JP6616225B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関する。
従来、圧縮機は、モータにより駆動された駆動軸の回転力によりピストンを往復動させることで、外部から取り込んだ流体をシリンダ内で圧縮している。
近年、省スペース化の要請から、ピストンを嵌合させたクランク軸をモータに直結させて装置全体を小型化した、直結型の圧縮機が多く使用されている。直結型の圧縮機では、ピストンの往復運動に起因する振動と、駆動軸の回転運動に起因する振動が複合化することで、圧縮機に働く慣性力が増大して振動が大きくなり易く、また、振動の方向に偏りが生じる傾向がある。
そこで、圧縮機では、モータの稼働時に発生する振動を抑制することが求められている。例えば特許文献1では、モータと該モータにより回転駆動されて流体を圧縮する圧縮部とを支持する支持部材と、台座部材との間に、振動吸収部材を複数個介装した圧縮機が開示されている。
特開2010−37961号公報
特許文献1に記載の圧縮機では、振動吸収部材により、振動をある程度抑制することは可能であるものの、所定の方向に偏った振動を十分に吸収することは困難であった。また、特許文献1には、直結型の圧縮機においてどのようにして振動を抑制するか、十分な示唆がない。
そこで、本発明の目的は、振動を十分に抑制することができる圧縮機を提供することにある。
本発明に係る圧縮機の好ましい実施形態としては、モータと、前記モータの駆動軸の回転によりシリンダ内を往復動するピストンを備えた圧縮機本体と、を有する圧縮機であって、前記圧縮機は、前記駆動軸の回転速度が遅くなる側の領域である第1の領域と、前記駆動軸の回転速度が速くなる側の領域である第2の領域とに、前記圧縮機本体の振動を抑制する防振部材を複数個有し、前記防振部材は、前記第1の領域と前記第2の領域において、前記圧縮機の重心を基準として前記圧縮機本体側と前記モータ側とにそれぞれ少なくとも一ずつ配置されており、前記第1の領域では、前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材よりも、前記モータ側に配置された前記防振部材が、前記圧縮機の重心から離れた位置に配置されており、前記第2の領域では、前記モータ側に配置された前記防振部材よりも、前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材が、前記圧縮機の重心から離れた位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、モータの回転方向やピストンの移動方向を考慮して防振部材を配置することで、圧縮機の振動を十分に抑制することができる。
実施例1に係る圧縮機100の構成を示す側面図である。 実施例1に係る圧縮機100の内部構成を説明するための概略断面図である。 圧縮機100に働く慣性力の大きさを模式的に示す図である。 モータ5の稼働時の圧縮機100の振動状態を説明するための斜視図である。 圧縮機100の防振部材6の配置を説明するための図である。 モータ5の稼働時の圧縮機200の振動状態を説明するための斜視図である。 実施例2に係る圧縮機200の防振部材6e〜6hの配置を説明するための図である。 実施例3に係る圧縮機300の防振部材6i〜6lの配置を説明するための図である。 実施例4に係る圧縮機400の防振部材6m〜6pの配置を説明するための図である。
以下、本発明に係る圧縮機の実施形態を、図1〜5を用いて説明する。図1は、実施例1に係る圧縮機100の構成を示す側面図である。
圧縮機100は、床面や各種機器内部の底面に水平に設置される台座2と、台座2の上に設置される板状部材3と、板状部材3に設置される圧縮機本体4と、板状部材3に設置されるモータ5を有している。板状部材3は、複数個の防振部材6を介して、台座2上に設置されている。防振部材6は、圧縮機本体4の振動を抑制するためのものであり、例えばゴム状部材により構成される。
図2は、実施例1に係る圧縮機100の内部構成を説明するための概略断面図である。なお、図2において、台座2、板状部材3、防振部材6の図示は省略している。
圧縮機本体4は、シリンダ11と、シリンダ11内に設置されたピストン12と、シリンダ11の上部を閉鎖するシリンダヘッド13を有している。
モータ5は、駆動軸14を回転駆動する駆動源であり、モータケース51内に収納されて、圧縮機本体4の側方に隣接させて設けられている。モータ5の圧縮機本体4と反対側の端部は、エンドブラケット52により覆われている。
