JP6614294B1 - 回折環撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定箇所が狭い場合でもX線を照射して回折環を撮像することが可能な回折環撮像装置において、照射点—撮像面間距離を精度よく設定値にする。【解決手段】 X線出射器10から出射されたX線を通過させる貫通孔が出力軸に形成されたモータ27は、イメージングプレート15を固定したテーブル16を出力軸に固定し、側面にファイバーカメラのカメラ部45を固定している。テーブル16はLED光出射器40を固定し、LED光出射器40へはワイヤレス給電トランス30を介して電力が供給される。LED光の光軸が出射X線と交差する箇所は、照射点—撮像面間距離が設定値になる箇所にされており、モータ27を回転させてLED光出射器40からLED光を出射させたとき、ファイバーカメラの撮影画像に写る円の照射模様が点になるよう装置の位置を調整すると、照射点—撮像面間距離は設定値になる。【選択図】図2

Description

本発明は、測定対象物にX線を照射し、測定対象物で回折したX線により撮像面に回折環を撮像する回折環撮像装置に関する。
従来から、測定対象物に所定の入射角でX線を照射して、測定対象物で回折したX線によりX線回折環(以下、回折環という)を形成し、形成された回折環の形状を検出してcosα法による分析を行い、測定対象物の残留応力を測定するX線回折測定装置が知られている。このようなX線回折測定装置において、配管の内部や穴の内部のように測定箇所が狭く、通常のX線回折測定装置では回折環を撮像できない箇所でも回折環を撮像できる回折環撮像装置として、特許文献1に示される装置がある。この装置は、放射状にX線を出射するX線出射器のX線の出射方向に、出力軸に貫通孔を設けたモータを設け、イメージングプレートを取り付けたテーブルを該モータに取り付けており、X線出射器から該モータ及び該テーブルの貫通孔を介してX線を出射した際、測定箇所で発生した回折X線をイメージングプレートで受光し、回折環を撮像するようになっている。また、この装置は、X線出射器の中心軸と該モータ及び該テーブルの貫通孔とが成す角度を任意の角度にすることが可能な角度変化機構を設けており、装置の姿勢を大きく変化させることなく、X線を適切な入射角で測定箇所に照射して回折環を撮像することができるようになっている。また、イメージングプレートに撮像された回折環は、装置を専用の回折環読取り装置にセットして読み取ることができるようになっており、回折環読取り装置は回折環を読み取った後、残留応力を計算することができるようになっている。この回折環撮像装置と回折環読取り装置を用いれば、測定箇所が狭い場所にある場合でも、装置を測定箇所の近傍にセットして回折環を撮像し、残留応力を測定することができる。
特許第6198088号公報
しかしながら、特許文献1に示される回折環撮像装置は、X線照射点からイメージングプレートまでの距離(以下、照射点―撮像面間距離という)を検出する機能がなく、照射点―撮像面間距離は、撮像した回折環の半径から算出するか、測定箇所の回折環を読み取った後、測定箇所に鉄粉等の金属粉を吹き付け(残留応力0の状態を作り)、再度回折環を撮像して撮像した回折環の半径から算出するといった方法で得ている。しかし、測定箇所で撮像した回折環は残留応力があるため真円にはならず、算出される照射点―撮像面間距離は精度が悪いという問題がある。また、測定箇所に鉄粉等の金属粉を吹き付けて撮像した場合は真円になり、照射点―撮像面間距離はある程度の精度で得られるが、回折環の撮像と読み取りを2回行う上、狭い場所で金属粉を吹き付ける作業を行う必要があるため、測定効率が極めて悪いという問題がある。また、X線の入射角、及びイメージングプレートの回転角度0のラインと出射X線の光軸を含む平面(以下、基準平面という)とX線照射点における測定対象物の法線とが成す角度(以下、基準平面傾き角という)は、特許第5967491号に示される方法を用いて、撮像した回折環の円周方向の半価幅の変化曲線又は円周方向のX線ピーク強度の変化曲線から求めている。しかし、回折環が明瞭に撮像されないと、すなわち、回折環の円周方向のすべての場所において半径方向のX線強度分布が正規分布のようになっていないと、精度のよい値が得られないという問題がある。
本発明はこの問題を解消するためなされたもので、その目的は、測定対象物にX線を照射し、測定対象物で回折したX線により撮像面に回折環を撮像する回折環撮像装置であって、特許文献1に示されるように測定箇所が狭い場合でも回折環撮像が可能な回折環撮像装置において、照射点―撮像面間距離を精度よく設定値にすることができる回折環撮像装置を提供することにある。さらに、X線の入射角を精度よく設定値にし、基準平面傾き角を精度よく0にすることができる回折環撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、自らの中心軸を中心にして放射状にX線を出射するX線出射器と、X線出射器から出射するX線の出射方向に配置されたモータであって、出射するX線を通過させる第1の貫通孔が回転の出力軸内に、出力軸の中心軸と第1の貫通孔の中心軸とが一致するように設けられたモータと、モータの出力軸に取り付けられたテーブル状の回折環撮像手段であって、第1の貫通孔の中心軸と中心軸が一致する第2の貫通孔を有し、第2の貫通孔を通過させてX線が出射され、出射された方向に物体があるとき、物体で発生した回折X線により第2の貫通孔の中心軸と垂直に交差する撮像面に回折環を撮像する回折環撮像手段と、回折環撮像手段に取り付けられ、第2の貫通孔から出射するX線の光軸と光軸が交差するように可視の平行光を出射する、又は第2の貫通孔から出射するX線の光軸上で焦点を結ぶように可視の集束光を出射する可視光出射手段であって、可視の平行光又は可視の集束光の光軸が第2の貫通孔から出射するX線の光軸と交差する点から撮像面までの距離が設定値にされている可視光出射手段と、回折環撮像手段の近傍に配置され、可視の平行光又は可視の集束光の光軸が第2の貫通孔から出射するX線の光軸と交差する点付近を撮像するカメラとを備えた回折環撮像装置としたことにある。
これによれば、可視光出射手段から可視光を照射し、モータを駆動させて回折環撮像手段に取り付けた可視光出射手段を回転させると、モータの出力軸の中心軸と第2の貫通孔から出射するX線の光軸とは一致しているため、可視光が形成する照射模様は、出射するX線の光軸が物体の表面と交差する点を中心とした円となる。そして、可視光の光軸が出射するX線の光軸と交差する点から撮像面までの距離を照射点−撮像面間距離の設定値にしてあるので、回折環撮像装置の位置を調整して可視光が形成する照射模様を点にすることで、照射点−撮像面間距離を設定値にすることができる。また、円の照射模様の半径から、照射点−撮像面間距離の設定値からのずれがどの程度であるかを知ることができる。そして、測定箇所が狭い場所にあり、円の照射模様を肉眼で見ることが困難であっても、カメラの撮影画像により円の照射模様を見ることができる。よって、この回折環撮像装置によれば、照射点―撮像面間距離を精度よく設定値にすることができる。
また、本発明の他の特徴は、回折環撮像装置は、X線出射器を固定しモータを連結するホルダと、ホルダに取り付けられ、リセットしたときを傾き角0として、X線出射器の中心軸に垂直で互いに垂直な2方向における傾き角を検出する傾き角検出手段とを備え、回折環撮像手段の撮像面における回転角度0のラインは、前記傾き角検出手段が傾き角を検出する2方向の内の1方向に対して垂直になっているようにしたことにある。
これによれば、第2の貫通孔から出射するX線の光軸が測定箇所に対して垂直になるようにして傾き角検出手段をリセットした後、回折環撮像装置の姿勢を変化させれば、傾き角検出手段が検出する2方向の傾き角の内の1つはX線の入射角であり、もう1方向の傾き角は基準平面傾き角になる。よって、傾き角検出手段が検出する傾き角を参照して回折環撮像装置の姿勢を調整すれば、X線の入射角を精度よく設定値にし、基準平面傾き角を精度よく0にすることができる。なお、傾き角検出手段が検出する撮像面の回転角度0のラインの垂直方向における傾き角は基準平面傾き角であり、もう1方向の傾き角はX線の入射角である。
また、本発明の他の特徴は、回折環撮像装置は、ホルダに連結するとともにモータに連結し、専用の治具を取り付けできる治具取付用ブロックを備え、専用の治具は、回折環撮像装置を取り付けたとき、第1の貫通孔の中心軸方向に底面を有し、底面に突出して第1の貫通孔の中心軸に垂直であるとともに、第1の貫通孔の中心軸と交差する点が中心になる平面部を有しているようにしたことにある。
これによれば、回折環撮像装置を専用の治具に取り付け、専用の治具を測定箇所の面に接触させれば、容易に出射するX線の光軸を測定箇所に対して垂直になるようにすることができ、回折環撮像装置の姿勢を変化させた際に傾き角検出手段が検出する、X線の入射角と基準平面傾き角の精度をよくすることができる。
また、本発明の他の特徴は、回折環撮像装置のホルダは、X線出射器の中心軸に対する第1の貫通孔の角度を、撮像面における回転角度0のラインの方向に垂直な軸周りに、任意の角度に設定可能な角度変化機構を備え、ホルダは、X線出射器の中心軸に対する第1の貫通孔の角度を読取ることが可能な表示がされているようにしたことにある。
