JP6624580B2 - 撮像装置及びカメラ - Google Patents

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Description

画像を撮像する撮像装置及びカメラに関する。
従来、イメージセンサを用いて画像を撮像する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、グローバルシャッタ駆動が可能なMOS型イメージセンサとして、フォトダイオードで発生した電荷を不揮発性メモリトランジスタに書き込む構成が開示されており、データを非破壊で読み出すことが可能なイメージセンサが開示されている。
非破壊読み出し可能なイメージセンサとしては、フローティングゲートアンプ(FGA)をCCDイメージセンサに応用した例がある。同様に、CMOSイメージセンサに応用した例が、特許文献3に記載されている。
特許文献4には、非破壊読み出しが可能な有機CMOSイメージセンサが開示されている。
特開2008−042180号公報 特開2002−280537号公報 特開2004−015291号公報 国際公開第2015/045828号
一般的な撮像装置において、低照度環境下での撮影では十分な光量が得られないため、電気的に信号を増幅(以下、ゲインアップ)する必要がある。
この増幅の際にはアナログ回路によるゲインアップ(以下、アナログゲインの乗算)が望ましいが、アナログ回路ゲインが最大値に達してもなおゲインが不足する場合には、デジタル回路によるゲインアップ(以下、デジタルゲインの乗算)が必要になる。しかし、デジタルゲインの乗算は映像信号のビット精度の劣化と、これに伴う量子化ノイズの増大を招くため、必要以上にノイズが発生するという課題が生じる。
そこで、本開示は乗算するデジタルゲイン値を極力小さく抑え、従来よりもノイズの発生を抑圧し得る撮像装置及びカメラを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る撮像装置は、画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子と、撮像素子により生成された画像信号に所定の処理を行い、画像データを生成する画像処理部と、画像処理部を制御するコントローラと、を備え、画像処理部は、コントローラの制御により、一回の露光期間内に撮像素子から画像信号を複数回読み出し、一回の露光期間における最後の読み出し画像信号の信号レベルから算出される目標レベルと、複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出し、加算信号に対して目標ゲイン値を乗算して画像データを生成する。
本開示の一態様に係るカメラは、上記撮像装置と、撮像素子に外部の光を集光する少なくとも一つの光学素子を有する光学系とを備える。
上記本開示に係る撮像装置及びカメラによると、従来よりもノイズを抑制した画像を撮像することができる。
図1は、実施の形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。 図3は、変形例1に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。 図4は、変形例2に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。 図5は、動く被写体の一例として、全面グレーの背景の前を移動する白い矩形の被写体を示す模式図である。 図6は、実施の形態2に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。 図7は、実施の形態2に係る時刻0〜時刻0.5Tまでの期間の撮像結果を示す説明図である。 図8は、実施の形態2に係る時刻0〜時刻Tまでの期間の撮像結果を示す説明図である。 図9は、実施の形態2に係る信号Aと信号Bとを加算した場合の結果を示す説明図である。 図10は、実施の形態2に係る信号Bから信号Aを減算して得られた信号Cを示す説明図である。 図11は、実施の形態2に係る信号Aから信号Cを減算して得られた信号Dを示す説明図である。 図12は、実施の形態2に係る信号Dに0.5倍のゲインを乗算し、信号(A+B)から減算した減算結果を示す説明図である。 図13は、暗部での閃光撮影時における画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。
本開示の一態様に係る撮像装置は、画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子と、撮像素子により生成された画像信号に所定の処理を行い、画像データを生成する画像処理部と、画像処理部を制御するコントローラと、を備え、画像処理部は、コントローラの制御により、一回の露光期間内に撮像素子から画像信号を複数回読み出し、一回の露光期間における最後の読み出し画像信号の信号レベルから算出される目標レベルと、複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出し、加算信号に対して目標ゲイン値を乗算して画像データを生成する。
