JP6623867B2 - 売上データ処理装置、及び売上データ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、売上データ処理装置、及び売上データ処理プログラムに関する。
2015年度税制改正関連法は、消費税を税率10%に引き上げるものであり、平成29年4月から施行される。消費税の引き上げと併せて導入される軽減税率制度は、低所得者に影響の大きい一部の商品について、消費税率を8%に据え置く制度である。
軽減税率制度は、飲食料品の譲渡と、週2回以上発行される新聞の購読料が対象品目にされている。ただし、飲食料品の譲渡のうち、飲食店営業等を営む事業者が、一定の飲食設備のある場所等において行う食事の提供は、軽減税率制度の対象品目から除外されている。つまり、飲食料品の譲渡のうち外食にあたるものは、標準税率が適用される。
特許文献1は、ECR(Efficient Consumer Response:電子式キャッシュレジスタ)や、POS(Point Of Scales System)端末装置として、複数税率に対応した商品データ処理装置を開示している。特許文献1は、要約書の解決手段において、「ECR1では、課税対象商品を複数含むパック商品に対して、1回の商品登録処理により、予めTAXテーブル設定メモリ54に設定された税額計算方法に従って、各課税対象商品の税額を計算し、その各課税対象商品毎に課税額をレシートに印字可能とした。」と記載している。
特開2003−256937号公報
軽減税率制度においては、商品データ処理装置(売上データ処理装置)は、標準税率(10%)と軽減税率(8%)との2つの異なる税率を商品毎に予め設定しておく必要がある。店舗で取り扱う商品が多いほど、税率設定が煩雑になるという問題点がある。この点、特許文献1の商品データ処理装置は、多数の商品について、税率設定を容易にすることについて考慮していない。
本発明の課題は、税率設定を容易に行えるようにすることである。
前記課題を解決するために、本発明に係る売上データ処理装置は、商品を何れかの部門コードに割り当てることにより商品を部門コードで分類可能な売上データ処理装置であって、商品のマスタ情報を更新するための更新画面を、更新の対象にする商品毎に個別的に表示させる表示制御手段と、前記表示制御手段により表示されている前記更新画面に対するユーザ操作に基づいて前記マスタ情報を更新する登録制御手段と、を備え、前記登録制御手段は、前記更新画面で前記マスタ情報として商品に適用される消費税率が所定の値に更新操作された場合に、当該更新画面でマスタ情報の更新の対象にされた商品と同じ部門コードが割り当てられている他の商品に対しても、前記消費税率を前記所定の値に同時的に更新可能に構成されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、商品を何れかの部門コードに割り当てることにより商品を部門コードで分類可能な売上データ処理装置のコンピュータを、商品のマスタ情報を更新するための更新画面を、更新の対象にする商品毎に個別的に表示させる表示制御手段、前記表示制御手段により表示されている前記更新画面に対するユーザ操作に基づいて前記マスタ情報を更新する登録制御手段、として機能させ、前記登録制御手段は、前記更新画面で前記マスタ情報として商品に適用される消費税率が所定の値に更新操作された場合に、当該更新画面でマスタ情報の更新の対象にされた商品と同じ部門コードが割り当てられている他の商品に対しても、前記消費税率を前記所定の値に同時的に更新可能に構成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、税率設定を容易に行うことができる。
本発明の実施形態である売上データ処理装置の構成図である。 本発明の実施形態である売上データ処理装置の外観図である。 本発明の実施形態である売上データ処理装置に使用されるバーコードリーダの外観図である。 商品マスタの一例を示す図である。 税マスタの一例を示す図である。 本発明の実施形態である売上データ処理装置の商品設定画面で税率変更を行うフローチャートである。 商品設定画面の一例を示す図である。 商品を選択し、変更ボタン押下したときの商品設定画面を示す図である。 税率変更画面が重畳された商品設定画面を示す図である。 税率が変更された商品設定画面を示す図である。 変更画面が重畳された商品設定画面を示す図である。 確認画面が重畳された商品設定画面を示す図である。 変更前の税状態を示す概念図である。 変更後の税状態を示す概念図である。 本発明の実施形態である売上データ処理装置の商品部門設定画面を用いて税率変更を行うフローチャートである。 商品部門設定画面の一例を示す図である。 商品部門を選択し、「変更」ボタン押下したときの商品設定画面を示す図である。 税率が変更された商品部門設定画面を示す図である。 変更画面が重畳された商品部門設定画面を示す図である。 確認画面が重畳された商品部門設定画面を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態である売上データ処理装置の構成図である。また、図2は、本発明の実施形態である売上データ処理装置の外観図であり、図3は、売上データ処理装置で使用されるバーコードリーダの外観図である。
