JP6977548B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
画像形成装置100は、給紙カセット101と、ホッピングローラ102と、レジストローラ103、104と、搬送ベルト105と、駆動ローラ106と、従動ローラ107と、画像形成ユニットとしてのID(Image Drum)ユニット120K、120Y、120M、120Cと、転写ローラ108K、108Y、108M、108Cと、定着器130と、排出ローラ109、110とを備える。
なお、IDユニット120K、120Y、120M、120Cは、同じ構成を有しているため、それらの各々を特に区別する必要がない場合には、IDユニット120という。
また、転写ローラ108K、108Y、108M、108Cも、同じ構成を有しているため、それらの各々を特に区別する必要がない場合には、転写ローラ108という。
さらに、以下の説明では、符号の末尾に付加されている記号Kはブラックを、記号Yはイエローを、記号Mはマゼンタを、記号Cはシアンを示すものとする。記号K、Y、M、Cは、適宜、省略されるものとする。
ホッピングローラ102は、給紙カセット101に保持された媒体PAを繰り出す。
レジストローラ103、104は、繰り出された媒体PAの斜行を修正して、予め定められたタイミングで搬送ベルト105へ媒体PAを送り出す。
搬送ベルト105は、媒体PAを搬送する。具体的には、搬送ベルト105は、駆動ローラ106及び従動ローラ107に掛け渡されており、送り出された媒体PAを、IDユニット120及び定着器130へと搬送する。
駆動ローラ106は、搬送ベルト105を駆動するローラである。
従動ローラ107は、駆動ローラ106の駆動に従って、回転するローラである。
例えば、IDユニット120は、像担持体としての感光体ドラム121と、露光装置としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド122とを備える。
帯電された感光体ドラム121には、LEDヘッド122により静電潜像が形成され、形成された静電潜像に、現像剤としてのトナーが付着されることにより、トナー像が形成される。
排出ローラ109、110は、トナー像が定着された媒体PAを画像形成装置100の外部へ排出する。
図3は、定着器130の構成を概略的に示す側面図である。
定着器130では、定着ベルト131と、加圧ローラ132とが、搬送ベルト105から搬送されてきた媒体PAを挟むように対向して配置されている。図2では、媒体PAは、図2の手前から奥に搬送されるものとする。そして、媒体PAに転写されて弱い静電気力だけで付着しているトナー画像は、定着ベルト131の熱によって溶かされ、加圧ローラ132の加圧力により媒体PAに定着される。
定着ベルト131の内部には、熱拡散部材133と、面状ヒータ134とを備える。熱拡散部材133及び面状ヒータ134は、図示しないバネ等の付勢部材により、加圧ローラ132の方向に付勢されている。
第1のサブヒータ134bは、メインヒータ134aの両端に分かれているが、電気的には接続されており、通電することにより同時に加熱される。第2のサブヒータ134cも同様に、通電することにより同時に加熱される。
第1のサブヒータ134bは、メインヒータ134aと合せて、発熱する部分の長さL2が、230mmあり、Letter縦サイズ(215.9mm)の幅に対応している。
第2のサブヒータ134cは、メインヒータ134a及び第1のサブヒータ134bと合せて、発熱する部分の長さL3が306mmあり、A4横(297mm)の幅に対応している。
即ち、定着ベルト131は、媒体PAのサイズ及び媒体PAが搬送ベルト105により搬送される向きの組み合わせに係わらずメインヒータ134aにより加熱される第1の部分と、媒体PAのサイズ及び媒体PAが搬送ベルト105により搬送される向きの組み合わせに応じて、第1のサブヒータ134b、又は、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cにより加熱される第2の部分とを備える。言い換えると、第1の部分は、媒体PAのサイズ及び媒体PAが搬送ベルト105により搬送される向きの組み合わせに係わらず使用される部分であり、第2の部分は、媒体PAのサイズ及び媒体PAが搬送ベルト105により搬送される向きの組み合わせに応じて、使用及び不使用が選択される部分である。なお、第2の部分を使用する際には、媒体PAのサイズ及び媒体PAが搬送ベルト105により搬送される向きの組み合わせに応じて、使用の方法、例えば、供給する電力等が変更されてもよい。
第1のサーミスタ135a、第2のサーミスタ135b及び第3のサーミスタ135cは、面状ヒータ134の温度を検出するためのヒータ温度検出部として機能する。第1のサーミスタ135a、第2のサーミスタ135b及び第3のサーミスタ135cは、面状ヒータ134が異常に高温な状態にならないように保護するために設けられている。
