理装置を用いて様々な処理が施される。例えば、基板の表面に洗浄液を供給することにより、基板の表面上に付着したパーティクル等を除去する洗浄処理が行われる。
特許文献1では、基板の表面に脱イオン水(DIW:De Ionized Water)等の液膜を形成し、当該液膜を冷却ガスにより冷却して凍結させた後、リンス液で解凍除去することにより、基板表面のパーティクルを除去する技術が開示されている。また、特許文献2では、上述の凍結洗浄において、凍結させた液膜に対して常温よりも高温(例えば80℃)の解凍用液体である加熱液を供給して凍結膜を除去する技術が開示されている。
特許文献2に記載の装置では、基板の表面に脱イオン水を供給するノズルと、冷却ガスを供給するノズルと、解凍用液体を供給するノズルとをそれぞれ別々のアームに取り付けたものが図示されている。しかしながら、この種の装置においては装置を小型化するため、あるいはコストを低減するために、これらのノズルのうちの複数を一つのアームにまとめて取り付けることが考えられる。
特開2008−71875号公報 特開2013−138073号公報
ここで、例えば冷却ガスを供給するノズルと、解凍用液体を供給するノズルとを一つのアームに取り付けた場合、以下のような不都合が生じる。すなわち、解凍用液体を供給するノズルは、凍結した基板上の液膜を速やかに解凍する要求から、十分な流量を供給する必要があり、ノズルにつながる液体供給装置の配管も大径のものが使用され、かつその流量も比較的高く設定される。また、かかる解凍用液体の供給装置は液体を高温のまま吐出することが好ましいが、チャンバ内のノズルや配管は通常、常温の環境下におかれるため冷めて温度低下が生じやすく、吐出前にはプリディスペンスを行うことが望ましい。プリディスペンスでは解凍用液体をノズルから吐出した後にその吐出を停止するが、配管系内を流れる解凍用液体の流量が大きく、流速が速く、液の勢いが強いため、解凍用液体がノズルの先端できれいに停止せず、図3に示すようにノズル100の配管系内の液体101が、ノズル100の先端100a部分で過剰にノズルから出てしまう。そのためノズルの先端まで流路の液密を保つことができず、流路内に液滴101aと空気が混じった状態になってしまう。
このような状態になると、その後にサックバック(配管中の液の引き戻し)動作を行ってもノズルの先端の液滴を除去することができなくなる。そしてその後に冷却ガスを基板に供給して基板上の液膜を凍結させるプロセスを実行する際に、アームを基板上にスキャンさせたときにその振動で液滴101aが基板上に落下し、基板を良好に凍結させることができなくなり、洗浄効果が低下し、パーティクルの除去不良が発生する虞がある。これは図3に示すようにノズル100の先端100a部分が鉛直方向の流路を有する場合に顕著であった。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、配管系の流路の先端まで液密状態を保ち、サックバックの効果が低下することがない基板処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、基板に液体を吐出する第1ノズルと、前記第1ノズルに接続された第1供給配管と、前記第1供給配管の少なくとも一部区間において前記第1供給配管と並列に設けられ、かつ前記第1供給配管の流量よりも低流量に設定される副配管と、前記第1供給配管および前記副配管を通じて前記第1ノズルに第1の液体を供給する第1液体供給源と、前記第1供給配管または前記副配管に付設された引き戻し機構と、を備えたことを特徴とする基板処理装置である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の基板処理装置において、前記第1供給配管には主開閉弁が介挿され、前記副配管には副開閉弁が介挿され、前記主開閉弁および前記副開閉弁を制御する制御部がさらに設けられ、前記制御部は、前記第1ノズルからの液の吐出を停止する際に、前記主開閉弁を先に閉止し、前記副開閉弁を前記主開閉弁が閉止するよりも遅れて閉止するように制御することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の基板処理装置において、前記副配管は前記第1供給配管よりも流路の断面積が小さく構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置において、前記第1供給配管と前記副配管の少なくとも一方には流量調節弁が介挿され、当該流量