JP6621112B2 - 防煙たれ壁 - Google Patents

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本発明は、防煙区画を形成する防煙たれ壁に関する。
従来、煙の流動を防ぐために建物内部に設置される防煙たれ壁において、地震等の振動を吸収するための部材を備えるものが知られている。この種の防煙たれ壁を開示するものとして例えば特許文献1や特許文献2がある。
特許文献1には、天井面に配設された取付レールと、その上端が取付レールに取り付けられて吊下げられたガラス製の防煙板と、該防煙板の両側方に配置されるとともに、同防煙板の端部に沿って接触、かつ可撓可能に構成された端部押え部とを備える防煙垂壁について記載されている。また、特許文献2には、仕切防煙垂壁の左右両端部に設け、かつ、断面形状をH型形状、或いは、略H型形状に形成した吊り下げボルト用化粧カバーの外側開口部に、軟質板状の緩衝部材を、嵌着部材を介して嵌着して設けた仕切防煙垂壁について記載されている。
特開2013−226183号公報 実用新案登録第3175735号公報
ガラスの破損等を考慮して不燃性のシートを防煙シートとして用いる場合がある。防煙シートは、その可撓性により、地震等の振動によって面外方向や面内方向の変位が生じた場合にガラス等に比べて歪みや撓みが生じ易くなる。
特許文献1や特許文献2に開示される従来技術には、防煙シートに歪みや撓みが生じない程度まで面外方向及び面内方向の変位を十分に吸収しつつ防煙パネルを適切な位置に保持するという点で改善の余地があった。例えば、振動等により防煙板が前後方向に一旦傾くと、元の適正位置に容易に戻すことができなくなったり、防煙板が面内方向の一側に傾いて壁と防煙板の間に隙間が生じたりするおそれがあった。
本発明は、面内方向及び面外方向の振動が生じても常に防煙たれ壁としての性能を維持しつつ防煙面材の位置が適切に保たれる防煙たれ壁の構造を提供することを目的とする。
本発明は、天井(例えば、後述の天井1)に上端部(例えば、後述の上枠12)が固定され、壁(例えば、後述の壁2)と壁(例えば、後述の壁2)の間に防煙区画を形成する防煙面材(例えば、後述の防煙パネル10)と、前記壁に固定され、前記防煙面材の前記壁側の側部(例えば、後述の縦枠14)を該防煙面材の厚み方向で挟む部分が弾性変形可能な壁面縦枠(例えば、後述の壁面縦枠50,350)と、前記壁面縦枠の内側で前記側部から前記壁側に向かって延びる不燃面材(例えば、後述の不燃シート51,251)と、を備える防煙たれ壁(例えば、後述の防煙たれ壁5,205,305,405)に関する。
前記壁面縦枠は、前記防煙面材を厚み方向で挟む間隔が前記壁から離れるに従って狭まるように形成されることが好ましい。
前記不燃面材は、可撓性を有し、その横方向の長さが前記側部と前記壁の間の隙間以上に設定されることが好ましい。
前記防煙面材は、前記側部を含む枠部材(例えば、後述のパネルフレーム)及び前記枠部材における前記防煙面材の厚み方向の一側を向く一側面に固定される防煙シート(例えば、後述の防煙シート15)を有し、前記不燃面材は、前記側部における前記防煙面材の厚み方向の他側を向く他側面から壁側に延びるように固定されることが好ましい。
本発明によれば、面内方向及び面外方向の振動が生じても常に防煙たれ壁としての性能を維持しつつ防煙面材の位置が適切に保たれる防煙たれ壁の構造を実現できる。
本発明の一実施形態に係る防煙たれ壁を示す正面図である。 本実施形態の防煙たれ壁における壁面近くの部分を示す拡大正面図である。 本実施形態の防煙たれ壁の縦断面図である。 本実施形態の防煙たれ壁における中間縦枠を含む壁面近くの部分を示す横断面図である。 第1実施形態の壁面縦枠の内部構造を示す拡大横断面図である。 第1実施形態の壁面縦枠において面外方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。 第1実施形態の壁面縦枠において面内方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。 第1実施形態の壁面縦枠が脱落した様子を示す拡大横断面図である。 第2実施形態の壁面縦枠の内部構造を示す拡大横断面図である。 