JP6621320B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関する。
ケーキ等の洋菓子や果物等の食品を収容する容器としては、容器本体の上端に形成された開口を、合成樹脂製の透明の蓋体で閉じる容器が広く用いられている。該容器においては、蓋体が透明のため、容器内に収容された内容物を未開封の状態で上方から観察することができる。
しかし、蓋体が透明であっても、内容物が小粒の場合等にはその種類や状態を確認しにくいことがある。そこで、内容物を容易に観察できるようにするために、蓋体の上面部にフレネルレンズを形成した容器が提案されている(特許文献1)。
実公昭61−153758号公報
特許文献1の容器では、蓋体の上面にフレネルレンズが形成されているため、未開封の状態で上方から内容物を見たときに内容物が拡大される。しかし、該容器では蓋体のフレネルレンズと内容物との距離が近いために内容物があまり拡大されず、効果が充分に得られにくい。内容物をより拡大するには、蓋体の高さをより高くして上面部のフレネルレンズと内容物との距離を長くすることが考えられる。しかし、蓋体を高くすると容器を積み重ねた場合等、上方から力が加わった際に蓋体が潰れやすくなり、更に容器を掌握した場合等、側方から力が加わった際に蓋体が潰れやすくなる。
本発明は、未開封の状態で上方から見たときに内容物が充分に拡大されて容易に観察でき、かつ上方および/または側方から力が加わった際に蓋体が潰れにくい容器を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]有底筒状で上端に開口が形成され、平面視で開口縁部から外側に張り出すフランジ部を備える容器本体と、前記容器本体の上端側に取り付けられる合成樹脂製の蓋体と、を備える容器であって、前記蓋体は、平板状の上面部と、前記上面部の外周縁部から垂下された筒状の側面部と、前記側面部の下端側に設けられ、前記フランジ部と嵌合する嵌合部と、を備え、前記上面部には、倍率1.05倍以上2.0倍未満のフレネルレンズが形成され、前記側面部に、前記上面部から前記嵌合部まで延びる複数の突条部が形成されている、容器。
[2]前記突条部の厚みaが、前記側面部における前記突条部がない部分の厚みbよりも厚い、[1]に記載の容器。
[3]前記厚みbに対する前記厚みaの比a/bが1.05〜5.0である、[2]に記載の容器。
本発明の容器は、未開封の状態で上方から見たときに内容物が充分に拡大されて容易に観察でき、かつ上方および/または側方から力が加わった際に蓋体が潰れにくい。
本発明の容器の一例を示した正面図である。 図1の容器の容器本体と蓋体とを別々に示した正面図である。 図1の容器における蓋体の平面図である。 図1の容器のA−A断面図である。 図3の蓋体のB−B断面図である。 本発明の容器の他の例の蓋体を示した断面図である。 本発明の容器の他の例の蓋体を示した断面図である。
本発明の容器は、内容物として、例えばケーキ等の洋菓子や果物等の食品を収容でき、かつ未開封の状態で上方から内容物を観察できる容器である。
本発明の容器は、容器本体と、蓋体とを備えている。
容器本体は、有底筒状で、上端に開口が形成されており、平面視で開口縁部から外側に張り出すフランジ部を備えている。
蓋体は、合成樹脂製であり、平板状の上面部と、上面部の外周縁部から垂下された筒状の側面部と、側面部の下端側に設けられ、容器本体のフランジ部と嵌合する嵌合部と、を備えている。上面部には、倍率1.05倍以上2.0倍未満のフレネルレンズが形成されている。また、側面部には、上面部から嵌合部まで延びる複数の突条部が形成されている。
容器本体内に内容物を収容した状態で該容器本体の上端側に蓋体を被せ、蓋体の嵌合部を容器本体のフランジ部と嵌合させることで、内容物を密封することができる。また、この状態において、フレネルレンズが形成された上面部を通して容器本体に収容された内容物を観察することができる。
以下、図1〜5に基づき、本発明の容器の一例を示してさらに詳細に説明する。
本実施形態の容器1は、容器本体10と、蓋体12とを備えている。