売上データ処理装置100は、例えば、キャッシュレジスタであり、操作手段としての表示操作部20と、印刷部21と、客用表示部22と、通信部24と、RAM(Random Access Memory)23と、不揮発性記憶部30と、制御部10と、を備える一体化機器である。また、通信部24は、LAN(Local Area Network)を介してサーバに接続することができる。
表示操作部20は、タッチパネル機能を有する液晶パネルであり、管理者や店員が操作するものである。印刷部21は、売り上げた商品の商品名、売上数量や金額等を印字したレシートを発行する熱転写プリンタである。客用表示部22は、客が金額等を確認するための表示部であり、鉛直軸を中心に表示角度を自在に変更することができる。
バーコードリーダ45は、商品の包装用紙に印刷されているバーコードを読み取る読取装置であり、通信部24がバーコードリーダ45を接続するインタフェースとして機能する。つまり、バーコードリーダ45、及び通信部24は、受付手段40として機能する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)であり、不揮発性記憶部30に格納されている制御プログラム35を実行することにより、指定手段としての商品設定手段12と、商品部門設定手段13と、税率設定手段14と、売上登録手段16と、受付制御手段11と、表示操作部制御手段15としての機能を実現する。RAM23は、制御部10が制御プログラム35を実行するときのワーキングメモリとして使用される。
商品設定手段12は、商品設定画面310(図7)を用いて、商品マスタ31に格納されている商品群から所定の商品を指定するための指定手段である。具体的には、商品設定手段12は、商品設定画面310,315(図7,8参照)を表示操作部20に表示し、管理者や店員が選択した商品を指定する。
商品部門設定手段13は、商品部門設定画面410(図16)を用いて、商品群の包括概念である商品部門を設定(登録)し、該商品部門に含まれる複数の商品を設定(登録)するものである。また、商品部門設定手段13は、商品部門に属させる商品を指定してすることもでき、商品設定手段としても機能する。
税率設定手段14は、商品部門税率設定手段14aと商品税率設定手段14bとを備え、商品部門税率設定手段14aは、売上登録される際に適用される税率を商品部門毎に指示し、指示された税率に設定又は変更する。また、商品税率設定手段14bは、商品設定手段12で指定された商品の税率を指示し、指示された税率に設定又は変更する。
具体的には、商品税率設定手段14bは、税率変更画面320(図9)を商品設定画面315に重畳させて、管理者に8%内税、8%外税、10%内税、及び10%内税の何れかを選択させる。さらに、商品税率設定手段14bは、変更画面330(図11)を表示操作部20に表示し、同一事業者の税を変更するか否かの選択を管理者に行わせる。
売上登録手段16は、商品を売り上げたときに、担当者、売り上げ日時、売り上げた商品の商品名、数量、金額等を売上登録トラン33に記録し、必要に応じて、印刷部21にレシートを発行させる。受付制御手段11は、通信部24を介して、バーコードリーダ45に商品の包装に印刷されたバーコードを読み取らせる。
表示操作部制御手段15は、表示操作部20に所定の画面を表示させる表示制御手段と、表示操作部20から操作情報を入力する入力制御手段として機能する。
不揮発性記憶部30は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)であり、商品マスタ31(図4)と、税マスタ32(図5)と、売上登録トラン33(図示せず)とのデータテーブルと、前記した各機能を実現するための制御プログラム35とを格納する。
図4は、商品マスタの一例を示す図であり、図5は、税マスタの一例を示す図である。