第2実施形態の壁面縦枠において面外方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。 第2実施形態の壁面縦枠において面内方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。 第2実施形態の壁面縦枠が脱落した様子を示す拡大横断面図である。 第3実施形態の壁面縦枠の内部構造を示す拡大横断面図である。 第4実施形態の壁面縦枠の内部構造を示す拡大横断面図である。 変形例の防煙たれ壁が備える下部緩衝材及びその周囲を示す拡大正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「面内方向」とは、防煙たれ壁の面内方向であり、上下方向、左右方向、いわゆる見付方向等を含む方向のことを意味する。また、「面外方向」とは、前後方向、厚み方向、いわゆる見込方向等を含む面の外側を向く方向のことを意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る防煙たれ壁5を示す正面図である。本実施形態の防煙たれ壁5は、建物内部の天井1と壁2の間に防煙区画を形成するものである。
図1に示すように、防煙たれ壁5は、複数の防煙パネル10と、天井枠21と、中間縦枠22と、下部カバー23と、左右両側の壁面縦枠50と、を備える。
図2は、本実施形態の防煙たれ壁5における壁面近くの部分を示す拡大正面図である。図3は、本実施形態の防煙たれ壁5の縦断面図である。図4は、本実施形態の防煙たれ壁5における中間縦枠22を含む壁面近くの部分を示す横断面図である。
図2に示すように、防煙パネル10は、枠部材としてのパネルフレーム11と、パネルフレーム11に保持される防煙シート15と、を備える。
パネルフレーム11は、上枠12、下枠13及び左右両側の縦枠14が矩形に枠組みされて構成される。本実施形態では、縦枠14と上枠12及び縦枠14と上枠12がネジ92によってそれぞれ連結固定される。
防煙シート15は、透明又は半透明な不燃性の材料により構成される不燃材である。防煙シート15としては、例えば、ガラスクロスに塩ビ又は合成樹脂コーティングしたものが主に用いられ、不燃材料であることが必要となる。
防煙パネル10は、設置される壁間距離に応じてサイズや枚数が設定される。図1に示すように、本実施形態では左右方向(横方向)の一側から順に、防煙パネル10a、防煙パネル10b,防煙パネル10cの3枚が配置されている。このうち、防煙パネル10a及び防煙パネル10bの横方向のサイズが同じものとなっており、防煙パネル10cは、連設調節用のパネルでありその横方向のサイズが防煙パネル10a及び防煙パネル10bに比べて短いものが用いられている。
天井枠21は、その断面形状が、長手方向で見たときに下部が開放された略C字状に形成されており、ネジ90等により天井1に固定される。本実施形態では、図3に示すように、天井枠21を固定するネジ90は、天井2側の取付部材94を介して固定される。
天井枠21の内側には、防煙パネル10の上枠12が差し込まれる。本実施形態では、ネジ91により複数個所で天井枠21に対して上枠12が固定される。
中間縦枠22は、防煙パネル10と防煙パネル10の間に配置される。この中間縦枠22の内側に、防煙パネル10の縦枠14が差し込まれる。
下部カバー23は、防煙パネル10の下枠13に取り付けられる。本実施形態の下部カバー23は、防煙パネル10の下枠13を内側に挿入した状態でネジ91により固定される。
本実施形態では、中間縦枠22は、天井枠21及び下部カバー23の内側に差し込まれた状態でネジ91によって天井枠21及び下部カバー23のそれぞれに固定される。
次に、壁面縦枠50について説明する。なお、以下の説明では、左右方向の一側の壁面縦枠50及び防煙パネル10aを例として説明するが、左右方向の他側の壁面縦枠50及び防煙パネル10cも同様の構造となっている。
壁面縦枠50は、ネジ90等により左右両側の壁2に固定される。本実施形態では、図4に示すように、壁面縦枠50を固定するネジ90は、壁2の裏側の取付部材93を介して固定される。
