JP6613203B2 - ガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法 - Google Patents

ガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガス中に含まれる特定ガスのガス濃度を検出するのに好適に用いられるガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法に関する。
従来から、内燃機関の排気ガス中の特定成分(酸素等)の濃度を検出するためのガスセンサが用いられている。このガスセンサは自身の内部に板状のガスセンサ素子を有し、ガスセンサ素子は、自身の先端側に固体電解質体と該固体電解質体に配置された一対の電極とを備えた検出素子部を有している。ここで、ガスセンサ素子は排気ガス中に含まれるシリコンやリンなどの被毒物質に晒されたり、排気ガス中の水滴が付着することがあるため、ガスセンサ素子の外表面には、被毒物質を捕捉したり、水滴がガスセンサ素子に直接接触しないよう多孔質保護層が被覆されている。つまり、測定対象ガス(排気ガス)に晒される検出素子部の全周を、多孔質保護層にて被覆している。
又、この多孔質保護層用のスラリーにガスセンサ素子を浸漬した後、焼成し、角部の多孔質保護層を研磨除去する技術が開発されている(特許文献1参照)。角部に多孔質保護層が無いと、角部に付着した水が角部近傍のヒータで加熱された際、瞬時に蒸発して素子割れを防止すると共に、多孔質保護層の熱容量を低減させてガスセンサ素子の早期活性を行うことができる。
特開2007−218893号公報
しかしながら、多孔質保護層を研磨によって除去した場合、研磨粉によって多孔質保護層が目詰まりして多孔質保護層の通気性が低下したり、所定の研磨量を確保するために時間を要して生産性が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、多孔質保護層の通気性を損なわずに、多孔質保護層の不要部分を除去できるガスセンサ素子の製造方法及びガスセンサの製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサ素子の製造方法は、軸線方向に延びる板状のガスセンサ素子の先端側に配置された検知部に、多孔質保護層を被覆するガスセンサ素子の製造方法において、前記多孔質保護層のスラリーに前記ガスセンサ素子の前記検知部を浸漬してスラリー膜を形成する浸漬工程と、前記スラリー膜を焼成する焼成工程と、前記焼成工程で得られた前記多孔質保護層の素形体のうち前記ガスセンサ素子の幅方向の両側の部位、及び前記ガスセンサ素子の厚み方向の両側の部位の少なくとも一方前記軸線方向に沿って切断する切断工程と、を有する。
このガスセンサ素子の製造方法によれば、多孔質保護層の素形体を研磨等でなく切断するので、研磨粉により多孔質保護層の通気性を損なわずに多孔質保護層の不要部分を除去でき、多孔質保護層の熱容量を低減させてガスセンサ素子の早期活性を行うことができる。又、研磨に比べて作業時間を削減し、生産性が向上する。
又、多孔質保護層の素形体は表面張力によって球状になるが、ガスセンサ素子の幅方向が最も広幅なために多孔質保護層の素形体の幅も広くなってしまい、筒状のプロテクタの内側に収容できなくなるおそれがある。
そこで、このガスセンサ素子の製造方法によれば、ガスセンサ素子の幅方向の両側の多孔質保護層の素形体を切断することで、切断後の多孔質保護層をプロテクタの内側に収容でき、ガスセンサを組み付けことができる。
又、このガスセンサ素子の製造方法によれば、多孔質保護層の素形体の不要部分のうち体積の大きい部分を切断するので、多孔質保護層の熱容量を更に低減させてガスセンサ素子の早期活性を行うことができる。
本発明のガスセンサ素子の製造方法において、前記切断工程を、超音波振動させたカッターによって行ってもよい。
このガスセンサ素子の製造方法によれば、切断面が平滑になるので後加工が不要になり、切断の作業時間もさらに削減できる。
本発明のガスセンサの製造方法は、前記ガスセンサ素子の製造方法によって製造されたガスセンサ素子の前記多孔質保護層を、筒状のプロテクタに収容する。
このガスセンサの製造方法によれば、多孔質保護層をプロテクタの内側に確実に収容してガスセンサを組み付けことができる。
