JP6497377B2 - 商品販売データ処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
そこで、以下の手順により商品テーブルの作成業務が行われる商品販売登録装置が知られている。つまり、商品テーブルの作成業務時において、新たに追加設定する商品の商品コードを入力して商品テーブルの先頭の空エリアに格納する。次に、既に設定されている商品コードを入力して、その商品コードに対応する商品データを追加設定する商品の商品コード設定エリアに対応する商品データエリアに複写する。しかる後、複写した商品データのなかで新規設定する商品のデータに一致しない項目を指定し変更後のデータを入力することでデータを修正して、設定完了とするものである(例えば、特許文献1参照)。
また、本発明の一態様は、商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段と、前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定する設定手段と、前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段とを備え、前記設定手段は、特定項目のデータの変更の対象となる商品の分類をさらに設定し、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する商品情報において示される商品の分類が、前記設定手段により設定された商品の分類ではない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする商品販売データ処理装置である。
また、本発明の一態様は、コンピュータを、商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段、前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定する設定手段、前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータがない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段として機能させるためのプログラムである。
また、本発明の一態様は、コンピュータを、商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段、前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定し、特定項目のデータの変更の対象となる商品の分類をさらに設定する設定手段、前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する商品情報において示される商品の分類が、前記設定手段により設定された商品の分類ではない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段として機能させるためのプログラムである。
以下、本発明の実施形態としての商品データ処理装置について図面を参照して説明する。
図1及び図2は、本実施形態におけるPOS(Point Of Sales)レジスタ1の外観例を示している。図1(a)はPOSレジスタ1を操作する店員(オペレータ)側(前方)から本実施形態のPOSレジスタ1を見た正面図であり、図1(b)はPOSレジスタ1の側面図である。また、図2は、POSレジスタ1を右前方からみた斜視図である。
自動釣銭機17は、顧客に支払うべき釣銭のうち、少なくとも貨幣を釣銭排出口17aに排出するための釣銭機であり、顧客から預かった預金のうち少なくとも貨幣を投入するための預金投入口17bを備える。
なお、スキャナ部18は、バーコードのみならず、例えば二次元コードを読み取る読み取り装置であってもよい。
同図に示すように、POSレジスタ1は、CPU(Central Processing Unit)11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30を備える。
CPU11、記憶部12、RAM13、タッチパネル付表示部14、キー操作部15、顧客用表示部16、自動釣銭機17、スキャナ部18、印字部19、通信部20及びドロア30は、内部バス及び通信線を介してそれぞれ接続されている。
商品識別子の領域は、対応の商品を一意に示す商品識別子を格納する。商品識別子は、例えばPLU(Price Look Up)コードやJAN(Japanese Article Number)コードなどであってもよいし、店舗が独自に設定したものであってもよい。
商品名は、対応の商品についての商品名のデータを格納する。
