JP6605530B2 - ボールジョイントのシール部材 - Google Patents

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Description

本発明は、工業用ロボットのリンクモーション機構等の各種リンク装置に用いられるボールジョイントにおいて、ホルダとボールシャンクとの間に設けられるシール部材に関する。
この種のボールジョイントは二つの機械要素を揺動自在に連結して、各種リンク装置を構成する目的で多用されている。当該ボールジョイントは、一般的に、シャンク部の先端にボール部が形成されたボールシャンクと、前記ボール部を包持するボール受け部が形成されたホルダとから構成されている。そして、前記ボールシャンクのボール部が前記ホルダのボール受け部に摺接することにより、当該ボールシャンクが前記ホルダに対して一定の角度以内で自由に揺動することが可能となっている。
前記ボールシャンクのボール部と前記ホルダのボール受け部との間に塵芥が侵入すると、これら両者の摺接面が傷つき、ホルダに対するボールシャンクの円滑な運動が損なわれることから、ボールジョイントの実際の使用にあたっては、前記ボール部と前記ボール受け部との隙間を密封するシール部材を設ける必要がある。
前記シール部材としては、前記ボールシャンクと前記ホルダとの間に設けられる可撓性のブーツシールが知られている。前記ブーツシールは両端に開口部を有する略筒状に形成されており、一方の開口部は前記ボールシャンクのシャンク部が挿通されて当該シャンク部に固定され、他方の開口部は前記ホルダのボール受け部の周囲に固定される。また、前記ブーツシールは撓んだ状態で前記シャンク部と前記ボール受け部との間に取り付けられており、前記ホルダに対する前記ボールシャンクの揺動に追従して自在に変形可能となっている。
一方、前記ブーツシール以外の他のシール部材としては、前記ホルダに固定されるリング状のシール体が特許文献1に開示されている。前記シール体は前記ボールシャンクのシャンク部が挿通される開口部を有してリング状に形成されており、外周部が前記ホルダのボール受け部に固定されている。前記シール体が前記ボール受け部に固定された状態で、当該シール体は前記ボールシャンクのボール部から押し上げられるようにして撓み、当該シール体の内周縁は前記ボール部の球面に圧接している。このため、前記ボールシャンクが前記ホルダに対して揺動すると、前記シール体の内周縁は前記ボール部の球面に対して離れることなく摺接し、それによって前記ボール部と前記ボール受け部との隙間が密封されるようになっている。
実開昭49−130279号公報
前述した二つのシール部材のうち、前者のブーツシールは両端の開口部が前記ボールシャンクのシャンク部及び前記ホルダのボール受け部に固定されるので、密封性に優れているという特質がある。その反面、前記ボールシャンクの揺動に追従して変形することから、当該ボールシャンクが高速で繰り返し揺動する場合には、前記ブーツシールには高度な耐久性が求められる他、前記ボールシャンクに大きな揺動角が求められる場合には適用し難いといった課題がある。
一方、後者のリング状のシール体は前記ボールシャンクの揺動にかかわらず、一定の姿勢で前記ボール部の球面に圧接しているので、前記ブーツシールに比べて耐久性を確保し易いといった特質がある。その反面、前記シール体の内周縁は前記ボールシャンクのボール部に押し上げられるようにして撓んでいることから、前記ボールシャンクの揺動角が広角度になった際に、当該ボールシャンクのシャンク部と前記シール体の内周縁とが干渉し易く、前記ボール部と前記シール体との間に隙間が生じて、密封性が損なわれてしまう懸念があった。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、ボールシャンクがホルダに対して大きな揺動角度で且つ高速で繰り返し揺動する使用条件下にあっても、長期にわたって前記ボールシャンクのボール部と前記ホルダのボール受け部との間の密封性を良好に維持することが可能なボールジョイントのシール部材を提供することにある。
すなわち、本発明は、ボールシャンクとホルダが揺動自在に結合したボールジョイントに用いられ、当該ボールジョイントのホルダとボールシャンクのボール部との隙間を密封するシール部材であって、前記ホルダに対して固定される円環状のベース部と、前記ベース部の内周側で当該ベース部と一体に設けられると共に前記ホルダに向けて円錐形に窪んだ保持部と、前記保持部の内周縁に設けられて前記ボールシャンクのボール部の球面又は前記ボールシャンクの首元部に摺接するリップ部と、を有している。