これによれば、角度変化機構によりX線出射器の中心軸に対する第1の貫通孔の角度を、X線入射角の設定値にしたうえで、出射するX線の光軸が測定箇所に対して垂直になるようにし、その後X線出射器の中心軸が測定箇所に対しておおよそで垂直になるようにすれば、X線の入射角を設定値付近にし、基準平面傾き角を0付近にすることができる。よって、傾き角検出手段が検出する傾き角を参照しての回折環撮像装置の姿勢の調整が容易になる。
また、本発明の他の特徴は、回折環撮像装置は、モータを駆動させて可視光出射手段から可視光を出射させた際、可視光により形成される照射模様が、傾き角検出手段が検出した撮像面の回転角度0のラインの垂直方向における傾き角の大きさと符号、及び傾き角検出手段が検出したもう1方向における傾き角の設定値からのずれの大きさと符号に対応して変化するよう、可視光出射手段の発光を制御する発光制御手段を備えたことにある。
これによれば、傾き角検出手段が検出する傾き角の数値を見て傾き角を確認する必要はなく、カメラの撮影画像により可視光が形成する円の照射模様を見て、照射模様がX線の入射角が設定値で、基準平面傾き角が0である照射模様になるように回折環撮像装置の姿勢を調整すればよい。この調整は、可視光が形成する円の照射模様を点にする回折環撮像装置の位置の調整の前に行う。なお、照射模様の変化としては、X線の入射角の設定値からのずれの大きさと符号及び基準平面傾き角の大きさと符号から、撮像面の回転角度0のラインに平行な方向とこの方向に直角な方向の2つのベクトルを定め、それらのベクトルの合成ベクトルの方向と大きさにより、円の照射模様の欠ける箇所と範囲を定めるといった方法が考えられる。ただし、照射模様の変化は、照射模様を見ながらの回折環撮像装置の姿勢の調整が行いやすければ、どのようなものでもよい。
本発明の実施形態に係る回折環撮像装置の全体構成図である。 図1の回折環撮像装置における回折環撮像装置本体の部分断面図である。 図2の回折環撮像装置本体における回折環撮像部分の拡大図である。 図2の回折環撮像装置本体におけるモータ固定プレートを上方から見た図である。 測定箇所の面に対して出射X線の光軸を垂直にする際、図2の回折環撮像装置本体を取り付ける治具の全体外観図である。 回折環撮像装置本体を円柱状の穴に挿入して穴の底面を測定するときの様子を示した図である。 回折環撮像装置本体を円柱状の穴に挿入して穴の側面を測定するときの様子を示した図である。 測定箇所にX線を照射して回折環を撮像する際、図2の回折環撮像装置本体を取り付ける治具の全体外観図である。 回折環撮像装置本体を円柱状の穴に挿入して穴の側面を測定する際、照射点−撮像面間距離を調整するための治具の全体外観図である。 図9の治具の先端部分を、伸縮棒収納部の筐体上面を取り外して上方から見た図である。 X線入射角及び基準平面傾き角とLED光により形成される円の照射模様との関係を示した図である。 図8の治具におけるゴニオステージのハンドルを回すための治具の全体外観図である。 図12の治具における長尺状部と短尺状部の筐体の側面を取り外して横方向から見た図である。
本発明の一実施形態に係る回折環撮像装置の構成について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、回折環撮像装置の全体構成図であり、図2は回折環撮像装置本体の部分断面図であり、図3は回折環撮像装置本体における回折環撮像部分の拡大図である。この回折環撮像装置は先行技術文献の特許文献1に示される回折環撮像装置を改良したものであり、特許文献1に示される回折環撮像装置と構成が同じ箇所は特許文献1で既に説明されているので、簡略的に説明するにとどめる。なお、特許文献1に示される回折環撮像装置と構成が同じ箇所は図に同じ番号を付してある。
図1に示すように、回折環撮像装置1は、回折環撮像装置本体5、高電圧電源6、ファイバーカメラ4、制御装置95及びコンピュータ装置90等から構成され、測定箇所が円柱状の穴の内部である測定対象物OBに回折環撮像装置本体5を挿入し、X線を測定箇所に照射してイメージングプレート15に回折環を撮像するものである。X線回折測定は様々な金属において行うことができるが、本実施形態では測定箇所の材質は鉄であり、測定対象物OBは円柱状の穴の底面又は側面が鉄であればどのようなものでもよいとする。
図2に示すように、回折環撮像装置本体5は、円筒状のホルダ7の内部にX線出射器10がセットされ、セットされるとホルダ7の中心軸とX線出射器10の中心軸とは略一致する。ホルダ7の底部は径の大きな孔7aが開けられており、X線出射器10は高電圧電源6から電力が供給されると、孔7aを通過させてX線を図2の下方向に出射する。このX線は、図2に一点鎖線で示されるように、X線出射器10の中心軸を中心に放射状に広がるX線である。高電圧電源6は内部に制御回路を備え、コントローラ91からX線出射の指令が入力すると、X線出射器10に設定された強度の電力を供給し、コントローラ91から停止指令が入力すると、供給している電力を停止する。コントローラ91は入力装置92から回折環撮像の指令が入力すると、高電圧電源6にX線出射の指令を出力し、設定された時間が経過した後停止指令を出力する。
図2に示すように、円筒状のホルダ7は上部に雄ねじが切られており、雌ねじが切られた上蓋8を捻じ込むことができるようになっていて、ホルダ7にX線出射器10をセットし上蓋8をホルダ7に捻じ込むと、X線出射器10はホルダ7内で固定される。また、上蓋8は中心に孔8aが開けられており、X線出射器10から出る高電圧電源6に接続するためのケーブル9を通すことができるようになっている。
モータ27は、2つのねじ14を2つの固定板29の孔29aを通して穴13aに締め込むことでモータ固定プレート13に固定され、モータ固定プレート13の2つの連結部12は、2つのねじ11を連結部12の孔12aを通して穴7bに締め込むことでホルダ7に固定される。これにより、ホルダ7の下部、すなわちX線の出射方向にモータ27が配置される。モータ27にはモータ27を回転駆動させる電力が供給されるケーブルと、モータ27内のエンコーダが出力するインデックス信号及びパルス列信号を送信するケーブルとがあり、これらのケーブルは後述する制御装置95のモータ駆動回路99と接続されているが、分かりやすくするため図1乃至図3からは除かれている。
図4は、モータ固定プレート13を上方から見た図である。一点鎖線はモータ固定プレート13に固定されたモータ27を示している。図4に示すように、モータ固定プレート13には中心軸を中心にしてモータ27と同じ径の孔があり、放射状に出射されたX線はモータ27の底面に照射される。ねじ11を締め込むことによるホルダ7とモータ固定プレート13の連結の強度は、円筒状のホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸を任意の角度にしてモータ固定プレート13を固定することができる強度である。これにより、X線出射器10から放射状に出射されるX線の中心線に対して、モータ27の出力軸の中心軸を任意の角度にして固定することができる。
また、図3に示すように、モータ固定プレート13の側面には、モータ固定プレート13の中心軸に対して対称位置に貫通孔13bがある。この貫通孔13bは後述する垂直出し治具80に回折環撮像装置本体5をセットする際、垂直出し治具80にある固定棒を挿入するための孔である。垂直出し治具80については後述する。また、イメージングプレート15に撮像された回折環を回折環読取り装置で読み取る際、回折環読取り装置にある固定棒を挿入するための孔でもある。この回折環読取り装置は、先行技術文献の特許文献1に示される回折環読取り装置と同じであるため説明は省略する。
モータ27の出力軸27aは円筒状で断面円形の貫通孔27a1を有し、モータ27の出力軸27aの反対側には、貫通孔27bが設けられ、貫通孔27bの内周面上には、貫通孔27bの一部の内径を小さくするため、貫通孔28aが形成された円筒状の通路部材28が固定されている。テーブル16は円盤状であり、モータ27の出力軸27aの先端部に固定されている。テーブル16は、下面中央部から下方へ突出した突出部17を有し、突出部17の外周面には、ねじ山が形成されている。テーブル16の下面にはイメージングプレート15が取り付けら、イメージングプレート15の中心部には貫通孔15aが設けられていて、この貫通孔15aに突出部17を通し、突出部17の外周面上にナット状の固定具18をねじ込むことにより、イメージングプレート15が、固定具18とテーブル16の間に挟まれて固定される。
テーブル16、突出部17及び固定具18にも貫通孔16a,17a,18aがそれぞれ設けられており、貫通孔16a,17a,18aは貫通孔28a,27b,27a1と同一軸になっている。これにより、モータ27の底面に照射されるX線の一部は、これらの貫通孔を介して出射され、貫通孔28aの内径及び貫通孔18aの内径は小さいので、貫通孔18aから出射されるX線はこれらの貫通孔の中心軸(モータ27の出力軸の中心軸と同じ)と同一の光軸を有するX線となる。