1次分類の領域は、対応の商品が属する分類として最も大まかな分類である1次分類を示すデータを格納する。
2次分類の領域は、対応の商品が属する分類として、1次分類をさらに分類した2次分類を示すデータを格納する。
3次分類の領域は、対応の商品が属する分類として、2次分類をさらに分類した3次分類を示すデータを格納する。
即ち、同図の例では、商品についての分類として、1次分類、2次分類及び3次分類が、それぞれ大分類、中分類及び小分類に該当する。
価格の領域は、対応の商品についての単価としての価格を示すデータを格納する。価格の領域に格納される価格は、ここでは税抜価格である。
税率の領域は、対応の商品について設定されている消費税の税率を示すデータを格納する。
具体的に、店員は、商品登録に際して、例えば商品に付された一次元コードまたは2次元コードなどのコード情報をスキャナ部18により読み取らせる操作行うことで、POSレジスタ1に商品の商品識別子を入力する。あるいは、店員は、商品の商品識別子としての数値(コード)を置数操作により入力する操作を行うことで、POSレジスタ1に商品の商品識別子を入力する。
POSレジスタ1は、入力されたのと同じ商品識別子を格納する商品情報を、登録された商品についての登録商品情報として精算情報に含める。このようにして、精算情報には、1取引において登録が行われた1以上の商品についての登録商品情報が含まれる。
POSレジスタ1は、例えば小計操作が行われた段階で、これまでに精算情報含められた登録商品情報を利用して小計を行う。つまり、POSレジスタ1は、買上金額の数、小計金額、各商品の税率に基づく税込の合計価格などを算出する処理を行い、これらの情報をタッチパネル付表示部14や顧客用表示部16に表示させる。この後、店員が客からの預かり金を受け取り、預かり金の金額をPOSレジスタ1に入力し現計操作を行えば、POSレジスタ1にて現計に対応する処理が実行される。つまり、釣銭の計算及び表示と、レシートの発行などが行われる。
上記構成による本実施形態のPOSレジスタ1は、以下に説明するような店員の操作手順に応じて、商品情報における税率(特定項目の一例)のデータを変更する(置き換える)ことができる。
POSレジスタ1は、上記のように行われたデータ置き換え宣言操作を受け付ける。
このように、変更後のデータの内容(値)が入力されたことに応じて、POSレジスタ1は、入力された内容(値)を変更データとして設定する。
そして、店員は、データ変更対象として用意した商品のうちから任意の1つを選び、選んだ商品に付されているコード情報をスキャナ部18により読み取らせる操作を行う。当該操作に応じて、POSレジスタ1は、コード情報の読み取りを行う。
そのうえで、POSレジスタ1は、検索された商品情報が税率の項目を有するか否かについて判定する。先に図4に示した商品情報テーブルにおいては、税率の項目としての領域が設けられた構造を示したが、商品によっては、商品情報において変更対象の項目を有していない可能性がある。変更対象の項目を有していない商品情報は、商品情報において税率の項目としての領域が備えられていないものの他、税率の項目としての領域は有しているが、有意なデータが格納されていないものも含む。このように、変更対象の項目を有していない商品情報が対応する商品は、データ変更対象とはならない。
そこで、POSレジスタ1は、上記のように検索された商品情報について、変更対象の項目(即ち、税率の項目)を有しているか否かについて判定する。
そのうえで、当該画面においては、確定ボタンBT1と取り消しボタンBT2とが配置されている。
確定ボタンBT1は、該当の画面において示されているデータ変更の確定を指示する場合に店員により操作されるボタンである。
取り消しボタンBT2は、当該画面において示されているデータ変更の取り消し(キャンセル)を指示する場合に店員により操作されるボタンである。
POSレジスタ1は、ステップS108によるデータ変更を実行した後、図6の画面を表示した状態のもとで、確定ボタンBT1と取り消しボタンBT2とのいずれに対する操作が行われたのかを待機する。
ステップS111:POSレジスタ1は、データ変更操作画面にて、変更したデータを元に戻したことを店員に報知する表示を行う。
つまり、POSレジスタ1は、今回のコード情報の読み取りに応じて検索された商品情報についてのデータ変更に関するログ(履歴)を生成し、生成したログを例えば記憶部12に記憶させる。
具体的に、ステップS109により確定ボタンBT1に対する操作の行われたことが判定されてステップS112に至った場合、データ変更が正常に行われたことを示すログが記憶部12に記憶される。
また、ステップS106によるエラー報知を経てステップS112に至った場合、商品情報が変更対象の項目を有していなかったためにエラーとなったこと示すログが記憶部12に記憶される。
