JP6611595B2 - 現像装置、プロセスカートリッジ、および電子写真装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ、および電子写真装置 Download PDF

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Description

本発明は、現像装置、プロセスカートリッジ、および電子写真装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリの受信装置等の電子写真装置においては、回転する像担持体を帯電部材により一様に帯電させ、像担持体にレーザー光を照射して静電潜像を形成する。そして、現像装置により静電潜像にトナーを供給し、トナー像として現像を行う。その後、トナー像を像担持体上から転写材(記録材)上へ転写し、加熱等により転写材上のトナー像を定着することにより、画像が形成された転写材を得る。一方、トナー像を転写した後の像担持体は、その表面が除電され、残留するトナーのクリーニングが行われ、新たな画像形成の待機状態となる。
上記現像装置には、現像室と、トナーが収容されているトナー容器が設けられる。現像室には、現像ローラと、現像ローラの表面にトナーを塗布するトナー供給部材等が設けられる。さらに、トナー供給部材により塗布された現像ローラの表面のトナーを、より均一な薄層に整えるトナー規制部材が設けられ、現像ローラの回転に伴い、薄層のトナーが現像装置外に搬送される。薄層のトナーは、現像ローラの露出部に対向配置されて回転する像担持体の静電潜像に付着して、静電潜像を可視化して像担持体上にトナー像を形成する。
上記現像装置の使用開始前の状態においては、トナーは、トナー容器内に収容されたままであり、使用開始時に初めてトナーが現像室内に送られるようになっている。このため、現像装置の使用開始前は、現像ローラとトナー規制部材が直接当接した状態になっている。
ここで、特許文献1は、使用開始前の現像装置において、現像スリーブとトナー供給ローラが直接接していることに起因するトナー供給ローラの破損等の課題を挙げている。そして、このような課題を、最表面にセルを有するトナー供給ローラを用いると共に、トナー供給部材の少なくとも表面に特定の帯電能力を持つ粉体を有するようにすることで、解決することができることを開示している。
また、特許文献2は、上記課題を、少なくとも該トナー供給部材の表面にガラス転移温度が80℃以上である粉体を塗布することにより解決することができることを開示している。
特開平8−227212号公報 特開2007−33538号公報
しかしながら、本発明者らが、特許文献2に係る現像装置を検討したところ、使用開始前に、高温高湿環境下に長期放置されたような場合に、現像ローラ表面の、トナー規制部材との接触部分に対応して、電子写真画像にスジ状のムラが現れることがあった。以降、電子写真画像に現れるスジ状のムラを、「バンディング」と称することがある。そして、バンディングは、特に、ハーフトーン画像において顕著に認められる傾向にある。これは、現像ローラの表面の、トナー規制部材との接触部分において、何らかの変化が生じていることによるものと推測される。
ここで、現像ローラの表面に生じた、電子写真画像の品位に影響を与えるような変化を「メモリ」と称することがある。また、「メモリ」が生じる現象を、「メモリが残る」と称することがある。なお、「メモリ」の原因は、現像ローラ表面の電気抵抗変化により、表面電位ムラが生じることであると考えている。
そこで、本発明は、使用開始前に、高温高湿環境下に長期放置された場合においても、現像ローラに、電子写真画像にバンディングを生じさせるようなメモリが残りにくい現像装置の提供を目的とする。
また、本発明は、高品位な電子写真画像を安定して出力することのできるプロセスカートリッジ及び電子写真装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、トナーを表面に担持することによって、現像領域に搬送する現像ローラ、および、該現像ローラの表面に担持するトナーの量を規制するためのトナー規制部材を備えた現像室と、トナーを収納しているトナー容器と、を具備している現像装置であって、該現像ローラと該トナー規制部材とは、樹脂粒子を介して接している部分を有しており、該樹脂粒子は、該樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が、20g以上、50g以下であり、かつ、マルテンス硬度が、1.0N/mm以上、50.0N/mm以下である現像装置が提供される。
また、本発明の他の態様によれば、静電潜像を担持するための像担持体、および、該静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成するための現像装置を備え、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、該現像装置が、前記の現像装置であるプロセスカートリッジが提供される。