これによれば、一回の露光期間内に読み出された複数の画像信号を加算した加算信号に対して目標ゲイン値が乗算されているので、一つの画像信号に対して目標ゲイン値を乗算した場合と比べても、ビット精度劣化を抑えることができる。ビット精度の劣化が大きいと画像にノイズが発生しやすくなるが、このビット精度劣化が抑えられることで、ノイズを抑制した画像を撮像することができる。
また、本開示の一態様に係るカメラは、上記撮像装置と、撮像素子に外部の光を集光するレンズとを備える。
これによれば、上記した撮像装置と同等の効果を発揮できるカメラを提供することが可能である。
以下、実施の形態について詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。本開示は、請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本開示の独立請求項に記載されていない構成要素については、本開示の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1における撮像装置の構成及び動作について説明する。
[1.構成]
図1は、実施の形態1に係るカメラ100の構成を示すブロック図である。
カメラ100は、光学系110と、レンズ駆動部120と、撮像装置1とを備えている。
光学系110は、撮像装置1の撮像素子10に外部の光を集光する1以上のレンズから構成されている。具体的には、光学系110は、ズームレンズ111、手振れ補正レンズ112、フォーカスレンズ113、絞り114により構成される。ズームレンズ111を光軸110Aに沿って移動させることにより、被写体像の拡大、縮小をすることができる。また、フォーカスレンズ113を光軸110Aに沿って移動させることにより被写体像のフォーカスを調整することができる。また、手振れ補正レンズ112は、光学系110の光軸110Aに垂直な面内で移動可能である。カメラ100のブレを打ち消す方向に手振れ補正レンズ112を移動することで、カメラ100のブレが撮像画像に与える影響を低減できる。また、絞り114は光軸110A上に位置する開口部114Aを有し、使用者の設定に応じて若しくは自動で開口部114Aの大きさを調整し、透過する光の量を調整する。
レンズ駆動部120は、ズームレンズ111を駆動するズームアクチュエータや、補正レンズ112を駆動する手ブレ補正アクチュエータや、フォーカスレンズ113を駆動するフォーカスアクチュエータや、絞り114を駆動する絞りアクチュエータを含む。そして、レンズ駆動部120は、上記のズームアクチュエータや、フォーカスアクチュエータや、手ブレ補正アクチュエータや、絞りアクチュエータを制御する。
撮像装置1は、撮像素子10と、A/Dコンバータ150と、処理部300と、と、カードスロット190と、内部メモリ240と、操作部材210と、表示モニタ220とを備えている。
撮像素子10は、例えば、有機MOSイメージセンサなどの、画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子である。撮像素子10は、光学系110で形成された被写体像を撮像してアナログ信号であるアナログ画像信号を生成する。撮像素子10は、露光、転送、電子シャッタなどの各種動作を行う。
A/Dコンバータ150は、撮像素子10で生成されたアナログ画像信号に対してアナログゲインアップを行い、デジタル信号であるデジタル画像信号に変換する。
処理部300は、撮像素子10で生成された画像信号に対する処理と、カメラ100全体に対する制御処理とを実行する。具体的には、処理部300は、画像処理部160と制御部20とメモリ170とを備えている。
画像処理部160は、撮像素子10で生成された画像信号に対して各種処理を施し、表示モニタ220に表示するための画像データを生成したり、メモリカード200に格納するための画像データを生成したりする。例えば、画像処理部160は、撮像素子10で生成された画像信号に対して、ガンマ補正、ホワイトバランス補正、傷補正などの各種処理や、後述する目標レベルと目標ゲイン値に応じたデジタルゲインアップを行う。また、画像処理部160は、撮像素子10で生成された画像信号を、H.264規格やMPEG2規格に準拠した圧縮形式等により圧縮する。画像処理部160は、DSPやマイコンなどで実現可能である。
制御部20は、カメラ100全体を制御するコントローラである。つまり、制御部20は、画像処理部160を制御するコントローラである。制御部20は半導体素子などで実現できる。制御部20はハードウェアのみで構成してもよいし、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせることにより実現してもよい。制御部20は、マイコンなどで実現できる。なお、制御部20を、画像処理部160として機能させることも可能である。
メモリ170は、画像処理部160及び制御部20のワークメモリとして機能する。メモリ170は、例えば、DRAM、SRAM、強誘電体メモリなどで実現できる。メモリ170は、処理部300の外部に電気的に接続されるものでも良い。
カードスロット190はメモリカード200を着脱可能に保持する。カードスロット190は機械的及び電気的にメモリカード200と接続可能である。メモリカード200はフラッシュメモリや強誘電体メモリなどを内部に含み、画像処理部160で生成された画像ファイル等のデータを格納できる。
内部メモリ240は、フラッシュメモリや強誘電体メモリなどで構成される。内部メモリ240は、カメラ100全体を制御するための制御プログラム等を記憶する。
