JP6598799B2 - シアノ化ペリレン化合物 - Google Patents

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    • F21Y2115/10Light-emitting diodes [LED]

Description

本発明は、新規のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物、少なくとも1つのシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物、ならびにその製造方法に関する。さらに、本発明は、マトリックス材料として少なくとも1つのポリマーと、蛍光色素として少なくとも1つのシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物または少なくとも1つのシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物を含む組成物を含むカラーコンバーター(色変換器)、このカラーコンバーター(色変換器)の使用、ならびに少なくとも1つのLEDと少なくとも1つのカラーコンバーター(色変換器)を含む照明装置に関する。
LED(Light emitting diodes又はLEDs;発光ダイオード)は、エネルギー消費が少ないため、一般的な照明のための光源として、例えばオフィスおよび住居において、または建築照明の光源として、案内標識板、小型機器において、自動車産業または航空産業においてますます多く使用されている。発光は、半導体における順方向に極性化されたpn接合の接合領域での電子正孔対(励起子)の再結合に基づく。この半導体の禁制帯の大きさは、放出された光の波長をおおよそ特定する。任意の色を生成するためには、禁制帯の異なるLEDを組み合わせて多色LEDにすることができる。
代替的に、放射変換蛍光体(Strahlungskonversionsleuchtstoff)(リン光体または蛍光着色剤もしくは蛍光色素とも呼ばれる)とLEDを組み合わせてもよい。ここで、LEDから発された放射は、部分的に放射変換蛍光体によって吸収され、放射変換蛍光体は、そのようにして励起されてフォトルミネセンスになる。結果として生じるLEDの光色は、透過するLED光の割合および放射変換蛍光体の発光スペクトルから分かる。1つの方法によれば、そのためには、LED光源(LEDチップ)に直接、放射変換蛍光体を含む高分子材料が塗布される。多くの場合、高分子材料は、おおよそ滴形態で、または半球状でLEDチップに塗布されており、それによって、特定の光学的効果が光の放出に寄与する。高分子マトリックス内の放射変換蛍光体が直接および間隔をあけずにLEDチップに塗布される構造は、「フォスファー・オン・チップ(Phosphor on a Chip)」とも呼ばれる。フォスファー・オン・チップLEDの場合、放射変換蛍光体として、一般的に無機材料が使用される。フォスファー・オン・チップLEDの場合、高分子材料および放射変換蛍光体は、比較的高い熱負荷および放射負荷の影響下にある。したがって、従来、有機放射変換蛍光体は、フォスファー・オン・チップLEDでの使用に適さなかった。
別の方法によれば、一般的に、高分子層と放射変換蛍光体を含むカラーコンバーターないし色変換器(「変換器」または「光変換器」とも呼ばれる)は、LEDチップとある程度離れて存在している。そのような構造は、「リモートフォスファー」と呼ばれる。
一次光源とLEDと色変換器(カラーコンバーター)との空間的距離によって、熱および放射による負荷が大幅に減少するため、有機蛍光色素が放射変換蛍光体として使用することができる。さらに、「リモートフォスファー」構想によるLEDは、「フォスファー・オン・チップ」構想によるものよりもエネルギー効率がよい。有機蛍光色素をこの変換器で使用することによって、種々の利点が提供される。第一に、光の色調を蛍光色素によって良好に調節できる。第二に、費用をかけて採鉱により得て提供されねばならず、かつ制限された範囲でしか使用できない希土類元素を含む材料は必要とされない。
白色光を放出するLEDは、数多くの適用範囲において照明源として、またはフルカラーディスプレイのバックライトとして使用される。白色光は、LEDを用いて種々の方法で生じさせることができる。ここで、白色光の放出の基礎は、常に、異なる色の重なり(混合)である。いわゆる多色LEDでは、例えば色の異なる3つの光を放出するダイオード、一般的に青色ダイオード、緑色ダイオード、および赤色ダイオードがハウジング内で合されるか、または2つの相補色の光を放出するダイオード、青色と黄色のダイオードがハウジング内で合される。多色LEDは、種々の光ダイオードの明度および動作条件が異なるため、工業的に費用がかかり、したがって高価である。さらに、多色LEDの部品小型化は、著しく制限されている。
白色光は、少なくとも1つの放射変換物質を、好ましくは400nmから500nmまでの波長を有する青色光を放出するLEDに塗布することによって生成することもできる。放射変換蛍光体として、多くの場合、セリウムがドープされたイットリウム・アルミニウム・ガーネット(以下においてCe:YAGとも呼ばれる)が使用される。Ceは、約560nmに最大値を有する広範な発光帯域を示す蛍光体である。放射変換物質の濃度に応じて、LEDから放出される青色光の一部は吸収され、大部分が黄色のルミネセンス光に変換されるため、通過する青色光と放出される黄色光の混合から白色光が生じる。したがって、LEDの白色調もしくは色温度は、Ce:YAG放射変換物質の層厚および正確な組成によって異なる。青色発光LEDおよびCe:YAGをベースにするLEDは、容易に製造できる。演色性および色調があまり重要でない簡単な用途には、青色発光LEDおよびCe:YAGをベースにするLEDが好適である。赤色部がスペクトルにおいて欠乏しているため、放出される光の青色部が優勢である。したがって、青色発光LEDおよびYAGをベースにするLEDは、数多くの適用目的のための唯一の放射変換蛍光体として好適ではない。高品位の演色性が所望される用途には、460nmから580nmまでの波長範囲のLEDの光線は不充分である。さらに、希土類元素、例えばCe:YAGを含む材料の使用は、前述の通り不都合である。
演色指数(CRI、color rendering index)とは、光源を理想的な光源(黒体)との比較において、演色性の品質に関して、一覧にまとめられた14までの基準色で評価される(CIE 1974)測光値であると理解される。CRI値の大きさは、0から100までであってよく、光源が基準色の様々な色をどの程度再現することができるかを表している。最初に市販された白色光LEDの演色性は、70から80までであった。太陽光のCRI値は、100までである。
国際公開第2012/168395号(WO2012/168395)は、少なくとも1つのポリマーと少なくとも1つの有機蛍光色素を含むカラーコンバーター(色変換器)を記載しており、ここで、有機蛍光色素は、少なくとも1つの式(A)の構造単位
Figure 0006598799
を含むものであり、ここで、この構造単位は、1回または複数回、同一または異なる置換基で置換されていてよく、かつここで、示されているベンゾイミダゾール構造の六員環の1つまたは複数のCH基は、窒素で置換されていてよい。シアノ化蛍光色素は、この文献には記載されていない。
公開前の欧州特許出願第13179303.6号明細書(EP13179303.6)は、シアノ化ナフタリンベンゾイミダゾール化合物およびその混合物、色変換器(カラーコンバーター)におけるその使用、色変換器の使用、ならびに少なくとも1つのLEDと少なくとも1つの色変換器を含む照明装置を記載している。
先行技術から公知の有機蛍光色素の一部は、400nmから500nmまでの波長領域の青色光に対するその光安定性および/または高分子マトリックス内の蛍光量子収率に関して満足のいくものではない。
本発明の基礎をなす課題は、新規の有機蛍光色素を提供することである。蛍光色素は、以下の特性の少なくとも1つを有しているのが望ましい。
・高い光安定性、
・高分子マトリックスにおける高い蛍光量子収率、
・LED製造プロセスとの高い適合性、
・希土類元素がドープされたYAG、特にCe:YAGの代わりに放射変換蛍光体としての使用、および
・別の赤色発光蛍光色素との組み合わせにおける光源の演色指数の改善。
本願課題は、驚くべきことに、以下に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物によって解決され、
Figure 0006598799
前記式中、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、CO29、CONR1011、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なるZArを有し;
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、CO29、CONR1011、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し;
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、互いに独立して水素、シアノ、臭素および塩素から選択されており、
ただし、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたは8つは、シアノであり;
ここで、
9は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルもしくはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
10およびR11は、互いに独立して水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有しており、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
aはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、NR10a11a、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C3〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリール、C(=O)R9a、C(=O)OR9aまたはC(O)NR10a11aであり、ここで、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
bおよびZArはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、NR10a11a、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C(=O)R9a、C(=O)OR9aまたはC(O)NR10a11aであり;
aはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
bはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
Arはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
9aは、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;ならびに
10aおよびR11aは、互いに独立して水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールである。
本発明の対象は、同じく、上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物、ならびにその製造方法である。
本発明の対象は、同じく、上に定義された式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物または上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物の使用であって、カラーコンバーター(色変換器)における;光標識のための;製品の不可視マーキングのための;蛍光色素としての、好ましくは生体分子の蛍光標識としての;顔料としての;蛍光変換をベースにするディスプレイにおける蛍光色素としての;任意に太陽電池と組み合わされている集光プラスチック部分における;電気泳動ディスプレイの顔料色素としての;または化学発光をベースにする適用における蛍光色素としての前記使用である。
本発明の別の対象は、少なくとも1つのポリマーをマトリックスとして、および上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、または上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物を蛍光色素として含むカラーコンバーター(色変換器)である。
本発明の別の対象は、LEDによって生成された光を変換するためのカラーコンバーター(色変換器)の使用である。
本発明の別の対象は、少なくとも1つのLEDと、上に定義された少なくとも1つのカラーコンバーター(色変換器)を含む照明装置である。
驚くべきことに、本発明による式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物は、光安定性があり、有利に青色LEDのためのカラーコンバーター(色変換器)で使用することができる。さらに、本発明による式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物は、高分子マトリックス中で蛍光量子収率が高いことを特徴としている。それらは、LED製造方法との適合性が高い。本発明による式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物は、赤色発光蛍光色素と組み合わせて、特にCRI値が90を上回る光源を製造するための、青色発光LEDのカラーコンバーター(色変換器)に好適である。驚くべきことに、新規の蛍光色素は、Ce:YAGの代替的な放射変換蛍光体としても好適であるため、蛍光体として希土類元素を含まない白色LEDが得られる。
前述の式に示される変数を定義する場合、一般的に、それぞれの置換基を代表する総称が使用される。Cn〜Cmは、それぞれの置換基または置換部分においてそれぞれ可能な炭素原子の数を意味する。
ハロゲン:フッ素、塩素、臭素またはヨウ素。
アルキルならびにアルコキシおよびアルキルチオのアルキル部分:1個から30個まで(C1〜C30アルキル)、多くの場合、1個から20個まで(C1〜C20アルキル)、特に1個から10個まで(C1〜C10アルキル)の炭素原子を有する不飽和、直鎖または分岐鎖の炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピルおよび1−エチル−2−メチルプロピル、ヘプチル、1−メチルヘキシル、オクチル、1−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル。
ハロ(ゲン)アルキルならびにハロアルコキシのすべてのハロゲンアルキル部分:1個から30個まで、多くの場合、1個から20個まで、特に1個から10個までの炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基(上に記載されたもの)、ここで、これらの基において水素原子は、部分的にまたはすべて、前述のハロゲン原子で置換されていてよい。
