JP6614890B2 - エアバッグ及びエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、背もたれの車幅方向内側の側部内に収納されるエアバッグ及び該エアバッグを備えるエアバッグ装置に関する。
車幅方向の衝撃が車両のボディサイド部に入力されることにより衝撃入力側に慣性力で相対移動する乗員を、座席の背もたれから飛び出るエアバッグにて受け止めるエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このエアバッグ装置は、背もたれの車幅方向外側の側部内に収納されるエアバッグにて、衝撃入力側に近い側の座席に座る乗員を受け止め、背もたれの車幅方向内側の側部内に収納されるエアバッグにて、衝撃入力側に遠い側の座席に座る乗員を受け止める。
特開2010−70003号公報
背もたれの車幅方向外側の側部内に収納されるエアバッグの場合、展開したエアバッグは、衝撃入力側に移動する乗員の上半身によって衝撃入力側に押される。しかし、展開したエアバッグは、衝突入力側に押されても車両のボディサイド部で支えられるため、衝突入力側に倒れにくい。
これに対し、背もたれの車幅方向内側の側部内に収納されるエアバッグの場合、車両のボディサイド部のような展開したエアバッグを全体的に支える部位は、衝撃入力側の隣接する座席との間に存在しない。そのため、展開したエアバッグは、衝撃入力側に移動する乗員の上半身によって衝撃入力側に倒れやすい。
そこで、背もたれの車幅方向内側に収納されるエアバッグが膨張展開後に倒れ難くすることを目的とする。
一つの案では、
第1のパネルと、第2のパネルとを備え、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとが重ね合わされた状態で前記第1のパネルの外周縁部と前記第2のパネルの外周縁部とが接合されており、車両の座席の背もたれの車幅方向内側に収納される、エアバッグであって、
前記エアバッグの車両後方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両後方側の第1の線状接合部と、
前記第1の線状接合部と連続し、前記エアバッグの下外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第2の線状接合部と、
前記第2の線状接合部と連続し、前記エアバッグの車両前方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両前方側の第3の線状接合部と、
前記車両後方側外周縁部と前記第1の線状接合部との間で膨張する第1のチャンバと、
前記下外周縁部と前記第2の線状接合部との間で膨張する第2のチャンバと、
前記車両前方側外周縁部と前記第3の線状接合部との間で膨張する第3のチャンバと、
前記第1の線状接合部と前記第3の線状接合部との間で且つ前記第2の線状接合部と前記エアバッグの上外周縁部との間で膨張する第4のチャンバと
前記第1の線状接合部の上端部に接続され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第1の環状接合部と、
前記第3の線状接合部の上端部に接続され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第2の環状接合部とを備え、
前記第1の環状接合部と前記第2の環状接合部は、チャンバの車両前後方向の幅を狭め、
前記第1の環状接合部と前記第2の環状接合部とは、一直線上に位置しない、エアバッグが提供される。
本案によれば、膨張展開したエアバッグは、乗員によって衝撃入力側に押されても、第1のチャンバと第2のチャンバと第3のチャンバと第4のチャンバとがそれぞれ膨張することによって、衝撃入力側に倒れ難くなる。
また、他の案では、
第1のパネルと、第2のパネルとを備え、
前記第1のパネルと前記第2のパネルとが重ね合わされた状態で前記第1のパネルの外周縁部と前記第2のパネルの外周縁部とが接合されており、車両の座席の背もたれの車幅方向内側の側部内に収納される、エアバッグであって、
前記エアバッグの右外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する線状の右接合部と、
前記エアバッグの下外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する線状の下接合部と、
前記エアバッグの左外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する線状の左接合部と、
前記右外周縁部と前記右接合部との間で膨張する第1のチャンバと、
前記下外周縁部と前記下接合部との間で膨張する第2のチャンバと、
前記左外周縁部と前記左接合部との間で膨張する第3のチャンバと、
前記右接合部と前記左接合部との間で且つ前記下接合部と前記エアバッグの上外周縁部との間で膨張する第4のチャンバとを備え、
前記右接合部と前記下接合部と前記左接合部とは連続し、
