JP6621455B2 - チケットシステム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、チケットを購入したチケット所有者が所定の時点でイベントへの入場をしていない場合に、購入済のチケットのキャンセルを促し、キャンセル後にキャンセル待ちのユーザにチケットの購入を案内するシステムが開示されている。
こうすることで、被覆部を簡易な構成で実現できる。また、簡単な作業でチケットから第1コードを得ることができる。
こうすることで、チケットの使用可否を簡単に判定できる。また、被覆部が除去されているチケットの使用を制限できる。
こうすることで、発券可能な状態に戻されたチケットの柔軟な活用が可能となる。これにより、利便性が向上する。
こうすることで、有体物として一旦発券されたチケットを、電子チケットとして発券できるようになる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、以下の説明や図面中に記載されたチケットのデザイン及びレイアウトは、あくまでも一例に過ぎず、本発明の用途やユーザの要望等に応じて適宜変更可能である。
図1に示されるように、チケットシステム1は、管理装置としてのチケット管理サーバ10、及び照合装置30を有する。チケット管理サーバ10と照合装置30とは、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。
また、チケット管理サーバ10は、チケット20を所有するユーザUのユーザ端末40ともネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。
チケット管理サーバ10は、チケット20の情報を管理するコンピュータである。例えば、チケット管理サーバ10は、チケット20の販売処理、譲渡処理、払戻処理、発券処理、入場時の適正性判定処理、ステータスの管理等の各種処理を担う。
チケット20は、所定の興行(イベント)への参加権が対応付けられた有体物のチケットである。本実施形態では、チケット20は、例えば、所定の日時におけるイベント会場Sの座席の使用権を有する。
なお、チケット20は、発券された紙媒体のチケットであり、ユーザUの所有物とする。
この被覆部22の上には、入場用コード23が形成されている。入場用コード23は、チケット20の使用時に照合装置30により読み取られる情報である。そして、入場用コード23の情報が適正であれば、チケット20の使用、すなわちイベント会場Sへの入場が許可される。
具体的には、被覆部22は、券面21にオフセット印刷を行った後に、券面21において秘匿する部分(状態復元用コード24が印字された部分)に上記のシルク印刷をすることにより形成される。
この被覆部22は、削り取ることが可能であり、被覆部22を削り取ることにより、券面21に印字された状態復元用コード24が露出する。
本実施形態では、状態復元用コード24は、状態復元情報の文字列をそのまま印字した例を示しているが、状態復元用コード24は状態復元情報を符号化したコード画像(バーコードや二次元コード)であってもよい。
これに対し、状態復元用コード24を用いることで、チケット管理サーバ10において、チケットIDのステータスを発券可能な状態に復元することが可能となる。
なお、上記のチケット20を発券可能な状態に復元させるための処理の詳細については後述する。
照合装置30は、イベント会場SのゲートGに設置され、チケット20の適正性を判定する装置である。具体的には、照合装置30は、チケット20の入場用コード23を読み取り、読み取った入場用コード23が適正なものである場合には、チケット20の所有者であるユーザUに対し、イベント会場Sへの入場を許可する。
なお、照合装置30は、チケット20から入場用コード23が読み取れない場合や、読み取った入場用コード23が適正なものでない場合には、チケット20の所有者であるユーザUに対し、イベント会場Sへの入場を拒否する。
例えば、照合装置30は、上記のイベント会場Sの入場の許可及び拒否の判定結果に応じて、ゲートGに設けられた開閉バーを制御することとしてよい。
具体的には、バーコードリーダ34は、チケット20の被覆部22に形成された入場用コード23を読み取る。
ここで、図1及び図2を参照しながら、チケットシステム1における処理の概要について説明する。
まず、チケット20に対する入場時の処理は以下の(A1)〜(A4)のステップで実行される。
ここで、チケット20の被覆部22が削り取られている等により入場用コード23の情報が読み取れない場合には、照合装置30は入場不可と判定する。
以上がチケット20に対する入場時の処理である。
次に、チケット管理サーバ10において管理されるチケット20を電子チケットとして再発券する際の処理は、以下の(B1)〜(B4)のステップで実行される。
