JP2021167684A - 吸収冷凍機 - Google Patents

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Abstract

【課題】抽気装置の駆動液を冷却する構成を簡素化した吸収冷凍機を提供する。【解決手段】吸収冷凍機1は、冷却対象流体Cが流れる冷却対象流体流路21を内部に有する蒸発器20であって、冷媒液Vfが蒸発して冷媒蒸気Veとなる際に必要な蒸発潜熱を、冷却対象流体流路21を流れる冷却対象流体Cから奪うことで、冷却対象流体Cを冷却する蒸発器20と、蒸発器20において発生した冷媒蒸気Veを導入して吸収液Saに吸収させる吸収器10と、吸収器10内の不凝縮ガスNgを抽気する抽気装置51であって、吸収器10内の吸収液Sを駆動液Sdとして導入して通過させることで不凝縮ガスNgを吸引するように構成された抽気装置51と、抽気装置51に導入する駆動液Sdを、蒸発器20の冷媒Vにより冷却する駆動液冷却部52とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は吸収冷凍機に関し、特に抽気装置の駆動液を冷却する構成を簡素化した吸収冷凍機に関する。
吸収液と冷媒との吸収冷凍サイクルによって冷水を冷却する吸収冷凍機において、吸収冷凍機内で水素ガス等の不凝縮ガスが発生する、もしくは吸収冷凍機外から不凝縮ガスが機内に侵入すると、冷凍能力の低下や機内の腐食が発生するため、不凝縮ガスを抽気するためにエジェクタが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載のエジェクタは、吸収器から再生器へ送られる希溶液の一部を駆動流体として導入している。他方、吸収冷凍機と類似の構成を有する吸収ヒートポンプにおいて、駆動流体の蒸気圧を低下させて抽気能力を向上させるために、駆動流体を冷却する冷却手段を設けたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−118301号公報 特開2007−147148号公報
特許文献2に記載された冷却手段は、駆動流体を冷却するために外部の冷却水を用いており、外部の冷却水と駆動流体を冷却するための熱交換器を別途設ける必要があった。
本発明は上述の課題に鑑み、不凝縮ガスを抽気する抽気装置の駆動液を冷却する構成を簡素化した吸収冷凍機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図1に示すように、冷却対象流体Cが流れる冷却対象流体流路21を内部に有する蒸発器20であって、冷媒Vの液である冷媒液Vfが蒸発して冷媒Vの蒸気である冷媒蒸気Veとなる際に必要な蒸発潜熱を、冷却対象流体流路21を流れる冷却対象流体Cから奪うことで、冷却対象流体Cを冷却する蒸発器20と;蒸発器20において発生した冷媒蒸気Veを導入して吸収液Saに吸収させる吸収器10と;吸収器10内の不凝縮ガスNgを抽気する抽気装置51であって、吸収器10内の吸収液Sを駆動液Sdとして導入して通過させることで不凝縮ガスNgを吸引するように構成された抽気装置51と;抽気装置51に導入する駆動液Sdを、蒸発器20の冷媒Vにより冷却する駆動液冷却部52とを備える。
このように構成すると、駆動液の冷却を吸収冷凍機内の冷媒によって行うので、外部の冷却流体と熱交換するための熱交換器を設けなくて済み、装置構成を簡素化することができる。
また、本発明の第2の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る吸収冷凍機1において、駆動液冷却部52が蒸発器20の内部に配置されている。
このように構成すると、装置構成をより簡素化することができる。
また、本発明の第3の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様に係る吸収冷凍機1において、蒸発器20は、冷却対象流体流路21に向けて冷媒液Vfを散布する冷媒液散布装置22を有し;駆動液冷却部52が、冷媒液散布装置22から散布された冷媒液Vfが接触し得る位置に配置されている。
このように構成すると、駆動液冷却部内の駆動液を、散布された冷媒液の蒸発潜熱で冷却することができる。
また、本発明の第4の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図1に示すように、上記本発明の第2の態様又は第3の態様に係る吸収冷凍機において、駆動液冷却部52が、蒸発器20の内部における冷媒液Vfの最低液位と最高液位との間に配置されている。