ここで、本実施の形態では、以上のような目的で設置されている第1のサーミスタ135a、第2のサーミスタ135b及び第3のサーミスタ135cを、面状ヒータ134の温度を均一化するためにも使用される。
サーモパイル136は、図3に示されているように、媒体PAが搬送される方向Dの入り口側の定着ベルト131の側面に対向するように設置され、定着ベルト131の表面から発せられる赤外線を受光して温度に変換する非接触の温度センサである。サーモパイル136は、定着ベルト131の周方向に対する垂直方向において、メインヒータ134aにより加熱される中央部に配置されており、第1のサーミスタ135aと同様の位置に配置されていることが望ましい。
定着温度制御部140は、定着制御部141と、第1のトライアック142aと、第2のトライアック142bと、第3のトライアック142cと、トライアック駆動回路143とを備える。
面状ヒータ134の片側の電極には、商用電源111が接続されている。
また、商用電源111は、第1のトライアック142a、第2のトライアック142b及び第3のトライアック142cに接続されている。
定着制御部141は、サーモパイル136で検出された温度と、印刷条件(画像形成条件)で決まる目標温度との差に基づいてPID(Proportional Integral Differential)制御を行い、トライアック駆動回路143へヒータON信号SG1を出力する。これにより、定着ベルト131の、メインヒータ134aの近辺の部分が目標温度となるように加熱される。
定着制御部141は、第2のサーミスタ135b及び第1のサーミスタ135aとの差に基づいてPID制御を行い、トライアック駆動回路143へヒータON信号SG2を出力する。これにより、定着ベルト131の、第1のサブヒータ134bの近辺の部分が加熱される。
定着制御部141は、第3のサーミスタ135c及び第1のサーミスタ135aとの差に基づいてPID制御を行い、トライアック駆動回路143へヒータON信号SG3を出力する。これにより、定着ベルト131の、第2のサブヒータ134cの近辺の部分が加熱される。
第2のトライアック142bは、第1のサブヒータ134bに接続されており、商用電源111から第1のサブヒータ134bへの電力の供給及び切断を切り替える第2の切替部として機能する半導体スイッチである。
第3のトライアック142cは、第2のサブヒータ134cに接続されており、商用電源111から第2のサブヒータ134cへの電力の供給及び切断を切り替える第3の切替部として機能する半導体スイッチである。
第1のトライアック142a、第2のトライアック142b及び第3のトライアック142cのゲート端子は、トライアック駆動回路143に接続されている。
また、定着制御部141は、メインヒータ134aにより加熱される第1の部分を用いて定着を行う場合には、サーモパイル136で検出された温度が第2の目標温度に到達する第2の条件を満たしたときに、定着器130のウォームアップが完了したと判定する。
印刷制御部160は、定着制御部141と接続されている。そして、印刷制御部160は、媒体PAの厚さ又は幅等の画像形成条件としての印刷条件に応じて、定着制御部141に目標温度を指令する。そして、印刷制御部160は、定着制御部141が、定着器130のウォームアップが完了したと判定した場合に、定着器130に定着を行わせる。
印刷制御部160は、ベルトモータ162と接続されている。ベルトモータ162は、搬送ベルト105を駆動するためのステッピングモータである。
印刷制御部160は、IDモータ163と接続されている。IDモータ163は、IDユニット120を駆動するためのブラシレスDC(Direct Current)モータである。
印刷制御部160は、定着モータ164と接続されている。定着モータ164は、定着器130、排出ローラ109、110を駆動するためのブラシレスDCモータである。
印刷制御部160は、高圧回路165と接続されている。高圧回路165は、IDユニット120及び転写ローラ108において、帯電、現像及び転写を行うための高電圧を生成する回路である。
印刷制御部160は、インターフェース部(I/F部)166と接続されている。I/F部166は、媒体PAに画像を形成する画像形成ジョブである印刷ジョブを受信する通信インターフェースである。例えば、I/F部166は、NIC(Network Interface Card)で実現される。
A4横サイズでは、A4サイズの媒体PAが、A4サイズの横方向、言い換えると、A4サイズの長手方向が、定着ベルト131の周方向に対する垂直方向となるように搬送される。このような場合には、メインヒータ134a、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cで定着ベルト131を加熱して、定着が行われる。
