JP6271985B2 - 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
複数の露出値でブラケット撮影を行うAEブラケット機能や、複数のフォーカス位置でブラケット撮影を行うAFブラケット機能が知られている。特許文献1は、撮影待機中のスルー画像でシーン解析を行い、露出を合わせる複数の対象被写体を決定し、その対象被写体に応じた複数の露出値を設定して、AEブラケット撮影を行う技術を開示する。
また、撮影画像に対して、ぼかし処理、色フィルタ処理、トリミング処理等の画像処理を施して、趣の異なる画像を生成する技術が一般に知られている。
特開2012−119788号
上述の技術の組み合わせにおいて、ブラケット撮影された各画像に対して、被写体に応じた画像処理を施す構成を考えた場合、単純に組み合わせただけでは以下のような課題がある。例えば、特許文献1によれば、撮影前に検出した顔などの被写体情報に基づいてブラケットする露出を求めて撮影する。そして、ブラケット画像から、撮影前の被写体情報に基づいて、画像処理を施した画像を生成する。その際、撮影前の画像上に白とび及び黒潰れ領域が存在し、その領域内に被写体が存在する場合は、公知の顔検出技術などでは検出されないおそれがある。そのため、その後の画像処理において、例えば、検出されなかった被写体の一部分が切り取られたトリミング画像を生成してしまうといった、不適切な画像処理を施してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、ブラケット画像に対して被写体に応じた画像処理を施す際に、より適切な画像を生成可能にすることを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、撮像装置であって、
撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段とを備え、
撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を前記解析手段が解析して前記待機中画像から検出した被写体につき、撮影の指示に応じて被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行い、
前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を前記解析手段が解析して被写体を更に検出し、
前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行し、
前記画像処理手段は、前記解析手段が更に検出した各被写体の位置に基づき、他の被写体が含まれないようにそれぞれの被写体をトリミング処理することを特徴とする。
本発明によれば、ブラケット画像に対して被写体に応じた画像処理を施す際に、より適切な画像を生成することが可能となる。
発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 発明の実施形態に係る撮影処理の一例を示すフローチャートである。 発明の実施形態に係るシーン解析処理の一例を示すフローチャートである。 発明の実施形態に係る撮影処理の一例を説明するための図である。 発明の実施形態に係るシーン解析結果統合の一例を説明するための図である。 発明の実施形態に係る各撮影画像に対する画像処理の方法の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。ここでは、本発明の実施形態に係る撮像装置、情報処理装置、或いは、画像処理装置として、所謂、デジタルカメラを取り上げることとするが、本発明はこれに限定されるものではない。撮影機能を有する他の装置、例えば、デジタルビデオカメラ、携帯電話、スマートフォン、その他の携帯型電子機器等として実施されても良い。
[実施形態1]
<デジタルカメラの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。図1はデジタルカメラ100のハードウェア構成を示すが、ここに示す構成はあくまで一例であって、図1に示す以外の構成要素が付加されてもよい。また、図1のデジタルカメラ100において、撮像素子、操作表示部、操作部、スイッチのような物理的デバイスを除き、各ブロックは専用ロジック回路やメモリを用いてハードウェア的に構成されてもよい。或いは、メモリに記憶されている処理プログラムをCPU等のコンピュータが実行することにより、ソフトウェア的に構成されてもよい。以下、デジタルカメラ100の構成要素及びその機能について説明する。
撮影レンズ101は、ズーム機構を有する。絞り及びシャッタ102は、AE処理部103からの指示に従って、被写体の反射光である入射光の撮像素子106への入射光量と電荷蓄積時間を制御する。AE処理部103は、絞り及びシャッタ102の動作を制御すると共に、後述するA/D変換部107を制御する。フォーカスレンズ104は、AF処理部105からの制御信号にしたがって、撮像素子106の受光面上に焦点を合わせて光学像を結像させる。
