JP2006230709A - 内視鏡洗滌消毒装置及び内視鏡洗滌消毒方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】経時的なポンプの劣化があっても、内視鏡の内部管路の異常を精度良く判定することができる内視鏡洗浄消毒装置を提供する。
【解決手段】内視鏡洗滌消毒装置1は、各種ポート32、33と、管路に流体を吐出するように駆動するポンプ201と、ポンプ201が駆動され、かつ管路を介する各種ポート32、33への流体の供給を停止した状態において、ポンプ201から吐出される流体の圧力を検出する圧力センサ204と、ポンプ201が駆動され、かつ管路から各種ポート32、33への流体を供給可能な状態において、各種ポート32、33に供給される流体の圧力を検出する圧力センサ209と、圧力センサ209の検出値が、第1の閾値以上又は第2の閾値以下になったことにより異常を判定する。第1又は前記第2の閾値は、圧力センサ204が検出した検出値に応じて変更される。
【選択図】図4

Description

本発明は、使用済みの内視鏡を洗滌し消毒する内視鏡洗滌消毒装置及び内視鏡洗滌消毒方法に関する。
近年、内視鏡は、医療分野及び工業用分野において広く利用されている。医療分野において用いられる内視鏡は、細長い挿入部を体腔内に挿入することによって、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じて処置具の挿通チャンネル内に挿入した処置具を用いて各種処置をしたりすることができる。
特に医療分野の内視鏡は、検査及び治療を目的として体腔内に挿入して使用されるものであるため、使用済みの内視鏡を洗滌消毒することが必要である。この使用済みの内視鏡を洗滌消毒するときに、内視鏡洗滌消毒装置が使用される場合がある。その場合、内視鏡は、内視鏡洗滌消毒装置の洗滌槽内にセットされ、洗滌、消毒、濯ぎ及び水切りがされる。内視鏡は、内部に送気送水チャンネル、鉗子チャンネルなど複数の内部管路を有している。これら内部管路内にも、十分に洗滌液及び消毒液を通過させ、これら内部管路も確実に洗滌及び消毒などされる必要がある。
その確実な洗滌性及び消毒性を保つために、内視鏡洗滌消毒装置において、内部管路に適切な流量で洗滌液等の流体が供給されているかの確認が行われる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、管路内に供給される流体の流量を測定し、所定の基準値と比較することによって、供給される流体の流量が所定の設定値の範囲内にあるか否かを判断される。
特開2001−299697号公報
しかし、上述した提案に係る内視鏡洗滌消毒装置では、流体を供給するためのポンプの能力が経時的劣化により低下した場合、測定される流量が低くなるため、管路に詰まり等の異常を精度良く判定できない虞があった。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、経時的なポンプの劣化を検出し、内視鏡管路の異常判定を精度良く行うことができる内視鏡洗滌消毒装置を提供することを目的とする。
本発明による内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡の内部管路内に流体を供給することによって前記内部管路を洗滌し消毒する内視鏡洗滌消毒装置であって、前記内視鏡の前記内部管路の開口部に接続される接続手段と、該接続手段へ前記流体を供給するために前記接続手段に接続された管路に前記流体を吐出するように駆動する流体吐出手段と、前記流体吐出手段が駆動され、かつ前記管路を介する前記接続手段への前記流体の供給を停止した状態において、前記流体吐出手段から吐出される前記流体の流量又は圧力を検出する第1の検出手段と、前記流体吐出手段が駆動され、かつ前記管路から前記接続手段への前記流体を供給可能な状態において、前記接続手段に供給される前記流体の流量又は圧力を検出する第2の検出手段と、該第2の検出手段の検出値が、第1の閾値以上又は第2の閾値以下になったことにより異常を判定する判定手段と、前記第1の検出手段が検出した検出値に応じて、前記第1又は前記第2の閾値を変更する閾値変更手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、経時的なポンプの劣化があっても、内視鏡の内部管路の異常を精度良く判定すること内視鏡洗滌消毒装置を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の斜視図であり、特に、トップカバーが開けられ、洗滌消毒槽に内視鏡が収納自在な状態を説明するための内視鏡洗滌消毒装置の斜視図である。
図1に示すように、内視鏡洗滌消毒装置1は、使用済みの内視鏡100を洗滌し消毒するための装置であり、装置本体2と、その上部に、例えば図示しない蝶番を介して開閉自在に接続された蓋体であるトップカバー3とにより、主要部が構成されている。
装置本体2の上面の略中央部に、内視鏡100を収納するための洗滌消毒槽4が設けられている。洗滌消毒槽4内に内視鏡100をセットし、トップカバー3を閉じて所定の操作を行うことにより、流体である洗滌液等の液体を用いて内視鏡100の洗滌と消毒が自動的に行われる。
洗滌消毒槽4内には、内視鏡100の外表面を洗滌及び消毒するために洗剤を供給する洗剤ノズル22、消毒液を供給する消毒ノズル23、循環液を供給する給水循環ノズル24が設けられている。さらに、洗滌消毒槽4内には、液体を循環させるために洗滌消毒槽4内の液体を回収する循環口56と、洗滌消毒槽4内の液体を排水するための排水口55も設けられている。