上述したように、X線出射器10からは放射状にX線が出射されるので、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度を所定値以上大きくしない限り、出射されたX線の一部は貫通孔28aに入射して貫通孔18aから出射する。そして、連結部12は、モータ27の出力軸の中心軸をホルダ7の中心軸に対して任意の角度にして固定することができるので、ホルダ7の中心軸の方向を変化させなくても、貫通孔18aから出射するX線の照射方向を大きく変化させることができる。また、ホルダ7の側面には、連結部12の縦方向の縁が接する箇所に、複数のラインが描かれており、これらのラインにはホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)の角度の数値が示されている。よって、これらのラインの内、希望する角度の数値が示されたラインに連結部12の縦方向の縁を合わせることで、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸を希望する角度にすることができる。
図3に示すように、円盤状のテーブル16の側面近傍には、下面から上面を貫いて孔16bが形成され、この孔16bにはLED光出射器40が取り付けられている。LED光出射器40は貫通孔18aから出射するX線の光軸(貫通孔28a〜18aの中心軸、モータ27の出力軸の中心軸と同じ)と光軸が交差するLED光を出射し、ほぼ平行なLED光であるが、該交差する箇所で焦点を結ぶようわずかに集束する。そして、該交差する箇所からイメージングプレート15までの距離は照射点−撮像面間距離の設定値になるようLED光出射器40の位置は調整されている。LED光出射器40は、孔16bのテーブル16の下面付近にコリメーティングレンズ43を取り付け、孔16bのテーブル16の上面付近に該上面に端が合うよう固定具42を取り付け、固定具42にLED光源41を取り付けたものである。LED光源41は整流素子を備え、ケーブル44から交流電力が供給されると発光する。
LED光源41への交流電力の供給は、ワイヤレス給電トランス30を介して行われる。ワイヤレス給電トランス30は電磁誘導方式で電力を送電するものであり、コイル33がそれぞれ巻かれた送電側ユニット31と受電側ユニット32とから構成され、モータ27の出力軸を囲うように取り付けられている。送電側ユニット31はモータ27に取り付けられ回転しないものであり、受電側ユニット32はテーブル16の上面に取り付けられ回転するものである。送電側ユニット31のコイルに交流電流が流れると、電磁誘導により送電側ユニット31のコイルにも交流電流が流れ、端子34からケーブル44を介してLED光源41に交流電流が流れる。ワイヤレス給電トランス30を介しての交流電力の供給はモータ27が回転しても行うことができるため、LED光源41への交流電力の供給はモータ27が回転しても行うことができる。なお、送電側ユニット31の端子は、図を見やすくするため図2及び図3からは除かれている。また、ワイヤレス給電トランス30は様々な構造のものが市販されており、本実施形態で使用されているものはそれらの内の1つである。
上述したように、LED光源41への交流電力の供給はモータ27が回転しても行うことができるため、モータ27を回転させ、モータ27の出力軸の中心軸周りにLED光出射器40が回転するようにして、LED光を照射することができる。このようにしてLED光を照射すると、LED光が測定対象物OBの面に描く照射模様は、モータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)が測定対象物OBの表面と交差する点を中心とした円となる。モータ27の出力軸の中心軸と測定対象物OBの表面の法線が一致していれば真円であり、角度があれば楕円である。そして、上述したように、LED光出射器40から出射されるLED光の光軸が出射X線の光軸と交差する点からイメージングプレート15までの距離は、照射点−撮像面間距離の設定値になっているので、回折環撮像装置本体5の位置を調整して照射点−撮像面間距離を設定値にすると、LED光が描く照射模様は点になる。よって、モータ27を回転させLED光出射器40からLED光を出射させ、LED光が描く照射模様が点になるよう回折環撮像装置本体5の位置を調整することで、照射点−撮像面間距離を設定値にすることができる。
図1に示すよう、測定箇所が円柱状の穴の内部である場合、LED光が描く照射模様を目視により確認することは困難である。このため、LED光の光軸が出射X線の光軸と交差する点の周辺を撮像するファイバーカメラ4が備えられており、LED光が描く照射模様を撮影画像により確認することができるようになっている。図2に示すよう、ファイバーカメラ4のカメラ部45は固定具47に固定され、固定具47はモータ27の側面に溶接又はねじ止めにより固定されており、被写界深度は、LED光の光軸が出射X線の光軸と交差する点付近を中心とした前後になっている。そして、カメラ部45から出ているケーブル46は、液晶等でできているディスプレイ48に接続され、ディスプレイ48により撮影画像を見ることができるようになっている。
図1及び図2に示すよう、ホルダ7の側面には傾きセンサ35が取り付けられており、回折環撮像装置本体5の重力方向に対する傾き角を検出することができるようになっている。傾きセンサ35は傾き角を精度よく検出できれば検出の原理はどのようなものでもよく、市販されているもので適切な大きさのものを選定すればよい。ホルダ7の側面にはポケット状のセット部36が設けられており、このセット部に傾きセンサ35を入れ、押さえ37をセット部の上端に装着することで、傾きセンサ35を固定することができるようになっている。傾きセンサ35はホルダ7の中心軸(X線出射器10の中心軸)に垂直な2方向の重力方向に対する傾き角を検出するものであり、この方向は連結部12をホルダ7に固定する2つのねじ11の中心軸の方向と、この方向に垂直な方向である。言い換えると、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度を変更するときの回転軸の方向と、この方向に垂直な方向である。また、この回転軸の方向はイメージングプレート15に平行であり、イメージングプレート15の回転角度0のラインは、イメージングプレート15の中心を通るこの回転軸の方向に平行なラインの垂直方向のラインとして定義される。よって、さらに別の言い方をすると、傾きセンサ35が検出する傾き角は、イメージングプレート15の回転角度0のラインのイメージングプレート15内における垂直方向(基準平面の垂直方向)と、この方向に垂直な方向である。
制御装置95は内部に様々な回路を備え、コントローラ91からの指令により回折環撮像装置本体5のモータ27、LED光出射器40及び傾きセンサ35を制御し、また、制御のために傾きセンサ35が出力する傾きのデジタルデータを入力する。傾きセンサ35から出ているケーブル38は、制御装置95内の演算回路98に接続されており、傾きセンサ35には演算回路98から作動のための電力が入力するとともに、データ出力開始と停止の指令が入力する。そして、データ出力開始の指令が入力すると、設定された間隔で検出した2方向の傾き角のデジタルデータを演算回路98に出力し、停止の指令が入力すると出力を停止する。演算回路98はコントローラ91から作動開始の指令が入力すると、傾きセンサ35にデータ出力開始の指令を出力し、2方向の傾き角のデジタルデータを入力する。また、コントローラ91からリセットの指令を入力すると、傾きセンサ35にデータ出力開始の指令と設定時間後に停止の指令を出力し、入力した傾き角のデジタルデータをメモリに記憶し、それ以降に入力する傾き角から記憶している傾き角を減算し、正規の傾き角とする。コントローラ91からのリセットの指令は、作業者が入力装置92から傾き角のリセットを入力することで行われ、作業者が意図する回折環撮像装置本体5の姿勢からの傾き角が演算回路98で算出される。
上述したように、傾きセンサ35が検出する傾き角は、基準平面の垂直方向と、この方向に垂直でホルダ7の中心軸に垂直な方向であるが、傾き角のリセットを入力した後に演算回路98で算出される傾き角は、後者においては、基準平面の垂直方向に垂直な方向(基準平面内に含まれる方向)であれば、ホルダ7の中心軸に対する方向は限定されない。よって、傾き角のリセットを入力した後に演算回路98で算出される傾き角は、基準平面の垂直方向と、イメージングプレート15の回転角度0のラインの方向とみなすことができる。このため、モータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)を測定対象物OBの測定箇所の面に対して垂直にして傾き角のリセットを入力し、その後、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)の角度を変更しなければ、それ以降演算回路98で算出される傾き角は、X線の入射角と基準平面傾き角になる。
演算回路98のメモリには、モータ27内のエンコーダがインデックス信号を出力してから、LED光出射器40の位置が回転角度0のライン上になるまでに該エンコーダが出力するパルス列信号のパルス数と、モータ27が1回転するときの該エンコーダが出力するパルス列信号のパルス数が記憶されている。また、コントローラ91から入力したX線入射角の設定値もメモリに記憶されている。そして、コントローラ91から作動開始の指令が入力すると、設定された時間間隔で、記憶している上記パルス数及びX線入射角の設定値と、算出した傾き角とから、LED光源41に供給される駆動信号が、ONになるタイミングとOFFになるタイミングを計算して、後述するON−OFF制御回路97に出力する。このタイミングは、モータ27内のエンコーダがインデックス信号を出力してから、該エンコーダが出力するパルス列信号のパルス数で計算される。演算回路98が計算する、駆動信号がONになるタイミングとOFFになるタイミングについては後程詳細に説明する。
