JP6604105B2 - 超硬工具及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、超硬工具に関し、さらに詳しくは、高硬度鋼材加工用の超硬工具に関する。
高硬度鋼材等の鋼材を加工するために、超硬工具が利用される。超硬工具はたとえば、鋼材表面加工用工具、ねじ切削工具、冷間引き抜きプラグ及びビレット穿孔工具等である。鋼材を加工する際、超硬工具と被加工鋼材との摩擦により、超硬工具に機械的摩耗が生じる。特に、高硬度鋼材を切削加工する際は、超硬工具の機械的摩耗が早く、刃先欠損が著しい。そのため工具寿命が短くなる傾向がある。
超硬工具の工具寿命を向上させる方法としてたとえば、窒化処理がある。特開2002−210525号公報(特許文献1)に記載されている超硬工具は、WC(炭化タングステン)の粉末をCo(コバルト)で焼結成形した超硬合金より製造され、その製造品に窒化または軟窒化による表面処理が施されている。これにより、超硬工具の表面硬度が向上し、且つ圧縮応力の増加により、耐摩耗性及び疲労強度を改善できる、と特許文献1には記載されている。
超硬工具の工具寿命を向上させる他の方法としてたとえば、コーティング層の密着力を高める方法がある。特表2010−524710号公報(特許文献2)に記載された、超硬合金工具の製造方法は、超硬合金切削工具母材の表面を0.5〜5μmの範囲で均一に除去して表面が平滑な面を有しながらタングステンカーバイド粒子の周囲に存在する焼結気孔の面積比率が5%以上が残存するようにする段階と、除去された表面上にコーティングする段階とを備える。これにより、コーティング層の表面粗さが向上し、かつ、コーティング層と母材との結合力が改善される、と特許文献2には記載されている。
特開2009−113120号公報(特許文献3)、特開2009−202283号公報(特許文献4)及び特表2013−537114号公報(特許文献5)は、上述の技術とは、異なる技術を公開する。これらの文献では、超硬工具の表面に微細な凹凸を付与する。これにより、工具寿命を向上する。
特許文献3に記載された切削工具は、少なくとも切れ刃のすくい面に多数の溝を凹設してなる。これにより、少量の切削液によっても切れ刃表面に高い潤滑性が得られ、従来よりも長寿命化を図ることが出来る、と特許文献3には記載されている。
特許文献4に記載された切削工具は、先端に切れ刃を有する切削工具であり、そのすくい面にうねりを設けたことを特徴とする。これにより、切削加工において工具と被加工材料の摩擦を低減し、切削工具の長寿命化、切削動力の低減、仕上げ面性状の改善を図ることができる、と特許文献4には記載されている。
特許文献5に記載されたボア切削工具は、工具基材と、工具基材の表面上の工具コーティングとを含むボア切削工具である。このボア切削工具は、工具基材の表面内に複数のピットを含み、工具コーティングはピット表面が工具コーティングを含むような形でピット全体にわたり延在していることを特徴とする。これにより、必ずしも切削プロセス中に使用される潤滑剤の量を増大させることなく、工具摩耗の改善を達成することが可能である、と特許文献5には記載されている。
一方で、鋼材を加工する際に生じる切り屑及び切粉は、適切に切削系外に排出される必要がある。鋼材を加工する際、超硬工具と被加工鋼材との摩擦により、加工発熱が生じる。切り屑及び切粉は、加工発熱により軟化し、半溶融状態であることが多い。半溶融状態の切り屑及び切粉は、超硬工具の表面を濡らして、超硬工具の表面に固着する。切り屑及び切粉が超硬工具表面に多量に固着した場合、凝着が生じる。凝着した切り屑及び切粉は、超硬工具の切削機能や切削後の被削鋼材表面形状を著しく損なう。その結果、工具寿命が著しく短くなる。したがって、切り屑による凝着を抑制できる超硬工具が求められる。
特開2013−212572号公報(特許文献6)には、切り屑の排出性を高める技術が記載されている。特許文献6に記載された切削工具は、先端にある切れ刃で切削されて生じた被削材の切屑が接触し得る接触表面上の少なくとも一部に、凹凸模様状の表面テクスチャを設けたすくい面を備える。表面テクスチャは、前記切屑の排出方向に断続した凹部を有する。表面テクスチャ全面から凹部を除いた残面の表面テクスチャ全面に対する面積割合である切屑接触面積率が9〜90%である。この切削工具は、ウエット環境下は勿論ドライ環境下でも、切削性や生産性の向上を図れる、と特許文献6には記載されている。
