JP6597568B2 - 熱交換器および冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器および冷凍装置に関する。
従来より、腐食性物質が浮遊する環境下においても使用される熱交換器がある。このような熱交換器では、腐食性物質が付着することにより伝熱管に腐食が生じてしまうおそれがある。
このような課題に対処した熱交換器として、例えば、特許文献1(特開2010−151402号公報)に記載されている熱交換器では、伝熱管を樹脂被包材で覆うことが提案されている。
このような熱交換器は、冷凍装置において異なる温度や圧力の冷媒が供給されて用いられることがある。特に、熱交換器のヘッダ側から流入する冷媒の温度や圧力が大きく変化する場合には、ヘッダから伸びる伝熱管が管板に対して完全に密着固定された構造では、ヘッダから伸びる伝熱管と管板の密着部分において熱応力が生じやすく、当該箇所において損傷が生じるおそれがある。
他方で、熱交換器の腐食を抑制させるために表面に防食性塗膜を形成させることがあり、塗膜が様々な箇所に十分に設けられるように、塗装方法として電着塗装が採用されることがある。このような電着塗装を、例えば、管板に電極を付けて行う場合には、管板と伝熱管の間に隙間が生じていると、十分な通電を確保することが困難であり、防食性塗膜を十分に形成させることができないおそれがある。
本願発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、本願発明の課題は、伝熱管と伝熱管支持部材との間に生じる熱応力を低減させつつ、電着塗装による塗膜を十分に形成させやすい熱交換器および冷凍装置を提供することにある。
第1観点に係る熱交換器は、ヘッダと、第1伝熱管と、第2伝熱管と、伝熱管支持部材と、を備えている。第1伝熱管は、ヘッダから直接伸び出している。伝熱管支持部材は、第1伝熱管を貫通させる第1貫通孔と、第2伝熱管を貫通させる第2貫通孔と、を有している。伝熱管支持部材は、第2伝熱管を支持する。ヘッダと第1伝熱管と第2伝熱管とは、ヘッダ、第1伝熱管、第2伝熱管の順に冷媒が流れるか、または、第2伝熱管、第1伝熱管、ヘッダの順に冷媒が流れるように接続されている。第1伝熱管と第1貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2貫通孔との隙間寸法よりも大きい部分を有している。伝熱管支持部材は、ヘッダ側に設けられたヘッダ側支持部材と、ヘッダ側とは反対側に設けられた反ヘッダ側支持部材と、を有している。ヘッダ側支持部材は、第1伝熱管を貫通させる第1ヘッダ側貫通孔および第2伝熱管を貫通させる第2ヘッダ側貫通孔を有している。反ヘッダ側支持部材は、第1伝熱管を貫通させる第1反ヘッダ側貫通孔および第2伝熱管を貫通させる第2反ヘッダ側貫通孔を有している。この熱交換器は、以下の第1関係〜第6関係のいずれかの寸法関係を有している。第1関係では、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。第2関係では、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。第3関係では、第1伝熱管と第1反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。第4関係では、第1伝熱管と第1反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。第5関係では、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔との隙間寸法と第1伝熱管と第1反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法のいずれについても、第2伝熱管と第2ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。第6関係では、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔との隙間寸法と第1伝熱管と第1反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法のいずれについても、第2伝熱管と第2反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法よりも大きい。
ここで、第1伝熱管と第1貫通孔との隙間寸法とは、第1伝熱管の外周と第1貫通孔の内周との隙間のうち最も広い部分の長さをいう。例えば、第1伝熱管の外周と第1貫通孔の内周がいずれも円である場合であって、第1伝熱管の外周が第1貫通孔の内周とが同心円の関係にある場合には、第1貫通孔の内周の直径から第1伝熱管の外周の直径を差し引いて得られる値を2で除したものが上記隙間寸法となる。
同様に、第2伝熱管と第2貫通孔との隙間寸法とは、第2伝熱管の外周と第2貫通孔の内周との隙間のうち最も広い部分の長さをいう。例えば、第2伝熱管の外周と第2貫通孔の内周がいずれも円である場合であって、第2伝熱管の外周が第2貫通孔の内周とが同心円の関係にある場合には、第2貫通孔の内周の直径から第2伝熱管の外周の直径を差し引いて得られる値を2で除したものが上記隙間寸法となる。
この熱交換器では、第2伝熱管が伝熱管支持部材によって支持されており、第2伝熱管と伝熱管支持部材とは十分に接触箇所を確保することが可能になっている。また、第1伝熱管は、第2伝熱管と直接的または間接的に接続されているため、第1伝熱管についても、第2伝熱管を介して伝熱管支持部材と連続した状態となっている。このため、熱交換器において防食性塗膜等の塗膜を形成させる場合において、電極を伝熱管支持部材に当てた状態で全体的な通電を確保することができるため、電着塗装によって熱交換器の全体に塗膜を十分に形成させることが可能になる。特に、第1伝熱管や第2伝熱管やヘッダやフィン等に電極を当てることなく電着塗装を行うことにより、第1伝熱管や第2伝熱管やヘッダやフィン等のダメージを抑制させることができる。
そして、この熱交換器は、第1伝熱管と第1貫通孔との隙間寸法が、第2伝熱管と第2貫通孔との隙間寸法よりも大きい部分を有している。このため、ヘッダ内を流れる冷媒の温度や圧力が大きく変化しうるような冷媒回路にこの熱交換器が接続されて、当該冷媒回路において冷凍サイクルが行われたとしても、第1伝熱管と第1貫通孔との隙間寸法を大きくしていることにより、第1伝熱管と伝熱管支持部材との間における熱応力を小さく抑制することが可能になっている。
以上により、伝熱管と伝熱管支持部材との間に生じる熱応力を低減させつつ、電着塗装による塗膜を十分に形成させることが可能になっている。
また、この熱交換器では、第2伝熱管と第2ヘッダ側貫通孔との隙間寸法と第2伝熱管と第2反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法のいずれかよりも大きな隙間寸法が、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔または第1反ヘッダ側貫通孔との隙間において確保されているため、当該箇所についての熱応力を小さく抑えることが可能になる。
第2観点に係る熱交換器は、第1観点に係る熱交換器であって、防食用塗膜が形成されている。
この熱交換器では、防食用塗膜が形成されているため、腐食の発生を抑制することが可能になる。