次に、上記の処理を実現するためにチケットシステム1に備えられる機能について説明する。
以下では、図3に基づき、チケット管理サーバ10と照合装置30のそれぞれに備えられる機能の詳細について説明する。
図3に示されるように、チケット管理サーバ10は、機能として状態記憶部15、受付部16及び更新部17を有する。
チケット管理サーバ10に備えられる上記各部の機能は、プロセッサ11が、記憶装置12に記憶されるプログラム及びデータに基づいてチケット管理サーバ10の各部を制御することにより実現されるものである。なお、チケット管理サーバ10は、上記のプログラムを、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、インターネットやイントラネット等の通信網を介して受信してもよい。
以下、チケット管理サーバ10に備えられる上記の各部の機能の詳細について説明する。
状態記憶部15は、有体物のチケット20を識別するチケット識別情報の状態を記憶する。チケット20は、例えば紙やカード等の有体物である。
「第1コード」は、状態復元情報を示す文字列画像であってもよいし、状態復元情報を符号化したコード画像であってもよい。
例えば、券面21に印字される状態復元用コード24が上記の「第1コード」に相当する。
例えば、被覆部22は、券面21に形成される状態復元用コード24の上に形成され、スクラッチにより除去可能な塗膜である。
具体的には、被覆部22は、例えば特殊なシルバーインキを使ってシルク印刷(孔版印刷)をすることにより形成したスクラッチ部分である。
「チケット識別情報の状態」とは、チケット識別情報に関連付けられるチケットの状態である。チケットの状態とは、チケットが「未購入」、「発券可能」、「発券済」、「使用済」等の複数の状態を含む。
「発券可能」とは、チケットが購入されているが、発券されていない状態である。すなわち、「発券可能」とは、紙チケット等の有体物、又は電子チケット等の無体物としてチケットが発行されておらず、チケットの発行が可能であることに相当する。なお「発券可能」とは、「未発券状態」と言い換えてもよい。
「発券済」とは、チケットが紙チケット等の有体物、又は電子チケット等の無体物として発行された状態である。
「使用済」とは、チケットが使用された状態である。例えば、チケット20が照合装置30において照合が済んだ状態は、上記の「使用済」の状態に相当する。
すなわち、チケット識別情報の状態が発券可能な状態である場合には、チケット識別情報により識別されるチケットを電子チケットとして発券可能である。
「電子チケット」とは、ユーザ端末40に格納されるチケットの電子データである。例えば、電子チケットは、ユーザ端末40のディスプレイに、チケット20に対応する画像を表示させるものとしてよい。
図4に示されるように、チケット情報テーブルTは、チケットID(チケット識別情報)に関連付けて、チケットのステータス(状態)、チケット所有者のユーザID、イベントID、第1コード(状態復元用コード24)、第2コード(入場用コード23)の情報が記憶される。
受付部16は、第1コードを含む入力情報を受け付ける。
「入力情報」とは、第1コードとしての状態復元用コード24に示される情報を含む。「入力情報」には、第1コードに加えて、チケットの処理を示すコマンドを含んでもよい。
また、受付部16は、例えばユーザ端末40から上記の入力情報を受け付ける。
具体的には、プロセッサ11は、通信用インターフェース13を介して、ユーザ端末40から送信されるチケット20の第1コードを含む入力情報を受信する。
更新部17は、入力情報に基づいて、状態記憶部15に記憶されるチケット識別情報の状態を、発券済状態から発券可能な状態に更新する。
具体的には、更新部17は、入力情報に含まれる第1コードに基づいて状態記憶部15に記憶されるチケット識別情報の中から該当するチケット識別情報を特定する。そして、更新部17は、上記特定したチケット識別情報の情報を、発券済状態から発券可能な状態に更新する。
具体的には、プロセッサ11は、受付部16で受け付けた入力情報に含まれる第1コードをキーとして、記憶装置12に記憶されるチケット情報テーブルTから該当するチケットIDを特定する。そして、プロセッサ11は、上記特定したチケットIDのステータスを「発券可能」に更新する。
図3に示されるように、照合装置30は、機能として読み取り部36及び判定部37を有する。
照合装置30に備えられる上記各部の機能は、プロセッサ31が、記憶装置32に記憶されるプログラム及びデータに基づいて照合装置30の各部を制御することにより実現されるものである。なお、照合装置30は、上記のプログラムを、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体から読み込むこととしてもよいし、インターネットやイントラネット等の通信網を介して受信してもよい。