(容器本体)
容器本体10は、図1および図2に示すように、円板状の底部14と、底部14の外周縁部から立ち上がる円筒状の側壁部16と、側壁部16における上端の開口縁部16aから平面視で外側に張り出すフランジ部18とを備えている。このように、容器本体10は、有底円筒状で、上端に開口10aが形成されている。フランジ部18は、側壁部16における開口縁部16aの周方向に全周にわたって設けられている。
本発明の容器における容器本体は、内容物を収容できる、上端の開口縁部にフランジ部が設けられたものであればよく、容器本体10のような態様には限定されない。例えば、容器本体10は有底円筒状であるが、平面視四角形状の底部と四角筒状の側壁部とを備える有底四角筒状の容器本体等であってもよい。
また、この例の容器本体10では、側壁部16が底部14側から上方に向かうにつれて平面視で外側に広がるように傾斜して設けられている。すなわち、容器本体10の側壁部16は、底側が窄んだ筒形状になっている。本発明では、容器本体の側壁部が底部の外周縁部から垂直に立ち上がっている容器本体であってもよい。
容器本体の大きさは、特に限定されず、内容物の種類、内容量等に応じて適宜設定することができる。
容器本体を形成する材料としては、特に限定されず、例えば、合成樹脂(ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等)や紙等が挙げられる。
容器本体の透明性は、透明であってもよく、不透明であってもよい。
容器本体の材質は、単一成分であってもよく、複数成分または積層構成物であってもよい。ここで、複数成分とはフィラーや帯電防止剤や防曇剤などに代表される樹脂改質剤と主成分の合成樹脂の混合物をいう。また、積層構成物とは、主成分となる合成樹脂に対して、印刷インキやラミネートで他成分を多層に構成したものをいう。容器本体の材質は、保存容器としてのバリア機能性、耐熱性、耐寒性、防曇性等を満足すると共に、購買意欲を促進する意匠性を付与した形状を実現するものが好ましい。
(蓋体)
蓋体12は、図1〜5に示すように、平板状の上面部20と、上面部20の外周縁部から垂下された筒状の側面部22と、側面部22の下端側に設けられた嵌合部24と、を備えている。上面部20は、側面部22の上端を塞ぐ平板状の部分である。上面部20は、倍率1.05倍以上2.0倍未満のフレネルレンズになっている。側面部22には、上面部20から嵌合部24まで延びる8本の突条部26が形成されている。
本発明では、蓋体の上面部にフレネルレンズが形成されていることで、未開封の状態において、上方から上面部を通して観察する際に内容物が拡大されて見える。上面部にフレネルレンズを採用すれば、上面部を過度に厚くしなくても充分なレンズ機能が得られる。
なお、この例では、上面部20自体がフレネルレンズとなっているが、本発明では、レンズ機能を有しない平板部分にフレネルレンズシートが貼り合わされることで、上面部にフレネルレンズが形成されていてもよい。
上面部に形成されるフレネルレンズの倍率は、1.05倍以上2.0倍未満である。これにより、蓋体の上面部を通して見える内容物の像と側面部を通して見える内容物の像とのずれによる違和感を小さくしつつ、上面部を通して見える内容物を充分に拡大することができる。そのため、未開封状態で上方から違和感なく内容物を容易に観察できる。
上面部を形成するフレネルレンズの倍率は、未開封状態での上方からの内容物の観察をより違和感なく容易なものにしやすい点から、1.1〜1.8倍が好ましく、1.2〜1.5倍がより好ましい。
本発明では、上面部が平板状であることで、蓋体の上面が平面状になっている。そのため、本発明の容器は、搬送時や陳列時等に積み重ねた際の安定性が高い。
この例の上面部20の平面視形状は、円形状である。なお、蓋体の上面部の平面視形状は、円形状には限定されず、例えば、多角形状であってもよい。上面部の平面視形状を多角形状とする場合、上方から上面部を通して内容物を観察した際の外周縁部での違和感がより小さくなる点から、四角形状等よりも、正六角形状、正八角形状、正十二角形状等のより円形に近い形状が好ましい。
