JP6615263B2 - 貨幣処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨や紙幣等の貨幣の処理を行う貨幣処理装置に関する。
従来から、金融機関の出納業務等に利用され、入金した硬貨を金種別に選別し、選別した硬貨を、硬貨の収納および繰り出しが可能な金種別の収納繰出部か、硬貨を回収する金種別の金箱に収納するようにした硬貨処理装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
このような硬貨処理装置では、金箱からは硬貨を繰り出すことができないため、金箱を予め台車に搭載した後に台車ごと金箱を硬貨処理装置の筐体内に収容し、いずれかの金種の金箱で硬貨が満杯となれば、金箱が搭載された台車を硬貨処理装置の筐体から引き出すことによりこの台車を所定の場所に移動させて金箱の回収作業を行っている。
特許第4145521号公報
上述した硬貨処理装置では、入金した硬貨を金種別に選別し、選別した硬貨を一時保留部に一時的に保留し、一時保留部から硬貨を金種別の収納繰出部または金種別の金箱に送るようにしているが、一時保留部の下縁と金箱の上縁との間の隙間が大きい場合には、この隙間に硬貨が挟まってしまったり当該隙間から硬貨が金箱外に飛び出してしまったりするおそれがあるため、当該隙間をできるだけ詰めることが求められている。しかしながら、金箱は台車に搭載された状態で硬貨処理装置の筐体内に収容されるため、台車の車輪(キャスター)が接地する床面の状態によって一時保留部の下縁と金箱の上縁との間の隙間の大きさが変化してしまう。このため、従来では、台車のキャスター取付部にスペーサを挟むことにより一時保留部の下縁と金箱の上縁との間の隙間の大きさを調整していたが、このような調整は手間や時間がかかり、また、一時保留部の下縁と金箱の上縁との間の隙間を十分に詰めることができず当該隙間に硬貨が挟まってしまったりこの隙間から硬貨が金箱外に飛び出してしまったりすることを完全に防止することができないという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、床面が滑らかな水平面ではなく凹凸があった場合でも、このような床面の影響を受けることなく台車上の収納部の高さレベルを所定の高さとすることができ、このことにより、台車上の収納部の上縁の上方にある隙間に貨幣が挟まってしまったりこの隙間から貨幣が台車上の収納部の外に飛び出してしまったりすることを防止することができる貨幣処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、筐体における、台車の収容スペースのために切り欠かれた収容領域の底部の面積を小さくすることができ、よって当該筐体の強度をより大きくすることができる貨幣処理装置を提供することにある。
本発明の貨幣処理装置は、貨幣を処理する貨幣処理装置であって、筐体と、前記筐体から引き出し可能となっており、貨幣を収納する収納部と、前記収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、を備え、前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときに当該台車が載置される底板が設けられており、前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各前記車輪の下端部前記貨幣処理装置の構成部材および当該貨幣処理装置が設置されている床面と接触しないよう当該床面から浮くようになっていることを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、底板に台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各車輪が床面から浮くため、床面が滑らかな水平面ではなく凹凸があった場合でも、このような床面の影響を受けることなく台車上の収納部の高さレベルを所定の高さとすることができ、このことにより、台車上の収納部の上縁の上方にある隙間に貨幣が挟まってしまったりこの隙間から貨幣が台車上の収納部の外に飛び出してしまったりすることを防止することができる。
本発明の貨幣処理装置は、貨幣を処理する貨幣処理装置であって、筐体と、貨幣を収納する上部収納部と、前記筐体から引き出し可能となっており、前記上部収納部から送られた貨幣を収納する下部収納部と、前記下部収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、を備え、前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときに当該台車が載置される底板が設けられており、前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各前記車輪の下端部前記貨幣処理装置の構成部材および当該貨幣処理装置が設置されている床面と接触しないよう当該床面から浮くようになっていることを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、底板に台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各車輪が床面から浮くため、床面が滑らかな水平面ではなく凹凸があった場合でも、このような床面の影響を受けることなく台車上の下部収納部の高さレベルを所定の高さとすることができ、このことにより、上部収納部の下縁と下部収納物の上縁との間の隙間に貨幣が挟まってしまったりこの隙間から貨幣が下部収納物の外に飛び出してしまったりすることを防止することができる。
本発明の貨幣処理装置においては、前記底板には回転体が設けられており、前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車は前記回転体上に乗り上げるようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置においては、前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなるようになっていてもよい。
本発明の貨幣処理装置は、筐体と、前記筐体から引き出し可能となっており、貨幣を収納する収納部と、前記収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、を備え、前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときの当該台車の収容スペースが切り欠かれた底板が設けられており、前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなることを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、台車が筐体に収容されたときに位置可変車輪が位置固定車輪側に向かって移動し、位置可変車輪と位置固定車輪との間の距離が小さくなるため、筐体における、台車の収容スペースのために切り欠かれた収容領域の底部の面積を小さくすることができ、よって当該筐体の強度をより大きくすることができる。
本発明の貨幣処理装置は、筐体と、貨幣を収納する上部収納部と、前記筐体から引き出し可能となっており、前記上部収納部から送られた貨幣を収納する下部収納部と、前記下部収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、を備え、前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときの当該台車の収容スペースが切り欠かれた底板が設けられており、前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなることを特徴とする。
このような貨幣処理装置によれば、台車が筐体に収容されたときに位置可変車輪が位置固定車輪側に向かって移動し、位置可変車輪と位置固定車輪との間の距離が小さくなるため、筐体における、台車の収容スペースのために切り欠かれた収容領域の底部の面積を小さくすることができ、よって当該筐体の強度をより大きくすることができる。
本発明の貨幣処理装置によれば、床面が滑らかな水平面ではなく凹凸があった場合でも、このような床面の影響を受けることなく台車上の収納部の高さレベルを所定の高さとすることができ、このことにより、台車上の収納部の上縁の上方にある隙間に貨幣が挟まってしまったりこの隙間から貨幣が台車上の収納部の外に飛び出してしまったりすることを防止することができる。
本発明の他の貨幣処理装置によれば、筐体における、台車の収容スペースのために切り欠かれた収容領域の底部の面積を小さくすることができ、よって当該筐体の強度をより大きくすることができる。