本発明のシール部材は、前記ボールシャンクのボール部の球面に摺接するリップ部を有しているが、当該リップ部は円錐型に窪んだ保持部を介して円環状のベース部と接続されている。このため、前記保持部が当該シール部材と前記ボールシャンクのシャンク部との干渉を回避する空間を形成しており、前記ボールシャンクの前記ホルダに対する揺動角が広角度の場合であっても、前記リップ部と前記ボール部の球面との接触状態を維持し続けることが可能となる。
また、本発明のシール部材は前記ボールシャンクの揺動に追従して変形するのではなく、当該ボールシャンクが揺動しても前記リップ部が前記ボール部の球面に摺接するのみなので、たとえ前記ボールシャンクが高速で揺動を繰り返したとしても、前記リップ部と前記ボール部との接触状態が不安定になることはなく、高い耐久性をもって前記ボール部と前記ホルダとの隙間を確実に密封することが可能となる。
従って、本発明のボールジョイントのシール部材によれば、ボールシャンクがホルダに対して大きな揺動角度で且つ高速で繰り返し揺動する使用条件下にあっても、長期にわたって前記ボールシャンクのボール部と前記ホルダのボール受け部との間の密封性を良好に維持することが可能である。
本発明のシール部材が適用可能なボールジョイントの一例を示す斜視図である。 図1に示すボールジョイントの断面図である。 本発明を適用したシール部材の第一実施形態を示す断面図である。 第一実施形態に係るシール部材の要部を示す拡大断面図である。 ボールシャンクが揺動範囲の中央付近に位置している場合のシール部材の挙動を示す拡大断面図である。 ボールシャンクが最大揺動角まで傾斜した場合のシール部材の挙動を示す拡大断面図である。 本発明を適用したシール部材の第二実施形態を示す断面図である。
以下、添付図面を用いながら本発明のボールジョイントのシール部材を詳細に説明する。
図1は本発明のシール部材を装着したボールジョイントの一例を示すものである。このボールジョイントは、シャンク部11の先端にボール部10を備えたボールシャンク1と、前記ボール部10を包持するボール受け部20を有するホルダ2と、から構成されている。
前記ボールシャンク1はホルダ2に対して揺動自在に結合しており、その揺動中心は前記ボールシャンク1のボール部10である。従って、前記ボールシャンク1に第一の機械要素を、前記ホルダ2に第二の機械要素をそれぞれ固定することにより、前記ボール部10を揺動中心としてこれら機械要素を揺動自在に連結することが可能となっている。また、前記ホルダ2には前記ボールシャンク1の中心軸と直交する方向に延びる揺動支軸5が設けられている。前記揺動支軸5は第三の機械要素の連結に使用することができ、当該揺動支軸5を第二の揺動中心として、前記ホルダ2と第三の機械要素とを揺動自在に連結することも可能である。
図2は前記ボールシャンク1と前記ホルダ2のボール受け部20との結合状態を示す断面図である。前記ボールシャンク1は、例えば、ボール部10となる真球度の高い軸受用鋼球に対して棒状のシャンク部11を電気抵抗溶接して形成される。または、前記ボール部10とシャンク部11とが一体となったボールシャンク1を冷間鍛造などの塑性加工によって成形することも可能である。前記シャンク部11にはリンク部材等の第一の機械要素を固定するための座面を備えた鍔部12が形成される一方、かかる鍔部12を挟んでボール部10と反対側には雄ねじ13が形成されている。また、前記鍔部12は六角ナットの形状に形成されており、スパナレンチを用いることで前記ボールシャンク1の雄ねじ13を第一の機械要素に締結することが可能となっている。
前記ボール部10と前記シャンク部11との接続部、すなわち前記ボールシャンク1の首元部14は曲面に加工されており、前記ボール部10の球面と前記シャンク部11の外周面が滑らかに連続している。これにより、後述するシール部材4のリップ部42が前記ボールシャンク1のボール部10の球面から前記首元部14にかけて、隙間なく当接するようになっている。
