JP7043332B2 - ベルトユニットおよび画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファックス、及びこれらの機能を複数備えた複合機等の画像形成装置に搭載される定着装置として用いるに好適な画像加熱装置に関する。
複写機等のOA機器、家電機器、音響機器などに代表される電子機器は種々の電気部品を有している。
電子写真方式の画像形成装置で用いられる定着装置(画像加熱装置)として、例えば特許文献1に示すようなフィルム加熱方式の装置を例にして説明する。この装置は、筒状の定着フィルム(筒状部材)と、定着フィルムの内側に配置されるヒータ(あるいはハロゲンランプ)と、定着フィルムの内周面に摺接する押圧パッドと、押圧パッドとの間で定着フィルムを挟む加圧ロールと、を備えている。
このような定着装置においても、例えば、ヒータを制御するための温度センサや、温度センサやヒータなどに接続されるDC線などが電気部品として用いられる。これらの部品を筒状部材である定着フィルムの内部に配置した場合、スペースが狭いため、金属部品が温度センサやDC線などに接触する恐れがある。また、組み立て時に定着フィルムと近接する部品が接触し、破損することが危惧される。
特許文献1には、温度センサやDC線が定着フィルムと接触することを防止ために、温度センサやDC線などの少なくとも一部と、定着フィルムとの間に介在部を設ける構成が開示されている。
特開2012-252061号公報
しかしながら、上記先行技術には以下に述べるような課題がある。
DC線やDC線に繋がる金属部(二次回路)がヒータ(一次回路)と直接接触していない場合であっても、DC線やDC線に繋がる金属部がヒータとの空間・沿面距離を十分に確保できていない場合、ヒータに供給される電流が増大してしまうことが危惧される。特に、定着フィルム(エンドレスベルト)の径が小さい場合には、部品間の間隔を大きく確保することが難しい。
具体的には、定着フィルム(エンドレスベルト)の内面に当接する温度検知素子を付勢する板バネの露出部と金属ステイとの間の空間距離が近い。そのために、ヒータと板バネとの間で沿面距離を十分に確保できずに、ヒータに供給される電流が増大してしまう恐れがある。
本発明の目的は、ヒータとエンドレスベルトの内面に当接する温度検知素子を付勢する板バネとの間で沿面距離が不足することにより、ヒータに供給される電流が増大してしまうのを抑制することである。
上記の目的を達成するための本発明に係るベルトユニットの代表的な構成は、対向する回転体と共同して加熱ニップ部を形成するベルトユニットであって、
金属層を有するエンドレスベルトと、
通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
前記発熱体から、前記ステイと前記板バネの露出部までの、前記ステイ及び前記介在部を通る沿面距離は、2.5mm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係るベルトユニットの代表的な構成は、対向する回転体と共同して加熱ニップ部を形成するベルトユニットであって、
金属層を有するエンドレスベルトと、
通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
前記板バネが弾性に抗して曲げられたとき、前記板バネの露出部が前記介在部に当接することにより前記板バネの曲げが規制されることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、金属層を有するエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトと協働してシート上のトナー画像を加熱する加熱ニップ部を形成する回転体と、
通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
前記発熱体から、前記ステイと前記板バネの露出部までの、前記ステイ及び前記介在部を通る沿面距離は、2.5mm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、金属層を有するエンドレスベルトと、
前記エンドレスベルトと協働してシート上のトナー画像を加熱する加熱ニップ部を形成する回転体と、
通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
前記板バネが弾性に抗して曲げられたとき、前記板バネの露出部が前記介在部に当接することにより前記板バネの曲げが規制されることを特徴とする。
本発明によれば、ヒータとエンドレスベルトの内面に当接する温度検知素子を付勢する板バネとの間で沿面距離が不足することにより、ヒータに供給される電流が増大してしまうのを抑制することができる。
実施例の定着装置のベルトユニットの要部の拡大横断面模式図 実施例の画像形成装置の概略断面模式図 実施例の定着装置の要部の拡大横断面模式図 図3における(4)-(4)矢視の断面模式図 (a)はベルトユニットの外観斜視図、(b)は加圧ローラユニットの外観斜視図 ヒータサーミスタ、ベルトサーミスタ、サーモスイッチ、DC線等を組み付けて支持させたサーミスタホルダをヒータ側とは反対側から見た斜視図 同じくヒータ側(ヒータの裏面に対面する側)から見た斜視図 ベルトサーミスタの拡大斜視図 ベルトの組付方法の一例の説明図 ベルトサーミスタの弾性変形領域の説明図 絶縁構造の説明図 サーミスタホルダに介在部が無い場合の、ベルトサーミスタの板バネ部分(金属部)と金属ステイとの間の沿面距離の説明図