この発明によれば、多孔質保護層の通気性を損なわずに、多孔質保護層の不要部分を除去することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法によって製造されたガスセンサ(酸素センサ)の軸線方向に沿う断面図である。 ガスセンサ素子の模式分解斜視図である。 ガスセンサ素子の先端側(検知部)の部分拡大断面図である。 ガスセンサ素子の軸線方向に直交する模式断面図である。 多孔質保護層の素形材を切断する態様を示す模式図である。 多孔質保護層付きのガスセンサ素子をプロテクタに収容した状態を先端側から見た図である。 多孔質保護層の素形材を切断する別の態様を示すガスセンサ素子の軸線方向に沿う断面図である。 多孔質保護層の素形材を超音波振動させたカッターで切断する態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法によって製造されたガスセンサ素子を含むガスセンサ(酸素センサ)1の軸線L方向に沿う断面図、図2はガスセンサ素子100の検出素子部300及びヒータ部200の模式分解斜視図、図3は検出素子部300の軸線L方向に直交する断面図である。
図1に示すように、ガスセンサ1は、検出素子部300及び検出素子部300に積層されるヒータ部200から構成されるガスセンサ素子100、ガスセンサ素子100等を内部に保持する主体金具30、主体金具30の先端部に装着されるプロテクタ24等を有している。ガスセンサ素子100は軸線L方向に延びるように配置されている。
ヒータ部200は、図2に示すように、アルミナを主体とする第1基体101及び第2基体103と、第1基体101と第2基体103とに挟まれ、白金を主体とする発熱体102を有している。発熱体102は、先端側に位置する発熱部102aと、発熱部102aから第1基体101の軸線方向に沿って延びる一対のヒータリード部102bとを有している。そして、ヒータリード部102bの端末は、第1基体101に設けられるヒータ側スルーホール101aに形成された導体を介してヒータ側パッド120と電気的に接続している。
検出素子部300は、酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル140とを備える。酸素濃度検出セル130は、第1固体電解質体105と、その第1固体電解質105の両面に形成された第1電極104及び第2電極106とから形成されている。第1電極104は、第1電極部104aと、第1電極部104aから第1固体電解質体105の軸線方向に沿って延びる第1リード部104bとから形成されている。第2電極106は、第2電極部106aと、第2電極部106aから第1固体電解質体105の軸線方向に沿って延びる第2リード部106bとから形成されている。
そして、第1リード部104bの端末は、第1固体電解質体105に設けられる第1スルーホール105a、後述する絶縁層107に設けられる第2スルーホール107a、第2固体電解質体109に設けられる第4スルーホール109a及び保護層111に設けられる第6スルーホール111aのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。一方、第2リード部106bの端末は、後述する絶縁層107に設けられる第3スルーホール107b、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。
一方、酸素ポンプセル140は、第2固体電解質体109と、その第2固体電解質体109の両面に形成された第3電極108、第4電極110とから形成されている。第3電極108は、第3電極部108aと、この第3電極部108aから第2固体電解質体109の軸線方向に沿って延びる第3リード部108bとから形成されている。第4電極110は、第4電極部110aと、この第4電極部110aから第2固体電解質体109の軸線方向に沿って延びる第4リード部110bとから形成されている。
そして、第3リード部108bの端末は、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。一方、第4リード部110bの端末は、後述する保護層111に設けられる第8スルーホール111cに形成される導体を介して検出素子側パッド121と電気的に接続する。なお、第2リード部106bと第3リード部108bは同電位となっている。
これら第1固体電解質体105、第2固体電解質体109は、ジルコニア(ZrO)に安定化剤としてイットリア(Y)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア焼結体から構成されている。