撮像素子106は、受光面に結像した光学像をCCD素子或いはCMOS素子等の光電変換手段によって電気信号に変換してA/D変換部107へ出力する。A/D変換部107は、受信した電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。A/D変換部107は、受信した電気信号からノイズを除去するCDS回路や、受信した電気信号をデジタル信号に変換する前に非線形増幅するための非線形増幅回路を含む。
画像処理部108は、A/D変換部107から出力されたデジタル信号に対して所定の画素補間や画像縮小等のリサイズ処理と色変換処理とを行って、画像データを出力する。フォーマット変換部109は、画像データをDRAM110に記憶するために、画像処理部108で生成した画像データのフォーマット変換を行う。DRAM110は、高速な内蔵メモリの一例であり、画像データの一時的な記憶を司る高速バッファとして、或いは、画像データの圧縮/伸張処理における作業用メモリ等として使用される。
画像記録部111は、撮影画像(静止画、動画)を記録するメモリーカード等の記録媒体とそのインターフェースを有する。システム制御部112は、CPU、ROM、RAMを有し、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMの作業エリアに展開し、実行することにより、デジタルカメラの全体的な動作制御を行う。また、撮像素子106の有する複数の撮像駆動モードからどのモードを使用するかの制御を行う。VRAM113は画像表示用のメモリである。操作表示部114は、例えば、LCD等を利用したタッチパネルディスプレイとして構成され、画像の表示や操作補助のための表示、カメラ状態の表示を行う他、撮影時には撮影画面と測距領域を表示する。また、タッチパネル上で操作入力を受け付けることもできる。
ユーザは、操作部115を操作することによりデジタルカメラ100を外部から操作する。操作部115は、例えば、露出補正や絞り値の設定、画像再生時の設定等の各種設定を行うメニュースイッチ、撮影レンズのズーム動作を指示するズームレバー、撮影モードと再生モードの動作モード切換えスイッチ等を有する。メインスイッチ116は、デジタルカメラのシステムに電源を投入するためのスイッチである。第1スイッチ117は、AE処理やAF処理等の撮影準備動作を行うためのスイッチである。第1スイッチ(SW1)を操作して行われるAE処理やAF処理等の撮影準備動作を以下SW1処理と呼ぶ。第2スイッチ118は、第1スイッチ117の操作後に、システム制御部112に対して撮影指示を行うスイッチである。第2スイッチ(SW2)を操作して行われる撮影指示処理を以下SW2処理と呼ぶ。なお、SW1とSW2とは単一のシャッターボタンとして実装されてもよい。例えばシャッターボタンが半押しされた場合にSW1が操作されたものとし、全押しされた場合にSW2が操作されたものとすることができる。
<全体のフローチャート>
次に、図2参照して発明の実施形態にかかるデジタルカメラ100における処理の流れについて説明する。本実施形態では、AEブラケット処理を行い、その後画像処理を行う方法を一例として説明する。図2はAEブラケット処理および画像処理を行う方法の一例を示すフローチャートである。該フローチャートに対応する処理は、例えば、システム制御部112内で、CPUが、ROMに格納された対応プログラムをRAMの作業エリアに展開し実行することにより実現できる。
まずS201では、撮影待機中のスルー画像のシーンを解析する。ここでは、例えば画像中の青空領域を検出する特徴領域検出技術や、人物の顔などを検出する被写体検出技術を利用する。この結果をシーン解析結果と呼ぶ。これらは、公知の種々の方法を使用してよい。なお、スルー画像とはSW2による撮影指示がなされていない状態で撮像素子が撮影し、操作表示部114に表示される画像である。
次にS202では露出制御を行う。ここでは、S201のシーン解析結果等に基づき、撮影待機中のスルー画像として好ましい、シーン全体のバランスを考慮した露出設定を行う。例えば、測光エリアごとに重み付けしたテンプレート重みを用いて、画面の広範囲の平均輝度を求めて測光する評価測光方式などの公知の露出制御方法を使用してもよい。
次にS203では、AEブラケット撮影を行うかどうかを判定する。AEブラケット判定は、S201のシーン解析結果に基づいて、AEブラケットの対象とする被写体(AEブラケット対象被写体)を決定し、AEブラケット対象被写体領域の輝度値に基づいて行ってもよい。これによって、露出オーバーまたは露出アンダーとなってしまう被写体または特徴領域がスルー画像中に複数存在する場合に、AEブラケット撮影を行うと判定される。またこの際、ブラケット撮影を行う回数を、AEブラケット対象被写体の数と同回数に設定する。
S204ではSW1処理がされたかどうかを判定する。SW1処理された場合には(S204で「YES」)、S205へ移動する。一方、そうでない場合(S204で「NO」)はS201へ移動し、周期的にS201〜S204の処理を繰り返す。続くS205では、S203でAEブラケットを行うと判定されている場合には、AEブラケット対象被写体の輝度値に基づいて、ブラケット回数ごとに露出値を決定する。AEブラケットを行わないと判定されている場合には、1回分の撮影の露出値を決定する。露出値の決定方法については、例えば特許文献1の方法を用いることができる。