発光信号供給回路96はコントローラ91から発光開始の指令が入力すると、LED光源41が発光するための駆動信号を出力し、停止指令が入力すると該駆動信号の出力を停止する。ON−OFF制御回路97は、演算回路98から駆動信号がONになるパルス数とOFFになるパルス数が入力するごとにメモリに記憶し直す。また、ON−OFF制御回路97は、モータ27内のエンコーダから入力するパルス列信号のパルス数を積算カウントし、該エンコーダからインデックス信号が入力するごとに積算カウント数をリセットして0にする。そして、積算カウント数が記憶されているONになるパルス数になると発光信号供給回路96から入力する駆動信号を出力し、OFFになるパルス数になると発光信号供給回路96から入力する駆動信号の出力を停止する。これにより、モータ27が回転するとともにLED光出射器40がLED光を出射すると、LED光により描かれる照射模様は、欠けた箇所がある円となる。
モータ駆動回路99は、コントローラ91から回転開始の指令が入力すると、モータ27が回転駆動する駆動信号をモータ27に出力する。このとき、モータ27内のエンコーダが出力するパルス列信号を入力し、該パルス列信号の単位時間当たりのパルス数が設定値になるようモータ27に出力する駆動信号の強度を制御する。これによりモータ27は設定された回転速度で回転する。また、モータ駆動回路99は、コントローラ91から回転角度0の指令が入力すると、モータ27が超低速で回転する駆動信号を出力し、インデックス信号が入力したタイミングで駆動信号の出力を停止する。これにより、コントローラ91から回転角度0の指令を出力してから回折環を撮像するようにすることで、イメージングプレート15の回転角度0のラインは一定になり、先行技術文献の特許文献1に示された回折環読取り装置で回折環を読取る際、イメージングプレート15に照射するレーザ光の照射点のテーブル16における周方向位置を取得しておけば、該エンコーダが出力するインデックス信号とパルス列信号のパルス数により回転角度0のラインを検出することができる。
コンピュータ装置90は、コントローラ91、入力装置92及び表示装置93からなる。コントローラ91は、CPU、ROM、RAM、大容量記憶装置などを備えたマイクロコンピュータを主要部とした電子制御装置であり、入力装置92からの入力及び該入力による記憶されたプログラムの実行により、制御装置95及び高電圧電源6の各回路に指令を出力する。これにより、入力装置92から入力することで回折環撮像装置1の様々な作動がなされる。
このように構成された回折環撮像装置1により、測定対象物OBの測定箇所にX線を照射して回折環を撮像する方法について説明する。作業者はまず、回折環撮像装置本体5のホルダ7に描かれている角度が示されたラインと連結部12の縦方向の縁を見ながら、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度を、X線入射角の設定値又は(90°−X線入射角の設定値)になるようにする。この2つの違いは、測定箇所が円柱状の穴の底面か側面かの違いである。次にこの状態のまま、図5に示す垂直出し治具80の固定棒86,87を、回折環撮像装置本体5のモータ固定プレート13の貫通孔13bに挿入することで、垂直出し治具80に回折環撮像装置本体5をセットする。垂直出し治具80は平板状の基台81に支柱83,84を取り付け、支柱83,84の上端に長尺状ブロック85を取り付け、この長尺状ブロック85の側面に2つの固定棒86,87を取り付けたものである。基台81の中央部分には円柱状の平面部82があり、この平面部82の底面は基台81の底面より突出していて、垂直出し治具80を平面に置いたとき、この平面部82の底面のみが平面と接触するようになっている。そして、垂直出し治具80に回折環撮像装置本体5をセットしたとき、回折環撮像装置本体5の固定具18は平面部82の上面の近傍になる。また、モータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)は平面部82の上面及び底面と垂直になり、モータ27の出力軸の中心軸が平面部82と交差する点は、平面部82の上面及び底面の中心になる。
作業者は、回折環撮像装置本体5をセットした垂直出し治具80を、測定対象物OBの測定箇所に接触させる。これにより、モータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)は測定対象物OBの測定箇所に対して垂直となる。次に作業者は、この状態のまま入力装置92から傾き角のリセットを入力する。これにより、これ以降、演算回路98で計算される傾き角は、測定対象物OBの測定箇所が重力方向に対してどのような角度であっても、測定対象物OBの測定箇所の法線方向に垂直な2方向における傾き角になる。具体的には、この2方向における傾き角は、測定箇所にX線が照射された場合、X線の入射角と基準平面傾き角である。
測定対象物OBの測定箇所が円柱状の穴の底面である場合、図6(a)に示すように垂直出し治具80に取り付けた回折環撮像装置本体5を円柱状の穴の底面に置くか、円柱状の穴の中心線が重力方向に対して角度がある場合は、垂直出し治具80と回折環撮像装置本体5を持って、円柱状の穴の底面に接触させる。もし、円柱状の穴の底面が該穴が形成された箇所の表面と高精度に平行になっていれば、図6(a)に点線で示すように該表面に置くか、手で持って接触させてもよい。例えば、回折環撮像の対象が建造物の内部の鉄骨であり、建造部の壁に穴を開けて回折環撮像を行う場合などは、鉄骨の表面と壁の表面とは、通常高精度に平行になっているので、このような方法をとることができる。そして、測定箇所にX線を照射して回折環を撮像するとき、図6(b)に示すようにホルダ7の中心軸を測定箇所に対して垂直になるようにすれば、最初にホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度をX線入射角の設定値にしてあるので、測定箇所に対するX線の入射角は設定値になる。なお、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度を設定する場合も、ホルダ7の中心軸を測定箇所に対して垂直にする場合も、設定の精度は高くないので、正確にはX線の入射角は設定値付近の値である。
測定対象物OBの測定箇所が円柱状の穴の側面である場合、穴の中心軸に対して垂直な断面で見たときの位置が同じであれば、通常、穴の上端の箇所の側面と測定箇所の側面は平行であるので、図7(a)に示すように垂直出し治具80と回折環撮像装置本体5を持って、穴の上端の箇所に接触させる。また、円柱状の穴の中心軸が重力方向に対して垂直であれば、垂直出し治具80に取り付けた回折環撮像装置本体5を穴の側面に置いてもよい。そして、測定対象物OBの測定箇所にX線を照射して回折環を撮像する場合、図7(b)に示すようにホルダ7の中心軸を測定箇所に対して平行になるようにすれば、最初にホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度を(90°−X線入射角の設定値)にしてあるので、測定箇所に対するX線の入射角は設定値になる。この場合も正確にはX線の入射角は設定値付近の値である。
上述したように、回折環撮像装置本体5から測定対象物OBの測定箇所にX線を照射して回折角を撮像する際、ホルダ7の中心軸を測定箇所に対して垂直又は平行になるようにすれば、測定箇所に対するX線の入射角は設定値付近の値になる。そして、ホルダ7の中心軸を測定箇所に対して垂直又は平行になるようにするには、先行技術文献の特許文献1に示されている治具に回折環撮像装置本体5を取り付け、測定対象物OBの穴に挿入すればよいが、特許文献1に示されている治具では、回折環撮像装置本体5の位置と姿勢を微調整するのが困難である。すなわち、モータ27を回転させながらLED光出射器40からLED光を出射させたときに形成されるLED光の照射模様を点にするには、回折環撮像装置本体5の位置を微調整する必要があり、測定箇所に対するX線の入射角は設定値付近の値であるため、これを設定値にするには回折環撮像装置本体5の姿勢を微調整する必要があるが、特許文献1に示されている治具にはこの微調整を行う機能がない。よって、これらの微調整を可能にする治具として図8に示す回折環撮像用治具3を用いる。この回折環撮像用治具3は、特許文献1に示されている治具を改良したものであり、特許文献1に示されている治具と異なっている点は、縦方向の治具の長さを微調整できる伸縮部と、回折環撮像装置本体5の姿勢を微調整できる2軸のゴニオステージを設けた点である。これ以外はすべて特許文献1に示されている治具と同じであり、構造が同じ箇所には特許文献1に示されている治具と同じ番号が付されている。よって、特許文献1で既に詳細に説明されている箇所は簡略的に説明するにとどめる。
