JP6600153B2 - 配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法 - Google Patents

配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法 Download PDF

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Description

この発明は、物品を配達する配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法に関する。
従来、自宅等に荷物を配達する場合には、受取を行う受取人が在宅している必要があった。受取人が不在であると、配達先まで荷物を持っていったとしても配達が完了できず、再度の配達を行う事態となるので、受取人にも配達を行う業者にも大きな負担となる。
そこで、配達時間の指定や、コンビニエンスストアでの受取、宅配ボックスなどが利用されている。例えば、特許文献1が開示する宅配ボックスは、来訪者に対して自動応答し、来訪者の音声から特定の単語を識別したならば、来訪者の応対種別を「宅配」と判定し、荷物の入庫を案内するための音声メッセージを通知する技術を開示している。
特開2013−126498号公報
しかしながら、上述した従来技術が開示するような宅配ボックスの設置や運用にはコストがかかるため、集合住宅の一部で使用されるに留まり、一般住宅への設置は進んでいないのが実情である。また、かかる宅配ボックスを用いたとしても、自宅でしか受取を行えないという制限は残る。
コンビニエンスストアでの受取サービスは、受取人には追加のコストが掛らず、また、受取の場所もある程度選択可能できるようになるため、受取人にはメリットが大きい。しかし、コンビニエンスストア側に大きな負担を強いることになるという問題がある。
また、配達時間を指定する場合であっても、指定した時間に必ず在宅できるとは限らないため、受取が出来ない事態が発生する可能性が残る。また、やはり自宅でしか受け取れないため、在宅時間の短い人物にとっては利便性が低い。
これらのことから、配達する側にとっても受け取る側にとってもさらなる利便性の向上が求められている。特に近年では、インターネットショッピングなど物品の配達を前提としたサービスの利用が多くなっており、配達の効率化は重要度を増している。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、物品の配達における利便性を向上することのできる配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、物品を配達する配達システムであって、前記物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置と、前記ロッカーを前記物品の配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付手段と、前記配達依頼受付手段により受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示手段と、前記配達指示手段による指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段とを備え、前記配達作業判定手段は、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付手段によって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配達作業判定手段は、前記配達作業を行う作業者が所定の操作を行った場合に前記配達作業が完了したと判定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記通知待機手段は、前記ロッカー装置に設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配達指示手段及び前記通知待機手段は、前記ロッカー装置と通信可能なサーバ装置に設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、物品を配達する配達システムであって、前記物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置と、前記ロッカーを前記物品の配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付手段と、前記配達依頼受付手段により受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示手段と、前記配達指示手段による指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記新規の配達用データが既存の配達用データと重複しなければ当該新規の配達用データに対応するロッカーを施錠し、前記新規の配達用データが既存の配達用データと重複するならば当該既存の配達用データに対応するロッカーを開錠する施錠管理手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記配達通知実行手段は、対応するロッカーを開錠するために必要な開錠用データを前記配達通知として送信することを特徴とする。
また、本発明は、物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置であって、前記ロッカーを配達先として指定した配達依頼に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達依頼に対応する配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段とを備え、前記配達作業判定手段は、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付手段によって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定することを特徴とする。
また、本発明は、物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置であって、前記ロッカーを配達先として指定した配達依頼に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達依頼に対応する配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と、前記配達用データ受付手段が受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、物品の配達を管理する配達管理方法であって、前記物品を収納して施錠可能なロッカーを配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付ステップと、前記配達依頼受付ステップにより受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示ステップと、前記配達指示ステップによる指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付ステップと、前記配達用データ受付ステップにより受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機ステップと、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定ステップと、前記配達作業判定ステップにより前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機ステップが待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行ステップとを含み、前記配達作業判定ステップは、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付ステップによって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定することを特徴とする。