また、ステップS111によるデータ戻し報知を経てステップS112に至った場合、データ戻しが行われたことを示すログが記憶部12に記憶される。
ステップS112によるログの記憶が実行された後において、図示は省略するが、データ変更操作画面において、レポートの発行を指示するレポート発行ボタンが表示されている。レポートは、今回のデータ変更モードが設定されてからこれまでに実行されたデータ変更に関する処理結果(データ変更履歴)を示す。店員は、今の段階でレポートを発行したければ、レポート発行ボタンを操作する。
そこで、POSレジスタ1は、レポート発行ボタンが操作されたか否かについて判定する。
同図のレポートにおいては、用紙の上側のヘッダエリアにおいて、例えば「データ置き換えレポート」とタイトルが印刷されていることで、データ置き換えに対応したレポートであることが示される。
また、タイトルに続けてヘッダエリアにおいては、店舗名、発行年月日及び時刻、POSレジスタ1の番号(識別子)、操作担当者などが示される。
続けて、レポートにおいては、税率のデータの変更が正常に行われた商品についてのリスト(処理商品リスト)が印刷される。同図においては、商品名「ソーセージ」と商品名「キャベツ」の税率のデータについて、それぞれ、10%から8%への変更が正常に実行されたことを示している。ここで、処理商品リストにおける1行目が商品名「ソーセージ」であり、2行目が商品名「キャベツ」となっている。これは、先に商品名「ソーセージ」の税率のデータについての変更が行われ、この後において商品名「キャベツ」の税率のデータについての変更が行われたことを示す。つまり、処理商品リストにおける商品の配列順は、データの変更が行われた順番を示す。
また、レポートにおいては、処理商品リストに続けて、「変更数」、「エラー数」、「取り消し数」の項目が印刷される。
「変更数」の項目は、これまでに正常にデータの変更が行われた商品数(件数)を示す。同図の例の場合、商品名「ソーセージ」と商品名「キャベツ」との2件について正常にデータの変更が行われていることから、「変更数」の項目においては、上記の2件を示す値である「2」が印刷されている。
「エラー数」の項目は、これまでにステップS105にて変更対象の項目を有していないとしてエラーであると処理された商品数(件数)を示す。ここでは、これまでに1つの商品についてエラーと処理されたため、「エラー数」の項目において「1」が印刷された例が示されている。
「取り消し数」の項目は、これまでにステップS110によるデータ戻し処理が行われた商品数(件数)を示す。ここでは、これまでにデータ戻し処理の対象となった商品がなかったため、「取り消し数」の項目において「0」が印刷された例が示されている。
上記のように、同図のレポートにおいては、処理商品リストにおいて2件が示され、「変更数」の項目において2件が示され、「エラー数」の項目において1件が示され、「取り消し数」の項目において「0」が示されている。店員は、これらの件数を合計することにより、今回のデータ変更モードのもとで、これまでに5つ(5件)の商品についてコード情報の読み取りを行い、データ変更の対象として処理を行ったことを把握できる。なお、これまでに処理対象とした商品数(件数)もレポートにおける項目の1つとして含めてよい。
この場合において、POSレジスタ1は、2回目以降のレポートの発行においては、発行済みのレポートに反映された処理結果は反映させずない。つまり、POSレジスタ1は、最後に発行されたレポートに反映された処理より後から現時点までに実行された処理結果を反映させるようにしてよい。
具体的に、店員が、データ変更モードにおいて、先ず、1個目から10個目までの10個の商品についてデータ変更に関する処理を行って1回目のレポートを発行した場合、レポートには、1個目から10個目までの10個の商品についての処理結果が反映される。次に、店員が11個目から20個目までの商品についてデータ変更に関する処理を行って2回目のレポートを発行した場合、レポートには、11個目から20個目までの10個の商品についての処理結果が反映される。
POSレジスタ1は、データ変更モードが設定されている状態において、データ変更モード解除のための操作として、データ置き換え宣言操作と同じ操作が行われたか否かについて判定する。
データ変更モード解除のための操作が行われることなく、次の商品についてのコード情報の読み取りの操作が行われると、POSレジスタ1は、ステップS104の処理に戻る。
ステップS116:一方、データ変更モード解除のための操作が行われたのであれば、POSレジスタ1は、データ変更モードを解除し、同図の処理を終了させる。