操作部材210は使用者からの操作を受け付けるユーザーインターフェースの総称である。操作部材210は、例えば、使用者からの操作を受け付ける十字キーや決定釦等を含む。
表示モニタ220は、撮像素子10で生成された画像信号に基づく画像データや、メモリカード200から読み出された画像データが示す画像データを表示できる画面220Aを有する。また、表示モニタ220は、カメラ100の各種設定を行うための各種メニュー画面等も画面220Aに表示できる。表示モニタ220の画面220A上にはタッチパネル220Bが配置されている。タッチパネル220Bはユーザによりタッチされて各種タッチ操作を受け付けることができる。タッチパネル220Bに対するタッチ操作が示す指示は制御部20に通知され各種処理が行われる。
[2.動作]
以上のような構成を有するデジタルカメラ100の動作を説明する。撮像素子10は、非破壊出力機能を有する。非破壊出力機能とは、露光期間内に画像信号を非破壊で出力可能な機能である。以下、撮像素子10の非破壊出力機能を用いたデジタルカメラ100の動作について説明する。
画像処理部160は、制御部20の制御により、撮像素子10における一回の露光期間内に、画像信号を複数回読み出す。具体的には、画像処理部160は、撮像素子10の読み出しタイミングを制御することで、一回の露光期間内に複数回画像信号が読み出されるようにする。
図2は、実施の形態1に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。ここでは、一度の露光期間L内に画像信号を二回読み出す場合を示す。露光期間Lとしては、例えば1/60秒である。本実施の形態では、説明を簡略化するため撮像素子10の受光量が露光期間L内において一定(変化しない)被写体光を受光するものとして説明する。図2に示すように、画像処理部160は、一回の露光期間L内において撮像素子10から、二回画像信号を読み出す。読み出しタイミングは、露光期間Lの時点(時刻T)と、当該露光期間Lを均等に二分割し、その分割点(時刻0.5T)としている。このとき、撮像素子10における各画素の蓄積電荷は、時間に比例して増加しているので、二回目に読み出された画像信号の信号レベルをSとすると、一回目に読み出された画像信号の信号レベルは、0.5Sとなる。一方、画像信号のビット長は、一回目、二回目ともに同じ値(n)である。
画像処理部160は、撮像素子10から取得した一回の露光期間L内における二回分の画像信号を、各回毎にメモリ170に一時的に記憶する。その後、画像処理部160は、二回目に読み出した信号レベルより算出される目標レベルと、二回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とから、目標ゲイン値を算出する。画像処理部160は、加算信号に対して目標ゲイン値を乗算して画像データを生成する。この処理はノイズ抑制処理であり、生成された画像データからはノイズが低減されている。
ここで、目標レベルとは、最終的に表現したい画像データの信号レベルであり、目標ゲイン値は、目標レベルと、二回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号の信号レベルとの比により、求められる。
目標レベルの決め方の一例としては、反射率約90%の白い被写体を撮像した場合のカメラ100の出力輝度信号振幅が8ビットで219となるように、デジタルゲイン乗算後のnビット信号の目標レベルを219×2n−8に定めるという方法がある。
ここで、目標レベルを2倍とした場合を例にして、デジタルゲインの乗算により画像信号の加算の有無でビット精度がどのように変化するか説明する。まず、一回の露光期間Lで画像信号を一度だけ読み出し、2倍のアナログゲインを乗算した場合に対して、2倍のデジタルゲインを乗算した場合のビット精度劣化は、式(1)で求められる。
log(2n+1)−log(2)=(n+1)−n=1・・・(1)
ここで、log(2n+1)は、2倍のアナログゲインを乗算した場合のビット精度を示し、log(2)は2倍のデジタルゲイン乗算後のビット精度を示している(デジタルゲイン乗算前のビット精度と変わらない)。式(1)に示すように、この場合においてはビット精度劣化が1bitとなる。
次に、図2に示すように、一回の露光期間Lで同じ露光開始時刻で露光時間の異なる画像信号を二回読み出した場合のビット精度劣化は、式(2)で求められる。
log(2n+1)−log(1.5×2)=(n+1)−(n+0.58)=0.42・・・(2)
ここで、二回目に読み出された画像信号の信号レベルをSとすると、一回目に読み出された画像信号の信号レベルは、0.5Sであるので、加算信号の信号レベルは、1.5Sとなる。このため、式(2)においてlog(2n+1)は、2倍のアナログゲインを乗算した場合のビット精度を示し、log(1.5×2)が2÷1.5=4/3倍のデジタルゲイン乗算後のビット精度を示している。式(2)に示すように、この場合においてはビット精度劣化が0.42bitとなる。ビット精度劣化は、小さいほど画像に発生するノイズが低減されることが知られている。このため、一度の露光期間L内に複数回画像信号を読み出して加算した方が、ノイズが低減されることとなる。
[3.効果等]
