JP6699474B2 - 売上データ処理装置、プログラム、及び、表示方法 - Google Patents

売上データ処理装置、プログラム、及び、表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、売上データ処理装置プログラム、及び、表示方法に関する。
従来、商品(サービスを含む)を販売する店舗等に設置され、商品の売上登録の指定を受け付ける売上データ処理装置として、電子キャッシュレジスタ(ECR;Electronic Cash Register)やPOS(Point Of Sales)端末装置等の電子装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、売上データ処理装置において、課税額が異なる複数の商品を組み合わせたパック商品の各商品の課税額と、1つにまとめた商品の課税額とを出力可能にすることを意図した技術について開示されている。
特開2003−256937号公報
日本では、将来、複数税率の消費税が施行される。複数税率の消費税が施行された場合に、商品(サービスを含む)の種類の違いによって、標準税率が消費税の会計処理に適用されたり、標準税率よりも税率の低い軽減税率が消費税の会計処理に適用されたりする。例えば、酒類は、標準税率が適用される。一方、食料品は、軽減税率が適用される。そのため、商品の種類の違いによって、会計処理が複雑化する可能性が高い。
また、たとえ同じ商品であっても、取引形態の違いによって、標準税率が消費税の会計処理に適用されたり、軽減税率が消費税の会計処理に適用されたりする。例えば、寿司や蕎麦、ラーメン、ピザ等の飲食店では、店内飲食取引や、持ち帰り(テイクアウト)取引等の取引形態がある。また、例えば、コンビニエンスストアやショッピングモール等の流通業の店舗がイートイン用のスペースを顧客に提供している場合に、その店舗では、店内飲食取引や持ち帰り取引等の取引形態がある。店内飲食取引は、主に標準税率が適用される。一方、持ち帰り取引は、主に軽減税率が適用される。したがって、取引形態の違いによって、標準税率が消費税の会計処理に適用されたり、軽減税率が消費税の会計処理に適用されたりする。そのため、取引形態の違いによっても、会計処理が複雑化する可能性が高い。
例えば、特許文献1では、同一商品であっても、店内飲食取引と、持ち帰り(テイクアウト)取引との取引形態の違いによる税率の違いにより商品の売上登録処理が異なってしまい、受け付けられた取引形態に応じて税率が変わる商品が商品リストに含まれているときに、どのような税率が適用されているのかが分かり難くなっている。
本発明の課題は、取引形態に対応させて税率が変わる商品と変わらない商品とが商品リストに混在している場合であっても、取引形態に対応させて税率が変わる商品の税込価格表示を取引形態の変更に伴わせて容易に変更可能とすることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る売上データ処理装置は、表示部を備えた売上データ処理装置であって、売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、表示部を備えた売上データ処理装置のコンピュータを、売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段、前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段、として機能させ、前記表示制御手段は、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、ことを特徴とする。
また、本発明に係る表示方法は、表示部を備えた売上データ処理装置が実行する表示方法であって、売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御ステップと、前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付ステップと、を有し、前記表示制御ステップは、前記取引形態受付ステップで前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、ことを特徴とする。
本発明によれば、取引形態に対応させて税率が変わる商品と変わらない商品とが商品リストに混在している場合であっても、取引形態に対応させて税率が変わる商品の税込価格表示を取引形態の変更に伴わせて容易に変更できる。