特に、実施形態においてデータ変更対象の項目の例として挙げている税率は、税制の改正などに伴って変更される税率が施行されるタイミングで行われるものであるため、変更が行われる機会が少ない。このように変更の機会が少ないのにもかかわらず、データ変更の操作手順が特殊であると、店員は、POSレジスタ1の操作を覚える作業が必要となってしまう。
これに対して、本実施形態の場合であれば、店員にとっては、商品情報の特定項目のデータ変更についての操作手順が普段の操作に近く、分かりやすいものとなっているため、改めて覚えるべき操作手順も少なく、作業効率が向上する。
また、本実施形態の場合には、店員が商品を手に持って確認しながらコード情報を読み取らせる操作を行うことになるので、この点で、データ変更対象ではない商品から誤ってコード情報を読み取らせる操作を行ってしまうようなミスも有効に防がれる。
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態においては、データ変更モードの下で、商品に付されたコード情報を店員がスキャナ部18により読み取る操作を行うごとに、コード情報読み取りの対象とされた商品についてのデータの変更が行われるようにされていた。
これに対して、本実施形態においては、データ置き換え宣言操作により、税率のデータを変更するデータ変更モードを設定し、税率についての変更データとして軽減税率に対応する8%を設定する。ここまでの操作は、第1実施形態と同様である。
次に、本実施形態では、店員は、データ変更の対象となる複数の商品のそれぞれから順次コード情報の読み取り操作を行っていくことで、データ変更の対象となる商品の登録を先にまとめて行うようにする。店員は、データ変更の対象となる商品の全てについてコード情報の読み取り操作を行ってデータ変更の対象となる商品の登録を完了すると、データ変更の実行を指示する実行指示操作を行う。実行指示操作に応じて、POSレジスタ1は、これまでにデータ変更の対象として登録された商品ごとの商品情報における税率のデータを一括して8%に変換する処理を行う。
このような構成によっても、第1実施形態と同様に、データ変更が必要な複数の商品ごとの商品情報における税率を変更することができる。そのうえで、本実施形態においては、商品のコード情報の読み取りのみを順次行っていくようにされたうえで、後で一括してデータ変更を行うようにされる。このため、本実施形態では商品のコード情報の読み取りごとにデータ変更を確定もしくは取り消しを指定する操作を行う必要がない。この点で本実施形態は、複数の商品ごとの商品情報における特定項目のデータ変更をさらに効率良く行うことができる。
同図において、ステップS201〜S204の処理は、それぞれ、図5のステップS101〜S104と同様となることから、ここでの説明を省略する。
ステップS205:ステップS204により1つの商品に付されたコード情報を読み取ったことに応じて、POSレジスタ1は、読み取ったコード情報が示すデータ(コードデータ)をRAM13(記憶部12でもよい)に記憶させる。コードデータには商品識別子が含まれる。即ち、本実施形態においては、ステップS205により商品識別子を含むコードデータが記憶されることによって、データ変更の対象となる1つの商品の登録が行われたことになる。
このように、本実施形態のPOSレジスタ1においては、実行指示操作が行われるまで、商品に付されたコード情報を読み取らせる操作に応じてデータ変更の対象となる商品を登録していくことができる。
ステップS207:実行指示操作が行われた場合、POSレジスタ1は、これまでにデータ変更の対象として登録された商品に付す番号を示す変数nを1に初期化する。
ステップS208:次に、POSレジスタ1は、データ変更の対象として登録された商品のうち、n番目の商品のコードデータをRAM13から取得する。コードデータを取得することにより、n番目の商品の商品識別子が取得される。n番目の商品は、税率のデータ変更の処理対象とされた商品である。
ステップS210:変更対象の項目を有していた場合、POSレジスタ1は、図5のステップS107と同様に、変更前の税率のデータをバックアップする。
ステップS211:次に、POSレジスタ1は、図5のステップS108と同様に、税率のデータを、10%から8%に変更する。
ここで、ステップS211の処理の後にステップS212に至った場合、POSレジスタ1は、n番目の商品について正常にデータ変更が実行されたことを示すログを生成する。一方、ステップS209にて変更対象の項目を有していないと判定されたことでステップS212に至った場合、POSレジスタ1は、n番目の商品について変更対象の項目を有していないことによりエラーとなったことを示すログを生成する。
