JPH11337233A - 吸収冷凍機 - Google Patents
吸収冷凍機Info
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- JPH11337233A JPH11337233A JP14743198A JP14743198A JPH11337233A JP H11337233 A JPH11337233 A JP H11337233A JP 14743198 A JP14743198 A JP 14743198A JP 14743198 A JP14743198 A JP 14743198A JP H11337233 A JPH11337233 A JP H11337233A
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- Japan
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- absorber
- solution
- evaporator
- refrigerant
- lithium bromide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸収冷凍機において、装置の大型化及び高コ
スト化をすることなく抽気能力の向上を図る。 【解決手段】 凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸発器10
に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器50内か
ら供給される高圧の不凝縮ガスを動力源として第1エジ
ェクタ機構71によって吸収器20内の不凝縮ガスを抽
気すると共に、溶液ポンプP3により供給される臭化リ
チウム希溶液Y3を動力源として第2エジェクタ機構7
2によって第1エジェクタ機構71が抽気した不凝縮ガ
スをもう一度抽気する。
スト化をすることなく抽気能力の向上を図る。 【解決手段】 凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸発器10
に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器50内か
ら供給される高圧の不凝縮ガスを動力源として第1エジ
ェクタ機構71によって吸収器20内の不凝縮ガスを抽
気すると共に、溶液ポンプP3により供給される臭化リ
チウム希溶液Y3を動力源として第2エジェクタ機構7
2によって第1エジェクタ機構71が抽気した不凝縮ガ
スをもう一度抽気する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を冷媒、臭化リ
チウム溶液を吸収剤とした吸収冷凍機に関し、特に機内
で発生した不凝縮ガスの抽気操作に関するものである。
チウム溶液を吸収剤とした吸収冷凍機に関し、特に機内
で発生した不凝縮ガスの抽気操作に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸収冷凍機は、水を冷媒、臭化リチウム
溶液を吸収剤とし、ガス燃料または油燃料をエネルギー
源とした冷凍機である。この吸収冷凍機は、蒸発器と吸
収器と再生器と凝縮器を主要部材として構成されてお
り、蒸発器及び吸収器の内部は、高真空(絶対圧力が6
〜7mmHg)に保持されている。
溶液を吸収剤とし、ガス燃料または油燃料をエネルギー
源とした冷凍機である。この吸収冷凍機は、蒸発器と吸
収器と再生器と凝縮器を主要部材として構成されてお
り、蒸発器及び吸収器の内部は、高真空(絶対圧力が6
〜7mmHg)に保持されている。
【0003】この蒸発器では、冷媒ポンプにより送られ
てきた冷媒(水)を、冷水(12℃)が流通する蒸発器
チューブに向けて散布することにより、冷媒が加熱され
て冷媒蒸気となる。つまり、蒸発器は高真空容器となっ
ているので水(冷媒)は4〜6℃位で沸騰して蒸発気化
するので、12℃の冷水を熱源水とすることができるの
である。
てきた冷媒(水)を、冷水(12℃)が流通する蒸発器
チューブに向けて散布することにより、冷媒が加熱され
て冷媒蒸気となる。つまり、蒸発器は高真空容器となっ
ているので水(冷媒)は4〜6℃位で沸騰して蒸発気化
するので、12℃の冷水を熱源水とすることができるの
である。
【0004】そして、冷水は、冷媒(水)に与えた蒸発
潜熱分だけ温度低下(7℃になる)して蒸発器から出て
いく。このように温度低下(7℃となる)した冷水は、
ビルの冷房装置等(冷房負荷)に送られて冷房に利用さ
れる。冷房に利用された冷水は温度上昇(12℃にな
る)して再び蒸発器の蒸発器チューブに流入してくる。
潜熱分だけ温度低下(7℃になる)して蒸発器から出て
いく。このように温度低下(7℃となる)した冷水は、
ビルの冷房装置等(冷房負荷)に送られて冷房に利用さ
れる。冷房に利用された冷水は温度上昇(12℃にな
る)して再び蒸発器の蒸発器チューブに流入してくる。
【0005】一方、吸収器では、蒸発器で発生した冷媒
蒸気を、臭化リチウム溶液により吸収する。水分を吸収
して濃度が低くなった臭化リチウム溶液(以下「臭化リ
チウム希溶液」と称する)は吸収器の底部に集められ
る。この吸収器では、冷媒蒸気が臭化リチウム溶液に吸
収されて気体(水蒸気)から液体(水)に変化するとき
の凝縮潜熱と、臭化リチウム溶液が水分を吸収して濃度
が薄くなるときの希釈熱が発生するので、冷却水(上記
「冷水」とは別の系に流通している)によりこれらの熱
を取り除いている。なお、臭化リチウム溶液は、その水
蒸気分圧が水の飽和蒸気よりも低いので、吸湿性に富
み、冷媒蒸気を吸収するのに好適な物質である。
蒸気を、臭化リチウム溶液により吸収する。水分を吸収