S206では、SW2処理がされたかどうかを判定する。SW2処理がされた場合(S206で「YES」)にはS207へ移動する。S207では、S203でAEブラケット判定がされたかどうかを判定する。AEブラケットを行うと判定されている場合は、S208へ移動する。AEブラケットを行わないと判定されている場合には、S209へ移動する。S208ではS205で決定した露出値に基づいてAEブラケット撮影を行う。各々の撮影画像は、対応するAEブラケット対象被写体と関連付けて記憶される。
S209では通常撮影を行う。通常撮影でも同様に、撮影時に露出を合わせた被写体と関連付けて記憶される。続くS210では、S208およびS209で撮影された画像を用いたシーン解析を行う。シーン解析方法については、図3を参照して説明する。更にS211では、S210の撮影画像を用いたシーン解析結果に基づいて、各画像に画像処理を施す。画像処理方法については、図6を参照して説明する。
<撮影画像を用いたシーン解析>
次に、撮影画像を用いたシーン解析の方法について説明する。図3は撮影画像を用いたシーン解析を行う処理の一例を示すフローチャートである。該フローチャートに対応する処理も、例えば、システム制御部112内で、CPUが、ROMに格納された対応プログラムをRAMの作業エリアに展開し実行することにより実現できる。
また、図4は本実施形態における好適なシーンを撮影したスルー画像に基づいて取得されるAEブラケット画像の一例を示す。図4では、撮影待機中に取得された待機中画像401には被写体として人物A、B、Cの3人が写っていると共に、風景被写体Dとして植物及び、同じく風景被写体Eとして雲が写っている。待機中画像401を例にとって、シーン解析処理の流れを説明する。待機中画像401に関しては、人物A、Cは白とびまたは黒潰れ領域に存在するため、S201のシーン解析処理において当該人物A、Cは検出されず、人物B、風景被写体D、Eが検出される。よって、図2のS203のAEブラケット対象被写体の決定処理では、AEブラケット対象被写体として、人物B、風景被写体D、Eは対象に決定されるが、人物A、CはAEブラケット対象被写体として決定されない。ブラケット回数は、上述のとおりAEブラケット対象被写体の数と等しい3回が設定され、AEブラケット画像として画像402、403、404が取得されることになる。
図3において、まずS301では図2のS201において行った撮影待機中シーン解析結果を取得する。次にS302では、ループ処理を用いて、ブラケット撮影した画像それぞれについて、シーン解析を行う。シーン解析処理は、図2のS201における手法と同様の公知の手法を用いることができる。1枚目の撮影画像から順に処理が行われ、すべての撮影画像について処理が終了した場合、ループを抜けてS303へ移動する。図4の例では、1枚目が人物Bに対応した露出値、2枚目が風景被写体Dに対応した露出値、3枚目が風景被写体Eに対応した露出値が設定され、画像402から404までの3枚のブラケット画像が撮影される。これら3枚の画像について、シーン解析が順に行われ、3枚目のブラケット画像が処理された後、ループを抜ける。
この時ブラケット画像は異なる露出で撮影されているため、撮影待機中シーン解析時に、白とびまたは黒潰れ領域に存在するために検出されなかった被写体が検出される。例えば、画像402では人物被写体Bが検出され、画像403では人物被写体Aが検出され、画像404では人物被写体Cが検出される。
S303では、S301で取得した撮影待機中シーン解析結果と、S302で取得した撮影画像を用いたシーン解析結果とを統合する。まず、撮影待機中シーン解析結果と、撮影画像を用いたシーン解析結果それぞれについて、被写体の位置、大きさ、輝度値等についてリストアップしたリストを作成する。次に、撮影待機中シーン解析結果と、撮影画像を用いたシーン解析結果とで、重複した被写体情報を上記リストから削除する。重複の判定方法は、例えば被写体の大きさや位置の差が所定範囲内かどうかに応じて決定してもよい。被写体が顔である場合は、公知の顔認証技術を用いて、一致を判定してもよい。
例えば、図4の例では、被写体Bは待機中画像401に基づく撮影待機中シーン解析結果と、画像402に基づくシーン解析結果とで重複しているので、撮影待機中のシーン解析結果のデータを削除してこの重複を修正する。なお、撮影待機中の画像とブラケット画像とで重複が発生する場合は、ブラケット画像を優先する。これは、ブラケット画像は撮影待機中の画像で検出された被写体について適切に撮影条件を設定して撮影された画像だからである。風景被写体D及びEも撮影待機中の画像とブラケット画像の両方から検出されているため、ブラケット画像を優先する。被写体Aは1枚目のブラケット画像のみから検出され、被写体Cは3枚目のブラケット画像のみから検出されているため、これらの被写体のブラケット画像からの検出結果をそのまま採用しシーン解析統合結果とする。また、複数のブラケット画像の間で同一の被写体が検出された場合、当該被写体について撮影条件を設定して撮影されたブラケット画像で検出された被写体を残し、他を削除してもよい。
また、ブラケット画像間で、対象被写体の移動量が所定の移動量を超えない場合、または画角変化量が所定量以内であるかどうかの判定(シーン変化判定と称する)を実施し、変化量が所定以内であると判断された場合に、S303でシーン解析統合結果を作成する構成としてもよい。その際、被写体の移動量は、公知の被写体追尾技術を利用してもよい。画角変化量は、画面内の動きベクトルを検出する公知の技術を利用してもよい。このような構成とすることによって、ブラケット画像間で異なる位置に移動した被写体があるようなシーンにおいて、ブラケット画像間で別々の被写体であると判断される誤りを防止する効果が期待できる。