実施形態に係る売上データ処理装置の外部構成を示す図である。 実施形態に係る売上データ処理装置の内部構成を示す図である。 実施形態で用いるPLUファイルのデータ構成を示す概念図である。 実施形態に係る売上データ処理装置の動作を示すフローチャート(1)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の動作を示すフローチャート(2)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(1)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(2)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(3)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(4)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(5)である。 実施形態に係る売上データ処理装置の画面の表示例を示す図(6)である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[実施形態]
本実施形態に係る売上データ処理装置1は、商品(サービスを含む)を販売する店舗等に設置され、商品の売上登録の指定を受け付ける電子装置である。本実施形態では、売上データ処理装置1が電子キャッシュレジスタ(ECR;Electronic Cash Register)であるものとして説明する。ただし、売上データ処理装置1は、例えば、高性能タイプのPOS(Point Of Sales)端末装置やタブレット端末装置等の電子装置として構成されていてもよい。高性能タイプのPOS端末装置は、バーコードスキャナ等の画像読取手段を搭載し、画像読取手段で読み取られた画像データに基づいて高度な商品管理を行うことができる。
ところで、日本では、将来、複数税率の消費税が施行される。そして、同じ商品であっても、取引形態の違いによって、標準税率が消費税の会計処理に適用されたり、軽減税率が消費税の会計処理に適用されたりする。例えば、寿司や蕎麦、ラーメン、ピザ等の飲食店では、店内飲食取引や、持ち帰り(テイクアウト)取引等の取引形態がある。店内飲食取引は、標準税率が適用される。一方、持ち帰り取引は、軽減税率が適用される。売上データ処理装置1は、後述の通り、こうした消費税の改正に対応している。
<売上データ処理装置の構成>
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態に係る売上データ処理装置1の構成につき説明する。図1は、売上データ処理装置1の外部構成を示す図である。図2は、売上データ処理装置1の内部構成を示す図である。
本実施形態では、売上データ処理装置1が飲食店に設置されている場合を想定して説明する。また、この飲食店では、一部の商品の持ち帰り取引が可能であり、さらに、キャラクターグッズのような食品以外の商品も販売されているものとして説明する。したがって、この飲食店では、同一の商品であっても、標準税率が適用される場合もあれば、軽減税率が適用される場合もある。また、商品の中には、標準税率のみが適用される商品も存在する。
図1に示すように、本実施形態に係る売上データ処理装置1は、本体2と、顧客に通知する各種情報を表示する客用表示部3と、レシート等を印刷する印刷部4とを備えている。本体2にはタッチパネルディスプレイ5が設けられている。
図2に示すように、売上データ処理装置1は、CPU11と、RAM12と、ROM13と、記憶部19とを有している。各構成要素は、バス20によって接続されている。
CPU11は、各種演算を行い、各部を集中的に制御する。
RAM12は、CPU11の作業エリアとして機能する。
ROM13は、売上データ処理装置1を電子キャッシュレジスタとして機能させるプログラムが予め格納されている。
記憶部19は、各種のプログラムやデータが格納されたHDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等である。
記憶部19には、売上データ処理プログラム6が格納されている。また、記憶部19には、PLU(Price Look Up)ファイル7が格納されている。
売上データ処理装置1のCPU11は、売上データ処理プログラム6を実行することにより、例えば以下のような手段として機能する。例えば、CPU11は、売上登録する商品の指定を受け付ける毎に一取引における小計金額や税額を更新表示させる表示制御手段として機能する。また、CPU11は、一取引での取引形態の指定を受け付ける取引形態受付手段として機能する。また、CPU11は、一取引の締めを受け付ける締め受付手段として機能する。また、CPU11は、商品の販売に関する明細データを作成して会計処理を実行する会計処理手段として機能する。また、CPU11は、商品の名称に対応付けて商品に対する金額情報が記載されたレシートを印刷部16で発行するレシート発行手段等として機能する。
