JP6616362B2 - ブラシレスモータ及び固定子の巻線方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及び固定子の巻線方法 Download PDF

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Description

本開示は、例えばHVAC(暖房、換気及び空調:Heating, Ventilation, and Air Conditioning)機器などに用いられるブラシレスモータ及び固定子の巻線方法に関する。
例えば、アウターロータ型の3相DCブラシレスモータの固定子及び回転子の構成について図10を参照して説明する。固定子1の構造について説明する。固定子コア4は、電磁鋼板が積層された積層コアが用いられる。環状のコア本体より径方向外側に向かって複数の極歯4aが突設されている。各極歯4aには図示しないコイルが巻かれる。固定子コア4は図示しない軸受ハウジングの外周に圧入接着されて組み付けられる。軸受ハウジング内には軸受が嵌め込まれる。
回転子8は、回転子軸の一方端に固定された回転子ハブにカップ状に形成された回転子ヨーク12がかしめられて一体に組み付けられている。この回転子ヨーク12の内周面には、周方向に多極着磁されたリング状の回転子マグネット13が組み付けられている。固定子1を組立てた後、回転子8を回転子軸が軸受ハウジングの軸受を挿通して嵌め込まれる。このとき、固定子コア4の極歯4aと回転子マグネット13が対向するように組み付けられる。
モータを励磁していない状態で回転子を一定の位置に保持する場合、保持トルク(コギングトルク)を向上させることが行われる。この場合、固定子コアの極歯と回転子マグネットの磁極とを1対1で対向させる必要がある。但し、固定子コアと回転子マグネットを対向配置させただけでは必ずしも磁気回路が形成されないため、固定子コアとは別にコアを用意して極歯を回転子マグネットの磁極と1対1で対向させて保持トルクを向上させることが提案されている(特許文献1:特開2015−89327号公報参照)。
特開2015−89327号公報
これに対して、固定子の部品点数を増やさず、固定子コアの極歯の歯先に形成される隙間を変えて、回転子マグネットの磁極と対向させる極歯を増やして、固定子コアの極歯を径方向の軸線に対して非対称形状としてコギングトルクを向上することも考えられる。例えばフライヤ駆動式の巻線機により固定子コアの極歯にマグネットワイヤを巻き付ける場合、極歯の径方向に移動可能なメインフォーマと隣接する極歯をカバーするサイドフォーマを配置して、ノズルを保持するフライヤを回転させてマグネットワイヤを極歯の周囲に周回させて巻き付け、ワイヤが周回する度にメインフォーマを径方向に移動させることで極歯の元端部(環状のコアバック部)から先端に向かって順次巻き付けてオープンスロットにコイルを形成する。
しかしながら、電磁鋼板を環状に打ち抜かれて形成される積層コアにおいて、極歯の歯先の形状が径方向の軸線に対して非対称であるため、各極歯の周囲に形成されるオープンスロットへマグネットワイヤを誘導する間隔が不均一となる。具体的には、マグネットワイヤを極歯の周囲に巻き付ける場合、歯先とサイドプレートとの間に隙間が発生し、巻線機のフライヤの回転に伴ってセンターフォーマががたついて安定しないため、極歯の周囲にマグネットワイヤを均一に巻き付けることができなくなるおそれがあるうえに、マグネットワイヤのテンションが強まってワイヤが切れるなどの不具合が発生するおそれがある。このため、巻線機による巻線速度を落として生産する必要があり生産性が低下し、製品の不良率が高くなるおそれがあった。
以下に述べるいくつかの実施形態は、これらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、環状部の周方向で径方向に複数突設された極歯どうしの歯先の間隔が異なる固定子コアであっても低コストでコイル巻線を均一に巻くことが可能なブラシレスモータ及び固定子の巻線方法を改良することで生産性を向上させ、不良率を低減させた固定子の巻線方法を提供することにある。
以下に述べるいくつかの実施形態に関する開示は、少なくとも次の構成を備える。
固定子極歯にコイルが巻き付けられた固定子コアを有する固定子と、前記固定子極歯に対向する回転子マグネットが設けられた回転子ヨークの中心部に設けられた回転子軸が軸受を介して回転可能に軸支された回転子と、を備えたブラシレスモータであって、
