JP6602602B2 - 内視鏡リプロセッサ及び内視鏡リプロセッサの駆動方法 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施の形態に関わる内視鏡リプロセッサの構成を示す構成図である。内視鏡リプロセッサ1は、汚染された内視鏡又は内視鏡付属品の再生処理を行う装置である。ここでいう再生処理とは、特に限定されるものではなく、水による濯ぎ、有機物等の汚れを落とす洗浄、所定の微生物を無効化する消毒、全ての微生物を排除若しくは死滅させる滅菌、又はこれらの組合せのいずれであってもよい。
さらに、制御部7は、報知部8にも接続され、報知部8への出力信号を出力する。報知部8は、表示器、又はブザー等である。
(作用)
ユーザは、内視鏡リプロセッサ1の水フィルタ取り付け部23から水フィルタ部2を取り外して水フィルタ22を交換するとき、図示しない水フィルタ部2の水抜きポートから内部の水を排出して、第1管路11内、水フィルタ部2内及び第2管路13内を空の状態にする。
所定の圧力値P1は、交換された新しい水フィルタ部2に設置状態不良がない場合における、送気ポンプ6をオンしてから所定時間T1経過時の第2管路13内の圧力であり、設置状態不良検出処理プログラム中に予め含まれている。所定の圧力値P1は、計算あるいは実験により決定される。
尚、圧力値P1はP1’〜P1”までの幅を持った値であってもよく、この場合、S5において、pはP1’≦p≦P1”の範囲内にあるか否かが判定される。
すなわち、制御部7は、所定時間T1の経過時において、圧力pが所定の圧力値P1と等しいあるいは所定の誤差範囲にあるような略等しいか、またはP'〜P"の範囲にあるか否かを判定する(S5)。
例えば、水フィルタ部2の水フィルタが内視鏡リプロセッサ1側の水フィルタ取り付け部に正しく取り付けられていないとき、送気ポンプ6からの空気の一部は、水フィルタのフィルタ部材を通らずに第2管路13内に送り出されるため、第2管路13内の圧力の上昇は早い。また、例えば、内視鏡リプロセッサ1側の水フィルタ取り付け部とフィルタハウジング間に隙間があると、送気ポンプ6からの空気の一部は、水フィルタハウジングと水フィルタ取り付け部間の隙間から漏れるため、第2管路13内の圧力の上昇は緩やかとなる。
水フィルタ部2は、例えば、フィルタハウジング21と、フィルタハウジング21内に配置された水フィルタ22とを有する。フィルタハウジング21は、有底の筒状部材である。水フィルタ22も、有底の筒状部材であり、薄肉部のフィルタ部分が除菌等のためのフィルタ機能を有している。水フィルタ部2は、内視鏡リプロセッサ1の水フィルタ取り付け部23に取り付けられる。すなわち、水フィルタ部2は、水フィルタ22と、水フィルタ22を収納するハウジング部材であるフィルタハウジング21とを含む。
図3において一点鎖線で示すグラフg2は、所定時間T1の経過時における第2管路13内の圧力pが所定の圧力値P1よりも大きい場合における、第2管路13内の圧力の変化を示すグラフである。
従って、上述した実施の形態によれば、水フィルタ部2の設置状態不良を検出する内視鏡リプロセッサを提供することができる。
管路135の途中には、管路137が接続され、管路137にはバイパス弁138と切替弁139が設けられている。
さらに、装置本体101の上面には、漏水検知用コネクタ156が配設されている。漏水検知用コネクタ156は、管路157を介して漏水検知用ポンプ158に接続されている。
装置本体101の上面には、洗剤ノズル159が配設されている。洗剤ノズル159は、管路160を介して洗剤タンク161に接続されている。管路160には、流量センサ162と、洗剤ポンプ163が介装されている。洗剤ノズル159は、洗剤を吐出する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、開閉弁5を閉じた状態で、空の管路に送気ポンプ6から送気し、送気による管路内の空気圧の変化を圧力センサ4で検出することにより水フィルタ部2の設置状態不良を検出するのに対して、第2の実施の形態では、開閉弁を開いた状態で給水弁を開いて管路に液体である水を導入し、導入された管路内の水圧が所定の圧力値になるまでの時間を計測することにより水フィルタ部2の設置状態不良を検出する。