「アルキレン」という用語は、基本的に、1個から10個までの炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の基を含み、例えばメチレン、1,1−エチレン、1,2−エチレン、プロパ−1,2−イレン、プロパ−1,3−イレン、ブタ−1,2−イレン、ブタ−1,3−イレン、ブタ−1,4−イレン、2−メチルプロパ−1,3−イレン、ペンタ−1,2−イレン、ペンタ−1,3−イレン、ペンタ−1,4−イレン、ペンタ−1,5−イレン、ペンタ−2,3−イレン、ペンタ−2,4−イレン、1−メチルブタ−1,4−イレン、2−メチルブタ−1,4−イレン、ヘキサ−1,3−イレン、ヘキサ−2,4−イレン、ヘキサ−1,4−イレン、ヘキサ−1,5−イレン、ヘキサ−1,6−イレンなど。
アルケニル:2個から10個まで(C2〜C10アルケニル)、例えば2個から10個まで、または3個から10個までの炭素原子を有し、任意の位置で二重結合を有する一価不飽和、直鎖または分岐鎖炭化水素基、例えばエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチルエテニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル。
アルキニル:2個から10個まで(C2〜C10アルキニル)、例えば2個から10個まで、または3個から10個までの炭化水素を有し、任意の位置で三重結合を有する直鎖または分岐鎖炭化水素基、例えばエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル。
シクロアルキル:3個から12個までの炭素環員を有する単環式、二環式または三環式飽和炭化水素基、例えば単環式C3〜C8シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、二環式C7〜C12シクロアルキル、例えばビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル、ビシクロ[2.2.2]オクト−1−イル、ビシクロ[2.2.2]オクト−2−イルおよびビシクロ[3.3.0]オクチル、および三環式C10〜C12シクロアルキル、例えばトリシクロ[3.3.1.13,7]デカニル。
アリール:環ヘテロ原子を含まない、6個から14個まで、特に好ましくは6個から10個までの炭素原子を有する単核、二核または三核(単環式、二環式または三環式)の芳香族炭化水素基。アリールの例は、特にフェニル、ナフチル、インデニル、フルオレニル、アントラセニル、フェナントレニルであり、特にフェニルまたはナフチルである。
6〜C14アリール−C1〜C10アルキレン:上に定義されたC1〜C10アルキレンを介して骨格に結合している上に定義されたC6〜C14アリール。その例は、フェニルC1〜C10アルキレン(フェニルC1〜C10アルキル)およびナフチルC1〜C10アルキレン(ナフチルC1〜C10アルキル)、特にフェニルC1〜C4アルキル、例えばベンジルまたは2−フェニルエチルである。
6〜C14アリールオキシ:酸素原子(−O−)を介して骨格に結合している上に定義されたC6〜C14アリール。好ましくは、フェノキシおよびナフチルオキシである。
ヘテロアリール(ヘタリール):環員である炭素原子の他に、一般的に酸素、硫黄および窒素から選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を環員として含む、5つから14つまでの環員を有する単核、二核または三核(単環式、二環式または三環式)芳香族環系、例えば、
・酸素、窒素または硫黄の群からの1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含む5員環または6員環の芳香族複素環式化合物、例えば1個から3個までの窒素原子または1個もしくは2個の窒素原子および/または1個の硫黄原子もしくは酸素原子を環員として含む炭素結合された5員環ヘテロアリール、例えば2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、および1,3,4−チアゾール−2−イル、1個から3個までの窒素原子を環員として含む、窒素を介して結合された5員環ヘテロアリール、例えばピロール−1−イル、ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、および1,2,4−トリアゾール−1−イル、1個から3個までの窒素原子を環員として含む6員環ヘテロアリール、例えばピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン4−イル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、2−ピラジニル、1,3,5−トリアジン−2−イル、および1,2,4−トリアジン−3−イル、
・酸素、窒素または硫黄の群からの1個、2個、3個または4個、好ましくは1個、2個または3個のヘテロ原子を含む、ベンゾ縮合された5員環または6員環の芳香族複素環式化合物、例えば、炭素原子の他に1個から4個までの窒素原子または1個から3個までの窒素原子および1個の硫黄原子または1個の酸素原子を環員として含んでいてよく、ならびに2つの隣接する炭素環員または窒素環員および1つの隣接する炭素環員がブタ−1,3−ジエン−1,4−ジイル基によって橋かけされていてよい、上に定義された5員環または6員環の芳香族複素環式化合物、例えばインドリル、インダゾリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、カルバゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、フタラジニル、プリニル、アクリジニル、フェナントリジニル、フェナジニルおよび1,7−フェナントロリニル。
本発明の範囲では、「青色LED」とは、400nmから500nmまで、好ましくは420nmから480nmまで、特に440nmから460nmまでの波長領域の光を放出するLEDであると理解される。好適な半導体材料は、炭化ケイ素、セレン化亜鉛および窒化物、例えば窒化アルミニウム(AIN)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)および窒化インジウムガリウム(InGaN)である。本発明の範囲では、「白色LED」は、白色光を生成するLEDであると理解される。白色LEDの例は、多色LEDまたは青色LEDと少なくとも1つの放射変換蛍光体との組合せである。
本発明の範囲では、カラーコンバーター(色変換器)とは、特定の波長の光を吸収して、別の波長の光に変換することができるあらゆる対象の装置であると理解される。例えば、カラーコンバーター(色変換器)は、照明装置、特に、LEDもしくはOLEDを光源として利用する照明装置または蛍光変換太陽電池の構成要素である。
「実質的に」という用語は、本発明の範囲では、完全、全体およびすべてという用語を含む。この用語は、90%以上、例えば95%以上、特に99%または100%の割合を含む。
式(I)のペリレン化合物の置換基(基)Z、Z*、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の好ましい実施態様に関する以下の説明は、それぞれ互いに無関係の置換基にも、同じく相互に組み合わされた置換基にも適用される。
置換基Z、Z*、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の好ましい実施態様に関する以下の説明は、さらに、式(I)のペリレン化合物にも、カラーコンバーター(色変換器)および照明装置におけるその使用にも適用される。
本発明による式(I)のペリレン化合物およびその混合物において、置換基Zの1つおよび置換基Z*の1つはシアノであり、もう1つの置換基Zおよびもう1つの置換基Z*は、それぞれシアノとは異なるものである。本発明は、式(I)の化合物を単体でもその混合物としても含む。
特に、本発明は、以下の式(I−a)および(I−b)、ならびに(I−c)および(I−d)
Figure 0006598799
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、ZおよびZ*は、前述の意味を有する]の化合物を単体でもその混合物としても含む。特に、式(I−a)、(I−b)、(I−c)および(I−d)の化合物において、シアノまたは水素ではないR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8は、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である。
本発明による式(I)のペリレン化合物およびその混合物において、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたは8つは、シアノである。その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、互いに独立して水素、臭素または塩素である。特に、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、互いに独立して水素または臭素である。別の実施態様によれば、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、互いに独立して水素または塩素である。
第一の好ましい実施態様によれば、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つ、2つ、3つまたは4つはシアノである。その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、互いに独立して水素、臭素または塩素である。特に、置換基R2、R3、R6またはR7の1つ、2つ、3つまたは4つはシアノである。特別な実施態様によれば、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8のいずれも臭素または塩素ではない。
第二の好ましい実施態様によれば、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つはシアノであり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は水素である。特に、置換基R2、R3、R6またはR7の1つは、シアノであり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、水素である。
第三の好ましい実施態様によれば、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の2つはシアノであり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は水素である。特に、置換基R2、R3、R6またはR7の2つはシアノであり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は水素である。
本発明による式(I)のペリレン化合物およびその混合物において、置換基Zの1つはシアノであり、置換基Z*の1つはシアノである。もう1つの置換基Zおよびもう1つの置換基Z*は、前述の意味を有しており、好ましくは互いに独立してC1〜C10アルキル、CO29、フェニルC1〜C10アルキルおよびフェニルから選択されており、ここで、フェニルおよびフェニルC1〜C10アルキルのフェニル部分は、置換されていないか、または1つもしくは複数の、例えばC1〜C6アルキルから選択される1つ、2つまたは3つの置換基を有しており、ここで、R9は、上に定義された通りである。好ましくは、R9は、直鎖または分岐鎖C1〜C6アルキル、特にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチルまたはイソブチルである。
殊に好ましくは、置換基Zの1つは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、または置換されていないか、もしくは1つ、2つもしくは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルである。特に、置換基Zの1つは、C1〜C6アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、C1〜C6アルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、フェニルまたは1つ、2つもしくは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニル、例えば2−メチルフェニルまたは2,6−ジメチルフェニルである。
殊に好ましくは、置換基Z*の1つは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニルまたは置換されていないか、もしくは1つ、2つもしくは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルである。特に、置換基Z*の1つは、C1〜C6アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、C1〜C6アルコキシカルボニル、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、フェニル、2−メチルフェニルまたは2,6−ジメチルフェニルである。
特に好ましい実施態様によれば、式(I)のペリレン化合物は、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20):
Figure 0006598799
Figure 0006598799
[式中、
Zは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されており、
*は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されている]
の化合物から選択されるものおよびその混合物である。
その中で特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)のペリレン化合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の対象は、上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物である。
式(I)のペリレン化合物およびその混合物の製造は、当業者に公知の方法によって行われるか、または以下に記載の通り行われてよい。
別の対象は、少なくとも1つの式(I−A)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物において、
Figure 0006598799
前記式中、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有しており、ここで、Zaは、前述の意味を有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有しており、ここで、Zbは、前述の意味を有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有しており、ここで、ZArは、前述の意味を有し;
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有しており、ここで、Zaは、前述の意味を有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有しており、ここで、Zbは、前述の意味を有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有しており、ここで、ZArは、前述の意味を有し;
