JP6619597B2 - 搬送車システム - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリを具備する搬送車と、搬送車を利用して作業を行う作業エリアを有する搬送車システムに関し、特にRGV(Rail Guided Vehicle)向けの走行経路とAGV(Automated Guided Vehicle)向けの走行経路が混在する搬送車システムに関する。
従来、生産工場での工業製品の組立や検査、物流センターでの製品の搬送等において、効率的に作業を進めるために、自動走行する搬送車が利用されている。搬送車としては、予め床面等に敷設されたレールに従って自走するRGV(Rail Guided Vehicle)や、予め床面等に貼付された誘導路に従って自走するAGV(Automated Guided Vehicle)等がある。RGVは、通常、レールに平行して設置される給電線や給電機能を有する給電レールから給電される電力によって自走する。AGVは、通常、バッテリを内蔵しており、充電設備で充電されたバッテリから供給される電力によって自走する。ここで、バッテリとは、充電及び給電を行うことが可能な蓄電器のことをいう。
RGVはレールの上を走行するので、高速走行が可能である。しかし、予め床面にレールを敷設しなければならないので、床面との間に段差が出来てしまい、走行経路を変更する際には、レールを敷設し直さなければならないので、走行経路の変更が容易ではない。また、通常、レールはループ状に敷設し、レールに切れ目がないので、ループ内に部品搬送台車等を入れることができなくなる。レールを床の中に埋め込むことも可能であるが、床面に敷設するよりも工数がかかり、走行経路の変更がさらに困難なものとなる。
一方、AGVは、床面等に貼付された誘導路に従って走行するので、走行経路の設定や変更が容易で、床面との間に段差が出来ないので、ループ内に部品搬送台車等を入れることができる。しかし、バッテリからの供給電力で走行するので、バッテリを充電するための充電設備が別途必要となる。なお、ここで搬送台車とは物移載AGVや手押し台車のように物品の移動を主目的とした車両を指し、基本的に搬送台車の上で製品の組立等の作業は行わない。一方、搬送車は物品の移動にも使用可能であるが、搬送車の上で作業が行えるような構造となっている車両を指す。
これらのRGVとAGVの欠点を補い、利点を活かすべく、RGV向けの走行経路(ガイドレール走行ライン)とAGV向けの走行経路(誘導走行ライン)を混在させた搬送技術が提案されている。例えば、特開平9−101819号公報(特許文献1)では、ガイドレール走行ラインである軌道型無誘導走路と誘導信号を受信する誘導走行ラインである無軌道型誘導走路を備える搬送車走行制御方式が提案されている。特許文献1は、軌道型無誘導走路での高速走行性と無軌道型誘導走路での走行経路変更の容易性から、高速走行性と配置替えの容易性の両立を図ったものであり、搬送車への荷物の積載等の作業を行う作業エリア内では配置替えの容易性より誘導走行ラインを使用している。
特開平9−101819号公報
しかしながら、作業エリア内では、製品の側面等に部品を組み付けるときや、搬送車に搭乗して作業するとき、重量荷物を積載するとき等に大きな荷重が加わることがある。これらの場合に、作業エリアで誘導走行ラインを使用すると、搬送車が走行経路から外れたり、作業部位が重心より上にある場合に搬送車が転倒したりしてしまう可能性がある。つまり、誘導走行ラインでは、搬送車は、通常、磁気テープや磁気マーカー等を貼付して設定された誘導路を検知して走行するので、搬送車に大きな荷重が加わった場合に走行経路から外れ易く、走行経路から外れてしまうと、誘導路の検知が正常にできなくなり、走行経路に戻れなくなってしまう可能性がある。また、作業エリアでは搬送車の低速移動や間欠移動を行うことが多く、消費電力が増大し易い。リフターが付いた搬送車で作業を行うこともあり、リフターの移動でさらに多くの電力を消費する。このような場合、想定以上の電力を消費することがあるので、誘導走行ラインを走行する搬送車のバッテリが作業中に切れないようにするために、作業開始前にバッテリが十分に充電されている状態になっているように管理する必要があり、しかも、容量の大きいバッテリが必要になる。容量の大きなバッテリは、重量が重く、サイズも大きくなる。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、誘導走行ラインの利点を活かすと共に、作業エリアでの搬送車の安定走行と電力の安定供給を可能にする、ガイドレール走行ラインと誘導走行ラインが混在する搬送車システムを提供することにある。