前記第1のチャンバの左右方向の幅をD1、前記第2のチャンバの上下方向の幅をD2、前記第3のチャンバの左右方向の幅をD3とするとき、
(D1/D2)は、0.8以上1.2以下であり、(D3/D2)は、0.8以上1.2以下である、エアバッグが提供される。
本案によれば、(D1/D2)は、0.8以上1.2以下であり、(D3/D2)は、0.8以上1.2以下であるので、第1のチャンバと第2のチャンバと第3のチャンバの膨張展開状態での最大厚さを略等しくすることができる。よって、エアバッグの膨張展開状態で、隣り合うチャンバの境界部(この場合、第1のチャンバと第2のチャンバとの境界部、及び第3のチャンバと第2のチャンバとの境界部)におけるエアバッグ表面には、筋(折れ曲がり線)が入り難い。したがって、そのような筋が当該境界部に入り難くなるので、エアバッグは膨張展開後に倒れ難くなる。
一態様によれば、背もたれの車幅方向内側に収納されるエアバッグが膨張展開後に倒れ難くすることができる。
背もたれの車幅方向内側の側部内に収納されるエアバッグが膨張展開した状態の一例を示す概略正面図である。 背もたれの車幅方向内側の側部内に収納されるエアバッグが膨張展開した状態の一例を示す概略側面図である。 エアバッグが非膨張状態でのエアバッグ装置の一例を示す概略構成図である。 図3の断面B−Bにおけるエアバッグ装置の一例を示す概略断面図である。 エアバッグが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置の一例を示す側面図である。 図5の断面C−Cにおけるエアバッグ装置の一例を示す概略構成図である。 図5の断面D−Dにおけるエアバッグ装置の一例を示す概略構成図である。 エアバッグが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置の一例を示す側面図である。 エアバッグが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置の一例を示す側面図である。 エアバッグが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置の一例を示す側面図である。 エアバッグが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置の一例を示す側面図である。 図2の直線A又は図5の断面C−Cにおけるエアバッグの断面形状の一例を示す概略図である。 図2の直線A又は図5の断面C−Cにおけるエアバッグの断面形状の他の一例を示す概略図である。 図5の断面D−Dにおけるエアバッグの断面形状の一例を示す概略図である。 図5の断面D−Dにおけるエアバッグの断面形状の他の一例を示す概略図である。
本発明の実施形態を図面に従って説明する。
図1は、エアバッグ40が膨張展開した状態の一例を示す概略正面図であり、車両20を車両20の前方から透視的に見た図である。車両20には、複数の座席が車両20の幅方向(車幅方向W)に並列に設置されている。例えば、互いに隣接する座席11,12のうち、一方が運転席であり、他方が助手席である。図1は、乗員10が座席11に座っている状態を示している。
座席11と座席12との間には、センターコンソール19が配置されている。センターコンソール19には、例えば、操作スイッチ等の操作部とカップホルダ等の収納部が設けられている。
座席11,12は、それぞれ、乗員の臀部が載る座部13と、座部13の車両後方側から上方に突出する背もたれ14と、背もたれ14の頂部に設けられたヘッドレスト15とを有している。背もたれ14は、乗員の背中を受け止める。
背もたれ14は、車幅方向Wの外側に位置する側部21と、車幅方向Wの内側に位置する側部22とを有する。本実施形態に係るエアバッグ装置1は、エアバッグ40が膨張展開する前の非膨張状態で、背もたれ14の車幅方向内側の側部22内に格納される乗員拘束装置である。
エアバッグ装置1は、例えば、車幅方向Wの一方の側から車両20の一方のボディサイド部17に入力される衝撃F1が検知された場合、ボディサイド部17に遠い側の座席11の側部22に配置されたエアバッグ40を膨張展開させる。これにより、座席11に座る乗員10の上半身が慣性力によりボディサイド部17側に移動しても、センターコンソール19の側面及び上方に向けて膨張展開したエアバッグ40にて、乗員10の上半身を受け止めることができる。
図1は、エアバッグ装置1が座席11の背もたれ14の側部22に格納される場合を示しているが、エアバッグ装置1は、座席12の背もたれ14の側部22に格納されてもよい。座席12に配置されるエアバッグ装置1は、例えば、車幅方向Wの他方の側から車両20の他方のボディサイド部18に入力される衝撃F2が検知された場合、ボディサイド部18に遠い側の座席12の側部22に配置されたエアバッグ40を膨張展開させる。これにより、座席12に座る乗員の上半身が慣性力によりボディサイド部18側に移動しても、センターコンソール19の側面及び上方に向けて膨張展開したエアバッグにて、座席12の乗員の上半身を受け止めることができる。