1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、水素であり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、シアノである、前記組成物であって、
a)式(II)
Figure 0006598799
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素である]
のペリレンをハロゲン化して、式(IIIa)の3,9−ジハロゲンペリレンと式(IIIb)の3,10−ジハロゲンペリレン
Figure 0006598799
[式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素であり、
Halは、それぞれすべて塩素または臭素である]
からの混合物を得る工程;
b)工程a)で得られた式(IIIa)と(IIIb)の化合物からの混合物と、式(IV)の有機金属化合物
Z−Met (IV)
および任意に、式(V)の有機金属化合物
*−Met (V)
[式中、
Zは、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルおよびC6〜C14アリールから選択されており、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
3〜C12シクロアルキルは置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し;
*は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルおよびC6〜C14アリールから選択されており、ここで、
1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一または異なる置換基Zaを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し、
ここで、Z*は、Zと同一の意味を有していてもよく;
Metは、B(OH)2、B(OR’)(OR’’)、Zn−HalまたはSn(R*であり、ここで、
R’およびR’’は、互いに独立して水素、C1〜C30アルキル、C5〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリールまたはヘテロアリールであるか、またはR’およびR’’は、ともに、C1〜C4アルキル、C5〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリールおよびヘテロアリールから選択されている、任意に1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたは8つの置換基を有するC2〜C4アルキレンであり;
Halは、塩素または臭素であり;ならびに
*は、C1〜C8アルキルまたはフェニルである]
を反応させて、式(VIa)と(VIb)
Figure 0006598799
[式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素であり、
ZおよびZ*は、前述の定義の通りである]
の化合物の混合物を得る工程、
c)工程b)で得られた式(Vla)と(Vlb)の化合物からの混合物をハロゲン化して、式(VIIa)および(VIIb)
Figure 0006598799
[式中、
ZおよびZ*は、前述の定義の通りであり、
Halは、塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、置換基Halは、すべて塩素であるか、またはすべて臭素であり、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、または塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、水素ではない置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である]
の化合物を含む反応混合物を得る工程;
d)工程c)で得られた反応混合物中に含まれる式(VIIa)および(VIIb)の化合物を、ハロゲンのシアノによる置換、ならびに任意に部分的に水素による置換に供し、少なくとも1つの式(I−A)の化合物またはその混合物を得る工程;そして
e)任意に、工程d)で得られた反応混合物中に含まれる少なくとも1つの式(I−A)の化合物またはその混合物を、少なくとも1つの分離工程および/または精製工程に供する工程;による方法によって得られる組成物である。
工程a)
通常、式(II)のペリレンのハロゲン化は、臭素化剤または塩素化剤を使用して行われる、つまり、式(IIIa)または(IIIb)の化合物において、置換基Halはすべて臭素であるか、置換基Halはすべて塩素である。
通常、溶媒中の単体臭素が、臭素化剤として使用される。別の好適な臭素化剤は、N−ブロモスクシンイミドおよびジブロモイソシアヌル酸である。好適な溶媒は、水または脂肪族モノカルボン酸ならびに塩素化炭化水素、例えばクロロベンゼンおよびクロロホルムである。好適な脂肪族モノカルボン酸は、2個から6個までの炭素原子を有するもの、例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタンカルボン酸およびヘキサンカルボン酸およびその混合物である。脂肪族モノカルボン酸を溶媒として使用する場合、ヨウ素を触媒として使用することが有利でありうる。
好適な塩素化剤は、溶媒中、例えばテトラクロロメタン中の塩素である。同じく、N−クロロスクシンイミドおよびジクロロイソシアヌル酸が好適である。ジクロロイソシアヌル酸による塩素化は、好ましくは濃硫酸中で行われる。
臭素化剤対式(II)のペリレンのモル量比は、通常、約10:1から2.5:1まで、特に好ましくは9:1から3.0:1までである。モル量比は、特に8.5:1から3.5:1までである。
塩素化剤対式(II)のペリレンのモル量比は、通常、約10:1から2.5:1まで、特に好ましくは9:1から3.0:1である。モル量比は、特に8.5:1から3.5:1である。
反応工程a)で得られる式(IIIa)および(IIIb)のジハロゲン化化合物は、一般的に、さらに精製することなく工程b)で使用される。
工程b)
工程b)の反応では、工程a)で得られた式(IIIa)および(IIIb)の化合物は、式(IV)の有機金属化合物と、および場合によって式(V)の有機金属化合物とクロスカップリングされる。
好ましくは、この反応は、触媒活性量の周期律表第VIII族亜族(IUPAC形式第10族)の遷移金属、例えばニッケル、パラジウムまたは白金の存在下に、特にパラジウム触媒の存在下に行われる。好適な触媒は、例えば、パラジウムホスフィン錯体、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、PdCl2(o−トリル3P)2、ビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]塩化パラジウム(II)ジクロロメタン錯体、ビス−[1,2−ビス(ジフェニルホスフィン)エタン]パラジウム(0)および[1,4−ビス(ジフェニルホスフィン)ブタン]塩化パラジウム(II)、ホスフィン化合物ならびにパラジウム(II)化合物、例えば塩化パラジウム(II)またはビス(アセトニトリル)塩化パラジウム(II)の存在下の活性炭上パラジウム、ホスフィン化合物、例えばトリフェニルホスフィン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィン)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィン)プロパンおよび1,4−ビス(ジフェニルホスフィン)ブタンの存在下の活性炭上パラジウムである。通常、触媒の量は、式(IIIa)および(IIIb)の化合物を基準として10mol%から150mol%である。
特に好適な有機金属化合物(IV)は、相応して置換されたアリールボロン酸およびアリールボロン酸エステルである(MetがB(OH)2またはB(OR’)(OR’’)である化合物IV、ただし、R’、R’’は、C1〜C4アルキルであるか、またはR’およびR’’は、ともにC1〜C4アルキルから選択されている、場合によって1つ、2つ、3つまたは4つの置換基を有するC2〜C4アルキレンである)。
反応は、例えばSuzukiら、Chem.Rev.,1995、95、2457〜2483およびその中に引用される文献から公知の鈴木カップリングの条件下に行われる。アリールボロン酸およびそのエステルは、文献公知で市販されているものか、または相応のアリールマグネシウム化合物から相応のホウ酸エステルとの反応によって製造することができるものである。好適な有機金属化合物(IV)は、さらにアルキルボロン酸またはアルキルボロン酸エステルである。
好適な有機金属化合物(IV)は、特にアリールスタンナン(Arylstanne)、シクロアルキルスタンナン、アルキニルスタンナン、アルケニルスタンナンまたはアルキルスタンナン(MetがSn(R*3である化合物(IV)、ただし、R*はC1〜C4アルキルである)。その場合、反応は、D.Milstein、J.K.Stille、J.Am.Chem.Soc.1978、100、3636〜3638ページまたはV.Farina、V.Krishnamurthy、W.J.Scott、Org.React.1997、50、1〜652から公知のスティルカップリングの条件下に行われる。式(IV)のスタンナンは、公知のものであるか、または一般的に公知の方法によって製造できるものである。
好適な有機金属化合物(IV)は、さらに、有機亜鉛化合物である(MetがZn−Halである化合物(IV)、ただし、Halは、Cl、Br、特にBrである)。その場合、反応は、A.Luetzen、M.Hapke、Eur.J.Org.Chem.,2002、2292〜2297から公知の根岸カップリングの条件下に行われる。
式(IV)のアリール亜鉛化合物または式(IV)のアルキル亜鉛化合物は、公知のものであるか、または一般的に公知の方法によって製造することができるものである。
化合物(IIIa)および(IIIb)と有機金属化合物(IV)との反応は、特に鈴木カップリングの場合、塩基性条件下に行われる。好適な塩基は、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属炭酸水素塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、アルカリ土類金属炭酸塩およびアルカリ土類金属炭酸水素塩、例えば炭酸マグネシウムまたは炭酸水素マグネシウムまたは第三級アミン、例えばトリエチルアミン、トリメチルアミン、トリイソプロピルアミンまたはN−エチル−N−ジイソプロピルアミンである。
通常、化合物(IIIa)および(IIIb)と化合物(IV)とのカップリングは溶媒中で行われる。溶媒として、有機溶剤、例えば芳香族化合物、例えばトルエン、メシチレン、非環式エーテル、例えば1,2−ジメトキシエタン、環式エーテル、例えばテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン、ポリアルキレングリコール、例えばジエチレングリコール、カルボン酸ニトリル、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、カルボン酸アミド、例えばジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドが好適である。鈴木カップリングの場合、前述の溶媒は、水との混合物として使用されてもよく、例えば、有機溶媒対水の比は、5:1から1:5までの範囲であってよい。
交換されるハロゲン原子1molあたり、少なくとも1molの有機金属化合物(IV)が使用される。交換されるハロゲン原子1molあたり、5%から30%までのモル過剰量の式(IV)の有機金属化合物を使用するのが有利でありうる。
ZとZ*が異なる場合、続いて、式(V)の有機金属化合物とのさらなるカップリングが実施される。式(IIIa)および(IIIb)の化合物と有機金属化合物(IV)との反応の場合と同じ手順で行われる。
工程c)
通常、式(VIa)および(VIb)の化合物のハロゲン化は、臭素化剤または塩素化剤を使用して行われる。好適な臭素化剤または塩素化剤は、工程a)に記載されたものである。一般に、臭素化剤対式(VIa)および(VIb)のハロゲン化される化合物のモル比は、10:1から30:1まで、好ましくは15:1から25:1までである。
通常、本発明による方法の工程c)は、溶媒の存在下に高温で行われる。好適な溶媒は、非プロトン性溶媒、例えばハロゲン化芳香族化合物、例えばクロロベンゼンまたはジクロロベンゾールまたはハロゲン化炭化水素である。さらに、水性非プロトン性溶媒が好適である。
工程c)を触媒量のヨウ素の存在下に実施することが有利でありうる。
通常、工程c)における反応温度は、50℃から溶媒の沸点まで、特に80℃から150℃までである。
工程d)
シアノ脱ハロゲン化のための好適な方法条件は、J.March、Advanced Organic Chemistry、4th edition、Verlag John Wiley&Sons(1992)、660〜661ページ、ならびに国際公開第2004/029028号(WO2004/029028)に記載されている。それには、例えばシアン化銅との反応が含まれる。さらに、シアン化アルカリ、例えばシアン化カリウムおよびシアン化ナトリウム、ならびにシアン化亜鉛が好適である。通常、シアン化物源は、過剰量で使用される。一般的に、反応は、極性非プロトン性溶媒中で、遷移金属、例えばPd(II)塩、Pd錯体、銅錯体またはニッケル錯体の存在下に行われる。パラジウム触媒は、in situでPd(0)錯体、例えばトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンから製造することができる。好ましい極性非プロトン性溶媒は、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、(CH32SO、ジメチルスルホンおよびスルホランである。反応は、通常、80℃から160℃まで、好ましくは100℃から140℃まで、特に好ましくは130℃から150℃までの温度で実施される。通常、交換されるハロゲン原子対シアン化亜鉛のモル比は、1:1から1:3まで、好ましくは1.5:2.5である。代替的に、N−メチルピロリドンまたはスルホラン中のシアン化銅が、触媒の非存在下に使用されてもよい。
工程e)
任意に、少なくとも1つの式(I−A)のペリレン化合物またはその混合物を含む工程d)で得られた反応混合物は、部分的にまたはすべて分離工程および/または精製工程に供される。工程e)での分離および/または精製は、通常の、当業者に公知の方法によって行われてよく、例えば抽出、蒸留、再結晶化、好適な固定相での分離ならびにこれらの措置の組合せによって行われてよい。
得られた異性体の部分的または完全な分離を、すでに反応工程a)および/またはb)および/またはc)の後に行うことが有利でありうる。
この対象の第一の特別な実施態様によれば、組成物であって、式(I−A)の化合物において、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、置換されていないフェニルであり、
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、置換されていないフェニルであり、