して濃度が低くなった臭化リチウム溶液(以下「臭化リ
チウム希溶液」と称する)は吸収器の底部に集められ
る。この吸収器では、冷媒蒸気が臭化リチウム溶液に吸
収されて気体(水蒸気)から液体(水)に変化するとき
の凝縮潜熱と、臭化リチウム溶液が水分を吸収して濃度
が薄くなるときの希釈熱が発生するので、冷却水(上記
「冷水」とは別の系に流通している)によりこれらの熱
を取り除いている。なお、臭化リチウム溶液は、その水
蒸気分圧が水の飽和蒸気よりも低いので、吸湿性に富
み、冷媒蒸気を吸収するのに好適な物質である。
【0006】そして、再生器では、吸収器から送られて
くる臭化リチウム希溶液を加熱する。このため、臭化リ
チウム希溶液中の冷媒は一部が蒸発気化し、溶液は濃縮
された臭化リチウム溶液(以下「臭化リチウム濃溶液」
と称する)となる。濃度が元の状態まで高められた臭化
リチウム濃溶液は、吸収器に送られ再び冷媒蒸気を吸収
する。一方、蒸発した冷媒蒸気は、凝縮器に送られる。
くる臭化リチウム希溶液を加熱する。このため、臭化リ
チウム希溶液中の冷媒は一部が蒸発気化し、溶液は濃縮
された臭化リチウム溶液(以下「臭化リチウム濃溶液」
と称する)となる。濃度が元の状態まで高められた臭化
リチウム濃溶液は、吸収器に送られ再び冷媒蒸気を吸収
する。一方、蒸発した冷媒蒸気は、凝縮器に送られる。
【0007】なお、実機では、熱効率を上げ加熱エネル
ギーを減少させる目的で、再生器を2段に配置した二重
効用型の吸収冷凍機が採用されている。この二重効用型
の吸収冷凍機では、再生器として、供給された燃料を燃
焼することにより臭化リチウム希溶液を加熱をする高圧
再生器と、高圧再生器で発生した高温の冷媒蒸気を加熱
源として臭化リチウム希溶液を加熱する低圧再生器とを
備えている。
ギーを減少させる目的で、再生器を2段に配置した二重
効用型の吸収冷凍機が採用されている。この二重効用型
の吸収冷凍機では、再生器として、供給された燃料を燃
焼することにより臭化リチウム希溶液を加熱をする高圧
再生器と、高圧再生器で発生した高温の冷媒蒸気を加熱
源として臭化リチウム希溶液を加熱する低圧再生器とを
備えている。
【0008】また、凝縮器では、再生器から送られてき
た冷媒蒸気を冷却水により冷却して、凝縮液化する。こ
の凝縮した水は冷媒(水)として再び蒸発器に供給され
る。
た冷媒蒸気を冷却水により冷却して、凝縮液化する。こ
の凝縮した水は冷媒(水)として再び蒸発器に供給され
る。
【0009】このように吸収冷凍機では、冷媒(水)
が、水−水蒸気−水と変化(相の変化)をすると共に、
臭化リチウム溶液が、濃溶液−希溶液−濃溶液と変化
(濃度の変化)をする。吸収冷凍機は、上述した相の変
化(冷媒)と濃度の変化(臭化リチウム溶液)の過程
で、水の蒸発潜熱により冷水を製造し、臭化リチウム溶
液の吸収能力により水蒸気を吸収する作用を、高真空密
閉系内で繰り返し行わせる装置である。
が、水−水蒸気−水と変化(相の変化)をすると共に、
臭化リチウム溶液が、濃溶液−希溶液−濃溶液と変化
(濃度の変化)をする。吸収冷凍機は、上述した相の変
化(冷媒)と濃度の変化(臭化リチウム溶液)の過程
で、水の蒸発潜熱により冷水を製造し、臭化リチウム溶
液の吸収能力により水蒸気を吸収する作用を、高真空密
閉系内で繰り返し行わせる装置である。
【0010】かかる吸収冷凍機では、高圧再生器に供給
する燃料の量を増加して加熱量を増大し、臭化リチウム
溶液の濃度を濃くすることにより、蒸発器から出ていく
冷水の温度を下げることができる。逆に、高圧再生器に
供給する燃料の量を減少して加熱量を減少し、臭化リチ
ウム溶液の濃度を薄くすることにより、蒸発器から出て
いく冷水の温度を上げることができる。このように、臭
化リチウム溶液の濃度調整をすることにより、冷水温度
を制御して、蒸発器から出て行く冷水の温度を設定温度
(7℃)にしている。
する燃料の量を増加して加熱量を増大し、臭化リチウム
溶液の濃度を濃くすることにより、蒸発器から出ていく
冷水の温度を下げることができる。逆に、高圧再生器に
供給する燃料の量を減少して加熱量を減少し、臭化リチ
ウム溶液の濃度を薄くすることにより、蒸発器から出て
いく冷水の温度を上げることができる。このように、臭
化リチウム溶液の濃度調整をすることにより、冷水温度
を制御して、蒸発器から出て行く冷水の温度を設定温度
(7℃)にしている。
【0011】ここで、吸収冷凍機における抽気装置につ
いて説明する。図3に吸収冷凍機に装備された従来の抽
気装置の概略を示す。
いて説明する。図3に吸収冷凍機に装備された従来の抽
気装置の概略を示す。
【0012】吸収冷凍機において、図3に示すように、
吸収冷凍機は、前述したように、蒸発器101と吸収器102
と再生器103と凝縮器104とから構成されており、各機器
が一つのシェル内に設けられている。この吸収冷凍機に
あっては、作動中に水素ガスが発生したり、外部から不
凝縮ガスが浸入することがあり、内部にこれらの不凝縮
ガスが溜まると伝熱効率が低下してしまうため、抽気装
置を用いて外部に排出している。
吸収冷凍機は、前述したように、蒸発器101と吸収器102
と再生器103と凝縮器104とから構成されており、各機器
が一つのシェル内に設けられている。この吸収冷凍機に
あっては、作動中に水素ガスが発生したり、外部から不
凝縮ガスが浸入することがあり、内部にこれらの不凝縮
ガスが溜まると伝熱効率が低下してしまうため、抽気装
置を用いて外部に排出している。
【0013】即ち、再生器103と凝縮器104との間には冷
媒蒸気と共に発生した不凝縮ガスを抽気する第1の抽気
配管105が設けられると共に、凝縮器104と蒸発器101
(吸収器102)との間には再生器103から抽気した不凝縮
ガスと内部で発生した不凝縮ガスを抽気する第2の抽気
配管106が設けられている。また、基端部が吸収器102に
