JP6603596B2 - 吊車用ストッパ - Google Patents

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Description

本発明は、吊車用ストッパに関し、特に、折り戸の吊り車を係止する吊車用ストッパに関する。
従来、ランナー(吊車)をガイドレールの側端において係合捕捉するために、ランナーの走行部の端部から突出した連結体をランナーキャッチャーの捕捉具により捕捉するフリー折り戸用ランナーキャッチャーが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ランナーの走行軌跡に面してガイドレールに装着されるハウジングと、先端の操作部がランナーの走行軌跡内へ突出する状態で当該ハウジングに支持してある押圧体とを備えた隙間除去具が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
この隙間除去具の押圧体は、その操作部がランナーの走行軌跡内へ突出する待機位置と、操作部がランナーの走行軌跡の端部外へ変位操作される作動位置とに変位でき、操作部の弾性(ばね)で待機位置に変位付勢することにより、当該ランナーを中央側に押し戻すものである。
特開平11−22291号公報(第4頁、図1) 特開平9−195619号公報(第3頁、図1)
しかしながら、この特許文献1のフリー折り戸用ランナーキャッチャーは、連結体を捕捉する捕捉具がランナーキャッチャーの押圧ブロックから飛び出しており、その分だけ全体的に長くなり大型化していた。
また、特許文献2の隙間除去具は、押圧体の操作部がランナーボディの側端を弾性(ばね)で付勢するが、当該ランナーボディの側端が平坦で凸部が何ら設けられていない場合を想定したものである。したがって、この隙間除去具では、ランナーボディの側端に何らかの凸部が設けられている場合、当該凸部と当該隙間除去具の操作部とが物理的に干渉してしまい、ランナー(吊車)を中央側へ押し戻すことはできなかった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易かつ小型な構成でありながら吊車に付勢力を付与して中央側に押し戻すことが可能な吊車用ストッパを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、枠体(10)の上枠(13)に固定されたレール(15)に沿って移動可能な吊車(30)の走行を係止する吊車用ストッパ(60)であって、前記吊車用ストッパ(60)は、前記レール(15)の端部に取り付けられる本体部(70)と、前記本体部(70)に設けられ、前記吊車(30)の端面(31a)に当接して押し付ける弾性体部(90)とを備え、前記弾性体部(90)は、前記吊車(30)の前記端面(31a)に設けられた凸部(36)との干渉を回避する干渉回避部(94)を有することを特徴とする。
本発明において、前記本体部(70)は、前記吊車(30)の走行を係止した状態を保持するキャッチ部(80)を更に備えるようにしてもよい。
本発明において、前記本体部(70)は、前記レール(15)に嵌合されて取り付けられる取付用基部(72、73)を有し、前記取付用基部(72、73)には、前記吊車(30)のローラ(33)との干渉を回避する逃げ(72c、73c)が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、簡易かつ小型な構成でありながら吊車に付勢力を付与して中央側に押し戻すことが可能な吊車用ストッパを実現することができる。
本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパが取り付けられた折り戸の全体構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパが取り付けられるべきレールが固定された枠体の構成、および、レールに吊車用ストッパが取り付けられた状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパの係止対象である吊車が戸パネルと連結されている状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る吊車の正面構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパの構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパの構成を示す正面図、側面図、および、平面図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパの弾性部による付勢力が付与されたときの状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパの付勢力が吊車に付与されたときの中央側の2つの吊車の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において、種々の形態をとり得る。
