JP6608644B2 - エアタービン駆動スピンドル - Google Patents

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Description

本発明は、エアタービンにより回転駆動されるエアタービン駆動スピンドルに関する。
従来、たとえば高圧ターボ機械のように回転速度の大きい回転要素を有する流体機械において、流体の漏えいを抑制するために、回転軸とハウジングとの間にラビリンスシールが設けられる。たとえば特開2008−128275号公報においては、複数のシール歯の間に圧損用空隙が設けられることにより、シールアダプタから漏えいする流体に圧力損失を生じさせ、流体の漏えいを抑制可能なラビリンスシールが開示されている。
特開2008−128275号公報
ところで、エアタービン駆動スピンドルにおいては、中央の回転軸に貫通孔が設けられ、そこへ塗料噴射用のノズルが挿入される場合がある。回転軸を回転させるためにタービンノズルから駆動用気体が噴射されるが、当該駆動用気体はその一部が回転軸の貫通孔内に流れ込み、塗装の対象物が配置される方向へ流れる。そして当該駆動用気体が回転軸の貫通孔の外へ出ようとする際に、塗料を押し出してしまい、塗料の一部を大きな粒のまま外部へ噴出させる。これにより霧化塗料の均一性が損なわれ、塗装品質を低下させる恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の主たる目的は、回転軸の貫通孔内への駆動用気体の流入を抑制することにより、塗装品質の低下を抑制することが可能なエアタービン駆動スピンドルを提供することである。
本発明に係るエアタービン駆動スピンドルは、筐体と、筐体の内部に回転可能に保持されている回転軸とを備えている。筐体には、回転軸を回転させるために供給される気体の流通路が形成されている。回転軸には、当該回転軸の延在方向に延びる貫通孔が形成されている。筐体または回転軸は流通路と貫通孔との間に介在するシールアダプタを含んでいる。シールアダプタは、流通路から貫通孔までの間において、回転軸と筐体とが間隔を隔てて対向する部分に形成されている。シールアダプタが回転軸および筐体の一方から他方に向けて突出する突起部を含んでいる。突起部と他方との隙間の量は、回転軸の回転軸変位の量以下である。
本発明によれば、気体の通路である流通路から貫通孔までの間においてシールアダプタが配置され、そのシールアダプタが突起部を有している。このため突起部とそれが対向する回転軸または筐体との距離は、当該突起部が存在しない場合におけるシールアダプタとそれが対向する回転軸または筐体との距離よりも短くなる。このため突起部とそれが対向する回転軸または筐体との隙間への駆動用気体の漏れを抑制し、シールアダプタのシール機能を発揮することができる。このため、霧化塗料による塗装品質の低下を抑制することができる。
実施の形態1におけるエアタービン駆動スピンドルおよびスピンドルホルダを説明するための断面図である。 図1中のII−II線に沿う部分の断面図である。 比較例におけるエアタービン駆動スピンドルおよびスピンドルホルダを説明するための断面図である。 比較例におけるエアタービン駆動スピンドルに円錐形カップが取り付けられた態様を説明するための断面図である。 図4中の丸点線で囲まれた領域Vを拡大して示す部分断面図である。 実施の形態1におけるフィンとそれに対向する部分との間隔を説明するための断面図である。 回転軸変位を測定する変位計の構成および回転軸変位を説明するための概略図である。 実施の形態2におけるエアタービン駆動スピンドルおよびスピンドルホルダを説明するための断面図である。 実施の形態3におけるエアタービン駆動スピンドルおよびスピンドルホルダを説明するための断面図である。 実施の形態4におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態5におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態6におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態7におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態8におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態9におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態10におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態11におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態12におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態13におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。 実施の形態14におけるエアタービン駆動スピンドルの要部を拡大して示す部分断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル100について説明する。図1(A)は、エアタービン駆動スピンドル100が取り付けられるスピンドルホルダ50を説明するための断面図である。図1(B)は、エアタービン駆動スピンドル100を説明するための断面図である。図2は、図1(B)のエアタービン駆動スピンドル100の図中のII−II線に沿う部分の概略断面図である。以下実施の形態1において、エアタービン駆動スピンドル100は静電塗装機用のエアタービン駆動スピンドルを例に説明するが、エアタービン駆動スピンドル100が適用される装置はこれに限られるものではない。
図1(B)に示されるように、エアタービン駆動スピンドル100は、回転軸1と、回転軸1をラジアル方向に支持するジャーナル軸受7と、回転軸1をその延在方向であるスラスト方向に支持するスラスト軸受8と、回転軸1に対し気体を噴出可能に設けられている給気部(駆動用給気路13および駆動用給気ノズル14)とを主に備える。ジャーナル軸受7およびスラスト軸受8は、たとえば静圧気体軸受として構成されている。
回転軸1は、円筒形状を有する軸部1Aと、軸部1Aに対しラジアル方向に延びるように形成されているスラスト板部1Bとを含む。回転軸1は、エアタービン駆動スピンドル100を構成する回転軸1以外の各部材である筐体の内部に、回転中心軸24を中心として回転可能に保持されている。
回転軸1の中心には第1貫通孔17が形成され、この第1貫通孔17の後端部に本実施形態のポイントであるフィン37Bを備えるシールアダプタ37が配置されている。以下、エアタービン駆動スピンドル100の備付機構を説明し、その後シールアダプタ37の構成を具体的に説明する。
スラスト板部1Bは、軸部1Aのアキシャル方向における一方の端部に接続されている。以下、アキシャル方向においてスラスト板部1Bが設けられている軸部1Aの上記一方の端部側を後側、軸部1Aのアキシャル方向においてスラスト板部1Bと反対側に位置する軸部1Aの他方の端部側を前側という。回転軸1の軸部1Aおよびスラスト板部1Bには、スラスト方向に延びる第1貫通孔17(貫通孔)が形成されている。エアタービン駆動スピンドル100が静電塗装機用に構成されている場合には、回転軸1の前側の端部には円錐形カップ(図示省略)が取り付けられ、第1貫通孔17の内部には円錐形カップに塗料を供給するための塗料噴射ノズルが配置される。スラスト板部1Bには、回転翼15、および被検出部19が形成されている。
