JP6620469B2 - 研磨部材、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献2には、金属芯金(SUS)上に接着層を介してアルミナ系の平均粒径3μm〜16μmの砥粒を付着させた荒しローラを備え、この荒しローラにより定着部材表面についた紙こば傷等を均一に荒らすことで光沢ムラを解消する画像加熱装置が開示されている。
特許文献3には、周回して記録媒体を搬送しながら、記録媒体に形成された画像を加熱して画像を記録媒体に定着する加熱体と、加熱体に対して周速度差をもって加熱体の周回方向にならって順回転し、加熱体の外周面を擦りながら外周面の凹凸を低減する低減部材と、加熱体を低減部材に対して低減部材の回転軸方向へ相対移動させる移動手段と、を備える定着装置が開示されている。
芯体と、前記芯体上に設けられ、球状の無機粒子及びフッ素樹脂を含む表面層と、を有し、被研磨部材の表面を研磨する研磨部材。
定着部材と、
前記定着部材の外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着部材と共に挟み込む加圧部材と、
<1>に記載の研磨部材であって、前記被研磨部材として前記定着部材の表面を研磨する研磨部材と、
を備える定着装置。
記録媒体にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記記録媒体に形成された前記トナー画像を、前記記録媒体に定着させる<2>に記載の定着装置と、
を備える画像形成装置。
<2>に係る発明によれば、ブラスト処理した芯体上に、接着層を介して非球状の無機粒子及びフッ素樹脂を含む表面層を設けた研磨部材を適用した場合に比べ、定着部材表面の傷に起因した画像欠陥を抑制する定着装置が提供される。
<3>に係る発明によれば、ブラスト処理した芯体上に、接着層を介して非球状の無機粒子及びフッ素樹脂を含む表面層を設けた研磨部材を適用した場合に比べ、定着部材表面の傷に起因した画像欠陥を抑制する画像形成装置が提供される。
図1Aは、本実施形態に係る研磨部材の構成を示す概略断面図である。図1Bは、本実施形態に係る研磨部材の構成を示す概略要部拡大図である。
本実施形態では、被研磨部材を、定着装置に備えられる定着部材に適用した例について説明する。
一方、定着部材表面の光沢差を回復させるために、表面に凹凸を設けたロール部材を定着部材表面と接触させて、定着部材表面を研磨する研磨部材が提案されている。
ロール部材(研磨部材)の表面に凹凸を設ける方法としては、ブラスト処理した芯体上にフッ素樹脂層を被覆する方法、芯体上に接着剤を介してアルミナ系粒子を分散させた表面層を設ける方法が提案されている。
しかし、上記方法で得られる研磨部材は、表面の凹凸の高さが不均一になりやすく、かつ凹凸形状も不定形で鋭利な角が存在しやすくなる。よって、これらの研磨部材を用いて定着部材表面を研磨しても、定着部材表面の光沢差を回復できるものの、今度は定着部材表面に傷が発生しやすくなる。この結果、定着部材表面の傷に起因した画像欠陥が生じやすくなる。
これに対し、本実施形態に係る研磨部材では、離型性に優れたフッ素樹脂中に、強度及び耐熱性が良好な無機粒子のうち、粒子形状が球状である無機粒子を含有させた表面層を採用する。これにより、定着部材表面を研磨する際に、定着部材表面への傷の発生が抑制される。また、定着部材表面の光沢差も回復される。
本実施形態では、上述のように、フッ素樹脂中に球状の無機粒子を含有させた表面層を採用することで、表面層の形状は、無機粒子の形状(球状)が反映された凹凸形状となる(図1B参照)。つまり、表面層の形状は、に示すように、凹凸形状の頂部が曲面状となる。また、無機粒子の形状(球状)が反映された凹凸形状となることで、表面層の凹凸の高さのバラツキも低減される。なお、図1B中、932は表面層を示し、932Aは無機粒子を示し、932Bはフッ素樹脂を示す。
よって、本実施形態に係る研磨部材93を用いて、定着部材表面を研磨することで、定着部材表面の光沢差が回復されると共に、定着部材表面への傷の発生が抑制されることとなる。また、定着部材表面への傷の発生が抑制されるため、定着部材表面の傷に起因した画像欠陥も抑制される。