さらに、本発明の他の態様によれば、静電潜像を担持するための像担持体と、該像担持体を帯電するための帯電装置と、帯電された該像担持体に静電潜像を形成するための露光装置と、該静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成するための現像装置と、該トナー画像を転写材に転写するための転写装置と、定着装置と、を具備する電子写真装置であって、該現像装置が、前記の現像装置である電子写真装置が提供される。
本発明によれば、高温高湿環境下に長期放置された場合においても、現像ローラにメモリが残りにくく、ハーフトーン画像にバンディングを生じさせにくい現像装置を得ることができる。また、本発明によれば、高品位な電子写真画像を与えるプロセスカートリッジおよび電子写真装置を得ることができる。
本発明に係る現像装置の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る電子写真装置の一例を示す概略断面図である。 本発明に係る電子写真装置に装着されるプロセスカートリッジの一例を示す概略断面図である。 本発明に係る現像装置の一例を示す概略断面図である。
本発明者らは、特許文献2に係る現像装置について、長期間にわたる高温高湿環境下での放置に起因するメモリに関して詳細に検討した。その結果、メモリが生じる主たる原因が、以下の2つにあると推定した。
すなわち、現像ローラとトナー規制部材の当接部にある粒子のトルエン吸収量が大きいと、現像ローラ中に含まれる低分子量成分が、現像ローラとトナー規制部材の当接部にある粒子によって、現像ローラ表面に引き出されやすくなる。そして、現像ローラ表面に低分子量成分が存在すると、その部分の電気抵抗が変化し、電流が流れやすい部分と流れにくい部分とで電位ムラ(メモリ)が生じると推察した。
また、現像ローラとトナー規制部材の当接部にある粒子の硬度が高いと、現像ローラに物理的なストレスが与えられ、現像ローラ表面への低分子量成分の滲出が促進されると推察した。
そこで、本発明者らは、上記課題を解決するために、現像ローラとトナー規制部材との間に介在させる粒子について鋭意検討を行った。
その結果、本発明者らは、現像ローラとトナー規制部材との間に介在させる粒子として特定の樹脂粒子を用いることで、バンディングの発生を抑制できることを見出した。具体的には、樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が20g以上50g以下であり、かつ、マルテンス硬度が1.0N/mm以上50.0N/mm以下である樹脂粒子を用いた。上記トルエン吸収量及びマルテンス硬度を有する樹脂粒子は、現像ローラの低分子量成分を吸着しにくく、かつ、現像ローラへの物理的なストレスを与えにくい。そのため、現像ローラ表面に抵抗ムラが生じにくくなり、バンディングの発生を抑制できたものと考えられる。
また、本発明者らは、樹脂粒子のトルエン吸収量と現像ローラ表面における樹脂粒子の低分子量成分の吸着量に相関があることを見出し、樹脂粒子のトルエン吸収量を、現像ローラ表面における樹脂粒子の低分子量成分の吸着量の指標として用いた。
(樹脂粒子)
本発明に係る現像装置は、現像ローラとトナー規制部材の間に、樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が、20g以上50g以下であり、かつ、マルテンス硬度が、1.0N/mm以上50.0N/mm以下である樹脂粒子を存在させることが必要である。
樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が50gより大きい場合は、現像ローラの低分子量成分を樹脂粒子が吸着してしまい、現像ローラ表面に低分子量成分が存在する部分と存在しない部分で抵抗ムラが生じ、バンディングが発生しやすくなる。また、樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が20gより小さい場合は、ハーフトーンのバンディングの発生を抑制する効果は得られるものの、トルエン吸収量が小さいほど樹脂粒子は硬くなる傾向があるため、現像ローラへの物理的なストレスが大きくなる。
一方、マルテンス硬度が50.0N/mmより大きい場合は、現像ローラへの物理的なストレスが大きくなるため、バンディングが発生する場合がある。また、マルテンス硬度が1.0N/mmより小さい場合は、ハーフトーンのバンディングの発生を抑制する効果は得られるものの、樹脂粒子の材料のべたつきが大きくなるために、部材への固着などが起こり、良好な画像が得にくくなる。
樹脂粒子の基材としては、上記特性(トルエン吸収量及びマルテンス硬度)を好適に満たすことができるという観点から、ウレタン樹脂が好ましい。
また、樹脂粒子としては、平均円形度が0.960以上のものを用いることが好ましい。平均円形度が0.960以上のものは、樹脂粒子の転動を阻害する可能性が小さく、現像ローラとトナー規制部材の間に樹脂粒子が偏りなく介在するようになるため、バンディングの発生の抑制に特に効果的であると考えられるためである。
また、樹脂粒子は、重量平均粒子径が1μm以上50μm以下のものが好適に用いられる。樹脂粒子の重量平均粒子径を上記範囲内とすることによって、バンディングの発生をさらに抑制することが可能となる。
