JP6615056B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

この発明は空気調和機に関し、特に、冷媒とともに圧縮機の潤滑油を循環させる冷媒回路を備えた空気調和機に関する。
特開2004−60457号公報(特許文献1)には、圧縮機のモータコイルに印加される電圧および電流に基づいて圧縮機の内部状態を推定し、圧縮機の潤滑不良が発生したと推定した場合に圧縮機の運転周波数を低下させる空気調和機が開示されている。
特開2004−60457号公報
しかし、特許文献1では、圧縮機の潤滑不良が発生したと推定した場合に圧縮機の運転周波数を低下させるので、室内温度が設定温度にならず、室内の快適性が低下するという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、室内の快適性を維持しながら、潤滑不良による圧縮機の劣化の進行を抑制することが可能な空気調和機を提供することである。
この発明に係る空気調和機は、運転周波数の制御が可能な圧縮機と、室外熱交換器と、絞り装置と、室内熱交換器とを含み、冷媒とともに圧縮機の潤滑油を循環させる冷媒回路と、冷媒回路に分散して配置され、各々が温度または圧力を検出する複数のセンサと、複数のセンサの検出結果に基づいて冷媒回路を制御する制御装置とを備えたものである。制御装置は、室内温度が設定温度になるように冷媒回路を制御する定常運転と、冷媒回路に滞留した潤滑油が圧縮機に戻るように冷媒回路を制御する油戻し運転とを交互に行なう制御部と、冷媒回路が定常運転されて冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、複数のセンサの検出結果に基づいて、圧縮機から吐出される冷媒の温度と圧縮機に吸込まれる冷媒の温度との差を示す判定指標を予め定められた周期で算出する演算部と、安定期間における判定指標の現在値と最低値との差が予め定められたしきい値を超えた場合に異常検出信号を出力する異常検出部とを含む。制御部は、異常検出部から異常検出信号が出力されたことに応じて、圧縮機への潤滑油の戻し量が増加するように冷媒回路を制御する。
この発明に係る空気調和機では、冷媒回路の運転状態が安定している期間に、圧縮機から吐出される冷媒の温度と圧縮機に吸込まれる冷媒の温度との差を示す判定指標を一定周期で算出し、安定期間における判定指標の現在値と最低値との差がしきい値を超えた場合に圧縮機内の潤滑油が不足したと推定し、圧縮機への潤滑油の戻し量を増加させる。したがって、圧縮機への潤滑油の戻し量を増加させて圧縮機の潤滑不良を解消するので、室内温度を設定温度に維持して室内の快適性を維持しながら、潤滑不良による圧縮機の劣化の進行を抑制することができる。
この発明の実施の形態1による空気調和機の構成を示す図である。 図1に示した空気調和機の運転過程における冷媒の熱力学的変化を示すモリエル線図である。 図1に示した制御装置の構成を示すブロック図である。 図3に示した判定指標の変化を示すタイムチャートである。 図3に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による空気調和機の構成を示す図である。 図6に示した制御装置の構成を示すブロック図である。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による空気調和機の構成を示す図である。図1において、この空気調和機は、室外ユニット1および室内ユニット20を備える。室外ユニット1は、圧縮機2、油分離器3、四方切換弁4、室外熱交換器5、室外送風装置6、HIC(Heat Inter Changer)7、室外絞り装置8、アキュームレータ9、および制御装置10を含む。室内ユニット20は、室内熱交換器21、室内送風装置22、室内絞り装置23、および操作部24を含む。
圧縮機2、油分離器3、四方切換弁4、室外熱交換器5、HIC7、室外絞り装置8、アキュームレータ9、室内熱交換器21、および室内絞り装置23は、配管P1〜P9によって接続されて、冷媒と圧縮機2の潤滑油とを循環させる冷媒回路を構成する。
すなわち、圧縮機2は、制御装置10によって制御され、冷媒ガスを吸い込んで圧縮し、高温高圧の冷媒ガスを吐出する。圧縮機2は、運転周波数の制御が可能な容積式圧縮機である。制御装置10内には、直流電力を可変周波数の交流電力に変換するインバータが設けられている。圧縮機2は、インバータによって生成された交流電力によって駆動されるモータと、モータによって駆動されて冷媒を圧縮する本体部とを含む。本明細書では、圧縮機2の本体部を単に圧縮機2と略記する場合がある。インバータの出力電圧の周波数が高くなると、モータの回転速度が速くなり(すなわち、圧縮機2の運転周波数が増大し)、冷媒ガスの吐出量が増大する。
この空気調和機では、圧縮機2の摺動部の潤滑性を高めるため、冷媒に溶け込む性質を有する潤滑油が使用されている。潤滑油は、冷媒とともに圧縮機2から吐出され、室外熱交換器5、室内熱交換器21などを流れ、再び圧縮機2に戻される。潤滑油が冷媒回路を流れる際に熱交換器5,21、冷媒配管などの内壁に付着すると、圧縮機2へ戻される潤滑油量が低下し、圧縮機2の潤滑不足を招く。そこで、熱交換器5,21、冷媒配管などの内壁に付着して滞留した潤滑油を回収するために、圧縮機2に潤滑油を回収する油戻し運転が行なわれる。
潤滑油は冷媒液に溶け込んで回収されるので、油戻し運転は、冷媒液が流れる部分に対しては必要とされず、冷媒ガスが流れる部分に対して行なわれる。冷房運転時には、たとえば、圧縮機2の運転周波数を増大させて冷媒ガスの流速を上げることにより、冷媒配管などの内壁に付着した潤滑油を圧縮機2に戻す。このとき、圧縮機2の運転周波数は、定常運転時において室内温度が安定している場合における圧縮機2の運転周波数よりも高い値に設定される。
あるいは、冷房運転時には、室内熱交換器21から液体のまま冷媒を流出させてガス管内に冷媒液を流すこと(液バック)により、冷媒配管などの内壁に付着した潤滑油を圧縮機2に戻す。暖房運転時には、たとえば、一時的に冷房サイクルに切り換えて疑似デフロスト運転を行なうことにより、冷媒配管などの内壁に付着した潤滑油を圧縮機2に戻す。油戻し運転は、定常運転中に設定時間間隔で行なわれる。換言すると、定常運転と油戻し運転とは交互に行なわれる。