図2は、エアバッグ40が膨張展開した状態の一例を示す概略側面図であり、車幅方向の一方の側から見た図である。エアバッグ装置1は、エアバッグ40と、インフレータ30とを備える。図2は、車両に搭載されたエアバッグ40が膨張展開したときに車幅方向に相当する側方視で示すものである。Aは、当該側方視で、座席11に座る乗員10の肩口を通る直線を示す。
エアバッグ40は、背もたれ14の車幅方向内側の側部22内に収納されるエアバッグの一例である。エアバッグ40は、略鉛直方向に起立する略矩形の形状で膨張するように形成される。エアバッグ40は、膨張展開した状態において、乗員10の頭部を受け止める上側膨張部46と、乗員の胸部を受け止める中間上側膨張部47と、乗員の腹部を受け止める中間下側膨張部48とを有する。例えば、上側膨張部46及び中間上側膨張部47は、センターコンソール19の上方空間に向けて膨張展開し、中間下側膨張部48は、センターコンソール19の側面と乗員10の腹部との間の空間に向けて膨張展開する。上側膨張部46と中間上側膨張部47と中間下側膨張部48とを合わせた膨張部は、後述の第4のチャンバ44に相当する。
インフレータ30は、エアバッグ40を膨張展開させるインフレータの一例である。インフレータ30は、例えば、エアバッグ40にガスを供給するガス供給器(ガス発生器)であり、エアバッグ40にガスを供給することによって、エアバッグ40を膨張させ展開させる。背もたれ14は、インフレータ30の長手方向が背もたれ14の長手方向となるように、略円筒形状に形成されたインフレータ30を側部22内に収容する。
インフレータ30は、背もたれ14の上部側に位置する上端31と、背もたれ14の下部側に位置する下端32とを有する。インフレータ30は、凸状の上端31に形成された噴出孔からエアバッグ40を膨張展開させるガスを噴出する。これにより、膨張するエアバッグ40は、側部22から飛び出し、センターコンソール19の側面と乗員の腹部との間及びセンターコンソール19の上方で展開する。
エアバッグ40が膨張展開する前の非膨張状態では、エアバッグ装置1は、エアバッグ40が折り畳まれた状態で、側部22内に格納される。
図3は、エアバッグ40が非膨張状態でのエアバッグ装置1の一例を示す概略構成図である。図4は、図3の断面B−Bにおけるエアバッグ装置1の一例を示す概略断面図である。図3,4に示されるように、インフレータ30は、円筒状の本体33と、本体33の側面から突出する2つの取り付け脚34とを有している。取り付け脚34は、ねじ山が形成されたボルトである。折り畳まれたエアバッグ40の崩れや切れを防ぐため、エアバッグ装置1は、カバー36で包まれてもよい。カバー36は、例えば、エアバッグ40の膨張に伴って開裂可能な、不織布又は樹脂ケースである。なお、エアバッグ40の折り畳み形状は、図面上、簡略化されている。
インフレータ30の取り付け脚34は、取り付け脚34がエアバッグ40の表面に形成された取り付け孔37に挿入された状態で、背もたれ14内のシートフレーム16に形成されたフレーム孔に挿入される。そして、ナット35と取り付け脚34とが締結することで、エアバッグ装置1はシートフレーム16に固定される。
図5は、エアバッグ40が折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置1Aの一例を側方視で示す側面図である。エアバッグ装置1Aは、エアバッグ装置1の一例である。なお、矢印C1,C2,C3,C4は、背もたれ14に収納されたエアバッグ40が膨張展開する時の向きを表し、それぞれ、車両の後方側、車両の下方側、車両の前方側、車両の上方側を指す。
エアバッグ40は、インフレータ30の上端31から供給されるガスによって、センターコンソール19の側面及び上方に向けて膨張展開するようにバッグ状に形成された乗員拘束用部材である。
エアバッグ40は、例えば、車両に搭載されたエアバッグ40が膨張展開したときに車幅方向に相当する側方視で見ると、上外周縁部52と、下外周縁部53と、右外周縁部55と、左外周縁部54とが形成された略矩形の形状を有する。エアバッグ40の長手方向は、上外周縁部52と下外周縁部53とを通る直線方向に相当する。車両に搭載されたエアバッグ40が膨張展開した状態で、右外周縁部55は、車両の後方側の後縁部に相当し、左外周縁部54は、車両の前方側の前縁部に相当する。
エアバッグ40は、大きさが略同じ一対の第1のパネル56と第2のパネル57とを備える。エアバッグ40は、第1のパネル56と第2のパネル57とが重ね合わされた状態で第1のパネル56の外周縁部と第2のパネル57の外周縁部とが接合されたエアバッグの一例である。第1のパネル56の外周縁部と第2のパネル57の外周縁部とは、線状の接合部60で縫合等により接合されている。