この例の蓋体12では、側面部22が、上面部20側から嵌合部24側に向かうにつれて平面視で外側に広がるように傾斜している。すなわち、蓋体12の側面部22は、上側が窄んだ筒形状になっている。なお、本発明では、上面部の外周縁部から側面部が垂直に垂下されている蓋体であってもよい。
蓋体の上下方向の剛性に優れる点では、この例の蓋体12のように側面部を傾斜させる場合でも、側面部は上面部に対してできるだけ垂直に近いことが好ましい。また、上面部に対する側面部の角度が垂直に近いほど、上方から上面部を通して内容物を観察する際に、側面部からは内容物が見えづらくなる。そのため、蓋体の上面部を通して見える内容物の像と側面部を通して見える内容物の像とのずれによる違和感が低減される。
蓋体を容器本体に取り付けた状態における、容器本体の上端と、蓋体の上面部の下面(内面)との距離は、0.5〜100mmが好ましく、5〜50mmがより好ましい。前記距離が下限値以上であれば、未開封状態で上方から上面部を通して内容物を観察する際に、内容物が充分に拡大されやすく観察が容易になる。前記距離が上限値以下であれば、蓋体の上下方向の剛性が充分に得られやすい。
蓋体12では、側面部22に、8本の突条部26が周方向に間隔を開けて形成されている。このように、蓋体の側面部に複数の突条部が形成されることで、側面部の剛性が高まる。そのため、本発明の容器では、複数の容器を積み重ねた場合等の上方から力が加わった際や、蓋体の側面部を掌握した場合等の側方から力が加わった際に蓋体が潰れにくい。また、側面部に複数の突条部が形成されていることで意匠性も向上する。
この例では、図3に示すように、8本の突条部26は、平面視で側面部22の周方向において等間隔に形成されている。また、図2および図4に示すように、各々の突条部26は、長さ方向に垂直な断面が外側に突き出る湾曲形状であり、上面部20から嵌合部24まで筋状に形成されている。すなわち、突条部26は、上面部20から嵌合部24まで延びる突条の内面側に溝が形成されたような形状になっている。
本発明では、突条部26のように、突条部が平面視で外側に突き出るように形成されていることが好ましい。突条部が外側に突き出るように形成されていることで、蓋体の側面部を持ったときに触感に優れるうえ、手が滑りにくくより安定して蓋体をつかむことができ、開封時においても蓋体に力を加えやすい。
蓋体12の突条部26における長さ方向に垂直な断面の湾曲形状は、円弧状であるが、該湾曲形状は円弧状には限定されず、例えば、U字状やV字状であってもよい。
また、突条部26は平面視で外側に突き出るように形成されたものであるが、本発明では、突条部は、平面視で内側に突き出るように形成されたものであってもよい。
蓋体12においては、突条部26の厚みa(図4)が、側面部22における突条部26がない部分の厚みb(図4)よりも厚くなっている。このように、本発明では、蓋体の突条部の厚みaが、側面部における突条部がない部分の厚みbよりも厚くなっていることが好ましい。これにより、バージン性が得られ、容器が開封されたことがあるか否かを蓋体の側面部の破損の有無で判別できるようになる。
バージン性が得られる機構は、以下のように考えられる。
本発明の容器では、未開封状態では容器本体のフランジ部と蓋体の嵌合部とが嵌合している。このような嵌合を解除して開封する際には、通常、蓋体の側面部を挟み込むようにつかみ、側面部を内側に押し込むように力を加えつつ蓋体を上方に引き上げる。このとき、突条部によって蓋体が潰れることが抑制される一方で、側面部を内側に押し込む力が、側面部における突条部がない厚みが薄い部分に集中する。これにより、側面部の突条部がない薄い部分において、割れ等の破損が生じやすくなる。
側面部における突条部がない部分の厚みbに対する突条部の厚みaの比a/bは、1.05〜5.0が好ましく、1.1〜3.0がより好ましい。比a/bが下限値以上であれば、開封時に蓋体の側面部が破損しやすくなり、バージン性が得られやすくなる。また、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなる。比a/bが上限値以下であれば、未開封状態で上方から内容物を観察する際の上面部の外周縁部における違和感が低減される。
