JP2002098448A - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

Info

Publication number
JP2002098448A
JP2002098448A JP2000289437A JP2000289437A JP2002098448A JP 2002098448 A JP2002098448 A JP 2002098448A JP 2000289437 A JP2000289437 A JP 2000289437A JP 2000289437 A JP2000289437 A JP 2000289437A JP 2002098448 A JP2002098448 A JP 2002098448A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorber
absorption refrigerator
solution
refrigerant
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000289437A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Ichioka
丈彦 市岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000289437A priority Critical patent/JP2002098448A/ja
Publication of JP2002098448A publication Critical patent/JP2002098448A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に抽気点を定めることができると共に、
安定して抽気を行うことができる吸収冷凍機を提供する
こと。 【解決手段】 吸収冷凍機の吸収器20内に、該吸収器
20に導入された流体を旋回させる旋回手段を設けた。
旋回手段としては、ベーン(板体)80,抜き列部、小
型ファン(送風器)を採用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収冷凍機に関
し、特に、吸収器内部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】吸収冷凍機は、水を冷媒、臭化リチウム
溶液を吸収剤とし、ガス燃料または油燃料をエネルギー
源とした冷凍機である。この吸収冷凍機は、蒸発器と吸
収器と再生器と凝縮器を主要部材として構成されてお
り、蒸発器及び吸収器の内部は、高真空(絶対圧力が6
〜7mmHg)に保持されている。
【0003】この蒸発器では、冷媒ポンプにより送られ
てきた冷媒(水)を、冷水(例えば12℃)が流通する
蒸発器チューブに向けて散布することにより、冷媒が加
熱されて冷媒蒸気となる。つまり、蒸発器は高真空容器
となっているので水(冷媒)は4〜6℃位で沸騰して蒸
発気化するので、12℃の冷水を熱源水とすることがで
きるのである。
【0004】そして、冷水は、冷媒(水)に与えた蒸発
潜熱分だけ温度低下(例えば7℃になる)して蒸発器か
ら出ていく。このように温度低下(例えば7℃となる)
した冷水は、ビルの冷房装置等(冷房負荷)に送られて
冷房に利用される。冷房に利用された冷水は温度上昇
(例えば12℃になる)して再び蒸発器の蒸発器チュー
ブに流入してくる。
【0005】一方、吸収器では、蒸発器で発生した冷媒
蒸気を、臭化リチウム溶液により吸収する。水分を吸収
して濃度が低くなった臭化リチウム溶液(以下「臭化リ
チウム希溶液」と称する)は吸収器の底部に集められ
る。この吸収器では、冷媒蒸気が臭化リチウム溶液に吸
収されて気体(水蒸気)から液体(水)に変化するとき
の凝縮潜熱と、臭化リチウム溶液が水分を吸収して濃度
が薄くなるときの希釈熱が発生するので、冷却水(上記
「冷水」とは別の系に流通している)によりこれらの熱
を取り除いている。なお、臭化リチウム溶液は、その水
蒸気分圧が水の飽和蒸気よりも低いので、吸湿性に富
み、冷媒蒸気を吸収するのに好適な物質である。
【0006】そして、再生器では、吸収器から送られて
くる臭化リチウム希溶液を加熱する。このため、臭化リ
チウム希溶液中の冷媒は一部が蒸発気化し、溶液は濃縮
された臭化リチウム溶液(以下「臭化リチウム濃溶液」
と称する)となる。濃度が元の状態まで高められた臭化
リチウム濃溶液は、吸収器に送られ再び冷媒蒸気を吸収
する。一方、蒸発した冷媒蒸気は、凝縮器に送られる。
【0007】なお、実機では、熱効率を上げ加熱エネル
ギーを減少させる目的で、再生器を2段に配置した二重
効用型の吸収冷凍機が採用されている。この二重効用型
の吸収冷凍機では、再生器として、供給された燃料を燃
焼することにより臭化リチウム希溶液を加熱をする高圧