連結された第3の抽気配管107の先端部はエジェクタ機
構108に連結されると共に、吸収器102に貯留する臭化リ
チウム溶液を溶液ポンプ109によって再生器103に送る配
管110からの分岐管111がこのエジェクタ機構108に連結
されている。このエジェクタ機構108は溶液ポンプ109に
よる臭化リチウム溶液の流動に基づいて発生する負圧に
よって不凝縮ガスを吸引するものであり、図示しない液
シールを介して不凝縮ガスを溜める抽気タンクが装着さ
れると共に、臭化リチウム溶液を吸収器102に戻す戻し
配管112が連結されている。
媒蒸気と共に発生した不凝縮ガスを抽気する第1の抽気
配管105が設けられると共に、凝縮器104と蒸発器101
(吸収器102)との間には再生器103から抽気した不凝縮
ガスと内部で発生した不凝縮ガスを抽気する第2の抽気
配管106が設けられている。また、基端部が吸収器102に
連結された第3の抽気配管107の先端部はエジェクタ機
構108に連結されると共に、吸収器102に貯留する臭化リ
チウム溶液を溶液ポンプ109によって再生器103に送る配
管110からの分岐管111がこのエジェクタ機構108に連結
されている。このエジェクタ機構108は溶液ポンプ109に
よる臭化リチウム溶液の流動に基づいて発生する負圧に
よって不凝縮ガスを吸引するものであり、図示しない液
シールを介して不凝縮ガスを溜める抽気タンクが装着さ
れると共に、臭化リチウム溶液を吸収器102に戻す戻し
配管112が連結されている。
【0014】従って、一般に、蒸発器101と吸収器102は
内部が絶対圧力6mmHg、再生器103は内部が絶対圧力7
50mmHg、凝縮器104は内部が絶対圧力が50mmHgであ
るため、再生器103内の不凝縮ガスは第1の抽気配管105
を通って凝縮器104に抽気され、この凝縮器104内の不凝
縮ガスは第2の抽気配管106を通って蒸発器101に抽気さ
れ、吸収器102に流動する。一方、エジェクタ機構108に
は溶液ポンプ109により分岐管111を介して臭化リチウム
溶液が供給されており、ここで臭化リチウム溶液の流動
に基づいて負圧が発生する。そのため、吸収器102内の
不凝縮ガスは第3の抽気配管107を通って吸引され、液
シールを介して抽気タンクに溜められる一方、臭化リチ
ウム溶液は戻し配管112を通って吸収器102に戻される。
内部が絶対圧力6mmHg、再生器103は内部が絶対圧力7
50mmHg、凝縮器104は内部が絶対圧力が50mmHgであ
るため、再生器103内の不凝縮ガスは第1の抽気配管105
を通って凝縮器104に抽気され、この凝縮器104内の不凝
縮ガスは第2の抽気配管106を通って蒸発器101に抽気さ
れ、吸収器102に流動する。一方、エジェクタ機構108に
は溶液ポンプ109により分岐管111を介して臭化リチウム
溶液が供給されており、ここで臭化リチウム溶液の流動
に基づいて負圧が発生する。そのため、吸収器102内の
不凝縮ガスは第3の抽気配管107を通って吸引され、液
シールを介して抽気タンクに溜められる一方、臭化リチ
ウム溶液は戻し配管112を通って吸収器102に戻される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した吸
収冷凍機にあっては、能力の増大による大型化に伴って
発生する不凝縮ガスも増加するため、装備された抽気装
置の能力も増大させる必要がある。ところが、上述した
従来の抽気装置にあっては、再生器103と凝縮器104と蒸
発器101と吸収器102との内部圧力差によって不凝縮ガス
を吸収器102に集め、溶液ポンプ109により臭化リチウム
溶液の流動力を動力源としてエジェクタ機構108によっ
て吸収器102内の不凝縮ガスを抽気している。そのた
め、抽気能力を増大するためには、溶液ポンプ109の能
力、つまり、ポンプ駆動モータの高出力化を行う必要が
あり、装置の大型化を招くと共に消費電力が大きくなっ
て高コスト化を招いてしまう。
収冷凍機にあっては、能力の増大による大型化に伴って
発生する不凝縮ガスも増加するため、装備された抽気装
置の能力も増大させる必要がある。ところが、上述した
従来の抽気装置にあっては、再生器103と凝縮器104と蒸
発器101と吸収器102との内部圧力差によって不凝縮ガス
を吸収器102に集め、溶液ポンプ109により臭化リチウム
溶液の流動力を動力源としてエジェクタ機構108によっ
て吸収器102内の不凝縮ガスを抽気している。そのた
め、抽気能力を増大するためには、溶液ポンプ109の能
力、つまり、ポンプ駆動モータの高出力化を行う必要が
あり、装置の大型化を招くと共に消費電力が大きくなっ
て高コスト化を招いてしまう。
【0016】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、装置の大型化及び高コスト化をすることなく抽
気能力の向上を図った吸収冷凍機を提供することを目的
とする。
あって、装置の大型化及び高コスト化をすることなく抽
気能力の向上を図った吸収冷凍機を提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の吸収冷凍機は、冷房に利用して温度上昇し
た冷水が流通する蒸発器チューブに向けて冷媒を散布す
ることによりこの冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気とする
蒸発器と、該蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭
化リチウム溶液により吸収させる吸収器と、冷媒を吸収
して低濃度となった臭化リチウム溶液を燃焼ガスにより
加熱して臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リ