スラスト板部1Bは、ラジアル方向において中央側に位置する領域(厚肉部1C)と、厚肉部1Cよりもラジアル方向において外周側に位置しスラスト方向における厚みが薄い薄肉部1Dとを有している。厚肉部1Cは上記第1貫通孔17(図1参照)を囲うように形成されており、薄肉部1Dは当該厚肉部1Cを囲うように形成されている。
回転翼15は、スラスト板部1Bの当該薄肉部1D上において、後側に位置する面からスラスト方向に延びるように形成されている。回転軸1は、回転翼15が駆動用給気ノズル14(図2参照)から噴出された気体を受けることにより回転可能に設けられている。図2に示すように、回転翼15は複数形成されている。複数の回転翼15は、回転軸1の回転方向に互いに間隔(隙間部)を隔てて設けられている。好ましくは、複数の回転翼15において隣り合う回転翼15は等間隔に設けられている。複数の回転翼15は、スラスト板部1Bの外周に沿って配置されている。複数の回転翼15のスラスト方向に垂直な断面形状は任意の形状であればよいが、たとえば、回転方向において前方に位置して回転方向に凸状に形成されている前方曲面部と、回転方向において後方に位置して回転方向に凸状に形成されている後方曲面部とを有している。
図1(B)に示すように、スラスト板部1Bにおいて、薄肉部1Dと厚肉部1Cとの境界領域は、スラスト方向における厚みがゆるやかに変化するように設けられている。スラスト板部1Bの後側に位置する面は、薄肉部1Dと厚肉部1Cとの間に曲面を有している。回転翼15における後側に位置する部分と厚肉部1Cにおける後側に位置する部分とは、それぞれ任意の寸法で形成されていればよいが、たとえばラジアル方向に延びる同一面上に形成されている。
図1(B)および図2に示されるように、厚肉部1Cにおいて後側に位置する面上には、被検出部19が形成されている。被検出部19は、回転方向において分割される複数の領域毎に光の反射率が異なるように設けられている。被検出部19は、たとえば厚肉部1Cにおいて後側に位置する面のうち、回転方向における一方の半分の領域が他方の半分の領域よりもレーザ光などの光が照射されたときに反射光の強度が高くなるように設けられている。
回転軸1は、図1(B)に示すように、軸部1Aの一部がハウジングアッシ2に収容されている。ハウジングアッシ2は、回転軸1の軸部1Aの外周面およびスラスト板部1Bの前側の平面の各一部に面しており軸部1Aの一部を囲むように形成されている軸受スリーブ4を含む。さらに、ハウジングアッシ2は、ラジアル方向において軸受スリーブ4よりも外周側に配置され軸受スリーブ4と固定されているハウジング3を含む。ハウジングアッシ2は、たとえばハウジング3がOリングを介してカバー5と接続されている。
ハウジング3、軸受スリーブ4、およびカバー5は、回転軸1の軸部1Aと軸受スリーブ4との間およびスラスト板部1Bと軸受スリーブ4との間にそれぞれ軸受隙間を形成可能に設けられており、かつ当該軸受隙間に気体を供給可能に設けられている。具体的には、ハウジング3、軸受スリーブ4、およびカバー5は、それぞれ軸受気体供給路10を有しており、それぞれの軸受気体供給路10は互いに接続されている。軸受気体供給路10は、その一方端がカバー5の外周面上の軸受気体供給口9と接続されており、他方端が軸部1Aと軸受スリーブ4との軸受隙間およびスラスト板部1Bと軸受スリーブ4との軸受隙間に接続されている。軸受気体供給路10において軸受隙間と接続されている部分の孔径は軸受気体供給口9の孔径よりも小さく、軸受気体供給路10において軸受隙間と接続されている部分にはいわゆる絞りが形成されている。ジャーナル軸受7は、軸受気体供給口9から軸受気体供給路10に供給された気体が軸部1Aと軸受スリーブ4との軸受隙間に供給されることにより構成される。スラスト軸受8は、軸受気体供給口9から軸受気体供給路10に供給された気体がスラスト板部1Bと軸受スリーブ4との軸受隙間に供給されることにより構成される。
ハウジング3には、スラスト板部1Bとスラスト方向において対向する領域に磁石16が配置されている。磁石16はスラスト板部1Bに対して磁気力を印加可能に設けられている。磁石16は、たとえば永久磁石である。磁石16は、たとえば回転翼15が形成されているスラスト板部1Bの薄肉部1Dとスラスト方向において対向するように設けられている。磁石16は、スラスト方向から見たときの平面形状がたとえば円環形状である。
カバー5は、スラスト方向においてノズル板6と固定されている。ノズル板6は、回転軸1においてハウジング3、軸受スリーブ4、およびカバー5に収容されていない部分(スラスト板部1Bのラジアル方向における外周端面およびスラスト板部1Bの後側に位置する面)を囲むように形成されている。ノズル板6、ハウジング3、軸受スリーブ4、およびカバー5を総称して筐体としている。
筐体の一部としてのノズル板6は、回転軸1よりも後側に配置されている。ノズル板6の内部には、スラスト板部1B上に形成されている回転翼15に駆動用気体が供給・排気される際に、回転軸1を回転させるための駆動用気体が流通する流通路が形成されている。駆動用気体は、たとえば圧縮空気である。流通路は、駆動用気体給気口12と、駆動用給気路13と、駆動用給気ノズル14と、駆動用給気ノズル14に隣り合い回転翼15の配置位置を含む空間21と、駆動用気体排気空間20とを主に有している。さらに流通路は、その最外部であり駆動用気体排気空間20から駆動用気体が排気される出口としての排気孔11および回転センサ挿入口18を有している。駆動用気体排気空間20は、回転軸1(スラスト板部1B)の回転軸後端22に対向する位置に形成されている。
ノズル板6には、回転翼15に駆動用気体を供給するための駆動用給気路13および駆動用給気ノズル14が形成されている。駆動用給気路13は、その一方端がノズル板6の外周面上の駆動用気体給気口12と接続されており、他方端が駆動用給気ノズル14に接続されている。駆動用給気ノズル14は、回転翼15に対し、ラジアル方向において回転軸1の外側から内側に向かって駆動用気体を噴出可能に設けられている。駆動用給気路13および駆動用給気ノズル14は、回転方向において互いに間隔を隔てて複数形成されていてもよい。つまり、駆動用給気路13および駆動用給気ノズル14は、回転方向に任意の間隔を隔てて設けられている回転翼15に対して、同一の回転方向に同時に駆動用気体を供給可能に設けられていてもよい。
図1(B)に示すように、流通路(特にここでは駆動用気体排気空間20)から第1貫通孔17までの間の位置に、シールアダプタ37が介在している。シールアダプタ37はその一部が回転軸1の軸部1Aと対向し、また他の一部が駆動用気体排気空間20と対向する態様となるように形成されている。言い換えればシールアダプタ37は、流通路(特にここでは駆動用気体排気空間20)から第1貫通孔17までの間において、回転軸1とそれ以外の各部材である筐体とが、回転軸1の回転中心軸24まわりの回転を可能とするために形成された間隔を隔てて対向する部分に形成されている。本実施の形態においては、シールアダプタ37は回転軸1以外の筐体の一部を構成するように構成されている。シールアダプタ37のうち特に図1(B)中において点線で囲まれた領域Rは、シールアダプタ本体37Aと、突起部としてのフィン37Bとを有している。