再生器と、高圧再生器で発生した高温の冷媒蒸気を加熱
源として臭化リチウム希溶液を加熱する低圧再生器とを
備えている。
【0008】また、凝縮器では、再生器から送られてき
た冷媒蒸気を冷却水により冷却して、凝縮液化する。こ
の凝縮した水は冷媒(水)として再び蒸発器に供給され
る。
【0009】このように吸収冷凍機では、冷媒(水)
が、水−水蒸気−水と変化(相の変化)をすると共に、
臭化リチウム溶液が、濃溶液−希溶液−濃溶液と変化
(濃度の変化)をする。吸収冷凍機は、上述した相の変
化(冷媒)と濃度の変化(臭化リチウム溶液)の過程
で、水の蒸発潜熱により冷水を製造し、臭化リチウム溶
液の吸収能力により水蒸気を吸収する作用を、高真空密
閉系内で繰り返し行わせる装置である。
【0010】かかる吸収冷凍機では、高圧再生器に供給
する燃料の量を増加して加熱量を増大し、臭化リチウム
溶液の濃度を濃くすることにより、蒸発器から出ていく
冷水の温度を下げることができる。逆に、高圧再生器に
供給する燃料の量を減少して加熱量を減少し、臭化リチ
ウム溶液の濃度を薄くすることにより、蒸発器から出て
いく冷水の温度を上げることができる。このように、臭
化リチウム溶液の濃度調整をすることにより、冷水温度
を制御して、蒸発器から出て行く冷水の温度を設定温度
(例えば7℃)にしている。
【0011】ここで、吸収冷凍機における蒸発器及び吸
収器について説明する。図6に従来の吸収冷凍機の内部
構造を表す概略を示す。
【0012】従来の吸収冷凍機において、図6に示すよ
うに、蒸発器101と吸収器102は同一のシェル内に
配設され、両者の間には気液分離器103が配設されて
おり、吸収器102の上部に低圧再生器104が、この
低圧再生器104に隣接して凝縮器105がそれぞれ配
設されている。箱型のケース本体107内の一側には複
数の伝熱管112が水平方向に格子状に配列されてい
る。一方、箱型のケース本体107内の他側には複数の
伝熱管114が水平方向に配列されている。
【0013】従って、蒸発器101では、冷房に利用さ
れて温度上昇した冷水が蒸発器チューブとしての複数の
伝熱管112に流動しており、この伝熱管112に向け
て冷媒が散布されると、この冷媒が加熱されて冷媒蒸気
となり、気液分離器103を通して吸収器102に流動
する。この吸収器102では、冷却水が吸収器チューブ
としての複数の伝熱管114に流動しており、この伝熱
管114に向けて臭化リチウム溶液が散布されると共
に、蒸発器101で発生した冷媒蒸気が臭化リチウム溶
液によって吸収される。そのため、冷媒蒸気を吸収した
臭化リチウム溶液は伝熱管114に接触することで内部
を流れる冷却水により凝縮潜熱や希釈熱が取り除かれ、
低濃度となった臭化リチウム溶液はケース本体107の
底部に集められる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】一般に、吸収冷凍機に
あっては、作動中に水素ガスが発生したり、外部から不
凝縮ガスが浸入することがあり、内部にこれらの不凝縮
ガスが溜まると伝熱効率が低下してしまうため、抽気装
置を用いて外部に排出している。上記吸収器102で
は、エジェクタ機構などを用いて抽気しているが、この
不凝縮ガスは冷媒蒸気の流動のないところ(抽気点)に
停留するものであり、従来はこの抽気点に吸引パイプを
延設して不凝縮ガスを抽気している。しかし、従来の吸
収器102では、自然発生的に不凝縮ガスの停留位置が
定まるため、流動解析をして抽気点を設定しなければな
らず、面倒であった。また、吸収冷凍機の負荷が変動し
て冷媒蒸気流量が変化した場合、不凝縮ガスの停留位置
が変動してしまい、安定した抽気が困難であった。
【0015】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、容易に抽気点を定めることができると共に、安定
して抽気を行うことができる吸収冷凍機を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の吸収冷
凍機は、蒸発器で蒸発した冷媒ガスを吸収器中の溶液に
吸収溶解させ、吸収器を出た希薄溶液を、加熱すること
により高温の高濃度溶液として再生し、この高濃度の溶
液を前記吸収器へ戻す吸収冷凍機において、前記吸収器
内には、該吸収器に導入された不凝縮ガスを含む流体を
旋回させる旋回手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0017】この吸収冷凍機においては旋回手段によっ
て吸収器内に積極的に旋回流を発生させる。この旋回中
心に不凝縮ガスの吸引パイプを配設すればよい。また、
冷媒蒸気の流動方向を積極的に制御しているため、吸収
冷凍機の負荷を変えてもその旋回中心が移動することが
ない。
【0018】請求項2に記載の吸収冷凍機は、請求項1
