JP6601177B2 - 現金回収システム - Google Patents

現金回収システム Download PDF

Info

Publication number
JP6601177B2
JP6601177B2 JP2015225357A JP2015225357A JP6601177B2 JP 6601177 B2 JP6601177 B2 JP 6601177B2 JP 2015225357 A JP2015225357 A JP 2015225357A JP 2015225357 A JP2015225357 A JP 2015225357A JP 6601177 B2 JP6601177 B2 JP 6601177B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cash
cassette
collection
collection cassette
banknote
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015225357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017097396A (ja
Inventor
秀人 根井
秀徳 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2015225357A priority Critical patent/JP6601177B2/ja
Publication of JP2017097396A publication Critical patent/JP2017097396A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6601177B2 publication Critical patent/JP6601177B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、現金回収システムに関する。
従来、レジなどの紙幣または硬貨(以下、現金と記す)の入出金を行う現金取扱機に着脱自在に設けられて、現金を回収する回収カセットが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)。
このようなものでは、現金を搬送する現金カセットに設けられたデータ記録部のデータと、搬送された現金の精査を行う受け側の装置によって計測されたデータとが突き合わせられる。そして、現金カセットによって搬送された金額が正しいか否かが調べられるように構成されている。
特開2012−8811号公報 特開2015−22519号公報
このような従来の回収カセットでは、現金に触れることが認められた者、たとえば、店舗の責任者や、現金の管理者など、一定の権限を有する者(以下、責任者と記す)が搬送して入出金処理を行っている。
しかしながら、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでは、昨今の開店時間の長時間化や、24時間営業などにより常に責任者がいるとは限らず、責任者以外の者が回収カセットの搬送を行えないのは、利便性が良好であるとは言い難かった。
本発明は、現金に直接触れる機会を無くすことにより、現金を搬送する際の取扱性を向上させることができる、回収カセットおよび回収カセットを用いた現金回収システムを提供することを目的とする。
本発明に係る現金回収システムは、回収カセットと、現金取引装置とを備え、回収カセットは、現金収納部と、現金収納部内の現金の外部への取出しに用いる現金出口部と、現金出口部から現金の取出しを阻止するもので、開状態で現金出口部を開けて現金の取出しが可能で、閉状態で現金出口部を覆って現金の取出しを不能とするシャッタドアと、シャッタドアが閉状態で係止可能なロックレバーと、を有し、現金取引装置は、回収カセットから現金を受け入れる現金出納口と、現金出納口を開閉可能とするカバー蓋体と、カバー蓋体に設けられ、現金出納口が開放される際に、ロックレバーに係止する係止鍵部と、を有し、回収カセットは、現金出納口に装着されていない状態では、ロックレバーがシャッタドアを係止して現金出口部を開放不能とし、回収カセットが現金出納口に装着されてカバー蓋体の開動作が行われると、該開動作に伴い、係止鍵部がロックレバーに係合して、シャッタドアを開放可能としている。
このような構成によれば、回収カセットは、現金収納部内に現金取扱機内の現金を収納した状態で、シャッタドアにより現金出口部が閉じられた状態のまま、ロックレバーがシャッタドアを係止して現金出口部を開放不能とし、現金取扱機から現金取引装置まで、移送することができる。