また一方で、超硬工具の潤滑性は高いことが好ましい。超硬工具の潤滑性が高ければ、鋼材を加工する際の切削抵抗が抑えられ、工具寿命が長くなる。超硬工具の表面粗さが小さければ、超硬工具の潤滑性が高まる。したがって、超硬工具には、上述の凝着抑制性に加え、表面粗さが小さいこと(優れた潤滑性)が求められる。
特開2002−210525号公報 特表2010−524710号公報 特開2009−113120号公報 特開2009−202283号公報 特表2013−537114号公報 特開2013−212572号公報
上述の特許文献に開示された超硬工具であっても、凝着を十分に抑制できない、あるいは、表面粗さが大きい場合がある。この場合、工具寿命を向上させにくい。
本発明の目的は、優れた工具寿命を有する超硬工具を提供することである。
本実施形態による超硬工具は、基材と、硬質保護膜とを備える。硬質保護膜は、基材の表面上に形成されており、テキスチャーを含む表面を有する。硬質保護膜は、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う凹み同士の間隔は10〜100μmである。
本実施形態による超硬工具の製造方法は、準備工程と、成膜工程と、表面加工工程とを備える。準備工程では、基材を準備する。成膜工程では、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する硬質保護膜を、基材の表面上に形成する。表面加工工程では、テキスチャーを硬質保護膜の表面に形成する。表面加工工程は、レーザーアブレーションにより行われる。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う凹み同士の間隔は10〜100μmである。
本実施形態による超硬工具は、切り屑による凝着を抑制できる。本実施形態による超硬工具はさらに、表面粗さが小さいため潤滑性が高い。そのため、優れた工具寿命を有する。
図1は、本実施形態による超硬工具1の断面図である。 図2は、硬質保護膜3の表面31をその法線方向から見た図である。 図3は、図2とは異なる他の実施形態による、硬質保護膜3の表面31をその法線方向から見た図である。 図4は、図1とは異なる、他の実施形態による超硬工具10の断面図である。
本発明者らは、超硬工具の工具寿命を向上する方法について種々検討を行った。その結果、以下の知見を得た。
鋼材を加工する際に生じる切り屑と、超硬工具との接触面積は小さいことが好ましい。切り屑は、加工発熱により半溶融状態であることが多い。切り屑と超硬工具との接触面積が小さければ、半溶融状態の切り屑が超硬工具に接触しにくい。したがって、切り屑による凝着を抑制できる。
切り屑と超硬工具との接触面積が小さければさらに、切り屑が排出される際の抵抗が減少する。そのため、切り屑がより速く切削系外へ排出される。すなわち、切り屑排出性が高まる。切り屑排出性が高ければ、切り屑が、超硬工具及び超硬工具のホルダー等に巻きつく頻度が減少する。その結果、超硬工具に巻き付いた切り屑を除去するための作業時間を大幅に削減できる。
そこで、最表層である硬質保護膜の表面にテキスチャーを付与する。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。これにより、切り屑と超硬工具との接触面積を小さくする。
ここで、各凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmである。半溶融状態の切り屑は、超硬工具の表面を濡らし、固着する。固着量が多い場合、凝着が生じる。したがって、超硬工具の表面の濡れ性が低ければ、凝着を抑制できる。本実施形態において、各凹みは上述の通り微細である。そのため、超硬工具の表面の濡れ性が低い。濡れ性が低いので、半溶融状態の切り屑によって、凹みが埋まりにくい。その結果、凝着が抑制される。
各凹みは微細であり、さらに、上述の凹みは、隣り合う凹み同士の間隔が10〜100μmとなるようにマトリクス状に配置される。このため、テキスチャーを形成した場合であっても、硬質保護膜の表面粗さは小さいまま維持される。表面粗さが小さければ、超硬工具の潤滑性が高まる。