図5は、シーン解析結果の統合処理の結果を一例として示す図である。図5では、統合前のテーブル(a)は、待機中画像401について人物B、と風景被写体として植物Dと雲Eが検出されている。これに対して、ブラケット画像からは人物A、B、C、植物D及び雲Eが検出されている。そして、統合によりテーブル(b)では、重複する待機中画像401の情報が削除されて、被写体1つにつき1つのエントリとなっている。なお、ブラケット画像の間で被写体が重複が存在する場合には、当該被写体に対応する撮影条件が設定されて行われたブラケット画像を優先することができる。
<画像処理>
次に、図2のS211における画像処理の詳細を図6のフローチャートに沿って説明する。図6は画像処理を行う方法の一例を示すフローチャートである。ここでは特に、画像処理として色フィルタ処理、トリミング処理を行う方法を例にとって説明するが、この処理に限定されず、ぼかし処理を含め他の公知の画像処理を行ってもよい。該フローチャートに対応する処理も、例えば、システム制御部112内で、CPUが、ROMに格納された対応プログラムをRAMの作業エリアに展開し実行することにより実現できる。
S601では、S303で生成されたシーン解析統合結果を取得する。S602では、S601で取得したシーン解析統合結果に基づいて、画像生成枚数を決定する。例えば、画像生成枚数は、画像402からは1枚、画像403からは2枚、画像404からは2枚というように、各ブラケット画像について決定する。このとき、各ブラケット画像からの画像生成枚数は、S302におけるブラケット画像で検出した被写体数、或いは、シーン解析統合結果における被写体の数に基づき決定することができる。特に、シーン解析統合結果において、待機中画像401について検出された被写体の情報が残っている場合には、当該被写体について各ブラケット画像から検出するように生成枚数を設定することができる。
続くS603は、以降の処理対象のブラケット画像を決定する。初期値としては例えば、1枚目の画像402とすることができる。次に、S604では、処理対象の被写体を決定する。初期値としては、シーン解析統合結果に従い人物Bとすることができる。
続くS605では、色フィルタ処理を実行する。色フィルタ処理は、シーン解析統合結果に含まれる被写体の種類に応じて、実施するフィルタを決定してもよい。例えば、被写体に顔が含まれている場合は、ソフトフォーカスフィルタやハイキー効果のあるフィルタを実施するとしてもよい。また、周辺光量落としフィルタについて、顔領域の輝度値が落ちないように実施してもよい。また、風景被写体として花や植物の場合、輪郭を強調するエッジ強調フィルタを実施し、雲や青空についてはノイズを除去するためにローパスフィルタを施してもよい。
続くS606では、トリミング処理を実行する。トリミング処理は、シーン解析統合結果に含まれる被写体の位置やサイズに基づいて、S603で決定した対象被写体がトリミング画像中の好適な位置に配置されるようにトリミング領域を設定し実施する。好適な位置とは、例えば被写体を画像の中心に配置した日の丸構図や、画像を縦横三分割した線の交点に配置した三分割構図などの公知の定石とされた構図に基づいて決めてもよい。その際、シーン解析統合結果に含まれる他の被写体領域を避けてトリミング領域を設定してもよい。このような処理を行うことで、図4に示すシーンについてより好適なトリミング画像を生成できる。
続くS607では、処理対象のブラケット画像から画像を生成すべき被写体で未処理の被写体が存在するか否かを判定する。未処理の被写体が存在する場合(S607で「YES」)、S604に戻って未処理の被写体を選択して処理を継続する。未処理の被写体が存在しない場合(S607で「NO」)、S608に移行して、未処理のブラケット画像が存在するか否かを判定する。未処理のブラケット画像が存在する場合(S608で「YES」)、S603に戻って、未処理のブラケット画像を選択して処理を継続する。一方、未処理のブラケット画像が存在しない場合(S608で「NO」)、本処理を終了する。
以上説明した方法により、撮影待機中のスルー画像に基づくシーン解析結果では検出されなかった被写体についても、撮影待機中と撮影画像とのシーン解析統合結果を用いることで、被写体として検出が可能となる。よって、当該被写体も含めた適切な画像処理を行うことができる。
例えば、撮影待機中に検出されない被写体が存在する場合、その後の処理で、検出できた被写体のトリミング画像を生成する際に、非検出の被写体の一部分が切り取られたトリミング画像が生成されてしまう場合がある。これに対し本発明では、撮影条件の異なるブラケット画像のそれぞれで改めて被写体検出を行うことで、撮影待機中の条件では検出できなかった被写体を検出することが可能になる。よって、撮影待機中の条件では検出できなかった被写体も考慮した適切な画像処理を行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、実施形態中に挙げた各種パラメータ数値は、その要旨の範囲内で実施態様に則した好みの数値に変更してもよい。その一例として、本実施形態では、ブラケット撮影回数は、シーン解析において検出された被写体の数と同回数に設定したが、実施形態に則した好みの回数を設定可能である。所定の固定回数としてもよいし、ユーザが選択可能なものとしてもよい。