そして、回収カセットの現金出口部を、現金取引装置の現金出納口に装着すると、カバー蓋体の開動作が行われると、該開動作に伴い、係止鍵部がロックレバーに係合して、シャッタドアを開放可能とすることができる。このため、現金収納部内の現金に直接触れる機会が無くなり、現金取引装置の現金出納口から現金を投入することが出来る。
本発明によれば、現金に直接触れる機会を無くすことにより、責任者以外の者が回収カセットの搬送を行え、現金を搬送する際の取扱性を向上させることができる回収カセットが提供される。
実施形態の現金取扱機の全体の構成を説明する斜視図である。 実施形態の現金取扱機の構成を説明する模式的な側面図である。 実施形態の現金取扱機に用いる回収カセットの斜視図である。 実施形態の回収カセットで、前扉部を開放した様子を示す斜視図である。 実施形態の回収カセットで、シャッタドアを開放した様子を示す斜視図である。 実施形態の回収カセットで、図4中VI−VI線に沿った位置での断面図である。 実施形態の現金取引装置に、回収カセットを装着した様子を示す斜視図である。 実施形態の回収カセットで、図4中VIII−VIII線に沿った位置での断面図である。 実施形態の回収カセットで、図5中IX−IX線に沿った位置での断面図である。 実施形態の現金取引装置に回収カセットを装着した様子を示し、図7中X−X線に沿った位置での断面図である。 実施形態の現金取引装置に回収カセットを装着して、シャッタドアを開放した様子を示し、図7中X−X線に沿った位置に相当する位置での断面図である。
本発明の実施形態について、図1乃至図11を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態のレジ1の全体の構成を説明する斜視図である。
この実施形態のレジ1は、POS(POS system, point of sales system)レジスタと、現金取扱機としての自動釣銭機2とを備えて、筺体3に収納されている。
筺体3は、上側筺体3aおよび箱状の下側筺体3bを有している。このうち、上側筺体3a内には、主にPOSレジスタが収納されている。また、下側筺体3b内には、自動釣銭機2が収容されている。
そして、この自動釣銭機2は、POSレジスタと、相互に通信可能に接続されている。このため、レジ1によって紙幣100および硬貨の入出金管理を行なうことができる。
また、自動釣銭機2は、硬貨の入出金を行うための硬貨入出金部2aと、紙幣100の入出金を行うための紙幣入出金部2bと、入出金された現金を鑑別する図示しない鑑別部とを有して主に構成されている。
硬貨入出金部2aの硬貨入金口2cは、入金する硬貨が投入されるように構成されている。そして、この硬貨入金口2cから硬貨を投入するとその硬貨は硬貨入出金部2a内に引き込まれて金種別に振り分けられ、図示しない硬貨収納庫に収納されるように構成されている。
この自動釣銭機2は、硬貨出金口2dおよび硬貨リジェクト口2eを有している。硬貨出金口2dは、出金する硬貨を集積することができる。また、硬貨の釣銭が必要なときは、硬貨入出金部2a内に収納された硬貨をこの硬貨出金口2dから払い出すことができる。
さらに、硬貨リジェクト口2eは、硬貨入金口2cに投入された硬貨を硬貨入出金部2a内に引き込み鑑別した結果、1円、5円、10円、50円、100円、500円硬貨のいずれでもないと判断したリジェクト硬貨として返却する返却口である。
一方、紙幣入出金部2bの紙幣入出金口2fは、入金する紙幣を投入する紙幣入金口および出金する紙幣を蓄積する出金口である。この紙幣入出金口2fに投入された紙幣は自動釣銭機2内に引き込まれて金種別に振り分けられる。そして後述する現金収納部21または現金格納部121内に収納される。
この実施形態のレジ1は、表示操作部2gを有している。表示操作部2gは、自動釣銭機2への現金補充に関する操作者への操作案内を表示する他、操作者による入力操作等を受け付ける。
また、レジ1は、商品に付されているバーコードから商品の金額を読取るバーコード読取部2jを備えている。加えてさらに、レジ1は、表示部2hとその画面に配された液晶ディスプレイ等のタッチパネルからなるレジスタ表示操作部2iを含む。
そして、表示部2hは、顧客が購入する商品の総額等やバーコードの付されていない商品の金額を入力するためのテンキー等の入力キーを表示し、その入力キーをタッチパネル上から押下することで入力キーに定義された情報を入力できるように構成されている。
さらに、レジ1は、レシート印字部2kを有している。レシート印字部2kは、顧客が購入した商品の総額や顧客から預かった現金金額、顧客に支払う釣銭等を印字したレシートを発行する機能を有している。
この実施形態の現金回収システムは、上述したレジ1と、ATM10(図7参照)と、レジ1からATM10までの間にて現金を移送する際に用いられる、図3に示すような回収カセット20とを備えて主に構成されている。
