JP6622532B2 - ベルトユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電気部品等を電気的に接続する導線を支持する導線ホルダを備えたベルトユニットに関する。このベルトユニットを備えた画像加熱装置は、例えば、複写機、プリンタ、ファックス、及びこれらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に用いられる。
複写機等のOA機器その他各種の電子機器は、組み込まれている各種電気部品への給電、電気信号の伝達を行うための電気的接続にリード線(導線)が用いられている。リード線の機器への組立、組み付け作業は人による手作業で行われているのが現状であり、作業効率が注目されている箇所である。リード線の組立作業効率にはリサイクル時の組バラシも含まれる。
リード線組立効率向上に関し、特許文献1には次のような固定部材が提案されている。これは、リード線を複数本束ねたリード線束を機器の構造体に固定するための固定部材であって、リード線束を束ねるための帯状部と、この帯状部の一端に設けられ、リード線束を束ねたときにこの帯状部の反対端を保持する保持部とからなる。この保持部を機器の構造体に予め設けられている孔と着脱自在に係合する係合部を設けたリード線固定部材である。
また、特許文献2には、リード線引き回し形状に成形した基体に、リード線を係止するために設けた係止爪と、カップ状の微小小物受け部を設けた構成のリード線支持部材が提案されている。
特開平11−205964号公報 特開平8−297386号公報
本発明は従来技術の更なる改善に係り、リード線(導線)の組立作業時にはリード線をホルダにより確実に固定するとともに、組バラシ作業時にはホルダからのリード線の取り外し作業をより容易に行えるベルトユニットを提供することを目的としている。
本発明は、画像加熱装置の本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、シート上の画像を加熱する無端状のベルトと、前記ベルトの内面と接触し、通電により発熱する面状のヒータと、前記ヒータが前記ベルトと接触する面の反対面を圧して、前記ヒータの温度を検知する温度センサと、前記温度センサと電気的に接続し、ベルトユニットの外部に設けられた前記温度センサの出力を取得する取得回路と電気的に接続するための第一の導線と、サーモスイッチを中継し、前記ヒータにAC電圧を印可するために前記ヒータと電気的に接続する第二の導線と、前記ヒータの長手方向に沿って設けられ、前記第一の導線と前記第二の導線を支持する導線ホルダであって、前記温度センサと対向する面と反対側の面で前記第一の導線を収容するための第一の溝部と、前記第二の導線を収容する第二の溝部と、前記導線ホルダの長手方向に沿って設けられ前記第一の溝部と前記第二の溝部とを仕切る仕切り部とを有する導線ホルダと、を有し、前記第一の導線は、前記第一の溝部に収容された状態で、前記第一の溝部に弾性に抗して押し込まれた弾性部材により抑えられることで、前記第一の溝部から外れることが規制されており、前記第二の導線は、前記第二の溝部に押し込まれ、前記第二の導線の被覆の弾性により前記第二の溝部から外れることが規制されていることを特徴とする
本発明によれば、リード線(導線)の組立作業時にはリード線(導線)をホルダ(導線ホルダ)に確実に固定するとともに、組バラシ作業時にはホルダ(導線ホルダ)からのリード線(導線)の取り外し作業を容易に行える。
実施例1におけるリード線保持装置の説明図 画像形成装置の一例の概略断面図 定着装置の要部の横断面図と制御系統のブロック図 図3の(a)における(4)−(4)矢視の断面図 (a)はベルトユニットの外観斜視図、(b)は加圧ローラユニットの外観斜視図 サ−ミスタユニットの説明図 サーモスタットとAC線の説明図 ホルダユニットの説明図 ヒータサーミスタのサーミスタホルダ209への取付の説明図 実施例2のサ−ミスタユニットの説明図 実施例2におけるリード線保持装置の説明図 リード線に対する押え部材の各種取り付け方法の説明図
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳しく説明する。
《実施例1》
[画像形成装置]
図2は画像形成装置の一例の概略断面図である。この画像形成装置1は、タンデム方式−中間転写方式のフルカラーの電子写真プリンタであり、Y(イエロ)色,M(マゼンタ)色,C(シアン)色,Bk(ブラック)色のトナー像を形成する4つの画像形成部UY,UM,UC,UBkを有する。