シールアダプタ37(シールアダプタ本体37Aおよびフィン37B)を構成する材質は、基本的に樹脂材料であることが好ましい。具体的には、たとえばエアタービン駆動スピンドル100が静電塗装機に使用される場合には、エアタービン駆動スピンドル100は溶剤雰囲気中で用いられることになるため、当該樹脂材料は耐溶剤性を有している必要が生じる。この場合、具体的にはシールアダプタ37はポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)からなる群から選択されるいずれかにより形成されることが好ましい。ただしエアタービン駆動スピンドル100が耐溶剤性を問わない環境下で用いられる場合には、シールアダプタ37はポリエチレンまたはアクリル樹脂により形成されてもよい。
シールアダプタ本体37Aは、駆動用気体排気空間20のラジアル方向の中央側の領域から、当該領域の前側における第2貫通孔75のラジアル方向外側の領域まで、L字状に屈曲するように延びている。なお第2貫通孔75は、第1貫通孔17とスラスト方向に連なるようにノズル板6およびシールアダプタ37に形成された孔部である。
なお第2貫通孔75はシールアダプタ37の内側の貫通孔であり、第1貫通孔17の内部と部分的に重なるように配置されている。しかしここでは、シールアダプタ37が配置されるとされる、流通路から第1貫通孔17までの間の領域のうち「第1貫通孔17」とは、シールアダプタ37と重ならない第1貫通孔17内の領域を意味することとする。
図2に示すように、フィン37Bは、シールアダプタ本体37Aから、第1貫通孔17の内径面に向かって突起した形状を有している。また図1(B)に示すように、フィン37Bは、軸部1Aの延在方向に沿って互いに間隔をあけて複数形成されている。またフィン37Bの本数は、たとえば図1(B)においては3本となっているが、たとえば2本以上5本以下であることが好ましい。
本実施の形態におけるフィン37Bは、シールアダプタ本体37Aのうち駆動用気体排気空間20の前側の領域において、シールアダプタ本体37Aの表面に対して突出するように形成されている。当該フィン37Bは、上記前側の領域のシールアダプタ本体37Aの外径側において、径方向に関して内側から外側へ向かうように突出するように形成されている。本実施の形態においては当該フィン37Bは、(筐体の一部である)シールアダプタ37から、回転軸1(軸部1A)の内径側の第1貫通孔17の表面に向けて突出することにより、回転軸1に対向している。
次に図1(A)に示すように、光学式センサ30およびセンサホルダ31は、スピンドルホルダ50に取り付けられている。スピンドルホルダ50は、エアタービン駆動スピンドル100の少なくとも後側に位置する一部分を収容可能に設けられている収容部33を有している。収容部33内には塗料噴射ノズル32が貫通可能となっている。エアタービン駆動スピンドル100が収容部33内に収容されることにより、エアタービン駆動スピンドル100内の第1貫通孔17内に塗料噴射ノズル32が貫通される態様となる。
スピンドルホルダ50は、収容部33内に収容されたエアタービン駆動スピンドル100の軸受気体供給口9と接続可能に設けられている軸受気体供給部26を有している。スピンドルホルダ50は、収容部33内に収容されたエアタービン駆動スピンドル100の駆動用気体給気口12と接続可能に設けられている駆動用気体給気部27を有している。スピンドルホルダ50は、収容部33内に収容されたエアタービン駆動スピンドル100の排気孔11と接続可能に設けられている排気孔28を有している。スピンドルホルダ50は、収容部33内に収容されたエアタービン駆動スピンドル100の第1貫通孔17に挿入可能に設けられている塗料供給部29を有している。スピンドルホルダ50は、収容部33内に収容されたエアタービン駆動スピンドル100内に挿入された可能に設けられている回転検出装置としての光学式センサ30およびセンサホルダ31を有している。
次に、図3〜図5の比較例と対比しながら、本実施の形態の作用効果について説明する。
図3を参照して、本実施の形態の比較例のエアタービン駆動スピンドル200においては、基本的に本実施の形態と同様の構成を有しているため、同一の構成要素については同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。ただし図3の比較例のエアタービン駆動スピンドル200においては、シールアダプタ37が配置されていない。この点においてエアタービン駆動スピンドル200はエアタービン駆動スピンドル100と構成上異なっている。
図4を参照して、エアタービン駆動スピンドル200が静電塗装機用に構成されている場合には、回転軸1の前側の端部には円錐形カップ53が取り付けられている。また第1貫通孔17の内部には円錐形カップ53に塗料を供給するための塗料噴射ノズル32が挿入可能であり、図4に示すように塗料噴射ノズル32が配置可能である。つまり第1貫通孔17の内部の塗料噴射ノズル32は、円錐形カップ53の内部に通じるように延びている。円錐形カップ53の最も前側の表面をここではカップ表面54と呼ぶことにする。
図4の構成において、塗料噴射ノズル32より円錐形カップ53の内部に向けて噴射された塗料は、第1貫通孔17よりもエアタービン駆動スピンドル200の前側の貫通孔等を通過しカップ表面54に達する。塗料の噴射時にエアタービン駆動スピンドル200が回転していれば、塗料はその遠心力により外形側へ広がった後、霧状となり大気中に噴射される。この霧状の塗料が均一に大気中に噴射されることは、塗料の塗装状態の品質を高めるうえで重要である。
図4の領域Vを拡大して示す図5を参照して、エアタービン駆動スピンドル200の駆動時には回転軸1などが回転するが、この回転は駆動用気体給気口12からノズル板6内を駆動用給気路13により延び、さらに駆動用給気ノズル14、回転翼15、駆動用気体排気空間20を経由して図5中の矢印F1のように排気孔11に通じる流通路内を流れる気体すなわち駆動用気体Fによりなされる。しかし比較例のようにシールアダプタ37を有さない構成のエアタービン駆動スピンドル200においては、駆動用気体排気空間20に達した駆動用気体Fの一部は図5中の矢印F2のように第1貫通孔17の内部に流れ込む。
図示されないが、第1貫通孔17の内部に流れ込んだ駆動用気体Fは、第1貫通孔17の内壁と塗料噴射ノズル32の外壁との隙間をエアタービン駆動スピンドル200の後側から前側に向けて流れ、カップ表面54(図4参照)に達する複数の貫通孔を通ってカップ表面54に達する。このときに駆動用気体Fは塗料を押し出してしまうため、塗料の一部が大きな粒のまま大気中へ噴射されてしまう。これにより、霧化された塗料の均一性が損なわれ、当該塗料の塗装状態が低下する。
また第1貫通孔17へと流れ込む駆動用気体Fは、圧力にばらつきがあったり、回転軸1の回転による影響で高速に回転している状態である。このため、第1貫通孔17の内部における当該駆動用気体Fの流れは、回転軸1および塗料噴射ノズル32の動作などに影響を与え、回転軸1および塗料噴射ノズル32を異常振動させるなどの不具合を招く可能性がある。
そこで本実施の形態のエアタービン駆動スピンドル100は、図1および図2に示すように、シールアダプタ本体37Aとフィン37Bとを有するシールアダプタ37が、流通路(ここでは駆動用気体排気空間20)から第1貫通孔17(貫通孔:ただし第2貫通孔75内を除く)までの間に備えられた構成を有している。シールアダプタ本体37Aからエアタービン駆動スピンドル100の径方向に関して突起したフィン37Bを有することにより、フィン37Bの先端部と、これに対向する部材(ここでは回転軸1)との間隔が狭められる。したがって、少なくともこの間隔が狭められた領域を通ってフィン37Bと回転軸1との間の領域において流路抵抗を高めることができる。このため、この領域を駆動用気体Fが流れる可能性を低減させることができ、駆動用気体排気空間20から第1貫通孔17の内部への駆動用気体Fの流入を抑制することができる。