すなわち、図1に示す実施形態のレジ1の前面下部4には、カセット収納開口5が形成されている。そして、このカセット収納開口5には、回収カセット20が水平方向Aに挿抜可能で、着脱自在となるように装着されている。
図2は、実施形態のレジ1のうち、自動釣銭機2の構成を説明する模式的な側面図である。
このうち、回収カセット20は、現金格納部121内の紙幣格納庫122a、122b、122cに収納した紙幣100を回収する際、その紙幣100を収納する。回収カセット20は、自動釣銭機2の前面下部4に開口されているカセット収納開口5から一側面が外部に突設された状態で、取り外し可能となるように収納されている。
また、回収カセット20は、図示しないロック機構によって装置内からの取り出しが制限されており、後述のドアシリンダ錠部26に専用鍵が差し込まれて専用鍵(マスタキーまたはメンテナンスキー)が回動したときにロック機構によるロックが外れて取り出せるように構成されている。
さらにリジェクト収納部6は、入金処理時に欠損等によって釣銭に適さないと鑑別された紙幣や出金処理で斜行や重送等の異常搬送によって釣銭に適さないと鑑別された紙幣などのリジェクト紙幣を収納している。
自動釣銭機2の紙幣入出金口2fは、投入された紙幣100を1枚ずつ分離して紙幣搬送路120に繰り出すための繰り出し手段2mを備えている。紙幣搬送路120は、対向配置されたローラあるいはベルト等により構成されている。そして、紙幣搬送路120は、紙幣入出金口2fから繰り出された紙幣100を挟持して正逆方向に搬送する機能を有している。
紙幣搬送路120は、紙幣鑑別部121aを経由して紙幣格納庫122a、122b、122c、回収カセット20、リジェクト収納部6へ紙幣100を搬送する。紙幣鑑別部121aは、紙幣入出金口2fから搬送されてきた紙幣の金種や正損を鑑別する機能を有する。また、紙幣搬送路120は、紙幣100の通過を検知するための図示しないセンサを複数配置している。さらに、紙幣搬送路120は、紙幣100の搬送経路を切り替えるための搬送切替ブレード120a,120b,120c、120dを有している。
紙幣格納庫122a、122b、122cは、図示しないステージを有し、そのステージ上に紙幣100を落下させて集積する。例えば紙幣格納庫122aは千円券を収納し、紙幣格納庫122bには5千円券、紙幣格納庫122cには2千円券と1万円券を混在させて収納するようにしてもよい。
また、紙幣格納庫122a、122bは顧客に釣銭として用いる紙幣を収納する釣銭用紙幣収納庫としても運用されているものとし、釣銭用として予め準備された釣銭準備金である紙幣100が係員によって収納される。
さらに紙幣格納庫122a、122b、122cは、最上位に積まれている紙幣を紙幣搬送路120に繰り出すための図示しない紙幣繰出機構が設けられている。
そして、紙幣搬送路120は、紙幣格納庫122a、122b、122cに収納した紙幣100を回収カセット20、または紙幣入出金口2fへ搬送する。
図3は、実施形態のレジ1にて、現金のうち紙幣100の回収に用いる回収カセット20の斜視図である。
図4は、実施形態の回収カセットで、前扉部24を開放した様子を示す斜視図である。
この実施形態の回収カセット20は、図8,図9に示すような複数のローラ28,29を有する現金入口部12と、レジ1の紙幣100を収納する平箱状の現金収納部21と、現金収納部21の前面に開口形成される現金出口部22とを有している。
回収カセット20は、現金収納部21内に位置してレジ1に装着されている状態では、自動釣銭機2から送られてくる紙幣100を、現金入口部12を介して取り込み、内部に集積するように構成されている。また、現金入口部12のローラ28,29は、逆回転を防止することにより現金収納部21内の紙幣100が抜出不能とされている。
そして、この回収カセット20の現金出口部22は、内部に集積された紙幣100を、ATM10の現金出納口11から投入する際に、紙幣100の取出しに用いる。
この実施形態の回収カセット20は、現金出口部22を開閉可能な前扉部24およびシャッタドア23を有している。
このうち、前扉部24は、図1に示すようなレジ1に回収カセット20が装着されている状態では、前記カセット収納開口5に位置して、レジ1の前扉と共用されるように構成されている。
また、この実施形態の前扉部24は、図3に示すように現金出口部22の下縁側に設けられた支持軸25を回転中心として回動可能に軸支されている。さらに、この実施形態の前扉部24は、図4に示すように開放された状態では、ほぼ約180度反転した位置にて停止するように構成されている。
さらに、この実施形態の前扉部24には、ドアシリンダ錠部26が設けられていて、前扉部24を閉じた状態で、図示しないメンテナンスキーを用いた施錠により、前扉部24をロック状態とすることができる。
そして、ドアシリンダ錠部26がロック状態では、前扉部24が開放不能となるとともに、回収カセット20がカセット収納開口5から抜き出し不能となる。