また、図1に示すように、装置本体2の上面の、例えば操作者が近接する前面側の右寄り部に、装置本体2の洗滌,消毒動作スタートスイッチ、及び洗滌,消毒モード選択スイッチ等の設定スイッチ類が配設された操作パネル25が設けられている。装置本体2の上面の前面側の左寄り部に、内視鏡100に設けられたIDタグ等の識別信号発信器からの識別信号を受信する無線ID送受信ユニット26が内蔵されている。識別信号は、例えば、内視鏡100の種類を示すコード信号等である。
また、装置本体2の上面であって、操作者が近接する前面とは反対側に、装置本体2に水道水を供給するための、水道栓に接続されたホースが接続される給水ホース接続口31が配設されている。尚、給水ホース接続口31には、水道水を濾過するフィルタが配設されていてもよい。
さらに、洗滌消毒槽4内には、内視鏡100の内部管路である各チャンネル内を洗滌し消毒するために、内視鏡100の各チャンネルの開口部とそれぞれ接続チューブを介して接続される、接続手段である吸引管路用ポート32、送気送水管路用ポート33と、鉗子起上パイプ用ポート34と、漏水検知口用ポート35が設けられている。また、これらポート32,33,34は、接続チューブが接続されると連通し、接続チューブが接続されていないときは閉塞される機構を有している。さらに、洗滌消毒槽4内には、洗滌消毒槽4内の液体の水位を検出するための水位センサ36が設けられている。
内視鏡100は、一般に挿入部101の先端から被検体の表面を撮像するだけでなく、内視鏡100の種類によっては、内視鏡100の挿入部101の先端部に送気及び送水を行ったり、吸引を行ったり、鉗子等の処置具を挿通したりするための内部管路である各種チャンネルを複数有している。他にも、挿入部101の先端において突出する方向を変更するために鉗子起上用の内部管路であるチャンネル等も、内視鏡100は有している場合がある。
従って、内視鏡100の各チャンネル内を洗滌し消毒するために、洗滌消毒槽4内に内視鏡100をセットするときに、各接続チューブの一端は、内視鏡100の各チャンネルの開口部に接続され、他端は、洗滌消毒槽4内の吸引管路用ポート32、送気送水管路用ポート33、鉗子起上パイプ用ポート34等の接続手段に接続される。具体的な例としては、1つの接続チューブ(吸引チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡100の鉗子口103に接続され、その接続チューブの他端は、洗滌消毒槽4内の吸引管路用ポート32に接続される。他の接続チューブ(送気送水チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡100の送気送水チャンネルの送気送水シリンダ102a,102b(以下、102a、102bを合わせて102という)に接続され、その接続チューブの他端は、洗滌消毒槽4内の送気送水管路用ポート33に接続される。別の接続チューブ(鉗子起上チャンネル接続用チューブ)の一端は、内視鏡100の鉗子起上チャンネルの鉗子起上口104に接続され、その接続チューブの他端は、洗滌消毒槽4内の鉗子起上パイプ用ポート34に接続される。さらに別の接続チューブ(漏水検知用接続用チューブ)の一端は、内視鏡100の漏水検知口(図示せず)に接続され、その接続チューブの他端は、洗滌消毒槽4内の漏水検知口用ポート35に接続される。
なお、1台の内視鏡洗滌消毒装置1で、複数の内視鏡100を洗滌し消毒することができるようにするために、内部のチャンネルに接続される吸引管路用ポート32等のポートを、それぞれ複数設けてもよい。
次に、内視鏡洗滌消毒装置1の電気的な構成について説明する。図2は、内視鏡洗滌消毒装置1のブロック構成図である。図2に示すように、内視鏡洗浄装置1は、各種処理を実行する中央処理ユニット回路(以下、CPUという)91を含み、CPU91は、入出力インターフェース回路92、通信インターフェース回路93、パネルインターフェース回路94、超音波振動用インターフェース回路95及びメモリ96に、それぞれバス等を介して接続されている。
入出力インターフェース回路92は、直流駆動される電磁弁等のDC電磁部品111と、交流駆動されるポンプ等のAC電磁部品112に、DC駆動回路113a及びAC駆動回路113bを含むドライブ回路113を介して接続されている。
入出力インターフェース回路92は、さらに、各種センサに、センサ回路121を介して接続されている。各種センサとしては、例えば、水位センサ36、温度センサ124、圧力センサ204,209,210である。水位センサ36は、洗滌消毒槽4内の水位を検出する手段であり、温度センサ124は、供給される液体の温度を検出する手段である。圧力センサ204等は、後述するように、内視鏡洗滌消毒装置1内の各管路等の内部の圧力を検出する圧力の検出手段である。
通信インターフェース回路93は、RS−232C131、ローカルエリアネットワーク132、無線ID送受信ユニット26、漏水検知ユニット133及びプリンタユニット134と接続されている。
特に、内視鏡100に、種類等の識別をするためにいわゆるIDタグ等の識別装置が内蔵されている場合に、無線ID送受信ユニット26は、その識別信号を受信するために利用される。無線ID送受信ユニット26が所定の無線信号を送信すると、内視鏡100のIDタグは、その無線信号に応じて所定の識別信号を送信する。従って、内視鏡洗滌消毒装置1は、受信した識別信号に応じた処理を行うことができる。