チウム溶液を高濃度として前記吸収器に供給する再生器
と、前記再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮し
た冷媒を前記蒸発器に供給する凝縮器とを具えた吸収冷
凍機において、前記凝縮器内の不凝縮ガスを前記蒸発器
あるいは前記吸収器へ抽気する抽気配管と、前記再生器
で発生した不凝縮ガスの流動に基づく吸引によって前記
吸収器内の不凝縮ガスを抽気する第1エジェクタ機構
と、溶液ポンプによって前記吸収器から供給された臭化
リチウム溶液の流動に基づく吸引によって前記第1エジ
ェクタ機構を通過する不凝縮ガスを抽気する第2エジェ
クタ機構とを設けたことを特徴とするものである。
めの本発明の吸収冷凍機は、冷房に利用して温度上昇し
た冷水が流通する蒸発器チューブに向けて冷媒を散布す
ることによりこの冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気とする
蒸発器と、該蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭
化リチウム溶液により吸収させる吸収器と、冷媒を吸収
して低濃度となった臭化リチウム溶液を燃焼ガスにより
加熱して臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リ
チウム溶液を高濃度として前記吸収器に供給する再生器
と、前記再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮し
た冷媒を前記蒸発器に供給する凝縮器とを具えた吸収冷
凍機において、前記凝縮器内の不凝縮ガスを前記蒸発器
あるいは前記吸収器へ抽気する抽気配管と、前記再生器
で発生した不凝縮ガスの流動に基づく吸引によって前記
吸収器内の不凝縮ガスを抽気する第1エジェクタ機構
と、溶液ポンプによって前記吸収器から供給された臭化
リチウム溶液の流動に基づく吸引によって前記第1エジ
ェクタ機構を通過する不凝縮ガスを抽気する第2エジェ
クタ機構とを設けたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1に本発明の一実施形態に係る吸収冷凍
機の抽気装置の概略、図2に本実施形態の吸収冷凍機の
概略構成を示す。
機の抽気装置の概略、図2に本実施形態の吸収冷凍機の
概略構成を示す。
【0020】本実施形態の吸収冷凍機において、図3に
示すように、蒸発器10と吸収器20は、同一のシェル
(高真空容器)内に構成されている。この蒸発器10内
には蒸発器チューブ11が配置されている。この蒸発器
チューブ11には、冷水入口ラインL1を介して冷水W
1が供給され、蒸発器チューブ11を流通した冷水W1
は冷水出口ラインL2を介して外部に排出される。ま
た、冷媒ラインL11を介して冷媒ポンプP1により汲
み上げられた冷媒(水)Rは、蒸発器チューブ11に向
けて散布される。散布された冷媒Rは、蒸発器チューブ
11内を流通する冷水W1から気化の潜熱を奪って蒸発
気化して冷媒蒸気rとなる。この冷媒蒸気rは吸収器2
0側に流入していく。
示すように、蒸発器10と吸収器20は、同一のシェル
(高真空容器)内に構成されている。この蒸発器10内
には蒸発器チューブ11が配置されている。この蒸発器
チューブ11には、冷水入口ラインL1を介して冷水W
1が供給され、蒸発器チューブ11を流通した冷水W1
は冷水出口ラインL2を介して外部に排出される。ま
た、冷媒ラインL11を介して冷媒ポンプP1により汲
み上げられた冷媒(水)Rは、蒸発器チューブ11に向
けて散布される。散布された冷媒Rは、蒸発器チューブ
11内を流通する冷水W1から気化の潜熱を奪って蒸発
気化して冷媒蒸気rとなる。この冷媒蒸気rは吸収器2
0側に流入していく。
【0021】この冷水W1は、12℃の温度で蒸発器1
0に入り、蒸発器チューブ11にて冷却されて、蒸発器
10から7℃の温度で排出される。冷水出口ラインL2
から出てくる7℃の冷水W1は、ビルの冷房や工場のプ
ロセス用として用いられる。ビル冷房等の冷房負荷にお
いて冷房に供せられた冷水W1は、温度上昇し12℃の
温度となって再び蒸発器10に流入してくる。
0に入り、蒸発器チューブ11にて冷却されて、蒸発器
10から7℃の温度で排出される。冷水出口ラインL2
から出てくる7℃の冷水W1は、ビルの冷房や工場のプ
ロセス用として用いられる。ビル冷房等の冷房負荷にお
いて冷房に供せられた冷水W1は、温度上昇し12℃の
温度となって再び蒸発器10に流入してくる。
【0022】一方、吸収器20内には吸収器チューブ2
1が配置されている。この吸収器チューブ21には、冷
却水ラインL3を介して冷却水W2が供給される。そし
て、溶液ラインL21を介して溶液ポンプP2により圧
送されてきた臭化リチウム濃溶液Y1は、吸収器チュー
ブ21に向けて散布される。このため、散布された臭化
リチウム濃溶液Y1は、吸収器20側に流入してきた冷
媒蒸気rを吸収して、濃度が薄くなる。濃度が薄くなっ
た臭化リチウム希溶液Y3は、吸収器20の底部に集め
られる。なお、吸収器20内で発生する熱は、吸収器チ
ューブ21内を流通する冷却水W2により冷却される。
1が配置されている。この吸収器チューブ21には、冷
却水ラインL3を介して冷却水W2が供給される。そし
て、溶液ラインL21を介して溶液ポンプP2により圧
送されてきた臭化リチウム濃溶液Y1は、吸収器チュー
ブ21に向けて散布される。このため、散布された臭化
リチウム濃溶液Y1は、吸収器20側に流入してきた冷
媒蒸気rを吸収して、濃度が薄くなる。濃度が薄くなっ
た臭化リチウム希溶液Y3は、吸収器20の底部に集め
られる。なお、吸収器20内で発生する熱は、吸収器チ
ューブ21内を流通する冷却水W2により冷却される。