ステップS214:まだ、処理されていない商品が残っている場合、POSレジスタ1は、変数nをインクリメントして、ステップS208に処理を戻す。この処理によって、次の商品を対象とするデータ変更の処理が行われる。
店員は、データ戻し対象とする全ての商品に対応するリスト項目の選択を行うと、取り消しボタンBT12に対する操作を行う。
取り消しボタンBT12が操作されると、POSレジスタ1は、ステップS210によりバックアップしたデータのうちから、データ戻し対象として選択された商品のデータを呼び出す。POSレジスタ1は、呼び出したデータにより、データ戻し対象として選択された商品ごとの税率のデータを置き換える。このようにして、データ戻し対象として選択された商品ごとについてのデータ戻し処理が行われる。
なお、ステップS216において、POSレジスタ1は、データ戻し処理の結果をログとして生成し、記憶部12に記憶させてもよい。また、ステップS216において、POSレジスタ1は、処理結果画面にデータ戻し処理の結果を反映させて表示してもよい。
なお、取り消しボタンBT12が操作されなかった場合、ステップS216によるデータ戻し処理はスキップされてよい。
なお、例えば確定ボタンBT11に対する操作の他に、第1実施形態の場合と同様に、データ置き換え宣言操作と同じ操作が行われたことに応じてデータ変更モードが解除されるようにしてもよい。
続いて、第3実施形態について説明する。上記の第1実施形態と第2実施形態とにおいては、商品の分類による区分を考慮することなく、コード情報の読み取りが行われた商品がデータ変更の対象となるようにされていた。
これに対して、本実施形態においては、データ変更の対象となる商品が属する分類(データ変更対象分類)の指定が行われる。本実施形態のPOSレジスタ1は、コード情報の読み取りが行われた商品が、データ変更対象分類に属していればデータ変更を行い、データ変更対象分類に属していなければデータ変更を行わないようにされる。商品の税率は、同じ分類のもとでは同じに設定されることが多い。本実施形態の場合であれば、分類単位での商品のデータ変更の作業を行って行くにあたり、何らかの間違いでデータ変更対象分類に属さない商品のコード情報をスキャンしてしまったとしても、データが変更されることがない。これにより、本実施形態においては、目的の分類に属さない商品のデータを過って変更してしまうというミスが防がれることから、分類単位での商品のデータ変更の作業を効率良く行っていくことができる。
ステップS102−1:ステップS102によりデータ変更モードが設定された後に表示されるデータ変更操作画面においては、変更データ入力エリアとともに、データ変更対象となる商品の分類を入力(指定)する分類入力エリアが配置されている。
店員は、変更対象とする分類を入力する操作を行う。分類を入力する操作は、例えばプルダウンメニューなどにおいて示される分類のリストのうちから目的とする分類を選択する操作などであればよい。
また、図4の商品情報テーブルの例では、商品には1次分類(大分類)、2次分類(中分類)、3次分類(小分類)の3階層の分類とされている。この場合、分類入力エリアに対する操作によっては、1次分類、2次分類、3次分類のいずれの分類階層からも任意の分類を入力することができる。
POSレジスタ1は、分類入力エリアに対する操作によって入力された分類を、変更対象分類として設定する。
POSレジスタ1は、検索された商品情報が、変更対象分類に該当しており、かつ、税率の項目を有するか否かについて判定する。変更対象分類に該当しているか否かについて、POSレジスタ1は、検索された商品情報に含まれる1次分類、2次分類及び3次分類のうちで、ステップS102−1により設定された変更対象分類に一致するものがあるか否かについて判定すればよい。
ステップS105Aにて、変更対象分類に該当しており、かつ、税率の項目を有すると判定されれば、ステップS107以降の処理によりデータ変更が行われる。一方、変更対象分類に該当していない、あるいは商品情報が税率の項目を有していない場合、ステップS106によるエラー報知が行われる。ステップS106によるエラー報知にあたり、エラーとなった原因に変更対象分類に該当していない事由が含まれる場合は、変更対象分類に属さない商品であったことを示すメッセージなどが表示される。
このような処理が実行されることにより、変更対象分類に属さない商品についてのデータ変更が行われないようにすることができる。
本実施形態における変形例について説明する。消費税制において軽減税率が適用される場合、商品によっては、標準税率または軽減税率が固定的に設定されるのではなく、購入時に一定条件を満たしているか否かに応じて、軽減税率と標準税率とで適用が変更される場合がある。一例として、或る1つの調理品としての商品について、店舗内で飲食する場合には外食扱いとなって標準税率が適用されるが、持ち帰る場合には外食扱いとはならず、軽減税率が適用されるというものである。