このように構成すると、駆動液冷却部内の駆動液を、吸収冷凍機の低負荷時の蒸発器内部の冷媒液位が低いときは冷媒液の蒸発潜熱で冷却することができ、吸収冷凍機の高負荷時の蒸発器内部の冷媒液位が高いときは冷媒液の顕熱で冷却することができる。
また、本発明の第5の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図2に示すように、上記本発明の第1の態様に係る吸収冷凍機において、蒸発器20は、冷却対象流体流路21及び冷媒Vが蒸発器缶胴27に収容されて構成され;駆動液冷却部52が、蒸発器缶胴27の外に配置されて熱伝達部52wを介して蒸発器缶胴27に接続されている。
このように構成すると、駆動液冷却部を、蒸発器に後付けで設けることができる。
上記目的を達成するために、本発明の第6の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図1及び図2に示すように、冷却対象流体Cが流れる冷却対象流体流路21を内部に有する蒸発器20であって、冷媒Vの液である冷媒液Vfが蒸発して冷媒Vの蒸気である冷媒蒸気Veとなる際に必要な蒸発潜熱を、冷却対象流体流路21を流れる冷却対象流体Cから奪うことで、冷却対象流体Cを冷却する蒸発器20と;蒸発器20において発生した冷媒蒸気Veを導入して吸収液Saに吸収させる吸収器10と;吸収器10内の不凝縮ガスNgを抽気する抽気装置51であって、吸収器10内の吸収液Sを駆動液Sdとして導入して通過させることで不凝縮ガスNgを吸引するように構成された抽気装置51と;抽気装置51に導入する駆動液Sdを冷却する駆動液冷却部52とを備え;蒸発器20は、冷却対象流体流路21及び冷媒Vを収容する蒸発器缶胴27と、蒸発器缶胴27に隣接して配置されて冷却対象流体流路21と連通する冷却対象流体室24rを構成する冷却対象流体室構成部材24と、を含む蒸発器構造体を有し;駆動液冷却部52が、蒸発器構造体27(24)との間で熱伝達があるように蒸発器構造体27(24)に接触して設けられている。
このように構成すると、駆動液冷却部を、蒸発器に後付けで設けることができる。
また、本発明の第7の態様に係る吸収冷凍機は、例えば図2を参照して示すと、上記本発明の第6の態様に係る吸収冷凍機において、駆動液冷却部52が、冷却対象流体室構成部材24の外部に、冷却対象流体室構成部材24に沿って、冷却対象流体室構成部材24に接触して配置されている。
このように構成すると、簡便な構成で、駆動液を冷却対象流体によって冷却することができる。
本発明によれば、駆動液の冷却を吸収冷凍機内の流体によって行うので、外部の冷却流体と熱交換するための熱交換器を設けなくて済み、装置構成を簡素化することができる。
本発明の実施の形態に係る吸収冷凍機の模式的系統図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る吸収冷凍機の蒸発器回りの部分概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
本明細書において、「吸収冷凍機」は、典型的には、再生器に加熱源を供給することによって、再生器、凝縮器、吸収器、蒸発器などによる吸収サイクルを構成し、冷水(冷却された温度調節対象流体である冷却対象流体)を供給する機械である狭義の吸収冷凍機であるが、加熱源を再生器に供給して吸収サイクルを構成し、冷水(冷却された温度調節対象流体である冷却対象流体)及び/又は温水(加熱された温度調節対象流体)を供給する機械である吸収冷温水機も含まれる。
まず図1を参照して、本発明の実施の形態に係る吸収冷凍機1を説明する。図1は、吸収冷凍機1の模式的系統図である。吸収冷凍機1は、吸収冷凍サイクルを行う主要構成機器として、吸収器10と、蒸発器20と、再生器30と、凝縮器40とを備えていると共に、抽気装置としてのエジェクタ51を備えている。吸収冷凍機1は、吸収液Sに対して冷媒Vが相変化をしながら循環することで熱移動を行わせ、冷却対象流体である冷水Cの温度を低下させる機器である。以下の説明において、吸収液に関し、吸収冷凍サイクル上における区別を容易にするために、性状や吸収冷凍サイクル上の位置に応じて、「希溶液Sw」、「濃溶液Sa」等と呼称するが、性状等を不問にするときは総称して「吸収液S」ということとする。また、冷媒に関し、吸収冷凍サイクル上における区別を容易にするために、性状や吸収冷凍サイクル上の位置に応じて、「蒸発器冷媒蒸気Ve」、「再生器冷媒蒸気Vg」、「冷媒液Vf」等と呼称するが、性状等を不問にするときは総称して「冷媒V」ということとする。本実施の形態では、吸収液S(吸収剤と冷媒との混合物)としてLiBr水溶液が用いられており、冷媒Vとして水(HO)が用いられているが、これに限らず他の冷媒、溶液(吸収剤)の組み合わせで使用してもよい。