記載の吸収冷凍機において、前記吸収器内には複数の伝
熱管が互いに平行に連設配置された管群が設けられ、該
管群の両側方には、前記旋回手段として複数の板体が設
けられていることを特徴とする。
【0019】この吸収冷凍機においては、吸収器に流入
した冷媒蒸気の流動方向が板体によって制御され、旋回
流が形成される。
【0020】請求項3に記載の吸収冷凍機は、請求項1
記載の吸収冷凍機において、前記吸収器内には複数の伝
熱管が互いに平行に連設配置された管群が設けられ該管
群には、前記旋回手段として、隣接する伝熱管が連続的
に取り除かれた抜き列部が形成されていることを特徴と
する。
【0021】この吸収冷凍機においては、抜き列部の圧
損が小さくなるため、冷媒蒸気が抜き列部に流入しやす
い。したがって、抜き列部によって冷媒蒸気の流れが誘
導され、吸収器内に旋回流が発生される。
【0022】請求項4に記載の吸収冷凍機は、請求項1
記載の吸収冷凍機において、前記旋回手段は、前記吸収
器内に設けられた送風器であることを特徴とする。
【0023】この吸収冷凍機においては、送風器によっ
て吸収器内に旋回流が発生される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1に、本発明の第1実施
形態に係る吸収冷凍機が備える吸収器の断面、図2に本
実施形態の吸収冷凍機の概略構成、図3に同吸収冷凍機
の内部構造を表す側面概略を示す。
【0025】本実施形態の吸収冷凍機において、図2に
示すように、蒸発器10と吸収器20は、同一のシェル
(高真空容器)内に構成されている。この蒸発器10内
には蒸発器チューブ11が配置されている。この蒸発器
チューブ11には、冷水入口ラインL1を介して冷水W
1が供給され、蒸発器チューブ11を流通した冷水W1
は冷水出口ラインL2を介して外部に排出される。ま
た、冷媒ラインL11を介して冷媒ポンプP1により汲
み上げられた冷媒(水)Rは、蒸発器チューブ11に向
けて散布される。散布された冷媒Rは、蒸発器チューブ
11内を流通する冷水W1から気化の潜熱を奪って蒸発
気化して冷媒蒸気rとなる。この冷媒蒸気rは吸収器2
0側に流入していく。
【0026】この冷水W1は、例えば12℃の温度で蒸
発器10に入り、蒸発器チューブ11にて冷却されて、
蒸発器10から例えば7℃の温度で排出される。冷水出
口ラインL2から出てくる7℃の冷水W1は、ビルの冷
房や工場のプロセス用として用いられる。ビル冷房等の
冷房負荷において冷房に供せられた冷水W1は、温度上
昇し12℃の温度となって再び蒸発器10に流入してく
る。
【0027】一方、吸収器20内には吸収器チューブ2
1が配置されている。この吸収器チューブ21には、冷
却水ラインL3を介して冷却水W2が供給される。そし
て、溶液ラインL21を介して溶液ポンプP2により圧
送されてきた臭化リチウム濃溶液Y1は、吸収器チュー
ブ21に向けて散布される。このため、散布された臭化
リチウム濃溶液Y1は、吸収器20側に流入してきた冷
媒蒸気rを吸収して、濃度が薄くなる。濃度が薄くなっ
た臭化リチウム希溶液Y3は、吸収器20の底部に集め
られる。なお、吸収器20内で発生する熱は、吸収器チ
ューブ21内を流通する冷却水W2により冷却される。
【0028】この吸収器20の底部に集められた臭化リ
チウム希溶液Y3は、溶液ポンプP3により圧送され、
バルブV5,低温熱交換器30,溶液ラインL22,高
温熱交換器31,溶液ラインL23を介して、高圧再生
器40に供給される。
【0029】高圧再生器40は、炉筒,伝熱管を胴内に
収めると共にバーナを装備している。この高圧再生器4
0は、ガスラインL31及びバルブV21及び燃料制御
弁V22を介して燃料ガスGが供給されることにより、
燃料ガスGを燃焼して臭化リチウム希溶液Y3を加熱す
る。高圧再生器40に供給された臭化リチウム希溶液Y
3は、加熱され、冷媒の一部が蒸発気化して濃度が中程
度の臭化リチウム中溶液Y2となる。この臭化リチウム
中溶液Y2は、溶液ラインL24,高温熱交換器31を
通って低圧再生器50に供給される。
【0030】一方、高圧再生器40にて蒸発した冷媒蒸
気rは、冷媒ラインL12を介して、低圧再生器50の
低圧再生器チューブ51に供給され、更に、冷媒ライン
L13を介して凝縮器60に供給される。なお、低圧再
生器50と凝縮器60は、同一のシェル内に構成されて
いる。
【0031】この低圧再生器50では、溶液ラインL2
4を介して臭化リチウム中溶液Y2が供給されるととも
に、溶液ラインL25を介して溶液ラインL22から分
岐してきた臭化リチウム希溶液Y3が低圧再生器チュー
ブ51に向けて散布される。この低圧再生器50では、
低圧再生器チューブ51により溶液Y2,Y3が加熱さ
れ、冷媒の一部が蒸発して溶液の濃度が更に濃くなり、
高濃度の臭化リチウム濃溶液Y1が低圧再生器50の底
