JP6601702B2 - 切断工具 - Google Patents

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Description

本発明は、切断工具に関し、特に、切断刃を回転駆動して被加工材を切断する切断工具に関する。
従来、モータ及び複数のプーリを備え、プーリ間に張架されたベルトを介してモータの回転を切断刃に伝達し、被加工材の切断作業を行う卓上丸鋸等の切断工具が知られている。
この種の切断工具では、モータ軸に取り付けられた第1プーリと、中間軸に取り付けられた第2プーリと、第1プーリ及び第2プーリ間に張架された第1ベルトとからなる1段目の伝達機構により、モータ軸の回転が中間軸に伝達される。そして、中間軸に取り付けられた第3プーリと、出力軸に取り付けられた第4プーリと、第3プーリ及び第4プーリ間に張架された第2ベルトとからなる2段目の伝達機構により、中間軸の回転が出力軸に伝達され、出力軸に装着された切断刃が回転する。このように、ギヤを用いることなくモータの回転を減速して切断刃に伝達可能であるため、ギヤの噛合による騒音が発生しないという利点があった(下記特許文献1参照)。
特開2010−274391号公報
しかしながら、上記した切断工具では、各プーリにはベルトのテンションにより負荷がかかることとなる。また、特に第3プーリには、回転の伝達に伴い大きなトルクがかかることとなるため、回転位置にがたつきが生じ、回転の伝達ロスが発生するとともに、切断作業が安定しないという問題があった。
かかる課題に鑑み、本発明は、第3プーリを高精度に位置決め可能な切断工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る切断工具は、回転駆動するモータ軸を有するモータと、モータ軸に設けられ、モータ軸と一体回転する第1プーリと、モータ軸の回転に伴い従動回転する中間軸と、中間軸に設けられた第2プーリ及び第3プーリと、第1プーリ及び第2プーリ間に張架され、モータ軸の回転を中間軸に伝達する第1ベルトと、切断刃を装着可能な装着部を有する出力軸と、出力軸に設けられた第4プーリと、第3プーリ及び第4プーリ間に張架され、中間軸の回転を出力軸に伝達する第2ベルトと、第2プーリ及び第3プーリ間に位置し、中間軸を回転可能に支承する第1軸受部材と、第3プーリの反第2プーリ側に位置し、中間軸を回転可能に支承する第2軸受部材と、第1軸受部材及び第2軸受部材を支持する支持基部と、を備え、支持基部の一部は、第2プーリ及び第3プーリ間に位置することを特徴とする。
かかる構成によれば、第2プーリ及び第3プーリが設けられた中間軸が、第3プーリ及び第2プーリ間に配置されて支持基部により支持された第1軸受部材と、第3プーリの反第2プーリ側に配置されて支持基部により支持された第2軸受部材とにより支承されるので、部品点数を増やさずとも、第3プーリを良好な精度で位置決め可能となる。したがって、モータ軸から切断刃への回転の伝達経路において、回転の伝達ロスの発生を抑制可能となるので、効率的な切断作業の実施が可能となる。また、第3プーリに大きなトルクがかかった場合も、ガタツキ等の発生を防止可能となるので、安定した切断作業の実施が可能となる。
上記した切断工具において、支持基部は、第1軸受部材と第2プーリとを支持する第1支持部材と、第2軸受部材を支持する第2支持部材と、を有することが好ましい。
かかる構成によれば、第1軸受部材及び第2軸受部材が別部材により支持されるので、組立性が向上される。したがって、コストの低減及び量産性の向上が可能となる。
また、第1支持部材に支持され、出力軸を回転可能に支承する第3軸受部材と、第2支持部材に支持され、出力軸を回転可能に支承する第4軸受部材と、を更に備えることが好ましい。
かかる構成によれば、第4プーリが設けられた出力軸が、第4プーリの両側に配置されて支持基部により支持された第3軸受部材及び第2軸受部材により支障されるので、第2ベルトが張架される第3プーリ及び第4プーリの何れをも、良好な精度で位置決め可能となる。したがって、モータ軸から切断刃への回転の伝達経路において、回転の伝達ロスを更に抑制可能となるとともに、第3プーリ及び第4プーリにおけるガタツキ等の発生を防止可能となるので、安定した切断作業の実施が可能となる。
上記した切断工具において、第1プーリは、第2プーリよりも小径に形成され、第3プーリは、第4プーリよりも小径に形成され、第1プーリから第2プーリへの減速比は、第3プーリから第4プーリへの減速比よりも大きいことが好ましい。
かかる構成によれば、第1、第2プーリ側に比べて、第3、第4プーリ側にかかるトルクが大きくなるので、第2ベルトの保持機構の高強度化及び安定性が必要となるところ、減速後の第3プーリの両側近傍で軸受部材に支承させることで、高トルクの伝達時にも強固且つ安定して第3プーリを支承可能であり、ガタなどによる振動の発生及び切断刃のブレを防止できるとともに、回転の伝達ロスが抑制され、効率的で精度の高い安定した切断作業の実施が可能となる。
また、第2ベルトはタイミングベルトであり、第3プーリ及び第4プーリはタイミングプーリであることが好ましい。
かかる構成によれば、切断刃において高負荷が生じた場合も、ガタツキ等の発生が抑制されるので、高精度に中間軸を支承可能となり、効率的で安定した切断作業の実施が可能となる。また、タイミングベルト及びタイミングプーリを使用することにより、回転の伝達効率が向上されるとともに、ベルトの破損が抑制されるので、工具の耐久性が向上される。
また、第1ベルトはVベルトであり、第1プーリ及び第2プーリはVプーリであることが好ましい。
かかる構成によれば、切断刃において規定外の高負荷が生じた場合も、VベルトがVプーリの外周を滑ることにより、回転を伝達する各部品の破損が抑制される。したがって、工具の耐久性が向上される。
上記した切断工具は、モータを収容するモータハウジングと、モータハウジングに支持され、モータ軸を回転可能に支承する第5軸受部材と、第1支持部材に支持され、モータ軸を回転可能に支承する第6軸受部材と、を更に備えることが好ましい。
かかる構成によれば、第1支持部材が、第1軸受部材及び第3軸受部材に加えて、第5軸受部材をも支持するので、部品点数の増加を抑制可能となる。
上記した切断工具において、第2支持部材は、第2軸受部材を支持する第1支持部と、第1支持部に隣接し、中間軸の軸方向内側から第1支持部側に向かうにつれて中間軸の径方向内方に傾斜する第1ガイド部と、第4軸受部材を支持する第2支持部と、を有することが好ましい。
かかる構成によれば、中間軸を支承する第2軸受部材をガイドするための第1ガイド部が、第1支持部に隣接して設けられるので、工具の組立時に中間軸が傾倒した場合も、第1ガイド部に沿って中間軸の位置を容易に修正可能となるとともに、中間軸に装着された第2軸受部材を第1支持部内に容易に嵌挿可能となる。したがって、工数及び部品点数を増やさずとも、良好な位置精度で組立可能となり、低コストで量産が可能となる。
また、第2支持部材は、第2支持部に隣接し、出力軸の軸方向内側から第2支持部側に向かうにつれて出力軸の径方向内方に傾斜する第2ガイド部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、出力軸を支承する第4軸受部材をガイドするための第2ガイド部が、第2支持部に隣接して設けられるので、工具の組立時に出力軸が傾倒した場合も、第2ガイド部に沿って出力軸の位置を容易に修正可能となるとともに、出力軸に装着された第4軸受部材を第2支持部内に容易に嵌挿可能となる。したがって、更なる位置精度の向上及び組立性の向上が可能となる。
また、第2軸受部材は、中間軸の反第2プーリ側端部を支承し、第1ガイド部は、第1支持部の第2プーリ側に隣接し、第2ガイド部は、第2支持部の反装着部側に隣接することが好ましい。
かかる構成によれば、中間軸の第2プーリ側及び出力軸の反装着部側が、それぞれ、第1軸受部材及び第3軸受部材を介して第1支持部材に支承され、第3プーリ及び第4プーリ間に第2ベルトが張架された後、中間軸の反第2プーリ側及び出力軸の装着部側から、第2支持部材が、第2軸受部材及び第4軸受部材を介して中間軸及び出力軸に取り付けられる。したがって、組立性が向上される。また、第2支持部材を取り外すと、自動的に第2ベルトのテンションが低下するため、第2ベルトの交換が容易となり、メンテナンス性が向上される。
また、第3軸受部材は、出力軸の反装着部側端部を支承し、第1ガイド部は、第1支持部の反第2プーリ側に隣接し、第2ガイド部は、第2支持部の装着部側に隣接することが好ましい。
かかる構成によれば、中間軸の反第2プーリ側及び出力軸の装着部側が、それぞれ、第2軸受部材及び第4軸受部材を介して第2支持部材に支承され、第3プーリ及び第4プーリ間に第2ベルトが張架された後、中間軸の第2プーリ側及び出力軸の反装着部側から、第1支持部材が、第6軸受部材、第1軸受部材及び第3軸受部材を介してモータ軸、中間軸及び出力軸に取り付けられる。したがって、中間軸及び出力軸間へのベルトの張架が容易になるとともに、組立性が向上される。
上記した切断工具において、第2支持部材は、第4軸受部材を支持する第1支持部分と、第2軸受部材を支持する第2支持部分と、を有し、第1支持部分及び第2支持部分は別部材で構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、第2支持部材が第1支持部分及び第2支持部分に分割され、それぞれの部材に1つずつ軸受部材が支持されるので、各支持部分に軸受部材を容易に嵌挿可能となる。したがって、組立性の更なる向上が可能となる。また、中間軸及び出力軸の傾倒が1つずつ修正されるので、良好な位置精度が実現される。
第1支持部材は、第1支持部分を出力軸の径方向に位置決めする第1位置決め部を有することが好ましい。また、第1支持部分は、第1位置決め部に係合する第1係合部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、第4軸受部材を支持する第1支持部分が、第1支持部材に対して位置決めされるので、第4軸受部材及び出力軸の傾倒が容易且つ確実に修正される。
第1支持部分は、第2支持部分を中間軸の径方向に位置決めする第2位置決め部を有することが好ましい。また、第2支持部分は、第2位置決め部に係合する第2係合部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、第2軸受部材を支持する第2支持部分が、第1支持部分に対して位置決めされるので、第2軸受部材及び中間軸の傾倒が容易且つ確実に修正される。したがって、中間軸及び出力軸の軸心間の距離が修正され、良好な位置精度で組立可能となる。
上記した切断工具において、第1支持部分は、中間軸を覆うように延び、中間軸の軸方向外側端部に対向するように貫通孔が形成され、第2軸受部材は、貫通孔に挿通され、第2支持部分は、貫通孔に挿通された第2軸受部材を支持することが好ましい。
かかる構成によれば、第1支持部分により出力軸の傾倒が修正されるとともに、第3プーリ及び第4プーリの軸心間の距離が修正された後、第2支持部分により、中間軸の傾倒が修正され、中間軸及び出力軸の軸心間の距離が修正される。したがって、組立性が向上され、良好な位置精度での組立が可能となる。
また、第1支持部分には、貫通孔の第2支持部分側の開口端から中間軸の軸方向内方に延びる切欠きが形成され、第2支持部分は、切欠きの開口端を閉鎖する閉鎖部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、第1支持部分において、第2軸受部材の近傍に切欠きが形成されるので、工具の使用中に第2ベルトで発生した熱により、出力軸や中間軸、第2軸受部材等が高熱となった場合も、外気による冷却が可能となる。また、切欠きの開口端は、第1支持部分とは別部材で構成された第2支持部分により閉鎖されるので、切断刃による切断作業中も、切削粉の侵入を抑止可能となる。したがって、高熱や異物の侵入等による作業の中断を抑止可能となり、作業性が向上されるとともに、工具の耐久性が向上される。
また、閉鎖部は、中間軸の径方向外方に突出することが好ましい。
かかる構成によれば、切削粉の侵入を更に効果的に抑止可能となる。
また、モータ軸に設けられ、モータ軸と一体回転して冷却風を発生するファンを更に有し、切欠き及び閉鎖部は、冷却風を第2支持部材の外方へ排出可能な風窓を画成することが好ましい。
かかる構成によれば、ファンからの冷却風が第1支持部材及び第2支持部材内部を通過して、風窓から排出されるので、各軸受部材や、中間軸、出力軸等の効果的な冷却が可能となる。したがって、作業性及び工具の耐久性を向上可能となる。
本発明に係る切断工具によれば、第3プーリを精度良く位置決め可能となるので、回転の伝達ロスを抑制可能且つ安定した切断作業の実施が可能となる。
本発明の実施の形態に係る卓上丸鋸の構成を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る卓上丸鋸の構成を示す左側面図である。 本発明の実施の形態に係る卓上丸鋸の構成を示す正面図である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の部分構成を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その2)である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の部分構成を示す分解斜視図であり、組立工程を説明する図(その1)である。 第1の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の部分構成を示す斜視図であり、組立工程を説明する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。 第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その1)である。 第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その2)である。 第2の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その3)である。 第3の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。 第4の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。 第4の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の部分構成を示す分解斜視図である。 第4の実施の形態に係る卓上丸鋸のギヤカバーの形状を示す分解斜視図である。 第4の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その1)である。 第4の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の内部を示す図であり、組立工程を説明する図(その2)である。 第5の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の部分構成を示す分解斜視図である。 第5の実施の形態に係る卓上丸鋸における冷却風の流れを説明する図であり、図1のA−A断面図である。 第6の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部の断面図である。 第6の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部断面図であって、(a)係合部材が第4プーリから離間した状態を示す図と、(b)係合部材が第4プーリに係合した状態を示す図である。 第7の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部断面図であって、(a)係合部材が第4プーリから離間した状態を示す図と、(b)係合部材が第4プーリに係合した状態を示す図である。 第8の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部断面図であって、(a)係合部材が第4プーリに離間した状態を示す図と、(b)係合部材が第4プーリに係合した状態を示す図である。 第9の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部を示す図であって、(a)係合部材が第4プーリから離間した状態を示す断面図、(b)(a)図のb−b線に沿った断面図、(c)係合部材が第4プーリに係合した状態を示す断面図、及び、(d)(c)図のd−d線に沿った断面図である。 第10の実施の形態に係る卓上丸鋸の切断部を示す図であって、(a)係合部材が第4プーリに係合した状態を示す断面図と、(b)係合部材が第4プーリに係合した状態での第3プーリ、タイミングベルト、ロック機構、及び第4プーリの左側面図と、(c)係合部材が第4プーリから離間した状態での第3プーリ、タイミングベルト、ロック機構、及び第4プーリの左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。ここでは、本発明を卓上丸鋸に適用した場合を例に、説明を行う。