図7(A)に示されている実線TE02は、定着ベルト131のメインヒータ134aで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、サーモパイル136で検出された温度である。
図7(B)に示されている実線TE03は、第1のサブヒータ134bの温度の推移を示している。第1のサブヒータ134bの温度は、第2のサーミスタ135bで検出された温度である。
図7(B)に示されている実線ETE01は、定着ベルト131の、第1のサブヒータ134bで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、推定された温度である。
図7(C)に示されている実線TE04は、第2のサブヒータ134cの温度の推移を示している。第2のサブヒータ134cの温度は、第3のサーミスタ135cで検出された温度である。
図7(C)に示されている実線ETE02は、定着ベルト131の、第2のサブヒータ134cで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、推定された温度である。
第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cの目標温度は、メインヒータ134aの温度に設定されているため、この目標温度は、第1のサーミスタ135aで逐次検出される温度に応じて、逐次変化する。
なお、ここでは、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cの目標温度は、メインヒータ134aの温度に設定されているが、本実施の形態はこのような例に限定されない。例えば、この目標温度が、180℃等の特定の温度に設定されてもよい。
時刻T04において、定着制御部141は、定着ベルト131について、メインヒータ134aで加熱される部分に続いて、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cで加熱される部分の温度も目標温度である150℃に到達したものと推定して、ウォームアップの完了を判定する。このような判定に応じて、印刷制御部160は、印刷を開始する。
ここで、時刻T03〜時刻T04までの間の期間PE1は、予め定められた期間である。本実施の形態では、期間PE1は、定着ベルト131の表面温度のムラが小さく、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cで加熱される部分の温度が十分に目標温度に近づいたことを実験で確認することにより定められている。なお、この期間PE1は、ここでは、定着ベルト131が一周するのに要する期間となっている。
A5横サイズでは、A5サイズの媒体PAが、A5サイズの横方向、言い換えると、A5サイズの長手方向が、定着ベルト131の周方向に対する垂直方向となるように搬送される。このような場合には、メインヒータ134a及び第1のサブヒータ134bで定着ベルト131を加熱して、定着が行われる。
図8(A)に示されている実線TE12は、定着ベルト131のメインヒータ134aで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、サーモパイル136で検出された温度である。
図8(B)に示されている実線TE13は、第1のサブヒータ134bの温度の推移を示している。第1のサブヒータ134bの温度は、第2のサーミスタ135bで検出された温度である。
図8(B)に示されている実線ETE11は、定着ベルト131の、第1のサブヒータ134bで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、推定された温度である。
図8(C)に示されている実線TE14は、第2のサブヒータ134cの温度の推移を示している。第2のサブヒータ134cの温度は、第3のサーミスタ135cで検出された温度である。
図8(C)に示されている実線ETE12は、定着ベルト131の、第2のサブヒータ134cで加熱される部分の温度の推移を示している。この部分の温度は、推定された温度である。
時刻T11において、印刷制御部160は、I/F部166で受信された印刷ジョブを取得する。印刷ジョブは、A4横送り、媒体PAの厚さは薄紙及び20ページの印刷を実行することを示しているものとする。
このような指示を受けて、定着制御部141は、メインヒータ134aにより加熱される定着ベルト131の部分の目標温度は、150℃に設定し、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cの目標温度は、メインヒータ134aの温度に設定して、各ヒータ134a、134b、134cのウォームアップを開始する。