本発明は、バッテリを具備する搬送車と、前記搬送車を利用して作業を行う作業エリアを有する搬送車システムに関し、本発明の上記目的は、所定の軌跡に敷設されるガイドレールに従って、前記ガイドレールに沿って敷設される給電レールからの給電により前記搬送車が走行するガイドレール走行ラインと、所定の軌跡に設定される誘導路に従って、前記バッテリにより前記搬送車が走行する誘導走行ラインとを備え、前記作業エリアでは前記ガイドレール走行ラインが使用され、動作開始時に前記搬送車が載っている走行経路の種類を、前記誘導路の検知結果により判別することにより達成される。
本発明の上記目的は、前記ガイドレールと前記給電レールが一体となっていることにより、或いは前記作業エリア以外のエリアでは前記誘導走行ラインが使用されることにより、或いは前記作業エリア以外のエリアの一部では前記誘導走行ラインが使用されることにより、或いは前記作業エリアを複数有することにより、或いは前記複数の作業エリアのうちの一部の作業エリアで前記誘導走行ラインが使用されることにより、或いは前記搬送車は少なくとも一対のローラを備え、前記搬送車が前記ガイドレール走行ラインを走行するときは、前記ローラで前記ガイドレールを挟み込んで走行することにより、より効果的に達成される。
本発明の搬送車システムによれば、作業エリアでガイドレール走行ラインを使用することにより、搬送車が走行経路より外れることや転倒することを防ぎ、電力切れとなることも防ぐことができる。また、作業エリア以外のエリアで誘導走行ラインを使用することにより、走行経路の設定や変更を容易にし、走行経路をループ状に設定した場合も、ループ内への部品搬送台車等の移動を容易に行うことができる。
本発明における搬送車のイメージ及び構成例を示す図である。 本発明における走行経路の構成例(第1実施形態)を示す模式平面図である。 本発明におけるガイドレール走行ラインの統合レールの例を示す模式断面図である。 本発明における搬送車に装備される集電子の例を示す外観図である。 本発明における搬送車がガイドレール走行ラインを走行するときの例を示す模式平面図である。 ガイドレール走行ラインを走行するときの搬送車と統合レールの状態例を示す模式図である。 本発明の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートの一部である。 本発明の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートの一部である。 本発明の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートの一部である。 本発明での作業例を示すイメージ図である。 本発明における走行経路の構成例(第2実施形態)を示す模式平面図である。 本発明における走行経路の構成例(第3実施形態)を示す模式平面図である。
本発明では、搬送車が走行する走行経路はガイドレール走行ラインと誘導走行ラインが混在した構成となっており、同じ搬送車がガイドレール走行ラインと誘導走行ラインの両方を走行する。作業エリアではガイドレール走行ラインが使用され、ガイドレール走行ラインでは、床面等に敷設される固定のガイドレールに従って搬送車が走行し、搬送車を動作させるための電力はガイドレールに一体となって敷設される給電レールから供給される。これにより、作業エリアでは搬送車に大きな荷重が加わることがあるが、大きな荷重が加わっても搬送車が走行経路から外れるおそれが少なく、また、作業の途中で電力が切れるおそれもないので、多くの電力が必要となる作業を安定して行うことができる。搬送車には、誘導走行ラインを走行する際の電力供給源となるバッテリが内蔵されており、バッテリの充電も給電レールからの電力供給で行われる。よって、充電設備を別途設ける必要がなく、少なくとも誘導走行ライン走行分の電力を充電できれば良いので、従来のAGVに比べて小さいバッテリで動作可能となる。作業エリア以外のエリア(以下、「リターンエリア」とする)では、誘導走行ラインが使用される。これにより、走行経路の設定や変更が容易に行え、部品搬送台車等の移動も容易に行うことができる。
なお、ガイドレールと給電レールとは一体ではなく、平行して別々に敷設しても良い。
以下に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態の構成例(第1実施形態)を示しており、図1には搬送車の構成例を、図2には走行経路の構成例を示している。図1(A)には搬送車を上から見たときのイメージを示しており、図1(B)には搬送車を横から見たときのイメージと内部のブロック構成を示している。