まず、本発明の実施の形態に係る卓上丸鋸の構成について、図1乃至図3を参照して説明する。図1、図2及び図3は、それぞれ、本発明の実施の形態に係る卓上丸鋸1の構成を示す右側面図、左側面図及び正面図である。卓上丸鋸1は、図1乃至図3に示されるように、載置面2Aを有するベース部2と、ホルダ3と、ガイド部4と、移動部5と、切断刃61を有する切断部6とを含んで構成されている。
以下の説明において、ベース部2に対してガイド部4が設けられている方向を上方向とし、逆方向を下方向と定義する。また、ホルダ3に対して切断部6が設けられている方向を前方向とし、逆方向を後方向と定義する。更に、図1において後方向から卓上丸鋸1を見た場合の右を右方向とし、逆方向を左方向と定義する。
ベース部2は、図1乃至図3に示されるように、ベース21と、ターンテーブル22と、フェンス23とを含んで構成される。
ベース21は、金属製であり、床面等に載置可能な部分である。ターンテーブル22は、金属製であり、上面に直交する回動軸を介してベース21と連結され、その上面がベース21の上面と略面一となるように配置される。被加工材を切断加工する際には、ベース21の上面とターンテーブル22の上面とにより被加工材を載置可能な載置面2Aが規定される。ターンテーブル22及びベース21には、作業時に切断部6が下降した際に、切断刃61の進入を許容する図示せぬ溝部が形成されている。
フェンス23は、ベース21に設けられ、図3に示されるように、右フェンス23Aと左フェンス23Bとを有する。右フェンス23A及び左フェンス23Bは、載置面2Aに略直交する押さえ面23aを備える。被加工材を切断加工する際には、フェンス23の押さえ面23aに被加工材の一面を当接させることにより、安定した切断加工を行うことが可能となる。
ターンテーブル22の前部には、操作部24が設けられている。操作部24は、ターンテーブル22の回動操作及び回動位置固定操作を行う際に、ユーザが操作する部分である。また、ターンテーブル22の後部には、傾動軸25及び突出部26が設けられている。傾動軸25は、切断刃61の側面と平行に前後方向に延び且つその中心軸がターンテーブル22の上面と略一致するように設けられている。突出部26は、図1乃至図2に示されるように、上方に突出しており、傾動軸25の中心軸を中心として円弧状の長穴26aが形成されている。
ホルダ3は、ターンテーブル22の後部において上方に立設しており、ホルダ3の下部が傾動軸25を中心として回動可能である。これにより、ホルダ3は、ターンテーブル22に対して左右方向に傾動可能である。ホルダ3には、上述した長穴26aと一致する位置に図示せぬ螺合穴が形成されており、この螺合穴にはクランプレバー31が螺合する。
ガイド部4は、第1ロッド41、第2ロッド42及び連結部材43を有する。第1ロッド41及び第2ロッド42は、パイプ材等の高剛性材料によって形成されている。第1ロッド41は、ベース部2の載置面2Aに平行且つ切断刃61の回転軸心に直交する方向に延びている。第2ロッド42は、第1ロッド41に平行に延び、第1ロッド41よりも下側に位置する。第1ロッド41及び第2ロッド42は、互いに略同一の長さであるとともに、ターンテーブル22の長手方向(前後方向)よりも短い。連結部材43は、第1ロッド41及び第2ロッド42の前端部に取付けられている。第1ロッド41及び第2ロッド42は、ホルダ3のターンテーブル22に対する左右方向の傾動によって、ホルダ3とともに左右方向に傾動する。
移動部5は、切断部6をベース部2方向及び反ベース部2方向に回動可能に支持するとともに、ガイド部4に前後方向に摺動自在に支持される。移動部5は、図2に示されるように、スライド部51及び切断部支持部52を有する。
スライド部51は、第1ロッド41及び第2ロッド42に跨るように設けられる。スライド部51は、第1ロッド41及び第2ロッド42に挿通され、ホルダ3と連結部材43との間を第1ロッド41及び第2ロッド42上を摺動するように構成されている。切断部支持部52は、スライド部51と一体に構成される。切断部支持部52には、図1及び図2に示されるように、第1ロッド41及び第2ロッド42の軸方向(前後方向)と直交する方向(左右方向)に延びる回動軸52Aが固定されている。切断部支持部52は、回動軸52Aを中心としてベース部2方向及び反ベース部2方向に回動可能に切断部6を支持している。
切断部6は、後述するように、ソーカバー62、保護カバー63、モータハウジング64及びギヤハウジング650を含むハウジング及びギヤカバー66により、その一部を覆われる。また、ギヤカバー66が回動軸52Aを軸として回動することにより、切断部6は回動する。
切断刃61は、図1に示されるように、その一部外周をソーカバー62により覆われる。ソーカバー62内には、ソーカバー62より突出する部分の切断刃61の外周を覆う保護カバー63が回動可能に設けられている。保護カバー63は、図1に示されるように、切断部6が上方に回動している状態では、ソーカバー62より突出する部分の切断刃61の外周を覆う位置に回動し、切断部6が下方に回動している状態(不図示)では、図示せぬリンク機構によってソーカバー62内に収納され、ソーカバー62より突出する部分の切断刃61の外周を露出する位置に回動する。
モータハウジング64には、ハンドル部67が一体的に設けられている。ハンドル部67は、切断刃61側面の延長線上に位置する。ハンドル部67には、モータハウジング64内に収容されるモータ(後述)の駆動を制御するスイッチ67Aが設けられている。
次に、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1の切断部6の詳細な構成について、図4を参照して説明する。図4は、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1の切断部6の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。なお、図4において、ソーカバー62及び保護カバー63の記載は省略されている。
切断部6は、図4に示されるように、モータ68、伝達機構部60及び切断刃61を含んで構成され、ハウジングによりその一部を覆われる。
切断部6のハウジングは、ソーカバー62、保護カバー63、モータハウジング64及びギヤハウジング650を含んで構成される。モータハウジング64は、左右方向に延びる略円筒形状をなし、その右側面には、図1及び図4に示されるように、スリット形状の吸気口64aが形成される。ギヤハウジング650は、モータハウジング64の左側開口部に連結し、左方及び切断刃61と平行な方向(図1のA−A方向)に延び、右側端部が開口する略U字形状をなす。
ギヤハウジング650の内部には、ギヤケース65が設けられる。ギヤケース65は、モータハウジング64の左側開口部に連結し、切断刃61と平行な方向(図1のA−A方向)に延びる形状をなす。ギヤカバー66は断面が略楕円形で左右方向に延びる筒状をなし、ギヤケース65に連結する。ギヤケース65及びギヤカバー66の詳細な形状については、後述する。
モータ68は、モータハウジング64の内部に収容され、モータ本体68A、モータ軸68B、ファン68C及びコミュテータ68Dを有する。モータ軸68Bは、略円柱形状をなし、モータ本体68Aの左右方向に延びるように配置される。モータ軸68Bは、ベアリング69aを介してモータハウジング64に回転可能に支承されるとともに、ベアリング69bを介してギヤケース65に回転可能に支承される。モータ軸68Bの左端部は、ギヤケース65の外側(左側)に突出する。
ファン68Cは、モータ本体68Aの左側において、モータ軸68Bに固定される。ファン68Cは、モータ軸68Bと共に回転し、モータハウジング64の吸気口64aから外気を吸入し、ギヤケース65に形成された排気口(後述)から排気することにより、モータ本体68Aやコミュテータ68D等を冷却する。
ベアリング69aは、鋼材からなるボールベアリングであり、モータハウジング64に支持され、モータ軸68Bの右端部を回転可能に支承する。ベアリング69aは、本発明の第5軸受部材の一例である。また、ベアリング69bは、鋼材からなるボールベアリングであり、ギヤケース65に支持され、ファン68Cの左方において、モータ軸68Bを回転可能に支承する。ベアリング69bは、本発明の第6軸受部材の一例である。
伝達機構部60は、2段ベルト方式でモータ68の回転を切断刃61に伝達する部分であり、図4に示されるように、第1プーリ601、中間軸602、第2プーリ603、第1ベルト604、第3プーリ605、スピンドル606、第4プーリ607及び第2ベルト608を備える。このうち、第1プーリ601、第2プーリ603及び第1ベルト604が、1段目の伝達機構を構成し、第3プーリ605、第4プーリ607及び第2ベルト608が、2段目の伝達機構を構成する。
第1プーリ601は、Vプーリであり、左右方向に延びる円筒形状をなし、外周面に周方向の溝が形成される。第1プーリ601は、ギヤケース65の外側(左側)において、モータ軸68Bの左端部に固定され、モータ軸68Bと共に回転する。第1プーリ601は、本発明の第1プーリに相当する。
中間軸602は、略円柱形状をなし、モータ軸68Bに略平行に左右方向に延びるように配置される。中間軸602は、ベアリング70aを介してギヤケース65に回転可能に支承されるとともに、ベアリング70bを介してギヤカバー66に回転可能に支承される。中間軸602の左端部は、ギヤケース65の外側(左側)に突出する。中間軸602は、本発明の中間軸に相当する。
ベアリング70aは、鋼材からなるボールベアリングであり、ギヤケース65に支持され、中間軸602を回転可能に支承する。ベアリング70aは、本発明の第1軸受部材の一例である。また、ベアリング70bは、鋼材からなるボールベアリングであり、ギヤカバー66に支持され、中間軸602の右端部を回転可能に支承する。ベアリング70bは、本発明の第2軸受部材の一例である。
第2プーリ603は、Vプーリであり、左右方向に延びる円筒形状をなし、外周面に周方向の溝が形成される。第2プーリ603は、第1プーリ601の外径よりも大きな外径を有する。第2プーリ603は、ギヤケース65の外側(左側)において、止具609を介して中間軸602の左端部に固定され、中間軸602と共に回転する。第2プーリ603は、本発明の第2プーリに相当する。
第1ベルト604は、無端状に形成された樹脂製のエンドレスベルトであり、内周面に長尺方向の溝が形成されたVベルトである。第1ベルト604は、その上部を第1プーリ601の外周に架け渡し、その下部を第2プーリ603の外周に架け渡すことにより、第1プーリ601及び第2プーリ603間に張架される。第1ベルト604は、その周長が第1プーリ601及び第2プーリ603間の張架距離よりも短くなるように形成され、1よりも大きな伸張率でテンションをかけた状態で、第1プーリ601及び第2プーリ603間に張架される。第1ベルト604は、その内周面と第1プーリ601及び第2プーリ603の外周面との間に生じる摩擦力により、第1プーリ601及び第2プーリ603と共に回転を行う。第1ベルト604は、本発明の第1ベルトに相当する。
第3プーリ605は、タイミングプーリであり、左右方向に延びる円筒形状をなし、外周面に歯車形状の凹凸が形成される。第3プーリ605は、第2プーリ603の外径よりも小さな外径を有する。第3プーリ605は、中間軸602の中央部よりも右側に圧入により固定され、中間軸602と共に回転する。第3プーリ605は、本発明の第3プーリに相当する。
スピンドル606は、モータ軸68B及び中間軸602に略平行に左右方向に延びるように配置され、ベアリング71aを介してギヤケース65に回転可能に支承されるとともに、ベアリング71bを介してギヤカバー66に回転可能に支承される。スピンドル606の右端部には、切断刃61を装着するための装着部606Aが設けられる。装着部606Aは、ギヤカバー66の外側(右側)に突出する。スピンドル606は、本発明の出力軸に相当する。
ベアリング71aは、鋼材からなるボールベアリングであり、ギヤケース65に支持され、スピンドル606の左端部を回転可能に支承する。ベアリング71aは、本発明の第3軸受部材の一例である。ベアリング71bは、鋼材からなるボールベアリングであり、ギヤカバー66に支持され、スピンドル606を回転可能に支承する。ベアリング71bは、本発明の第4軸受部材の一例である。
第4プーリ607は、タイミングプーリであり、左右方向に延びる円筒形状をなし、外周面に歯車形状の凹凸が形成される。第4プーリ607は、第3プーリ605の外径よりも大きな外径を有する。第4プーリ607は、スピンドル606の中央部よりも左側に圧入により固定され、スピンドル606と共に回転する。第4プーリ607は、本発明の第4プーリに相当する。
第2ベルト608は、無端状に形成された樹脂製のエンドレスベルトであり、内周面に歯車形状の凹凸が形成されたタイミングベルトである。第2ベルト608は、その上部を第3プーリ605の外周に架け渡し、その下部を第4プーリ607の外周に架け渡すことにより、第3プーリ605及び第4プーリ607間に張架される。このとき、第2ベルト608の内周面の凹凸と、第3プーリ605及び第4プーリ607の外周面の凹凸とが噛み合うことで、第3プーリ605の回転が第2ベルト608を介して第4プーリ607に伝達され、回転する。第2ベルト608は、その周長が第3プーリ605及び第4プーリ607間の張架距離よりも短くなるように形成され、1よりも大きな伸張率でテンションをかけた状態で、第3プーリ605及び第4プーリ607間に張架される。第2ベルト608は、本発明の第2ベルトに相当する。
切断刃61は、略円板形状をなし、1対のフランジ610及び止具611を介してスピンドル606の装着部606Aに固定され、スピンドル606と共に回転可能に支持される。
次に、モータ68の回転が切断刃61に伝達される動作について、説明する。
ユーザが、ハンドル部67のスイッチ67Aを押下すると、モータ68が作動し、モータ軸68Bが第1プーリ601と共に回転する。この回転に伴い、第1プーリ601に架け渡された第1ベルト604が、摩擦力により第1プーリ601と共に回転し、第1ベルト604が架け渡された第2プーリ603が、摩擦力により第1ベルト604と共に回転する。すなわち、第1ベルト604がモータ軸68B及び第1プーリ601の回転を第2プーリ603に伝達し、第2プーリ603が中間軸602と共に従動回転する。ここで、第2プーリ603は第1プーリ601よりも大径に形成されているため、中間軸602には、モータ軸68Bの回転が減速されて伝達されることとなる。つまり、第1プーリ601、第2プーリ603及び第1ベルト604からなる1段目の伝達機構が、モータ軸68Bの回転を減速して、中間軸602に伝達する。