1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素である、組成物が好ましい。
この対象の第二の特別な実施態様によれば、組成物であって、式(I−A)の化合物において、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルであり、
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルであり、
1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素である、組成物が好ましい。
この対象の第三の特別な実施態様によれば、組成物であって、式(I−A)の化合物において、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C6アルキルであり、
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C6アルキルであり、
1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素である、組成物が好ましい。
別の対象は、式(I−B)
Figure 0006598799
[式中、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、COOR9であり、
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、COOR9であり、
1、R4、R5およびRは、水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の1つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素であり、ならびに
9は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し、
ここで、Ra、RbおよびRArは、前述の定義の通りである]
に相当する少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物であって、
f)式(VIIIa)と(VIIIb)
Figure 0006598799
[式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素であり、
9は、前述の定義の通りである]
のペリレン化合物からの混合物をハロゲン化して、式(IXa)および(IXb)
Figure 0006598799
[式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、または塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、水素ではない置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である、
Halは、塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、置換基Halは、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である、ならびに
9は、前述の定義の通りである]
の化合物またはその混合物を含む反応混合物を得る工程;
g)工程f)で得られた反応混合物に含まれる式(IXa)および(IXb)の化合物を、ハロゲンのシアノ基による置換、ならびに任意に部分的に水素による置換に供して、少なくとも1つの式(I−B)の化合物またはその混合物を得る工程;そして
h)任意に、工程g)で得られた反応混合物中に含まれる少なくとも1つの式(I−B)の化合物またはその混合物を、少なくとも1つの分離工程および/または精製工程に供する工程;
による方法によって得られる組成物である。
工程f)
工程f)は、工程c)と同一の手順で実施される。
工程g)
工程g)は、工程d)と同一の手順で実施される。
この対象の特別な実施態様によれば、組成物であって、式(I−B)の化合物において、
置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C6アルコキシカルボニルであり、
置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C6アルコキシカルボニルであり、
1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
置換基R2、R3、R6またはR7の1つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、それぞれ水素である、組成物が好ましい。
上に定義された、本発明による式(I)の化合物およびその混合物または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物は、カラーコンバーター(色変換器)における蛍光色素として好適であり;光標識のための;製品の不可視マーキングのための;蛍光色素として、好ましくは生体分子のための蛍光標識として;顔料として;蛍光変換をベースにするディスプレイにおける蛍光色素として;任意に太陽電池と組み合わされている集光プラスチック部分において;電気泳動ディスプレイにおける顔料色素として;または化学発光をベースにする適用における蛍光色素として好適である。
上に定義された、本発明による式(I)の化合物およびその混合物または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物は、蛍光変換をベースとするディスプレイにおける蛍光色素として特に有利に適している。そのようなディスプレイは、一般に、透明な基材と、基材上に存在している蛍光色素と、放射源を含む。通常の放射源は、青色光(color−by−blue)またはUV光(color−by−uv)を放出する。色素は、青色光か、またはUV光を吸収し、緑色エミッターとして使用される。例えば、これらのディスプレイでは、青色光またはUV光を吸収する緑色エミッターによって赤色エミッターを励起させることによって赤色光が生成される。好適なcolor−by−blue方式のディスプレイは、例えば国際公開第98/28946号(WO98/28946)に記載されている。好適なcolor−by−uvディスプレイは、例えばW.A.Crossland、I.D.SpringleおよびA.B.DaveyによるPhotoluminescent LCDs(PL−LDC) using phosphors、Cambridge University and Screen Technology Ltd.,Cambridge、UKに記載されている。
上に定義された、本発明による式(I)の化合物およびその混合物または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物は、さらに、特にOLEDの蛍光エミッターとして好適であり、OLEDにおいて、それらは、エレクトロルミネセンスによってか、またはフェルスターのエネルギー移動(FRET)による相応のリン光エミッターによって励起される。
さらに、上に定義された、本発明による式(I)の化合物およびその混合物または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物は、特に化学発光用途に好適である。それには、いわゆる「ケミカルライト(Glow Sticks)」が含まれる。その製造のためには、少なくとも1つの式(I)の化合物が、例えばアルキルフタレート中に溶解されてよい。化学発光の励起は、シュウ酸エステルと過酸化水素を混合することによって行うことができ、例えば、最初は別々のこの2つの成分を、ガラスを割ることによって混合してから行うことができる。結果として生じる反応エネルギーは、色素の励起および蛍光をもたらす。そのようなケミカルライトは、非常灯として、例えば釣りの際に、海難救命胴衣または別の安全用途において使用することができる。
上に定義された、本発明による式(I)の化合物およびその混合物または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物は、特に太陽電池のカラーコンバーター内(色変換器内)の蛍光色素に好適である。
本発明の別の対象は、少なくとも1つのポリマーをマトリックス材料として、上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、または上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物を蛍光色素として含むカラーコンバーター(色変換器)である。
本発明の別の対象は、(i)少なくとも1つのポリマーをマトリックス材料として、(ii)少なくとも1つの本発明による式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、または上に定義された少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物を蛍光色素として含むカラーコンバーター(色変換器)である。
成分(i)
好適なポリマーは、基本的に、充分な量の少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を溶解するか、または均一に分散することができるあらゆるポリマーである。
好適なポリマーは、無機ポリマーまたは有機ポリマーであってよい。
好適な無機ポリマーは、例えばケイ酸塩または二酸化ケイ素である。無機ポリマーの使用に不可欠な前提条件は、少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物が、その中で分解せずに溶解するか、または均一に分散することができることである。このことは、ケイ酸塩または二酸化ケイ素の場合、例えばポリマーを水ガラス溶液から分離することによって行うことができる。
好ましい実施態様によれば、有機ポリマーは、実質的にポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン、ポリメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリブテン、ポリエチレングリコール、シリコーン、ポリアクリレート、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコールコポリマー(EVOH)、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリスチレンアクリロニトリル(SAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルブチレート(PVB)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリイミド、ポリエーテルイミドまたはそれらの混合物からなる。
好ましくは、少なくとも1つのポリマーは、実質的にポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはそれらの混合物からなるものである。
殊に好ましくは、少なくとも1つのポリマーは、実質的にポリエチレンテレフタレート、ポリスチレンまたはポリカーボネートからなる。
ポリエチレンテレフタレートは、エチレングリコールとテレフタル酸との縮合によって得られる。
ここで、ポリスチレンとは、特に、スチレンおよび/またはスチレンの誘導体の重合によって生じるあらゆるホモポリマーまたはコポリマーであると理解される。スチレンの誘導体は、例えばアルキルスチレン、例えばα−メチルスチレン、オルト−メチルスチレン、メタ−メチルスチレン、パラ−メチルスチレン、パラ−ブチルスチレン、特にパラ−tert−ブチルスチレン、アルコキシスチレン、例えばパラ−メトキシスチレン、パラ−ブトキシスチレン、パラ−tert−ブトキシスチレンである。
一般的に、好適なポリスチレンの平均モル量Mnは、10,000g/molから1,000,000g/molまで(GPCにより測定)、好ましくは20,000g/molから750,000g/molまで、特に好ましくは30,000g/molから500,000g/molまでである。
好ましい実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)のマトリックスは、実質的にまたはすべて、スチレンまたはスチレン誘導体のホモポリマーからなる。
本発明の別の好ましい実施態様では、マトリックスは、実質的にまたはすべてスチレンコポリマーからなり、これは、本願の範囲では、同じくポリスチレンと見なされる。スチレンコポリマーは、別の成分として、例えばブタジエン、アクリロニトリル、無水マレイン酸、ビニルカルバゾールまたはアクリル酸、メタクリル酸またはイタコン酸のエステルをモノマーとして含んでいてよい。好適なスチレンコポリマーは、一般的に、スチレンを少なくとも20質量%、好ましくは少なくとも40質量%、スチレンを特に好ましくは少なくとも60質量%含む。別の実施態様では、好適なスチレンコポリマーは、スチレンを少なくとも90質量%含む。
好ましいスチレンコポリマーは、スチレン・アクリロニトリルコポリマー(SAN)およびアクリロニトリル・ブタジエン・スチレンコポリマー(ABS)、スチレン・1,1’−ジフェニルエテンコポリマー、アクリルエステル・スチレン・アクリロニトリルコポリマー(ASA)、メチルメタクリレート・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンコポリマー(MABS)である。
別の好ましいポリマーは、α−メチルスチレン・アクリロニトリルコポリマー(AMSAN)である。
スチレンホモポリマーまたはスチレンコポリマーは、例えばラジカル重合、カチオン重合、アニオン重合によってか、または有機金属触媒(例えばチグラー・ナッタ触媒)の影響下に製造することができる。これによって、イソタクチック、シンジオタクチック、アタクチックのポリスチレンもしくはコポリマーをもたらすことができる。好ましくは、それらはラジカル重合によって製造される。重合は、懸濁重合、乳化重合、溶液重合または塊状重合として実施されてよい。
好適なポリスチレンの製造は、例えばOscar Nuyken、Polystyrenes and Other Aromatic Polyvinyl Compounds、Kricheldorf、Nuyken、Swift、New York 2005、73〜150ページおよびそこに引用された文献箇所、ならびにElias、Macromolecules、Weinheim 2007、269〜275ページに記載されている。
ポリカーボネートは、炭酸と芳香族または脂肪族ジヒドロキシ化合物とのポリステルである。好ましいジヒドロキシ化合物は、例えばメチレンジフェニレンジヒドロキシ化合物、例えばビスフェノールAである。
ポリカーボネートの製造の方策は、好適なジヒドロキシ化合物とホスゲンとを界面重合で反応させることである。別の方策は、炭酸のジエステル、例えば炭酸ジフェニルを縮合重合で反応させることである。
好適なポリカーボネートの製造は、例えばElias、Macromolecules、Weinheim 2007、343〜347ページに記載されている。
好ましい実施態様では、酸素を排除して重合されたポリマーが使用される。好ましくは、モノマーは、重合の間、合計して最大で1000ppm、特に好ましくは最大で100ppm、殊に好ましくは最大で10ppmの酸素を含んでいた。
好適なポリマーは、別の成分として添加剤、例えば難燃剤、酸化防止剤、光保護剤、UV吸収剤、ラジカル捕捉剤、静電気防止剤を含んでいてよい。そのような安定剤は、当業者に公知である。
