JP6039926B2 - 放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、放射線撮影装置、放射線撮影装置の制御方法、およびプログラムに関する。
近年、放射線撮影装置の分野では、イメージインテンシファイアに代わり、解像度の向上や体積の小型化、画像の歪みを抑えるために光電変換素子を用いた等倍光学系の大面積フラットパネル式センサが普及している。
光電変換素子を用いた放射線撮影装置には、アモルファスシリコン型、CCD型、CMOS型などがある。ガラス基板上のアモルファスシリコン半導体を使った撮像素子は大画面のものを作成しやすい。しかしその反面、アモルファスシリコンは単結晶シリコン半導体基板に比べガラス基板上の半導体基板の微細加工が難しく、その結果出力信号線の容量が大きくなるなど動作に対して半導体特性が十分ではない。CCD型撮像素子については、完全空乏型で高感度であるが、大画面の撮影装置にすると電荷転送の転送段数が増加したり、消費電力がCMOS型撮像素子と比較して10倍以上大きくなったりするなど大画面化には不向きである。
CMOS型撮像素子は、微細加工によりアモルファスシリコンよりも高感度・高速に読み出しが可能で、またCCD型撮像素子のように電荷転送の転送段数や消費電力に関係なく大面積化が容易であり、大面積フラットパネル式のセンサの、特に動画像撮影装置として優位性が高いことが知られている。
特許文献1では、大面積フラットパネル式のセンサとして、光電変換素子にCMOS型撮像素子を使用し、シリコン半導体ウエハからCMOS型の光電変換素子を矩形状に切り出した矩形半導体基板をタイリングすることにより大面積を実現したセンサが開示されている。
このセンサを用いた撮影を行う前の撮影モード設定動作においては、各種撮影パラメータが、制御装置から放射線撮影装置に対して設定される。撮影パラメータは、ビニングサイズ、ゲイン設定、蓄積時間、フレームレートなどが挙げられる。そして、撮影モードの設定後、撮影パルス入力タイミングに応じて、設定された撮影モードで放射線撮影が実施される。
特開2002−344809号公報
しかしながら、特許文献1に記載のセンサでは、設定される撮影パラメータによっては、放射線撮影された画像にランダムノイズが発生することがある。
上記の課題に鑑み、本発明は、放射線撮影画像に発生するランダムノイズを低減することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る放射線撮影装置は、
放射線撮影装置であって、
撮影パラメータを受信する受信手段と、
前記撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートに応じて前記フレームレートでの撮影が可能な範囲で、前記ビニングサイズを形成するデジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組み合わせを、前記デジタルビニングサイズが最大となるように設定する設定手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、放射線撮影画像に発生するランダムノイズを低減することができる。
矩形半導体基板に二次元に構成される画素回路の一例を示す図。 図1の画素回路における動画撮影時の駆動制御の一例を示すタイミングチャート。 CMOS型撮像素子である矩形半導体基板の内部構造の一例を模式的に示す図 大面積フラットパネル式の放射線撮影システム全体を示す模式的ブロック図。 タイリングされた3枚の矩形半導体基板の画素データを1つのA/D変換器で読み出すためのタイムチャート。 (a)CMOS型撮像素子内の画素加算回路の回路図、(b)CMOS型撮像素子内の画素加算回路の模式的構成図。 デジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組み合わせの設定優先度を示した図。 デジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズと、ランダムノイズ低減の関係とを表した図。 各パラメータ設定における最大フレームレートを示した図。 第1実施形態に係る放射線撮影装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。 非破壊読み出し平均化回数に対するランダムノイズ低減の様子を表した図。 第2実施形態に係る放射線撮影装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