【0023】この吸収器20の底部に集められた臭化リ
チウム希溶液Y3は、溶液ポンプP3により圧送され、
バルブV5,低温熱交換器30,溶液ラインL22,高
温熱交換器31,溶液ラインL23を介して、高圧再生
器40に供給される。
チウム希溶液Y3は、溶液ポンプP3により圧送され、
バルブV5,低温熱交換器30,溶液ラインL22,高
温熱交換器31,溶液ラインL23を介して、高圧再生
器40に供給される。
【0024】高圧再生器40は、炉筒,伝熱管を胴内に
収めると共にバーナを装備している。この高圧再生器4
0は、ガスラインL31及びバルブV21及び燃料制御
弁V22を介して燃料ガスGが供給されることにより、
燃料ガスGを燃焼して臭化リチウム希溶液Y3を加熱す
る。高圧再生器40に供給された臭化リチウム希溶液Y
3は、加熱され、冷媒の一部が蒸発気化して濃度が中程
度の臭化リチウム中溶液Y2となる。この臭化リチウム
中溶液Y2は、溶液ラインL24,高温熱交換器31を
通って低圧再生器50に供給される。
収めると共にバーナを装備している。この高圧再生器4
0は、ガスラインL31及びバルブV21及び燃料制御
弁V22を介して燃料ガスGが供給されることにより、
燃料ガスGを燃焼して臭化リチウム希溶液Y3を加熱す
る。高圧再生器40に供給された臭化リチウム希溶液Y
3は、加熱され、冷媒の一部が蒸発気化して濃度が中程
度の臭化リチウム中溶液Y2となる。この臭化リチウム
中溶液Y2は、溶液ラインL24,高温熱交換器31を
通って低圧再生器50に供給される。
【0025】一方、高圧再生器40にて蒸発した冷媒蒸
気rは、冷媒ラインL12を介して、低圧再生器50の
低圧再生器チューブ51に供給され、更に、冷媒ライン
L13を介して凝縮器60に供給される。なお、低圧再
生器50と凝縮器60は、同一のシェル内に構成されて
いる。
気rは、冷媒ラインL12を介して、低圧再生器50の
低圧再生器チューブ51に供給され、更に、冷媒ライン
L13を介して凝縮器60に供給される。なお、低圧再
生器50と凝縮器60は、同一のシェル内に構成されて
いる。
【0026】この低圧再生器50では、溶液ラインL2
4を介して臭化リチウム中溶液Y2が供給されるととも
に、溶液ラインL25を介して溶液ラインL22から分
岐してきた臭化リチウム希溶液Y3が低圧再生器チュー
ブ51に向けて散布される。この低圧再生器50では、
低圧再生器チューブ51により溶液Y2,Y3が加熱さ
れ、冷媒の一部が蒸発して溶液の濃度が更に濃くなり、
高濃度の臭化リチウム濃溶液Y1が低圧再生器50の底
部に集められる。この臭化リチウム濃溶液Y1は、溶液
ポンプP2により、再び吸収器20に供給される。
4を介して臭化リチウム中溶液Y2が供給されるととも
に、溶液ラインL25を介して溶液ラインL22から分
岐してきた臭化リチウム希溶液Y3が低圧再生器チュー
ブ51に向けて散布される。この低圧再生器50では、
低圧再生器チューブ51により溶液Y2,Y3が加熱さ
れ、冷媒の一部が蒸発して溶液の濃度が更に濃くなり、
高濃度の臭化リチウム濃溶液Y1が低圧再生器50の底
部に集められる。この臭化リチウム濃溶液Y1は、溶液
ポンプP2により、再び吸収器20に供給される。
【0027】また、凝縮器60には、冷却水ラインL4
により冷却水W2が供給される凝縮器チューブ61が配
置されている。この凝縮器60では、高圧再生器40に
て蒸発して冷媒ラインL12,低圧再生器チューブ51
及び冷媒ラインL13を介して供給されてきた冷媒蒸気
rと、低圧再生器50にて蒸発して凝縮器60側に流入
してきた冷媒蒸気rが、凝縮器チューブ61にて冷却凝
縮されて、冷媒(水)Rとなる。この冷媒Rは、重力及
び圧力差により、冷媒ラインL14を介して蒸発器10
に送られる。蒸発器10の底部に集められた冷媒Rは、
冷媒ポンプP1により再び冷媒ラインL11を介して蒸
発器チューブ11に向けて散布される。
により冷却水W2が供給される凝縮器チューブ61が配
置されている。この凝縮器60では、高圧再生器40に
て蒸発して冷媒ラインL12,低圧再生器チューブ51
及び冷媒ラインL13を介して供給されてきた冷媒蒸気
rと、低圧再生器50にて蒸発して凝縮器60側に流入
してきた冷媒蒸気rが、凝縮器チューブ61にて冷却凝
縮されて、冷媒(水)Rとなる。この冷媒Rは、重力及
び圧力差により、冷媒ラインL14を介して蒸発器10
に送られる。蒸発器10の底部に集められた冷媒Rは、
冷媒ポンプP1により再び冷媒ラインL11を介して蒸
発器チューブ11に向けて散布される。
【0028】なお、上述した吸収冷凍機にて、冷房運転
時には、バルブV1,V2,V3,V4は閉じており
(図では黒塗りして示している)、バルブV5,V1
1,V12,V13,V14は開いている(図では白抜
きして示している)。また、吸収冷凍機は暖房運転をす
ることもできるが、本発明には関係がないので、暖房運
転時の動作説明は割愛する。
時には、バルブV1,V2,V3,V4は閉じており
(図では黒塗りして示している)、バルブV5,V1
1,V12,V13,V14は開いている(図では白抜
きして示している)。また、吸収冷凍機は暖房運転をす
ることもできるが、本発明には関係がないので、暖房運
転時の動作説明は割愛する。
【0029】ここで、上述した本実施形態の吸収冷凍機
に設けられた抽気装置を具体的に説明する。
に設けられた抽気装置を具体的に説明する。
【0030】図1に示すように、吸収冷凍機は、前述し
たように、蒸発器10と吸収器20と高圧再生器40
(図示略)と低圧再生器50と凝縮器60とから構成さ
れており、各機器が一つのシェル内に設けられている。
本実施形態では、凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸発器1