<樹脂粒子の製造方法>
樹脂粒子は、懸濁重合法により作製することができる。具体的には、まず、媒体(主として水)に不溶なモノマーを投入し、媒体中で激しくかき混ぜることで、モノマーが媒体中で0.01〜1mmの大きさの液滴となるように分散させる。そして、このモノマーが分散された分散液に、重合開始剤を加えて、モノマーを重合させることによって樹脂粒子を得ることができる。
本発明では、樹脂粒子のトルエン吸収量を材料の架橋密度と架橋間距離によって定め、また、マルテンス硬度を分子構造と架橋密度によって定めており、必要な特性を満たす材料を選定している。さらに、樹脂粒子としてウレタン樹脂を用いる場合、ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%の調整及びモノオールの添加により、トルエン吸収量とマルテンス硬度を制御することが可能である。また、樹脂粒子にシランカップリング処理、オイル処理、フッ素処理などの表面処理を施すことにより、トルエン吸収量とマルテンス硬度を制御することもできる。
<樹脂粒子のトルエン吸収量>
樹脂粒子のトルエン吸収量は、以下の方法によって測定した。
まず、樹脂粒子を1(g)準備し、ビーカーに投入する。樹脂粒子が投入されたビーカーに、トルエン(商品名:特級トルエン(含量:99.5%)、キシダ化学株式会社製)を滴下し、樹脂粒子がトルエンを吸収しなくなるまでのトルエンの総滴下量(g)を記録する。得られたトルエンの総滴下量を40倍することによって、樹脂粒子40gあたりの樹脂粒子のトルエン吸収量(すなわち、本発明に係る樹脂粒子のトルエン吸収量)を求める。なお、本発明に係る樹脂粒子のトルエン吸収量の単位はgである。
<樹脂粒子のマルテンス硬度>
樹脂粒子のマルテンス硬度は、微小硬度測定機(商品名:ピコデンター(PICODENTOR(R)) HM500、株式会社フィッシャーインストルメンツ社製)によって測定する。圧子としては、対面角が136°の正四角錐型のダイヤモンド圧子(ビッカース圧子)を用いる。
測定は、上記圧子を所定の荷重分押し込む工程(以下、押し込み工程と称する)と、所定の荷重分から荷重を除荷する工程(以下、除荷工程と称する)からなる。
測定により得られる荷重変位曲線を、測定用専用ソフト「商品名:WIN−HCU」にて評価することにより、マルテンス硬度(N/mm)を求める。
具体的な手順を述べると、スライドガラス(アズワン製)上に樹脂粒子を綿棒で塗り付け、余分な樹脂粒子をエアーで飛ばし、残留した樹脂粒子を測定する。測定する樹脂粒子は、該樹脂粒子の後述する重量平均粒子径(D4)に近いサイズのものをなるべく選択して測定する。
なお、測定ステージの分解能が1μmであるため、10μm程度の小さな粒子については、圧子先端で粒子の中心を押すことが難しく、粒子の斜面部分を押してしまい、測定が正しくできていないことがある。そこで、圧子で押し込んだ後、顕微鏡側にステージを戻し、元あった位置と粒子がずれていないかどうかを確認する。
1μm以上ずれていない場合は粒子の中心に圧子の先端が当たっていると判断し、測定データを有効とする。1μm以上ずれている場合、もしくは、スライドガラス上から消失している(圧子に付着してしまっている)場合は、測定データを無効とする。また、圧子の位置ズレを補正するために、1測定毎に圧子の調整を行い、圧子の位置ズレを補正しなければならない。また、圧子に関して1測定毎にエタノールを用い、洗浄作業を行わなければならない。
測定条件を、押し込み工程:最大押し込み荷重0.1mN、押し込み時間20sとし、除荷工程:荷重の増加と同条件とし、樹脂粒子のマルテンス硬度を有効データとしてN=20取得する。その後N=20のデータの最大値と最小値を除外したN=18のデータの平均値を計算し、樹脂粒子のマルテンス硬度とする。
<樹脂粒子の平均円形度の測定方法>
樹脂粒子の平均円形度は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−3000」(シスメックス社製)によって、校正作業時の測定及び解析条件で測定する。
具体的には、ガラス製の容器中に予め不純固形物などを除去したイオン交換水20mlを入れる。この中に分散剤(商品名:コンタミノン(登録商標)N、和光純薬工業社製;非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、及び有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液)をイオン交換水で3質量倍に希釈した希釈液を0.2ml加える。
更に測定試料として樹脂粒子を0.02g加え、超音波分散器を用いて2分間分散処理を行い、測定用の分散液とする。その際、分散液の温度が10℃以上40℃以下となるように適宜冷却する。超音波分散器としては、発振周波数50kHz、電気的出力150Wの卓上型の超音波洗浄器分散器(例えば「VS−150」(ヴェルヴォクリーア社製))を用い、水槽内には所定量のイオン交換水を入れ、この水槽中に前記コンタミノンNを2ml添加する。