前記ホルダ2のボール受け部20と前記ボールシャンク1のボール部10との間には樹脂摺接部材3が設けられている。前記樹脂摺接部材3は前記ボール部10の最大直径部を覆う環状に形成され、ボール部10の球面の略2/3程度を覆っている。前記樹脂摺接部材3は前記ボール受け部20に固定されており、前記ボール部10が前記樹脂摺接部材3の内部で回転することにより、前記ボールシャンク1が前記ホルダ2に対して自在に揺動することが可能となっている。
一方、前記ホルダ2は、前記樹脂摺接部材3を覆うようにしてその周囲に設けられた前記ボール受け部20と、このボール受け部20をリンク部材等の第二の機械要素に結合するための固定部21(図1参照)とを備え、これらボール受け部20及び固定部21がアルミニウム合金又は亜鉛合金のダイカスト鋳造により一体に成形されている。前記揺動支軸5は切削加工や鍛造加工によって形成された円柱状の部材であり、前記ホルダ2のダイカスト鋳造の際に金型内にインサートされ、前記ホルダ2の鋳造によって前記固定部21と一体化する。
前記ホルダ2のボール受け部20は前記樹脂摺接部材3の外側に環状に成形されており、二つの開口部22,23が形成されている。一方の開口部22は前記ボールシャンク1の揺動範囲を区画しており、他方の開口部23は閉塞キャップ24によって閉じられている。前記ボール受け部20はボールシャンク1のボール部10とは非接触であり、いずれの開口部22,23においても、当該ボール受け部20とボール部10との間には前記樹脂摺接部材3が僅かに露出している。尚、前記閉塞キャップ24で塞がれた前記開口部23はグリース溜まり25として利用されている。
前記開口部22の内周面は前記ボール部10の球面を囲む円錐状に形成されている。このため、前記ホルダ2に対する前記ボールシャンク1の最大揺動角θを大きく設定しても、前記ボールシャンク1のシャンク部11と前記ホルダ2のボール受け部20とが干渉し難くなっている。
次に、本発明を適用したシール部材の第一実施形態について説明する。
シール部材4は前記ホルダ2のボール受け部20に装着され、前記ボール受け部20と前記ボールシャンク1のボール部10との隙間に対して埃やごみ等が侵入するのを防止している。前記シール部材4は中央に貫通孔を有するリング状に形成されており、図1及び図2に示されるように、前記貫通孔には前記ボールシャンク1のシャンク部11が挿通されている。このシール部材4は前記ボール受け部20の開口部22を覆うようにして当該ボール受け部20に固定される一方、前記貫通孔の内周縁が前記ボールシャンク1のボール部10の球面に接している。
図3は前記シール部材4を直径位置で切断した断面図、図4は前記シール部材4を半径方向で切断した拡大断面図である。前記シール部材4は、前記ボール受け部20の外周縁に固定される円環状のベース部40と、前記ベース部40の内径側に当該ベース部40から延びる保持部41と、前記保持部41の内周縁に設けられて前記ボールシャンク1のボール部10の球面に当接するリップ部42とを備えている。このシール部材は例えば水素化ニトリルゴムにより成形されている。
前記ベース部40は、前記ホルダ2のボール受け部20に固定される環状の係止部40aと、前記係止部40aの内径側に当該係止部40aから延びる鍔部40bと、から構成されている。前記係止部40aは断面略矩形状に形成されており、前記シール部材4を前記ホルダ2に装着する際には、当該ホルダ2のボール受け部20に設けられた環状溝に押し込まれ、当該ボール受け部20を外側から締め付けるようにして前記ホルダ2に固定される。また、前記係止部40には金属製又は合成樹脂製の保持リング43が内蔵されており、この保持リング43によって当該ベース部40の前記ホルダ2に対する締め付け力が強化され、前記シール部材4が前記ボール受け部20の環状溝に確実に固定されるようになっている。
前記鍔部40bは板状に形成され、前記係止部40aの内径側に当該係止部40aと一体的に設けられている。前記係止部40aを前記ホルダ受け部20の環状溝に押し込む際に、前記鍔部40bと前記ホルダ受け部20とが干渉することがないよう、当該鍔部40bは断面矩形状に形成された前記係止部40aの角部から延びている。この鍔部40bは、前記シール部材4をホルダ2に装着した際に、前記ボール受け部20を覆うように位置し、前記係止部40aに対して前記保持部41を片持ち梁のように支持する機能を果たす。従って、前記鍔部40bは前記ホルダ2のボール受け部20には何ら固定されていない。