エアバッグ40は、第1のパネル56と第2のパネル57とが重ね合わされた状態で、上外周縁部52と、下外周縁部53と、右外周縁部55と、左外周縁部54とを縫合等により接合する線状の接合部60を有する。重ね合わされたパネルの外周縁部の一部は、接合部60で接合されていない非接合部を有し、当該非接合部からインフレータ30をエアバッグ40内に挿入することができる。当該非接合部は、例えば、右外周縁部55と下外周縁部53との間の右下外周縁部に位置する。
あるいは、エアバッグ40は、略左右対称の一枚のパネルが折り返し線51(対称線)で折り返されることによりバッグ状に形成された部材でもよい。略左右対称の一枚のパネルは、折り返し線51で折り返される前の状態において、折り返し線51に対して右側の右パネル面と、折り返し線51に対して左側の左パネル面とを有する。この場合、右パネル面は、第1のパネル56に相当し、左パネル面は、第2のパネル57に相当し、折り返し線51が位置する右外周縁部55は、接合部60で接合されていない。
エアバッグ40は、右接合部61と、下接合部62と、左接合部63とを備える。右接合部61は、エアバッグ40の右外周縁部55に沿って第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する線状の接合部の一例である。下接合部62は、エアバッグ40の下外周縁部53に沿って第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する線状の接合部の一例である。左接合部63は、エアバッグ40の左外周縁部54に沿って第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する線状の接合部の一例である。
エアバッグ40は、第1のチャンバ41と、第2のチャンバ42と、第3のチャンバ43と、第4のチャンバ44とを備える。第1のチャンバ41は、右外周縁部55と右接合部61との間で膨張する第1の膨張部である。第2のチャンバ42は、下外周縁部53と下接合部62との間で膨張する第2の膨張部である。第3のチャンバ43は、左外周縁部54と左接合部63との間で膨張する第3の膨張部である。第4のチャンバ44は、右接合部61と左接合部63との間で且つ下接合部62とエアバッグ40の上外周縁部52との間で膨張する第4の膨張部である。右接合部61と下接合部62と左接合部63とは、非接合部を介さずに線状に連続して繋がる部分である。
第1のチャンバ41と第2のチャンバ42との境界は、エアバッグ40の膨張前の非折り畳み状態で、右接合部61の延長線上に位置し、第1のチャンバ41と第2のチャンバ42とは当該境界部で連通する。第3のチャンバ43と第2のチャンバ42との境界は、エアバッグ40の膨張前の非折り畳み状態で、左接合部63の延長線上に位置し、第3のチャンバ43と第2のチャンバ42とは当該境界部で連通する。
図5において、幅D1は、第1のチャンバ41の膨張前の左右方向の最短距離を表し、例えば、右接合部61と右外周縁部55の接合部60との左右方向の最短距離を表す。右外周縁部55が接合部60で接合されずに折り返し線51で折り返されている場合、幅D1は、右接合部61と折り返し線51との左右方向の最短距離を表す。幅D2は、第2のチャンバ42の膨張前の上下方向の最短距離を表し、例えば、下接合部62と下外周縁部53の接合部60との上下方向の最短距離を表す。下外周縁部53が接合部60で接合されずに折り返し線で折り返されている場合、幅D2は、下接合部62と下外周縁部53の折り返し線との上下方向の最短距離を表す。幅D3は、第3のチャンバ43の膨張前の左右方向の最短距離を表し、例えば、左接合部63と左外周縁部54の接合部60との左右方向の最短距離を表す。左外周縁部54が接合部60で接合されずに折り返し線で折り返されている場合、幅D3は、左接合部63と左外周縁部54の折り返し線との左右方向の最短距離を表す。この際、(D1/D2)は、0.8以上1.2以下であり、且つ、(D3/D2)は、0.8以上1.2以下である(以下、「条件1」とも称する)。
なお、左右方向とは、車両に搭載されたエアバッグ40が膨張展開した状態で、車両の前後方向に相当する。上下方向とは、車両に搭載されたエアバッグ40が膨張展開した状態で、車両の上下方向に相当する。
図6は、図5の断面C−Cのおける断面図である。図7は、図5の断面D−Dにおける断面図である。上述の条件1が成立することにより、第1のチャンバ41の膨張展開状態での最大厚さL1と第2のチャンバ42の膨張展開状態での最大厚さL2と第3のチャンバ43の膨張展開状態での最大厚さL3とを略等しくすることができる。
最大厚さL1と最大厚さL2とが略等しくなることにより、エアバッグ40の膨張展開状態で、第1のチャンバ41と第2のチャンバ42との間の境界部におけるエアバッグ40の表面には、筋(折れ曲がり線)が入り難くなる。よって、エアバッグ40は、当該境界部で折れ曲がり難くなる。同様に、最大厚さL2と最大厚さL3とが略等しくなることにより、エアバッグ40の膨張展開状態で、第2のチャンバ42と第3のチャンバ43との間の境界部におけるエアバッグ40の表面には、筋が入り難くなる。よって、エアバッグ40は、当該境界部で折れ曲がり難くなる。したがって、膨張展開後のエアバッグ40は、乗員の上半身によって衝撃入力側に押されても、衝撃入力側に倒れ難くなる。
