JP6617621B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、広帯域化及び複共振化が可能なアンテナ装置に関する。
従来、通信機器において、小型化された種々のアンテナ装置が提案されている。例えば、特許文献1では、グランドパターンと、給電され、給電位置から最も遠い縁部分からグランドパターン側に切り欠きが設けられた平面エレメントとを具備し、グランドパターンと平面エレメントとが併置されるアンテナが記載されている。このアンテナでは、切り欠きが平面エレメントの給電位置を通る直線に対して対称形に形成されている。
特開2004−328693号公報
しかしながら、上記従来の技術においても、以下の課題が残されている。
上記特許文献1に記載のアンテナ装置では、より広帯域化を図るためには、平面エレメントの全体幅をより大きくすると共に切り欠きの幅を拡げる必要があるが、その場合、アンテナを小型化することができないという不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、大型化しなくても広帯域化及び複共振化が可能であるアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るアンテナ装置は、絶縁性の基板本体と、前記基板本体の表面及び裏面の少なくとも一方に、それぞれ金属箔でパターン形成されたグランド面、第1エレメント及び第2エレメントとを備え、前記第1エレメントと前記第2エレメントとが、前記基板本体の一辺と前記一辺に対向して設けられた前記グランド面の端辺との間に設けられ、前記第1エレメントが、前記端辺に近接した基端側に給電点が設けられて前記グランド面から離間する方向に延在する第1延在部と、前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の一方に向けて延在する第2延在部と、前記第2延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第3延在部とを備え、前記第2エレメントが、前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の他方に向けて延在する第4延在部と、前記第4延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第5延在部とを備え、前記第3延在部と前記第5延在部とが、前記給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成されていることを特徴とする。
本発明のアンテナ装置では、第3延在部と第5延在部とが、給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成されているので、第1エレメントと第2エレメントの全長に亘って同じ幅で形成され、第3延在部と第5延在部とが同じ幅で形成されている場合に比べて、帯域幅を拡げることができる。すなわち、第1エレメントと第2エレメントの全体で幅を変えずに、第3延在部と第5延在部との両方の幅を拡げてしまうと、第3延在部と第5延在部との間隔が狭くなり、広帯域化が困難であるが、第3延在部と第5延在部との一方だけを幅広にした場合、第3延在部と第5延在部との広い間隔を確保することができ、一方を幅広にした効果と合わせて広帯域化を図ることができる。このように互いに幅が異なる非対称形状の第1エレメントと第2エレメントとによって、大型化せずに、広帯域化を図ることができる。
また、第3延在部と第5延在部とが、給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていることで、第1エレメントによる共振と第2エレメントによる共振とが互いに浮遊容量を介してインピーダンスの高い開放端どうしで結合し易くなり、第1エレメントによる共振周波数と第2エレメントによる共振周波数との間の周波数領域でフラットなアンテナ特性を得ることができる。
第2の発明に係るアンテナ装置は、第1の発明において、前記グランド面が、前記第3延在部及び前記第5延在部の少なくとも一方に向けて突出したインピーダンス調整グランド部を有していることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、グランド面が、第3延在部及び第5延在部の少なくとも一方に向けて突出したインピーダンス調整グランド部を有しているので、インピーダンス調整グランド部によってグランド面と第3延在部又は第5延在部との間隔を調整し、発生する浮遊容量に応じて各共振周波数のインピーダンス調整を行うことができると共に、干渉を抑えることができる。