また、本発明は、物品の配達を管理する配達管理方法であって、前記物品を収納して施錠可能なロッカーを配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付ステップと、前記配達依頼受付ステップにより受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示ステップと、前記配達指示ステップによる指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付ステップと、前記配達用データ受付ステップにより受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機ステップと、前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定ステップと、前記配達作業判定ステップにより前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機ステップが待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行ステップと、前記配達用データ受付ステップが受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定ステップとを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、誤った配達通知が依頼元に到達することを防ぎ、物品の配達における利便性を向上することができる。
図1は、実施例1に係る配達システムの概念を説明するための説明図である。 図2は、本発明に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。 図3は、ロッカー装置の外観構成を示す外観構成図である。 図4は、ロッカー装置の内部構成を示すブロック図である。 図5は、図4に示したロッカー管理データについての説明図である。 図6は、サーバの内部構成を示すブロック図である。 図7は、図6に示した注文管理データについての説明図である。 図8は、ロッカー装置の処理手順を示すフローチャートである。 図9は、図8に示した配達作業受付処理の詳細を説明するフローチャートである。 図10は、図8に示した取出受付処理の詳細を説明するフローチャートである。 図11は、サーバの処理手順を示すフローチャートである。 図12は、実施例2に係る配達システムの概念を説明するための説明図である。 図13は、実施例2に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。 図14は、実施例2に係るロッカー装置の内部構成を示すブロック図である。 図15は、実施例2に係るサーバの内部構成を示すブロック図である。 図16は、入れ違いへの対処についての説明図である。 図17は、係員モードによる入れ違い対処の処理手順を示すフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例1に係る配達システムの概念について説明する。図1は、実施例1に係る配達システムの概念を説明するための説明図である。本実施例1に係る配達システムは、ロッカー装置10を配達先として選択できる点に特徴がある。
ロッカー装置10は、物品を収納するロッカーを複数有し、複数のロッカーを個別に施錠可能である。また、ロッカー装置10は、複数箇所の駅等の公共施設にそれぞれ設置することが好適である。ロッカー装置10は、物品の預入と取出とを同一人物が行うことを想定したコインロッカー機能を有してもよいが、本実施例1では説明を簡明にするため、物品の配達先としてのみ用いる配達専用のロッカー装置10を例示して説明を行う。
利用者(例えば、後述するように物品の購入者等)は、端末装置30を操作し、サーバ20に対して物品の配達依頼を行う(1)。この配達依頼では、配達先としてロッカー装置10が有するロッカーを選択することができる。
配達依頼を受けたサーバ20は、配達業者等に物品の配達指示を行う(2)。ここで、サーバ20は、配達依頼に対応する配達鍵データを生成し、配達指示に配達鍵データを含めておく。配達業者は、配達指示に基づいて物品をロッカー装置10のロッカーに収納するとともに、配達鍵データをロッカー装置10に読み取らせる。
ロッカー装置10は、物品が収納されたロッカーを施錠するとともに、当該施錠を開錠するための取出鍵データを生成する。そして、配達鍵データと取出鍵データとを含む配達通知をサーバ20に対して送信する(3)。ロッカー装置10がサーバ20に対して行う配達通知を、便宜上「第1の配達通知」という。
第1の配達通知を受信したサーバ20は、配達鍵データによって配達依頼を特定し、配達依頼の依頼元である端末装置30に取出鍵データを含む配達通知を送信する(4)。サーバ20が端末装置30に対して行う配達通知を、便宜上「第2の配達通知」という。利用者が、第2の配達通知に含まれていた取出鍵データをロッカー装置10に読み取らせると(5)、ロッカー装置10は、対応するロッカーを開錠するので、利用者は物品の受取が可能となる。
このように、ロッカーを物品の配達先として指定する配達依頼を受け付け、当該配達依頼に基づいてロッカーに物品が収納された場合に施錠を行い、開錠するために必要な取出鍵データを配達依頼の依頼元に通知することによって、ロッカーを物品の受け渡しに利用することができる。このため、配達する側と受取る側の双方にとって利便性の高い配達システムを実現可能である。
なお、例えば、単一の配達業者が、複数の配達依頼に基づき、複数の物品を異なるロッカーに収納する場合には、1つのロッカーに収納する度に依頼元への配達通知を行うのではなく、一連の作業として配達されるべき複数の物品の収納が終了するまで待機し、その後、依頼元への通知を行うことが好ましい。収納した物品と配達鍵データの対応関係を誤って操作した場合に、誤った配達通知が依頼元に到達することを防ぐためである。
次に、本発明に係る配達システムをインターネットショッピングに適用した場合の具体例について説明する。図2は、本発明に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。
図2に示した例では、サーバ20は、物品を販売する販売サイトを提供する。具体的には、サーバ20は、商店40が販売する物品の情報を表示制御し、物品に対する購入操作、すなわち注文を受け付けることができる。また、サーバ20は、ロッカー装置10から配達先として使用可能な空きロッカーを示すデータを取得することができる。
購入者は、端末装置30を操作してサーバ20にアクセスし、所望の物品を購入する(1)。この購入が、配達依頼に対応する。購入した物品の配達先として、ロッカー装置10が有するロッカーを希望するならば、サーバ20は、ロッカー装置10の空きロッカーを表示制御し、配達先の選択を受け付ける。
サーバ20は、購入が行われたならば、受注番号を発行する(2)。さらに、サーバ20は、配達先がロッカーであるならば、受注番号に対応する配達鍵データを生成する(3)。その後、サーバ20は、商店40に対して発注を行う(4)。この発注が、配達指示に対応する。発注では、購入された物品とその配達先を特定する情報に加え、受注番号と配達鍵データとが商店40に通知される。
商店40では、発注に応じて購入された物品を出荷する(5)。物品には、配達鍵データを付する。配達鍵データとして数字列や二次元バーコード等を用いる場合には、伝票に対する印字によって配達鍵データを付すことができる。
配達業者50は、商店40から出荷された物品を指定されたロッカー装置10まで配達する(6)。そして、指定されたロッカーに物品を収納し、配達鍵データをロッカー装置10に読み取らせる。
ロッカー装置10は、物品が収納されたロッカーを施錠するとともに、当該施錠を開錠するための開錠用データである取出鍵データを生成する(7)。取出鍵データは、購入者が物品を受取るために用いられる。また、購入者が設定された期限内に物品を受取らなかった場合に当該物品を配達業者が回収するために用いることもできる。取出鍵データは、数字列や二次元バーコード等の任意の形式であってよい。
ロッカー装置10は、配達鍵データ及び取出鍵データを含む第1の配達通知をサーバ20に対して送信する(7)。
第1の配達通知を受信したサーバ20は、配達鍵データによって受注番号を特定し、購入者の端末装置30に取出鍵データを含む第2の配達通知を送信する(8)。購入者は、この第2の配達通知により購入した物品が指定したロッカーに収納されたことを知ることができ、取出鍵データによってロッカーを開錠して中から購入した物品を取り出すことができる。
物品をロッカー装置10のロッカーに収納してから所定期間以上、購入者による物品の取出しが行われなければ、サーバ20は、配達業者50に対して回収指示を行う(9)。この回収指示には、取出鍵データが含まれる。そのため、配達業者50は、取出鍵データによって物品を取出して回収することができる。この場合には、購入者による取出鍵データの使用を無効化し、その旨を端末装置30に通知してもよい。配達業者50が取出鍵データによって物品を回収可能とすることにより、ロッカーが長期間に亘って占有される事態を防止することができる。