調節弁は前記副配管の流量が前記第1供給配管の流量よりも低流量になるよう設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置であって、基板に凍結膜形成用の液体を供給する凍結液供給機構と、基板に供給された前記凍結膜形成用の液体に冷却用流体を吐出して凍結させる第2ノズルと、前記第2ノズルに前記冷却用流体を供給して凍結させる冷却用流体供給源と、前記第1ノズルと前記第2ノズルとを前記基板の表面に沿って移動させる移動機構とをさらに備え、前記第1液体供給源が供給する液体が、前記凍結液が基板面で凍結した凍結膜を解凍するための高温液であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、第1供給配管に接続され、基板に液体を吐出する第1ノズルから、第1の時間当たり流量で液体を吐出する第1の工程と、前記第1の工程の後に、前記第1供給配管の少なくとも一部区間において前記第1供給配管と並列に設けられた副配管を経由して、前記第1ノズルから、第1の時間当たり流量よりも少ない第2の時間当たり流量で液体を吐出する第2の工程と、前記第2の工程の後に、前記第1ノズルから液体を引き戻す第3の工程と、前記第3の工程の後に、前記第1ノズルから液体を基板に供給する第4の工程と、を備えたことを特徴とする基板処理方法である。

請求項1乃至6に係る発明によれば、配管系の流路の先端まで液密状態を保ち、サックバックの効果が低下することがない基板処理装置を提供できる。
加熱処理後の基板を炉壁に近接させることで冷却することができ、かつ構造が簡単で安価な熱処理装置を提供できる。
請求項5に係る発明によれば、基板に供給した液膜を第2ノズルから凍結膜形成用の流体を供給して凍結させた後に、第1ノズルから高温液を供給して解凍する凍結洗浄処理を行う場合に、第1ノズルの配管系の流路の先端まで液密状態を保ち、サックバックの効果が低下することがなく、第1ノズルと第2ノズルとを同じ移動機構で移動させる場合であっても、第1ノズルから高温液が基板に不所望に落下することが防止または抑制できる。
請求項6に係る発明によれば、配管系の流路の先端まで液密状態を保ち、サックバックの効果が低下することがない基板処理方法を提供できる。
この発明の実施形態の一例の基板処理装置の全体の構成を模式的に示す概略側面図である。 図1に示した基板処理装置が実行する処理を示す処理フロー図である。 ノズルの先端部を示す断面図である。
<<基板処理装置の概略構成>>
図1は、本発明の一の実施の形態に係る基板処理装置1の全体の概略構成を示す図である。図1に示すように、基板処理装置1は、半導体基板9(以下、単に「基板9」という。)を1枚ずつ処理する枚葉式の装置である。基板処理装置1では、基板9上に凍結膜を形成し、当該凍結膜を除去することにより、基板9上からパーティクル等を除去する凍結洗浄処理が行われる。
基板処理装置1は、主要な構成として、基板保持部2と、基板回転機構5と、カップ部21と、チャンバ7と、薬液供給機構10と、常温純水供給機構11と、低温純水供給機構12と、冷却ガス供給機構13と、高温液供給機構14と、制御部8とを備える。
基板保持部2は、チャンバ7内において基板9の一方の主面91(以下、「上面91」という。)を上側に向けた状態で基板9を保持する。基板9の上面91には、半導体素子の回路パターン等が形成されている。カップ部21は、チャンバ7内において基板9および基板保持部2の周囲を囲む。基板回転機構5は、基板保持部2に保持された基板9の中心を通るとともに基板9の上面91に垂直な回転軸を中心として、基板9を基板保持部2と共に水平面内にて回転する。
制御部8はいわゆるマイクロコンピュータよりなり、基板保持部2、基板回転機構5、カップ部21、薬液供給機構10、常温純水供給機構11、低温純水供給機構12、冷却ガス供給機構13、高温液供給機構14等、基板処理装置1の各部の構成の動作を制御する。
<<配管系とその周辺の構成>>
薬液供給機構10は、基板洗浄用の薬液、具体的にはSC−1を供給する薬液供給源10aと、その薬液供給源10aから配管10bおよびバルブ10cを介して供給される薬液を基板保持部2に保持された基板9の上面91に吐出する薬液ノズル10dとからなる。