吸収器10は、蒸発器20で発生した蒸発器冷媒蒸気Veを濃溶液Saで吸収する機器である。吸収器10は、冷却水Dを流す冷却水流路としての冷却管11と、濃溶液Saを冷却管11の外面に向けて散布する濃溶液散布ノズル12とを、吸収器缶胴17の内部に有している。濃溶液散布ノズル12は、散布した濃溶液Saが冷却管11に降りかかるように、冷却管11の上方に配設されている。吸収器10は、散布された濃溶液Saが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収することで濃度の低下した希溶液Swを吸収器缶胴17の下部の貯留部13に貯留すると共に、濃溶液Saが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収した際に発生した吸収熱を冷却水Dが奪うように構成されている。
蒸発器20は、冷水Cの熱で冷媒液Vfを蒸発させて蒸発器冷媒蒸気Veを発生させることにより冷水Cを冷却する機器である。蒸発器20は、冷水Cを流す冷却対象流体流路としての蒸発管21と、冷媒液Vfを蒸発管21の外面に向けて散布する冷媒液散布ノズル22とを、蒸発器缶胴27の内部に有している。冷媒液散布ノズル22は、散布した冷媒液Vfが蒸発管21に降りかかるように、蒸発管21の上方に配設されている。蒸発器20は、蒸発器缶胴27の下部の貯留部23に貯留されている冷媒液Vfを冷媒液散布ノズル22に導く冷媒液管28と、冷媒液管28内の冷媒液Vfを冷媒液散布ノズル22に送る冷媒ポンプ29とを有している。また、蒸発器20は、貯留部23内の冷媒液Vfの高液位と低液位とを検出する蒸発器冷媒液位計25を有している。吸収冷凍機1の負荷に応じた貯留部23内の冷媒液Vfの液位の変動は、高液位と低液位との間に収まるように設計されている。蒸発器20は、蒸発管21の外面に散布された冷媒液Vfが蒸発して蒸発器冷媒蒸気Veとなるための気化熱を、蒸発管21内を流れる冷水Cから奪うことで冷水Cを冷却し、散布された冷媒液Vfのうち蒸発しなかった冷媒液Vfが蒸発器缶胴27の貯留部23に貯留されるように構成されている。
蒸発器20には、また、エジェクタ51に導入される駆動液Sdを冷却する駆動液冷却部52(以下、単に「冷却部52」という。)が設けられている。冷却部52は、典型的には駆動液Sdを流す配管で構成されており、本実施の形態では蒸発器缶胴27の内部に設けられている。冷却部52は、典型的には蒸発管21の下に設けられている。蒸発管21は、通常、蒸発管21を構成するチューブが複数並列に配列され(複数パス)及び/又は各チューブが蛇行して、チューブの束(チューブバンドル)が形成されている。冷却部52は、このように構成された蒸発管21(チューブバンドル)の下に設けられていることにより、冷媒液散布ノズル22から散布された冷媒液Vfが、蒸発管21の外表面に接触した後に接触し、及び/又は、蒸発管21の隙間を通過して直接接触するように構成されている。また、冷却部52は、典型的には、貯留部23内の、冷媒液Vfの高液位と低液位との間に設けられており、負荷の変動等により貯留部23内の冷媒液Vfの液位が高液位になったときは液没し、低液位になったときは露出する(気相部にある)ように構成されている。このように、本実施の形態では、冷却部52は、冷媒液散布ノズル22から散布された冷媒液Vfが接触し得る位置に配置されている。ここで、接触し得る位置とは、冷却部52が冷媒液Vfに液没していないときに接触する位置を意味している。冷却部52内を通過する駆動液Sdは、冷媒液Vfに液没したときは冷媒液Vfの顕熱によって冷却され、冷媒液Vfに液没していないときは、冷媒液散布ノズル22から散布されて直接又は間接的に冷却部52に接触した冷媒液Vfが蒸発する際の潜熱によって冷却されるように構成されている。いずれにしても、冷却部52内を通過する駆動液Sdは、蒸発器20の冷媒Vによって冷却されるように構成されている。冷却部52は、典型的には、吸収冷凍機1の製造時において、蒸発器缶胴27内に蒸発管21や冷媒液散布ノズル22等を設置する際に、併せて蒸発器缶胴27内に設置される。
本実施の形態では、吸収器10と蒸発器20とは隣接して配置されており、吸収器缶胴17の上部と蒸発器缶胴27の上部とが連通している。このような構成により、蒸発器缶胴27の内部で発生した蒸発器冷媒蒸気Veを吸収器缶胴17の内部に導くことができるようになっている。冷却管11には、冷却水Dを導入する冷却水入口管11aが一端に接続されている。冷却管11の他端には、冷却水連絡管14が接続されている。冷却水入口管11aには、吸収冷凍機1外の冷却塔(不図示)から吸収器10に冷却水Dを導く冷却水往管(不図示)が接続される。蒸発管21には、冷水Cを導入する冷水入口管21aが一端に接続され、冷水Cを流出させる冷水出口管21bが他端に接続されている。冷水入口管21aから蒸発管21を介して冷水出口管21bへと流れる冷水Cは、吸収冷凍機1外に設けられた冷水ポンプ(不図示)の稼働によって流動するように構成されている。