観点に係る熱交換器は、第1観点または観点係る熱交換器であって、第2伝熱管の外周と、伝熱管支持部材の第2貫通孔の内周とは、密着している。
この熱交換器では、第2伝熱管の外周と伝熱管支持部材の第2貫通孔の内周とが密着しているため、伝熱管支持部材が伝熱管を十分に支持することが可能になる。
観点に係る冷凍装置は、利用ユニットと、熱源ユニットと、を備えている。利用ユニットは、第1観点から第観点のいずれかに係る熱交換器を利用側熱交換器として有している。熱源ユニットは、利用ユニットと接続されており、圧縮機、切換弁、および熱源側熱交換器を有している。この冷凍装置は、冷房専用である。この冷凍装置は、切換弁の接続状態を切り換えることにより、利用側熱交換器を冷媒の蒸発器として機能させる冷却運転と、利用側熱交換器に対して圧縮機から吐出される冷媒を供給するデフロスト運転と、を切り換える。
なお、冷房専用の冷凍装置としては、特に限定されないが、例えば、圧縮機の吐出側が利用側熱交換器に接続された状態で運転される場合には利用側熱交換器に供給される空気流れの無いもの(例えば、利用側ファンの駆動が停止されるもの)を挙げることができる。
冷却運転を行って利用側熱交換器が配置されている空間の温度を低下させるために用いられる冷房専用の冷凍装置であっても、利用側熱交換器に対して圧縮機から吐出される冷媒を供給するデフロスト運転が可能な場合には、冷却運転とデフロスト運転とが切り換えられる際にヘッダに接続されている伝熱管を流れる冷媒の温度が大きく変化する。このように、デフロスト運転が行われる冷房専用の冷凍装置においても、ヘッダから伸びる伝熱管と伝熱管支持部材との間における熱応力の発生を抑制させつつ、電着塗装による塗膜を十分に形成させることが可能になる。
第1観点に係る熱交換器では、伝熱管と伝熱管支持部材との間に生じる熱応力を低減させつつ、電着塗装による塗膜を十分に形成させることが可能になっており、第2伝熱管と第2ヘッダ側貫通孔との隙間寸法と第2伝熱管と第2反ヘッダ側貫通孔との隙間寸法のいずれかよりも大きな隙間寸法が、第1伝熱管と第1ヘッダ側貫通孔または第1反ヘッダ側貫通孔との隙間において確保されているため、当該箇所についての熱応力を小さく抑えることが可能になる。
第2観点に係る熱交換器では、腐食の発生を抑制することが可能になる。
観点に係る熱交換器では、伝熱管支持部材が伝熱管を十分に支持することが可能になる。
観点に係る冷凍装置では、デフロスト運転が行われる冷房専用の冷凍装置においても、ヘッダから伸びる伝熱管と伝熱管支持部材との間における熱応力の発生を抑制させつつ、電着塗装による塗膜を十分に形成させることが可能になる。
本発明の一実施形態に係る冷凍装置の全体構成図。 利用側熱交換器の概略外観構成図。 利用側熱交換器の主管板における伝熱管の貫通状態を説明する説明図。 利用側熱交換器の対向管板における伝熱管の貫通状態を説明する説明図。 コントローラの概略構成と、コントローラに接続される各部と、を模式的に示したブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
(1)冷凍装置100
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置100の概略構成図である。冷凍装置100は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルによって、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等の利用側空間の冷却を行う装置である。
冷凍装置100は、主として、熱源ユニット2と、利用ユニット50と、熱源ユニット2と利用ユニット50とを接続する液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7と、入力装置および表示装置としてのリモコン50aと、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ70と、を有している。
冷凍装置100では、熱源ユニット2に対して、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して、利用ユニット50が接続されることで、冷媒回路10が構成されている。冷凍装置100では、冷媒回路10内に封入された冷媒が、圧縮され、冷却又は凝縮され、減圧され、加熱又は蒸発された後に、再び圧縮される、という冷凍サイクルが行われる。なお、特に限定されるものではないが、本実施形態では、冷媒回路10には、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うための冷媒としてR32が充填されている。
(1−1)熱源ユニット2
熱源ユニット2は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して利用ユニット50が接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。熱源ユニット2は、主として、圧縮機21と、油分離器23、四路切換弁24と、熱源側熱交換器25と、熱源側ファン45と、レシーバ27と、過冷却器31と、熱源側膨張弁28と、インジェクション管30と、過冷却膨張弁32と、インジェクション弁33と、油戻し管38と、油戻し弁39と、第1分岐管34と、第2分岐管36と、液側閉鎖弁48と、ガス側閉鎖弁49と、を有している。
また、熱源ユニット2は、圧縮機21の吐出側から四路切換弁24の接続ポートの1つを接続しており途中に油分離器23が設けられている吐出側配管41と、圧縮機21の吸入側から四路切換弁24の接続ポートの1つとを接続する吸入側配管42と、熱源側熱交換器25の液側とレシーバ27とを接続する第1熱源液側配管43と、レシーバ27の熱源側熱交換器25側とは反対側の端部と液側閉鎖弁48とを接続する第2熱源液側配管44と、を有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。本実施形態の圧縮機21は、互いに並列に接続された第1圧縮機21aと、第2圧縮機21bと、第3圧縮機21cと、によって構成されている。これらの第1圧縮機21a、第2圧縮機21bおよび第3圧縮機21cは、本実施形態では、いずれも全密閉式高圧ドーム型のスクロール圧縮機である。このうち、第1圧縮機21aは、容量可変(回転数が可変)の圧縮機であり、インバータが設けられている。第2圧縮機21bおよび第3圧縮機21cは、容量固定(回転数が固定)の圧縮機であり、インバータは設けられていない。
第1圧縮機21a、第2圧縮機21b、第3圧縮機21cのそれぞれの吸入側には、個別吸入管が接続されている。これらの個別吸入管は、最上流側において1つにまとまっている。これらの個別吸入管の最上流側のまとまった箇所と、四路切換弁24とは、吸入側配管42によって接続されている。
第1圧縮機21a、第2圧縮機21b、第3圧縮機21cのそれぞれの吐出側には、個別吐出管が接続されている。これらの個別吐出管は、最下流側において1つにまとまっている。これらの個別吐出管の最下流側のまとまった箇所と、四路切換弁24とは、吐出側配管41によって接続されている。なお、第1圧縮機21aの吐出側には、吐出流れのみを許容する逆止弁22aが設けられている。第2圧縮機21bの吐出側にも同様に、吐出流れのみを許容する逆止弁22bが設けられており、第3圧縮機21cの吐出側にも同様に、吐出流れのみを許容する逆止弁22cが設けられている。