研磨対象物としては、例えば、感光体、転写ベルトが挙げられる。本実施形態に係る被研磨部材を、これらの研磨対象物を研磨する用途に適用した場合であっても、上記と同様の理由により、被研磨部材表面への傷の発生が抑制される。
本実施形態に係る研磨部材は、芯体と、前記芯体上に設けられる表面層と、を有する。なお、本実施形態に係る研磨部材は、目的に応じて、芯体と表面層との間に弾性層等の中間層を少なくとも1層以上有していてもよい。
芯体としては、例えば、ニッケル、アルミニウム、ステンレス、銅等の金属製の基材;ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリベンゾイミダゾール等の樹脂製の基材;が挙げられる。
また、芯体の形状は、特に限定されないが、円筒状、好ましい。
表面層は、球状の無機粒子と、フッ素樹脂とを含む。また、表面層は、必要に応じて、添加剤を含んでもよい。
本実施形態における無機粒子は、球状の無機粒子である。本実施形態における「球状」とは、被研磨部材表面への傷の発生を抑制する観点から、下記に示す形状係数SF1にて、100以上120以下(好ましくは110以下)であるものを指す。
なお、形状係数SF1は、下記式により求められる。
式:SF1=(ML2/A)×(π/4)×100
上記式中、MLは無機粒子の絶対最大長、Aは無機粒子の投影面積を各々示す。
具体的には、形状係数SF1は、主に顕微鏡画像又は走査型電子顕微鏡(SEM)画像を画像解析装置を用いて解析することによって数値化され、以下のようにして算出される。すなわち、スライドガラス表面に散布した無機粒子の光学顕微鏡像をビデオカメラによりルーゼックス画像解析装置に取り込み、100個の無機粒子の最大長と投影面積を求め、上記式によって計算し、その平均値を求めることにより得られる。
非中空の無機粒子としては、酸化ケイ素(ガラスビーズ)、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化セリウム、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化カリウム、酸化ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、窒化ホウ素、ケイ酸カルシウム、チタン酸カリウム、窒化アルミニウム、ケイ酸塩、酸化アルミニウム、アミノケイ酸ガラス、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化銅、酸化鉄、酸化クロム、リチウムシリケート、酸化アンチモン、などが挙げられる。
中空の無機粒子としては、酸化ケイ素、ケイ酸塩、酸化アルミニウム、アミノケイ酸ガラス、酸化ジルコニウム、カーボン等が挙げられる。
上記球状の無機粒子は、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
球状の無機粒子の体積平均粒径を5μm以上とすることで、被研磨部材を研磨する際に、研磨効果が発現されやすくなり、被研磨部材の光沢差が回復されやすくなる。また、球状の無機粒子の体積平均粒径を20μm以下とすることで、被研磨部材を研磨する際に、被研磨部材表面に傷が発生しにくくなる。これにより、被研磨部材表面の傷に起因した画像欠陥も発生しにくくなる。
球状の無機粒子の一次粒子100個を走査型電子顕微鏡SEM(Scanning Electron Microscope)装置((株)日立製作所製:S−4100)により観察して画像を撮影し、この画像を画像解析装置(LUZEXIII、(株)ニレコ製)に取り込み、一次粒子の画像解析によって粒子ごとの最長径、最短径を測定し、この中間値から円相当径を測定する。得られた円相当径の累積頻度における50%径(D50v)を球状の無機粒子の体積平均粒径D50vとする。なお、電子顕微鏡は1視野中に球状の無機粒子が10個以上50個以下程度写るように倍率が調整され、複数視野の観察を合わせて一次粒子の円相当径が求められる。
なお、球状の無機粒子の含有量は、フッ素樹脂と無機粒子の比重に基づき、表面層の比重の実測値から計算で算出する。
フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリクロロ三フッ化エチレン(PCTFE)、フッ化ビニル(PVF)、又はこれらの変性体等が挙げられる。