図5は、第1実施形態の壁面縦枠50の内部構造を示す拡大横断面図である。図5に示すように、壁面縦枠50は、平面視における断面形状が略U字状に形成されている。本実施形態の壁面縦枠50は、弾性を有するゴム又は樹脂によって構成される。なお、防火性の観点からは不燃性の材料で構成されることが好ましい。
壁面縦枠50の内側には、防煙パネル10aの壁2側の縦枠14が挿入されており、壁面縦枠50によって縦枠14が挟み込まれた状態となっている。また、壁面縦枠50の内側面であって、防煙パネル10aに接触する部分には突部52が形成される。
図5に示すように、防煙シート15は、防煙パネル10の厚み方向の一側面に固定されている。本実施形態における「厚み方向」とは、防煙たれ壁の奥行方向であり、見込方向を意味する。厚み方向の一側面とは見込方向の一側を向く面であり、以下、厚み方向を向く一側面のことを防煙シート15の取付面151として説明する。
壁面縦枠50に挿入される縦枠14には、不燃シート51が取り付けられている。不燃シート51は、防煙シート15と同じ材料で構成されている。
第1実施形態の不燃シート51は、縦枠14における防煙シート15の取付面151の裏側に位置する裏側面152に接着又はネジやプレート等の取付具(図示省略)を介して固定される。この裏側面152は、防煙パネル10の厚み方向の他側を向く面である。
不燃シート51は、その水平方向の長さが、壁2に対向配置される縦枠14と壁2の間の距離よりも長く設定されており、湾曲した状態で壁面縦枠50の内側に納まっている。不燃シート51は、壁2に近づくにつれて取付面151から離れる方向に湾曲している。
図6は、第1実施形態の壁面縦枠50において面外方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。図6に示すように、地震等の振動により防煙パネル10が面外方向に変位した場合でも、面外方向の変位に応じて壁面縦枠50が弾性変形した後、変位した縦枠14を元の位置に戻す復元力が働く。このように、防煙パネル10の面外方向の変位は、壁面縦枠50の弾性変形により吸収される。
図7は、第1実施形態の壁面縦枠50において面内方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。図7に示すように、防煙パネル10が面内方向に変位した場合でも、壁面縦枠50及び不燃シート51によって壁2と防煙パネル10の間の隙間が塞がれる。なお、この状態では、不燃シート51は防煙パネル10が適正位置にある状態(図5に示す状態)よりも防煙パネル10が移動した分、緩やかな湾曲となっている。
振動発生時にも、壁面縦枠50の内側で防煙パネル10全体の面内方向の移動が許容されるので、防煙シート15が撓んだり歪んだりする事態も防止される。また、振動によって一時的に面内方向の一側に変位した場合であっても、防煙パネル10が壁面縦枠50に固定されているわけではないので、振動の収束とともに防煙パネル10が元の位置に戻る又はメンテナンス時に元の位置に容易に戻すことができる。
図8は、第1実施形態の壁面縦枠50が脱落した様子を示す拡大横断面図である。図8では、火災等により壁面縦枠50が脱落又は消失した状態が示されている。図8に示すように、壁面縦枠50が無くなることにより、壁面縦枠50に押さえられていた不燃シート51が伸長して壁2に接触する状態となる。従って、壁面縦枠50が脱落したとしても、不燃シート51が防煙パネル10の縦枠14と壁2の間の隙間が塞がれ、防煙機能は維持される。
以上説明した第1実施形態の防煙たれ壁5によれば、以下のような効果を奏する。
防煙たれ壁5は、天井1に上端部である上枠12が固定され、壁2と壁2の間に防煙区画を形成する防煙パネル10と、壁2に固定され、防煙パネル10の壁2に対向する側の側部である縦枠14を該防煙パネル10の厚み方向で挟む部分が弾性変形可能な壁面縦枠50と、壁面縦枠50の内側で縦枠14から壁2側に向かって延びる不燃シート51と、を備える。
これにより、面外方向の変位が生じて防煙パネル10が一時的に面外方向の一側に傾いたとしても、弾性変形可能な壁面縦枠50の復元力により、防煙パネル10の位置が元の位置に戻る、又はメンテナンス時に容易に元の位置に戻すことができる。
また、縦枠14が防煙パネル10に固定されているわけではないので、面内方向の変位が生じても防煙シート15に歪みや撓みが生じ難くなっている。