商品マスタ31(図4)は、商品コード、商品名、税コード、部門コードの項目が行方向に列挙されている。商品マスタ31は、「みかん」「りんご」「バナナ」等の商品名毎に連番の商品コードが紐付けされ、それぞれの商品に対して、後記する税コード、及び商品の包括概念である部門の部門コードが設定(登録)される。なお、部門コードは、例えば、商品「みかん」「りんご」「バナナ」に対して、「果物」の部門コード「001」が与えられ、商品「ノート」「鉛筆」に対して、「文具」の部門コード「003」が与えられ、商品「ジュース」に対して、「飲料」の部門コード「005」が与えられる。
税マスタ32(図5)は、内税、外税、消費税の税率8%、税率10%の組み合わせによる税区分が税コードにより紐付けされているテーブルである。つまり、税マスタ32は、税コード、税名称、税計算区分(消費税)、税率、税表示文字の項目が列方向に列挙され、各行の項目が税コードと紐付けされている表である。例えば、税コード01が消費税、内税、8%であり、税コード02が消費税、外税、8%であり、税コード03が、消費税、内税、10%であり、税コード04が消費税、外税、10%である。また、税表示文字は、税コード01が「8%内税」であり、税コード02が「8%外税」であり、税コード03が「10%内税」であり、税コード04が「10%外税」である。
なお、税コード05,06は、例えば、酒税、たばこ税、揮発油税、石油石炭税、石油ガス税、入湯税、ゴルフ場利用税、軽油引取税等のために用意された項目である。
(商品設定画面での税率設定)
図6は、本発明の実施形態である売上データ処理装置の商品設定画面で税率変更を行うフローチャートである。
このフローは、管理者がメニュー画面で管理画面を選択し、さらに「商品設定」を選択したときに起動する。
商品設定手段12は、表示操作部制御手段15を介して商品設定画面310(図7)を表示操作部20(図1,2)に表示させる(S1)。商品設定画面310は、左欄310aと右欄310bとに大きく2つに分かれており、左欄310aに商品コード毎に商品名が全件表示され、右欄310bに左欄310aで選択された商品コードの商品マスタ31の内容が詳細表示されるものである。商品設定画面310は、例えば、商品名として、みかん、りんご、バナナ、ノート、鉛筆、消しゴムが左欄310aに全件表示されており、5行目の商品名「鉛筆」のレコード311が選択されているとき、右欄310bに鉛筆の商品マスタ31の内容が詳細表示されている。なお、商品名「鉛筆」の商品部門は、「文具」である。
また、商品設定画面310は、下部に「新規」ボタン314、「変更」ボタン312、「削除」ボタン324、「読込」ボタン318、「閉じる」ボタン319の複数のボタンが配置されている。管理者が「変更」ボタン312を押下すると、商品設定手段12は、「変更」ボタン312の押下を判定し(S3で押下)、表示操作部20の表示画面を図8の商品設定画面315に切り替える(S4)。商品設定画面315は、選択された「鉛筆」のレコードを修正する画面であり、商品設定画面310に対して、下部の「新規」ボタン314、「変更」ボタン312、「削除」ボタン324、「読込」ボタン318、「閉じる」ボタン319が削除され、「取消」ボタン323、「保存」ボタン317が追加された点で相違する。なお、商品設定画面315は、左欄315aと右欄315bとに分割されている。
管理者が商品設定画面315の右欄315bの「税」項目313(図8)を選択(タップ)すると、商品税率設定手段14bは、「税」項目313の選択を判定し(S5で選択)、表示操作部制御手段15を介して、税率変更画面320(図9)を重畳表示させる(S7)。この税率変更画面320は、税マスタ32に登録されている税(例えば、非課税、8%内税、8%外税、10%内税、10%外税)の項目が一覧されている。ここで、「非課税」は、税マスタ32に登録されていないが、例えば税率の項目が空欄であるか、あるいは「非課税」を示す情報が格納されている場合は、「非課税」という税表示文字を表示するようにしている。あるいは、税マスタ32における税率の項目に「非課税」を示す情報を格納すると共に、税表示文字の項目に「非課税」という文字を格納してもよい。
管理者が、例えば、「10%内税」項目を選択し、税率変更画面320の「閉じる」ボタン322(図9)を押下すると、商品税率設定手段14bは、「閉じる」ボタン322の押下を判定し(S9で押下)、商品設定画面315の修正表示を行う(S11)。これにより、商品設定画面315(図10)は、「税」項目316が「10%内税」に修正される。