図5において、幅D4は、第4のチャンバ44の膨張前の左右方向の最短距離を表し、例えば、右接合部61と左接合部63との左右方向の最短距離を表す。この際、(D3/D4)は、0.4以上1.6以下である(以下、「条件2」とも称する)。条件1と条件2の両方が成立することにより、第1のチャンバ41の膨張展開状態での最大厚さL1と第4のチャンバ44の膨張展開状態での最大厚さL4と第3のチャンバ43の膨張展開状態での最大厚さL3とを略等しくすることができる。
最大厚さL1,L4,L3が互いに略等しくなることにより、第1のチャンバ41と第4のチャンバ44と第3のチャンバ43とは、乗員の上半身からエアバッグ40に車幅方向に入力される力をほぼ均等に受け止めることができる。よって、乗員の上半身が膨張展開後のエアバッグ40(特に、エアバッグ40の第4のチャンバ44の領域)にぶつかっても、膨張展開後のエアバッグ40は、条件1のみが成立する場合に比べて、衝撃入力側に更に倒れ難くなる。
なお、第4のチャンバ44は、乗員の上半身を受け止める主要な部分である点、及び乗員とセンターコンソール19との間に挟まれる点を考慮すると、最大厚さL4は80mm以上であること又は幅D4は125mm以上であることが好ましい。最大厚さL4は80mm以上であること又は幅D4は125mm以上であることは、乗員の上半身の受け止め易さと膨張展開後のエアバッグ40の倒れ難さとを両立させる点で好ましい。
Figure 0006614890
寸法が異なる3つのエアバッグ40(40−1,40−2,40−3)を実際に用意し、各エアバッグ40にエアを注入したところ、いずれのエアバッグもエアが十分に注入されることで、エアバッグ表面には筋はほとんど入らないという結果が得られた。
エアバッグ40−1:
(D1/D2)=1.1875≒1.2
(D3/D2)=0.8125≒0.8
(D3/D4)=0.8125≒0.8
エアバッグ40−2:
(D1/D2)=1.125<1.2
(D3/D2)=0.875>0.8
(D3/D4)=0.875>0.8
エアバッグ40−3:
(D1/D2)=1.0625<1.2
(D3/D2)=0.9375>0.8
(D3/D4)=0.9375>0.8
いすれのエアバッグも、条件1と条件2の両方が成立する。
図5において、右外周縁部55に沿って第1のパネル56と第2のパネル57とを接合する線状の右接合部は、右接合部61と、右接合部61よりも上側に位置する上側右接合部64とを有する。第1のチャンバ41は、右接合部61と上側右接合部64との間の非接合部65で第4のチャンバ44に連通する。第1のチャンバ41が非接合部65で第4のチャンバ44に連通することにより、第1のチャンバ41内のガスが第4のチャンバ44に円滑に供給されるので、第4のチャンバ44を円滑に膨張展開させることができる。
第1のチャンバ41は、インフレータ30の長手方向がエアバッグ40の上下方向となるように、インフレータ30を収容する。第1のチャンバ41は、背もたれ14から飛び出たエアバッグ40が膨張展開した状態で、エアバッグ40内の車両後方側の下側部位で膨張する膨張室である。
エアバッグ40は、第5のチャンバ45を備える。第5のチャンバ45は、インフレータ30の上端31から噴出するガスが第1のチャンバ41の上方に流れることによって、第1のチャンバ41の上方に筒状に延びるように第1のチャンバ41の上方で膨張展開する膨張室である。第5のチャンバ45は、背もたれ14から飛び出たエアバッグ40が膨張展開した状態ではエアバッグ40内の車両後方側の上側部位で膨張する膨張室である。第5のチャンバ45は、第1のチャンバ41の上方でエアバッグ40の長手方向に延在する。
このように、エアバッグ40は、インフレータ30の長手方向がエアバッグ40の上下方向となるようにインフレータ30を収容する第1のチャンバ41と、インフレータ30の上端31から噴出するガスによって第1のチャンバ41の上方に筒状に延びるように第1のチャンバ41の上方で膨張展開する第5のチャンバ45とを有する。インフレータ30の上端31からガスが噴出されることにより、例えば、インフレータ30の下端32からガスが噴出される場合に比べて、第5のチャンバ45の内圧を上げやすいので、膨張展開した第5のチャンバ45を安定的に自立させることができる。その結果、膨張展開したエアバッグ40は、乗員の上半身によって衝撃入力側に押されても、衝撃入力側に倒れ難くすることができる。
また、第5のチャンバ45は、乗員の頭部が接触する上側膨張部46に隣接するので、第5のチャンバ45が安定的に自立することによって、上側膨張部46の展開形状及び展開挙動が安定する。