測定には、標準対物レンズ(10倍)を搭載した前記フロー式粒子像分析装置を用い、シース液には、パーティクルシース「PSE−900A」(シスメックス社製)を使用する。前記手順に従って調製した分散液を該フロー式粒子像分析装置に導入し、HPF測定モードで、トータルカウントモードにて3000個の樹脂粒子を計測する。そして、粒子解析時の2値化閾値を85%とし、解析粒子径を指定することにより、その範囲の粒子の個数割合(%)、平均円形度を算出することができる。樹脂粒子の平均円形度の算出における解析粒子径の範囲は、円相当径で1.98μm以上、39.96μm以下とする。
測定にあたっては、測定開始前に標準ラテックス粒子(商品名:RESEARCH AND TEST PARTICLES Latex Microsphere Suspensions 5200a、デューク・サイエンティフィック(Duke Scientific)社製)のイオン交換水希釈物を用いて自動焦点調整を行う。その後、測定開始から2時間毎に焦点調整を実施することが好ましい。
なお、シスメックス社による校正作業が行われた、シスメックス社が発行する校正証明書の発行を受けたフロー式粒子像分析装置を使用した。解析粒子径を円相当径1.98μm以上、39.96μm以下に限定した以外は、校正証明を受けた時の測定及び解析条件で測定を行った。
<樹脂粒子の重量平均粒子径(D4)の測定方法>
樹脂粒子の重量平均粒子径(D4)は、粒径測定装置「コールターマルチサイザーIII」(商品名、ベックマン・コールター社製)を用いて測定した。電解液としては、1級塩化ナトリウムを用いて調製した1%塩化ナトリウム水溶液を使用した。電解液100ml中に、分散剤としてアルキルベンゼンスルホン酸塩0.5mlを加え、さらに測定樹脂粒子(試料)5mgを加えて試料を懸濁させた。試料を懸濁させた電解液は、超音波分散機で1分間分散処理を行い、前記測定装置により、100μmアパーチャーを用いて、測定試料の体積及び個数を測定し、体積分布及び個数分布を算出した。この結果より、重量平均粒子径(D4)を算出した。
(現像装置)
以下、図面を参照して、本発明に係る現像装置の好ましい実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、本実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本発明に係る現像装置の断面図の一例を図1に示す。
図1に示すように、この現像装置は像担持体101に対向する部分に開口部を有する現像室102を備えており、この現像室102の背面には、該現像室102と連通する形で、内部にトナー103を収容するトナー容器104が配される。現像室102と前記トナー容器104とを連通する開口部は、トナー容器104のトナー103が現像室102に流入しないようにシール部材105で仕切られ、このシール部材105は該開口部から除去可能に構成されている。そして、このシール部材105は、現像装置の使用開始時に前記開口部から除去される。
このような構成は、使用開始前の現像装置の搬送時等の振動により、トナー103が予期せず現像装置から流出し、ユーザーや現像装置、ひいては画像形成装置本体がトナーで汚れることを防止するものである。
なお、本発明に係る現像装置は、図4に示すように、現像室102とトナー容器104とを連通する開口部が、シール部材で仕切られていないものであってもよい。
また、現像室102には、一部が露出するようにして現像ローラ106が回転可能に配されており、現像ローラ106は、像担持体101に所定の侵入量となるように押圧、接触するように対向している。
さらに現像室102には、トナー容器104から搬送部材107によって搬送されたトナーを現像ローラ106に供給するためのトナー供給部材108が収容されている。現像ローラ106の回転上流には、現像ローラ106に担持されているトナー103の層厚を規制するトナー規制部材109が、現像ローラ106の表面に当接配置されている。このトナー規制部材109は現像室102に取り付けられている。本発明では、ハーフトーンのバンディングを抑制するため、少なくともこの現像ローラ106とトナー規制部材109との接触部に所定の樹脂粒子120が塗布される。
また、現像ローラ106の回転下流には、現像室102の下部から外部へのトナー吹き出しを防止するための吹き出し防止シート110が設けられている。
現像動作時、シール部材105を現像装置から取り除くことで、トナー容器104と現像室102が一つの空間となり、この時初めてトナー容器104内のトナー103が現像室102に送られることとなる。搬送部材107は仕切り壁を越えて、トナー103をトナー供給部材108に向けて搬送し、トナー103はトナー供給部材108によって現像ローラ106に塗布される。現像ローラ106は図中矢印で示す方向に回転され、この現像ローラ106に担持されているトナー103は、トナー規制部材109により所定の層厚に規制された後、像担持体101と対向する現像領域に送られる。
現像ローラ106とトナー規制部材109の接触部に樹脂粒子120を介在させる方法としては、例えば、下記1〜3に挙げたように樹脂粒子を塗布する方法が挙げられる。なお、現像ローラ及びトナー規制部材に樹脂粒子を均一に塗布することができれば、塗布方法は特に限定されない。