常温純水供給機構11は、薬液洗浄後のリンス用に常温の純水を供給する薬液供給源11aと、その純水供給源11aから配管11bおよびバルブ11cを介して供給される薬液を基板保持部2に保持された基板9の上面91に吐出する常温純水ノズル11dとからなる。カップ部21の側方(図1中の左側方)には図示しない駆動源により回転軸15を中心として水平に旋回回動するアーム16が設けられる。薬液ノズル10dと常温純水ノズル11dとは、アーム16の先端に取り付けられ、吐出する薬液や純水が基板保持部2に保持された基板9の中心を通る旋回経路上に吐出可能となっている。
低温純水供給機構12は、純水供給源11aから供給される純水を所定の低温、例えば純水の凝固点である0℃よりも若干高い0.5℃に冷却して貯留する冷却部12aと、その冷却部12aから配管12bおよびバルブ12cを介して供給される低温の純水を基板保持部2に保持された基板9の上面91に吐出する低温純水ノズル12dとからなる。低温純水ノズル12dはカップ部21の側方に立設されて吐出する低温の純水が基板保持部2に保持された基板9の中心に供給されるように固定的に設けられている(図1では一部を省略して記載している)。低温純水供給機構12はさらに、冷却部12aから配管12bおよびバルブ12eを介して供給される低温の純水を基板保持部2に保持された基板9の他方の主面92(以下、「下面92」という。)の中央部に向けて吐出する下面低温純水ノズル12fを備える。下面低温純水ノズル12fは基板保持部2の中央を貫通して設けられる。
冷却ガス供給機構13は、低温純水供給機構12から基板9に供給される純水の凝固点である0℃よりも低い温度まで冷却された冷却ガスを貯留する冷却ガス供給源13aと、その冷却ガス供給源13aから配管13bおよびバルブ13cを介して供給される冷却ガスを基板9の上面91に向けて供給する冷却ガスノズル13dとよりなる。冷却ガスとしては、冷却された窒素(N2)ガスが用いられる。冷却ガスの温度は、できるだけ低温であることが好ましく、本実施の形態では、−165℃である。カップ部21の側方(図1中の右側方)には図示しない駆動源により回転軸17を中心として水平に旋回回動するアーム18が設けられる。冷却ガスノズル13dは、後述する高温液ノズル14dとともにアーム18の先端に取り付けられ、吐出する冷却ガスや高温水が基板保持部2に保持された基板9の中心を通る旋回経路上に吐出可能となっている。
高温液供給機構14は、所定の液体を加熱して高温にした高温液を貯留する高温液供給源14aと、その高温液供給源14aから供給配管14bを介して供給される高温液を基板9の上面91に供給する高温液ノズル14dを備える。高温液としては、常温よりも高く、また低温純水供給機構12から基板9に供給される純水の凝固点である0℃よりも十分に高い温度まで加熱された純水が用いられる。高温液の温度は、できるだけ高温であることが好ましく、本実施の形態では、約80℃である。
高温液供給機構14についてさらに詳細に説明する。高温液ノズル14dはその先端部分が鉛直方向下向きの流路(図3参照)を有する。高温液供給源14aと高温液ノズル14dを結ぶ供給配管14bは内径6mmである。供給配管14bはその途中部分において、主開閉弁14cおよび主流量調節弁14gが介挿される。またその主開閉弁14cおよび主流量調節弁14gが介挿された区間の供給配管14bに対して、副配管14hが並列的に設けられる。副配管14hは供給配管14bと比べて細い内径4mmであり、副開閉弁14iおよび副流量調節弁14jが介挿される。図1において供給配管6cと比べて細い線で描いている部分が副配管60である。この供給配管6cと副配管60との並列区間は、高温液ノズル14dからみて約2mの位置から始まり、並列区間の長さは数10cm〜数m程度である。主流量調節弁6eは流量が毎分5リットルに設定され、副流量調節弁60eは流量が毎分1リットルに設定される。
また、供給配管14bにおいて、前述した副配管14hとの並列区間の下流側からサックバック配管19が分岐している。サックバック配管19にはコンバム等からなる引き戻し機構20が接続され、サックバックが行われる。サックバックにより引き戻された液は図示しないドレン配管に廃棄される。また、高温液ノズル14dはアーム18に取り付けられる。アーム18がカップ部21の側方の待機位置にあるとき、高温液ノズル14dはカップ部21の側方に設けられた待機ポット(図示せず)の上方に位置し、その位置で高温液ノズル14dのプリディスペンス、すなわち高温液の予備吐出を行うことができる。このとき吐出された高温液は前記待機ポットに受けられて、その待機ポットからドレン配管に廃棄される。プリディスペンスおよびサックバックについては詳細を後述する。
<<基板処理装置の動作>>