圧縮機2の吐出口は、吐出配管P1を介して油分離器3に接続されている。油分離器3は、圧縮機2から吐出される高温高圧の冷媒ガスから潤滑油を分離して圧縮機2の吸込口に戻す。油分離器3によって潤滑油を完全に分離することはできないので、潤滑油が混入した冷媒が冷媒回路を循環する。四方切換弁4は、制御装置10によって制御され、冷房運転時と暖房運転時とで冷媒の流れの方向を切り換える。
すなわち、四方切換弁4は、冷房運転時には実線で示すように、圧縮機2から吐出されて油分離器3を通過した冷媒ガスを室外熱交換器5の一方開口部に流すとともに、室内熱交換器21の一方開口部からガス配管P6、ガス側バルブ11、およびガス配管P7を介して供給される冷媒ガスを吸込配管P8を介してアキュームレータ9に流す。
四方切換弁4は、暖房運転時には破線で示すように、圧縮機2から吐出されて油分離器3を通過した冷媒ガスをガス配管P7、ガス側バルブ11、およびガス配管P6を介して室内熱交換器21の一方開口部に流すとともに、室外熱交換器5からの冷媒ガスをガス配管P2および吸込配管P8を介してアキュームレータ9に流す。
室外熱交換器5は、外気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷房運転時には冷媒を凝縮させて液化させる凝縮器(放熱器)として機能し、暖房運転時には冷媒を蒸発させてガス化させる蒸発器(吸熱器)として機能する。室外送風装置6は、制御装置10によって制御され、室外熱交換器5に外気の風を送る。室外送風装置6は、送風用ファンであり、たとえば、DCモータによって駆動される遠心ファン、多翼ファン等により構成されている。室外送風装置6の送風量は調整可能になっている。
室外熱交換器5の他方開口部は、液配管P3、HIC7、液配管P4、液側バルブ12、液配管P5、および室内絞り装置23を介して室内熱交換器21の他方開口部に接続されている。液配管P4は、室外絞り装置8、HIC7のバイパス、および分岐配管P9を介して吸込配管P8に接続されている。
室外絞り装置8は、制御装置10によって制御され、液配管P4からHIC7のバイパスを介して分岐配管P9に流れる冷媒量を制御する。室外絞り装置8としては、開度が制御可能で、高精度な流量制御が可能な絞り装置(たとえば電子膨張弁)が使用される。HIC7は、液配管P3から流入する冷媒液と、室外絞り装置8からバイパスに流された冷媒ガスとの熱交換を行ない、液配管P3からの冷媒液を過冷却させて液配管P4に流す。アキュームレータ9は、吸込配管P8および分岐配管P9から圧縮機2に流れる冷媒ガスから冷媒液を分離し、冷媒液を貯留する。
バルブ11,12は、通常は開けられ、たとえば空気調和機のメンテナンス時に閉じられる。バルブ11,12の各々は、たとえば、ボールバルブ、開閉弁、操作弁などの開閉動作が可能な弁により構成されている。
室内熱交換器21は、室内の空気と冷媒との間で熱交換を行ない、冷房運転時には冷媒液を蒸発させてガス化させる蒸発器(吸熱器)として機能し、暖房運転時には冷媒ガスを凝縮させて液化させる凝縮器(放熱器)として機能する。室内送風装置22は、制御装置10によって制御され、室内熱交換器21に室内の空気の風を送る。室内送風装置22は、送風用ファンであり、たとえば、DCモータによって駆動される遠心ファン、多翼ファン等により構成されている。室内送風装置22の送風量は調整可能になっている。
室内絞り装置23は、制御装置10によって制御され、冷房運転時に冷媒液を減圧させて膨張させる。室内絞り装置23としては、開度が制御可能で、高精度な流量制御が可能な絞り装置(たとえば電子膨張弁)が使用される。
操作部24は、複数のボタン、複数のスイッチ、液晶表示装置などを含み、空気調和機の使用者によって操作される。操作部24は、空気調和機の電源のオンおよびオフ、冷房と暖房の切り換え、室内温度の設定などを行なうために使用される。操作部24によって操作された内容は、指令信号として制御装置10に送信される。
なお、本実施の形態1では、室内ユニット20が1台である場合について説明するが、本発明は、このような構成に限定されるものではない。室内ユニット20が2台以上設けられていても構わない。さらに、複数の室内ユニット20の容量が同一であってもよいし、異なっていても構わない。
冷媒としては、任意の種類の冷媒を用いることができる。たとえば、二酸化炭素、炭化水素、ヘリウムなどの自然冷媒を用いても良いし、R410A、R407C、R404Aなどの塩素を含まない代替冷媒を使用しても構わない。
さらに、本実施の形態1では、四方切換弁4を設けて暖房運転と冷房運転とを切り換え可能な空気調和機について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、四方切換弁4を設けずに、冷房運転のみ、または暖房運転のみを行なう空気調和機にも適用可能である。
次に、冷媒回路の温度および圧力を検出するセンサ群について説明する。室外ユニット1は、高圧圧力センサ(吐出圧力センサ)S1、低圧圧力センサ(吸込圧力センサ)S2、吐出温度センサS3、室外吸込空気温度センサ(外気温度センサ)S4、室外機出口温度センサS5、HIC出口温度センサS6、およびHICバイパス出口温度センサS7を備える。
高圧圧力センサS1は、圧縮機2の吐出口側に設置され(図1では、油分離器3と四方切換弁4の間のガス配管に接続され)、圧縮機2から吐出された冷媒ガスの圧力を検出し、検出値を示す信号SO1を出力する。低圧圧力センサS2は、圧縮機2の吸込口側に設置され(図1では、四方切換弁4とアキュームレータ9の間の吸込配管P8に接続され)、圧縮機2に吸込される冷媒ガスの圧力を検出し、検出値を示す信号SO2を出力する。吐出温度センサS3は、圧縮機2の吐出口側に設置され(図1では、吐出配管P1に接続され)、圧縮機2から吐出された冷媒ガスの温度を検出し、検出値を示す信号SO3を出力する。
高圧圧力センサS1によって検出された圧力を飽和温度に換算することにより、冷凍サイクルの凝縮温度を求めることができる。低圧圧力センサS2によって検出された圧力を飽和温度に換算することにより、冷凍サイクルの蒸発温度を求めることができる。