同図においては、図4と同様の商品に対応する商品情報テーブルが示されている。なお、商品情報における1次分類、2次分類、3次分類の項目については簡略化により図示を省略している。
同図の商品情報テーブルの商品情報における「税率」の項目は、「税率区分」、「標準税率」、「軽減税率」の3つの項目にさらに区分されている。
「税率区分」は、対応の商品について定められた税率区分を示す。ここでの税率区分とは、「標準税率固定」、「軽減税率固定」、「税率適用変更」とによる区分である。
「標準税率固定」は、標準税率(10%)で固定とする税率設定である。「軽減税率固定」は、軽減税率(8%)で固定とする税率設定である。「税率適用変更」は、条件に応じて標準税率と軽減税率とで適用が変更される税率設定である。
「税率区分」の項目の領域には、「0」、「1」、「2」のいずれかの値が格納される。「0」は「標準税率固定」を示し、「1」は、「軽減税率固定」を示し、「2」は、「税率適用変更」を示す。
1行目の商品名「キャベツ」のように、税率区分が「軽減税率固定」を示す「1」である場合、対応の「標準税率」の項目の領域には、無効値(null)が格納され、対応の「軽減税率」の項目の領域には8%の軽減税率を示す「8」が格納される。
また、2行目の商品名「赤ワイン」のように、税率区分が「標準税率固定」を示す「0」である場合、対応の「標準税率」の項目の領域には、10%の軽減税率を示す「10」が格納され、対応の「軽減税率」の項目の領域には無効値(null)が格納される。
また、3行目の商品名「ハンバーガー」のように、税率区分が「税率適用変更」を示す「2」である場合、対応の「標準税率」の項目の領域には、10%の軽減税率を示す「10」が格納され、対応の「軽減税率」の項目の領域には8%の軽減税率を示す「8」が格納される。
そのうえで、例えば、「税率区分」の項目のデータを変更する場合、POSレジスタ1は、変更後の「税率区分」の項目のデータに応じて、対応の「標準税率」と「軽減税率」との各項目のデータも変更してよい。一例として、POSレジスタ1は、或る1つの商品に対応して「税率区分」の項目のデータを「1」(軽減税率固定)から「0」(標準税率固定)に変更したのであれば、対応の「標準税率」の項目のデータを「null」から「10」に変更し、対応の「軽減税率」の項目のデータを「8」から「null」に変更してよい。
また、POSレジスタ1は、「標準税率」の項目のデータを変更したことに応じて、変更後の「標準税率」と「軽減税率」との項目のデータの組み合わせに適合するように「税率区分」の項目のデータを変更してよい。一例として「標準税率」の項目のデータを「null」から「10」に変更したことで、結果的に「標準税率」の項目には「10」、「軽減税率」の項目には「8」が格納される状態となった場合、このような税率の組み合わせは、「税率適用変更」が対応する。そこで、この場合のPOSレジスタ1は、「税率区分」の項目のデータを、これまでの「1」(軽減税率固定)から「2」(「税率適用変更」)に変更してよい。同様に、POSレジスタ1は、「軽減税率」の項目のデータを変更した場合にも、変更後の「標準税率」と「軽減税率」との項目の内容に適合するように「税率区分」の項目のデータを変更してよい。
なお、上記実施形態による説明では、商品情報における項目のうち、税率のデータを変更する場合を例に挙げている。しかしながら、商品情報においてデータ変更の対象となる項目は、例えば、分類、価格などであってもよく、税率に限定されない。
以上説明したように、本実施形態としての一態様は、商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段と、前記宣言手段による宣言が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを変更する変更手段とを備えるPOSレジスタ1(商品販売データ処理装置)である。
上記構成によれば、例えばデータの変更を宣言する操作を行ったうえで、商品に付されたコード情報を読み取ることによって、読み取られた商品に対応する特定項目のデータを変更することができる。商品に付されたコード情報を読み取らせる操作は、例えば商品登録の際に店員が行っているのと同様の操作であることから、商品情報における特定項目のデータの変更にあたり、作業者である店員にとって操作手順が分かりやすいものとすることができる。
上記構成によれば、データの変更対象ではない商品のコード情報を誤って読み取ってしまっても、その旨が報知されることになる。これにより、データの変更対象ではない商品のコード情報を誤って読み取ってしまった場合には、店員がそのことを報知により把握することが可能になる。