前記固定子コアは、環状部から周方向で複数の第一極歯、第二極歯、第三極歯が径方向に向かって突設されており、径方向の軸線に対して歯先が対称形に形成された前記第一極歯と、前記第一極歯と周方向で隣り合う前記第二極歯及び前記第三極歯の形状を、径方向の軸線に対して歯先が非対称形状でかつ前記第一極歯との歯先どうしの隙間より前記第二極歯と前記第三極歯の歯先どうしの隙間が狭く形成されており、隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない前記固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部が一体形成され、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様に形成されていることを特徴とする。
これにより、第一極歯との歯先どうしの隙間より第二極歯と第三極歯の歯先どうしの隙間が狭く形成された固定子を用いても、第一極歯の周方向両側の歯先とこれと周方向で対向する第二極歯又は第三極歯の歯先に補助歯先部を備えていることにより各極歯に対して均一にコイルを巻くことができる。
環状部の周方向で複数の極歯が径方向に向かって突設されかつ、隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない固定子コアには極歯の歯先の間隔が相対的に広い部分と狭い部分が生じている。しかしながら、隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部が一体形成され、固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となるように形成されている。補助歯先部は、樹脂材、金属材、ゴム等多様な部材を用いて形成することができる。
よって、巻線機のサイドプレートにより固定子コアの歯先を固定することで、各極歯にコイルを均一に巻くことができ、巻線作業が効率良く行えるので生産性が向上し、不良率も低減することができる。巻線機のサイドプレートにより固定子コアの歯先を固定する際に所要の極歯の歯先に補助歯先部が一体形成されていることにより極歯の強度が低下することもない。
前記補助歯先部は、前記固定子コアの所要の極歯の歯先にインサート成形され若しくは所要の極歯の歯先に塗装(電着塗装、樹脂塗装、焼付塗装、金属塗装等)されて、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となるように形成されていてもよい。
これにより、固定子コアを成形型にセットして所要の極歯の歯先にインサート成形を行うか、所要の極歯の歯先に塗装(吹き付け)することで、固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間を一様とすることができる。
前記固定子コアのモータ軸線方向両側に一対のインシュレータが装着されて前記インシュレータの一部に前記補助歯先部が一体に形成され、すべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となるように形成されていてもよい。
これにより、固定子コアにインシュレータを装着するだけで、固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様とすることができる。
前記補助歯先部は、前記固定子コアの所要の極歯の歯先に接着され若しくは溶着されて前記固定子コアのすべての歯先どうしの隙間が一様となるように形成されていてもよい。
これにより、固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部を接着するか或いは溶着することで、固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間を一様とすることができる。
固定子の巻線方法においては、環状部の周方向で複数の極歯が径方向に向かって突設されており、径方向の軸線に対して歯先が対称形の極歯と非対称形の極歯が混在して隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない固定子コアを用意する第1の工程と、前記固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部を一体形成し、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となった前記固定子コアを製造する第2の工程と、前記固定子コアを回転可能な支持台に固定し、巻線機のセンターフォーマでコイルを形成する極歯を位置決めする際に、前記極歯の歯先の周方向両側を挟み込むと共に当該極歯を径方向所定位置で積層方向両端を挟み込み、両側に隣接する極歯をサイドフォーマで覆う第3の工程と、回転筒体に設けられたノズルにマグネットワイヤを保持したまま当該回転筒体を回転させて当該マグネットワイヤを前記センターフォーマと前記サイドフォーマ間に形成された隙間からオープンスロットに進入させて前記極歯に前記マグネットワイヤを周回して巻き付ける第4の工程と、前記センターフォーマを前記極歯の径方向に1ピッチ移動させると共に前記回転筒体を更に回転させて前記極歯の周囲に前記マグネットワイヤを巻き付ける動作を繰り返し、前記極歯の周囲にコイルを形成する第5の工程と、前記センターフォーマを前記極歯から離間させるとともに前記支持台を所定角度回転させて前記固定子コアの次の極歯に対して前記第3の工程から第5の工程を繰り返して、すべての前記極歯に対してコイルを各々形成する第6の工程と、を含むことを特徴とする。