本発明の実施の形態による硬貨処理装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す硬貨処理装置において入金処理が行われる際に用いられる各構成部材に係る内部構成を示す構成図である。 図1に示す硬貨処理装置において出金処理が行われる際に用いられる各構成部材に係る内部構成を示す構成図である。 図1に示す硬貨処理装置から筐体を取り除いたときの内部構成を示す斜視図である。 図1に示す硬貨処理装置から筐体を取り除いたときの内部構成を示す正面図である。 図1に示す硬貨処理装置から筐体を取り除いたときの内部構成を示す左側面図である。 図1に示す硬貨処理装置における位置固定案内部、第1の可動案内部および第2の可動案内部の構成を示す分解斜視図である。 図7に示す位置固定案内部、第1の可動案内部および第2の可動案内部を側方から見たときの構成の一部を示す縦断面図である。 図8において参照符号Rで示される領域を拡大して示す拡大縦断面図である。 図8に示す位置固定案内部、第1の可動案内部および第2の可動案内部の前部側の構成の一部を拡大して示す図である。 図7に示す位置固定案内部、第1の可動案内部および第2の可動案内部を手前側から見たときの構成を示す縦断面図である。 従来技術において台車が硬貨処理装置の筐体に収容されたときの状態を上方から見たときの構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車を上方から見たときの位置固定車輪や位置可変車輪等の位置を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す硬貨処理装置の筐体における台車が収容されるべき収容領域の構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す硬貨処理装置の筐体に完全に収容された台車を上方から見たときのときの構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す硬貨処理装置の筐体に完全に収容された台車を側方から見たときのときの構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車が筐体の外部に引き出された状態にあるときの当該台車を底部側から見たときの構成を示す斜視図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車が筐体の内部に完全に収容された状態にあるときの当該台車を底部側から見たときの構成を示す斜視図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車が筐体の外部に引き出された状態にあるときの当該台車を側方から見たときの構成を示す側面図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車が筐体の内部に完全に収容された状態にあるときの当該台車を側方から見たときの構成を示す側面図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車を底部側から見たときの構成を示す分解斜視図である。 (a)〜(c)は、図1に示す硬貨処理装置において台車が筐体に収容されるときの、当該台車のキャスターブラケット等と底板に設けられたロック解除ガイドとの位置関係等を順次示す側面図である。 図1に示す硬貨処理装置において用いられる台車を奧側から見たときの構成を示す側面図である。 変形例に係る台車を側方から見たときの構成を模式的に示す側面図である。 更なる変形例に係る台車を側方から見たときの構成を模式的に示す側面図である。 更なる変形例に係る台車を側方から見たときの構成を模式的に示す側面図である。 (a)は、更なる変形例に係る台車を前方から見たときの構成を模式的に示す側面図であり、(b)は、(a)に示す台車を下方から見たときの構成を模式的に示す底面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図23は、本実施の形態による硬貨処理装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による硬貨処理装置の外観を示す斜視図であり、図2および図3は、それぞれ、図1に示す硬貨処理装置において入金処理および出金処理が行われる際に用いられる各構成部材に係る内部構成を示す構成図である。また、図4乃至図6は、それぞれ、図1に示す硬貨処理装置から筐体を取り除いたときの内部構成を示す斜視図、正面図、左側面図である。また、図7乃至図11は、図1に示す硬貨処理装置における位置固定案内部、第1の可動案内部および第2の可動案内部の構成を示す図である。また、図13乃至図23は、図1に示す硬貨処理装置における台車や当該台車が収容される筐体の収容領域等の構成を示す図である。なお、図12は、比較例として、従来技術において台車が硬貨処理装置の筐体に収容されたときの状態を上方から見たときの構成を模式的に示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施の形態による硬貨処理装置10は略直方体形状の筐体11を有しており、この筐体11の上面には、シャッタ12a(図2参照)により開閉される硬貨の入金口12等が形成されている。また、筐体11の前面には硬貨の出金箱13、返却箱14、入金リジェクト箱15、収納繰出部ユニット16および台車80がそれぞれ手前側に引き出し可能に配設されている。
図2乃至図6に示すように、本実施の形態の硬貨処理装置10において筐体11の上部側に入金部20が配設されており、この入金部20の下部側に金種別の一時保留部21が前後方向に沿って配設されている。このような一時保留部21は、当該一時保留部21の保守や点検等のために、筐体11の前面から手前側に引き出し可能となっている。また、図5等に示すように、一時保留部21より下部側の一側(左側)に、収納繰出部ユニット16に搭載された金種別の収納繰出部22が前後方向に沿って配設されている。また、一時保留部21より下部側の他側(右側)に、台車80に搭載された金種別の金箱23が前後方向に沿って配設されている。また、一時保留部21の下部側で収納繰出部22と金箱23との間には返却箱14が配設されている。また、収納繰出部22の左側部に横搬送部24が前後方向に沿って配設されている。また、横搬送部24の後部側から入金部20に亘って縦搬送部25が配設されている。また、横搬送部24の前側に、出金箱13を含む出金機構26が配設されている。
図2等に示すように、入金部20は、入金口12から投入された硬貨を受け入れて所定量ずつ送り出す供給部30、この供給部30または縦搬送部25から送り込まれる硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す繰出部31、および繰出部31から1枚ずつ繰り出される硬貨を搬送する入金搬送部32を備えている。図4等に示すように、供給部30および繰出部31は、例えば回転円盤を用いた硬貨繰出機構から構成されている。また、入金搬送部32は、硬貨を1枚ずつ搬送する搬送ベルト等から構成されている。
入金搬送部32には、当該入金搬送部32により搬送される硬貨を識別する識別部33が配設されている。また、入金搬送部32において識別部33より搬送方向下流側には選別通路部分が筐体11の前側から後側に向けて配設されており、この選別通路部分に硬貨を選別する複数の選別部34が配設されている。選別部34には、搬送方向上流側から、識別部33で識別不能と判別されたリジェクト(RJ)硬貨を選別するリジェクト硬貨選別部、任意の金種または任意の種類の硬貨を選別する任意硬貨選別部、5円硬貨、1円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨の各金種の硬貨を選別する金種別選別部が含まれている。図2に示すように、リジェクト硬貨選別部により選別されたリジェクト硬貨は入金リジェクト箱15に送り込まれるようになっている。また、任意硬貨選別部で選別された硬貨および各金種別選別部で選別された各金種の硬貨はそれぞれ一時保留部21に送り込まれるようになっている。
一時保留部21は、筐体11の前後方向に沿って金種別に配設されており、金種別の一時保留部21毎に対応して金種別に区画されていて上下方向に開口された保留枠38、および保留枠38の底面を開閉する底板(図示せず)等を有している。図5に示すように、保留枠38は、モータ等の駆動部によって筐体11の左右方向に沿って移動可能となっている。具体的には、保留枠38は、収納繰出部22、返却箱14、金箱23のいずれの上方位置にも移動可能となっている。また、底板は、モータ等の駆動部によって筐体11の左右方向に沿って移動可能となっている。具体的には、底板は、収納繰出部22および返却箱14の上方位置に移動可能となっている。
保留枠38が入金搬送部32の下方(すなわち、各選別部34の下方)に位置するとともに返却箱14の上方に位置し、底板が保留枠38の底面を閉塞している位置を一時保留部21の一時保留位置とする。一時保留部21は、このような一時保留位置にあるときに、入金搬送部32の金種別選別部で金種別に選別された硬貨をそれぞれ収納して一時保留する。一時保留した硬貨の収納繰出部22への収納時には保留枠38のみが収納繰出部22上に移動して一時保留硬貨を収納繰出部22に放出する。また、一時保留した硬貨の金箱23への収納時には保留枠38のみが金箱23上に移動して一時保留硬貨を金箱23に放出する。また、一時保留した硬貨の返却時には底板のみが収納繰出部22上に移動して保留枠38の底面を開放することにより一時保留硬貨を返却箱14に放出する。なお、一時保留部21が金箱23上に移動したときの当該一時保留部21と金箱23との間には、一時保留部21で金種別に一時保留された硬貨が金箱23に放出される際に外部に飛散したり金種が混じったりしないように、位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44がそれぞれ設けられている(図5や図7等参照)。これらの位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の構成の詳細については後述する。また、一時保留部21が収納繰出部22上に移動したときの当該一時保留部21と収納繰出部22との間にも、一時保留部21で金種別に一時保留された硬貨が収納繰出部22に放出される際に外部に飛散したり金種が混じったりしないように案内部(図示せず)が設けられている。
なお、図2に示すように、金種別の一時保留部21の最前部には、入金搬送部32の任意選別部で選別された硬貨を一括して一時保留する一括一時保留部21aが配設されている。
収納繰出部22は、収納繰出部ユニット16に搭載されて筐体11の前後方向に沿って金種別に配設されている。このような収納繰出部22は、一時保留部21から放出される硬貨を金種別に収納するとともに収納繰出部22の下部に配設されている繰出機構50(図3参照)によって収納硬貨を1枚ずつ横搬送部24へ繰出可能としている。繰出機構50は、例えば回転円盤等から構成されている。
なお、図2に示すように、金種別の収納繰出部22の最前部には、一括一時保留部21aから放出される硬貨や後述する精査処理時におけるリジェクト硬貨を収納する一括収納箱22aが配設されている。この一括収納箱22aは、硬貨を繰り出すことはできない構造である。一括収納箱22a内の硬貨は、収納繰出部22と一体的に筐体11から手前側に引き出して取り出すことができるようになっている。