油分離器23は、圧縮機21から吐出された冷媒から主として冷凍機油を分離するための容器であり、吐出側配管41の途中に設けられている。この油分離器23は、圧縮機21を構成する複数の圧縮機である第1圧縮機21aと第2圧縮機21bと第3圧縮機21cから吐出された流体(冷媒と冷凍機油を含む)をまとめて流入させ、主として冷凍機油を分離する。
この吐出側配管41の途中に設けられた油分離器23からは、油戻し管38が分岐するようにして延び出している。この油戻し管38の他端は、後述するインジェクション管30の途中であって、過冷却器31と第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zとの間に接続されている。また、油戻し管38の途中には、弁開度を制御可能な電子膨張弁によって構成された油戻し弁39が設けられている。
四路切換弁24は、吐出側配管41の下流側端部に接続されている。この四路切換弁24は、接続状態を切り換えることにより、圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器25とが接続されてガス側閉鎖弁49と圧縮機21の吸入側とが接続された冷却運転状態(通常運転の状態)と、圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁49とが接続されて熱源側熱交換器25と圧縮機21の吸入側とが接続された加温運転状態(デフロスト運転の状態)と、を切り換えることが可能になっている。
熱源側熱交換器25は、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の放熱器として機能すると共に、低圧の冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。熱源側熱交換器25は、一端が四路切換弁24側から伸びた冷媒配管に接続されており、他端が第1熱源液側配管43に接続されている。
熱源側ファン45は、熱源ユニット2内に庫外空気(熱源側空気)を取り込んで、熱源側熱交換器25において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出させるための空気流れを形成する。熱源側ファン45は、熱源側ファンモータM45によって回転駆動される。熱源側ファン45の風量は、熱源側ファンモータM45の回転数を調節することにより制御される。
第1熱源液側配管43の途中には、熱源側熱交換器25側からレシーバ27側に向かう冷媒流れのみを許容する第1熱源液側逆止弁26が設けられている。
レシーバ27は、冷媒を一時的に溜める容器であり、第1熱源液側配管43の熱源側熱交換器25側とは反対側に設けられている。ここで、第1熱源液側配管43は、レシーバ27の上方における気相部分に接続されている。
熱源側膨張弁28は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、第2熱源液側配管44に(より詳細には過冷却器31の下流側の部分に)配置されている。
過冷却器31は、レシーバ27において一時的に溜められた冷媒を利用ユニット50に送る前にさらに冷却する熱交換器であり、第2熱源液側配管44のレシーバ27と熱源側膨張弁28との間に配置されている。
インジェクション管30は、第2熱源液側配管44の過冷却器31と熱源側膨張弁28との間から分岐するように伸び出しており、圧縮機21の圧縮工程の途中に接続されている。
過冷却膨張弁32は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、インジェクション管30の途中であって、過冷却器31よりも上流側に設けられている。過冷却器31では、レシーバ27から流れ出た第2熱源液側配管44を流れる冷媒と、インジェクション管30を流れる冷媒であって過冷却膨張弁32によって減圧された冷媒と、の間で熱交換が行われる。これにより、第2熱源液側配管44を流れる冷媒は過冷却されて、熱源側膨張弁28に向けて流れる。他方、インジェクション管30において過冷却器31を通過した冷媒は、さらにインジェクション管30の下流側に向けて流れる。
インジェクション管30における油戻し管38との合流部分よりもさらに下流側(圧縮機21側)は、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zを介して、圧縮機21まで伸びている。具体的には、インジェクション管30における油戻し管38との合流部分よりもさらに下流側(圧縮機21側)は、第1圧縮機21aの圧縮工程の途中に合流するように流れる第1インジェクション分流管33xと、第2圧縮機21bの圧縮工程の途中に合流するように流れる第2インジェクション分流管33yと、第3圧縮機21cの圧縮工程の途中に合流するように流れる第3インジェクション分流管33zと、に分岐している。
インジェクション弁33は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、インジェクション管30における第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zの途中にそれぞれ設けられている。
第2熱源液側配管44には、熱源側膨張弁28と液側閉鎖弁48との間において、熱源側膨張弁28側から液側閉鎖弁48側に向かう冷媒流れのみを許容する第2熱源液側逆止弁29が設けられている。
第1分岐管34は、第2熱源液側配管44の途中であって、第2熱源液側逆止弁29と液側閉鎖弁48との間から分岐し、第1熱源液側配管43の途中であって第1熱源液側逆止弁26とレシーバ27との間の部分に合流するように設けられた冷媒配管である。この第1分岐管34の途中には、第2熱源液側配管44側から第1熱源液側配管43側に向かう冷媒流れのみを許容する第1分岐逆止弁35が設けられている。
第2分岐管36は、第2熱源液側配管44の途中であって、熱源側膨張弁28と第2熱源液側逆止弁29との間から分岐し、第1熱源液側配管43の途中であって熱源側熱交換器25と第1熱源液側逆止弁26との間の部分に合流するように設けられた冷媒配管である。この第2分岐管36の途中には、第2熱源液側配管44側から第1熱源液側配管43側に向かう冷媒流れのみを許容する第2分岐逆止弁37が設けられている。
液側閉鎖弁48は、第2熱源液側配管44と液側冷媒連絡配管6との接続部分に配置された手動弁である。
ガス側閉鎖弁49は、四路切換弁24から伸びる配管とガス側冷媒連絡配管7との接続部分に配置された手動弁である。
熱源ユニット2には、各種センサが配置されている。具体的には、吸入側配管42には、圧縮機21の吸入側における冷媒の圧力である吸入圧力を検出する低圧センサ40aが設けられている。また、第1圧縮機21aの個別吐出管の途中には、圧縮機21の吐出側における冷媒の圧力である吐出圧力を検出する高圧センサ40cが設けられている。さらに、インジェクション管30の途中であって、インジェクション管30と油戻し管38との合流部分と、過冷却器31と、の間には、冷凍サイクルにおける中間圧力を検出する中間圧センサ40bが設けられている。さらに、熱源側熱交換器25又は熱源側ファン45の周辺には、熱源ユニット2内に吸入される熱源側空気の温度を検出する熱源側空気温度センサ46が配置されている。そして、圧縮機21から吐出された冷媒の温度を検知するための吐出温度センサ47が、吐出側配管41の途中(本実施形態では油分離器23の上流側であって、第1圧縮機21aと第2圧縮機21bと第3圧縮機21cの吐出冷媒の合流後の位置)に設けられている。