巻線機のセンターフォーマでコイルを形成する極歯を位置決めする際に、各極歯の歯先の周方向両側を挟み込むと共に極歯を径方向所定位置でモータ軸線方向両端を挟み込み、両側に隣接する極歯をサイドフォーマで覆う。
これにより、固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部を一体形成し、固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となっているので、極歯の歯先どうしの隙間に広狭がある固定子コアであっても、巻線作業時に巻線機のセンターフォーマが巻線動作で連れ動くのを防止し、コイルを一様に形成することができる。また、マグネットワイヤが各極歯のオープンスロットに進入する間隔が一定となり、各極歯にコイルを均一に巻くことができる。よって、非対称コアに対する巻線作業の生産性が向上し、不良率も低減することができる。
ブラシレスモータにおいては、環状部の周方向で径方向に複数突設された極歯どうしの歯先の間隔が異なる固定子コアであってもコイル巻線を均一に巻くことができ、モータ特性が低下することは無くなる。
また、固定子の巻線方法においては、固定子コアの極歯の歯先の間隔が同一であっても異なっていてもコイル巻線を一様に巻くことで生産性を向上させ、不良率を低減させることができる。
アウターロータ型DCブラシレスモータの軸方向断面説明図である。 図1の固定子コアと回転子との配置構成を示す説明図である。 固定子コアの平面図及び斜視図である。 固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部がインサート成形された固定子コアの水平断面図及び斜視図である。 固定子コアの軸方向に装着される一対のインシュレータを示す分解斜視図である。 固定子コアの所要の極歯の歯先のみに補助歯先部が一体形成された固定子コアの平面図及び斜視図である。 ガイドコアを設けた固定子コアに、巻線機を用いてマグネットワイヤを巻き付ける作業を示す模式図である。 巻線機による巻線動作に伴うセンターフォーマの状態説明図である。 形状の異なる極歯に巻き付けられたコイルのガイドコアの有無に応じた巻き状態を示す対比説明図である。 歯先が対称形状の固定子コアと回転子の配置構成を示す説明図である。
以下、本開示に係るブラシレスモータの実施形態について固定子の巻線方法と共に添付図面を参照しながら説明する。本実施形態では、一例としてアウターロータ型3相DCブラシレスモータを用いて説明する。尚、モータは固定子コアを備え極歯の周囲にコイルを巻き付けるものであればいずれでもよく、インナーロータ型モータであってもよい。
図1を参照して、アウターロータ型3相DCブラシレスモータの概略構成について説明する。固定子1の構造について説明する。筒状に形成されたハウジング2の軸孔2aには、焼結金属よりなる筒状のメタル含油軸受3が同軸状に組み付けられている。このハウジング2の一端側端部2b及び外周部に沿って固定子コア4が段付部2cに当接させて接着固定されている。固定子コア4は、積層コアであり、平面視で外周側に向かって放射状に突設された極歯4a1,4a2,4a3(図2参照)の周囲に各々コイル5が巻かれている。
また、ハウジング2の他端側外周には大径の段付部2dが形成されており、該段付部2dには取付板6が圧入され若しくはかしめられて組み付けられる。この取付板6にはモータ基板7が固定されている、モータ基板7には、ホール素子等を搭載したセンサ基板(図示せず)が設けられる。モータ基板7には、給電用の配線7aが接続されている。
次に図1において回転子8の構造について説明する。回転子軸9の一方側には、黄銅などを切削加工して形成された回転子ハブ10が圧入固定されている。この回転子ハブ10にカップ状に形成された回転子ヨーク12がかしめられて一体に組み付けられている。回転子8の回転運動は、回転子軸9が挿通するハウジング2の筒孔に挿入されたメタル含油軸受3によって支持されている。回転子8の垂直荷重は、回転子ハブ10とメタル含油軸受3との間に設けられるワッシャ11によって支持されている。