上述したように、上記実施の形態1に係る撮像装置1によれば、画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子10と、撮像素子10により生成された画像信号に所定の処理を行い、画像データを生成する画像処理部160と、画像処理部160を制御する制御部20(コントローラ)と、を備え、画像処理部160は、制御部20の制御により、一回の露光期間内に撮像素子10から画像信号を複数回読み出し、一回の露光期間Lにおける最後の読み出し画像信号の信号レベルから算出される目標レベルと、複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出し、加算信号に対して目標ゲイン値を乗算して画像データを生成する。
これによれば、一回の露光期間L内に読み出された複数の画像信号を加算した加算信号に対して目標ゲイン値が乗算されているので、一つの画像信号に対して目標ゲイン値を乗算した場合と比べても、ビット精度劣化を抑えることができる。ビット精度の劣化が大きいと画像にノイズが発生しやすくなるが、このビット精度劣化が抑えられることで、ノイズを抑制した画像を撮像することができる。
また、画像処理部160は、一回の露光期間Lを均等となるように分割したタイミングで、それぞれの画像信号を読み出している。
これによれば、露光期間Lを均等に分割したタイミングで複数の画像信号が読み出されているので、全ての読み出し時において、画像信号の一回あたりの読み出し時間Trを容易に確保することができる。
[変形例1]
上記実施の形態1では、一回の露光期間L内に画像信号を二回読み出す場合を例示した。しかし、一回の露光期間L内における画像信号の読み出し回数は三回以上であっても構わない。いずれの場合においても、画像処理部160は、一回の露光期間L内に撮像素子10から画像信号を複数回読み出し、一回の露光期間Lにおける最後の読み出し画像信号の信号レベルから算出される目標レベルと、複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出し、加算信号に対して目標ゲイン値を乗算する。
この変形例1では、一回の露光期間L内における画像信号の読み出し回数を四回とした場合について例示する。
図3は、変形例1に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。図3に示すように、画像処理部160は、一回の露光期間L内において撮像素子10から、四回画像信号を読み出す。読み出しタイミングは、露光期間Lの時点(時刻T)と、当該露光期間Lを均等に四分割し、その分割点(時間0.25T、時間0.5T、時間0.75T)としている。つまり、この場合においても、各回の画像信号は、同じ露光開始時刻であるものの露光時間が異なることになる。また、本変形例では、説明を簡略化するためセンサの受光量が露光期間L内において一定(変化しない)被写体光を受光するものとして説明する。
画像処理部160は、撮像素子10から取得した一回の露光期間L内における四回分の画像信号を、各回毎にメモリに一時的に記憶する。その後、画像処理部160は、四回目に読み出した信号レベルより算出される目標レベルと、四回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出する。画像処理部160は、求めた目標ゲイン値を加算信号に対して乗算することで、加算信号の信号レベルを増幅する。目標レベルを4倍とした場合のビット精度劣化は式(3)のように求められる。
log(2n+2)−log(2.5×2)=(n+2)−(n+1.32)=0.68・・・(3)
このように、一回の露光期間L内に四回読み出したそれぞれの画像信号が加算されているので、ビット精度劣化を抑えることができる。一回の露光期間L内における読み出し回数を増加させれば、それだけビット精度劣化を抑えることが可能であるが、不規則に増加させてしまうと、隣り合う読み出しタイミングの間隔が、画像信号の一回あたりの読み出し時間Trよりも短くなってしまうおそれがある。しかしながら、一回の露光期間Lを均等となるように分割したタイミングでそれぞれの画像信号を読み出しているので、全ての読み出し時において、画像信号の一回あたりの読み出し時間Trを容易に確保することができる。言い換えると、一回の露光期間Lを均等に分割する際においては、隣り合う読み出しタイミングの間隔が読み出し時間Trよりも小さくならないように、読み出し回数を決定することが求められる。
[変形例2]
上記実施の形態1では、一回の露光期間Lを均等に分割し、その分割点で画像信号を読み出す場合について説明した。しかし、一回の露光期間L内で複数回画像信号を読み出すのであれば、その読み出しタイミングは如何様でもよい。この変形例2では、露光期間Lを均等に分割せずに、複数回画像信号を読み出す場合について説明する。
図4は、変形例2に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。
図4に示すように、画像処理部160は、一回の露光期間L内で画像信号を二回読み出している。具体的には、画像処理部160は、一回の露光期間L内の画像信号の読み出し回数のうち、最後の回での読み出しタイミングを露光期間の最終時点とし、当該最後の回以外の回での読み出しタイミングを、当該露光期間のL/2以上、L−Tr未満の期間L1内にしている。例えば、読み出し時間Trが時間0.1Tとした場合には、一回目の読み出しタイミングを露光期間L内におけるL−Tr時点(時刻0.9T)とし、二回目の読み出しタイミングを露光期間の最終時点(時刻T)としている。