なお、突条部の厚みaとは、突条部における幅方向での厚みの平均値を意味する。また、側面部における突条部がない部分の厚みbとは、側面部における突条部がない部分の幅方向における厚みの平均値を意味する。
突条部の厚みaは、0.1〜7.5mmが好ましく、0.2〜2.4mmがより好ましい。厚みaが下限値以上であれば、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなる。厚みaが上限値以下であれば、未開封状態で上方から内容物を観察する際の上面部の外周縁部における違和感が低減され、かつ型転写や脱型性などの成形性に優れる。
側面部における突条部がない部分の厚みbは、0.1〜1.5mmが好ましく、0.2〜0.8mmがより好ましい。厚みbが下限値以上であれば、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなる。厚みbが上限値以下であれば、開封時に蓋体の側面部が破損しやすくなり、バージン性が得られやすくなる。
側面部における突条部がない部分の幅の合計dに対する、突条部の幅の合計cの比c/dは、0.01〜0.8が好ましく、0.05〜0.5がより好ましい。比c/dが下限値以上であれば、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなる。比c/dが上限値以下であれば、開封時に蓋体の側面部が破損しやすくなり、バージン性が得られやすくなる。また、比a/bを上記範囲内としたうえで、さらに比c/dを上記範囲内とすれば、バージン性がさらに得られやすくなる。
なお、突条部の幅とは、蓋体における側面部を外側から正面視したときの突条部の幅を意味する。側面部における突条部がない部分の幅とは、蓋体における側面部を外側から正面視したときの突条部がない部分の幅を意味する。
突条部の高さe(図4)は、0.1〜5.0mmが好ましく、1.0〜4.0mmがより好ましい。突条部の高さが下限値以上であれば、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなり、十分なグリップ安定性が得られやすくなる。突条部の高さが上限値以下であれば、未開封状態で上方から内容物を観察する際の上面部の外周縁部における違和感が低減されるうえ、掌握時の違和感が少なくなる。
なお、突条部の高さとは、突条部の最も突き出た部分と該突条部の基端との距離を意味する。
蓋体の側面部に形成される突条部の数は、突条部の幅によっても異なるが、3〜64本が好ましく、6〜32本がより好ましい。突条部の数が下限値以上であれば、蓋体の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体が潰れにくくなる。突条部の数が上限値以下であれば、意匠性をもたせやすく、かつ型転写や脱型性などの成形性に優れる。また、突条部の数が前記範囲内であれば、突条部の厚みaを側面部における突条部がない部分の厚みbよりも厚くする場合に、蓋体の側面部をつかむ位置に関わらずバージン性を発揮させることがより容易になる。
本発明では、蓋体における上面部と突条部とがなす角度θ(図5)は、蓋体の上下方向の剛性の点から、できるだけ直角に近いことが好ましい。角度θは、90〜170°が好ましく、90〜120°がより好ましい。また、角度θが広角であっても蓋体の高さを低くすることで剛性を補うことができる。
なお、上面部と突条部とがなす角度θとは、上面部の上面と、突条部の外面における幅方向の中央部分の長さ方向とがなす角度を意味する。
蓋体における突条部は、蓋体の上下方向の剛性に優れる点から、側面部を外側から正面視したときに上下方向に延びていることが好ましい。なお、本発明の効果を損なわない範囲であれば、側面部を外側から正面視したときに、突条部が上下方向に対して周方向に傾斜していてもよい。