再生器30は、希溶液Swを導入し、加熱することで、希溶液Sw中の冷媒Vを離脱させ、濃溶液Saを生成する機器である。再生器30において、希溶液Swから離脱した冷媒Vは蒸気の状態であり、この冷媒Vの蒸気を再生器冷媒蒸気Vgということとする。再生器30は、希溶液Swを加熱する加熱部31と、導入した吸収液Sを貯留する再生器缶胴37とを有している。加熱部31は、再生器缶胴37の内部に配設されている。加熱部31は、典型的には、バーナーの燃焼熱、外部から導入した蒸気や温水等の熱で、吸収液Sを加熱することができるように構成されている。再生器缶胴37には、希溶液Swを導入する希溶液管18が底部に、生成された濃溶液Saを流出する濃溶液管38が上部側面に、それぞれ接続されている。再生器30は、再生器缶胴37の底部から流入した希溶液Swが加熱部31で加熱されて上昇しながら徐々に濃縮して濃溶液Saとなり、濃溶液管38の液位に達した濃溶液Saが再生器缶胴37から流出するように構成されている。再生器30として、貫流式再生器や煙管型再生器、液管型再生器等を用いることができる。
凝縮器40は、再生器30で希溶液Swから蒸発した再生器冷媒蒸気Vgを導入し冷却して凝縮させ、蒸発器20に送る冷媒液Vfを生成する機器である。凝縮器40は、冷却水Dの流路を形成する部材である凝縮管41を、凝縮器缶胴47の内部に有している。凝縮器40は、生成した冷媒液Vfを、凝縮器缶胴47の下部の貯留部43に貯留するように構成されている。凝縮管41の一端には、一端が冷却管11に接続されている冷却水連絡管14の他端が接続されている。凝縮管41の他端には、冷却水Dを流出させる冷却水出口管41bが接続されている。冷却水出口管41bには、吸収冷凍機1外の冷却塔(不図示)に冷却水Dを導く冷却水還管(不図示)が接続される。このような構成により、冷却水還管(不図示)を流れる冷却水Dは、冷却塔(不図示)で冷却されて冷却水往管(不図示)に供給されるように構成されている。
凝縮器缶胴47は、再生器缶胴37に近接して配設されている。本実施の形態では、再生器缶胴37の上部と凝縮器缶胴47の上部とは、再生器冷媒蒸気流路35を介して連通している。凝縮器40は、再生器冷媒蒸気流路35を介して再生器30から再生器冷媒蒸気Vgを導入し、凝縮管41を流れる冷却水Dに再生器冷媒蒸気Vgの熱を奪わせて、再生器冷媒蒸気Vgを凝縮させて冷媒液Vfにするように構成されている。本実施の形態では、凝縮器缶胴47及び再生器缶胴37は、蒸発器缶胴27及び吸収器缶胴17の上方に配設されている。凝縮器缶胴47の貯留部43と蒸発器缶胴27とは、凝縮冷媒液管48で接続されており、凝縮器缶胴47内の冷媒液Vfを位置ヘッド及び両者の内圧の差で蒸発器缶胴27内に導くことができるように構成されている。
吸収器缶胴17の貯留部13と、再生器缶胴37とは、希溶液管18で接続されている。希溶液管18には、溶液ポンプ19が配設されている。吸収冷凍機1は、溶液ポンプ19により、吸収器缶胴17の希溶液Swを再生器缶胴37内に搬送することができるように構成されている。再生器缶胴37内では、導入された希溶液Swが、入口から出口に移動するに連れて希溶液Sw中から冷媒Vが離脱して濃度が上昇するようになっている。また、溶液ポンプ19の吐出側の希溶液管18には、再生器30に向けて流れる希溶液Swの一部(例えば吸収器10から流出した希溶液Swの20%程度)を駆動液Sdとしてエジェクタ51に導く駆動液管53が接続されている。駆動液管53は、エジェクタ51に到達する前に、冷却部52が介在するように構成されている。駆動液管53は、本実施の形態では、希溶液管18から冷却部52までの上流駆動液管53aと、冷却部52よりも下流側の下流駆動液管53bとを含んで構成されている。
再生器缶胴37の濃溶液Saが流出する部分と、吸収器10の濃溶液散布ノズル12とは、濃溶液管38で接続されている。吸収冷凍機1は、溶液ポンプ19によって希溶液Swが再生器缶胴37に搬送され、再生器缶胴37内で冷媒Vが離脱して生成された濃溶液Saが、濃溶液管38を介して濃溶液散布ノズル12に導入されるように構成されている。つまり、溶液ポンプ19は、吸収器10と再生器30との間で吸収液Sを循環させることができる。希溶液管18及び濃溶液管38には、希溶液管18を流れる希溶液Swと濃溶液管38を流れる濃溶液Saとの間で熱交換を行わせる溶液熱交換器81が挿入されて配置されている。溶液熱交換器81は、希溶液管18では、希溶液Swの流れ方向で見て駆動液管53との分岐部よりも下流側に設けられている。