回折環撮像用治具3には取付リング68,69があり、回折環撮像装置本体5はこの取付リング68,69に取り付けられる。取付リング68,69は後述する伸縮パイプ51の中心軸方向と方向は同一で該中心軸方向の垂直方向に位置を異ならせた長尺棒67に固定されており、回折環撮像装置本体5を取付リング68,69に固定したとき、ホルダ7の中心軸は後述する伸縮パイプ51の中心軸と略一致するようになっている。治具3には取っ手70が備えられており、作業者はこの取っ手70を持って回折環撮像用治具3に取り付けた回折環撮像装置本体5を測定対象物OBの穴の内部に入れることができる。取っ手70は伸縮棒内蔵ユニット77に取り付けられており、伸縮棒内蔵ユニット77は、内部にばね等の弾性体で上方に押圧されている円盤の中心に伸縮棒が固定された部品がある。伸縮棒内蔵ユニット77の上部にはねじが切られた孔があり、この孔にノブ78に取り付けられたねじ79をねじ込むことで、上方に押圧されている円盤を下方に押すことができる。これにより、円盤の中心に固定された伸縮棒は下方に移動し、伸縮棒は伸縮棒内蔵ユニット77の下部に形成された孔から外に出て、後述する伸縮パイプ51の上端と連結しているため、伸縮棒内蔵ユニット77より下方にある部分はノブ78に取り付けられたねじ79をねじ込むことで、下方に移動する。これにより、回折環撮像装置本体5の上下方向の位置の微調整を行うことができる。伸縮棒に連結している伸縮パイプ51は、伸縮するポインターペンのように、径の大きなパイプに径の小さなパイプを入出させることで全体の長さを変化させることができ、この長さを適切な長さにすることで、取っ手70を測定対象物OBの穴が形成された表面に合わせたとき、測定箇所の近傍に回折環撮像装置本体5の固定具18(X線の出射口)が来るようにすることができる。
また、治具3には伸縮パイプ51の先端部分に、治具3の中心軸(伸縮パイプ51の中心軸)の垂直方向に90度の間隔で4つの押し当て部50が設けられており、円柱状ボタン60を下に押してストッパ64を外すと、4つの収納部52に収納されているそれぞれの伸縮棒53が伸びるようになっている。そして、それぞれの伸縮棒53が伸びて先端のローラー58が測定対象物OBの穴の壁を押すことで、治具3を測定対象物OBの内部で固定させることができる。このとき、4方向に押す力は等しくなろうとして伸縮棒53の伸長する長さは等しくなるので、回折環撮像装置本体5を測定対象物OBの穴の中心軸付近に位置させることができる。押し当て部50の内部の構造は特許文献1で詳細に説明されているので説明は省略する。
4つの押し当て部50の下部には、正方形状の平板プレート71が4つの連結部材76をそれぞれの収納部52をまたがせ、連結部材76に開けられた孔を通して平板プレートにねじ止めすることにより連結されている。そして、平板プレート71の下部には、2軸のゴニオステージが平板プレート71に開けられた孔を通して下部ゴニオステージ72にねじ止めすることにより連結されている。2軸のゴニオステージは下側ゴニオステージ72と上側ゴニオステージ74からなり、下側ゴニオステージ72はハンドル73を回転させることで、伸縮パイプ51の中心軸に垂直な回転軸周りに上部ステージが下部ステージに対して傾き角を変化させる。この回転軸は、2つの収納部52の中心軸と平行であり、取り付けた回折環撮像装置本体5のホルダ7に対するモータ27の角度を変更する回転軸方向と略垂直である。また、上側ゴニオステージ74はハンドル75を回転させることで、伸縮パイプ51の中心軸に垂直な回転軸周りに上部ステージが下部ステージに対して傾き角を変化させる。この回転軸は、下側ゴニオステージ72の傾き角が図8に示すように0であれば、2つの収納部52の中心軸と平行である。また、取り付けた回折環撮像装置本体5のホルダ7に対するモータ27の角度を変更する回転軸方向と略平行である。
上側ゴニオステージ74の上部ステージには、取付リング68,69が取り付けられた長尺棒67が取り付けられており、上部ステージの平面には回折環撮像装置本体5の上蓋8をはめ込む凹部が形成されている。また、該凹部から上部ステージの縁に向かって上蓋8から出ている高電圧電力供給用のケーブル9をはめ込む溝が形成されている。回折環撮像装置本体5の上蓋8を上部ステージの該凹部にはめ込むことで、回折環撮像装置本体5は常に回折環撮像用治具3に同じ姿勢で取り付けられ、上述したようにホルダ7に対するモータ27の角度を変更する回転軸方向が下側ゴニオステージ72及び上側ゴニオステージ74の回転軸と略垂直及び略平行になる。
作業者は、回折環撮像用治具3の伸縮パイプ51を適切な長さにし、回折環撮像用治具3に回折環撮像装置本体5を取り付け、測定対象物OBの穴に回折環撮像装置本体5を入れると、回折環撮像装置本体5の先端である固定具18は測定箇所の近傍になり、X線の入射角は設定値付近になり、基準平面傾き角は0付近になる。しかし、測定箇所が測定対象物OBの穴の底面である場合、該底面は穴の中心軸に垂直とは限らず、ホルダ7の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度の調整は、ホルダ7に描かれている角度が表示されたラインと連結部12の縦方向の縁を見て行っているので、X線入射角及び基準平面傾き角は設定値および0からずれがある。また、照射点−撮像面間距離も、設定値からずれがある。よって、後述するように回折環撮像装置本体5の位置と姿勢の調整を行い、X線入射角及び照射点−撮像面間距離を設定値にし、基準平面傾き角を0にする。
まず、作業者は、入力装置92から位置姿勢調整開始を入力する。これにより、コントローラ91はモータ駆動回路99と発光信号供給回路96に回転指令と発光指令を出力し、モータ27は回転し、LED光出射器40からLED光が出射され、測定対象物OBの測定箇所には円の照射模様が形成される。また、コントローラ91は演算回路98に作動開始を出力し、演算回路98は傾きセンサ35から入力した傾き角から算出した傾き角、すなわちX線入射角と基準平面傾き角に基づいて、LED光源41に供給される駆動信号のONとOFFのタイミングを計算して、ON−OFF制御回路97に出力することを開始する。これにより測定箇所に形成される円の照射模様は、X線入射角と基準平面傾き角の大きさと符号により欠けのあるものになる。次に作業者は、ファイバーカメラ4を作動させ、測定箇所に形成されるLED光の照射模様をディスプレイ48に表示させる。
次に作業者は、LED光による円の照射模様が適切な大きさになるよう、回折環撮像装置本体5の位置を調整する。測定箇所が測定対象物OBの穴の底面である場合は、回折環撮像用治具3の上端にあるノブ78を回転させ、回折環撮像装置本体5の上下位置を調整する。このとき、円の照射模様が点になるところからノブ78を上方向に移動する向きに回転させ、回折環撮像装置本体5を上方に移動させて円の照射模様が適切な大きさになるようにする。また、測定箇所が測定対象物OBの穴の側面である場合は、回折環撮像用治具3には横方向に回折環撮像装置本体5を移動させる機能はないため、図9に示す横方向移動用治具100を用いて回折環撮像用治具3を横方向に移動させる。
横方向移動用治具100は、長尺の直方体状である伸縮棒収納部101の片方の端にコの字型の押し当て部102があり、もう片方の端に伸縮棒104の先端に取り付けられたコの字型の押し当て部103がある。伸縮棒104は伸縮棒収納部101の端の側面にある穴から外に出ており、ノブ107に取り付けられた回転棒106を回転させることで、伸縮棒収納部101の長尺方向に移動する。図10は伸縮棒収納部101の伸縮棒104が外に出ている箇所の上側の筐体を取り外して上方から見た図である。回転棒106はギヤ108に連結しており、ギヤ108は伸縮棒104の側面に形成された歯に迎合している。また、ギヤ108と共に伸縮棒104を挟むようにローラー109,110があり、ギヤ108が回転すると、共に回転して伸縮棒104がその長尺方向に移動するようになっている。これにより、回転棒106を回転させると伸縮棒104は伸縮棒収納部101の長尺方向に移動する。そして、ギヤ108が左回りに回転しようとすると、ストッパ111は右回りに回転しようとするが、解除ボタン105のばね114により円盤状の平板113を介して押されることで図10で示された位置から右回りに回転できず、ギヤ108は左回りに回転できないようになっている。また、ギヤ108が右回りに回転するときは、ストッパ111は左回りに回転するが、解除ボタン105の平板113は連結しているシャフト112の径が太くなっている箇所が伸縮棒収納部101の側面に形成された孔で止められているため、図10で示された位置より下方に移動することはなく、ストッパ111はギヤ108の歯が外れるまで回転し、ギヤ108は右回りに回転できる。すなわち、伸縮棒104は、伸縮棒収納部101から外に出る方向には移動するが、伸縮棒収納部101に収納される方向には移動できないようなっている。そして、解除ボタン105のボタン部116を押せば、ばね114が縮んで平板113は固定端115の方向に移動し、ストッパ111は右回りにも回転できるようになり、これによりギヤ108は左回りにも回転できるようになり、伸縮棒104は、伸縮棒収納部101に収納される方向にも移動できるようになる。