図1に、タイリングに用いられるCMOS型矩形半導体基板に二次元的に構成される画素回路の、1画素分の画素回路の一例を示す。図1において、PDは光電変換を行うフォトダイオードである。M2はフローティングディフュージョン(浮遊拡散領域)に蓄積された電荷を放電させるためのリセットMOSトランジスタ(リセットスイッチ)、Cfdは電荷を蓄積するフローティングディフュージョン(浮遊拡散領域)の容量である。M1は高ダイナミックレンジモードと高感度モードとを切り換えるための感度切り換え用MOSトランジスタ(感度切り換えスイッチ)である。C1はダイナミックレンジ拡大用の容量であり、感度切り換えスイッチ(M1)をオンにすると電荷の蓄積が可能となる。感度切り換えスイッチ(M1)をオンにするとフローティングノード部の容量が実質増え、感度は低くなるがダイナミックレンジを拡大することができる。よって例えば高感度が必要な透視撮影時には感度切り換えスイッチ(M1)をオフにし、高ダイナミックレンジが必要なDSA撮影時などには感度切り換えスイッチ(M1)をオンにする。M4はソースフォロアとして動作する増幅MOSトランジスタ(画素アンプ1)である。M3は画素アンプ1(M4)を動作状態とさせるための選択MOSトランジスタ(選択スイッチ1)である。
画素アンプ(M4)の後段は光電変換部で発生するkTCノイズを除去するクランプ回路が設けられている。Cclはクランプ容量で、M5はクランプ用MOSトランジスタ(クランプスイッチ)である。M7はソースフォロアとして動作する増幅MOSトランジスタ(画素アンプ2)である。M6は画素アンプ(M7)を動作状態とするための選択MOSトランジスタ(選択スイッチ2)である。
画素アンプ2(M7)の後段には2つのサンプルホールド回路が設けられている。M8は光信号蓄積用のサンプルホールド回路を構成する、サンプルホールド用MOSトランジスタ(サンプルホールドスイッチS)である。CSは光信号用ホールド容量である。M11はノイズ信号蓄積用のサンプルホールド回路を構成する、サンプルホールドMOSトランジスタ(サンプルホールドスイッチN)である。CNはノイズ信号用ホールド容量である。M10はソースフォロアとして動作する光信号の増幅MOSトランジスタ(画素アンプS)である。M9は画素アンプS(M10)で増幅された光信号をS信号出力線へ出力するためのアナログスイッチ(転送スイッチS)である。M13はソースフォロアとしての動作するノイズ信号の増幅MOSトランジスタ(画素アンプN)である。M12は画素アンプN(M13)で増幅されたノイズ信号をN信号出力線へ出力するためのアナログスイッチ(転送スイッチN)である。
EN信号は、選択スイッチ1(M3)、選択スイッチ2(M6)のゲートに接続され、画素アンプ1(M4)、画素アンプ2(M7)を動作状態とさせるための制御信号である。EN信号がハイレベルの時、画素アンプ1(M4)、画素アンプ2(M7)は同時に動作状態となる。WIDE信号は、感度切り換えスイッチ(M1)のゲートに接続され感度の切換を制御する。WIDE信号がローレベルの時は、感度切り換えスイッチがオフし高感度モードとなる。PRES信号は、リセットスイッチ(M2)をオンにしてフォトダイオードPDに蓄積された電荷を放電させるリセット信号である。PCL信号はクランプスイッチ(M5)を制御する信号で、PCL信号がハイレベルのときクランプスイッチ(M5)をオンにし、クランプ容量(Ccl)を基準電圧VCLにセットする。TS信号は光信号サンプルホールド制御信号で、TS信号をハイレベルとし、サンプルホールドスイッチS(M8)をオンにすることで光信号が画素アンプ2(M7)を通して容量CSに一括転送される。次いで、全画一括で信号TSをローレベルとし、サンプルスイッチS(M8)をオフにすることで、サンプルホールド回路への光信号電荷の保持が完了する。TN信号はノイズ信号サンプルホールド制御信号で、TN信号をハイレベルとし、サンプルホールドスイッチN(M11)をオンにすることでノイズ信号が画素アンプ2(M7)を通して容量CNに一括転送される。次いで、全画一括で信号TNをローレベルとし、サンプルスイッチN(M11)をオフにすることで、サンプルホールド回路へのノイズ信号電荷の保持が完了する。容量CS、容量CNのサンプルホールド後は、サンプルホールドスイッチS(M8)、サンプルホールドスイッチN(M11)がオフとなり、容量CS、容量CNは前段の蓄積回路と切り離されるため、再度サンプルホールドされるまで蓄積した光信号を非破壊で読み出すことが可能である。
図2は、図1の画素回路における、動画撮影時の駆動制御の一例を示すタイミングチャートである。以下、動画像撮影において、光信号用ホールド容量CSおよびノイズ信号用ホールド容量CNに電荷がサンプルホールドされるまでの制御信号のタイミングについて図2を用いて説明する。
図2のタイムチャートにおいて、(t50)で撮影モードが設定され、撮影パルスが入力されると、それをトリガに、(t51)から撮影のための駆動が開始される。(t51)から(t56)までは、リセットとクランプを行うリセット駆動R1である。