一方、第1のチャンバ41は、乗員の胸部が接触する中間上側膨張部47及び乗員の腹部が接触する中間下側膨張部48に隣接する。また、第1のチャンバ41は、エアバッグ40の表面のうち第1のチャンバ41の領域に形成された取り付け孔37でインフレータ30と共に、背もたれ14内のシートフレーム16(図4参照)に固定されている。よって、中間上側膨張部47は、特段の支えの無いセンターコンソール19の上方空間で展開しても、固定された第1のチャンバ41の斜め上方に隣接するので、中間上側膨張部47の展開形状及び展開挙動は安定する。中間下側膨張部48及び下側膨張部49は、センターコンソール19の側面と乗員の腹部との間で展開するため、センターコンソール19の側面に支えられるが、固定された第1のチャンバ41の側方に隣接するので、中間下側膨張部48及び下側膨張部49の展開形状及び展開挙動も更に安定する。下側膨張部49は、中間下側膨張部48よりも下方の膨張部であり、第2のチャンバ42に相当する部分である。
第5のチャンバ45は、図5に示されるように、第5のチャンバ45の頂部71で行き止まりになる袋道である。よって、第5のチャンバ45に流入したガスを第5のチャンバ45内に滞留させることができるので、第5のチャンバ45の内圧を上げやすく、膨張展開した第5のチャンバ45を安定的に自立させることができる。また、第5のチャンバ45は、第5のチャンバ45の頂部71で行き止まりになるので、筒状に膨張する展開形状が安定化する。よって、膨張展開したエアバッグ40は、乗員の上半身によって衝撃入力側に押されても、エアバッグ40の衝撃入力側に更に倒れ難くなる。図示の場合、頂部71は、エアバッグ40の上外周縁部52と右外周縁部55との間の右上外周縁部に位置し、第5のチャンバ45は、右上外周縁部で行き止まりになる。
エアバッグ40は、エアバッグ40の長手方向に蛇腹折りで折り畳まれることによって、エアバッグ40の長手方向にロール巻きで折り畳まれる場合に比べて、エアバッグ40の展開時間を早めることができる。図5には、蛇腹折りの折り目89の一部が例示されている。エアバッグ40は、折り目89がエアバッグ40の長手方向に対して直交するように、エアバッグ40の長手方向に蛇腹折りで折り畳まれる。
図8は、エアバッグ40Bが折り畳まれる前の非折り畳み状態でのエアバッグ装置1Bの一例を示す側面図である。エアバッグ40Bは、エアバッグ40の一例であり、エアバッグ装置1Bは、エアバッグ装置1の一例である。エアバッグ装置1Bの構成のうち上記のエアバッグ装置1Aと同一の構成については、エアバッグ装置1A及びエアバッグ40Aの構成についての上述の説明を援用する。
エアバッグ40Bは、第1の右端接合部101と第2の右端接合部102と左端接合部103とを備える。第1の右端接合部101は、右接合部61の端部91に接続され、第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する環状の接合部の一例である。第2の右端接合部102は、上側右接合部64の端部93に接続され、第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する環状の接合部の一例である。左端接合部103は、左接合部63の端部92に接続され、第1のパネル56と第2のパネル57とを縫合等により接合する環状の接合部の一例である。
環状の接合部が線状の接合部の端部に設けられることにより、当該端部での応力集中を抑制することができる。しかしながら、環状の接合部の周辺では、チャンバの左右方向の幅が狭くなる。よって、環状の接合部の周辺では、チャンバの膨張展開状態での厚さの変化(膨張差)が大きくなり、エアバッグの表面に左右方向の筋が入り易くなるおそれがある。
そこで、図8のように、第1の右端接合部101と第2の右端接合部102と左端接合部103は、左右方向において一直線上に位置しないように配置されている。これにより、第1の右端接合部101と第2の右端接合部102と左端接合部103の周辺に発生し得る左右方向の筋が一直線上に位置しないので、エアバッグ40Bは倒れ難くなる。
特に、乗員の肩口がぶつかる領域を通る直線Aよりも下の領域で、線状の接合部の端部に設けられた環状の接合部が複数ある場合、それらの環状の接合部は、エアバッグを倒れ難くする点で、左右方向において一直線上に位置しないように配置されていることが好ましい。
以上、エアバッグ及びエアバッグ装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、エアバッグが収納される背もたれは、前部座席の背もたれに限られず、後部座席の背もたれでもよい。
また、エアバッグ内をエアバッグの長手方向に仕切る接合部の全部が直線的である場合に限られず、例えば、接合部は、直線状に延伸する部分と曲線状に延伸する部分とを有してもよい。
接合部での接合方法は、縫合に限られず、接着又は溶着でもよい。また、接合部は、互いに対向する一対のパネル面をエアバッグ内で繋ぎ止めるテザーにより接合されてもよい。また、接合部は、エアバッグに要求される内圧に応じて、一重で縫合された縫合部でもよいし、二重以上で縫合された縫合部でもよい。
また、線状の接合部の端部に接続される環状の接合部の数は、図9のエアバッグ装置1Cのエアバッグ40Cのように2つでもよいし、図10のエアバッグ装置1Dのエアバッグ40Dのように1つでもよい。図9,10の詳細な説明については、上述の説明を援用する。