管理者が「保存」ボタン317(図10)を押下すると、商品税率設定手段14bは、「保存」ボタン317の押下を判定し(S13)、図11のように、変更画面330を商品設定画面315に重畳表示する(S15)。変更画面330は、文字列「変更しますか?」と、チェックボックス331と、文字列「商品部門『文具』の税、及びその商品部門『文具』を指定している商品の税を一括変更する」と、「キャンセル」ボタン333と、「OK」ボタン332とから構成される。
管理者が変更画面330(図11)の「OK」ボタン332を押下すると、商品税率設定手段14bは、「OK」ボタン332の押下、及びチェックボックス331の状態を確認し、オンであれば(S17で部門・商品一括変更)、商品税率設定手段14bは、税率の一括設定を行う(S19)。具体的には、商品名「鉛筆」が選択されている状態であるので、商品税率設定手段14bは、商品部門『文具』の税、及びその商品部門『文具』を指定している全ての商品(例えば、「鉛筆」だけでなく、「消しゴム」を含む)の税を一括変更する(S19)。
そして、商品税率設定手段14bは、図12に示すように、確認画面340(340a)を商品設定画面315に重畳表示する(S21)。確認画面340aは、文字列「商品部門と商品3件変更しました。」と、「OK」ボタン341とから構成されている。管理者が「OK」ボタン341を押下すると、商品税率設定手段14bは、「OK」ボタン341の押下を判定したら(S23で押下)、処理を終了する。
一方、チェックボックス331(図11)の状態がオフであれば(S17で選択商品変更)、商品税率設定手段14bは、税率の個別設定を行う(S25)。具体的には、商品税率設定手段14bは、選択されている商品「鉛筆」のみ、税率変更を行い、同一の商品部門「文具」の他の商品、例えば、「消しゴム」の税率変更を行わない。
そして、商品税率設定手段14bは、確認画面340bを商品設定画面315に重畳表示する(S27)。確認画面340bは、例えば、図示しない文字列「商品『鉛筆』1件変更しました。」と、「OK」ボタン341(図12)とから構成されている。そして、管理者が「OK」ボタン341を押下すると、商品税率設定手段14bは、「OK」ボタン341の押下を確認したら(S23で押下)、処理を終了する。
図13は、変更前の税状態を示す概念図であり、図14は、変更後の税状態を示す概念図である。
本実施形態の売上データ処理装置100は、商品部門「果物」250に含まれる商品「みかん」251、商品「りんご」252、商品「バナナ」253が8%内税に設定されており、商品部門「文具」260に含まれる商品「ノート」261、商品「消しゴム」262、商品「鉛筆」263が設定されているとする(図13参照)。
この状態で、商品「鉛筆」263の商品項目311、及び「税」項目313が選択され(図8)、「10%内税」が選択されると(図9)、売上データ処理装置100は、1回の処理で、商品「鉛筆」263が含まれる商品部門「文具」260の全ての商品「ノート」261、商品「消しゴム」262、商品「鉛筆」263が10%内税に変更される。このとき、商品部門「果物」250に含まれる商品「みかん」251、商品「りんご」252、商品「バナナ」253は、8%内税に設定されたままである。
(第2実施形態:商品部門設定画面での税率設定)
前記第1実施形態は、商品を商品マスタ31(図4)に登録する商品設定画面310(図7)を用いて、税率変更を行ったが、商品部門を登録する商品部門設定画面を用いて、税率変更することができる。なお、本実施形態である売上データ処理装置の構成図は、図1と同様であるが、特に、表示操作部20は、商品税率設定手段14bが商品に対して税率を設定させるための操作手段として機能する。
図15は、発明の実施形態である売上データ処理装置の商品部門設定画面で税率変更を行うフローチャートである。
このフローは、管理者がメニュー画面の中で管理画面(商品部門設定)を選択したときに起動する。
商品部門設定手段13は、表示操作部制御手段15を介して商品部門設定画面410(図16)を表示操作部20に表示させる(S31)。商品部門設定画面410は、左欄410aと右欄410bとに大きく2つに分かれており、左欄410aに商品部門コード毎の商品部門名が全件表示され、右欄410bに選択された商品部門コードの商品部門の内容が詳細表示されるものである。商品部門設定画面410は、例えば、商品部門名として、果物、野菜、鮮魚、食肉、飲料、酒、菓子、パン、文具、衣料等が左欄に全件表示されており、9行目の商品名「文具」のレコード411が選択されているとき、右欄に商品部門「文具」の内容が詳細表示されている。
