JP5575683B2 - 現像剤、現像剤収容体、画像形成装置および現像剤製造方法 - Google Patents
現像剤、現像剤収容体、画像形成装置および現像剤製造方法 Download PDFInfo
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Description
従来の現像剤は、配合成分を混練、粉砕、分級し生成する粉砕法により作製されていたが、形状制御や低温定着の改善を行い難いという問題があった。また、湿式の現像剤の作製方法として懸濁重合法では、現像剤となるべき樹脂の重合性単量体組成が溶解重合可能な重合性単量体に限られてしまうため、ポリエステルを現像剤用樹脂としては使用できないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、現像剤の保存性の悪化を防止するとともに印刷品質を向上させることを目的とする。
図2において、画像形成装置10は、例えば電子写真方式のカラープリンタとしての構成を備え、記録用紙カセット11、画像形成ユニット31〜34、転写部16、定着部40を有し、更にこれらの各部に印刷用媒体としての記録用紙50を搬送するための用紙搬送ローラ45a〜45x、搬送路切り替えガイド41,42を備えている。
図4に示すように、感光ドラム101は、図示しない駆動手段により矢印(a)方向に一定周速度で回転する。感光ドラム101の表面に接触して設けられた帯電ローラ102は、矢印(d)方向に回転しながら、図示しない帯電ローラ用高圧電源によって供給される直流電圧を感光ドラム101の表面に印加し、この表面を一様均一に帯電させる。次に、感光ドラム101に対向して設けられたLEDヘッド103によって、画像信号に対応した光を感光ドラム101の一様均一に帯電された表面に照射し、光照射部分の電位を光減衰して静電潜像を形成する。
トナー像が定着した記録紙50は、図2に示す用紙搬送ローラ45g,45h、及び用紙搬送ローラ45i,45jによって矢印(k)方向に搬送され、画像形成装置10の外部のスタッカ部46へと送出される。
なお、図2に示す用紙搬送ローラ45k〜45x、搬送路切り替えガイド41,42は、両面印刷を行うに記録用紙50を搬送し、またその搬送方向をガイドするものであるが、本願発明と直接関係しないため、ここでのこれらの説明は省略する。
本実施例では、実験例1および実験例2として2種類のトナーを作製し、また比較例1から比較例4として4種類のトナーを作製した。
<実験例1>
まず、無機分散剤を分散させた水性媒体を得る工程として、純水12000重量部に懸濁安定剤(分散剤)としてのリン酸三ナトリウム410重量部を混合し、液温60℃で溶解させた後、純水1920重量部に塩化カルシウム260重量部を溶解させた塩化カルシウム水溶液を投入し、ネオミクサー(登録商標:プライミクス株式会社製)で10000回転/分、液温60℃に保ちながら5分間、高速攪拌させて分散剤を含む水相を調製する。
液中のトナーを一度脱水した後、純水に再分散させ、硝酸を加えてpHは1.5以下にして5分間、攪拌し、酸洗浄を行い、リン酸三カルシウムを溶解させる。もう一度、同様にして酸洗浄を行い、さらに脱水したトナーを純水に再分散させ、5分間、攪拌し、水洗浄を行う。その後、脱水、乾燥させ、トナーを生成した。
このようにして、結着樹脂および着色剤を有機溶媒中に溶解または分散させて得た油相成分を、無機分散剤を分散させた水性媒体中に分散造粒させてトナーを生成する。
上記「酸価が0.3mgKOH/gのポリエステル樹脂」に替えて、酸価が1.4mgKOH/gのポリエステル樹脂を用いて、実験例1と同様にしてトナーを生成した。
実験例1における「酸価が0.3mgKOH/gのポリエステル樹脂」に替えて、酸価が2.8mgKOH/gのポリエステル樹脂を用いて、実験例1と同様にしてトナーを生成した。
実験例1における「酸価が0.3mgKOH/gのポリエステル樹脂」に替えて、酸価が3.6mgKOH/gのポリエステル樹脂を用いて、実験例1と同様にしてトナーを生成した。
実験例1における「酸価が0.3mgKOH/gのポリエステル樹脂」に替えて、酸価が4.5mgKOH/gのポリエステル樹脂を用いて、実験例1と同様にしてトナーを生成した。
実験例1における「酸価が0.3mgKOH/gのポリエステル樹脂」に替えて、酸価が6.1mgKOH/gのポリエステル樹脂を用いて、実験例1と同様にしてトナーを生成した。