まず、(t51)で信号ENをハイレベルにし、画素アンプ1(M4)、画素アンプ2(M7)を動作状態にする。次に(t52)で信号PRESをハイレベルにし、フォトダイオードPDを基準電圧に接続しリセットを行う。その後、(t54)で信号PRESをローレベルにしてリセットを終了し、クランプ容量(Ccl)の画素アンプ1(M4)側にリセット電圧がセットされる。次に(t53)で信号PCLをハイレベルにすることによりクランプスイッチ(M5)をオンにし、クランプ容量(Ccl)の画素アンプ2(M7)側に基準電圧VCLがセットされる。その後、(t55)でクランプスイッチ(M5)をオフにし、基準電圧VCLと基準電圧VRESの差分の電圧に応じた電荷がクランプ容量(Ccl)に蓄積されクランプが終了する。(t56)で信号ENをローレベルにしてリセット駆動R1を終了し、(t56)からフォトダイオードPD、フローティングディフュージョン容量(Cfd)の光電変換部の蓄積が開始される。図2のタイムチャートにおいては、このリセット駆動を適時行うことにより、蓄積時間を制御している。
タイリングされたCMOS型撮像素子は、動画撮影時に撮像素子間、走査線間の時間的スイッチングのずれにより発生する画像ズレを防止するために、タイリングされた各撮像素子の全ての画素を一括して同一のタイミング、同一の期間で蓄積開始駆動を行う。その後一括してフォトダイオードPDで発生した光電荷が容量(Cfd)に蓄積される。
(t51)から(t56)までのリセット駆動において光電変換部でリセットノイズ(kTCノイズ)が発生するが、クランプ回路のクランプ容量(Ccl)の画素アンプ2(M7)側に基準電圧VCLをセットすることによりリセットノイズが除去される。
引き続き、撮影パルスが入力されると、それをトリガに(t60)から(t70)で示すサンプル駆動S1を開始する。(t60)で信号ENをハイレベルにし選択スイッチ1(M3)、選択スイッチ2(M6)をオンにすることで、容量(Cfd)に蓄積されている電荷は電荷/電圧変換されソースフォロアとして動作する画素アンプ1(M4)により電圧としてクランプ容量(Ccl)に出力される。画素アンプ1(M4)の出力はリセットノイズを含むが、クランプ回路によりリセット時に画素アンプ2(M7)側を基準電圧VCLにセットしているので、リセットノイズが除去された光信号となって画素アンプ2(M7)に出力される。次にサンプルホールド制御信号TSを(t61)でハイレベルとし、サンプルホールドスイッチS(M8)をオンにすることで、光信号は画素アンプ2(M7)を通して光信号用ホールド容量(CS)に一括転送される。(t63)で信号TSをローレベルとし、サンプルホールドスイッチS(M8)をオフにすることで、光信号用ホールド容量(CS)に光電荷信号がサンプルホールドされる。次に(t64)でリセット信号PRESをハイレベルとし、リセットスイッチ(M2)をオンにし、容量(Cfd)を基準電圧VRESにリセットする。(t66)でリセット信号PRESをローレベルとしリセットを完了する。また、(t65)で信号PCLをハイレベルとする。クランプ容量(Ccl)には電圧VCLと電圧VRESの差分の電圧にリセットノイズが重畳した電荷が蓄積される。その後、(t67)で信号TNをハイレベルとし、サンプルホールドスイッチN(M11)をオンにすることで、基準電圧VCLにセットされた時のノイズ信号をノイズ信号用ホールド容量(CN)に転送する。続いて(t68)で、信号TNをローレベルとし、サンプルホールドスイッチN(M11)をオフにすることで、ノイズ信号のノイズ信号用ホールド用容量(CN)にノイズ信号がサンプルホールドされる。信号EN、信号PCLを(t70)および(t69)でローレベルとし、サンプリング駆動S1を終了する。サンプリング駆動は全画素を一括して行う。以降、撮影パルス入力タイミングに応じて、上記動作を繰り返す。
図3は、CMOS矩形半導体基板の内部構造の一例を模式的に示す。矩形半導体基板301は、画素回路302と、垂直走査回路303と、水平走査回路304と、行信号線305と、列信号線306と、列信号線307と、アナログ電圧出力線308と、アナログ電圧出力線309とを有する。また、矩形半導体基板301は、チップセレクト端子CSと、光信号出力端子Sと、ノイズ信号出力端子Nと、垂直走査回路スタート信号端子VSTと、垂直走査回路クロック端子CLKVと、水平走査回路スタート信号端子HSTと、水平走査回路クロック端子CLKHとを有している。
垂直走査回路303は、横方向の画素群を選択し、垂直走査クロックCLKVに同期して画素群を順次副走査方向である垂直方向に走査する。水平走査回路304は、垂直走査回路303により選択された主走査方向である横方向の画素群の列信号線を水平走査クロックCLKHに同期して順次1画素ずつ選択する。図1に示した構成を有する画素回路302は、垂直走査回路303の出力線である行信号線305がイネーブルになることにより、列信号線306、列信号線307にサンプルホールドされた光信号電圧信号を光信号出力端子Sから出力し、ノイズ電圧信号をノイズ信号出力端子Nから出力する。列信号線306、列信号線307へ出力された電圧信号を水平走査回路304が順次選択することにより、アナログ電圧出力線308、アナログ電圧出力線309に各画素の電圧信号が順次出力される。
以上のように、矩形半導体基板301は、垂直走査回路303、水平走査回路304を使用したXYアドレス方式によるスイッチング動作によって画素選択が行われ、トランジスタで増幅された各画素の光信号S、ノイズ信号Nの電圧信号は、列信号線306、列信号線307、アナログ電圧出力線308、アナログ電圧出力線309を通してアナログ出力端子S、アナログ出力端子Nに出力される。