熱源ユニット2は、熱源ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源ユニット制御部20を有している。熱源ユニット制御部20は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを有している。熱源ユニット制御部20は、利用ユニット50の利用ユニット制御部57と通信線を介して接続されており、制御信号等の送受信を行う。
(1−2)利用ユニット50
利用ユニット50は、液側冷媒連絡配管6およびガス側冷媒連絡配管7を介して熱源ユニット2と接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
利用ユニット50は、利用側膨張弁54と、利用側熱交換器60と、を有している。また、利用ユニット50は、利用側熱交換器60の液側端と液側冷媒連絡配管6とを接続する利用側液冷媒管59と、利用側熱交換器60のガス側端とガス側冷媒連絡配管7とを接続する利用側ガス冷媒管58と、を有している。
利用側膨張弁54は、弁開度を制御可能な電動膨張弁によって構成されており、利用側液冷媒管59の途中に設けられている。
利用側熱交換器60は、冷凍サイクルにおける冷却運転時には低圧の冷媒の蒸発器として機能して庫内空気(利用側空気)を冷却し、デフロスト運転等の加温運転時には冷媒の放熱器として機能する熱交換器であり、詳細は後述する。
ここで、利用ユニット50は、利用ユニット50内に利用側空気を吸入して、利用側熱交換器60において冷媒と熱交換させた後に、利用側空間に供給するための利用側ファン53を有している。利用側ファン53は、利用側熱交換器60を流れる冷媒の加熱源としての利用側空気を利用側熱交換器60に供給するためのファンである。利用側ファン53は、利用側ファンモータM53によって回転駆動される。
また、利用ユニット50は、利用ユニット50を構成する各部の動作を制御する利用ユニット制御部57を有している。利用ユニット制御部57は、CPUやメモリ等を含むマイクロコンピュータを有している。利用ユニット制御部57は、熱源ユニット制御部20と通信線を介して接続されており、制御信号等の送受信を行う。
(1−3)リモコン50a
リモコン50aは、利用ユニット50のユーザが冷凍装置100の運転状態を切り換えるための各種指示を入力するための入力装置である。また、リモコン50aは、冷凍装置100の運転状態や所定の報知情報を表示するための表示装置としても機能する。リモコン50aは、利用ユニット制御部57と通信線を介して接続されており、相互に信号の送受信を行っている。
(2)利用側熱交換器60の詳細
図2に、利用側熱交換器60を空気流れ方向から見た概略外観構成図を示す。また、図3に、利用側熱交換器60の主管板63における伝熱管66の貫通状態を説明する説明図を示す。図4に、利用側熱交換器60の対向管板64における伝熱管66の貫通状態を説明する説明図を示す。
利用側熱交換器60は、分流器61と、熱交換器本体62と、ヘッダ69と、を有して構成されている。
分流器61は、熱交換器本体62に対して利用側膨張弁54側に設けられており、冷却運転時には利用側膨張弁54を通過して熱交換器本体62に向かう冷媒を分流する。分流器61は、分流された各冷媒流れを導く複数の分流管61aを有している。この複数の分流管61aは、熱交換器本体62において伝熱管66と接続されている。より具体的には、分流管61aは、伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bに接続されている。この分流管61aは、分流器側伝熱管66bに接続される箇所近傍において、一度下方に向けて撓んだ形状を有している。
ヘッダ69は、熱交換器本体62に対してガス側冷媒連絡配管7側に設けられており、冷却運転時には熱交換器本体62を通過した冷媒を合流させて、ガス側冷媒連絡配管7に導く。ヘッダ69には、熱交換器本体62から伸び出した複数の伝熱管66が接続されている。より具体的には、ヘッダ69には、伝熱管66のうちヘッダ連結伝熱管66aが接続されている。本実施形態においては、ヘッダ連結伝熱管66aは、ヘッダ69から対向U字管67に到るまで直線的に延びている。
熱交換器本体62は、複数の伝熱管66と、各伝熱管66が固定された複数のフィン65と、主管板63と、対向管板64と、対向U字管67と、主U字管68と、を有している。
複数の伝熱管66は、複数のヘッダ連結伝熱管66aと、複数の分流器側伝熱管66bと、を有している。ヘッダ連結伝熱管66aは、ヘッダ69から対向U字管67に到るまで直線的に延びている。分流器側伝熱管66bは、ヘッダ連結伝熱管66aと、分流管61aと、を対向U字管67および主U字管68を介して接続するように設けられている。より具体的には、ヘッダ連結伝熱管66aと、最もヘッダ連結伝熱管66aに近い分流器側伝熱管66bとは、対向U字管67を介して接続されている。さらに、分流器側伝熱管66b同士が、対向U字管67を介して接続されている箇所と、主U字管68を介して接続されている箇所と、が交互に設けられている。そして、最もヘッダ連結伝熱管66aから遠い分流器側伝熱管66bには、分流管61aが接続されている。なお、特に限定されないが、伝熱管66は、銅、銅合金等の金属により構成されている。
フィン65は、複数の伝熱管66を貫通させる複数の開口を有している。各伝熱管66の外周部は、フィン65の複数の開口の内周縁に対して、伝熱管66が拡管されることにより密着固定されている。これにより、フィン65と伝熱管66との熱伝達効率が向上し、熱交換効率を高めることができている。フィン65は、特に限定されないが、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属により構成されている。
主管板63は、フィン65よりも厚みがある、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属により構成された板金部材である。主管板63には、伝熱管66のうちのヘッダ連結伝熱管66aを貫通させる主管板側大型貫通孔63aと、伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bを貫通させる主管板側小型貫通孔63bと、が板厚方向に貫通するように設けられている。
そして、主管板63は、ヘッダ連結伝熱管66aと主管板側大型貫通孔63aとの隙間寸法が、分流器側伝熱管66bと主管板側小型貫通孔63bとの隙間寸法よりも大きくなるように構成されている。
より具体的には、主管板側大型貫通孔63aの内径は、拡管されているヘッダ連結伝熱管66aの外径よりも大きく、ヘッダ連結伝熱管66aの外周面が主管板側大型貫通孔63aの内周縁に接触しないように構成されている。ここで、主管板側大型貫通孔63aの中心と、ヘッダ連結伝熱管66aの軸とは、重なるように配置されている。このため、主管板側大型貫通孔63aの内周縁とヘッダ連結伝熱管66aの外周面との隙間寸法は、主管板側大型貫通孔63aの内周縁の直径からヘッダ連結伝熱管66aの外周面の直径を差し引いて得られる値を2で除した値となっている。