図2は、基板処理装置1における基板9の凍結洗浄処理の流れを示す図である。基板処理装置1では、まず、基板9がチャンバ7内に搬入されて基板保持部2により保持され、制御部8の制御により、基板回転機構5による基板9の回転が開始される(ステップS11)。基板9の回転数は、例えば、300rpm〜900rpmであり、本実施の形態では400rpmである。
続いて、制御部8によりアーム16が駆動されて薬液ノズル10dと常温純水ノズル11dが基板9の中央上方に位置し、薬液供給機構10のバルブ10cが開かれ、基板9の上面91にSC−1が供給されて基板9上面91の薬液洗浄が行われる(ステップS12)。所定時間経過後、バルブ10cが閉じられる。
次に常温純水供給機構11のバルブ11cが開かれ、常温純水ノズル11dから基板9の上面に常温の純水が供給されて薬液洗浄後の純水リンスが行われ、薬液成分が除去される(ステップ13)。所定時間経過後、バルブ11cが閉じられ、アーム16が駆動されて待機位置に戻る。なお、基板9の上面91に供給されたSC−1や純水は、基板9の回転により、基板9の中央部から外縁部に向かって上面91の全面に亘って拡がり、基板9のエッジから外側へと飛散する。基板9から飛散した純水は、カップ部21により受けられて回収される。
続いて、制御部8により低温純水供給機構12のバルブ12cおよびバルブ12eが開かれる。これにより、低温純水ノズル12dおよび下面低温純水ノズル12fから基板の上面91および下面92に低温の純水が供給され、基板9の予備冷却が行われる(ステップS14)。かかる予備冷却動作は所定の時間だけ継続され、基板9の温度が低温純水供給機構12から供給される純水とほぼ同じ温度まで冷却される。本実施の形態では、予備冷却により、基板9全体が約0.5℃まで冷却される。
次に、制御部8により基板回転機構5による基板9の回転数が減少し、基板9の予備冷却時よりも小さい回転数に変更される。基板9の回転数は、例えば、50rpm〜300rpmであり、本実施の形態では50rpmである。それとともに低温純水供給機構12のバルブ12cが閉じられ、基板9の上面91への純水の供給が停止される。これにより、基板処理装置1では、低速にて回転する基板9の上面91において、上面91上に残っている純水の一部が基板9の中央部からエッジへと向かい、基板9から外側へと飛散する。そして、基板9の上面91上には、純水の薄い液膜が形成される液膜形成動作が行われる(ステップS15)。液膜の厚さは、基板9の上面91の全面に亘っておよそ均一であり、本実施の形態では、約50μmである。なお、液膜の厚さは必ずしも均一である必要はない。またこのとき、下面低温純水ノズル12fから回転中の基板9の下面92に低温の純水を供給する動作は継続され、基板9の冷却が継続される。所定の時間が経過して液膜の形成が終了すると、バルブ12eが閉じられ、下面低温純水ノズル12fからの純水の供給が停止される。
続いて、制御部8の制御により、冷却ガス供給機構13のバルブ13cを開き、またアーム18が駆動されて冷却ガスノズル13dの回動が開始される。これにより、チャンバ7の外部に設けられた冷却ガス供給源13aから冷却ガスノズル13dへと冷却ガスが供給され、冷却ガスノズル13dは回転中の基板9の上面91に向けて冷却ガスを吐出しつつ、基板9の中央部とエッジとの間で冷却ガスノズル13dが往復移動を繰り返す。そして、これにより、基板9の上面91の全面に亘って冷却ガスが供給され、上面91上の液膜が冷却されて凍結する(ステップS16)。以下、凍結した液膜を「凍結膜」とも呼ぶ。なお、基板処理装置1では、基板9の中央部の上方にて停止した冷却ガスノズル13dから冷却ガスの供給が行われ、基板9の回転により冷却ガスが基板9の中央部から外縁部へと拡がることにより凍結膜が形成されてもよい。
基板9上では、基板9の上面91とその上面91に付着した異物(パーティクル等)との間に浸入した純水が凍結(凝固)して体積が増加することにより、パーティクル等が基板9から微小距離だけ浮き上がる。その結果、パーティクル等と基板9との間の付着力が低減され、パーティクル等が基板9から脱離する。また、純水が凍結する際に、基板9の上面91に平行な方向に体積が増加することによっても、基板9に付着しているパーティクル等が基板9から剥離する。