このように、一回の露光期間Lでの読み出し回数のうち、最後の回での読み出しタイミングを露光期間の最終時点とし、当該最後の回以外の回での読み出しタイミングを、当該露光期間Lの半分以上(L/2以上)、露光期間Lと一回の読み出し時間Trとの差分以下(L−Tr未満)の期間L1内に収めることで、最後の回の直前の回の読み出し時間Trを確保することができる。したがって、画像信号の読み出しの安定性を高めることができる。
また、画像処理部160は、一回の露光期間Lのうち、当該露光期間Lの半分以上(L/2以上)の期間L1内に画像信号を複数回読み出している。
そして、一回目の読み出しタイミングは、一回の露光期間Lの最終時点に近ければよりよい。例えば、図4に示すように、一回目の読み出しタイミングが時刻0.9Tで、二回目の読み出しタイミングがTである場合のビット精度劣化は、式(4)で求められる。
log(2n+1)−log(1.9×2)=(n+1)−(n+0.93)=0.07・・・(4)
ここで、二回目に読み出された画像信号の信号レベルをSとすると、一回目に読み出された画像信号の信号レベルは、0.9Sであるので、加算後の画像信号の信号レベルは、1.9Sとなる。このため、式(4)においてlog(2n+1)は、2倍のアナログゲインを乗算した場合のビット精度を示し、log(1.9×2)が2÷1.9=20/19倍のデジタルゲイン乗算後のビット精度を示している。式(4)に示すように、この場合においてはビット精度劣化が0.07bitとなる。このように、式(2)の場合と比べてもビット精度劣化を抑えることが可能である。したがって、ビット精度劣化を大幅に抑えることができ、結果的によりノイズを抑制した画像を撮像することができる。
なお、画像処理部160は、期間L1内においても複数回画像信号を読み出してもよい。この場合においても、読み出し時間Trを考慮して、各読み出しタイミングを決定することが望まれる。
また、画像処理部160は、過去に算出した目標ゲイン値に基づいて、今回の露光期間L内における画像信号の読み出し回数を決定してもよい。これによれば、画像処理部160が、過去に算出した目標ゲイン値に基づいて、今回の露光期間L内における画像信号の読み出し回数を決定しているので、目標ゲイン値に対して適切な読み出し回数を設定することが可能である。
過去に算出した目標ゲイン値においては、直前の露光期間Lで求められた目標ゲイン値であってもよいし、それよりも前の段階の露光期間Lで求められた目標ゲイン値であってもよい。さらに、露光期間Lとは異なるタイミング(例えば静止画像撮影時にオートフォーカス時など)で求められた目標ゲイン値を用いてもよい。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、静止した被写体を撮影する際に十分なノイズ低減効果が得られるが、その反面、動く被写体を撮像した場合には課題が発生する。以下、この課題について説明する。
図5は、動く被写体の一例として、全面グレー(図5ではドットのハッチングで図示)の背景Gの前を移動する白い矩形の被写体Hを示す模式図である。被写体Hは、背景Gの前を時刻0〜時刻Tの期間に等速で移動するものとする。
図6は、実施の形態2に係る画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。図6に示すように、実施の形態2での撮像素子10の駆動方法は、時刻0.5T及び時刻Tで撮像結果の画像信号を読み出すものとし、時刻0.5T及び時刻Tにおいて読み出された画像信号をそれぞれ信号A、信号Bとする。
図7は、実施の形態2に係る時刻0〜時刻0.5Tまでの期間の撮像結果を示す説明図である。具体的には図7の(a)は、撮像された画像を示す模式図であり、図7の(b)は、撮像された画像におけるVIIb−VIIb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。図7の(a)に示すように、時刻0〜時刻0.5Tまでの撮像結果では、静止した背景Gと、被写体Hの移動軌跡h1とを含んだ画像信号(信号A)が得られる。
図8は、実施の形態2に係る時刻0〜時刻Tまでの期間の撮像結果を示す説明図である。具体的には図8の(a)は、撮像された画像を示す模式図であり、図8の(b)は、撮像された画像におけるVIIIb−VIIIb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。図8の(a)に示すように、時刻0〜時刻Tまでの撮像結果では、静止した背景Gと、被写体Hの移動軌跡h2とを含んだ画像信号(信号B)が得られる。
図9は、実施の形態2に係る信号Aと信号Bとを加算した場合の結果を示す説明図である。具体的には図9の(a)は、加算結果に基づく画像を示す模式図であり、図9の(b)は、加算結果に基づく画像におけるIXb−IXb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。
ここで信号Aと信号Bを加算した信号(A+B)では、時刻0〜時刻Tまでの被写体軌跡h3のうち、信号A、Bで共通となる領域(共通領域h4)の信号レベルと、信号Bだけに存在する非共通領域h5の信号レベルに差が生じ、図9に示すように被写体軌跡h3の信号レベルが不連続となる課題が発生する。