駆動軸14は、モータケース51のベアリング保持部に保持される大径の軸受53と、エンドブラケット52のベアリング保持部に保持される小径の軸受54により、両端が回転可能に保持されており、ステータ55が発生する磁力により、駆動軸14に固定されたロータ56が回転することで、駆動軸14が回転する。
ピストン12は、連接棒15、クランク軸(不図示)及びフライホイールバランス16を介して駆動軸14と接続されている。これにより、圧縮機本体4は、駆動軸14を介してモータ5に直結されている。
モータ5により駆動軸14が回転駆動されると、ピストン12は、クランク軸の偏心回転によって、シリンダ11内を駆動軸14に対して垂直方向に往復動する。これにより、ピストン12は、シリンダヘッド13との間に圧縮室21を画成しつつ、外部から圧縮室21に吸引された気体の圧縮動作を行う。
フライホイールバランス16は、駆動軸14と共に回転することで、ピストン12の往復動に伴う往復動慣性力を小さくする。ピストン12には、シール機能を持つリップリング17が設けられており、ピストン12とシリンダ11との気密性を保持している。
シリンダヘッド13は、シリンダ11の開口上部を覆うように設けられた仕切り板20の上に配置されている。仕切り板20には、板厚方向に貫通する吸引口(不図示)及び吐出口(不図示)が設けられている。仕切り板20には、例えばシリンダ11側に、吸引口を開閉加工な板状の吸入弁(不図示)が取り付けられており、シリンダヘッド13側に、吐出口を開閉加工な板状の吐出弁(不図示)が取り付けられている。
シリンダヘッド13は、筒部と蓋部を有する有蓋筒状をなすものである。筒部は、不図示の隔壁により内部が二室に仕切られて、吸引口に連通する吸入室と、吐出口に連通する吐出室が形成されている。
駆動軸14のピストン12側の端部には、冷却ファン18が取り付けられている。圧縮機本体4は、冷却ファン18側の側面から上面及び下面にかけて、樹脂カバー19により覆われている。樹脂カバー19は、モータ5側の端部において、モータケース51と接続されている。
次に、図2及び図3を用いて、モータ5を稼働したときの圧縮機本体4の動作について説明する。
以下では、ピストン12が、防振部材6の設置面である板状部材3から離間する方向(図2中上側の方向であり、以下では上方と示す。)に移動したときに圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て時計回りに回転駆動されて、ピストン12を往復動させる圧縮機100の場合について説明する。図3(1)〜(3)は、圧縮機100に働く慣性力の大きさを模式的に示す図である。図3(1)〜(3)は、圧縮機100を、圧縮機本体4側から見た状態を示している。このため、図3(1)〜(3)では、回転方向は、図中矢印で示すように、反時計回りとなる。
駆動軸14の所定の基準点が、図3(1)〜(3)のA1で示す位置から、矢印b1方向に、図3(1)〜(3)のA2で示す位置まで移動する吸込み工程では、ピストン12がシリンダヘッド13とは反対側に移動して、上死点から下死点に到達する。これにより、シリンダ11内の圧縮室21が拡大し、吐出弁は閉状態のままで、吸入弁が開き、シリンダヘッド13の吸入室内の気体は、圧縮室21内に導入される。
次いで、駆動軸14の所定の基準点が、図3(1)〜(3)のA2で示す位置から、矢印b2方向に、図3(1)〜(3)のA1で示す位置まで移動する圧縮工程では、ピストン12がシリンダヘッド13側に移動して、下死点から上死点に到達する。これにより、シリンダ11内の圧縮室21が縮小し、吸入弁は閉状態となり、吐出弁が開いて、圧縮室21で圧縮された気体が、シリンダヘッド31の吐出室に吐出される。
次に、上記で説明した圧縮機本体4の動作時に、圧縮機100に働く慣性力について説明する。モータ5の稼働時に圧縮機100に働く慣性力は、往復動質量による慣性力(図3(1)参照)と、回転質量による慣性力(図3(2)参照)とがあり、圧縮機100には、これらを合成した慣性力(図3(3)参照)が働く。
図3(1)は、圧縮機100に働く往復動質量による慣性力の大きさを模式的に示している。なお、図3(1)〜(3)において、内側の円は圧縮機100の範囲を模式的に示しており、外側の曲線は慣性力を示している。図3(1)に示すように、ピストン12の往復運動に起因する往復動質量により、圧縮機100には、上死点側と下死点側に略均等に慣性力が働く。
図3(2)は、圧縮機100に働く回転質量の慣性力の大きさを模式的に示している。ピストン12が上方に移動したときに気体を圧縮し、かつ、駆動軸14がモータ5側から見て時計回りに回転駆動される圧縮機100では、図3(2)に示すように、回転質量による慣性力は、吸込み工程側で大きく、圧縮工程側で小さくなる。以下に、その理由を説明する。