また、ドアシリンダ錠部26は、メンテナンスキーを用いた解錠により、前扉部24のロック状態を解除することができる。ロック状態が解除されると、前扉部24が開放可能となるとともに、回収カセット20がカセット収納開口5から抜き出し可能となるように構成されている。
さらに、この実施形態の回収カセット20には、現金出口部22を開閉可能とするシャッタドア23(図4参照)が設けられている。
図5は、実施形態の回収カセット20で、前扉部24と後述するシャッタドア23とを開放した様子を示す斜視図である。シャッタドア23は、蛇腹状を呈していて、前扉部24よりも内側に設けられている。そして、図9中B方向へガイドレール32に沿って、湾曲しながらスライド移動することにより、現金出口部22を開閉可能とするように構成されている。
図6は、実施形態の回収カセット20にて図4中VI−VI線に沿った位置での断面図である。また、図7は、実施形態のATM10に回収カセット20を装着した様子を示す斜視図である。さらに、図8は、図4中VIII−VIII線に沿った位置での断面図である。そして、図9は、実施形態の回収カセットで、図5中IX−IX線に沿った位置での断面図である。
この回収カセット20のシャッタドア23は、可撓性を有する一枚のシート30と、このシート30に互いに平行に貼設された複数のスラット31…と、これらのシート30の両側でスライドガイドする湾曲形成されたガイドレール32とを有して主に構成されている。
このうち、スラット31は、長尺状の樹脂製板材の長手方向をシャッタドア23の出し入れ方向と直交させて配列されている。
ガイドレール32は、回収カセット20の上面部と現金出口部22との二側面に沿って形成されたほぼ直交する直線状部と、これらの直線状部間を接続する上隅コーナ部に形成される円弧状の湾曲部27aとを有している。
そして、シャッタドア23は、ガイドレール32のうち、湾曲部27aの円弧形状に沿ってスライド移動する際、スラット31,31間のシート30部分を屈曲させながら、円滑に通過可能となるように構成されている。
このシャッタドア23には、さらに、最も現金入口部12に近い側のスラット31aに、現金収納部21の外部から操作可能なスライド操作ノブ33が設けられている。そして、このスライド操作ノブ33を回収カセット20の上面部の外側面に沿ってスライド移動(図4中C方向)させると、シャッタドア23が現金出口部22を開閉する。
シャッタドア23は、図8に示すように、引出位置では、シャッタドア23の前端縁が現金出口部22の下縁部に近接する位置まで各スラット31を降下させて、前記現金出口部22が覆われる。つまり、シャッタドア23の引出位置とは、現金出口部22が閉じられることにより、回収カセット20の内部に設けられた現金収納部21内の紙幣100を外部から取り出せないシャッタドア23の状態になっている位置をいう。
また、シャッタドア23は、図9に示すように、収納位置では、シャッタドア23の後縁に位置するスラット31aが現金入口部12方向に最もスライド移動した位置となり、各スラット31は、前記現金収納部21の内側壁27に沿って格納される。これにより、現金出口部22は、外部空間と連通して開放される。つまり、シャッタドア23の収納位置とは、現金出口部22が開放されることにより、回収カセット20の内部に設けられた現金収納部21内の紙幣100を外部から取り出せるシャッタドア23の状態になっている位置をいう。
さらに、この実施形態の回収カセット20は、図4に示すような連動ロック部35を含んで構成されている。この連動ロック部35は、図6および図8,図9に示すように、現金収納部21の左右側壁21a,21bから内側に向けてそれぞれ突設される回動軸部36a,37aと、左のかぎ型および右のかぎ型を異ならせるロックレバー36,37とを有している。
このうち、ロックレバー36,37には、前端縁近傍に係合凹部36b,37bがそれぞれ形成されている。
また、図10,図11に示すように、前記ATM10には、カバー蓋体13が設けられている。カバー蓋体13は、現金出納口11をスライドにより開閉自在とするように構成されている。このカバー蓋体13には、係止鍵部14が一体に突設されて形成されている。
そして、係止鍵部14の形状は、係合凹部36b,37bの形状と適合することにより、ロックレバー36,37をそれぞれ所望の回動角度まで回動させることが出来るように構成されている。
このロックレバー36,37には、係合凹部36b,37bが形成されている前端縁とは、反対側に位置する後端縁近傍に、ロック爪部36c,37cがそれぞれ設けられている。ロック爪部36c,37cは、シャッタドア23が現金出口部22を閉じている状態で、それぞれのロックレバー36,37の回動角度に応じて、シャッタドア23の最も現金入口部12に近い側のスラット31aに係止または係止を解除することができる。