第2プーリ603は、中間軸602及び中間軸602に固定された第3プーリ605と共に同一の回転速度で回転する。この回転に伴い、第3プーリ605に噛み合う第2ベルト608が第3プーリ605によって回転し、第2ベルト608に噛み合う第4プーリ607が、第2ベルト608によって回転される。すなわち、第2ベルト608が中間軸602及び第3プーリ605の回転を第4プーリ607に伝達し、第4プーリ607がスピンドル606と共に従動回転する。ここで、第4プーリ607は第3プーリ605よりも大径に形成されているため、スピンドル606には、中間軸602の回転が減速されて伝達されることとなる。つまり、第3プーリ605、第4プーリ607及び第2ベルト608からなる2段目の伝達機構が、中間軸602の回転を減速して、スピンドル606に伝達する。
第4プーリ607は、スピンドル606と共に回転する。この回転に伴い、スピンドル606の装着部606Aに装着された切断刃61が、スピンドル606と共に同一の回転速度で回転することとなる。つまり、モータ軸68Bの回転が、2段の伝達機構により2段階に減速されて、切断刃61に伝達される。
なお、本実施の形態の卓上丸鋸1では、2段目の伝達機構の減速比よりも1段目の伝達機構の減速比が大きくなるように、第3プーリ605の径に対する第4プーリ607の径の拡大率を、第1プーリ601の径に対する第2プーリ603の径の拡大率より小さくする。
次に、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1におけるギヤケース65の詳細な形状について、図4及び図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1の切断部6の部分構成を示す分解斜視図である。
ギヤケース65は、切断部6の左側面を覆い、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aを支持する部分であり、図5に示されるように、ギヤケース65Aとギヤケース65Bとにより一体的に構成される。ギヤケース65は、本発明の第1支持部材の一例である。
ギヤケース65Aは、金属製の鋼材で一体に作られたものであって、略円柱形状をなし、中央部に左方に突出する突起部651を有する。突起部651は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部651Aを有する。支持部651Aは、突起部651の内周面をなし、その右端部は開口し、左端部は中央部に開口が形成された円環形状をなす。支持部651Aの内部には、図4に示されるように、ベアリング69bが配置される。支持部651Aの内径は、ベアリング69bの外径と略同一であり、ベアリング69bは支持部651A内に嵌合して固定される。突起部651の左側開口からは、モータ軸68Bが左方に突出し、その突出部分に第1プーリ601が取り付けられる。また、ギヤケース65Aの開口の周囲には、図5に示されるように、複数の排気口65aが形成される。
ギヤケース65Bは、略楕円形の左右側面を有し、右側面の中央部に溝部654が形成される。溝部654は、その断面が略楕円形状をなし、内部に2つの突起部652、653が配置される。
ギヤケース65A側に配置される突起部652は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部652Aを有する。支持部652Aは突起部652の内周面をなし、その左右の端部は開口する。支持部652Aの内部には、図4に示されるように、ベアリング70aが配置される。支持部652Aの内径は、ベアリング70aの外径と略同一であり、ベアリング70aは支持部652A内に嵌合して固定される。
突起部653は、溝部654の長径方向に突起部652と並んで配置され、左右方向に延びる円筒形状をなす。突起部653は、支持部653Aを有する。支持部653Aは突起部653の内周面をなし、その右端部は開口する一方、左端部はギヤケース65Bの左側面に覆われる。支持部653Aの内部には、図4に示されるように、ベアリング71aが配置される。支持部653Aの内径は、ベアリング71aの外径と略同一であり、ベアリング71aは支持部653A内に嵌合して固定される。
次に、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1におけるギヤカバー66の詳細な形状について、図4乃至図7を参照して説明する。図6及び図7は、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1の切断部6の内部を示す図であり、組立工程を説明する図である。
ギヤカバー66は、図4に示されるように、ギヤケース65の右側に配置され、ベアリング70b及びベアリング71bを支持する部分である。ギヤカバー66は、本発明の第2支持部材の一例である。また、ギヤケース65及びギヤカバー66は、本発明の支持基部の一例である。
ギヤカバー66は、図5に示されるように、断面が略楕円形状の筒形状をなし、ギヤケース65の溝部654を覆うように配置される。
ギヤカバー66の内部には、図4及び図6に示されるように、3段形状の溝部661が形成される。溝部661は、左右方向に並んで配置される蓋部661A、支持部661B及びガイド部661Cを有する。
蓋部661Aは、左右方向に延びる円筒形状をなし、その左端部は開口する一方、右端部はギヤカバー66の右側面に覆われる。蓋部661Aは、その内径が中間軸602の外径及びベアリング70bの内径よりも大きくなるように形成される。
支持部661Bは、蓋部661Aの左側に隣接して接続し、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなす。支持部661Bの左右の端部は開口する。支持部661Bの内径は、蓋部661Aの内径よりも大きく、ベアリング70bの外径と略同一である。支持部661Bの内部には、図4に示されるように、ベアリング70bが配置される。支持部661Bは、本発明の第1支持部の一例である。
ガイド部661Cは、支持部661Bの左側に隣接して接続し、左右方向に延びるテーパ形状の内周面をなす。ガイド部661Cの左右の端部は開口する。ガイド部661Cは、支持部661B及びベアリング70b側、すなわち右側に向かうにつれて中間軸602の径方向内方に傾斜して縮径する。ガイド部661Cの左端部の内径Φは、図7に示されるように、ベアリング70bの外径よりも大きい。ガイド部661Cは、本発明の第1ガイド部の一例である。
また、ギヤカバー66には、図5に示されるように、外側(右側)に突出する突起部662が設けられる。突起部662は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部662A及びガイド部662Bを有する。
支持部662Aは、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなし、その左端部は開口し、右端部は中央部に開口662aが形成された円環形状をなす。支持部662Aは、開口662aの内径がスピンドル606の外径よりも大きくなるように形成され、支持部662A内周面の内径は、ベアリング71bの外径と略同一となるように形成される。支持部662Aの内部には、図4に示されるように、ベアリング71bが配置される。支持部662Aは、本発明の第2支持部の一例である。
ガイド部662Bは、支持部662Aの左側に隣接して接続し、左右方向に延びるテーパ形状の内周面をなす。ガイド部662Bの左右の端部は開口する。ガイド部662Bは、支持部662A及びベアリング71b側、すなわち右側に向かうにつれてスピンドル606の径方向内方に傾斜して縮径する。ガイド部662Bの左端部の内径Φは、図6に示されるように、ベアリング71bの外径よりも大きい。ガイド部662Bは、本発明の第2ガイド部の一例である。
続いて、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1における切断部6の組立工程について、図4乃至図9を参照して説明する。図8及び図9は、第1の実施の形態に係る卓上丸鋸1の切断部6の部分構成を示す分解斜視図及び斜視図であり、組立工程を説明する図である。
中間軸602には、第3プーリ605が中央部よりも右側の所定位置に圧入により外嵌されて固定される。また、第3プーリ605の右側の所定位置には、後ほど、ベアリング70bが外嵌されて固定される。
スピンドル606には、第4プーリ607が中央部よりも左側の所定位置に圧入により外嵌されて固定される。また、スピンドル606には、第4プーリ607の左側の所定位置にベアリング71aが外嵌されて固定され、第4プーリ607の右側の所定位置にベアリング71bが外嵌されて固定される。なお、スピンドル606への第4プーリ607、ベアリング71a及びベアリング71bの固定は、順を問わない。
また、モータハウジング64には、モータ68が収容される。モータ68のモータ軸68Bには、ベアリング69aが右端部に固定され、図6に示されるように、モータハウジング64内部の所定位置に固定される。モータ軸68Bには、更にベアリング69bが、ファン68Cの左側の所定位置に外嵌されて固定される。
第1の実施の形態では、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aを介してモータ軸68B、中間軸602及びスピンドル606をギヤケース65に取り付けた後、ギヤケース65に対するギヤカバー66の取り付けを行う。
ギヤケース65には、以下に示されるように、ベアリング69b及びベアリング71aが、右側から取り付けられ、ベアリング70aが左側から取り付けられる。なお、これらの取り付けは、順を問わない。
ギヤケース65Aの突起部651内には、ベアリング69bが取り付けられたモータ軸68Bが右側から嵌合される。ベアリング69bは、支持部651Aに外周部が当接して支持される。このとき、モータ軸68Bの左端部は、突起部651の左側開口から左方に突出する。なお、ベアリング69bを支持部651Aに固定した後、モータ軸68Bを右側から挿入して取り付けても良い。
ギヤケース65Bの突起部652内には、中間軸602が右側から嵌合され、中間軸602における第3プーリ605の左側の所定位置で、ギヤケース65に固定されたベアリング70aに嵌入されて固定される。ベアリング70bは、ギヤケース65の支持部652Aに外周部が当接して支持される。このとき、中間軸602の左端部は、突起部652の左側開口から左方に突出する。なお、中間軸602を右側から支持部652A内に挿入した後、ベアリング70aを中間軸602に外嵌して支持部652Aに固定しても良い。
また、ギヤケース65Bの突起部653内には、ベアリング71aが取り付けられたスピンドル606が右側から嵌合される。ベアリング71bは、支持部653Aに外周部が当接して支持される。なお、ベアリング71bを支持部653Aに固定した後、スピンドル606を右側から挿入して取り付けても良い。
上記のように、ギヤケース65にベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aが固定され、モータ軸68B、中間軸602及びスピンドル606の左側が、ギヤケース65に対して位置決めされる。このとき、中間軸602に固定された第3プーリ605及びスピンドル606に固定された第4プーリ607は、左右方向における位置が略一致することとなる。
次に、第2ベルト608が、図6及び図8に示されるように、第3プーリ605及び第4プーリ607間に張架される。第2ベルト608は、1よりも大きな伸張率でテンションをかけて伸ばした状態で、中間軸602及びスピンドル606の右端部側から取り付けられ、第3プーリ605の外周面と第4プーリ607の外周面とに架け渡される。このとき、第2ベルト608のテンションにより、固定されていない中間軸602の右端部が、スピンドル606に近接する方向へ傾倒するとともに、固定されていないスピンドル606の右端部、すなわち装着部606A側が、中間軸602に近接する方向へ傾倒することとなる。
この傾倒状態で、ギヤカバー66を右側からギヤケース65に取り付ける。まず、ベアリング70b及びベアリング71bを、左側からギヤカバー66に取り付けた後、ギヤカバー66をギヤケース65に取り付けても良いが、ここでは、図6に示されるように、ベアリング70b及びベアリング71bを、それぞれ、中間軸602及びスピンドル606に取り付けた後、ギヤカバー66を取り付ける場合について、説明する。
第2ベルト608が張架され、スピンドル606への近接方向へ傾倒した中間軸602と中間軸602への近接方向へ傾倒したスピンドル606とに対し、ギヤカバー66を右側から近接させる。このとき、まず、中間軸602よりも右側に延びるスピンドル606が、ガイド部662B内に進入する。図6に示されるように、ガイド部662Bの左側開口部の内径Φは、ベアリング71bの外径よりも大きいため、ベアリング71bが取り付けられたスピンドル606は、傾倒状態のままガイド部662B内に進入可能である。
ガイド部662Bは、右方に向かって縮径する。スピンドル606は、ベアリング71bの中間軸602側外周面が、ガイド部662Bの内周面に当接することによりガイドされる。すなわち、ギヤカバー66は、図7に示されるように、ガイド部662Bの内周面の傾斜に沿って、ベアリング71b及びスピンドル606を、中間軸602からの離間方向へガイドする。そして、ベアリング71bは、ガイド部662Bのガイドにより、スピンドル606の傾倒状態を修正されて、支持部662A内へ進入することとなる。
同様に、ギヤカバー66が右側から近接すると、中間軸602がガイド部661C内に進入する。図7に示されるように、ガイド部661Cの左側開口部の内径Φは、ベアリング70bの外径よりも大きいため、ベアリング70bが取り付けられた中間軸602は、傾倒状態のままガイド部661C内に進入可能である。
ガイド部661Cは、ガイド部662Bと同様に、右方に向かって縮径する。中間軸602は、ベアリング70bのスピンドル606側外周面が、ガイド部661Cの内周面に当接することによりガイドされる。すなわち、ギヤカバー66は、ガイド部661Cの内周面の傾斜に沿って、ベアリング70b及び中間軸602を、スピンドル606からの離間方向へガイドする。そして、ベアリング70bは、ガイド部661Cのガイドにより、中間軸602の傾倒状態を修正されて、支持部661B内へ進入することとなる。
ベアリング71bが支持部662A内に固定されるとともに、ベアリング70bが支持部661B内に固定され、図9に示されるように、ギヤカバー66がギヤケース65の右側面に当接すると、螺子等の止具でギヤカバー66をギヤケース65に対して固定する。このとき、突起部662の開口662aからは、図4及び図9に示されるように、スピンドル606の装着部606Aが右方へ突出する。
次に、第1プーリ601、第2プーリ603及び第1ベルト604を取り付ける。なお、これらの取り付けは、ギヤカバー66の取り付けに先立って行っても良く、また、第1プーリ601及び第2プーリ603の取り付けは、順を問わない。
第1プーリ601は、モータ軸68Bのギヤケース65からの突出部分である左端部に外嵌されて固定される。また、第2プーリ603は、ワッシャ72を介して中間軸602のギヤケース65からの突出部分である左端部に外嵌され、止具609により固定される。そして、第1ベルト604が、第1プーリ601及び第2プーリ603間に張架される。第1ベルト604は、1よりも大きな伸張率でテンションをかけて伸ばした状態で、左側から取り付けられ、第1プーリ601の外周面と第2プーリ603の外周面とに架け渡される。
切断刃61は、スピンドル606の装着部606Aに装着される。切断刃61には、1対のフランジ610が取り付けられ、中央に設けられた孔部に止具611の突出部611Aを挿入して、装着部606Aに固定される。
