JP6614873B2 - 吸収式冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収式冷凍機に関するものである。
吸収式冷凍機は、熱駆動できることから、排熱として出た温水を駆動熱源として冷熱を供給することができる。再生器が1つの単効用サイクルでは、90℃程度の温水を駆動熱源として7℃程度の冷熱を供給できる。
特許文献1には、単効用サイクルと2段吸収サイクルを組み合わせた吸収式冷凍機が記載されている。これは、単効用サイクル側に高圧再生器と低圧再生器を設け、溶液の全量を吸収器、高圧再生器、低圧再生器、吸収器の順で循環させるシリーズフローとなっている。また、2段吸収サイクル側は、補助吸収器と補助再生器からなり、補助吸収器の気相部が低圧再生器と連通し、補助再生器の気相部が高圧再生器と凝縮器の気相部と連通した構成が記載されている。特許文献1では、駆動熱源の温水を単効用サイクルに必要な温度から、2段吸収サイクルに必要な温度まで利用できるとしている。
また、特許文献2には、長期にわたり効率のよい吸収器を備えた吸収冷凍機の記載がある。すなわち、低圧吸収器と高圧吸収器に溜まった不凝縮ガスをそれぞれに備えたエゼクタにより抽気されるものである。抽気された不凝縮ガスは、気液分離器を経て貯気タンクに貯蔵される。貯気タンクには弁が付設されており、貯気タンクの圧力が所定値を超えたら、弁を開いてエゼクタにより、貯気タンクから吸収冷凍機の外部へ不凝縮ガスを放出する。
韓国公開特許第10−2011−0014376号公報 特開2002−81805号公報
たとえば、水−臭化リチウム水溶液(以下、「溶液」という。)を使用した吸収式冷凍機は、冷凍機を構成する各要素を真空雰囲気で作動させている。そのため、運転中の何らかの要因で外部から空気が漏れ込んだ場合、又は吸収式冷凍機内に多数配置された伝熱管や缶体の壁面などで溶液や水などと漏れ込んだ空気が僅かながらに反応して不凝縮ガスを発生した場合、冷凍機内の真空度を低下させることになる。真空度の低下は、冷凍能力の低下を引き起こす。
したがって、蒸発や吸収作用に寄与しないこれらの空気や不凝縮ガスを速やかに外部へ排出する必要がある。
不凝縮ガスは、次のような過程においても発生する。冷凍機内の腐食防止策として、溶液中に腐食防止剤を添加し、機内の各要素内面に酸化被膜を生成している。なお、その酸化被膜は、溶液中の水分子と腐食防止剤とが反応に関与することによって生じる。そして、反応の進行とともに、水分子中の酸素は、酸化被膜に使用され、水素が不凝縮ガスとして残る。
そして、その不凝縮ガスは、冷凍機内で最も圧力が低い吸収器に溜まり、吸収性能の低下、さらには冷凍機全体の性能低下に発展する懸念がある。
その懸念に対して、特許文献2においては、二重効用サイクルにおいて、上記の不凝縮ガスを吸収器及び凝縮器に設けたエゼクタで抽気し、冷凍機外へ排出する構造により解決している。ただし、特許文献2においては、1つの溶液循環サイクルに対応した抽気手段であって、特許文献1に記載されているような2段吸収サイクルの溶液循環サイクルと単効用サイクルの溶液循環サイクルとが独立して循環している吸収式冷凍機には、適用できない。また、特許文献1には、不凝縮ガスの抽気及び排出の方法については記載されていない。
そこで、本発明の課題は、2つの吸収溶液が独立した2つの吸収サイクルを構成する吸収式冷凍機の内部に蓄積される不凝縮ガスを効率よく抽気し、排出することにより、冷凍能力を維持することにある。
本発明は、2つの吸収溶液が独立した2つの吸収サイクルを構成する吸収式冷凍機であって、2つの吸収サイクルのそれぞれの吸収器の内部には、エゼクタが設けられ、エゼクタのそれぞれの駆動液は、吸収器のそれぞれの吸収溶液の一部であり、吸収器のそれぞれに接続された溶液ポンプから供給される構成を有する。
本発明によれば、2つの吸収溶液が独立した2つの吸収サイクルを構成する吸収式冷凍機の内部に蓄積される不凝縮ガスを効率よく抽気し、排出することにより、冷凍能力を維持することができる。また、2つの吸収サイクルに用いる吸収溶液の量にアンバランスが生じないため、吸収式冷凍機の高効率の連続運転が可能になる。