各画像形成部は、それぞれ、感光ドラム11,帯電器12,レーザスキャナ13,現像器14,一次転写帯電器15,ドラムクリーナ16を有する。なお、図の煩雑を避けるため画像形成部UY以外の画像形成部UM,UC,UBkにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。また、これら画像形成部の電子写真プロセスや作像動作は公知であるからその説明は割愛する。
各画像形成部のドラム11から回動する中間転写ベルト17に対して各色のトナー像が所定に重畳されて一次転写される。これによりベルト17上に4色重畳のトナー像が形成される。一方、カセット18又は19、或いは手差しトレイ20からシート(記録材)Pが一枚宛給送されて搬送路21を通って所定の制御タイミングでベルト17と二次転写ローラ22との圧接部である二次転写ニップ部に導入される。これにより、シートPに対してベルト17上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。そのシートPが画像加熱装置としての定着装置40に導入されてトナー像の定着処理を受ける。
定着装置40を出たシートPは片面画像形成モードの場合はフラッパ23の制御により搬送路24に導入されて排出トレイ25上にフェイスダウン(画像面が下向き)で排出される。或いは、搬送路26に導入されて排出トレイ27上にフェイスアップ(画像面が上向き)で排出される。
両面画像形成モードの場合は、定着装置40を出たシートPはフラッパ23の制御により搬送路26の側に一旦導入された後にスイッチバック搬送されて両面搬送路28に導入される。そして、表裏反転された状態で再び搬送路21を通って二次転写ニップ部に導入されて他方の面にトナー像が形成される。以後は片面画像形成の場合と同様に定着装置40に導入され、排出トレイ25又は27に両面画像形成物として排出される。
[定着装置]
図3の(a)は画像形成装置1に搭載した定着装置40の要部の横断面図、(b)は制御系統のブロック図である。この定着装置40はベルト(フィルム)加熱方式−加圧部材駆動方式のオンデマンド定着装置(OMF定着器)である。この定着装置40の機構構成や定着動作は公知であるからその説明は簡単にとどめる。
定着装置40は、加熱部材としてのベルトユニット(フィルムユニット)200を有する。また、ベルトユニット200と協働してニップ部Nを形成する加圧部材としての加圧ローラユニット300を有する。また、ベルトユニット200と加圧ローラユニット300を収容している定着装置の本体としての筐体(フレームユニット)400(図2)を有する。図4は図3の(a)における(4)−(4)矢視の断面図である。
図5の(a)はベルトユニット200の外観斜視図、(b)は加圧ローラユニット300の外観斜視図である。ベルトユニット200と加圧ローラユニット300はそれぞれ筐体400に対して着脱可能に設けられている。
(ベルトユニット)
ベルトユニット200は、シート上の画像を加熱する無端状のベルトである定着ベルト(定着フィルム)201を有する。定着ベルト201は可撓性を有する耐熱性部材であり、自由状態においてはほぼ円筒状を呈し、その内径は30mmに設定してある。定着ベルト201は、内部部材であるセラミックヒータ203,ヒータホルダ204や定着フランジ206からなる外周長に対し、内周長が102%となるように設定し、内部部材に対してややルーズな外嵌としている。
本実施例において定着ベルト201は、厚さ50μmの耐熱性のあるポリアミドイミドの外周表面にPFAチューブをコーティングした複合層ベルトである。定着ベルト201は金属製の物にすることも可能である。
セラミックヒータ(以下、ヒータと記す)203は加熱手段(加熱源)である。このヒータ203は、細長い薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備させた通電発熱抵抗体層を合わせた物を基本構成とするもので、発熱抵抗体層に対する通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量のヒータである。
ヒータホルダ204は、ヒータ203の定着ベルト201へのバックアップ、加圧ローラ202と圧接することで形成されるニップ部Nの加圧、定着ベルト201の回転時の搬送安定性を図る物である。摺動、耐熱及び断熱特性が必要で液晶ポリマー樹脂を使用している。
ヒータ203のヒータホルダ204への固定は、耐熱性接着剤にて固定を行っている。ヒータホルダ204のシート搬送方向Mの下流にはニップ部Nの幅の拡大とシートPを定着ベルト201から分離を向上させる目的で突起204aを設けている。