以上のように、本実施の形態に係る卓上丸鋸1によれば、中間軸602を支承するベアリング70a及びベアリング70bが、第3プーリ605の左右に配置されるので、特別な部品を設けずとも、第3プーリ605を良好な精度で位置決め可能となる。第3プーリ605は、伝達機構部60内で特に大きなトルクがかかる部品であるため、この位置精度が向上されることにより、伝達機構部60における回転の伝達ロスの発生を抑制可能となり、効率的な切断作業の実施が可能となる。また、第3プーリ605に大きなトルクがかかった場合も、ガタツキ等の発生を防止して、高精度で安定した切断作業の実施が可能となる。また、ベアリング70aがギヤケース65に支持され、ベアリング70bがギヤカバー66に支持されるので、組立性が向上される。更に、ギヤケース65の一部が第2プーリ603及び第3プーリ605間に配置されるので、第2プーリ603をギヤケース65の外側から取付可能となり、組立性及びメンテナンス性が向上される。
また、中間軸602には、Vベルト(第1ベルト604)のテンション(引っ張り)によって、ベアリング70aより左側の部分に上方(モータ軸68Bへの近接方向)への負荷がかかるとともに、タイミングベルト(第2ベルト608)のテンション(引っ張り)によって、ベアリング70aより右側の部分に下方(スピンドル606への近接方向)への負荷がかかる。つまり、中間軸602は、左側と右側にてそれぞれ上下(逆方向)に引っ張られるが、負荷がかかる2箇所の間にベアリング70aを配置したので、より安定させて中間軸602を支承することができる。更に、中間軸602の支承を、すべて第2プーリ603の右側で行ったので、第2プーリ603の左側に設ける部品数を低減でき、小型化を実現できる。
同様に、スピンドル606を支承するベアリング71a及びベアリング71bが、それぞれ、ギヤケース65及びギヤカバー66に支持され、モータ軸68Bを支承するベアリング69a及びベアリング69bが、モータハウジング64及びギヤケース65に支持されるので、部品点数を増加することなく、伝達機構部60の各部品を良好な精度で位置決め可能となる。
また、伝達機構部60において、1段目の伝達機構にVベルト及びVプーリが使用され、2段目の伝達機構にタイミングベルト及びタイミングプーリが使用されるので、減速時の高トルクをタイミングベルトが確実にスピンドル606へ伝達可能となり、回転の伝達効率が向上されるとともに、切断刃61において規定外の高負荷が生じた場合も、VベルトがVプーリ上で滑ることで、負荷がモータ等に伝達されることを抑制し、各部品の破損が抑制される。したがって、卓上丸鋸1の耐久性が向上される。また、伝達経路上にギヤの噛合がないので、静音性を確保した卓上丸鋸1を実現できる。
更に、ギヤカバー66において、ベアリング70b及びベアリング71bを支持する支持部661B及び支持部662Aに隣接して、ガイド部661C及びガイド部662Bが設けられるので、組立時に第2ベルト608のテンションにより中間軸602及びスピンドル606が傾倒した場合も、容易に傾倒状態を修正可能となる。したがって、工数及び部品点数を増やさずとも、良好な位置精度で組立可能となり、組立性及び量産性が向上される。また、ギヤカバー66を取り外すと、自動的に第2ベルト608のテンションが低下するため、第2ベルト608の交換が容易となり、メンテナンス性が向上される。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図10乃至図13を参照しながら説明する。本実施の形態では、テーパ形状のガイド部をギヤケース側に設ける点が、第1の実施の形態とは異なる。なお、第1の実施の形態と同一の部材や構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図10は、第2の実施の形態に係る卓上丸鋸101の切断部106の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。また、図11、図12及び図13は、第2の実施の形態に係る卓上丸鋸101の切断部106の内部を示す図であり、組立工程を説明する図である。
ギヤケース165は、ギヤハウジング650(図3)の内部で切断部106の左側面を覆い、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aを支持する部分である。ギヤケース165は、本発明の第2支持部材の一例である。
ギヤケース165には、図10に示されるように、突起部651、突起部1652及び突起部1653が配置される。
突起部1652は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部1652Aと、ガイド部1652Bとを有する。支持部1652Aは突起部1652の内周面をなし、その左右の端部は開口する。支持部1652Aの内部には、図10に示されるように、ベアリング70aが配置される。支持部1652Aの内径は、ベアリング70aの外径と略同一であり、ベアリング70aは支持部1652A内に嵌合して固定される。
ガイド部1652Bは、支持部1652Aの右側に隣接して接続し、左右方向に延びるテーパ形状の内周面をなす。ガイド部1652Bの左右の端部は開口する。ガイド部1652Bは、支持部1652A及びベアリング70a側、すなわち左側に向かうにつれて中間軸602の径方向内方に傾斜して縮径する。ガイド部1652Bの右端部の内径は、ベアリング70aの外径よりも大きい。支持部1652Aは、本発明の第1支持部の一例であり、ガイド部1652Bは、本発明の第1ガイド部の一例である。
突起部1653は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部1653Aと、ガイド部1653Bとを有する。支持部1653Aは突起部1653の内周面をなし、その右端部は開口する一方、左端部はギヤケース65Bの左側面に覆われる。支持部1653Aの内部には、図10に示されるように、ベアリング71aが配置される。支持部1653Aの内径は、ベアリング71aの外径と略同一であり、ベアリング71aは支持部1653A内に嵌合して固定される。
ガイド部1653Bは、支持部1653Aの右側に隣接して接続し、左右方向に延びるテーパ形状の内周面をなす。ガイド部1653Bの左右の端部は開口する。ガイド部1653Bは、支持部1653A及びベアリング71a側、すなわち左側に向かうにつれてスピンドル606の径方向内方に傾斜して縮径する。ガイド部1653Bの右端部の内径は、ベアリング71aの外径よりも大きい。支持部1653Aは、本発明の第2支持部の一例であり、ガイド部1653Bは、本発明の第2ガイド部の一例である。
ギヤカバー166は、図10に示されるように、ギヤケース165の右側に配置され、ベアリング70b及びベアリング71bを支持する部分である。ギヤカバー166は、本発明の第1支持部材の一例である。
ギヤカバー166の内部には、図10に示されるように、溝部1661が形成される。溝部1661は、左右方向に並んで配置される蓋部661A及び支持部661Bを有する。
また、ギヤカバー166には、図10に示されるように、外側(右側)に突出する突起部1662が設けられる。突起部1662は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部662Aを有する。
続いて、第2の実施の形態に係る卓上丸鋸101における切断部106の組立工程について、簡単に説明する。本実施の形態では、ベアリング70b及びベアリング71bを介して中間軸602及びスピンドル606をギヤカバー166に取り付けた後、ギヤケース165の取り付けを行う。
ギヤカバー166に中間軸602及びスピンドル606を取り付けた後、第3プーリ605及び第4プーリ607間に第2ベルト608を張架すると、第2ベルト608のテンションにより、固定されていない中間軸602の左端部が、スピンドル606に近接する方向へ傾倒するとともに、固定されていないスピンドル606の左端部が、中間軸602に近接する方向へ傾倒することとなる(図11)。
この傾倒状態で、図12に示されるように、ギヤケース165を左側から取り付ける(右側からギヤカバー166をギヤケース165に取り付ける)。このとき、中間軸602に取り付けられたベアリング70aが、ガイド部1652Bの内周面に当接することにより、ベアリング70a及び中間軸602がスピンドル606からの離間方向へガイドされ、中間軸602の傾倒状態が修正される。同様に、スピンドル606に取り付けられたベアリング71aが、ガイド部1653Bの内周面に当接することにより、ベアリング71a及びスピンドル606が中間軸602からの離間方向へガイドされ、スピンドル606の傾倒状態が修正される。
そして、図13に示されるように、ベアリング70aが支持部1652A内に固定されるとともに、ベアリング71aが支持部1653A内に固定される。
その後、第1プーリ601及び第2プーリ603が、ギヤケース165の左側から取り付けられ、第1ベルト604が、第1プーリ601及び第2プーリ603間に張架される。また、切断刃61が、スピンドル606の装着部606Aに装着される。
以上のように、本実施の形態の卓上丸鋸101では、ギヤケース165において、ベアリング70a及びベアリング70bを支持する支持部1652A及び支持部1653Aに隣接して、ガイド部1652B及びガイド部1653Bが設けられるので、組立時に第2ベルト608のテンションにより中間軸602及びスピンドル606が傾倒した場合も、容易に傾倒状態を修正可能となる。したがって、工数及び部品点数を増やさずとも、良好な位置精度で組立可能となり、組立性及び量産性が向上される。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図14を参照しながら説明する。本実施の形態では、中間軸用の軸受部材を増やしている点が、第1の実施の形態とは異なる。なお、第1の実施の形態と同一の部材や構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図14は、第3の実施の形態に係る卓上丸鋸102の切断部107の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。第3の実施の形態においては、第1の実施の形態において、第2プーリ603を固定する止具609を排除し、止具609が位置していた部分に新たにベアリング70cを追加した。ベアリング70cを配置するため、ギヤケース165にはネジ穴9bが設けられており、ベアリング70cを保持するベアリング保持部材9がネジ9aによってギヤケース165に固定されている。ネジ9aはベアリング保持部材9を貫通してネジ穴9bに螺合している。
卓上丸鋸102においては、中間軸3602がベアリング70a、ベアリング70b、ベアリング70cによって支持するようにしたので、中間軸3602がベルトの引っ張り力(テンション)によって傾いてしまうのを抑制できる。特に、追加したベアリング70cは第2プーリ603よりも中間軸3602の一端側(左側)に位置しているので、中間軸3602は両端で支持されることとなり、第1の実施の形態よりも中間軸の傾きを抑制可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図15乃至図19を参照しながら説明する。本実施の形態では、ギヤカバーが2つの別部材で構成される点が、第1及び第2の実施の形態とは異なる。なお、上記した各実施の形態と同一の部材や構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図15は、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201の切断部206の内部を示す図であり、図1のA−A断面図である。図16は、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201の切断部206の部分構成を示す分解斜視図である。切断部206は、図15に示されるように、モータ68、伝達機構部260及び切断刃61を含んで構成される。
伝達機構部260は、第1及び第2の実施の形態の伝達機構部60と同様に、2段ベルト方式でモータ68の回転を切断刃61に伝達する。伝達機構部260は、図15に示されるように、第1プーリ601、中間軸602、第2プーリ2603、第1ベルト604、第3プーリ605、第4プーリ607及び第2ベルト608を備える。
第2プーリ2603は、Vプーリであり、第1及び第2の実施の形態の第2プーリ603と同様の機能を有する。第2プーリ2603は、図15及び図16に示されるように、左右方向に延びる円筒形状をなし、外周面に周方向の溝が形成される。第2プーリ2603は、第1プーリ601の外径よりも大きな外径を有する。第2プーリ2603は、ギヤケース265の外側(左側)において、ワッシャ272を介して中間軸602のギヤケース265からの突出部分である左端部に外嵌され、止具609により固定される。第2プーリ2603は、中間軸602と共に回転する。第2プーリ2603は、本発明の第2プーリに相当する。
次に、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201におけるギヤケース265の形状について、図16を参照して説明する。第4の実施の形態のギヤケース265では、溝部654の周囲に1対の突起655、656が設けられる構造が、第1の実施の形態におけるギヤケース65とは異なる。
ギヤケース265は、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aを支持する部分であり、図16に示されるように、ギヤケース65Aとギヤケース265Bとにより一体的に構成される。ギヤケース265は、本発明の第1支持部材の一例である。
ギヤケース265Bは、略楕円形の左右側面を有し、右側面の中央部に、その断面が略楕円形状をなす溝部654が形成される。ギヤケース265の右側面には、溝部654の長径と溝部654の楕円弧との2つの交点の長径方向外側に、それぞれ、突起655及び突起656が設けられる。
突起655は、楕円弧状をなし、ベアリング70aを支持する支持部652Aの近傍に設けられ、ギヤケース65Bの右側面から右方へ突出する。突起656は、突起655と略同一の楕円弧状をなし、ベアリング71aを支持する支持部653Aの近傍に設けられ、ギヤケース65Bの右側面から右方へ突出する。突起655及び突起656は、突出方向、すなわち左右方向において、略同一の長さを有する。突起655及び突起656は、本発明の第1位置決め部の一例である。
次に、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201におけるギヤカバー266の詳細な形状について、図15、図16及び図17を参照して説明する。図17は、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201のギヤカバー266の形状を示す分解斜視図である。
ギヤカバー266は、図16に示されるように、ギヤケース265の右側に配置され、ベアリング70b及びベアリング71bを支持する部分である。ギヤカバー266は、本発明の第2支持部材の一例である。また、ギヤケース265及びギヤカバー266は、本発明の支持基部の一例である。
第4の実施の形態において、ギヤカバー266は、図16及び図17に示されるように、ベアリングホルダ2661及びベアリングホルダ2663を含んで構成される。ベアリングホルダ2661は、ベアリング71bを支持する部分であり、本発明の第1支持部分の一例である。ベアリングホルダ2663は、ベアリング70bを支持する部分であり、本発明の第2支持部分の一例である。
ベアリングホルダ2661は、図16及び図17に示されるように、断面が略楕円形状の左右方向に延びる筒形状をなし、ギヤケース265の溝部654を覆うように配置される。ベアリングホルダ2661は、ベアリングホルダ2661Aとベアリングホルダ2661Bとにより一体的に構成される。
ベアリングホルダ2661Bは、ベアリング71bを支持する部分であり、その右側面に外側(右側)に突出する突起部2662が設けられる。突起部1662は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部662Aと、挿通部2662Bとを有する。