回転子ヨーク12は磁性体が用いられる。この回転子ヨーク12の内周面には、周方向にN極S極が交互に多極着磁されたリング状の回転子マグネット13が組み付けられている。回転子マグネット13の軸方向の長さは固定子コア4の極歯4aの軸方向の長さより大きなサイズのものが用いられる。固定子1を組立てた後、回転子8を回転子軸9がメタル含油軸受3を挿通して嵌め込まれる。このとき、固定子コア4の極歯4aと回転子マグネット13が対向するように組み付けられる。回転子8は、回転子マグネット13が対向する固定子極歯4aと磁気吸引されて組み付けられ、回転子軸9がハウジング2にメタル含油軸受3を介して回転可能に軸支されている。
次に図2乃至図6を参照して固定子1の形態について詳述する。
図2において、回転子8の回転子マグネット13は周方向にN極とS極に交互に着磁されており、磁極総数は12極である。また、固定子コア4の極歯総数(ポール数)は9極(9スロット)である。
固定子コア4に総数で9極(9スロット)設けられた極歯4aは以下の形状を有している。図2に示すように、第一極歯4a1は、回転子マグネット13のいずれか一方の磁極(例えばN極)と重なり合うように対向し、径方向の軸線に対して対称形に形成されている。また、第一極歯4a1に周方向に隣り合う第二極歯4a2及び第三極歯4a3は、径方向の軸線に対して非対称形に形成されて、かつ第一極歯4a1との隙間t1より第二極歯4a2と第三極歯4a3との隙間t2を狭くなるように形成されている(t1>t2;図3A参照)。
即ち、図2に示すように、第一極歯4a1の磁束作用面となる歯先4f1は、径方向の軸線に対して対称形であり、かつ、回転子マグネット13のN極と重なるように対向配置されて吸引力が作用するようになっている。また、第二極歯4a2の磁束作用面となる歯先4f2及び第三極歯4a3の磁束作用面となる歯先4f3は、径方向の軸線に対して非対称形となっている。この第二極歯4a2及び第三極歯4a3の歯先4f2及び歯先4f3を単一の極歯4aと同等の擬似第二極歯4a4とみなして磁束作用面が重なり合う対向する複数の回転子磁極(例えばS極、N極及びS極)との間で吸引力が作用するようになっている。
図2において、回転子マグネット13の磁極数をm(mは2以上の整数:図4Aではm=12)、固定子コア4の極歯数をP(Pは3以上の整数:図2ではP=9)とすると、P/mの比は、P/m=9/12=3/4である。
しかしながら、上述した第二極歯4a2と第三極歯4a3を擬似第二極歯4a4とみなすと、第一極歯4a1(3か所)と擬似第二極歯4a4(3か所)とを合わせた極歯総数P´は6となるため、P´/m=6/12=1/2となる。これにより、コギングトルク(保持トルク)を向上させることができる。
また、固定子コア4の所要の極歯4aの歯先に絶縁樹脂製の補助歯先部4cが一体形成され、固定子コア4のすべての極歯4aの歯先4fどうしの隙間tが一様となるように形成されている。
具体的には、図4A,Bに示すように補助歯先部4cは、絶縁樹脂材を用いて固定子コア4の各極歯4aを覆ってインサート成形されている。補助歯先部4cは、インサート成形に代えて所要の極歯4aの歯先に樹脂材、ゴム材、金属材等が塗装されていてもよい。絶縁樹脂材としては、例えばPBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート樹脂)、PPS樹脂(ポリフェニレンスルファイド樹脂)、PA樹脂(ポリアミド樹脂)等が用いられる。
図4Bに示すように、絶縁樹脂材を用いてインサート成形若しくは塗装(電着塗装、樹脂塗装、焼付塗装、金属塗装等)により固定子コア4の環状部4bの外周側面、第一極歯4a1,第二極歯4a2及び第三極歯4a3の磁束作用面4dを除く外周面が一体成形されている。補助歯先部4cは、歯先4f1の周方向両側、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第二極歯4a2の歯先4f2、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第三極歯4a3の歯先4f3に各々設けられている。
このため、図4Aに示すように、隣り合う第一極歯4a1,第二極歯4a2及び第三極歯4a3の歯先4f1,4f2,4f3の隙間t(オープンスロット19)の大きさが、隙間tと一様となるように形成されている。
尚、固定子コア4は、電磁鋼板が積層プレスされた積層コアを用いて説明したが、金属板を放電加工或いはレーザーカットされた一体型コア、金属粉末を焼成した焼結金属によるコア等他の固定子コアであってもよい。