なお、高圧圧力センサS1および吐出温度センサS3の設置位置は、図1で示した位置に限定されるものではなく、圧縮機2の吐出口から四方切換弁4に至るまでの区間のうちのいずれの位置でも構わない。低圧圧力センサS2の設置位置は、図1で示した位置に限定されるものではなく、四方切換弁4から圧縮機2の吸込口に至るまでの区間のうちのいずれの位置でも構わない。
室外吸込空気温度センサS4は、室外熱交換器5に取り込まれる空気温度(すなわち、室外ユニット1の周囲の空気温度)を検出し、検出値を示す信号SO4を出力する。室外機出口温度センサS5は、液配管P3に接続され、室外熱交換器5からHIC7に流れる冷媒液の温度を検出し、検出値を示す信号SO5を出力する。
HIC出口温度センサS6は、液配管P4に接続され、HIC7の出口での冷媒液の温度を検出し、検出値を示す信号を出力する。さらに、HICバイパス出口温度センサS7は、分岐配管P9に接続され、HIC7のバイパス出口における冷媒ガスの温度を検出し、検出値を示す信号SO7を出力する。
一方、室内ユニット20は、室内吸込み空気温度センサS8、室内液配管温度センサS9、および室内ガス配管温度センサS10を備える。室内吸込み空気温度センサS8は、室内熱交換器21に取り込まれる空気温度(すなわち室内ユニット20の周囲の空気温度)を検出し、検出値を示す信号SO8を出力する。
室内液配管温度センサS9は、暖房運転時に室内熱交換器21から流出する冷媒液の温度を検出し、検出値を示す信号SO9を出力する。室内ガス配管温度センサS10は、冷房運転時に室内熱交換器21から流出する冷媒ガスの温度を検出し、検出値を示す信号SO10を出力する。制御装置10は、操作部24からの指令信号およびセンサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10に基づいて、空気調和機全体を制御する。
次に、この空気調和機の動作について説明する。冷房運転時は、圧縮機2により圧縮された高温高圧の冷媒ガスが圧縮機2の吐出口から吐出配管P1に吐出される。この冷媒ガスに含まれる潤滑油の一部は、油分離器3によって分離され、圧縮機2の吸込口に戻される。油分離器3を通過した冷媒ガスは、四方切換弁4によってガス配管P2側に流される。
ガス配管P2を通過した冷媒ガスは、室外熱交換器5において室外送風装置6から送られた外気と熱交換されて凝縮液化され、冷媒液とされる。この冷媒液は、液配管P3を経てHIC7を通過する過程で、室外絞り装置8によって断熱膨張された冷媒ガスと熱交換されて過冷却される。
HIC7によって過冷却された冷媒液は、液配管P4、液側バルブ12、および液配管P5を介して室内絞り装置23に流入する。この冷媒液は、室内絞り装置23によって断熱膨張され、気液二相流となって室内熱交換器21に流入する。室内熱交換器21では、室内送風装置22によって循環される室内空気と冷媒との熱交換が行なわれ、室内空気は冷却されて室内の冷房に供される。
室内熱交換器21でガス化された冷媒は、ガス管P6、ガス側バルブ11、ガス配管P7、および四方切換弁4を介して吸込配管P8に流れ、分岐配管P9からの冷媒ガスと合流し、アキュームレータ9に流入する。アキュームレータ9では、冷媒ガス中に含まれている液分が分離され、ガス分のみが圧縮機2に吸込され、この冷媒が圧縮機2において再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、冷房運転が行なわれる。
制御装置10は、冷房運転中に油戻し運転を行なう場合は、インバータ(図示せず)の出力周波数を上げて圧縮機2の運転周波数を上げ、冷媒の循環量を増加させる。これにより、ガス配管P6,P7などの内部に滞った潤滑油を圧縮機2に戻す。通常の冷房運転(定常運転)と油戻し運転とは、設定された時間間隔で交互に行なわれる。
なお、油戻し運転時には、室内絞り装置23の開度を通常の冷房運転時よりも大きくし、空気調和機内を循環する冷媒に冷媒液を混入し、その冷媒液とともに潤滑油を回収してもよい。
一方、暖房運転時には、圧縮機2によって圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管P1に吐出される。この冷媒ガスに含まれる潤滑油の一部は、油分離器3によって分離され、圧縮機2の吸込口に戻される。油分離器3を通過した冷媒ガスは、四方切換弁4によってガス配管P7側に流される。
ガス配管P7を通過した冷媒ガスは、ガス側バルブ11およびガス配管P6を介して室内熱交換器21に流入する。室内熱交換器21に流入した高温高圧の冷媒ガスは、室内熱交換器21において室内送風装置22によって循環される室内空気と熱交換され、室内空気は加熱されて室内の暖房に供される。
一方、室内空気によって冷却され、凝縮液化された冷媒液は、室内絞り装置23、液配管P5、および液側バルブ12を介して液配管P4に流入する。このとき、凝縮器として機能する室内熱交換器21の出口における冷媒の過冷却度が一定値となるように、室内絞り装置23の開度が制御される。
液配管P4に流入した冷媒液の一部は、室外絞り装置8によって断熱膨張されて冷媒ガスとなり、HIC7のバイパスおよび分岐配管P9を介してアキュームレータ9に流入する。液配管P4に流入した冷媒液の残りの部分は、HIC7を通過する過程で、室外絞り装置8によって断熱膨張された冷媒と熱交換されて過冷却され、液配管P3を介して室外熱交換器5に流入する。
室外熱交換器5では、室外送風装置6によって送風される外気と冷媒との熱交換が行なわれ、冷媒は外気から吸熱して蒸発、気化される。この冷媒ガスは、室外熱交換器5からガス配管P2、四方切換弁4、吸込配管P8を経て分岐配管P9からの冷媒ガスと合流し、アキュームレータ9に流入する。アキュームレータ9では、冷媒ガス中に含まれる液分が分離されてガス分のみが圧縮機2に吸い込まれ、この冷媒は圧縮機2で再び圧縮される。以上のサイクルを繰り返すことによって、暖房運転が行なわれる。
制御装置10は、暖房運転中に、油戻し運転を行なう場合は、四方切換弁4を切り換えて冷房運転と同じルートで冷媒を循環させ、室内絞り装置23の開度を冷房運転時と同様な開度とする。そして、インバータの出力周波数を上げて圧縮機2の運転周波数を増大させ、冷媒の供給量を増加させる。これにより、ガス配管P6,P7などの内部に滞った潤滑油を圧縮機2に戻す。このように、ガス配管P6,P7における冷媒ガスの流れの方向は、暖房運転中と油戻し運転中とでは反対である。通常の暖房運転(定常運転)と油戻し運転とは、設定された時間間隔で交互に行なわれる。