図6は、第2の実施の形態に関わる内視鏡リプロセッサの構成を示す構成図である。図6に示す内視鏡リプロセッサ1Aは、水フィルタ部2と、給水弁3と、圧力センサ4と、開閉弁5と、制御部7と、報知部8とを有しているが、第1の実施の形態の内視鏡リプロセッサ1の送気ポンプ6は有していない。制御部7は、給水弁3と開閉弁5を制御し、圧力センサ4からの圧力信号を受信して、設置状態不良の検出処理を行う。
ユーザは、内視鏡リプロセッサ1の水フィルタ取り付け部23から水フィルタ部2を取り外して水フィルタ22を交換して、水フィルタ取り付け部23に水フィルタ部2を取り付けた後、ユーザが水フィルタ部2の設置状態不良検出のための所定の操作ボタンを操作すると、制御部7は、次に説明する水フィルタ部2の設置状態不良検出処理プログラムをROMから読み出して実行する。
図7は、本実施の形態に関わる、水フィルタ部の設置状態不良検出処理の流れの例を示すフローチャートである。制御部7は、まず、開閉弁5へ制御信号を出力して開閉弁5を開き(S11)、その後、給水弁3を開ける制御信号を給水弁3へ出力する(S12)。給水弁3を開けることにより、第1管路11及び第2管路13内への水の供給が開始される。すなわち、給水弁3が、液体である水を第1管路11に供給し、第1管路11を介して水フィルタ部2へその水を供給する流体供給部を構成する。
尚、時間T2はT2’〜T2”までの幅を持った値であってもよく、この場合、S15において、時間CTはT2’≦CT≦T2”の範囲内にあるか否かが判定される。
時間CTが所定の時間T2と等しいあるいは略等しいとき(S15:YES)、制御部7は、水フィルタ部2は設置状態不良のない正常状態であると判定する正常判定を行う(S16)。
例えば、水フィルタ部2の水フィルタが内視鏡リプロセッサ1側の水フィルタ取り付け部に正しく取り付けられていないとき、給水弁3からの水の一部は、水フィルタのフィルタ部材を通らずに第2管路13内に送り出されるため、第2管路13内の圧力の上昇は早い。また、例えば、内視鏡リプロセッサ1側の水フィルタ取り付け部とフィルタハウジング間に隙間があると、給水弁3からの水の一部は、水フィルタ部と水フィルタ取り付け部間の隙間から漏れるため、第2管路13内の圧力の上昇は遅くなる。
図8において一点鎖線で示すグラフh2は、給水弁3を開けてから第2管路13内の圧力pが所定の圧力値P2になるまでの時間CTが所定の時間T2よりも短い場合における、第2管路13内の圧力の変化を示すグラフである。
特に、上述した実施の形態によっても、水フィルタ22と内視鏡リプロセッサ1Aの水フィルタ取り付け部23間のシール不良による設置状態不良、及びフィルタハウジング21と水フィルタ取り付け部23間のシール不良による設置状態不良を検出することができる内視鏡リプロセッサを提供することができる。
図6の制御部7は、内視鏡洗浄消毒装置100Aの制御部(図示せず)に対応し、水フィルタ部109の設置状態不良の検出処理を実行するとき、分岐弁111を制御して開き(S11)、給水弁107を開く(S12)。制御部7は、計時用のタイマをオンにする(S13)。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、開閉弁5を閉じた状態で、空の管路に送気ポンプ6から送気し、送気による管路内の空気圧の変化を圧力センサ4で検出することにより水フィルタ部2の設置状態不良を検出し、第2の実施の形態では、開閉弁を開いた状態で、給水弁も開いて管路に水を導入し、導入された管路内の水圧の変化と水圧が所定の圧力値になるまでの時間を計測することにより水フィルタ部2の設置状態不良を検出するのに対して、第3の実施の形態では、開閉弁を閉じた状態で給水弁を開いて管路に水を導入し、導入された水により押された空気の管路内の圧力の変化を圧力センサ4で検出することにより水フィルタ部2の設置状態不良を検出する。
本実施の形態の内視鏡リプロセッサ1Bは、図6に示す内視鏡リプロセッサ1Aと同じ構成を有している。
水フィルタ部2の水フィルタ22の交換時に、ユーザは、水フィルタ部2に設けられた水抜き部材(図示せず)を操作して、水フィルタ部2及び第1管路11,第2管路13内の水を抜き出してから、水フィルタ取り付け部23から水フィルタ部2を取り外す。ユーザは、取り外した水フィルタ部2内の水フィルタ22を交換してから、水フィルタ取り付け部23に水フィルタ部2を取り付ける。
すなわち、流体供給部である給水弁3は、液体を第1管路11に供給し、第1管路11内の流体である空気を水フィルタ部2に供給する。