端子CSは、チップセレクト信号入力端子であり、端子CSをオンにすることにより内部走査に従った撮像素子の光電圧信号S、ノイズ電圧信号Nが、アナログ出力端子S、アナログ出力端子Nから出力される。サンプルホールド回路後段のS信号出力切り換えアナログスイッチ(転送スイッチS)、N信号出力切り換えアナログスイッチ(転送スイッチN)、光電圧信号S、ノイズ電圧信号Nの伝送路である列信号線306、列信号線307、列信号線を水平走査回路304の出力により切り換えるスイッチングトランジスタは、読み出し走査の伝送回路を構成している。
垂直走査回路クロック端子CLKVは垂直走査回路303のクロック、垂直走査スタート信号VSTは垂直走査回路303のスタート信号である。垂直走査スタート信号端子VSTをハイにした後、垂直走査クロックCLKVを入力することにより、V1,V2,・・・Vmと行選択信号が順次イネーブルに入れ替わる。垂直走査が開始されたら垂直走査スタート信号VSTをローにする。水平走査回路クロック端子CLKHは水平走査回路のクロック、水平走査回路スタート信号HSTは水平走査回路のスタート信号である。水平走査スタート信号HSTをハイにし、水平走査クロックCLKHを入力することにより、H1,H2,・・・Hnと列選択信号が順次イネーブルに入れ替わる。水平走査が開始されたら水平走査スタート信号HSTをローにする。
垂直走査回路303の行選択信号V1出力がイネーブルになると行選択信号V1に接続する横1行の画素群(1,1)から(n,1)が選択され、横1行の各画素からそれぞれの列信号線306、307にS,N電圧信号が出力される。水平走査回路304の列選択信号のイネーブルをH1,H2,・・・Hnと順次切り換えることにより、横1行の画素のS,N電圧信号が順次アナログ電圧出力線308、309を経由してアナログログ出力端子S、Nに出力される。行選択信号Vmまで同様な水平走査を行うことにより、全画素の画素出力が得られる。
図4は、大面積フラットパネル式の放射線撮影システム全体を示す模式的ブロック図である。放射線撮影システムは、放射線撮影装置100と、画像処理・システム制御装置101と、画像表示装置102と、放射線発生装置103と、放射線管104とを有する。撮影時には画像処理・システム制御装置101により、放射線撮影装置100と放射線発生装置103とが同期制御される。被写体を透過した放射線は不図示のシンチレータにより可視光に変換され、光量に応じた光電変換の後にA/D変換が行われ、放射線照射に対応したフレーム画像データが放射線撮影装置100から、画像処理・システム制御装置101に転送され、画像処理が行われた後、画像表示装置102に放射線画像がリアルタイムに表示される。
撮影制御部109は、画像処理・システム制御装置101との間で、制御コマンドの通信、同期信号の通信、画像処理・システム制御装置101への画像データの送信を行う。また、撮影制御部109は、フラットパネルセンサの制御機能も兼ね備えており、フラットパネルセンサの駆動制御や撮影モード制御を行い、また、放射線撮影装置100内の複数のA/D変換装置によりA/D変換されたブロックごとのデジタル画像データをフレームデータに合成し、画像処理・システム制御装置101に転送する。
コマンド制御用通信ライン110を用いて、画像処理・システム制御装置101から撮影制御部109へ撮影モードの設定、各種パラメータの設定、撮影開始設定、撮影終了設定などが通知され、または、撮影制御部109から画像処理・システム制御装置101へ放射線撮影装置100の状態等が通知される。
画像データインターフェース111を用いて、撮影された画像データが、撮影制御部109から画像処理・システム制御装置101へ送られる。READY信号112により、放射線撮影装置100が撮影可能状態になったことが、撮影制御部109から画像処理・システム制御装置101へ伝達される。外部同期信号113により、撮影制御部109からREADY信号112を受けた画像処理・システム制御装置101が、撮影制御部109に放射線曝射のタイミングを通知する。
また曝射許可信号114がイネーブルの間に画像処理・システム制御装置101から放射線発生装置103に曝射信号が送信され、放射線発生装置103と接続されている放射線管104から曝謝された放射線が有効な放射線として蓄積され、放射線画像が形成される。
フラットパネルセンサ105は、シリコン半導体ウエハから二次元の光電変換素子を短冊状に切り出したCMOS型撮像素子である矩形半導体基板106が12列×2行にマトリクス状にタイリングされて構成されている。横約20mm、縦約140mmの短冊状に切り出した矩形半導体基板106には、160μmピッチで、横方向に画素が128画素、縦方向に画素が896画素形成されている場合を例に説明する。