第3の発明に係るアンテナ装置は、第1又は第2の発明において、前記第3延在部及び第5延在部の少なくとも一方が、前記仮想線に対して斜めに延在する基端部と、前記基端部から前記仮想線に直交する方向に延在する先端部とを有していることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、第3延在部及び第5延在部の少なくとも一方が、前記仮想線に対して斜めに延在する基端部を有しているので、斜めに延在する基端部とグランド面との間等にも浮遊容量が発生することで、さらにインピーダンス調整が可能になる。
第4の発明に係るアンテナ装置は、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記第1エレメント及び前記第2エレメントの少なくとも一方が、前記第3延在部及び前記第5延在部の少なくとも一方の先端から他方に向けて突出する第6延在部を備えていることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、第1エレメント及び第2エレメントの少なくとも一方が、第3延在部及び第5延在部の少なくとも一方の先端から他方に向けて突出する第6延在部を備えているので、第6延在部と第3延在部又は第5延在部の先端との間に浮遊容量を発生させ、第1エレメントによる共振と第2エレメントによる共振との結合をさらに高めることができる。
第5の発明に係るアンテナ装置は、第1から第4の発明のいずれかにおいて、前記第2エレメントが、前記第4延在部から前記第5延在部に沿って前記グランド面から離間する方向に突出する第7延在部を備えていることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、第2エレメントが、第4延在部から第5延在部に沿ってグランド面から離間する方向に突出する第7延在部を備えているので、第7延在部と第3延在部との間、及び第7延在部と第5延在部との間にそれぞれ浮遊容量を発生させ、第1エレメントによる共振と第2エレメントによる共振との結合をさらに高めることができる。
第6の発明に係るアンテナ装置は、第1から第5の発明のいずれかにおいて、前記第一エレメント及び前記第2エレメントの少なくとも一方に誘電体アンテナのアンテナ素子が接続されていることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、所望の共振周波数に自己共振しないローディング素子のアンテナ素子によってエレメント長の短縮化及び高インピーダンス化と、浮遊容量の増大とが可能になり、複共振化の調整が容易になると共に小型化とアンテナ特性の向上とを図ることができる。
特に、第一エレメント及び第2エレメントの少なくとも一方に高インピーダンスの誘電体アンテナのアンテナ素子が接続されているので、主に第1エレメントの全長により得られる共振周波数、および主に第2エレメントの全長により得られる共振周波数とは別の共振周波数がさらに得られることで、3つの共振周波数による複共振化が可能となる。
第7の発明に係るアンテナ装置は、第1から第6の発明のいずれかにおいて、少なくとも前記第1延在部に受動素子が接続されていることを特徴とする。
すなわち、このアンテナ装置では、少なくとも第1延在部に受動素子が接続されているので、受動素子の選択によって、各共振周波数をフレキシブルに調整可能であり、設計条件に応じた複共振化が可能なアンテナ装置を得ることができる。このように、アンテナ構成上、各パターン長、パターン幅、および各パターン間の浮遊容量等に加え、本受動素子により、各共振周波数をフレキシブルに調整できるため、共振周波数の入れ替えが可能になり、用途や機器に応じて受動素子等による調整箇所を変更可能になっている。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のアンテナ装置によれば、第3延在部と第5延在部とが、給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成されているので、大型化することなく、広帯域化及び複共振化が可能であると共に、第1エレメントによる共振周波数と第2エレメントによる共振周波数との間の周波数領域でフラットなアンテナ特性を得ることができる。