なお、油戻し運転時には、室内絞り装置23の開度を通常の冷房運転時よりも大きくし、空気調和機内を循環する冷媒に冷媒液を混入し、その冷媒液とともに潤滑油を回収してもよい。
このような空気調和機では、稼働時間が長くなると圧縮機2が劣化する。すなわち、圧縮機2の内部機構が摩耗し、圧縮機2の吸込口から吐出口への冷媒の漏れなどが発生し、圧縮機2の圧縮効率が低下する。圧縮機2が劣化すると、消費電力が増大したり、室内温度を設定温度にすることができなくなる。圧縮機2内の潤滑油の量が不足した場合も、圧縮機2の負荷が増大し、消費電力が増大したり、室内温度を設定温度にすることができなくなる。
そこで、本実施の形態1では、冷媒回路の運転状態が安定する度に、圧縮機2の劣化の程度が一定レベルに達したか否かを判定し、その判定結果を示す信号を出力する。これにより、空気調和機の使用者は圧縮機2が劣化したことを知ることができ、劣化した圧縮機2を修理するか、新品と交換することにより、消費電力の増大などを防止することができる。
ここで、圧縮機2の劣化の程度を判定する方法の原理について説明する。図2は、図1に示した空気調和機の運転過程における冷媒の熱力学的変化を示すモリエル線図である。圧縮機2が設置された当初では、圧縮機2によってガス冷媒が圧縮される圧縮過程(A点からBs点)において、圧力Pおよびエンタルピhの両方が増加し、冷媒の状態は図中右上がりに変化する。
室外熱交換器5または室内熱交換器21においてガス冷媒が冷却されて液冷媒となる凝縮過程(Bs点からC点)では、圧力Pが変化せずにエンタルピhが減少する。このため、冷媒の状態は図中左方向に変化し、飽和蒸気線Gに達した時点で凝縮が始まり、飽和液線Lに達した時点で冷媒は完全に液化し、さらに若干の過冷却度をもつように冷却される。
膨張弁23において液冷媒が低温低圧となる減圧過程(C点からD点)では、熱の出入りがないのでエンタルピhが変化せずに圧力Pが低下する。このため、冷媒の状態は図中下方に変化する。
室外熱交換器5または室内熱交換器21において液冷媒が加温されてガス冷媒となる蒸発過程(D点からA点)では、圧力Pが変化せずにエンタルピhが増加する。このため、冷媒の状態は図中右方向に変化し、飽和蒸気線Gに達した時点で完全に蒸発し、さらに若干の過熱度をもつように過熱状態とされる。
このように冷媒は、圧縮過程においてA点からBs点まで圧縮され、凝縮過程においてBs点からC点まで冷却され、膨張過程においてC点からD点まで減圧され、蒸発過程においてD点からA点まで加熱され、冷媒回路を循環するのが基本である。
しかし、圧縮機2の設置から長時間(たとえば数年)が経過し、何らかの原因で圧縮機2の摺動部が損傷すると(すなわち圧縮機2が劣化すると)、摺動部の摩擦係数が増大し、摺動部を回転駆動させるために必要な入力が増大する。このため、圧縮機2の吸込口側における冷媒状態(A点)が同じでも、圧縮過程のカーブが変化して圧縮機2の吐出口側における冷媒状態が変化し、Bs点がBn点に移動する。この場合、圧縮過程の前後におけるエンタルピの差が、圧縮機2の設置当初のΔhsからΔhnに増加し、圧縮機2の効率が低下する。
したがって、圧縮過程のカーブ変化に伴う運転状態量の変化に基づいて圧縮機2の劣化の有無を判定することができる。つまり、圧縮機2の回転数が同じであっても、圧縮機2の効率の低下に伴って、運転状態量のうちの圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1が単調に上昇する。よって、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1と圧縮機2に吸込まれる冷媒の温度T2との差を示す劣化判定指標δ=T1−T2に基づいて、圧縮機2の劣化の程度を判定することができる。
本実施の形態1では、圧縮機2を設置したときを基準時とし、予め定められた冷媒条件における運転状態量の判定指標δを判定基準値δmとする。基準時から予め定められた時間が経過した判定時に、上記予め定められた冷媒条件における運転状態量の判定指標δを判定基準値δmと比較して圧縮機2の劣化の程度を判定する。この判定指標δは、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1と圧縮機2に吸込まれる冷媒の温度T2との差T1−T2とされる。
さらに、本実施の形態1では、圧縮機2内の潤滑油の量が不足しているか否かを判定し、不足している場合は、圧縮機2への油戻し量(潤滑油の戻し量)が増大するように冷媒回路の制御パターンを変更する。これにより、室内温度を設定温度に維持して室内の快適性を維持しながら、潤滑不良による圧縮機の劣化の進行を抑制することができる。以下、圧縮機2の劣化判定方法と制御パターン変更方法とについて詳細に説明する。
図3は、図1に示した制御装置10の構成を示すブロック図である。図3において、制御装置10は、運転状態量生成部31、演算部32、記憶部33、判定部34、異常検出部35、制御パターン選択部36、制御パターン記憶部37、および制御部38を含む。
運転状態量生成部31は、図1に示したセンサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10と、圧縮機2の運転周波数を指令する周波数指令値Fcとを一定周期で読み取る。周波数指令値Fcは、センサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10に基づいて制御部38内で生成される値である。運転状態量生成部31は、読み取ったセンサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10と周波数指令値Fcとに基づいて、冷媒回路の運転状態量を生成する。
運転状態量は、冷媒回路が安定状態であるか否かを判定するための第1の情報(たとえば、圧縮機2の運転周波数、冷媒の凝縮温度CT、冷媒の蒸発温度ET)と、圧縮機2の劣化診断で用いられる第2の情報(たとえば、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1、圧縮機2に吸い込まれる冷媒の温度T2)とを含む。冷媒の凝縮温度CTおよび蒸発温度ETは、温度センサS3〜S10によって検出された温度でもよいし、圧力センサS1,S2および温度センサS3〜S10の検出値から推定された温度でもよい。たとえば、冷房時における冷媒の凝縮温度CTおよび蒸発温度ETはそれぞれ温度センサS5,S8によって検出される。