フラットパネルセンサ105は、タイリングされた3枚の矩形半導体基板を1つのA/D変換器108の変換領域としてデジタル変換する。ここで、矩形半導体基板読み出しのA/D変換器108の変換クロックを20MHzとする。A/D変換器108は、増幅器107と接続されており、矩形半導体基板3枚で構成される1つのA/D変換領域を、チップセレクトを切り換えながら領域内の矩形半導体基板について横方向に1ラインのA/D変換を行い、この変換を順次外側から中心部に向かって縦方向に繰り返す。
図5は、タイリングされた3枚の矩形半導体基板の画素データを1つのA/D変換器で読み出すためのタイムチャートである。
信号CS0〜CS2は矩形半導体基板のアナログ信号の出力を制御するチップセレクト信号である。図4の矩形半導体基板のアナログ出力信号に振られている番号は、タイムチャートのチップセレクト信号CS0、CS1、CS2の各数字と1対1で対応しており、例えば、CS0が“H”の間は矩形半導体基板のアナログ出力信号番号“0”のアナログ出力が有効になり、次段の増幅器107に出力される。CS1が“H”の時はアナログ出力信号番号“1”のアナログ出力が有効になり、次段の増幅器107に出力される。CS2が“H”の時はアナログ出力信号番号“2”のアナログ出力が有効になり、次段の増幅器107に出力される。CS0はアナログ出力信号番号“0”の矩形半導体基板に接続され、CS1はアナログ出力信号番号“1”の矩形半導体基板に接続され、CS2はアナログ出力信号番号“2”の矩形半導体基板に接続されている。
画像の読み出しは、CS0に対応するチップセレクトにより1つの矩形半導体基板が選択されると、垂直走査スタート信号VSTがハイの状態で、垂直走査クロックCLKVが立ち上がると、図3の垂直走査回路の行信号線V1がイネーブルとなり、行信号線V1で選択される画素群(1,1)から(n,1)の出力が有効になり、列信号線に画素群(1,1)から(n,1)の各画素の画素電圧信号が出力される。
水平走査スタート信号HSTがハイの状態で、水平走査クロックCLKHが立ち上がると、水平走査回路304の列選択行信号H1がイネーブルとなる。CLKHの立ち上がりに同期して、水平走査回路304の列選択行信号がH2,・・Hnと切り換わり、画素を(1,1)から順番に(n,1)まで選択し、水平方向のチップセレクトで選択された矩形半導体基板の横方向画素群の走査を終了する。A/D変換はCLKHに同期して行われる。次にCS1応じてチップセレクトを切り換え同様に水平走査を行い、同様にCS2に応じてチップセレクトを切り換え水平走査を行うことにより、3枚の矩形半導体基板の、横1ラインに配列した画像群の読み出しを終了する。以降、CLKVにより垂直走査回路303の行信号線を順次切り換えながら、同様に水平走査をVmまで行うことにより、矩形半導体基板3枚の全画素の読み出しが完了する。
図6(a)および図6(b)は、CMOS型矩形半導体基板内の画素加算回路の回路図および模式的構成図である。図6(a)は、図1の画素回路を2回路分簡略化した回路に画素加算回路を挿入した回路例である。実際の回路はS信号、N信号についてそれぞれ画素加算回路が構成されているが、図6(a)および図6(b)ではS信号、N信号のサンプルホールド回路は説明簡略化のため片方のみ記載している。TN、TSについても同様である。フォトダイオード160、161は、それぞれの回路のフォトダイオードであり、図1のフォトダイオードPDにあたる。増幅MOSトランジスタ162、163、166、167、172、173はそれぞれの回路のソースフォロアとして動作する増幅MOSトランジスタ(画素アンプ)である。増幅MOSトランジスタ162、163は図1の画素アンプ1(M4)にあたり、増幅MOSトランジスタ166、167は図1の画素アンプ2(M7)にあたり、増幅MOSトランジスタ172、173は図1の画素アンプS(M10)もしくは画素アンプN(M13)にあたる。クランプ容量164、165はそれぞれの回路のクランプ容量であり、図1のクランプ容量(Ccl)にあたる。サンプルMOSトランジスタ168、169は、それぞれの回路の光信号もしくはノイズ信号蓄積用のサンプルホールド回路を構成する、サンプルMOSトランジスタ(サンプルスイッチ)である。サンプルMOSトランジスタ168、169は図1のサンプルホールドスイッチS(M8)もしくはサンプルホールドスイッチN(M11)にあたる。容量170、171は光信号用もしくはノイズ信号用ホールド容量であり、図1の光信号用ホールド容量(CS)もしくはノイズ信号用ホールド容量(CN)にあたる。加算用MOSトランジスタ150および151は画素加算回路を構成する加算用MOSトランジスタ(加算スイッチ)である。図6(b)は矩形半導体基板の1画素分の画素回路を記号“□”で表した画素加算回路を示す。図6(a)の点線で囲まれた部分と図6(b)の点線で囲まれた部分は同じ回路部を示している。図6(b)に示すように、隣り合う画素ごとの光信号もしくはノイズ信号用ホールド容量を接続し、画素加算を行う。これにより画素情報を捨てることなく走査する画素を減らし、より高速なフレームレートでの信号の読み出し(撮影)を可能としている。図6(b)では、信号ADD0をハイレベル、信号ADD1をローレベルにすると、縦2画素・横2画素分=2×2の画素加算が行われる。信号ADD0をハイレベル、信号ADD1をハイレベルにすると縦4画素・横4画素分=4×4の画素加算が行われる。この機能は、アナログ的にビニングを実施しているので、アナログビニング機能と呼ばれる。尚、アナログビニング機能を用いることにより、ビニング前に比べて、ランダムノイズが低減される。