好適な酸化防止剤またはラジカル捕捉剤は、例えばフェノール、特に立体障害フェノール、例えばブチルヒドロキシアニソール(BHA)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)または立体障害アミン(HALS)である。そのような安定剤は、例えばBASF社よりIrganox(登録商標)の商品名で販売される。いくつかの場合、酸化防止剤およびラジカル捕捉剤は、二次安定剤、例えば亜リン酸塩またはホスホナイトが補充され、例えばそれらは、BASF社よりIrgafos(登録商標)の商品名で販売される。
好適なUV吸収剤は、例えばベンゾトリアゾール、例えば2−(2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール(BTZ)、トリアジン、例えば(2−ヒドロキシフェニル)−s−トリアジン(HPT)、ヒドロキシベンゾフェノン(BP)またはオキサルアニリドである。そのようなUV吸収剤は、例えばBASF社よりUvinul(登録商標)の商品名で販売される。
好ましい実施態様では、TiO2は、唯一のUV吸収剤として使用される。
本発明の好ましい実施態様では、好適なポリマーは、酸化防止剤またはラジカル捕捉剤を含まない。
本発明の別の実施態様では、好適なポリマーは、透明なポリマーである。
別の実施態様では、好適なポリマーは、不透明なポリマーである。
前述のポリマーは、好適な有機蛍光色素のためのマトリックス材料として使用される。
成分(ii)
成分(ii)は、少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物を含む組成物を含む。特に好ましくは、式(I)のシアノ化ペリレン化合物は、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20):
Figure 0006598799
Figure 0006598799
[式中、
Zは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されており、
*は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されている]
の化合物から選択されるものである。
その中で特に好ましいのは、式(1)から(20)までのシアノ化ペリレン化合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれ同一の意味を有する。
特に好ましいのは、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれイソプロピルである。
同じく特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれフェニルである。
同じく特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれ2−メチルフェニルである。
同じく特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれ2,6−ジメチルフェニルである。
同じく特に好ましいのは、式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、それぞれイソブチルカルボキシである。
式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物は、ポリマー中に溶解して存在しているか、または均一に分散された混合物として存在していてよい。好ましくは、式(I)のペリレン化合物またはその混合物は、ポリマー中に溶解して存在している。同じく好ましくは、少なくとも1つの式(I)のペリレン化合物またはその混合物を含む組成物は、ポリマー中に溶解して存在している。
好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、さらに別の蛍光着色剤を含む。好適な別の蛍光着色剤は、例えば赤色蛍光性蛍光着色剤である。多くの場合、蛍光着色剤は、青色光を、良好な演色性を伴って白色光に変換することができるカラーコンバーター(色変換器)が得られるように相互に組み合わされる。
好適な別の蛍光着色剤は、例えば無機蛍光着色剤である。その中で特に好ましいのは、希土類元素でドープされたアルミン酸塩、ケイ酸塩、窒化物およびガーネットのクラスからのものである。そのような別の無機蛍光着色剤は、例えば“Luminescence−from Theory to Applications”、Cees Ronda[publisher]、Wiley−VCH、2008、Chapter 7、“Luminescent Materials for Phosphor−Converted LEDs”、Th.Juestel、179〜190ページに記載されている。
ガーネットは、一般式X32[ZO43の化合物であり、式中、Zは、二価カチオン、例えばCa、Mg、Fe、Mnであり、Yは、三価カチオン、例えばAl、Fe、Cr、希土類元素であり、Zは、Si、Al、Fe3+、Ga3+である。好ましくは、ガーネットは、Ce3+、Gd3+、Sm3+、Eu2+、Eu3+、Dy3+、Tb3+またはその混合物がドープされたイットリウム・アルミニウム・ガーネットY3Al512である。
好適な窒化物は、例えば米国特許第8,274,215号明細書(US8,274,215)に記載されており、それに関してすべての範囲で参照される。好適なケイ酸塩は、例えば米国特許第7,906,041号明細書(US7,906,041)および米国特許第7,311,858号明細書(US7,311,858)に記載されており、それに関してすべての範囲で参照される。
好適なアルミン酸塩は、例えば米国特許第7,755,276号明細書(US7,755,276)に記載されており、それに関して全ての範囲で参照される。
式SrLu2-xAl412:Cex(式中、xは、0.01から0.15までの範囲の値である)の好適なアルミン酸リン光体は、国際公開第2012/010244号(WO2012/010244)から公知である。MLn2QR412の組成の蛍光体は、米国特許出願公開第2004/0062699号公報(US2004/0062699)から公知であり、ここで、Mは、Mg、Ca、SrまたはBaの元素の少なくとも1つであり、Lnは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLuの元素の少なくとも1つであり、Qは、Si、Ge、SnおよびPbの元素の1つであり、最後にRは、B、Al、Ga、InおよびTlの元素の少なくとも1つである。
さらに、すべての有機赤色または淡紅色の蛍光色素が特に好適である。別の実施態様では、別の蛍光着色剤は、別の橙色または黄色の蛍光性蛍光色素を含む。好適な有機蛍光性赤色色素は、例えば一般式(X)
Figure 0006598799
[式中、
pは、1から4までであり、
12およびR13は、互いに独立してC1〜C30アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリール、ヘタリールまたはC6〜C14アリール−C1〜C10アルキレンであり、ここで、最後に挙げられた3つの基において、芳香族環は置換されていないか、または1回もしくは複数回、C1〜C10アルキルで置換されており、ならびに
14は、 1 〜C 30 アルコキシ、または置換されていないか、または1回もしくは複数回、C1〜C10アルキルで置換されている6〜C14アリールオキシであり、ここで、R14基は、*が付けられた1つまたは複数の位置に存在している]
を有している。
好ましくは、R12およびR13は、互いに独立してC1〜C10アルキル、2,6−ジ−(C1〜C10アルキル)アリールおよび2,4−ジ−(C1〜C10アルキル)アリールから選択されている。特に好ましくは、R12およびR13は同じである。殊に好ましくは、R12およびR13は、それぞれ2,6−ジイソプロピルフェニルまたは2,4−ジ−tertブチルフェニルである。
14は、好ましくはフェノキシまたはC1〜C10アルキルフェノキシ、特に好ましくは2,6−ジアルキルフェノキシ、2,4−ジアルキルフェノキシである。特に好ましくは、R14は、フェノキシ、2,6−ジイソプロピルフェノキシ、2,4−ジ−tert−ブチルフェノキシまたは4−tert−オクチルフェノキシである。
特に、好適な別の有機蛍光色素は、式(X−1)、(X−2)および(X−3)
Figure 0006598799
[式中、
12およびR13は、前述の意味を有しており、かつ特に好ましいものとして記載されているものであり、
Yは、直鎖または分岐鎖C1〜C10アルキルであり、ならびに
yは、0、1、2または3である]
の化合物から選択されるものである。
特に好適な別の有機蛍光色素のさらなる例は、国際公開第2007/006717号(WO2007/006717)の1ページ目5行から22ページ目6行までに記載のペリレン誘導体である。
特に好適な別の有機蛍光色素は、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,7,12−テトラフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)シペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(p−tert−オクチルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(p−tert−オクチルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミドである。好ましくは、別の有機蛍光色素は、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミドおよびその混合物から選択されている。
別の実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、さらに少なくとも1つの式(XI)および(XII)
Figure 0006598799
[式中、R12およびR13は、上と同一の意味を有する]
の別の有機蛍光色素を含んでいる。
本発明の1つの実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は層構造を有している。ここで、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、単層構造を有していてよいか、または一般的に、1つもしくは複数の蛍光着色剤および/もしくは散乱体を含む複数のポリマー層からの多層構造を有していてよい。
1つの実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)は、積層されて複合体にされている複数のポリマー層からなり、ここで、種々の蛍光着色剤および/または散乱体は、異なるポリマー層に存在していてよい。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)が1つ超の蛍光着色剤を含む場合、本発明の1つの実施態様では、複数の蛍光着色剤は、1つの層内に並存していてよい。
別の実施態様では、種々の蛍光着色剤は、異なる層に存在している。
好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、さらに少なくとも1つの式(X)による別の有機蛍光色素と、TiO2をベースにする散乱体と、実質的にポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネートからなる少なくとも1つのポリマーを含む。
別の好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、さらに少なくとも1つの式(X)による別の有機蛍光色素と、少なくとも1つの式(XI)または(XII)による別の有機蛍光色素と、TiO2をベースにする散乱体と、実質的にポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる少なくとも1つのポリマーを含む。
特に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物、または少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物を含む組成物と、別の赤色有機蛍光色素であってN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,7,12−テトラフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミドから選択される別の赤色有機蛍光色素と、少なくとも1つの別の有機蛍光色素であって、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミドまたはN’−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ペリレン−9−シアノ−3,4−ジカルボン酸ジイミドから選択される少なくとも1つの別の有機蛍光色素と、TiO2をベースにする散乱体と、実質的にポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートまたはポリカーボネートからなる少なくとも1つのポリマーを含む。
一般的に、本発明による式(I)の有機蛍光色素またはその混合物の濃度は、それぞれポリマーの使用量を基準として0.001質量%から0.5質量%まで、好ましくは0.005質量%から0.2質量%まで、殊に好ましくは0.01質量%から0.1質量%までである。一般的に、赤色有機蛍光色素の濃度は、ポリマーの使用量を基準として0.0001質量%から0.5質量%まで、好ましくは0.002質量%から0.1質量%まで、殊に好ましくは0.005質量%から0.05質量%までである。
少なくとも1つの本発明による式(I)の有機蛍光色素またはその混合物対少なくとも1つの別の赤色有機蛍光色素の比は、通常、4:1から15:1まで、好ましくは6:1から12:1までである。
殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にポリスチレンからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にポリスチレンからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にPETからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にPETからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にポリカーボネートからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
別の殊に好ましい実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、以下を含む。
・有機蛍光色素として、少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの本発明による式(I)の化合物およびその混合物、または少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物、好ましくは式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物を含む組成物、
・さらに、赤色有機蛍光色素として、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、および/またはN,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、