また、本実施形態では、AEブラケットを例に説明したが、本発明はAEブラケットにのみ限定的に適用されるものではなく、他のいかなるブラケット撮影手法に対しても適応が可能である。本発明の基礎となる技術的思想として、まず、撮影待機中に得られた画像から検出された被写体につき、被写体毎に異なる撮影条件を与えて行ったブラケット撮影により複数のブラケット画像を取得する。その上で、各ブラケット画像につき再度シーン解析を行って被写体を改めて検出し、そこで検出された被写体も含めて検出された全ての被写体を考慮して画像処理を行う点にある。ここで被写体毎に異なる撮影条件には、露出条件だけでなく、フォーカス位置に関する条件、フラッシュ光の強度に関する条件、ホワイトバランスに関する条件、ISO感度に関する条件等も含むことができる。
以下、一例としてシーン中に複数存在する被写体に異なるフォーカス位置を振った画像を撮影するAFブラケット撮影について説明する。AFブラケットの場合、距離の異なる被写体其々をAFブラケット対象被写体として設定し、ブラケット撮影を行う。その際、撮影待機中は、フォーカスがあっていなかったために検出されない被写体が存在するおそれがある。その場合、その後の処理で、撮影待機中に検出されなかった被写体の一部分が切り取られたトリミング画像が生成される恐れがある。しかし、本発明では、S302において、フォーカス位置の異なるブラケット画像其々で被写体検出を行うことによって、撮影待機中の条件では検出できなかった被写体が検出され、S303において、シーン解析統合結果において統合される。このため、撮影待機中の条件では検出できなかった被写体も考慮した適切な画像処理を行うことができる。このように、AFブラケットを例にとった場合でも、より好適な処理画像を取得することができる。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置であって、
    撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を前記解析手段が解析して前記待機中画像から検出した被写体につき、撮影の指示に応じて被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行い、
    前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を前記解析手段が解析して被写体を更に検出し、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行し、
    前記画像処理手段は、前記解析手段が更に検出した各被写体の位置に基づき、他の被写体が含まれないようにそれぞれの被写体をトリミング処理することを特徴とする撮像装置。
  2. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置であって、
    撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を前記解析手段が解析して前記待機中画像から検出した被写体につき、撮影の指示に応じて被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行い、
    前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を前記解析手段が解析して被写体を更に検出し、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行し、
    前記解析手段は、画像から検出する被写体につき、少なくとも位置及び大きさに関する情報を併せて検出し、
    前記画像処理手段は、前記待機中画像から検出された被写体と、前記複数のブラケット画像から検出された被写体とにつき、位置及び大きさの差が所定範囲内の被写体については、前記ブラケット画像から検出された被写体について前記画像処理を実行することを特徴とする撮像装置。
  3. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置であって、
    撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を前記解析手段が解析して前記待機中画像から検出した被写体につき、撮影の指示に応じて被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行い、
    前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を前記解析手段が解析して被写体を更に検出し、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行し、
    前記複数のブラケット画像において検出された同一の被写体につき、被写体の移動量が所定の移動量を超えない場合、または、該複数のブラケット画像における画角変化量が所定量を超えない場合、
    前記画像処理手段は、前記複数のブラケット画像のうちの1つのブラケット画像において検出された被写体につき該1つのブラケット画像を画像処理することを特徴とする撮像装置。