なお、本実施の形態では、給水弁3からの水により第2管路13内の空気の圧力が上昇するので、本実施の形態における所定の圧力値P1は、第1の実施の形態の場合とは異なっている。
以上のように、S21〜S6及びS9の処理が、圧力センサ4により検知された圧力の変化を所定の基準である所定の圧力値P1と比較して、水フィルタ部2の第2管路13などへの接続状態を判断する判断部を構成する。
そして、制御部7は、開閉弁5と給水弁3を制御し、開閉弁5が閉じかつ給水弁3からの流体としての液体の供給により第1管路11内の空気の供給が開始されてから所定時間T1経過時における圧力センサ4により検知された圧力と、所定の基準としての所定の圧力値P1とを比較することによって、水フィルタ部2の第2管路13などへの接続状態を判断する。そして、制御部7は、所定時間T1経過時における圧力センサ4により検知された圧力と、所定の圧力値P1とが等しいとき、接続状態は正常と判断する。また、制御部7は、所定時間T1経過時における圧力センサ4により検知された圧力と、所定の圧力値P1とが等しくないとき、接続状態は異常と判断する。
以上のように、上述した実施の形態によれば、水フィルタ部2の設置状態不良を検出する内視鏡リプロセッサを提供することができる。
例えば、本実施の形態の内視鏡リプロセッサ1Bも、第2の実施の形態で説明したような構成の内視鏡洗浄消毒装置100Aにおいても、給水弁107、分岐弁111を利用して、実現することができる。
よって、内視鏡洗浄消毒装置100Aを構成する各種弁及び各種ポンプを利用して、上述した水フィルタ部の設置状態不良を検出することができる。
2 水フィルタ部、
2a 流入口、
2b 流出口、
3 給水弁、
4 圧力センサ、
5 開閉弁、
6 送気ポンプ、
7 制御部、
8 報知部、
9a、9b、9c、9d 信号線、
11 第1管路
12 管路
13 第2管路、
21 フィルタハウジング、
22 水フィルタ、
23 水フィルタ取り付け部、
24、25 シール部材、
100、100A 内視鏡洗浄消毒装置、
101 装置本体、
102 カバー、
103 洗浄消毒槽、
104 ガスフィルタ、
105 水道蛇口、
106 給水ホース、
107 給水弁、
108 管路、
109 水フィルタ部、
109a 流入口、
109b 流出口、
110 管路、
111 分岐弁、
112 流液ポンプ、
113、114 管路、
115 給水循環ノズル、
116 循環口、
117 管路、
118 チャンネルポンプ、
119 管路、
120 チャンネルブロック、
121 アルコール管路、
122 アルコールタンク、
123 流量センサ、
124 アルコールポンプ、
125 アルコール弁、
126 管路、
127 エアフィルタ、
128 管路、
129 コンプレッサ、
130 管路、
131 送気送水・鉗子口用コネクタ、
132 チャンネル弁、
133 管路、
134 副送水・鉗子口用コネクタ、
135 管路、
136 洗浄ケース、
137 管路、
138 バイパス弁、
139 切替弁、
140 管路、
141 排水口、
141 管路、
142 排水口、
143 排水ポンプ、
144 管路、
145 消毒液タンク、
146 管路、
147 ガスフィルタ、
148 管路、
149 薬液ボトル、
150 管路、
151 消毒液ドレーン口、
152、152a 管路、
153 消毒ノズル、
154 薬液ポンプ、
155 希釈弁、
156 漏水検知用コネクタ、
157 管路、
158 漏水検知用ポンプ、
159 洗剤ノズル、
160 管路、
161 洗剤タンク、
162 流量センサ、
163 洗剤ポンプ、
164 ヒータ、
165 振動子、
201 圧力センサ、
202 切替弁、
203 管路。
Claims (8)
- 内視鏡を配置する処理槽と、
水フィルタと、前記水フィルタを収納するハウジング部材とを有し、水を濾過する水フィルタ部と、
第1のシール部材を介して前記水フィルタが取り付けられ、第2のシール部材を介して前記ハウジング部材が取り付けられる水フィルタ取付部と、
水道水供給源に前記水フィルタ部を繋ぐ第1管路と、
前記第1管路に接続されて前記水フィルタ部に流体を供給する流体供給部と、
前記処理槽と前記水フィルタ部とを繋ぐ第2管路と、
前記第2管路に配置された開閉弁と、
前記第2管路のうち前記開閉弁と前記水フィルタ部との間の圧力を検知する圧力センサと、
前記開閉弁と前記流体供給部を制御する制御部と、
