JP6559522B2 - 塗装機 - Google Patents
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- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B3/00—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
- B05B3/02—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
- B05B3/1035—Driving means; Parts thereof, e.g. turbine, shaft, bearings
Description
さらに、塗装機本体2内部には、エアモータ3の背面カバー11を隔てた後方に排気室13が形成され、この排気室13に排気ホース(図示せず)等が接続されて、排気エアを塗装機本体2外部に排出するようになっている。
また、塗料を大吐出量で噴霧する場合は、微粒化を維持するために回転霧化頭5をより高速の回転数(例えば、4〜60000rpm程度)で駆動させる必要があり、そのためにはドライブエアも高圧で大量供給する必要がある。
しかしながら、本発明者の実験によれば、中空回転軸に排気口を設けても中空空間への流入量が多くなったときに、排気空間及び中空空間の圧力が十分に低下せず、したがって、前述の問題を解決することができなかった。
排気室13と中空空間29は、図8に示すように、フィードチューブ6の外周面と、筒状開口部31の内周面との隙間に形成される環状流路32を介して連通されているが、環状流路32となる隙間は、塗装機の組立作業の都合上、ある程度の大きさ(1mm間隔程度)を確保しておく必要がある。
シールリング33を環状流路32に設けて遮断した場合は、フィードチューブ6や筒状開口部31の剛性部材同士が当接するわけではないので塗装機Bの組立作業に不都合を生じることがなく、ドライブエアを高圧で大量供給することにより排気空間が高圧になったとしても、中空空間29に排気エアが大量に流入することがないので塗料の微粒化不良を生じることがなくなった。
この異常振動の原因は、背面カバー11とタービンホイール9aとの隙間に形成される漏れ空気流入空間34を流通する空気量の増加と、当該空間34の圧力分布の乱れによるものと考えられる。
すなわち、シールリング33が装着されていない従来構造の塗装機においては、排気空間よりも中空空間29の圧力が低いため、排気空間から中空空間29に向かって空気が流れるが、このとき流れる流量の多くは、漏れ空気流入空間34よりも隙間が大きい環状流路32を流れていた。
しかし、排気室13と中空空間29を連通する環状流路32をシールリング33により遮断することで、中空空間29への流路が漏れ空気流入空間34に限定されたため、ここを流れる流量が増加すると共に圧力が上昇し、さらにエアタービン9の回転の影響で、漏れ空気流入空間34の圧力分布に乱れが生じ、異常振動が発生し易い状態になっていたものと推測される。
前記エアモータは、タービンホイールの外周部にタービンブレードを形成したエアタービンが中空回転軸の後端側に設けられると共に、当該エアモータのハウジングには、エアモータの排気エアを後方に排出する排気口を形成した背面カバーがエアタービンを覆うように取り付けられて成り、
前記背面カバーの後方空間が、エアモータの排気エアを塗装機本体外部に排出する排気室として形成されると共に、前記背面カバーと前記タービンホイールとの隙間は排気エアの漏れ空気が流入する漏れ空気流入空間になっており、
前記背面カバーには、前記回転霧化頭に塗料を供給するフィードチューブを前記排気室側から中空回転軸の中空空間内に挿通する筒状開口部が形成された塗装機において、
前記フィードチューブと背面カバーの隙間を通り中空回転軸に至る環状流路を塞ぐシールリングが設けられ、
前記筒状開口部は、中空回転軸の後端側から前記中空空間に挿入されるように前方に突出して形成されると共に、その外周面と中空回転軸内周面との間に非接触シールとなる狭小クリアランスが形成され、
前記背面カバーの排気口より中央寄りに、前記漏れ空気流入空間と前記排気室とを連通する複数の圧力逃し流路が形成されたことを特徴とする。
すなわち、塗装機本体に内蔵されたエアモータの中空回転軸の先端に塗料を霧化する回転霧化頭が取り付けられ、
前記エアモータは、タービンホイールの外周部にタービンブレードを形成したエアタービンが中空回転軸の後端側に設けられると共に、当該エアモータのハウジングには、エアモータの排気エアを後方に排出する排気口を形成した背面カバーがエアタービンを覆うように取り付けられて成り、
前記背面カバーの後方空間が、エアモータの排気エアを塗装機本体外部に排出する排気室として形成されると共に、背面カバーとタービンホイールに挟まれた隙間は排気エアの漏れ空気が流入する漏れ空気流入空間になっており、
前記背面カバーには、前記回転霧化頭に塗料を供給するフィードチューブを前記排気室側から中空回転軸の中空空間内に挿通する筒状開口部が形成された塗装機において、
前記フィードチューブと背面カバーの隙間を通り中空回転軸に至る環状流路を塞ぐシールリングが設けられ、
前記筒状開口部は、中空回転軸の後端側から前記中空空間に挿入されるように前方に突出して形成されると共に、その外周面と中空回転軸内周面との間に非接触シールとなる狭小クリアランスが形成され、
前記背面カバーの排気口より中央寄りに、前記漏れ空気流入空間と前記排気室とを連通する圧力逃し流路を形成した。
モータハウジング7の背面カバー11に形成された筒状開口部21は、中空回転軸4の後端側から非接触状態で挿入されるように前方に突出して形成されている。この筒状開口部21は、背面カバー11に一体成形されている場合であっても、付属部品として背面カバー11に一体的に装着固定される場合であってもよい。