ステイ205は、液晶ポリマー材のヒータホルダ204のヒータ203の無い面に押し当てることでヒータホルダ204及びヒータ203に強度を持たせ、ニップ部Nを確保する。これとともに、定着フランジ206と結合することでベルトユニット200の強度を確保するためのものである。その材質には板厚は2.3mmの電気亜鉛めっき鋼板を用い、横断面"コ"の字状に成形し強度を出せるようにして使用している。
定着フランジ206は、ステイ205の長手方向の一端側(前側)と他端側(後側)にそれぞれはめ込まれて装着されている。定着ベルト201はこの2つの定着フランジ206の間に位置している。定着フランジ206は定着ベルト201の端部の内周面と摺擦し、定着ベルト201の回転方向軌跡を決定付ける。これと共に、定着ベルト201の両端面を規制して定着ベルト201の定着装置内の長手方向の位置決めも行う。定着フランジ206の材質は耐熱性と摺動性を兼ね備えた液晶ポリマー樹脂を用いている。
ステイ205とヒータホルダ204の囲まれた空間部には、ヒータ203の温度を検知、制御するための温度センサ(若しくは別の温度センサ)としてのヒータサミスタ207(207a,207b,207c)が配置されている。また、定着ベルト201の温度を検知するためのベルト温度センサとしてのベルトサーミスタ208が配置されている。これらのサミスタはサーミスタホルダ(導線ホルダ)209より支持されている。
ベルトサーミスタ208は可撓性の板バネの自由端(先端)に取り付けられ、定着ベルト201の動き(回転)に対応して揺動可能であり、固定端側をサーミスタホルダ209に直接固定している。ベルトサーミスタ208は定着ベルト201の内面にぴったりと張り付くように定着ベルト201内に装着されている。なお、ベルトサーミスタ208は図3の図面上では判別しにくいため、便宜上、図3では定着ベルト201から突出した状態で示している。
ヒータサーミスタ207(207a,207b,207c)は、サーミスタバネホルダ210に固定され、バネ211によりサーミスタホルダ209から加圧され、ヒータ203の裏面(定着ベルト201と接触する面の反対面)に対して1.96N(0.2Kgf)の加圧力で押し付けられている。
(加圧ローラユニット)
加圧ローラユニット300は加圧ローラ202を有する。加圧ローラ202は、軟鋼からなる芯金202aと、芯金202aの外周に同心一体的に成形被覆させた、シリコンゴムの弾性材層202bと、表層にはPFAチューブ202cからなる離型層とから構成される。その外径は30mmである。加圧ローラ202は筐体400の長手方向の一端側(前側)と他端側(奥側)の側板(何れも不図示)にそれぞれベアリング301を介し回動可能に支持されている。
ベルトユニット200は加圧ローラ202の上側においてヒータ203の側を下向きにして加圧ローラ202に平行に配置されている。一端側と他端側の定着フランジ206はそれぞれ筐体400の一端側と他端側の側板の係合部に上下方向へのスライド移動が可能な状態で保持されている。そして、一端側と他端側の定着フランジ206の頂部にそれぞれ加圧機構(不図示)により下方に本実施例では片側157N(16Kgf)の荷重Fが加えられる。
この荷重Fによりステイ205,ヒータホルダ204が押し下げられてヒータ203が定着ベルト201を介して加圧ローラ202に対して弾性材層202bの弾性に抗して総加圧力314N(32Kgf)を圧接する。これにより、定着ベルト201と加圧ローラ202との間に記録材搬送方向Mに関して所定幅のニップ部Nが形成される。加圧ローラ202と定着ベルト201とが圧接することで形成されるニップ部分を定着ニップと呼ぶ。
(定着動作)
加圧ローラ202の芯金202aに装着されているギア302に対して本体コントローラ部(以下、制御部と記す)100により所定の回転数に制御された駆動モータ(駆動手段)101の駆動力が伝達される。これにより加圧ローラ202が図3において矢印R202の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ202が上記のように回転駆動されることで、ベルトユニット200の定着ベルト201は内面がヒータ203に密着して摺動しながら矢印R201の時計方向に従動して回転する。
定着ベルト201はヒータ203と摺動することによりその摺動抵抗が生ずる。その摺動抵抗が高くなりすぎず一定の値となるように、ヒータ203の定着ベルト摺動部には耐熱特性を持つフッ素グリスが塗布されている。加圧ローラ202の回転はその摺動抵抗に打ち勝って回転しニップ部Nに導入されるシートPを搬送する。