以上の知見に基づいて完成した本実施形態による超硬工具は、基材と、硬質保護膜とを備える。硬質保護膜は、基材の表面上に形成されており、テキスチャーを含む表面を有する。硬質保護膜は、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う凹み同士の間隔は10〜100μmである。
本実施形態による超硬工具は、硬質保護膜を備える。硬質保護膜は、マトリクス状に配置された、微細な凹みを含むテキスチャーを含む表面を有する。そのため、本実施形態による超硬工具は、切り屑による凝着を抑制でき、潤滑性が高い。
本実施形態による超硬工具の製造方法は、準備工程と、成膜工程と、表面加工工程とを備える。準備工程では、基材を準備する。成膜工程では、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する硬質保護膜を、基材の表面上に形成する。表面加工工程では、テキスチャーを硬質保護膜の表面に形成する。表面加工工程はレーザーアブレーションにより行われる。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う凹み同士の間隔は10〜100μmである。
上述の表面加工工程は、YAGレーザー加工によって行われることが好ましい。
以下、図面を参照して、本実施形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[超硬工具]
図1は本実施形態による超硬工具の断面図である。図1を参照して、超硬工具1は基材2と硬質保護膜3とを備える。硬質保護膜3は、基材2の表面上に形成されている。
[基材2の化学組成]
基材2の化学組成は特に限定されない。基材2はたとえば、WC、Co、TiC及びTaCからなる群から選択される2種以上からなり、少なくともWC及びCoを含有する。
炭化タングステン(WC)は、高硬度及び高融点の炭化物であり、靱性及び抗折強度に優れる。そのため、WCは、主に重切削の環境下で工具寿命を向上させる。さらに、WCの熱伝導率が高いため、切削等の加工時に、超硬工具1に発生する摩擦熱を外部へ逃がすことができる。コバルト(Co)はWCの結晶粒の粒界に介在する。CoはWC結晶粒のバインダ(結合材)として機能し、WC結晶粒の粒界すべり強度を高める。
基材2はさらに、任意の成分として、炭化チタン(TiC)又は炭化タンタル(TaC)を含有してもよい。TiCはWCと比較して硬度が高い。そのため、TiCを含有した場合、超硬工具1の強度が向上する。TaCは化学的安定性が高い。そのため、TaCを含有した場合、超硬工具1の化学的安定性が高まる。したがって、基材2はWC及びCoとともに、TiC及びTaCのいずれか1種以上を含有するのが好ましい。
基材2にはさらに、他の成分が含有されてもよい。他の成分はたとえば、窒化物を形成するための成分である。基材2に窒化物を形成するための成分を含有させることによって、窒化処理により効率的に基材2表面を硬化できる。窒化物を形成するための成分は、窒素との親和力が高い元素を含む成分であればよい。窒素との親和力が高い元素はたとえば、アルミニウム(Al)、バナジウム(V)、シリコン(Si)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、ボロン(B)、ニオブ(Nb)、ジルコニウム(Zr)及びモリブデン(Mo)である。
[硬質保護膜3]
超硬工具1は、基材2の表面上に、硬質保護膜3を備える。硬質保護膜3は、テキスチャーを含む表面31を有する。
[硬質保護膜3の化学組成]
硬質保護膜3は、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。硬質保護膜3は、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される2種以上を含有してもよい。
硬質保護膜3は、超硬工具1の硬度及び潤滑性をさらに高める。硬質保護膜3はたとえば、TiやAlを含む金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物、金属酸化物又はこれらの複合化合物である。硬質保護膜3は、基材2と同等又はそれ以上の硬さを有する。硬質保護膜3はさらに、切削等の加工環境下において十分な化学的安定性を有する。そのため、加工対象材、たとえば、高硬度鋼材との凝着が抑制される。