演算部32は、運転状態量生成部31で生成された第1の情報に基づいて、冷媒回路の運転状態が安定しているか否かを判定する。演算部32は、たとえば、一定時間以上、圧縮機2の運転周波数が一定範囲内の値になり、冷媒の凝縮温度CTが40℃±1℃以内となり、かつ冷媒の蒸発温度ETが0℃±1℃以内となった場合に冷媒回路の運転状態が安定したと判定する。演算部32は、冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、運転状態量生成部31で生成された運転状態量に基づいて、個体差補正値A1、外気温度補正値A2、判定指標δ、および判定基準値δmを一定周期で算出し、それらを記憶部33に格納する。
ここで、個体差補正値A1は、空気調和装置が現場に設置された直後の初期運転において収集される運転状態量と、記憶部33に予め格納された標準データとに基づいて算出される値である。すなわち、記憶部33には、標準的な空気調和装置を標準的な建物に設置し、外気温度と室内温度と運転状態量との関係を実験によって調べた結果(標準データ)が、たとえばテーブル形式で格納されている。実際に現場に設置された空気調和機と標準的な空気調和機との間には個体差があるので、その個体差を補正するための個体差補正値A1を算出する。個体差補正値A1は、記憶部33に格納される。
外気温度補正値A2は、標準データが検出された外気温度と現在の外気温度とが異なる場合に、その温度差の影響を補正するために使用される。外気温度補正値A2は、記憶部33に格納され、劣化診断を行なう度に更新される。
判定指標δは、冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、運転状態量生成部31で生成された運転状態量に基づいて一定周期で算出される。判定指標δは、現状の圧縮機2の劣化状態を定量的に評価するための値として用いられる。判定指標δは、たとえば、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1と、圧縮機2に吸い込まれる冷媒の温度T2との温度差T1−T2である。
温度T1は、たとえば、温度センサS3によって検出された温度である。温度T2は、圧縮機2よりも低圧側の冷媒回路に設けられた温度センサ(たとえば、温度センサS7)に基づいて推定した温度でもよいし、温度T1と低圧圧力センサS2の検出値とに基づいて求めた蒸発温度から推定した温度でも構わない。判定指標δは、記憶部33に格納される。
判定基準値δmは、判定指標δと比較される基準値である。演算部32は、記憶部33に格納された標準データに基づいて判定基準値δm(たとえばT1−T2)を求め、記憶部33に記憶された個体差補正値A1および外気温度補正値A2に基づいて判定基準値δmを補正した後に記憶部33に格納する。これにより、現場に設置された空気調和機の実態に合った判定基準値δmを生成することができる。
判定部34は、記憶部33から判定指標δおよび判定基準値δmを読み出し、読み出した判定指標δと判定基準値δmを比較して圧縮機2が劣化しているか否かを判定する。判定部34は、たとえば、判定指標δと判定基準値δmの差D=δ−δmが設定値Dsを超えた場合に圧縮機2が劣化したと判定する。
圧縮機2の内部機構が摩耗して圧縮機2の性能が低下すると、室内温度を設定温度に維持するためには、圧縮機2の運転周波数を高めることが必要となる。圧縮機2の運転周波数を高めると、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1および圧力が上昇する。このため、圧縮機2の内部機構の摩耗度合いが増大するに従って判定指標δ=T1−T2が増大する。したがって、判定指標δと判定基準値δmの差D=δ−δmが設定値Dsを超えた場合に圧縮機2が劣化したと判定することができる。
判定部34は、D≦Dsである場合は劣化検出信号φXを非活性化レベルの「L」レベルに維持し、D>Dsである場合は劣化検出信号φXを活性化レベルの「H」レベルにする。劣化検出信号φXが「H」レベルにされた場合に、ランプの光、ブザーの音、液晶表示装置の文字などによって圧縮機2が劣化したことを報知する報知装置を設けてもよいし、空気調和機の運転を停止させてもよい。判定部34によって記憶部33から読み出された判定指標δは、異常検出部35にも与えられる。
異常検出部35は、冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、判定指標δが上昇しているか否かを判定する。その期間における判定指標δの最低値(または初期値)をδ1とし、判定指標δの現在値をδ2とすると、判定指標δの上昇値ΔはΔ=δ2−δ1となる。上昇値Δがしきい値ΔTHを超えた場合、判定指標δが上昇したと判定される。
異常検出部35は、Δ≦ΔTHである場合は異常検出信号φYを非活性化レベルの「L」レベルに維持し、Δ>ΔTHである場合は異常検出信号φYを活性化レベルの「H」レベルにする。異常検出信号φYが「H」レベルにされた場合は、圧縮機2内の潤滑油が不足したと推定することができる。
すなわち、圧縮機2から冷媒とともに吐出された潤滑油が何らかの理由で冷媒回路内に停滞して圧縮機2に戻らず、圧縮機2内の潤滑油の量が不足した場合、圧縮機2内の摺動部の潤滑不良が発生する。圧縮機2内の摺動部の潤滑不良が発生すると、圧縮機2の性能が低下し、室内温度を設定温度に維持するためには、圧縮機2の運転周波数を高めることが必要となる。圧縮機2の運転周波数を高めると、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1および圧力が上昇する。圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1が上昇すると、図4に示すように、判定指標δ=T1−T2が上昇する。したがって、判定指標δが上昇して異常検出信号φYが「H」レベルにされた場合は、圧縮機2内の潤滑油が不足したと推定することができる。