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳しく説明する。
《実施例》
(1)画像形成装置
図2は画像形成装置の一例の概略断面図である。この画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いたタンデム方式-中間転写方式の4色フルカラープリンタ(以下、プリンタと記す)である。このプリンタ1はパソコン等の外部端末30から制御部(本体コントローラ:CPU)25に入力された画像情報(画像信号)に基づき画像形成動作して記録材(シート)Pにトナー像を形成してプリントアウトすることが出来る。
記録材Pはプリンタ(画像形成装置)によりトナー像を形成し得る枚葉状の記録媒体であり、具体例として、重量が60~105g/m^2である普通紙、重量が106g/m^2を超える厚紙、樹脂製シートなどがある。
プリンタ1において、記録材Pにトナー像を形成する画像形成部2は、Y(イエロ)色、M(マゼンタ)色、C(シアン)色、Bk(ブラック)色のトナー像を形成する4つの作像ユニットU(Y、M、C、Bk)を有する。また、画像形成部2は中間転写ベルトユニット9を有する。各作像ユニットUは、それぞれ、回転駆動される電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと記す)3と、このドラム3に作用する電子写真プロセス機器である、帯電器4、レーザスキャナ5、現像器6、一次転写帯電器7、ドラムクリーナ8を有する。
なお、図の煩雑を避けるため作像ユニットUY以外の作像ユニットUM、UC、UBkにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。また、これら画像形成部2の電子写真プロセスや作像動作は公知であるからその説明は割愛する。
各作像ユニットUのドラム3から回動する中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)10に対して各色のトナー像が所定に重畳されて一次転写される。これによりベルト10上にY色+M色+C色+Bk色の4色重畳のトナー像が形成される。
一方、カセット11又は12、或いは手差しトレイ13から記録材Pが一枚宛給送されてレジストローラ対15を有する搬送路14を通って所定の制御タイミングでベルト10と二次転写ローラ16との圧接部である二次転写ニップ部17に導入される。これにより、記録材Pに対してベルト10上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。その記録材Pが定着装置(画像加熱装置)40に導入される。この定着装置40により記録材上の未定着トナー像(シート上のトナー画像)が加熱と加圧により固着像として定着される。
定着装置40を出た記録材Pは片面プリントモードの場合は制御部25で制御されるフラッパ18により搬送路19に導入されて排出トレイ20上に片面画像形成物としてフェイスダウン(画像面が下向き)で排出される。或いは、搬送路21に導入されて排出トレイ22上にフェイスアップ(画像面が上向き)で排出される。
両面プリントモードの場合は、定着装置40を出た記録材Pは搬送路21の側に一旦導入された後にスイッチバック搬送されて両面搬送路23に導入される。そして、表裏反転された状態で再び搬送路14を通って二次転写ニップ部17に導入されて他方の面にトナー像が形成される。以後は片面プリントモードの場合と同様に定着装置40に導入され、排出トレイ20又は22に両面画像形成物として排出される。
(2)定着装置
図3は定着装置40の要部の拡大横断面図(模式図)、図4は図3における(4)-(4)矢視の断面図(模式図)である。この定着装置40はベルト(フィルム)加熱方式-加圧部材駆動方式のオンデマンド定着装置(OMF定着器)である。この定着装置40の基本的構成や定着動作は公知であるからその説明は簡単にとどめる。
定着装置40は、大別して、
1)加熱部材としてのベルトユニット(フィルムユニット)200
2)このベルトユニット200と協働してニップ部(定着ニップ部:加熱ニップ部)Nを形成する加圧部材としての加圧ローラユニット300
3)この両ユニット200・300を組み付けて収容している装置筐体(フレームユニット)400
を有する。ニップ部Nは未定着トナー像tを担持した記録材Pを挟持搬送してトナー像tを熱と圧力で定着する部分である。図5の(a)はベルトユニット200の外観斜視図、(b)は加圧ローラユニット300の外観斜視図である。
(2-1)ベルトユニット
ベルトユニット200は、
・無端状の定着ベルト(中空の加熱回転体:金属層を有するエンドレスベルト)201
・セラミックヒータ(加熱体)203
・ヒータホルダ204
・金属ステイ205
・フランジ部材206(F、R)
・サーミスタホルダ209
等の組立体である。