ヒータ203には制御部100で制御される給電部102からヒータ203の一端部に装着されたACコネクタ303を介して給電される。給電部102とACコネクタ303は第二の導線としてのAC線(リード)線320で電気的に連結されている。この給電によりヒータ203が発熱して急峻な立ち上がり特性で昇温する。
ヒータ203の温度はヒータサーミスタ207(207a,207b,207c)で検知され、その検知温度情報が制御部100にフィードバックされる。ここで、制御部100は定着ベルト201の外部に設けられ温度センンサであるサーミスタ207,208の出力を取得する取得回路として機能している。制御部100はそのフィードバックされる検知温度情報に基づいてヒータ203の温度が所定の制御温度に維持されるように給電部101からヒータ203への供給電力を制御する。
本実施例においては、ヒータサーミスタ207はヒータ203の長手方向に沿って所定の3か所に合計3つのサーミスタ207a,207b,207cが配置されている。制御部100はこれらのサーミスタ207a,207b,207cと導入される記録材の画像中心にほぼ対応する位置に配置されたベルトサーミスタ208から検知温度情報のフィードバックを受ける。そして、制御部100は装置に導入されるシートサイズやシート厚さに応じてヒータ203が所定の温度になるように給電部102からヒータ203への供給電力を制御している。
画像形成部から定着装置40に搬送された未定着トナー像Tを担持したシートPは入口ガイド217にガイドされてニップ部Nに進入して挟持搬送される。これにより、ニップ部NでシートPの加熱と加圧が同時に行われ、トナー像TはシートPに固着像として定着される。ニップ部Nを通過したシートPは定着装置40の外に送り出される。この時、定着ベルト201からシートPがスムーズに分離可能なように分離板218がニップ部Nよりも記録材搬送方向下流側の所定の位置に設けられている。
(サーミスタユニットとサーモスイッチ)
図6は上記3つのヒータサーミスタ207a,207b,207cとベルトサーミスタ208の詳細図である。各サーミスタ207a,207b,207c,208にはそれぞれ2本ずつのリード線(第一の導線、第三の導線若しくは第四の導線)220がある。上記4個のサーミスタ全部を合わせるとリード線220は8本となる。このリード線の扱いを容易にするため、リード線を長手に沿って3か所、テープ402(402a,402b,402c)にて結束(固定)して束線にしている。
具体的には、サーミスタ207aの2本のリード線220をテープ402aで結束している。サーミスタ207a,207b,208の3個のサーミスタの合計6本のリード線220をテープ402bで結束している。サーミスタ207a,207b,207c,208の4個のサーミスタの合計8本のリード線220をテープ402cで結束している。
上記8本のリード線220の端末は制御部100に電気的に接続される一つのDCコネクタ(不図示)に連結され、上記4個のサーミスタ207a,207b,207c,208がサーミスタユニット230としてユニット化されている。DCコネクタが定着装置40の本体と電気的に接続可能なコネクタである。リード線220がこのコネクタと電気的に接続する。
リード線220を結束するテープ402は耐熱性が必要なために、ポリイミド製の物を使用している。このテープ402は後述するが、サーミスタホルダ209にサーミスタユニット230のリード線220を取り付ける際の目印としても使用している。
図7はヒータ203に電力を供給するAC線(第二の導線)320に直列に接続したサーモスイッチ310の連結部分を示している。サーモスイッチ310は定着ベルト201内の温度が異常昇温をした場合その異常温度を検出したとき作動してヒータ203への電力供給を停止(遮断)するものである。このAC線320はACコネクタ303からAC線320の一部が延長されるとともに、定着ベルト201内にサーモスイッチ310が配置される。
図8はサーミスタホルダ209に図6のサーミスタユニット230と図7のAC線320を有するサーモスイッチ310を組み付けて支持させたホルダユニット240をヒータ203側(ヒータ203の裏面に対面する側)から見た図である。ベルトサーミスタ208はサーミスタホルダ209に対して歯付き止め輪410により固定される。
図9にヒータサーミスタ207(207a,207b,207c)のサーミスタホルダ209への取付の詳細を示す。サーミスタバネホルダ210は自身のスナップフィット部210aによりサーミスタホルダ209の出張り部209fに引っかかり必要以上にリフトアップしない構成である。即ち、ヒータサーミスタ207(207a,207b,207c)はサーミスタバネホルダ210に一旦固定された後、加圧バネ211により付勢されながらサーミスタホルダ209に対し移動可能に支持されている。