金箱23は、台車80に搭載されて筐体11の前後方向に沿って金種別に配設されている。各金箱23は、個別に設けられていて、上面を開口した箱状に形成されており、例えば4000枚程度の硬貨を収納可能としている。各金箱23は、台車80を筐体11から手前側に引き出した状態で、当該台車80に対して上方への抜き取りおよび上方からの差し込みが可能となっている。
なお、図2に示すように、金種別の金箱23の最前部には、一括一時保留部21aから放出される硬貨を収納する一括金箱23aが配設されている。
返却箱14は、筐体11の前後方向に沿って長く、上面が開口された箱状に形成されている。当該返却箱14は、一時保留部21(一括一時保留部21aを含む)から放出される硬貨を一括して受け入れて収納可能としている。
横搬送部24は、筐体11の前後方向に沿って配設されている収納繰出部22(一括収納箱22aは除く)から投出される硬貨を受け入れて搬送するベルトコンベヤにより構成されている。このベルトコンベヤは、受け入れた硬貨を、後述する回収処理時または精査処理時に筐体11の後部側(すなわち、図3における右側)へ搬送し、後述する出金処理時に筐体11の前部側(すなわち、図3における左側)へ搬送するように構成されている。
縦搬送部25は、横搬送部24の後部側へ搬送された硬貨を受け入れて上方の入金部20に搬送するベルトコンベヤによって構成されている。このベルトコンベヤは、表面に硬貨を引っ掛けて搬送する突起付きのベルトを用いて上方の入金部20に搬送可能としている。本実施の形態では、縦搬送部25によって硬貨を入金部20の繰出部31に搬送するようにしているが、入金部20の供給部30に搬送するようにしてもよい。
本実施の形態では、横搬送部24および縦搬送部25によって、収納繰出部22から繰り出された硬貨を入金部20に搬送する出金搬送部55が構成されている。
図3等に示すように、出金機構26は、横搬送部24の前部側から送り込まれる出金硬貨を受け入れる出金一時保留部60、横搬送部24から出金一時保留部60に送り込まれる出金硬貨の金種を判別する判別部61、および出金箱13を昇降させるリフト62(図5および図6参照)等を有している。
出金一時保留部60は、横搬送部24の前部側の一時保留位置にて横搬送部24から送り込まれる出金硬貨を受け入れて一時保留し、一時保留後の出金時にはリフト62によって下方の受取位置に下降された出金箱13上に移動してこの出金箱13に出金硬貨を放出する。一方、出金一時保留部60は、一時保留後の回収時(判別部61の判別において、出金金種および金額との不一致等の出金異常と判別した場合)には筐体11内に配置される出金リジェクト箱63上に移動してこの出金リジェクト箱63に硬貨を放出する。
リフト62は、出金箱13を、筐体11から出金箱13内の硬貨を取出可能とする上方の取出位置(すなわち、図3における二点鎖線位置)と、出金一時保留部60から出金硬貨を受け入れる下方の受取位置(すなわち、図3における実線位置)との間で昇降させる。
次に、このような構成からなる硬貨処理装置10の動作について説明する。
まず、硬貨処理装置10において入金処理が行われる際の動作について説明する。硬貨処理装置10において入金処理が行われる際に、操作者が入金口12を介して入金部20に硬貨を投入すると、入金部20で受け入れられた入金硬貨は繰出部31から1枚ずつ入金搬送部32に繰り出され、当該入金搬送部32により搬送される。
入金搬送部32により搬送される硬貨は識別部33により識別される。そして、処理対象外や識別不能な入金リジェクト硬貨は入金リジェクト硬貨選別部で選別されて入金リジェクト箱15に送り込まれる。また、正常な入金硬貨は金種別選別部で選別されて一時保留部21に金種別に一時保留される。入金リジェクト硬貨を収納した入金リジェクト箱15は、筐体11から引き出されることにより入金リジェクト硬貨を取出可能となる。なお、入金リジェクト箱15は、筐体11から引き出す箱型タイプではなく、前面のシャッタを開けて中の硬貨を取り出すタイプのものでもよい。
一時保留部21に硬貨が保留された後、操作者によって入金承認指令が硬貨処理装置10の制御部(図示せず)に与えられると、一時保留部21の保留枠38が金箱23上に移動し、一時保留部21から入金硬貨が放出されて金箱23に金種別に収納される。なお、通常は、入金硬貨を金箱23に収納するが、収納繰出部22においてある金種の出金準備金が少ない場合には、一時保留した入金硬貨を収納繰出部22に収納してもよい。
また、一時保留部21に硬貨が保留された後、操作者によって返却指令が硬貨処理装置10の制御部(図示せず)に与えられると、一時保留部21の底板が開放移動し、一時保留部21から返却硬貨が放出されて返却箱14に収納される。返却硬貨を収納した返却箱14は、筐体11から引き出されることにより返却硬貨を取り出すことができるようになる。
次に、硬貨処理装置10において出金処理が行われる際の動作について説明する。硬貨処理装置10において出金処理が行われる際に、出金対象金種の収納繰出部22から所定の出金枚数分の出金硬貨が繰出機構50により投出される。繰出機構50により投出された出金硬貨は、横搬送部24により前部側へ搬送され出金一時保留部60に放出される。横搬送部24から出金一時保留部60に放出される出金硬貨は判別部61で判別および計数が行われる。
収納繰出部22から出金額分の出金硬貨の投出が完了し、判別部61での判別によって出金額分の出金硬貨が横搬送部24から出金一時保留部60に放出されたことが確認されたら、出金一時保留部60が出金箱13側に移動することにより当該出金一時保留部60から出金硬貨が放出されて出金箱13に収納される。なお、出金箱13は、予め下方の受取位置(すなわち、図3における実線位置)に移動して待機している。
その後、出金一時保留部60が横搬送部24から出金硬貨を受け入れる位置に戻り、出金硬貨を収納した出金箱13がリフト62によって上方の取出位置(すなわち、図3における二点鎖線位置)に移動する。そして、出金箱13を筐体11から引き出すことにより出金硬貨を取り出すことができるようになる。
出金硬貨が取り出された出金箱13が筐体11内に戻されると、出金箱13がリフト62によって下方の受取位置に移動し、次の出金硬貨の搬送に備えて受取位置で待機する。
次に、硬貨処理装置10において収集処理が行われる際の動作について説明する。収集処理とは、収納繰出部22内の硬貨を金箱23に移す処理であり、この処理によって収納繰出部22内の硬貨量を少なくし、後述する精査処理や回収処理を短時間で容易に行えるようにする。より詳細には、収集処理により、収納繰出部22内の硬貨量を、所定の出金準備金を残し、かつ一時保留部21の一時保留可能な硬貨量より少ない量とする。
硬貨処理装置10において収集処理が行われる際に、収納繰出部22から繰出機構50により繰り出された硬貨が、横搬送部24、縦搬送部25、入金部20を経て一時保留部21に送られて一時保留され、この一時保留部21から金箱23に硬貨が送られる。このように、入金部20および一時保留部21が入金処理と同じ経路を通るようになるため、収集処理中には入金処理を行うことができないことになる。
次に、硬貨処理装置10において精査処理が行われる際の動作について説明する。精査処理とは、収納繰出部22に収納されている硬貨を金種毎に全て取り出し、識別計数した後、該当金種の収納繰出部22に戻す処理である。硬貨処理装置10において精査処理が行われる際に、収納繰出部22から繰出機構50により繰り出された硬貨が、横搬送部24、縦搬送部25、入金部20を経て一時保留部21に送られて一時保留される。ここで、入金部20において入金搬送部32により硬貨が搬送されるときに識別部33により識別および計数が行われる。識別部33により識別が行われた硬貨は一時保留部21に一時保留される。そして、収納繰出部22から硬貨が全て繰り出されて一時保留部21に収納されると、一時保留部21内の硬貨が元の収納繰出部22に放出され、このことにより元の収納繰出部22に硬貨が戻されるようになる。このような動作を各金種の収納繰出部22について順次行う。
なお、精査処理中に識別部33でリジェクトと判定された硬貨は、入金リジェクト箱15に送られるのではなく、一括一時保留部21aへ送られ、一括一時保留部21aから一括収納箱22aへ送られる。これは、精査処理の対象となる収納繰出部22内の硬貨は、機内在高で管理されているため、入金リジェクト箱15へ送って外部から取り出されることのないようにするためである。
次に、硬貨処理装置10において回収処理が行われる際の動作について説明する。回収処理とは、収納繰出部22に収納されている全ての硬貨を金箱23に送ることにより金箱23ごと硬貨を回収する処理のことである。硬貨処理装置10において回収処理が行われる際に、収納繰出部22から全ての硬貨が繰出機構50により繰り出される。繰り出された硬貨は、横搬送部24、縦搬送部25、入金部20を経て一時保留部21に送られて一時保留される。
ここで、収納繰出部22に収納されている金種別の硬貨量が一時保留部21の金種別の一時保留容量より少ない場合には、収納繰出部22から繰り出された全ての硬貨が一時保留部21に収納される。そして、一時保留後に、一時保留部21から硬貨が放出されて金箱23に収納される。一方、収納繰出部22に収納されている金種別の硬貨量が一時保留部21の金種別の一時保留容量より多い場合には、一時保留部21に一時保留された硬貨の枚数が一時保留部21の一時保留容量に達したら、収納繰出部22および入金部20の動作を一旦停止し、一時保留部21から硬貨を放出して金箱23に収納する。そして、一時保留部21を空にしたら、収納繰出部22および入金部20の動作を再開し、上述したような、硬貨を一時保留部21に一時保留し、一時保留部21から硬貨を放出して金箱23に収納する動作を繰り返す。