1.あらかじめ現像ローラ106全域に樹脂粒子を塗布し、この現像ローラ106をトナー規制部材109が取りつけられている現像装置に装着する方法。
2.あらかじめ、トナー規制部材109の現像ローラ106との当接部に樹脂粒子を塗布し、このトナー規制部材109と現像ローラ106を現像装置に装着する方法。
3.トナー供給部材108の全域に樹脂粒子を塗布し、現像ローラ106とトナー規制部材109を組み込んだ現像装置に装着し、トナー供給部材108および現像ローラ106を回転させて、樹脂粒子を現像ローラ106とトナー規制部材109の接触部に塗布する方法。
なお、本発明において、現像ローラ106は、ウレタン樹脂を含む表面層を有することが好ましい。
(プロセスカートリッジおよび電子写真装置)
本発明に係る電子写真装置は、以下の構成を有する。
・静電潜像を担持するための像担持体
・該像担持体を帯電するための帯電装置
・帯電された像担持体に静電潜像を形成するための露光装置
・該静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成するための現像装置
・該トナー画像を転写材に転写するための転写装置
・該転写材に転写されたトナー画像を定着するための定着装置
そして、該現像装置が、上記の本発明に係る現像装置であることを特徴とする。
また、本発明に係るプロセスカートリッジは、静電潜像を担持するための像担持体、および、該静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成するための現像装置を備え、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている。そして、上記のような本発明に係る現像装置を具備することを特徴とする。
図2は、本発明の電子写真装置の概略を示す断面図である。また、図3は、図2の電子写真装置に装着されるプロセスカートリッジの拡大断面図である。このプロセスカートリッジは、像担持体101と、帯電部材111を具備する帯電装置と、現像ローラ106を具備する現像装置と、クリーニング部材112を具備するクリーニング装置121とを内蔵している。そして、該プロセスカートリッジは、図2の電子写真装置の本体に着脱可能に構成されている。
像担持体101は、バイアス電源(不図示)に接続された帯電部材111によって一様に帯電される。このときの像担持体101の帯電電位は、−800V以上−400V以下程度である。次に、像担持体101は、静電潜像を書き込むための露光光113により、その表面に静電潜像が形成される。露光光113としては、LED光、レーザー光のいずれも使用することができる。露光された部分の像担持体101の表面電位は、−200V以上−100V以下程度である。
次に、電子写真装置本体に対し着脱可能に構成されているプロセスカートリッジに内蔵された現像ローラ106によって負極性に帯電したトナーが静電潜像に付与(現像)され、像担持体101上にトナー像が形成され、静電潜像が可視像に変換される。このとき、現像ローラ106にはバイアス電源(不図示)によって−500V以上−300V以下程度の電圧が印加される。なお、現像ローラ106は、像担持体101と0.5mm以上3mm以下程度のニップ幅をもって接触している。
像担持体101上で現像されたトナー像は、中間転写ベルト114に1次転写される。中間転写ベルト114の裏面には1次転写部材115が当接しており、1次転写部材115に、+100V以上+1500V以下程度の電圧を印加することで、負極性のトナー像を像担持体101から中間転写ベルト114に1次転写する。1次転写部材115はローラ形状であってもブレード形状であってもよい。
電子写真装置がフルカラー画像形成装置である場合、上記の帯電、露光、現像、1次転写の各工程を、イエロー色、シアン色、マゼンタ色、ブラック色の各色に対して行う必要がある。そのために、図2に示す電子写真装置では、前記各色のトナーを内蔵したプロセスカートリッジが各1個、合計4個、電子写真装置本体に対して着脱可能な状態で装着されている。そして、上記の帯電、露光、現像、1次転写の各工程は、所定の時間差をもって順次実行され、中間転写ベルト114上に、フルカラー画像を表現するための4色のトナー像が重ね合わせた状態が作り出される。
中間転写ベルト114上のトナー像は、中間転写ベルト114の回転に伴って、2次転写部材116と対向する位置に搬送される。このとき、中間転写ベルト114と2次転写部材116との間には、所定のタイミングで記録用紙の搬送ルート117に沿って転写材である記録用紙が搬送されてきている。そして、2次転写部材116に2次転写バイアスを印加することにより、中間転写ベルト114上のトナー像を記録用紙に転写する。
このとき、2次転写部材116に印加されるバイアス電圧は、+1000V以上+4000V以下程度である。2次転写部材116によってトナー像が転写された記録用紙は、定着装置118に搬送され、記録用紙上のトナー像を溶融させて記録用紙上に定着させた後、記録用紙を電子写真装置の外に排出することで、プリント動作が終了する。