本構成例での搬送車1は、搬送車1の走行及び進行方向の変更を行う一対の主車輪21(21a、21b)、搬送車1の走行を補助する一対の副車輪31(31a、31b)、積載される作業対象物の高さを変更するために上下する一対の昇降ユニット80を装備している。主車輪21には駆動部20及び車輪操舵調整部25が接続されている。また、誘導走行ラインを走行する際に、走行経路に設定される誘導路を検知するための誘導検知センサ60、ガイドレール走行ラインと誘導走行ラインの切り替わりを検知するためのマーカー検知センサ61、衝突等を検知するための安全手段としてのバンパーセンサ90及び超音波センサ100が設置されている。超音波センサ100は中距離(例えば5メートル)の範囲での障害物等の検知に使用するが、搬送車1の移動方向の前方で作業をすることがあるので、その場合は超音波センサ100の機能を停止する。搬送車1の内部にはバッテリ50が内蔵されており、バッテリ50を充電するために集電部40、集電子41及び集電アーム42が装備されている。また、搬送車1の動作を制御するためにメイン制御部10が設けられており、メイン制御部10は、無線部70を介して、外部の中央制御装置(図示せず)とデータのやり取りを行う。無線部70は、無線LAN(Local Area Network)等により、中央制御装置から送信されるデータを受信しメイン制御部10に入力し、メイン制御部10から出力されるデータを入力し中央制御装置に送信する。搬送車1はパネルスイッチ110も装備しており、搬送車1に対する動作指示等をパネルスイッチ110からメイン制御部10に入力することも可能である。
搬送車1は、通常、図1に示されている矢印Aの方向に走行するが、緊急対応等のために後進する機能を付加しても良い。
搬送車1の進行方向の変更の際は、主車輪21の両車輪(21a、21b)の速度を変え、外周の車輪の速度を内周の車輪の速度より速くすることにより曲がるようになっている。例えば、進行方向に向かって右に曲がる場合は、車輪21aの速度を車輪21bの速度より速くする。主車輪21a及び21bは上下を軸とした水平面内で回動可能となっており、進行方向の変更に合わせて向きが変わるが、ふらつき等を抑えるために車輪操舵調整部25が主車輪21の向きの調整を行う。
副車輪31には動力は供給されておらず、副車輪31は主車輪21の動きに追従する。
なお、搬送車1の進行方向の変更を、主車輪21又は副車輪31の向きを直接変えることが可能な機能を搬送車1に付加し、その機能を使用して行っても良い。車輪操舵調整部25にその機能を持たせても良い。
本構成例での走行経路は、図2に示されるように、走行経路内に作業エリアが1箇所あり、作業エリア内の走行経路はガイドレール走行ライン2で構成され、リターンエリア内の走行経路は誘導走行ライン3で構成されている。
ガイドレール走行ライン2はガイドレールと給電レールとで構成され、ガイドレールと給電レールは一体となっている(以下、一体となっているレールを「統合レール」とする)。図3は進行方向と直交する垂直面で統合レールを切断したときの断面の模式図である。統合レール210は、図3に示されるように、床面に固着し、一定の幅で進行方向に延伸している底面211と、底面211に垂直に接合され、一定の幅(高さ)で進行方向に延伸しているカバー212と、カバー212の上部と接合し、カバー212とで断面がL字型を成し、底面211と平行で、一定の幅で進行方向に延伸しているカバー213と、底面211にカバー212とは反対側に垂直に接合され、カバー212より短い一定の幅(高さ)で進行方向に延伸しているガイドレール214と、底面211の垂直方向に略等間隔の配置でカバー212に接合され、断面が水平方向に開口したコの字型に近似した形状となっており、進行方向に延伸している給電レール215(215a、215b、215c、215d)より構成される。ガイドレール214は、搬送車1が走行中に、搬送車1に装備されているローラ300(図6参照)に挟まれることにより、搬送車1が進行方向から外れないようにするために使用される。給電レール215a、215b、215c及び215dには給電トロリー線(図示せず)が埋設されており、給電レール215の各開口部に搬送車1の集電子41が挿入されることにより、搬送車1への電力供給が行われる。なお、統合レール210の構造は図3に示される構造に限られるものではなく、例えば、カバー212とカバー213はT字型に接合されても良い。