サーミスタホルダ209は、温度検知手段(温度検知素子)としての、ヒータサ-ミスタ(第2の温度検知素子)207、ベルトサーミスタ208、サーモスイッチ310を支持している支持部材である。また、サーミスタホルダ209は、ヒータサ-ミスタ207やベルトサーミスタ208のコードであるDC線(リード線:束線)330等を支持している支持部材である。
1)定着ベルト
定着ベルト(第1の回転体、中空回転体:以下、ベルトと記す)201は記録材Pに熱を伝達する伝熱部材であり、自由状態においてはほぼ筒状(円筒状)を呈する可撓性を有する耐熱性部材である。本例において、このベルト201は、内径24mm、厚さ50μmの耐熱性のあるポリアミドイミド製のベルト基材の外周表面にPFAチューブをコーティングした複合層ベルトである。ベルト201は金属製スリーブにすることも可能である。
2)セラミックヒータ
セラミックヒータ(以下、ヒータと記す)203はベルト201の幅方向(長手方向)に沿って細長い板状部材であり、通電により全体に急峻な立ち上がり特性で昇温する低熱容量ヒータである。このヒータ203の具体的構成は図には省略したが、細長薄板状のセラミック基板と、この基板面に長手に沿って具備させた通電発熱抵抗体層(発熱体)と、を基本構成としている。また、ヒータ203は通電発熱抵抗体層(発熱体)を絶縁する絶縁層を備える。
3)ヒータホルダ
ヒータホルダ(ホルダ部:以下、ホルダと記す)204は、ヒータ203を固定支持する部材であり、横断面ほぼ半円弧状の樋型で、ベルト201の幅方向に沿って長い部材である。ヒータ203はこのホルダ204の外面側に長手に沿って形成された溝穴に嵌め込まれて耐熱性接着剤により固定されている。
ホルダ204はヒータ203のベルト201へのバックアップ、加圧ローラユニット300の弾性加圧ローラ202と圧接することで形成されるニップ部Nの加圧、ベルト201の回転時の搬送安定性を図る。ホルダ204は摺動性、耐熱性、断熱特性及び電気絶縁性が必要であり、本例では液晶ポリマー樹脂を使用している。
ヒータ203とホルダ204は後述するように加圧ローラユニット300の弾性加圧ローラ202とベルト201を介して圧接して記録材搬送方向Mにおいて所定幅のニップ部Nを形成しベルト201の内周面と摺接する部材である。そこで、このヒータ203とホルダ204とを合わせた部材をニップ形成部材221と称する。
4)金属ステイ
ステイ205はホルダ204の内側(ヒータ203の側とは反対側)に配設されて、ホルダ204をバックアップする、ベルト201の幅方向に長い剛性を有する補強部材である。その材質には板厚は2.3mmの電気亜鉛めっき鋼板を用い、横断面“U”の字状に成形することで強度を確保している。ステイ205は液晶ポリマー材からなるホルダ204のヒータ対向面側から加圧ローラ202側に押し当てることでヒータ203及びホルダ204即ちニップ形成部材221に強度を持たせてニップ部Nでの加圧力を確保する。
また、ステイ205はその両端部にそれぞれ後述する一端側と他端側のフランジ部材(定着フランジ)206(F、R)が装着されることで、ベルトユニット200の強度を確保する。
5)サーミスタとサーミスタホルダ
ホルダ204とステイ205とに囲まれた空間部には、サーミスタホルダ209が配設されている。サーミスタホルダ209は耐熱樹脂の電気絶縁性のモールド成形体であり、ホルダ204の長手に沿って長い部材である。
図6は、ヒータサーミスタ207、ベルトサーミスタ208、サーモスイッチ310、DC線330等を組み付けて支持させたサーミスタホルダ209をヒータ203側とは反対側から見た斜視図である。図7は同じくヒータ203側(ヒータ203の裏面に対面する側)から見た斜視図である。なお、図6と図7にはベルトユニット200の他端側に装着されるACコネクタ303も一緒に描かれている。
サーミスタホルダ209にはその長手に沿う所定の複数位置(本例では3個所)に、ヒータ203の温度を検知、制御するためのヒータサーミスタ207((1)、(2)、(3))が配設されている。また、サーミスタホルダ209にはその長手に沿う所定の複数位置(本例では3個所)に、ベルト201の温度を検知するためのベルトサーミスタ208((1)、(2)、(3))が配設されている。また、サーミスタホルダ209にはサーモスイッチ310が取り付けられている。
図4と図7を参照して、上記3つのヒータサーミスタ207((1)、(2)、(3))は、それぞれ、バネホルダ210に固定され、加圧バネ211によりサーミスタホルダ209から加圧される。サーミスタホルダ209がホルダ204に組み付けられた状態において、各ヒータサーミスタ207は加圧バネ211のバネ力でヒータ203の裏面に対して2.45N(0.25Kgf)の加圧力で押し付けられた状態に保持される。
図8はベルトサーミスタ208の構成を示す拡大斜視図(模式図)である。ベルトサーミスタ208の温度検知部208aは絶縁シート208bに覆われ、可撓性の板バネ部分(金属部:金属製の板バネ)208cの先端側に取り付けられている。図3、図7、図8を参照して、各ベルトサーミスタ208((1)、(2)、(3))は、それぞれ、固定端208dをサーミスタホルダ209に直接固定している。具体的には、ベルトサーミスタ208の固定端208dはサーミスタホルダ209に対して歯付き止め輪401により固定される。