これらの中でも、被研磨部材表面への粒子の付着又は固着を抑制する観点から、PFA、PTFEが好ましい。
添加剤としては、例えば、シリカ、カーボン等の周知の添加剤が挙げられる。
研磨部材は、芯体上に表面層を形成することで得られる。
表面層は、予め調製した表面層形成用塗布液を芯体上に塗布して形成する方法(塗布法);芯体の周りに管状体(チューブ)を被覆する方法;等公知の方法で形成される。
まず、芯体を準備する。次に、フッ素樹脂ディスパージョン液と、球状の無機粒子と、必要に応じて添加剤とを混合して表面層形成用塗布液を調製する。そして、表面層形成用塗布液を、芯体上に塗布して塗膜を形成する。その後、塗膜を加熱して表面層を形成する。以上の工程を経て研磨部材が得られる。
なお、表面層形成用塗布液を芯体上に塗布する方法としては、例えば浸漬塗布法、突き上げ塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、ブレード塗布法、ナイフ塗布法、カーテン塗布法等が適用される。
まず、フッ素樹脂と、球状の無機粒子と、必要に応じて添加剤とを混練してペレット状組成物を作製する。次に、このペレット状組成物を押出成形法、射出成形法等の公知の方法により管状体(チューブ)に成形した後、管状体を接着剤が付与された芯体の周りに被覆する。その後、必要に応じて加熱することで表面層を形成する。以上の工程を経て研磨部材が得られる。
本実施形態に係る画像形成装置について説明する。以下では、本実施形態に係る画像形成装置の一例を示すが、これに限定されるわけではない。なお、図に示す主要部を説明し、その他はその説明を省略する。
本実施形態に係る画像形成装置10は、カラー画像又は白黒画像を形成する装置であり、図2に示されるように、画像形成装置10の水平方向一側(図2における左側)部分を構成する第1筐体10Aと、第1筐体10Aに分割可能に接続され画像形成装置10の水平方向他側(図2における右側)部分を構成する第2筐体10Bと、を備えている。
移動することで、予め定められた第2転写位置T2に搬送されるようになっている。
以上のように、本実施形態では、画像を形成する各画像形成ユニット16及び、各画像形成ユニット16で形成されたトナー画像を記録媒体Pへ転写する転写部32が、記録媒体に画像を形成する画像形成部の一例として機能する。
次に、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
次に、本実施形態に係る定着装置82の具体的な構成について説明する。図4は、本実施形態に係る定着装置82の構成を示す概略図である。なお、図4は、研磨ロール93(研磨部材の一例)により定着ベルト84の表面の研磨が実施されている状態を示している。通常の状態、つまり、定着ベルト84の表面の研磨が実施されていないときは、研磨ロール93と定着ベルト84とは離間して配置されている。研磨ロールの作用については後述する。
さらに、定着ベルトモジュール86は、定着ベルト84の外周側に配置されて定着ベルト84の表面の研磨を実施する研磨ロール93を備えている。研磨ロール93は、定着ベルト84を研磨するとき、定着ベルト84を挟んで支持ロール94に対向して配置される。
研磨ロール93は、長手方向(軸方向)両端部に設けられた支持部材(図示省略)によって回転可能に支持されており、駆動手段としてのモータ99によって回転駆動されるようになっている。研磨ロール93により、定着ベルト84の表面の研磨が実施されるとき、研磨ロール93の長手方向両端部の支持部材が加圧手段としての加圧バネ(図示省略)によってそれぞれ加圧されることによって、研磨ロール93は定着ベルト84に予め定められた圧力で加圧される。これにより、研磨ロール93と定着ベルト84との間に、それぞれの表面移動方向において予め定められた幅の接触部(ニップ部)93Nが形成される。
次に、定着装置82の定着処理工程について説明する。
第2転写位置T2(図2参照)でトナー画像が転写された記録媒体Pが、図4に示されるように、搬送ベルト80(図2参照)によってニップ部Nに導入される。
次に、研磨ロール93の作用について説明する。