上記したように、圧縮機100は、モータ5の駆動軸14にピストン12が接続されており、モータ5と圧縮機本体4とが駆動軸14により直結している。このため、吸込み工程側と圧縮工程側とで、駆動軸14の回転にかかる負荷が大きく変動し、駆動軸14が一回転する間の回転速度が変動する。
具体的には、吸込み工程側(図3(1)〜(3)におけるA1−A2線の左側)では、駆動軸14の回転にかかる負荷が小さいため、回転速度が上昇する。このため、図3(2)の位置αで示すように、吸込み工程側で、回転質量による慣性力が大きくなる。一方、圧縮工程側(図3(1)〜(3)におけるA1−A2線の右側)では、駆動軸14の回転にかかる負荷が大きいため、回転速度が減少する。このため、図3(2)に示すように、圧縮工程側では、回転質量による慣性力が小さくなる。
図3(3)は、(1)の慣性力と(2)の慣性力とを合成した慣性力の大きさを模式的に示している。図3(1)〜(3)で示すように、往復動質量による慣性力と、回転質量による慣性力とは、力が作動する方向が略反対方向となっている。また、往復動質量による慣性力(図3(1)参照)は、一般に、回転質量による慣性力(図3(2)参照)より大きくなる。このため、図3(3)で示すように、回転質量による慣性力がより大きくなる吸引工程側では、往復動質量による慣性力との合力は小さくなり、回転質量による慣性力がより小さくなる圧縮工程側では、往復動質量による慣性力との合力は大きくなる。
この結果、ピストン12の上方移動により圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て時計回りに回転駆動される圧縮機100では、駆動軸14が一回転する間に圧縮機100に働く慣性力は、図3(3)の矢印C1で示す方向に大きくなる。
(実施例1)
以下に、実施例1として、ピストン12の上方移動により圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て時計回りに回転駆動されて、ピストン12を往復動させる圧縮機100の場合について説明する。
図4は、モータ5の稼働時の圧縮機100の振動状態を説明するための斜視図である。図4中、矢印C2は、モータ5の稼働時に、圧縮機本体4において慣性力が大きくなる方向であり、図3(3)に示す矢印C1と同じ方向を示している。圧縮機100を稼働したときに、圧縮機本体4において、矢印C2方向に慣性力が大きくなる場合には、実際には、圧縮機100の重心(モータ5の中心位置)Gを基準として、両矢印D1で示す方向、即ち、圧縮機本体4側から見て、圧縮機100の左前E1から右後E2の方向の振動が大きくなる。
圧縮機100は、モータ5側から見たときに、駆動軸14を中心として二分した領域のうち、駆動軸14に対して左側の領域(以下、左側領域Pと示す)が、駆動軸14の回転速度が遅くなる第1の領域であり、駆動軸14に対して右側の領域(以下、右側領域Qと示す)が、駆動軸14の回転速度が速くなる第2の領域である。従って、図4に示す矢印D1方向は、第2の領域(右側領域Q)の圧縮機本体4側から、第1の領域(左側領域P)のモータ5側の方向となる。
この場合には、防振部材6を、図5で示すように配置する。図5は、図1〜4で説明した圧縮機100の防振部材6の配置を説明するための図であり、圧縮機100を上方から見た図である。圧縮機100では、図5に示すように、左側領域Pには、防振部材6a、6bが配置されており、右側領域Qには、防振部材6c、6dが配置されている。
図5に示す例では、左側領域P、右側領域Qのいずれにおいても、圧縮機100の重心Gを基準として、圧縮機本体4側とモータ5側とに、防振部材6が一個ずつ配置されている。具体的には、左側領域Pには、圧縮機本体4側に防振部材6aが配置され、モータ5側に防振部材6bが配置されている。また、右側領域Qには、圧縮機本体4側に防振部材6cが配置され、モータ5側に防振部材6dが配置されている。
図5に示すように、防振部材6a〜6dは、駆動軸14を中心として、防振部材6a及び防振部材6bと、防振部材6c及び防振部材6dとが、左右非対称に配置されている。具体的には、左側領域Pでは、圧縮機本体4側の領域に配置する防振部材6aよりも、モータ5側の領域に配置する防振部材6bを、圧縮機100の重心Gから離れた位置に配置している。また、右側領域Qでは、モータ5側の領域に配置する防振部材6dよりも、圧縮機本体4側の領域に配置する防振部材6cを、圧縮機100の重心Gから離れた位置に配置している。