発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Rh、Pd等を挙げることができ、これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。
もっとも、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、耐熱性及び耐酸化性を考慮するとPtを主体にして形成することがより一層好ましい。さらに、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、ヒータ側パッド120及び検出素子側パッド121は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。このセラミック成分は、固着という観点から、積層される側の主体となる材料(例えば、第1固体電解質体105、第2固体電解質体109の主体となる成分)と同様の成分であることが好ましい。
そして、上記酸素ポンプセル140と酸素濃度検出セル130との間に、絶縁層107が形成されている。絶縁層107は、絶縁部114と拡散抵抗部115とからなる。この絶縁層107の絶縁部114には、第2電極部106a及び第3電極部108aに対応する位置に中空の測定室107cが形成されている。この測定室107cは、絶縁層107の幅方向で外部と連通しており、該連通部分には、外部と測定室107cとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散抵抗部115が配置されている。
絶縁部114は、絶縁性を有するセラミック焼結体であれば特に限定されなく、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。
拡散抵抗部115は、アルミナからなる多孔質体である。この拡散抵抗部115によって検出ガスが測定室107cへ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体109の表面には、第4電極110を挟み込むようにして、保護層111が形成されている。この保護層111は、第4電極部110aを挟み込むようにして、第4電極部110aを被毒から防御するための多孔質の電極保護部113aと、第4リード部110bを挟み込むようにして、第2固体電解質体109を保護するための補強部112とからなる。なお、本実施の形態のガスセンサ素子100は、酸素濃度検出セル130の電極間に生じる電圧(起電力)が所定の値(例えば、450mV)となるように、酸素ポンプセル140の電極間に流れる電流の方向及び大きさが調整され、酸素ポンプセル140に流れる電流に応じた被測定ガス中の酸素濃度をリニアに検出する酸素センサ素子に相当する。
図1に戻り、主体金具30は、SUS430製のものであり、ガスセンサを排気管に取り付けるための雄ねじ部31と、取り付け時に取り付け工具をあてがう六角部32とを有している。また、主体金具30には、径方向内側に向かって突出する金具側段部33が設けられており、この金具側段部33はガスセンサ素子100を保持するための金属ホルダ34を支持している。そしてこの金属ホルダ34の内側にはセラミックホルダ35、滑石36が先端側から順に配置されている。この滑石36は金属ホルダ34内に配置される第1滑石37と金属ホルダ34の後端に渡って配置される第2滑石38とからなる。金属ホルダ34内で第1滑石37が圧縮充填されることによって、ガスセンサ素子100は金属ホルダ34に対して固定される。また、主体金具30内で第2滑石38が圧縮充填されることによって、ガスセンサ素子100の外面と主体金具30の内面との間のシール性が確保される。そして第2滑石38の後端側には、アルミナ製のスリーブ39が配置されている。このスリーブ39は多段の円筒状に形成されており、軸線に沿うように軸孔39aが設けられ、内部にガスセンサ素子100を挿通している。そして、主体金具30の後端側の加締め部30aが内側に折り曲げられており、ステンレス製のリング部材40を介してスリーブ39が主体金具30の先端側に押圧されている。
また、主体金具30の先端側外周には、主体金具30の先端から突出するガスセンサ素子100の先端部を覆うと共に、複数のガス取り入れ孔24aを有する金属製のプロテクタ24が溶接によって取り付けられている。このプロテクタ24は、二重構造をなしており、外側には一様な外径を有する有底円筒状の外側プロテクタ41、内側には後端部42aの外径が先端部42bの外径よりも大きく形成された有底円筒状の内側プロテクタ42が配置されている。