そして、ニップ形成部材211、サーミスタホルダ209、ステイ205が組み立てられた状態において、各ベルトサーミスタ208は、それぞれ、ステイ205に形成された切り欠き穴部205a(図3)からホルダ204の外側に突出している(図9)。
ベルトユニット200の状態においては、各ベルトサーミスタ208は、それぞれ、板バネ部分208cの曲げ弾性(バネ弾性)により温度検知部208aがベルト201の内面に弾性的に当接している。即ち、金属製の板バネ208cはベルトサーミスタ208をベルト201の内面に向けて付勢する。これによりベルト201の回転動に対応して温度検知部208aが追従可能であり、温度検知部208aがベルト内面に対して当接した状態を保持する。つまり、図3に示すように、ベルトサーミスタ208は温度検知部208aがベルト201の内面に対して張り付くようにベルト内に装着されている。
ベルトサーミスタ207、ヒータサーミスタ208などの電気デバイスは制御部25にヒータ203の温度等の情報を伝達しなければならないためにそれぞれDC線(コード)330を持っている。それらのDC線330はサーミスタホルダ209に設けられた切欠き209b~209i(図7)の部分からサーミスタとは反対側に設けられたサーミスタホルダ209の溝へと這わせている。
サーモスイッチ310はヒータ203に給電するAC線320に直列に接続されており、ベルト201内の温度が異常昇温をした場合、その異常温度を検出したとき作動してヒータ203への電力供給を停止(遮断)するものである。
サーモスイッチ310はサーミスタホルダ209に設けられた突起部209a(図7)に引っ掛けることでサーミスタホルダ209に係止されている。より具体的にはサーモスイッチ310はサーミスタホルダ209から突出した突起部209aに一部を差し込み、AC線320をサーミスタホルダ209の図7の反対側に回し込むように組み付ける。これによりサーモスイッチ310をAC線320の剛性によりサーミスタホルダ209に取り付けている。
6)フランジジ部材
ベルト201は、上記の部材203~205、207~209の組立体を内部部材として、この内部部材に対してルーズに外嵌(外挿)されている。本実施例では内部部材の外周長に対してベルト201の内周長が102%となるように設定してベルト201がややルーズな外嵌となっている。ニップ形成部材221とステイ205の両端部はそれぞれベルト201の両端部の開口部から外方に所定に突出している。そして、その一端側と他端側の突出部に対してそれぞれ一端側(手前側)と他端側(奥側)のフランジ部材206(F、R)が装着(嵌着)されている。
フランジ部材206(F、R)はベルト201の長手方向移動および周方向の形状を規制する規制部材であり、材質は耐熱性と摺動性を兼ね備えた液晶ポリマー樹脂を用いている。フランジ部材206(F、R)は、図3~図5のように、フランジ部(鍔座部)206aと、フランジ部206aの内側のベルトガイド部206bと、フランジ部206aの外側の被押圧部206cと、を有する。
ベルト201は一端側のフランジ部材206Fと他端側のフランジ部材206Rの対向するフランジ部206a・206a間に位置している。フランジ部206aはベルト201の端部コバ面を受け止めてベルト201のスラスト方向への移動を規制する部分である。ベルトガイド部206bはベルト201の長手端部の内周面を内側から支持してベルト201の円筒形状を保形する部分(ベルト201の回転軌道を安定させる部分)である。被押圧部206cは加圧機構304(F、R)(図4)から押圧力Wを受ける部分である。
図9にベルト201の組付方法の一例を示す。先ず、ニップ形成部材221(203+204)と、ヒータサ-ミスタ207・ベルトサーミスタ208・サーモスイッチ310等を所定に組み付けたサーミスタホルダ209と、ステイ204と、を所定に組み合わせてベルト201の内部部材を組み立てる。この内部部材の一方の端部、本例では他端部にフランジ部材206Rを装着する。ここまでの組立物をベルトユニット構造体212とする。
このベルトユニット構造体212に対して一端側(フランジ部材206Rの側とは反対側の端部)からベルト201を外嵌挿入する。この場合、サーミスタホルダ209側からステイ205の切り欠き穴部205a(図3)を通って各ベルトサーミスタ208((1)、(2)、(3))がホルダ204の外側に突き出ている。そこで、各ベルトサーミスタ208を、板バネ部分208cを弾性変形させながらベルト201の内側に入れ込んでベルト201を挿入していく。
ベルト201の挿入方向の先端がフランジ部材206Rのフランジ部(鍔座部)206aに受け止められるまでベルト201を十分に挿入した後、ベルトユニット構造体212の一端部にフランジ部材206Fを装着する。これによりベルトユニット200が組み上がる。
上記のようにベルトユニット200に組み付けられたベルト201は一端面と他端面がそれぞれ一端側と他端側のフランジ部材206F・206Rのフランジ部(鍔座部)206aで規制される。これによりベルト201の長手方向の位置が規制される。また、ベルト201の内面が、一端側と他端側のフランジ部材206F・206Rのベルトガイド部206bとニップ形成部材221(203+204)とで支えられる。これによりベルト201の半径方向の位置が規制される。