また、シールアダプタ37の一部をフィン37Bのような突起部とすることにより、当該部分がいわゆるラビリンス構造となる。これにより、フィン37Bを有さない単に平面形状の表面が流通路の幅を狭める構成を有する場合に比べて、より効率的に駆動用気体Fの流れを遮断する効果を奏することができる。
さらに、予期せぬ回転軸1の回転時における中心に対する振れ幅の増大によりフィン37Bの先端部がこれに対向する回転軸1の内径側の表面に接触しても、両者はフィン37Bの幅に応じて線接触する。このため回転軸1は大きな抵抗を受けることがなく、当該接触に起因する急激な回転速度の低下および接触に起因する摩擦熱の発生を抑制することができ、更にそれらに起因する損傷などの不具合の発生を抑制することができる。
なお図1(B)においては、シールアダプタ37のスラスト方向に関するもっとも後側の表面に接するようにノズル板6が固定されている。このようにシールアダプタ37はノズル板6に接続固定されていてもよい。このことから、たとえば排気孔11に到達した駆動用気体Fがそこから径方向の内側に流入して第1貫通孔17に流れ込むことが、排気孔11と第1貫通孔17との間に配置されるノズル板6とこれに接続されたシールアダプタ37とにより確実に抑制される。
次に、図6および図7を参照して、フィン37Bとそれに対向する部分との間隔と回転軸1の変位との関係、およびその測定方法について説明する。
図6(A)を参照して、上記のとおり回転軸1は、回転翼15が駆動用給気ノズル14(図1参照)から噴出された気体を受けることにより矢印の方向Rotに回転可能となっている。図6(B)および図7(A)を参照して、フィン37Bの先端部と、それに対向する部分である回転軸1の内壁面との隙間dの量は、エアタービン駆動スピンドル100の回転に起因して回転軸1の中心がずれる(変位する)量である回転軸変位h(O−P)の量以下となる。このようにすれば、フィン37Bの先端部とそれが対向する回転軸1との隙間から第1貫通孔17内への駆動用気体Fの流入を抑制する効果を十分に高めることができる。
図7(A),(B)を参照して、回転軸変位h(O−P)は、非接触式の変位計を用いて測定することが好ましい。変位計は、試験台40と、変位計取付台42と、非接触式変位計43と、スピンドルホルダ50とを主に有している。試験台40はスピンドルホルダ50を固定するための内壁を提供する部材であり、変位計全体の外枠の一部となる。スピンドルホルダ50は収容部33にてエアタービン駆動スピンドル100の少なくとも一部(カバー5およびノズル板6など)を収容可能な構成を有している。変位計取付台42は、変位計全体の土台上に載置されるように取り付けられており、そこから非接触式変位計43が取り付けられている。非接触式変位計43は、ノイズが少なく、応答速度が速く、また測定対象物が(エアタービン駆動スピンドル100の主要構成部品のような)金属材料であれば当該金属材料の種類による測定誤差が小さいため安定した測定結果が得られるという利点を有する。
非接触式変位計43は、図7(A)に示すように、エアタービン駆動スピンドル100などの回転軸1を中心とする回転によりその中心がずれる量である回転軸変位h(O−P)を測定する。また回転軸変位H(P−P)は、エアタービン駆動スピンドル100の回転軸1などの外表面である変位測定面44の位置がずれる量である。回転軸変位H(P−P)は回転軸変位h(O−P)の2倍の量となる。
(実施の形態2)
次に、図8を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル101について説明する。実施の形態2に係るエアタービン駆動スピンドル101は、基本的には実施の形態1に係るエアタービン駆動スピンドル100と同様の構成を備えるが、駆動用気体の流通路を形成するための隔壁35を備える点において異なる。本実施の形態においては、シールアダプタ37は隔壁35とは別体となるように形成されている。なお隔壁35を構成する材質は、たとえばポリプロピレン、ポリアセタール、ポリカーボネート、PEEKからなる群から選択されるいずれかであることが好ましいが、ポリエチレン、アクリル、ナイロンからなる群から選択されるいずれかであってもよい。
隔壁35は、ノズル板6の内部において、スラスト板部1Bよりも後側に位置し、スラスト板部1Bとスラスト方向において対向するように配置されている。隔壁35は、ノズル板6において、駆動用給気ノズル14よりもラジアル方向の中央側であって排気孔11よりもスラスト方向の前側に位置する部分に、スラスト板部1Bの後側の面と対向するように設けられている。ノズル板6および隔壁35には、駆動用給気ノズル14から回転翼15に供給された駆動用気体をエアタービン駆動スピンドル100の外部に排気可能に設けられている駆動用気体排気ポート36、駆動用気体排気空間20、および排気孔11が形成されている。
駆動用気体排気ポート36は隔壁35に第3貫通孔として形成されており、駆動用気体排気空間20はノズル板6の底壁と隔壁35との間に形成されている。
駆動用気体排気ポート36は、スラスト方向において回転翼15と重ならない位置に形成されているのが好ましく、ラジアル方向において回転翼15よりも中央側に形成されているのが好ましい。駆動用気体排気ポート36は、スラスト板部1Bの薄肉部1Dと厚肉部1Cとの境界領域とスラスト方向に重なる位置に形成されているのが好ましい。隔壁35において駆動用気体排気ポート36よりもラジアル方向において外周側に位置する部分は、回転翼15および磁石16とスラスト方向において対向するように形成されている。言い換えると、スラスト板部1B(の薄肉部1D)と隔壁35とに挟まれており、かつ隣り合う回転翼15に挟まれている空間21は、駆動用給気ノズル14および駆動用気体排気ポート36とそれぞれ接続されている。空間21は、駆動用給気ノズル14から回転翼15に向けて供給された気体を効率的に回転翼15に当て、かつ当該気体を駆動用気体排気ポート36へ効率的に流通させるための流通路(駆動用気体排気路)を構成している。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態は、基本的に実施の形態1と同様の作用効果を奏するが、その他に以下の作用効果を奏する。
本実施の形態においては、駆動用気体Fが流通するための流通路を構成する隔壁35が配置される。これにより、流通路と回転軸1との間の領域の隙間がいっそう狭くなり、当該領域における流路抵抗がより大きくなる。このため実施の形態1よりもいっそう、駆動用気体Fの流れを遮断する効果を高めることができる。
またシールアダプタ37がこれに隣接する隔壁35と互いに接するように固定されている。より具体的には、駆動用気体Fの流通路における隔壁35の下流側にシールアダプタ37が、流通路を塞ぐように接続されている。このことから、シールアダプタ37による第1貫通孔17側への駆動用気体Fの流れを遮断する効果がいっそう高められる。
さらに図8においては、シールアダプタ37のスラスト方向に関するもっとも後側の表面に接するようにノズル板6が固定されている。このようにシールアダプタ37はノズル板6に接続固定されていてもよい。このことから、たとえば排気孔11に到達した駆動用気体Fがそこから径方向の内側に流入して第1貫通孔17に流れ込むことが、排気孔11と第1貫通孔17との間に配置されるノズル板6とこれに接続されたシールアダプタ37とにより確実に抑制される。図8のようにシールアダプタ37が隔壁35とノズル板6との双方に接続固定されることにより、駆動用気体Fの漏えいを抑制する効果がいっそう高められる。
(実施の形態3)