研磨ロール93による定着ベルト84の表面の研磨は、特定のタイミングで実施することが好ましい。例えば、記録媒体の搬送枚数が予め定められた枚数に達したとき(例えば通常のA4サイズのコピー用紙の場合、通紙枚数500枚程度);定着ベルト84の表面に光沢差が検出されたとき;画像上に定着ベルト84の表面の光沢差に起因した画像欠陥が検出されたとき;に実施することが好ましい。
定着ベルト84の表面の研磨は、例えば上記研磨のタイミングとなったときに制御手段(図示省略)により実施される。具体的に、制御手段により定着ベルト84と離間して配置されていた研磨ロール93が、図4に示されるように定着ベルト84に接触し予め定められた圧力で加圧され、研磨ロール93と定着ベルト84との間に上述した接触部(ニップ部)93Nを形成する。次いで、研磨ロール93がモータ99によって回転駆動され、定着ベルト84の表面の研磨が実施される。なお、研磨の実施は、公知の検出手段(例えば、通紙枚数検知センサ、グロスメーター)による信号に基づいて自動的に行われるように制御されていてもよいし、使用者が、例えば操作パネルを操作することで行ってもよい。
また、研磨ロール93により定着ベルト84の表面を研磨する際、研磨ロール93は、定着ベルト84に対して周速度差をもって回転することが好ましい。研磨ロール93の周速度は、定着ベルト84に対し、定着ベルト表面への傷の発生を抑制する観点から、50%以上95%以下が好ましい。
また、研磨ロール93の回転方向は、定着ベルト84の周回方向にならって順回転させても逆回転させてもよいが、定着ベルト表面への傷の発生を抑制する観点から、順回転させることが好ましい(図4参照)。
さらに、本実施形態に係る研磨ロール93は、図1A、図1Bに示すように、その表面が、フッ素樹脂932B中に球状の無機粒子932Aを含有させた表面層932で構成されるため、表面層932の形状は凹凸形状の頂部が曲面状である。加えて、表面層932の形状は無機粒子932Aの形状(球状)が反映された凹凸形状であるため、凹凸の高さのバラツキも低減される。
よって、本実施形態に係る研磨ロール93を用いて定着ベルト84の表面を研磨することで、定着ベルト84の表面の光沢差が回復されるだけでなく、研磨ロール93による定着ベルト84の表面への傷の発生も抑制される。これにより、定着ベルト84の表面の光沢差に起因した画像欠陥、及び、研磨ロール93による定着ベルト84の表面への傷に起因した画像欠陥が共に抑制される。
上記実施形態では、被研磨部材として定着ベルト84を備えた定着装置82について説明したが、被研磨部材として定着ロールを備えた定着装置の構成であってもよい。この場合、上述した定着ベルト84の表面の研磨と同様の方法により、定着ロールの表面の研磨が実施される。
なお、この定着ロールを備えた定着装置は、ロールニップ方式と呼ばれ、各種画像形成装置に搭載され広く利用されている。
(研磨ロール(1)の作製)
SUS304を材質とする外径30mm、長さ400mmの円筒の芯金を用意した。
別途、球状の無機材料として形状係数SF1が105のガラスビーズ(ポッターズバロティーニ社製:品番EJ−1200、体積平均粒径18μm)を50部と、フッ素樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ディスパージョン(三井・デュポンフロロケミカル社製:品番31−JR、PTFE含有率60wt%)を167部を混合し、表面層形成用塗布液を調製した。
この表面層形成用塗布液を、上記芯金上に膜厚が30μmとなるように塗布し、370℃、30分加熱して表面層を形成した。これにより、研磨部材としての研磨ロール(1)を得た。
なお、表面層中における無機材料の体積基準の含有率は、既述の方法により算出したところ、30体積%であった。以下の球状の無機材料の体積基準の含有率についても同様の方法で算出した。
表1に従って、表面層形成用塗布液の組成において、無機材料の種類、量(体積基準の含有率)、形状係数及び体積平均粒径、フッ素樹脂の種類と量、溶剤の種類、量、表面層の厚さを変更した以外は、実施例1の研磨ロール(1)と同様にして、各例の研磨ロールを得た。
(研磨ロール(C1)の作製)
SUS304を材質とする外径30mm、長さ400mmの円筒の芯金を用意し、その芯金の外周面を、ブラスト処理により表面粗さRaが5μmとなるまで粗面化した。