エジェクタ51は、吸収器缶胴17に集まった不凝縮ガスNgを機外に排出するための装置である。エジェクタ51は、駆動液Sdを減圧して加速させるノズル(不図示)と、吸引物としての不凝縮ガスNgを導入する導入口51aとを有している。エジェクタ51の導入口51aには、吸収器缶胴17内の不凝縮ガスNgをエジェクタ51に導く抽気管54が接続されている。エジェクタ51のノズルは、下流駆動液管53bに挿入配置されている。下流駆動液管53bは、エジェクタ51の下流側で、抽気タンク55に接続されている。溶液ポンプ19は、吸収器缶胴17内の希溶液Swを再生器30に圧送するポンプであると共に、吸収器缶胴17内の希溶液Swを駆動液Sdとしてエジェクタ51及び抽気タンク55に圧送する駆動液ポンプを兼ねている。
抽気タンク55は、駆動液Sdと吸引物の不凝縮ガスNgとを導入し、捕集した不凝縮ガスNgを溜めておくことができるタンクである。抽気タンク55には、下流駆動液管53bが挿入されている。抽気タンク55内の下流駆動液管53bの端部は、抽気タンク55内に貯留された駆動液Sd内で開口している。抽気タンク55の底部には、抽気タンク55内の駆動液Sdを吸収器缶胴17に戻す戻り駆動液管56が接続されている。戻り駆動液管56は、液トラップを形成するように、抽気タンク55の底部及び吸収器缶胴17の底部よりも下方へ一旦下がるように抽気タンク55と凝縮吸収器缶胴17との間でU字状に配設されており、溶液ポンプ19の停止時には内部に駆動液Sdが満たされて気体の流通がないようになっている。これにより、抽気タンク55に導かれた不凝縮ガスNgが吸収器10に逆流しないように構成されている。抽気タンク55の天板には、分離された不凝縮ガスNgを系外に排出する排出管57が接続されている。排出管57には、二方弁57vが配設されていると共に、二方弁57vより下流側に抽気タンク55内の不凝縮ガスNgを系外に排出する真空ポンプ57pが配設されている。
上述のように構成された吸収冷凍機1は、典型的には制御装置60によってその動作が制御されるようになっている。制御装置60は、溶液ポンプ19、冷媒ポンプ29、真空ポンプ57pと、それぞれ有線又は無線で電気的に接続されており、これらの発停を制御することができるように構成されている。また、制御装置60は、蒸発器冷媒液位計25と有線又は無線で電気的に接続されており、検出された液位を信号として受信することができるように構成されている。また、制御装置60は、二方弁57vと有線又は無線で電気的に接続されており、弁の開度を調節することができるように構成されている。
引き続き図1を参照して、吸収冷凍機1の作用を説明する。まず、吸収冷凍機1の定常運転時の作用を説明する。吸収冷凍機1の定常運転時は、制御装置60からの指令により、溶液ポンプ19及び冷媒ポンプ29がそれぞれ稼働している。冷媒V側のサイクルについて見ると、再生器冷媒蒸気流路35を介して再生器30から凝縮器40に導入された再生器冷媒蒸気Vgは、凝縮管41を流れる冷却水Dに冷却されて凝縮し、冷媒液Vfとなって凝縮器缶胴47の貯留部43に貯留される。再生器冷媒蒸気Vgを冷却した冷却水Dは、温度が上昇して冷却水出口管41bから流出し、冷却塔(不図示)に供給される。凝縮器缶胴47内の冷媒液Vfは、凝縮冷媒液管48を介して蒸発器缶胴27内に導入される。
凝縮器缶胴47から蒸発器缶胴27に導入された冷媒液Vfは、冷媒液散布ノズル22から散布されて蒸発しなかった冷媒液Vfと混合して蒸発器缶胴27の貯留部23に貯留される。蒸発器缶胴27内の冷媒液Vfは、冷媒ポンプ29により、冷媒液管28を流れて冷媒液散布ノズル22に至る。冷媒液散布ノズル22に至った冷媒液Vfは、蒸発管21に向けて散布され、蒸発管21を流れる冷水Cの熱を得て一部が蒸発して蒸発器冷媒蒸気Veとなり、吸収器缶胴17に導入される。散布された冷媒液Vfに熱を奪われた冷水Cは、温度が低下して冷水出口管21bから流出し、空気調和機等の冷水Cの利用場所に供給される。冷媒液散布ノズル22から散布されて蒸発しなかった冷媒液Vfは、凝縮器缶胴47から導入された冷媒液Vfと混合して、蒸発器缶胴27の貯留部23に貯留される。
次に吸収冷凍機1の溶液S側のサイクルを見ると、吸収器缶胴17内の貯留部13に貯留されている希溶液Swは、溶液ポンプ19により、希溶液管18を流れ、駆動液管53に分流しなかったものが、溶液熱交換器81で温度が上昇した後に、再生器缶胴37に導入される。再生器缶胴37に導入された希溶液Swは、加熱部31によって加熱され、冷媒Vが離脱して濃溶液Saとなる。他方、希溶液Swから離脱した冷媒Vは、再生器冷媒蒸気Vgとして、再生器冷媒蒸気流路35を介して凝縮器缶胴47内に送られる。再生器缶胴37内で生成された濃溶液Saは、濃溶液管38を流れ、溶液熱交換器81において希溶液Swと熱交換して温度が低下したうえで濃溶液散布ノズル12に至る。