(2-2)加圧ローラユニット
加圧ローラユニット300は弾性加圧ローラ(第2の回転体)202を有する。加圧ローラ202は、軟鋼からなる芯金202aと、芯金202aの外周に同心一体的に成形被覆させたシリコンゴムの弾性材層202bと、PFAチューブ202cからなる表層である離型層と、から構成される。その外径は30mmである。加圧ローラ202は筐体400の長手方向の一端側と他端側の側板400F・400Rにそれぞれベアリング301F・301Rを介し回動可能に支持されている。
ベルトユニット200は加圧ローラ202の上側においてヒータ203の側を下向きにして加圧ローラ202に実質平行に配置されている。一端側と他端側のフランジ部材206F・206Rはそれぞれ筐体400の一端側と他端側の側板400F・400Rの係合部に対して上下方向へのスライド移動が可能な状態で係合して保持されている。そして、一端側と他端側のフランジ部材206の206F・206Rの被押圧部206cに対してそれぞれ加圧機構304F・304Rにより本例では片側157N(16Kgf)の下向きの荷重Wが加えられる。
この荷重Wによりステイ205とホルダ204が押し下げられてニップ形成部材221のヒータ203及びホルダ204の一部がベルト201を介して加圧ローラ202に対して弾性材層202bの弾性に抗して総加圧力314N(32Kgf)で圧接する。これにより、ベルト201と加圧ローラ202との間に記録材搬送方向Mに関して所定幅のニップ部Nが形成される。
(2-3)定着動作
加圧ローラ202の芯金202aの一端側に装着されているギア302に対して制御部25で制御されるモータ(駆動手段)Mの駆動力が伝達される。これにより加圧ローラ202が駆動回転体として図3において矢印R202の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。加圧ローラ202が回転駆動されることで、ベルトユニット200のベルト201は内面がニップ部Nにおいてニップ形成部材221のヒータ203及びホルダ204の一部に密着して摺動しながら矢印R201の時計方向に従動して回転する。
定着ベルト201はヒータ203及びホルダ204の一部と摺動することによりその摺動抵抗が生ずる。その摺動抵抗が高くなりすぎず一定の値となるように、ニップ形成部材221のベルト摺動部には耐熱特性を持つフッ素グリス(潤滑剤)が塗布されている。加圧ローラ202の回転はその摺動抵抗に打ち勝って回転しニップ部Nに導入される記録材Pを搬送する。
ヒータ203には制御部25で制御される給電部26からヒータ203を保持しているホルダ204の他端部に装着されたACコネクタ303を介して給電される。給電部26とACコネクタ303はAC線(リード)線320で電気的に連結されている。この給電によりヒータ203が発熱して急峻な立ち上がり特性で昇温する。
ヒータ203の温度はサーミスタホルダ209に長手方向に沿って所定の3個所に配置されたヒータサーミスタ207((1)、(2)、(3))により検知される。また、ベルト201の温度がサーミスタホルダ209に長手方向に沿って所定の3個所に配置されたベルトサーミスタ208((1)、(2)、(3))により検知される。
それらのサーミスタの検知温度情報がDC線330を介して制御部25にフィードバックされる。制御部25はフィードバックされる検知温度情報により装置に導入される記録材Pのサイズや厚さに応じてヒータ203及びベルト201の温度が所定の温度になるように給電部26からヒータ203への供給電力を制御している。
画像形成部2から定着装置40に搬送された未定着トナー像tを担持した記録材Pは入口ガイド214にガイドされてニップ部Nに進入して挟持搬送される。これにより、ニップ部Nで記録材Pの加熱と加圧が同時に行われ、トナー像tは記録材Pに固着像として定着される。ニップ部Nを通過した記録材Pはベルト201から曲率分離して定着装置40の外に搬出される。ベルト201から記録材Pがスムーズに分離可能なように分離板213がニップ部Nよりも記録材搬送方向下流側の所定の位置に設けられている。
(2-4)特徴構成
1)ベルトサーミスタの塑性変形防止
図9で説明したように、ニップ形成部材211、サーミスタホルダ209、ステイ205が組み立てられた状態において、各ベルトサーミスタ208は、ステイ205に形成された切り欠き穴部205a(図3)からホルダ204の外側に突出している。従って、ベルト201をベルトユニット構造体212に外嵌挿入して組み付ける際は、その突出しているベルトサーミスタ208を、当該サーミスタの板バネ部分208cを弾性変形させながらベルト201の内側に入れ込んでベルト201を挿入する。
ベルトサーミスタ208の弾性変形領域αを図10に示す。ベルト201をベルトユニット構造体212に組み付ける際はベルトサーミスタ208の板バネ部分208cを少なくとも一点鎖線示の無負荷状態208-1から実線示の変形状態208-2に弾性変形させる必要が有る。
本例で使用するベルトサーミスタ208の場合、その変形量はα≦30°とする必要が有る。α>30°となると、ベルトサーミスタ208の板バネ部分208cが塑性変形してしまい、正常な温度検知ができなくなることが危惧される。