パネルインターフェース回路94は、オペレータが洗滌消毒処理の指示を行うための操作パネル25の操作スイッチ25a、表示用LED25b等に接続されている。
超音波振動用インターフェース回路95は、洗滌消毒槽4の底面部に設けられた超音波振動子151を制御する超音波制御基板152に接続されている。超音波振動子151は、洗滌消毒槽4に貯留される洗滌水、水道水等に振動を与えて、内視鏡100の外表面を超音波洗滌等するためのものである。
メモリ96には、後述するような内視鏡洗滌消毒装置1の動作を制御するためのプログラム、内視鏡異常判定等のための閾値等が記憶されている。
CPU91、入出力インターフェース回路92、通信インターフェース回路93、パネルインターフェース回路94、超音波振動用インターフェース回路95、メモリ96、ドライブ回路113、及びセンサ回路121が、内視鏡洗滌消毒装置1の制御部1Aを構成する。そして、内視鏡洗滌消毒装置1の制御は、CPU91が、メモリ96、あるいは内蔵されたROM等(図示せず)に記録されたソフトウエアプログラムを実行することによって行われる。CPU91は、各種センサの検出信号に基づいてポンプ、電磁弁等を制御しながら、洗滌、濯ぎなどの工程を所定の順序で実行する。
図3は、内視鏡洗滌消毒装置1が実行する内視鏡100の洗滌から送気までの処理工程の流れの一例を示すフローチャートである。操作パネル25の所定のスイッチがオンされると、内視鏡洗滌消毒装置1は、洗滌工程、洗浄液のすすぎ工程、消毒工程、複数回の消毒液のすすぎ工程、及び送気工程を実行する。なお、図3の処理工程は、内視鏡洗滌消毒装置1の実行可能な工程の一例であり、内視鏡洗滌消毒装置1は、操作パネル25からの指示内容に応じて、例えば、洗滌工程は除いて、消毒工程以降のみを実行する等の処理工程を実行することもできる。
次に、図3の各工程を順に説明する。図3に示すように、最初に実行されるのは、洗浄工程であり、洗滌工程は、給水ステップS1、洗滌ステップS2、及び排水ステップS3をこれらの順番で含む。洗滌工程の後の洗浄液のすすぎ工程は、給水ステップS4、すすぎステップS5、排水ステップS6及び送気ステップS7をこれらの順番で含む。
続いて、消毒工程が実行され、消毒工程は、消毒液注入ステップS8、消毒液加温ステップS9、消毒液浸漬ステップS10及び消毒液回収ステップS11をこれらの順番で含む。消毒工程の後は、消毒液のすすぎ工程が複数回実行される。各消毒液のすすぎ工程は、給水ステップS12、すすぎステップS13及び排水ステップS14をこれらの順番で含む。ここでは、続いて、2回目と3回目の消毒液のすすぎ工程が実行され、それぞれ給水ステップS15,S18、すすぎステップS16,S19及び排水ステップS17,S20をこれらの順番で含む。
最後の消毒液のすすぎ工程が終了すると、送気工程、すなわち残留水分の除去工程が実行される。送気工程は、送気ステップS21を含む。
内視鏡洗滌消毒装置1は、内視鏡100が洗滌消毒槽4にセットされ、上述した所定の工程を実行するが、内視鏡洗滌消毒装置1内には、吸引管路用ポート32、送気送水管路用ポート33、鉗子起上パイプ用ポート34等のポートに連通する各チャンネルと、各チャンネルに水等の液体を送水するための各種ポンプと、各チャンネル内を流れる液体の送液、送液の停止を行う各種電磁弁等が設けられている。
内視鏡洗滌消毒装置1は、CPU91が各種ポンプと各種弁の制御を各種インターフェース回路を介して入力された信号を監視しながら行うことによって、上述した各工程の各ステップの内容に応じた処理を実行していく。
被洗滌消毒対象である内視鏡100内の各チャンネル内に、消毒液等の液体が所定の量だけ流れることによって、確実な管路内の洗滌と消毒が実施される。従って、内視鏡100内の各管路に詰まりがあれば、液体が所定の量だけ流れないので、内視鏡洗滌消毒装置1は、内視鏡100側の管路へ流れる液体の流量を測定し、内視鏡100には管路異常があるとして判定する。
しかし、内視鏡洗滌消毒装置1のポンプは、長い間使用することによって、ポンプヘッド部の摩耗などにより経時的に性能が低下し、所定の流量を出力できなくなることがある。従って、内視鏡洗滌消毒装置1は、内視鏡100の管路へ流れる液体の流量が所定の範囲内になければならなければ異常と判定するが、接続チューブの外れがない状態においても、ポンプの性能低下によっても異常と判定する虞がある。
そこで、接続チューブの外れ等と判定する流量の閾値をより低い値にしてもよいが、元々内視鏡洗滌消毒装置1内の各種機械的構造のバラツキを考慮して閾値を設定しているので、ポンプの性能低下を考慮して、その閾値を単純にさらに低い値にすることは好ましくない。
本実施の形態では、このような点に鑑みて、内視鏡洗滌消毒装置1内の管路内の圧力あるいは流量を検出して、内視鏡洗滌消毒装置1は、その検出した値に基づいて、内視鏡100のチャンネルの異常などの判定のための閾値を変更するようにした。
閾値の変更を説明する前に、まず初めに、内視鏡洗滌消毒装置1の内部の機械的構造について説明する。ここでは、吸引管路用ポート32と、送気送水管路用ポート33と、鉗子起上パイプ用ポート34とに連通する、内視鏡洗滌消毒装置1内の管路の例を用いて説明する。
図4は、内視鏡洗滌消毒装置1の吸引管路用ポート32、送気送水管路用ポート33及び鉗子起上パイプ用ポート34に連通する管路系を説明するための図である。図4に示すように、内視鏡洗滌消毒装置1は、洗滌消毒槽4内に、吸引管路用ポート32、送気送水管路用ポート33及び鉗子起上パイプ用ポート34を有し、接続チューブ232,233,234を介して、内視鏡100のチャンネルである吸引用チャンネルの吸引口102と、送気送水/鉗子用チャンネルの鉗子口103と、鉗子起上用チャンネルの鉗子起上口104とにそれぞれ接続される。