<折り戸の全体構成>
まず、本発明の実施の形態に係る吊車用ストッパが取り付けられるフリー折り戸(以下、これを「折り戸」ともいう。)の全体構成を図1および図2に基づいて説明する。
以下、説明の便宜上、図中矢印ab方向を水平方向とし、矢印a方向を左側、矢印b方向を右側と定義する。また、矢印ab方向(水平方向)と直交する矢印cd方向を上下方向とし、矢印c方向を上側(上方)、矢印d方向を下側(下方)と定義する。さらに、矢印ab方向(水平方向)および矢印cd方向(上下方向)の双方と直交する矢印ef方向を奥行方向とし、矢印e方向を手前側、矢印f方向を奥側と定義する。
図1に示すように、折り戸1は、枠体10と、その枠体10に対して開閉自在に取り付けられる折り戸本体20とを備えている。枠体10は、図示しない壁の開口縁の上下左右に配設されるものである。折り戸本体20は、枠体10のレール15に取り付けられた折戸用吊車(以下、これを「吊車」と呼ぶ。)30に支持され、当該吊車30を介して水平方向(矢印ab方向)へ移動するものである。
<枠体の構成>
枠体10は、図示しない壁の開口縁の左右に配設される縦枠11、12と、縦枠11と縦枠12との間を繋ぐように開口縁に配設される上側(矢印c方向)の横枠13、下側(矢印d方向)の横枠14とを備えている。なお、以下の説明において、上側の横枠13を上枠、下側の横枠14を下枠とも称する。
図2(A)乃至(C)に示すように、上枠13は、例えば木製部材からなり、直方体形状を有している。上枠13の下面13aには、上枠13の水平方向(矢印ab方向)の長さと同じ長さを有する凹部13bが形成されており、その凹部13bに折戸用吊車(以下、これを「吊車」と呼ぶ。)30が走行するためのレール15が固定されている。
レール15は、例えばアルミニウム合金等の金属部材からなり、上枠13の下面13aに形成された凹部13bよりも短い断面略コ字形状を有している。したがって、上枠13の凹部13bに当該凹部13bよりも短いレール15が固定されたとき、当該凹部13bの両側端部には、レール15の両端部に吊車用ストッパ60を取り付けるための収納空間13c、13cが残されることになる。レール15は、下側(矢印d方向)が開口しており、上側壁部15a、左側壁部15b、右側壁部15cおよびローラ転支部15d、15eを備えている。
レール15の上側壁部15a、左側壁部15b、右側壁部15c、および、ローラ転支部15d、15eは、一体構造を有しており、上枠13の凹部13bに沿って配置されている。上側壁部15a、左側壁部15b、右側壁部15cにより囲われた空間は、吊車30を収容する収容空間として用いられる。
レール15の左側壁部15bの内面と右側壁部15cの内面との間の奥行方向(矢印ef方向)の幅w1は、収容される吊車30の奥行方向(矢印ef方向)の幅よりも僅かに大きく設定されている。レール15の上側壁部15aの下面からローラ転支部15d、15eの上面までの高さh1は、吊車30のローラ33の外径よりも僅かに大きく設定されている。
ローラ転支部15d、15eは、左側壁部15bの下方端部および右側壁部15cの下方端部が互いに向き合うように直角に折り曲げられて形成された部分であり、上枠13の下面13aから下側(矢印d方向)へ僅かに突出している。ローラ転支部15d、15eは、上側壁部15a、左側壁部15b、右側壁部15c、および、ローラ転支部15d、15eにより囲まれた収容空間に吊車30が収容された際、当該吊車30のローラが転がる際の走行路となる。
下枠14(図1参照)は、上枠13と同一構成の木製部材からなり、直方体形状を有している。下枠14は、上下方向(矢印cd方向)において上枠13と対向した位置に配設されている。下枠14の上面には、レール16の上面が露出した状態で埋め込まれている。ただし、これに限るものではなく、下枠14が無く、床に直接レール16が取り付けられていたり、床にレール16の上面が露出した状態で埋め込まれていてもよい。