第1の実施形態に係わる吸収式冷凍機を概略的に示す全体構成図である。 第2の実施形態に係わる吸収式冷凍機の要部を示す構成図である。 第3の実施形態に係わる吸収式冷凍機の要部を示す構成図である。
本発明における主要な装置構成について説明する。
本発明吸収式冷凍機は、蒸発器、吸収器、高圧再生器、低圧再生器、凝縮器、補助吸収器、補助再生器、熱交換器(低温、中温、高温)、冷媒ポンプ、溶液ポンプ、冷却水ポンプ及び冷却塔、並びにこれらを機能的に接続する配管系から概ね構成されている。単効用サイクルフローは、蒸発器、吸収器、高圧再生器、低圧再生器などを備えている。一方、補助サイクルフローは、補助吸収器、補助再生器などを備えている。冷凍能力を維持するために、各サイクルフローに必要な溶液循環量は、それぞれ定まっており、お互いの溶液が混合または分配されないようにそれぞれが独立した配管系を成している。上記のように単効用サイクルフローと補助サイクルフローとから構成されているものを、ここでは2段吸収サイクル吸収式冷凍機と呼ぶ。
以下、本発明の実施の態様について3つに分けて説明する。
まず、第1の実施の態様について説明する。
単効用サイクルフローにおいて、溶液ポンプの下流側配管(吐出側配管)を低温溶液熱交換器の手前で分岐し、吸収器内部へ導く。その分岐配管を吸収器から取り出し、吸収器と溶液ポンプとをつなぐ配管の途中に接続する。さらに、吸収器内を通過する分岐配管の途中にエゼクタを設ける。そのエゼクタによって吸収器内部に溜まった不凝縮ガスを抽気する。なお、エゼクタの駆動液は、溶液ポンプの下流側(吐出側)を流れる溶液(単効用サイクルフロー側)の一部とする。エゼクタの駆動液は、溶液ポンプの吐出側からエゼクタに流入し、エゼクタから溶液ポンプの吸込側に流出する。
また、補助サイクルフローにおいては、溶液ポンプの下流側配管を中温溶液熱交換器の手前で分岐し、補助吸収器内部へ導く。その分岐配管を補助吸収器から取り出し、補助吸収器と溶液ポンプとをつなぐ配管の途中に接続する。さらに、補助吸収器内を通過する分岐配管の途中にエゼクタを設ける。そのエゼクタによって補助吸収器内部に溜まった不凝縮ガスを抽気する。なお、エゼクタの駆動液は、溶液ポンプ下流側を流れる溶液(補助サイクルフロー側)の一部とする。
各フローで抽気された不凝縮ガスは、溶液の流れに乗って補助再生器(補助サイクルフロー側)と高圧再生器(単効用サイクルフロー側)に送られる。そして、各再生器で生成された冷媒蒸気と送られてきた不凝縮ガスとが凝縮器に流れ込む。
加えて、凝縮器内部には、次の構造を備える。すなわち、単効用サイクルフロー側の溶液ポンプの下流側配管を低温溶液熱交換器の手前で分岐し、凝縮器内部へ導く。その分岐配管を凝縮器から取り出し、気液分離器に接続する。さらに、凝縮器内部を通過する分岐配管の途中にエゼクタを設ける。そして、そのエゼクタによって、上記の各サイクルフローから集められた不凝縮ガスをまとめて抽気する。なお、エゼクタの駆動液は、単効用サイクルフローを循環する溶液の一部とする。
次に、気液分離器内部で溶液と不凝縮ガスに分離して、溶液は、単効用サイクルフローに戻される。一方、不凝縮ガスは、貯気タンクに一時的に保持されて、排出用のエゼクタによって不凝縮ガスを機外へ排出する。
次に、第2の実施の態様について説明する。
第1の実施の態様において、駆動液となる吸収溶液の一部は、単効用サイクルフローの分岐配管を吸収器に導く前に蒸発器の内部を経由するように配置することにより、蒸発器の内部にて熱交換を行い、蒸発器から取り出した分岐配管を吸収器に導くものである。
次に、第3の実施の態様について説明する。
第1又は第2の実施の態様において、吸収式冷凍機の運転中に、冷凍能力を取得して能力低下が認められた場合にのみ抽気動作を実施するものである。つまり、各サイクルフローの抽気用分岐配管の途中に電磁弁を設置し、冷凍能力の低下に応じて電磁弁を開き、抽気を行うものである。なお、冷凍能力の判定は、蒸発器からの冷水出口の温度データなどを参照する。
<実施形態1>
図1は、2段吸収サイクル吸収式冷凍機を概略的に示す全体構成図である。