また、売上データ処理装置1は、前記した客用表示部3と、前記した印刷部4と、前記したタッチパネルディスプレイ5と、ドロア17とを有している。これらの各構成要素は、所定のインターフェイスを介してバス20に接続されている。タッチパネルディスプレイ5は、表示部14としてのディスプレイと、その上に配置された入力部18としてのタッチパネルとを備えた構成になっている。ドロア17は、現金を収納する現金収納部である。
<PLUファイルのデータ構成>
以下、図3を参照して、PLUファイル7のデータ構成につき説明する。図3は、PLUファイル7のデータ構成を示す概念図である。
図3に示すように、PLUファイル7は、売上データ処理装置1で売上登録する各商品についてPLU番号21、商品名22、単価(円)23、税率切替可否24、計算方法(通常)25、計算方法(取引変更)26が関連付けられて登録されている。
PLU番号21は、各商品を識別する番号である。商品名22は、当該商品の具体的な商品名である。単価(円)23は、当該商品の単価である。
税率切替可否24は、商品の取引形態の違いに応じて標準税率と軽減税率との使い分け(切替え)を行う商品であるか否かを各商品について示している。税率切替可否24で“可”とある商品は、標準税率以外に軽減税率の適用がなされる可能性のある商品であることを示している。一方、税率切替可否24で“不可”とある商品は、持ち帰り取引等に変更する操作がされた場合であっても、消費税の計算方法が変わらない商品であることを示している。
計算方法(通常)25は、各商品について通常の消費税の計算方法を示している。一般に、多くの商品は、通常、外税の標準税率が適用される。しかしながら、一部の商品は、外税の標準税率以外の税率が適用される場合がある。例えば、PLU番号21が610のガムは、外税の軽減税率に設定されている。また、PLU番号21が620のタバコは、内税に設定されている。そこで、外税の標準税率が適用される商品については、“外税(標準税率)”と表記している。また、外税の軽減税率が適用される商品については、“外税(軽減税率)”と表記している。また、内税が適用される商品については、“内税”と表記している。
計算方法(取引変更)26は、計算方法(通常)25が適用されないときに適用される税率を示している。計算方法(取引変更)26は、適用される商品とされない商品とがある。計算方法(取引変更)26が適用される商品については、外税の軽減税率が適用され、“外税(軽減税率)”と表記している。計算方法(取引変更)26が適用されない商品については、“N/A”と表記している。
なお、本実施形態では、標準税率が10%であり、また、軽減税率が8%であるものとして説明する。
<売上データ処理装置の動作>
売上データ処理装置1は、所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、受け付けられた所定の取引形態に応じて税率が変わる商品が商品リストに含まれているときに、税率が変わる商品に対応付けられた税金額又は税込価格を、受け付けられた所定の取引形態に応じた税率が適用された金額に更新して、商品リストを表示部に表示させることを特徴とする(図4AのステップS135及び図4BのステップS175参照)。
以下、図4A及び図4B、並びに、図5乃至図10を参照して、売上データ処理装置1の動作につき説明する。図4A及び図4Bは、それぞれ、売上データ処理装置1の動作を示すフローチャートである。図5乃至図10は、それぞれ、売上データ処理装置1の画面の表示例を示す図である。以下に説明する売上データ処理装置1の動作は、CPU11の制御によって行われる。
なお、ここでは、図5乃至図10に示す画面がタッチパネルディスプレイ5に表示されるものとして説明する。しかしながら、これらの画面は、タッチパネルディスプレイ5に加え客用表示部3に表示されるようにしてもよい。
売上データ処理装置1は、電源が投入されることにより動作を開始する。
図4Aに示すように、ステップS105で、売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図5参照)をタッチパネルディスプレイ5に表示する。これにより、売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図5参照)に表示された「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43と商品キー36とのいずれかが操作者によってタップされるのを待つ。