なお、このシールリング23は、筒状開口部21の内周面21aに設けられていても、フィードチューブ6の外周面6aに設けられていてもよい。
背面カバー11は、モータハウジング7に固定されるので、その背面カバー11に形成された筒状開口部21を中空回転軸4の内周面4aに対して高精度に心出しすることができる。
したがって、非接触シール24となる狭小クリアランスを0.1mm以下の精度で設計することができ、本例では、非接触シール24で生じさせる圧力損失に応じてその隙間が0.3mm以下に設計されている。
エアモータ3にドライブエアを供給すると、ドライブエアが給気口10からタービンブレード9bに吹き付けられてタービン9が回転され、これによって中空回転軸4及び回転霧化頭5が高速回転駆動される。
排気エアは、そのほとんどが排気口12から後方に排出され、排気室13を通り、排気ホース(図示せず)などで外部に導出される。
また、排気エアの一部が、タービンホイール9aと背面カバー11の隙間の漏れ空気流入空間25に流入される。
また、筒状開口部21の外周面と中空回転軸4の内周面との隙間を通り中空空間29に至る流路には非接触シール24が形成されているので、漏れ空気流入空間25や圧力逃し流路F1に流入した排気エアが中空回転軸4へ流入することを抑制できる。
したがって、中空空間29に排気エアが大量に流入することがなく、塗料の微粒化不良が防止される。
そして、背面カバー11には、シールリング23の外側に位置するように、排気室13と漏れ空気流入空間25を連通する圧力逃し流路F2が複数本形成されている。
本例の塗装機T3は、筒状開口部21が背面カバー11の後方まで突出して形成され、フィードチューブ6の基端部に、その筒状開口部21の背面側外周面21cを囲う筒状カバー26が形成されている。
筒状カバー26は、フィードチューブ6と一体成形される場合であっても、付属部品としてフィードチューブ6の基端部に一体的に装着固定される場合であってもよい。
なお、その他の構成は、図1及び図7と共通する。
ここで、塗装機T5は、漏れ空気流入空間25と排気室13を連通する圧力逃し流路F5が、図1と同様、環状流路22のシールリング23より後方部分から漏れ空気流入空間25に向けて筒状開口部21の内外を放射状に貫通して形成されており、その他の構成は図1及び図7と共通する。
また、塗装機T6は、漏れ空気流入空間25と排気室13を連通する圧力逃し流路F6が、図4と同様、中空回転軸4と略平行に背面カバー21の表裏を貫通するように所要数形成され、当該流路F6の先端部が背面カバー11の正面側で漏れ空気流入空間25に開口され、その後端部が背面カバー11の背面側で排気室13に開口されており、その他の構成は、図4及び図7と共通する。
2 塗装機本体
3 エアモータ
4 中空回転軸
5 回転霧化頭
6 フィードチューブ
7 ハウジング
9 エアタービン
9a タービンホイール
9b タービンブレード
11 背面カバー
12 排気口
13 排気室
21 筒状開口部
22 環状流路
23 シールリング
24 非接触シール
25 漏れ空気流入空間
F1〜F6 圧力逃し流路
Claims (5)
- 塗装機本体に内蔵されたエアモータの中空回転軸の先端に塗料を霧化する回転霧化頭が取り付けられ、
前記エアモータは、タービンホイールの外周部にタービンブレードを形成したエアタービンが中空回転軸の後端側に設けられると共に、当該エアモータのハウジングには、エアモータの排気エアを後方に排出する排気口を形成した背面カバーがエアタービンを覆うように取り付けられて成り、
前記背面カバーの後方空間が、エアモータの排気エアを塗装機本体外部に排出する排気室として形成されると共に、前記背面カバーと前記タービンホイールに挟まれた隙間は排気エアの漏れ空気が流入する漏れ空気流入空間になっており、
前記背面カバーには、前記回転霧化頭に塗料を供給するフィードチューブを前記排気室側から中空回転軸の中空空間内に挿通する筒状開口部が形成された塗装機において、
前記フィードチューブと背面カバーの隙間を通り中空回転軸に至る環状流路を塞ぐシールリングが設けられ、
前記筒状開口部は、中空回転軸の後端側から前記中空空間に挿入されるように前方に突出して形成されると共に、その外周面と中空回転軸内周面との間に非接触シールとなる狭小クリアランスが形成され、
前記背面カバーの排気口より中央寄りに、前記漏れ空気流入空間と前記排気室とを連通する圧力逃し流路が形成されたことを特徴とする塗装機。 - 前記フィードチューブ外周面と筒状開口部内周面の隙間で形成される環状流路が排気室に開放されると共に、当該環状流路の中空回転軸側に前記シールリングが設けられ、
前記圧力逃し流路が、前記シールリングより後方の前記環状流路から前記漏れ空気流入空間に向けて筒状開口部を貫通形成された請求項1記載の塗装機。 - 前記フィードチューブに筒状開口部の後端面と当接される段差部が形成され、前記シールリングが前記フィードチューブ及び筒状開口部の当接部に配され、
前記圧力逃し流路が前記シールリングの外側に形成された請求項1記載の塗装機。 - 前記筒状開口部が前記背面カバーの後方へ突出され、フィードチューブの基端部に前記筒状開口部の背面側外周面を囲う筒状カバーが形成され、
前記シールリングが、前記筒状開口部の背面側外周面と前記筒状カバーの内周面との隙間に設けられて、排気室と中空回転軸を連通する環状流路が塞がれてなる請求項1記載の塗装機。 - 前記非接触シールを形成する狭小クリアランスが0.3mm以下である請求項1乃至4いずれか記載の塗装機。
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