部に集められる。この臭化リチウム濃溶液Y1は、溶液
ポンプP2により、再び吸収器20に供給される。
【0032】また、凝縮器60には、冷却水ラインL4
により冷却水W2が供給される凝縮器チューブ61が配
置されている。この凝縮器60では、高圧再生器40に
て蒸発して冷媒ラインL12,低圧再生器チューブ51
及び冷媒ラインL13を介して供給されてきた冷媒蒸気
rと、低圧再生器50にて蒸発して凝縮器60側に流入
してきた冷媒蒸気rが、凝縮器チューブ61にて冷却凝
縮されて、冷媒(水)Rとなる。この冷媒Rは、重力及
び圧力差により、冷媒ラインL14を介して蒸発器10
に送られる。蒸発器10の底部に集められた冷媒Rは、
冷媒ポンプP1により再び冷媒ラインL11を介して蒸
発器チューブ11に向けて散布される。
【0033】なお、上述した吸収冷凍機にて、冷房運転
時には、バルブV1,V2,V3,V4は閉じており
(図では黒塗りして示している)、バルブV5,V1
1,V12,V13,V14は開いている(図では白抜
きして示している)。また、吸収冷凍機は暖房運転をす
ることもできるが、本発明には関係がないので、暖房運
転時の動作説明は割愛する。
【0034】ここで、上述した本実施形態の吸収冷凍機
において、吸収器20の構造を具体的に説明する。
【0035】図1及び図3に示すように、蒸発器10と
吸収器20は同一のシェル内に構成されており、箱型の
ケース本体70のほぼ中央部に気液分離器71が配設さ
れて両者を区画している。ケース本体70内には吸収器
チューブ21を構成する複数の伝熱管74が水平方向に
連設配置されて管群を形成している。
【0036】吸収器20の内部には、図1に示すように
気液分離器71に隣接してルーバ79が複数設けられて
いる。ルーバ79は、吸収器2内に散布された臭化リチ
ウム濃溶液Y1が蒸発器10側に流入しないように設け
られているものであり、蒸発器10側から吸収器20側
に向かって下降するよう傾斜を成して配設されている。
【0037】吸収器20の内側には、旋回手段として複
数のベーン(板体)80が設けられている。ベーン80
はルーバ79に隣接してに設けられた上流側ベーン80
aと、伝熱管74に対して反対側の側部に設けられた下
流側ベーン80bとにより構成されている。上流側ベー
ン80aは、図示のように伝熱管74群の高さ方向略全
域に渡って設けられており、蒸発器10側から吸収器2
0側に向かって下降するよう傾斜を成して取付けられて
いる。下流側ベーン80bは、吸収器20の上部に、蒸
発器10側に向かって上昇するように取付けられてい
る。また、伝熱管74群の上部及び下部はそれぞれ空洞
域20a、20bとされ、後述の冷媒蒸気rの流路とな
っている。
【0038】この吸収器20においては、伝熱管74に
冷却水入口ラインL3から冷却水W2が供給される。こ
の冷却水W2は伝熱管74群を通って冷却水ラインL4
に排出される。一方、臭化リチウム濃溶液Y1は伝熱管
74に向けて散布されて伝熱管74の外面に付着するこ
とで、内部を流れる冷却水W2により冷却される。ま
た、蒸発器10で発生した冷媒蒸気rは気液分離器71
を通って吸収器20に流動される。この冷媒蒸気rが臭
化リチウム濃溶液Y1によって吸収され、凝縮潜熱や希
釈熱が取り除かれ、低濃度となった臭化リチウム希溶液
Y3はケース本体70の底部に集められる。
【0039】一般に、吸収冷凍機においては、作動中に
水素ガスが発生したり、外部から不凝縮ガスが浸入する
ことがある。この不凝縮ガスは、上記冷媒蒸気rととも
に吸収器20内に流入する。本例においては、不凝縮ガ
スを含む冷媒蒸気rは、上流側ベーン80aによって下
降するようにその流動方向が制御される。なお、ルーバ
ー79も、ベーン80aと同様に、冷媒蒸気rを旋回さ
せる作用を有している。冷媒蒸気rは伝熱管74の間及
び空洞域20bを通り、下流側ベーン80bによってそ
の流動方向が制御され、図1中の矢印fで示すように吸
収器20内を旋回する。このように、ベーン80によっ
て冷媒蒸気rの流動方向が制御されていることで、冷媒
蒸気rの流動が少ない旋回中心(抽気点)Cに不凝縮ガ
スが停留する。したがって、旋回中心Cに不凝縮ガスの
吸引パイプを配設すればよい。
【0040】このように、本例においては、冷媒蒸気r
をベーン80によって旋回させるので、流動解析を行う
ことなく、抽気点を設定することができる。また、冷媒
蒸気rの流動方向を積極的に制御しているため、吸収冷
凍機の負荷を変えてもその旋回中心Cが移動することが
ないので、安定した抽気が可能である。
【0041】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。上記第1の実施形態と同一の構成については同
一の符号を用いると共に、その説明を省略する。図4に
示すように、本例においては、隣接する伝熱管74が連
続的に取り除かれ、抜き列部(旋回手段)81が形成さ