売上登録画面31(図5参照)は、売上登録を行う場合に、タッチパネルディスプレイ5に表示される画面である。図5に示すように、売上登録画面31は、様々なソフトウェアキーを含む構成になっている。例えば、売上登録画面31において、左下領域には、ソフトウェアキーとして、主に、「×」キー32、「9」〜「0」,「00」,「・」等の数字キー33、「小計」キー34、「現/預」キー35が表示されている。また、売上登録画面31において、右上領域には、ソフトウェアキーとして複数の商品キー36が表示されている。また、売上登録画面31において、左上領域には、一取引に係る商品リスト41、商品の税込価格(消費税を含む価格)の合計金額を表す計欄48、消費税の合計税額を表す税欄49が表示されている。さらに、売上登録画面31において、右下領域には、ソフトウェアキーとして「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43とが表示されている。
「×」キー32は、乗算登録に用いられる。「9」〜「0」,「00」,「・」等の数字キー33は、数値の入力に用いられる。「小計」キー34は、登録金額の合計(中間合計)を見るときに用いられる。「現/預」キー35は、登録の完了および預り金のときに用いられる。
複数の商品キー36は、それぞれPLUファイル7(図3参照)の各商品に対応している。例えば、一番左上の商品キー36は、図3のチキンサンドに対応していて、チキンサンドという商品名22と、その単価23が表示されている。商品キー36は、購入する商品の指定に用いられる。商品キー36を操作して商品が指定されると、対応するPLU番号21が入力される。
商品リスト41には、商品キー36で指定された商品毎に、商品名22(図3参照)と購入個数と税込価格とが表示される。例えば、図5に示す例では、商品リスト41には、指定された商品毎に、商品名22(図3参照)を表示する商品名欄44、購入個数を表示する購入個数欄45、税込価格を表示する価格欄46が表示されている。購入個数は、「×」キー32と数字キー33とで入力することができる。この図5では、未だ商品が商品リスト41に登録されておらず、商品リスト41が空白の状態になっている。
「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43とは、取引形態を指定するためのキーである。「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43とのうち、操作者によって選択されたキーは、例えば図6に示すように、太枠表示となる。これにより、売上登録画面31は、指定された取引形態が判別可能な状態になる。
ここで、PLUファイル7(図3参照)と売上登録画面31の表示内容との関係の詳細について説明する。複数の商品キー36のそれぞれは、PLUファイル7の税率切替可否24に対応付けられている。税率切替可否24の「可」の場合は、計算方法(取引変更)26を適用しうる場合である。
PLUファイル7(図3参照)で税率切替可否24が「可」の商品は、食品である。食品は、店内で飲食する場合に、原則として計算方法(通常)25で規定された税率(すなわち、標準税率)の外税が適用される。ただし、ガムは例外である。なぜならば、ガムは店内での飲食を前提にしていないからである。PLUファイル7(図3参照)について、例えば、客が食品を店内で飲食するときは、「店内飲食」キー42を操作することにより、原則として計算方法(通常)25で規定された税率(すなわち、標準税率等)の外税が適用される。一方、商品をお持ち帰りするときは、「お持ち帰り」キー43を操作することにより、計算方法(取引変更)26で規定された税率(すなわち、軽減税率)の外税が適用される。
PLUファイル7(図3参照)で税率切替可否24が「不可」の商品は、食品以外の商品が中心である。これらの商品については、計算方法(取引変更)26で軽減税率が設定されていない。よって、これらの商品については、常に計算方法(通常)25が適用される。
売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図5参照)の商品キー36で商品が指定されると、PLUファイル7(図3参照)を参照して、指定された商品に関する商品情報を取得し、商品情報を売上登録画面31(図5参照)の商品リスト41に反映する。PLUファイル7(図3参照)と売上登録画面31(図5参照)の表示内容とは、このような関係になっている。
図4Aに戻り、ステップS105の後、ステップS110で、売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図5参照)に表示された「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43と商品キー36とのうち、どのキーがタップされたのかを判定する。ステップS110の判定で、「店内飲食」キー42がタップされたと判定された場合に、処理はステップS115に進む。また、「お持ち帰り」キー43がタップされたと判定された場合に、処理はステップS155(図4B参照)に進む。また、商品キー36がタップされたと判定された場合に、処理はステップS120に進む。