吸収式冷凍機100は、単効用サイクルと補助サイクルとから構成されており、それぞれのサイクルで吸収溶液(単に「溶液」ともいう。)が独立して循環する。単効用サイクルは、蒸発器101、吸収器102、高圧再生器103、低圧再生器104、凝縮器105、低温溶液熱交換器106、高温溶液熱交換器107、冷媒ポンプ108、溶液ポンプ109、110などを備えている。補助サイクルは、補助吸収器111、補助再生器112、中温溶液熱交換器113、溶液ポンプ114、115などを備えている。蒸発器101、吸収器102、高圧再生器103、低圧再生器104、補助吸収器111及び補助再生器112は、流下液膜式の熱交換器を有する。低圧再生器104と補助吸収器111とは、連通する気相部を有し、高圧再生器103及び補助再生器112は、共通の凝縮器105に接続され、高圧再生器103と補助再生器112と凝縮器105とは、連通する気相部を有する。
単効用サイクルフローについて説明する。
高い真空圧力に維持された蒸発器101では、冷媒ポンプ108で蒸発器101底部に溜められた冷媒を冷媒配管116に通して散布装置101aに導き、伝熱管群101bの外面に散布する。散布した冷媒は、その伝熱管内を流れる冷水に加熱され、その一部が冷媒蒸気となり、エリミネータ117を介して吸収器102に導かれる。このときに冷媒が蒸発する際の蒸発潜熱が、その伝熱管内を流れる冷水を冷却する。
吸収器102では、後述の低圧再生器104及び高圧再生器103で濃縮された溶液が、散布装置102aから伝熱管群102bの外面に散布される。その散布された溶液は、蒸発器101から流入した冷媒蒸気を吸収し、濃度の薄い溶液(以下、「稀溶液」という。)となり、吸収器102底部に溜まる。吸収器102底部に溜まった稀溶液は、溶液ポンプ109によって、稀溶液配管118を通して高圧再生器103へ送液される。吸収器102から高圧再生器103までの稀溶液配管118の途中には、低温溶液熱交換器106及び高温溶液熱交換器107が設置されており、その稀溶液は、高圧再生器103に到達するまでに順次、昇温される。
また、低温溶液熱交換器106と高温溶液熱交換器107とをつなぐ稀溶液配管118の途中に分岐部fを設け、分岐部fから低圧再生器104までを分岐配管136で接続する。その分岐配管136の流路途中には、流量調整弁137を備える。その流量調整弁137によって低圧再生器104及び高圧再生器103への溶液散布量を制御できる。
高圧再生器103では、外部から投入した伝熱管群103bの内部を通る熱媒体(図示なし)によって、稀溶液が加熱濃縮されて冷媒蒸気と濃度の濃い溶液(濃溶液)に分離される。分離された冷媒蒸気は、通路119を通って凝縮器105へ送られる。一方、濃溶液は、溶液ポンプ110の駆動力によって、濃溶液配管138へ導かれ、高温溶液熱交換器107を通過したのち、濃溶液配管138の途中の合流部gで、後述する低圧再生器104から送られてきた濃溶液と合流し、低温溶液熱交換器106を通過して、吸収器102の上部に設置されている散布装置102aへ送液される。
低圧再生器104では、分岐部fから送られた稀溶液が、低圧再生器104の上部にある散布装置104aから伝熱管群104bに散布され、管群内を通る熱媒体によって加熱濃縮され、濃度の濃い溶液(濃溶液)になる。その濃溶液は、低圧再生器104の底部に溜まり、溶液ポンプ110の駆動力によって濃溶液配管120を通って、高圧再生器103から送られてくる濃溶液と合流部gで合流して、低温溶液熱交換器106を通過したのち、吸収器102へ送液される。
凝縮器105では、高圧再生器103から送られてきた冷媒蒸気と、後述の補助再生器112からの冷媒蒸気とが合流して、それらの冷媒が凝縮液化したのち、蒸発器101底部へ送液される。
以下、上記フローが繰り返し循環する。また、このように吸収器102から出た稀溶液が、高圧再生器103と低圧再生器104に分配送液され、並行してそれらの溶液を加熱濃縮するフローをパラレルフローと呼ぶ。
補助サイクルフローについて説明する。