れている。各抜き列部81は、それぞれ旋回中心C周り
に同一方向(図では右回り)のカーブを成して設けられ
ている。
【0042】上記抜き列部81は伝熱管74が取り除か
れているために圧損が小さい。したがって、冷媒蒸気r
は抜き列部81を流動し、これにより旋回中心C周りに
旋回流が発生する。不凝縮ガスは冷媒蒸気rの流動が少
ない旋回中心(抽気点)Cに停留するから、旋回中心C
に不凝縮ガスの吸引パイプを配設すればよい。
【0043】このように、本例においては、冷媒蒸気r
を抜き列部81によって旋回させるので、流動解析を行
うことなく、抽気点を設定することができる。また、冷
媒蒸気rの流動方向を積極的に制御しているため、吸収
冷凍機の負荷を変えてもその旋回中心Cが移動すること
がないので、安定した抽気が可能である。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。上記第1の実施形態と同一の構成については同
一の符号を用いると共に、その説明を省略する。図5に
示すように、本例においては、旋回手段として、伝熱管
74群を取り囲んで小型ファン(送風器)82が複数配
置されている。各小型ファン82は、隣接する小型ファ
ン82の方向を向いて配設されており、伝熱管74群略
中心の旋回中心Cの周りに旋回流を発生させるようにな
っている。なお、この小型ファン82は、腐食しない素
材により形成されている。
【0045】上記のように構成された本例においては、
小型ファン82によって吸収器2内に積極的に旋回流が
発生される。不凝縮ガスは冷媒蒸気rの流動が少ない旋
回中心(抽気点)Cに停留するから、旋回中心Cに不凝
縮ガスの吸引パイプを配設すればよい。このように、本
例においては、流動解析を行うことなく、抽気点を設定
することができる。また、冷媒蒸気rの流動方向を積極
的に制御しているため、吸収冷凍機の負荷を変えてもそ
の旋回中心Cが移動することがないので、安定した抽気
が可能である。特に、吸収冷凍機製造後直後には多量の
不凝縮ガスが発生するため、上記小型ファン82によっ
て旋回流を発生させて不凝縮ガスを有効に取り除くこと
ができる。また、腐食しないため、その後小型ファン8
2を取付けた状態のまま吸収冷凍機を稼働しても、吸収
冷凍機の性能には悪影響を及ぼさない。なお、本発明
は、単段型、多重効用型いずれの吸収冷凍機にも適用で
きることはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】このように、本例においては、吸収器内
に導入された冷媒蒸気が旋回手段によって旋回されるの
で、流動解析を行うことなく、旋回中心を抽気点に設定
することができる。また、冷媒蒸気の流動方向を積極的
に制御しているため、吸収冷凍機の負荷を変えてもその
旋回中心が移動することがないので、安定した抽気が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態として示した吸収冷
凍機の吸収器の要部断面図である。
【図2】 同吸収冷凍機の概略構成を示す図である。
【図3】 同吸収冷凍機の吸収器の構成を示す断面図で
ある。
【図4】 本発明の第2の実施形態として示した吸収冷
凍機の吸収器の要部断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施形態として示した吸収冷
凍機の吸収器の要部断面図である。
【図6】 従来の吸収冷凍機の吸収器の構成を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 蒸発器 20 吸収器 40 高圧再生器 80 ベーン(板体) 81 抜き列部 82 小型ファン(送風器)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発器で蒸発した冷媒ガスを吸収器中の
    溶液に吸収溶解させ、吸収器を出た希薄溶液を、加熱す
    ることにより高温の高濃度溶液として再生し、この高濃
    度の溶液を前記吸収器へ戻す吸収冷凍機において、 前記吸収器内には、該吸収器に導入された不凝縮ガスを
    含む流体を旋回させる旋回手段が設けられていることを
    特徴とする吸収冷凍機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸収冷凍機において、 前記吸収器内には複数の伝熱管が互いに平行に連設配置
    された管群が設けられ、該管群の両側方には、前記旋回
    手段として複数の板体が設けられていることを特徴とす
    る吸収冷凍機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吸収冷凍機において、 前記吸収器内には複数の伝熱管が互いに平行に連設配置
    された管群が設けられ、該管群には、前記旋回手段とし