本実施の形態では、一時保留部21が金箱23上に移動したときの当該一時保留部21と金箱23との間に、位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44がそれぞれ配設されている。ここで、一時保留部21は、硬貨を収納するとともに筐体11から引き出し可能となっている上部収納部として機能し、一方、金箱23は、上部収納部としての一時保留部21から送られた硬貨を収納するとともに筐体11から引き出し可能となっている下部収納部として機能するようになっている。このように、本実施の形態では、上部収納部としての一時保留部21および下部収納部としての金箱23の両方が筐体11から引き出し可能な構成となっているため、両者の間の隙間の管理(具体的には、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間の管理)が重要となる。
位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の構成の詳細について図7乃至図11を用いて説明する。なお、図7は、位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の構成を示す分解斜視図である。また、図8は、図7に示す位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44を側方から見たときの構成の一部を示す縦断面図であり、図9は、図8において参照符号Rで示される領域を拡大して示す拡大縦断面図である。また、図10は、図8に示す位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の前部側の構成の一部を拡大して示す図である。また、図11は、図7に示す位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44を手前側から見たときの構成を示す縦断面図である。
上述したように、本実施の形態では、一時保留部21および金箱23はそれぞれ筐体11の前面から手前側に引き出し可能となっている。ここで、一時保留部21および金箱23をそれぞれ筐体11の内部に収容したときに、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間が大きい場合には、この隙間に硬貨が挟まってしまったり当該隙間から硬貨が金箱外に飛び出してしまったりするおそれがあるため、当該隙間をできるだけ詰めることが求められている。これに対し、本実施の形態では、図5等に示すように、一時保留部21が金箱23上に移動したときの当該一時保留部21と金箱23との間に、位置固定案内部40のみならず当該位置固定案内部40に対して移動自在となっている第1の可動案内部42および第2の可動案内部44を設けることにより、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を詰めるようになっており、このことにより当該隙間に硬貨が挟まってしまったりこの隙間から硬貨が金箱23外に飛び出してしまったりすることを防止するようになっている。このように、本実施の形態では、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44により、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11の内部に収容されたときに一時保留部21と位置固定案内部40との間の隙間および金箱23と位置固定案内部40との間の隙間をそれぞれ詰める隙間調整機構が構成されている。
図5等に示すように、位置固定案内部40は、一時保留部21が金箱23の真上の位置に移動したときの当該一時保留部21と金箱23との間の箇所に位置固定で設けられている。一方、第1の可動案内部42は、位置固定案内部40の上方において当該位置固定案内部40に対して移動可能に設けられており、一時保留部21側に向かって付勢されるようになっている。より詳細には、図7等に示すように、位置固定案内部40と第1の可動案内部42との間には複数のバネ46が設けられており、当該バネ46の収縮状態からの反発力によって第1の可動案内部42は位置固定案内部40から上方に遠ざかる方向に(すなわち、一時保留部21側に向かって)付勢されるようになっている。そして、一時保留部21が筐体11に収容される際に、第1の可動案内部42は一時保留部21側への付勢力に抗して(すなわち、バネ46を圧縮させながら)下方に押し下げられるようになっている。
また、第2の可動案内部44は、位置固定案内部40の下方において当該位置固定案内部40に対して移動可能に設けられており、金箱23側に向かって付勢されるようになっている。より詳細には、図7等に示すように、位置固定案内部40と第2の可動案内部44との間には複数のバネ48が設けられており、当該バネ48の収縮状態からの反発力によって第2の可動案内部44は位置固定案内部40から下方に遠ざかる方向に(すなわち、金箱23側に向かって)付勢されるようになっている。そして、金箱23が筐体11に収容される際に、第2の可動案内部44は金箱23側への付勢力に抗して(すなわち、バネ48を圧縮させながら)上方に押し上げられるようになっている。
このような位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の構成について以下に詳述する。
図7等に示すように、位置固定案内部40は、上方から見て長方形形状の枠体からなり、この位置固定案内部40の内部空間40mは複数の領域に区画されていない。なお、一時保留部21から下方に放出された硬貨はこの位置固定案内部40の内部空間40mを通って金箱23に送られるようになる。また、位置固定案内部40の四隅にはそれぞれ鉛直方向に延びるピン部材40pが設けられており、各ピン部材40pの周囲に、第2の可動案内部44を位置固定案内部40から下方に遠ざかる方向に付勢するバネ48が配設されるようになっている。また、位置固定案内部40の前縁部および後縁部には、それぞれ、第1の可動案内部42を位置固定案内部40から上方に遠ざかる方向に付勢するバネ46の下端部を受けるための受け部材40rが設けられている。
第1の可動案内部42は、上方から見て位置固定案内部40と略同一の大きさの長方形形状の枠体からなり、この第1の可動案内部42の内部空間は仕切部材42aにより複数の領域42mに区画されている。ここで、仕切部材42aにより区画された各領域42mは、一時保留部21(一括一時保留部21aを含む)における金種別に区画された各領域に対応している。そして、一時保留部21から下方に放出された硬貨は金種毎に第1の可動案内部42の各領域42mを通って金箱23に送られるようになる。また、第1の可動案内部42の四隅にはそれぞれ鉛直方向に延びるピン部材42pが設けられており、各ピン部材40pの周囲に、第1の可動案内部42を位置固定案内部40から上方に遠ざかる方向に付勢するバネ46が配設されるようになっている。
第2の可動案内部44は、上方から見て位置固定案内部40と略同一の大きさの長方形形状の枠体からなり、この第2の可動案内部44の内部空間は仕切部材44aにより複数の領域44mに区画されている。ここで、仕切部材44aにより区画された各領域44mは、各金種の金箱23(一括金箱23aを含む)に対応している。そして、一時保留部21から下方に放出された硬貨は金種毎に第2の可動案内部44の各領域44mを通って各金種の金箱23に送られるようになる。また、図7に示すように、各仕切部材44aの裏面には、上下方向に沿って平行に延びる複数の溝44c(いわゆる肉盗み)が形成されている。また、第2の可動案内部44の四隅には、それぞれ、第2の可動案内部44を位置固定案内部40から下方に遠ざかる方向に付勢するバネ48の下端部を受けるための受け部材44rが配設されるようになっている。
図8および図9に示すように、第1の可動案内部42に設けられた各仕切部材42aには、下方が開口している空洞部42bが設けられており、この空洞部42bには、第2の可動案内部44に設けられた各仕切部材44aの上端部44bが入り込むようになっている。このことにより、第1の可動案内部42や第2の可動案内部44の前後方向(すなわち、図8や図9における左右方向)において、第1の可動案内部42の各仕切部材42aと第2の可動案内部44の各仕切部材44aとの間の隙間を硬貨が通ることが防止されるようになり、よって一時保留部21から落下した硬貨が異なる金種の金箱23に収納されてしまうことを防止することができるようになる。
また、図10に示すように、第1の可動案内部42における前端部には、筐体11の前後方向(すなわち、図10における左右方向)に沿って斜め上方に傾斜した傾斜面42dが設けられている。一方、一時保留部21における奧側の端部の下部にも、筐体11の前後方向に沿って斜め上方に傾斜した傾斜部21bが設けられている。このため、一時保留部21を筐体11の内部に収容する際に当該一時保留部21を図10における矢印方向に移動させたときに、一時保留部21の傾斜部21bの傾斜面と第1の可動案内部42の傾斜面42dとが接触するようになり、この傾斜面42dが一時保留部21の傾斜部21bにより下方に押圧されることにより第1の可動案内部42がバネ46の収縮状態からの反発力に抗してわずかに下方に移動するようになる。また、一時保留部21の傾斜部21bの傾斜面と第1の可動案内部42の傾斜面42dとが接触するため、一時保留部21を筐体11の内部に収容する際に当該一時保留部21の端部が第1の可動案内部42に引っ掛からずにスムーズに筐体11の奧側に移動させることができるようになる。一時保留部21が筐体11の内部に収容されると、第1の可動案内部42はこの一時保留部21によりバネ46の収縮状態からの反発力に抗してわずかに下方に押動されるため、第1の可動案内部42の上端縁は一時保留部21の下端縁と当接するようになる。この際に、図8や図9に示すように、第1の可動案内部42の各仕切部材42aの上端縁も、一時保留部21を各金種の領域に区画する仕切部材21cの下端縁に当接するようになる。