補助吸収器111では、後述の補助再生器112で濃縮された濃溶液が、散布装置111aから伝熱管群111bの外面に散布される。その散布された濃溶液は、低圧再生器104から流入した冷媒蒸気を吸収し、稀溶液となる。その稀溶液は、補助吸収器111の底部に溜まり、溶液ポンプ114によって、稀溶液配管121を通過して、補助再生器112へ送られる。補助吸収器111と補助再生器112とをつなぐ稀溶液配管121の途中には中温溶液熱交換器113が設置されており、その稀溶液は補助再生器112に到達するまでに昇温される。
補助再生器112では、補助吸収器111から送液された稀溶液が、散布装置112aによって伝熱管群112bの外面に散布される。散布された稀溶液は、外部から投入した伝熱管群112bの内部を流れる熱媒体によって、加熱濃縮されて冷媒蒸気と濃溶液に分離される。その濃溶液は、補助再生器112の底部に溜まり、溶液ポンプ115によって濃溶液配管122を通って、補助吸収器111に送られる。補助再生器112から補助吸収器111への濃溶液配管122の途中には中温溶液熱交換器113が設置され、補助吸収器111から補助再生器112へ向かう稀溶液と熱交換する。
凝縮器105では、補助再生器112で発生した冷媒蒸気が通路123を通って送られてきて、前述の高圧再生器103からの冷媒蒸気と合流して、それらの冷媒が凝縮液化したのち、蒸発器101底部へ送液される。
また、2段吸収サイクル吸収式冷凍機の駆動力である熱媒体は、高圧再生器103、低圧再生器104、補助再生器112の伝熱管群(103b、104b、112b)内に投入して、熱を回収する。
吸収器102、補助吸収器111、凝縮器105には、熱回収用の冷却水が、伝熱管群(102b、111b、105b)内を通して送液されている。熱を回収した冷却水は、図示していない冷却塔によって冷却され、再度冷却水として循環される。
本発明が提案する不凝縮ガスの抽気、排出動作について説明する。
吸収式冷凍機内部で発生した不凝縮ガスは、機内で最も低圧となる吸収器102(単効用サイクル側)と補助吸収器111(補助サイクル側)に溜まる。
まず、吸収器102内部(単効用サイクル側)に溜まる不凝縮ガス124の抽気手段について説明する。
抽気構造について説明する。溶液ポンプ109下流に接続されている稀溶液配管118の分岐部aから分岐配管125を接続し、吸収器102内部を通過させるように配置する。吸収器102通過後の分岐配管125は、吸収器102と溶液ポンプ109をつなぐ稀溶液配管118の途中(合流部b)に接続し、合流させる。また、吸収器102内部を通過する分岐配管125の途中には、エゼクタ126を設置する。
抽気動作について説明する。分岐部aで稀溶液の一部が、分岐配管125を通って吸収器102内部のエゼクタ126に送液される。そして、エゼクタ効果により吸収器102内部の不凝縮ガス124を抽気し、送液された稀溶液に回収後、分岐配管125を通って稀溶液配管118の合流部bに送液される。合流部bでは吸収器102から出た稀溶液と、抽気による不凝縮ガス124を含んだ稀溶液とが合流する。そして、抽気された不凝縮ガス124は、稀溶液に含まれた状態で高圧再生器103に送られる。高圧再生器103に送られた不凝縮ガス124を含む稀溶液は、加熱濃縮されて冷媒蒸気と不凝縮ガス124と濃溶液に分離される。その内、冷媒蒸気及び不凝縮ガス124は、通路119を通って凝縮器105に送られる。上記の抽気動作によって、吸収器102に溜まった不凝縮ガス124が凝縮器105に送られる。凝縮器105の内部にもエゼクタ139が設けられている。
次に、補助吸収器111(補助サイクル側)に溜まる不凝縮ガス127の抽気手段について説明する。
抽気構造について説明する。溶液ポンプ114下流に接続されている稀溶液配管121の分岐部cから分岐配管128を接続し、補助吸収器111内部を通過させるように配置する。補助吸収器111通過後の分岐配管128は、補助吸収器111と溶液ポンプ114をつなぐ稀溶液配管121の途中(合流部d)に接続し、合流させる。また、補助吸収器111内部を通過する分岐配管128の途中にはエゼクタ129を設置する。