所定の時間が経過して凍結膜の形成が終了すると、制御部8の制御によりバルブ13cが閉じられて冷却ガス供給機構13からの冷却ガスの供給が停止される。そして、基板回転機構5による基板9の回転数が増加され、凍結膜の形成時よりも大きい回転数に変更される。基板9の回転数は、例えば、1500rpm〜2500rpmであり、本実施の形態では2000rpmとされる。そして、制御部8により高温液供給機構14が制御され、主開閉弁14cが開かれ、供給配管14bを通じて高温液ノズル14dから基板9の上面91に向けて高温液が供給される。高温液は、基板9の回転により、基板9の中央部から外縁部に向かって上面91の全面に亘って拡がる。これにより、上面91上の凍結膜が急速に解凍され(すなわち、液化され)、高温液と共に基板9のエッジから外側へと飛散する(ステップS17)。基板9の上面91に付着していたパーティクル等は、基板9上から飛散する液体と共に基板9上から除去される。基板9上から外側へと飛散した液体は、カップ部21により受けられて回収される。基板処理装置1では、高温液供給機構14は、基板9上の凍結膜に解凍用液体である高温液を供給して凍結膜を除去する役割を果たす。
凍結膜の解凍、除去が終了すると、制御部8によりアーム16が駆動されるとともに常温純水供給機構11のバルブ11cが開かれ、常温純水ノズル11dから基板9の上面91上にリンス液(常温の純水)が供給され、基板9のリンス処理が行われる(ステップS18)。リンス処理中の基板9の回転数は、好ましくは、300rpm〜1000rpmであり、本実施の形態では、800rpmである。
その後、常温純水供給機構11のバルブ11cが閉じられ、常温純水ノズル11dから基板9の上面91へのリンス液の供給が停止され、基板9の回転数を1500rpm〜3000rpm(本実施の形態では、2000rpm)に変更し、基板9の回転により、基板9上のリンス液を除去する乾燥処理が行われる(ステップS19)。基板9の乾燥処理が終了すると、基板回転機構5による基板9の回転が停止されて(ステップS20)、処理を終了する。
<<高温液供給機構14のプリディスペンス及びサックバック動作>>
上述した一連の凍結洗浄処理の動作の中で、ステップS17において高温液供給機構14の高温液ノズル14dから50℃〜90℃の高温の液体が基板9に供給される。ところで、基板処理装置1においてチャンバ7やその周辺は特に温度調節を行う構成は備えていないため常温である。そのため、高温液供給源14aから高温液ノズル14dに至る供給配管14bには断熱保温構造を施してあるが、それでもそれら供給配管14bや高温液ノズル14d内に液がとどまる時間が長くなると、液の温度低下が避けられない。高温液の温度が低下すると、ステップS17における凍結膜の解凍除去が速やかにできず、基板上の配線パターンにダメージが発生するなどの問題が生じる。そこで、本実施の形態では、ステップS17よりも前の段階で、高温液ノズル14dのプリディスペンス処理およびサックバック処理を行う。かかる動作について以下に説明する。
ステップS14の基板9の予備冷却動作およびステップS15の液膜形成動作の間、アーム18はカップ部21の側方の待機位置にあり、高温液ノズル14dはカップ部21の側方に設けられた待機ポット(図示せず)の上方に位置している。そこで、本実施形態では、基板処理装置1がステップS15を実行している間に平行して、プリディスペンス処理(ステップS15A1、S15A2)およびサックバック処理(ステップS15B)を行う。すなわち、プリディスペンス処理においては、制御部8はまず約5秒間だけ主開閉弁14cを開放し、供給配管14bを介して高温液ノズル14dから比較的大流量(毎分5リットルの流量)で高温液の吐出を行う(ステップS15A1)。これにより、高温液ノズル14dの内部やそれに近い供給配管14b内の比較的温度低下が進んだ高温液は待機ポット内に吐出されて廃棄され、代わって新しい(比較的温度低下していない)高温液が高温液ノズル14dの内部やそれに近い供給配管14b内に供給される。これによって、次に基板9に供給すべき高温液の温度を高く保つとともに高温液ノズル14dや供給配管14b自体の温度も高く保つことができる。