また、防煙パネル10が一時的に面内方向の一側に傾いたとしても不燃シート51が壁面縦枠50の内側で防煙パネル10と壁面縦枠50の隙間を塞ぐので、防煙性能を維持できる。更に、メンテナンス時にも面内方向の一側に傾いた防煙パネル10を元の位置に容易に戻すことができる。
また、壁2が傾いていたとしても、その傾きを壁面縦枠50の内側で吸収し、壁面縦枠50の内側においても不燃シート51が存在するので隙間が形成されることもなく、取付位置の調整も容易である。
このように、面外方向及び面内方向の振動が生じても防煙パネル10を適切な位置に維持又は戻すことができる防煙たれ壁5の構造をシンプルな構成で実現することができる。
また、本実施形態の不燃シート51は、可撓性を有し、その横方向(水平方向)の長さが縦枠14と壁2の間の隙間以上に設定され、壁面縦枠50の内側に湾曲した状態で収容される。
これにより、壁面縦枠50が脱落したとしても、不燃シート51が脱落した壁面縦枠50の規制から開放され、復元力により壁2に接触して縦枠14と壁2の間の隙間を塞ぐ。従って、火災等で弾性変形可能に構成される壁面縦枠50が消失したとしても、不燃シート51によって隙間が自動的に塞がれるので、防煙性能を維持することができる。
また、本実施形態の防煙パネル10は、縦枠14を含むパネルフレーム11及びパネルフレーム11の取付面151に固定される防煙シート15を有する。不燃シート51は、縦枠14における防煙パネル10の裏側面152から壁2側に延びるように固定される。
これにより、パネルフレーム11の防煙シート15が固定される面とは反対側である厚み方向の裏側面152で不燃シート51の固定面積(接着面積)を大きく確保できる。また、縦枠14に不燃シート51を固定するだけで壁2際に配置される防煙パネル10を構成できるので、壁際以外の他の場所に配置される防煙パネル10と部品の共通化を行うことができ、製造コスト低減に寄与できる。
次に、第1実施形態の構成と異なる別実施形態について説明する。なお、以下の説明において、既に説明した構成と同様のものには同じ符号を付してその説明を省略する場合がある。
第2実施形態の防煙たれ壁205について説明する。図9は、第2実施形態の壁面縦枠50の内部構造を示す拡大横断面図である。
図9に示すように、第2実施形態の防煙たれ壁205は、防煙シート215と不燃シート251が一体的な構成となっている。不燃シート251は、防煙シート215を延在した部分であり、縦枠14の取付面151から途切れることなく壁面縦枠50の内側まで延びており、湾曲した状態で収容されている。従って、第1実施形態の不燃シート51とは平面視において反対の方向に湾曲している。
図10は、第2実施形態の壁面縦枠50において面外方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。図11は、第2実施形態の壁面縦枠50において面内方向の変位が生じた様子を示す拡大横断面図である。
図10及び図11に示すように、第2実施形態の防煙たれ壁205においても、面外方向及び面内方向の変位が生じても防煙パネル10aの振動が吸収又は許容され、防煙シート215に歪みや撓みが発生したり、隙間が生じたりする事態を効果的に防止できる。
図12は、第2実施形態の壁面縦枠50が脱落した様子を示す拡大横断面図である。図12に示すように、壁面縦枠50が脱落した場合であっても、防煙シート215の延長部分でもある不燃シート251が延びて壁2に接触し、縦枠14と壁2の間の隙間が不燃材によって覆われる。
以上説明したように、第2実施形態の壁面縦枠50においても、第1実施形態と同様に、面内方向及び面外方向の振動が生じても防煙面材の位置が適切に保たれる防煙たれ壁の構造を実現できる。
図13は、第3実施形態の壁面縦枠350の内部構造を示す拡大横断面図である。第3実施形態の防煙たれ壁305は、壁面縦枠350の形状が第1実施形態の壁面縦枠50と異なっている。図13に示すように、壁面縦枠350は、その防煙パネル10aの縦枠14を挟む部分が先細状になっている点が異なっている。壁面縦枠350は、その厚み方向を向く面がそれぞれ壁2から離れるにつれて内側に傾くテーパ形状となっているのである。
このように、第3実施形態の壁面縦枠350は、防煙パネル10を厚み方向で挟む間隔が壁2から離れるに従って狭まるように形成される。