この横方向移動用治具100の、押し当て部102を回折環撮像用治具3の収納部52にはさんで平板プレート71と下側ゴニオステージ72の側面に押し当て、回転棒106を回転させて伸縮棒104を伸ばすようにする。このようにすると伸縮棒104は回折環撮像用治具3のカバー57を囲むようにして測定対象物OBの穴の側面に当たり、さらに伸縮棒104が伸びることにより反対側にある回折環撮像用治具3の伸縮棒53と垂直方向にある伸縮棒53は縮んで、回折環撮像用治具3の中心軸、すなわち回折環撮像装置本体5の中心軸は、伸縮棒104が伸びる方向とは反対側の方向に移動する。また、回折環撮像装置本体5を移動させた方向の反対側の方向に戻したいときは、解除ボタン105を押して回転棒106を反対側に回転させて伸縮棒104を縮めればよい。
LED光が形成する円の照射模様が適切な大きさになった後、作業者は該照射模様における欠けのある位置を見ながら回折環撮像装置本体5の姿勢を調整する。ここで円の照射模様の欠けについて説明する。上述したように、演算回路98で算出される傾き角は、X線入射角と基準平面傾き角である。そして、演算回路98にはコントローラ91から入力したX線入射角の設定値がメモリに記憶されており、まず演算回路98は、X線入射角の設定値からのずれと基準平面傾き角の0からのずれを計算する。そして、このずれの大きさと符号から、イメージングプレート15の回転角度0のライン方向のベクトルの大きさと向き、及びこの垂直方向(基準平面の法線方向)のベクトルの大きさと向きを定め、これらの2つのベクトルの合成ベクトルの大きさと向きを計算する。合成ベクトルの向きは、2次元における方向をイメージングプレート15の回転角度0のライン方向を0°とし1周を360°とした回転角で計算する。次に合成ベクトルの大きさに適切な倍数(例えば5倍)を乗算し、円において欠ける回転角の大きさを計算する。倍数が5倍であれば1°のずれ角度のとき欠ける回転角は5°である。次に向きの回転角に欠ける回転角の半分を加算した角度と減算した回転角を計算し、予め記憶されているモータ27内のエンコーダがモータ27が1回転するときに出力する、パルス列信号のパルス数を360°で除算した値をこれらの回転角に乗算する。これは、欠けが始まる箇所と終わる箇所の回転角の位置を該エンコーダのパルス列信号のパルス数で表した値である。次に予め記憶されている該エンコーダがインデックス信号を出力してから、LED光出射器40の位置が回転角度0のライン上になるまでに該エンコーダが出力するパルス列信号のパルス数を加算し、エンコーダがモータ27が1回転に出力するときに出力するパルス列信号のパルス数を超えるときをこのパルス数を減算する。これにより、円の照射模様に欠けを作るため、LED光源41に供給する駆動信号がONになるタイミングとOFFになるタイミングが、該エンコーダがインデックス信号を出力してから出力するパルス列信号のパルス数として計算される。そして、この円の照射模様の欠けの箇所と大きさは、X線入射角の設定値からのずれの向きと大きさ及び基準平面傾き角の0からのずれの向きと大きさを表しているので、作業者はこの円の照射模様をファイバーカメラ4のディスプレイ48に表示される撮影画像を見て、円の照射模様に欠けがなくなるよう回折環撮像装置本体5の姿勢を調整する。
図11は、X線入射角の設定値を35°として、演算回路98で計算されるX線入射角と基準平面傾き角に対するLED光が形成する円の照射模様を示したものである。図11では照射模様の欠けをわかりやすくするため、X線入射角の設定値からのずれ及び基準平面傾き角の0からのずれを大きくしてある。X線入射角が設定値の35°であり基準平面傾き角が0°であれば、円の照射模様に欠けはないが、X線入射角の設定値からのずれ及び基準平面傾き角の0からのずれが大きくなるほど、円の照射模様の欠けは大きくなり、2つのずれを合成したずれの方向により円の照射模様の欠けの位置は変化する。よって、作業者は円の照射模様の欠けの位置と大きさから回折環撮像装置本体5の姿勢をどの方向にどの程度変化させればよいかを知ることができる。
回折環撮像装置本体5の姿勢を変化させるには、回折環撮像用治具3の2軸のゴニオステージ72,74の傾き角をハンドル73とハンドル75を回転させることで行う。測定対象物OBの穴における測定箇所が穴の上端から近く、測定対象物OBの穴の径が大きければ、該穴に作業者が手を入れてハンドル73とハンドル75を直接回転させればよい。しかし、測定対象物OBの穴における測定箇所が穴の上端から深い所にあったり、測定対象物OBの穴の径が小さいと、ハンドル73とハンドル75を作業者が直接手で回すことは困難になる。このようなときは、図12に示すハンドル回転用治具120を用いる。ハンドル回転用治具120は長尺状部121と短尺状部123からなるL字状の形状をしており、長尺状部121の上端にあるハンドル122を回転させることで短尺状部123の端にある回転部124を回転させることができるようになっている。回転部124の歯が形成されている内側は、2軸のゴニオステージ72,74のハンドル73とハンドル75を嵌めることができる大きさになっており、回転部124の内側にハンドル73又はハンドル75を嵌め、ハンドル122を回転させると、2軸のゴニオステージ72,74の傾きを変化させることができる。
図13は、ハンドル回転用治具120を長尺状部121と短尺状部123の筐体を外して横方向から見た図である。ハンドル122はギヤ125に連結しており、回転部124はギヤ129に連結しており、長尺状部121と短尺状部123が重なる位置にはギヤ127があって、ギヤ127とギヤ129はチェーン状のベルト128により連動して回転するようになっている。また、図13におけるギヤ127の奥側には同じ大きさのギヤがあり、ギヤ127と連結していて、ギヤ125とチェーン状のベルト126により連動して回転するようになっている。よって、ハンドル122を回転させるとギヤ125とギヤ127の奥側にあるギヤが回転し、さらにギヤ127とギヤ129が回転して回転部124が回転する。作業者は回折環撮像用治具3に回折環撮像装置本体5をセットした後、2軸のゴニオステージ72,74のハンドル73とハンドル75を直接回転させることが困難であるときは2つのハンドル回転用治具120の回転部124をハンドル73とハンドル75に嵌めたうえで測定対象物OBの穴に回折環撮像用治具3を入れるようにする。なお、測定対象物OBの穴の深さが様々である場合は、長尺状部121の長さを変えたハンドル回転用治具120を複数用意しておくとよい。
このようにして回折環撮像装置本体5の姿勢を変化させ、ファイバーカメラ4のディスプレイ48に表示される撮影画像に表示される円の照射模様に欠けがなくなるようにした後、作業者は回折環撮像用治具3のノブ78を回転させるか横方向移動用治具100のノブ107を回転させて、回折環撮像装置本体5の位置を調整して円の照射模様が点になるようにする。これにより、照射点−撮像面間距離及びX線入射角は設定値になり、基準平面傾き角は0になる。次に作業者は、入力装置93から位置姿勢調整終了を入力する。これによりコントローラ91から制御装置95のそれぞれの回路に停止指令が出力し、LED光出射器40からのLED光照射とモータ27の回転が停止し、演算回路98の作動が停止する。次いでコントローラ91は、設定された時間が経過した後、モータ駆動回路99に回転角度0の指令を出力し、これによりモータ27は超低速回転し、モータ27内のエンコーダがインデックス信号を出力したタイミングで回転が停止する。インデックス信号はコントローラ91にも入力し、コントローラ91はインデックス信号が入力するまでは、入力装置92からの入力は無効にする処置をする。
次に作業者は入力装置91から回折環撮像の指令を入力する。これにより、コントローラ91から高電圧電源6にX線出射の指令が出力し、高電圧電源6からX線出射器10に高電圧の電力が供給されてX線が固定具18の貫通孔18aから出射し、イメージングプレート15には回折環が撮像されていく、そして、コントローラ91は電力供給の指令を出力してから設定された時間が経過すると、停止指令を高電圧電源6に出力し、X線の出射は停止する。これにより回折環撮像は終了するので、作業者は、横方向移動用治具100を使用しているときは、上述したように解除ボタン105を押してノブ107を回転させることで伸縮棒104を縮めて横方向移動用治具100を取り外し、回折環撮像用治具3を測定対象物OBの穴から出す。これ以降は、作業者は回折環撮像装置本体5を回折環撮像用治具3から取り外して、回折環読取り装置にセットし、該装置にて回折環の読取りと残留応力の計算をする操作を行うが、この操作及び該装置の作動は、残留応力の計算において照射点−撮像面間距離及びX線入射角に設定値を用いること以外は、先行技術文献の特許文献1で説明されている通りであるので説明は省略する。
上記説明からも理解できるように、上記実施形態においては回折環撮像装置を、自らの中心軸を中心にして放射状にX線を出射するX線出射器10と、X線出射器10から出射するX線の出射方向に配置されたモータ27であって、出射するX線を通過させる貫通孔28a,27b,27a1が回転の出力軸内に、出力軸の中心軸と貫通孔28a,27b,27a1の中心軸とが一致するように設けられたモータ27と、モータ27の出力軸に取り付けられたテーブル16、イメージングプレート15等からなら回折環撮像手段であって、貫通孔28a,27b,27a1の中心軸と中心軸が一致する貫通孔16a,17a,18aを有し、貫通孔16a,17a,18aを通過させてX線が出射され、出射された方向に物体があるとき、物体で発生した回折X線により第2の貫通孔の中心軸と垂直に交差するイメージングプレート15に回折環を撮像する回折環撮像手段と、回折環撮像手段に取り付けられ、貫通孔16a,17a,18aから出射するX線の光軸上で焦点を結ぶように可視の集束するLED光を出射するLED光出射器40であって、集束するLED光の光軸が貫通孔16a,17a,18aから出射するX線の光軸と交差する点からイメージングプレート15までの距離が設定値にされているLED光出射器40と、回折環撮像手段の近傍に配置され、可視の集束するLED光の光軸が貫通孔16a,17a,18aから出射するX線の光軸と交差する点付近を撮像するファイバーカメラ4とを備えた回折環撮像装置1としている。