一方、放射線撮影装置100内のFPGA(Field-Programmable Gate Array)内にて、読み出し画像をデジタル的に加算平均する機能も有する。加算平均の領域としては、例えば、2×2画素の加算平均や、4×4画素の加算平均を行う。この機能は、デジタルビニング機能と呼ばれる。デジタルビニング機能は、n×n画素の加算平均処理により、ランダムノイズ量が1/nに低減されることが知られている。
また、アナログビニングとデジタルビニングとを組み合わせて実行することも可能である。例えば、2×2のアナログビニング処理で読みとった画像を、更に2×2のデジタルビニング処理を実施することにより、結果として、4×4ビニングサイズの画像を得ることができる。
図7は、各ビニングサイズ701に対する、アナログビニング設定702とデジタルビニング設定703の組合せ例を示す。ビニングサイズ(1×1)に対して、デジタルビニングサイズ(1×1)かつアナログビニングサイズ(1×1)である。ビニングサイズ(2×2)に対して、デジタルビニングサイズ(2×2)かつアナログビニングサイズ(1×1)、あるいは、デジタルビニングサイズ(1×1)かつアナログビニングサイズ(2×2)である。ビニングサイズ(4×4)に対して、デジタルビニングサイズ(4×4)かつアナログビニングサイズ(1×1)、デジタルビニングサイズ(2×2)かつアナログビニングサイズ(2×2)、あるいはデジタルビニングサイズ(1×1)かつアナログビニングサイズ(4×4)である。なお、設定優先度704は、各ビニングサイズ701を構成するための上述したデジタルビニングサイズとアナログビニングサイズとの組み合わせの設定優先度を示している。この例では、組み合わせが複数存在する場合に、デジタルビニングサイズが大きいものから順に優先度を設定している。
ここで、デジタルビニングとアナログビニングのランダムノイズ低減の様子を図8に示す。図8の横軸はビニングサイズ、縦軸はランダムノイズ値である。図8で示されるように、同ビニングサイズで比較すると、デジタルビニングのみの方が、アナログビニングのみに比べて、ランダムノイズ低減効果は大きい。また、デジタルビニングとアナログビニングの組み合わせは、その中間値を取る。しかし、デジタルビニングを行う際、バッファメモリに対象エリアの画像データを一時保存しながら加算平均処理を行うので、同サイズのアナログビニング処理と比べると、処理に時間を要する。
そこで本実施形態では、ランダムノイズがより低減できるように、画像処理・システム制御装置101から設定されるフレームレートでの読み出し(撮影)が達成可能な範囲で、デジタルビニングサイズとアナログビニングサイズとの組合せにおいてデジタルビニングサイズがより大きくなるように自動設定する。すなわちビニングサイズは、図7に示した設定優先度704に従って設定される。なお、設定されるフレームレートでの読み出し(撮影)が達成可能かどうかは、ビニングサイズおよび(最大)フレームレートの組合せから決定する。例えば、図7および図9のような判定用のテーブルを放射線撮影装置100内のファームウェアに用意しておき、最大フレームレートに応じて、動作可能な範囲で、優先度に従いビニング組み合わせを決定する。
例えば、ビニングサイズ901が4×4であり、フレームレートが80fpsであり、蓄積時間903については情報がない場合、図9の対応テーブルから、蓄積時間Full OPenに対応するデジタルビニングサイズ903、アナログビニングサイズ904の組み合わせのうち3種類の何れも選択可能である。これは最大フレームレート905がそれぞれ240fps、150fps、90fpsであり、何れも80fpsよりも大きいためである。さらに、これら3種類のうち、図7の設定優先度に従って、デジタルビニングサイズ4×4と、アナログビニングサイズ1×1との組み合わせに決定されることになる。
図10のフローチャートを参照して、本実施形態に係る放射線撮影装置100が実施する処理の手順を説明する。
電源オンにより放射線撮影装置100が起動すると(S1)、放射線撮影装置100は、画像処理・システム制御装置101との間でコマンド通信ラインの確立を実施する(S2)。通信ラインの確立は、通信仕様に応じて実施され、例えばリンク確立作業だったり、イーサネット(登録商標)通信においては、IPアドレスを指定してのポートリンク確立作業だったりする。
コマンド通信ラインが確立すると、撮影に向けて、画像処理・システム制御装置101から放射線撮影装置100に対する状態遷移コマンドを受信する(S3)。放射線撮影装置100は、省電力化の目的で、アナログ系電源がオフになっているスリープ状態、アナログ系電源がオンになっているレディー状態、センサリセット駆動の繰り返しにより撮影可能状態となっているエクスポレディー状態等、幾つかの状態を取りうる。これらの状態を、画像処理・システム制御装置101から受信する状態遷移コマンドに応じて、順に遷移させていく。