<折り戸本体の構成>
図1に示すように、折り戸本体20は、折り畳み可能な左側(矢印a方向)の戸パネル21、および、折り畳み可能な右側(矢印b方向)の戸パネル22を備えている。ここで、戸パネル21、22は同一構造であるため、便宜上、戸パネル21について説明し、必要に応じて戸パネル22についても説明する。
戸パネル21は、隣接縁同士を図示しないヒンジで折り畳み可能に連結した2つのパネル体21a、21bを有している。パネル体21a、21bは、下側(矢印d方向)の端部に固定されたガイドピボット40と、上側(矢印c方向)の端部に固定されたベースカップ50とを有している。
この場合、2つのパネル体21a、21bが展開された状態において、パネル体21aでは、ガイドピボット40及びベースカップ50が左側(矢印a方向)の端部、すなわち枠体10の縦枠11の近傍に固定されている。これに対して、2つのパネル体21a、21bが展開された状態において、パネル体21bでは、ガイドピボット40及びベースカップ50が右側(矢印b方向)の端部、すなわち枠体10のほぼ中央近傍に固定されている。
パネル体21aのベースカップ50は、上枠13のレール15に支持された吊車30と連結されている。ただし、パネル体21bに連結された吊車30は、パネル体21aに連結された吊車30に対して反対向きに配置されている。すなわち、パネル体21aの吊車30の尻部31hとパネル体21bの吊車30の尻部31hとが互いに対向した状態で配置されている。
戸パネル22は、戸パネル21と同様に、隣接縁同士を図示しないヒンジで折り畳み可能に連結した2つのパネル体22a、22bを有している。パネル体22a、22bは、下側(矢印d方向)の端部に固定されたガイドピボット40と、上側(矢印c方向)の端部に固定されたベースカップ50とを有している。
この場合、2つのパネル体22a、22bが展開された状態において、パネル体22aでは、ガイドピボット40及びベースカップ50が右側(矢印b方向)の端部、すなわち枠体10の縦枠12の近傍に固定されている。これに対して、2つのパネル体21a、21bが展開された状態において、パネル体21bでは、ガイドピボット40及びベースカップ50が左側(矢印a方向)の端部、すなわち枠体10のほぼ中央近傍に固定されている。
パネル体22a、22bのそれぞれのベースカップ50は、上枠13のレール15に支持された吊車30と連結されている。ただし、パネル体22bに連結された吊車30は、パネル体22aに連結された吊車30に対して反対向きに配置されている。すなわち、パネル体22aの吊車30の尻部31hとパネル体22bの吊車30の尻部31hとが互いに対向した状態で配置されている。
ガイドピボット40は、ピボット軸41と、ピボットローラ42とを備えている。ピボット軸41は、パネル体21a、21bの下端部に埋め込まれる例えば樹脂からなるピボット本体41a、当該ピボット本体41aに対して伸縮可能に支持された金属の軸部41bとを備えている。ピボットローラ42は、例えば樹脂からなり、ピボット軸41の軸部41bの先端部に回転可能に取り付けられ、レール16と係合された状態で、レール16に沿って水平方向(矢印ab方向)に走行する。
図3に示すように、ベースカップ50は、カップ本体51と、当該カップ本体51のほぼ中央に設けられた連結部52とを備えている。カップ本体51は、例えば樹脂から形成された部材であり、パネル体21a、21bの上端部に埋め込まれた状態で、2つの取付用孔50hを介してネジ(図示せず)により当該パネル体21a、21bに固定されている。
カップ本体51は、その上側(矢印c方向)の端面から下側(d方向)へ所定の長さを有し、かつ、当該カップ本体51の正面側が開口した所定の深さの開口凹部50aを有している。連結体52は、カップ本体51の開口凹部50aに取り付けられている。連結部52は、樹脂からなり、吊車30のランナー軸32の頭部32aと係合して連結する部材である。
<吊車の構成>
ここでは、パネル体21aに連結された吊車30を一例として説明する。図3および図4に示すように、吊車30は、パネル体21aに固定されたベースカップ50のカップ本体51を吊り下げた状態で支持し、レール15に沿って走行可能な4輪構造の移動体であり、所謂ランナーとも呼ばれている。なお、図3では、吊車30を側面から見た図であるため、2輪だけが表示されている。