支持部662Aは、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなし、その左端部は開口し、右端部は中央部に開口662aが形成された円環形状をなす。支持部662Aは、開口662aの内径がスピンドル606の外径よりも大きくなるように形成され、支持部662Aがなす内周面の内径は、ベアリング71bの外径と略同一となるように形成される。支持部662Aの内部には、図15に示されるように、ベアリング71bが嵌合して固定される。支持部662Aは、本発明の第2支持部の一例である。
挿通部2662Bは、支持部662Aの左側に隣接して接続し、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなす。挿通部2662Bの左右の端部は開口する。挿通部2662Bがなす内周面の内径は、支持部662Aがなす内周面の内径及びベアリング71bの外径よりも大きく、スピンドル606が挿通される。なお、挿通部2662Bがなす内周面の内径を、支持部662Aがなす内周面の内径及びベアリング71bの外径と略同一としても良い。
ベアリングホルダ2661Bの外周面には、図17に示されるように、段差部2661bが形成される。段差部2661bは、ベアリングホルダ2661Bの外周面の左端部を楕円弧状に切り欠くことにより形成される。切欠き部分の形状は、ギヤケース265Bの突起656の形状と略同一である。すなわち、段差部2661bは、突起656と係合可能な形状をなす。
ベアリングホルダ2661Aは、図15に示されるように、ベアリングホルダ2661Bから中間軸602を覆うように延びる。ベアリングホルダ2661Aには、中間軸602の右端部に対向するように、貫通孔2661dが形成される。貫通孔2661dは、ベアリングホルダ2661Aを左右方向に貫通する略円筒状の孔であり、その内径がベアリング70bの外径よりも大きくなるように形成される。貫通孔2661dは、本発明の貫通孔の一例である。
ベアリングホルダ2661Aの外周面には、螺子等の止具を挿入するための1対の円筒部2661Cが設けられる。各円筒部2661Cは、図16に示されるように、左右方向に延びる略円筒形状をなし、中間軸602に対して対称な位置に配置される。本実施の形態では、円筒部2661Cは、ベアリングホルダ2661Aの外周面のうち、モータ軸68Bから最も遠い位置及び最も近い位置に設けられる。
また、ベアリングホルダ2661Aの外周面には、図17に示されるように、段差部2661aが形成される。段差部2661aは、ベアリングホルダ2661Aの外周面の左端部を楕円弧状に切り欠くことにより形成される。切欠き部分の形状は、ギヤケース265Bの突起655の形状と略同一である。すなわち、段差部2661aは、突起655と係合可能な形状をなす。
ベアリングホルダ2661Aに形成された段差部2661aと、ベアリングホルダ2661Bに形成された段差部2661bとは、対をなし、ギヤケース265Bに設けられた1対の突起655及び突起656とインロー構造をなす。段差部2661a及び段差部2661bと突起655及び突起656とが係合することにより、ベアリングホルダ2661はギヤケース265に対して位置決めされ、中間軸602及びスピンドル606の径方向への移動が規制される。段差部2661a及び段差部2661bは、本発明の第1係合部の一例である。
また、ベアリングホルダ2661Aには、貫通孔2661dの右側端部の開口端に、段差部2661cが設けられる。段差部2661cは、ベアリングホルダ2661Aの右側面を、貫通孔2661dの開口端の外周に沿って円環状に切り欠くことにより形成される。段差部2661cの径方向内側の径は、貫通孔2661dの内径に一致する。また、段差部2661cの径方向外側の径を、貫通孔2661dの開口端の径と記載することとする。段差部2661cは、本発明の第2位置決め部の一例である。
ベアリングホルダ2663は、図15に示されるように、ベアリングホルダ2661の右側に、貫通孔2661dの開口端を覆うように配置される。ベアリングホルダ2663は、図16に示されるように、外周部に1対の突出部2663Cを有し、貫通孔2661dの開口端の径よりも大きな外径を有する略円板形状をなす。
1対の突出部2663Cは、それぞれ、ベアリングホルダ2663の外周部から中間軸602の径方向外方に突出する。各突出部2663Cは、ベアリングホルダ2661に設けられた円筒部2661Cに対応する位置に設けられ、各突出部2663Cの中央部には、螺子等の止具を挿通するための貫通孔が形成される。
ベアリングホルダ2663の中央部には、突起部2664が設けられる。突起部2664は、左右方向に延びる筒形状をなし、その右端部は、ベアリングホルダ2663の突出部2663Cよりも右方に突出し、その差端部は、ベアリングホルダ2663の左側面2663Bに接続する。突起部2664の内部は2段形状をなし、蓋部2664A及び接続部2664Bが、左右方向に並んで配置される。
蓋部2664Aは、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなし、その左端部は開口する一方、右端部はベアリングホルダ2663の右側面2663Aに覆われる。蓋部2664Aがなす内周面は、その内径がベアリング70bの外径よりも小さく且つ中間軸602の外径及びベアリング70bの内径よりも大きくなるように形成される。
接続部2664Bは、蓋部2664Aの左側に隣接して接続し、左右方向に延びるテーパ形状の内周面をなす。接続部2664Bの左右の端部は開口する。接続部2664Bは、蓋部2664A側、すなわち右方に向かうにつれて中間軸602の径方向内方に傾斜して縮径する。接続部2664Bがなす内周面の内径は、右端部において蓋部2664Aの内径に等しい。また、接続部2664Bの左端部は、ベアリングホルダ2663の左側面2663Bに接続する。
ベアリングホルダ2663の左側面2663Bには、突起2665が設けられる。突起2665は、左右方向に延びる円筒形状をなし、支持部2665Aを有する。突起2665は、貫通孔2661dの開口端の径と略同一の外径を有する。また、突起2665の外周面の左側面2663Bからの突出長、すなわち左右方向の長さは、ベアリングホルダ2661の段差部2661cを形成する際のベアリングホルダ2661Aからの切欠き部分の左右方向の長さと略同一である。すなわち、突起2665は、段差部2661cと係合可能な形状をなす。突起2665は、段差部2661cとインロー構造をなし、突起2665と段差部2661cとが係合することにより、ベアリングホルダ2663は、中間軸602の径方向への移動が規制される。突起2665は、本発明の第2係合部の一例である。
支持部2665Aは、左右方向に延びる円筒形状の内周面をなし、その左端部は開口し、右端部はベアリングホルダ2663の左側面2663Bに接続する。支持部2665Aは、接続部2664Bの左側に位置し、支持部2665Aがなす内周面の内径は、蓋部2664Aがなす内周面の内径及び接続部2664Bがなす内周面の内径よりも大きく、また、ベアリング70bの外径と略同一となるように形成される。また、支持部2665Aの左右方向の長さは、ベアリング70bの左右方向(軸方向)の長さよりも短い。なお、支持部2665Aの左右方向の長さは、ベアリング70bの左右方向(軸方向)の長さと略同一或いはベアリング70bの左右方向(軸方向)の長さよりも長くても良い。支持部2664Cの内部には、図15に示されるように、ベアリング70bが配置される。支持部2665Aは、本発明の第1支持部の一例である。
続いて、第4の実施の形態に係る卓上丸鋸201における切断部206の組立工程について、図15、図18及び図19を参照して説明する。図18及び図19は、第3の実施の形態に係る卓上丸鋸201の切断部206の内部を示す図であり、組立工程を説明する図である。本実施の形態では、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aを介してモータ軸68B、中間軸602及びスピンドル606をギヤケース265に取り付けた後、ギヤケース265に対するギヤカバー266の取り付けを行う。ギヤケース265に対するモータ軸68B、中間軸602及びスピンドル606の取り付け方法は、第1の実施の形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
ギヤケース265には、ベアリング69b、ベアリング70a及びベアリング71aが固定され、モータ軸68B、中間軸602及びスピンドル606の左側が、ギヤケース265に対して位置決めされる。また、第1プーリ601、第2プーリ2603及び第1ベルト604が、所定の位置に取り付けられる。なお、第1プーリ601、第2プーリ2603及び第1ベルト604の取り付けは、ギヤカバー266の取り付け後に行っても良い。
次に、第2ベルト608が、図18に示されるように、第3プーリ605及び第4プーリ607間に張架される。このとき、第2ベルト608のテンションにより、固定されていない中間軸602の右端部が、スピンドル606への近接方向へ傾倒するとともに、固定されていないスピンドル606の右端部、すなわち装着部606A側が、中間軸602への近接方向へ傾倒することとなる。
図18には、中間軸602の軸心X1とスピンドル606の軸心X2とが示される。第2ベルト608の張架後、軸心X1及び軸心X2は、それぞれ、右方に向かうにつれて互いに近接するように傾倒する。2つの軸心X1、X2間の距離は、ベアリング70a及びベアリング71aの位置においては、第2ベルト608の張架の前後で変動は無いが、第3プーリ605及び第4プーリ607の位置においては、第2ベルト608の張架により小さくなっている。また、より右方に設けられるベアリング70bや、ベアリング71b、装着部606A等の位置では、更に、2つの軸心X1、X2間の距離は小さくなっている。
この傾倒状態で、ギヤカバー266を右側からギヤケース265に取り付ける。本実施の形態では、まずベアリングホルダ2661をギヤケース265に取り付けた後、ベアリングホルダ2663をベアリングホルダ2661に対して取り付ける。
ベアリングホルダ2661のギヤケース265への取り付けに先立ち、図18に示されるように、ベアリング70b及びベアリング71bを、それぞれ、中間軸602及びスピンドル606に取り付ける。なお、ベアリング70bを左側からベアリングホルダ2663に取り付け、ベアリング71bを左側からベアリングホルダ2661に取り付けた後、ベアリングホルダ2661及ベアリングホルダ2663の取り付けを行っても良い。また、ギヤケース265への中間軸602及びスピンドル606の取り付けに先立ち、ベアリング70b及びベアリング71を、それぞれ、中間軸602及びスピンドル606に取り付けておいても良い。
第2ベルト608が張架され、軸心X1が傾倒した中間軸602と、軸心X2が傾倒したスピンドル606とに対し、右側からベアリングホルダ2661を(左側からギヤカバー266を)近接させる。このとき、中間軸602よりも右側に延びるスピンドル606が、中間軸602よりも先にベアリングホルダ2661内に進入する。
スピンドル606の右端部、すなわち装着部606Aは、挿通部2662B内を通過して、支持部662A内に進入する。挿通部2662Bの内径は、スピンドル606及びベアリング71bの外径よりも大きく、また、支持部662Aの内径は、スピンドル606の外径よりも大きい。そのため、スピンドル606が傾倒状態のまま、装着部606Aは支持部662A内に容易に進入可能である。
一方、支持部662Aの内径とベアリング71bの外径とは、略同一の大きさであるため、スピンドル606のベアリング71bが取り付けられた部分が、支持部662A内に到達すると、ベアリング71bの外周面が支持部662Aの内周面に当接することとなる。この当接状態で、ベアリング71bが取り付けられたスピンドル606を支持部662A内に押し込むように嵌挿することにより、スピンドル606の傾倒状態は修正され、ベアリング71bは支持部662A内に嵌合して固定される。
このとき、ベアリング70bが取り付けられた中間軸602の右端部も、ベアリングホルダ2661内に進入し、貫通孔2661d内に到達する。しかし、貫通孔2661dの内径は、中間軸602及びベアリング70bの外径よりも大きいため、中間軸602の右端部は、傾倒状態のまま貫通孔2661d内を容易に通過可能である。
ベアリング71bが支持部662A内に固定され、ベアリングホルダ2661がギヤケース265の右側面に当接すると、図19に示されるように、ギヤケース265の突起655及び突起656を、それぞれ、ベアリングホルダ2661の段差部2661a及び段差部2661bに係合させる。これにより、ベアリングホルダ2661はギヤケース265に対して位置決めされ、スピンドル606の傾倒状態が更に修正される。この状態で、ベアリングホルダ2661は、螺子等の止具でギヤケース265に対して固定される。
このとき、図19に示されるように、突起部2662の開口662aからは、スピンドル606の装着部606Aが右方へ突出し、貫通孔2661dの開口端からは、ベアリング70bが装着された中間軸602が右方へ突出する。また、中間軸602の軸心X1の傾倒状態は維持されるが、スピンドル606の軸心X2の傾倒状態は修正される。したがって、第3プーリ605及び第4プーリ607の位置においては、2つの軸心X1、X2間の距離は、第2ベルト608の張架前の距離に近づき、或いは張架前の距離と略同一となっている。一方、ベアリング70bや、ベアリング71b、装着部606A等の位置では、2つの軸心X1、X2間の距離は、ベアリングホルダ2661の取り付け前よりは大きくなっているが、中間軸602の軸心X1が傾倒しているため、第2ベルト608の張架前の距離よりは小さい。
続いて、ベアリングホルダ2663をベアリングホルダ2661に対して取り付ける。軸心X1が傾倒した中間軸602の右端部に、ベアリングホルダ2663を右側から近接させる。中間軸602の外径は、支持部2665A、接続部2664B及び蓋部2664Aの内径よりも小さい。したがって、中間軸602の右端部は、中間軸602の傾倒状態のまま、支持部2665A内を通過し、接続部2664B及び蓋部2664A内に容易に進入可能である。
一方、支持部2665Aの内径とベアリング70bの外径とは、略同一の大きさであるため、中間軸602のベアリング70bが取り付けられた部分が、支持部2665A内に到達すると、ベアリング70bの外周面が支持部2665Aの内周面に当接することとなる。この当接状態で、ベアリング70bが取り付けられた中間軸602を支持部2665A内に押し込むように嵌挿することにより、ベアリング70bが支持部2665A内に嵌合して固定される。このとき、中間軸602の右端部は、蓋部2664A内に配置される。
ベアリング70bが支持部2665A内に固定され、ベアリングホルダ2663がベアリングホルダ2661に当接すると、図15に示されるように、ベアリングホルダ2663の突起2665を、ベアリングホルダ2661の段差部2661cに係合させる。これにより、ベアリングホルダ2663がベアリングホルダ2661に対して位置決めされるとともに、中間軸602の傾倒状態が修正される。この状態で、ベアリングホルダ2663は、螺子等の止具でベアリングホルダ2661に対して固定される。
上記のように、ベアリングホルダ2663をベアリングホルダ2661に対して固定することにより、中間軸602の軸心X1の傾倒状態が修正され、中間軸602及びスピンドル606の全体において、2つの軸心X1、X2間の距離が、第2ベルト608の張架前の距離と略同一となる。すなわち、各部材を良好な精度で位置決め可能となる。
その後、切断刃61が、止具2611を介して、スピンドル606の装着部606Aに装着される。
以上のように、本実施の形態の卓上丸鋸201では、ギヤカバー266がベアリングホルダ2661及びベアリングホルダ2663に分割され、ベアリングホルダ2661には1つのベアリング70bのみが支持され、ベアリングホルダ2663には1つのベアリング70aのみが支持される。したがって、各ベアリングホルダ2661、2663にベアリング70b、70aを容易に嵌挿可能となるとともに、組立時に第2ベルト608のテンションにより中間軸602及びスピンドル606が傾倒した場合も、1つずつその傾倒状態を修正可能となる。したがって、組立性の更なる向上が可能となる。