なお、ガス配管部においては、冷媒と潤滑油は気液二相流での流動様相を示し、特に上昇流においては気体流速により液体(潤滑油)の流動状態が変化することになる。気体流速が大きい場合は液体も気体流中に同伴されて上昇し、気体流速が減少すると液体は管壁に沿って下降する。気体流速が速まり下降液膜が減少した状態をゼロペネトレーションと呼び、その時の流速をゼロペネトレーション速度という。さらに、ゼロペネトレーション速度を得るために必要な圧縮機2の周波数をゼロペネトレーション周波数という。
潤滑油が冷媒回路内に停滞して圧縮機2に戻り難くなる原因の一つとして、ゼロペネトレーション周波数未満の低周波数で圧縮機2を運転することが考えられる。圧縮機2をゼロペネトレーション周波数未満の低周波数で運転すると、冷媒の流速が一定値以上にならず、圧縮機2から冷媒とともに吐出された潤滑油がガス配管内に滞留し、圧縮機2に戻り難い状態になる。
特に、インバータによって駆動される圧縮機2が使用され、蒸発器での蒸発温度が高い場合、低い周波数で圧縮機2が運転される状態が長く続くことがある。圧縮機2の運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満の場合、冷媒の循環量が小さいため、潤滑油が蒸発器(冷房運転時では室内熱交換器21、暖房運転時では室外熱交換器5)および吸込み側のガス配管(冷房運転時では配管P6〜P8、暖房運転時では配管P2,P8)内に滞留する。
したがって、ゼロペネトレーション周波数未満の低周波数で圧縮機2を運転したために蒸発器および吸込み側のガス配管に潤滑油が滞留した場合は、運転周波数を増大させて冷媒循環量を上げ、蒸発器および吸込み側のガス配管に滞留した潤滑油を圧縮機2に戻す運転、すなわち、油戻し運転を実施する必要がある。
異常検出信号φYは、制御パターン選択部36および制御部38に与えられる。制御パターン記憶部37には、圧縮機2への油戻し量が異なる複数の制御パターンが格納されている。制御パターンは、油戻し運転を実行する時間間隔、圧縮機2の運転周波数の下限値などを含む。
制御パターン選択部36は、当該温度調和機が実際に建物に設置されたときに、センサS1〜S10の検出結果に基づいて、圧縮機2への油戻し量が適切な制御パターンを選択して制御部38に与える。制御パターン選択部36は、異常検出信号φYが活性化レベルの「H」レベルにされた場合に、現状の制御パターンよりも圧縮機2への油戻し量が大きな制御パターンを選択して制御部38に与える。
制御部38は、センサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10、操作部24からの指令信号、異常検出信号φY、制御パターン選択部36からの制御パターンなどに基づいて、空気調和機全体(四方切換弁4、圧縮機2、絞り装置8,23、送風装置6,22など)を制御する。制御部38は、圧縮機2のモータを駆動させるインバータを含む。
制御部38は、温度センサS8によって検出された室内温度が操作部24を用いて設定された温度になるように冷媒回路を制御する定常運転と、冷媒回路の内壁に付着した潤滑油が圧縮機2内に戻るように冷媒回路を制御する油戻し運転とを交互に行なう。制御部38は、制御パターン選択部36から与えられた制御パターンに従って冷媒回路を制御する。
特に制御部38は、定常運転時に異常検出信号φYが「H」レベルにされた場合、圧縮機2内の潤滑不良が疑われるので、圧縮機2を保護するために一旦、圧縮機2の運転回転数を低下させる。このとき、圧縮機2を停止させてもよい。次に制御部38は、現状の制御パターンに従って油戻し運転を行なう。その後、制御部38は、制御パターン選択部36から与えられた新しい制御パターンに従って冷媒回路を制御する。
新しい制御パターンは、前の制御パターンよりも圧縮機2への油戻し量を増大させるパターンである。具体的には、新しい制御パターンは、油戻し運転を行なう時間間隔を短縮させる。あるいは新しい制御パターンは、ゼロペネトレーション周波数未満の低周波数での圧縮機2の運転を避けるため、圧縮機2の運転周波数の下限値を増大させる。あるいは新しい制御パターンは、油戻し運転を行なう時間間隔を短縮させ、かつ圧縮機2の運転周波数の下限値を増大させる。
図5は、制御装置10の動作を示すフローチャートである。ステップST1において制御装置10(運転状態量生成部31)は、空気調和機の運転データを取り込み、取り込んだ運転データに基づいて運転状態量を生成する。運転データは、センサS1〜S10の出力信号SO1〜SO10と、圧縮機2の運転周波数を指令する周波数指令値Fcとを含む。運転状態量は、冷媒回路が安定状態であるか否かを判定するための第1の情報と、圧縮機2の劣化診断で用いられる第2の情報とを含む。
ステップST2において制御装置10(演算部32)は、運転状態量のうちの第1の情報に基づいて、冷媒回路が安定状態であるか否かを判定し、安定状態でない場合はステップST1に戻り、安定状態である場合はステップST3に進む。
ステップST3において制御装置10(演算部32)は、運転状態量生成部31で生成された運転状態量に基づいて、個体差補正値A1および外気温度補正値A2を算出する。ステップST4において制御装置10(演算部32)は、判定指標δを算出する。判定指標δは、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1と、圧縮機2に吸い込まれる冷媒の温度T2との温度差T1−T2である。ステップST5において制御装置10(演算部32)は、記憶部33に格納された標準データと、個体差補正値A1と、外気温度補正値A2とに基づいて判定基準値δmを生成する。
制御装置10(判定部34)は、ステップST6において判定指標δと判定基準値δmの差D=δ−δmが設定値Dsよりも大きいか否かを判別し、D>Dsである場合はステップST7において劣化検出信号φXを「H」レベルにして圧縮機2が劣化したことを報知する。これにより、圧縮機2の修理、新品との交換が可能となる。
ステップST6においてD>Dsでない場合、ステップST8において制御装置10(異常検出部35)は、安定期間における判定指標δの上昇値Δがしきい値ΔTHを超えたか否かを判別し、Δ>ΔTHでない場合はステップST1に戻り、Δ>ΔTHである場合は異常検出信号φYを「H」レベルにしてステップST9に進む。