また、図10に示すように、第2の可動案内部44における前端部にも、筐体11の前後方向(すなわち、図10における左右方向)に沿って斜め上方に傾斜した傾斜面44dが設けられている。このため、金箱23を筐体11の内部に収容する際に当該金箱23を図10における矢印方向に移動させたときに、金箱23の上端部と第2の可動案内部44の傾斜面44dとが接触するようになり、この傾斜面44dが金箱23の上端部により上方に押圧されることにより第2の可動案内部44がバネ48の収縮状態からの反発力に抗してわずかに上方に移動するようになる。また、金箱23の上端部と第2の可動案内部44の傾斜面44dとが接触するため、金箱23を筐体11の内部に収容する際に当該金箱23の端部が第2の可動案内部44に引っ掛からずにスムーズに筐体11の奧側に移動させることができるようになる。金箱23が筐体11の内部に収容されると、第2の可動案内部44はこの金箱23によりバネ48の収縮状態からの反発力に抗してわずかに上方に押動されるため、第2の可動案内部44の下端縁は金箱23の上端縁と当接するようになる。この際に、図8や図9に示すように、第2の可動案内部44の各仕切部材44aの下端縁は、金箱23の上端縁に当接するようになる。
図11は、図7に示す位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44を手前側から見たときの構成を示す縦断面図である。図11では、位置固定案内部40、第1の可動案内部42および第2の可動案内部44の構成を分かりやすく図示するために、位置固定案内部40を白塗りで、第1の可動案内部42を斜線で、第2の可動案内部44を網掛けで、それぞれ図示している。上述したように、第1の可動案内部42に設けられた各仕切部材42aには、下方が開口している空洞部42bが設けられているが、この空洞部42bは鉛直方向に延びる複数の仕切板42eにより複数の領域に仕切られている。また、第2の可動案内部44の仕切部材44aの上端部44bは櫛歯形状となっており、この上端部44bの各歯が、仕切板42eにより仕切られた空洞部42bの各領域に入り込むようになっている。このことにより、第1の可動案内部42の各仕切部材42aと第2の可動案内部44の各仕切部材44aとの間の隙間を硬貨が通ることがより一層防止されるようになる。
また、図11に示すように、第1の可動案内部42の両縁部には、下方が開口している空洞部42fが設けられており、この空洞部42fには、位置固定案内部40の上端部40aが入り込むようになっている。このことにより、第1の可動案内部42の枠体と位置固定案内部40の枠体との間の隙間を硬貨が通ることが防止されるようになり、よって一時保留部21から落下した硬貨が位置固定案内部40から外方に飛散してしまうことを防止することができるようになる。
また、図8乃至図11に示すように、本実施の形態では、第1の可動案内部42の長方形形状の枠体(すなわち、仕切部材42a以外の部分)の下縁および第2の可動案内部44の長方形形状の枠体(すなわち、仕切部材44a以外の部分)の上縁は、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されて第1の可動案内部42が下方に押し下げられるとともに第2の可動案内部44が上方に押し上げられたときに、互いに入り組み合うような形状となっている。このように、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されたときに第1の可動案内部42の長方形形状の枠体の下縁および第2の可動案内部44の長方形形状の枠体の上縁が互いに入り組み合うため、一時保留部21の各領域から金箱23の各領域に硬貨を送る際に、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間から硬貨が金箱23の外部に飛散してしまうことをより一層防止することができるようになる。なお、この場合には、第1の可動案内部42の長方形形状の枠体の下縁および第2の可動案内部44の長方形形状の枠体の上縁のうち少なくとも一方が櫛歯形状となっていてもよい。
また、図11に示すように、第1の可動案内部42を手前側から見て左端部には、筐体11の幅方向(すなわち、図11における左右方向)に沿って斜め上方に傾斜した傾斜面42cが設けられている。このため、一時保留部21の保留枠38が図5に示すような一時保留位置(すなわち、入金搬送部32の下方の位置であって返却箱14の上方の位置)から金箱23の上方の位置に移動する際に、この保留枠38の下端部と第1の可動案内部42の傾斜面42cとが接触するようになり、この傾斜面42cが保留枠38の下端部により下方に押圧されることにより第1の可動案内部42がバネ46の収縮状態からの反発力に抗してわずかに下方に移動するようになる。また、保留枠38の下端部と第1の可動案内部42の傾斜面42cとが接触するため、保留枠38を一時保留位置から金箱23の上方の位置に移動させる際に当該保留枠38の端部が第1の可動案内部42に引っ掛からずにスムーズに金箱23の上方の位置に移動させることができるようになる。
以上のように本実施の形態による硬貨処理装置10によれば、筐体11に収容されたときの一時保留部21(上部収納部)と金箱23(下部収納部)との間において位置固定案内部40が位置固定で設けられ、この位置固定案内部40により一時保留部21から金箱23に硬貨が案内されるようになっている。しかも、本実施の形態による硬貨処理装置10には、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されたときに一時保留部21と位置固定案内部40との間の隙間および金箱23と位置固定案内部40との間の隙間をそれぞれ詰める隙間調整機構が設けられている。このように、隙間調整機構により、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されたときに一時保留部21と位置固定案内部40との間の隙間および金箱23と位置固定案内部40との間の隙間がそれぞれ自動的に詰められるため、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を詰める際の作業負担を軽減しながら、一時保留部21から金箱23に硬貨が送られる際に一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間に硬貨が挟まってしまったりこの隙間から硬貨が外部に飛び出してしまったりすることを十分に防止することができるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、上述したように、上記の隙間調整機構は、位置固定案内部40に移動可能に設けられ、一時保留部21側に向かって付勢される第1の可動案内部42と、第1の可動案内部42よりも下方位置において位置固定案内部40に移動可能に設けられ、金箱23側に向かって付勢される第2の可動案内部44とを有している。そして、一時保留部21が筐体11に収容される際に第1の可動案内部42は一時保留部21側への付勢力に抗して下方に押し下げられ、また、金箱23が筐体11に収容される際に第2の可動案内部44は金箱23側への付勢力に抗して上方に押し上げられるようになっている。この場合には、一時保留部21や金箱23を筐体11に収容する際に、第1の可動案内部42や第2の可動案内部44を自動的に移動させることができるため、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を詰める作業を操作者が手動で行わなくても一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を自動で調整することができるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、上述したように、第1の可動案内部42の長方形形状の枠体(すなわち、仕切部材42a以外の部分)の下縁および第2の可動案内部44の長方形形状の枠体(すなわち、仕切部材44a以外の部分)の上縁は、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されて第1の可動案内部42が下方に押し下げられるとともに第2の可動案内部44が上方に押し上げられたときに、互いに入り組み合うような形状となっている。このことにより、一時保留部21の各領域から金箱23の各領域に硬貨を送る際に、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間から硬貨が金箱23の外部に飛散してしまうことをより一層防止することができるようになる。なお、上述したように、第1の可動案内部42の長方形形状の枠体の下縁および第2の可動案内部44の長方形形状の枠体の上縁のうち少なくとも一方が櫛歯形状となっていてもよい。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、上述したように、上部収納部としての一時保留部21および下部収納部としての金箱23はそれぞれ複数の領域に区分けされている。また、第1の可動案内部42は、一時保留部21の各領域に対応して仕切部材42a(第1の仕切部材)により複数の領域に区分けされており、第2の可動案内部44は、金箱23の各領域に対応して仕切部材44a(第2の仕切部材)により複数の領域に区分けされている。このことにより、一時保留部21の各領域から金箱23の各領域に硬貨を送る際に、一時保留部21から落下した硬貨が異なる金種の金箱23に収納されてしまうことを防止することができるようになる。また、この場合、第1の可動案内部42の仕切部材42aの下縁および第2の可動案内部44の仕切部材44aの上縁は、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されて第1の可動案内部42が下方に押し下げられるとともに第2の可動案内部44が上方に押し上げられたときに互いに入り組み合うような形状となっている。具体的には、第1の可動案内部42の仕切部材42aの下縁および第2の可動案内部44の仕切部材44aの上縁のうち少なくとも一方(本実施の形態では第2の可動案内部44の仕切部材44aの上縁)は櫛歯形状となっている。このことにより、第1の可動案内部42の各仕切部材42aと第2の可動案内部44の各仕切部材44aとの間の隙間を硬貨が通ることがより一層防止されるようになる。