このように、非対称形状の極歯4aを有する固定子コア4であっても、補助歯先部4cを設けることで全ての極歯4a(第一極歯4a1〜第三極歯4a3)の歯先4f(4f1〜4f3)に形成される隙間t(オープンスロット19)の大きさが均一となる。よって、後述する巻線機15のフォーマによりマグネットワイヤ18をオープンスロット19に誘導する場合に、歯先とのガタが生じ難くなり、各極歯4aにコイルを均一に巻くことができる。
また、図5に示すように、固定子コア4のモータ軸線方向両側に一対のインシュレータ4gを各々重ね合わせて組み付けられ、補助歯先部4cは一対のインシュレータ4gの歯先装着部4e(4e1〜4e3)の一部として形成されていてもよい。一対のインシュレータ4gは、第一〜第三極歯4a1,4a2,4a3の対称・非対称形状に関わらず径方向の軸線に対して歯先装着部4e(4e1〜4e3)が対称形となるように予め前述した絶縁樹脂材により樹脂成形されている。固定子コア4を形成する環状部4b及びこれより径方向に延設された各極歯4a(第一極歯4a1、第二極歯4a2、第三極歯4a3)を、モータ軸線方向両側から矢印方向に一対のインシュレータ4gを互いに嵌め合わせて組み付けられる。このとき、第一極歯4a1の歯先4f1はインシュレータ4gの歯先装着部4e1に装着され、第二極歯4a2の歯先4f2はインシュレータ4gの歯先装着部4e2に装着され、第三極歯4a3の歯先4f3はインシュレータ4gの歯先装着部4e3に装着される。尚、インシュレータ4gは、歯先4f1〜4f3の各磁束作用面は露出させても露出させなくてもいずれでもよい。補助歯先部4cは、歯先装着部4e1の周方向両側、歯先装着部4e1と周方向に隣接する歯先装着部4e2、歯先装着部4e1と周方向に隣接する歯先装着部4e3に各々設けられている。
これにより、インシュレータ4gの歯先装着部4eの一部として補助歯先部4cを設けたことで、固定子コア4のすべての極歯4aの歯先4f(4f1〜4f3)どうしの隙間tを一様とすることができる。
また、図6A,Bに示すように、補助歯先部4cは、固定子コア4の所要の極歯4aの歯先4fに絶縁樹脂製の補助歯先部4cが接着され若しくは溶着されていてもよい。
具体的には、図6Bに示すように、第一極歯4a1の歯先4f1の周方向両側、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第二極歯4a2の歯先4f2、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第三極歯4a3の歯先4f3に絶縁樹脂材により補助歯先部4cが接着され若しくは溶着されている。尚、補助歯先部4cの接着又は溶着に代えて成形型を用いて絶縁樹脂材によりインサート成形するか或いは絶縁樹脂材を塗装して補助歯先部4cが一体に形成されていてもよい。
これにより、図6Aに示すように固定子コア4のすべての極歯4a(第一極歯4a1〜第三極歯4a3)の歯先4f(4f1〜4f3)に形成される隙間tが一様となる。
次に、固定子1の巻線方法について、図7及び図8を参照して説明する。尚、図7、図8では固定子コア4の極歯4aに設けられる補助歯先部4cの図示は省略されており、破線などの仮想線で図示するものとする。
図2に示す周方向に複数の第一極歯4a1、第二極歯4a2、第三極歯4a3が径方向に向かって突設された非対称形状の極歯4aを有する固定子コア4を用意する。尚、固定子コア4は、電磁鋼板が積層プレスされた積層コアを用いて説明したが、金属板を放電加工或いはレーザーカットして形成された一体型コア、金属粉末を焼成した焼結金属コア等他の固定子コアであってもよい。
図7Aに示すように、フライヤ駆動式の巻線機15により固定子コア4の極歯4aにマグネットワイヤ18を巻き付ける。固定子コア4は、第一極歯4a1,第二極歯4a2及び第三極歯4a3を含むすべての極歯4aの歯先の隙間が不均一な状態にあるが、後述するように、所要の極歯4aに補助歯先部4cが形成されて、全ての極歯4aどうしの隙間はtで同一となるように形成されている。固定子コア4は一対のコアスタンド(支持台)21に載置されて環状部(コアバック部)4bが上下で挟み込まれて位置決めされる。固定子コア4は、コアスタンド21によりクランプされたまま回転可能に支持されている。
巻線機15は、極歯4aの径方向に移動可能なセンターフォーマ16aと隣接する極歯をカバーする一対のサイドフォーマ16bを備えている。センターフォーマ16aは、上下フォーマ部16a1,16a2が前方に延設され中央部がくびれた形状をしている(図8A参照)。センターフォーマ16aの両側には、一対のサイドプレート16cが各々設けられている。この一対のサイドプレート16cは、ノズル17を経たマグネットワイヤ18をサイドフォーマ16bとサイドプレート16cとの隙間を通じてオープンスロット19へ案内して極歯4aの周囲へ誘導する。尚、一対のセンターフォーマ16aは、円筒状のフライヤ(回転筒体)20の内部に同心状に配置され、進退動できるように設けられている。フライヤ20が回転してもセンターフォーマ16aは回転することなく、サイドプレート16cより径方向に対して進退移動できる範囲が広くなっている。フライヤ20の外周にはマグネットワイヤ18を保持するノズル17が一体に組み付けられている。フライヤ20が回転するとマグネットワイヤ18を保持するノズル17も回転するようになっている。