  4. 前記1つのブラケット画像は、該画像について画像処理を行う被写体に対応する撮影条件を設定してブラケット撮影された画像であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記画像処理手段は、前記解析手段が更に検出した各被写体の位置に基づき、他の被写体が含まれないようにそれぞれの被写体をトリミング処理することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮影手段は、前記待機中画像から検出された被写体の数と同回数、又は、所定の回数において前記ブラケット撮影を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記撮影条件は、露出条件、フォーカス位置に関する条件、フラッシュ光の強度に関する条件、ホワイトバランスに関する条件、及び、ISO感度に関する条件のうちの少なくともいずれかが含まれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記解析手段が、撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を解析し、前記待機中画像から被写体を検出する工程と、
    撮影の指示に応じて、前記検出された被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行う工程と、
    前記解析手段が、前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を解析して被写体を更に検出する工程と、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行する工程と
    前記画像処理手段が、前記解析手段が更に検出した各被写体の位置に基づき、他の被写体が含まれないようにそれぞれの被写体をトリミング処理する工程と
    含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記解析手段が、撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を解析し、前記待機中画像から被写体を検出する工程と、
    撮影の指示に応じて、前記検出された被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行う工程と、
    前記解析手段が、前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を解析して被写体を更に検出する工程と、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行する工程と、
    前記解析手段が、画像から検出する被写体につき、少なくとも位置及び大きさに関する情報を併せて検出する工程と、
    前記画像処理手段が、前記待機中画像から検出された被写体と、前記複数のブラケット画像から検出された被写体とにつき、位置及び大きさの差が所定範囲内の被写体については、前記ブラケット画像から検出された被写体について前記画像処理を実行する工程と
    を含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 撮影手段と、
    前記撮影手段が撮影した画像を解析する解析手段と、
    前記解析手段の解析結果に基づき前記画像を処理する画像処理手段と
    を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記解析手段が、撮影が指示される前の撮影待機中に前記撮影手段により生成された待機中画像を解析し、前記待機中画像から被写体を検出する工程と、
    撮影の指示に応じて、前記検出された被写体ごとに設定された撮影条件を用いて前記撮影手段がブラケット撮影を行う工程と、
    前記解析手段が、前記ブラケット撮影により生成された複数のブラケット画像を解析して被写体を更に検出する工程と、
    前記画像処理手段が、前記解析手段が検出した各被写体について前記複数のブラケット画像に対して画像処理を実行する工程と、
    前記解析手段が、画像から検出する被写体につき、少なくとも位置及び大きさに関する情報を併せて検出する工程と、
    前記複数のブラケット画像において検出された同一の被写体につき、被写体の移動量が所定の移動量を超えない場合、または、該複数のブラケット画像における画角変化量が所定量を超えない場合に、前記画像処理手段が、前記複数のブラケット画像のうちの1つのブラケット画像において検出された被写体につき該1つのブラケット画像を画像処理する工程と
    を含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮影手段を備える撮像装置を、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置の解析手段及び画像処理手段として機能させるためのプログラム。
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