また、本実施の形態では、図13乃至図16に示すように、硬貨処理装置10の筐体11の内部には、台車80が収容される収容領域11aが設けられており、この収容領域11aには、金箱23が載置された台車80が当該筐体11の内部に収容されたときにこの台車80の一部分(具体的には、台車80の先端側の一部)が乗り上げる底板11bが設けられている。ここで、台車80の底部には、当該台車80の底部における取り付け位置が固定されている2つの位置固定車輪88と、台車80の底部における取り付け位置が可変となっている2つの位置可変車輪90とが設けられている。そして、台車80が硬貨処理装置10の筐体11の内部に収容されたときに、位置可変車輪90が位置固定車輪88側に向かって移動し、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなるようになっている。また、図16等に示すように、底板11bに台車80が載置されたときに、台車80の一部が底板11b上に乗り上げることにより、当該台車80の底部に設けられた各車輪88、90が床面から浮くようになっている。このような本実施の形態における台車80の技術的特徴について以下に詳述する。
図13は、台車80を上方から見たときの位置固定車輪88や位置可変車輪90等の位置を模式的に示す概略構成図であり、図14は、筐体11における台車80が収容されるべき収容領域11aの構成を模式的に示す概略構成図である。また、図15は、筐体11に完全に収容された台車80を上方から見たときのときの構成を模式的に示す概略構成図であり、図16は、筐体11に完全に収容された台車80を側方から見たときのときの構成を模式的に示す概略構成図である。また、図17は、台車80が筐体11の外部に引き出された状態にあるときの当該台車80を底部側から見たときの構成を示す斜視図であり、図18は、台車80が筐体11の内部に完全に収容された状態にあるときの当該台車80を底部側から見たときの構成を示す斜視図である。また、図19は、台車80が筐体11の外部に引き出された状態にあるときの当該台車80を側方から見たときの構成を示す側面図であり、図20は、台車80が筐体11の内部に完全に収容された状態にあるときの当該台車80を側方から見たときの構成を示す側面図である。また、図21は、台車80を底部側から見たときの構成を示す分解斜視図である。また、図22(a)〜(c)は、台車80が筐体11に収容されるときの、当該台車80のキャスターブラケット86等と底板11bに設けられたロック解除ガイド94との位置関係等を順次示す側面図である。また、図23は、台車80を奧側から見たときの構成を示す側面図である。
図17乃至図21に示すように、台車80は、側方から見てL字形状となっており複数の金箱23が着脱自在に載置される本体部分82と、本体部分82に対して金箱23の並ぶ方向(すなわち、筐体11の奥行き方向)に沿ってスライド自在に設けられたスライドブラケット84と、スライドブラケット84に対して軸86aを中心として回転自在に設けられたキャスターブラケット86とを有している。ここで、図17等に示すように、本体部分82における鉛直方向に延びる部分には、操作者が台車80を運搬する際に当該操作者により把持される、窪んだ形状等からなる把持部分82aが形成されている。また、台車80の底部における取り付け位置が固定されている2つの位置固定車輪88は本体部分82の底面に取り付けられており、台車80の底部における取り付け位置が可変となっている2つの位置可変車輪90はキャスターブラケット86の底面に取り付けられている。より詳細には、各位置可変車輪90は、その向きが変わることのないようキャスターブラケット86の底面に取り付けられているのに対し、各位置固定車輪88は、その向きを自在に変えることのできるよう鉛直方向に延びる軸を中心として回転自在に本体部分82の底面に取り付けられている。このことにより、金箱23が載置された台車80を操作者が運搬する際に、この台車80の進行方向を操作者は容易に変えることができるようになり、かつ台車80の進行方向を操作者が変える際に当該台車80が金箱23ごと転倒してしまうことをできるだけ抑制することができるようになる。
また、図17等に示すように、本体部分82の底面には略長方形形状の補強板83が取り付けられている。この補強板83の幅方向における中央位置には、金箱23の並ぶ方向
(すなわち、筐体11の奥行き方向)に沿ってスライド用長穴83aが形成されている。また、図21等に示すように、スライドブラケット84の上部にはピン部材84aが取り付けられており、このピン部材84aが補強板83のスライド用長穴83aに挿入されるようになっている。このことにより、スライドブラケット84はスライド用長穴83aの延びる方向に沿って本体部分82に対してスライドするようになる。なお、図21では1つのピン部材84aのみが図示されているが、実際には図22に示すようにスライド用長穴83aの延びる方向に沿って並ぶよう2つのピン部材84aが互いに離間してスライドブラケット84の上部に取り付けられており、これらの2つのピン部材84aがスライド用長穴83a内で移動することにより本体部分82に対してスライドブラケット84およびキャスターブラケット86がスライドするようになる。
また、図21に示すように、スライドブラケット84の側部には2つの回転用穴84bが設けられており、この回転用穴84bには、キャスターブラケット86に設けられた軸86aが挿入されるようになっている。このことにより、キャスターブラケット86はスライドブラケット84に対して軸86aを中心として回転するようになる。
図22に示すように、キャスターブラケット86の奧側上部には、上方に延びるロックピン86cが設けられている。また、補強板83には、当該ロックピン86cが挿入されるロック用穴83cが形成されている(図21参照)。ここで、台車80が硬貨処理装置10の筐体11から完全に引き出された状態にあるときには、図22(a)に示すように、キャスターブラケット86に設けられたロックピン86cが補強板83に設けられたロック用穴83cに挿入されることにより、台車80の運搬中に本体部分82に対してスライドブラケット84やキャスターブラケット86がスライドすることが抑止される。また、図23に示すように、キャスターブラケット86の上面には板状の磁石86d(図23において斜線で表示)が貼り付けられており、補強板83は当該磁石86dがくっつくような金属製の材料から構成されている。このことにより、台車80が硬貨処理装置10の筐体11から完全に引き出された状態にあるときには、キャスターブラケット86の上部に設けられた磁石86dが磁力により補強板83にくっついた状態でロックピン86cがロック用穴83cに挿入されるため、台車80の運搬中に本体部分82に対してスライドブラケット84やキャスターブラケット86がスライドすることがより一層抑止されるようになる。
また、図22に示すように、筐体11の底板11bには、ロックピン86cによるロックを解除するためのロック解除ガイド94が設けられている。また、このロック解除ガイド94には、キャスターブラケット86を保持するための磁石95が取り付けられている。また、キャスターブラケット86には、台車80が硬貨処理装置10の筐体11の内部に収容される際に当該ロック解除ガイド94が当接する傾斜部86bが設けられている。そして、台車80が硬貨処理装置10の筐体11の内部に収容される際に、図22(b)に示すように、筐体11の底板11bに設けられたロック解除ガイド94がキャスターブラケット86の傾斜部86bに当接すると、このロック解除ガイド94はキャスターブラケット86の傾斜部86bを押し下げるようになり、キャスターブラケット86はスライドブラケット84に対して軸86aを中心として図22における時計回りの方向に回転する。このことにより、図22(c)に示すように、キャスターブラケット86の奧側上部に設けられたロックピン86cも補強板83のロック用穴83cから下方に外れるようになる。このような状態で台車80を更に硬貨処理装置10の筐体11の内部に移動させると、ロック解除ガイド94に取り付けられた磁石95によりキャスターブラケット86が押動されることによってキャスターブラケット86やスライドブラケット84は本体部分82に対してスライド用長穴83aの延びる方向に沿って図22における左方向にスライドするようになる。このようにして、台車80が硬貨処理装置10の筐体11の内部に完全に収容されると、キャスターブラケット86やスライドブラケット84は図18や図20に示すような箇所に位置するようになるため、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなるようになっている。なお、本実施の形態では、キャスターブラケット86は、ロック解除ガイド94に取り付けられた磁石95がくっつくような金属製の材料から構成されている。このことにより、ロック解除ガイド94に取り付けられた磁石95によりキャスターブラケット86が押動された後、磁石95によりロック解除ガイド94とキャスターブラケット86とがくっついた状態となる。
図15、図16、図20等に示すように、硬貨処理装置10の筐体11の底板11bには、台車80が筐体11の内部に完全に収容されたときに当該台車80の本体部分82が乗り上げる回転体96、97、98(具体的には、例えばベアリング)が設けられている。ここで、図20では3つの回転体96、97、98しか図示されていないが、実際には図15に示すように各回転体96、97、98は筐体11の内部に完全に収容されたときの台車80の幅方向に沿って並ぶよう当該台車80の両側縁部に対応して2つずつ配置されている。そして、本実施の形態では、台車80が筐体11の内部に完全に収容されたときに当該台車80の本体部分82が各回転体96、97、98に乗り上げることにより、図16や図20に示すように位置固定車輪88および位置可変車輪90はそれぞれ床面(図16や図20等において参照符号Gで表示)から浮くようになる。