次に、ロッカー装置10の外観構成について説明する。図3は、ロッカー装置10の外観構成を示す外観構成図である。図3に示すように、ロッカー装置10は、ロッカーL01b及びL02bを含む複数のロッカーと、各ロッカーに対応するロック機構を有する。例えば、ロック機構L01aは、ロッカーL01bを施解錠する機構であり、ロック機構L02aは、ロッカーL02bを施解錠する機構である。さらに、ロッカー装置10は、表示操作部11を含むユーザインタフェースを有する。
次に、ロッカー装置10の内部構成について説明する。図4は、ロッカー装置10の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、ロッカー装置10は、表示操作部11と、コードリーダ12と、レシート発行部13と、通信部14と、記憶部15と、制御部16とを有する。また、ロッカー装置10は、ロッカーL01b及びL02bを含む複数のロッカーと、各ロッカーに対応するロック機構(L01a及びL02a等)を有する。
表示操作部11は、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなり、配達業者50や購入者への情報表示や各種入力の受付に用いられる。配達鍵データ及び取出鍵データとして数字列を用いる場合には、これらの入力も表示操作部11が受け付ける。
コードリーダ12は、配達鍵データ及び取出鍵データを読み取るための読取りユニットである。配達鍵データ及び取出鍵データとして二次元バーコード等を用いる場合には、これらを撮像するカメラと画像処理部によってコードリーダ12を構成する。
レシート発行部13は、物品の配達時や取出時等、必要に応じてレシートを発行するためのプリンタユニットである。通信部14は、所定の通信回線を経由してサーバ20と通信するためのインタフェース部である。記憶部15は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部15は、ロッカー管理データ15aを記憶する。
制御部16は、ロッカー装置10を全体制御する制御部であり、ロッカー管理部16a、配達作業受付部16b、配達鍵データ識別部16c、重複判定部16d、開錠用データ生成部16e、ロック制御部16f、通知待機処理部16g及び配達通知実行部16hを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、ロッカー管理部16a、配達作業受付部16b、配達鍵データ識別部16c、重複判定部16d、開錠用データ生成部16e、ロック制御部16f、通知待機処理部16g及び配達通知実行部16hにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
ロッカー管理部16aは、各ロッカーの状態を管理する処理部である。ロッカー管理部16aは、ロッカーの状態が変更となった場合に、ロッカー管理データ15aを更新する。また、ロッカー管理データ15aに示されたロッカーの空き状況を適宜サーバ20に送信する。
ロッカーの状態には、「空」、「配達待」、「配達通知待機」、「配達済」、「故障中」がある。「空」は、ロッカーには物品が収納されておらず、物品が配達される予定も無いため、新規の配達先として選択可能な状態である。「配達待」は、配達先として選択されたが、物品を収納していない状態である。「配達通知待機」は、配達先として選択され、物品が収納されたが、他の配達作業が残っているために配達通知の実行を待機している状態である。「配達済」は、配達先として選択され、物品が収納され、配達通知を行った状態である。この状態は、ロッカー内に物品が存在し、購入者又は配達業者50による取出しを待機している状態である。購入者又は配達業者50による取出が行われれば、ロッカーの状態は「空」となる。なお、この他にも「故障中」などの状態が設けられる。
ロッカーの状態が「配達待」、「配達通知待機」又は「配達済」であれば、ロッカーには配達鍵データが対応付けられており、配達鍵データが配達依頼やロッカーを一意に識別する情報として機能する。このため、ロッカーの状態が「配達待」、「配達通知待機」又は「配達済」である場合には、配達鍵データの状態が「配達待」、「配達通知待機」又は「配達済」であるものとして処理することができる。
配達作業受付部16bは、配達業者50による配達作業を受け付ける処理部である。具体的には、配達作業受付部16bは、配達作業の開始に対応する操作として、配達業者50に予め付与された業者コードの認証を行う。配達作業の開始後には、配達作業受付部16bは、配達鍵データの受付を行う。また、1又は複数の配達鍵データの受付後、配達作業の終了を示す操作である配達終了操作を受け付けることができる。なお、配達鍵データの受付によって「配達待」状態のロッカーが無くなった場合には、配達終了操作によらず配達作業の終了を判定可能である。
なお、業者コードの認証については、例えば、入力された業者コードをサーバ20に送信して問い合わせを行い、サーバ20による認証結果を受信すればよい。かかる構成では、サーバ20が業者コードの登録、削除、更新等の管理を行なうことで、業者コードが不正に使用されるリスクを低減することができる。また、サーバ装置20から最新の業者コードを定期的に受信し、ロッカー装置10の内部に保持しておけば、業者コードの認証時にはサーバ20への問い合わせが不要となるので、通信エラーによって認証が失敗する事態を回避することができる。
配達鍵データ識別部16cは、配達鍵データが正規のデータであるか否かの識別を行う処理部である。サーバ20が配達鍵データを生成した場合に、ロッカー装置10に配達鍵データを通知する構成であれば、購入成立時等にロッカー装置10がサーバ20から通知された配達鍵データを保持しておき、配達業者50から受け付けた配達鍵データと比較することで配達鍵データを識別可能である。サーバ20が配達鍵データを生成した場合に、ロッカー装置10に配達鍵データを通知しない構成であれば、ロッカー装置10が配達業者50から受け付けた配達鍵データをサーバ20に送信して、正規のデータであるか否かを問い合わせればよい。
重複判定部16dは、単一の配達業者50が複数の物品を異なるロッカーに収納する場合に、配達作業の開始から終了までの間に受け付けた配達鍵データの間で重複が発生しているか否かを判定する処理部である。具体的には、重複判定部16dは、新規の配達鍵データを受け付けた場合に、既に受け付けられて「配達通知待機」状態である既存の配達鍵データと重複するか否かを判定する。
開錠用データ生成部16eは、配達業者50から受け付けた配達鍵データに対応する開錠用データを生成する処理部である。開錠用データ生成部16eは、開錠用データとして取出鍵データを生成する。取出鍵データは、購入者が物品を受け取る際に使用される。また、取出鍵データは、購入者が物品を受け取らなかった場合に当該物品を回収するためにも使用される。取出鍵データは、数字列や二次元バーコード等の任意の形式であってよい。
また、開錠用データ生成部16eは、購入者による取出鍵データの使用に対して有効期限を設定することで、購入者が物品を受取ることの出来る期限である受取期限を定める。さらに、開錠用データ生成部16eは、物品の回収を行なう回収期間を定める。物品の配達から回収期間の開始時点までには待機期間を設けてもよい。
具体的には、待機期間を設けることにより、受取期限と回収期間の開始時点とが一致するように設定することが好適である。この場合には、受取期限までは購入者のみが物品を取り出すことが可能となり、購入者が受取期限内に受取を行わなければ、購入者は物品を取り出せなくなって配達業者50による取出しが可能となる。
なお、受取期限を、回収期間の開始時点よりも後に設定してもよい。この場合には、回収期間に入ると購入者と配達業者50のいずれであっても物品の取出しが可能となる。受取期限を無期限に設定した場合も同様である。また、回収期間には終了時点を定めてもよいし、回収期間の開始以降は無期限に回収可能としてもよい。
ロック制御部16fは、ロック機構L01a、L02aなどに施錠指示又は開錠指示を送信することで、ロッカーの施解錠を制御する処理部である。ロック制御部16fは、配達業者50によってロッカーに物品が収納され、配達鍵データが読み取られたならば、読み取られた配達鍵データが「配達通知待機」状態の配達鍵データと重複しないことを条件に、物品が収納されたロッカーを施錠し、読み取られた配達鍵データ、及び取出鍵データを対応付ける。また、読み取られた配達鍵データは、「配達待」状態から「配達通知待機」状態に変更される。