[テキスチャー]
硬質保護膜3は、テキスチャーを含む表面31を有する。テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含む。凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う凹み同士の間隔は10〜100μmである。
図2は、硬質保護膜3の表面31をその法線方向から見た図である。表面31は、テキスチャーを含む。テキスチャーは微細な凹凸構造を意味する。本実施形態では、テキスチャーはマトリクス状に配置された複数の凹み5を含む。各凹み5は半球状である。テキスチャー(つまり、複数の凹み5)は、レーザーアブレーションにより、表面31に形成される。
図2に示すとおり、各凹み5の開口は円形である。開口の直径(開口径)は、0.05〜0.50μmである。凹み5の開口径が0.05μm未満であれば、前述した切り屑と超硬工具1との接触面積を小さくするという効果が不十分になる。一方、凹み5の開口径が0.50μmより大きければ、レーザーの照射時間が長くなり過ぎる。あるいは、レーザーの出力が高くなり過ぎる。この場合、焼結体である基材2にクラックが入る場合がある。凹み5の開口径が0.50μmより大きければさらに、硬質保護膜3の表面粗さが粗くなる。この場合、超硬工具1の潤滑性が低下する。凹み5の開口径が0.50μmより大きければさらに、硬質保護膜3の濡れ性が高まる。この場合、半溶融状態の切り屑によって、凹み5が埋まり易くなる。そのため、凝着を抑制できない。したがって、凹み5の開口径は0.05〜0.50μmである。凹み5の開口径の下限は好ましくは0.1μmである。凹み5の開口径の上限は好ましくは0.3μmである。
凹み5の深さは、0.10〜0.30μmである。凹み5の深さが0.10μm未満であれば、前述した切り屑と超硬工具1との接触面積を小さくするという効果が不十分になる。一方、凹み5の深さが0.30μmより大きければ、レーザーによる表面加工工程の際、加工くずが多量に発生する。加工くずは、凹み5の円周に付着しやすい。凹み5の円周に付着した加工くずは、硬質保護膜3の表面31上で凸部を形成する。凸部により、硬質保護膜3の表面粗さが大きくなる。この場合、超硬工具1の潤滑性が低下する。凹み5の深さが0.30μmより大きければさらに、加工くずが凹み5の内部に溜まりやすい。この場合、切削加工した際の凝着量が増加する。したがって、凹み5の深さは、0.10〜0.30μmである。
マトリクス状に配置された複数の凹み5のうち、隣り合う凹み5同士の間隔は、10〜100μmである。ここで、凹み5の間隔とは、隣り合う凹み5同士の最短のピッチ(間隔)を意味する。ピッチは、隣り合う凹み5同士の中心間の距離で定義される。たとえば、図2のように、X方向の凹み5の配列ピッチ(間隔)と、Y方向の凹み5の配列ピッチとが等しい場合、隣り合う凹み5同士の最短のピッチ(間隔)は、距離cではなく、距離a及び距離bである。隣り合う凹み5同士の間隔は一定でもよいし、10〜100μmの範囲内で変化してもよい。変化する場合は、規則的に変化しても、変則的に変化してもよい。隣り合う凹み5同士の間隔が変化する場合であっても、切り屑による凝着は抑制される。凹み5の形成は、レーザーアブレーションにより行われる。レーザーアブレーションでは、computer numerical control(CNC)方式により隣り合う凹み5同士の間隔を制御する。したがって、生産効率を考慮すれば、隣り合う凹み5同士の間隔は、一定の間隔であることが好ましい。
複数の凹み5の配列は、図2に限定されない。たとえば、図3に示すように、正三角形の頂点に各凹み5が配置されるようなマトリクス状の配置であってもよい。この場合、隣り合う凹み5同士の距離a、距離d及び距離eはいずれも等しい。したがって、隣り合う凹み5同士の間隔は距離a、距離d及び距離eである。なお、隣り合う凹み5同士の間隔は、一定であってもよいし、10〜100μmの範囲内で変化してもよい。
隣り合う凹み5同士の間隔が10μm未満であれば、硬質保護膜3の濡れ性が高まる。この場合、半溶融状態の切り屑によって、凹み5が埋まり易くなる。そのため、凝着を抑制できない。一方、隣り合う凹み5同士の間隔が100μmより大きければ、硬質保護膜3の表面31に形成される凹み5の数が少なすぎる。この場合、切り屑と超硬工具1との接触面積を十分に小さくできない。そのため、凝着を抑制できない。