また、商品部門設定画面410は、下部左側に「変更」ボタン412が配置され、下部右側に「閉じる」ボタン419が配置されている。管理者が何れかの商品部門を選択し、「変更」ボタン412を押下すると、商品部門設定手段13は、商品部門の選択、及び「変更」ボタン312の押下を判定し(S33で選択)、表示操作部20の表示画面を図17の商品部門設定画面415に切り替える(S35)。商品設定画面315は、選択された商品部門(例えば、左欄9行目の「文具」)のレコード411を修正する画面であり、商品部門設定画面410に対して、下部の「変更」ボタン412、「閉じる」ボタン419が削除され、「取消」ボタン423、「保存」ボタン417が追加された点で相違する。
管理者が商品部門設定画面415の右欄の「税」項目416(図17)を選択(タップ)すると、商品部門税率設定手段14aは、表示操作部制御手段15を介して、税率変更画面420(図9)を重畳表示させる(S37)。
管理者が、例えば、税率「10%内税」項目421(図9)を選択し、税率変更画面420の「閉じる」ボタン422(図9)を押下すると、商品部門税率設定手段14aは、「閉じる」ボタン422の押下を判定し(S39で押下)、商品部門設定画面415の修正表示を行う(S41)。これにより、商品部門設定画面415(図18)は、「税」項目416が「10%内税」に修正される。
管理者が「保存」ボタン417(図18)を押下すると、商品部門税率設定手段14aは、「保存」ボタン417の押下を判定し(S43)、図19のように、変更画面430を商品部門設定画面415に重畳表示する(S45)。変更画面430は、文字列「変更しますか?」と、チェックボックス431と、文字列「商品部門『文具』を指定している商品の税を一括変更する。」と、「キャンセル」ボタン433と、「OK」ボタン432とから構成される。
管理者が変更画面430の「OK」ボタン432(図19)を押下すると、商品部門税率設定手段14aは、「OK」ボタン432の押下、及びチェックボックス431の状態を確認し、オンであれば(S47で部門・商品一括変更)、商品部門税率設定手段14aは、税率の部門一括設定を行う(S49)。具体的には、商品部門名「文具」が選択されている状態であるので、商品部門税率設定手段14aは、商品部門『文具』を指定している全ての商品(「鉛筆」や「消しゴム」等)とを税率10%に一括変更する(S49)。
そして、商品部門税率設定手段14aは、図20に示すように、確認画面440を商品部門設定画面415に重畳表示する(S51)。確認画面440は、文字列「商品部門と商品3件変更しました。」と、「OK」ボタン441とから構成されている。管理者が「OK」ボタン441(図20)を押下すると、商品部門税率設定手段14aは、「OK」ボタン441の押下を確認したら(S53で押下)、処理を終了する。
一方、チェックボックス431(図19)の状態がオフであれば(S47で選択部門変更)、商品部門税率設定手段14aは、指定している部門のレコード(例えば、税項目)を変更する(S55)。そして、商品部門税率設定手段14aは、図示しない確認画面を商品部門設定画面415に重畳表示する(S51)。そして、管理者が「OK」ボタン441を押下すると、商品部門税率設定手段14aは、「OK」ボタン441の押下を確認したら(S53で押下)、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の売上データ処理装置によれば、商品部門設定画面415の商品部門、及び「税」項目416(図17)を選択し、重畳表示された変更画面430(図19)のチェックボックス431をオンにすることにより、選択された商品部門に属する全ての商品の税が一括変更される。
このため、ある商品部門の税率を設定することにより、その商品部門に属している全ての商品の税率が一括変更されるので、税率設定を容易に行うことができる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態の売上データ処理装置は、不揮発性記憶部30に格納された制御プログラム35が制御部(CPU)10を実行し、制御部10が表示操作部20、印刷部21、客用表示部22、通信部24を直接制御する専用装置として構成したが、OS(Operating System)を介して制御するPC(Personal Computer)やタブレット端末として構成することもできる。このとき、HDD等の不揮発性記憶部には、制御プログラム35に相当する売上データ処理プログラムが格納される。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
部門を設定する商品部門設定手段と、
前記部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段と、