また、主管板側小型貫通孔63bの内径は、拡管されている分流器側伝熱管66bの外径と同じであり、フィン65の開口と分流器側伝熱管66bとの関係と同様に、分流器側伝熱管66bが拡管されることで分流器側伝熱管66bの外周部が主管板側小型貫通孔63bの内縁に密着固定されている。このため、分流器側伝熱管66bの外周面と主管板側小型貫通孔63bの内周縁との隙間は、本実施形態においてはゼロである。
このように、複数の伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bが、主管板63に対して密着固定されていることで、各分流器側伝熱管66b同士の位置関係を定めて熱交換器本体62の強度を高めることができている。
対向管板64も、主管板63と同様に、フィン65よりも厚みがある、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属により構成された板金部材である。対向管板64は、熱交換器本体62において複数のフィン65を主管板63との間において板厚方向に挟むようにして、主管板63と対向するように設けられている。
対向管板64には、伝熱管66のうちのヘッダ連結伝熱管66aを貫通させる対向管板側大型貫通孔64aと、伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bを貫通させる対向管板側小型貫通孔64bと、が板厚方向に貫通するように設けられている。
そして、本実施形態においては、対向管板64は、主管板63と同様に、ヘッダ連結伝熱管66aと対向管板側大型貫通孔64aとの隙間寸法が、分流器側伝熱管66bと対向管板側小型貫通孔64bとの隙間寸法よりも大きくなるように構成されている。
より具体的には、対向管板側大型貫通孔64aの内径は、拡管されているヘッダ連結伝熱管66aの外径よりも大きく、ヘッダ連結伝熱管66aの外周面が対向管板側大型貫通孔64aの内周縁に接触しないように構成されている。ここで、対向管板側大型貫通孔64aの中心と、ヘッダ連結伝熱管66aの軸とは、重なるように配置されている。このため、対向管板側大型貫通孔64aの内周縁とヘッダ連結伝熱管66aの外周面との隙間寸法は、対向管板側大型貫通孔64aの内周縁の直径からヘッダ連結伝熱管66aの外周面の直径を差し引いて得られる値を2で除した値となっている。
また、対向管板側小型貫通孔64bの内径は、拡管されている分流器側伝熱管66bの外径と同じであり、フィン65の開口と分流器側伝熱管66bとの関係と同様に、分流器側伝熱管66bが拡管されることで分流器側伝熱管66bの外周部が対向管板側小型貫通孔64bの内縁に密着固定されている。このため、分流器側伝熱管66bの外周面と対向管板側小型貫通孔64bの内周縁との隙間は、本実施形態においてはゼロである。
このように、複数の伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bが、主管板63だけでなく、対向管板64に対しても密着固定されていることで、各分流器側伝熱管66b同士の位置関係を定めて熱交換器本体62の強度を高めることができている。また、伝熱管66のうちのヘッダ連結伝熱管66aについては、このように強度が確保された最寄りの分流器側伝熱管66bに対して対向U字管67を介して固定されているため、十分な強度を確保することができている。
以上の熱交換器本体62は、特に限定されないが、例えば、複数のフィン65と主管板63と対向管板64とに複数の伝熱管66が貫通している状態で、伝熱管66が拡管されることにより互いに固定して製造することができる。そして、このようにして得られた熱交換器本体62に対して、ヘッダ69側とは冷媒流れにおいて反対側となる分流器側伝熱管66bの端部と分流管61aの一端とを溶接固定することで、分流器61を固定することができる。また、熱交換器本体62から伸び出しているヘッダ連結伝熱管66aの端部をヘッダ69に溶接固定することで、ヘッダ69を固定することができる。
以上のようにして得られた利用側熱交換器60は、公知の電着塗装により防食性塗膜が形成される。電着塗装としては、カチオン電着塗料を用いたカチオン電着塗装であることが好ましい。また、電着塗装によって形成される塗膜は、一層であってもよいし、複数層であってもよい。なお、電着塗装に用いる塗料としては、特に限定されないが、熱交換器に対して用いられる公知の水溶性塗料であってよく、防食性塗料であることが好ましい。このような防食性塗料としては、例えば、エポキシ樹脂等を用いることができる。また、防食性塗膜の外側にはアクリル樹脂によって構成されたトップコートを形成させてもよい。
以上のように構成された利用側熱交換器60のうち、主管板63または対向管板64に対して電極をあてがうことで利用側熱交換器60の全体を通電させて電着塗装を行うことができる。
(3)コントローラ70の詳細
冷凍装置100では、熱源ユニット制御部20と、利用ユニット制御部57と、が通信線を介して接続されることで、冷凍装置100の動作を制御するコントローラ70が構成されている。
図5は、コントローラ70の概略構成と、コントローラ70に接続される各部と、を模式的に示したブロック図である。
コントローラ70は、複数の制御モードを有し、遷移している制御モードに応じて冷凍装置100の運転を制御する。例えば、コントローラ70は、制御モードとして、平常時に行われる冷却運転モードと、逆サイクルデフロスト時に行われる加温運転モードと、を有している。
コントローラ70は、熱源ユニット2に含まれる各アクチュエータ(具体的には、圧縮機21、四路切換弁24、熱源側膨張弁28、過冷却膨張弁32、インジェクション弁33、油戻し弁39、および熱源側ファン45(熱源側ファンモータM45))と、各種センサ(低圧センサ40a、中間圧センサ40b、高圧センサ40c、および熱源側空気温度センサ46、吐出温度センサ47等)と、電気的に接続されている。また、コントローラ70は、利用ユニット50に含まれるアクチュエータ(具体的には、利用側ファン53(利用側ファンモータM53)、利用側膨張弁54)と電気的に接続されている。また、コントローラ70は、リモコン50aと、電気的に接続されている。
コントローラ70は、主として、記憶部71と、通信部72と、モード制御部73と、アクチュエータ制御部74と、表示制御部75と、を有している。なお、コントローラ70内におけるこれらの各部は、熱源ユニット制御部20および/又は利用ユニット制御部57に含まれる各部が一体的に機能することによって実現されている。
(3−1)記憶部71
記憶部71は、例えば、ROM、RAM、およびフラッシュメモリ等で構成されており、揮発性の記憶領域と不揮発性の記憶領域を含む。記憶部71には、コントローラ70の各部における処理を定義した制御プログラムが格納されている。また、記憶部71は、コントローラ70の各部によって、所定の情報(例えば、各センサの検出値、リモコン50aに入力されたコマンド等)を、所定の記憶領域に適宜格納される。
(3−2)通信部72
通信部72は、コントローラ70に接続される各機器と、信号の送受信を行うための通信インターフェースとしての役割を果たす機能部である。通信部72は、アクチュエータ制御部74からの依頼を受けて、指定されたアクチュエータに所定の信号を送信する。また、通信部72は、各種センサ、リモコン50aから出力された信号を受けて、記憶部71の所定の記憶領域に格納する。
(3−3)モード制御部73
モード制御部73は、制御モードの切り換え等を行う機能部である。モード制御部73は、利用側熱交換器60における霜の付着に関する所定デフロスト条件が満たされていない状態で運転を行う場合には、冷却運転モードとする。また、モード制御部73は、冷却運転モードにおいて、所定デフロスト条件が満たされた場合には、加温運転モードに切り換える。