これによれば、LED光出射器40からLED光を照射し、モータ27を駆動させて回折環撮像手段に取り付けたLED光出射器40を回転させると、モータ27の出力軸の中心軸と貫通孔16a,17a,18aから出射するX線の光軸とは一致しているため、LED光が形成する照射模様は、出射するX線の光軸が物体の表面と交差する点を中心とした円となる。そして、LED光の光軸が出射するX線の光軸と交差する点からイメージングプレート15までの距離を照射点−撮像面間距離の設定値にしておけば、回折環撮像装置本体5の位置を調整してLED光が形成する照射模様を点にすることで、照射点−撮像面間距離を設定値にすることができる。また、円の照射模様の半径から、照射点−撮像面間距離の設定値からのずれがどの程度かを知ることができる。そして、測定箇所が狭い場所にあり、円の照射模様を肉眼で見ることが困難であっても、ファイバーカメラ4の撮影画像により円の照射模様を見ることができる。よって、この回折環撮像装置1によれば、照射点―撮像面間距離を精度よく設定値にすることができる。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置1は、X線出射器10を固定しモータ27を連結するホルダ7と、ホルダ7に取り付けられ、リセット指令を入力したときを傾き角0として、X線出射器10の中心軸に垂直で互いに垂直な2方向における傾き角を検出する傾きセンサ35と演算回路98とを備え、回折環撮像手段のイメージングプレート15における回転角度0のラインは、傾きセンサ35と演算回路98が傾き角を検出する2方向の内の1方向に対して垂直になっている。
これによれば、貫通孔16a,17a,18aから出射するX線の光軸が測定箇所に対して垂直になるようにして演算回路98にリセット指令を入力した後、回折環撮像装置本体5の姿勢を変化させれば、傾きセンサ35と演算回路98が検出する2方向の傾き角の内の1つはX線の入射角であり、もう1方向の傾き角は基準平面傾き角になる。よって、傾きセンサ35と演算回路98が検出する傾き角を参照して回折環撮像装置本体5の姿勢を調整すれば、X線の入射角を精度よく設定値にし、基準平面傾き角を精度よく0にすることができる。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5は、ホルダ7に連結するとともにモータ27に連結し、垂直出し治具80を取り付けできるモータ固定プレート13を備え、垂直出し治具80は、回折環撮像装置本体5を取り付けたとき、貫通孔28a,27b,27a1の中心軸方向に底面を有し、底面に突出して貫通孔28a,27b,27a1の中心軸に垂直であるとともに、貫通孔28a,27b,27a1の中心軸と交差する点が中心になる平面部82を有している。
これによれば、回折環撮像装置本体5を垂直出し治具80に取り付け、垂直出し治具80を測定箇所の面に接触させれば、容易に出射するX線の光軸を測定箇所に対して垂直になるようにすることができ、回折環撮像装置本体5の姿勢を変化させた際に傾きセンサ35と演算回路98が検出する、X線の入射角と基準平面傾き角の精度をよくすることができる。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5のホルダ7は、X線出射器10の中心軸に対する貫通孔28a,27b,27a1の角度を、イメージングプレート15における回転角度0のラインの方向に垂直な軸周りに、任意の角度に設定可能な連結部12及びねじ11等からなる角度変化機構を備え、ホルダ7は、X線出射器10の中心軸に対する貫通孔28a,27b,27a1の角度を読取ることが可能なラインと角度が表示がされている。
これによれば、連結部12及びねじ11等からなる角度変化機構によりX線出射器10の中心軸に対する貫通孔28a,27b,27a1の角度を、X線入射角の設定値にしたうえで、出射するX線の光軸が測定箇所に対して垂直になるようにし、その後X線出射器10の中心軸が測定箇所に対して垂直になるようにすれば、X線入射角を設定値付近の値にし、基準平面傾き角を0付近の値にすることができる。よって、その後の傾きセンサ35と演算回路98が検出する傾き角を参照しての回折環撮像装置本体5の姿勢の調整が容易になる。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5は、モータ27を駆動させてLED光出射器40からLED光を出射させた際、LED光により形成される照射模様が、傾きセンサ35と演算回路98が検出したイメージングプレート15の回転角度0のラインの垂直方向における傾き角の大きさと符号、及び傾きセンサ35と演算回路98が検出したもう1方向における傾き角の設定値からのずれの大きさと符号に対応して変化するよう、LED光出射器40の発光を制御する演算回路98内の演算プログラムとON−OFF制御回路97とを備えている。
これによれば、傾きセンサ35と演算回路98が検出する傾き角の数値を見て傾き角を確認する必要はなく、ファイバーカメラ4の撮影画像によりLED光が形成する円の照射模様を見て、照射模様がX線の入射角が設定値で、基準平面傾き角が0である照射模様になるように回折環撮像装置本体5の姿勢を調整すればよい。この調整は、LED光が形成する円の照射模様を点にする回折環撮像装置本体5の位置の調整の前に行う。なお、上記実施形態における照射模様の変化は、具体的にはX線の入射角の設定値からのずれの大きさと符号及び基準平面傾き角の大きさと符号から、イメージングプレート15の回転角度0のラインに平行な方向とこの方向に直角な方向の2つのベクトルを定め、それらのベクトルの合成ベクトルの大きさと方向により、円の照射模様の欠ける部分を定めるというものである。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態においては、モータ27を駆動させてLED光出射器40からLED光を出射させたときに、測定箇所に形成されるLED光による円の照射模様を、X線の入射角の設定値からのずれの大きさと符号及び基準平面傾き角の0からのずれの大きさと符号により欠けるようにし、欠けの位置と大きさから、回折環撮像装置本体5の傾きを調整する方向を知ることができるようにした。しかし、回折環撮像装置本体5の傾きを調整する方向を知ることができれば、円の照射模様の変化のさせ方はどのような方法を用いてもよい。例えば、欠けの代わりに駆動信号強度を小さくして円の照射模様に薄い部分を作るようにしてもよいし、反対に駆動信号強度を大きくして円の照射模様に濃い部分を作るようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、LED光による円の照射模様を、X線の入射角の設定値からのずれの大きさと符号及び基準平面傾き角の0からのずれの大きさと符号により変化させたが、測定効率を重要視しなければ、これに替えて、表示装置93をファイバーカメラ4のディスプレイ48の隣に配置し、X線の入射角と基準平面傾き角の数値を表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5を、ホルダ7(X線出射器10)の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)の角度を、任意の角度に設定することが可能な構造にし、設定した角度をホルダ7に表示された角度が示されたラインのどこに連結部12の縦方向の縁があるかを見ることで読み取ることができるようにした。しかし、設定した角度を読み取ることができるならば、ホルダ7に表示するものはどのようなものでもよい。例えば、連結部12のねじ11がある側の先端を三角状にし、三角の頂点が角度が示された目盛りを指すようにホルダ7に表示をするようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5を、ホルダ7(X線出射器10)の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)の角度を、任意の角度に設定することが可能な構造にした。しかし、測定箇所が穴の底面に限定されていて、X線の入射角を一定の値にしてよければ、ホルダ7(X線出射器10)の中心軸に対するモータ27の出力軸の中心軸の角度がX線の入射角の設定値になるよう、ホルダ7に対するモータ27の姿勢を固定するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5を垂直出し治具80にセットし、垂直出し治具80の平面部82を測定箇所に接触させることで、モータ27の出力軸の中心軸(出射X線の光軸)を測定箇所に対して垂直になるようにした。