前記部門毎の税率を設定する商品部門税率設定手段、及び前記部門に属した商品に対する税率を設定する商品税率設定手段を有する税率設定手段と、
を備え、
前記税率設定手段は、前記部門毎の税率と、前記部門毎に当該部門に属している商品に対するそれぞれの税率とを一括して互いに同一の税率を設定させることを特徴とする売上データ処理装置。
<請求項2>
部門を設定する商品部門設定手段と、
前記部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段と、
前記商品設定手段が指定した商品に対する税率を設定する税率設定手段と、
を備え、
前記税率設定手段は、前記商品設定手段により指定された商品が属している部門の他の商品に対しても同一の税率を設定することを特徴とする売上データ処理装置。
<請求項3>
前記税率設定手段は、前記部門毎に対しても同一の税率を設定することを特徴とする請求項2に記載の売上データ処理装置。
<請求項4>
前記商品の売り上げを登録する売上登録手段をさらに備え、
前記税率は、前記商品が売り上げ登録される際に適用される税率であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
<請求項5>
前記税率設定手段は、前記同一の税率を設定するか否かの判断を行わせる画面を表示操作部に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
<請求項6>
部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段と、
前記商品設定手段により前記部門に属された商品に対して該商品が売り上げ登録される際に適用される税率を設定する税率設定手段と、
前記税率設定手段により前記部門毎に当該部門に属している商品のそれぞれに対して一括して互いに同一の税率を設定させるための操作手段と、
を備えたことを特徴とする売上データ処理装置。
<請求項7>
部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段と、
前記商品設定手段により前記部門に属された商品に対して該商品が売り上げ登録される際に適用される税率を設定する税率設定手段と、
を備え、
前記税率設定手段は、前記商品設定手段により前記部門に属された商品のいずれかが所定の指定手段により指定されたうえで税率を設定する場合には、前記指定手段により指定された商品が属している部門に属している他の商品に対しても同一の税率を設定することを特徴とする売上データ処理装置。
<請求項8>
コンピュータを、
部門を設定する商品部門設定手段、
前記部門毎に当該部門に属する商品を設定する商品設定手段、
前記部門毎に税率を設定する商品部門税率設定手段、及び前記部門に属した商品に対する税率を設定する商品税率設定手段を有する税率設定手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記税率設定手段は、前記部門毎の税率と、前記部門に属している商品に対するそれぞれの税率とを一括して互いに同一の税率を設定させることを特徴とするプログラム。
<請求項9>
コンピュータを、
部門を設定する商品部門設定手段、
前記部門毎に当該部門に属する商品を設定する商品設定手段、
前記商品設定手段が指定した商品に対する税率を設定する税率設定手段、
として機能させるためのプログラムであって、
前記税率設定手段は、前記商品設定手段により指定された商品が属している部門の他の商品に対しても同一の税率を設定することを特徴とするプログラム。
<請求項10>
コンピュータを、
部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段、
前記商品設定手段により前記部門に属された商品に対して該商品が売り上げ登録される際に適用される税率を設定する税率設定手段、
前記税率設定手段により前記部門毎に当該部門に属している商品のそれぞれに対して一括して互いに同一の税率を設定させるための操作手段、
として機能させるためのプログラム。
<請求項11>
コンピュータを、
部門毎に当該部門に属させる商品を設定する商品設定手段、
前記商品設定手段により前記部門に属された商品に対して該商品が売り上げ登録される際に適用される税率を設定する税率設定手段と、
として機能させるためのプログラムであって、
前記税率設定手段は、前記商品設定手段により前記部門に属された商品のいずれかが所定の指定手段により指定されたうえで税率を設定する場合には、前記指定手段により指定された商品が属している部門に属している他の商品に対しても同一の税率を設定することを特徴とするプログラム。