吊車30は、略直方体形状のランナー本体31と、当該ランナー本体31のほぼ中央から下側(矢印d方向)へ向かって延びるランナー軸32と、ランナー本体31の4隅に取り付けられた4個のローラ33とを備えている。
ランナー本体31は、例えば樹脂からなる走行部であり、左側(矢印a方向)の端面31aには棒状部材からなる所定長さの凸部としての突起部36を備えている。突起部36は、ランナー本体31の端面31aから左側(矢印a方向)に向かって突出した状態で、当該ランナー本体31と一体に形成されている。突起部36は、吊車30が連結された戸パネル21、22が展開した場合であり、パネル体21bと22bとが近接した際、当該パネル体21b、22bの中央側の端面よりも僅かに突出する長さに設定されている。なお、ランナー本体31は、右側(矢印b方向)の端部に尻部31hを有している。
ランナー軸32は、ランナー本体31のほぼ中央から当該ランナー本体31の長手方向とは直交する上下方向(矢印cd方向)の下側(矢印d方向)に向かって延設された軸である。ランナー軸32の先端には、当該ランナー軸32の軸径よりも大きな外径の頭部32aを有している。ランナー軸32の頭部32aは、吊車30とベースキャップ50とを連結するための当該ベースキャップ50の連結部52と係合して連結される部分である。
4個のローラ33は、例えば樹脂からなるタイヤ状の部品であり、ベアリングを介してランナー本体31に軸支され、吊車30の走行路となるレール15のローラ転支部15d、15eの上面を転がるものである。
このような構成の吊車30は、ランナー軸32の頭部32aがパネル体21aのベースカップ50の連結部52と連結することにより、当該パネル体21aを吊り下げた状態で支持する。また吊車30は、ランナー本体31がレール15に沿って水平方向(矢印ab方向)へ移動することにより、パネル体21aを水平方向へ移動させることが可能である。
<吊車用ストッパの構成>
吊車用ストッパ60は、上枠13のレール15を左側(矢印a方向)および右側(矢印b方向)に向かって走行する吊車30の走行を係止する部材であり、当該レール15の両側端部に固定されるものである。ここでは、レール15の左側(矢印a方向)の端部に固定される吊車用ストッパ60に着目して説明する。
吊車用ストッパ60は、図5に示すように、本体部70と、キャッチ部80と、弾性部90とを備えている。本体部70は、例えば樹脂からなり、射出成形により形成され、全体的に立方体形状を有している。本体部70は、レール15の端部に固定される主部である。本体部70は、当該吊車30のランナー本体31の端面31aと当接して係止する係止面70aを有している。
本体部70は、レール15を走行する吊車30の突起部36と対応する係止面70aのほぼ中央位置に、当該突起部36を挿通可能に形成した突起部用貫通孔71を有している。また、本体部70は、その下方端部に、弾性部90を装着するための溝75が形成されている。
本体部70の係止面70aの下側(矢印d方向)の両側端部、すなわち、奥行方向(矢印ef方向)の手前側(矢印e方向)、および、奥側(矢印f方向)には、取付用基部72、73が一体に設けられている。取付用基部72、73は、吊車用ストッパ60がレール15の端部に取り付け固定される際に用いられる嵌合部分である。
取付用基部72、73は、本体部70の係止面70aから右側(矢印b方向)に向かって突出している。図6に示すように、取付用基部72の手前側(矢印e方向)の端面から、取付用基部73の奥側(矢印f方向)の端面までの幅w2は、レール15(図2参照)における左側壁部15bの内面と右側壁部15cの内面との間の幅w1よりも僅かに小さく設定されている。
さらに、取付用基部72、73において、本体部70の係止面70aから右側(矢印b方向)に向かって突出した部分には、吊車30のローラ33の半径とほぼ同一の曲率半径の円弧状に切り欠かれた切欠部72c、73cが形成されている。この切欠部72c、73cは、吊車用ストッパ60の係止面70aで吊車30を係止する際に、ローラ33が取付用基部72、73に干渉することを回避するための「逃げ」である。
本体部70の係止面70aの上側(矢印c方向)の端部には、キャッチ部80が一体に固定されている。本体部70の取付用基部72、73の下面からキャッチ部80の上面までの高さh2は、レール15の上側壁部15aの下面からローラ転支部15d、15eの上面までの高さh1(図1参照。)よりも高く設定されている。