前記制御部により前記開閉弁が閉じかつ前記流体供給部からの前記流体の供給が開始されてから所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記制御部により前記開閉弁が開きかつ前記流体供給部からの前記流体の供給が開始されてから前記所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力が所定の圧力値になるまでの時間と所定値とを比較して、前記水フィルタ部の前記第2管路への接続状態を判断し、前記所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値と等しいとき、前記接続状態は正常と判断し、前記所定時間経過時において前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値よりも大きい又は短いときは、前記第1のシール部材の不良と判断し、前記所定時間経過時において前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値よりも小さい又は長いときは、前記第2のシール部材の不良と判断する判断部と、
を含む内視鏡リプロセッサ。 - 前記流体供給部は、
一端が前記第1管路に接続されて他端が大気開放された気体供給管路と、
前記気体供給管路に配置されて前記流体としての空気を吐出する送気ポンプとを含む請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。 - 前記流体供給部は、液体を前記第1管路に供給する弁を有する請求項1に記載の内視鏡リプロセッサ。
- 前記流体供給部は、前記液体を前記流体として前記第1管路を介して前記水フィルタ部に供給する請求項3に記載の内視鏡リプロセッサ。
- 前記流体供給部は、前記液体を前記第1管路に供給し、前記液体により押された前記第1管路内の空気を前記流体として前記水フィルタ部に供給する請求項3に記載の内視鏡リプロセッサ。
- 内視鏡を配置する処理槽と、
水フィルタと、前記水フィルタを収納するハウジング部材とを有し、水を濾過する水フィルタ部と、
第1のシール部材を介して前記水フィルタが取り付けられ、第2のシール部材を介して前記ハウジング部材が取り付けられる水フィルタ取付部と、
水道水供給源に前記水フィルタ部を繋ぐ第1管路と
前記第1管路に接続されて前記水フィルタ部に流体を供給する流体供給部と、
前記処理槽と前記水フィルタ部とを繋ぐ第2管路と、
前記第2管路に配置された開閉弁と、
前記第2管路のうち前記開閉弁と前記水フィルタ部との間の圧力を検出する圧力センサと、
前記流体供給部及び前記開閉弁を制御する制御部と、
を含む内視鏡リプロセッサの駆動方法であって、
前記制御部は、前記流体供給部を駆動して前記水フィルタ部に流体を供給し、
前記制御部は、前記開閉弁が閉じかつ前記流体供給部からの前記流体の供給が開始されてから所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記開閉弁が開きかつ前記流体供給部からの前記流体の供給が開始されてから前記所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力が所定の圧力値になるまでの時間と所定値とを比較して、前記水フィルタ部の前記第2管路への接続状態を判断し、前記所定時間経過時における前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値と等しいとき、前記接続状態は正常と判断し、前記所定時間経過時において前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値よりも大きい又は短いときは、前記第1のシール部材の不良と判断し、前記所定時間経過時において前記圧力センサにより検知された前記圧力又は前記所定の圧力値になるまでの前記時間が前記所定値よりも小さい又は長いときは、前記第2のシール部材の不良と判断する、
内視鏡リプロセッサの駆動方法。 - 前記制御部は、前記水フィルタ部の前記接続状態を判断した後に、前記開閉弁を開放する請求項6に記載の内視鏡リプロセッサの駆動方法。
- 前記内視鏡リプロセッサは、エラーを報知する報知部を含み、
前記制御部は、前記接続状態が異常と判断すると、前記報知部を駆動する請求項6に記載の内視鏡リプロセッサの駆動方法。
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