そこで、この課題を解決するために画像処理部160が行う処理に以下の処理を追加する。
図10は、実施の形態2に係る信号Bから信号Aを減算して得られた信号Cを示す説明図である。具体的には図10の(a)は、信号Cに基づく画像を示す模式図であり、図10の(b)は、信号Cに基づく画像におけるXb−Xb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。信号Bから信号Aを減算したことにより得られた信号Cは図6において(C)と記載した斜線のハッチング部分の蓄積電荷出力に相当し、言い換えれば時刻0.5T〜時刻Tの期間の撮像結果である。
図11は、実施の形態2に係る信号Aから信号Cを減算して得られた信号Dを示す説明図である。具体的には図11の(a)は、信号Dに基づく画像を示す模式図であり、図11の(b)は、信号Dに基づく画像におけるXIb−XIb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。
信号A及び信号Cはともに0.5T間の露光期間の撮像結果であることを考えると、静止している被写体を示す領域である静止被写体領域h10の信号レベルは、信号Aと信号Cとで等しくなるため、信号Aから信号Cを減算した信号Dでは、静止被写体領域h10はキャンセルされて0となる。また、0でない領域は被写体の動きがあった領域を示す信号、すなわち動き検出信号となる。動き検出信号は、動作している被写体を示す領域である動体領域h20を示す。これらのことから、背景Gが静止被写体領域h10となり、時刻0〜時刻Tまでの被写体軌跡h3が動体領域h20となる。動体領域h20以外の領域は静止被写体領域h10である。
このように、画像処理部160は、一回の露光期間Lにおける最後の読み出し画像信号(信号B)から、当該画像信号よりも前に読み出された画像信号である基準画像信号(信号A)を減算し、当該減算結果(信号C)を、基準画像信号(信号A)から減算することで得られた信号Dに基づいて、動体領域h20と静止被写体領域h10とのいずれか一方を検出する。
なお、一度の露光期間L内において画像信号をN回以上読み出す場合には、k回目(k=2〜N)に読み出された画像信号を信号B、k−1回目に読み出された画像信号を信号Aとして、k=2〜Nに対して逐次同様の処理を繰り返す。
ここで、信号Dには、動体領域h20以外に、画像に重畳されたノイズも含まれることになる。信号Dを純粋な動き検出信号とするためには、信号Dに対して適当な閾値を設けてレベルが0に近いデータの値を強制的に0とすることでノイズを抑制する必要がある。以下では、信号Dは上記ノイズ抑制処理を施した後の信号であるとして説明する。
図12は、実施の形態2に係る信号Dに0.5倍のゲインを乗算し、信号(A+B)から減算した減算結果を示す説明図である。具体的には図12の(a)は、当該減算結果に基づく画像を示す模式図であり、図12の(b)は、当該減算結果に基づく画像におけるXIIb−XIIb切断面での信号レベルの波形を示す波形図である。
上記のようにして得られた信号Dに0.5倍のゲインを乗算し、信号(A+B)から減算すると、静止被写体領域h10ではD=0なので、以下の式(5)が成り立つ。
A+B−0.5D=A+B・・・(5)
さらに、動体領域h20では以下の式(6)が成り立つ。
A+B−0.5D=A+B−0.5(A−C)=A+B−0.5(A−B+A)=A+B−A+0.5B=1.5B・・・(6)
動体領域h20だけは信号Bに1.5倍のゲインを乗算したものに置き換わる。この結果、図12に示すように動体領域h20の信号レベルの不連続は無くなり、自然な撮像結果が得られる。
上記で説明した処理によって得られる画像は、静止被写体領域h10に対してはノイズ抑制処理が施されている。この場合の加算信号は、静止被写体領域h10に対して、複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算したものとなる。一方、動体領域h20に関しては1.5倍のゲインが乗算されるだけになる。このため、動体領域h20においては従来の撮像装置と比べてS/Nの向上は期待できないが、静止被写体領域h10は実施の形態1と同様にS/Nが改善された画像となる。このように、画像処理部160は、画像信号内における動体領域h20と、静止被写体領域h10とを区別し、静止被写体領域h10に対してノイズ抑制処理を施している。
つまり、動体領域h20と静止被写体領域h10とでS/Nに差のある画像が得られることになるが、動画における一般的な3次元ノイズリダクション処理においても動体領域h20と静止被写体領域h10のS/Nに差のある画像が得られるため、あまり違和感は無いと考えられる。
なお、上記では被写体Hが等速で移動する場合を例に説明したが、加減速を伴う移動の場合でも、動き検出信号の値が正から負に変化する位置が変わるだけで、同様に成立する。
また、前記変形例1及び2の場合でも同様の考え方が成立する。
また、動体領域h20のS/Nを静止被写体領域h10のS/Nに近づけるために、動体領域h20、すなわち上記説明における信号Dが0でない領域に限定してLPFなどの2次元ノイズリダクション処理を局所的に行っても良い。