(3−4)アクチュエータ制御部74
アクチュエータ制御部74は、制御プログラムに沿って、状況に応じて、冷凍装置100に含まれる各アクチュエータ(例えば圧縮機21等)の動作を制御する。
アクチュエータ制御部74は、冷却運転モード時には、四路切換弁24の接続状態を圧縮機21の吐出側と熱源側熱交換器25とが接続されてガス側閉鎖弁49と圧縮機21の吸入側とが接続された状態として、熱源側膨張弁28が全開状態となるように制御しつつ、設定温度や各種センサの検出値等に応じて、圧縮機21の回転数、熱源側ファン45、過冷却膨張弁32の開度、油戻し弁39の開度、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度、利用側膨張弁54の開度、利用側ファン53の回転数等をリアルタイムに制御する。なお、冷却運転モード実行中は、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cは、いずれも全閉状態以外の状態に制御される。
また、アクチュエータ制御部74は、加温運転モード時には、四路切換弁24の接続状態を圧縮機21の吐出側とガス側閉鎖弁49とが接続されて熱源側熱交換器25と圧縮機21の吸入側とが接続された状態として、過冷却膨張弁32は全閉状態となるように制御し、利用側膨張弁54は全開状態となるように制御し、利用側ファン53を停止させるように制御しつつ、各種センサの検出値等に応じて、圧縮機21の回転数、熱源側ファン45、熱源側膨張弁28の開度、油戻し弁39の開度、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度等をリアルタイムに制御する。なお、加温運転モード実行中においても、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cは、いずれも全閉状態以外の状態に制御される。
(3−5)表示制御部75
表示制御部75は、表示装置としてのリモコン50aの動作を制御する機能部である。
表示制御部75は、運転状態や状況に係る情報を管理者に対して表示すべく、リモコン50aに所定の情報を出力させる。
例えば、表示制御部75は、冷却運転実行中には、設定温度等の各種情報をリモコン50aに表示させる。
(4)冷却運転モードの冷媒の流れ
以下、冷却運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
冷凍装置100では、運転時に、冷媒回路10に充填された冷媒が、主として、圧縮機21、熱源側熱交換器25、レシーバ27、過冷却器31、熱源側膨張弁28、利用側膨張弁54、利用側熱交換器60の順に循環する冷却運転(冷凍サイクル運転)が行われる。
冷却運転が開始されると、冷媒回路10内において、冷媒が圧縮機21に吸入されて圧縮された後に吐出される。ここで、冷凍サイクルにおける低圧は、低圧センサ40aによって検出される吸入圧力であり、冷凍サイクルにおける高圧は、高圧センサ40cによって検出される吐出圧力であり、冷凍サイクルにおける中間圧は、中間圧センサ40bによって検出される吐出圧力である。
圧縮機21では、利用ユニット50で要求される冷却負荷に応じた容量制御が行われる。具体的には、吸入圧力の目標値が利用ユニット50で要求される冷却負荷に応じて設定され、吸入圧力が目標値になるように圧縮機21の回転数が制御される。
圧縮機21から吐出されたガス冷媒は、吐出側配管41を経て、熱源側熱交換器25のガス側端に流入する。ここで、吐出側配管41の途中に設けられた油分離器23は、圧縮機21から吐出された冷媒から冷凍機油を分離し、油戻し管38側に導く。
熱源側熱交換器25のガス側端に流入したガス冷媒は、熱源側熱交換器25において、熱源側ファン45によって供給される熱源側空気と熱交換を行って放熱して凝縮し、液冷媒となって熱源側熱交換器25の液側端から流出する。
熱源側熱交換器25の液側端から流出した液冷媒は、第2分岐管36側に分岐して流れることなく、第1熱源液側配管43および第1熱源液側逆止弁26を通過して、レシーバ27の入口に流入する。レシーバ27に流入した液冷媒は、レシーバ27において飽和状態の液冷媒として一時的に溜められた後に、レシーバ27の出口から流出する。
レシーバ27の出口から流出した液冷媒は、第2熱源液側配管44を流れて過冷却器31に流入する。
過冷却器31に流入した液冷媒は、過冷却器31において、インジェクション管30を流れる冷媒と熱交換を行ってさらに冷却されて過冷却状態の液冷媒になり、過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出する。なお、ここで、過冷却膨張弁32の弁開度は、コントローラ70によって、過冷却器31から熱源側膨張弁28に向けて流れる冷媒が所定の正の過冷却度を有するようにしつつ、中間圧センサの検知値が所定の中間圧条件を満たすように制御される。
過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出した液冷媒は、第2熱源液側配管44における過冷却器31と熱源側膨張弁28との間の部分を経て、熱源側膨張弁28に流入する。このとき、過冷却器31の熱源側膨張弁28側の出口から流出した液冷媒の一部は、第2熱源液側配管44における過冷却器31と熱源側膨張弁28との間の部分から分岐しているインジェクション管30に向けて流れるようになっている。
インジェクション管30を流れる冷媒は、過冷却膨張弁32によって冷凍サイクルにおける中間圧になるまで減圧される。過冷却膨張弁32によって減圧された後のインジェクション管30を流れる冷媒は、過冷却器31のインジェクション管30側の入口に流入する。過冷却器31のインジェクション管30側の入口に流入した冷媒は、過冷却器31において、第2熱源液側配管44側を流れる冷媒と熱交換を行って加熱されてガス冷媒になる。そして、過冷却器31において加熱された冷媒は、インジェクション管30の下流側まで流れ、油戻し管38を介して流れてきた冷凍機油と合流することで混合され、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zにそれぞれ分流されて、第1〜第3圧縮機21a、21b、21cの圧縮工程の途中に合流する。ここで、第1〜第3インジェクション分流管33x、33y、33zを流れる冷媒量は、第1〜第3インジェクション弁33a、33b、33cの各弁開度によって調整される。
熱源側膨張弁28は、冷却運転モードでは全開状態に制御されているため、第2熱源液側配管44から熱源側膨張弁28に流入した液冷媒は、減圧されることなく熱源側膨張弁28を通過し、その後に、液側閉鎖弁48、および液側冷媒連絡配管6を経て、運転中の利用ユニット50に流入する。
利用ユニット50に流入した冷媒は、利用側液冷媒管59の一部を経て、利用側膨張弁54に流入する。利用側膨張弁54に流入した冷媒は、利用側膨張弁54によって冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧されて、利用側液冷媒管59を経て利用側熱交換器60の液側端に流入する。