次に、図9を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル102について説明する。実施の形態3に係るエアタービン駆動スピンドル102は、基本的には実施の形態2に係るエアタービン駆動スピンドル101と同様の構成を備えるが、シールアダプタ37が隔壁35と一体となるように形成されている。この点において実施の形態3は、シールアダプタ37が隔壁35とは別体となるように隔壁35に固定形成されている実施の形態2とは異なっている。
図9に示すように、エアタービン駆動スピンドル102におけるシールアダプタ本体37Aは、駆動用気体排気空間20よりもエアタービン駆動スピンドル102の前側の領域に、スラスト方向に関して直線状に延びる形状を有している。この直線状に延びるシールアダプタ本体37Aのうち最も後側の領域において、当該シールアダプタ本体37Aがラジアル方向に関する外径側に向けて屈曲し、外径側に向けて延びている。このシールアダプタ本体37Aが外径側に向けて延びる領域が、本実施の形態の隔壁35として存在する。
本実施の形態におけるシールアダプタ37と一体となった隔壁35の材質は、たとえば樹脂材料であることが好ましい。これにより隔壁35は、駆動用気体Fの流れを遮断するシール機能を十分に持つことができる。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態のように、シールアダプタ37は隔壁35と一体であってもよい。この場合においても、実施の形態2のようにシールアダプタ37と隔壁35とが別体である場合と同様に、シールアダプタ37と隔壁35との双方により駆動用気体Fの流れを遮断する効果を高めることができる。またシールアダプタ37が隔壁35と一体として形成されるため、これらが別体として形成される場合に比べて両者をより簡素に低コストで形成することができる。
(実施の形態4)
次に、図10を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル103について説明する。なお以降の各実施の形態においては、各エアタービン駆動スピンドルの全体ではなく、主要な部分(シールアダプタ37およびその周辺部)のみを拡大図示している。
実施の形態4に係るエアタービン駆動スピンドル103は、基本的には実施の形態2に係るエアタービン駆動スピンドル101と同様の構成を備えるが、シールアダプタ37が回転軸1と一体となるように形成されている。言い換えれば本実施の形態においては、シールアダプタ37は回転軸1に含まれるように(回転軸1の一部を構成するように)形成されている。この点において実施の形態4は、シールアダプタ37が回転軸1とは別体となるように(すなわちシールアダプタ37が回転軸1以外の筐体の一部を構成するように)形成されている実施の形態2とは異なっている。
図10に示すように、シールアダプタ37(シールアダプタ本体37A)は、回転軸1の軸部1Aとスラスト板部1Bとが交差する部分から、スラスト方向に関する後側に延びることにより、あたかもスラスト板部1Bよりも後側の領域において軸部1Aが延長した領域であるかのように形成されている。ただしラジアル方向に関するシールアダプタ本体37Aの厚みは、軸部1Aのラジアル方向に関する厚みよりも薄くてもよい。
シールアダプタ本体37Aがスラスト方向に延びる部分に対してラジアル方向の外径側には、隔壁35が形成されている。この隔壁35はたとえばラジアル方向に直線状に延びる断面形状を有していてもよいが、図10のように屈曲することによりラジアル方向に延びる部分とスラスト方向に延びる部分とを有していてもよい。図10においては、隔壁35が、ラジアル方向に延びる部分と、そこから屈曲してスラスト方向に延びる部分とを有している。またノズル板6が、ラジアル方向に延びる部分と、そこから屈曲してスラスト方向に延びる部分とを有している。隔壁35は屈曲部からスラスト方向の後側に向けて延びているのに対し、ノズル板6は屈曲部からスラスト方向の前側に向けて延びている。スラスト方向に延びる隔壁35はスラスト方向に延びるノズル板6よりもラジアル方向の外径側に配置されている。そしてスラスト方向に延びる隔壁35とスラスト方向に延びるノズル板6との間にシールアダプタ37が挟まれた態様となっている。
シールアダプタ本体37Aの一部の領域においては、回転軸1のラジアル方向に関する回転軸1の一部の領域の外径側に、複数(たとえば3つ)のフィン37Bが形成されている。フィン37Bは、シールアダプタ本体37Aからその外側に向けて延びている。このためフィン37Bは、その外側の隔壁35(のスラスト方向に延びる部分)に対向している。言い換えればフィン37Bは、シールアダプタ37が含まれる回転軸1からそれに対向する(回転軸1以外の筐体の一部である)隔壁35に向けて突出している。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態のようにシールアダプタ37が回転軸1と一体である構成であってもよく、この場合においても、たとえば隔壁35とシールアダプタ37との間の領域における駆動用気体F(図5参照)の漏えいを抑制する効果を高めることができる。
(実施の形態5)
次に、図11を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル104について説明する。実施の形態5に係るエアタービン駆動スピンドル104は、基本的には実施の形態2に係るエアタービン駆動スピンドル101と同様の構成を備えるが、シールアダプタ37が回転軸1の外径側における筐体(ここではノズル板6および隔壁35)の一部の領域に、回転軸1の一部の領域と対向するように形成されている。
図11に示すように、回転軸1は、軸部1Aとスラスト板部1Bとが交差する部分から、スラスト方向に関する後側に延びる領域を有している。これにより回転軸1は、あたかもスラスト板部1Bよりも後側の領域において軸部1Aが延長した領域であるかのように形成されている。ただし当該領域におけるラジアル方向に関する厚みは、軸部1Aのラジアル方向に関する厚みよりも薄くてもよい。
上記の軸部1Aの後側のスラスト方向に延びる領域に対してラジアル方向の外径側には、隔壁35が形成されている。図11においては隔壁35の断面は直線状に延びている。また回転軸1とスラスト方向に関して間隔をあけてその後側にはノズル板6が配置されている。このノズル板6のスラスト方向前側に接するように、かつスラスト方向に関してノズル板6と回転軸1(スラスト板部1B)との間に挟まれるように、シールアダプタ37が配置されている。またシールアダプタ37は、ラジアル方向に関して隔壁35に接するように、かつラジアル方向に関して隔壁35と回転軸1(軸部1Aの後側の延長部分)との間に挟まれるように、配置されている。
複数のフィン37Bは筐体(ここではシールアダプタ本体37A)の、ラジアル方向に関する外径側から内径側に向かうように延びている。これにより、フィン37Bはその内側の回転軸1(が延長した部分)に対向している。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態のような構成においても、たとえば回転軸1と隔壁35との間の領域、およびノズル板6と回転軸1との間の領域における駆動用気体Fの漏えいを抑制する効果を高めることができる。
(実施の形態6)
図12を参照して、以上に述べた各実施の形態1〜5に係るエアタービン駆動スピンドル100〜104においては、いずれも上記のようにシールアダプタ37のスラスト方向に関するもっとも後側の表面に接するようにノズル板6が固定されている。