これにより、シンプルな構成で壁面縦枠350による防煙パネル10の把持力を向上させることができ、面外方向及び面内方向の変位が大きくなっても防煙パネル10が壁面縦枠350から完全に離れる事態を効果的に防止できる。
図14は、第4実施形態の壁面縦枠350の内部構造を示す拡大横断面図である。図14に示すように、第4実施形態の防煙たれ壁405は、第2実施形態の防煙シート215及び不燃シート251の構成と、第3実施形態の壁面縦枠350の構成と、を組み合せたものである。第4実施形態の防煙たれ壁405においても、第1実施形態と同様に、面外方向及び面内方向の変位が生じても防煙パネル10aの振動が吸収又は許容され、防煙シート215に歪みや撓みが発生したり、隙間が生じたりする事態を効果的に防止できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、壁面縦枠50は、弾性を有するゴム又は樹脂によって構成される例を説明したが、防煙面材の側部を挟み込む部分に金属製の部材を用いてバネ材の弾性変形を利用する構成としてもよい。
また、上記実施形態は、以下のように構成することもできる。図15は、変形例の防煙たれ壁が備える下部緩衝材551及びその周囲を示す拡大正面図である。図15に示すように、下部カバー523は、その長さが壁2に接触しない長さに設定されている。そして、壁面縦枠50(壁面縦枠350)の下方であって壁2と下部カバー523の間には、下部緩衝材551が配置される。
下部緩衝材551は、壁面縦枠50(壁面縦枠350)と同様の材料し、即ち、弾性を有するゴム又は樹脂によって構成される。下部緩衝材551は、左右方向で見た断面形状が略U字状に形成されており、その開口部分に下部カバー523の壁側の端部を挟み込むとともに、壁面縦枠50(壁面縦枠350)の下端部を挟むことができるように構成される。本実施形態では、壁面縦枠50(壁面縦枠350)に嵌め込み固定される。
本実施形態の下部緩衝材551は、その先端の間隔が上方に向かうにつれて狭まるように形成されており、壁面縦枠50(壁面縦枠350)の下部、下部カバー523の壁側の端部又はその両方を確実に挟むことができるようになっている。なお、下部緩衝材551は、場合によっては先端の間隔が狭まらない形状としてもよい。
下部緩衝材551は、壁面縦枠50(壁面縦枠350)の下方に配置されることにより、壁2と下部カバー523の隙間を塞ぐ構造となっている。これにより、地震等の振動により下部カバー523が壁2に接触して壁2が破損する事態を効果的に防止することができる。壁2の損傷を防ぐ観点からは、下部カバー523は、壁2から離れるようにして長さ設定されることが好ましい。そして、壁2側に位置する下部緩衝材551は、壁面縦枠50(壁面縦枠350)と同様な材質であることが好ましい。
1 天井
2 壁
5,205,305,405 防煙たれ壁
10 防煙パネル(防煙面材)
11 パネルフレーム(枠部材)
12 上枠(上端部)
14 縦枠(側部)
15,215 防煙シート
50,350 壁面縦枠
51,251 不燃シート(不燃面材)

Claims (4)

  1. 天井に上端部が固定され、壁と壁の間に防煙区画を形成する防煙面材と、
    前記壁に固定され、前記防煙面材の前記壁側の側部を該防煙面材の厚み方向で挟む部分が弾性変形可能な壁面縦枠と、
    前記壁面縦枠の内側で前記側部から前記壁側に向かって延びる不燃面材と、
    を備える防煙たれ壁。
  2. 前記壁面縦枠は、前記防煙面材を厚み方向で挟む間隔が前記壁から離れるに従って狭まるように形成される請求項1に記載の防煙たれ壁。
  3. 前記不燃面材は、可撓性を有し、その横方向の長さが前記側部と前記壁の間の隙間以上に設定される請求項1又は2に記載の防煙たれ壁。
  4. 前記防煙面材は、前記側部を含む枠部材及び前記枠部材における前記防煙面材の厚み方向の一側を向く一側面に固定される防煙シートを有し、
    前記不燃面材は、前記側部における前記防煙面材の厚み方向の他側を向く他側面から壁側に延びるように固定される請求項1から3の何れかに記載の防煙たれ壁。
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