ステップS110の判定で、「店内飲食」キー42がタップされたと判定された場合に、ステップS115で、売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図5参照)に表示された商品キー36と「お持ち帰り」キー43と「小計」キー34のうち、どのキーがタップされたのかを判定する。ステップS115の判定で、商品キー36がタップされたと判定された場合に、処理はステップS120に進む。また、「お持ち帰り」キー43がタップされたと判定された場合に、処理はステップS130に進む。また、「小計」キー34がタップされたと判定された場合に、処理はステップS195(図4B参照)に進む。
ステップS110又はステップS115の判定で、商品キー36がタップされたと判定された場合に、ステップS120で、売上データ処理装置1は、取引形態を店内飲食取引とし、商品キー36で指定された商品に対して、店内飲食取引で適用される税率の税金額及び税込価格を計算する。
この後、ステップS125で、売上データ処理装置1は、ステップS120で計算された税金額及び税込価格を含む商品情報を売上登録画面31の商品リスト41(図6参照)に追加登録する。図6は、商品情報が商品リスト41に追加登録された売上登録画面31の一例を示している。図6に示す例では、売上登録画面31は、「店内飲食」キー42が太枠表示され、また、商品キー36で指定された商品の商品情報が商品リスト41に登録された状態になっている。
ステップS125の後、処理はステップS115に戻る。
ステップS115の判定で、「お持ち帰り」キー43がタップされたと判定された場合に、ステップS130で、売上データ処理装置1は、取引形態を持ち帰り取引とし、商品リスト41に登録された商品に対して、持ち帰り取引で適用される税率の税金額及び税込価格を再計算する。
この後、ステップS131で、売上データ処理装置1は、税金額の変更があるか否かを判定する。ステップS131の判定で、税金額の変更があると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理はステップS132に進む。一方、ステップS131の判定で、税金額の変更がないと判定された場合(“No”の場合)に、処理はステップS155(図4B参照)に進む。
ステップS131の判定で、税金額の変更があると判定された場合(“Yes”の場合)に、ステップS132で、売上データ処理装置1は、報知画面51,61(図7及び図8参照)をタッチパネルディスプレイ5に表示する。本実施形態では、報知画面51,61(図7及び図8参照)が図6に示す売上登録画面31の上にポップアップ表示されるものとして説明する。これにより、売上データ処理装置1は、税金額に関する情報を操作者に通知する。
報知画面51(図7参照)は、取引形態に応じて税率が変わる商品の税込価格や税金額等を通知する画面である。報知画面61(図8参照)は、税率が変わらない商品の税込価格や税金額等を通知する画面である。本実施形態では、報知画面51(図7参照)で「確認」キー54がタップされたときに、報知画面61(図8参照)が表示されるものとして説明する。
図7に示すように、報知画面51において、上部領域には、税金額が変更された商品に関する情報を操作者に通知する通知欄52が表示されている。例えば、図7に示す例では、「『お持ち帰り』が選択され、以下の商品の税金額が変更になりました。」という情報が通知欄52に表示されている。また、報知画面51において、中部領域には、商品リスト53が表示され、さらに、下部領域には、確認時に操作者によってタップされる「確認」キー54が表示されている。
なお、図7に示す例では、商品リスト53には、税金額が変更された商品毎に、商品名を表示する商品名欄53a、商品の数量を表示する数量欄53b、店内価格とそれに含まれている税金額とを表示する店内価格(税金額)欄53c、お持ち帰り価格とそれに含まれている税金額とを表示するお持ち帰り価格(税金額)欄53dが表示されている。
操作者は、報知画面51を見た後に、「確認」キー54をタップする。すると、報知画面51に代わって、報知画面61(図8参照)が売上登録画面31(図6参照)の上にポップアップ表示される。
図8に示すように、報知画面61において、上部領域には、税金額が変更されていない商品に関する情報を操作者に通知する通知欄62が表示されている。例えば、図8に示す例では、「『お持ち帰り』が選択されましたが、以下の商品は税金額に変更はありません。」という情報が通知欄62に表示されている。また、報知画面61において、中部領域には、商品リスト63が表示され、さらに、下部領域には、確認時に操作者によってタップされる「確認」キー64が表示されている。