読み取られた配達鍵データが「配達通知待機」状態の配達鍵データと重複するならば、ロック制御部16fは、重複した「配達通知待機」状態の配達鍵データに対応するロッカーを開錠する。このとき、重複した「配達通知待機」状態の配達鍵データは、「配達待」状態に変更される。
また、ロック制御部16fは、取出鍵データが読み取られた場合に、対応するロッカーを開錠する。このとき、開錠されたロッカーは「空」状態に変更される。
通知待機処理部16gは、配達業者50から受け付けた配達鍵データを「配達待」状態から「配達通知待機」状態に設定する処理部である。配達通知実行部16hは、配達作業受付部16bにより配達作業が終了したと判定された場合に、「配達通知待機」状態の配達鍵データについて配達通知を実行し、「配達済」状態に変更する処理部である。配達通知実行部16hによる配達通知は、配達鍵データ及び取出鍵データを含み、サーバ20に送信される。
配達通知の実行時に、レシート発行部13が配達業者50に対してレシートを発行してもよい。このレシートには、配達日時、ロッカーの扉に付された扉番号、配達鍵データ等を印字し、配達の控えとして用いる。
次に、図4に示したロッカー管理データ15aについて説明する。図5は、図4に示したロッカー管理データ15aについての説明図である。図5に示すように、ロッカー管理データ15aは、基本データに加え、配達、取出に関するデータを有する。
ロッカー管理データ15aは、基本データとして、ロッカーID、扉番号及び状態を含む。ロッカーIDは、ロッカーを一意に特定する識別情報である。扉番号は、ロッカーの扉に付された番号である。状態は、「0:空」、「1:配達待」、「2:配達通知待機」、「3:配達済」、「7:故障中」等の値により、ロッカーの状態を示す。
ロッカー管理データ15aは、配達に関するデータとして配達鍵データ、配達日時を含む。配達鍵データは、当該ロッカーを配達先とする配達依頼に対応する配達鍵データである。配達日時は、状態が「3:配達済」となったときの日時を示す。
ロッカー管理データ15aは、取出に関するデータとして取出鍵データ、受取期限、回収期間、取出日時、取出種別を含む。取出鍵データは、開錠用データ生成部16eにより生成されて格納される。受取期限及び回収期間は、開錠用データ生成部16eにより設定されて格納される。取出日時は、取出鍵データによってロッカーが開錠されたときの日時を示す。取出鍵データによってロッカーが開錠されたときには、ロッカーの状態は「0:空」となる。
取出種別は、「0:取出待」、「1:受取済」、「2:回収済」のいずれかの値をとる。状態が「3:配達済」となると、まず取出し種別は「0:取出待」に設定される。その後、購入者により取出鍵データが使用され、ロッカーが開錠されたならば取出種別を「1:受取済」に設定する。そして、配達業者50により取出鍵データが使用され、ロッカーが開錠されたならば取出種別を「2:回収済」に設定する。取出鍵データが購入者と配達業者50のいずれにより使用されたかは、例えば、配達業者50の業者コードを受け付けたか否かにより識別可能である。
次に、サーバ20の内部構成について説明する。図6は、サーバ20の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、サーバ20は、表示部21及び入力部22と接続され、通信部23、記憶部24及び制御部25を有する。
表示部21は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部22は、キーボードやマウス等である。通信部23は、通信回線を介してロッカー装置10、端末装置30、商店40及び配達業者50等とデータ通信するためのインタフェース部である。記憶部24は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、注文管理データ24a及び事業者登録データ24bを記憶する。
制御部25は、サーバ20を全体制御する制御部であり、ロッカー状態取得部25a、注文受付部25b、配達鍵データ生成部25c、発注処理部25d、配達鍵データ確認部25e、配達通知実行部25f及び回収指示部25gを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行することにより、ロッカー状態取得部25a、注文受付部25b、配達鍵データ生成部25c、発注処理部25d、配達鍵データ確認部25e、配達通知実行部25f及び回収指示部26gにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
ロッカー状態取得部25aは、必要に応じてロッカー装置10からロッカーの状態を取得する処理部である。注文受付部25bは、端末装置30からのアクセスに応答して商店40が販売する物品の情報を表示制御し、注文の受付を行う処理部である。
注文受付部25bは、受け付けた注文について、受注番号を発行する。また、受け付けた注文の配達先としてロッカーを指定する場合には、ロッカー状態取得部25aにロッカーの状態を取得させ、空状態のロッカーから配達先の選択を受け付ける。
配達鍵データ生成部25cは、注文受付部25bがロッカーを配達先とする注文を受け付けた場合に、受注番号に対応する配達鍵データを生成する処理部である。配達鍵データは任意の方法で生成することができる。例えば、受注番号と、配達業者50の業者コードとを組合せて配達鍵データとすればよい。配達業者50の業者コードは、事業者登録データ24bに登録されており、適宜更新されている。そこで、注文受付部25bが発行した受注番号と当該注文の配達を担当する配達業者50の業者コードを組み合わせることにより、配達依頼を一意に特定する配達鍵データを得ることができる。発注処理部25dは、注文受付部25bが受け付けた注文に基づいて、商店40への発注を行う処理部である。発注では、購入された物品とその配達先を特定する情報に加え、受注番号と配達鍵データとが商店40に通知される。
配達鍵データ確認部25eは、ロッカー装置10から配達通知を受信した場合に、配達通知に含まれる配達鍵データによって受注番号を特定する処理部である。また、配達鍵データ確認部25eは、ロッカー装置10から配達鍵データが正規のデータであるか問い合わせを受けた場合に、当該配達鍵データが自身が生成したデータであるか否かを確認し、その結果をロッカー装置10に応答することができる。さらに、配達鍵データ確認部25eは、ロッカー装置10から業者コードの問い合わせを受けたならば、当該業者コードが事業者登録データ24bに登録されているか否かによって業者コードの認証を行い、認証結果をロッカー装置に送信する。また、配達鍵データ確認部25eは、ロッカー装置10に対して最新の業者コードを定期的に送信することもできる。
配達通知実行部25fは、ロッカー装置10から配達通知を受信した場合に、配達鍵データ確認部25eが特定した注文番号に基づいて、購入者の端末装置30に配達通知を送信する処理部である。この配達通知には、取出鍵データを含めておく。
回収指示部25gは、購入者による受取が行われないまま回収期間に入った取出鍵データが存在する場合に、配達業者50に対して回収指示を行う処理部である。この回収指示には、取出鍵データを含めておく。
次に、図6に示した注文管理データ24aについて説明する。図7は、図6に示した注文管理データ24aについての説明図である。図7に示すように、注文管理データ24aは、基本データに加え、配達、受取に関するデータを有する。
注文管理データ24aは、基本データとして、受注番号、受注品目データ、購入者データ、発注先データ、配達先データ及び状態を含む。受注番号は、注文受付部25bによって発行され、注文を一意に識別する識別情報である。受注品目データは、注文された物品の種類や数を特定するデータである。購入者データは、購入者の氏名や住所などを示すデータである。発注先データは、商店40を特定するデータであり、配達先データは、物品の配達先を示すデータである。
状態は、「1:受注済」、「2:発注済」、「3:配達済」、「4:受取済」、「5:回収済」等の値により、注文の状態を示す。「1:受注済」は、注文番号が発行されており、商店40への発注前であることを示す。「2:発注済」は、商店40へ発注が行われており、配達が完了していないことを示す。「3:配達済」は、物品をロッカーに収納し、取り出されていないことを示す。「4:受取済」は、物品が購入者によって取り出されたことを示す。「5:回収済」は物品が配達業者50によって取り出されたことを示す。
注文管理データ24aは、配達に関するデータとして配達鍵データ、配達日時を含む。配達鍵データは、当該注文に対応する配達鍵データである。配達日時は、状態が「3:配達済」となったときの日時を示す。