・TiO2をベースにする散乱体、ならびに
・実質的にポリカーボネートからなる少なくとも1つのポリマー。
その中で特に好ましいのは、式(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)のペリレン化合物およびその混合物であり、ここで、ZおよびZ*は、同一の意味を有する。
カラーコンバーター(色変換器)が多層構造を有している場合、1つの実施態様では、1つの層は、少なくとも1つの赤色蛍光色素を含み、別の層は、少なくとも1つの本発明による式(I)の蛍光色素またはその混合物を含む。
1つの実施態様では、少なくとも1つの赤色有機蛍光色素は、カラーコンバーター(色変換器)のLEDの方を向いた層内に存在している。別の実施態様では、少なくとも1つの緑色または黄緑色の蛍光色素は、カラーコンバーター(色変換器)のLEDの方を向いた層内に存在している。
別の実施態様では、LEDの方を向いた層内に散乱体が存在しており、その上にカラーコンバーター(色変換器)が存在しており、さらにその上に場合によって散乱体を有する別の層が存在している。
好ましい実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)は、赤色蛍光層と、少なくとも1つの本発明により含まれる蛍光色素を含む黄緑色蛍光層を有する二層構造を有しており、ここで、赤色層は、青色光源の方に向けられている。この実施態様では、この2つの層は、TiO2を散乱体として含む。
カラーコンバーター(色変換器)のための別の好ましい実施態様は、一層構造であり、ここで、少なくとも1つの本発明により含まれる式(I)の蛍光色素およびその混合物と、少なくとも1つの式(XII)による赤色蛍光色素と、散乱体が1つの層に含まれている。散乱体は、好ましくは二酸化チタンである。この実施態様では、ポリマーは、好ましくはポリスチレン、PETまたはポリカーボネートからなる。
1つの実施態様では、少なくとも1つのカラーコンバーター(色変換器)のポリマー層は、ガラス繊維で機械的に強化されている。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、任意の幾何学的配置で存在していてよい。カラーコンバーター(色変換器)は、例えばシート、平板または小板の形態で存在していてよい。同様に、有機蛍光着色剤を含むマトリックスは、滴形態または半球形態で、または表面が凸状および/または凹状、平坦または球面のレンズの形態で存在していてよい。
LEDまたはLEDを含む部材の全体に有機蛍光色素を含むポリマーが流し込まれるか、または被覆される場合、この実施態様は、流し込み成形(Ausgiessung)と呼ばれる。
本発明の1つの実施態様では、有機蛍光色素を含むポリマー層(マトリックス)の厚さは、25μmから200μmまで、好ましくは35μmから150μmまで、特に50μmから100μmまでである。
別の実施態様では、有機蛍光色素を含むポリマー層の厚さは、0.2mmから5mmまで、好ましくは0.3mmから3mmまで、特に好ましくは0.4mmから1mmまでである。
カラーコンバーター(色変換器)が1層からなるか、または層構造を有している場合、好ましい実施態様では、1つ1つの層は連続しており、孔または遮断物を有していない。
有機蛍光色素のポリマー中の濃度は、カラーコンバーター(色変換器)の厚さおよびポリマーの種類に応じて調節される。薄いポリマー層が使用される場合、一般的に、有機蛍光色素の濃度は、厚いポリマー層の場合よりも高い。
好ましい実施態様では、蛍光色素を含む少なくとも1つの層もしくはマトリックスは、光のための散乱体を含む。
別の好ましい多層構造の実施態様では、蛍光色素を含む複数の層と、散乱剤を含み、蛍光色素を含まない1つまたは複数の層が存在している。
好適な散乱体は、無機白色顔料であり、例えばDIN13320に準拠する平均粒径が0.01μmから10μmまで、好ましくは0.1μmから1μmまで、特に好ましくは0.15μmから0.4μmまでの二酸化チタン、硫酸バリウム、リトポン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸カルシウムである。
一般的に、散乱体は、それぞれ散乱体を含む層のポリマーを基準として0.01質量%から4.0質量%まで、好ましくは0.05質量%から2質量%まで、特に好ましくは0.1質量%から1質量%までの量で含まれている。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、場合によって別の構成要素、例えば担体層を含んでいてよい。
担体層は、色変換器に機械的安定性を付与するのに用いられる。担体層の材料の種類は、材料が透明であり、かつ所望の機械的強度を有しているかぎりは決定的でない。担体層に好適な材料は、例えばガラスまたは透明で硬質な有機ポリマー、例えばポリカーボネート、ポリスチレンまたはポリメタクリレートまたはポリメチルメタクリレートである。
一般的に、担体層の厚さは、0.1mmから10mmまで、好ましくは0.3mmから5mmまで、特に好ましくは0.5mmから2mmまでである。
本発明の1つの実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、酸素および/または水に対する少なくとも1つのバリア層を有しており、このことは、国際公開第2012/152812号(WO2012/152812)に開示されている。バリア層に好適なバリア材料の例は、例えばガラス、石英、金属酸化物、SiO2、Al23層とSiO2層の交互層からの多層系、窒化チタン、SiO2/金属酸化物多層材料、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、液晶ポリマー(LCP)、ポリスチレンアクリロニトリル(SAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリビニルブチレート(PVB)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、エポキシ樹脂、エチレン酢酸ビニル(EVA)から誘導されるポリマー、およびエチレンビニルアルコール(EVOH)から誘導されるポリマーである。
バリア層に好ましい材料は、ガラスまたはAl23層とSiO2層の交互層からの多層系である。
好ましくは、好適なバリア層は、酸素の透過率が低い。
特に好ましくは、好適なバリア層は、酸素および水の透過率が低い。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、特に青色光を黄緑色光に変換するのに適している。
特に、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、青色LEDによって発された光を変換するのに適している。好適なLEDは、例えば窒化ガリウム(GaN)または窒化インジウムガリウム(InGaN)をベースにするものである。同じく、水銀ランプによって、有機発光ダイオード(OLED)によって、またはUV−LEDによって生成された光を変換するための使用も考えられる。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、光起電装置における、ならびに蛍光変換太陽電池における集光系(蛍光集光器)として使用するのに適している。
別の実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、青色光の変換のために使用される。
別の実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)は、青色ダイオードによって生成された光を変換するために使用され、ここで、放射変換物質であるCe:YAGの代わりに、少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物が蛍光色素として使用されるか、または少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物を含む組成物が使用される。好ましくは、色変換器は、蛍光色素として、本発明による式(I)の化合物またはその混合物の他に、赤色有機蛍光色素を含む。赤色有機蛍光色素は、好ましくは式(X)、(XI)および(XII)の化合物から選択されるものである。この実施態様では、青色LEDと色変換器は、リモートフォスファーの配置で存在している。そのようなLEDの演色性は、高い要求を満たしている。
別の実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)は、青色ダイオードによって生成された光を変換するために使用され、ここで、少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物、または少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物を含む組成物は、蛍光色素として、希土類元素がドープされたアルミン酸塩、ケイ酸塩、窒化物およびガーネットから選択される少なくとも1つの無機蛍光着色剤、特にセリウムがドープされたイットリウム・アルミニウム・ガーネットと組み合わされて使用される。この実施態様では、青色LEDとカラーコンバーター(色変換器)は、リモートフォスファーの配置で存在している。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、光を照射する場合、特に青色LED光を照射する場合に高い量子収率を示す。さらに、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、青色光にさらされる場合に高い光安定性を有している。さらに、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、酸素、および水に対して安定している。本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、良好な演色性を有する好ましい光を放出する。別の利点は、希土類元素を含まないカラーコンバーター(色変換器)を提供できることである。式(I)のシアノ化化合物もしくはその混合物、または少なくとも1つの式(I)の化合物もしくはその混合物を含む組成物に希土類元素がドープされた無機蛍光剤を含む本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、Ce:YAGを変換材料として含む青色LEDで製造された照明装置の演色性を改善する。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、様々な方法によって製造されてよい。
1つの実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)を製造するための方法は、少なくとも1つのポリマーと少なくとも1つの有機蛍光色素を溶媒中に溶かすこと、およびそれに続いてこの溶媒を除去することを含む。
別の実施態様では、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)を製造するための方法は、少なくとも1つの有機蛍光色素を少なくとも1つのポリマーとともに押し出すことを含む。
本発明の別の対象は、少なくとも1つのLEDと少なくとも1つの本発明によるカラーコンバーター(色変換器)を含む照明装置である。少なくとも1つのLEDは、好ましくは青色であり、かつ400nmから500nmまで、好ましくは420nmから480nmまで、特に好ましくは440nmから470nmまで、殊に好ましくは445nmから460nmまでの波長領域の光を放出するものであることが好ましい。
1つの実施態様では、本発明による照明装置は、正確に1つのLEDを含む。別の実施態様では、本発明による照明装置は、複数のLEDを含む。
1つの実施態様では、本発明による照明装置は、すべて青色の複数のLEDを含む。別の実施態様では、本発明による照明装置は、複数のLEDを含み、ここで、少なくとも1つのLEDは、青色であり、かつ少なくとも1つのLEDは青色ではないが、別の色の光、例えば赤色を放出するものである。
さらに、使用されるLEDの種類は、本発明による照明装置にとって重要ではない。好ましい実施態様では、使用されるLEDの電力密度は、20mW/cm2未満、好ましくは15mW/cm2未満である。電力密度が比較的高い、例えば25mW/cm2または30mW/cm2のLEDの使用も可能である。しかし、LEDの電力密度が比較的高いことによって、蛍光色素およびカラーコンバーター(色変換器)の耐用年数は低下することがある。
本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、LEDと組み合わせて、ほぼすべての幾何学的形態で、および照明装置の構造にかかわらず使用することができる。
1つの実施態様では、カラーコンバーター(色変換器)とLEDは、フォスファー・オン・チップの配置で存在している。
好ましくは、本発明によるカラーコンバーター(色変換器)は、リモートフォスファー構造で使用される。ここで、カラーコンバーター(色変換器)は、LEDと空間的に離れている。一般的に、LEDとカラーコンバーター(色変換器)の距離は、0.1cmから50cmまで、好ましくは0.2cmから10cmまで、殊に好ましくは0.5cmから2cmまでである。カラーコンバーター(色変換器)とLEDの間には、様々な媒体、例えば空気、希ガス、窒素またはその他の気体またはそれらの混合物が存在していてよい。
ここで、カラーコンバーター(色変換器)は、例えばLEDと同心に配置されていてよいか、または平面形状を有していてよい。カラーコンバーター(色変換器)は、例えば、小板、平板、シートとして、滴形態で、または流し込み成形品として存在していてよい。
本発明による照明装置は、室内、屋外、事務室、車両、懐中電灯、ゲーム機、街灯、交通信号灯の照明に適している。
本発明による照明装置は、高い量子収率を示す。さらに、本発明による照明装置の耐用年数は長く、特に青色光に曝露される場合に高い光安定性を有している。本発明による照明装置は、良好な演色性を有する好ましい光を放出する。
実施例
種々の蛍光色素を合成した。実施例により製造した蛍光色素からカラーコンバーター(色変換器)を製造した。
カラーコンバーター(色変換器)を製造するために、これらの蛍光色素を、以下に記載の通り、ポリマー製のマトリックスに導入した。ポリマーとしてポリメチルメタクリレート(PMMA;Evonik社のPlexiglas(登録商標)6N)、ポリスチレン(BASFのPS168N)およびポリカーボネート(PC;BayerのMacrolon(登録商標)2808)を使用した。
色素を試験するためのカラーコンバーター(色変換器)の製造:
ポリマー約2.5gおよびポリマーの使用量を基準として色素0.02質量%を、塩化メチレン約5mLに溶かし、その中に、ポリマーの使用量を基準としてTiO2 0.5質量%を分散させた。得られた溶液/分散液を、四面式フィルムアプリケーター(ウェット膜厚400μm)でガラス表面にコーティングした。溶媒が乾燥した後、フィルムをガラスから剥がして、一晩、真空乾燥棚で50℃にて乾燥した。この80μmから85μmまでの厚さのフィルムから、それぞれ直径15mmの2つの円形シート片を打ち抜き、その後、これらを測定試料として用いた。
測定試料の蛍光量子収率(FQY;Fluorescence quantum yields)を、量子収率測定系 型式C9920−02(Hamamatsu社)で測定した。測定は、試料を積分球(ウルブリヒト球)内でそれぞれ450nmから455nmまでの光で照射することにより行った。試料なしのウルブリヒト球で測定された基準値と比較することによって、励起光の吸収されなかった割合および試料から放出された蛍光を、CCD分光計を用いて求める。吸収されなかった励起光のスペクトルにわたって、もしくは放出された蛍光のスペクトルにわたって強度を積分することによって、それぞれの試料の吸収度もしくは蛍光強度、すなわち蛍光量子収率が得られる。