これにより、シャッタドア23を開放不能または開放可能とすることができるように構成されている。
また、このロックレバー36,37は、現金収納部21の左右側壁21a,21bの内側に設けられているため、外部から視認しにくく、回動角度を特定することが困難であるとともに、紙幣100を移送する者によって操作することが困難な位置に設けられている。そして、係合凹部36b,37bの形状を識別できないようにするとともに、外部から回動操作が不能となるように、さらにカバー部材などを設けるようにしてもよい。
そして、これらのロックレバー36,37は、図2に示すマスタ錠部26aに機械的に連動させることができる。この場合、責任者が所持する図示しないマスタキーによって図2に示すマスタ錠部26aを解錠可能としてもよい。この場合、責任者以外の従業員など、マスタキーを所持しないものは、回収カセット20内の紙幣100に触れることができないように構成されている。
次に、この実施形態の回収カセット20および回収カセット20を用いた紙幣回収システムの作用効果について説明する。
まず、レジ1にて集積された紙幣100を回収カセット20ごと取り出すために、従業員は、所持可能な図示しないメンテナンスキーを用いてドアシリンダ錠部26を解錠する。そして、図1に示すように、回収カセット20を水平方向Aに沿ってスライドさせて引き出す。
レジ1から引き出された回収カセット20は、図4に示すように前扉部24を開放しているが、シャッタドア23は閉じられているため、従業員は、内部に回収された紙幣100に触ることはできない。
なお、マスタキーを所持する責任者は、マスタ錠部26aを用いることにより、ロックレバー36,37によるロックを解放して、図9に示すように、回収カセット20から紙幣100を取り出すことができる。
レジ1から、シャッタドア23により現金出口部22が閉じられた状態のまま、店内に設置されているATM10まで移送された回収カセット20は、図7に示すように前扉部24を約180度開いて、倒立させられる。
図7は、実施形態の現金取引装置としてのATM(現金自動預払機)10の一部を示す斜視図である。ATM10は、レジ1が設けられているスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの店内に設置されて、レジ1にて回収された紙幣100を入金する。
ATM10は、図10、図11に示すような現金出納口11を開閉自在とするカバー蓋体13を有している。このカバー蓋体13には、連動ロック部35と連動して解錠する鍵部としての係止鍵部14が設けられている。
そして、図7に示すようにATM10の現金出納口11に、回収カセット20が倒立状態で装着される。
回収カセット20は、倒立させられても、図4に示すようにシャッタドア23が閉じられたままであるため、現金収納部21内の紙幣100が飛散するおそれがない。
図10、図11は、実施形態のATM10の現金出納口11に回収カセット20が装着された様子を示している。
ATM10に紙幣100を投入するため、従業員は、前扉部24を約180度開いた回収カセット20を倒立させて、現金出納口11に内嵌させる(図7参照)。この状態では、図10に示すように前扉部24によって所定角度αだけ傾いていても、開放位置の前扉部24によって支持されて、回収カセット20が自重では、倒れにくい。このため、回収カセット20は現金出納口11から外れにくく、安定して装着される。
このように、移送中、回収カセット20は、シャッタドア23が閉じられたままであるため、移送する従業員は、内部の紙幣100に触ることができない。そして、回収カセット20は、図4に示すようにシャッタドア23が閉じられたまま、倒立させられてATM10に装着される。
このため、紙幣100を移送する者は、現金収納部21内の紙幣100に直接触れる機会が無い。したがって、責任者以外の者、たとえば従業員が回収カセット20による紙幣100の移送を行うことが可能となる。
次に、紙幣100を移送する者は、ATM10のパネル等の操作により、入金操作を行なう。入金操作が行われると、現金出納口11のカバー蓋体13は、退避方向Dにスライド移動して、現金出納口11を開放する。
カバー蓋体13に一体に形成された係止鍵部14は、図10および図11に示すように、カバー蓋体13の移動に伴って退避方向Dに移動して、ロックレバー36,37の係合凹部36b,37bと係合する。そして、係止鍵部14は、回動軸部36a,37aを回動中心として、それぞれのロックレバー36,37を矢印E方向(図11参照)へ所望の角度分だけ、回動させる。
ロックレバー36,37は、予めそれぞれ設定されている角度分だけ、回動することにより、シャッタドア23の後端部のスラット31aへのロック爪部36c,37cの係止を解除する。これにより、シャッタドア23は、スライド方向B(図9参照)への移動が許容される。