利用側熱交換器60の液側端に流入した低圧の冷媒(図1の実線矢印参照)は、分流器61において分流されて熱交換器本体62に流入する。熱交換器本体62に流入した冷媒は、複数の伝熱管66のうち、まず先に、分流器側伝熱管66bを流れる。この伝熱管66の分流器側伝熱管66bを流れる冷媒は、利用側ファン53によって供給される利用側空気と熱交換を行って、蒸発する。その後、ヘッダ連結伝熱管66aを流れる冷媒は、さらに蒸発することで低温低圧のガス冷媒となって利用側熱交換器60のヘッダ69に集められ、利用側熱交換器60のガス側端から流出する。利用側熱交換器60のガス側端から流出したガス冷媒は、利用側ガス冷媒管58を介して、ガス側冷媒連絡配管7に流れていく。
このようにして、利用ユニット50から流出した冷媒は、ガス側閉鎖弁49、四路切換弁24および吸入側配管42を経て、再び、圧縮機21に吸入される。
(5)加温運転モードの冷媒の流れ
以下、利用側熱交換器60に付着した霜を除去するため等に行われる加温運転モードにおける冷媒回路10における冷媒の流れについて説明する。
なお、本実施形態では、利用側熱交換器60の周囲に電気ヒータは設けられておらず、電気ヒータにより加熱することによるデフロストは行われない。本実施形態では、冷却運転とは逆の冷凍サイクルを実現することにより(加温運転により)、圧縮機21から吐出される高温高圧冷媒によって利用側熱交換器60に付着した霜の融解除去(デフロスト)を行う。
具体的には、加温運転は、コントローラ70が冷却運転時に所定の加温運転開始条件を満たしたと判断した場合に(例えば、冷却運転が所定時間の間実行された場合または除霜対象の熱交換器の温度が所定温度以下に低下した場合)、開始される。
冷凍装置100では、冷媒回路10に充填された冷媒が、主として、圧縮機21、利用側熱交換器60、利用側膨張弁54、レシーバ27、熱源側膨張弁28、熱源側熱交換器25の順に循環する加温運転(冷凍サイクル運転)が行われる。
加温運転が開始されると、冷媒回路10内において、冷媒が圧縮機21に吸入されて圧縮された後に吐出される。
圧縮機21では、特に限定されないが、例えば最大回転数となるように制御される。具体的には、第1圧縮機21aの回転数を最大としつつ、第2圧縮機21bおよび第3圧縮機21cについては固定回転数となるように制御される。
圧縮機21から吐出されたガス冷媒は、吐出側配管41、四路切換弁24、ガス側冷媒連絡配管7を経て、利用側熱交換器60のガス側端に流入する(図1の点線矢印参照)。
利用側熱交換器60のガス側端に流入した高温高圧のガス冷媒は、利用側熱交換器60のヘッダ69に流入する。ヘッダ69において分流された冷媒は、複数の伝熱管66のうちまず先にヘッダ連結伝熱管66aを通過しながら放熱することで凝縮する。その後、伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bを流れる冷媒は、さらに放熱して、凝縮して、分流器61において合流する。これにより、利用側熱交換器60に付着している霜を融解させる。なお、このとき、利用側ファン53の駆動は停止している。
利用側熱交換器60で霜を融解させて凝縮した冷媒は、全開状態に制御されている利用側膨張弁54を通過し、液側冷媒連絡配管6を介して熱源ユニット2の液側に流入する。
熱源ユニット2の液側閉鎖弁48を通過した冷媒は、第1分岐管34における第1分岐逆止弁35を通過するように流れ(第2熱源液側配管44には第2熱源液側逆止弁29が設けられているため、当該方向には流れない。)、レシーバ27に流入する。レシーバ27に流入した冷媒は、第2熱源液側配管44を流れ、過冷却器31を通過して、熱源側膨張弁28において冷凍サイクルにおける低圧になるまで減圧された後、第2分岐管36の第2分岐逆止弁37を通過するように流れる。なお、加温運転時には過冷却膨張弁32は全閉状態に制御されているため、インジェクション管30の上流側には冷媒は流れない。また、加温運転時には油戻し弁39は開度制御されているため、油戻し管38を流れた冷凍機油は、インジェクション管30の下流側部分を介して第1〜第3圧縮機21a、21b、21cのそれぞれに送られる。
上述の第2分岐管36の第2分岐逆止弁37を通過するように流れた冷媒は、第1熱源液側配管43を介して熱源側熱交換器25に流入する。熱源側熱交換器25の液側端に流入した冷媒は、熱源側熱交換器25において、熱源側ファン45によって供給される熱源側空気と熱交換を行って蒸発し、ガス冷媒となって熱源側熱交換器25のガス側端から流出する。
熱源側熱交換器25から流出したガス冷媒は、四路切換弁24および吸入側配管42を経て、再び、圧縮機21に吸入される。
なお、加温運転は、コントローラ70が加温運転開始から所定の加温運転終了条件を満たしたと判断した場合に(例えば、所定時間の経過または除霜対象の熱交換器の温度が所定温度以上となること等)、終了され、通常の冷却運転が再開される。
(6)本実施形態の利用側熱交換器60および冷凍装置100の特徴
(6−1)
本実施形態に係る利用側熱交換器60は、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内等に用いられ、チルド品などの食品の冷却に用いられることがある。このような場合には、冷却対象から生じる腐食性ガスによって、利用側熱交換器60が腐食してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態の利用側熱交換器60は、防食性塗膜が形成されているため、伝熱管66やフィン65等の金属構造部品が腐食してしまうことを抑制することができている。
しかも、防食性塗膜は、電着塗装によって形成されるため、利用側熱交換器60の表面全体に渡って十分に塗膜を形成することが可能になる。そして、当該電着塗装時には、電極を伝熱管66やフィン65やヘッダ69や分流器61等にあてがうのではなく、主管板63または対向管板64に電極をあてがうことで通電を行っている。これにより、伝熱管66やフィン65やヘッダ69や分流器61が電極と接触していることによる損傷を抑制し、フィン65の熱交換性能の劣化を抑制しつつ、耐圧部品である伝熱管66やヘッダ69や分流器61に損傷が生じることを抑制させることができる。なお、主管板63や対向管板64は、熱交換に寄与する度合いが小さく、耐圧性が求められる部品でもないことから、電極との接触箇所に損傷が生じても、問題が生じにくい。
そして、伝熱管66のうちの分流器側伝熱管66bと主管板63や対向管板64は、分流器側伝熱管66bが拡管されることにより主管板63や対向管板64と圧着されるようにして十分な接触面積を確保することができているため、利用側熱交換器60の全体において十分な通電を確保しやすいとともに、伝熱管66のうちのヘッダ連結伝熱管66aについても分流器側伝熱管66bと対向U字管67を介して接続されているために、通電を確保することができ、防食性塗膜を十分に設けることが可能となる。
(6−2)
本実施形態の冷凍装置100では、冷却運転時に利用側熱交換器60に霜が付着した場合には、逆サイクルの加温運転(デフロスト)が行われることで、利用側熱交換器60に付着した霜を融解させることができる。
この際に、冷却運転時には低温低圧の冷媒が通過していたヘッダ69に対して、高温高圧の冷媒が供給されることになるため、ヘッダ69およびヘッダ69に接続されている伝熱管66であるヘッダ連結伝熱管66aにおいては、温度変化や圧力変化による膨張や伸縮が生じやすい。