ステップST9において制御装置10(制御部38)は、圧縮機2を保護するために一旦、圧縮機2の運転回転数を低下させた後、現状の制御パターンに従って油戻し運転を行なう。ステップST10において制御装置10(制御パターン選択部36)は、現状の制御パターンよりも圧縮機2への油戻し量が大きな制御パターンを選択して制御部38に与え、ステップST1に戻る。これにより、圧縮機2への油戻し量が増加され、圧縮機2の潤滑性が回復される。
この実施の形態1では、冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、圧縮機2から吐出される冷媒の温度T1と圧縮機2に吸込まれる冷媒の温度T2との差を示す判定指標δを一定周期で算出し、安定期間における判定指標δの現在値δ2と最低値δ1との差Δがしきい値ΔTHを超えた場合に圧縮機2内の潤滑油が不足したと推定し、圧縮機2への潤滑油の戻し量を増加させる。したがって、圧縮機2への潤滑油の戻し量を増加させて圧縮機2の潤滑不良を解消するので、室内温度を設定温度に維持して室内の快適性を維持しながら、潤滑不良による圧縮機の劣化の進行を抑制することができる。
[実施の形態2]
図6は、この発明の実施の形態2による空気調和機の構成を示す図であって、図1と対比される図である。図6を参照して、この空気調和機は、室外装置41と、複数(図6では3つ)の室内ユニット20A〜20Cとを備える。室外ユニット41は、複数(図6では2つ)の室外ユニット1A,1Bを含む。
室内ユニット20A〜20Cの各々は、図1で示した室内ユニット20と同じ構成である。室外ユニット1A,1Bの各々は、制御装置10を除き、図1で示した室外ユニット1と同じ構成である。室外ユニット1A,1Bには、共通の制御装置42が設けられている。室外ユニット1A,1Bは、それぞれ圧縮機2a,2bを含むものとする。なお、図面および説明の簡単化を図るため、冷媒回路に分散配置された多数のセンサS1〜Sn(ただし、nは正の整数である)などの図示は省略されている。
室外ユニット1A,1Bのガス配管P7は、ガス配管P6を介して室内ユニット20A〜20Cの各々の室内熱交換器21の一方開口部に接続されている。ガス配管P6の複数個所にはガス側バルブ11が設けられている。室外ユニット1A,1Bの液配管P3は、液配管P5を介して室内ユニット20A〜20Cの各々の室内絞り装置23に接続されている。液配管P5の複数個所には液側バルブ12が設けられている。
制御装置42は、室内ユニット20A〜20Cの操作部24からの指令信号とセンサS1〜Snの出力信号SO1〜SOnとに基づいて、室内ユニット20A〜20Cがそれぞれ配置された3つの部屋の室内温度の各々が設定温度になるように、空気調和機全体を制御する。
図7は、制御装置42の構成を示すブロック図であって、図3と対比される図である。図7において、制御装置42は、制御装置10と同様の構成であり、運転状態量生成部51、演算部52、記憶部53、判定部54、異常検出部55、制御パターン選択部56、制御パターン記憶部57、および制御部58を含む。
運転状態量生成部51は、空気調和機の運転データを一定周期で取り込み、取り込んだ運転データに基づいて運転状態量を生成する。運転データは、センサS1〜Snの出力信号SO1〜SOnと、それぞれ2つの圧縮機2a,2bの運転周波数を指令する周波数指令値Fca,Fcbとを含む。運転状態量は、冷媒回路が安定状態であるか否かを判定するための第1の情報と、2つの圧縮機2の各々の劣化診断で用いられる第2の情報とを含む。周波数指令値Fca,Fcbは、制御部58内で生成される。
演算部52は、運転状態のうちの第1の情報に基づいて、冷媒回路が安定状態であるか否かを判定する。演算部52は、冷媒回路が安定状態になる度に、運転状態量生成部51で生成された運転状態量に基づいて、個体差補正値A1と、外気温度補正値A2と、それぞれ2つの圧縮機2a,2bに対応する2つの判定指標δa,δbとを一定周期で算出する。
判定指標δaは、圧縮機2aから吐出される冷媒の温度T1aと、圧縮機2aに吸い込まれる冷媒の温度T2aとの温度差T1a−T2aである。判定指標δbは、圧縮機2bから吐出される冷媒の温度T1bと、圧縮機2bに吸い込まれる冷媒の温度T2bとの温度差T1b−T2bである。
演算部52は、記憶部53に格納された標準データと、個体差補正値A1と、外気温度補正値A2とに基づいて、それぞれ2つの圧縮機2a,2bに対応する2つの判定基準値δma,δmbを算出する。算出された個体差補正値A1、外気温度補正値A2、判定指標δa,δb、および判定基準値δma,δmbは、記憶部53に書き込まれる。記憶部53に書き込まれた判定指標δa,δbおよび判定基準値δma,δmbは判定部54に与えられ、記憶部53に書き込まれた判定指標δa,δbは異常検出部55に与えられる。
判定部54は、判定指標δaと判定基準値δmaの差Da=δa−δamが設定値Dsよりも大きいか否かを判別し、Da>Dsである場合は劣化検出信号φXaを「H」レベルにして圧縮機2aが劣化したことを報知する。判定部54は、判定指標δbと判定基準値δmbの差Db=δb−δbmが設定値Dsよりも大きいか否かを判別し、Db>Dsである場合は劣化検出信号φXbを「H」レベルにして圧縮機2bが劣化したことを報知する。
異常検出部55は、判定部54によって圧縮機2aが劣化しているか否かが判定されている間に、判定指標δaの上昇値Δaがしきい値ΔTHaを超えたか否かを判別し、Δa>ΔTHである場合は劣化検出信号φYaを「H」レベルにして圧縮機2aの潤滑油が不足していることを報知する。異常検出部55は、判定部54によって圧縮機2bが劣化しているか否かが判定されている間に、判定指標δbの上昇値Δbがしきい値ΔTHを超えたか否かを判別し、Δb>ΔTHである場合は劣化検出信号φYbを「H」レベルにして圧縮機2bの潤滑油が不足していることを報知する。
制御部58は、劣化検出信号φYaが「H」レベルにされた場合、圧縮機2aを保護するために一旦、圧縮機2aの運転回転数を低下させた後、現状の制御パターンに従って圧縮機2a,2bに対する油戻し運転を行なう。