従業員は、スライド操作ノブ33を上方向F(図11)に向けて引き上げることにより、シャッタドア23を、ガイドレール32に沿って現金収納部21内にスライド移動させて、現金出口部22を開放することができる。
現金出口部22の開放により、現金収納部21内に収容されていた紙幣100は、自重により、ATM10内に落下する。ATM10では、紙幣100の投入が確認されると、カバー蓋体13を閉じて、紙幣100の計数が開始される。
また、図11に示すようにカバー蓋体13が開放されている状態では、係止鍵部14がロックレバー36,37の係合凹部36b,37bへ係合されたままである。このため、回収カセット20をATM10の現金出納口11から取り外すことができない。したがって、入金操作を行う者は、投入中の紙幣100に触れることができない。
そして、ATM10は、紙幣100の計測を開始するとカバー蓋体13を図10に示す位置に戻して閉じる。これによりカバー蓋体13の係止鍵部14は、ロックレバー36,37の係合凹部36b,37bとの係合を解除するため、回収カセット20をATM10の現金出納口11から取り外すことが可能となる。
このように、ATM10のカバー蓋体13が閉じられるまでは、入金操作を行う者は、回収カセット20を現金出納口11から外すことが出来ない。そして、カバー蓋体13が閉じられ始めてから、ようやく回収カセット20を現金出納口11から外すことができる。このため、従業員は、ATM10内に投入された紙幣100に触れることなく移送を完了することができる。
なお、この実施形態では、回収カセット20が左,右のかぎ型を異ならせるロックレバー36,37を有している。ロックレバー36,37は、左,右で形状を異ならせることにより、それぞれ異なる角度に規定しないとロック爪部36c,37cがスラット31の端部から外れないように構成されている。
そして、これらのロックレバー36,37は、図6に示すように、回動軸部36a,37aによって、回収カセット20の左,右側にて、独立して回動自在となるように軸支されている。
このため、一方の鍵型を複写して外れる角度を特定できても、他方の鍵型を含めて左,右同時に複写するとともに、同時に再現することは困難である。よって、ロックレバー36,37の防盗性を向上させることができる。
さらに、ATM10のカバー蓋体13に一体に形成される係止鍵部14の形状についても含めて、各ロックレバー36,37の係合形状を異ならせることも可能であり、係止鍵部14の数量を増大させることにより、さらに防盗性を向上させることができる。なお、この実施形態では、2本のロックレバー36,37を設けたものを示して説明してきたが、ロックレバー36,37のうち、いづれか1本にて構成されていてもよい。
しかも、既存のATM10の構成を大幅に変更する必要がなく、ATM10に係止鍵部14を形成するカバー蓋体13を交換したり、あるいは、このカバー蓋体13を含めて周辺のフロントパネルをモジュール化して交換するだけで、回収カセット20を用いた紙幣回収システムを構築することができる。したがって、紙幣回収システムの導入に際して、設備コストの増大を抑制することができる。
また、シャッタドア23は、引出位置で現金出口部22を覆い、収納状態で現金収納部21の内側壁27に沿って、スライド移動して格納される。このため、例えば、ATM10の方向に回動する開き扉のように、開閉の際ATM10の現金出納口11の周縁に干渉して開閉が困難または不十分となるおそれがない。
この実施形態の回収カセット20は、現金出納口11に装着されて、現金出納口11を覆う位置まで近接している状態であっても、上面部に突設されているスライド操作ノブ33を用いてシャッタドア23をスライド移動させることにより、干渉することなく円滑な開閉操作が可能である。
上述してきたように、回収カセット20に設けられた連動ロック部35によって、搬送中は、シャッタドア23を閉じた状態で施錠して、開放を不能とする。そして、現金出口部22が現金出納口11へ装着されると、通常のATM10における入金操作に連動して解錠される。このため、シャッタドア23は、開放可能な状態となる。
搬送した者は、現金収納部21の外部から、操作可能なスライド操作ノブ33を上方向Fに向けて引き上げる。紙幣100は、ATM10の現金出納口11の上方が回収カセット20によって覆われた状態にて、ATM10内に投入される。
このように、紙幣100を露出させることなく、搬送する際の防盗性を向上させつつ、取扱性を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る回収カセット20および回収カセット20を用いた紙幣回収システムについて詳述してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態では、現金として紙幣を用いるものを例示して説明してきたが、特にこれに限らず、硬貨であってもよい。ATM側の現金出納口の大きさおよび形状を異ならせておくことにより、硬貨の現金出納口と紙幣の現金出納口とを間違えて、装着しようとしても、実施形態の回収カセットでは、装着不能であるとともに、シャッタが開放されない。したがって、ユーザは、正しい現金出納口に回収カセットを装着し直すことができる。