内視鏡洗滌消毒装置1は、これらの各ポートに洗浄液等の液体を供給するためのポンプ201を有する。洗滌液等の液体を吐出する流体吐出手段であるポンプ201は、3方向の分岐を有するチャンネルブロック202の第1のポートに接続されている。ポンプ201とチャンネルブロック202とを接続する管路203には、管路203内の圧力を検出する圧力センサ204が接続されている。チャンネルブロック202の第2のポートには、リリーフ弁205が接続されており、管路203内の流体圧が予め設定された圧力以上になると、管路内の液体を逃がして、その設定された圧力以上の圧力が管路内に生じないようになっている。リリーフ弁205は、管路203内の圧力が、所定値以上になると内部管路の流体を外部に逃がす機械構造の流体逃がし手段である。
チャンネルブロック202の第3のポートは、途中で2つに分岐する管路206に接続されており、分岐する管路206の一方の管路206aの一端は、電磁弁であるチャンネル弁207を介して、管路206aから流入する液体を2つに出力を分配する分配管208に接続されている。チャンネル弁207は、ポンプ201からの液体の吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33への供給、あるいは供給の停止を制御する流体制御手段である。分配管208の2つの出力は、吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33にそれぞれ接続されている。分配管208内は連通しており、さらに分配管208には、分配管208内の圧力、言い換えると内視鏡100の2つのチャンネル(吸引用チャンネルと送気送水/鉗子用チャンネル)に供給される液体の圧力を検出する圧力センサ209が接続されている。
分岐する管路206の他方の管路206bの一端は、鉗子起上パイプ用ポート34に接続されており、さらにその管路206bには、管路206b内の圧力、言い換えると内視鏡100の鉗子起上用チャンネルに供給される液体の圧力を検出するための圧力センサ210が接続されている。
上述した各工程では、供給すべき各種液体は、CPU91の制御下で、ポンプ201とチャンネル弁207とが所定の駆動シーケンスで駆動されることによって、内視鏡100の各チャンネルに液体が供給される。
次に、内視鏡洗滌消毒装置1が洗滌工程などにおいて行う異常判定処理について説明する。
上述した各工程においては、CPU91は、内視鏡100内の吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33へ液体を供給しているときの圧力センサ209の検出値が、所定の閾値の範囲内にないとき、あるいは鉗子起上パイプ用ポート34へ液体を供給しているときの圧力センサ210検出値が所定の閾値の範囲内にないとき、何らかの異常と判定する。
例えば、圧力センサ209の検出値が、所定の上限の閾値th1以上のときは、吸引管路用ポート32に接続される吸引チャンネル、または送気送水管路用ポート33に接続される送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じているという異常であると、CPU91は判定する。あるいは必要な接続チューブが取り付けられておらず、ポートが閉塞しているという異常であると判定する。一方、圧力センサ209の検出値が、所定の下限の閾値th2以下であるときは、内視鏡100の内部管路である吸引チャンネルまたは送気送水/鉗子用チャンネルに孔が空いている、又は吸引管路用ポート32又は送気送水管路用ポート33に接続される接続ケーブルの一端は装置側ポート32,33に接続されているが、他端が、内視鏡100の送気送水シリンダ102,鉗子口103に接続されておらずに開放されているという異常であると、CPU91は判定する。
同様に、例えば、圧力センサ210の検出値が、所定の上限の閾値th3以上のときは、鉗子起上パイプ用ポート34に接続される鉗子起上用チャンネルに詰まりが生じているという異常である、あるいは接続チューブが取り付けられていないという異常であると、CPU91は判定する。あるいは、圧力センサ210の検出値が、所定の下限の閾値th4以下であるときは、内視鏡100の内部管路である鉗子起上用チャンネルに孔が空いている、又は鉗子起上パイプ用ポート34に接続される接続ケーブル234の一端はポート34に接続されているが、他端が内視鏡100の鉗子起上口104に接続されていない異常であると、CPU91は判定する。
図5は、以上の内視鏡管路異常判定処理の流れの例を示すフローチャートである。図5の処理は、各工程の各ステップにおいて液体がポンプから供給されているときに、実行される。なお、ここでは、内視鏡100の吸引チャンネルと送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じているか否かを検出して、詰まりという異常があれば詰まり異常と判定する、等の処理についてのみ説明する。鉗子起上用チャンネルの異常についても、同様の処理により判定処理が行われるが、鉗子起上用チャンネルの詰まりの判定処理は、閾値が異なるだけで処理の内容は変わらないので、説明は省略する。図5の処理も、CPU91が所定のソフトウエアプログラムを実行することによって行われる。