また、図11のエアバッグ装置1Eのエアバッグ40Eのように、右接合部61と、下接合部62と、左接合部63と、第1の右端接合部101と、第2の右端接合部102と、左端接合部103とは、図8のエアバッグ40BのZ軸に対して左右反転した位置にあるものでもよい。図11において、矢印C1,C2,C3,C4は、背もたれ14に収納されたエアバッグ40Eが膨張展開する時の向きを表し、それぞれ、車両の後方側、車両の下方側、車両の前方側、車両の上方側を指す。また、図11は、インフレータ30の長手方向がエアバッグ40Eの上下方向となるように、第3のチャンバ43がインフレータ30を収容する形態の一例を示す。なお、図11における「左右」は、第2のパネル57側からエアバッグ40Eを対向して見たときの左右を表し、図8における「左右」は、第1のパネル56側からエアバッグ40Bを対向して見たときの左右を表す。
また、接合部での接着又は溶着は、部分的でもよい。すなわち、接合部の一部が、接着又は溶着で接合される箇所でもよい。例えば図8において、接合部61,62,63,64,101,102,103が接着又は溶着で接合され、接合部60が縫合で接合されてもよい。あるいは、接合部61,62,63,64,101,102,103と、下外周縁部53から左外周縁部54にかけての接合部60とが接着又は溶着で接合され、上外周縁部52から右外周縁部55にかけての接合部60が縫合で接合されてもよい。あるいは、接合部61,62,63,64,101,102,103が接着又は溶着で接合されるとともに、下外周縁部53から左外周縁部54を経由して上外周縁部52にかけての接合部60が接着又は溶着で接合され、右外周縁部55の接合部60が縫合で接合されてもよい。
また、右接合部と下接合部と左接合部とのうちの少なくとも一つの接合部は、第1のパネルと第2のパネルとを繋ぐテザーによって両パネルを接合する部位でもよい。図12は、右接合部61が第1のパネル56と第2のパネル57とを繋ぐ右側テザー81により接合し、左接合部63が第1のパネル56と第2のパネル57とを繋ぐ左側テザー83により接合する形態を例示する。図14は、下接合部62が第1のパネル56と第2のパネル57とを繋ぐ下側テザー85により接合する形態を例示する。テザーの形状は、紐状でもよいし平面状でもよい。隣り合うチャンバ間は、テザーによって仕切られる。
また、右接合部と下接合部と左接合部とのうちの少なくとも一つの接合部の部分に、インフレータ30から噴出されたガスが流れる開口が形成されていてもよい。図13は、開口81aが右側テザー81に形成され、開口83aが左側テザー83に形成されている形態を例示する。例えば図示の矢印のように、インフレータ30から噴出されたガスは、第1のチャンバ41から開口81aを介して第4のチャンバ44に流入して、第4のチャンバ44から開口83aを介して第3のチャンバ43に流入する。図15は、開口85aが下側テザー85に形成されている形態を例示する。例えば図示の矢印のように、インフレータ30から噴出されたガスは、第2のチャンバ42から開口85aを介して第4のチャンバ44に流入する。
また、右接合部と左接合部とのうちの少なくとも一つの接合部の位置おいて、エアバッグの膨張展開状態での第1のパネルと第2のパネルとの距離aは、零又は零よりも大きくてもよい。図12及び図13は、第1のパネル56の右接合部61と第2のパネル57の右接合部61との距離a、及び、第1のパネル56の左接合部63と第2のパネル57の左接合部63との距離aが、零よりも大きな形態を例示する。また、下接合部の位置おいて、エアバッグの膨張展開状態での第1のパネルと第2のパネルとの距離bは、零又は零よりも大きくてもよい。図14及び図15は、第1のパネル56の下接合部62と第2のパネル57の右接合部62との距離bが、零よりも大きな形態を例示する。
また、接合部での接合方法は、縫合と接着又は溶着との組み合わせでもよい。これらの接合方法に、テザーによる接合が組み合わされてもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E エアバッグ装置
10 乗員
11,12 座席
13 座部
14 背もたれ
15 ヘッドレスト
16 シートフレーム
17,18 ボディサイド部
19 センターコンソール
20 車両
21 車幅方向外側の側部
22 車幅方向内側の側部
30 インフレータ
31 上端
32 下端
33 本体
34 取り付け脚
35 ナット
36 カバー
37 取り付け孔
40,40B,40C,40D,40E エアバッグ
41 第1のチャンバ
42 第2のチャンバ
43 第3のチャンバ
44 第4のチャンバ
45 第5のチャンバ
46 上側膨張部
47 中間上側膨張部
48 中間下側膨張部
49 下側膨張部
52 上外周縁部
53 下外周縁部
54 左外周縁部
55 右外周縁部
56 第1のパネル
57 第2のパネル
61 右接合部(第1の右接合部の一例)
62 下接合部
63 左接合部
64 上側右接合部(第2の右接合部の一例)
65 非接合部
71 頂部