そこで、α≦30°となるように、サーミスタホルダ209にはバックアップ部(介在部)209xを設けている。これにより、ベルトサーミスタ208の最大変形位置はバックアップ部209xに突き当たる位置となり、α≦30°の条件が維持され、ベルトサーミスタ208の板バネ部分208cが塑性変形することが抑制される。
2)絶縁構造
ベルト201内の絶縁条件について図11を用いて説明する。ヒータ203のヒータ面203hを一次回路とした時の基礎絶縁はガラスコート203gで行われている。しかし、その基礎絶縁が破損した場合の保安対策として、基礎絶縁に追加して、独立の絶縁である付加絶縁を設けることが望ましい。
例えば、DC線やDC線に繋がる金属部(二次回路)がヒータ(一次回路)との空間・沿面距離を十分に確保できていない場合、ヒータに供給される電流が増大してしまうことが危惧される。その結果、板バネを介して、制御部に過電流が流れる恐れがある。
本実施例の条件において、付加絶縁を設けるためにはヒータ面203hから、DC線330やDC線330が繋がる金属部分までの沿面距離を2.5mm以上確保することが望まれる。
ここで、
a:金属は距離0mmとして扱う。本実施例ではベルト201、ステイ205が金属に該当する。
b:沿面距離1.0mm以下は0mmとする。
c:空間距離は1.25倍して沿面距離とする。
以上のa~cを考慮して、本実施例におけるベルト201内の絶縁条件を提示すると、以下のパターンI~IVが2.5mm以上であることが求められる。
・パターンI:沿面距離A+(空間距離B×1.25)+(空間距離C×1.25)
・パターンII:沿面距離A+(空間距離B×1.25)+(空間距離D×1.25)+沿面距離E
・パターンIII:沿面距離A+沿面距離F+(空間距離D×1.25)+沿面距離E
・パターンIV:沿面距離A+沿面距離F+(空間距離C×1.25)
3)ベルトサーミスタの絶縁効果
図12に、図1で説明する特徴構成を未搭載の場合のベルトサーミスタ208の絶縁構造を示す。ベルトサーミスタ208には図8で示されるように、金属が露出した部分(板バネ部分208cの内、絶縁シート208bに覆われていない範囲)を有する。そのため、前述した付加絶縁を考慮する必要が有る。その場合、図12に示すようにステイ205の切欠き穴部分205aとベルトサーミスタ208の板バネ部分208c(金属が露出した部分:露出部)の間の距離β1を2.5mm以上確保することが求められる。
その距離β1を確保するためにはステイ205の切欠き穴部分205aを大きく切欠く必要が有る。しかし、切欠きが大きい場合、ステイ205が加圧機構304F・304Rで加圧されたときのステイ205の変形量(たわみ)が大きくなり、ホルダ204を長手に沿って均一に加圧することが困難となる。さらに、ステイ205の変形量が大きくなり、ステイ205が塑性変形してしまうことが危惧される。
図1に本実施例における特徴構成を搭載した場合のベルトサーミスタ208の絶縁構造を示す。即ち、サーミスタホルダ209に延長部(介在部)209yを設ける。これにより、ベルトサーミスタ208の板バネ部分208c(金属が露出した部分:露出部)から、ステイ205の切欠き穴部分205aまでの沿面距離はβ2となり、付加絶縁に十分な2.5mm以上の保沿面距離を容易に設けることができる。
本実施例の定着装置(画像加熱装置)40の特徴構成をまとめると次の通りである。
トナー像tを担持した記録材Pをニップ部Nで挟持搬送してトナー像を加熱する定着装置(画像加熱装置)40である。ベルト(中空の加熱回転体)201と、ベルト201の内周面に摺接するように配置されたニップ形成部材221と、ニップ形成部材221とベルト201を挟んで対向してベルト201とニップ部Nを形成する加圧ローラ(加圧部材)202を有する。また、ベルト201の内側でニップ形成部材221を押圧する金属ステイ205を有する。
また、ベルト201の内側に配置された温度検知手段であって、金属部208cを有し金属部のバネ弾性によりベルト201の内面に弾性的に当接してベルト201の温度を検知するベルトサーミスタ(温度検知手段)208を有する。また、ベルト201の内側に配置されベルトサーミスタ208を支持する電気絶縁性のサーミスタホルダ(支持部材)209を有する。そして、サーミスタホルダ209はベルトサーミスタ208208の金属部208cの少なくとも一部と金属ステイ205との間に位置する介在部(バックアップ部と延長部)209x・209yを有することを特徴とする。
金属部208cは弾性に抗して曲げられたとき介在部209x・209yに対する突き当りにより曲げが規制されることを特徴とする。介在部209x・209yはそれが無いときよりも金属部208cから金属ステイ205までの沿面距離β2を長くしていることを特徴とする。
また、本実施例の定着装置(画像加熱装置)40の効果をまとめると次の通りである。
(絶縁効果)
ベルトサーミスタ208の金属部(2次回路)208cと、ヒータ203やヒータに近接する金属部品(1次回路)との間に介在部209x・209yが存在する。これにより、ベルトサーミスタ208の金属部208cとヒータ203やヒータに近接する金属部品間の沿面距離をかせぐことで、異常大電流の発生を防止できる。
(組立性向上効果)