    て、隣接する伝熱管が連続的に取り除かれた抜き列部が
    形成されていることを特徴とする吸収冷凍機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の吸収冷凍機において、 前記旋回手段は、前記吸収器内に設けられた送風器であ
    ることを特徴とする吸収冷凍機。
JP2000289437A 2000-09-22 2000-09-22 吸収冷凍機 Withdrawn JP2002098448A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289437A JP2002098448A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 吸収冷凍機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000289437A JP2002098448A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 吸収冷凍機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002098448A true JP2002098448A (ja) 2002-04-05

Family

ID=18772839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000289437A Withdrawn JP2002098448A (ja) 2000-09-22 2000-09-22 吸収冷凍機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002098448A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11966968B2 (en) 2019-07-30 2024-04-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Information processing system for scheduling, dispatch, and return of rental articles

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11966968B2 (en) 2019-07-30 2024-04-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Information processing system for scheduling, dispatch, and return of rental articles

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3445941B2 (ja) 多段蒸発吸収型の吸収冷温水機及びそれを備えた大温度差空調システム
JP3935610B2 (ja) 熱交換器及び吸収冷凍機
JPH11351696A (ja) 熱交換器及び再生器及び吸収冷凍機
JP2002098448A (ja) 吸収冷凍機
JP2000352495A (ja) ドレントラップ機構及び蒸気式吸収冷凍機
JP3935611B2 (ja) 蒸発器及び吸収器及び吸収冷凍機
JPH05256536A (ja) 吸収式冷凍機
JP2001041608A (ja) 吸収冷凍機の蒸発器及び吸収器
JPH11337233A (ja) 吸収冷凍機
JP2002181410A (ja) 吸収冷凍機
JP2001041605A (ja) 吸収冷凍機
JP2002243309A (ja) 吸収冷凍機
JP2002081783A (ja) 吸収冷凍機及びその制御方法
JP2007263461A (ja) 吸収冷凍機
JP2000266476A (ja) 熱交換器及び吸収冷凍機
KR100308381B1 (ko) 흡수식냉동기의용액열교환기
JP2002181402A (ja) 吸収冷凍機
JPH11351694A (ja) 再生器及び吸収冷凍機
KR100286833B1 (ko) 흡수식 냉난방 시스템의 재생기용 열교환기
JP4043101B2 (ja) 熱交換器及び再生器及び吸収冷凍機
JP2004333019A (ja) 吸収式冷凍機
KR100188892B1 (ko) 흡수식 공조장치
JP3277349B2 (ja) 吸収冷凍機用蒸発吸収器
KR19990064984A (ko) 흡수식 냉난방기용 고온재생기의 기액분리장치
KR100314471B1 (ko) 암모니아를이용한흡수식열펌프의발생기

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204