以下、照合装置30に備えられる上記の各部の機能の詳細について説明する。
読み取り部36は、チケット20の被覆部22に形成された入場用コード23(第2コード)を読み取る。
読み取り部36は、主に照合装置30のプロセッサ31、記憶装置32及びバーコードリーダ34により実現される。
具体的には、プロセッサ31は、バーコードリーダ34で読み取ったチケット20の入場用コード23(第2コード)の情報を取得する。
判定部37は、第2コードに基づいて、チケット20の使用可否を判定する。
判定部37は、第2コードの読み取りができない場合には、チケット20を使用不可と判定する。
例えば、判定部37は、読み取り部36によりチケット20から入場用コード23(第2コード)の読み取りができない場合には、チケット20が使用不可であると判定する。
また、判定部37は、読み取り部36により読み取った第2コードが、チケット管理サーバ10のチケット情報テーブルTに記憶される第2コードと一致しない場合には、チケット20が使用不可であると判定する。
また、判定部37は、読み取り部36により読み取った第2コードが、チケット管理サーバ10のチケット情報テーブルTに記憶される第2コードと一致する場合であって、当該第2コードに関連付けられるチケットIDのステータスが「発券済」でない場合(「使用済」を含む)には、チケット20が使用不可であると判定する。
一方で、判定部37は、読み取り部36により読み取った第2コードが、チケット管理サーバ10のチケット情報テーブルTに記憶される第2コードと一致する場合であって、当該第2コードに関連付けられるチケットIDのステータスが「発券済」である場合には、チケット20が使用可であると判定する。
具体的には、プロセッサ31は、読み取り部36により第2コードが読み取られたか否かを判定し、読み取られなかった場合にはチケット20を使用不可と判定する。
プロセッサ31は、読み取り部36により第2コードが読み取られた場合には、当該第2コードに関連付けられるチケットIDのステータスが「発券済」であるか否かを、通信用インターフェース33を介してチケット管理サーバ10に問い合わせる。
プロセッサ31は、通信用インターフェース33を介して、チケット管理サーバ10から上記の問い合わせの結果を受信し、上記の問い合わせの結果が真(すなわちステータスが「発券済」である)である場合には、チケット20を使用可と判定し、それ以外の場合にはチケット20を使用不可と判定する。
次に、図5及び図6を参照しながら、チケットシステム1において実行される処理の流れについて説明する。
まず、図5に基づいて、チケット20の使用時の処理について説明する。
図5に示されるように、照合装置30は、チケット20の入場用コード23(第2コード)を読み取り(S301)、読み取りができた場合には(S302:Yes)、S303に進む。
そして、チケット管理サーバ10は、上記検索されたレコードに格納されるチケットのステータスが「発券済」であるか否かを判定する(S102)。
S102で、上記検索されたレコードに格納されるチケットのステータスが「発券済」である場合には、チケット管理サーバ10は、そのステータスを「使用済」に更新する(S103)。
そして、チケット管理サーバ10は、S102の判定結果(真/偽)を照合装置30に送信する(S104)。
なお、上記の判定結果において「真」とは、S102で検索されたレコードに格納されるチケットのステータスが「発券済」であることを示し、「偽」とはそれ以外であることを示す。
具体的には、チケット管理サーバ10から受信した判定結果が真である場合には、チケット20が適正であると判定し、上記受信した判定結果が偽である場合には、チケット20が適正でないと判定する。
一方で、チケット20が適正でない場合には(S305:No)、照合装置30は、チケット20を使用不可と判定して(S308)、チケット20を所有するユーザUのイベント会場Sへの入場を拒否する(S309)。
以上が、チケット20の使用時に実行される処理の一例である。
次に、図6に基づいて、紙媒体として既に発券されているチケット20を電子チケットに変更する処理について説明する。
まず、ユーザUは、チケット20の被覆部22を削り取り、チケット20から状態復元用コード24(第1コード)の情報を得られるようにする。
そして、チケット管理サーバ10は、上記のチケットIDのステータスの更新が完了した旨をユーザ端末40に通知する(S114)。
そして、チケット管理サーバ10は、電子チケットをユーザ端末40に送信する(S117)。