誘導走行ライン3には誘導路として磁気テープが貼付されており、搬送車1の誘導検知センサ60が磁気テープの磁場(磁界)を検知する。統合レール210の両端、即ち誘導走行ライン3との境界に接する箇所のカバー213の上面にはラインの境界を示す境界マーカー4(4a,4b)が貼付されている。境界マーカー4は磁気マーカーで、境界マーカー4の磁場を搬送車1のマーカー検知センサ61が検知する。誘導検知センサ60及びマーカー検知センサ61は共に磁気センサであり、例えば、電線を螺旋状に巻いたコイルを有し、磁気テープ又は境界マーカー4の上を通過する際にコイルの中を通過する磁束が変化し、それに伴い、電磁誘導による電圧が発生し、その電圧を検出することにより磁場の大きさを計測する。よって、磁気テープ及び境界マーカー4に使用する磁性体を変える等して、誘導検知センサ60が磁気テープを、マーカー検知センサ61が境界マーカー4をそれぞれ正しく検知するようになっている。なお、境界マーカー4に、搬送車の速度、一時停止、停止時間、進行方向等の境界マーカー4通過後の動作指示をコード化して含ませることも可能である。
上述のように、磁気センサでは磁束の変化によりコイルに発生する電圧を検出することにより磁場の大きさを計測している。よって、誘導検知センサ60は、搬送車1の進行方向に対して垂直に並べられた複数のコイルを有し、各コイルに発生する電圧の大きさをメイン制御部10に入力し、メイン制御部10は、電圧の大きさの違いから、搬送車1が磁気テープから外れているか、外れているならば左右どちらに外れているかを判断する。つまり、磁気テープまでの距離によってコイルに発生する電圧の大きさが変わるので、コイル間の電圧の差をトレースすることにより、ずれを検知することができる。メイン制御部10は、搬送車1が磁気テープから外れていると判断したら、駆動部20を介して主車輪21a及び21bの速度を変えることにより、ずれを修正する。
集電子41としては、例えば図4に示されるような形状のものを使用する。図4には集電子41及び集電アーム42を示しており、図4(B)に示されている矢印Aの方向に搬送車1は走行し、図4(B)は上から見たときの上面図、図4(A)は進行方向に向かって右側の側面図、図4(C)は進行方向に向かって左側の側面図、図4(D)は進行方向とは反対側の背面図である。集電子41は、R相の電力を受電するR相用集電子41a、S相の電力を受電するS相用集電子41b、T相の電力を受電するT相用集電子41c及びアース(接地)のために使用されるアース用集電子41dから成る。図4(B)に示されるように、各集電子の進行方向に向かって右側の部分は底辺が脚よりも長い等脚台形の形状をしており、厚さは5〜6ミリメートル位で、外周縁には勾配がつけられている。各集電子は進行方向に対して平行になるように集電アーム42にボルト締めで固定されており、上から41a→41b→41c→41dの順で等間隔に設置されている。各集電子にはリード線が接続されており、リード線は集電アーム42に沿うような形で伸び、集電部40と接続する。そして、集電子41が統合レール210中の給電レール215に接続することにより、給電トロリー線からの電流が集電子41を介して集電部40に流れ、バッテリ50への給電及び充電が行われる。R相用集電子41aは給電レール215aに、S相用集電子41bは給電レール215bに、T相用集電子41cは給電レール215cに、アース用集電子41dは給電レール215dにそれぞれ接続される。
ここで、搬送車1がガイドレール走行ライン2に進入する際の物理的な動作について、図5及び図6を参照して説明する。
搬送車1は図5の矢印Aの方向に走行し、まず、ローラ300aの間にガイドレール214の端部が進入し、ローラ300aにガイドレール214が挟まれる。その後、集電子41が給電レール215の端部から進入する。給電レール215の端部には上下方向にテーパーがついており、集電子41が多少上下にぶれても、給電レール215に進入できるようになっている。さらに搬送車1が走行すると、ローラ300bの間にガイドレール214の端部が進入し、ガイドレール214はローラ300bに挟まれる。ガイドレール214をローラ300a及び300bで挟むことにより、搬送車1は左右にぶれずに走行することができる。
図6は、ガイドレール214がローラ300に挟まれ、集電子41が給電レール215に挿入された状態を示している。図6に示されるように、R相用集電子41aは給電レール215aに、S相用集電子41bは給電レール215bに、T相用集電子41cは給電レール215cに、アース用集電子41dは給電レール215dにそれぞれ挿入され、この状態で搬送車1はガイドレール走行ライン2を走行する。
なお、図5において、搬送車1には一対のローラが2つ装備されているが、ローラの数はこれに限られるものではなく、コスト面や安定性の面等からローラの数を決めても良い。
搬送車1の動作は、メイン制御部10に予め記憶されている所定の動作スケジュールや、中央制御装置からの指令、作業者によるパネルスイッチ110の操作、境界マーカー4にコードとして埋め込まれた動作指示等によって制御される。