ここで、巻線機15による非対称コアの巻線方法の一例について図3乃至図9を参照して説明する。
図3A,Bに示すように環状部4bの周方向で複数の極歯4aが径方向に向かって突設されており、径方向の軸線に対して歯先4fが対称形の極歯と非対称形の極歯が混在して隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない固定子コア4を用意する(第1の工程)。固定子コア4は、電磁鋼板が積層プレスされた積層コアであってもよいし、金属板を放電加工或いはレーザーカットして形成された一体型コア、或いは金属粉末を焼成した焼結金属コア等、他の固定子コアであってもよい。
固定子コア4の所要の極歯4a(第一極歯4a1,第二極歯4a2,第三極歯4a3)の歯先4f(4f1,4f2,4f3)に補助歯先部4cを一体形成する。補助歯先部4cの形成方法は、図4A,Bに示すように成形型のキャビティに固定子コア4をセットして溶融した絶縁樹脂材を充填して一体成形してもよいし、溶融した絶縁樹脂材を吹き付け等により塗装して固めてもよい。或いは、図6A,Bに示すように補助歯先部4cは、固定子コア4の所要の極歯4aの歯先に例えば絶縁樹脂製の補助歯先部4cが接着され若しくは溶着されていてもよい。
更には、図5に示すように、固定子コア4のモータ軸線方向両側に一対のインシュレータ4gが装着され、一対のインシュレータ4gに設けられた所要の歯先装着部4e(4e1〜4e3)の一部で補助歯先部4cを形成してもよい。
これにより、第一極歯4a1の歯先4f1の周方向両側、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第二極歯4a2の歯先4f2、第一極歯4a1の歯先4f1と周方向に隣接する第三極歯4a3の歯先4f3に絶縁樹脂材により補助歯先部4cが一体に形成される。
この結果、固定子コア4のすべての極歯4aの歯先4f(4f1〜4f3)どうしの隙間tが一様となった固定子コア4が製造される(第2の工程)。
図7Aに示すように当該固定子4の環状部4bを上下一対のコアスタンド21に挟み込んで固定する(第3の工程)。具体的には、図7Aに示すように巻線機15に備えたセンターフォーマ16aの上下フォーマ部16a1,16a2が、固定子4の例えば第一極歯4a1の歯先4f1を超えて径方向所定位置まで進入させて当該第一極歯4a1を積層方向に挟み込み、サイドプレート16cは、センターフォーマ16aと共に前進して第一極歯4a1の歯先4f1の周方向両端部を挟み込む(図8B参照)。また、コイル5を形成する極歯4a1の両側に隣接する第二、第三極歯4a2,4a3の歯先4f2,4f3は、コアスタンド21と共に設けられたサイドフォーマ16bで各々覆われる(図7A,B参照)。
図7Aに示す円筒状のフライヤ20に設けられたノズル17を経てマグネットワイヤ18の先端をコアスタンド21に係止させる。フライヤ20の回転が進行するにしたがって、マグネットワイヤ18がサイドプレート16c(センターフォーマ16a)とサイドフォーマ16b間に形成されたオープンスロット19に進入してセンターフォーマ16aにガイドされながら第一極歯4a1にマグネットワイヤ18が周回して巻き付けられる(第4の工程)。このとき、補助歯先部4cがないと、図7Bに示すように第一極歯4a1の歯先4f1に周方向両側で隙間dが生じ、センターフォーマ16aやサイドプレート16cの挙動が安定せず、フライヤ20の回転によりガタついてしまい、サイドプレート16cとサイドフォーマ16bとの隙間tcの幅が変動してコイル5が均一に巻けず切れてしまうおそれがある。これに対して、隣り合う歯先4fとの隙間tが一様に形成された補助歯先部4cを有する固定子コア4(図4〜図6参照)を用いることで、サイドプレート16cが極歯4aの補助歯先部4cの周方向両側をしっかりと挟み込むことで、フライヤ20が回転してもセンターフォーマ16aが安定してがたつくことがないので、サイドプレート16cとサイドフォーマ16bとの間の均一な隙間tcを通じてマグネットワイヤ18はオープンスロット19内に誘導されて極歯4aに対して一定の巻径で巻き付けることができる(図7B参照)。