なお、ここでは、第1のサブヒータ134b及び第2のサブヒータ134cの目標温度は、メインヒータ134aの温度に設定されているが、本実施の形態はこのような例に限定されない。例えば、これらの目標温度が、180℃等の特定の温度に設定されてもよい。
ここで、時刻T13〜時刻T14までの間の期間PE2は、予め定められた期間である。本実施の形態では、期間PE2は、定着ベルト131の表面温度のムラが小さく、第2のサブヒータ134cで加熱される部分の温度が十分に目標温度に近づいたことを実験で確認することにより定められている。なお、この期間PE2は、ここでは、定着ベルト131が一周するのに要する期間となっている。
Claims (5)
- 媒体を搬送する搬送ベルトと、
現像剤像を形成する画像形成ユニットと、
前記現像剤像を前記媒体に転写する転写部と、
前記転写された現像剤像を前記媒体に定着させる定着器と、
前記定着器の温度を制御する定着温度制御部と、を備える画像形成装置であって、
前記定着器は、
円筒状に形成され、前記転写された現像剤像を溶かすために使用される加熱対象と、
前記加熱対象の内部に設置され、前記加熱対象の第1の部分を加熱するメインヒータと、
前記メインヒータの温度を検出するメインヒータ温度検出部と、
前記加熱対象の内部に設置され、前記加熱対象の第2の部分を加熱するサブヒータと、
前記サブヒータの温度を検出するサブヒータ温度検出部と、
前記加熱対象の、前記第1の部分に対応する表面の温度を検出する表面温度検出部と、を備え、
前記定着温度制御部は、前記第1の部分及び前記第2の部分を用いて前記転写された現像剤像を前記媒体に定着する場合には、前記サブヒータ温度検出部で検出された温度が第1の目標温度に到達する第1の条件が満たされ、前記表面温度検出部で検出された温度が第2の目標温度に到達する第2の条件が満たされ、かつ、前記第1の条件及び前記第2の条件が満たされてから予め定められた時間が経過する第3の条件が満たされたときに、前記定着器のウォームアップが完了したと判定し、
前記第1の目標温度は、前記メインヒータ温度検出部で検出される温度であること
を特徴とする画像形成装置。 - 媒体を搬送する搬送ベルトと、
現像剤像を形成する画像形成ユニットと、
前記現像剤像を前記媒体に転写する転写部と、
前記転写された現像剤像を前記媒体に定着させる定着器と、
前記定着器の温度を制御する定着温度制御部と、を備える画像形成装置であって、
前記定着器は、
円筒状に形成され、前記転写された現像剤像を溶かすために使用される加熱対象と、
前記加熱対象の内部に設置され、前記加熱対象の第1の部分を加熱するメインヒータと、
前記メインヒータの温度を検出するメインヒータ温度検出部と、
前記加熱対象の内部に設置され、前記加熱対象の第2の部分を加熱するサブヒータと、
前記サブヒータの温度を検出するサブヒータ温度検出部と、
前記加熱対象の、前記第1の部分に対応する表面の温度を検出する表面温度検出部と、を備え、
前記定着温度制御部は、前記第1の部分及び前記第2の部分を用いて前記転写された現像剤像を前記媒体に定着する場合には、前記サブヒータ温度検出部で検出された温度が第1の目標温度に到達する第1の条件が満たされ、前記表面温度検出部で検出された温度が第2の目標温度に到達する第2の条件が満たされ、かつ、前記第1の条件及び前記第2の条件が満たされてから予め定められた時間が経過する第3の条件が満たされたときに、前記定着器のウォームアップが完了したと判定し、
前記第1の目標温度は、前記メインヒータ温度検出部で検出される温度であり、前記メインヒータ温度検出部で逐次検出される温度に応じて、逐次変化すること
を特徴とする画像形成装置。 - 前記定着温度制御部は、前記第2の部分を用いずに前記転写された現像剤像を前記媒体に定着する場合には、前記第2の条件が満たされたときに、前記定着器のウォームアップが完了したと判定すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記定着温度制御部は、前記メインヒータ温度検出部で検出された温度及び前記サブヒータ温度検出部で検出された温度の少なくとも何れか一方が予め定められた上限温度に達した場合には、前記メインヒータ及び前記サブヒータの少なくとも何れか一方による加熱を停止すること
を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。 - 前記加熱対象は、定着ベルトであること
を特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
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