本実施形態において、「マトリクス状に配置された」とは、二次元方向に配置されたことをいう。つまり、凹み5の配置は、図2及び図3に図示された配置に限定されない。
硬質保護膜3の表面は、下地となる基材2の表面性状の影響を受ける。基材2の表面粗さは小さい。したがって、硬質保護膜3の表面粗さも小さい。硬質保護膜3は、基材2の表面上に単層で形成される。あるいは、硬質保護膜3は、基材2の表面上に2層以上積層されてもよい。硬質保護膜3を2層以上積層させた場合、少なくとも最表層の硬質保護膜3の表面31がテキスチャーを有する。
[中間層]
図4は、図1とは異なる、他の実施形態による超硬工具10の断面図である。超硬工具10は、基材2と硬質保護膜3との間にさらに中間層4を有している。超硬工具10のその他の構成は、図1に示した超硬工具1と同じである。中間層4は、基材2の一部であってもよい。中間層4は、基材2の表面上に付加的に形成される層であってもよい。
中間層4はたとえば、窒化層である。窒化層は、窒化処理により基材2の表層に形成される。窒化処理により、基材2に含まれる一部の元素が窒化物を形成する。窒化物の硬度は高い。そのため、基材2の表面の硬度が高まる。基材2の表面の硬度が高ければ、鋼材の加工時に基材2の表面が変形しにくい。基材2の表面が変形しにくければ、硬質保護膜3の密着力が高まる。基材2が、上述の窒化物を形成するための成分を含有する場合は、さらに基材2の表面の硬度が高まる。
上述の窒化層は、特定の結晶構造を持つ窒化物が含まれてもよい。特定の結晶構造を持つ窒化物はたとえば、六方晶窒化ホウ素である。六方晶窒化ホウ素は、ボロンを含む上述の窒化層を、さらに真空熱処理することにより生成される。六方晶窒化ホウ素は、硬度が高くさらに熱伝導率が高い。そのため、超硬工具10の耐摩耗性が高まる。他の中間層4はたとえば、炭窒化層である。炭窒化層は、基材2を炭窒化処理することで形成できる。
中間層4は、単層でもよいし、2層以上積層されてもよい。中間層4が2層以上である場合はたとえば、基材2を窒化処理した後にショットピーニング処理をする。これにより、基材2はその表層に窒化層を有し、基材2は窒化層の表層にさらに加工硬化層を有する。加工硬化層は、窒化層よりも硬度が高い。加工硬化層はさらに、表面に微細な凹凸を有する。そのため、硬質保護膜3の密着力が高まる。
超硬工具が中間層4を有する場合は、基材2、中間層4及び硬質保護膜3の順番で積層する。中間層4の表面粗さは小さい。したがって、中間層4の上に形成される硬質保護膜3の表面粗さは小さい。上述の通り、中間層4にショットピーニング処理を施した場合であっても、中間層4の表面粗さは小さいまま維持される。
[製造方法]
本実施形態の超硬工具1の製造方法の一例を説明する。本実施形態の超硬工具1の製造方法は、準備工程、成膜工程及び表面加工工程を備える。以下、各工程を詳述する。
[準備工程]
初めに、基材2を製造する。基材2の製造方法は特に限定されない。たとえば、上述の化学組成に対応する成分を含有した原料の炭化物及び金属粉末を、整粒及び混合して混合原料を製造する。混合原料を所定形状の金型で加圧成形して打ち抜きする。得られた成形体を真空中で焼成して、基材2を製造する。基材2が上述の中間層4を有する場合、基材2を製造した後に、中間層4を形成する。たとえば、基材2に対して窒化処理を実施する。窒化処理の代わりに炭窒化処理を実施してもよい。窒化処理の後に、ショットピーニングを実施してもよい。
[成膜工程]
成膜工程では、準備工程の後に、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する硬質保護膜3を形成する。具体的には、基材2に対して、周知の成膜工程を実施する。たとえば、物理蒸着法、化学蒸着法及び溶融塩浴処理法のいずれかを実施する。
物理蒸着は、たとえば以下の方法で行うことができる。硬質保護膜3を構成する金属元素を用いた混合粉末を、円板形状に加圧成形して成形体を製造する。成形体を真空焼結後、スパッタ法又はアークイオンプレーテイング法を用いて、金属成分から金属イオンを電磁気的に励起させる。その後、装置気相中に窒素ガス等を充填させる。充填された窒素ガスは分解して窒素イオンとなる。励起した金属イオンは、直流バイアス電源制御により負に帯電した基材2の表面に引き付けられる。窒素イオンと金属イオンとが基材2の表面で化学結合することにより、基材2の表面に硬質保護膜3が形成される。