まず、CPU91は、圧力センサ209の検出値を読み出す(ステップS101)。この圧力センサ209の検出値は、ポンプ201が駆動されて液体を吐出し、かつチャンネル弁207が開いており、ポンプ201からの液体が吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33に供給可能な状態における、吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33に供給される液体の圧力を示す。
読み出した検出値が所定の閾値の範囲内か否かを判断する(ステップS102)。閾値は、上限値th1と下限値th2が設定されており、圧力センサ209の検出値が、その上下限値の範囲内にあれば、ステップS102でYESとなり、処理はそのまま何もしない。すなわち、圧力センサ209の検出値が上限値th1以上あるいは下限値th2以下であるとステップS102でNOと判定される。
また、読み出した検出値が所定の閾値の範囲内に無いときは、ステップS102でNOとなり、検出値が上限の閾値th1以上か否かの判断が行われる(ステップS103)。検出値が上限の閾値th1以上の場合は、ステップS103でYESとなり、CPU91は、内視鏡100の吸引チャンネルまたは送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じているという異常であると判定する(ステップS104)。
検出値が上限の閾値th1以上でない場合は、検出値が下限の閾値th2以下であるので、ステップS103でNOとなり、CPU91は、吸引チャンネル等に孔が空いている、又は吸引管路用ポート32等に接続される接続ケーブルが外れているという異常であると判定する(ステップS105)。
次に、この内視鏡管路異常判定処理に用いられる閾値の変更について図6を用いて説明する。図6は、内視鏡管路異常判定に用いられる閾値の補正を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。
上述したように、経年劣化により、ポンプ201の吐出圧が低下する。そのポンプ201の出力がどの程度劣化しているのかを検出し、その劣化程度に応じて内視鏡管路異常判定に用いられる閾値が変更され、その変更された閾値に基づいて内視鏡管路異常判定処理が行われる。従って、図3の動作の場合、閾値の変更は、洗浄工程であれば、洗滌ステップS2において、図5の内視鏡管路異常判定処理が実行される前に、図6の処理が実行される。また、洗滌液のすすぎ工程では、すすぎステップS5において、消毒工程では、消毒液浸漬ステップS10において、消毒液のすすぎ工程では、すすぎステップS13,S16,S19において、図5の内視鏡管路異常判定処理が実行される前に、図6の処理が実行される。CPU91は、以下に述べるように、図6の閾値補正処理を実行すると、チャンネル弁207を開けるので、その後、各ステップにおける処理を続行する。
なお、上述したように、内視鏡洗滌消毒装置1は、ユーザの指定によって、1つのあるいは複数の特定の工程のみを実行する場合がある。その場合は、指定された1つのあるいは複数の工程において、図5の内視鏡管路異常判定処理が実行される前に、それぞれ図6の処理を実行するようにしてもよい。
さらになお、図6の閾値の変更処理は、連続して実行される工程が複数ある場合、例えば図3のような場合、各工程の上述したようなステップにおいて実行してもよいし、最初の工程の上述したようなステップで1回だけ実行するようにしてもよい。
図6において、まず、CPU91は、チャンネル弁207を閉じ(ステップS201)、次に。チャンネルポンプ201を起動し(ステップS202)、所定の時間が経過したときの圧力センサ204の検出値を読み出す(ステップS203)。
このとき、チャンネル弁207を閉じた状態でポンプ201を起動しても、管路206bから鉗子起上パイプ用ポート34に液体は流れるが、鉗子起上チャンネルは細いので、ポンプ201の吐出圧(締切圧)は検出することができる。
次に、圧力センサ204の検出値が所定の閾値の範囲内か否かを判定する(ステップS204)。その所定の閾値としては、上限の閾値th11と下限の閾値th12であり、上限と下限の閾値の範囲内に検出値があるか否かの判断が行われる。
検出値が下限の閾値th12以下であれば、ポンプ201が劣化し最低吐出圧を維持できず、その結果内視鏡100の洗滌等が適切にできないという内視鏡洗滌消毒装置1の異常である。あるいは、検出値が下限の閾値th12以下であれば、装置本体2内の管路接続が外れている等の異常である場合もあり得る。また、検出値が上限の閾値th11以上であれば、装置本体2内の管路であって、リリーフ弁205とポンプ201の間の管路203に詰まりが生じているという内視鏡洗滌消毒装置1の異常である。
従って、検出値が上限と下限の閾値の範囲内になければ、ステップS204でYESとなって、操作パネル25の表示用LED等に内視鏡洗滌消毒装置1の異常を示す表示を行う等の、異常をオペレータに告知する装置本体異常告知処理を行う(ステップS205)。装置本体異常告知処理が実行されると、それ以上洗滌工程等を続ける必要はないので、処理は終了する。
検出値が上限と下限の閾値の範囲内にあるときは、ステップS204でNOとなって、内視鏡管路異常判定処理に用いられる閾値を変更する閾値補正処理が行われる(ステップS206)。ステップS206が、閾値変更手段を構成する。
閾値補正処理すなわち閾値変更処理では、圧力センサ201によって検出された圧力値に応じて、上限と下限の閾値th1とth2が補正されて変更される。ここで、図7を用いて閾値の変更の具体的な例について説明する。