なお、図8に示す例では、商品リスト63には、税金額が変更されていない商品毎に、商品名を表示する商品名欄63a、商品の数量を表示する数量欄63b、商品の価格とそれに含まれている徴収税金額とを表示する価格(徴収税金額)欄63c、徴収税金額の計算に用いた計算方法を表示する税計算方法欄63dが表示されている。
図4Aに戻り、ステップS132の後、操作者が報知画面61に表示された「確認」キー64(図8参照)をタップすると、ステップS135で、売上データ処理装置1は、図9に示す更新売上登録画面31aをタッチパネルディスプレイ5に表示する。
更新売上登録画面31a(図9参照)は、売上登録画面31(図5参照)と同様の構成の画面である。ただし、更新売上登録画面31aは、「お持ち帰り」キー43が太枠表示され、また、ステップS130で再計算された税込価格が商品リスト41に反映されるように、商品リスト41を更新表示した状態になっている。しかも、更新売上登録画面31aは、税率が変わる商品と変わらない商品とが区別できるように、商品リスト41を表示している。例えば、図9に示す例では、更新売上登録画面31aは、商品リスト41中の税率が変わる商品について、その文字の背景の色彩を変えて表示している。なお、文字の背景の色彩以外に、例えば、輝度、ハッチングの相違、文字フォントの文字装飾(下線やイタリック体を使う等)、文字の太さ等を変えるようにしてもよい。
図4Aに戻り、ステップS135の後、処理はステップS155(図4B参照)に進む。
図4Bに示すように、ステップS110の判定で、「お持ち帰り」キー43がタップされたと判定された場合、又は、ステップS135の後に、ステップS155で、売上データ処理装置1は、売上登録画面31(図6参照)又は更新売上登録画面31a(図9参照)に表示された商品キー36と「店内飲食」キー42と「小計」キー34のうち、どのキーがタップされたのかを判定する。ステップS155の判定で、商品キー36がタップされたと判定された場合に、処理はステップS160に進む。また、「店内飲食」キー42がタップされたと判定された場合に、処理はステップS170に進む。また、「小計」キー34がタップされたと判定された場合に、処理はステップS195に進む。
ステップS155の判定で、商品キー36がタップされたと判定された場合に、ステップS160で、売上データ処理装置1は、取引形態を持ち帰り取引とし、商品キー36で指定された商品に対して、持ち帰り取引で適用される税率の税金額及び税込価格を計算する。
この後、ステップS165で、売上データ処理装置1は、ステップS160で計算された税金額及び税込価格を含む商品情報を売上登録画面31の商品リスト41に追加登録する。このとき表示される売上登録画面31(又は更新売上登録画面31a)は、図6(又は図9)に示すものと同様になる。なお、ステップS165では、「店内飲食」キー42と「お持ち帰り」キー43とのうち、「お持ち帰り」キー43が太枠表示となる。
ステップS165の後、処理はステップS155に戻る。
ステップS155の判定で、「店内飲食」キー42がタップされたと判定された場合に、ステップS170で、売上データ処理装置1は、取引形態を店内飲食取引とし、商品リスト41に登録された商品に対して、店内飲食取引で適用される税率の税金額及び税込価格を再計算する。
この後、ステップS171で、売上データ処理装置1は、税金額の変更があるか否かを判定する。ステップS171の判定で、税金額の変更があると判定された場合(“Yes”の場合)に、処理はステップS172に進む。一方、ステップS171の判定で、税金額の変更がないと判定された場合(“No”の場合)に、処理はステップS115(図4A)に戻る。
ステップS171の判定で、税金額の変更があると判定された場合(“Yes”の場合)に、ステップS172で、売上データ処理装置1は、報知画面51,61(図7及び図8参照)と同様の構成の報知画面(図示せず)をタッチパネルディスプレイ5に表示する。これにより、売上データ処理装置1は、税金額に関する情報を操作者に通知する。なお、ステップS172で表示される報知画面では、通知欄52,62の『お持ち帰り』という表示が『店内飲食』という表示に変更される。
図4Bに戻り、ステップS172の後、操作者が報知画面に表示された「確認」キー64(図8参照)をタップすると、ステップS175で、売上データ処理装置1は、図10に示す更新売上登録画面31bをタッチパネルディスプレイ5に表示する。
更新売上登録画面31b(図10参照)は、売上登録画面31a(図9参照)と同様の構成の画面である。ただし、更新売上登録画面31bは、「店内飲食」キー42が太枠表示され、また、ステップS170で再計算された税込価格が商品リスト41に反映されるように、商品リスト41を更新表示した状態になっている。また、更新売上登録画面31bは、税率が変わる商品と変わらない商品とが区別できるように、商品リスト41を表示している。