尚、前記鍔部40bの半径方向の長さは前記ホルダ受け部20に対する前記係止部40aの固定位置に応じて適宜設計変更して差し支えなく、例えば、鍔部40bを設けることなく前記係止部40aに対して後述する保持部41を設けることも可能である。
一方、前記保持部41は円錐状に形成されて、前記係止部40aの基底面40cに向けて窪んでいる。前記保持部は前記鍔部40bの内径側に当該鍔部40bと一体的に設けられている。前記シール部材4を前記ホルダ2に装着すると、円錐状に形成された前記保持部41は前記ボール受け部20に形成された開口部22の内周面に沿うように位置し、前記ボールシャンク1を最大揺動角θで傾けた際に、前記ボールシャンク1のシャンク部11と前記ボール受け部20の開口部22との間に存在する。前記保持部41は前記鍔部40bよりも薄い肉厚で形成されており、外力を受けた際に前記鍔部40bよりも撓み易くなっている。
また、前記保持部41の内周縁には前記リップ部42が形成され、リング状に形成された前記シール部材4の内径を区画している。前記リップ部42によって区画された前記シール部材4の内径は前記ボール部10に接続される前記シャンク部11の先端の軸径よりも大きく設定されており、前記リップ部42が前記ボール部10の球面に接触するようになっている。前記リップ部42は先端にかけて厚みが小さくなる先細り状に形成されており、前記ボール部10に接触していない状態で、当該シール部材4の内径を狭めるように、当該シール部材4の中心に向けて前記保持部41から延びている。また、先細り状に形成された前記リップ部42は当該シール部材4の中心に向けて真っ直ぐに延びるのではなく、先端部が僅かに上向きとなるように設けられている。このため、前記リップ部42は前記ボール部10の球面に対して斜めに接触し、僅かな撓みを伴って高い面圧で前記ボール部の球面に接触する。
また、前記リップ部42と前記保持部41との境界には、これら両者よりも肉厚が薄い連結部42aが設けられており、前記リップ部42が前記保持部41に対して柔軟に変形可能となっている。このため、図4中に一転鎖線で示すように、前記リップ部42の先端を押圧する外力が作用すると、当該リップ部42及び前記保持部41が弾性変形し、前記ボール部10の球面に対してリップ部42を適度な接触圧で確実に接触させることが可能となっている。
図5及び図6はボール部10の球面に対する前記シール部材4の挙動を示しており、図5は前記ボールシャンク1が揺動範囲の中央付近に位置している場合、図6は前記ボールシャンク1が最大揺動角θまで傾斜した場合を示している。
前記ボールシャンク1が揺動範囲の中央付近に存在している場合、図5に示すように、前記シール部材4のリップ部42は前記ボールシャンク1のボール部10の球面に接触している。前記ボール部10は真球度の高い球体なので、前記シール部材4の周方向のどの位置においても前記リップ部42は同じように前記ボール部10の球面に接触している。このとき、前記シール部材4の保持部41と前記ボール受け部20の開口部22の内周面との間には隙間が存在している。この状態から前記ボールシャンク1を前記ホルダ2に対して揺動させても、前記ボールシャンク1のボール部10は前記ホルダ2のボール受け部20の中で回転するだけであり、前記シール部材4のリップ部42と前記ボール部10の位置関係は変化することがない。このため、前記ボールシャンク1を高速で繰り返し揺動させても、前記リップ部42は安定した状態で前記ボール部10の球面に摺接し続け、ボール部10とリップ部42とが非接触となることはない。
また、前記ボールシャンク1を前記ホルダ2に対して最大揺動角θで傾けた場合、図6に示すように、前記シール部4のリップ部42は前記ボールシャンク1のボール部10とシャンク部11との接続部、すなわち前記ボールシャンク1の首元部14に達する。このとき、前記リップ部42は前記ボールシャンク1の首元部14に押圧されることになるが、前記シール部4の保持部41が前記首元部14の押圧力を受けて撓み、且つ、前記リップ部42が前記保持部41に対して柔軟に変形することにより、前記シール部材4の周方向のどの位置においても前記リップ部42はボールシャンク1の球面又は当該ボールシャンク1の首元部に接触し続け、前記リップ部42が前記ボール部10と非接触になることはない。
従って、前記シール部材4は前記ボールシャンク1が前記ホルダ2に対して大きな揺動角度で且つ高速で繰り返し揺動する使用条件下にあっても、長期にわたって前記ボールシャンク1のボール部10と前記ホルダ2のボール受け部20との間の密封性を良好に維持することが可能である。