しかし、モータ27の出力軸の中心軸が測定箇所に対して垂直になるようにできれば、垂直出し治具80は用いないようにしてもよい。例えば、照射点−撮像面間距離を限定することができ、回折環読取り装置による回折環の読取りに支障がなければ、回折環撮像装置本体5の固定具18の上面の径を本実施形態より大きくし、固定具18を直接測定箇所に接触させるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5に傾きセンサ35を取り付け、出射X線の光軸を測定箇所に対して垂直にした後、演算回路98にリセット指令を入力することで、X線入射角と基準平面傾き角を算出できるようにし、これらの値の設定値及び0からのずれによりLED光の照射模様を変化させるようにした。そして、LED光の照射模様を見ながら、回折環撮像用治具3の2軸のゴニオステージ72,74で回折環撮像装置本体5の姿勢を調整し、X線入射角と基準平面傾き角を設定値及び0にするようにした。しかし、X線入射角を設定値にしなくても、X線入射角の値が検出できれば残留応力の計算を行うことはできるので、2軸のゴニオステージ72,74を1軸のゴニオステージにして基準平面傾き角を0にする調整のみを行い、X線入射角は値を算出するのみにしてもよい。また、基準平面傾き角が0から大きくずれていなければ、残留応力の測定方向の変化は少しであるので、基準平面傾き角を0にする調整も行わず、算出した基準平面傾き角からイメージングプレート15の回転角度0のラインを補正して残留応力を計算するようにし、回折環撮像装置本体5の姿勢は調整しないようにしてもよい。すなわち、回折環撮像用治具3から2軸のゴニオステージ72,74をなくしてもよい。また、測定対象物OBが回折環が明瞭に撮像されるものに限定されているならば、傾きセンサ35と演算回路98も無くし、X線入射角と基準平面傾き角は、特許第5967491号に示される方法を用いて、撮像した回折環の円周方向の半価幅の変化曲線又は円周方向のX線ピーク強度の変化曲線から計算するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環撮像装置本体5のテーブル16に取り付けたLED光出射器40から、出射X線の光軸上で収束するLED光を出射するようにしたが、これに替えて、断面径を小さくした平行なLED光を出射するようにしてもよい。また、出射する光は可視の集束光又は平行光であればよいので、LED光に替えてレーザ光やSLD光を出射するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、テーブル16を回転させても、テーブル16に取り付けたLED光出射器40に電力を供給する手段として、ワイヤレス給電トランス30を用いた。しかし、回転体に取り付けられた機器に電力を供給できる手段であれば、これ以外のどのような手段を用いてもよい。例えば、スリップリングをモータ27の上面と出力軸に取り付けて、LED光出射器40に電力を供給するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、回折環を撮像する手段は、テーブル16に固定具18で取り付けられたイメージングプレート15とした。しかし、回折環を撮像することができるならばこれ以外の手段を用いてもよい。例えば、イメージングプレート15と同じ広さの平面を有するX線CCD等のX線撮像素子を備え、X線出射器10からのX線照射の際、X線撮像素子の各画素が出力する電気信号により回折X線の強度分布を検出する機器にしてもよい。なお、この場合は、X線撮像素子が出力する信号は、モータ27の上面と出力軸に取り付けたスリップリング等の回転体から信号を送信できる機器を介して取り出す必要がある。
1…回折環撮像装置、3…回折環撮像用治具、4…ファイバーカメラ、5…回折環撮像装置本体、6…高電圧電源、7…ホルダ、8…上蓋、9…ケーブル、10…X線出射器、12…連結部、13…モータ固定プレート、15…イメージングプレート、16…テーブル、17…突出部、18…固定具、28a,27b,27a1,16a,17a,18a…貫通孔、27…モータ、28…通路部材、29…固定板、30…ワイヤレス給電トランス、31…送電側ユニット、32…受電側ユニット、33…コイル、34…端子、35…傾きセンサ、36…セット部、37…押さえ、38…ケーブル、40…LED光出射器、41…LED光源、42…固定具、43…コリメーティングレンズ、44…ケーブル、45…カメラ部、46…ケーブル、47…固定具、48…ディスプレイ、50…押し当て部、51…伸縮パイプ、52…収納部、53…伸縮棒、58…ローラー、60…円柱状ボタン、64…ストッパ、67…長尺棒、68,69…取付リング、70…取っ手、71…平板プレート、72…下側ゴニオステージ、73…ハンドル、74…上側ゴニオステージ、75…ハンドル、76…連結部材、77…伸縮棒内蔵ユニット、78…ノブ、79…ねじ、80…垂直出し治具、81…基台、82…平面部、83,84…支柱、85…長尺状ブロック、86,87…固定棒、90…コンピュータ装置、91…コントローラ、92…入力装置、93…表示装置、95…制御装置、100…横方向移動用治具、101…伸縮棒収納部、102,103…押し当て部、104…伸縮棒、105…解除ボタン、106…回転棒、107…ノブ、108…ギヤ、109,110…ローラー、111…ストッパ、112…シャフト、113…平板、114…ばね、115…固定端、116…ボタン部、120…ハンドル回転用治具、121…長尺状部、122…ハンドル、123…短尺状部、124…回転部、125,127,129…ギヤ、126,128…ベルト、OB…測定対象物

Claims (5)

  1. 自らの中心軸を中心にして放射状にX線を出射するX線出射器と、
    前記X線出射器から出射するX線の出射方向に配置されたモータであって、前記出射するX線を通過させる第1の貫通孔が回転の出力軸内に、前記出力軸の中心軸と前記第1の貫通孔の中心軸とが一致するように設けられたモータと、
    前記モータの出力軸に取り付けられたテーブル状の回折環撮像手段であって、前記第1の貫通孔の中心軸と中心軸が一致する第2の貫通孔を有し、前記第2の貫通孔を通過させてX線が出射され、出射された方向に物体があるとき、前記物体で発生した回折X線により前記第2の貫通孔の中心軸と垂直に交差する撮像面に回折環を撮像する回折環撮像手段と、
    前記回折環撮像手段に取り付けられ、前記第2の貫通孔から出射するX線の光軸と光軸が交差するように可視の平行光を出射する、又は前記第2の貫通孔から出射するX線の光軸上で焦点を結ぶように可視の集束光を出射する可視光出射手段であって、前記可視の平行光又は前記可視の集束光の光軸が前記第2の貫通孔から出射するX線の光軸と交差する点から前記撮像面までの距離が設定値にされている可視光出射手段と、
    前記回折環撮像手段の近傍に配置され、前記可視の平行光又は前記可視の集束光の光軸が前記第2の貫通孔から出射するX線の光軸と交差する点付近を撮像するカメラとを備えたことを特徴とする回折環撮像装置。
  2. 請求項1に記載の回折環撮像装置において、
    前記X線出射器を固定し前記モータを連結するホルダと、
    前記ホルダに取り付けられ、リセットしたときを傾き角0として、前記X線出射器の中心軸に垂直で互いに垂直な2方向における傾き角を検出する傾き角検出手段とを備え、
    前記回折環撮像手段の撮像面における回転角度0のラインは、前記傾き角検出手段が傾き角を検出する2方向の内の1方向に対して垂直になっていることを特徴とする回折環撮像装置。
  3. 請求項2に記載の回折環撮像装置において、
    前記ホルダに連結するとともに前記モータに連結し、専用の治具を取り付けできる治具取付用ブロックを備え、
    前記専用の治具は、回折環撮像装置を取り付けたとき、前記第1の貫通孔の中心軸方向に底面を有し、前記底面に突出して前記第1の貫通孔の中心軸に垂直であるとともに、前記第1の貫通孔の中心軸と交差する点が中心になる平面部を有していることを特徴とする回折環撮像装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の回折環撮像装置において、
    前記ホルダは、前記X線出射器の中心軸に対する前記第1の貫通孔の角度を、前記撮像面における回転角度0のラインの方向に垂直な軸周りに、任意の角度に設定可能な角度変化機構を備え、
    前記ホルダは、前記X線出射器の中心軸に対する前記第1の貫通孔の角度を読取ることが可能な表示がされていることを特徴とする回折環撮像装置。
  5. 請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の回折環撮像装置において、
    前記モータを駆動させて前記可視光出射手段から可視光を出射させた際、可視光により形成される照射模様が、前記傾き角検出手段が検出した前記撮像面の回転角度0のラインの垂直方向における傾き角の大きさと符号、及び前記傾き角検出手段が検出したもう1方向における傾き角の設定値からのずれの大きさと符号に対応して変化するよう、前記可視光出射手段の発光を制御する発光制御手段を備えたこことを特徴とする回折環撮像装置。
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