すなわち、本体部70は、キャッチ部80および取付用基部72、73がレール15の端面に嵌め込まれる際、当該レール15に対して所定の締め代を持つように形成されている。したがって、吊車用ストッパ60の本体部70がレール15の端面に取り付けられた状態において、キャッチ部80および取付用基部72、73が上下方向(矢印cd方向)に圧縮され、当該本体部70がレール15に嵌着されて固定される。
キャッチ部80は、レール15に沿って走行する吊車30を本体部70の係止面70aで係止した際に、当該吊車30を係止した状態で保持する機能部である。キャッチ部80は、係止面70aから右側(矢印b方向)へ直線状に突出したアーム形状を有している。
キャッチ部80は、直線状に延びたアーム80aと、アーム80aの先端から下方へ突出した押付部分80bとを有している。押付部分80bは、レール15に沿って走行する吊車30を本体部70の係止面70aで係止した際に、当該吊車30の上方を押さえ付けるようにアーム80aの先端から下方へ突出している。
弾性部90は、全体的にU字状に折り曲げられた金属製の板バネであり、装着部91と、押当部92と、折曲部93とを備え、当該装着部91と当該押当部92とが折曲部93を介して一体に形成されている。
装着部91は、上側(矢印c方向)に向かって延びた矩形状の板状部分であり、本体部70の下方端部に形成された溝75に差し込まれた際に係止される係止爪を備えている。すなわち、弾性部90は、装着部91を介して本体部70と着脱自在に取り付け可能である。
押当部92は、吊車30を係止したときに当該吊車30のランナー本体31の端面31a(図4参照。)を押し当てる板状部分であり、全体的に右側(矢印b方向)すなわち吊車30の存在する方向へ向かって傾斜している。
押当部92は、吊車30の端面31aに設けられた突起部36との接触を回避する干渉回避部としての半円形状の切欠部分94を備えている。押当部92は、切欠部分94の両側に押当部分95、96を有している。押当部分95、96は、その先端が吊車30の端面31aのうち突起部36の両側部分31aLおよび31aRと当接される部分である。
したがって、吊車30がレール15を左側(矢印a方向)へ向かって走行してきたとき、当該吊車30の突起部36を除く端面31aの両側部分31aLおよび31aRが押当部分95、96に当接され、そのときの当該押当部分95、96の反力により吊車30を中央側へ押し戻すような付勢力が付与される。このように、弾性部90の押当部92は、吊車30を右側(矢印b方向)へ移動させようとする力、すなわち当該吊車30を押し戻す付勢力を付与する部分として作用する。
<吊車用ストッパによる作用および効果>
このような構成の吊車用ストッパ60は、図7に示すように、上枠13のレール15の水平方向(矢印ab方向)の両側端部から本体部70が押し込まれることにより固定され、折り戸1に装着された状態となる。
吊車用ストッパ60が装着された折り戸1では、戸パネル21のパネル体21a、21bが折り畳まれた状態において、当該パネル体21a、21bが吊車30およびガイドピボット40を介して上枠13のレール15および下枠14のレール16に沿って水平方向(矢印ab方向)に移動される。戸パネル21のパネル体21a、21bが展開されると、当該パネル体21a、21bにより枠体10の左側の領域が仕切られる状態となる。同様に、戸パネル22のパネル体22a、22bが展開されると、当該パネル体22a、22bにより枠体10の右側の領域が仕切られる状態となる。
戸パネル21のパネル体21a、21bが展開された場合、パネル体21aを吊り下げた状態で支持している吊車30は、左側(矢印a方向)へ移動して吊車用ストッパ60に近付く。このとき、吊車30の突起部36は、吊車用ストッパ60の弾性体部90の切欠部分94を通過するとともに、本体部70の突起部用貫通孔71に挿通された状態で、キャッチ部80の押付部分80bにより当該吊車30のランナー本体31の上端面が押し付けられる。これにより、吊車用ストッパ60は吊車30をキャッチ部80により保持した状態を維持することができる。
さらに、吊車用ストッパ60は、パネル体21aの吊車30をキャッチ部80により保持しつつ、弾性体部90の押当部分95、96によって当該吊車30の端面31の突起部36を除く両側部分31aLおよび31aRを押し当てる。これにより、吊車用ストッパ60は、押当部分95、96による付勢力でパネル体21aの吊車30を折り戸1の中央側へ押し戻すことができる。