抽気動作について説明する。分岐部cで稀溶液の一部が、分岐配管128を通って補助吸収器111内部のエゼクタ129に送液される。そして、エゼクタ効果により補助吸収器111内部の不凝縮ガス127を抽気し、送液された稀溶液に回収後、分岐配管128を通って稀溶液配管121の合流部dに送液される。合流部dでは、補助吸収器111から出た稀溶液と、抽気による不凝縮ガス127を含んだ稀溶液とが合流する。そして、抽気された不凝縮ガス127は、稀溶液に含まれた状態で補助再生器112へ送られる。補助再生器112に送られた不凝縮ガス127を含む稀溶液は、加熱濃縮されて冷媒蒸気と不凝縮ガス127と濃溶液に分離される。その内、冷媒蒸気と不凝縮ガス127は、通路123を通って凝縮器105に送られる。上記の抽気動作によって、補助吸収器111に溜まった不凝縮ガス127が凝縮器105に送られる。
次に、凝縮器105に集められた単効用サイクル側と補助サイクル側の不凝縮ガス(124、127)の排出方法について説明する。
不凝縮ガス(124、127)の排出を行う構造について説明する。
単効用サイクル側の稀溶液配管118で、溶液ポンプ109と低温溶液熱交換器106をつなぐ稀溶液配管118の途中に分岐部eを設け、稀溶液が分岐部eから分岐配管130を接続し、凝縮器105の内部を通過するように配置する。分岐配管130により送られた稀溶液は、凝縮器105の内部に設けたエゼクタ139の駆動液となる。そして、凝縮器105通過後の分岐配管130は、気液分離器131に接続される。凝縮器105の内部の不凝縮ガスは、凝縮器105の内部に設けたエゼクタ139により気液分離器131に導かれる。
気液分離器131で分離された不凝縮ガスは、貯気タンク132に一定期間保持される。一方、稀溶液は配管133によって吸収器102へ戻される。そして、貯気タンク132内部の圧力値の変化をモニターし、設定値よりも圧力が上がった場合は、不凝縮ガスは、エゼクタ134によって配管135に吸引され、エゼクタ駆動液とともに機外(大気中)へ排出される。このときのエゼクタ駆動液は、上記の冷却水などを利用すればよい。
本実施形態では、高圧再生器103と低圧再生器104に分配送液され、並行してそれらの溶液を加熱濃縮するパラレルフローの場合での不凝縮ガス抽気、排出方法を説明したが、高圧再生器103と低圧再生器104の順にそれらの溶液を加熱濃縮するシリーズフローの場合でも同様の効果が得られる。
<実施形態2>
図2は、吸収式冷凍機の要部の構成を示したものである。
本実施形態は、実施形態1の不凝縮ガス124の抽出性能を向上させるものである。
すなわち、溶液ポンプ109下流の稀溶液配管118の途中の分岐部aから分岐接続された分岐配管201を蒸発器101内部に通し(図中、A1で示す。)、蒸発器101から出た分岐配管201を吸収器102に導く配管構造にしたものである(図中、A2で示す。)。この配管構造により、分岐部aで分岐された稀溶液の一部を蒸発器101に導き、その稀溶液を蒸発器101内の温度で冷却し、その後、吸収器102内部のエゼクタ126に送ることができる。稀溶液を蒸発器101内部で冷却したことによりエゼクタ126の駆動液となる稀溶液の圧力が下がり、エゼクタの抽気性能が向上する。
<実施形態3>
図3は、吸収式冷凍機の要部の構成を示したものである。
本実施形態は、上記実施形態1、2において、必要に応じて不凝縮ガス124の抽気動作を実施させるものである。
すなわち、単効用サイクル側で、稀溶液の分岐配管301の途中(分岐部aからエゼクタ126の間)に電磁弁302を設ける。また、蒸発器101から出る冷水配管303には、冷水の温度をモニターする温度検知部304(温度検知手段)を設ける。そして、冷水温度測定値を制御ユニット305で取得し、冷水が設定温度に到達しない場合は、不凝縮ガスが発生したものと判定し、電磁弁302を開けてエゼクタ126を駆動する。
なお、冷水温度の異常は、不凝縮ガス124の発生に限ったものではないが、性能低下の一因であるため、これを排除するために上記の制御を行う。