図7は、ポンプ201の経年劣化に伴う吐出圧(締切圧)の変化と、圧力センサ209の検出値と、内視鏡異常判定処理における閾値th1,th2の変化とを示すグラフである。図7において、ポンプ201が経年劣化すると、ポンプ201の吐出圧P1は、締切圧でみると、初期時の吐出圧P10から時間経過に伴って徐々に低下していく。図7に示すように、ポンプ201の吐出圧P1の低下に伴い、内視鏡100内の吸引チャンネルまたは送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じていない正常状態における圧力センサ209の検出値P2も、初期時の圧力P20から徐々に低下する。
そこで、チャンネル弁207を閉じてポンプ201から液体が管路203をほとんど流れない状態でポンプ201を駆動したときの、圧力センサ204によって検出されたポンプ201の吐出圧P1(締切圧)に応じて、内視鏡管路異常判定処理に用いられる上限の閾値th1と下限の閾値th2を、図7の点線で示すように徐々に小さくなるように変更すなわち補正する。言い換えると、チャンネル弁207を閉じて内視鏡100のチャンネルへの液体の供給を停止した状態における、ポンプ201の吐出圧P1(締切圧)に応じて、閾値th1とth2のそれぞれを変更する。なお、図4では、管路206bの経路から液体は鉗子起上パイプ用ポート34へ流れ得るが、この場合は、上述したように、鉗子起上チャンネルであるため極めてチャンネルの径が小さく液体の流れる量は極めて少ないので、圧力センサ204によって検出されるポンプ201の吐出圧は、締切圧と略等しい。
図8を用いて、その閾値の変更について具体的に説明する。図8は、ポンプの経年劣化に伴う吐出圧(締切圧)P1の変化と、ポートに供給される液体の圧力を検出する圧力センサ209の検出値P2と、内視鏡異常判定処理における閾値th1、th2の変化とを具体的に説明するためのグラフである。図8において、チャンネル弁207を閉じて内視鏡100のチャンネルへの液体の供給を停止した状態における、ポンプ201の初期時の吐出圧(締切圧)P10は0.2MPaであり、ポンプ201の吐出圧P1(締切圧)は、初期時の吐出圧0.2MPaから時間経過に伴って徐々に低下していく。図8に示すように、ポンプ201の吐出圧P1(締切圧)の低下に伴い、内視鏡100内の吸引チャンネルまたは送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じていない正常状態における圧力センサ209の検出値P2(すなわち、吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33に供給される液体の圧力)も、初期時の圧力0.15MPaから徐々に低下する。
初期時に、内視鏡管路異常判定用の閾値として、上限の閾値th1を0.16MPaに、下限の閾値th2を0.11MPaに設定したとする。このように設定すると、例えば、吸引チャンネルまたは送気送水/鉗子用チャンネルに詰まりが生じると、圧力センサ209の検出値P2は、0.18MPa程度になるので、管路の詰まりによる異常を検出することができる。また、吸引管路用ポート32と送気送水管路用ポート33に接続される接続チューブの内視鏡100との接続が外れると、圧力センサ209の検出値P2は、0.11MPa程度になるので、接続チューブの外れ等による異常を検出することができる。
しかし、上述したように、ポンプ201の経時的な劣化により吐出圧が低下してくるため、初期時に設定した閾値th1、th2を用いても精度よく内視鏡100のチャンネルの異常の判定をすることができない。
そこで、図9に示すように、図4のチャンネル弁207を閉じた状態における圧力センサ204の検出値P2に応じた、上限と下限の閾値th1とth2のデータを、テーブルデータとしてのメモリ96に予めストアしておく。閾値のテーブルデータの値は、内視鏡洗滌消毒装置1の構造、洗滌消毒の対象である内視鏡100の構造等に応じて、予め決定される。図9は、ポンプ201のチャンネル弁207を閉じたときの締切圧である、圧力センサ204の検出値P1と、その検出値P1に応じた上限と下限の各閾値th1,th2を記憶したテーブルデータの例を示す図である。
従って、ポンプ201が経時劣化により、吐出圧が低下しても、ポンプ201の締切圧を検出することによって、吐出圧の低下に伴って上限と下限の閾値th1とth2をそれぞれ変更するので、接続チューブの外れ等の異常がなくても異常であると誤判定することがない。
例えば、初期時の吐出量が10L/min程度のポンプが、1000時間経過すると8L/min程度に、2000時間経過すると7L/min程度に、吐出量が低下する場合がある。そして、上述したように、初期時のチャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1は、0.2MPaであれば、上限と下限の閾値th1とth2をそれぞれ0.16Mpaと0.11MPaとする。
ポンプ201の経時劣化により、ポンプ201の吐出量が8L/minになって、そのときのチャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1は、0.17MPaになる(図8のPP1の点)。その場合、内視鏡100のチャンネルに詰まり等の異常がないとき、圧力センサ209の検出値P2は、0.12MPa程度になる(図8のPP2の点)。このとき、内視鏡100のチャンネルに詰まり等があったときは、圧力センサ209の検出値は0.15MPaとなる(図8のPP3の点)。この圧力センサ209の検出値(0.15MPa)は、初期時の上限と下限の閾値(0.16MPa、0.11MPa)の範囲では、正常な範囲の圧力と判定される圧力であるため、チャンネルに詰まり等の異常を検出することができない。