ステップS175の後、処理はステップS115(図4A参照)に戻る。
ステップS115(図4A参照)又はステップS155の判定で、「小計」キー34がタップされたと判定された場合に、ステップS195で、売上データ処理装置1は、会計処理を実行する。
これにより、一連のルーチンの処理が終了する。
<売上データ処理装置の主な特徴>
(1)売上データ処理装置1は、所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、受け付けられた所定の取引形態に応じて税率が変わる商品が商品リスト41に含まれているときに、税率が変わる商品に対応付けられた税金額又は税込価格を、受け付けられた所定の取引形態に応じた税率が適用された金額に更新して、商品リスト41を表示部に表示させている(図4AのステップS135及び図4BのステップS175参照)。このような売上データ処理装置1は、受け付けられた取引形態に応じて税率が変わる商品が商品リストに含まれているときに、取引形態の変更により、どのような税率が適用されるようになるのかを分かり易くすることができる。
(2)売上データ処理装置1は、税率が変わる商品と税率が変わらない商品とが識別可能な状態で、商品リスト41をタッチパネルディスプレイ5に表示させている(図9及び図10参照)。これによっても、売上データ処理装置1は、どのような税率が適用されるようになるのかを分かり易くすることができる。
以上の通り、本実施形態に係る売上データ処理装置1によれば、受け付けられた取引形態に応じて税率が変わる商品が商品リスト41に含まれているときに、その商品の税金額又は税込価格を通知することで、取引形態の変更により、どのような税率が適用されるようになるのかを分かり易くすることができる。
なお、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や変形を行うことができる。
例えば、前記した実施形態は、本発明の要旨を分かり易く説明するために詳細に説明したものである。そのため、本発明は、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、本発明は、ある構成要素に他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に変更したりすることができる。また、本発明は、一部の構成要素を削除することもできる。
また、例えば、売上登録画面31(図5参照)は、PLUファイル7(図3参照)の税率切替可否24の「可」の場合と税率切替可否24の「不可」の場合とで、色彩等が異なるように商品キー36を表示することができる。その際に、売上登録画面31(図5参照)は、色彩等の異なる商品キー36を混在させて表示することができる。
また、例えば、売上登録画面31(図5参照)や報知画面51,61(図7及び図8参照)の内容は、運用に応じて適宜変更することができる。
また、例えば、図4A及び図4Bに示すフローチャートの各ステップやその内容は、運用に応じて適宜変更することができる。例えば、図4A及び図4Bに示すフローチャートのステップS130,S170では、売上データ処理装置1は、「店内飲食」キー42又は「お持ち帰り」キー43をタップすることにより、商品リスト41に登録された全ての商品の税金額及び税込価格を一括して再計算している。しかしながら、売上データ処理装置1は、商品リスト41に登録された一部の商品を個別に指定し、その後に、「店内飲食」キー42又は「お持ち帰り」キー43をタップすることにより、一部の商品の税金額及び税込価格を再計算するようにしてもよい。
また、例えば、売上データ処理装置1は、各種のソフトウェアキーを含む画面をタッチパネルディスプレイ5に表示する構成になっている。しかしながら、売上データ処理装置1は、このような構成に限らず、例えば、物理ボタンを備える電子キャッシュレジスタやセルフレジ等であってもよい。
また、例えば、本発明が適用される取引形態は、店内飲食取引と持ち帰り取引とに限定されない。例えば、本発明は、取引先の属性によって税金額が変わるような取引等に適用してもよい。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
[付記]
《請求項1》
売上登録する商品の指定を受け付ける毎に、受け付けられた商品とその商品の税金額又は税込価格とを対応付けて一取引における商品リストに追加して表示部に表示させる表示制御手段と、
前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段と、を備え、