なお、像担持体101から中間転写ベルト114に転写されることなく像担持体101上に残存したトナー像は、像担持体101表面をクリーニングするためのクリーニング部材112により掻き取られ、像担持体101の表面はクリーニングされる。
以下に、具体的な実施例、比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
<樹脂粒子>
実施例および比較例に用いた樹脂粒子を表1に記載する。なお、実施例1〜6では、後述する方法により作製した樹脂粒子No.1〜6を使用し、比較例1〜5では、表1に示す市販の樹脂粒子No.7〜11を使用した。また、樹脂粒子の重量平均粒子径および平均円形度は、前記測定方法により測定した。
Figure 0006611595
[実施例1]
容量が2リットルの攪拌機付きセパラブルフラスコに水800gを入れ、この中にヒドロキシプロピルメチルセルロース(商品名:「メトローズ90SH−100」、信越アステック株式会社製)32gを溶解して分散媒を調製した。
これとは別に、ポリエステルポリオール「P−3010」を48.0g、および「F−3010」を12.0g、イソシアネート成分「TPA−100」を84.0g、および「タケネート(登録商標、以下同様)500」を16.6g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)240.9g、ならびに触媒としてジブチル錫ジラウレート0.003gを混合して、樹脂粒子の原材料を調製した。この樹脂粒子の原材料中のポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は15.0であった。
前記分散媒を600rpmで攪拌しながら、前記樹脂粒子の原材料を加え、懸濁液を調製した。次いで、攪拌継続下、懸濁液を60℃に昇温し、4時間反応させた後、室温まで冷却し、固液分離し、水で充分洗浄した後、70℃で20時間乾燥して、平均粒子径10.0μmのポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.1)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は28g、マルテンス硬度は8.0N/mmであった。
[実施例2]
ポリエステルポリオール「F−510」を30.5g、および「LB−3000」を24.4g、イソシアネート成分「TPA−100」を105.0g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を239.8gとした(ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は3.0)以外は、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.2)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は21g、マルテンス硬度は35.0N/mmであった。
[実施例3]
ポリエステルポリオール「F−510」を38.0g、イソシアネート成分「TPA−100」を121.9g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を239.9gとした(ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は3.0)以外は、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.3)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は20g、マルテンス硬度は49.6N/mmであった。
[実施例4]
ポリエステルポリオール「F−510」を52.0g、および「F−2010」を26.0g、イソシアネート成分「タケネート500」を66.1g、および「TPA−100」を16.3g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を240.6gとした(ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は2.3)以外は、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.4)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は50g、マルテンス硬度は50.0N/mmであった。
[実施例5]
ポリエステルポリオール「P−3010」を30.0g、「F−3010」を7.5g、および「LB−3000」を24.0g、イソシアネート成分「タケネート500」を10.4g、および「TPA−100」を87.4g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を238.9gとした(ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は15.0)以外は、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.5)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は29g、マルテンス硬度は1.1N/mmであった。