サーモスイッチ310はサーミスタホルダ209に設けられた突起部209a(図8)に引っ掛けることでサーミスタホルダ209に係止される。即ち、サーモスイッチ310はサーミスタホルダ209から突出した突起部209aにサーモスイッチ310の一部を差し込みAC線320をサーミスタホルダ209の図8の反対側に回しこむように組み付ける。これによりサーモスイッチ310をAC線320の剛性によりサーミスタホルダ209に取りつけている。
ベルトサーミスタ207,ヒータサーミスタ208,サーモスイッチ310の電気デバイス(一方の電気部品)は制御部(他方の電気部品)100にヒータ203の温度等の情報を伝達しなければならない。そのために前記のようにそれぞれにリード線(導線)220,320を持っている。リード線220,320はヒータホルダ209に設けられた切欠き209b,209c,209d,209e,209gの部分(図8)からサーミスタ側とは反対側に設けられたサーミスタホルダ209の溝部209m,209n(図1)へと這わせている。
即ち、サーミスタホルダ209はリード線(導線)220,320を収容可能な溝部209m,209nを備えている。サーミスタ207のリード線220をサーミスタホルダ209の溝部209に這わせる際、図6で説明したリード線220についたテープ402a,402b,402cを目印とし、リード線220がUターン形状(Uターン状)となるように配置している。
これは、ヒータサーミスタ207はサーミスタバネホルダ210を介し加圧ばね211により付勢することで移動可能としている。そのことで、ヒータサーミスタ207のリード線220の長さが適度に“たるんだ”状態でないとリード線220の状態によってヒータ203への接触姿勢がずれて温度検出に異常をきたすことを防止するためである。
図1の(a)は図8のホルダユニット240を反対側から見た図である。(b)は(a)の(b)−(b)矢視の拡大横断面図である。サーミスタホルダ209にはリード線220とAC線320をそれぞれを通す2つの溝部209m、209nがサーミスタホルダ209の長手に沿って設けられている。図1の(a)において左側溝部(第二の溝部)209mにはサーモスイッッチ310を抱えたリード線であるAC線320が這っている。右側溝部(第一の溝部)209nにサーミスタ207,208のリード線220が這っている。
サーミスタ207,208のリード線220は2〜8本の複数の線があるために、一旦、溝部209nに這わせた後、その上から溝部209nに弾性体からなるリード線押え部材(弾性部材)603を弾性に抗して押し込む。このリード線押え部材603で複数のリード線(束線)を一気におさえサーミスタホルダ209の溝部209nから外れないようにしている。即ち、リード線押え部材603は溝部209nに弾性に抗して押し込まれて設けられリード線220が溝部209nから外れることを規制する弾性部材である。
溝部209m、209nは横断面コの字状でリード線220の束線やAC線320を余裕を持って収容して這わせることができる幅を有する。弾性体からなるリード線押え部材603は自由状態においては209nの幅よりもやや大きい幅を有し、リード線220を溝部209nに這わせた上から溝部209nに弾性に抗して押し込んでリード線220を溝部209nに固定することができるものである。
図1の(c)は本実施例におけるリード線押え部材603の外観斜視図であり、縦、横4mm、長さ15mmの直方体形状である。これに対し溝部209nの幅は2.5mmである。つまり、リード線押え部材603は1.5mmの幅分だけ変形した状態で図1の(b)のように溝部209nに嵌る。サーミスタ207,208のリード線220をサーミスタホルダ209の溝部209n内に押え込むために4個使用している。本実施例においてリード線押え部材603の材質は耐熱温度が200℃以上の耐熱性のある発泡性シリコンゴムである。
AC線320はサーミスタホルダ209から突出した突起209pを利用してサーミスタホルダ209の溝部209mに固定している。即ち、AC線320を這わせる溝部209mには長手に沿って間隔あけて突起部209pを数か所設けてある。そして、図1の(b)のように、一本目のAC線320は溝部209mに対して突起部209pの下側まで押し込んで這わせる。2本目のAC線320はその突起部209pの間にAC線320をはめ込んで、AC線320にある被覆の弾性を利用してヒータホルダ209から外れないようにしている。