81 右側テザー
83 左側テザー
85 下側テザー
89 折り目
101 第1の右端接合部
102 第2の右端接合部
103 左端接合部
F1,F2 衝撃
W 車幅方向

Claims (9)

  1. 第1のパネルと、第2のパネルとを備え、
    前記第1のパネルと前記第2のパネルとが重ね合わされた状態で前記第1のパネルの外周縁部と前記第2のパネルの外周縁部とが接合されており、車両の座席の背もたれの車幅方向内側に収納される、エアバッグであって、
    前記エアバッグの車両後方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両後方側の第1の線状接合部と、
    前記第1の線状接合部と連続し、前記エアバッグの下外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第2の線状接合部と、
    前記第2の線状接合部と連続し、前記エアバッグの車両前方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両前方側の第3の線状接合部と、
    前記車両後方側外周縁部と前記第1の線状接合部との間で膨張する第1のチャンバと、
    前記下外周縁部と前記第2の線状接合部との間で膨張する第2のチャンバと、
    前記車両前方側外周縁部と前記第3の線状接合部との間で膨張する第3のチャンバと、
    前記第1の線状接合部と前記第3の線状接合部との間で且つ前記第2の線状接合部と前記エアバッグの上外周縁部との間で膨張する第4のチャンバと
    前記第1の線状接合部の上端部に接続され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第1の環状接合部と、
    前記第3の線状接合部の上端部に接続され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第2の環状接合部とを備え、
    前記第1のチャンバと前記第3のチャンバと前記第4のチャンバは、膨張展開状態での最大厚さが互いに等しくなるように形成され、
    前記第1の環状接合部と前記第2の環状接合部は、チャンバの車両前後方向の幅を狭め、
    前記第1の環状接合部と前記第2の環状接合部とは、一直線上に位置しない、エアバッグ。
  2. 前記第1のチャンバの上方に筒状に延びるように前記第1のチャンバの上方で膨張展開する第5のチャンバを備える、請求項1に記載のエアバッグ。
  3. 前記第1のチャンバの左右方向の幅をD1、前記第2のチャンバの上下方向の幅をD2、前記第3のチャンバの左右方向の幅をD3とするとき、
    (D1/D2)は、0.8以上1.2以下であり、(D3/D2)は、0.8以上1.2以下である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
  4. 前記第4のチャンバの左右方向の幅をD4とするとき、
    (D3/D4)は、0.4以上1.6以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  5. 前記第1の線状接合部よりも上側に位置し、前記エアバッグの車両後方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両後方側の第4の線状接合部を備え、
    前記第1のチャンバは、前記第1の線状接合部と前記第4の線状接合部との間の非接合部で前記第4のチャンバに連通する、請求項1から4のいずれか一項に記載のエアバッグ。
  6. 前記第4の線状接合部の端部に接続され、前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する第3の環状接合部を備え、
    前記第1の環状接合部と前記第2の環状接合部と前記第3の環状接合部は、左右方向において一直線上に位置しない、請求項5に記載のエアバッグ。
  7. 前記第1の線状接合部よりも上側に位置し、前記エアバッグの車両後方側外周縁部に沿って前記第1のパネルと前記第2のパネルとを接合する車両後方側の第4の線状接合部と、
    前記第1のチャンバの上方に筒状に延びるように前記第1のチャンバの上方で膨張展開する第5のチャンバとを備え、
    前記第1のチャンバは、前記第1の線状接合部と前記第4の線状接合部との間の非接合部で前記第4のチャンバに連通し、
    前記第4のチャンバと前記第5のチャンバは、前記第4の線状接合部で仕切られる、請求項1に記載のエアバッグ。
  8. 前記第4の線状接合部は、前記上外周縁部から延びる、請求項7に記載のエアバッグ。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のエアバッグと、前記第1のチャンバに収納され前記エアバッグを膨張展開させるインフレータとを備える、エアバッグ装置。
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