例えば、絶縁シートを金属ステイ205やベルトサーミスタ208の金属部208cに貼る場合、入り組んだ形状や細かい部分に絶縁シートを張ることになり、組み立て時の作業が複雑になる。一方、本実施例の定着装置40では、介在部208x・209yをサーミスタホルダ209に設けたので、張り付ける手間が削減できる。また、サーミスタホルダ209をモールド成型体として一体成型することにより、介在部208x・209yをサーミスタホルダ209に取り付ける手間も抑制でき、より組み立て性が向上する。
また、ベルト201を挿入する際、ベルト端部とベルトサーミスタ208との接触を避けるため、ベルトサーミスタ208を弾性変形させて挿入させる構成の場合、支持部材209の介在部209x・209yがベルトサーミスタ208のバックアップをする。そのため、ベルトサーミスタ208が過剰に変形し、破損することが防止される。
《その他の事項》
1)本発明が実施例の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施例の形態の中で示唆した以外にも、実施例の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また構成部材の数、位置、形状等は実施例の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
2)加熱回転体であるベルト201の加熱手段は実施例のセラミックヒータ203による形態に限られない。例えば、ハロゲンヒータや電磁誘導加熱コイルを用いて内部加熱或いは外部加熱する加熱構成にすることもできる。
3)加圧部材である加圧ローラ202を回転可能な無端ベルト体の形態にすることもできる。
4)本発明の画像加熱装置は実施例のように記録材Pに担持された未定着トナー像tを加熱加圧して固着画像として加熱定着する定着装置としての使用に限定されない。記録材Pに一旦定着された或いは仮定着された画像(定着済み画像又は半定着画像)を加熱加圧して光沢度を向上させるなどの画像の表面性を調整する加熱処理装置としても有効である。
5)画像形成装置の画像形成部は電子写真方式に限られない。静電記録方式や磁気記録方式の画像形成部であってもよい。また、転写方式に限られず、記録材Pに対して直接方式で未定着画像を形成する構成のものであってもよい。
6)定着装置(画像加熱装置)40は、画像形成装置の内部に固設されているものに限らず、ユニット化されて画像形成装置の外部へ取り外し交換できるものであっても良い。この場合、制御部25を含めて取り外し交換されるものでも良いし、制御部25を除いて取り外し交換されるものでも良い。また、定着装置は、画像形成装置とは独立して、定着装置単独で用いられるものであっても良い。
40・・画像加熱装置(定着装置)、201・・加熱回転体(定着ベルト)、202・・加圧部材(加圧ローラ)、221・・ニップ形成部材、N・・ニップ部、205・・金属ステイ、208・・温度検知手段(ベルトサーミスタ)、208c・・金属部(板バネ部分)、209・・支持部材(サーミスタホルダ)、209x・209y・・介在部、P・記録材、t・・トナー像

Claims (16)

  1. 対向する回転体と共同して加熱ニップ部を形成するベルトユニットであって、
    金属層を有するエンドレスベルトと、
    通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
    前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
    前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
    前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
    前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
    前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
    前記発熱体から、前記ステイと前記板バネの露出部までの、前記ステイ及び前記介在部を通る沿面距離は、2.5mm以上であることを特徴とするベルトユニット。
  2. 前記ホルダ部は、前記コードを保持するホルダであることを特徴とする請求項1に記載のベルトユニット。
  3. 前記ヒータは、前記発熱体を絶縁する絶縁層を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のベルトユニット。
  4. 前記コードは、前記板バネを介して前記温度検知素子を制御部に電気的に接続することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のベルトユニット。
  5. 前記ヒータの温度を検知する第2の温度検知素子をさらに有し、
    前記ホルダ部は、前記第2の温度検知素子を前記ヒータに付勢するバネを保持しているホルダであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のベルトユニット。
  6. 前記第2の温度検知素子と制御部とを電気的に接続する第2のコードをさらに有し、