本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態を示す平面図である。 第1実施形態において、各共振周波数に寄与する主な領域を示す配線図である。 第1実施形態において、アンテナ装置で生じる浮遊容量を示す配線図である。 第1実施形態において、アンテナ素子を示す斜視図(a)、平面図(b)、正面図(c)、底面図(d)および背面図(e)である。 第1実施形態において、VSWR特性(電圧定在波比)の測定結果を示すグラフである。 第1実施形態において、放射効率の測定結果を示すグラフである。 本発明に係るアンテナ装置の第2実施形態を示す平面図である。
以下、本発明に係るアンテナ装置の第1実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
本実施形態におけるアンテナ装置1は、図1に示すように、絶縁性の基板本体2と、基板本体2の表面及び裏面の少なくとも一方に、それぞれ銅箔等の金属箔でパターン形成されたグランド面GND、第1エレメント3及び第2エレメント4とを備えている。なお、本実施形態では、基板本体2の表面にグランド面GND、第1エレメント3及び第2エレメント4が設けられている。
上記第1エレメント3と上記第2エレメント4とは、基板本体2の一辺2aと前記一辺2aに対向して設けられたグランド面GNDの端辺G1との間に設けられている。すなわち、基板本体2の一辺2aと前記一辺2aに対向して設けられたグランド面GNDの端辺G1との間がアンテナ占有領域となる。
上記第1エレメント3は、前記端辺G1に近接した基端側に給電点FPが設けられてグランド面GNDから離間する方向に延在する第1延在部E1と、第1延在部E1の先端に基端が接続され第1延在部E1の左右の一方に向けて延在する第2延在部E2と、第2延在部E2の先端に基端が接続されグランド面GNDから離間する方向に延在する第3延在部E3とを備えている。
また、上記第2エレメント4は、第1延在部E1の先端に基端が接続され第1延在部E1の左右の他方に向けて延在する第4延在部E4と、第4延在部E4の先端に基端が接続されグランド面GNDから離間する方向に延在する第5延在部E5とを備えている。
したがって、第2延在部E2は、図1において、第1延在部E1の右側に向けて第1延在部E1に直交する方向に延在し、第4延在部E4は、第1延在部E1の左側に向けて第1延在部E1に直交する方向に延在し、いずれも前記端辺G1に沿っている。
第3延在部E3と第5延在部E5とは、給電点FPを通ると共に前記一辺2aに平行な仮想線Kから同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成されている。本実施形態では、第5延在部E5の幅W2が、第3延在部E3の幅W1よりも広く設定されている。
上記グランド面GNDは、第3延在部E3及び第5延在部E5の少なくとも一方に向けて突出したインピーダンス調整グランド部GND1を有している。なお、本実施形態のインピーダンス調整グランド部GND1は、第3延在部E3に向けて突出している。
上記第3延在部E3は、仮想線Kに対して斜めに延在する基端部E3aと、基端部E3aから仮想線Kに直交する方向に延在する先端部E3bとを有している。また、第5延在部E5は、仮想線Kに対して斜めに延在する基端部E5aと、基端部E5aから仮想線Kに直交する方向に延在する先端部E5bとを有している。すなわち、第3延在部E3の基端部E3aと、第5延在部E5の基端部E5aとは、互いに離間する斜め方向に向かって延在している。
なお、インピーダンス調整グランド部GND1は、第3延在部E3の基端部E3aに沿った三角形状とされている。
上記第3延在部E3には、誘電体アンテナのアンテナ素子ATが接続されている。すなわち、第3延在部E3の先端部E3bにアンテナ素子ATが接続されている。
また、第1延在部E1には、受動素子P1が接続されている。
上記基板本体2は、一般的なプリント基板であって、本実施形態では、ガラスエポキシ樹脂等からなるプリント基板を採用している。
なお、上記給電点FPは、それぞれ高周波回路(図示略)の給電点に接続される。この給電点FPには、例えば高周波回路に接続された同軸ケーブル(図示略)の芯線が接続され、該同軸ケーブルのグランド線は、近傍のグランド面GNDに接続される。また、グランド面GNDの領域には、高周波回路が実装される。
上記受動素子P1は、例えばインダクタ、コンデンサ、抵抗又はジャンパー線が採用される。
上記アンテナ素子ATは、所望の共振周波数に自己共振しないローディング素子であって、例えば図4に示すように、セラミックス等の誘電体121の表面にAg等の導体パターン122が形成されたチップアンテナである。この導体パターン122の両端部が、実装用に第3延在部E3の分断された部分の対向端に接続されることで、アンテナ素子ATが第3延在部E3の一部とされる。