前記表示制御手段は、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、受け付けられた前記所定の取引形態に応じて税率が変わる商品が前記商品リストに含まれているときに、前記税率が変わる商品に対応付けられた前記税金額又は前記税込価格を、受け付けられた前記所定の取引形態に応じた税率が適用された金額に更新して、前記商品リストを前記表示部に表示させることを特徴とする売上データ処理装置。
《請求項2》
前記表示制御手段は、前記税率が変わる商品と税率が変わらない商品とが識別可能な状態で、前記商品リストを表示させることを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
《請求項3》
前記所定の取引形態は、持ち帰り取引であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の売上データ処理装置。
《請求項4》
コンピュータを、
売上登録する商品の指定を受け付ける毎に、受け付けられた商品とその商品の税金額又は税込価格とを対応付けて一取引における商品リストに追加して表示部に表示させる表示制御手段と、
前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段として機能させ、
さらに、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、受け付けられた前記所定の取引形態に応じて税率が変わる商品が前記商品リストに含まれているときに、前記税率が変わる商品に対応付けられた前記税金額又は前記税込価格を、受け付けられた前記所定の取引形態に応じた税率が適用された金額に更新して、前記商品リストを表示させる前記表示制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
1 売上データ処理装置
7 PLUファイル
31 売上登録画面
31a 更新売上登録画面
41 商品リスト
43 「お持ち帰り」キー
51,61 報知画面

Claims (5)

  1. 表示部を備えた売上データ処理装置であって、
    売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段と、
    前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、
    ことを特徴とする売上データ処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記税込価格を置き換えた場合には、前記消費税課税対象商品毎に当該消費税課税対象商品が前記税込価格の置き換え対象とされたか否かが識別可能なように、前記商品リストを表示させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の売上データ処理装置。
  3. 前記所定の取引形態は、持ち帰り取引である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の売上データ処理装置。
  4. 表示部を備えた売上データ処理装置のコンピュータを、
    売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御手段
    前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付手段
    として機能させ、
    前記表示制御手段は、前記取引形態受付手段により前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、
    ことを特徴とするプログラム。
  5. 表示部を備えた売上データ処理装置が実行する表示方法であって、
    売上登録する消費税課税対象商品の指定を受け付ける毎に該指定を受け付けた消費税課税対象商品が消費税率に所定の値が適用された税込価格と対応付けて追加されるように、一取引における商品リストを前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記一取引での取引形態を所定の取引形態とする旨の指定を受け付ける取引形態受付ステップと、
    を有し、
    前記表示制御ステップは、前記取引形態受付ステップで前記所定の取引形態とする旨の指定が受け付けられた場合であって、かつ、前記商品リストに前記所定の取引形態に対応させて消費税率の値を変更すべき消費税課税対象商品が含まれている場合に、該消費税課税対象商品に対応付けて前記商品リストに表示されている税込価格を、消費税率に前記所定の取引形態に対応する値が適用された税込価格に置き換える、
    ことを特徴とする表示方法。
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