    前記ホルダ部は、前記第2のコードを保持するホルダであることを特徴とする請求項5に記載のベルトユニット。
  7. 前記ホルダ部と前記介在部は、一体成型された樹脂であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のベルトユニット。
  8. 対向する回転体と共同して加熱ニップ部を形成するベルトユニットであって、
    金属層を有するエンドレスベルトと、
    通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
    前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
    前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
    前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
    前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
    前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
    前記板バネが弾性に抗して曲げられたとき、前記板バネの露出部が前記介在部に当接することにより前記板バネの曲げが規制されることを特徴とするベルトユニット。
  9. 金属層を有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトと協働してシート上のトナー画像を加熱する加熱ニップ部を形成する回転体と、
    通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
    前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
    前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
    前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
    前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
    前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
    前記発熱体から、前記ステイと前記板バネの露出部までの、前記ステイ及び前記介在部を通る沿面距離は、2.5mm以上であることを特徴とする画像加熱装置。
  10. 前記ホルダ部は、前記コードを保持するホルダであることを特徴とする請求項9に記載の画像加熱装置。
  11. 前記ヒータは、前記発熱体を絶縁する絶縁層を備えることを特徴とする請求項9または10に記載の画像加熱装置。
  12. 前記コードは、前記板バネを介して前記温度検知素子を制御部に電気的に接続することを特徴とする請求項9乃至11の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  13. 前記ヒータの温度を検知する第2の温度検知素子をさらに有し、
    前記ホルダ部は、前記第2の温度検知素子を前記ヒータに付勢するバネを保持しているホルダであることを特徴とする請求項9乃至12の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  14. 前記第2の温度検知素子と制御部とを電気的に接続する第2のコードをさらに有し、
    前記ホルダ部は、前記第2のコードを保持するホルダであることを特徴とする請求項13に記載の画像加熱装置。
  15. 前記ホルダ部と前記介在部は、一体成型された樹脂であることを特徴とする請求項9乃至14の何れか1項に記載の画像加熱装置。
  16. 金属層を有するエンドレスベルトと、
    前記エンドレスベルトと協働してシート上のトナー画像を加熱する加熱ニップ部を形成する回転体と、
    通電により発熱する発熱体を有し、前記エンドレスベルトの内周面に当接して前記エンドレスベルトを加熱するヒータを備え、前記加熱ニップ部を形成されるよう前記回転体と共に前記エンドレスベルトを挟むニップ形成部材と、
    前記ニップ形成部材を前記回転体に向けて押圧する金属ステイと、
    前記エンドレスベルトの温度を検知する温度検知素子と、
    前記温度検知素子を前記エンドレスベルトの内周面に向けて付勢する金属製の板バネと、
    前記ステイの内側に位置し、前記板バネを支持する絶縁性の支持部材と、
    前記板バネを介して前記温度検知素子と電気的に接続するコードと、
    前記板バネの露出している露出部と前記ステイの間を絶縁すべく前記板バネの露出部と前記ステイとの間に介在する介在部を備え、前記支持部材を保持する絶縁性のホルダ部と、を有し、
    前記板バネが弾性に抗して曲げられたとき、前記板バネの露出部が前記介在部に当接することにより前記板バネの曲げが規制されることを特徴とする画像加熱装置。
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