また、動体領域h20と静止被写体領域h10とを判別するための方法は、上記した信号A、信号Bに対する加減算に限定されるものではない。その他の判別方法としては、動きベクトルを用いて判別する方法などが挙げられる。
(補足)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。
(A)本開示には、実施の形態1、2における撮像装置1が内蔵された電子機器も含まれるのは言うまでもない。
図1に示されるように、カメラ100は、撮像装置1と、光学系110と、とを含んで構成される。
光学系110は、ズームレンズ111、手振れ補正レンズ112、フォーカスレンズ113、絞り114、などの光学素子からなり、撮像素子10に外部の光を集光する。
使用者からの操作を受け付けると、画像処理部160は、撮像素子10からの出力信号に対して、各種信号処理を施し、カードスロット190に挿入されたメモリカード200に、画像データを記録する。
(B)撮像装置1における各構成要素(機能ブロック)は、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等の半導体装置により個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、DSP(Digital Signal Processor)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
また、上記各種処理の全部又は一部は、電子回路等のハードウェアにより実現されても、ソフトウェアを用いて実現されてもよい。なお、ソフトウェアによる処理は、撮像装置1に含まれるプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現されるものである。また、そのプログラムを記録媒体に記録して頒布や流通させてもよい。例えば、頒布されたプログラムを、他のプロセッサを有する装置にインストールして、そのプログラムをそのプロセッサに実行させることで、その装置に、上記各処理を行わせることが可能となる。
(C)実施の形態1、2において、撮像素子10は有機MOSイメージセンサを一例として説明したが、グローバルシャッタ駆動が可能なMOS型イメージセンサとして、フォトダイオードで発生した電荷を不揮発性メモリトランジスタに書き込む構成を有し、データを非破壊で読み出すことが可能なイメージセンサであってもよく、フローティングゲートアンプ(FGA)を応用したCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサであってもよい。露光中に画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子であればよい。
また、撮像素子10は、A/Dコンバータ150と一体に構成されていても良い。
(D)実施の形態1において、目標レベルを2倍とした場合を例にして、ビット精度劣化について説明したが、ゲインは2倍に限定されない。実施の形態1において、ゲインを2倍(m>0)とすれば、ビット精度劣化は、式(7)で求められ、ビット精度劣化はmbitとなる。
log(2n+m)−log(2)=(n+m)−n=m・・・(7)
これに対して、一回の露光期間Lで同じ露光開始時刻で露光時間の異なる画像信号を二回読み出した場合のビット精度劣化は、式(8)で求められる。
log(2n+m)−log(1.5×2)=(n+m)−(n+0.58)
=m−0.58・・・(8)
したがって、ビット精度劣化は、mbitより0.58だけ小さく抑えられる。このため、ノイズが低減できる。
さらに、一回の露光期間Lで露光期間を均等に分割し、画像信号を2回(c>1)読み出し、目標レベルを2倍とした場合のビット精度劣化は、式(9)で求められる。
log(2n+c)−log((2+1)/2×2
=log(2n+c)−log((2+1)×2n−1
=(n+c)−(n−1)−log(2+1)
=c−(log(2+1)−1) ・・・(9)
したがって、ビット精度劣化は、cbitよりlog(2+1)−1だけ小さく抑えられる。このため、ノイズが低減できる。
(E)実施の形態1において、説明を簡略化するためセンサの受光量が露光期間L内において一定(変化しない)の被写体光を受光するものとして説明したが、これに限定されない。例えば、閃光撮影時や、暗いトンネルから出た場合等で急激に露光量が変化する場合でもノイズは低減できる。
図13は、暗部での閃光撮影時における画像信号の読み出しタイミングを示す説明図である。露光期間Lにおいて暗部での露光期間が0から0.5Tでの信号レベルが0.1Sであり、時刻0.5Tから時刻0.75Tの露光期間に閃光が行われ、露光0.75Tから再び暗くなる場合の時間と蓄積電荷に関するグラフである。目標ゲイン値を2倍とすると、ビット精度劣化は、式(10)で求められる。
log(2n+1)−log(1.1×2)=(n+1)−(n+0.14)=0.86・・・(10)
したがって、ビット精度劣化は、0.14だけ小さく抑えられる。
露光期間L内の一部で蓄積電荷が全く変わらない様な特殊な露光期間で非破壊読み出ししない限り、蓄積電荷は蓄積スピードこそ異なるが、q1、q2、q3に示すように時間と共に増加するため、露光期間Lに画像信号を複数回非破壊読み出しすることで、1回だけ読み出した画像信号に比べて、ビット精度劣化を小さくできる。