さらに、本実施形態では、現金取扱機としてPOSレジスタと通信可能な自動釣銭機2を用いて説明してきたが、特にこれに限らない。たとえば、収納された現金を現金出納口が形成された現金取引装置まで移送する回収カセットを備えているものであれば、どのような種類の現金取扱機であってもよい。このように現金取扱機の形状、数量及び設置場所が限定されるものではない。
また、本実施形態のシャッタドア23は、可撓性を有する一枚のシート30と、このシート30に互いに平行に貼設された樹脂製の複数のスラット31…とから構成されているが、たとえば、金属製のスラットやあるいは、帯状に形成されていて、各スラット間を連結するシートであってもよく、現金出口部22を開閉可能とするものであればシート30およびスラット31の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
1 レジ
2 自動釣銭機(現金取扱機)
3 筺体
4 前面下部
5 カセット収納開口
10 ATM(現金取引装置)
11 現金出納口
12 現金入口部
13 カバー蓋体
14 係止鍵部(鍵部)
20 回収カセット
21 現金収納部
21a 左右側壁
22 現金出口部
23 シャッタドア
24 前扉部
25 支持軸
26 ドアシリンダ錠部
26a マスタ錠部
27 内側壁
27a 湾曲部
28,29 ローラ
30 シート
31,31a スラット
32 ガイドレール
33 スライド操作ノブ
35 連動ロック部
36 ロックレバー
36a 回動軸部
36b 係合凹部
36c ロック爪部
100 紙幣
121 現金格納部

Claims (6)

  1. 回収カセットと、現金取引装置とを備え、
    前記収カセットは、現金収納部と、
    前記現金収納部内の現金の外部への取出しに用いる現金出口部と、
    前記現金出口部から現金の取出しを阻止するもので、開状態で前記現金出口部を開けて現金の取出しが可能で、閉状態で前記現金出口部を覆って現金の取出しを不能とするシャッタドアと、
    前記シャッタドアが閉状態で係止可能なロックレバーと、を有し、
    前記現金取引装置は、前記回収カセットから現金を受け入れる現金出納口と、
    前記現金出納口を開閉可能とするカバー蓋体と、
    前記カバー蓋体に設けられ、前記現金出納口が開放される際に、ロックレバーに係止する係止鍵部と、を有し、
    前記回収カセットは、前記現金出納口に装着されていない状態では、前記ロックレバーが前記シャッタドアを係止して前記現金出口部を開放不能とし、前記回収カセットが前記現金出納口に装着されて前記カバー蓋体の開動作が行われると、該開動作に伴い、前記係止鍵部が前記ロックレバーに係合して、前記シャッタドアを開放可能とすることを特徴とする現金回収システム
  2. 前記シャッタドアの一部には、前記現金収納部の外部から、操作可能なスライド操作ノブが設けられていて、前記スライド操作ノブは、前記係止鍵部がロックレバーに係合して、前記シャッタドアを開放可能としたときに操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の現金回収システム
  3. 現金取扱機の現金が、前記回収カセットに回収されることを特徴とする請求項1または2に記載の現金回収システム。
  4. 前記回収カセットは、前記現金取扱機の現金収納部を開閉する前扉と共用される前扉部をさらに含み、前記前扉部は、開放位置にて、前記現金出口部を前記現金出納口に装着されることにより、前記現金収納部が倒立状態で支持されることを特徴とする、請求項に記載の現金回収システム。
  5. 前記現金取扱機は、入出金された現金を鑑別する鑑別部と、該鑑別部で鑑別した現金を金種別に収納する現金格納部とを含み、前記現金格納部に前記回収カセットを取り外し可能に設けた自動釣銭機を有することを特徴とする請求項3または4に記載された現金回収システム。
  6. 前記ロックレバーに係合凹部が形成されており、前記カバー蓋体が開放されたときに前記係止鍵部が前記係合凹部に係合することにより、前記回収カセットを前記現金出納口から取外不能とすることを特徴とする請求項1に記載の現金回収システム。