AC線320の溝部209mに対する固定もリード線220の溝部209mに対する固定と同様に弾性体からなるリード線押え部材603を用いて行うこともできる。
本実施例においては、サーミスタホルダ209とリード線押え部材603とが、電気部品を有する機器に配設され電気部品間を電気的に相互接続するリード線220を支持するためのリード線保持装置である。サーミスタホルダ209が、リード線(導線)220,320を収容可能な溝部209n、209mを備えるホルダ(支持部材)である。リード線押え部材603は溝部209nに弾性に抗して押し込まれて設けられリード線220が溝部209nから外れることを規制する規制部材である。
このように、サーミスタ207,208のリード線220を上述してきた形態にてサーミスタホルダ209に固定することで、リード線220のサーミスタホルダ209への取付作業が一方向からの作業となる。これにより作業の効率が向上する。また、サーミスタ207,208をサーモスイッチ310のAC線320も含めユニット化することが出来るのでベルトユニット200としての組立作業の効率も向上する。
さらに、サーミスタホルダ209からサーミスタ207,208及びリード線220およびAC線320を取り外す作業もリード線220とAC線320を一方向に引っ張るだけの作業となるため、分解作業においても、その作業が容易なものとなる。
《実施例2》
図10にサーミスタユニット230の他の構成例を示した。このサーミスタユニット230は、図6に示したサーミスタユニット230におけるリード線220の結束を、テープ402を用いないで、リード線押え部材603で行わせたものである。
即ち、実施例1のリード線押え部材603をリード線220の結束部材に兼用させた構成である。具体的には、リード線押え部材603の端面の中央にリード線押え部材長手方向に貫通した穴を開けたものをリード線220に通して装着することでリード線220の結束部材に兼用させている。リード線結束部材兼用のリード線押え部材部材603の材質は発泡性のシリコンゴムである。
図11(a)は図10のサーミスタユニット230を図1(a)と同様にホルダユニット240に組み付けた状態を示している。(b)は(a)の(b)−(b)矢視の拡大横断面図である。(b)は図10のサーミスタユニット230における1つのリード線押え部材603部分の拡大図である。本実施例において、各リード線押え部材603の寸法は4×4×8mmである。これに対して溝部209nの幅は2.5mmである。つまり、リード線押え部材603は1.5mmの幅分だけ変形した状態で図11(b)のように溝部209nに嵌る。
本実施例においてリード線押え部材603はリード線(導線)220の一部を覆うように設けられ溝部209nに弾性に抗して押し込まれた弾性部材である。リード線220の被膜を厚くすれば、溝部209nにリード線220を安定して嵌めることができるが、リード線220が曲がりにくなるため、取り回しが困難となる。そのため、本実施例のように、リード線220の一部に弾性的なリード線押え部材(弾性部材)603を設けることがこのましい。
この形態とすることで複数本あるリード線220をまとめる効果と、サーミスタユニット230をサーミスタホルダ209へ取り付ける際、リード線220のUターン形状配置の目印を兼ねることが出来る。リード線220の取り外し作業もサーミスタホルダ209からリード線220を一方向に引っ張るだけで取り外し作業が完了することは実施例1と同様である。
図12はリード線220の一部を覆うようにリード線押え部材(弾性部材)603を設ける各種方法を説明する図である。図12(a)は、リード線220を押え部材603の穴(開口)aに予め通しておく取り付け方法である。本実施例2ではこの図12(a)の取り付け方法を採択している。図12(b)は、押え部材603の材にスリットbを設けてそこからリード線220上に被せる取り付け方法(変形例1)である。図12(c)は、射出ノズルcにより液状ゴムをリード線220上に射出して硬化させる取り付け方法(変形例2)である。
リード線220に確実に押え部材603を取り付けられる点において図12(c)が好ましい。しかしながらコスト面では図12(a)が好ましい。押え部材603の取り付けが容易な点において図12(b)が好ましい。しかしながら押え部材603が外れにくい点において図12(a)が好ましい。
以上説明した実施例1、2のリード線保持装置の効果をまとめると次のとおりである。