防振部材6a〜6dは、換言すれば、防振部材6bと防振部材6cとの距離L1と、防振部材6aと防振部材6dとの距離L2とを異ならせて配置されている。具体的には、防振部材6a〜6dは、左側領域Pにおいてモータ5側の領域に配置された防振部材6bと、右側領域Qにおいて圧縮機本体4側の領域に配置された防振部材6cとの距離L1と、左側領域Pにおいて圧縮機本体4側の領域に配置された防振部材6aと、右側領域Qにおいて、モータ5側の領域に配置された防振部材6dとの距離L2とが、L1>L2の関係を満たすように配置されている。
上記したように防振部材6a〜6dを配置することで、両矢印D1方向に大きく振れる振動を、効率的に抑制することができる。このため、圧縮機本体4とモータ5とを直結させた構造として省スペース化を図りつつ、所定の方向に偏って生じる振動を、効率的に抑制することができる。
(実施例2)
次に、実施例2において、ピストン12の上方移動により圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て反時計回りに回転駆動されて圧縮動作を行う圧縮機200について説明する。
圧縮機200においては、図6に示すように、モータ5を稼働したときに、圧縮機200の重心位置(モータ5の中心位置)Gを基準として、両矢印D2で示す方向、即ち、圧縮機本体4側から見て、圧縮機200の右前E3から左後E4の方向の振動が大きくなる。
圧縮機200では、右側領域Qが、駆動軸14の回転速度が遅くなる第1の領域であり、左側領域Pが、駆動軸14の回転速度が速くなる第2の領域である。従って、図6に示す矢印D2方向は、第2の領域(左側領域P)の圧縮機本体4側から、第1の領域(右側領域Q)のモータ5側の方向となる。
この場合には、防振部材6を、図7で示すように配置する。図7は、実施例2に係る圧縮機200の防振部材6e〜6hの配置を説明するための図である。圧縮機200では、図7に示すように、左側領域Pには、防振部材6e、6fが配置されており、右側領域Qには、防振部材6g、6hが配置されている。
図7に示すように、圧縮機200の防振部材6e〜6hは、圧縮機100における防振部材6a〜6d(図5参照)を、駆動軸14を中心として左右反転させた位置に配置されている。すなわち、防振部材6e〜6hは、駆動軸14を中心として、防振部材6e及び防振部材6fと、防振部材6g及び防振部材6hとが、左右非対称に配置されている。
具体的には、左側領域Pでは、モータ5側の領域に配置する防振部材6fよりも、圧縮機本体4側の領域に配置する防振部材6eを、圧縮機200の重心Gから離れた位置に配置している。また、右側領域Qでは、圧縮機本体4側の領域に配置した防振部材6gよりも、モータ5側の領域に配置した防振部材6hを、圧縮機200の重心Gから離れた位置に配置している。
また、防振部材6e〜6hは、左側領域Pにおいて、モータ5側の領域に配置された防振部材6fと、右側領域Qにおいて圧縮機本体1側の領域に配置された防振部材6gとの距離L1と、左側領域Pにおいて圧縮機本体1側の領域に配置された防振部材6eと、右側領域Qにおいて、モータ5側の領域に配置された防振部材6hとの距離L2とが、L1<L2の関係を満たすように配置されている。
上記したように防振部材6e〜6hを配置することで、両矢印D2方向に大きく振れる振動を効率的に抑制することができる。このため、圧縮機本体4とモータ5とを直結させた構造として省スペース化を図りつつ、所定の方向に偏って生じる振動を、効率的に抑制することができる。
(実施例3)
次に、実施例3では、ピストン12が、防振部材6の設置面である板状部材3に近接する方向(以下では下方と示す。)に移動したときに圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て時計回りに回転駆動されて、ピストン12を往復動させる圧縮機300の場合について説明する。
なお、以下に説明する実施例3の圧縮機300及び実施例4の圧縮機400は、ピストン12が下方に移動して気体を圧縮する点以外の基本的な構成は、図2に示す圧縮機100と同様であるため、その説明を省略する。
圧縮機300では、モータ5を稼働したときに、圧縮機300の重心位置(モータ5の中心位置)を基準として、圧縮機本体4側から見て、圧縮機300の右前から左後の方向の振動が大きくなる。この場合には、防振部材6を、図8で示すように配置する。図8は、実施例3に係る圧縮機300の防振部材6i〜6lの配置を説明するための図である。