パネル体21aの吊車30が折り戸1の中央側に押し戻されると、パネル体21bの吊車30についても全体的に中央側に押し戻される。このような現象は、戸パネル22のパネル体22a、22bについても同様に起きる。したがって、図8に示すように、戸パネル21のパネル体21bと戸パネル22のパネル体22bとが折り戸1の中央で互いに近付くとき、パネル体21bの吊車30の突起部36とパネル体22bの吊車30の突起部36とが当接することになる。
ここで、吊車30の突起部36は、パネル体21b、22b同士が最も近接した際、当該パネル体21b、22bの中央側の端面よりも僅かに突出する長さに設定されているため、パネル体21bの吊車30の突起部36とパネル体22bの吊車30の突起部36とが最初に当接し、パネル体21b、22b同士が接触することを回避することができる。
このとき、パネル体21の吊車用ストッパ60は、当該パネル体21aの吊車30を折り戸1の中央側に押し戻し、かつ、パネル体22aの吊車用ストッパ60が当該パネル体22aの吊車30を折り戸1の中央側に押し戻しているので、パネル体21b、22b間を極力近付け、パネル体21b、22b間の隙間を均一化することができる。
さらに、吊車用ストッパ60は、本体部70に突起部用貫通孔71を設け、弾性体部90に切欠部分94を形成したことにより、吊車30の端面31aに突起部36が形成されていても、当該突起部36との機械的な干渉を回避しつつ、従来に比して水平方向(矢印ab方向)の長さを短縮することができ、かくして全体として小型化することできる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、金属の板バネからなる弾性体部90を用いるようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、樹脂からなる弾性体部を用いたり、吊車30の端面31の両側部分31aLおよび31aRと対向する吊車用ストッパ60の本体部70の係止面70aにコイルバネからなる2つの弾性体部を取り付けて用いるようにしてもよい。この場合、2つの弾性体部の間のスペースが吊車30の突起部36との機械的な干渉を回避する干渉回避部として機能する。
なお、本発明の実施の形態においては、吊車用ストッパ60に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題および効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。例えば、実施の形態における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的仕様態様によって適宜変更され得る。
1 折り戸
10 枠体
11、12 縦枠
13 上枠
14 下枠
15 レール
21、22 戸パネル
21a、21b、22a、22b パネル体
30 吊車
31 ランナー本体
31a 端面
32 ランナー軸
33 ローラ
36 突起部
40 ガイドピボット
50 ベースカップ
60 吊車用ストッパ
70 本体部
71 突起部用貫通孔
72、73 取付用基部
72c、73c 切欠部(逃げ)
75 溝
80 キャッチ部
80a アーム部
80b 押付部分
90 弾性体部
91 装着部
92 押当部
93 折曲部
94 切欠部分(干渉回避部)
95、96 押当部分

Claims (3)

  1. 枠体の上枠に固定されたレールに沿って移動可能な吊車の走行を係止する吊車用ストッパであって、
    前記吊車用ストッパは、
    前記レールの端部に取り付けられる本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記吊車の端面に当接して押し付ける弾性体部と
    を備え、
    前記弾性体部は、前記吊車の前記端面に設けられた凸部との干渉を回避する干渉回避部
    を有することを特徴とする吊車用ストッパ。
  2. 前記本体部は、前記吊車の走行を係止した状態を保持するキャッチ部
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の吊車用ストッパ。
  3. 前記本体部は、前記レールに嵌合されて取り付けられる取付用基部を有し、
    前記取付用基部には、前記吊車のローラとの干渉を回避する逃げが形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の吊車用ストッパ。
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