JP2015225357A 2015-11-18 2015-11-18 現金回収システム Active JP6601177B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015225357A JP6601177B2 (ja) 2015-11-18 2015-11-18 現金回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015225357A JP6601177B2 (ja) 2015-11-18 2015-11-18 現金回収システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017097396A JP2017097396A (ja) 2017-06-01
JP6601177B2 true JP6601177B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=58816839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015225357A Active JP6601177B2 (ja) 2015-11-18 2015-11-18 現金回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6601177B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6758610B2 (ja) 2018-02-15 2020-09-23 カシオ計算機株式会社 金銭収納装置
JP6811942B2 (ja) 2018-02-15 2021-01-13 カシオ計算機株式会社 金銭収納装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5821009Y2 (ja) * 1977-11-30 1983-05-02 ロ−レルバンクマシン株式会社 現金等の収納箱
JP3308106B2 (ja) * 1993-06-30 2002-07-29 株式会社高見沢サイバネティックス 硬貨処理装置
JP3443676B2 (ja) * 1996-08-02 2003-09-08 グローリー工業株式会社 貨幣入出金装置
JPH10162198A (ja) * 1996-11-27 1998-06-19 Omron Corp 価値媒体の収納装置および現金の収納装置
JP5753765B2 (ja) * 2011-10-31 2015-07-22 富士通フロンテック株式会社 現金カセット収納装置及び現金カセット収納処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017097396A (ja) 2017-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5540936B2 (ja) 自動釣銭機
JP6568704B2 (ja) 有価媒体処理装置
JPWO2009031237A1 (ja) 貨幣収納カセット及び貨幣処理装置
JP5387514B2 (ja) 紙幣処理装置
WO2013047344A1 (ja) レジシステム
JP2014106791A (ja) 貨幣入出金装置及び貨幣入出金装置の貨幣管理方法
JP5775774B2 (ja) 貨幣処理装置
JP6601177B2 (ja) 現金回収システム
JP6726002B2 (ja) 貨幣処理装置および貨幣処理方法
JP5194413B2 (ja) 現金入出金機
JP2006350415A (ja) 現金取扱装置
JP2018101279A (ja) 貨幣処理装置及び精算システム
JP6324742B2 (ja) 有価媒体処理装置、有価媒体処理システム及び有価媒体処理方法
JP4539540B2 (ja) 紙幣処理装置
JP6046215B2 (ja) 貨幣処理装置
JP6435954B2 (ja) 現金処理装置
JP5543288B2 (ja) 自動釣銭機
JP6770372B2 (ja) 貨幣処理機、貨幣処理システムおよび貨幣処理方法
JP6277747B2 (ja) 入出金装置及び入出金プログラム
JP5417999B2 (ja) 紙幣回収システム、紙幣収納庫、及び紙幣格納庫
JP5955528B2 (ja) レジシステム
JP2014078089A (ja) 紙葉類処理装置
JP7268919B2 (ja) 貨幣処理装置
JPS60123991A (ja) 硬貨処理装置
JP6861467B2 (ja) 貨幣管理システム、貨幣処理装置および貨幣管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160425

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180815

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6601177

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150