より具体的には、一例として実施の形態1のエアタービン駆動スピンドル100の一部分である図12に示すように、ノズル板6は、ラジアル方向に延びる部分と、ラジアル方向の中央部側において屈曲してスラスト方向に延びる部分とを有している。またシールアダプタ37(シールアダプタ本体37A)についても同様に、スラスト方向に延びる部分と、そこから屈曲してラジアル方向に延びる部分とを有している。シールアダプタ37は回転軸1の内径側(すなわち第1貫通孔17の内部の一部の領域)における筐体の一部の領域として、回転軸1の内径側の表面の一部の領域と対向するように形成されている。またシールアダプタ37に含まれるフィン37Bは回転軸1の内径側の領域において、ラジアル方向に関する上記筐体の内径側から外径側に向かうように延びている。
これを言い換えれば、シールアダプタ37は、回転軸1の内径側と対向する筐体として、第1貫通孔17内の一部の領域に位置する部分を含むように配置されている。シールアダプタ37は、回転軸1の延在方向すなわちスラスト方向に沿って延びており、回転軸1の回転中心軸24の周りを囲む環状の部分に形成されている。
また、ラジアル方向に延びるノズル板6の前側の表面と、スラスト方向に延びるシールアダプタ37の後側の表面とが互いに接触し、かつスラスト方向に延びるノズル板6の前側の表面と、ラジアル方向に延びるシールアダプタ37の後側の表面とが互いに接触する。さらにスラスト方向に延びるノズル板6の外径側の表面と、スラスト方向に延びるシールアダプタ37の内径側の表面とが互いに接触する。これらの互いに接触された表面同士が圧入により互いに固定されるように組み付けられており、これによりノズル板6とシールアダプタ37とが接続部39として互いに接続されている。
また以上に述べた各実施の形態1〜5に係るエアタービン駆動スピンドル100〜104においては、いずれもフィン37Bは、シールアダプタ37の延在方向すなわちスラスト方向に沿って互いに間隔を隔てて複数形成されており、互いに隣り合う1対のフィン37B同士は平行である。また複数のフィン37Bの縁部は平面視において長方形状を有している。このことを言い変えれば、実施の形態1〜5においてはいずれも、複数のフィン37Bの延びる方向に対して垂直な方向における断面形状が直方体状を有している。
なお図12においては、図1(B)のエアタービン駆動スピンドル100の一部分を拡大して示しているが、特にシールアダプタ37のシールアダプタ本体37Aとフィン37Bとが形成される部分は、断面形状ではなく全体を平面視した態様を図示している。このため図1(B)と図12とではシールアダプタ37の部分の態様において差異が認められるが、いずれも回転軸1の内径側から回転軸1に向けて対向するように突起した形状を有する点において共通している。
以上のように、ノズル板6とシールアダプタ37とは圧入により接続固定されてもよく、複数のフィン37Bの延びる方向に対して垂直な方向における断面形状が直方体状を有していてもよい。またシールアダプタ37は回転軸1の内径側(すなわち第1貫通孔17の内部の一部の領域)における筐体の一部の領域として、回転軸1の内径側の表面の一部の領域と対向するように形成され、フィン37Bは回転軸1の内径側の領域において、ラジアル方向に関する上記筐体の内径側から外径側に向かうように延びていてもよい。
なお以上においては一例として実施の形態1のエアタービン駆動スピンドル100について説明したが、実施の形態2〜5のエアタービン駆動スピンドル101〜104についても基本的に同様である。
(実施の形態7)
次に、図13を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル105について説明する。実施の形態7に係るエアタービン駆動スピンドル105は、基本的には実施の形態6に係る(図12に示す)エアタービン駆動スピンドル100の主要部と同様の構成を備えるが、筐体が、ノズル板6とシールアダプタ37とが組み付けられる部分において、両者が嵌め込みにより互いに固定されている。この点において実施の形態7は実施の形態6と異なっている。
より具体的には、ノズル板6のスラスト方向前側に形成されたラジアル方向に関する外側に凸形状を有する部分が、シールアダプタ37の内壁面上の一部に形成された凹形状を有する部分に嵌め込まれている。言い換えれば、ノズル板6の上記凸形状を有する部分よりもスラスト方向後側の凹形状を有する部分に、シールアダプタ37の上記凹形状を有する部分よりもスラスト方向後側に形成された凸形状を有する部分が嵌め込まれている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。以上のように、ノズル板6とシールアダプタ37とは嵌め込みにより互いに接続固定されてもよい。このようにすれば、両者の接続部分において、それぞれの表面が、一方が他方側へ食い込む態様となる。このため、両者の接続部39の表面積が、実施の形態6の圧入の場合よりも大きくなる。したがって、両者の接続部39の接合強度を実施の形態6よりもいっそう高めることができる。
(実施の形態8)
次に、図14を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル106について説明する。実施の形態8に係るエアタービン駆動スピンドル106は、基本的には実施の形態6に係る(図12に示す)エアタービン駆動スピンドル100の主要部と同様の構成を備えるが、筐体が、ノズル板6とシールアダプタ37とが組み付けられる部分において、両者がねじ構造により互いに固定されている。この点において実施の形態8は実施の形態6と異なっている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。以上のように、ノズル板6とシールアダプタ37とはねじ構造により互いに接続固定されてもよい。このようにすれば、両者の接続部分において、それぞれの表面が、一方が他方側へ、他方が一方側へ、互いに食い込む態様となる。このため、両者の接続部39の表面積が、実施の形態6の圧入の場合よりも大きくなる。したがって、両者の接続部39の接合強度を実施の形態6よりもいっそう高めることができる。
(実施の形態9)
次に、図15を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル107について説明する。実施の形態9に係るエアタービン駆動スピンドル107は、基本的には実施の形態8に係る(図14に示す)エアタービン駆動スピンドル106の主要部と同様の構成を備えており、ノズル板6とシールアダプタ37とはねじ構造により組み付けられている(ただし他の組み付け態様であってもよい)。しかし本実施の形態においては、複数のフィン37Bのそれぞれの縁部はラジアル方向に対して傾斜した斜面により構成される。このことを言い変えれば、実施の形態9においては、複数のフィン37Bの延びる方向に対して垂直な方向における断面形状が三角形状を有している。
この点において本実施の形態は、当該縁部が平面視において長方形状を有している実施の形態6〜8と異なっている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。以上のようにフィン37Bの延びる方向に対して垂直な方向における断面形状が三角形状を有してもよい。この場合、フィン37Bの先端部と、これに対向するたとえば回転軸1の内径側の表面との間隔が、特に三角形状の頂点の部分において非常に狭くなる。このため、フィン37Bと回転軸1との間の領域における駆動用気体Fの流れを遮断する効果をいっそう高めることができる。
(実施の形態10)