続いて制御部8は主開閉弁14cを閉じると同時に副開閉弁14iを開放して、約1秒程度の間、副配管14hを介して高温液ノズル14dから比較的小流量(毎分1リットルの流量)で高温液の吐出を行う(ステップS15A2)。しかる後に制御部8は副開閉弁14iを閉じてプリディスペンスを終了する。それと同時に制御部8は引き戻し機構20を作動させ、高温液ノズル14d内の高温液を引き戻し機構20側へ引き戻すサックバック動作を行う(ステップS15B)。このサックバック動作の直前のプリディスペンス動作は副配管14hを通じた比較的小流量の吐出であるので、高温液ノズル14dからの高温液の吐出も比較的低速で緩やかな流れである。そのため、副開閉弁14iを閉じて吐出を終了する際にも、高温液ノズル14d内の液が勢いで過剰に吐出されてしまい、高温液ノズル14d内に空気が入り込んでしまう図3に示すような状態が防止または抑制され、高温液ノズル14d内は液で満たされた状態が保たれる。したがって、それに引き続き行われるサックバック動作において、高温液ノズル14d内の液は先端から良好に引き戻され。高温液ノズル14dの先端近くの流路の壁に液が液滴の状態で付着して残る、ということがなく、特に高温液ノズル14dの先端14d1の鉛直方向に流路がある部分に付着した液滴が後の凍結処理時にアーム18が駆動される振動などによって基板9の上面91に落下してしまい、液膜の状態を乱したり凍結を阻害するなどの現象を発生させることがない。
なお、プリディスペンス動作の時間は、吐出して置換したい配管の長さや容量と流量を考慮して適当な時間だけ行えばよく、またサックバック動作の時間も、引き戻しを行いたい容量を考慮して適当な時間だけ行えばよい。本実施形態において、プリディスペンス動作時の流量は主開閉弁14c開放時には毎分5リットル(毎秒83cc)であり、5秒程度のプリディスペンス動作を行えば、主開閉弁14cよりも高温液ノズル14d側の供給配管14b内の高温液体を置換してそれらを加温するのに十分である。また、高温液供給機構14のプリディスペンスを行うタイミングは、液やノズルの温度低下を考慮すると、実際の処理に高温液供給機構14を使用するより前であってかつそれにもっとも接近したタイミングが望ましいが、ステップS16の凍結処理の間はアーム18を旋回駆動して冷却ガスノズル13dを使用するために、待機ポットに対するプリディスペンス処理ができない。そのため本実施形態においてはステップS15と同時に行った。もし、ステップS15の間だけではプリディスペンスとサックバックの動作が完了しない場合にはステップS14の間から始めてもよい。
また、上記実施形態ではステップS15A1で主開閉弁14cのみを開放し、ステップS15A2で主開放弁14cを閉じると同時に副開閉弁14iを開放していたが、例えば、ステップS15A1で主開閉弁14cと副開閉弁14iの両方を開放し、ステップS15A2で主開放弁14cのみを閉じるようにしてもよい。
この実施形態では、副配管14hは供給配管14bよりも断面積が小さいものを使用したが、必ずしもこれに限らず、例えば断面積が同じ配管を用いてもよい。また供給配管14bと副配管14hとの両方にそれぞれ主流量調節弁14gおよび副流量調節弁14jを設けたが、これに限らず、たとえばどちらか一方のみに流量調節弁を設けてもよいし、流量調節弁を設けずに配管の断面積を異ならせることによって流量を調節してもよい。また、副配管14hを設けることなく、供給配管14bの主流量調節弁14gに対して当初の流量を多くしその後流量を減少させるような制御を行ってもよい。
<<その他の変形例等>>
基板処理装置1では、低温純水供給機構12の下面低温純水ノズル12fから供給される低温の純水によって冷却される予備冷却処理は、冷却ガス供給機構13による基板9への冷却ガスの供給が開始される直前まで行われることが好ましい。これにより、基板9および液膜の温度を低く維持した状態で液膜の凍結を開始することができる。
基板処理装置1では、凍結させるための液膜を形成するための液体は、必ずしも、予め冷却された純水である必要はなく、例えば、常温の純水が基板9の上面91に供給され、当該純水により液膜が形成されてもよい。また、純水以外の液体(炭酸水、水素水、SC1(アンモニア過酸化水素水)、ターシャリーブタノール(TBA)等)が供給され、当該液体により液膜が形成されてもよい。
冷却ガス供給機構13による液膜の凍結は、液膜を形成する液体の凝固点よりも低温の窒素以外の冷却ガス(例えば、酸素、空気、オゾン、アルゴン)が、基板9の上面91に供給されることにより行われてもよい。液膜の凍結は、液膜を形成する液体の凝固点よりも低温の冷却ガスや液体が、基板9の下面92に供給されることにより行われてもよい。また、高温液供給機構14では、純水以外の様々な液体が、解凍用液体として常温よりも高い温度まで加熱され、基板9の上面91に供給されてもよい。
基板処理装置1により処理される基板は、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示用ガラス基板、プラズマ表示用ガラス基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板等であってもよい。上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