0に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器50内
の不凝縮ガスを動力源とした第1エジェクタ機構71
と、溶液ポンプP3の臭化リチウム希溶液Y3を動力源
とした第2エジェクタ機構72とによって吸収器20及
び低圧再生器50内の不凝縮ガスを二段階で抽気するよ
うにしている。
たように、蒸発器10と吸収器20と高圧再生器40
(図示略)と低圧再生器50と凝縮器60とから構成さ
れており、各機器が一つのシェル内に設けられている。
本実施形態では、凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸発器1
0に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器50内
の不凝縮ガスを動力源とした第1エジェクタ機構71
と、溶液ポンプP3の臭化リチウム希溶液Y3を動力源
とした第2エジェクタ機構72とによって吸収器20及
び低圧再生器50内の不凝縮ガスを二段階で抽気するよ
うにしている。
【0031】即ち、凝縮器60と蒸発器10との間には
凝縮器60の内部で発生した不凝縮ガスを抽気する第1
の抽気配管73が設けられている。一方、基端部が吸収
器20に連結された第2の抽気配管74の先端部が第1
エジェクタ機構71に連結され、基端部が低圧再生器5
0に連結された第3の抽気配管75の先端部がこの第1
エジェクタ機構71に連結されている。従って、この第
1エジェクタ機構71では、第3の抽気配管75を通し
て低圧再生器50から導入した高圧の不凝縮ガスを動力
源とし、この高圧の不凝縮ガスの流動に基づく負圧によ
り、第2の抽気配管74を通して吸収器20内の不凝縮
ガスを吸引することができる。
凝縮器60の内部で発生した不凝縮ガスを抽気する第1
の抽気配管73が設けられている。一方、基端部が吸収
器20に連結された第2の抽気配管74の先端部が第1
エジェクタ機構71に連結され、基端部が低圧再生器5
0に連結された第3の抽気配管75の先端部がこの第1
エジェクタ機構71に連結されている。従って、この第
1エジェクタ機構71では、第3の抽気配管75を通し
て低圧再生器50から導入した高圧の不凝縮ガスを動力
源とし、この高圧の不凝縮ガスの流動に基づく負圧によ
り、第2の抽気配管74を通して吸収器20内の不凝縮
ガスを吸引することができる。
【0032】また、基端部が第1エジェクタ機構71の
出口側に連結された第4の抽気配管76の先端部が第2
エジェクタ機構72に連結され、吸収器20に貯留する
臭化リチウム希溶液Y3を溶液ポンプP3によって高圧
再生器40側に送る溶液ラインL22の配管77から分
岐した分岐管78がこの第2エジェクタ機構72に連結
されている。従って、この第2エジェクタ機構72で
は、溶液ポンプP3の駆動によって供給された臭化リチ
ウム希溶液Y3を動力源とし、この臭化リチウム希溶液
Y3の流動に基づく負圧により、第4の抽気配管76を
通して第1エジェクタ機構71を流れる不凝縮ガスを吸
引することができる。そして、この第2エジェクタ機構
75には抽気した不凝縮ガスを図示しない液シールを介
して溜める抽気タンクが装着されると共に、この抽気タ
ンクから不凝縮ガスを取り出す抽気ポンプ79が連結さ
れている。なお、第2エジェクタ機構72には分岐管7
8を通して供給された臭化リチウム希溶液Y3を吸収器
20に戻す戻し配管80が連結されている。
出口側に連結された第4の抽気配管76の先端部が第2
エジェクタ機構72に連結され、吸収器20に貯留する
臭化リチウム希溶液Y3を溶液ポンプP3によって高圧
再生器40側に送る溶液ラインL22の配管77から分
岐した分岐管78がこの第2エジェクタ機構72に連結
されている。従って、この第2エジェクタ機構72で
は、溶液ポンプP3の駆動によって供給された臭化リチ
ウム希溶液Y3を動力源とし、この臭化リチウム希溶液
Y3の流動に基づく負圧により、第4の抽気配管76を
通して第1エジェクタ機構71を流れる不凝縮ガスを吸
引することができる。そして、この第2エジェクタ機構
75には抽気した不凝縮ガスを図示しない液シールを介
して溜める抽気タンクが装着されると共に、この抽気タ
ンクから不凝縮ガスを取り出す抽気ポンプ79が連結さ
れている。なお、第2エジェクタ機構72には分岐管7
8を通して供給された臭化リチウム希溶液Y3を吸収器
20に戻す戻し配管80が連結されている。
【0033】従って、蒸発器10は内部が絶対圧力6mm
Hgで、凝縮器60は内部が絶対圧力が50mmHgであるた
め、その圧力差によって凝縮器60内で発生した不凝縮
ガスは第1の抽気配管73を通って蒸発器10に抽気さ
れ、吸収器20に流動する。一方、再生器50は内部が
絶対圧力750mmHgと高圧であるため、この再生器50
内で発生した不凝縮ガスは第3の抽気配管75を通って
第1エジェクタ機構71に流動し、ここで高圧の不凝縮
ガスの流動に基づいて負圧が発生するため、吸収器20
内の不凝縮ガスは第2の抽気配管74を通して吸引され
る。また、第2エジェクタ機構72には溶液ポンプP3
により分岐管78を介して臭化リチウム希溶液Y3が供
給されており、ここで臭化リチウム希溶液Y3の流動に
基づいて負圧が発生するため、第1エジェクタ機構71
で抽気した凝縮器60及び吸収器20内の不凝縮ガスは
第4の抽気配管76を通して吸引され、液シールを介し
て抽気タンクに溜められる。なお、第2エジェクタ機構
72に供給された臭化リチウム希溶液Y3は戻し配管8
0を通して吸収器20に戻される。
Hgで、凝縮器60は内部が絶対圧力が50mmHgであるた
め、その圧力差によって凝縮器60内で発生した不凝縮
ガスは第1の抽気配管73を通って蒸発器10に抽気さ
れ、吸収器20に流動する。一方、再生器50は内部が