次に、図16を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル108について説明する。実施の形態10に係るエアタービン駆動スピンドル108は、基本的には実施の形態8に係る(図14に示す)エアタービン駆動スピンドル106の主要部と同様の構成を備えており、ノズル板6とシールアダプタ37とはねじ構造により組み付けられている(ただし他の組み付け態様であってもよい)。
しかし本実施の形態においては、実施の形態6などと同様にシールアダプタ本体37Aが回転軸1の回転中心軸24の周りを囲む環状の部分に形成されるとともに、フィン37Bが当該環状の部分において螺旋状を有している。この点において本実施の形態は、当該縁部が平面視において長方形状を有している実施の形態6〜8と異なっている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のように螺旋状に巻回されたフィン37Bを有する場合においても、他の実施の形態と同様に、フィン37Bによる駆動用気体Fの第1貫通孔17側への漏えいを抑制することができる。なお螺旋状のフィン37Bに沿って駆動用気体Fが漏えいすることも考えられる。しかしフィン37Bがシールアダプタ本体37Aの表面上を複数回巻回する全長が長いため、駆動用気体Fが流れるべき領域の距離が長くなることから、フィン37Bに沿う方向に関する駆動用気体Fの漏えいをある程度抑制することは可能である。
(実施の形態11)
次に、図17を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル109について説明する。実施の形態11に係るエアタービン駆動スピンドル109は、たとえば実施の形態4に係るエアタービン駆動スピンドル103と同様に、シールアダプタ37が回転軸1と一体となるように形成されている。
図17に示すように、本実施の形態のシールアダプタ37は、回転軸1の一部の領域において、回転軸1の本体とシールアダプタ本体37Aとが一体であり、かつ回転軸1の本体と一体であるシールアダプタ本体37Aのラジアル方向に関する内径側に、複数(たとえば3つ)のフィン37Bを有する構成である。
本実施の形態においては、上記のようにシールアダプタ37が回転軸1と一体として形成されるものの、たとえば図12と同様に、ノズル板6から延び、回転軸1の第1貫通孔17の内部の一部の領域に配置される態様をも有している。このため本実施の形態のシールアダプタ37は、フィン37Bが筐体すなわちシールアダプタ本体37Aの一部(第1貫通孔17内のシールアダプタ本体37A)と対向するように形成されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。本実施の形態においても、他の実施の形態と同様に、第1貫通孔17内のシールアダプタ本体37Aと、回転軸1の一部に形成されたフィン37Bとの間の領域への、駆動用気体Fの流入を抑制することができる。
(実施の形態12)
次に、図18を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル110について説明する。実施の形態12に係るエアタービン駆動スピンドル110は、基本的には実施の形態6に係る(図12に示す)エアタービン駆動スピンドル100の主要部と同様の構成を備えるが、シールアダプタ38(シールアダプタ本体38Aおよびフィン38B)が金属材料により形成されている。シールアダプタ38(シールアダプタ本体38Aおよびフィン38B)の外観上の態様は、図12のシールアダプタ37(シールアダプタ本体37Aおよびフィン37B)と基本的に同様である。
ただし本実施の形態においては、フィン38Bがシールアダプタ(筐体の一部)から回転軸1に向けて突出する形状を有している。そしてシールアダプタ38の特にフィン38Bと対向する、回転軸1の内径側の領域の一部に、樹脂カラー49が形成されている。樹脂カラー49は、回転軸1の内径側の表面、すなわち第1貫通孔17の内壁面の一部に形成された凹部内に配置されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態6の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
上記の各実施の形態に示すように、シールアダプタ37は基本的に樹脂材料により構成されるものであるが、シールアダプタの一部(特にフィン)が対向する筐体の部分が(樹脂カラー49の配置により)樹脂材料からなる場合においては、シールアダプタ38のように金属材料により構成されてもよい。その場合、当該シールアダプタ38(特にフィン38B)が対向する部分が樹脂材料により形成されていれば(樹脂カラー49が配置されていれば)、対向する金属材料間での電流の短絡などの不具合を抑制することができる。
(実施の形態13)
次に、図19を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル111について説明する。実施の形態13に係るエアタービン駆動スピンドル111は、基本的には実施の形態12に係る(図18に示す)エアタービン駆動スピンドル110の主要部と同様の構成を備えており、シールアダプタ38の特にフィン38Bが対向する、回転軸1の内径側の領域の一部に、樹脂カラー49が形成されている。ただし本実施の形態においては、樹脂カラー49が、回転軸1の内径側の表面上、すなわち第1貫通孔17の内壁面の一部に凸部を形成するように配置されている。この点において本実施の形態は、樹脂カラー49が回転軸1の内径側の表面に形成された凹部内を埋めるように配置されている実施の形態12とは異なっている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態12の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態においても実施の形態12と同様に、シールアダプタの一部(特にフィン)が対向する筐体の部分が(樹脂カラー49の配置により)樹脂材料からなる場合においては、シールアダプタ38のように金属材料により構成されてもよい。
(実施の形態14)
次に、図20を参照して、本実施の形態に係るエアタービン駆動スピンドル112について説明する。実施の形態14に係るエアタービン駆動スピンドル112は、基本的には実施の形態5に係る(図11に示す)エアタービン駆動スピンドル100の主要部と同様の構成を備えるが、実施の形態12,13のエアタービン駆動スピンドル110,111と同様に、シールアダプタ38が金属材料により形成されており、シールアダプタ本体38Aおよびフィン38Bを有している。そしてフィン38Bが対向する、回転軸1の外径側の一部の領域に、樹脂カラー49が形成されている。図20においては、図18と同様に、回転軸1の外径側の表面、すなわち第1貫通孔17の内壁面と反対側の外壁面の一部に形成された凹部内を埋めるように樹脂カラー49が形成されている。しかし図示されないがたとえば図19と同様に、回転軸1の外径側の表面上に凸部を形成するように樹脂カラー49が配置された構成であってもよい。以上を言い換えれば、本実施の形態のエアタービン駆動スピンドル112においては、フィン38Bは樹脂カラー49の外径側に、樹脂カラー49と対向するように配置されている。
なお、これ以外の本実施の形態の構成は、実施の形態5の構成とほぼ同じであるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態においても実施の形態12,13と同様に、シールアダプタの一部(特にフィン)が対向する筐体の部分が(樹脂カラー49の配置により)樹脂材料からなる場合においては、シールアダプタ38のように金属材料により構成されてもよい。