図7は本発明を適用したシール部材の第二実施形態を示す断面図である。
この第二実施形態のシール部材6は前述した第一実施形態のシール部材4と略同じ構成を有している。但し、前記鍔部40b及び前記保持部にリング状の補強部材60が内蔵されている点において第一実施形態のシール部材4と相違する。前記補強部材60以外の構成は前述した第一実施形態と同一なので、図7中に第一実施形態と同一符号を付し、ここでは詳細な説明は省略する。
前記補強部材60は前記鍔部40bと前記保持部41の接続部に設けられており、当該補強部材60の内径側の端部は前記保持部41の円錐形状に合わせて屈曲している。このため、前記鍔部40bに対する前記保持部41の変形が第一実施形態のシール部材4に比較して抑えられている。前記補強部材60は例えば金属や合成樹脂から形成することができる。
この第二実施形態のシール部材6では、前記補強部材60によって前記鍔部40bに対する前記保持部41の変形が適度に抑えられた結果、前記ボール部の球面に対する前記リップ部の接触面圧が前述の第一実施形態に比べて高まり、その分だけ前記リップ部を前記ボール部の球面に対して確実に摺接させることが可能である。従って、このシール部材6においても、前記ボールシャンク1が前記ホルダ2に対して大きな揺動角度で且つ高速で繰り返し揺動する使用条件下にあっても、前記ボールシャンク1のボール部10と前記ホルダ2のボール受け部20との間の密封性を良好に維持することが可能である。
1…ボールシャンク、2…ホルダ、4…シール部材、10…ボール部、11…シャンク部、40…ベース部、41…保持部、42…リップ部

Claims (5)

  1. ボールシャンクとホルダが揺動自在に結合したボールジョイントに用いられ、前記ホルダのボール受け部と前記ボールシャンクのボール部との隙間を密封するシール部材であって、
    前記ボール受け部を外側から締め付けるようにして当該ボール受け部に固定される環状の係止部と、
    前記係止部の内径側に当該係止部と一体的に設けられ、当該係止部を前記ホルダに装着した際に前記ボール受け部を覆うように位置する板状の鍔部と、
    前記鍔部の内径側に当該鍔部と一体に設けられると共に、当該鍔部よりも薄い肉厚で形成され、前記ホルダに向けて円錐形に窪んだ保持部と、
    前記保持部の内周縁に設けられて前記ボールシャンクのボール部の球面又は前記ボールシャンクの首元部に摺接するリップ部と、
    を有することを特徴とするボールジョイントのシール部材。
  2. 前記リップ部は、当該シール部材の内径を狭めるように、当該シール部材の中心に向けて前記保持部から伸びていることを特徴とする請求項1記載のボールジョイントのシール部材。
  3. 前記保持部と前記リップ部との間には当該保持部及びリップ部よりも肉厚の薄い連結部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のボールジョイントのシール部材。
  4. 前記鍔部と前記保持部との接続部には円板状の補強部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のボールジョイントのシール部材。
  5. 軸部の先端にボール部が設けられたボールシャンクと、
    前記ボールシャンクのボール部と揺動自在に結合したホルダと、
    前記ホルダと前記ボールシャンクのボール部との隙間を密封するシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、
    前記ボール受け部を外側から締め付けるようにして当該ボール受け部に固定される環状の係止部と、
    前記係止部の内径側に当該係止部と一体的に設けられ、当該係止部を前記ホルダに装着した際に前記ボール受け部を覆うように位置する板状の鍔部と、
    前記鍔部の内径側に当該鍔部と一体に設けられると共に、当該鍔部よりも薄い肉厚で形成され、前記ホルダに向けて円錐形に窪んだ保持部と、
    前記保持部の内周縁に設けられて前記ボールシャンクのボール部の球面又は前記ボールシャンクの首元部に摺接するリップ部と、
    を有することを特徴とするボールジョイント。
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