上記構成により、一旦データを変更した後であっても、変更前のデータに復元することができる。
上記構成によれば、例えば商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する操作を行った後において、再度、同じ操作を行うことによって、データ変更が有効な状態を解除できる。つまり、データ変更が有効な状態を解除する操作も、分かりやすいものとすることができる。
上記構成によれば、変更対象のデータについての処理結果として、変更後のデータとともに変更前のデータを表示することができる。これにより、変更対象のデータについて変更後と変更前とで比較することが可能となり、データ変更処理の確認が行いやすくなる。
上記構成によれば、必要な商品の全てに対応してデータ変更が行われた後だけではなく、必要な商品の全てのデータ変更が完了していない途中段階においても、これまでのデータ処理結果を出力させることができる。
Claims (6)
- 商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段と、
前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定する設定手段と、
前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段と、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータがない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段と
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段と、
前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定する設定手段と、
前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段とを備え、
前記設定手段は、特定項目のデータの変更の対象となる商品の分類をさらに設定し、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する商品情報において示される商品の分類が、前記設定手段により設定された商品の分類ではない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段をさらに備える
ことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記変更手段によるデータの変更を確定させるか否かを指示する操作により、データの変更を確定させないことが指示された場合に、前記変更手段により変更されたデータを変更前のデータに戻す取消手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の商品販売データ処理装置。 - 前記変更手段により変更されたデータと、前記変更手段により変更される前のデータとをともに表示する表示手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理装置。 - コンピュータを、
商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段、
前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定する設定手段、
前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータがない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
商品に関する1以上の項目を含む商品情報における特定項目のデータの変更を宣言する宣言手段、
前記宣言手段により宣言された特定項目のデータの変更に対応する、変更後のデータを設定し、特定項目のデータの変更の対象となる商品の分類をさらに設定する設定手段、
前記設定手段による変更後のデータの設定が行われた後において、前記商品に付されたコード情報を読み取る読み取り手段、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する前記特定項目のデータを前記変更後のデータに変更する変更手段、
前記読み取り手段により読み取られたコード情報に対応する商品情報において示される商品の分類が、前記設定手段により設定された商品の分類ではない場合に、データの変更が行われないことを報知する報知手段
として機能させるためのプログラム。
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