このアンテナ素子ATは、共振周波数等の設定に応じて、その長さ、幅、導体パターン等が異なる素子を選択しても構わない。また、所望の周波数によっては、アンテナ素子ATに使用している誘電体121を、磁性体、若しくは誘電体と磁性体とを混合した複合材料としても構わない。
また、アンテナ素子ATは、インダクタンス成分のみではなく、容量成分も内在し、インピーダンスが決定される。なお、アンテナ素子ATのインピーダンスは、使用周波数に対して高インピーダンスに設定されることが望ましい。
すなわち、使用周波数、使用する誘電体材料から、アンテナ素子サイズが選定される。また、アンテナ要求性能(アンテナ利得、帯域幅など)により、導体パターン122の巻き数、パターン幅等の最適化を行う。例えば、図4に示すアンテナ素子ATでは、導体パターン122の巻き数によるインピーダンス値、導体パターン122の線間幅による容量値等の設定を行うことで、使用周波数に対するインピーダンスの最適化を行う。
上記第1エレメント3と第2エレメント4とは、互いの間の浮遊容量と、グランド面GNDとの間の浮遊容量とを発生可能に、互いに間隔を空けて延在している。
すなわち、図3に示すように、第3延在部E3の先端部E3bと第5延在部E5の先端部E5bとの間の浮遊容量Caと、アンテナ素子ATと第5延在部E5の先端部E5bとの間の浮遊容量Cbと、第3延在部E3の基端部E3aと第5延在部E5の基端部E5aとの間の浮遊容量Ccと、第2延在部E2とインピーダンス調整グランド部GND1との間の浮遊容量Cdと、第3延在部E3の基端部E3aとインピーダンス調整グランド部GND1との間の浮遊容量Ceと、第4延在部E4とグランド面GNDとの間の浮遊容量Cfと、第5延在部E5の基端部E5aとグランド面GNDとの間の浮遊容量Cgとが発生可能である。
次に、本実施形態のアンテナ装置における各共振周波数について、図5及び図6を参照して説明する。
本実施形態のアンテナ装置1では、図5及び図6に示すように、周波数の低い方から、第1の共振周波数f1、第2の共振周波数f2及び第3の共振周波数f3の順に3つの周波数帯に複共振化される。
以下、これら共振周波数について詳しく説明する。
「第1の共振周波数f1について」
上記第1の共振周波数f1の周波数は、アンテナ素子ATを含む第1エレメント3と浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cd,Ceとにより設定および調整することができる。
また、第1の共振周波数f1のインピーダンス調整は、浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cd,Ceの各浮遊容量の設定で行うことができる。
また、最終的なインピーダンス調整は、受動素子P1の選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
このように第1の共振周波数f1は、主に図2中の一点鎖線A1の部分で調整される。
「第2の共振周波数f2について」
上記第2の共振周波数f2の周波数は、第2エレメント4と浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cf,Cgとにより設定および調整することができる。
また、第2の共振周波数f2のインピーダンス調整は、浮遊容量Ca,Cb,Cc,Cf,Cgの各浮遊容量の設定で行うことができる。
また、最終的なインピーダンス調整は、受動素子P1の選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
このように第2の共振周波数f2は、主に図2中の破線A2の部分で調整される。
「第3の共振周波数f3について」
上記第3の共振周波数f3の周波数は、アンテナ素子ATまでの第1エレメント3と浮遊容量Cc,Cd,Ceとにより設定および調整することができる。
また、第3の共振周波数f3のインピーダンス調整は、浮遊容量Cc,Cd,Ceの各浮遊容量の設定で行うことができる。
また、最終的なインピーダンス調整は、受動素子P1の選択によりフレキシブルに行うことが可能である。
このように第3の共振周波数f3は、主に図2中の二点鎖線A3の部分で調整される。
このように本実施形態のアンテナ装置1では、第3延在部E3と第5延在部E5とが、給電点FPを通ると共に前記一辺2aに平行な仮想線Kから同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成されているので、第1エレメント3と第2エレメント4とを合わせた全体幅が同じで第3延在部E3と第5延在部E5とが同じ幅で形成されている場合に比べて、帯域幅を拡げることができる。