これに対して、上述したように、上限と下限の閾値th1とth2を、チャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1に応じて変更して、図9に示すように、上限の閾値th1を0.15とすれば、この閾値th1を超えると異常と判定することができる。
また、ポンプ201の吐出量が7L/minになると、チャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1は、0.15MPa程度になる(図8のPP4の点)。そして、その場合、内視鏡100のチャンネルに詰まり等の異常がない正常なときに、圧力センサ209の検出値P2は、0.1MPa程度になる(図8のPP5の点)。従って、正常なときの圧力センサ209の検出値P2であっても、初期時の上限と下限の閾値(0.16MPa、0.11MPa)の範囲外となるため、接続チューブの外れ等の異常と判定されてしまう。
これに対して、上述したように、上限と下限の閾値th1とth2を、チャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)に応じて変更して、図9に示すように、下限の閾値th1を0.08(図8のPP6の点)とすれば、この閾値th1未満になってから異常と判定することができる。
なお、上述した閾値のテーブルデータは、圧力センサ204の検出値(締切圧)に応じた閾値自体が登録されているが、閾値の初期値に対する補正値を登録してもよく、圧力センサ204の検出値(締切圧)に応じて、補正値により初期に設定した閾値に対して補正するようにしてもよい。
以上のように、ポンプの劣化に応じて、内視鏡管路異常判定のための閾値を変更するので、異常の判定を精度よく行うことができる。
なお、上述したような閾値のテーブルデータを用いて閾値の変更を行う代わりに、チャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1に応じた、補正係数を記憶しておき、その検出値P1に応じた補正係数を、初期時に設定した上限と下限の閾値にそれぞれ乗算することによって、閾値の変更を行うようにしてもよい。
さらになお、チャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1と、圧力センサ209の検出値P2との差分を演算し、その差分値を、あるいはその差分に所定の係数を乗算した値を、上限の閾値th1と下限の閾値th2にそれぞれ加算して、上限と下限の閾値th1とth2を変更するようにしてもよい。例えば、上述した例であれば、初期時のチャンネル弁207を閉じたときの圧力センサ204の検出値(締切圧)P1は、0.2MPaで、上限と下限の閾値th1とth2をそれぞれ0.16Mpaと0.11MPaとしたときに、ポンプ201の経時劣化により、圧力センサ204の検出値(締切圧)P1が0.15MPaになったとする。その場合、差分値である(−0.05MPa)をそれぞれの閾値に加算して、上限の閾値th1を0.11MPaに、下限の閾値th2を0.06MPaに変更する。
さらに、上述した例では、内視鏡100の閾値th1とth2のデータ、補正係数等が、内視鏡線上消毒装置1内のメモリ96に記憶され、その閾値の変更を行っているが、内視鏡100には種々のものがあり、例えば、チャンネルの径が、内視鏡の種類によって異なっているので、そのような内視鏡の種類に応じて閾値のデータ、補正係数等を変更するようにしてもよい。そのようにすれば、内視鏡洗滌消毒装置1は、内視鏡の種類に応じて精度良く内視鏡管路の異常を判定することができる。
そのために、上述した内視鏡100に内視鏡の種類を識別するためにRFIDチップ等のIDタグを設け、内視鏡洗滌消毒装置1に内視鏡100をセットするときに、装置本体2の上面の、無線ID送受信ユニット26が内蔵されている部分の近傍を内視鏡100が通るようにして、内視鏡100に設けられたIDタグ等の識別信号発信器からの内視鏡の種類を示す識別信号を読み取らせる。内視鏡洗滌消毒装置1のメモリ96には、識別信号に応じた閾値th1,th2のテーブルデータ、補正係数等を予め記憶しておき、読み取った内視鏡100の識別信号に応じて閾値を、内視鏡異常判定処理において用いるようにしてもよい。その場合に、内視鏡100の識別信号に応じて、上述した閾値のテーブルデータ、補正係数等のデータを予め設け、かつその閾値を変更して、内視鏡管路異常判定が行われる。このようにすれば、内視鏡の種類に応じて、かつ内視鏡洗滌消毒装置のポンプの劣化等があっても、精度よく内視鏡の管路の異常を精度良く判定することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、ポンプ201の経時劣化により、吐出量が減少する等しても、内視鏡100のチャンネルの詰まり等の異常を正確に検出することができる。
なお、上述した例では、閾値の変更を圧力センサの検出値に基づいて変更しているが、圧力センサに代えて、流量センサを用いて、その流量センサの検出値に基づいて閾値の変更を行うようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る内視鏡洗浄消毒装置によれば、経時的なポンプの劣化があっても、内視鏡の内部管路の異常を精度良く判定することができる。