以上の実施形態においては、2段吸収サイクルの溶液循環サイクルと単効用サイクル(補助サイクル)の溶液循環サイクルとが独立して循環しているパラレルフローの吸収式冷凍機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シリーズフロー、二重効用、三重効用等のサイクルにも適用可能である。
100:吸収式冷凍機、101:蒸発器、102:吸収器、103:高圧再生器、104:低圧再生器、105:凝縮器、106:低温溶液熱交換器、107:高温溶液熱交換器、108:冷媒ポンプ、109:溶液ポンプ、110:溶液ポンプ、111:補助吸収器、112:補助再生器、113:中温溶液熱交換器、114:溶液ポンプ、115:溶液ポンプ、116:冷媒配管、117:エリミネータ、118:稀溶液配管、119:通路、120:濃溶液配管、121:稀溶液配管、122:濃溶液配管、123:通路、124:不凝縮ガス、125:分岐配管、126:エゼクタ、127:不凝縮ガス、128:分岐配管、129:エゼクタ、130:分岐配管、131:気液分離器、132:貯気タンク、133:配管、134:エゼクタ、135:配管、136:分岐配管、137:流量調整弁、138:濃溶液配管、139:エゼクタ、201:分岐配管、301:分岐配管、302:電磁弁、303:冷水配管、304:温度検知部、305:制御ユニット。
ただし、添え字a:器内の散布装置、添え字b:器内の伝熱管群。

Claims (11)

  1. 2つの吸収溶液が独立した2つの吸収サイクルを構成する吸収式冷凍機であって、
    蒸発器と、凝縮器と、を含み、
    前記2つの吸収サイクルはそれぞれ、吸収器を有し、
    前記吸収器のそれぞれの気相部は、分離され、
    前記吸収器のそれぞれの内部には、エゼクタが設けられ、
    前記エゼクタのそれぞれの駆動液は、前記吸収器のそれぞれの前記吸収溶液の一部であり、前記吸収器のそれぞれに接続された溶液ポンプから供給される、吸収式冷凍機。
  2. 前記駆動液は、前記溶液ポンプの吐出側から前記エゼクタに流入し、かつ、前記エゼクタから前記溶液ポンプの吸込側に流出する、請求項1記載の吸収式冷凍機。
  3. 前記駆動液は、前記エゼクタから前記溶液ポンプにより再生器に送られる、請求項2記載の吸収式冷凍機。
  4. 前記駆動液となる前記吸収溶液の一部は、前記溶液ポンプの吐出側から前記蒸発器にて熱交換をされた後、前記エゼクタに流入する構成である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収式冷凍機。
  5. 前記蒸発器で冷却された冷水の温度を検出し、これを用いて、前記エゼクタに送られる前記吸収溶液の量を調節する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収式冷凍機。
  6. 前記冷水の温度から冷凍機の性能を判定する、請求項5記載の吸収式冷凍機。
  7. さらに、前記凝縮器の内部にエゼクタが設けられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収式冷凍機。
  8. 前記凝縮器の内部に設けた前記エゼクタの駆動液は、前記吸収溶液の一部である、請求項7記載の吸収式冷凍機。
  9. 前記凝縮器の内部に設けた前記エゼクタの前記駆動液に混入した不凝縮ガスは、貯気タンクに集められ、大気中に排出される構成を有する、請求項8記載の吸収式冷凍機。
  10. 高圧再生器と、低圧再生器と、補助吸収器と、補助再生器と、を含み、 前記低圧再生器と前記補助吸収器とは、連通する気相部を有し、
    前記高圧再生器及び前記補助再生器は、共通の凝縮器に接続され、前記高圧再生器と前記補助再生器と前記凝縮器とは、連通する気相部を有する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の吸収式冷凍機。
  11. 前記蒸発器、前記吸収器、前記低圧再生器、前記高圧再生器、前記補助吸収器及び前記補助再生器は、流下液膜式の熱交換器を有する、請求項10記載の吸収式冷凍機。
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