圧縮機300では、モータ5側から見たときに、駆動軸14に対して右側の領域である右側領域Qが、駆動軸14の回転速度が遅くなる第1の領域であり、駆動軸14に対して左側の領域である左側領域Pが、駆動軸14の回転速度が速くなる第2の領域である。図8に示すように、左側領域Pには、防振部材6i、6jが配置されており、右側領域Qには、防振部材6k、6lが配置されている。
圧縮機300の防振部材6i〜6lは、圧縮機200における防振部材6e〜6h(図7参照)の配置と同様の位置関係となるように配置されている。また、防振部材6i〜6lは、左側領域Pにおいてモータ5側に設置された防振部材6jと右側領域Qにおいて圧縮機本体5側に配置された防振部材6kとの距離L1と、左側領域Pにおいて圧縮機本体5側に配置された防振部材6iと右側領域Qにおいてモータ5側に配置された防振部材6lとの距離L2とが、L1<L2の関係を満たすように配置されている。
上記したように防振部材6i〜6lを配置することで、圧縮機本体4側から見て、圧縮機300の右前位置から左後位置の方向に大きく振れる振動を効率的に抑制することができる。このため、圧縮機本体4とモータ5とを直結させた構造として省スペース化を図りつつ、所定の方向に偏って生じる振動を、効率的に抑制することができる。
(実施例4)
次に、実施例4では、ピストン12の下方移動により圧縮室21内の気体を圧縮し、かつ駆動軸14が、モータ5側から見て反時計回りに回転駆動されて、ピストン12を往復動させる圧縮機400の場合について、図9を用いて説明する。
圧縮機400では、モータ5を稼働したときに、圧縮機400の重心位置(モータ5の中心位置)を基準として、圧縮機本体4側から見て、圧縮機400の左前から右後の方向の振動が大きくなる。この場合には、防振部材6を図9で示すように配置する。図9は、実施例4に係る圧縮機400の防振部材6m〜6pの配置を説明するための図である。
圧縮機400では、モータ5側から見たときに、駆動軸14に対して左側の領域である左側領域Pが、駆動軸14の回転速度が遅くなる第1の領域であり、駆動軸14に対して右側の領域である右側領域Qが、駆動軸14の回転速度が速くなる第2の領域である。図9に示すように、左側領域Pには、防振部材6m、6nが配置されており、右側領域Qには、防振部材6o、6pが配置されている。
圧縮機300の防振部材6m〜6pは、圧縮機100における防振部材6a〜6d(図5参照)の配置と同様の位置関係となるように配置されている。また、防振部材6m〜6pは、左側領域Pにおいてモータ5側に設置された防振部材6nと右側領域Qにおいて圧縮機本体4側に配置された防振部材6oとの距離L1と、左側領域Pにおいて圧縮機本体4側に配置された防振部材6mと右側領域Qにおいてモータ5側に設置された防振部材6pとの距離L2とが、L1>L2の関係を満たすように配置されている。
上記したように防振部材6m〜6pを配置することで、圧縮機本体4側から見て、圧縮機400の左前位置から右後位置の方向に大きく振れる振動を効率的に抑制することができる。このため、圧縮機本体4とモータ5とを直結させた構造として省スペース化を図りつつ、所定の方向に偏って生じる振動を、効率的に抑制することができる。
以上説明した実施例1〜4では、左側領域P、右側領域Qにおいて、それぞれ、圧縮機本体4側とモータ5側とに、防振部材6を一個ずつ配置した例を示したが、防振部材6は、左側領域P、右側領域Qにおいて、それぞれ、圧縮機本体4側とモータ5側とにそれぞれに複数個ずつ配置してもよい。
また、実施例1〜4では、シリンダ11内で気体を圧縮する場合を例に説明したが、圧縮対象は、液体であってもよい。
100〜400…圧縮機、2…台座、3…板状部材、4…圧縮機本体、5…モータ、6、6a〜6p…防振部材、11…シリンダ、12…ピストン、13…シリンダヘッド、14…駆動軸、15…連接棒、16…フライホイールバランス、17…リップリング、18…冷却ファン、19…樹脂カバー、20…仕切り板、21…圧縮室、51…モータケース、52…エンドブラケット、53、54…軸受、55…ステータ、56…ロータ、A1、A2…位置、b1、b2、C1、C2…矢印、D1、D2…両矢印、E1…圧縮機100の左前、E2…圧縮機100の右後、E3…圧縮機200の右前、E4…圧縮機200の左後、L1、L2…距離、G…圧縮機100の重心、P…左側領域、Q…右側領域、α…位置

Claims (8)

  1. モータと、
    前記モータの駆動軸の回転によりシリンダ内を往復動するピストンを備えた圧縮機本体と、を有する圧縮機であって、
    前記圧縮機は、前記駆動軸の回転速度が遅くなる側の領域である第1の領域と、前記駆動軸の回転速度が速くなる側の領域である第2の領域とに、前記圧縮機本体の振動を抑制する防振部材を複数個有し、