これに対して、本実施形態の利用側熱交換器60では、伝熱管66のうちヘッダ69から直接伸び出しているヘッダ連結伝熱管66aについては、主管板63の主管板側大型貫通孔63aの内側を隙間を確保しつつ通過するように構成されており、主管板63において直接的には固定されていない。このため、主管板63とヘッダ連結伝熱管66aとの間で大きな熱応力が生じることが無く、温度や圧力の変化による損傷を防ぐことができている。
特に、本実施形態の利用側熱交換器60では、主管板63だけでなく、対向管板64においても、対向管板64の対向管板側大型貫通孔64aの内側を隙間を確保しつつ通過するように構成されており、ヘッダ連結伝熱管66aが固定されていない。このため、対向管板64とヘッダ連結伝熱管66aとの間で大きな熱応力が生じることが無く、温度や圧力の変化による損傷を防ぐことができている。
他方で、伝熱管66のうち分流器側伝熱管66bについては、主管板63に対しても対向管板64に対しても密着固定されているため、利用側熱交換器60の構造強度を高めることができている。また、分流器側伝熱管66bは主管板63や対向管板64に固定されているものの、ヘッダ連結伝熱管66aと比べて、冷媒流れにおいてヘッダ69からは遠い位置に設けられている。このため、冷却運転から加温運転に切り換えられた場合であっても、分流器側伝熱管66bには、ヘッダ連結伝熱管66aを通過した後の温度が低下した冷媒が供給される。このため、分流器側伝熱管66bと主管板63および対向管板64との固定箇所において熱応力はさほど生じない。
(7)変形例
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
(7−1)変形例A
上記実施形態では、伝熱管66のヘッダ連結伝熱管66aが、主管板63にも対向管板64にも固定されていない場合を例に挙げて説明した。
これに対して、伝熱管66のヘッダ連結伝熱管66aは、主管板63に固定されつつ対向管板64には固定されていない形態としてもよいし、主管板63には固定されておらず対向管板64には固定されている形態としてもよい。この場合であっても、最も温度変化の大きいヘッダ連結伝熱管66aの長手方向における少なくとも一端を固定しない構造とすることにより、ヘッダ連結伝熱管66aに生じる熱応力を小さく抑えることが可能となる。
(7−2)変形例B
上記実施形態では、利用側熱交換器60に防食性塗膜が形成される場合を例に挙げて説明した。
これに対して、利用側熱交換器60に形成される塗膜としては、防食性塗膜に限られず、電着塗装によって形成される公知各種機能性塗膜を形成してもよい。
(7−3)変形例C
上記実施形態では、熱源ユニット2に対して1台の利用ユニット50が接続されている冷凍装置100を例に挙げて説明した。
これに対して、熱源ユニット2に対して、互いに並列に設けられた複数台の利用ユニットが接続されていてもよい。
(7−4)変形例D
上記実施形態では、冷蔵倉庫や店舗のショーケースの庫内の冷却を行う冷凍装置100を例に挙げて説明した。
しかし、これに限定されず、輸送コンテナ内の冷却を行う冷凍装置としてもよいし、建物内の冷房等を行うことで空気調和を実現する空調システム(エアコン)としてもよい。
本発明は、熱交換器および冷凍装置に利用可能である。
2 :熱源ユニット
6 :液側冷媒連絡配管
7 :ガス側冷媒連絡配管
10 :冷媒回路
20 :熱源ユニット制御部
21 :圧縮機
23 :油分離器
24 :四路切換弁(切換弁)
25 :熱源側熱交換器
27 :レシーバ
28 :熱源側膨張弁
31 :過冷却器
40a :低圧センサ
40b :中間圧センサ
40c :高圧センサ
45 :熱源側ファン
47 :吐出温度センサ
50 :利用ユニット
52 :利用側熱交換器
54 :利用側膨張弁
57 :利用ユニット制御部
60 :利用側熱交換器(熱交換器)
61 :分流器
61a :分流管
62 :熱交換器本体
63 :主管板(伝熱管支持部材、ヘッダ側支持部材)
63a :主管板側大型貫通孔(第1貫通孔、第1ヘッダ側貫通孔)
63b :主管板側小型貫通孔(第2貫通孔、第2ヘッダ側貫通孔)
64 :対向管板(伝熱管支持部材、反ヘッダ側支持部材)
64a :対向管板側大型貫通孔(第1貫通孔、第1反ヘッダ側貫通孔)
64b :対向管板側小型貫通孔(第2貫通孔、第2反ヘッダ側貫通孔)
65 :フィン
66 :伝熱管
66a :ヘッダ連結伝熱管(第1伝熱管)
66b :分流器側伝熱管(第2伝熱管)
69 :ヘッダ
70 :コントローラ
100:冷凍装置
特開2010−151402号公報

Claims (4)

  1. ヘッダ(69)と、
    前記ヘッダから直接伸び出している第1伝熱管(66a)と、
    第2伝熱管(66b)と、
    前記第1伝熱管(66a)を貫通させる第1貫通孔(63a、64a)と、前記第2伝熱管(66b)を貫通させる第2貫通孔(63b、64b)と、を有しており、前記第2伝熱管(66b)を支持する伝熱管支持部材(63、64)と、
    を備え、
    前記ヘッダと前記第1伝熱管と前記第2伝熱管とは、前記ヘッダ、前記第1伝熱管、前記第2伝熱管の順に冷媒が流れるか、または、前記第2伝熱管、前記第1伝熱管、前記ヘッダの順に冷媒が流れるように接続されており、
    前記第1伝熱管(66a)と前記第1貫通孔(63a)との隙間寸法が、前記第2伝熱管(66b)と前記第2貫通孔(63b)との隙間寸法よりも大きい部分を有しており、
    前記伝熱管支持部材(63、64)は、前記ヘッダ(69)側に設けられたヘッダ側支持部材(63)と、前記ヘッダ側とは反対側に設けられた反ヘッダ側支持部材(64)と、を有しており、
    前記ヘッダ側支持部材(63)は、前記第1伝熱管(66a)を貫通させる第1ヘッダ側貫通孔(63a)および前記第2伝熱管(66b)を貫通させる第2ヘッダ側貫通孔(63b)を有しており、
    前記反ヘッダ側支持部材(64)は、前記第1伝熱管(66a)を貫通させる第1反ヘッダ側貫通孔(64a)および前記第2伝熱管(66b)を貫通させる第2反ヘッダ側貫通孔(64b)を有しており、
    前記第1伝熱管(66a)と前記第1ヘッダ側貫通孔(63a)との隙間寸法および/または前記第1伝熱管(66a)と前記第1反ヘッダ側貫通孔(64a)との隙間寸法が、前記第2伝熱管(66b)と前記第2ヘッダ側貫通孔(63b)との隙間寸法または前記第2伝熱管(66b)と前記第2反ヘッダ側貫通孔(64b)との隙間寸法よりも大きい、
    交換器。
  2. 防食用塗膜が形成されている、
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記第2伝熱管(66b)の外周と、前記伝熱管支持部材(63、64)の前記第2貫通孔(63b、64b)の内周とは、密着している、
    請求項1または2に記載の熱交換器。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の熱交換器を利用側熱交換器(60)として有する利用ユニット(50)と、
    前記利用ユニットと接続されており、圧縮機(21)、切換弁(24)、および熱源側熱交換器(25)を有する熱源ユニット(2)と、
    を備え、
    前記切換弁(24)の接続状態を切り換えることにより、前記利用側熱交換器(60)を冷媒の蒸発器として機能させる冷却運転と、前記利用側熱交換器(60)に対して前記圧縮機(21)から吐出される冷媒を供給するデフロスト運転と、を切り換え、
    冷房専用である、
    冷凍装置(100)。
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