なお、以上の実施形態において、高温液ノズル14dが第1ノズルに、供給配管14bが第1供給配管に、副配管14hが副配管に、高温液供給源14aが第1液体供給源に、引き戻し機構20が引き戻し機構に、低温純水供給機構12が凍結膜形成用の液体を供給する凍結液供給機構に、冷却ガスが冷却用流体に、冷却ガスノズル13dが第2ノズルに、冷却ガス供給源13aが冷却用流体供給源に、回転軸17とその駆動源及びアーム18が移動機構に、それぞれ相当し、ステップS15A1が第1の工程に、ステップS15A2が第2の工程に、ステップS15Bが第3の工程に、ステップS17が第4の工程に、それぞれ相当する。
9 基板
10 薬液供給機構
11 常温純水供給機構
12 低温純水供給機構(凍結液供給機構)
13 冷却ガス供給機構
13a 冷却ガス供給源(冷却用流体供給源)
13d 冷却ガスノズル(第2ノズル)
14 高温液供給機構
14a 高温液供給源(第1液体供給源)
14b 供給配管(第1供給配管)
14c 主開閉弁
14d 高温液ノズル(第1ノズル)
14g 主流量調節弁
14h 副配管
14i 副開閉弁
14j 副流量調節弁
17 回転軸
18 アーム
19 サックバック配管
20 引き戻し機構
S15A1、S15A2、S15B ステップ







Claims (6)

  1. 基板に液体を吐出する第1ノズルと、
    前記第1ノズルに接続された第1供給配管と、
    前記第1供給配管の少なくとも一部区間において前記第1供給配管と並列に設けられ、かつ前記第1供給配管の流量よりも低流量に設定される副配管と、
    前記第1供給配管および前記副配管を通じて前記第1ノズルに第1の液体を供給する第1液体供給源と、
    前記第1供給配管または前記副配管に付設された引き戻し機構と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記第1供給配管には主開閉弁が介挿され、前記副配管には副開閉弁が介挿され、
    前記主開閉弁および前記副開閉弁を制御する制御部がさらに設けられ、
    前記制御部は、前記第1ノズルからの液の吐出を停止する際に、前記主開閉弁を先に閉止し、前記副開閉弁を前記主開閉弁が閉止するよりも遅れて閉止するように制御することを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記副配管は前記第1供給配管よりも流路の断面積が小さく構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1供給配管と前記副配管の少なくとも一方には流量調節弁が介挿され、当該流量調節弁は前記副配管の流量が前記第1供給配管の流量よりも低流量になるよう設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の基板処理装置であって、
    基板に凍結膜形成用の液体を供給する凍結液供給機構と、
    基板に供給された前記凍結膜形成用の液体に冷却用流体を吐出して凍結させる第2ノズルと、
    前記第2ノズルに前記冷却用流体を供給して凍結させる冷却用流体供給源と、
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとを前記基板の表面に沿って移動させる移動機構とをさらに備え、
    前記第1液体供給源が供給する液体が、前記凍結液が基板面で凍結した凍結膜を解凍するための高温液である
    ことを特徴とする基板処理装置。
  6. 第1供給配管に接続され、基板に液体を吐出する第1ノズルから、第1の時間当たり流量で液体を吐出する第1の工程と、
    前記第1の工程の後に、前記第1供給配管の少なくとも一部区間において前記第1供給配管と並列に設けられた副配管を経由して、前記第1ノズルから、第1の時間当たり流量よりも少ない第2の時間当たり流量で液体を吐出する第2の工程と、
    前記第2の工程の後に、前記第1ノズルから液体を引き戻す第3の工程と、
    前記第3の工程の後に、前記第1ノズルから液体を基板に供給する第4の工程と、
    を備えたことを特徴とする基板処理方法。
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