濃溶液散布ノズル12に至った濃溶液Saは、冷却管11に向けて散布され、蒸発器20から導入された蒸発器冷媒蒸気Veを吸収し濃度が低下して希溶液Swとなる。吸収器缶胴17内において、濃溶液Saが蒸発器冷媒蒸気Veを吸収する際には吸収熱が発生する。この発生した吸収熱は、冷却水入口管11aから導入されて冷却管11を流れる冷却水Dによって除去される。冷却管11を流れる冷却水Dは、吸収熱を奪って温度上昇して冷却水連絡管14に流出し、凝縮器40の凝縮管41に供給される。吸収器缶胴17内で生じた希溶液Swは、吸収器缶胴17内の貯留部13に貯留される。
上述のような吸収冷凍機1の運転を行っている際、吸収液Sと冷媒Vとが吸収冷凍サイクルを行っていると、吸収器缶胴17等を構成している鋼材が吸収液Sと反応して水素ガスが発生することがある。また、吸収冷凍機1の内部は、冷媒Vの蒸発を促進させるために負圧(大気圧未満)になっており、配管接続部等から大気が侵入することがある。このような、吸収冷凍機1の内部に存在することとなり得る水素ガスや大気は、吸収冷凍機1の内部において凝縮しない不凝縮ガスNgである。吸収冷凍機1内に不凝縮ガスNgが発生すると、吸収冷凍機1内で比較的内部の圧力が低い吸収器10に集まる傾向にある。不凝縮ガスNgは、吸収器10内における濃溶液Saによる蒸発器冷媒蒸気Veの吸収作用に悪影響を及ぼすと共に伝熱を阻害して、吸収冷凍機1の能力を低下させることとなる。本実施の形態では、このような不都合を生じさせる不凝縮ガスNgを、以下の要領で、エジェクタ51で吸引して吸収冷凍機1から排出している。
上述の吸収冷凍機1の運転中、溶液ポンプ19によって吸収器10から吐出されて希溶液管18を流れる希溶液Swは、大部分が再生器30に向けて流れるが、一部が分流し、駆動液Sdとして上流駆動液管53aに入る。上流駆動液管53aを流れる駆動液Sdは、蒸発器缶胴27内に設けられた冷却部52に入り、冷却部52において蒸発器缶胴27内の冷媒Vによって冷やされる。冷却部52は、本実施の形態では、前述のように、蒸発器缶胴27の内部に設けられた配管で構成されていて蒸発器缶胴27内の冷媒Vと熱交換するので、例えばプレート型熱交換器や二重管熱交換器等を用いて外部の冷却流体と熱交換する場合と比べて、簡素な構成で駆動液Sdを冷却することができる。冷やされた駆動液Sdは、下流駆動液管53bを流れてエジェクタ51に流入する。エジェクタ51に流入した駆動液Sdは、エジェクタ51内のノズル(不図示)で減圧・加速され、導入口51aに接続された抽気管54を介して吸収器10内から不凝縮ガスNgを吸引する。このとき、エジェクタ51に流入する駆動液Sdは、冷却部52で冷却されているので、自身が蒸発してしまうことを抑制することができると共に、吸収器10から流出した希溶液Swよりも飽和蒸気圧を低下させることができて、エジェクタ51における吸引性能を向上させることができる。
エジェクタ51に流入した駆動液Sdと不凝縮ガスNgとは、混合してエジェクタ51から流出し、下流駆動液管53bを流れ、抽気タンク55に流入する。抽気タンク55に流入した駆動液Sdと不凝縮ガスNgとの混合流体は分離して、駆動液Sdは抽気タンク55の下部に溜まり、不凝縮ガスNgは、抽気タンク55の上部に溜まる。抽気タンク55内の駆動液Sdは、戻り駆動液管56を通って吸収器10に戻る。この吸収器10から抽気タンク55への不凝縮ガスNgの抽気は、吸収冷凍機1の稼動中は常時行っている。抽気タンク55は、排出管57から常時真空引きしなくても不凝縮ガスNgを溜めておくことができる。抽気タンク55内の不凝縮ガスNgは、真空ポンプ57pが起動すると共にそれまで閉じられていた二方弁57vが開となることにより排出管57から系外に排出される。このようにして、吸収器10内の不凝縮ガスNgが吸収冷凍機1から排出される。不凝縮ガスNgを抽気タンク55から排出するタイミングは、例えば、吸収冷凍機1を起動及び/又は停止する度に行ってもよく、あるいは、タイマー(不図示)によって所定の時間ごとに二方弁57vを開閉制御することにより行ってもよい。