また、筐体11の内部に収容された台車80を当該筐体11の前面から手前側に引き出す際には、操作者は台車80の本体部分82に設けられた把持部分82aを把持してこの本体部分82を筐体11の前面から手前側に移動させるが、この際にキャスターブラケット86はロック解除ガイド94に取り付けられた磁石95にくっついた状態となっているため、スライドブラケット84およびキャスターブラケット86は本体部分82と一体的に移動することなく、これらのスライドブラケット84およびキャスターブラケット86は本体部分82に対してスライド用長穴83aの延びる方向に沿って図22における右方向に相対的にスライドするようになる。このことにより、スライドブラケット84およびキャスターブラケット86が図17や図19に示すような位置までスライドすると、キャスターブラケット86の奧側上部に設けられたロックピン86cが補強板83のロック用穴83cに挿入されることにより、本体部分82に対してスライドブラケット84やキャスターブラケット86がスライドすることが抑止されるようになる。ロックピン86cが補強板83のロック用穴83cに挿入されるのは、キャスターブラケット86の上面に貼り付けられた板状の磁石86dの吸引力による。
上述したように、本実施の形態の硬貨処理装置10では、筐体11における台車80が収容されるべき収容領域11aには、台車80が筐体11の内部に収容されたときに当該台車80が載置される底板11bが設けられており、図16や図20に示すように、底板11bに台車80が載置されたときに当該台車80の底部に設けられた各車輪88、90が床面から浮くようになっている。このため、床面が滑らかな水平面ではなく凹凸があった場合でも、このような床面の影響を受けることなく金箱23の上端の高さを安定化させることができる。このことにより、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を一定の大きさとすることができ、上記隙間の寸法管理が容易になる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、底板11bには例えばベアリング等からなる回転体96、97、98が設けられており、底板11bに台車80が載置されたときに当該台車80は回転体96、97、98上に乗り上げるようになっている。このことにより、台車80を底板11b上でスムーズに移動させることができるようになるため、台車80を筐体11の内部に収容する際に強い力で台車80を筐体11の内部に押し込まなくても当該台車80を底板11b上に乗せることができるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、台車80には、当該台車80の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪88と、台車80の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪90とが設けられており、台車80が筐体11に収容されたときに位置可変車輪90が位置固定車輪88側に向かって移動し、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなるようになっている。このことにより、筐体11における、台車80の収容スペースのために切り欠かれた収容領域11aの底部の面積(すなわち、図14において参照符号Sで示す領域の面積)を小さくすることができ、当該筐体11の強度をより大きくすることができるようになる。このことについて、図12に示すような比較例を用いて説明する。図12では、従来技術における台車100が硬貨処理装置10の筐体11に収容されたときの状態を上方から見たときの構成を模式的に示している。
図12に示すような従来技術の台車100では、当該台車100の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪は設けられておらず、代わりに台車100の底部における取り付け位置が固定されている4つの位置固定車輪102が設けられている。このような台車100が用いられる場合には、筐体11における、台車100の収容スペースのために切り欠かれた収容領域11aの大きさを、台車100と略同一の大きさとする必要があり、この切り欠かれた収容領域11aの底部の面積が比較的大きくなるため筐体11の強度がそれほど大きくならないという問題が生じてしまう。これに対し、本実施の形態では、図15に示すように、台車80が筐体11に収容されたときに位置可変車輪90が位置固定車輪88側に向かって移動し、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなるため、台車80の収容スペースのために切り欠かれた収容領域11aの底部の面積(すなわち、図14において参照符号Sで示される領域の面積)を当該台車80の本体部分82の底部の面積よりも小さくすることができ、よって筐体11の強度をより大きくすることができるようになる。
なお、本実施の形態による硬貨処理装置10は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、上記の説明では、筐体11に収容されたときの一時保留部21と金箱23との間において、位置調整機構として、位置固定案内部40に第1の可動案内部42および第2の可動案内部44がそれぞれ移動可能に設けられた例について述べたが、このような例に限定されることはない。一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されたときに一時保留部21と位置固定案内部40の間の隙間および金箱23と位置固定案内部40との間の隙間をそれぞれ詰める隙間調整機構として、一時保留部21の下部に移動可能に設けられた第3の可動案内部(図示せず)と、金箱23の上部に移動可能に設けられた第4の可動案内部(図示せず)とを有するものが用いられてもよい。具体的には、このような態様では、一時保留部21および第3の可動案内部は一体的に筐体11から引き出し可能となっており、また、金箱23および第4の可動案内部は一体的に筐体11から引き出し可能となっている。
このような変形例では、一時保留部21と第3の可動案内部との間には複数のバネ(図示せず)が設けられており、当該バネの収縮状態からの反発力によって第3の可動案内部は当該一時保留部21から下方に遠ざかる方向に(すなわち、位置固定案内部40側に向かって)付勢されるようになっている。そして、一時保留部21が筐体11に収容される際に、第3の可動案内部は位置固定案内部40側への付勢力に抗して(すなわち、バネを圧縮させながら)上方に押し上げられるようになっている。なお、第3の可動案内部は上記の第1の可動案内部42と略同一の構成となっているため図示を省略する。
同様に、金箱23と第4の可動案内部との間にも複数のバネ(図示せず)が設けられており、当該バネの収縮状態からの反発力によって第4の可動案内部は当該金箱23から上方に遠ざかる方向に(すなわち、位置固定案内部40側に向かって)付勢されるようになっている。そして、金箱23が筐体11に収容される際に、第4の可動案内部は位置固定案内部40側への付勢力に抗して(すなわち、バネを圧縮させながら)下方に押し下げられるようになっている。なお、第4の可動案内部は上記の第2の可動案内部44と略同一の構成となっているため図示を省略する。
このような第3の可動案内部および第4の可動案内部を有する位置調整機構でも、一時保留部21および金箱23がそれぞれ筐体11に収容されたときに一時保留部21と位置固定案内部40との間の隙間および金箱23と位置固定案内部40との間の隙間がそれぞれ自動的に詰められるため、一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間を詰める際の作業負担を軽減しながら、一時保留部21から金箱23に硬貨が送られる際に一時保留部21の下縁と金箱23の上縁との間の隙間に硬貨が挟まってしまったりこの隙間から硬貨が外部に飛び出してしまったりすることを十分に防止することができるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、筐体11において台車80が収容される収容領域11aに開閉扉が設けられていてもよい。この場合には、操作者は、筐体11に台車80を収容したり当該筐体11から台車80を取り出したりする際に開閉扉を開けてから筐体11に対する台車80の出し入れを行うようになる。また、このような硬貨処理装置10では、所定の権限を有する操作者のみが解錠することができる施錠機構を開閉扉に設けることにより、台車80に載置された金箱23が台車80ごと盗難されてしまうことを防止することができるようになり、防盗性を向上させることができるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、図13乃至図23に示すような構成の台車80を用いる代わりに、側方から見て図24に示すような構成の台車80aを用いてもよい。このような変形例に係る台車80aでは、本体部分82の奧側下部にロック部82mが設けられるとともに、キャスターブラケット86には上記のロック部82mが係合される被ロック部86mが設けられている。そして、このような台車80aを筐体11の内部に収容する際に、ロック解除ガイド94がキャスターブラケット86の先端部分に当接してこのキャスターブラケット86を図24における左方向に移動させることによってロック部82mと被ロック部86mとの間の係合が解除され、本体部分82に対してスライドブラケット84およびキャスターブラケット86が金箱23の並ぶ方向(すなわち、筐体11の奥行き方向)に沿って図24における左側に移動し、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなる。一方、筐体11から台車80aが引き出されるときには、本体部分82に対してスライドブラケット84およびキャスターブラケット86が相対的に図24における右側に移動し、ロック部82mと被ロック部86mとが係合するようになる。