制御パターン選択部56は、劣化検出信号φYaが「H」レベルにされた場合、現状の制御パターンよりも圧縮機2a,2bへの油戻し量よりも大きな制御パターンを選択して制御部58に与える。このとき、圧縮機2aへの油戻し量が圧縮機2bへの油戻し量よりも大きくなるような制御パターンを選択してもよい。たとえば圧縮機2aの運転周波数を圧縮機2bの運転周波数よりも高くすれば、圧縮機2aへの油戻し量を圧縮機2bへの油戻し量よりも大きくすることができる。
制御部58は、劣化検出信号φYbが「H」レベルにされた場合、圧縮機2bを保護するために一旦、圧縮機2bの運転回転数を低下させた後、現状の制御パターンに従って圧縮機2a,2bに対する油戻し運転を行なう。
制御パターン選択部56は、劣化検出信号φYbが「H」レベルにされた場合、現状の制御パターンよりも圧縮機2a,2bへの油戻し量よりも大きな制御パターンを選択して制御部58に与える。このとき、圧縮機2bへの油戻し量が圧縮機2aへの油戻し量よりも大きくなるような制御パターンを選択してもよい。たとえば圧縮機2bの運転周波数を圧縮機2aの運転周波数よりも高くすれば、圧縮機2bへの油戻し量を圧縮機2aへの油戻し量よりも大きくすることができる。
他の構成および動作は、実施の形態1と同じであるので、その説明は繰り返さない。この実施の形態2でも、実施の形態1と同じ効果が得られる。
なお、この実施の形態2では、2台の室外ユニット1A,1Bが設けられた場合について説明したが、本願発明はK台(ただし、Kは2以上の整数である)の室外ユニットが設けられた空気調和機にも適用可能であることは言うまでもない。本実施の形態2では、K=2の場合が説明されている。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B 室外ユニット、2,2a,2b 圧縮機、3 油分離器、4 四方切換弁、5 室外熱交換器、6 室外送風装置、7 HIC、8 室外絞り装置、9 アキュームレータ、10,42 制御装置、20,20A〜20C 室内ユニット、21 室内熱交換器、22 室内送風装置、23 室内絞り装置、24 操作部、S1〜S10 センサ、P1〜P9 配管、31,51 運転状態量生成部、32,52 演算部、33,53 記憶部、34,54 判定部、35,55 異常検出部、36,56 制御パターン選択部、37,57 制御パターン記憶部、38,58 制御部、41 室外装置。

Claims (7)

  1. 運転周波数の制御が可能な圧縮機と、室外熱交換器と、絞り装置と、室内熱交換器とを含み、冷媒とともに前記圧縮機の潤滑油を循環させる冷媒回路と、
    前記冷媒回路に分散して配置され、各々が温度または圧力を検出する複数のセンサと、
    前記複数のセンサの検出結果に基づいて前記冷媒回路を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    室内温度が設定温度になるように前記冷媒回路を制御する定常運転と、前記冷媒回路に滞留した潤滑油が前記圧縮機に戻るように前記冷媒回路を制御する油戻し運転とを交互に行なう制御部と、
    前記冷媒回路が前記定常運転されて前記冷媒回路の運転状態が安定している安定期間に、前記複数のセンサの検出結果に基づいて、前記圧縮機から吐出される冷媒の温度と前記圧縮機に吸込まれる冷媒の温度との差を示す判定指標を予め定められた周期で算出する演算部と、
    前記安定期間における前記判定指標の現在値と最低値との差が予め定められたしきい値を超えた場合に異常検出信号を出力する異常検出部とを含み、
    前記制御部は、前記異常検出部から前記異常検出信号が出力されたことに応じて、前記圧縮機への潤滑油の戻し量が増加するように前記圧縮機の運転周波数の下限値を上げる、空気調和機。
  2. 前記制御部は、前記油戻し運転を行なう時間間隔を短縮し、かつ前記圧縮機の運転周波数の下限値を上げることにより、前記圧縮機への潤滑油の戻し量を増加させる、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記油戻し運転時における前記圧縮機の運転周波数は、前記定常運転時において前記冷媒回路の運転状態が安定している場合における前記圧縮機の運転周波数よりも高い値に設定される、請求項1または請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記演算部は、前記圧縮機の運転周波数、冷媒の凝縮温度、および冷媒の蒸発温度に基づいて、前記冷媒回路の運転状態が安定したか否かを判定する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記制御装置は、
    さらに、前記判定指標の基準値である判定基準値を記憶した記憶部と、
    前記判定指標と前記判定基準値を比較して前記圧縮機が劣化しているか否かを判定し、前記圧縮機が劣化している場合に劣化検出信号を出力する判定部とを含む、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記冷媒回路は第1〜第Kの圧縮機を含み、Kは2以上の整数であり、
    前記演算部は、前記安定期間に、それぞれ前記第1〜第Kの圧縮機に対応する第1〜第Kの判定指標を前記予め定められた周期で算出し、
    前記異常検出部は、前記安定期間における第kの判定指標の現在値と最低値との差が前記予め定められたしきい値を超えた場合に、第kの異常検出信号を出力し、kは1以上でK以下の整数であり、
    前記制御部は、前記異常検出部から前記第kの異常検出信号が出力されたことに応じて、第kの圧縮機への潤滑油の戻し量が増加するように前記冷媒回路を制御する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の空気調和機。
  7. 前記制御装置は、
    さらに、それぞれ前記第1〜第Kの判定指標の基準値である第1〜第Kの判定基準値を記憶した記憶部と、
    前記第kの判定指標と第kの判定基準値を比較して前記第kの圧縮機が劣化しているか否かを判定し、前記第kの圧縮機が劣化している場合に第kの劣化検出信号を出力する判定部とを含む、請求項に記載の空気調和機。
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