引き続き、放射線撮影装置100は、画像処理・システム制御装置101から撮影モード設定コマンドを受信する(S4)。撮影モード設定コマンドに含まれる撮影パラメータは、ビニングサイズ、フレームレートなどの情報を含む。なお、放射線撮影装置100が受信する撮影モード設定コマンドの画像処理・システム制御装置101による送信タイミングは、放射線撮影装置100の状態を遷移させる過程の任意のタイミング、若しくは、規定のタイミングとする。
撮影モード設定コマンドを受信すると、放射線撮影装置100は、撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートと、図9の対応テーブルとに基づいて、撮影パラメータに含まれるフレームレートでの撮影が可能な範囲で、デジタルビニングサイズとアナログビニングサイズとの組合せを決定する(S5)。例えば、撮影パラメータに含まれるフレームレートでの撮影が可能な範囲で、ビニングサイズを形成するデジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組合せのうち、デジタルビニングサイズが最大となるように組み合わせを設定してもよい。これは、図7での設定優先度の例に相当する。
なお、撮影パラメータに蓄積時間の情報も含まれる場合は、蓄積時間も考慮してデジタルビニングサイズとアナログビニングサイズとの組合せを決定するが、蓄積時間の情報が含まれない場合には蓄積時間を除いて対応テーブルを用意しておき、当該対応テーブルを用いて、組み合わせの決定を行う。その後、放射線撮影装置100は、撮影パルス入力を受け付けたことに応じて、撮影動作へと移行する(S6)。
なお、上記により放射線撮影装置100において内部設定されたデジタルビニングとアナログビニングの設定値を、画像処理・システム制御装置101に通知してもよい。また、本実施形態に記載のパラメータは一例であり、他にもフレームレートに影響するパラメータが存在する時は、そのパラメータも考慮する。また、本実施形態では、決定の際に対応テーブルを用いたが、同種の判定式を用いてもよい。
また、撮影動作時の撮影パルス信号は、画像処理・システム制御装置101から入力されるのではなく、放射線撮影装置100内部で生成してもよい。その場合は、撮影開始コマンドを受信することにより、設定されたフレームレートにて撮影動作が実施される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ビニングサイズや、蓄積時間、フレームレートなどのパラメータが設定されると、それに応じてアナログビニングおよびデジタルビニング組合せがテーブル情報に基づいて最適化されるため、放射線撮影画像に発生するランダムノイズを低減することができる。
(第2実施形態)
本実施形態に係る放射線撮影装置100のCMOS型センサは、コンデンサ等に蓄積された電荷の量を実質的に保存したまま(すなわち蓄積された電荷を実質的に放電させずに)当該蓄積電荷量を読み出す非破壊読み出しが可能に構成されている。非破壊読み出しが可能なCMOS型センサでは、蓄積された電荷が電気信号として読み取られても、当該蓄積電荷は読み出されない。従って、電荷の蓄積動作を継続しながら、蓄積途中の各画素の電荷量に比例する出力を得ることができる。ランダムノイズを低減する目的で、非破壊読み出し回数が画像処理・システム制御装置101からの指示によって設定される。
読み出し画素値の加算平均処理は放射線撮影装置100内のFPGAによって実施され、1回目の非破壊読み出しの画素値をPX1、n回目の非破壊読み出しの画素値をPXnとすると、非破壊読み出しn回時の画素値PXは、式(1)により表される。
Figure 0006039926
一般に、非破壊読み出しn回により、画素値読み出しのアナログ系回路に関するランダムノイズ量が1/√nに低減されることが知られている。
図11は、非破壊読み出し平均化回数と、ランダムノイズ低減効果とのビニングサイズごとの相関の例である。図11の横軸は非破壊読み出し平均化回数であり、縦軸はランダムノイズ値である。非破壊読み出し平均化回数を増やしていくと、ランダムノイズは低減するが、やがて、低減効果は薄れてくる。そこで、効果の程を考慮して、例えば最大非破壊読み出し回数は4回となどの上限値を各ビニングサイズについて個別に設定しておき、受信したフレームレートでの読み出し(撮影)が達成可能な範囲で、非破壊読出し回数が最大となるように、放射線撮影装置100内にて自動設定する。なお、上限値については定めずに、最大の非破壊読出し回数を設定してもよい。フレームレートでの読み出しが達成可能かどうかは、第1実施形態と同様に、ビニングサイズ、蓄積時間、フレームレートの組合せに応じた対応テーブルを用意しておき、当該対応テーブルから判定すればよい。