実施例1 式(1.a)および(1.b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R2、R3、R6およびR7の2つは、水素であり、
置換基R2、R3、R6およびR7の2つは、シアノである。
1.1 3,9−ジブロモペリレンおよび3,10−ジブロモペリレン
ペリレン14.9g(59mmol)、酢酸400mlおよび臭素18.9g(236mmol)の混合物を4時間40℃で撹拌した。次に、過剰の臭素を、チオ硫酸ナトリウム溶液を添加することによって分解した。沈殿物をろ別し、水で洗浄して減圧下で乾燥した。表題化合物25.46g(定量)を帯黄色の沈殿物として得た。
1.2 3,9−ジフェニルペリレンおよび3,10−ジフェニルペリレン
例1.1の3,9−ジブロモペリレンおよび3,10−ジブロモペリレン1.23g(3mmol)、トルエン30ml、フェニルボロン酸1.46g(12mmol)、炭酸カリウム2.49g(18mmol)、水8ml、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム0.24g(0.2mmol)の混合物を60時間90℃になるまで加熱した。反応混合物を冷却してからトルエンで希釈し、相を分離して、シリカゲルを備えたカラムでのろ過によってトルエン相を精製した。表題化合物1.1g(92%)を黄色い固形物として得た。
Rf値(石油エーテル:トルエン5:1)=0.31
1.3 式(1.3a)および(1.3b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の少なくとも2つは、臭素であり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素である。
例1.2の3,9−ジフェニルペリレンおよび3,10−ジフェニルペリレン202mg(0.5mmol)、およびクロロベンゼン25mlの混合物に、水5ml、クロロベンゼン10mlおよび臭素800mg(10mmol)を加えて、22時間、還流で加熱した。反応混合物を冷却した。その後、室温にて、希釈されたチオ硫酸ナトリウム溶液200mlを加えて、酢酸エチルを加え、相を分離して濃縮し、ここで、Rf値(石油エーテル:トルエン5:1)が0.61の表題化合物を得た。
1.4 式(1.a)および(1.b)の化合物の混合物
例1.3で得られた混合物280mg(0.5mmol)、シアン化銅896mg(10mmol)およびNMP(N−メチルピロリドン)30mlを6時間100℃で撹拌し、さらに16時間150℃で撹拌した。室温になるまで冷却してから、混合物を希釈HClに沈殿させて、吸引ろ過し、水で洗浄して、60℃にて減圧下で乾燥した。残留物をシリカゲルでクロマトグラフ処理した(溶出剤:トルエン:酢酸エステル 100:1)。表題化合物17mgを得た。
吸収:λmax(CH2Cl2):497nm
放出:λmax(CH2Cl2):563nm
FQY(ポリスチレン):92%
半減期T80(80mW/cm2):ポリスチレン中で59日
実施例2 式(2.a)および(2.b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R2、R3、R6およびR7の2つは、水素であり、
置換基R2、R3、R6およびR7の2つは、シアノである。
2.1 3,9−ビス(o−トリル)ペリレンおよび3,10−ビス(o−トリル)ペリレン
例1.1の3,9−ジブロモペリレンおよび3,10−ジブロモペリレン4.10g(10mmol)、トルエン100ml、2−メチルフェニルボロン酸5.44g(40mmol)、炭酸カリウム8.3g(60mmol)、水15ml、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム2.32g(2mmol)の混合物を、34時間90℃になるまで加熱した。反応混合物を冷却してからトルエンで希釈し、相を分離して、シリカゲルを備えたカラムでのろ過によってトルエン相を精製した。表題化合物5.54gを黄色い固形物として得て、Rf値(石油エーテル:トルエン 5:1)は0.33であり、副生成物のRf値(石油エーテル:トルエン 5:1)は0.09であった。
2.2 式(2.2a)および(2.2b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の少なくとも2つは、臭素であり、
その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素である。
例2.1で単離した、クロロベンゼン100ml中の3,9−ビス(o−トリル)ペリレンおよび3,10−ビス(o−トリル)ペリレンの混合物(1.30g、3mmol)に、40℃で水10ml、クロロベンゼン10mlおよび臭素4.8g(60mmol)を加えた。混合物を16時間70℃で撹拌して、7時間80℃で撹拌した。この混合物を
室温になるまで冷却し、トルエン200mlで希釈し、希釈したチオ硫酸ナトリウム溶液を加え、相を分離して濃縮し、残留物を得た。主生成物として三臭化および四臭化3,9−ビス(o−トリル)ペリレンならびに三臭化および四臭化3,10−ビス(o−トリル)ペリレンが生じ、副生成物として二臭化および五臭化3,9−ビス(o−トリル)ペリレンおよび3,10−ビス(o−トリル)ペリレンが生じた。
Rf値(石油エーテル:トルエン 5:1)=0.49、0.61、0.38
2.3 式(2.a)および(2.b)の化合物の混合物
例2.2で得られた残留物1.12g、シアン化銅2.69mg(30mmol)およびN−メチルピロリドン50mlを3時間100℃で撹拌し、その後16時間150℃で撹拌した。混合物を室温になるまで冷却し、希釈HClを加えた。沈殿した固体を吸引ろ過し、水で洗浄して、60℃にて減圧下で乾燥した。粗製の表題化合物をシリカゲルで精製した(溶出剤 石油エーテル:THF 10:1)。
Rf値(石油エーテル:THF 5:1)=0.19
吸収:λmax(CH2Cl2):489nm
放出:λmax(CH2Cl2):547nm
FQY(ポリスチレン):90〜91%
FQY(ポリカーボネート):90〜91%
半減期T80(80mW/cm2):ポリスチレン中で50日
半減期T80(80mW/cm2):ポリカーボネート中で61日
実施例3 式(3.a)および(3.b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R2、R3、R6およびR7の3つは、水素であり、
置換基R2、R3、R6およびR7の1つは、シアノである。
3.1 式(3.1a)および(3.1b)の化合物の混合物
Figure 0006598799
式中、
置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の少なくとも1つは、臭素であり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素である。
ジイソブチルペリレン−3,9−ジカルボキシレートおよびジイソブチルペリレン−3,10−ジカルボキシレート4.52g(10mmol)、クロロベンゼン150ml、水100ml、臭素16g(200mmol)および少量のヨウ素の混合物を3時間弱い還流で(約87℃)撹拌した。その後、反応混合物を冷却して、希釈HClに注いで、相を分離した。有機相を濃縮した。残留物のRf値(トルエン:酢酸エステル 10:1)は、0.73であった。
3.2 式(3.a)および(3.b)の化合物の混合物の製造
例3.1で得られた残留物6g(7.8mmol)、シアン化銅(I)6.9g(6.9mmol)およびNMP 150mlの混合物を4時間170℃で撹拌した。反応混合物を室温になるまで冷却し、アンモニア水を添加して、塩化メチレンで抽出した。合した有機相の残留物をカラムろ過によってシリカゲルを通して(溶出剤:トルエン)精製した。
吸収:λmax(CH2Cl2)481nm
放出:λmax(CH2Cl2)511nm
半減期T80(80mW/cm2):ポリスチレン中で13日
半減期T80(80mW/cm2):ポリカーボネート中で40日
FQY(ポリスチレン):93%
FQY(ポリカーボネート):93%

Claims (20)

  1. 式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、
    Figure 0006598799
    前記式中、
    置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、CO29、CONR1011、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し;
    置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、CO29、CONR1011、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し;
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、互いに独立して水素、シアノ、臭素および塩素から選択されており、
    ただし、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたは8つは、シアノであり;
    ここで、
    9は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
    10およびR11は、互いに独立して水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
    aはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、NR10a11a、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C3〜C12シクロアルキル、C6〜C14アリール、C(=O)R9a、C(=O)OR9aまたはC(O)NR10a11aであり、ここで、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し;
    bおよびZArはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、NR10a11a、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C(=O)R9a、C(=O)OR9aまたはC(O)NR10a11aであり;
    aはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
    bはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
    Arはそれぞれ、互いに独立してハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;
    9aは、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり;ならびに
    10aおよびR11aは、互いに独立して水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールである;
    前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  2. 請求項1に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つ、2つ、3つまたは4つは、シアノである前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  3. 請求項1または2に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8のいずれも臭素または塩素ではない前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8の1つまたは2つは、シアノであり、その他の置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7またはR8は、水素である前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、置換基Zの1つおよび置換基Z*の1つは、互いに独立して、C1〜C10アルキル、CO29、フェニルC1〜C10アルキルおよびフェニルから選択されており、ここで、フェニルおよびフェニルC1〜C10アルキルのフェニル部分は、置換されていないか、または1つもしくは複数の、C1〜C6アルキルから選択される置換基を有しており、かつR9は、請求項1で定義した通りである、前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物およびその混合物であって、式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、(15)、(16)、(17)、(18)、(19)、(20)
    Figure 0006598799
    Figure 0006598799
    [式中、
    Zは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されており、
    *は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されている]
    の化合物から選択される前記シアノ化ペリレン化合物およびその混合物。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含む組成物。
  8. 請求項7に記載の組成物の製造方法であって、前記組成物が、少なくとも1つの式(I−A)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含み、
    Figure 0006598799
    前記式中、
    置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有しており、ここで、Zaは、請求項1で定義した通りであり、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有しており、ここで、Zbは、請求項1で定義した通りであり、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有しており、ここで、ZArは、請求項1で定義した通りであり;
    置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有しており、ここで、Zaは、請求項1で定義した通りであり、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有しており、ここで、Zbは、請求項1で定義した通りであり、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有しており、ここで、ZArは、請求項1で定義した通りであり;
    1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
    置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、水素であり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、シアノである、前記組成物の製造方法であって、