以上で説明したように、本実施の形態に係る吸収冷凍機1によれば、エジェクタ51に流入させる駆動液Sdを、蒸発器缶胴27の内部に設けられた冷却部52において冷媒Vで冷却するので、外部の冷却流体と熱交換するための熱交換器を設けなくて済み、構成を簡素にすることができる。また、冷却部52を、蒸発器缶胴27内の蒸発管21のチューブバンドルの下方、かつ、貯留部23内の高液位と低液位との間に設けているので、吸収冷凍サイクルにおける吸収液Sの濃度が低い条件(冷凍負荷が低い、冷却水Dの温度が低い等)では、貯留部23内の冷媒液Vfの液位が低下して露出した冷却部52に対して冷媒液散布ノズル22から散布された冷媒液Vfが接触してこの接触した冷媒液Vfの蒸発潜熱で冷却部52内の駆動液Sdを冷却することができ、吸収冷凍サイクルにおける吸収液Sの濃度が高い条件(冷凍負荷が高い、冷却水Dの温度が高い、スケールが付着している等)では、貯留部23内の冷媒液Vfの液位が上昇して液没した冷却部52内の駆動液Sdを周囲の冷媒液Vfの顕熱で冷却することができる。なお、高負荷時は冷媒液Vfと希溶液Swとの温度差が大きくなるため、冷媒液Vfの顕熱によっても駆動液Sdを十分に冷却することができる。
次に図2を参照して、本発明の実施の形態の変形例に係る吸収冷凍機2を説明する。図2は、吸収冷凍機2を構成する蒸発器20まわりの部分概略構成図である。以下では、主として吸収冷凍機1(図1参照)と異なる部分を説明し、同様の部分の説明は省略する。図2において、図示していない吸収器10、再生器30、凝縮器40、及びこれらに付随する部分は、図1に示す吸収冷凍機1と同様に構成されている。吸収冷凍機2では、吸収冷凍機1(図1参照)と比較して、冷却部52が、蒸発器缶胴27の内側ではなく、蒸発器缶胴27の外側に設けられている点が異なっている。図2では、蒸発器20まわりの構成をより詳細に示している。蒸発器缶胴27は、一対の管板26を有している。一対の管板26は、間隔をあけて、平行に配置されている。管板26は、法線が水平になるように配設されている。一対の管板26の間には、チューブの形態の蒸発管21が配設されている。蒸発管21のチューブは、一端が一方の管板26に接続され、他端が他方の管板26に接続されている。管板26は、蒸発管21のチューブが接続される位置に、蒸発管21のチューブを挿通することができる孔が形成されている。蒸発管21のチューブは、管板26に形成された孔に端部が挿通され、管板26の外側で端部が拡管されることで、端部が管板26に固定されている。両端が管板26に接合された蒸発管21のチューブは、内部が蒸発器缶胴27の内部と連通しないようになっている。換言すれば、蒸発管21のチューブ内を流れる冷水Cと、蒸発器缶胴27内の冷媒Vとが混合しないように構成されている。
一対の管板26の外側には、それぞれ水室形成部材24が設けられている。水室形成部材24は、蒸発管21のチューブに冷水Cを供給し、あるいは蒸発管21のチューブから冷水Cを収集する冷却対象流体室としての水室24rを内部に形成する部材であり、冷却対象流体室構成部材に相当する。水室形成部材24は、一面が開口した直方体状の部材であり、その開口した面が、各管板26に取り付けられているすべての蒸発管21のチューブの端部を覆うように、一対の管板26の外側にそれぞれ取り付けられている。水室形成部材24が管板26に取り付けられることにより、水室形成部材24と管板26とに囲まれた空間が水室24rとなる。一対の管板26及び水室形成部材24を有する蒸発器20は、1パスの場合は水室24が2つ形成されることになる。各水室24rは、蒸発管21のチューブの内部と連通している。つまり、水室24rには冷水Cが流出入するようになっている。蒸発管21のチューブの一端は、蒸発管21のチューブに冷水Cを供給する一方の水室24rに開口しており、蒸発管21のチューブの他端は、蒸発管21のチューブから冷水Cを収集する他方の水室24rに開口している。蒸発器缶胴27と、管板26と、水室形成部材24とを含んで、蒸発器構造体を構成している。
本変形例では、上述の蒸発器缶胴27まわりの構成に対して、冷却部52が、蒸発器缶胴27の外側の蒸発器缶胴27の下方に、溶接で取り付けられている。蒸発器缶胴27に対する冷却部52の溶接は、接続部が数カ所であってもよく、冷却部52の全体を蒸発器缶胴27に密着させることとしてもよい。溶接で取り付けられた蒸発器缶胴27と冷却部52とは、溶接部分52wを介して熱伝達することとなるため、溶接部分52wは熱伝達部に相当する。本変形例のように蒸発器缶胴27の外側に冷却部52を取り付ける構成とすると、既存の吸収冷凍機に冷却部52を後付けで設けることができ、改修工事によって冷却部52を設けてエジェクタ51の効率を向上させることが可能になる。冷却部52がこのように配置された吸収冷凍機2では、駆動液管53を流れる駆動液Sdが、冷却部52を通過する際に、蒸発器20内の冷媒Vの冷熱が溶接部分52wを介して冷却部52に伝達されることで冷やされた後に、エジェクタ51に流入する。したがって、吸収冷凍機1(図1参照)と同様に、吸収冷凍機2においても、自身が蒸発してしまうことを抑制することができると共に、吸収器10から流出した希溶液Swよりも飽和蒸気圧を低下させることができて、エジェクタ51における吸引性能を向上させることができる。