本発明では、蓋体の側面部に形成される複数の突条部は、平面視で側面部の周方向に等間隔に配置されていることが好ましい。これにより、蓋体の上下方向の剛性が充分に得られやすく、容器を積み重ねた場合等に蓋体がより潰れにくくなる。また、突条部の厚みaを側面部における突条部がない部分の厚みbよりも厚くする場合には、蓋体の側面部をつかむ位置に関わらずバージン性を発揮させることが容易になる。
なお、本発明の効果を損なわない範囲であれば、蓋体の側面部に形成される複数の突条部は、平面視で側面部の周方向において等間隔に配置されていなくてもよい。
本発明の容器においては、側面部にはレンズが形成されていないことが好ましい。これにより、蓋体の上面部で拡大された内容物の像と側面部で拡大された内容物の像とが大きくずれることによる違和感を抑制することができる。
この例の嵌合部24は、図5に示すように、側面部22の下端から平面視で外側に張り出す張出部28と、張出部28の外周縁から垂下された円筒状の筒部30とを備えている。筒部30の下端部には、周方向の全周にわたって、上下方向に切断した断面形状が内側に突き出るように湾曲した突出部32が形成されている。図1に示すように、蓋体12を容器本体10に取り付ける際には、嵌合部24の内側における突出部32の上側に容器本体10のフランジ部18が嵌まり込むことで、嵌合部24とフランジ部18とが嵌合する。
なお、本発明の容器における蓋体の嵌合部としては、嵌合部とフランジ部が着脱可能に嵌合できるものであればよく、上記した態様にも公知の態様を制限なく採用することができる。例えば、嵌合部24において、突出部32が筒部30の周方向に断続的に設けられた嵌合部であってもよい。
蓋体を形成する材料としては、上面部を通して容器本体に収容された内容物を観察できるものであれば特に限定されず、例えば、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン等の透明樹脂が挙げられる。蓋体を形成する材料としては、1種のみを単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、内容物の視認性を妨げない範囲であれば、蓋に対して印刷インキやラミネートで二次加工を行ってもよい。
(製造方法)
本発明の容器の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を利用することができる。例えば、ブロー成形、真空成形、圧空成形等によって容器本体および蓋体を製造することができる。蓋体における上面部のフレネルレンズは、例えば、蓋体の上面部を成形する成形面に同心円状の環状の突起が形成された成形型を用いて、成形時に上面部に同心円状の環状の溝を形成することで製造することができる。また、前記突起が形成されていない成形型を用いて成形した成形体の上面部となる部分に、別途製造したフレネルレンズシートを貼り付けて蓋体を製造してもよい。
蓋体の製造方法としては、製造工程が少なく簡便な点から、成形時に上面部にフレネルレンズを一体に形成する方法が好ましい。
以上説明したように、本発明の容器においては、容器本体の上端の開口部に蓋体を上方から被せ、蓋体の嵌合部を容器本体のフランジ部と嵌合させることで、内容物を密封することができる。
また、本発明の容器では、蓋体の上面部にフレネルレンズが形成され、かつ側面部に上面部から嵌合部まで延びる複数の突条が形成されている。蓋体の側面部に複数の突条部が形成されていることで、蓋体の高さを高くしても剛性が充分に高くなる。そのため、本発明の容器では、複数の容器を積み重ねて上方から力が加わった場合や、蓋体の側面部を掌握して側方から力が加わった場合等でも蓋体が潰れにくい。また、蓋体の剛性を確保しつつ、内容物とフレネルレンズとの距離を充分にとることができる。これにより、未開封状態で上方から観察する際に内容物が充分に拡大され、内容物の種類や状態を容易に確認できるため、アレルゲンの回避等も容易である。
また、本発明においては、突条部によって剛性を確保して蓋体が潰れることを抑制しつつ、突条部の厚みaを側面部における突条部がない部分の厚みbよりも厚くすることで、バージン性を得ることもできる。これにより、いたずら目的の開封や、異物混入の有無等が側面部の状態によって容易に確認できる。また、容器にはバージン性を得るためのトップシールが不要となり、製造コストが低減されるうえ、リサイクル性も向上する。また、トップシールによって未開封状態での内容物の観察が妨げられることも抑制できる。