また、ギヤケース265に設けられた1対の突起655、656とベアリングホルダ2661に形成された1対の段差部2661a、2661bとを係合させることにより、スピンドル606の傾倒が容易且つ確実に修正されるとともに、ベアリングホルダ2663に設けられた突起2665とベアリングホルダ2661に形成された段差部2661cとを係合させることにより、中間軸602の傾倒が容易且つ確実に修正される。したがって、中間軸602及びスピンドル606の軸心X1、X2間の距離が確実に修正され、良好な位置精度で組立可能となる。したがって、組立性及び量産性が向上される。
次に、本発明の第5の実施の形態について、図20及び図21を参照しながら説明する。本実施の形態では、ギヤカバーに風窓を設けた構成が、第1乃至第4の実施の形態とは異なる。なお、上記した各実施の形態と同一の部材や構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成についてのみ説明を行う。
図20は、第5の実施の形態に係る卓上丸鋸301の切断部306の部分構成を示す分解斜視図である。図21は、第5の実施の形態に係る卓上丸鋸301における冷却風Wの流れを説明する図であり、図1のA−A断面図である。
ギヤカバー366は、図20に示されるように、ギヤケース265の右側に配置され、ベアリング70b及びベアリング71bを支持する部分である。ギヤカバー366は、本発明の第2支持部材の一例である。また、ギヤケース265及びギヤカバー366は、本発明の支持基部の一例である。
ギヤカバー366は、ベアリングホルダ3661及びベアリングホルダ3663を含んで構成される。ベアリングホルダ3661は、ベアリング71bを支持する部分であり、本発明の第1支持部分の一例である。ベアリングホルダ3663は、ベアリング70bを支持する部分であり、本発明の第2支持部分の一例である。
ベアリングホルダ3661は、ベアリングホルダ3661Aとベアリングホルダ2661Bとにより一体的に構成される。ベアリングホルダ3661は、ギヤケース265の溝部654を覆うように配置される。
ベアリングホルダ3661Aは、図21に示されるように、ベアリングホルダ2661Bから中間軸602を覆うように延びる。ベアリングホルダ3661Aには、中間軸602の右端部に対向するように、貫通孔3661dが形成される。貫通孔3661dは、その内径がベアリング70bの外径よりも大きくなるように形成される。貫通孔3661dは、本発明の貫通孔の一例である。
ベアリングホルダ3661Aの外周面には、図20に示されるように、切欠き3661eが形成される。切欠き3661eは、貫通孔3661dの右側端部の開口端から左方に延びる矩形状をなす。切欠き3661eは、ベアリングホルダ3661Aの外周面のうち、モータ軸68B側の円筒部2661Cのベアリングホルダ2661B側に隣接する位置に形成される。切欠き3661eは、本発明の切欠きの一例である。
また、ベアリングホルダ3661Aには、貫通孔3661dの開口端に、段差部3661cが形成される。段差部3661cは、ベアリングホルダ3661Aの右側面を、貫通孔3661dの開口端の外周に沿って円弧状に切り欠くことにより形成される。貫通孔3661d及び段差部3661cは、切欠き3661eにより一部が切り欠かれていることを除いて、第4の実施の形態における貫通孔2661d及び段差部2661cと同一の形状である。
ベアリングホルダ3663は、図21に示されるように、ベアリングホルダ3661の右側に、貫通孔3661dの開口端を覆うように配置される。ベアリングホルダ3663は、図20に示されるように、本体部3663Aと、突出部2663Cと、突出部3663Dとを有する。
本体部3663Aは、貫通孔3661dの開口端の径よりも大きな外径を有する略円板形状をなし、ベアリングホルダ3663の中央部に設けられた突起部2664の右側端部を覆う。
突出部2663Cは、ベアリングホルダ3661に設けられた1対の円筒部2661Cのうち、モータ軸68Bから遠い位置に設けられた円筒部2661Cに対応する位置に設けられ、螺子などの止具を挿通するための貫通孔が設けられる。突出部2663Cは、図19に示されるように、中間軸602の径方向外方、すなわちモータ軸68Bからの離間方向に突出する。
突出部3663Dは、ベアリングホルダ3661の1対の円筒部3661Cのうち、モータ軸68Bに近い位置に設けられた円筒部2661Cと、切欠き3661eとに対応する位置に設けられる。突出部3663Dは、本体部3663Aから中間軸602の径方向外方、すなわちモータ軸69Bへの近接方向に突出し、円筒部2661Cの右端部と、切欠き3661eの開口端とを覆う。また、突出部3663Dは、切欠き3661eの開口端よりも中間軸602の径方向外方に突出する。突出部3663Dの円筒部2661Cに対応する位置には、螺子等の止具を挿通するための貫通孔が設けられる。突出部3663Dは、本発明の閉鎖部の一例である。
第5の実施の形態に係る卓上丸鋸301における切断部306の組立工程については、第4の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
ベアリングホルダ3663がベアリングホルダ3661に取り付けられると、切欠き3661eの開口端が突出部3661Dにより閉鎖され、ギヤカバー366には風窓が画成される。この風窓は、中間軸602のベアリング70bが取り付けられた部分の外周面近傍に配置されることとなる。突出部3661Dは、風窓の右側において、モータ軸68Bへの近接方向に更に突出する。
図21に、卓上丸鋸301のハウジング内の冷却風の流れを矢印Wで示す。モータ68が作動し、ファン68Cがモータ軸68Bと共に回転すると、モータハウジング64の吸気口64aから吸入された外気により、冷却風Wが発生する。冷却風Wは、ギヤケース65Aに設けられた排気口65aを通過した後、ギヤハウジング650内を第1プーリ601から第2プーリ603に向かう方向へ進み、第2プーリ603の取付位置から、ギヤケース265の内部に進入する。そして、冷却風Wは、ギヤケース265及びギヤカバー366の内部を中間軸602に沿って進み、ギヤカバー366に画成された風窓から、ギヤケース265及びギヤカバー366の外方へ排出される。排出された冷却風Wは、突出部3661Dの突出部分により、切断刃61の方向への流れを遮断される。
以上のように、本実施の形態の卓上丸鋸301では、ギヤカバー366に風窓が画成され、ファン68Cの回転により発生した冷却風Wがギヤケース265及びギヤカバー366内を中間軸602に沿ってベアリング70bの近傍まで進み、風窓から排出される。したがって、卓上丸鋸301の使用中に第2ベルト608で発生した熱により、中間軸602やベアリング70b、スピンドル606等が高熱となった場合も、冷却風Wによる効率的な冷却が可能となる。また、風窓の切断刃61側は、ギヤカバー366の突出部3661Dにより閉鎖されるので、切断刃69による切断作業中も、切削粉のギヤカバー366内への進入を抑止可能となる。したがって、高熱や異物の侵入等による作業の中断を抑止可能となり、作業性が向上されるとともに、工具の耐久性が向上される。また、突出部3661Dは、切欠き3661eの開口端からモータ軸68Bへの近接方向へ突出するので、切削粉の侵入を効果的に抑止可能となる。
次に、本発明の第6の実施の形態について、22乃至図23に基づき説明する。なお、第6の実施の形態に係る卓上丸鋸は、切断部6に後述するロック機構が追加された点で第1の実施の形態と相違し、それ以外では共通する。以下では、変更された切断部6について説明する。また、第6の実施の形態においては第1の実施の形態におけるガイド部が省略されている。
図22に示されるように第6の実施の形態に係る卓上丸鋸は、ギヤハウジング4650と、モータ本体4068Aを収容するモータハウジング4064と、ソーカバー41Cと、ギヤケース4065とを有する。
ギヤハウジング4650は、内部に伝達機構部4060の一部を収容する。ギヤハウジング4650の右方にはギヤケース4065が固定され、ギヤケース4065の右方には、モータハウジング4064が固定される。ギヤハウジング4650の前部には、ギヤハウジング4650の左側面部を左右方向に貫通する貫通孔4041jが設けられる。
モータハウジング4064は、ギヤハウジング4650の上部から右側に延出された形状を有し、切断刃4061の上方に配置される。モータハウジング4064の内部にはモータ本体4068Aが収容されている。図22に示されるようにモータ本体4068Aは、左側に向けて突出するモータ軸4068Bを有し、そのモータ軸4068Bにファン4068C及び第1プーリ4601が同軸一体回転するように装着される。
ギヤケース4065は、ギヤハウジング4650にネジにより固定される。ギヤケース4065はベアリング4070aとベアリング4071aとを備える。ベアリング4070aは外輪と内輪とを備え、その外輪と内輪との間に複数のボールを備える。ギヤケース4065の右側には、ギヤカバー4066が取付けられる。ベアリング4070aは、その外輪がギヤケース4065に固定されている。ベアリング4071aは摺動メタルであり、ベアリング4070aより小径であるため、ベアリング4071aを支持する部分を小さくできる。ギヤケース4065の前部には、ギヤケース4065を左右方向に貫通する貫通孔4041kが設けられる。
ギヤケース4065とギヤカバー4066との間には、伝達機構部4060の一部が収容され、支持される。ギヤカバー4066は、伝達機構部4060の一部を覆うように、第1ハウジング41に装着される。またギヤカバー4066はベアリング4071bを有している。ベアリング4071bは外輪と内輪とを備え、その外輪と内輪との間に複数のボールを備える。ベアリング4071bの外輪はギヤカバー4066に固定される。ベアリング4071bはベアリング4071aよりも大径である。
図22に示されるように伝達機構部4060は、第1プーリ4601と、第2プーリ4603と、第1プーリ4601及び第2プーリ4603に張架された第1ベルト4604と、第2プーリ4603と同軸に接合する中間軸4602と、第2プーリ4603より小径で、中間軸4602に同軸に装着される第3プーリ4605と、第3プーリ4605の前方に離間して配置される第4プーリ4607と、第3プーリ4605及び第4プーリ4607に張架された第2ベルト4608と、第4プーリ4607と同軸に接合するスピンドル4606とにより構成される。第2ベルト4608はタイミングベルトである。
中間軸4602、第3プーリ4605、スピンドル4606、第4プーリ4607、及び第2ベルト4608は、ギヤケース4065とギヤカバー4066との間に支持され、収容される。
第1プーリ4601は、左右の側面視で略円形状を形成すると共に、左右方向に延びる軸を持つ略円柱形状を有する。第1プーリ4601は、モータ本体4068Aのモータ軸4068Bの左端部において同軸となるように装着される。第1プーリ4601の外周面には、円周方向に沿って切られた複数の溝が形成される。複数の溝は、互いに平行となるよう、左右方向に並べられて形成される。
第2プーリ4603は、左右の側面視で略円形状を形成すると共に、左右方向に延びる軸を持つ略円筒形状を有する。第2プーリ4603の外周面には、第1プーリ4601と同様に、円周方向に沿って切られた複数の溝が形成される。第2プーリ4603の複数の溝は、第2プーリ4603の外周面において互いに平行となるよう、左右方向に並べられて配置される。第2プーリ4603は、中間軸4602に対し同軸に装着される。
第1プーリ4601と第2プーリ4603には、第1ベルト4604が張架される(図23)。第1ベルト4604はVベルトである。第1ベルト4604の左右方向の幅は、第1プーリ4601及び第2プーリ4603の幅と略等しい。第1ベルト4604は無端状のベルトであり、その内周面には、幅方向に配列された、ベルトの周方向に延びる複数の突起が形成される。この複数の突起は、第1プーリ4601及び第2プーリ4603のそれぞれの外周面に形成された複数の溝と係合する。第1プーリ4601及び第2プーリ4603に係合して張架されることにより、第1ベルト4604は、第1プーリ4601の回転を第2プーリ4603へと伝達することが可能である。第1プーリ4601と第2プーリ4603はVプーリである。
中間軸4602は、左右方向に延びる軸を有する略円筒形状の部材であり、その左端部はベアリング4070aに回転可能に支承され、右端部は、ベアリング4070bを介してギヤカバー4066に回転可能に支承される。さらに中間軸4602の右端部は、第3プーリ4605を同軸に装着する。
第3プーリ4605は、左右方向に延びる略円筒形状の部材である。第3プーリ4605はタイミングプーリであり、外周面には、左右方向に延び、円周方向において等間隔に配列された複数のギア歯が形成される。第3プーリ4605は内周面を有し、その内周面は、中間軸4602の外周面に嵌合する。第3プーリ4605が中間軸4602に嵌合することにより、第3プーリ4605は中間軸4602と一体に回転可能である。第3プーリ4605は、主動プーリの一例である。
第4プーリ4607は、第3プーリ4605の前方に離間して、かつ第3プーリ4605と左右方向において面一となるように配置される。第4プーリ4607は、左右方向に延びる軸を持つ略円筒形状の部材である。第4プーリ4607はタイミングプーリであり、外周面には、左右方向に延び、円周方向において等間隔に配列された複数のギア歯が形成される。第4プーリ4607は内周面を有し、その内周面は、スピンドル4606に嵌合する。第4プーリ4607の左側面部には、複数の係合孔4042kが周方向に一定間隔をおいて配置される。係合孔4042kは、それぞれ左側面視で略円形に形成され、第4プーリ4607の左側面部から右方向に後退するように形成される。第4プーリ4607は、従動プーリの一例である。
スピンドル4606は、左右方向に延びる軸を有する略円柱形状の部材であり、その左端部はベアリング4071aに回転可能に支承され、右端部はベアリング4071bの内輪と嵌合し、ベアリング4071bによって回転可能に支承される。さらにスピンドル4606の左端部は、第4プーリ4607を同軸に装着する。スピンドル4606の右端部は、装着部4606Aを備える。装着部4606Aは、切断刃4061の基部を左右方向に貫通するボルト及びワッシャを備え、このボルトの締付けを行うことで、ワッシャを介して切断刃4061を挟持する。ボルトの締付けと取り外しにより、装着部4606Aは、切断刃4061の着脱を可能とする。スピンドル4606は、右端部に接続された切断刃4061へ、装着部4606Aを介して駆動力を伝達し、切断刃4061を回転させることが可能である。なお、スピンドル4606と装着部4606Aは、出力軸の一例である。
第3プーリ4605と第4プーリ4607とには、第2ベルト4608が張架される。第2ベルト4608の左右方向の幅は、第3プーリ4605及び第4プーリ4607の幅と略等しい。第2ベルト4608は無端状のベルトであり、その内周面には、左右方向に延び、互いに平行な複数の歯部が形成される。この複数の歯部は、周方向に配列され、第3プーリ4605及び第4プーリ4607のそれぞれの外周面に形成された複数のギア歯と係合する。第3プーリ4605及び第4プーリ4607に係合して張架されることにより、第2ベルト4608は、第3プーリ4605の回転を第4プーリ4607へと伝達することが可能である。
ロック機構8は、図23の(a)及び(b)に示されるように、係合部材8Aとコイルバネ8Bとを備える。係合部材8Aは、左右方向に延びる略円柱形状の部材であり、ギヤハウジング4650及びギヤケース4065を左右方向に貫通するように配置される。また係合部材8Aは、前後方向において中間軸4602とスピンドル4606との間に配置される。詳細には、係合部材8Aは、貫通孔4041kと貫通孔4041jとに挿通される。また、ロック機構8の右端部は、係合孔4042kより小さい径を有しており、係合孔4042kと係合可能である。コイルバネ8Bは、ギヤハウジング4650の左側面部とギヤケース4065との間に配置される。詳細には、コイルバネ8Bの右端部は、ギヤケース4065と当接し、コイルバネ8Bの左端部は係合部材8Aに係合することにより係合部材8Aを左方向に付勢する。係合部材8Aは、係合部の一例である。また、コイルバネ8Bは、本付勢部材の一例である。