なお以上の図18〜図20はそれぞれ実施の形態6,5のエアタービン駆動スピンドルに対し、樹脂材料からなるシールアダプタ37を金属材料からなるシールアダプタ38に変更させた例を示している。しかしこれに限らず、たとえば他の各実施の形態に示すエアタービン駆動スピンドルに対し、樹脂材料からなるシールアダプタ37を金属材料からなるシールアダプタ38に変更させてもよい。
以上に述べた各実施の形態の構成は、技術的に矛盾のない範囲で適宜組み合わせてもよい。
本発明は、エアタービンにより回転駆動されるエアタービン駆動スピンドルに適用され、特に高速回転されるエアタービン駆動スピンドルに有利に適用される。
1 回転軸、1A 軸部、1B スラスト板部、1C 厚肉部、1D 薄肉部、2 ハウジングアッシ、3 ハウジング、4 軸受スリーブ、5 カバー、6 ノズル板、7 ジャーナル軸受、8 スラスト軸受、11,28 排気孔、12 駆動用気体給気口、13 駆動用給気路、14 駆動用給気ノズル、15 回転翼、16 磁石、17 第1貫通孔、18 回転センサ挿入口、19 被検出部、20 駆動用気体排気空間、21 空間、22 回転軸後端、24 回転中心軸、26 軸受気体供給部、27 駆動用気体給気部、29 塗料供給部、30 光学式センサ、31 センサホルダ、32 塗料噴射ノズル、33 収容部、35 隔壁、36 駆動用気体排気ポート、37,38 シールアダプタ、37A,38A シールアダプタ本体、37B,38B フィン、39 接続部、40 試験台、42 変位計取付台、43 非接触式変位計、49 樹脂カラー、50 スピンドルホルダ、53 円錐形カップ、54 カップ表面、75 第2貫通孔、100,101,102,103,104,105,106,107,108,110,111,112,200 エアタービン駆動スピンドル。

Claims (17)

  1. 筐体と、
    前記筐体の内部に回転可能に保持されている回転軸とを備え、
    前記筐体には、前記回転軸を回転させるために供給される気体の流通路が形成され、
    前記回転軸には、前記回転軸の延在方向に延びる貫通孔が形成され、
    前記筐体または前記回転軸は前記流通路と前記貫通孔との間に介在するシールアダプタを含み、
    前記シールアダプタは、前記流通路から前記貫通孔までの間において、前記回転軸と前記筐体とが間隔を隔てて対向する部分に形成され、
    前記シールアダプタが前記回転軸および前記筐体の一方から他方に向けて突出する突起部を含み、
    前記突起部と前記他方との隙間の量は、前記回転軸の回転軸変位の量以下である、エアタービン駆動スピンドル。
  2. 前記突起部は前記延在方向に沿って互いに間隔を隔てて複数形成され、
    互いに隣り合う1対の前記突起部同士は平行であり、
    複数の前記突起部の延びる方向に対して垂直な方向における断面形状は直方体状である、請求項1に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  3. 前記突起部は前記延在方向に沿って互いに間隔を隔てて複数形成され、
    互いに隣り合う1対の前記突起部同士は平行であり、
    複数の前記突起部の延びる方向に対して垂直な方向における断面形状は三角形状である、請求項1に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  4. 前記シールアダプタは、前記対向する部分であって前記延在方向に沿って延びるとともに前記回転軸の回転中心軸の周りを囲む環状の部分に形成され、
    前記突起部は前記環状の部分において螺旋状の形状を有している、請求項1に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  5. 前記シールアダプタは前記回転軸と一体であり、
    前記突起部は、前記回転軸のラジアル方向に関して、前記回転軸の一部の領域の内径側に配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  6. 前記シールアダプタは前記回転軸と一体であり、
    前記突起部は、前記回転軸のラジアル方向に関して、前記回転軸の一部の領域の外径側に配置される、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  7. 前記流通路を形成するための隔壁をさらに備え、
    前記シールアダプタは、前記隔壁とは別体として形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  8. 前記流通路を形成するための隔壁をさらに備え、
    前記シールアダプタは、前記隔壁と一体として形成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  9. 前記シールアダプタは前記回転軸の外径側における前記筐体の一部の領域に、前記回転軸の一部の領域と対向するように形成され、
    前記突起部は前記筐体の外径側から内径側に向かうように延びる、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  10. 前記シールアダプタは前記回転軸の内径側における前記筐体の一部の領域に、前記回転軸の一部の領域と対向するように形成され、
    前記突起部は前記筐体の内径側から外径側に向かうように延びる、請求項1〜のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  11. 前記筐体は、前記流通路が形成され、前記シールアダプタと組み付け可能に配置されるノズル板を含み、
    前記ノズル板と前記シールアダプタとは嵌め込みにより互いに固定される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  12. 前記筐体は、前記流通路が形成され、前記シールアダプタと組み付け可能に配置されるノズル板を含み、
    前記ノズル板と前記シールアダプタとはねじ構造により互いに固定される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  13. 前記シールアダプタは樹脂材料により形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  14. 前記シールアダプタは金属材料により形成されている、請求項1〜12のいずれか1項に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  15. 前記突起部は前記筐体から前記回転軸に向けて突出する形状を有し、
    前記突起部と対向するように前記回転軸の一部に樹脂カラーが形成され、
    前記樹脂カラーは、前記回転軸の表面上に凸部を形成するように配置されている、請求項14に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  16. 前記突起部は前記筐体から前記回転軸に向けて突出する形状を有し、
    前記突起部と対向するように前記回転軸の一部に樹脂カラーが形成され、
    前記樹脂カラーは、前記回転軸に形成された凹部内に配置されている、請求項14に記載のエアタービン駆動スピンドル。
  17. 前記突起部は前記樹脂カラーの外径側に配置される、請求項15または16に記載のエアタービン駆動スピンドル。
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