図12のフローチャートを参照して、本実施形態に係る放射線撮影装置100が実施する処理の手順を説明する。図10のフローチャートのS5の処理が、図12におけるS5’の処理に置き換わっている点が異なる。その他の処理については図10と同様であるため説明を省略する。撮影モード設定コマンドを受信すると(S4)、放射線撮影装置100は、そのコマンドに含まれる撮影パラメータに基づいて非破壊読み出し平均化回数を設定する(S5’)。その後、撮影パルス入力に応じて、撮影動作へと移行する(S6)。
なお、アナログビニングサイズとデジタルビニングサイズとの組み合わせを画像処理・システム制御装置101へ通知したのと同様に、設定された非破壊読み出し平均化回数を画像処理・システム制御装置101へ通知してもよい。
なお、ビニング設定やゲイン設定に応じて、非破壊読み出し平均化回数におけるランダムノイズ低減効果に差がある場合は、それぞれに応じた非破壊読み出し平均化回数の上限値を設定してもよい。また、図10のS5の処理と、図12のS5’の処理とを並行して実行してもよい。
なお、第1実施形態で説明したデジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組合せと、第2実施形態で説明した非破壊読み出し回数とは、それぞれ独立したパラメータなので、実際の動作においては、画像処理・システム制御装置101から一方を設定され、他方を放射線撮影装置100にて自動設定する、或いは、両方の最適解を放射線撮影装置にて自動設定するようにしてもよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (7)

  1. 放射線撮影装置であって、
    撮影パラメータを受信する受信手段と、
    前記撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートに応じて前記フレームレートでの撮影が可能な範囲で、前記ビニングサイズを形成するデジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組み合わせを、前記デジタルビニングサイズが最大となるように設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 放射線撮影装置であって、
    撮影パラメータを受信する受信手段と、
    前記撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートに応じて前記フレームレートでの撮影が可能な範囲で、上限値を超えない範囲で最大となるように非破壊読み出し回数を設定する設定手段と、を備え、
    前記上限値は、前記非破壊読み出し回数とランダムノイズ低減の効果とのビニングサイズごとの相関に応じて、前記ビニングサイズごとに予め定められていることを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 前記設定手段により設定された、前記デジタルビニングサイズおよび前記アナログビニングサイズの組み合わせを、前記放射線撮影装置と接続された制御装置へ通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮影装置。
  4. 前記設定手段により設定された前記非破壊読み出し回数を、前記放射線撮影装置と接続された制御装置へ通知する通知手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の放射線撮影装置。
  5. 受信手段と、設定手段とを備える放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記受信手段が、撮影パラメータを受信する受信工程と、
    前記設定手段が、前記撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートに応じて前記フレームレートでの撮影が可能な範囲で、前記ビニングサイズを形成するデジタルビニングサイズおよびアナログビニングサイズの組み合わせを、前記デジタルビニングサイズが最大となるように設定する設定工程と、
    を有することを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  6. 受信手段と、設定手段とを備える放射線撮影装置の制御方法であって、
    前記受信手段が、撮影パラメータを受信する受信工程と、
    前記設定手段が、前記撮影パラメータに含まれるビニングサイズおよびフレームレートに応じて前記フレームレートでの撮影が可能な範囲で、上限値を超えない範囲で最大となるように非破壊読み出し回数を設定する設定工程と、を備え、
    前記上限値は、前記非破壊読み出し回数とランダムノイズ低減の効果とのビニングサイズごとの相関に応じて、前記ビニングサイズごとに予め定められていることを特徴とする放射線撮影装置の制御方法。
  7. 請求項5又は6に記載の放射線撮影装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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