硬質保護膜3を、基材2の表面上に形成する。硬質保護膜3を、基材2の表面全体に形成してもよいし、基材2の表面の一部のみに形成してもよい。硬質保護膜3は単層でもよいし、2層以上積層させてもよい。硬質保護膜3を2層以上積層させる場合はたとえば、上述の物理蒸着を2回以上繰り返す。
[表面加工工程]
表面加工工程では、成膜工程の後に、レーザーアブレーションにより、硬質保護膜3の表面31に半球状の凹み5を有するテキスチャーを形成する。レーザーアブレーションとは、高集束のレーザー光を被加工物に照射して溶解、蒸発させて加工する方法である。レーザー光を当てられると、被加工物を構成する元素が原子、分子、ラジカル、クラスター、液滴及びそれらのイオン等の形で爆発的に放出される。レーザーはたとえば、気体レーザー、固体レーザー、半導体レーザー及び色素レーザーである。気体レーザーはたとえば、CO2、ヘリウム・ネオン、アルゴンイオン、エキシマXeF、エキシマXeCl、エキシマKrF及びエキシマArFである。固体レーザーはたとえば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)、ルビーである。YAGはたとえば、エルビウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(Er:YAG)、ネオジム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット(Nd:YAG)である。表面加工方法で用いるレーザーの種類は特に限定されないが、YAGレーザーであることが好ましい。
形成するテキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹み5を含み、凹み5の開口径は0.05〜0.5μmであり、凹み5の深さは0.10〜0.3μmであり、隣り合う凹み5同士の間隔は10〜100μmである。表面加工工程では、硬質保護膜3を形成した基材2を、レーザーアブレーション装置に固定する。そして、硬質保護膜3の表面31にレーザー光を照射する。レーザー光の照射条件は、上述の凹み5を有するテキスチャーとなるように適宜設定できる。レーザー光の照射条件はたとえば、YAGレーザーを使用し、発振波長:266nm、出力:500Wである。テキスチャーは、硬質保護膜3の表面31全体に形成してもよいし、部分的に形成してもよい。部分的に形成する場合は、たとえば、切削刃の機能を有する部分のみに部分的に形成してもよい。たとえば、超硬工具1の中で、超硬工具1の使用時に特に切り屑との接触が多い部分にのみテキスチャーを形成してもよい。これにより、超硬工具1の生産効率を高めつつ、切り屑による凝着を抑制できる。
[準備工程]
2種類の基材を作製した。基材Aは、WC:85質量%、Co:10質量%、TiC:3質量%、TaC:2質量%を混合し、混合原料を作製した。基材Bは、WC:90質量%、Co:10質量%を混合し、混合原料を作製した。
混合原料を整粒及び混合し、200MPaで加圧成形した。得られた成形体に対して、大気中にて、1000℃で仮焼結を実施した。加熱時間は2時間であった。仮焼結後の成形体に対して、真空中にて、1500〜1700℃で本焼結を実施して焼結体を製造した。加熱時間は2時間であった。以上の工程により、基材を準備した。
[成膜工程]
各基材上に硬質保護膜を成膜した。成膜工程として物理蒸着法(PVD)を用いた。具体的には、アークイオンプレーティング法(AIP)を用いた。Ti及びAlを用いた混合粉末を、円板形状に加圧成形して成形体を製造した。成形体を真空焼結後、スパッタ法を用いて、金属成分を電気的に励起させた。その後、装置気相中に窒素ガスを充填させた。励起させた金属成分と基材の成分とを、基材の表面上にて化学結合させて、TiAl−Nからなる硬質保護膜を3.0μm厚で成膜した。
[表面加工工程]