注文管理データ24aは、取出に関するデータとして取出鍵データ、受取期限、回収期間、取出日時を含む。取出鍵データ、受取期限及び回収期間は、ロッカー装置10からの配達通知に含まれたものである。取出日時は、取出鍵データによってロッカーが開錠されたときの日時を示す。
次に、ロッカー装置10の処理手順を説明する。図8は、ロッカー装置10の処理手順を示すフローチャートである。ロッカー装置10は、まず、ロッカー管理部16aによりロッカー管理データ15aを更新し、ロッカーの状態をサーバ20に通知する(ステップS101)。次に、配達作業受付部16bが配達業者50による配達作業受付処理を行い(ステップS102)、ロック制御部16fが購入者又は配達業者50による物品の取出受付処理を行って(ステップS103)、処理を終了する。
図9は、図8に示した配達作業受付処理の詳細を説明するフローチャートである。まず、配達作業受付部16bは、配達開始操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。配達開始操作は、タッチパネル上に配達開始ボタン等を設けておいてもよいし、業者コードの読取を配達開始操作とみなしてもよい。
配達開始操作を受け付けていなければ(ステップS201;No)、配達作業受付部16bは、配達作業受付処理を終了する。配達開始操作を受け付けたならば(ステップS201;Yes)、配達作業受付部16bは、業者コードの認証を行う(ステップS202)。業者コードがステップS201で読み取られていなければ、配達業者50に業者コードの入力を求める表示出力を行う。読み取った業者コードの認証に失敗した場合には(ステップS202;No)、業者コード認証失敗を通知して、配達作業受付処理を終了する。なお、業者コードの認証には、例えば3回の猶予を設定しておき、3回までは業者コードの再入力を受け付けることとしてもよい。
業者コードの認証に成功したならば(ステップS202;Yes)、配達鍵データ識別部16cは、配達業者50から受け付けた配達鍵データを識別する(ステップS203)。識別の結果、正規の配達鍵データでなければ(ステップS204;No)、ステップS203に移行して、新たな配達鍵データを識別する。
識別の結果、正規の配達鍵データであったならば(ステップS204;Yes)、重複判定部16dは、「配達通知待機」状態の配達鍵データと重複するか否かを判定する(ステップS205)。
「配達通知待機」状態の配達鍵データと重複していれば(ステップS205;Yes)、ロック制御部16fは、重複した「配達通知待機」状態の配達鍵データに対応するロッカーを開錠し(ステップS206)、重複した「配達通知待機」状態の配達鍵データを「配達待」状態に変更する。また、表示操作部11は、重複が発生したことを表示により通知し(ステップS208)、ステップS203に移行する。ここで、配達業者50は、ロッカーに荷物を入れて扉を閉じる。
「配達通知待機」状態の配達鍵データと重複していなければ(ステップS205;No)、開錠用データ生成部16eは、取出鍵データを生成する(ステップS209)。そして、ロック制御部16fは、物品が収納されたロッカーを施錠し(ステップS210)、配達鍵データの状態を「配達通知待機」状態に設定する(ステップS211)。
ステップS211の後、配達作業受付部16bは、他に「配達待」状態の配達鍵データが無くなったか否かを判定する(ステップS212)。「配達待」状態の配達鍵データが残っているならば(ステップS212;No)、配達作業受付部16bは、配達作業の終了を示す操作である配達終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS213)。配達終了操作を受け付けていなければ(ステップS213;No)、ステップS203に移行し、次の配達鍵データを識別する。
「配達待」状態の配達鍵データが無くなった(ステップS212;Yes)、若しくは配達終了操作を受け付けた場合(ステップS213;Yes)、配達通知実行部16hは、「配達通知待機」状態の配達鍵データについて配達通知を実行し、「配達済」状態に変更して(ステップS214)、配達作業受付処理を終了する。
図10は、図8に示した取出受付処理の詳細を説明するフローチャートである。ロック制御部16fは、まず、業者コードの認証が行なわれたか否かを判定する(ステップS301)。業者コードが読み取られ、その認証に成功した場合には(ステップS301;Yes)、ロック制御部16fは、業者用のメニュー画面を表示部21に表示制御する(ステップS307)。
業者コードが読み取られていないか、若しくは、業者コードの認証に失敗した場合(ステップS301;No)、ロック制御部16fは、購入者により使用されるメニュー画面を表示した状態で、取出鍵データの認証が行なわれたか否かを判定する(ステップS302)。具体的には、取出鍵データが読み取られ、当該取出鍵データが正規のデータであり、かつ有効期限内であるかを認証する。取出鍵データが読み取られていないか、若しくは取出鍵データの認証に失敗したならば(ステップS302;No)、ロック制御部16fは取出受付処理を終了する。取出鍵データの認証に成功したならば(ステップS302;Yes)、ロック制御部16fは、取出鍵データに対応するロッカーを開錠する(ステップS303)。ここで、購入者は荷物を取り出す。ロック制御部16fは、ロッカー管理データ15aの取出日時をその時点の日時に設定すると共に取出種別を「受取済」に設定し(ステップS304)、状態を「空」に設定する(ステップS305)。その後、ロック制御部16fは、受取完了をサーバ20に通知して(ステップS306)、取出受付処理を終了する。
一方、ステップS307で業者用のメニュー画面を表示部21に表示制御した後、ロック制御部16fは、取出鍵データの認証が行なわれたか否かを判定する(ステップS308)。具体的には、取出鍵データが読み取られ、当該取出鍵データが正規のデータであり、かつ回収期間内であるかを認証する。取出鍵データが読み取られていないか、若しくは取出鍵データの認証に失敗したならば(ステップS308;No)、ロック制御部16fは取出受付処理を終了する。
取出鍵データの認証に成功したならば(ステップS308;Yes)、ロック制御部16fは、取出鍵データに対応するロッカーを開錠する(ステップS309)。そして、ロッカー管理データ15aの取出日時をその時点の日時に設定すると共に取出種別を「回収済」に設定し(ステップS310)、状態を「空」に設定する(ステップS311)。その後、ロック制御部16fは、回収完了をサーバ20に通知して(ステップS312)、取出受付処理を終了する。
次に、サーバ20の処理手順を説明する。図11は、サーバ20の処理手順を示すフローチャートである。まず、注文受付部25bは、注文の受付を行ったか否かを判定する(ステップS401)。
注文の受付を行ったならば(ステップS401;Yes)、注文受付部25bが受注番号を発行し(ステップS402)、配達鍵データ生成部25cが配達鍵データを生成する(ステップS403)。そして、発注処理部25dが商店40への発注を行う(ステップS404)。
ステップS404の終了後、若しくは注文の受付を行っていない場合(ステップS401;No)、配達鍵データ確認部25eは、ロッカー装置10から配達通知を受信したか否かを判定する(ステップS405)。
ロッカー装置10から配達通知を受信したならば(ステップS405;Yes)、配達鍵データ確認部25eは、配達通知に含まれる配達鍵データによって受注番号を特定する(ステップS406)。そして、配達通知実行部25fは、特定した注文番号に基づいて、購入者の端末装置30に配達通知を送信する(ステップS407)。
ステップS407の終了後、若しくはロッカー装置10から配達通知を受信していない場合(ステップS405;No)、回収指示部25gは、購入者による受取が行われないまま回収期間に入った取出鍵データが存在するか否か、すなわち、購入者による受取が行われないまま回収期間に入った配達依頼が存在するか否かを判定する(ステップS408)。
購入者による受取が行われないまま回収期間に入った取出鍵データが存在しなければ(ステップS408;No)、そのまま処理を終了する。そして、購入者による受取が行われないまま回収期間に入った取出鍵データが存在するならば(ステップS408;Yes)、回収指示部25gは、配達業者50に対して回収指示を送信して(ステップS409)、処理を終了する。
上述してきたように本実施例1にかかる配達システムでは、ロッカーを物品の配達先として指定する配達依頼を受け付け、当該配達依頼に基づいてロッカーに物品が収納された場合に施錠を行い、開錠するために必要な取出鍵データを配達依頼の依頼元に通知することによって、ロッカーを物品の受け渡しに利用することができる。このため、配達する側と受取る側の双方にとって利便性の高い配達システムを実現可能である。