すなわち、第1エレメント3と第2エレメント4とが全長に亘り同じ幅で、第3延在部E3と第5延在部E5との両方の幅を同様に拡げてしまうと、第3延在部E3と第5延在部E5との間隔が狭くなり、広帯域化が困難であるが、第3延在部E3と第5延在部E5との一方だけを幅広にした場合、第3延在部E3と第5延在部E5との広い間隔を確保することができ、一方を幅広にした効果と合わせて広帯域化を図ることができる。このように互いに幅が異なる非対称形状の第1エレメント3と第2エレメント4とによって、大型化せずに、広帯域化を図ることができる。
また、第3延在部E3と第5延在部E5とが、給電点FPを通ると共に前記一辺2aに平行な仮想線Kから同じ距離に互いの先端を位置させていることで、第1エレメント3による共振と第2エレメント4による共振とが互いに浮遊容量を介して結合し易くなり、第1エレメント3による共振周波数と第2エレメント4による共振周波数との間の周波数領域でフラットなアンテナ特性を得ることができる。
また、グランド面GNDが、第3延在部E3及び第5延在部E5の少なくとも一方に向けて突出したインピーダンス調整グランド部GND1を有しているので、インピーダンス調整グランド部GND1によってグランド面GNDと第3延在部E3又は第5延在部E5との間隔を調整し、発生する浮遊容量に応じて各共振周波数のインピーダンス調整を行うことができると共に、干渉を抑えることができる。
また、第3延在部E3及び第5延在部E5が、仮想線Kに対して斜めに延在する基端部E3a,E5aを有しているので、斜めに延在する基端部E3a,E5aとグランド面GNDとの間にも浮遊容量が発生することで、さらにインピーダンス調整が可能になる。
さらに、所望の共振周波数に自己共振しないローディング素子のアンテナ素子ATによってエレメント長の短縮化及び高インピーダンス化と、浮遊容量の増大とが可能になり、複共振化の調整が容易になると共に小型化とアンテナ特性の向上とを図ることができる。
特に、第3延在部E3に誘電体アンテナのアンテナ素子ATが接続されているので、主に第1エレメント3の全長により得られる第1共振周波数f1、および主に第2エレメント4の全長により得られる第2共振周波数f2とは別の第3共振周波数f3がさらに得られることで、3つの共振周波数による複共振化が可能となる。
また、少なくとも第1延在部E1に受動素子P1が接続されているので、受動素子P1の選択によって、各共振周波数をフレキシブルに調整可能であり、設計条件に応じた複共振化が可能なアンテナ装置を得ることができる。このように、アンテナ構成上、各パターン長、パターン幅、および各パターン間の浮遊容量等に加え、受動素子P1により、各共振周波数をフレキシブルに調整できるため、共振周波数の入れ替えが可能になり、用途や機器に応じて受動素子等による調整箇所を変更可能になっている。
次に、本発明に係るアンテナ装置の第2実施形態について、図7を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、第1エレメント3が第1延在部E1から第3延在部E3までで構成され、第2エレメント4が第4延在部E4と第5延在部E5とから構成されているのに対し、第2実施形態のアンテナ装置21では、図7に示すように、第1エレメント23が、さらに第6延在部E6を備え、第2エレメント24が、さらに第7延在部E7を備えている点である。
すなわち、第2実施形態では、第1エレメント23が、第3延在部E3の先端から第5延在部E5に向けて突出する第6延在部E6を備え、第2エレメント24が、第4延在部E4から第5延在部に沿ってグランド面GNDから離間する方向に突出する第7延在部E7を備えている。
なお、第6延在部E6は、第3延在部E3及び第5延在部E5の少なくとも一方の先端から他方に向けて突出させればよく、例えば第5延在部E5の先端から第3延在部E3に向けて突出させても構わない。
また、第2実施形態では、第3延在部E3にアンテナ素子ATを接続していない。
この第2実施形態では、第6延在部E6と第5延在部E5の先端部E5bとの間の浮遊容量Chと、第7延在部E7と第5延在部E5の基端部E5a及び先端部E5bとの間の浮遊容量Ciと、第7延在部E7と第3延在部E3の基端部E3a及び先端部E3bとの間の浮遊容量Cjと、第7延在部E7と第6延在部E6との間の浮遊容量Ckとが発生可能である。
このように第2実施形態のアンテナ装置21では、第1エレメント23及び第2エレメント24の少なくとも一方が、第3延在部E3及び第5延在部E5の少なくとも一方の先端から他方に向けて突出する第6延在部E6を備えているので、第6延在部E6と第3延在部E3又は第5延在部E5の先端との間に浮遊容量を発生させ、第1エレメント23による共振と第2エレメント24による共振との結合を高めることができる。