絶対圧力750mmHgと高圧であるため、この再生器50
内で発生した不凝縮ガスは第3の抽気配管75を通って
第1エジェクタ機構71に流動し、ここで高圧の不凝縮
ガスの流動に基づいて負圧が発生するため、吸収器20
内の不凝縮ガスは第2の抽気配管74を通して吸引され
る。また、第2エジェクタ機構72には溶液ポンプP3
により分岐管78を介して臭化リチウム希溶液Y3が供
給されており、ここで臭化リチウム希溶液Y3の流動に
基づいて負圧が発生するため、第1エジェクタ機構71
で抽気した凝縮器60及び吸収器20内の不凝縮ガスは
第4の抽気配管76を通して吸引され、液シールを介し
て抽気タンクに溜められる。なお、第2エジェクタ機構
72に供給された臭化リチウム希溶液Y3は戻し配管8
0を通して吸収器20に戻される。
【0034】このように本実施形態の抽気装置を有する
吸収冷凍機にあっては、凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸
発器10に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器
50内から供給される高圧の不凝縮ガスを動力源として
第1エジェクタ機構71によって吸収器20内の不凝縮
ガスを抽気すると共に、溶液ポンプP3により供給され
る臭化リチウム希溶液Y3を動力源として第2エジェク
タ機構72によって第1エジェクタ機構71が抽気した
不凝縮ガスをもう一度抽気するようにしている。従っ
て、吸収器20、低圧再生器50、凝縮器60で発生し
た不凝縮ガスを二段階に抽気することとなり、溶液ポン
プP3の能力、つまり、ポンプ駆動モータの高出力化を
行う必要はなく、装置の大型化や消費電力の増大を招く
ことなく低コストで抽気能力を向上することができる。
吸収冷凍機にあっては、凝縮器60内の不凝縮ガスを蒸
発器10に抽気して吸収器20へ流動させ、低圧再生器
50内から供給される高圧の不凝縮ガスを動力源として
第1エジェクタ機構71によって吸収器20内の不凝縮
ガスを抽気すると共に、溶液ポンプP3により供給され
る臭化リチウム希溶液Y3を動力源として第2エジェク
タ機構72によって第1エジェクタ機構71が抽気した
不凝縮ガスをもう一度抽気するようにしている。従っ
て、吸収器20、低圧再生器50、凝縮器60で発生し
た不凝縮ガスを二段階に抽気することとなり、溶液ポン
プP3の能力、つまり、ポンプ駆動モータの高出力化を
行う必要はなく、装置の大型化や消費電力の増大を招く
ことなく低コストで抽気能力を向上することができる。
【0035】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように本発明の吸収冷凍機によれば、冷房に利用して温
度上昇した冷水が流通する蒸発器チューブに向けて冷媒
を散布することによりこの冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸
気とする蒸発器と、蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の
濃い臭化リチウム溶液により吸収させる吸収器と、冷媒
を吸収して低濃度となった臭化リチウム溶液を燃焼ガス
により加熱して臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて
臭化リチウム溶液を高濃度として吸収器に供給する再生
器と、再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮した
冷媒を蒸発器に供給する凝縮器とで吸収冷凍機を構成
し、凝縮器内の不凝縮ガスを蒸発器あるいは吸収器へ抽
気する抽気配管を設けると共に、再生器で発生した不凝
縮ガスの流動に基づく吸引によって吸収器内の不凝縮ガ
スを抽気する第1エジェクタ機構と、溶液ポンプによっ
て吸収器から供給された臭化リチウム溶液の流動に基づ
く吸引によって第1エジェクタ機構を通過する不凝縮ガ
スを抽気する第2エジェクタ機構とを設けたので、吸収
器や再生器や凝縮器60で発生した不凝縮ガスを2つの
エジェクタ機構によって二段階抽気することとなり、臭
化リチウム溶液を供給する溶液ポンプの駆動モータの高
出力化を行う必要はなく、装置の大型化や消費電力の増
大を招くことなく低コストに抽気能力の向上を図ること
ができる。
ように本発明の吸収冷凍機によれば、冷房に利用して温
度上昇した冷水が流通する蒸発器チューブに向けて冷媒
を散布することによりこの冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸
気とする蒸発器と、蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の
濃い臭化リチウム溶液により吸収させる吸収器と、冷媒
を吸収して低濃度となった臭化リチウム溶液を燃焼ガス
により加熱して臭化リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて
臭化リチウム溶液を高濃度として吸収器に供給する再生
器と、再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮した
冷媒を蒸発器に供給する凝縮器とで吸収冷凍機を構成
し、凝縮器内の不凝縮ガスを蒸発器あるいは吸収器へ抽
気する抽気配管を設けると共に、再生器で発生した不凝
縮ガスの流動に基づく吸引によって吸収器内の不凝縮ガ
スを抽気する第1エジェクタ機構と、溶液ポンプによっ
て吸収器から供給された臭化リチウム溶液の流動に基づ
く吸引によって第1エジェクタ機構を通過する不凝縮ガ
スを抽気する第2エジェクタ機構とを設けたので、吸収
器や再生器や凝縮器60で発生した不凝縮ガスを2つの
エジェクタ機構によって二段階抽気することとなり、臭