得られた基材に、表1に示す直径、深さ及び間隔を有する凹みを有するテキスチャーを、YAGレーザー加工により形成した。レーザー照射の条件は、発振波長:266nm、出力:500Wであった。凹みは、図2に示すとおり、横方向X及び縦方向Yにそれぞれ等間隔に形成した。形成した凹みの間隔は全て同じであった。試験番号10及び試験番号11の基材には、表面加工工程を実施しなかった。
Figure 0006604105
[表面粗さ測定試験]
各試験番号の硬質保護膜の表面粗さを測定した。具体的には、株式会社ミツトヨ製、Surf Scan、SV−600型表面粗さ測定器を用いて評価した。表面粗さ触針(ダイアモンド製;外径25μm)を用い、室温、荷重;0.1N、測定速度;0.5mm/秒として、硬質保護膜の任意表面を試験片の長手方向及び長手方向と直交する方向の双方10mm長で計測し、双方向の平均値を以て表面粗さとした。表面粗さは、JIS規格B0601(1994)に定める「算術平均粗さ;Ra」を採用した。測定結果を表1に示す。
[凝着量測定試験]
各試験番号の超硬工具を用いて切削加工した際の凝着量を測定した。使用した被削材は、SUS304(18Cr−8Ni鋼)であった。被削材は、直径22mmの鋼管であった。超硬工具を固定し、被削材を回転させて切削加工を実施した。切削条件は、切削速度100m/分、切込量0.5mm、及び、送り量0.1mm/回転であった。切削加工は、水溶性切削油を噴射しながら実施した。切削長(切削加工開始地点から、切削加工終了地点までの鋼管の長手方向の距離)が100mmに到達した時点で、超硬工具に固着した凝着量を測定した。
凝着量の測定には、エネルギー分散形X線分析装置付き走査型電子顕微鏡(SEM−EDS)(日本電子製、JSM−7100型FESEM)を用いて測定した。超硬工具の刃先部位の任意の5箇所を走査型電子顕微鏡にて観察し、組成を分析した。測定倍率1,000倍で、加速電圧;15kV、照射電流;最大200nAの電子ビームを照射し、kα線のX線強度を測定した。各元素のX線強度をもとに、それぞれの金属元素の含有量(質量%)を算出し、測定値とした。接触面積1mm2当たりのFe、Cr、Ni及びTiの質量%を5箇所測定の平均値で算出した。各測定値を以下の式(1)に代入し、凝着量を算出した。結果を表1に示す。式(1)において、Fe、Cr及びNiは、SUS304に含有される元素であり、Tiは、超硬工具に含有される元素である。
([Fe]+[Cr]+[Ni])/([Fe]+[Cr]+[Ni]+[Ti])×100 (1)
ここで、[Fe]とは、測定により得られたFeの質量%を意味する。同様に他の元素についても、測定により得られた各元素の質量%を意味する。
[切削加工寿命測定試験]
各試験番号の超硬工具を用いて、切削加工した際の切削加工寿命を測定した。2種類の被削材を準備した。被削材は、SUS304(18Cr−8Ni鋼)及びInconel 800(21Cr−32.5Ni合金)であった。被削材は、直径22mmの鋼管であった。被削材に対して、切削速度100m/分、切込量0.5mm、及び、送り量0.1mm/回転の切削条件で切削加工を実施した。切削加工は、水溶性切削油を噴射しながら実施した。超硬工具の刃先に異常(欠損等)を確認するまで切削加工を実施した。切削加工を停止するまでの切削長(mm)(切削加工開始地点から、切削加工終了地点までの鋼管の長手方向の総距離)を切削加工寿命とした。結果を表1に示す。
[評価結果]
評価結果を表1に示す。表1を参照して、試験番号1〜試験番号9の超硬工具の硬質保護膜の表面は、適切な直径、深さ及び間隔の凹みを有するテキスチャーを有した。そのため、硬質保護膜の表面粗さRaが0.30μm以下であり、優れた潤滑性を示した。さらに、試験番号1〜試験番号9の超硬工具を用いて切削加工した場合の凝着量は、35質量%以下であった。さらに、試験番号1〜試験番号9の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がSUS304では、切削加工寿命が1000mm以上であった。試験番号1〜試験番号9の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が300mm以上であった。つまり、試験番号1〜試験番号9の超硬工具は、優れた工具寿命を示した。