なお、露光期間L内の一部または全てにおいて蓄積電荷量が全く変わらない特殊な露光状態であっても、複数回読み出した画像信号を加算した加算信号は、最後に読み出した画像信号のレベルより大きくなるため、ビット精度劣化を小さくする効果は同様に成立する。
また、上述した実施の形態1、2で示した構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示の範囲に含まれる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態1、2を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。また、上述の実施の形態1、2は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、静止画または動画を撮影できる撮像装置に対して適用可能である。具体的には、レンズ交換式デジタルカメラ、コンパクトデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、スマートフォン、ウェアラブルカメラ、監視カメラ等の静止画または動画が撮影できる種々の撮像装置に対して適用することができる。
1 撮像装置
10 撮像素子
20 制御部(コントローラ)
100 カメラ
110 光学系
110A 光軸
111 ズームレンズ
112 補正レンズ
113 フォーカスレンズ
114A 開口部
120 レンズ駆動部
150 A/Dコンバータ
160 画像処理部
170 メモリ
190 カードスロット
200 メモリカード
210 操作部材
220 表示モニタ
220A 画面
220B タッチパネル
240 内部メモリ
300 処理部
G 背景
H 被写体
h1、h2 移動軌跡
h3 被写体軌跡
h4 共通領域
h5 非共通領域
h10 静止被写体領域(動体領域以外の領域)
h20 動体領域
L 露光期間
L1 期間
Tr 読み出し時間
T 時刻

Claims (9)

  1. 画像信号を非破壊で出力可能な撮像素子と、
    前記撮像素子により生成された画像信号に所定の処理を行い、画像データを生成する画像処理部と、
    前記画像処理部を制御するコントローラと、を備え、
    前記画像処理部は、前記コントローラの制御により、一回の露光期間内に前記撮像素子から画像信号を複数回読み出し、前記一回の露光期間における最後の読み出し画像信号の信号レベルから算出される目標レベルと、前記複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算した加算信号とに基づいて目標となる目標ゲイン値を算出し、前記加算信号に対して前記目標ゲイン値を乗算して前記画像データを生成する、
    撮像装置。
  2. 前記画像処理部は、前記コントローラの制御により、前記一回の露光期間内に前記撮像素子から前記画像信号を非破壊で複数回読み出す、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像処理部は、前記一回の露光期間を均等となるように分割したタイミングで前記それぞれの画像信号を読み出す、
    請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記一回の露光期間をLとすると、
    前記画像処理部は、前記一回の露光期間のうち、L/2以上の期間で前記画像信号を複数回読み出す、
    請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記画像信号の一回あたりの読み出し時間をTrとすると、
    前記画像処理部は、前記一回の露光期間内での前記画像信号の読み出し回数のうち、最後の回での読み出しタイミングを露光期間の最終時点とし、当該最後の回以外の回での読み出しタイミングを、当該露光期間のL/2以上、L−Tr未満の期間内に収める、
    請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記画像処理部は、過去に算出した前記目標ゲイン値に基づいて、今回の露光期間内における前記画像信号の読み出し回数を決定する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記画像処理部は、前記画像信号内における、動体領域または前記動体領域以外の領域のいずれか一方を検出し、前記加算信号は、前記動体領域以外の領域に対して前記複数回読み出したそれぞれの画像信号を加算したものである、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記画像処理部は、前記一回の露光期間における最後の読み出し画像信号から、当該画像信号よりも前に読み出された画像信号である基準画像信号を減算し、当該減算結果を、前記基準画像信号から減算することで、前記動体領域または前記動体領域以外の領域のいずれか一方を検出する、
    請求項に記載の撮像装置。
  9. 請求項1〜のいずれか一項に記載の撮像装置と、
    前記撮像素子に外部の光を集光する少なくとも一つの光学素子を有する光学系とを備える、
    カメラ。
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