なお、走行経路は、図2のような楕円形である必要はなく、種々の軌跡にして良く、ループである必要もない。特に、誘導走行ライン3は磁気テープにより走行経路を設定できるので、ガイドレール走行ライン2よりも高い自由度で走行経路を設定することができる。
このような構成において、その動作例を図7〜図9のフローチャートを参照して説明する。なお、以下の動作例は、本構成による搬送車システムの動作のうち、走行経路の切り替わりに関するメイン制御部10による動作を主として説明するものである。また、動作開始時、搬送車1は走行経路上に存在するものとする。
パネルスイッチ110内の電源ボタンの押下等により搬送車1の動作が開始すると、まず、現在載っている走行経路の種類(ガイドレール走行ライン、誘導走行ライン)を判別するために、磁気テープの検知を誘導検知センサ60により行う(ステップS1)。誘導検知センサ60が磁気テープを検知したら、現在乗っている走行経路は誘導走行ライン3であると判断し、磁気テープを検知しなかったら、現在乗っている走行経路はガイドレール走行ライン2であると判断する(ステップS2)。判断結果はラインモードとして記憶される。
パネルスイッチ110内の開始ボタンの押下や中央制御装置からの開始指令等を確認したら(ステップS3)、ラインモードを調べ(ステップS4)、ラインモードが誘導走行ラインの場合は誘導走行ライン走行時の動作(以下、「誘導走行ライン動作」とする)を行い(ステップS5)、ガイドレール走行ラインの場合はガイドレール走行ライン走行時の動作(以下、「ガイドレール走行ライン動作」とする)を行う(ステップS6)。
誘導走行ライン動作では、誘導検知センサ60が検知した磁気テープの情報(電圧)を入力し(ステップS51)、その情報から進行方向を判断し、駆動部20を介して主車輪21を駆動して操舵、走行する(ステップS52)。そして、マーカー検知センサ61が境界マーカー4を検知したかどうかを調べ(ステップS53)、境界マーカー4を検知していない場合、ステップS51に戻る。境界マーカー4を検知した場合、ラインモードをガイドレール走行ラインに変更し(ステップS54)、境界マーカー4を検知した履歴を消去する。
ガイドレール走行ライン動作では、駆動部20を介して主車輪21を駆動して走行する(ステップS61)。そして、マーカー検知センサ61が境界マーカー4を検知したかどうかを調べ(ステップS62)、境界マーカー4を検知していない場合、ステップS61に戻る。境界マーカー4を検知した場合、ラインモードを誘導走行ラインに変更し(ステップS63)、境界マーカー4を検知した履歴を消去する。また、集電部40は、ガイドレール走行ライン動作中、集電子41を介して給電レールから供給される電力によりバッテリ50への給電及び充電を行う。この場合、バッテリ50の充電率を調べ、充電率が100%の場合は充電しないようにしても良い。
その後、ステップS4に戻って動作を繰り返す。
搬送車1が走行中に、パネルスイッチ110内の停止ボタンの押下、中央制御部からの停止指令、境界マーカー4中の停止コード等を確認したら、駆動部20が主車輪21を停止させ、走行を中止する。その後、パネルスイッチ110内の開始ボタンの押下や中央制御装置からの開始指令等を確認したら、ステップS4から動作を再開する。また、バンパーセンサ90が所定の衝撃力(例えば、略30N(ニュートン)以上)を受けて衝突を感知した場合や超音波センサ100が障害物等を検知した場合も、走行を中止する。
昇降ユニット80は、予めメイン制御部10に記憶されている昇降マップ或いは中央制御部から送信される昇降マップに従って、高さを変える。昇降マップには、工程毎に設定された昇降ユニットの高さが入力されており、搬送車1が各工程のステーションに移動したら、昇降マップに従って、昇降ユニット80の高さが変更される。各工程のステーションに移動したことは、例えば、各ステーションでの走行経路の入口近傍の床面にステーションを識別するマーカーを貼付し、マーカー検知センサ61がそのマーカーを検知することにより認識することができる。図10に、二輪車組立の場合の作業イメージを示す。図10に示されるように、二輪車の上部の部品を組み立てる工程(図10の左側)では昇降ユニット80は下降し、下部の部品を組み立てる工程(図10の右側)では上昇する。