化リチウム溶液を供給する溶液ポンプの駆動モータの高
出力化を行う必要はなく、装置の大型化や消費電力の増
大を招くことなく低コストに抽気能力の向上を図ること
ができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る吸収冷凍機の抽気装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図2】本実施形態の吸収冷凍機の概略構成図である。
【図3】吸収冷凍機に装備された従来の抽気装置の概略
図である。
図である。
10 蒸発器 20 吸収器 30 低温熱交換器 31 高温熱交換器 40 高圧再生器 50 低圧再生器 60 凝縮器 71 第1エジェクタ機構 72 第2エジェクタ機構 73 第1の抽気配管 74 第2の抽気配管 75 第3の抽気配管 76 第4の抽気配管 78 分岐管 P1 冷媒ポンプ P2,P3 溶液ポンプ L1 冷水入口ライン L2 冷水出口ライン L3,L4 冷却水ライン L11〜L15 冷媒ライン L21〜L25 溶液ライン L31 ガス(燃料)ライン R 冷媒(水) r 冷媒蒸気 Y1 臭化リチウム濃溶液 Y2 臭化リチウム中溶液 Y3 臭化リチウム希溶液 W1 冷水 W2 冷却水 G 燃料ガス
Claims (1)
- 【請求項1】 冷房に利用して温度上昇した冷水が流通
する蒸発器チューブに向けて冷媒を散布することにより
この冷媒を蒸発気化させて冷媒蒸気とする蒸発器と、該
蒸発器で発生した冷媒蒸気を濃度の濃い臭化リチウム溶
液により吸収させる吸収器と、冷媒を吸収して低濃度と
なった臭化リチウム溶液を燃焼ガスにより加熱して臭化
リチウム溶液中の冷媒を蒸発させて臭化リチウム溶液を
高濃度として前記吸収器に供給する再生器と、前記再生
器で発生した冷媒蒸気を凝縮させて凝縮した冷媒を前記
蒸発器に供給する凝縮器とを具えた吸収冷凍機におい
て、前記凝縮器内の不凝縮ガスを前記蒸発器あるいは前
記吸収器へ抽気する抽気配管と、前記再生器で発生した
不凝縮ガスの流動に基づく吸引によって前記吸収器内の
不凝縮ガスを抽気する第1エジェクタ機構と、溶液ポン
プによって前記吸収器から供給された臭化リチウム溶液
の流動に基づく吸引によって前記第1エジェクタ機構を
通過する不凝縮ガスを抽気する第2エジェクタ機構とを
設けたことを特徴とする吸収冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14743198A JPH11337233A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 吸収冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14743198A JPH11337233A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 吸収冷凍機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11337233A true JPH11337233A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15430176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14743198A Pending JPH11337233A (ja) | 1998-05-28 | 1998-05-28 | 吸収冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11337233A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020050928A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 김형벽ㅂ | 급탕 겸용 흡수식 냉동기의 응축수 제어방법과 장치 |
JP2003106711A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Daikin Ind Ltd | 吸収式冷凍装置 |
JP2021509464A (ja) * | 2017-12-31 | 2021-03-25 | テクニオン リサーチ アンド ディベロップメント ファンデーション リミテッド | 閉サイクル吸収ヒートポンプのためのパージシステム |
-
1998
- 1998-05-28 JP JP14743198A patent/JPH11337233A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020050928A (ko) * | 2000-12-22 | 2002-06-28 | 김형벽ㅂ | 급탕 겸용 흡수식 냉동기의 응축수 제어방법과 장치 |
JP2003106711A (ja) * | 2001-09-27 | 2003-04-09 | Daikin Ind Ltd | 吸収式冷凍装置 |
JP2021509464A (ja) * | 2017-12-31 | 2021-03-25 | テクニオン リサーチ アンド ディベロップメント ファンデーション リミテッド | 閉サイクル吸収ヒートポンプのためのパージシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070425 |
|
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|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070918 |