一方、主体金具30の後端側には、SUS430製の外筒25の先端側が挿入されている。この外筒25は先端側の拡径した先端部25aを主体金具30にレーザ溶接等により固定している。外筒25の後端側内部には、セパレータ50が配置され、セパレータ50と外筒25の隙間に保持部材51が介在している。この保持部材51は、後述するセパレータ50の突出部50aに係合し、外筒25を加締めることにより外筒25とセパレータ50とにより固定されている。
また、セパレータ50には、検出素子部300やヒータ部200用のリード線11〜15を挿入するための通孔50bが先端側から後端側にかけて貫設されている(なお、リード線14、15については図示せず)。通孔50b内には、リード線11〜15と、検出素子部300の検出素子側パッド121及びヒータ部200のヒータ側パッド120とを接続する接続端子16が収容されている。各リード線11〜15は、外部において、図示しないコネクタに接続されるようになっている。このコネクタを介してECU等の外部機器と各リード線11〜15とは電気信号の入出力が行われることになる。また、各リード線11〜15は詳細に図示しないが、導線を樹脂からなる絶縁皮膜にて披覆した構造を有している。
さらに、セパレータ50の後端側には、外筒25の後端側の開口部25bを閉塞するための略円柱状のゴムキャップ52が配置されている。このゴムキャップ52は、外筒25の後端内に装着された状態で、外筒25の外周を径方向内側に向かって加締めることにより、外筒25に固着されている。ゴムキャップ52にも、リード線11〜15をそれぞれ挿入するための通孔52aが先端側から後端側にかけて貫設されている。
次に、本発明の特徴部分である多孔質保護層20について説明する。
図3は、図1のガスセンサ素子100の先端側の部分拡大断面図であり、検出素子部300とヒータ部200との積層体の外表面を覆って多孔質保護層20が形成されている。すなわち、多孔質保護層20は、ガスセンサ素子100の先端側部位に設けられた検知部150の全周を覆って設けられている。
なお、検知部150とは、検出素子部300が有する電極部(図2においては、第1電極部104a、第2電極部106a、第3電極部108a、及び第4電極部110aである)及び電極部に挟まれた固体電解質体(図2においては、第1固体電解質体105、及び第2固体電解質体109である)、更には測定室(図2の測定室107cである。)を指す。よって、検知部150の軸線L方向の最後端を越えて後端側まで多孔質保護層20が覆われていれば良い。
また、多孔質保護層20は検知部150の全周を覆っていればよく、検知部150が設けられる検出素子部300を被覆すればよいが、上記実施形態のように検出素子部300がヒータ部200と積層体を形成している場合、多孔質保護層20は検出素子部300を含む積層体(ガスセンサ素子100の先端側部位)を被覆することになる。
一方、ガスセンサ素子100がヒータ部200を備えていない場合、多孔質保護層20は検出素子部300(検知部150)の全周を被覆すればよい。
図4は、多孔質保護層20を含むガスセンサ素子100の軸線L方向に直交する模式断面図である。多孔質保護層20には、ガス透過が可能なように三次元網目構造の気孔が形成されている。
又、多孔質保護層20は、ガスセンサ素子100の先端面を含み、軸線L方向に沿って後端側に延びるように形成され、かつガスセンサ素子100(積層体)の表裏面及び両側面の4面を完全に囲んで形成されている。
多孔質保護層20は、例えばアルミナ、スピネル、ジルコニア、ムライト、ジルコン及びコージェライトの群から選ばれる1種以上のセラミック粒子を焼成等により結合して形成することができる。これらの粒子を含むスラリーを焼結することで、セラミック粒子間の隙間や、スラリー中の有機又は無機バインダが焼失する際に、皮膜の骨格中に気孔が形成される。
次に、本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法について説明する。
本発明の実施形態に係るガスセンサ素子の製造方法は、まず、多孔質保護層のスラリーにガスセンサ素子100の検知部150を浸漬してスラリー膜を形成する(浸漬工程)。スラリーとしては、上述のセラミック粒子等の無機粒子が分散したものを用いることできる。セラミック粒子としては、金属を担持したものであってもよい。
スラリー膜の形成は1層でも多層でもよく、多層の場合、各層のスラリー膜の組成や厚みは異なっていてもよい。
次に、スラリー膜を乾燥させた後、焼成する(焼成工程)。