ポリエステル樹脂の酸価は、滴定装置「DL−58」(METTLER TOLEDO社製)および電極「DG113」(METTLER TOLEDO社製)を用い、試料約0.5〜0.6gをスクリュー管に秤取り、混合溶媒を加えて溶解し、0.01mol/Lの水酸化カリウム−エタノール溶液で電位差滴定にて測定した。
トナー中のリン酸三カルシウムの確認は、トナー断面の透過型電子顕微鏡「H−7100型」(日立社製)による観察で行った。なお、加速電圧は100KVとし、試料はRuO4染色超薄切片法で作製した。
本実施例で得たトナーを図3に示す画像形成ユニット31〜34のトナーカートリッジ120に収容し、その画像形成ユニット31〜34を搭載した図2に示す画像形成装置10で画像の印刷を行った結果、良好な印刷品質を得ることができた。
なお、第1の実施例および第2の実施例では、画像形成装置を電子写真方式のプリンタとして説明したが、それの限られることなく、画像形成装置を複写機、ファクシミリ装置、複合機としても良い。
11 記録用紙カセット
16 転写部
17 転写ベルト
18 ドライブローラ
19 テンションローラ
20〜23 転写ローラ
24 転写ベルトクリーニングブレード
25 トナーボックス
30 画像形成部
31〜34 画像形成ユニット
40 定着部
41,42 搬送路切り替えガイド
45a〜45x 用紙搬送ローラ
50 記録用紙
100 現像部
101 感光ドラム
102 帯電ローラ
103 LEDヘッド
104 現像ローラ
105 クリーニングブレード
106 供給ローラ
107 現像ブレード
110 トナー
120 トナーカートリッジ
121 容器
122 撹拌バー
123 シャッタ
124 排出口
125 収納部
141 発熱ローラ
142 加熱ヒータ
143 サーミスタ
144 加圧ローラ
Claims (12)
- 結着樹脂および着色剤を有機溶媒中に溶解または分散させて得た油相成分を、無機分散剤を分散させた水性媒体中に分散造粒させ、酸洗浄を行って得られる現像剤において、
前記結着樹脂は、酸価が0.3mgKOH/g以上かつ1.4mgKOH/g以下のポリエステル樹脂であり、
前記酸洗浄は、硝酸を加えてpH1.5以下にして行われることを特徴とする現像剤。 - 請求項1に記載の現像剤において、
現像剤中のリンの含有率を、0.018重量%以上かつ0.058重量%以下としたことを特徴とする現像剤。 - 請求項1または請求項2に記載の現像剤において、
前記酸洗浄を行った後、水洗浄を行って得られることを特徴とする現像剤。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像剤において、
前記酸洗浄を行った後、さらに酸洗浄を行って得られることを特徴とする現像剤。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像剤において、
前記水性媒体は、純水にリン酸三ナトリウムを混合し、塩化カルシウム水溶液を投入して調製されることを特徴とする現像剤。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の像剤を収容する収容部を備えたことを特徴とする現像剤収容体。
- 請求項6の現像剤収容体を有することを特徴とする画像形成装置。
- 結着樹脂および着色剤を有機溶媒中に溶解または分散させて得た油相成分を、無機分散剤を分散させた水性媒体中に分散造粒させ、酸洗浄を行って現像剤を生成する現像剤製造方法において、
前記結着樹脂は、酸価が0.3mgKOH/g以上かつ1.4mgKOH/g以下のポリエステル樹脂であり、
前記酸洗浄は、硝酸を加えてpH1.5以下にして行われることを特徴とする現像剤製造方法。 - 請求項8に記載の現像剤製造方法において、
現像剤中のリンの含有率を、0.018重量%以上かつ0.058重量%以下としたことを特徴とする現像剤製造方法。 - 請求項8または請求項9に記載の現像剤製造方法において、
前記酸洗浄を行った後、水洗浄を行うことを特徴とする現像剤製造方法。 - 請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の現像剤製造方法において、
前記酸洗浄を行った後、さらに酸洗浄を行うことを特徴とする現像剤製造方法。 - 請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の現像剤製造方法において、
前記水性媒体は、純水にリン酸三ナトリウムを混合し、塩化カルシウム水溶液を投入して調製されることを特徴とする現像剤製造方法。
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