また、第2エレメント24が、第4延在部E4から第5延在部E5に沿ってグランド面GNDから離間する方向に突出する第7延在部E7を備えているので、第7延在部E7と第3延在部E3との間と、第7延在部E7と第5延在部E5との間と、第7延在部E7と第6延在部E6との間とにそれぞれ浮遊容量を発生させ、第1エレメント23による共振と第2エレメント24による共振との結合をさらに高めることができる。
次に、上記第1実施形態のアンテナ装置を実際に作製した実施例について、VSWR特性(電圧定在波比)を測定した結果を、図5を参照して説明する。
なお、これらの測定においては、各受動素子は以下のものを用いた。
・受動素子P1:1.0nHのインダクタ
また、アンテナ占有領域のサイズを、10.0mm×8.0mmとした。また、グランド面サイズを、26.0mm×20.0mmとした。
図5からわかるように、第1〜第3の共振周波数f1〜f3が、良好な帯域幅を有して得られている。特に、各共振周波数が結合してフラットで広い帯域幅が得られている。
なお、最も低いVSWRとなる共振周波数が4920.0MHzであり、帯域幅は6660.0MHz(VSWR≦3.0)であった。
また、次に、このアンテナ装置の実施例について、放射効率特性を測定した結果を、図6に示す。
この測定結果からわかるように、帯域内最大放射効率が、−0.6dBであった。
なお、本発明は上記各実施形態および上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記各実施形態では、第1エレメントの第3延在部にアンテナ素子を設けているが、他の延在部にアンテナ素子を設けてエレメントの短縮化を行い、装置全体の小型化を図っても構わない。例えば、第2エレメントの第5延在部や第7延在部にアンテナ素子を設けても構わない。特に、第7延在部にアンテナ素子を接続すると、隣接するエレメントとの間に高い浮遊容量が得られ、第1エレメントによる共振と第2エレメントによる共振との結合がより得やすくなる。
また、上述したようにアンテナ素子を接続してエレメントの一部とすることが好ましいが、アンテナ素子を接続せずに、銅箔等の金属箔のみで延在した第3延在部でも構わない。この際、高インピーダンス化するために、第3延在部の少なくとも一部を他の部分よりも幅狭の細いパターンにしたり、ジグザグに折り返しながら全体として一定方向に延在するミアンダパターンとしたりすることが好ましい。
さらに、基板サイズに余裕がある場合には、上記エレメントの一部を線状若しくは板状の金属を折り返した形状のパターンに置き換えても構わない。また、同一の基板本体の表裏面に対してスルーホールを用いて、螺旋状などの形状に旋回させたパターンにしても構わない。
1,21…アンテナ装置、2…基板本体、2a…基板本体の一辺、3,23…第1エレメント、4,24…第2エレメント、AT…アンテナ素子、E1…第1延在部、E2…第2延在部、E3…第3延在部、E3a…第3延在部の基端部、E3b…第3延在部の先端部、E4…第4延在部、E5…第5延在部、E5a…第5延在部の基端部、E5b…第5延在部の先端部、E6…第6延在部、E7…第7延在部、FP…給電点、GND…グランド面、G1…グランド面の端辺、GND1…インピーダンス調整グランド部、P1…受動素子

Claims (6)

  1. 絶縁性の基板本体と、
    前記基板本体の表面及び裏面の少なくとも一方に、それぞれ金属箔でパターン形成されたグランド面、第1エレメント及び第2エレメントとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとが、前記基板本体の一辺と前記一辺に対向して設けられた前記グランド面の端辺との間に設けられ、
    前記第1エレメントが、前記端辺に近接した基端側に給電点が設けられて前記グランド面から離間する方向に延在する第1延在部と、
    前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の一方に向けて延在する第2延在部と、
    前記第2延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第3延在部とを備え、
    前記第2エレメントが、前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の他方に向けて延在する第4延在部と、
    前記第4延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第5延在部とを備え、