以上がチケット20を電子チケットに変更する処理の一例である。
本実施形態に係るチケットシステム1は、発券された有体物のチケット20を発券可能な状態に復元することが可能なチケットシステム1であり、チケット20の情報を管理するチケット管理サーバ10(管理装置)を有する。チケット20は、券面21と、券面21に形成された状態復元用コード24(第1コード)と、状態復元用コード24を被覆する被覆部22と、被覆部22に形成された入場用コード23(第2コード)と、を有する。状態復元用コード24は、チケット20を発券可能な状態に復元させるための情報であって、被覆部22を除去することで露出する。入場用コード23は、チケット20を使用するための情報である。チケット管理サーバ10は、チケット20を識別するチケット識別情報の状態を記憶する状態記憶部15と、状態復元用コード24を含む入力情報を受け付ける受付部16と、入力情報に基づいて、状態記憶部15に記憶されるチケット識別情報の状態を、発券済状態から発券可能な状態に更新する更新部17と、を備える。
こうすることで、被覆部22を簡易な構成で実現できる。また、簡単な作業でチケット20から状態復元用コード24を得ることができる。
こうすることで、チケット20の使用可否を簡単に判定できる。また、被覆部22が除去されているチケット20の使用を制限できる。
こうすることで、発券可能な状態に戻されたチケットの柔軟な活用が可能となる。これにより、利便性が向上する。
こうすることで、有体物として一旦発券されたチケットを、電子チケットとして発券できるようになる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、被覆部22は、一旦剥がすと再貼付不能なシールにより構成してもよい。
また、被覆部22は、熱、光、又は電気の作用により、不可逆的に消失する材料により構成してもよい。
また、チケットシステム1において、発券可能な状態のチケットを、再び紙媒体のチケットとして発券してもよい。
10 チケット管理サーバ
11 プロセッサ
12 記憶装置
13 通信用インターフェース
15 状態記憶部
16 受付部
17 更新部
20 チケット(紙媒体チケット)
21 券面
22 被覆部
23 入場用コード(第2コード)
24 状態復元用コード(第1コード)
30 照合装置
31 プロセッサ
32 記憶装置
33 通信用インターフェース
34 バーコードリーダ
36 読み取り部
37 判定部
40 ユーザ端末
G ゲート
N ネットワーク
S イベント会場
T チケット情報テーブル
U ユーザ
Claims (5)
- 発券された有体物のチケットを発券可能な状態に復元することが可能なチケットシステムであって、
前記チケットの情報を管理する管理装置を有し、
前記チケットは、
券面と、
前記券面に形成された第1コードと、
前記第1コードを被覆する被覆部と、
前記被覆部に形成された第2コードと、を有し、
前記第1コードは、前記チケットを発券可能な状態に復元させるための情報であって、前記被覆部を除去することで露出し、
前記第2コードは、前記チケットを使用するための情報であり、
前記管理装置は、
前記チケットを識別するチケット識別情報の状態を記憶する状態記憶部と、
前記第1コードを含む入力情報を受け付ける受付部と、
前記入力情報に基づいて、前記状態記憶部に記憶される前記チケット識別情報の状態を、発券済状態から発券可能な状態に更新する更新部と、を備えることを特徴とするチケットシステム。 - 前記被覆部は、スクラッチにより除去可能な塗膜であることを特徴とする請求項1に記載のチケットシステム。
- 前記チケットの照合を行う照合装置を有し、
前記照合装置は、
前記チケットの前記被覆部に形成された前記第2コードを読み取る読み取り部と、
前記第2コードに基づいて、前記チケットの使用可否を判定する判定部と、を有し、
前記判定部は、前記第2コードの読み取りができない場合には、前記チケットを使用不可と判定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のチケットシステム。 - 前記チケット識別情報の状態が前記発券可能な状態である場合には、前記チケット識別情報により識別されるチケットの発券、譲渡、払い戻し、再販売のうち少なくともいずれかが可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のチケットシステム。
- 前記チケット識別情報の状態が前記発券可能な状態である場合には、前記チケット識別情報により識別されるチケットを電子チケットとして発券可能であることを特徴とする請求項4に記載のチケットシステム。
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