別途、フッ素樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ディスパージョン(三井・デュポンフロロケミカル社製:品番31−JR、PTFE含有率60wt%)を使用して、表面を粗面化した芯金上に膜厚が30μmとなるように塗布し、370℃、30分加熱して表面層を形成した。これにより、参考例の研磨ロール(C1)を得た。
なお、芯金の表面粗さRa(算術平均粗さRa)は、JIS−B0601(1994年)に準拠して測定した。
各例で作製した研磨ロールを図4に示す構成の定着装置82に装着し、この定着装置82が搭載された画像形成装置の改造機(富士ゼロックス社製)を用いて画像欠陥評価を行った。画像欠陥評価は、以下の要領で画像を出力した後、研磨ロール93で定着ベルト84の表面を研磨することで行った。
(画像欠陥評価)
まず、23℃/65%RH環境下で、A4サイズ用紙に画像密度5%の画像を5000枚連続出力した後に、A3サイズ用紙に画像密度240%のプロセスブラックベタ画像を1枚出力した。そして、このA3サイズ用紙の画像上に、A4サイズ用紙の用紙端部に相当する部分に定着ベルト表面の光沢差に起因した画像欠陥(筋状欠陥)が下記評価基準にてG4(×)で発生していることを視認により確認した。
その後、実施例1で作製した研磨ロール(1)を定着ベルトに圧力500g/cmで加圧して設置した。次いで、研磨ロール(1)の周速度を173mm/秒、定着ベルトの周速度を204mm/秒として周速度差を設け、定着ベルトの周回方向にならって順回転させながら、5分間、研磨ロール(1)を回転駆動させて定着ベルトの表面を研磨した。
その後、定着ベルトから、研磨ロールを離間させた。次いで、A3サイズ用紙に画像密度240%のプロセスブラックベタ画像を1枚出力し、このA3サイズ用紙の画像上に、定着ベルト表面の光沢差に起因した画像欠陥(筋状欠陥)が発生しているか否かを以下の基準に従い視認により観察した。さらに、研磨ロール(1)による定着ベルト表面への傷に起因した画像欠陥が発生しているか否かを以下の基準に従い視認により観察した。
その後、実施例2〜8、比較例1、参考例で作製した各研磨ロールについても、実施例1の研磨ロール(1)を用いた場合と同様の方法で画像欠陥評価を行った。結果を表1に示す。
G1(◎):確認されず
G2(○):光を反射させると、うっすらと筋が見える
G3(△):画像をそのまま視認して、うっすらと筋が見える
G4(×):画像をそのまま視認して、筋が見える
G1(◎):確認されず
G2(○):光を反射させると、うっすらと筋が見える
G3(△):画像を正面から視認して、うっすらと筋が見える
G4(×):画像を正面から視認して、複数のはっきりとした筋が見える
粒径D50:無機材料の体積平均粒径
含有量(体積%):表面層中における体積基準の無機材料の含有率
16 画像形成ユニット
32 転写部
82 定着装置
84 定着ベルト(被研磨部材の一例)
90 内部加熱ロール
93 研磨ロール(研磨部材の一例)
931 芯体
932 表面層
932A 球状の無機粒子
932B フッ素樹脂
Claims (5)
- 芯体と、前記芯体上に設けられ、球状の無機粒子及びフッ素樹脂を含む表面層と、を有し、
前記球状の無機粒子が酸化ケイ素を含む
電子写真用定着部材の表面研磨用研磨部材。 - 前記球状の無機粒子の体積平均粒子径が、5μm以上20μm以下である請求項1に記載の研磨部材。
- 前記球状の無機粒子の含有量が、表面層全体の体積に対して10体積%以上45体積%以下である請求項1又は請求項2に記載の研磨部材。
- 定着部材と、
前記定着部材の外周面を加圧すると共に、未定着のトナー画像が表面に形成された記録媒体を前記定着部材と共に挟み込む加圧部材と、
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の研磨部材と、
を備える定着装置。 - 記録媒体にトナー画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記記録媒体に形成された前記トナー画像を、前記記録媒体に定着させる請求項4に記載の定着装置と、
を備える画像形成装置。
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