なお、冷却部52を、蒸発器缶胴27の下方に接続することに代えて、図2中に仮想線(二点鎖線)で示すように水室形成部材24に溶接で接続してもよい。このようにすると、冷却部52の設置の自由度を高めることができる。あるいは、このほかの構成として、図示は省略するが、冷却部52を、冷水Cの配管や冷却水Dの配管に熱伝達部を介して接続してもよい。
以上の説明では、冷却部52が、蒸発器缶胴27の内部に設けられる際に、蒸発管21のチューブバンドルの下方に配置されることとしたが、蒸発管21のチューブバンドルの上方や側方に配置されることとしてもよい。しかしながら、吸収冷凍サイクルの効用を優先させる観点から、蒸発管21のチューブバンドルの下方に配置されることが好ましい。
以上の説明では、理解の容易のために、吸収冷凍機1が単効用の構成であるとしたが、複数の再生器を有する多重効用の吸収冷凍機、あるいは、動作圧力の異なる複数の蒸発器/吸収器を有する吸収冷凍機にも適用することができる。
1 吸収冷凍機
10 吸収器
19 溶液ポンプ
20 蒸発器
21 蒸発管
22 冷媒液散布ノズル
24 水室形成部材
24r 水室
26 管板
27 蒸発器缶胴
30 再生器
40 凝縮器
51 エジェクタ
52 冷却部
52w 溶接部分
C 冷水
Ng 不凝縮ガス
S 吸収液
Sa 濃溶液
Sd 駆動液
V 冷媒
Vf 冷媒液
Ve 蒸発器冷媒蒸気

Claims (7)

  1. 冷却対象流体が流れる冷却対象流体流路を内部に有する蒸発器であって、冷媒の液である冷媒液が蒸発して前記冷媒の蒸気である冷媒蒸気となる際に必要な蒸発潜熱を、前記冷却対象流体流路を流れる前記冷却対象流体から奪うことで、前記冷却対象流体を冷却する蒸発器と;
    前記蒸発器において発生した前記冷媒蒸気を導入して吸収液に吸収させる吸収器と;
    前記吸収器内の不凝縮ガスを抽気する抽気装置であって、前記吸収器内の前記吸収液を駆動液として導入して通過させることで前記不凝縮ガスを吸引するように構成された抽気装置と;
    前記抽気装置に導入する前記駆動液を、前記蒸発器の前記冷媒により冷却する駆動液冷却部とを備える;
    吸収冷凍機。
  2. 前記駆動液冷却部が前記蒸発器の内部に配置されている;
    請求項1に記載の吸収冷凍機。
  3. 前記蒸発器は、前記冷却対象流体流路に向けて前記冷媒液を散布する冷媒液散布装置を有し;
    前記駆動液冷却部が、前記冷媒液散布装置から散布された前記冷媒液が接触し得る位置に配置された;
    請求項2に記載の吸収冷凍機。
  4. 前記駆動液冷却部が、前記蒸発器の内部における前記冷媒液の最低液位と最高液位との間に配置されている;
    請求項2又は請求項3に記載の吸収冷凍機。
  5. 前記蒸発器は、前記冷却対象流体流路及び前記冷媒が蒸発器缶胴に収容されて構成され;
    前記駆動液冷却部が、前記蒸発器缶胴の外に配置されて熱伝達部を介して前記蒸発器缶胴に接続されている;
    請求項1に記載の吸収冷凍機。
  6. 冷却対象流体が流れる冷却対象流体流路を内部に有する蒸発器であって、冷媒の液である冷媒液が蒸発して前記冷媒の蒸気である冷媒蒸気となる際に必要な蒸発潜熱を、前記冷却対象流体流路を流れる前記冷却対象流体から奪うことで、前記冷却対象流体を冷却する蒸発器と;
    前記蒸発器において発生した前記冷媒蒸気を導入して吸収液に吸収させる吸収器と;
    前記吸収器内の不凝縮ガスを抽気する抽気装置であって、前記吸収器内の前記吸収液を駆動液として導入して通過させることで前記不凝縮ガスを吸引するように構成された抽気装置と;
    前記抽気装置に導入する前記駆動液を冷却する駆動液冷却部とを備え;
    前記蒸発器は、前記冷却対象流体流路及び前記冷媒を収容する蒸発器缶胴と、前記蒸発器缶胴に隣接して配置されて前記冷却対象流体流路と連通する冷却対象流体室を構成する冷却対象流体室構成部材と、を含む蒸発器構造体を有し;
    前記駆動液冷却部が、前記蒸発器構造体との間で熱伝達があるように前記蒸発器構造体に接触して設けられている;
    吸収冷凍機。
  7. 前記駆動液冷却部が、前記冷却対象流体室構成部材の外部に、前記冷却対象流体室構成部材に沿って、前記冷却対象流体室構成部材に接触して配置されている;
    請求項6に記載の吸収冷凍機。
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