また、ロッカーに物品を収納され、配達鍵データを受け付けた場合には、当該配達鍵データを配達通知待機状態とし、配達作業が完了したと判定した場合に配達通知待機状態の配達鍵データについて配達通知を実行するよう構成したので、収納した物品と配達鍵データの対応関係を誤って操作した場合に、誤った配達通知が依頼元に到達することを防ぐことができる。
このように、本実施例1では配達通知の保留に関する処理をロッカー装置10が行う場合を例示して説明を行ったが、配達通知の保留に関する処理はサーバ20で行ってもよい。この場合には、ロッカー装置10は、配達鍵データを読み取る度にサーバ20に配達通知(第1の配達通知)を行い、サーバ20では配達作業の完了を判定するまで端末装置30への配達通知(第2の配達通知)を保留することになる。
また、本実施例1では、説明を省略したが、「空」状態や「配達待」状態のロッカーは、施錠しておいてもよいし、開錠しておいてもよい。「配達待」状態で施錠する場合には、配達鍵データの読取りによって対応するロッカーが開錠することになる。
また、本実施例1では、取出鍵データに対して回収期間を設定し、回収期間に入る前は取出鍵データを用いた物品の回収が行えないように設定しているが、回収期間の設定は必須ではなく、取出鍵データを生成直後から回収に使用可能としてもよい。この場合には、サーバ20から配達業者50に取出鍵データを送信するタイミングを調整することで、回収のタイミングを制御することとなる。
また、本実施例1では、「配達待」状態の配達鍵データが無くなった場合に配達終了操作によらず配達作業の終了を判定する場合について説明したが、同一の配達業者が一回の配達作業で使用する配達鍵データの組合せを管理しておき、一回の配達作業で使用する配達鍵データが全て「配達済」となった場合に配達作業の終了と判定してもよい。このように構成すれば、配達業者が配達作業を複数回に分けたときにも、配達作業の終了を精度良く判定できる。受付中の配達作業に対応付けられていない配達鍵データが「配達待」であっても配達作業の終了を判定できるからである。
実施例2では、二次元バーコードの利用と物品の入れ違いに対する対処とを示した変形例について説明する。図12は、実施例2に係る配達システムの概念を説明するための説明図である。
利用者は、端末装置130を操作し、サーバ120に対して物品の配達依頼を行う(1)。この配達依頼では、配達先としてロッカー装置110が有するロッカーを選択することができる。また、端末装置130は、携帯可能な端末であり、二次元バーコードを表示可能な表示部を有する。
配達依頼を受けたサーバ120は、配達業者等に物品の配達指示を行う(2)。ここで、サーバ120は、配達依頼に対応する配達鍵データを生成し、配達鍵データを符号化した二次元バーコードである配達鍵コードを配達指示に含めておく。配達業者は、配達指示に基づいて物品をロッカー装置110のロッカーに収納するとともに、配達鍵コードをロッカー装置110のカメラにかざす。
ロッカー装置110は、配達鍵コードを撮像し、復号化して配達鍵データを得る。また、ロッカー装置110は、物品が収納されたロッカーを施錠するとともに、当該施錠を開錠するための取出鍵データを生成する。そして、配達鍵データと取出鍵データとを含む配達通知をサーバ120に対して送信する(3)。ロッカー装置110がサーバ120に対して行う配達通知を、便宜上「第1の配達通知」という。
第1の配達通知を受信したサーバ120は、配達鍵データによって配達依頼を特定し、取出鍵データを符号化した二次元バーコードである取出鍵コードを生成し、配達依頼の依頼元である端末装置130に取出鍵コードを含む配達通知を送信する(4)。サーバ120が端末装置130に対して行う配達通知を、便宜上「第2の配達通知」という。この第2の配達通知は、例えば電子メールなどで行う。この場合には、取出鍵コードは、画像データとして電子メールに添付され、端末装置130の表示部に表示可能である。
利用者は、携帯端末130を携行し、携帯端末130の表示部に取出鍵コードを表示させてロッカー装置110のカメラにかざす。ロッカー装置110は、取出鍵コードを撮像し、復号化して取出鍵データを得る。そして、取出鍵データに対応するロッカーを開錠するので、利用者は物品の受取が可能となる(5)。
このように、配達鍵データや取出鍵データを二次元バーコードに符号化すれば、当該コードをかざすことでロッカー装置110に読み取らせることができるので、配達鍵データや取出鍵データの入力にかかる労力を低減し、ミスの発生を防止できる。
次に、実施例2に係る配達システムをインターネットショッピングに適用した場合の具体例について説明する。図13は、実施例2に係るインターネットショッピングについて説明するための説明図である。
図13に示した例では、サーバ120は、物品を販売する販売サイトを提供する。具体的には、サーバ120は、商店140が販売する物品の情報を表示制御し、物品に対する購入操作、すなわち注文を受け付けることができる。また、サーバ120は、ロッカー装置110から配達先として使用可能な空きロッカーを示すデータを取得することができる。そして、サーバ120は、二次元バーコードを生成する符号化機能を有し、ロッカー装置110は二次元バーコードを復号する復号機能を有する。
購入者は、端末装置130を操作してサーバ120にアクセスし、所望の物品を購入する(1)。この購入が、配達依頼に対応する。購入した物品の配達先として、ロッカー装置110が有するロッカーを希望するならば、サーバ120は、ロッカー装置110の空きロッカーを表示制御し、配達先の選択を受け付ける。
サーバ120は、購入が行われたならば、受注番号を発行する(2)。さらに、サーバ120は、配達先がロッカーであるならば、受注番号に対応する配達鍵データを生成し(3a)、生成した配達鍵データを二次元バーコードである配達鍵コードに符号化する(3b)。その後、サーバ120は、商店140に対して発注を行う(4)。この発注が、配達指示に対応する。発注では、購入された物品とその配達先を特定する情報に加え、受注番号と配達鍵コードとが商店140に通知される。
商店140では、発注に応じて購入された物品を出荷する(5)。物品には、配達鍵コードを付する。配達業者150は、商店140から出荷された物品を指定されたロッカー装置110まで配達する(6)。そして、指定されたロッカーに物品を収納し、配達鍵コードをロッカー装置110のカメラにかざす。
ロッカー装置110は、配達鍵コードを撮像し、復号化して配達鍵データを得る(7a)。また、ロッカー装置110は、物品が収納されたロッカーを施錠するとともに、当該施錠を開錠するための開錠用データである取出鍵データを生成する(7b)。取出鍵データは、購入者が物品を受取るために用いられる。また、購入者が設定された期限内に物品を受取らなかった場合に当該物品を配達業者が回収するために用いることもできる。
ロッカー装置110は、配達鍵データ及び取出鍵データを含む第1の配達通知をサーバ120に対して送信する(7c)。
第1の配達通知を受信したサーバ120は、配達鍵データによって受注番号を特定し、取出鍵データを符号化した二次元バーコードである取出鍵コードを生成し(8a)、購入者の端末装置130に取出鍵コードを含む第2の配達通知を送信する(8b)。購入者は、この第2の配達通知により購入した物品が指定したロッカーに収納されたことを知ることができ、取出鍵コードをロッカー装置110のカメラにかざすことでロッカーを開錠し、中から購入した物品を取り出すことができる。
物品をロッカー装置110のロッカーに収納してから所定期間以上、購入者による物品の取出しが行われなければ、配達業者150に取出鍵コードを含む回収指示を送信する(9)。配達業者150は、取出鍵コードをロッカー装置110のカメラにかざすことで物品を取出して回収することができる。
次に、ロッカー装置110の内部構成について説明する。図14は、実施例2にかかるロッカー装置110の内部構成を示すブロック図である。ロッカー装置110では、コードリーダ12がカメラ12a及び画像処理部12bを有する。また、制御部116が復号処理部116a及び係員モード処理部116bを更に有する点が図4に示したロッカー装置10と異なる。その他の構成及び動作については図4に示したロッカー装置10と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
コードリーダ12のカメラ12aは、配達鍵コード及び取出鍵コードの撮像を行う撮像装置である。画像処理部12bは、カメラ12aが撮像した画像から二次元バーコードを検出し、二値化等の処理を行って制御部116に出力する。