[実施例6]
ポリエステルポリオール「P−3010」を130.9g、イソシアネート成分「タケネート500」を1.4g、および「TPA−100」を27.8g、希釈溶剤としてメチルエチルケトン(MEK)を240.2gとした(ポリオール成分とイソシアネート成分の重量比OH/NCO%は2.0)以外は、実施例1と同様にしてポリウレタン樹脂粒子(樹脂粒子No.6)を得た。
得られたポリウレタン樹脂粒子のトルエン吸収量は50g、マルテンス硬度は1.0N/mmであった。
なお、実施例1〜6で使用した樹脂粒子の原材料の製造元は以下の通りである。
・「P−3010」(商品名、株式会社クラレ製)
・「F−3010」(商品名、株式会社クラレ製)
・「TPA−100」(商品名、旭化成ケミカルズ株式会社製)
・「タケネート(登録商標)500」(商品名、三井化学株式会社製)
・「F−510」(商品名、株式会社クラレ製)
・「LB−3000」(商品名、三洋化成工業株式会社製)
・「F−2010」(商品名、株式会社クラレ製)
<現像ローラの作製>
(導電性弾性層1の作製)
表2に示す物質を常温で攪拌機を用いて混合し、半導電性組成物1を調製した。
Figure 0006611595
次に、ステンレス鋼(SUS304)製の直径6mm、長さ264mmの芯金にプライマー(商品名:「DY35−051」、東レダウコーニングシリコーン社製)を塗布し、温度150℃にて30分間焼付けたものを金型に配置した。そして、前記半導電性組成物1を金型内のキャビティに注入した。続いて、金型を150℃で15分間加熱し、金型から脱型した後、200℃で2時間加熱して硬化反応を完結させた。このようにして、直径11.5mmの導電性弾性層1を作製した。
(導電性表面層の塗料1の作製)
撹拌機、冷却器、温度計および窒素導入管を備えた4つ口セパラブルフラスコに、表3に示す物質を仕込み、撹拌しながら、窒素雰囲気下で80℃にて、5時間反応させた。その後、溶媒を除去して、カルボキシル基を分子内に有するウレタンプレポリマー1を得た。
Figure 0006611595
次に、表4に示す物質をボールミルで攪拌分散して、導電性表面層の塗料1を作製した。
Figure 0006611595
作製した導電性表面層の塗料1にメチルエチルケトンを添加し、固形分28%に調整した。そして、上記作製した導電性弾性層1の上にディッピングにより塗布した。その後、温度80℃のオーブンで15分間乾燥後、温度140℃のオーブンで4時間硬化することにより、ウレタン樹脂を含む表面層を形成し、現像ローラを得た。表面層の厚さは10.2μmであった。
(表面電位ムラ及びバンディングの評価)
上記で得た現像ロ―ラの表面に、前記樹脂粒子No.1を100mg、均一に塗布した。次に、カラーレーザープリンタ(商品名:HP LaserJet Pro 400M451dn、HP社製)のシアン用プロセスカートリッジに装着されている現像ローラを取り外し、トナー規制部材をエアブローで清掃した。その後、前記樹脂粒子を塗布した現像ローラをこのプロセスカートリッジに装着し、現像ローラとトナー規制部材の接触部に樹脂粒子No.1が介在している現像装置を有する、実施例1に係るプロセスカートリッジを作製した。
このプロセスカートリッジを、温度40℃湿度95%の環境下に30日間放置した。そして、該環境から取り出した後、温度23℃湿度50%の環境下に24時間放置し、プロセスカートリッジの現像装置内にある現像室とトナー容器を仕切っているシール部材を除去した。その後、当該プロセスカートリッジを上記カラーレーザープリンタに装着した。そして、温度15℃湿度10%の環境下で、A4サイズの記録用紙(CLC(カラーレーザーコピア)用、キヤノン社製;坪量=81.4g/m)上に、全面にシアンのハーフトーン画像が形成されたプリント物を連続して100枚出力した。
その後、現像ローラをプロセスカートリッジから取り外し、表面電位計(商品名:DRA−2000L、クオリティエンジニアリングアソシエイツ社(Quality Engineering Associates(QEA), Inc.)製)によって、画像形成前に現像ローラとトナー規制部材が接触していた部分(接触部)と、接触していなかった部分(非接触部)の表面電位を測定した。そして、測定された接触部の表面電位と非接触部の表面電位の差を求め、この差を表面電位ムラとした。また、得られた100枚のハーフトーン画像を目視で観察し、バンディングの有無を、表5に示す基準に基づき評価した。
樹脂粒子No.1を樹脂粒子No.2〜11に変えた以外は、上記実施例1に係るプロセスカートリッジと同様にして実施例2〜6および比較例1〜5に係るプロセスカートリッジを作製した。得られた各プロセスカートリッジを、上記実施例1に係るプロセスカートリッジと同じ方法で評価した。