    a)式(II)
    Figure 0006598799
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素である]
    のペリレンをハロゲン化して、式(IIIa)の3,9−ジハロゲンペリレンおよび式(IIIb)の3,10−ジハロゲンペリレン
    Figure 0006598799
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素であり、
    Halは、それぞれすべて塩素または臭素である]
    の混合物を得る工程;
    b)工程a)で得られた式(IIIa)および(IIIb)の化合物の混合物と、式(IV)の有機金属化合物
    Z−Met(IV)
    および任意に、式(V)の有機金属化合物
    *−Met(V)
    [式中、
    Zは、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルおよびC6〜C14アリールから選択されており、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
    3〜C12シクロアルキルは置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し;
    *は、C1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニル、C2〜C18アルキニル、C3〜C12シクロアルキルおよびC6〜C14アリールから選択されており、ここで、
    1〜C18アルキル、C2〜C18アルケニルおよびC2〜C18アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zaを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Zbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基ZArを有し、
    ここで、Z*は、Zと同一の意味を有していてもよく;
    Metは、B(OH)2、B(OR’)(OR’’)、Zn−HalまたはSn(R*3であり、ここで、
    R’およびR’’は、互いに独立して水素、C1〜C30アルキル、C5〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリールもしくはヘテロアリールであるか、またはR’およびR’’は、ともに、C1〜C4アルキル、C5〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリールおよびヘテロアリールから選択されている、任意に1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つまたは8つの置換基を有するC2〜C4アルキレンであり;
    Halは、塩素または臭素であり;ならびに
    *は、C1〜C8アルキルまたはフェニルである]
    を反応させて、式(VIa)および(VIb)
    Figure 0006598799
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素であり、
    ZおよびZ*は、前記定義の通りである]
    の化合物の混合物を得る工程;
    c)工程b)で得られた式(VIa)および(VIb)の化合物の混合物をハロゲン化して、式(VIIa)および(VIIb)
    Figure 0006598799
    [式中、
    ZおよびZ*は、前記定義の通りであり、
    Halは、塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、置換基Halは、すべて塩素であるか、またはすべて臭素であり、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、または塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、水素ではない置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である]
    の化合物を含む反応混合物を得る工程;
    d)工程c)で得られた反応混合物中に含まれる式(VIIa)および(VIIb)の化合物を、ハロゲンのシアノ基による置換、ならびに任意に部分的に水素による置換に供して、少なくとも1つの式(I−A)の化合物またはその混合物を得る工程;そして
    e)任意に、工程d)で得られた反応混合物中に含まれる少なくとも1つの式(I−A)の化合物またはその混合物を、少なくとも1つの分離工程および/または精製工程に供する工程;
    による方法によって得られる前記組成物の製造方法
  9. 請求項8に記載の組成物の製造方法であって、式(I−A)において、
    置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C6アルキル、フェニル、または1つ、2つもしくは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルであり、
    置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C6アルキル、フェニルまたは1つ、2つもしくは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルであり、
    1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
    置換基R2、R3、R6またはR7の2つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素である、前記組成物の製造方法
  10. 請求項7に記載の組成物の製造方法であって、前記組成物が、少なくとも1つの式(I−B)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物を含み、
    Figure 0006598799
    前記式中、
    置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、COOR9であり;
    置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、COOR9であり;
    1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり;
    置換基R2、R3、R6またはR7の1つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、水素であり;ならびに
    9は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C12シクロアルキルまたはC6〜C14アリールであり、ここで、
    1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Raを有し、
    3〜C12シクロアルキルは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基Rbを有し、ならびに
    6〜C14アリールは、置換されていないか、または1つもしくは複数の、同一もしくは異なる置換基RArを有し、
    ここで、Ra、RbおよびRArは、請求項1で定義した通りである、前記組成物の製造方法であって、
    f)式(VIIIa)および(VIIIb)
    Figure 0006598799
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、それぞれ水素であり、
    9は、前記定義の通りである]
    のペリレン化合物の混合物をハロゲン化して、式(IXa)および(IXb)
    Figure 0006598799
    [式中、
    1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、水素、または塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、水素ではない置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である;
    Halは、塩素および臭素から選択されるハロゲンであり、ここで、置換基Halは、すべて塩素であるか、またはすべて臭素である;ならびに
    9は、前記定義の通りである]
    の化合物を含む反応混合物を得る工程;
    g)工程f)で得られた反応混合物中に含まれる式(IXa)および(IXb)の化合物を、ハロゲンのシアノ基による置換、ならびに任意に部分的に水素による置換に供して、少なくとも1つの式(I−B)の化合物またはその混合物を得る工程;そして
    h)任意に、工程g)で得られた反応混合物中に含まれる少なくとも1つの式(I−B)の化合物またはその混合物を、少なくとも1つの分離工程および/または精製工程に供する工程;
    による方法によって得られる前記組成物の製造方法
  11. 請求項10に記載の組成物の製造方法であって、式(I−B)において、
    置換基Zの1つは、シアノであり、もう1つの置換基Zは、C1〜C6アルコキシカルボニルであり、
    置換基Z*の1つは、シアノであり、もう1つの置換基Z*は、C1〜C6アルコキシカルボニルであり、
    1、R4、R5およびR8は、それぞれ水素であり、
    置換基R2、R3、R6またはR7の1つは、シアノであり、その他の置換基R2、R3、R6またはR7は、それぞれ水素である、前記組成物の製造方法
  12. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の式(I)のシアノ化ペリレン化合物またはその混合物の使用であって、カラーコンバーターにおける;光標識のための;製品の不可視マーキングのための;蛍光色素としての、好ましくは生体分子の蛍光標識としての;顔料としての;蛍光変換をベースにするディスプレイにおける蛍光色素としての;任意に太陽電池と組み合わされている集光プラスチック部分における;電気泳動ディスプレイの顔料色素としての;または化学発光をベースにする適用における蛍光色素としての前記使用。
  13. (i)マトリックスとして少なくとも1つのポリマーと、(ii)蛍光色素として請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物を含む、カラーコンバーター。
  14. 請求項13に記載のカラーコンバーターにおいて、成分(i)は、実質的にポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルピロリドン、ポリメタクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリブテン、ポリエチレングリコール、シリコーン、ポリアクリレート、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコールコポリマー(EVOH)、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリスチレンアクリロニトリル(SAN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリビニルブチレート(PVB)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリイミド、ポリエーテルイミドまたはそれらの混合物から、特に、実質的にポリカーボネート、ポリスチレンまたはポリエチレンテレフタレートからなる前記カラーコンバーター。
  15. 請求項13または14に記載のカラーコンバーターにおいて、成分(ii)は、式(1)から(20):
    Figure 0006598799
    Figure 0006598799
    [式中、
    Zは、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されており、
    *は、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシカルボニル、フェニル、および1つ、2つまたは3つのC1〜C4アルキル基を有するフェニルから選択されている]
    の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物、
    または、前記式(1)から(20)の化合物から選択される少なくとも1つの式(I)のシアノ化ペリレン化合物もしくはその混合物を含む組成物、
    を含む前記カラーコンバーター。
  16. 請求項13から15までのいずれか1項に記載のカラーコンバーターにおいて、式(X)、(XI)および(XII)
    Figure 0006598799
    [式中、
    pは、1から4までであり、
    12およびR13は、互いに独立してC1〜C30アルキル、C3〜C8シクロアルキル、C6〜C14アリール、ヘタリールまたはC6〜C14アリール−C1〜C10アルキレンであり、ここで、最後に挙げた3つの基において、芳香族環は置換されていないか、または1回もしくは複数回、C1〜C10アルキルで置換されており、
    14は、C1〜C30アルコキシ、または置換されていないか、または1回もしくは複数回、C1〜C10アルキルで置換されている、C6〜C14アリールオキシであり、ここで、R14基は、*が付けられた1つまたは複数の位置に存在している]
    の化合物または混合物から選択される少なくとも1つの更なる有機蛍光色素を含む、前記カラーコンバーター。
  17. 請求項16に記載のカラーコンバーターにおいて、前記更なる有機蛍光色素は、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6,7,12−テトラフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジ(p−tert−オクチルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジ(p−tert−オクチルフェノキシ)ペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,7−ジフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,6−ジフェノキシペリレン−3,4;9,10−テトラカルボン酸ジイミドおよびその混合物から選択される、前記カラーコンバーター。
  18. 請求項13から17までのいずれか1項に記載のカラーコンバーターであって、更なる蛍光着色剤として、希土類元素がドープされたアルミン酸塩、ケイ酸塩、窒化物およびガーネットから選択される少なくとも1つの無機蛍光着色剤、特にセリウムがドープされたイットリウム・アルミニウム・ガーネットを含む、前記カラーコンバーター。
  19. LEDによって生じた光を変換するための、請求項13から18までのいずれか1項に記載のカラーコンバーターの使用。
  20. 少なくとも1つのLEDと、請求項13から18までのいずれか1項に記載の少なくとも1つのカラーコンバーターを含む照明装置。
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