10 制御部
11 受付制御手段(通信制御部)
12 商品設定手段(指定手段)
13 商品部門設定手段(商品設定手段)
14 税率設定手段
14a 商品部門税率設定手段
14b 商品税率設定手段
15 表示操作部制御手段
16 売上登録手段
20 表示操作部(操作手段)
21 印刷部
22 客用表示部
23 RAM
24 通信部
30 不揮発性記憶部
31 商品マスタ
32 税マスタ
33 売上登録トラン
35 制御プログラム
40 受付手段
45 バーコードリーダ
100 売上データ処理装置
210 商品情報テーブル
220 税率テーブル
230 商品分類テーブル
250 商品部門「果物」
251 商品「みかん」
252 商品「りんご」
253 商品「バナナ」
260 商品部門「文具」
261 商品「ノート」
262 商品「消しゴム」
263 商品「鉛筆」
310,315 商品設定画面
311 レコード(鉛筆)
312,412 「変更」ボタン
313,413 「税」項目(8%内税)
314 「新規」ボタン
316,416 「税」項目(10%内税)
317,417 「保存」ボタン
318 「読込」ボタン
319,419 「閉じる」ボタン
320,420 税率変更画面
321,421 「10%内税」項目
322,422 「閉じる」ボタン
323,423 「取消」ボタン
324 「削除」ボタン
330,430 変更画面
331 チェックボックス
332,341,432,441 「OK」ボタン
333,433 「キャンセル」ボタン
340,440,340a,340b 確認画面
410,415 商品部門設定画面
411 レコード(文具)
431 チェックボックス

Claims (6)

  1. 商品を何れかの部門コードに割り当てることにより商品を部門コードで分類可能な売上データ処理装置であって、
    商品のマスタ情報を更新するための更新画面を、更新の対象にする商品毎に個別的に表示させる表示制御手段と、
    前記表示制御手段により表示されている前記更新画面に対するユーザ操作に基づいて前記マスタ情報を更新する登録制御手段と、
    を備え、
    前記登録制御手段は、前記更新画面で前記マスタ情報として商品に適用される消費税率が所定の値に更新操作された場合に、当該更新画面でマスタ情報の更新の対象にされた商品と同じ部門コードが割り当てられている他の商品に対しても、前記消費税率を前記所定の値に同時的に更新可能に構成されている、
    ことを特徴とする売上データ処理装置。
  2. 前記消費税率は、標準税率と軽減税率との間で更新可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  3. 前記登録制御手段は、前記更新画面で前記マスタ情報として商品に適用される消費税の顧客への提示態様が所定の態様に更新操作された場合には、当該更新画面でマスタ情報の更新の対象にされた商品と同じ部門コードが割り当てられている他の商品に対しても前記提示態様を前記所定の態様に同時的に更新可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の売上データ処理装置。
  4. 前記消費税の顧客への提示態様は、内税と外税との間で更新可能に構成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の売上データ処理装置。
  5. 前記マスタ情報としてさらに商品単価が含まれる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の売上データ処理装置。
  6. 商品を何れかの部門コードに割り当てることにより商品を部門コードで分類可能な売上データ処理装置のコンピュータを、
    商品のマスタ情報を更新するための更新画面を、更新の対象にする商品毎に個別的に表示させる表示制御手段、
    前記表示制御手段により表示されている前記更新画面に対するユーザ操作に基づいて前記マスタ情報を更新する登録制御手段、
    として機能させ、
    前記登録制御手段は、前記更新画面で前記マスタ情報として商品に適用される消費税率が所定の値に更新操作された場合に、当該更新画面でマスタ情報の更新の対象にされた商品と同じ部門コードが割り当てられている他の商品に対しても、前記消費税率を前記所定の値に同時的に更新可能に構成されている、
    ことを特徴とするプログラム。
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