一方、試験番号10及び試験番号11の超硬工具は、表面加工工程を実施しなかった。そのため、硬質保護膜の表面粗さRaは0.30μm以下であったものの、切削加工した場合の凝着量は35質量%を超えた。さらに、試験番号10及び試験番号11の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がSUS304では、切削加工寿命が1000mm未満であった。試験番号10及び試験番号11の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が300mm未満であった。
試験番号12の超硬工具は、硬質保護膜の表面に形成した凹みの直径が0.50μmより大きかった。そのため、硬質保護膜の表面粗さRaが0.33μmであった。さらに、切削加工した場合の凝着量が38質量%であった。さらに、試験番号12の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がSUS304では、切削加工寿命が880mmであった。試験番号12の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が260mmであった。
試験番号13の超硬工具は、硬質保護膜の表面に形成した凹みの深さが0.40μmであった。そのため、硬質保護膜の表面粗さRaが0.42μmであった。さらに、試験番号13の超硬工具を用いて切削加工した場合の凝着量は38質量%であった。さらに、試験番号13の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がSUS304では、切削加工寿命が920mmであった。試験番号13の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が270mmであった。
試験番号14の超硬工具は、硬質保護膜の表面に形成した凹み同士の間隔が105μmであった。そのため、硬質保護膜の表面粗さは0.30μm以下であったものの、試験番号14の超硬工具を用いて切削加工した場合の凝着量が39質量%であった。さらに、試験番号14の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が260mmであった。
試験番号15の超硬工具は、硬質保護膜の表面に形成した凹み同士の間隔が5μmであった。そのため、硬質保護膜の表面粗さは0.30μm以下であったものの、試験番号15の超硬工具を用いて切削加工した場合の凝着量が40質量%であった。さらに、試験番号15の超硬工具を用いて切削加工した場合、被削鋼材がInconel 800では、切削加工寿命が230mmであった。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1、10 超硬工具
2 基材
3 硬質保護膜
31 硬質保護膜表面
5 凹み

Claims (3)

  1. 基材と、
    前記基材の表面上に形成されており、金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有し、テキスチャーを含む表面を有する硬質保護膜とを備え、
    前記テキスチャーは、マトリクス状に配置された複数の凹みを含み、前記凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、前記凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う前記凹み同士の間隔は10〜100μmである、超硬工具。
  2. 基材を準備する工程と、
    金属窒化物、金属炭化物、金属炭窒化物及び金属酸化物からなる群から選択される少なくとも1種を含有する硬質保護膜を、前記基材の表面上に形成する工程と、
    マトリクス状に配置された複数の凹みを含み、前記凹みの開口径は0.05〜0.50μmであり、前記凹みの深さは0.10〜0.30μmであり、隣り合う前記凹み同士の間隔は10〜100μmであるテキスチャーを、レーザーアブレーションにより前記硬質保護膜の表面に形成する工程とを備える、超硬工具の製造方法。
  3. 請求項2に記載の超硬工具の製造方法であって、
    前記テキスチャーを形成する工程では、YAGレーザー加工によって前記テキスチャーを形成する、超硬工具の製造方法。
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