次に、図3、図4に示すように、スラリー膜を焼成して得られた多孔質保護層の素形体20xのうち、切断面C1〜C5に沿った部位を切断する(切断工程)。図4に示すように、切断工程では、多孔質保護層の素形体20xのうち、少なくともガスセンサ素子100の幅方向の両側の部位を、軸線L方向に沿った切断面C1、C2で切断する。
これは、図5に示すように、検知部150をスラリーに浸漬すると、表面張力によってスラリー膜(多孔質保護層の素形体20x)が球状になるが、ガスセンサ素子100の幅方向が最も広幅なためにスラリー膜の幅も広くなってしまい、筒状の内側プロテクタ42の内側に収容できなくなるからである(図6参照)。そこで、少なくともガスセンサ素子100の幅方向の両側の多孔質保護層の素形体20xを切断することで、切断後の多孔質保護層20を内側プロテクタ42の内側に収容でき、ガスセンサ1を組み付けことができる。
なお、内側プロテクタ42が、特許請求の範囲の「プロテクタ」に相当する。
なお、図5に示すように、本実施形態では、多孔質保護層の素形体20xの5つの面をそれぞれ切断面C1〜C5で切断し、多孔質保護層20を形成している。
但し、多孔質保護層の素形体20xのうち、ガスセンサ素子100の幅方向の両側の部位を切断面C1、C2で切断すればよく、図7に示すように、例えば切断面C1〜C4の4つの面で多孔質保護層の素形体20xを切断し、先端向き面側の素形体20xを切断せずに残してもよい。又、多孔質保護層の素形体20xの3つの面を切断し、その他の素形体20xを切断せずに残してもよい。
一方、ガスセンサ素子100の早期活性をより向上させたい場合には、素形体20xのうちガスセンサ素子100の幅方向の両側の部位でなく、少なくとも厚み方向の両側の部位を切断面C3、C4で軸線方向に沿って切断するのが好ましい。これは、素形体20xのうちガスセンサ素子100の厚み方向の両側の部位が体積が最も大きいので、この部位を切断することで多孔質保護層の熱容量を更に低減できるからである。
以上のように、多孔質保護層の素形体を研磨等でなく切断するので、研磨粉により多孔質保護層の通気性を損なわずに多孔質保護層の不要部分を除去でき、多孔質保護層の熱容量を低減させてガスセンサ素子の早期活性を行うことができる。又、研磨に比べて作業時間を削減し、生産性が向上する。
特に、図8に示すように、超音波振動させたカッターを用いて、多孔質保護層の素形材20xを切断すると、切断面が平滑になるので後加工が不要になり、切断の作業時間もさらに削減できる。
超音波振動切断装置500は、例えば図8に示すように、カッター(円盤状ブレード)502の回転軸504に超音波振動装置510が接続されており、超音波振動装置510で発生した所定振動の周波数が、回転軸504を介してカッター502に伝達され、適宜水を掛けながら、カッター502を超音波振動させた状態で切断面C1に当てて切断を行う。
本発明は上記した実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
ガスセンサ素子100としては、酸素センサ素子の他、NOxセンサ素子等を用いることができる。
多孔質保護層は、保護層としての機能に限られず、例えば多孔質保護層に被検出ガス中の特定ガス成分と反応する触媒機能を持たせてもよい。
1 ガスセンサ
20 多孔質保護層
20x 多孔質保護層の素形体
42 内側プロテクタ
100 ガスセンサ素子
150 検知部
502 カッター
L 軸線

Claims (3)

  1. 軸線方向に延びる板状のガスセンサ素子の先端側に配置された検知部に、多孔質保護層を被覆するガスセンサ素子の製造方法において、
    前記多孔質保護層のスラリーに前記ガスセンサ素子の前記検知部を浸漬してスラリー膜を形成する浸漬工程と、
    前記スラリー膜を焼成する焼成工程と、
    前記焼成工程で得られた前記多孔質保護層の素形体のうち前記ガスセンサ素子の幅方向の両側の部位、及び前記ガスセンサ素子の厚み方向の両側の部位の少なくとも一方前記軸線方向に沿って切断する切断工程と、
    を有するガスセンサ素子の製造方法。
  2. 前記切断工程を、超音波振動させたカッターによって行う請求項1記載のガスセンサ素子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のガスセンサ素子の製造方法によって製造されたガスセンサ素子の前記多孔質保護層を、筒状のプロテクタに収容するガスセンサの製造方法。
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