    前記防振部材は、前記第1の領域と前記第2の領域において、前記圧縮機の重心を基準として前記圧縮機本体側と前記モータ側とにそれぞれ少なくとも一ずつ配置されており、
    前記第1の領域では、前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材よりも、前記モータ側に配置された前記防振部材が、前記圧縮機の重心から離れた位置に配置されており、前記第2の領域では、前記モータ側に配置された前記防振部材よりも、前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材が、前記圧縮機の重心から離れた位置に配置されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記ピストンが、前記防振部材の設置面から離間する方向に移動して前記シリンダ内の流体を圧縮し、かつ前記駆動軸が前記モータ側から見て時計回りに回転駆動される場合には、
    前記第1の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して左側の領域であり、前記第2の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して右側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記ピストンが、前記防振部材の設置面から離間する方向に移動して前記シリンダ内の流体を圧縮し、かつ前記駆動軸が前記モータ側から見て反時計回りに回転駆動される場合には、
    前記第1の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して右側の領域であり、前記第2の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して左側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記ピストンが、前記防振部材の設置面に近接する方向に移動して前記シリンダ内の流体を圧縮し、かつ前記駆動軸が前記モータ側から見て時計回りに回転駆動される場合には、
    前記第1の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して右側の領域であり、前記第2の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して左側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記左側の領域において前記モータ側に設置された前記防振部材と、前記右側の領域において前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材との距離L1と、
    前記左側の領域において前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材と前記右側の領域において前記モータ側に配置された前記防振部材との距離L2とが、L1<L2の関係を満たすことを特徴とする請求項3又は4に記載の圧縮機。
  6. 前記ピストンが、前記防振部材の設置面に近接する方向に移動して前記シリンダ内の流体を圧縮し、かつ前記駆動軸が前記モータ側から見て反時計回りに回転駆動される場合には、
    前記第1の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して左側の領域であり、前記第2の領域は、前記モータ側から見たときに、前記駆動軸に対して右側の領域であることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  7. 前記左側の領域において前記モータ側に設置された前記防振部材と、前記右側の領域において前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材との距離L1と、
    前記左側の領域において前記圧縮機本体側に配置された前記防振部材と前記右側の領域において前記モータ側に配置された前記防振部材との距離L2とが、L1>L2であることを特徴とする請求項2又は請求項6に記載の圧縮機。
  8. 前記ピストンは前記モータの駆動軸に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
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