表6に、樹脂粒子No.1〜11のトルエン吸収量およびマルテンス硬度を示す。また、各プロセスカートリッジについて、表面電位ムラ及びバンディングの評価結果を表6に併せて示す。
Figure 0006611595
Figure 0006611595
実施例1〜6では、本発明に係る樹脂粒子を現像ローラとトナー規制部材との当接部に介在させたため、現像ローラ表面において電気抵抗の変化が起こりにくくなり、表面電位ムラが小さく、バンディング画像を抑制できたものと考えられる。
これは、下記の作用により達成できたものと推測される。すなわち、樹脂粒子が特定の範囲のマルテンス硬度を有することで、樹脂粒子の現像ローラに対する物理的ストレスを抑制できたためであると考えられる。さらに、樹脂粒子が特定の範囲のトルエン吸収量を有することで、樹脂粒子の現像ローラ表面の低分子量成分の吸着を抑制できたためであると考えられる。
実施例1〜6では、現像ローラとトナー規制部材の接触部に、本発明に係る樹脂粒子が存在した。そのため、本発明に係る効果を得ることができた。
一方、比較例1〜3に係る現像装置においては、現像ローラ及びトナー規制部材の間に介在させた樹脂粒子のトルエン吸収量が、本発明で規定する範囲よりも大きかった。そのため、樹脂粒子が現像ローラの低分子量成分を吸着し、電気抵抗の変化に起因する表面電位ムラが生じ、ハーフトーン画像にバンディングが発生したものと考えられる。
また、比較例4、5に係る現像装置においては、現像ローラ及びトナー規制部材の間に介在させた樹脂粒子のマルテンス硬度が、本発明で規定する範囲よりも高いため、現像ローラへの物理的ストレスに由来すると思われる電気抵抗の変化が生じた。その結果、表面電位にムラが生じ、ハーフトーン画像にバンディングが発生したものと考えられる。
101 像担持体
102 現像室
103 トナー
104 トナー容器
105 シール部材
106 現像ローラ
107 搬送部材
108 トナー供給部材
109 トナー規制部材
110 吹き出し防止シート
111 帯電部材
112 クリーニング部材
113 露光光
114 中間転写ベルト
115 1次転写部材
116 2次転写部材
117 記録用紙の搬送ルート
118 定着装置
120 樹脂粒子
121 クリーニング装置

Claims (8)

  1. トナーを表面に担持することによって、現像領域に搬送する現像ローラ、および、該現像ローラの表面に担持するトナーの量を規制するためのトナー規制部材を備えた現像室と、
    該トナーを収容しているトナー容器と、を具備している現像装置であって、
    該現像ローラと該トナー規制部材とは、樹脂粒子を介して接している部分を有しており、
    該樹脂粒子は、
    該樹脂粒子40gあたりのトルエン吸収量が、20g以上、50g以下であり、かつ、
    マルテンス硬度が、1.0N/mm以上、50.0N/mm以下であることを特徴とする現像装置。
  2. 前記現像装置は、前記現像室と前記トナー容器とを連通する開口部を有し、該開口部は、該トナー容器の中のトナーが該現像室に流入しないようにシール部材で仕切られ、該シール部材は該開口部から除去可能に構成されている請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記樹脂粒子が、ウレタン樹脂を含む請求項1または2に記載の現像装置。
  4. 前記樹脂粒子の平均円形度が、0.960以上である請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 前記樹脂粒子の重量平均粒子径が、1μm以上、50μm以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載の現像装置。
  6. 前記現像ローラが、ウレタン樹脂を含む表面層を有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の現像装置。
  7. 電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジであって、
    静電潜像を担持するための像担持体、および、該静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成するための現像装置を備え、
    該現像装置が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 静電潜像を担持するための像担持体と、
    該像担持体を帯電するための帯電装置と、
    帯電された該像担持体に静電潜像を形成するための露光装置と、
    該静電潜像をトナーで現像してトナー画像を形成するための現像装置と、
    該トナー画像を転写材に転写するための転写装置と、
    該転写材に転写されたトナー画像を定着するための定着装置と、を具備する電子写真装置であって、
    該現像装置が、請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像装置であることを特徴とする電子写真装置。
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