マグネットワイヤ18が周回すると、図8Cに示すように、センターフォーマ16aを極歯の径方向外側に1ピッチ径方向外側(矢印左側)に移動させると共にフライヤ20を更に回転させて第一極歯4a1(インシュレータ4eを設けた場合にはインシュレータ4e)の周囲にマグネットワイヤ18を巻き付ける。ノズル17を保持するフライヤ20を回転させてマグネットワイヤ18を極歯4aの周囲に周回させて巻き付け、マグネットワイヤ18が周回する度にメインフォーマ16aを径方向外側に1ピッチ移動させることで第一極歯4a1の元端部(環状部4b)から歯先4f1に向かって順次巻き付けてオープンスロット19にコイル5を形成する(第5の工程)。
次にセンターフォーマ16aを巻線が終了した第一極歯4a1(例えばU相極歯)から離間させるとともに上下一対のコアスタンド21に固定子コア4をクランプしたまま所定角度(例えば120°)回転させて、次の第一極歯4a1(例えばU相極歯)に対して上述した第2の工程から第4の工程を繰り返す。以上の工程をU相、V相、W相に相当するコイル5をすべての第一極歯4a1,第二極歯4a2,第三極歯4a3に対して各々形成する(第6の工程)。
以上説明した巻線方法によれば、巻線機15の一対のセンターフォーマ16aでコイル5を形成する極歯4aを挟み込む際に、サイドプレート16cとサイドフォーマ16bとの均一な隙間tを介してオープンスロット19にマグネットワイヤ18を誘導する動作が安定し、フライヤ20を回転させてもセンターフォーマ16aががたつくことがないので各極歯4aにコイル5を均一に巻くことができる。よって、非対称コアに対する巻線作業の生産性が向上し、不良率も低減することができる。また、巻線機15のサイドプレート16cにより固定子コア4の極歯4aを固定する際に歯先4fに補助歯先部4cが一体形成されていることにより極歯4aの強度が低下することもない。
図9Aは固定子コア4の例えば極歯4aの歯先4fが等間隔で対称形状である場合コイル巻線状態、図9B,Cは固定子コア4の例えば第一極歯4a1の歯先4f1が対称形状ではあるが、周方向の長さが短い場合の補助歯先部4cの有無に応じたコイル巻線状態、図9D,Eは、固定子コア4の例えば第三極歯4a3の歯先4f3が非対称形状である場合の補助歯先部4cの有無に応じたコイル線状態を示す。
図9Aに示すように固定子コア4の極歯4aの歯先4fが等間隔で対称形状である場合には、補助歯先部4cは不要でありコイル巻線状態は変わりなく巻き付けることができる。
しかしながら、図9Bに示すように、固定子コア4の第一極歯4a1の歯先4f1が対称形状ではあるが、周方向の長さが短い場合には、サイドプレート16cで歯先4f1を挟み込むことができない(図7B参照)ため、フライヤ20の回転にともなってセンターフォーマ16aががたついてコイル5と第一極歯4a1の間に隙間が発生してしまい、一定の巻径で巻くことができない。これに対して、図9Cに示すように、補助歯先部4cが第一極歯4a1の歯先4f1の周方向両側に形成されていると、第一極歯4a1は径方向の軸線に対して対称形状に一定間隔で形成されているため、サイドプレート16cで歯先4f1(図7B参照)を挟み込むことができる。このため、フライヤ20の回転にともなってセンターフォーマ16aががたつくことはなく、コイル5を安定して巻くことができる。
また、図9Dに示すように非対称な第三極歯4a3の幅でセンターフォーマ16aを使用すると歯先4f3とサイドプレート16cとの間に隙間d(図7B参照)が発生して、フライヤ20の回転にともなってセンターフォーマ16aにがたつきが生じてしまう。これにより、センターフォーマ16aに案内されて極歯4aにマグネットワイヤ18が巻かれるため、コイル5を安定して巻くことができない。
これに対して、図9Eに示すように、第三極歯4a3に補助歯先部4cが形成されていると、第三極歯4a3は径方向の軸線に対して対称形状となり隣り合う極歯と一定間隔t(図4A参照)で形成されているため、サイドプレート16cで歯先4a3(図7B参照)を挟み込むことができる。このため、フライヤ20の回転にともなってセンターフォーマ16aががたつくことはなく、コイル5を安定して巻くことができる。
また、上記3相DCブラシレスモータは、HVAC(暖房、換気及び空調)機器等、回転子を所定位置に保持する用途で駆動源として用いられる。
また、補助歯先部は、上述した絶縁樹脂材の他に、他の樹脂材、金属材、ゴム材等多様な部材を用いて形成することができる。
また、補助歯先部をインサート成形或いは塗装等により形成する際に、各極歯の磁束作用面を露出させたが必ずしも露出させなくてもよい。
また、上述した実施例はアウターロータ型のブラシレスモータを例示して説明したが、回転子マグネットと固定子コアの配置を入れ替えれば、インナーロータ型のブラシレスモータにも適用することができる。