復号処理部116aは、画像処理部12bが検出した二次元バーコードを復号処理する処理部である。この復号処理により、配達鍵データ又は取出鍵データが得られる。従って、配達作業受付部16bは、復号処理部116aが配達鍵コードから復号した配達鍵データを受け付けることとなる。また、ロック制御部16fは、復号処理部116aが取出鍵コードから取出鍵データを復号した場合に、対応するロッカーを開錠する。
係員モード処理部116bは、保守業者の係員が使用する動作モードである係員モードでの動作を制御する処理部である。ロッカー装置110の保守は、配送業者150等とは異なる保守業者の係員によって行われる。
実施例1で具体的に説明したように、配達鍵データが重複した場合には、ロッカー装置110はその重複を検知して誤った配達通知の送信を抑止することができる。しかし、物品の入れ違いが発生すると、配達鍵データは重複しないため、利用者に誤った配達通知が到達する可能性がある。具体的には、配達通知に対応するロッカーに、他の物品が入っている状態となる。このような場合には、入れ違いが発生した物品をそれぞれ取出し、正しく入れ直す必要がある。
ところが、取出鍵データを用いて対応するロッカーを開錠すると、開錠されたロッカーは「空」状態に変更されてしまう。そのため、入れ違いに対処するためにロッカーを開く際には上述の係員モードを用い、ロッカーの状態を変更することなく、すなわち「配達済」状態のまま、ロッカーの開錠と再施錠を行うのである。
次に、サーバ120の内部構成について説明する。図15は、実施例2にかかるサーバ120の内部構成を示すブロック図である。図15に示すように、サーバ120は、制御部125が符号化処理部125aを更に有する点が図6に示したサーバ20と異なる。その他の構成及び動作については図6に示したサーバ20と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
符号化処理部125aは、符号化により二次元バーコードを生成する処理部である。具体的には、符号化処理部125aは、配達鍵データからの配達鍵コードの生成、並びに取出鍵データからの取出鍵コードの生成を行う。
次に、入れ違いへの対処について説明する。図16は、入れ違いへの対処についての説明図である。図16(a)は、物品P1及び物品P2がそれぞれ正しくロッカーに収納された状態を示している。
具体的には、物品P1には、配達鍵データ「D1111」が付されており、物品P2には、配達鍵データ「D2222」が付されている。そして、物品P1は、対応付けられたロッカー「L1111」に正しく収納され、物品P2は、対応付けられたロッカー「L2222」に正しく収納されている。
この結果、物品P1を購入した利用者には物品P1の配達通知が送信され、その配達通知にはロッカー「L1111」を開錠する取出鍵「K1111」が含まれている。従って、物品P1を購入した利用者は、ロッカー「L1111」を開錠して物品P1を受取ることが出来る。同様に、物品P2を購入した利用者には物品P2の配達通知が送信され、その配達通知にはロッカー「L2222」を開錠する取出鍵「K2222」が含まれている。従って、物品P2を購入した利用者は、ロッカー「L2222」を開錠して物品P2を受取ることが出来る。
図16(b1)は、物品P1と物品P2に入れ違いが生じた状態を示している。具体的には、配達鍵データ「D1111」が付された物品P1は、対応付けられたロッカー「L1111」ではなくロッカー「L2222」に誤って収納され、配達鍵データ「D2222」が付された物品P1は、対応付けられたロッカー「L2222」ではなくロッカー「L1111」に誤って収納されている。
この結果、物品P1を購入した利用者には物品P1の配達通知が送信され、その配達通知にはロッカー「L1111」を開錠する取出鍵「K1111」が含まれている。しかし、ロッカー「L1111」には物品P2が収納されているため、物品P1を受取ることができない。同様に、物品P2を購入した利用者には物品P2の配達通知が送信され、その配達通知にはロッカー「L2222」を開錠する取出鍵「K2222」が含まれている。しかし、ロッカー「L2222」には物品P1が収納されているため、物品P2を受取ることができない。
このような入れ違いが判明した場合には、図16(b2)に示すように、係員が物品の入替を行う。この入替に係員モードを用いることで、ロッカーの状態を維持しつつ物品のみを入れ替えることができ、物品P1はロッカー「L1111」に、物品P2は対応付けられたロッカー「L2222」にそれぞれ正しく収納された状態となる。
このため、物品P1を購入した利用者がロッカー「L1111」を開錠すると、物品P1を受取ることが出来る。同様に、物品P2を購入した利用者がロッカー「L2222」を開錠すると、物品P2を受取ることが出来る。
次に、係員モードによる入れ違い対処の処理手順について説明する。図17は、係員モードによる入れ違い対処の処理手順を示すフローチャートである。係員モード処理部116bは、まず、入れ違い報告操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS501)。この入れ違い報告操作は、利用者や配達業者によって行われる。例えば、配達通知を受けた利用者が取出鍵コードでロッカーを開錠し、間違った物品が入っていることに気付いた場合に、表示操作部11に対して入れ違い報告操作を行う。また、配達業者が物品をロッカーに入れて施錠した後、入れ違いに気付いた場合に、表示操作部11に対して入れ違い報告操作を行う。
入れ違い報告操作を受け付けていなければ(ステップS501;No)。係員モード処理部116bは、そのまま処理を終了する。入れ違い報告操作を受け付けたならば(ステップS501;Yes)。係員モード処理部116bは、係員呼出を行う(ステップS502)。係員呼出は、保守業者に対する通信等によって行われる。
係員呼出が行われると、係員がロッカー装置110に派遣される。ロッカー装置110は、派遣された係員の認証が行われた否かを判定する(ステップS503)。係員の認証が行われていなければ(ステップS503;No)、ステップS503に移行し、係員の認証を待機する。
係員の認証が行われたならば(ステップS503;Yes)、係員モード処理部116bは、係員モードを開始する(ステップS504)。そして、入れ違いが発生したロッカーのうちの一方である第1のロッカーの強制開錠を行う(ステップS505)。ロッカーの強制開錠は、係員専用の鍵などにより行われ、ロッカーの状態を変更しない開錠である。係員は、強制開錠した第1のロッカーから物品を取り出す。その後、ロッカー装置110は、第1のロッカーを施錠する(ステップS506)。
ステップS506の後、係員モード処理部116bは、入れ違いが発生したロッカーのうちの他方である第2のロッカーの強制開錠を行う(ステップS507)。係員は、強制開錠した第2のロッカーから物品を取り出し、第1のロッカーから取り出した物品を入れる。その後、ロッカー装置110は、第2のロッカーを施錠する(ステップS508)。
ステップS508の後、係員モード処理部116bは、第1のロッカーを再び強制開錠する(ステップS509)。係員は、第2のロッカーから取り出した物品を入れる。第1のロッカーに入れる。その後、ロッカー装置110は、第1のロッカーを施錠する(ステップS510)。ステップS510の後、係員モード処理部116bは、係員モードを終了し(ステップS511)、処理を終える。
上述してきたように、本実施例2にかかる配達システムでは、配達鍵データや取出鍵データを二次元バーコードに符号化して利用するため、当該コードをかざすことでロッカー装置110に読み取らせることができ、配達鍵データや取出鍵データの入力にかかる労力を低減し、ミスの発生を防止できる。
また、本実施例2にかかる配達システムでは、ロッカーの状態を変更することなくロッカーの開錠と施錠が可能な係員モードを用いることにより、物品の入れ違いに対処可能としたので、既に送付した開錠用データを破棄することなく、正しい物品の受け渡しが可能となる。
なお、実施例1及び2に図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法は、物品の配達における利便性を向上することに適している。
10、110 ロッカー装置
11 表示操作部
12 コードリーダ
12a カメラ
12b 画像処理部
13 レシート発行部
14、23 通信部
15、24 記憶部
15a ロッカー管理データ
16、25、116、125 制御部
16a ロッカー管理部
16b 配達作業受付部
16c 配達鍵データ識別部
16d 重複判定部
16e 開錠用データ生成部
16f ロック制御部
16g 通知待機処理部
16h 配達通知実行部
20、120 サーバ
21 表示部
22 入力部
24a 注文管理データ
24b 事業者登録データ