なお、本発明の容器は、前記した容器1には限定されない。
例えば、本発明の容器は、蓋体12の代わりに、図6に例示した蓋体12Aを備える容器であってもよい。図6における図4と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。蓋体12Aは、突条部26の代わりに、長さ方向に垂直な断面が内側に突き出る円弧状の湾曲形状であり、上面部から嵌合部まで筋状に形成された突条部26Aが形成されている以外は蓋体12と同じである。
蓋体12Aを備える容器においても、蓋体の剛性を確保しつつ、内容物と上面部のフレネルレンズとの距離を充分にとることができるため、内容物が充分に拡大され、未開封状態で上方から内容物を容易に観察できる。
また、本発明の容器は、蓋体12の代わりに、図7に例示した蓋体12Bを備える容器であってもよい。図7における図4と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。蓋体12Bは、突条部26の代わりに、平面部から嵌合部まで延びる、平面視で側面部22から外側に突き出る断面三日月状で筋状の突起からなる突条部26Bが形成されている以外は蓋体12と同じである。
蓋体12Bを備える容器においても、蓋体の剛性を確保しつつ、内容物と上面部のフレネルレンズとの距離を充分にとることができるため、内容物が充分に拡大され、未開封状態で上方から内容物を容易に観察できる。
ただし、ブロー成形、真空成形、圧空成形等で容易に成形できる点から、突条部26Bが形成された蓋体に比べて、突条部26のような断面が湾曲形状の突条部が形成された蓋体の方が好ましい。
1 容器
10 容器本体
10a 開口
12、12A、12B 蓋体
18 フランジ部
20 上面部
22 側面部
24 嵌合部
26、26A、26B 突条部

Claims (2)

  1. 有底筒状で上端に開口が形成され、平面視で開口縁部から外側に張り出すフランジ部を備える容器本体と、前記容器本体の上端側に取り付けられる合成樹脂製の蓋体と、を備える容器であって、
    前記蓋体は、平板状の上面部と、前記上面部の外周縁部から垂下された筒状の側面部と、前記側面部の下端側に設けられ、前記フランジ部と嵌合する嵌合部と、を備え、
    前記上面部には、倍率1.05倍以上2.0倍未満のフレネルレンズが形成され、
    前記側面部に、前記上面部から前記嵌合部まで延びる複数の突条部が周方向に間隔をあけて形成され
    前記突条部の長さ方向に垂直な断面が外側に突き出る湾曲形状であり、前記突条部の内面側に溝が形成されており、
    前記突条部の厚みaが、前記側面部における前記突条部がない部分の厚みbよりも厚く、
    前記厚みbに対する前記厚みaの比a/bが1.05〜5.0である、容器。
  2. 有底筒状で上端に開口が形成され、平面視で開口縁部から外側に張り出すフランジ部を備える容器本体と、前記容器本体の上端側に取り付けられる合成樹脂製の蓋体と、を備える容器であって、
    前記蓋体は、平板状の上面部と、前記上面部の外周縁部から垂下された筒状の側面部と、前記側面部の下端側に設けられ、前記フランジ部と嵌合する嵌合部と、を備え、
    前記上面部には、倍率1.05倍以上2.0倍未満のフレネルレンズが形成され、
    前記側面部に、前記上面部から前記嵌合部まで延びる複数の突条部が周方向に間隔をあけて形成され、
    前記突条部の長さ方向に垂直な断面が内側に突き出る湾曲形状であり、前記突条部の外面側に溝が形成されており、
    前記突条部の厚みaが、前記側面部における前記突条部がない部分の厚みbよりも厚く、
    前記厚みbに対する前記厚みaの比a/bが1.05〜5.0である、容器。
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