1 固定子 2 ハウジング 2a 軸孔 2b 一端側端部 2c,2d 段付き部 3 メタル含油軸受 4 固定子コア 4a 極歯 4a1 第一極歯 4a2 第二極歯 4a3 第三極歯 4a4 擬似第二極歯 4b 環状部 4c 補助歯先部 4d 磁束作用面 4e 4e1,4e2,4e3 歯先装着部 4f,4f1,4f2,4f3 歯先 4g インシュレータ 5 コイル 6 取付板 7 モータ基板 7a 配線 8 回転子 9 回転子軸 10 回転子ハブ 11 ワッシャ 12 回転子ヨーク 13 回転子マグネット 15 巻線機 16a センターフォーマ 16a1 上フォーマ部 16a2 下フォーマ部 16b サイドフォーマ 16c サイドプレート 17 ノズル 18 マグネットワイヤ 19 オープンスロット 20 フライヤ 21 コアスタンド

Claims (5)

  1. 固定子極歯にコイルが巻き付けられた固定子コアを有する固定子と、前記固定子極歯に対向する回転子マグネットが設けられた回転子ヨークの中心部に設けられた回転子軸が軸受を介して回転可能に軸支された回転子と、を備えたブラシレスモータであって、
    前記固定子コアは、環状部から周方向で複数の第一極歯、第二極歯、第三極歯が径方向に向かって突設されており、径方向の軸線に対して歯先が対称形に形成された前記第一極歯と、前記第一極歯と周方向で隣り合う前記第二極歯及び前記第三極歯の形状を、径方向の軸線に対して歯先が非対称形状でかつ前記第一極歯との歯先どうしの隙間より前記第二極歯と前記第三極歯の歯先どうしの隙間が狭く形成されており、隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない前記固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部が一体形成され、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様に形成されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記補助歯先部は、前記固定子コアの所要の極歯の歯先にインサート成形され若しくは所要の極歯の歯先に塗装されて、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となるように形成されている請求項1記載のブラシレスモータ。
  3. 前記固定子コアのモータ軸線方向両側に一対のインシュレータが装着されて前記インシュレータの一部に前記補助歯先部が一体に形成され、すべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となるように形成されている請求項1記載のブラシレスモータ。
  4. 前記補助歯先部は、前記固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部が接着され若しくは溶着されて前記固定子コアのすべての歯先どうしの隙間が一様となるように形成されている請求項1項記載のブラシレスモータ。
  5. 環状部の周方向で複数の極歯が径方向に向かって突設されており、径方向の軸線に対して歯先が対称形の極歯と非対称形の極歯が混在して隣り合う歯先の周方向の間隔が一様でない固定子コアを用意する第1の工程と、
    前記固定子コアの所要の極歯の歯先に補助歯先部を一体形成し、前記固定子コアのすべての極歯の歯先どうしの隙間が一様となった前記固定子コアを製造する第2の工程と、
    前記固定子コアを回転可能な支持台に固定し、巻線機のセンターフォーマでコイルを形成する極歯を位置決めする際に、前記固定子コアの歯先の周方向両側を挟み込むと共に当該極歯を径方向所定位置で積層方向両端を挟み込み、両側に隣接する極歯をサイドフォーマで覆う第3の工程と、
    回転筒体に設けられたノズルにマグネットワイヤを保持したまま当該回転筒体を回転させて当該マグネットワイヤを前記センターフォーマと前記サイドフォーマ間に形成された隙間からオープンスロットに進入させて前記極歯にマグネットワイヤを周回して巻き付ける第4の工程と、
    前記センターフォーマを前記極歯の径方向に1ピッチ移動させると共に前記回転筒体を更に回転させて前記極歯の周囲にマグネットワイヤを巻き付ける動作を繰り返し、前記極歯の周囲にコイルを形成する第5の工程と、
    前記センターフォーマを前記極歯から離間させるとともに前記支持台を所定角度回転させて前記固定子コアの次の極歯に対して前記第3の工程から第5の工程を繰り返して、すべての前記極歯に対してコイルを各々形成する第6の工程と、を含むことを特徴とする固定子の巻線方法。
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