モータ本体4068Aの動作時には、ファン4068Cが回転することによって冷却風が発生する。モータ本体4068Aを冷却した冷却風は、図22の矢印Aに示すように第1ハウジング41内を移動し、外部へと排出される。
作業開始前または終了後に、使用者が切断刃4061を着脱する場合の作業について説明する。作業者は、係合部材8Aを第4プーリ4607に係合させる。詳細には、図23(a)に示される状態において、作業者は、係合部材8Aの左端部を右方へ押圧する。係合部材8Aが押圧されると、コイルバネ8Bの付勢力に抗して、係合部材8Aは右方へ移動する。右方へ移動した係合部材8Aの右端部は、係合孔4042kと係合する(図23(b))。このようにして係合部材8Aは、第4プーリ4607と係合する。
係合部材8Aと係合した第4プーリ4607は回転不能となるため、装着部4606Aの回転も不能となる。係合部材8Aを押圧し、装着部4606Aが回転不能となった状態を維持しつつ、作業者は、装着部4606Aのボルトの締め込みまたは取外しを行い、切断刃4061を着脱する。その後、作業を終えた作業者が係合部材8Aから手を放すと、コイルバネ8Bの付勢力によって係合部材8Aは左方へ移動して第4プーリ4607から離間し、図23(a)に示される状態へと戻る。
上記第6の実施の形態によれば、係合部材8Aが第4プーリ4607と係合することによって、従来のスピンドルを係止する構成と異なり、スピンドル4606から離れた係合箇所においてスピンドル4606の回転を止めることが可能となる。スピンドル4606から離れた箇所での係合は、小さな力でスピンドル4606に加わるトルクに対抗することを可能とする。したがって、耐荷重の小さい部品を用いて係合部材8Aあるいはロック機構8を構成することができ、係合部材8Aあるいはロック機構8を簡易で小さな構成とすることが可能となる。
また、中間軸4602とスピンドル4606との間において係合箇所を設けることができる。係合部材8Aを前後方向において第4プーリ4607と第3プーリ4605との回転軸間に配置することが可能となり、部品の間隔を生かした効率の良い配置とすることができる。
また、第2ベルト4608を用いることにより、確実な回転力、駆動力の伝達が可能となる。
また、第4プーリ4607の側面と係合部材8Aが係合することにより、第4プーリ4607の側面を効率よく使用した構成とすることができる。そのため、第4プーリ4607近傍の構成を小さくすることが可能となる。
また、コイルバネ8Bの付勢力を用いることによって、使用者が係合部材8Aの押圧を終了した後、自動的に第4プーリ4607と係合部材8Aとの係合が解除される。そのため、切断刃4061の交換作業が効率よく、容易となる。
以上、第6の実施の形態を説明した。第6の実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第6の実施の形態において係合孔4042kは複数設けられるが、係合孔4042kは1つでもよい。
第6の実施の形態においては、係合部材8Aは第4プーリ4607の側面部に設けられた係合孔4042kと係合する。しかし、本発明はこの構成に限定されるものではない。以下の実施の形態に示すように、第4プーリの外周面において係合部材が係合する構成とすることも可能である。
次に、第7の実施の形態を図24に基づいて説明する。なお、これ以降で説明する第7から第10の実施の形態は、いずれも第6の実施の形態の変形例である。第7の実施の形態の説明において、第6の実施の形態を構成する部品や部材と対応する部品・部材には、第6の実施の形態の図面参照番号に1000を加算して説明を省略する。
第7の実施の形態による第4プーリ5607は、左右方向に延びる軸を持つ略円筒形状の部材である。第4プーリ5607の外周面には、左右方向に延び、円周方向において等間隔に配列された複数のギア歯が形成される。第3プーリ5605は内周面を有し、その内周面は、スピンドル5606の外周面に嵌合する。第4プーリ5607の左側面部には、孔部は設けられていない。第3プーリ5605は主動プーリの一例であり、第4プーリ5607は、従動プーリの一例である。スピンドル5606と装着部5606Aとは、出力軸の一例である。
ロック機構108は、係合部材108Aとコイルバネ108Bとを備える。係合部材108Aは、左右方向に延びる略円柱形状の部材であり、ギヤハウジング5650及びギヤケース5065を左右方向に貫通するように配置される。コイルバネ108Bは、ギヤハウジング5650の左側面部とギヤケース5065との間に配置される。詳細には、コイルバネ108Bの右端部は、ギヤケース5065と当接し、コイルバネ108Bの左端部は係合部材108Aに係合して係合部材108Aを左方向に付勢する。係合部材108Aは、係合部の一例である。また、コイルバネ108Bは、付勢部材の一例である。
第7の実施の形態による係合部材108Aは、前後方向において中間軸5602とスピンドル5606との間に配置される。また、係合部材108Aは、第4プーリ5607の外周面と当接可能に配置される。作業者が係合部材108Aの左端部を右方に押圧すると、コイルバネ108Bの付勢力に抗して、係合部材108Aは右方へ移動する。右方へ移動した係合部材108Aの右端部は、第4プーリ5607の外周面と当接し、第4プーリ5607の外周面に形成されたギア歯と係合する。係合部材108Aと係合した第4プーリ5607は回転不能となるため、装着部5606Aの回転も不能となる。
係合部材108Aを押圧し、装着部5606Aが回転不能となった状態を維持しつつ、作業者は、装着部4606Aのボルトの締め込みまたは取外しを行い、切断刃4061を着脱する。その後、作業を終えた作業者が係合部材108Aから手を放すと、係合部材108Aは、コイルバネ108Bの付勢力によって左方へ移動して第4プーリ5607から離間し、図24(a)に示される状態へと戻る。
変形例として、係合部材108Aは、第4プーリ5607のギア歯と係合可能な歯を外周面に設けても良い。この場合、係合部材108Aと第4プーリ5607との係合がより確実となり、したがって第4プーリ5607、スピンドル5606、装着部5606Aがより強固に固定される。
上記第7の実施の形態によれば、係合部材108Aが第4プーリ5607と係合することによって、従来のスピンドルを係止する構成と異なり、スピンドル5606から離れた係合箇所においてスピンドル5606の回転を止めることが可能となる。スピンドル5606から離れた箇所での係合は、小さな力でスピンドル5606に加わるトルクに対抗することを可能とする。特に、スピンドル5606と一体回転するもののうち、その回転中心軸から最も遠い箇所である第4プーリ5607の外周側面(ギア歯)に係合部材108Aが係合するので、小さい力でスピンドルを係止可能となる。したがって、耐荷重の小さい部品を用いて係合部材108Aを構成することができ、係合部材108Aあるいはロック機構108を簡易で小さな構成とすることが可能となる。
また、中間軸5602とスピンドル5606との間において係合箇所を設けることができる。係合部材108Aを前後方向において第4プーリ5607と第3プーリ5605との回転軸間に配置することが可能となり、部品の間隔を生かした効率の良い配置とすることができる。すなわち、ロック機構108の少なくとも一部が、第4プーリ5607と第3プーリ5605と第2ベルト5608で囲われる空間に位置しているので、省スペース化を実現できる。
また、第2ベルト5608を用いることにより、確実な回転力、駆動力の伝達が可能となる。
また、第4プーリ5607のギア歯と係合部材108Aとが係合することにより、第4プーリ5607と第3プーリ5605との間の空間を用いて、効率良く係合部材108Aを配置することができる。そのため、第4プーリ5607または第3プーリ5605近傍の構成を小さくすることが可能となる。
また、コイルバネ108Bの付勢力を用いることによって、使用者が係合部材108Aの押圧を終了した後、自動的に第4プーリ5607と係合部材108Aとの係合が解除される。そのため、切断刃4061の交換作業が効率よく、容易となる。
次に、第8の実施の形態を図25に基づいて説明する。なお第8の実施の形態において、第6の実施の形態を構成する部品や部材と対応する部品・部材には、第6の実施の形態の図面参照番号に2000を加算して説明を省略する。
第7の実施の形態による第4プーリ6607は、左右方向に延びる軸を持つ略円筒形状の部材である。第4プーリ6607の外周面には、左右方向に延び、円周方向において等間隔に配列された複数のギア歯が形成される。第4プーリ6607は内周面を有し、その内周面は、スピンドル6606の外周面に嵌合する。第4プーリ6607は、従動プーリの一例である。なお、スピンドル6606と装着部6606Aとは、出力軸の一例である。
ロック機構208は、係合部材208Aとコイルバネ208Bとを備える。係合部材208Aは、左右方向に延びる略円柱形状の部材であり、ギヤハウジング6650及びギヤケース6065を左右方向に貫通するように配置される。第8の実施の形態による係合部材208Aは、前後方向において中間軸6602とスピンドル6606との間に配置される。また、係合部材208Aは、第4プーリ6607の外周面と当接可能に配置される。コイルバネ208Bの右端部はギヤハウジング6650の左側面に当接し、左端部は係合部材208Aに係合して係合部材208Aを左方向に付勢する。係合部材208Aは係合部の一例であり、また、コイルバネ208Bは、付勢部材の一例である。
第2プーリ6603は、左右の側面視で略円形状を形成すると共に、左右方向に延びる軸を持つ略円筒形状を形成する。第2プーリ6603の外周面には、円周方向に沿って切られた複数の溝が形成される。第2プーリ6603の複数の溝は、第2プーリ6603の外周面において互いに平行となるよう、左右方向に並べられて配置される。第2プーリ6603は、中間軸6602に対し、同軸に装着される。
第2プーリ6603には、左右に貫通する複数の貫通孔242mが設けられる。貫通孔242mは複数あり、周方向に等間隔に配置される。貫通孔242mの径は、係合部材208Aより大きい。したがって、係合部材208Aは、貫通孔242mに対して左右方向に挿通されることが可能である。さらに、貫通孔242mの左方には、第2プーリ6603の左側面部から右方に窪むように形成された、溝部242nが設けられる。溝部242nは、第2プーリ6603の軸を中心に一周し、左側面視で環状に形成される。溝部242nの幅は、係合部材208Aの前端部より大きく形成される。係合部材208Aの右端部は、溝部242n内に配置される。
作業者が係合部材208Aの左端部を右方に押圧すると、コイルバネ208Bの付勢力に抗して、係合部材208Aは右方へ移動する。右方へ移動した係合部材208Aの右端部は、溝部242nと貫通孔242mを通過して、第4プーリ6607の外周面に近接し、第4プーリ6607の外周面に形成されたギア歯と係合する(図25(b))。
係合部材208Aと係合した第4プーリ6607は回転不能となるため、装着部6606Aの回転も不能となる。係合部材208Aを押圧し、装着部6606Aが回転不能となった状態を維持しつつ、作業者は、装着部6606Aのボルトの締め込みまたは取外しを行い、切断刃4061を着脱する。その後、作業を終えた作業者が係合部材208Aから手を放すと、係合部材208Aは、コイルバネ208Bの付勢力によって左方へ移動して第4プーリ6607から離間し、図25(a)に示される状態へと戻る。
なお、係合部材208Aは、第4プーリ6607のギア歯と係合可能な歯を、外周面に形成しても良い。この場合、係合部材208Aと第4プーリ6607との係合がより確実となり、したがって第4プーリ6607、スピンドル6606、装着部6606Aがより強固に固定される。
上記第8の実施の形態においては、第2プーリ6603と第4プーリ6607とが左側面視または右側面視において重なるように配置されることが可能である。したがって、伝達機構242の配置をコンパクトにすることが可能である。また、係合部材208Aの配置位置に拘束されることなく第2プーリ6603の外径を大きくすることが可能であるため、第1プーリ242Aと第2プーリ6603との間の減速比を大きくすることが可能である。このような構成とすることによって、例えば第4プーリ6607を小径とする等、伝達機構242を構成する各部品に関して柔軟な設計が可能となる。
上記第8の実施の形態によれば、係合部材208Aが第4プーリ6607と係合することによって、従来のスピンドルを係止する構成と異なり、回転軸から離れた係合箇所を用いてスピンドル6606の回転を止めることが可能となる。スピンドル6606から離れた箇所での係合は、小さな力でスピンドル6606に加わるトルクに対抗することを可能とする。したがって、耐荷重の小さい部品を用いて係合部材208Aを構成することができ、係合部材208Aあるいはロック機構208を簡易で小さな構成とすることが可能となる。
また、中間軸6602とスピンドル6606との間において係合箇所を設けることができる。係合部材208Aを前後方向において第3プーリ6605の回転軸と第4プーリ6607の回転軸との間に配置することが可能となり、部品の間隔を生かした効率の良い配置とすることができる。
また、第2ベルト6608を用いることにより、確実な回転力、駆動力の伝達が可能となる。
第4プーリ6607のギア歯と係合部材208Aとが係合することにより、第4プーリ6607と第3プーリ6605との間の空間を用いて、効率良く係合部材208Aを配置することができる。そのため、第4プーリ6607または第3プーリ6605近傍の構成を小さくすることが可能となる。
コイルバネ208Bの付勢力を用いることによって、使用者が係合部材208Aの押圧を終了した後、自動的に第4プーリ6607と係合部材208Aとの係合が解除される。そのため、切断刃4061の交換作業が効率よく、容易となる。
次に、第9の実施の形態を図26に基づいて説明する。なお第9の実施の形態において、第6の実施の形態を構成する部品や部材と対応する部品・部材には、第6の実施の形態の図面参照番号に3000を加算して説明を省略する。
第9の実施の形態によるロック機構308は、係合部材308Aとコイルバネ308Bとを備える。係合部材308Aは、本体部308Aaと把持部308Abとを有する。係合部材308Aは、係合部の一例である。また、コイルバネ308Bは、付勢部材の一例である。
本体部308Aaは、前面視矩形状に形成され、前後方向において第3プーリ7605と第4プーリ7607との間に配置される。本体部308Aaは、図26(a)及び(b)に示されるように、後方に後退して形成された前面部を有する。この前面部は、側面視において、第4プーリ7607の外周の形状と略一致するように略円弧形状に形成される。さらに本体部308Aaの前面部は、第4プーリ7607のギア歯と係合可能な突起部を備える。第3プーリ7605は主動プーリの一例であり、第4プーリ7607は、従動プーリの一例である。
本体部308Aaの左側面部において、把持部308Abが固定される。把持部308Abは、前後方向に延出する棒状の部材であり、ギヤハウジング7650を前後方向に貫通するように配置される。把持部308Abの前端部は、ギヤハウジング7650の外部に露出し、作業者によって把持可能に構成される。
コイルバネ308Bは、前後方向に延びるように配置される。コイルバネ308Bの前端部はギヤケース7065によって固定され、後端部は本体部308Aaと当接して本体部308Aaを後方に付勢する。