25a ロッカー状態取得部
25b 注文受付部
25c 配達鍵データ生成部
25d 発注処理部
25e 配達鍵データ確認部
25f 配達通知実行部
25g 回収指示部
30、130 端末装置
40、140 商店
50、150 配達業者
116a 復号処理部
116b 係員モード処理部
125a 符号化処理部
L01a、L02a ロック機構
L01b、L02b ロッカー

Claims (11)

  1. 物品を配達する配達システムであって、
    前記物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置と、
    前記ロッカーを前記物品の配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付手段と、
    前記配達依頼受付手段により受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示手段と、
    前記配達指示手段による指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、
    前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と
    を備え
    前記配達作業判定手段は、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付手段によって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定する
    とを特徴とする配達システム。
  2. 前記配達作業判定手段は、前記配達作業を行う作業者が所定の操作を行った場合に前記配達作業が完了したと判定することを特徴とする請求項1に記載の配達システム。
  3. 前記通知待機手段は、前記ロッカー装置に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の配達システム。
  4. 前記配達指示手段及び前記通知待機手段は、前記ロッカー装置と通信可能なサーバ装置に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載の配達システム。
  5. 物品を配達する配達システムであって、
    前記物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置と、
    前記ロッカーを前記物品の配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付手段と、
    前記配達依頼受付手段により受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示手段と、
    前記配達指示手段による指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、
    前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定手段と
    備えたことを特徴とする配達システム。
  6. 前記新規の配達用データが既存の配達用データと重複しなければ当該新規の配達用データに対応するロッカーを施錠し、前記新規の配達用データが既存の配達用データと重複するならば当該既存の配達用データに対応するロッカーを開錠する施錠管理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項に記載の配達システム。
  7. 前記配達通知実行手段は、対応するロッカーを開錠するために必要な開錠用データを前記配達通知として送信することを特徴とする請求項に記載の配達システム。
  8. 物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置であって、
    前記ロッカーを配達先として指定した配達依頼に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達依頼に対応する配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、
    前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と
    を備え
    前記配達作業判定手段は、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付手段によって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定する
    とを特徴とするロッカー装置。
  9. 物品を収納して施錠可能なロッカーを複数有するロッカー装置であって、
    前記ロッカーを配達先として指定した配達依頼に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達依頼に対応する配達用データを受け付ける配達用データ受付手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機手段と、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定手段と、
    前記配達作業判定手段により前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機手段が待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行手段と、
    前記配達用データ受付手段が受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定手段と
    を備えたことを特徴とするロッカー装置。
  10. 物品の配達を管理する配達管理方法であって、
    前記物品を収納して施錠可能なロッカーを配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付ステップと、
    前記配達依頼受付ステップにより受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示ステップと、
    前記配達指示ステップによる指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付ステップと、
    前記配達用データ受付ステップにより受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機ステップと、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定ステップと、
    前記配達作業判定ステップにより前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機ステップが待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行ステップと
    を含み、
    前記配達作業判定ステップは、配達待の状態にある配達用データが前記配達用データ受付ステップによって全て受け付けられた場合に前記配達作業が完了したと判定する
    とを特徴とする配達管理方法。
  11. 物品の配達を管理する配達管理方法であって、
    前記物品を収納して施錠可能なロッカーを配達先として指定する配達依頼を受け付ける配達依頼受付ステップと、
    前記配達依頼受付ステップにより受け付けられた前記配達依頼を特定する配達用データを生成し、前記物品の配達を指示する配達指示ステップと、
    前記配達指示ステップによる指示に基づく前記ロッカーへの物品の収納に対応し、前記配達用データを受け付ける配達用データ受付ステップと、
    前記配達用データ受付ステップにより受け付けた配達用データについて、配達通知を待機状態とする通知待機ステップと、
    前記物品の配達に係る作業である配達作業が完了したか否かを判定する配達作業判定ステップと、
    前記配達作業判定ステップにより前記配達作業が完了したと判定された場合に、前記通知待機ステップが待機状態とした1又は複数の配達通知を実行する配達通知実行ステップと、
    前記配達用データ受付ステップが受け付けた新規の配達用データについて、既に受け付けられて配達通知が待機状態である既存の配達用データと重複するか否かを判定する重複判定ステップと
    を含んだことを特徴とする配達管理方法。
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