本発明の実施の形態に係る、トップカバーが開けられ、洗滌消毒槽に内視鏡が収納自在な状態を説明するための内視鏡洗滌消毒装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る、内視鏡洗滌消毒装置のブロック構成図である。 内視鏡洗滌消毒装置が実行する内視鏡の洗滌から送気までの処理工程の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、内視鏡洗滌消毒装置の吸引口用ポート、送気送水/鉗子口用ポートと、鉗子起上口用ポートに連通する管路系を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る、以上の内視鏡管路異常判定処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、内視鏡管路異常判定に用いられる閾値の補正を行う処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る、ポンプの経年劣化に伴う吐出圧(締切圧)の変化と、圧力センサの検出値と、内視鏡異常判定処理における閾値の変化とを示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る、ポンプの経年劣化に伴う吐出圧(締切圧)の変化と、ポートに供給される液体の圧力を検出する圧力センサの検出値と、内視鏡異常判定処理における閾値の変化とを具体的に説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態に係る、圧力センサの検出値と、その検出値に応じた上限と下限の各閾値を記憶したテーブルデータの例を示す図である。
符号の説明
1・・・内視鏡洗滌消毒装置、2・・・装置本体、3・・・トップカバー、4・・・洗滌消毒槽、22・・・洗剤ノズル、23・・・消毒液ノズル、24・・・給水循環ノズル、25・・・操作パネル、26・・・無線ID送受信ユニット、31・・・給水ホース接続口、32・・・吸引口用ポート、33・・・送気送水/鉗子口用ポート、34・・・鉗子起上口用ポート、35・・・漏水検知口用ポート、36・・・水位センサ、55・・・排水口、56・・・循環口、100・・・内視鏡、201・・・ポンプ、204、209、210・・・圧力センサ、207・・・チャンネル弁、232,233,234・・・接続チューブ
代理人 弁理士 伊 藤 進

Claims (5)

  1. 内視鏡の内部管路内に流体を供給することによって前記内部管路を洗滌し消毒する内視鏡洗滌消毒装置であって、
    前記内視鏡の前記内部管路の開口部に接続される接続手段と、
    該接続手段へ前記流体を供給するために前記接続手段に接続された管路に前記流体を吐出するように駆動する流体吐出手段と、
    前記流体吐出手段が駆動され、かつ前記管路を介する前記接続手段への前記流体の供給を停止した状態において、前記流体吐出手段から吐出される前記流体の流量又は圧力を検出する第1の検出手段と、
    前記流体吐出手段が駆動され、かつ前記管路から前記接続手段への前記流体を供給可能な状態において、前記接続手段に供給される前記流体の流量又は圧力を検出する第2の検出手段と、
    該第2の検出手段の検出値が、第1の閾値以上又は第2の閾値以下になったことにより異常を判定する判定手段と、
    前記第1の検出手段が検出した検出値に応じて、前記第1又は前記第2の閾値を変更する閾値変更手段と、
    を有することを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
  2. 前記流体吐出手段から前記接続手段へ供給される前記流体の流量又は圧力が、所定値以上にならないように、前記管路内の前記流体の流量又は圧力が前記所定値以上になると、前記管路から前記流体を逃がす流体逃がし手段とを有することを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  3. 前記管路の前記流体逃がし手段と前記接続手段との間に設けられ、前記流体吐出手段とから前記管路を介して前記接続手段への前記流体の供給を停止する流体制御手段を有することを特徴とする請求項2記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  4. さらに、洗滌し消毒される前記内視鏡の種類を示す識別信号を受信する識別信号受信部を有し、
    前記閾値変更手段は、前記識別信号受信部によって受信された前記識別信号に基づいて、前記第1又は前記第2の閾値を変更することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の内視鏡洗滌消毒装置。
  5. 内視鏡の内部管路内に流体を供給することによって前記内部管路を洗滌し消毒する内視鏡洗滌消毒方法であって、
    流体吐出手段が駆動され、かつ管路を介して前記内視鏡の前記内部管路の開口部に接続される接続手段への前記所定の流体を供給可能な状態において、前記接続手段に供給される前記所定の流体の流量又は圧力を検出するステップと、
    前記流体吐出手段が駆動され、かつ前記管路を介する前記接続手段への前記所定の流体の供給を停止した状態において検出された前記流体吐出手段から吐出される前記流体の流量又は圧力に応じて、第1又は第2の閾値を変更するステップと、
    前記接続手段に供給される前記流体の流量又は圧力が、前記第1の閾値以上又は前記第2の閾値以下になったことにより異常を判定するステップと、
    を有することを特徴とする内視鏡洗滌消毒方法。

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