    前記第3延在部と前記第5延在部とが、前記給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成され
    前記第3延在部及び第5延在部の少なくとも一方が、前記仮想線に対して斜めに延在する基端部と、
    前記基端部から前記仮想線に直交する方向に延在する先端部とを有していることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項に記載のアンテナ装置において、
    前記第1エレメント及び前記第2エレメントの少なくとも一方が、前記第3延在部及び前記第5延在部の少なくとも一方の先端から他方に向けて突出する第6延在部を備えていることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナ装置において、
    前記第1エレメント及び前記第2エレメントの少なくとも一方に誘電体アンテナのアンテナ素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のアンテナ装置において、
    少なくとも前記第1延在部に受動素子が接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 絶縁性の基板本体と、
    前記基板本体の表面及び裏面の少なくとも一方に、それぞれ金属箔でパターン形成されたグランド面、第1エレメント及び第2エレメントとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとが、前記基板本体の一辺と前記一辺に対向して設けられた前記グランド面の端辺との間に設けられ、
    前記第1エレメントが、前記端辺に近接した基端側に給電点が設けられて前記グランド面から離間する方向に延在する第1延在部と、
    前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の一方に向けて延在する第2延在部と、
    前記第2延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第3延在部とを備え、
    前記第2エレメントが、前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の他方に向けて延在する第4延在部と、
    前記第4延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第5延在部とを備え、
    前記第3延在部と前記第5延在部とが、前記給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成され、
    前記グランド面が、前記第3延在部及び前記第5延在部の少なくとも一方に向けて突出したインピーダンス調整グランド部を有していることを特徴とするアンテナ装置。
  6. 絶縁性の基板本体と、
    前記基板本体の表面及び裏面の少なくとも一方に、それぞれ金属箔でパターン形成されたグランド面、第1エレメント及び第2エレメントとを備え、
    前記第1エレメントと前記第2エレメントとが、前記基板本体の一辺と前記一辺に対向して設けられた前記グランド面の端辺との間に設けられ、
    前記第1エレメントが、前記端辺に近接した基端側に給電点が設けられて前記グランド面から離間する方向に延在する第1延在部と、
    前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の一方に向けて延在する第2延在部と、
    前記第2延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第3延在部とを備え、
    前記第2エレメントが、前記第1延在部の先端に基端が接続され前記第1延在部の左右の他方に向けて延在する第4延在部と、
    前記第4延在部の先端に基端が接続され前記グランド面から離間する方向に延在する第5延在部とを備え、
    前記第3延在部と前記第5延在部とが、前記給電点を通ると共に前記一辺に平行な仮想線から同じ距離に互いの先端を位置させていると共に、一方が他方よりも幅広に形成され、
    前記第2エレメントが、前記第4延在部から前記第5延在部に沿って前記グランド面から離間する方向に突出する第7延在部を備えていることを特徴とするアンテナ装置。
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