(省スペース効果):リード線の構造体固定において、主断面方向の専有スペースとして、リード線に加えガイド部材の肉厚分のみと非常に専有スペースが小さい。
(高温部での使用可能効果):ガイド部材及びリード線を押える弾性部材共に耐熱性の材料を用いることで、複写機等の画像形成装置の定着装置の内部にも使用可能となる。
(可動部品近傍での使用効果):リード線及び弾性部材はガイド部材に十分に覆われているために近傍に可動部品がある場合においても、リード線が思わぬ方向に移動することが無いのでリード線と可動部品が摺動しリード線に損傷を与えることが無い。
(作業効率向上効果)
リード線をコの字状ガイドに落とし込むように配置し、その上からゴム製弾性部材でリード線をガイドに固定する作業のみのため組み付け時の作業効率が向上する。また、リサイクル等ガイドからリード線を外す必要が生じた場合もガイド部材から、リード線を引っ張るように外すだけの作業でリード線をガイドから外すことができるので組バラシ時の作業効率も向上する。
(位置決め効果)
一方を開放したようなコの字状に成形したガイドにリード線を本這わせるその後、ゴム製の弾性体を、リード線をガイドに這わせた上からコの字ガイドに押し込んでリード線をガイドに固定するのでガイドに対するリード線の位置ずれが生じない。
《その他の事項》
(1)定着装置の加熱部材は、実施例の定着装置のように、ベルトユニットに限られない。ローラ体であってもよい。加圧部材もローラ体に限られない。ベルトユニットであってもよい。
(2)以上の実施例では、画像加熱装置として、シート上に形成された未定着トナー像を加熱して定着する定着装置を例にして説明したがこれに限られない。シートPに定着もしくは仮定着されたトナー像を再加熱して画像のグロス(光沢度)を増大させる装置にも本発明を適用することが可能である。
207・・ヒータサーミスタ(電気部品:温度センサ)、208・・ベルトサーミスタ(電気部品:温度センサ)、220・・リード線(導線)、209・・サーミスタホルダ(支持部材)、209n,209m・・溝部、603・・リード線押え部材(規制部材、弾性部材)

Claims (3)

  1. 画像加熱装置の本体に着脱可能に設けられたベルトユニットであって、
    シート上の画像を加熱する無端状のベルトと、
    前記ベルトの内面と接触し、通電により発熱する面状のヒータと、
    前記ヒータが前記ベルトと接触する面の反対面を圧して、前記ヒータの温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサと電気的に接続し、ベルトユニットの外部に設けられた前記温度センサの出力を取得する取得回路と電気的に接続するための第一の導線と、
    サーモスイッチを中継し、前記ヒータにAC電圧を印可するために前記ヒータと電気的に接続する第二の導線と、
    前記ヒータの長手方向に沿って設けられ、前記第一の導線と前記第二の導線を支持する導線ホルダであって、前記温度センサと対向する面と反対側の面で前記第一の導線を収容するための第一の溝部と、前記第二の導線を収容する第二の溝部と、前記導線ホルダの長手方向に沿って設けられ前記第一の溝部と前記第二の溝部とを仕切る仕切り部とを有する導線ホルダと、を有し、
    前記第一の導線は、前記第一の溝部に収容された状態で、前記第一の溝部に弾性に抗して押し込まれた弾性部材により抑えられることで、前記第一の溝部から外れることが規制されており、
    前記第二の導線は、前記第二の溝部に押し込まれ、前記第二の導線の被覆の弾性により前記第二の溝部から外れることが規制されていることを特徴とするベルトユニット。
  2. 前記ヒータの前記反対面を圧して、前記ヒータの温度を検知する別の温度センサと、
    前記別の温度センサと電気的に接続し、前記取得回路と電気的に接続するための第三の導線と、を有し、
    前記第三の導線は、前記第一の導線に沿って前記第一の溝部に収容されて、前記第一の導線と共に前記弾性部材により抑えられていることを特徴とする請求項1に記載のベルトユニット。
  3. 前記ベルトと接触して前記ベルトの温度を検知するベルト温度センサと、
    前記ベルト温度センサと電気的に接続し、前記取得回路と電気的に接続するための第四の導線と、を有し、
    前記第四の導線は、前記第一の導線に沿って前記第一の溝部に収容されて、前記第一の導線と共に前記弾性部材により抑えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルトユニット。
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