このことにより、筐体11から台車80aが完全に引き出された状態のときには、ロック部82mと被ロック部86mとが係合していることにより本体部分82に対してスライドブラケット84やキャスターブラケット86がスライドすることが防止されるようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、側方から見て図25に示すような構成の台車80bを用いてもよい。このような変形例に係る台車80bでは、水平面に沿って延びる平板部材112に車輪88、90が取り付けられているとともに、鉛直方向に延びる一対の平板部材110(図25では一対の平板部材110のうち一方の平板部材110のみを図示)によりこの平板部材112が本体部分82の下部に取り付けられている。また、本体部分82と平板部材112との間には、当該平板部材112上で金箱23の並ぶ方向(すなわち、筐体11の奥行き方向)に沿ってスライド可能なスライド部材114が設けられており、本体部分82に載置された金箱23の重量はこのスライド部材114により支えられるようになっている。また、このような台車80bを筐体11の内部に押し込む際に、当該筐体11の収容領域11aに設けられた底板11bがスライド部材114に当接することにより当該スライド部材114は図25の矢印に示すように本体部分82に対してスライドして一対の平板部材110の間に入り込むようになる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、側方から見て図26に示すような構成の台車80cを用いてもよい。このような変形例に係る台車80cでは、本体部分82に対して位置固定で設けられた位置固定部材120に位置固定車輪88が取り付けられるとともに、本体部分82に対して金箱23の並ぶ方向(すなわち、筐体11の奥行き方向)に沿ってスライド自在となるよう設けられたスライド部材122に位置可変車輪90が取り付けられている。そして、このような台車80cを筐体11の内部に収容する際に、ロック解除ガイド94がスライド部材122の先端部分に当接することにより本体部分82に対してスライド部材122が金箱23の並ぶ方向に沿って図26における左側に移動し、位置可変車輪90と位置固定車輪88との間の距離が小さくなる。
また、本実施の形態の硬貨処理装置10においては、側方から見て図27(a)(b)に示すような構成の台車80dを用いてもよい。ここで、図27(a)は、変形例に係る台車80dを前方から見たときの構成を示す側面図であり、図27(b)は、変形例に係る台車80dを下方から見たときの構成を示す底面図である。このような変形例に係る台車80dでは、位置可変車輪90は軸90pを中心として本体部分82の内部に倒れることができるようになっている。また、このような変形例に係る台車80dの本体部分82の底面には、軸90pを中心として倒れた位置可変車輪90が収容される収容スペース82nが設けられている。このような変形例に係る台車80dによれば、筐体11の内部に台車80dを収容した際に、位置可変車輪90が倒れた状態で当該台車80dが底板11b上に載置されるようになる。
また、本発明による貨幣処理装置は、上述したような硬貨処理装置10に限定されることはない。本発明による貨幣処理装置として、紙幣の処理を行う紙幣処理装置や、紙幣以外の小切手等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置を用いてもよい。この場合でも、紙幣等の紙葉類を収納する上部収納部およびこの上部収納部から紙葉類が送られて収納される下部収納部がそれぞれ筐体に収容されたときに上部収納部と位置固定案内部との間の隙間および下部収納部と位置固定案内部との間の隙間をそれぞれ詰める隙間調整機構が設けられるようになる。この場合には、上部収納部および下部収納部がそれぞれ筐体に収容されたときに、隙間調整機構によって上部収納部と位置固定案内部との間の隙間および下部収納部と位置固定案内部との間の隙間がそれぞれ自動的に詰められるため、上部収納部の下縁と下部収納部の上縁との間の隙間を詰める際の作業負担を軽減しながら、上部収納部から下部収納部に紙葉類が送られる際に上部収納部の下縁と下部収納部の上縁との間の隙間に紙葉類が挟まってしまったりこの隙間から紙葉類が外部に飛び出してしまったりすることを十分に防止することができる。
10 硬貨処理装置
11 筐体
11a 収容領域
11b 底板
12 入金口
12a シャッタ
13 出金箱
14 返却箱
15 入金リジェクト箱
16 収納繰出部ユニット
20 入金部
21 一時保留部(上部収納部)
21a 一括一時保留部
21b 傾斜部
21c 仕切部材
22 収納繰出部
22a 一括収納箱
23 金箱(下部収納部)
23a 一括金箱
24 横搬送部
25 縦搬送部
26 出金機構
30 供給部
31 繰出部
32 入金搬送部
33 識別部
34 選別部
38 保留枠
40 位置固定案内部
40a 上端部
40m 内部空間
40p ピン部材
40r 受け部材
42 第1の可動案内部
42a 仕切部材(第1の仕切部材)
42b 空洞部
42c 傾斜面
42d 傾斜面
42e 仕切板
42f 空洞部
42m 領域
42p ピン部材
44 第2の可動案内部
44a 仕切部材(第2の仕切部材)
44b 上端部
44c 溝
44d 傾斜面
44m 領域
44r 受け部材
46 バネ
48 バネ
50 繰出機構
55 出金搬送部
60 出金一時保留部
61 判別部
62 リフト
63 出金リジェクト箱
80、80a〜80d 台車
82 本体部分
82a 把持部分
82m ロック部
82n 収容スペース
83 補強板
83a スライド用長穴
83c ロック用穴
84 スライドブラケット
84a ピン部材
84b 回転用穴
86 キャスターブラケット
86a 軸
86b 傾斜部
86c ロックピン
86d 磁石
86m 被ロック部
88 位置固定車輪
90 位置可変車輪
90p 軸
94 ロック解除ガイド
95 磁石
96、97、98 回転体
100 台車
102 位置固定車輪
110 平板部材
112 平板部材
114 スライド部材
120 位置固定部材
122 スライド部材

Claims (6)

  1. 貨幣を処理する貨幣処理装置であって、
    筐体と、
    前記筐体から引き出し可能となっており、貨幣を収納する収納部と、
    前記収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、
    を備え、
    前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときに当該台車が載置される底板が設けられており、
    前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各前記車輪の下端部前記貨幣処理装置の構成部材および当該貨幣処理装置が設置されている床面と接触しないよう当該床面から浮くようになっている、貨幣処理装置。
  2. 貨幣を処理する貨幣処理装置であって、
    筐体と、
    貨幣を収納する上部収納部と、
    前記筐体から引き出し可能となっており、前記上部収納部から送られた貨幣を収納する下部収納部と、
    前記下部収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、
    を備え、
    前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときに当該台車が載置される底板が設けられており、
    前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車の底部に設けられた各前記車輪の下端部前記貨幣処理装置の構成部材および当該貨幣処理装置が設置されている床面と接触しないよう当該床面から浮くようになっている、貨幣処理装置。
  3. 前記底板には回転体が設けられており、前記底板に前記台車が載置されたときに当該台車は前記回転体上に乗り上げるようになっている、請求項1または2記載の貨幣処理装置。
  4. 前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、
    前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなる、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
  5. 筐体と、
    前記筐体から引き出し可能となっており、貨幣を収納する収納部と、
    前記収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、
    を備え、
    前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときの当該台車の収容スペースが切り欠かれた底板が設けられており、
    前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、
    前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなる、貨幣処理装置。
  6. 筐体と、
    貨幣を収納する上部収納部と、
    前記筐体から引き出し可能となっており、前記上部収納部から送られた貨幣を収納する下部収納部と、
    前記下部収納部が搭載され、底部に複数の車輪を有する台車と、
    を備え、
    前記筐体には、前記台車が前記筐体に収容されたときの当該台車の収容スペースが切り欠かれた底板が設けられており、
    前記台車に設けられた複数の前記車輪は、前記台車の底部における取り付け位置が固定されている位置固定車輪と、前記台車の底部における取り付け位置が可変となっている位置可変車輪とからなり、
    前記台車が前記筐体に収容されたときに前記位置可変車輪が前記位置固定車輪側に向かって移動し、前記位置可変車輪と前記位置固定車輪との間の距離が小さくなる、貨幣処理装置。
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