なお、第1実施形態では、誘導検知センサ60及びマーカー検知センサ61としてコイルを有する磁気センサを使用しているが、他のタイプの磁気センサや光学式のセンサ或いは画像センサを使用しても良い。その場合、誘導走行ライン3及び境界マーカー4も、使用するセンサに合わせて必要に応じて変更することになる。また、バッテリ50への給電及び充電では図4に示されるような集電子41を使用しているが、他のタイプの集電子を使用しても良い。さらに、搬送車の上部には昇降ユニット80を装備しているが、リフター等の他の部品を装備しても良い。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では作業エリアだけでガイドレール走行ラインを使用しているが、第2実施形態では、リターンエリアの一部でもガイドレール走行ラインを使用する。例えば、図11に示されるように、作業エリアを越えた所定の範囲までガイドレール走行ライン5を使用し、残った走行経路は誘導走行ライン6を使用する。これにより、軌跡を容易に変更できる走行経路の範囲は狭くなるが、リターンエリアでの搬送車の移動を高速に行え、1台の搬送車を効率的に作業エリアで使用できるので、必要とする搬送車の総数を削減することができる。
第2実施形態では、第1実施形態と同じ搬送車1を使用し、動作も第1実施形態と同様の動作である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、図12に示されるように、作業エリアが複数(本実施形態では2箇所)存在する。そして、第1実施形態と同様に、2箇所の作業エリア(作業エリア1、作業エリア2)ではガイドレール走行ライン7a,7bを使用し、それ以外のリターンエリアでは誘導走行ライン8a,8bを使用する。作業エリアが2箇所となるので、境界マーカー4も第1実施形態より2倍に増え、4箇所に貼付される。生産工程において作業環境が大きく異なる工程が存在する場合や、離れている作業エリアを結んで作業を行う場合等で、本実施形態が使用される。
第3実施形態でも、第1実施形態と同じ搬送車1を使用し、動作も第1実施形態と同様の動作である。
なお、第3実施形態では、全ての作業エリアでガイドレール走行ラインを使用しているが、一部の作業エリアでは誘導走行ラインを使用しても良い。大きな荷重が加わるおそれがなく、消費電力も少ない、例えば検査工程のみが実施される作業エリアでは誘導走行ラインを使用することにより、誘導走行ラインの利点である走行経路変更の容易性を活かすことができる。また、第2実施形態と同様に、リターンエリアの一部でガイドレール走行ラインを使用しても良い。
1 搬送車
2、5、7a、7b ガイドレール走行ライン
3、6、8a、8b 誘導走行ライン
4a、4b、4c、4d 境界マーカー
10 メイン制御部
20 駆動部
21、21a、21b 主車輪
25 車輪操舵調整部
31、31a、31b 副車輪
40 集電部
41 集電子
41a R相用集電子
41b S相用集電子
41c T相用集電子
41d アース用集電子
42 集電アーム
50 バッテリ
60 誘導検知センサ
61 マーカー検知センサ
70 無線部
80 昇降ユニット
90 バンパーセンサ
100 超音波センサ
110 パネルスイッチ
210 統合レール
214 ガイドレール
215a、215b、215c、215d 給電レール
300、300a、300b ローラ

Claims (7)

  1. バッテリを具備する搬送車と、前記搬送車を利用して作業を行う作業エリアを有する搬送車システムにおいて、
    所定の軌跡に敷設されるガイドレールに従って、前記ガイドレールに沿って敷設される給電レールからの給電により前記搬送車が走行するガイドレール走行ラインと、
    所定の軌跡に設定される誘導路に従って、前記バッテリにより前記搬送車が走行する誘導走行ラインとを備え、
    前記作業エリアでは前記ガイドレール走行ラインが使用され
    動作開始時に前記搬送車が載っている走行経路の種類を、前記誘導路の検知結果により判別することを特徴とする搬送車システム。
  2. 前記ガイドレールと前記給電レールが一体となっている請求項1に記載の搬送車システム。
  3. 前記作業エリア以外のエリアでは前記誘導走行ラインが使用される請求項1又は2に記載の搬送車システム。
  4. 前記作業エリア以外のエリアの一部では前記誘導走行ラインが使用される請求項1又は2に記載の搬送車システム。
  5. 前記作業エリアを複数有する請求項1乃至4のいずれかに記載の搬送車システム。
  6. 前記複数の作業エリアのうちの一部の作業エリアで前記誘導走行ラインが使用される請求項5に記載の搬送車システム。
  7. 前記搬送車は少なくとも一対のローラを備え、
    前記搬送車が前記ガイドレール走行ラインを走行するときは、前記ローラで前記ガイドレールを挟み込んで走行する請求項1乃至6のいずれかに記載の搬送車システム。
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