第9の実施の形態による卓上丸鋸300において切断刃4061の着脱作業を行う場合、作業者は把持部308Abを前方へ引っ張ればよい。このとき、把持部308Abに接合する本体部308Aaは、コイルバネ308Bの付勢力に抗して前方へと移動し、第4プーリ7607の外周面に形成されたギア歯と係合する(図26(c)及び(d))。係合部材308Aが第4プーリ7607と係合することにより、スピンドル7606及び装着部7606Aは、回転不能に固定される。スピンドル7606及び装着部7606Aの回転が不能となることにより、切断刃4061の着脱作業が可能となる。その後、作業を終えた作業者が把持部308Abから手を放すと、係合部材308Aは、コイルバネ308Bの付勢力によって後方へ移動して第4プーリ7607から離間し、図26(a)及び(b)に示される状態へと戻る。なお、スピンドル7606と装着部7606Aとは、出力軸の一例である。
上記第9の実施の形態によれば、係合部材308Aが第4プーリ7607と係合することによって、従来のスピンドルを係止する構成と異なり、スピンドル7606から離れた係合箇所を用いてスピンドル7606の回転を止めることが可能となる。スピンドル7606から離れた箇所での係合は、小さな力でスピンドル7606に加わるトルクに対抗することを可能とする。特に、スピンドル7606と一体回転するもののうち、その回転中心軸から最も遠い箇所である第4プーリ7607の周側面に係合部材308Aが係合するので、小さい力でスピンドルを係止可能となる。したがって、耐荷重の小さい部品を用いて係合部材308Aを構成することができ、係合部材308Aあるいはロック機構308を簡易で小さな構成とすることが可能となる。
また、中間軸7602とスピンドル7606との間において係合箇所を設けることができる。係合部材308Aを前後方向において第4プーリ7607と第3プーリ7605との回転軸間に配置することが可能となり、部品の間隔を生かした効率の良い配置とすることができる。
また、第2ベルト7608を用いることにより、確実な回転力、駆動力の伝達が可能となる。
第4プーリ7607のギア歯と係合部材308Aとが係合することにより、第4プーリ5607と第3プーリ5605との間の空間を用いて、効率良く係合部材308Aを配置することができる。そのため、第4プーリ7607または第3プーリ7605近傍の構成を小さくすることが可能となる。
コイルバネ308Bの付勢力を用いることによって、使用者が係合部材308Aの操作を終了した後、自動的に第4プーリ7607と係合部材308Aとの係合が解除される。そのため、切断刃4061の交換作業が効率よく、容易となる。
次に、第10の実施の形態を図27に基づいて説明する。なお第10の実施の形態において、第6の実施の形態を構成する部品や部材と対応する部品・部材には、第6の実施の形態の図面参照番号に4000を加算して説明を省略する。
図27(a)は、本発明の第10の実施の形態に係る卓上丸鋸において、係合部材408Aが第4プーリ8607に係合した状態を示す断面図である。また、図27(b)は、係合部材408Aが第4プーリ8607に係合した状態での第3プーリ8605、第2ベルト8608、及び係合部材408A等を示す右側面図である。図27(c)には、係合部材408Aが第4プーリ8607から離間した状態での第3プーリ8605、第2ベルト8608、及び係合部材408A等の右側面図である。図27(b)及び(c)においては、各部材同士の構造の理解のため、部材の一部を透視図として示している。
図27に示されるように、第9の実施の形態によるロック機構408は、係合部材408Aとコイルバネ408Bとを備える。係合部材408Aは、本体部408Aa、把持部408Ab、回転軸408Ac、および突起部408Adを有する。
ギヤハウジング8650は、その前端部から上部に亘り、ギヤハウジング8650の内部と外部を連通する長孔441Aaを形成する。
図27(a)乃至(c)に示されるように、本体部408Aaは、その軸を左右方向に配置した略円筒形状の部材であり、径方向外方へ突出する突起部408Adを外周面上に設ける。本体部408Aaと突起部408Adとは、第3プーリ8605と第4プーリ8607との間に配置される。本体部408Aaは、左右方向に延出する円筒形状の回転軸408Acに、同軸に接合される。回転軸408Acの右端部は、軸受を介して回転可能に第2ハウジング445に支承され、左端部は軸受を介して回転可能にギヤケース8065に支承される。回転軸408Acは、左端部において把持部408Abと接合される。
把持部408Abは、棒状の部材であり長孔441Aaを貫通するように配置される。把持部408Abの一端部は回転軸408Acの左端部に固定され、他端部は外部へ突出するように配置され、作業者によって把持可能である。
コイルバネ408Bは、後端部をギヤハウジング8650の上部に固定され、前端部を把持部408Abに固定される。コイルバネ408Bは、把持部408Abを介して、係合部材408Aを右側面視で反時計回り方向に付勢する(図27(b)及び(c))。把持部408Abが把持されていない状態において、コイルバネ408Bの付勢力により、右側面視反時計回り方向に付勢された把持部408Abは、後方に位置している(図27(c))。この状態において、突起部408Adは、第4プーリ8607から離間している。
第10の実施の形態による卓上丸鋸400において切断刃4061の着脱作業を行う場合、作業者は、コイルバネ408Bの付勢力に抗して把持部408Abを前方へ回動させる。このとき、把持部408Abは右側面視時計回りに回動する。その結果、図27(a)に示されるように、把持部408Abは、前方に回動する。把持部408Abの回動に伴って本体部408Aaも右側面視時計回りに回動する。その結果、突起部408Adは、第4プーリ8607へ近接し、第4プーリ8607のギア歯と係合する(図27(b))。その後、作業を終えた作業者が把持部408Abから手を放すと、係合部材408Aは、コイルバネ408Bの付勢力によって右側面視反時計回りに回動して第4プーリ8607から離間し、図27(c)に示される状態へと戻る。
係合部材408Aが第4プーリ8607と係合することにより、スピンドル8606及び装着部8606Aは、回転不能に固定される。スピンドル8606及び装着部8606Aの回転が不能となることにより、切断刃4061の着脱作業が可能となる。
係合部材408Aは、係合部の一例である。また、コイルバネ408Bは、付勢部材の一例である。第3プーリ8605は主動プーリの一例であり、第4プーリ8607は従動プーリの一例である。スピンドル8606と装着部8606Aとは、出力軸の一例である。
上記第10の実施の形態によれば、係合部材408Aが第4プーリ8607と係合することによって、従来のスピンドルを係止する構成と異なり、スピンドル8606から離れた係合箇所を用いてスピンドル8606の回転を止めることが可能となる。スピンドル8606から離れた箇所での係合は、小さな力でスピンドル8606に加わるトルクに対抗することを可能とする。したがって、耐荷重の小さい部品を用いて係合部材408Aあるいはロック機構408を構成することができ、係合部材408Aあるいはロック機構408を簡易で小さな構成とすることが可能となる。
また、中間軸8602とスピンドル8606との間において係合箇所を設けることができる。係合部材408Aを前後方向において中間軸8602とスピンドル8606との回転軸間に配置することが可能となり、部品の間隔を生かした効率の良い配置とすることができる。
また、第2ベルト8608を用いることにより、確実な回転力、駆動力の伝達が可能となる。
第4プーリ8607のギア歯と係合部材408Aとが係合することにより、第4プーリ8607と第3プーリ8605との間の空間を用いて、効率良く係合部材408Aを配置することができる。そのため、第4プーリ8607または第3プーリ8605近傍の構成を小さくすることが可能となる。
コイルバネ408Bの付勢力を用いることによって、使用者が係合部材408Aの操作を終了した後、自動的に第4プーリ8607と係合部材408Aとの係合が解除される。そのため、切断刃4061の交換作業が効率よく、容易となる。
なお、本発明の付勢部材は、コイルバネには限定されない。各実施の形態で用いたコイルバネの代替として、板バネや皿ばね等の各種バネ、またはエラストマ等の弾性材を用いて付勢力を発生させることも可能である。モータ本体4068Aは、整流子モータに限定されず、例えば、ブラシレスタイプのモータ等の駆動部を有する電動工具に適用可能であることは当業者にとって自明な事項であり、また、駆動源としてモータを使用した電動工具に限定されるものでないことも当業者にとって明らかである。
また、係合部材は第4プーリに係合するよう構成したが、第3プーリに係合するよう構成しても良い。この場合、スピンドルを確実に固定するために、第3プーリと第4プーリを張架するのはタイミングベルトであることが好ましい。タイミングベルトを採用することで、第3プーリを固定した固定力を第4プーリに伝達させることが可能となる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1、101、102、201、301…卓上丸鋸,6、106、107、206、306…切断部,60、260…伝達機構部,61…切断刃,64…モータハウジング,65、165、265…ギヤケース,66、166、266、366…ギヤカバー,68…モータ,68B…モータ軸,69a、69b、70a、70b、71a、71b…ベアリング,601…第1プーリ,602…中間軸,603、2603…第2プーリ,604…第1ベルト,605…第3プーリ,606…スピンドル,606A…装着部,607…第4プーリ,608…第2ベルト,652A、1652A…支持部,653A、1653A…支持部,655、656…突起,661B、2665A…支持部,661C…ガイド部,662A…支持部,662B…ガイド部,1652B…ガイド部,1653B…ガイド部,2661、3661…ベアリングホルダ,2661a、2661b…段差部,2661c…段差部,2661d、3661d…貫通孔,2663、3663…ベアリングホルダ,2665…突起,3661e…切欠き,3663D…突出部

Claims (20)

  1. 回転駆動するモータ軸を有するモータと、
    前記モータ軸に設けられ、前記モータ軸と一体回転する第1プーリと、
    前記モータ軸の回転に伴い従動回転する中間軸と、
    前記中間軸に設けられた第2プーリ及び第3プーリと、
    前記第1プーリ及び前記第2プーリ間に張架され、前記モータ軸の回転を前記中間軸に伝達する第1ベルトと、
    切断刃を装着可能な装着部を有する出力軸と、
    前記出力軸に設けられた第4プーリと、
    前記第3プーリ及び前記第4プーリ間に張架され、前記中間軸の回転を前記出力軸に伝達する第2ベルトと、
    前記第2プーリ及び前記第3プーリ間に位置し、前記中間軸を回転可能に支承する第1軸受部材と、
    前記第3プーリの反第2プーリ側に位置し、前記中間軸を回転可能に支承する第2軸受部材と、
    前記第1軸受部材及び前記第2軸受部材を支持する支持基部と、を備え、
    前記支持基部の一部は、前記第2プーリ及び前記第3プーリ間に位置することを特徴とする切断工具。
  2. 前記支持基部は、前記第1軸受部材と前記第2プーリとを支持する第1支持部材と、前記第2軸受部材を支持する第2支持部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載の切断工具。
  3. 前記第1支持部材に支持され、前記出力軸を回転可能に支承する第3軸受部材と、
    前記第2支持部材に支持され、前記出力軸を回転可能に支承する第4軸受部材と、を更に備えることを特徴とする請求項2に記載の切断工具。
  4. 前記第1プーリは、前記第2プーリよりも小径に形成され、
    前記第3プーリは、前記第4プーリよりも小径に形成され、
    前記第1プーリから前記第2プーリへの減速比は、前記第3プーリから前記第4プーリへの減速比よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の切断工具。
  5. 前記第2ベルトはタイミングベルトであり、
    前記第3プーリ及び前記第4プーリはタイミングプーリであることを特徴とする請求項3または4に記載の切断工具。
  6. 前記第1ベルトはVベルトであり、
    前記第1プーリ及び前記第2プーリはVプーリであることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の切断工具。
  7. 前記モータを収容するモータハウジングと、
    前記モータハウジングに支持され、前記モータ軸を回転可能に支承する第5軸受部材と、
    前記第1支持部材に支持され、前記モータ軸を回転可能に支承する第6軸受部材と、を更に備えることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の切断工具。
  8. 前記第2支持部材は、前記第2軸受部材を支持する第1支持部と、前記第1支持部に隣接し、前記中間軸の軸方向内側から前記第1支持部側に向かうにつれて前記中間軸の径方向内方に傾斜する第1ガイド部と、前記第4軸受部材を支持する第2支持部と、を有することを特徴とする請求項3乃至7の何れか1項に記載の切断工具。
  9. 前記第2支持部材は、前記第2支持部に隣接し、前記出力軸の軸方向内側から前記第2支持部側に向かうにつれて前記出力軸の径方向内方に傾斜する第2ガイド部を有することを特徴とする請求項8に記載の切断工具。
  10. 前記第2軸受部材は、前記中間軸の反第2プーリ側端部を支承し、
    前記第1ガイド部は、前記第1支持部の第2プーリ側に隣接し、
    前記第2ガイド部は、前記第2支持部の反装着部側に隣接することを特徴とする請求項9に記載の切断工具。
  11. 前記第3軸受部材は、前記出力軸の反装着部側端部を支承し、
    前記第1ガイド部は、前記第1支持部の反第2プーリ側に隣接し、
    前記第2ガイド部は、前記第2支持部の装着部側に隣接することを特徴とする請求項9に記載の切断工具。
  12. 前記第2支持部材は、前記第4軸受部材を支持する第1支持部分と、前記第2軸受部材を支持する第2支持部分と、を有し、前記第1支持部分及び前記第2支持部分は別部材で構成されていることを特徴とする請求項3に記載の切断工具。
  13. 前記第1支持部材は、前記第1支持部分を前記出力軸の径方向に位置決めする第1位置決め部を有することを特徴とする請求項12に記載の切断工具。
  14. 前記第1支持部分は、前記第1位置決め部に係合する第1係合部を有することを特徴とする請求項13に記載の切断工具。
  15. 前記第1支持部分は、前記第2支持部分を前記中間軸の径方向に位置決めする第2位置決め部を有することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の切断工具。
  16. 前記第2支持部分は、前記第2位置決め部に係合する第2係合部を有することを特徴とする請求項15に記載の切断工具。
  17. 前記第1支持部分は、前記中間軸を覆うように延び、前記中間軸の軸方向外側端部に対向するように貫通孔が形成され、
    前記第2軸受部材は、前記貫通孔に挿通され、
    前記第2支持部分は、前記貫通孔に挿通された前記第2軸受部材を支持することを特徴とする請求項12乃至16の何れか1項に記載の切断工具。
  18. 前記第1支持部分には、前記貫通孔の前記第2支持部分側の開口端から前記中間軸の軸方向内方に延びる切欠きが形成され、
    前記第2支持部分は、前記切欠きの前記開口端を閉鎖する閉鎖部を有することを特徴とする請求項17に記載の切断工具。
  19. 前記閉鎖部は、前記中間軸の径方向外方に突出することを特徴とする請求項18に記載の切断工具。
  20. 前記モータ軸に設けられ、前記モータ軸と一体回転して冷却風を発生するファンを更に有し、
    前記切欠き及び前記閉鎖部は、前記冷却風を前記第2支持部材の外方へ排出可能な風窓を画成することを特徴とする請求項18又は19に記載の切断工具。
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